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技術 グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)及び/又はユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)を使用する、整形外科損傷を負っており、軽度外傷性脳損傷(TBI)などの頭部への損傷を負ったか又は負った可能性がある対象についての診断及び査定の一助となるための方法

出願人 アボット・ラボラトリーズ
発明者 マクイストン,ベスダトワイラー,ソールチャンドラン,ラージ
出願日 2018年12月7日 (2年6ヶ月経過) 出願番号 2019-572018
公開日 2021年2月18日 (4ヶ月経過) 公開番号 2021-505843
状態 未査定
技術分野 生物学的材料の調査,分析 酵素、微生物を含む測定、試験
主要キーワード 添付シート 検査測定器 最小値レベル 非磁性コア 代表的グラフ 身体機能障害 品質仕様 異種フォーマット
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2021年2月18日)のものです。
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図面 (12)

課題・解決手段

本明細書において、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)又はこれらの組合せを使用する、整形外科損傷を負っており、軽度外傷性脳損傷(TBI)など、頭部への損傷を負った、又は負った可能性がある対象についての診断及び査定の一助となる方法及び前記方法における使用のためのキットが開示される。本明細書においてまた、GFAP及び/又はUCH−L1のレベルに基づき、整形外科損傷を負っており、頭部への損傷を負った、又は負った可能性がある対象が、MRI又は頭部コンピュータ断層撮影(CT)スキャンなどのイメージング手順から利益を得、したがって、これを受けるのかどうかを決定する一助となる方法及び前記方法における使用のためのキットも開示される。これらの方法は、対象が、頭部への損傷を負った、又は負った可能性がある48時間後以内の時点において、対象から採取された生物学的試料中の、GFAP及び/又はUCH−L1のレベル並びにレベルの変化を検出するステップを伴う。

概要

背景

米国におけるだけで、毎年500万例を超える軽度外傷性脳損傷(TBI)が生じている。現在のところ、患者評価の一助とするのに利用可能である、簡単、客観的で、正確な測定法は存在しない。実際、TBIの査定及び診断の多くは、主観的データに基づく。残念ながら、頭部CT及びGCS(Glasgow Coma Score)などの客観的測定法は、軽度TBIの査定において、それほど総合的又は高感度ではない。さらに、頭部CTは、軽度TBIについて、ほとんどの場合何も明らかにせず、高価であり、患者を、不要な放射線へと曝露する。加えて、陰性の頭部CTは、患者が、脳振盪を有さないことが明確になったこと意味するわけではなく、手術などの、ある特定の介入正当ではないことを意味するに過ぎない。整形外科損傷などの外傷性損傷を負った患者はまた、TBIも有しうる。医師及び患者は、この状態を正確に査定して、適切なトリアージ及び回復を促進するために、客観的かつ信頼できる情報を必要とする。現在、急性ケア状況における早期バイオマーカーの使用であって、患者の査定及び管理の一助となる使用に利用可能なデータは、限定されている。

概要

本明細書において、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)又はこれらの組合せを使用する、整形外科損傷を負っており、軽度外傷性脳損傷(TBI)など、頭部への損傷を負った、又は負った可能性がある対象についての診断及び査定の一助となる方法及び前記方法における使用のためのキットが開示される。本明細書においてまた、GFAP及び/又はUCH−L1のレベルに基づき、整形外科損傷を負っており、頭部への損傷を負った、又は負った可能性がある対象が、MRI又は頭部コンピュータ断層撮影(CT)スキャンなどのイメージング手順から利益を得、したがって、これを受けるのかどうかを決定する一助となる方法及び前記方法における使用のためのキットも開示される。これらの方法は、対象が、頭部への損傷を負った、又は負った可能性がある48時間後以内の時点において、対象から採取された生物学的試料中の、GFAP及び/又はUCH−L1のレベル並びにレベルの変化を検出するステップを伴う。

目的

本明細書において使用された「対照」とは、一般に、その目的が、測定システムが、許容可能な境界(例えば、一方の末端における、調査研究使用のためのアッセイに適切な尺度から、他方の末端における、市販のアッセイのための品質仕様により確立された解析的境界にわたる範囲の境界)内の結果をもたらし続けることを確認するために、測定システムの性能を査定することである

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

整形外科損傷を負った対象がまた、外傷性脳損傷(TBI)も負っているのかどうかの決定の一助となる方法であって、前記整形外科損傷後約48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の前記試料中レベル若しくはユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の前記試料中レベルを測定するステップ;及び/又は(i)GFAPの前記試料中レベルが、GFAPの、約10pg/mL〜約300pg/mLの間の基準レベルと等しい、(ii)UCH−L1の前記試料中レベルが、UCH−L1の、約100pg/mL〜約2000pg/mLの間の基準レベルと等しい、若しくは(iii)GFAPの前記試料中レベルが、GFAPの、約10pg/mL〜約300pg/mLの間の基準レベルと等しく、UCH−L1の前記試料中レベルが、UCH−L1の、約100pg/mL〜約2000pg/mLの間の基準レベルと等しい場合に、前記対象がまた、外傷性脳損傷(TBI)も負っていることを決定するステップであって、GFAPの基準レベル、UCH−L1の基準レベル又はGFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルが、TBIを有する対象と相関するステップを含む方法。

請求項2

前記対象が、前記アッセイが実施される前に、又は実施された後において、GCS(GlasgowComaScale)スコアを受けている、請求項1に記載の方法。

請求項3

前記対象が、前記GCS(GlasgowComaScale)スコアに基づき、軽度TBIを有すると推測される、請求項2に記載の方法。

請求項4

GFAPの基準レベル、UCH−L1の基準レベル又はGFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルが、13〜15のGCS(GlasgowComaScale)スコアと相関する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。

請求項5

GFAPの前記試料中レベルが、GFAPの、(a)約5pg/mL〜約175pg/mLの間、約5pg/mL〜約100pg/mLの間、約5pg/mL〜約75pg/mLの間、約5pg/mL〜約40pg/mLの間若しくは約10pg/mL〜約60pg/mLの間;(b)約10pg/mL〜約20pg/mL若しくは約30pg/mL〜約80pg/mL、約45pg/mL〜約80pg/mL、約50pg/mL〜約80pg/mL、約60pg/mL〜約80pg/mL、約30pg/mL〜約300pg/mL、約50pg/mL〜約300pg/mL若しくは約100pg/mL〜約300pg/mLの間;(c)約10pg/mL〜約75pg/mLの間、約10pg/mL〜約50pg/mLの間若しくは約10pg/mL〜約20pg/mLの間;又は(d)約5pg/mL、約10pg/mL、約11pg/mL、約45pg/mL若しくは約72pg/mLの基準レベルと等しい場合に、前記対象が、外傷性脳損傷を負っている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。

請求項6

UCH−L1の前記試料中レベルが、UCH−L1の、(a)約100pg/mL〜約500pg/mLの間;(b)約100pg/mL〜約125pg/mLの間、約100pg/mL〜約280pg/mLの間、約105pg/mL〜約116pg/mLの間、約225pg/mL〜約520pg/mLの間若しくは約225pg/mL〜約365pg/mLの間;(b)約100pg/mL〜約300pg/mL、約240pg/mL〜約300pg/mL、約400pg/mL〜約950pg/mL、約400pg/mL〜約2000pg/mL若しくは約970pg/mL〜約2000pg/mLの間;(c)約250pg/mL〜約290pg/mLの間、約250pg/mL〜約270pg/mLの間若しくは約270pg/mL〜約290pg/mLの間;又は(d)約105pg/mL、約106pg/mL、約225pg/mL、約247pg/mL、約269pg/mL若しくは約290pg/mLの基準レベルと等しい場合に、前記対象が、外傷性脳損傷を負っている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。

請求項7

(a)GFAPの前記基準レベルが、約10pg/mL〜約300pg/mLの間であり、UCH−L1の前記基準レベルが、約100pg/mL〜約500pg/mLの間である、若しくはGFAPの前記基準レベルが、約10pg/mL〜約300pg/mLの間であり、UCH−L1の前記基準レベルが、約100pg/mL〜約500pg/mLの間である;又は(b)GFAPの前記基準レベルが、約10pg/mL〜約75pg/mLの間であり、UCH−L1についての前記基準レベルが、約240pg/mL〜約300pg/mLの間である、若しくはGFAPの前記基準レベルが、約10pg/mL〜約75pg/mLの間であり、UCH−L1についての前記基準レベルが、約240pg/mL〜約300pg/mLの間である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。

請求項8

(a)前記試料が、推測される損傷後、約0時間〜約48時間以内に採取され、前記GFAPの基準レベルが、約10pg/mL〜約175pg/mLの間であり、前記UCH−L1の基準レベルが、約110pg/mL〜約2000pg/mLの間である;(b)前記試料が、推測される損傷後、約0時間〜約4時間以内に採取され、前記GFAPの基準レベルが、約15pg/mL〜約20pg/mLの間であり、前記UCH−L1の基準レベルが、約230pg/mL〜約2000pg/mLの間である;(c)前記試料が、推測される損傷後、約0時間〜約4時間以内に採取され、前記GFAPの基準レベルが、約10pg/mL〜約195pg/mLの間であり、前記UCH−L1の基準レベルが、約120pg/mL〜約2000pg/mLの間である;(d)前記試料が、推測される損傷後、約4時間〜約8時間以内に採取され、前記GFAPの基準レベルが、約10pg/mL〜約275pg/mLの間であり、前記UCH−L1の基準レベルが、約110pg/mL〜約2000pg/mLの間である;(e)前記試料が、推測される損傷後、約8時間〜約12時間以内に採取され、前記GFAPの基準レベルが、約10pg/mL〜約165pg/mLの間であり、前記UCH−L1の基準レベルが、約110pg/mL〜約2000pg/mLの間である;(f)前記試料が、推測される損傷後、約12時間〜約16時間以内に採取され、前記GFAPの基準レベルが、約10pg/mL〜約170pg/mLの間であり、前記UCH−L1の基準レベルが、約110pg/mL〜約2000pg/mLの間である;(g)前記試料が、推測される損傷後、約16時間〜約20時間以内に採取され、前記GFAPの基準レベルが、約10pg/mL〜約170pg/mLの間であり、前記UCH−L1の基準レベルが、約110pg/mL〜約2000pg/mLの間である;(h)前記試料が、推測される損傷後、約20時間〜約24時間以内に採取され、前記GFAPの基準レベルが、約10pg/mL〜約200pg/mLの間であり、前記UCH−L1の基準レベルが、約110pg/mL〜約1230pg/mLの間である;又は(i)前記試料が、推測される損傷後、約24時間〜約48時間以内に採取され、前記GFAPの基準レベルが、約10pg/mL〜約315pg/mLの間であり、前記UCH−L1の基準レベルが、約110pg/mL〜約2000pg/mLの間である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。

請求項9

(a)GFAPの前記基準レベルが、少なくとも約10pg/mLである場合、UCH−L1の前記基準レベルが、少なくとも約220pg/mLである;(b)GFAPの前記基準レベルが、少なくとも約15pg/mLである場合、UCH−L1の前記基準レベルが、少なくとも約130pg/mLである;(c)GFAPの前記基準レベルが、少なくとも約20pg/mLである場合、UCH−L1の前記基準レベルが、少なくとも約160pg/mLである;(d)GFAPの前記基準レベルが、少なくとも約45pg/mLである場合、UCH−L1の前記基準レベルが、少なくとも約250pg/mLである;又は(e)GFAPの前記基準レベルが、少なくとも約60pg/mLである場合、UCH−L1の前記基準レベルが、少なくとも約270pg/mLである、請求項1〜4及び8のいずれか一項に記載の方法。

請求項10

GFAP、UCH−L1又はこれらの組合せの試料レベルが、イムノアッセイ又は臨床化学アッセイを使用して測定される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。

請求項11

GFAP、UCH−L1又はこれらの組合せの試料レベルが、単一分子検出アッセイを使用して測定される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。

請求項12

GFAPの試料レベルを測定するステップが、(a)前記試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、(1)GFAP上又はGFAP断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原複合体を形成する少なくとも1つのGFAP捕捉抗体、及び(2)検出可能な標識を含み、前記少なくとも1つのGFAP捕捉抗体が結合していないGFAP上のエピトープに結合して、GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP検出抗体と接触させて、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成すること;並びに(b)GFAPの、試料中量又は試料中濃度を、前記少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定することを含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。

請求項13

UCH−L1の試料レベルを測定するステップが、(a)前記試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、(1)UCH−L1上又はUCH−L1断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体、及び(2)検出可能な標識を含み、前記少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体が結合していないUCH−L1上のエピトープに結合して、UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1検出抗体と接触させて、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成すること;並びに(b)UCH−L1の、試料中量又は試料中濃度を、前記少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定することを含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。

請求項14

検出可能な標識を含み、前記捕捉抗体及び第1の検出抗体が結合していないUCH−L1上のエピトープに結合する、少なくとも1つの第2の検出抗体をさらに含む、請求項13に記載の方法。

請求項15

前記試料が、全血試料血清試料脳脊髄液試料及び血漿試料からなる群から選択される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。

請求項16

前記対象が、自動車事故物理振盪、外部の機械的力若しくは他の力、1回以上の転倒爆発若しくは爆破による鈍的衝撃により引き起こされた整形外科損傷又は他の種類の鈍力外傷を負った後において、前記試料が得られる、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。

請求項17

前記対象が、スポーツ損傷又は急性骨折を負った後において、前記試料が得られる、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。

請求項18

TBIを負っていると決定された前記対象を、外傷性脳損傷処置により処置するステップをさらに含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。

請求項19

TBIを負っていると決定された前記対象を、モニタリングするステップをさらに含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。

請求項20

整形外科損傷を負っており、また、頭部への損傷も負った可能性があるヒト対象に対して、頭部コンピュータ断層撮影(CT)スキャンを実施するのかどうかの決定の一助となる方法であって、実際の整形外科損傷又は推測される整形外科損傷の後、約48時間以内に、前記対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の前記試料中レベル及び/又はユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の前記試料中レベルを測定するステップ;並びに(i)GFAPの前記試料中レベルが、GFAPの、約140pg/mL〜約1150pg/mLの基準レベルと等しい、(ii)UCH−L1の前記試料中レベルが、UCH−L1の、約400pg/mL〜約810pg/mLの基準レベルと等しい、又は(iii)GFAPの前記試料中レベルが、GFAPの、140pg/mL〜約1150pg/mLの基準レベルと等しく、UCH−L1の前記試料中レベルが、UCH−L1の、約400pg/mL〜約810pg/mLの基準レベルと等しい場合に、前記対象が、CTスキャンを必要とする可能性が、そうでない可能性より高いことを決定するステップを含む方法。

請求項21

前記対象が、前記アッセイが実施される前に、又は実施された後において、CTスキャンを受けており、前記対象が、前記CTスキャン結果に基づき、TBIを有すると推測される、請求項20に記載の方法。

請求項22

GFAPの基準レベル、UCH−L1の基準レベル又はGFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルが、陰性のCTスキャン結果と相関する、請求項21に記載の方法。

請求項23

前記試料が、前記実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約16時間以内に、前記対象から得られる、請求項20〜22のいずれかに記載の方法。

請求項24

前記対象が、GFAPの前記試料中レベルが、GFAPの、約500pg/mL〜約1000pg/mL、約500pg/mL〜約1150pg/mL、約600pg/mL〜約1000pg/mL、約600pg/mL〜約1150pg/mL、約700pg/mL〜約1000pg/mL又は約700pg/mL〜約1150pg/mLの間の基準レベルと等しい場合に、CTスキャンを必要とする可能性が、そうでない可能性より高い、請求項20〜23のいずれかに記載の方法。

請求項25

前記対象が、UCH−L1の前記試料中レベルが、約400pg/mL〜約810pg/mL、約400pg/mL〜約800pg/mL、約400pg/mL〜約750pg/mL、約400pg/mL〜約700pg/mL、約500pg/mL〜約810pg/mL、約500pg/mL〜約750pg/mL又は約500pg/mL〜約700pg/mLの基準レベルと等しい場合に、CTスキャンを必要とする可能性が、そうでない可能性より高い、請求項20〜24のいずれかに記載の方法。

請求項26

整形外科損傷を負っており、また、頭部への損傷を負った、又は負った可能性があるヒト対象が、中等度重度の外傷性脳損傷(TBI)を負っているのかどうかの診断の一助となる方法であって、実際の整形外科損傷又は推測される整形外科損傷の後、約48時間以内に、前記対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の前記試料中レベル、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の前記試料中レベル又はGFAPとUCH−L1との組合せの前記試料中レベルを測定するステップ;及び(a)(i)GFAPの前記試料中レベルが、GFAPの、約205pg/mL〜約3000pg/mLの基準レベル以上である、(ii)UCH−L1の前記試料中レベルが、UCH−L1の、約215pg/mL〜約3000pg/mLの基準レベル以上である、若しくは(iii)GFAPの前記試料中レベルが、GFAPの、約205pg/mL〜約3000pg/mLの基準レベル以上であり、UCH−L1の前記試料中レベルが、約215pg/mL〜約3000pg/mLの基準レベル以上である場合に、前記対象が、中等度〜重度のTBIを負っていることを決定するステップ;又は(b)(i)GFAPの前記試料中レベルが、GFAPの、約205pg/mLの基準レベル未満である、(ii)UCH−L1の前記試料中レベルが、UCH−L1の、約215pg/mLの基準レベル未満である、若しくは(iii)GFAPの前記試料中レベルが、GFAPの、約205pg/mLの基準レベル未満であり、UCH−L1の前記試料中レベルが、約215pg/mLの基準レベル未満である場合に、前記対象が、中等度〜重度のTBIを負っていないことを決定するステップを含む方法。

請求項27

前記対象が、前記アッセイが実施される前に、又は実施された後において、GCS(GlasgowComaScale)スコアを受けており、前記対象が、前記GCSスコアに基づき、中等度〜重度のTBIを有すると推測される、請求項26に記載の方法。

請求項28

GFAPの基準レベル、UCH−L1の基準レベル又はGFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルが、12以下のGCSスコアに基づき、中等度〜重度のTBIを有する対象と相関する、請求項26〜27に記載の方法。

請求項29

GFAPの前記試料中レベルが、GFAPの、約500pg/mL〜約1300pg/mL又は約1500pg/mL〜約3000pg/mLの基準レベルと等しい場合に、前記対象が、中等度〜重度のTBIを負っていることが決定される、請求項26〜28のいずれかに記載の方法。

請求項30

UCH−L1の前記試料中レベルが、約220pg/mL〜約300pg/mL、約400pg/mL〜約950pg/mL、約970pg/mL〜約2100pg/mL又は約2300pg/mL〜約3000pg/mLの基準レベルと等しい場合に、前記対象が、中等度〜重度のTBIを負っていることが決定される、請求項26〜29のいずれかに記載の方法。

請求項31

前記試料が、(a)全血試料;(b)血清試料又は(c)血漿試料である、請求項1〜30のいずれかに記載の方法。

請求項32

前記アッセイが、(a)イムノアッセイ;(b)臨床化学アッセイ又は(c)単一分子検出アッセイである、請求項1〜31に記載の方法。

請求項33

請求項1〜32のいずれか一項に記載の方法における使用のための、少なくとも1つの較正物質又は対照組成物を含み、前記少なくとも1つの較正物質又は対照組成物が、GFAP、GFAP断片、UCH−L1、UCH−L1断片又はこれらの組合せであるキット

請求項34

頭部への損傷を負った、又は負った可能性があるヒト対象が、外傷性脳損傷(TBI)を有するのかどうかの診断の一助となる又はこれを決定する方法であって、実際の損傷又は推測される損傷の後、約24時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の前記試料中レベル又はユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の前記試料中レベルを測定するステップ;(a)(i)GFAPについての、前記対象が、TBIを負っていることのオッズ比が、約98%の特異度及び約61.0%〜約64.0%の間の感度を有するアッセイにおいて、約84〜約99.5であり、GFAPのレベルが、GFAPの、約136pg/mL〜約181pg/mLの基準レベルより高い;若しくは(ii)GFAPについての、前記対象が、TBIを負っていることのオッズ比が、約98%の特異度及び約65.0%〜約75.0%の間の感度を有するアッセイにおいて、約100〜約160であり、GFAPについてのレベルが、GFAPの、約67pg/mL〜約135pg/mLの基準レベルより高い;又は(b)(i)UCH−L1についての、前記対象が、TBIを負っていることのオッズ比が、約98%の特異度及び約30%〜約35%の間の感度を有するアッセイにおいて、約24〜約28であり、UCH−L1の前記試料中レベルが、UCH−L1の、約307pg/mL〜約345pg/mLの基準レベルより高い;若しくは(ii)UCH−L1についての、前記対象が、TBIを負っていることのオッズ比が、約94%の特異度及び約35%〜約43%の間の感度を有するアッセイにおいて、約9〜約13であり、UCH−L1の前記試料中レベルが、UCH−L1の、約247pg/mL〜約301pg/mLの基準レベルより高い場合に、前記対象が、TBIを有する可能性が高いことを決定するステップを含む方法。

技術分野

0001

本出願は、それらの各々の内容が、参照により本明細書に組み込まれた、2017年12月9日に出願された、米国出願第62/596,805号、2017年12月29日に出願された、米国出願第62/611,707号及び2018年4月4日に出願された、米国出願第62/652,734号に対する優先権を主張する。

0002

技術分野
本開示は、対象が、整形外科損傷を負った後48時間以内の時点において、対象から採取された試料中の、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)又はこれらの組合せのレベルの変化を検出することにより、整形外科損傷を負っており、軽度外傷性脳損傷(TBI)などの頭部への損傷を負ったか又は負った可能性がある対象の診断及び査定の一助となる方法に関する。本開示はまた、対象が、頭部への損傷を負ったか又は負った可能性がある時点から48時間後以内の時点において対象から採取された試料中の、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)又はこれらの組合せのレベルの変化を検出することにより、整形外科損傷を負っておりかつ軽度外傷性脳損傷(TBI)などの頭部への損傷を負ったか又は負った可能性がある対象の診断及び査定の一助となる方法にも関する。

背景技術

0003

米国におけるだけで、毎年500万例を超える軽度外傷性脳損傷(TBI)が生じている。現在のところ、患者評価の一助とするのに利用可能である、簡単、客観的で、正確な測定法は存在しない。実際、TBIの査定及び診断の多くは、主観的データに基づく。残念ながら、頭部CT及びGCS(Glasgow Coma Score)などの客観的測定法は、軽度TBIの査定において、それほど総合的又は高感度ではない。さらに、頭部CTは、軽度TBIについて、ほとんどの場合何も明らかにせず、高価であり、患者を、不要な放射線へと曝露する。加えて、陰性の頭部CTは、患者が、脳振盪を有さないことが明確になったこと意味するわけではなく、手術などの、ある特定の介入正当ではないことを意味するに過ぎない。整形外科損傷などの外傷性損傷を負った患者はまた、TBIも有しうる。医師及び患者は、この状態を正確に査定して、適切なトリアージ及び回復を促進するために、客観的かつ信頼できる情報を必要とする。現在、急性ケア状況における早期バイオマーカーの使用であって、患者の査定及び管理の一助となる使用に利用可能なデータは、限定されている。

発明が解決しようとする課題

0004

軽度TBI又は脳振盪は、客観的に検出することが困難であり、世界中の救急治療室において、毎日難題を提示している。脳振盪は、出血及び脳に対する従来のコンピュータ断層撮影スキャンにおける異常などの、肉眼的病態を引き起こさないが、数日間〜数週間かけて、自発的に消失する、急速発症型の神経機能不全を引き起こすことが多い。軽度TBI患者のうちの約15%は、遷延性認知機能不全を患う。救急治療室及び診療所病院スポーツ領域及び事活動(例えば、戦闘)の現場における軽度TBIの犠牲者にとって、それらのTBI状態について査定されることの、満たされていない需要が存在する。

課題を解決するための手段

0005

(要旨)
一態様において、本開示は、整形外科損傷を負った対象(ヒトなど)がまた、外傷性脳損傷(TBI)も負っているのかどうかの決定の一助となる又はこれを決定する方法に関する。方法は、
整形外科損傷後48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の試料中レベル又はユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の試料中レベルを測定又は検出するステップ;及び
(a)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約10pg/mL〜約300pg/mLの間の基準レベル以上である、若しくはUCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約100pg/mL〜約550pg/mLの間の基準レベル以上である場合に、対象がまた、外傷性脳損傷(TBI)も負っていることを決定するステップ;又は
(b)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約10pg/mL〜約300pg/mLの間の基準レベルより低く、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約100pg/mL〜約550pg/mLの間の基準レベルより低い場合に、対象が、TBIを負っていないことを決定するステップを含み、
GFAPの基準レベル又はUCH−L1の基準レベルは、TBIを有する対象と相関し、整形外科損傷及びTBIを有する対象を、整形外科損傷を有するが、TBIを有さない対象から識別する。上記において記載された方法についての、一部の実施形態において、対象は、アッセイが実施される前に、又は実施された後において、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアを受けている可能性がある。一部の実施形態において、対象は、既に実施されたGCS(Glasgow Coma Scale)スコアに基づき、外傷性脳損傷を有することが推測されうる。例えば、対象の医学的状態に応じて、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアは、対象が、救急治療室、外傷センター又は他の施設到着した直後に対象がTBIを有するのかどうかを評価及び/若しくは査定するために、評価されうる。このようなGCS(Glasgow Coma Scale)スコアは、対象が、軽度又は中等度又は重度のTBIを有するのかどうかを確認及び決定するために、アッセイが実施される前に提供されうる。アッセイが実施された後に、医師による(又は他の医療従事者による)TBIの管理(例えば、手術による介入及び/又は薬理学的介入が要求されうるのかどうかを決定するなどのため)の一部としてのアッセイの結果に基づき、1回以上の、後続のGCS(Glasgow Coma Scale)スコアが実施されうる。他の実施形態において、対象は、アッセイが実施される前に、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアを受けていない場合がある。

0006

実際、一部の実施形態において、対象は、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアに基づき、軽度TBIを有すると推測されうる。他の実施形態において、GFAPの基準レベル又はUCH−L1の基準レベルは、13〜15のGCS(Glasgow Coma Scale)スコアと相関する。

0007

一部の実施形態において、上記において記載された方法は、整形外科損傷を有する対象を、TBIを有する、又は患うと診断するステップを伴う。他の実施形態において、上記において同定された方法は、整形外科損傷を有する対象を、TBIを有さない、又は患わないと診断するステップを伴う。

0008

上記において記載された方法についての、一部の実施形態において、GFAPの基準レベル又はUCH−L1の基準レベルは、
(a)少なくとも約70%〜約100%の間の感度及び少なくとも約30%〜約100%の間の特異度を有するアッセイにより決定される;
(b)少なくとも約70%〜約97%の間の感度及び少なくとも約30%〜約95%の間の特異度を有するアッセイにより決定される;
(c)少なくとも約80%〜約100%の間の感度及び少なくとも約35%〜約100%の間の特異度を有するアッセイにより決定される;
(d)少なくとも約80%〜約90%の間の感度及び少なくとも約30%〜約70%の間の特異度を有するアッセイにより決定される;
(e)少なくとも約70%の感度及び少なくとも約30%の特異度を有するアッセイにより決定される;
(f)少なくとも約70%の感度及び少なくとも約90%の特異度を有するアッセイにより決定される;
(g)少なくとも約70%の感度及び少なくとも約100%の特異度を有するアッセイにより決定される;
(h)少なくとも約80%の感度及び少なくとも約35%の特異度を有するアッセイにより決定される;
(i)少なくとも約80%の感度及び少なくとも約30%の特異度を有するアッセイにより決定される;又は
(j)少なくとも約95%の感度及び少なくとも約30%の特異度を有するアッセイにより決定される。

0009

上記において記載された方法についての、一部の実施形態において、試料は、(a)推測される損傷後約0〜4時間の間に採取され、基準レベルは、少なくとも約85%の感度及び少なくとも約30%の特異度を有するアッセイにより決定される;(b)推測される損傷後約4〜8時間の間に採取され、基準レベルは、少なくとも約70%の感度及び少なくとも約35%の特異度を有するアッセイにより決定される;(c)推測される損傷後約8〜12時間の間に採取され、基準レベルは、少なくとも約70%の感度及び少なくとも約35%の特異度を有するアッセイにより決定される;(d)推測される損傷後約12〜16時間の間に採取され、基準レベルは、少なくとも約70%の感度及び少なくとも約35%の特異度を有するアッセイにより決定される;(e)推測される損傷後約16〜20時間の間に採取され、基準レベルは、少なくとも約70%の感度及び少なくとも約35%の特異度を有するアッセイにより決定される;又は(f)推測される損傷後約20〜24時間の間に採取され、基準レベルは、少なくとも約70%の感度及び少なくとも約35%の特異度を有するアッセイによりにより決定される。

0010

上記において記載された方法についての、一部の実施形態において、GFAPの基準レベルは、約5pg/mL〜約175pg/mLの間、約5pg/mL〜約100pg/mLの間、約5pg/mL〜約75pg/mLの間、約5pg/mL〜約40pg/mLの間、又は約10pg/mL〜約60pg/mLの間である。さらに他の実施形態において、GFAPの基準レベルは、約5pg/mL、約10pg/mL又は約11pg/mLである。

0011

上記において記載された方法についての、一部の実施形態において、UCH−L1の基準レベルは、約100pg/mL〜約125pg/mLの間、約100pg/mL〜約280pg/mLの間、約105pg/mL〜約116pg/mLの間、約225pg/mL〜約520pg/mLの間、又は約225pg/mL〜約365pg/mLの間である。さらに他の実施形態において、UCH−L1の基準レベルは、約105pg/mL、約106pg/mL又は約225pg/mLである。

0012

上記において記載された方法についての、別の実施形態において、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約75pg/mLの間である、又はUCH−L1についての基準レベルは、約240pg/mL〜約300pg/mLの間である。

0013

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、GFAPの基準レベル又はUCH−L1の基準レベルは、
(a)少なくとも約30%〜約100%の間の感度及び少なくとも約30%〜約100%の間の特異度を有するアッセイにより決定される;
(b)少なくとも約70%〜約100%の間の感度及び少なくとも約30%〜約100%の間の特異度を有するアッセイにより決定される;
(c)少なくとも約70%〜約97%の間の感度及び少なくとも約30%〜約95%の間の特異度を有するアッセイにより決定される;
(d)少なくとも約85%〜約100%の間の感度及び少なくとも約30%〜約100%の間の特異度を有するアッセイにより決定される;
(e)少なくとも約85%〜約90%の間の感度及び少なくとも約30%〜約35%の間の特異度を有するアッセイにより決定される;
(f)少なくとも約30%の感度及び少なくとも約92%の特異度を有するアッセイにより決定される;
(g)少なくとも約70%の感度及び少なくとも約30%の特異度を有するアッセイにより決定される;
(h)少なくとも約70%の感度及び少なくとも約90%の特異度を有するアッセイにより決定される;
(i)少なくとも約70%の感度及び少なくとも約100%の特異度を有するアッセイにより決定される;
(j)少なくとも約81%の感度及び少なくとも約94%の特異度を有するアッセイにより決定される;
(k)少なくとも約95%の感度及び少なくとも約82%の特異度を有するアッセイにより決定される;又は
(l)少なくとも約95%の感度及び少なくとも約30%の特異度を有するアッセイにより決定される。

0014

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約75pg/mLの間、約10pg/mL〜約50pg/mLの間、又は約10pg/mL〜約20pg/mLの間である。なおさらに他の実施形態において、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL、約45pg/mL又は約72pg/mLである。

0015

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、UCH−L1の基準レベルは、約250pg/mL〜約290pg/mLの間、約250pg/mL〜約270pg/mLの間、又は約270pg/mL〜約290pg/mLの間である。なおさらに他の実施形態において、UCH−L1の基準レベルは、約247pg/mL、約269pg/mL又は約289pg/mLである。

0016

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、GFAPの試料レベルを測定するステップは、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)GFAP上又はGFAP断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体が結合していないGFAP上のエピトープに結合して、GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成すること;並びに
(b)GFAPの、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0017

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、UCH−L1の試料レベルを測定するステップは、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)UCH−L1上又はUCH−L1断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体が結合していないUCH−L1上のエピトープに結合して、UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成すること;並びに
(b)UCH−L1の、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0018

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、方法は、検出可能な標識を含み、捕捉抗体及び第1の検出抗体が結合していないUCH−L1上のエピトープに結合する、少なくとも1つの第2の検出抗体をさらに含む。

0019

なおさらなる別の実施形態において、上記において記載された方法は、TBIを負っていると決定された対象を、外傷性脳損傷処置により(例えば、手術及び/又は1つ以上の薬物の投与などにより)処置するステップをさらに含む。任意選択的に、対象は、処置を受けた後においてモニタリングされうる。

0020

なおさらなる別の実施形態において、上記において記載された方法は、TBIを負っていると決定された対象を、モニタリングするステップ(このような場合、対象は、処置を受けていない場合がある)をさらに含む。さらに別の実施形態において、本開示は、上記において記載された方法における使用のための、少なくとも1つの較正物質又は対照組成物を含み、少なくとも1つの較正物質又は対照組成物が、GFAP、GFAP断片、UCH−L1、UCH−L1断片又はこれらの組合せであるキットに関する。

0021

別の態様において、本開示は、整形外科損傷を負った対象(ヒトなど)が、外傷性脳損傷(TBI)を負っているのかどうかの決定の一助となる又はこれを決定する方法に関する。方法は、
実際の損傷又は推測される損傷後約48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の試料中レベルと、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の試料中レベルとの組合せを測定又は検出するステップ;及び
(a)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約10pg/mL〜約300pg/mLの間の基準レベル以上であり、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、100pg/mL〜約2000pg/mLの間の基準レベル以上である場合に、対象が、TBIを負っていることを決定するステップ;又は
(b)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約10pg/mL〜約300pg/mLの間の基準レベルより低く、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、100pg/mL〜約2000pg/mLの間の基準レベルより低い場合に、対象が、TBIを負っていないことを決定するステップ
を実施することを含み、
GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、TBIを有する対象と相関し、整形外科損傷及びTBIを有する対象を、整形外科損傷を有するが、TBIを有さない対象から識別する。

0022

上記において記載された方法についての、一部の実施形態において、対象は、アッセイが実施される前に、又は実施された後において、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアを受けている可能性がある。一部の実施形態において、対象は、既に実施されたGCS(Glasgow Coma Scale)スコアに基づき、外傷性脳損傷を有することが推測されうる。例えば、対象の医学的状態に応じて、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアは、対象が救急治療室、外傷センター又は他の施設に到着した直後に、対象がTBIを有するのかどうかを評価及び/若しくは査定するために、評価されうる。このようなGCS(Glasgow Coma Scale)スコアは、対象が、軽度又は中等度又は重度のTBIを有するのかどうかを確認及び決定するために、アッセイが実施される前に提供されうる。アッセイが実施された後に、医師による(又は他の医療従事者による)TBIの管理(例えば、手術による介入及び/又は薬理学的介入が要求されうるのかどうかを決定するためなど)の一部としてのアッセイの結果に基づき、1回以上の、後続のGCS(Glasgow Coma Scale)スコアが実施されうる。他の実施形態において、対象は、アッセイが実施される前に、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアを受けていない場合がある。

0023

一部の実施形態において、対象は、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアに基づき、軽度TBIを有すると推測される。他の実施形態において、GFAPの基準レベル又はUCH−L1の基準レベルは、13〜15のGCS(Glasgow Coma Scale)スコアと相関する。

0024

一部の実施形態において、上記において記載された方法は、整形外科損傷を有する対象を、TBIを有する、又は患うと診断するステップを伴う。他の実施形態において、上記において同定された方法は、整形外科損傷を有する対象を、TBIを有さない、又は患わないと診断するステップを伴う。

0025

一部の実施形態において、上記において記載された方法は、GFAPの試料中レベルが、GFAPの基準レベル以上であり、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の基準レベル以上である場合に、対象が、推測される頭部への損傷についての、さらなる医学的査定を必要とするのかどうかを決定する;又はGFAPの試料中レベルが、GFAPの基準レベルより低く、かつ/若しくはUCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の基準レベルより低い場合に、対象が、さらなる医学的査定を必要としないことを決定する。なおさらなる実施形態において、さらなる医学的査定は、頭部コンピュータ断層撮影(CT)スキャン及びGCS(Glasgow Coma Scale)査定を伴う。なおさらなる実施形態において、対象は、CTスキャン又はGCS(Glasgow Coma Scale)査定に基づき、外傷性脳損傷を有することが推測される。

0026

上記において記載された方法についての、別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、
(a)少なくとも約70%〜約100%の間の感度及び少なくとも約30%〜約100%の間の特異度を有するアッセイにより決定される;
(b)少なくとも約70%〜約95%の間の感度及び少なくとも約30%〜約98%の間の特異度を有するアッセイにより決定される;
(c)少なくとも約70%の感度及び少なくとも約30%の特異度を有するアッセイにより決定される;
(d)少なくとも約90%の感度及び少なくとも約50%の特異度を有するアッセイにより決定される;又は
(e)少なくとも約95%の感度及び少なくとも約98%の特異度を有するアッセイにより決定される。

0027

上記において記載された方法についての、一部の実施形態において、
(a)試料は、推測される損傷後、約0時間〜約48時間以内に採取され、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約175pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mL〜約2000pg/mLの間である;
(b)試料が、推測される損傷後、約0時間〜約4時間以内に採取され、GFAPの基準レベルは、約15pg/mL〜約20pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約230pg/mL〜約2000pg/mLの間である;
(c)試料が、推測される損傷後、約0時間〜約4時間以内に採取され、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約195pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約120pg/mL〜約2000pg/mLの間である;
(d)試料が、推測される損傷後、約4時間〜約8時間以内に採取され、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約275pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mL〜約2000pg/mLの間である;
(e)試料が、推測される損傷後、約8時間〜約12時間以内に採取され、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約165pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mL〜約2000pg/mLの間である;
(f)試料が、推測される損傷後、約12時間〜約16時間以内に採取され、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約170pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mL〜約2000pg/mLの間である;
(g)試料が、推測される損傷後、約16時間〜約20時間以内に採取され、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約170pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mL〜約2000pg/mLの間である;
(h)試料が、推測される損傷後、約20時間〜約24時間以内に採取され、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約200pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mL〜約1230pg/mLの間である;又は
(i)試料が、推測される損傷後、約24時間〜約48時間以内に採取され、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約315pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mL〜約2000pg/mLの間である。

0028

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、
(a)GFAPの基準レベルが、少なくとも約10pg/mLである場合、UCH−L1の基準レベルは、少なくとも約220pg/mLである;
(b)GFAPの基準レベルが、少なくとも約15pg/mLである場合、UCH−L1の基準レベルは、少なくとも約130pg/mLである;
(c)GFAPの基準レベルが、少なくとも約20pg/mLである場合、UCH−L1の基準レベルは、少なくとも約160pg/mLである;
(d)GFAPの基準レベルが、少なくとも約45pg/mLである場合、UCH−L1の基準レベルは、少なくとも約250pg/mLである;又は
(e)GFAPの基準レベルが、少なくとも約60pg/mLである場合、UCH−L1の基準レベルは、少なくとも約270pg/mLである。

0029

上記において記載された方法についての、別の実施形態において、GFAPの試料レベルを測定するステップは、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)GFAP上又はGFAP断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体が結合していないGFAP上のエピトープに結合して、GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成すること;並びに
(b)GFAPの、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0030

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、UCH−L1の試料レベルを測定するステップは、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)UCH−L1上又はUCH−L1断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、UCH−L1捕捉抗体が結合していないUCH−L1上のエピトープに結合して、UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成すること;並びに
(b)UCH−L1の、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0031

なおさらなる別の実施形態において、上記において記載された方法は、検出可能な標識を含み、捕捉抗体及び第1の検出抗体が結合していないUCH−L1上のエピトープに結合する、少なくとも1つの第2の検出抗体をさらに含む。

0032

別の実施形態において、上記において記載された方法は、TBIを負っていると決定された対象を、外傷性脳損傷処置により処置するステップ;及び、任意選択的に、処置(例えば、手術及び/又は1つ以上の薬物の投与などにより)の後において、対象をモニタリングするステップをさらに伴う。さらに他の実施形態において、上記において記載された方法は、TBIを負っていると決定された対象を、モニタリングするステップをさらに伴う(対象が、いかなる種類の処置も受けていない場合など)。さらに別の実施形態において、本開示は、上記において記載された方法における使用のための、少なくとも1つの較正物質又は対照組成物を含み、少なくとも1つの較正物質又は対照組成物が、GFAP、GFAP断片、UCH−L1、UCH−L1断片又はこれらの組合せであるキットに関する。

0033

別の態様において、本開示は、整形外科損傷を負っており、頭部への損傷を負った可能性があるヒト対象に対して、頭部コンピュータ断層撮影(CT)スキャンを実施するのかどうかの決定の一助となる又はこれを決定する方法に関する。方法は、
実際の損傷又は推測される損傷後約48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の試料中レベル又はユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の試料中レベルを測定するステップ;及び
(a)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約140pg/mL〜約1150pg/mLの基準レベル以上である、若しくはUCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約400pg/mL〜約810pg/mLの基準レベル以上である場合、対象が、CTスキャンを必要とする可能性が、そうでない可能性より高いことを決定するステップ;又は
(b)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約40pg/mL〜約130pg/mLの基準レベル未満である、若しくはUCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約70pg/mL〜約145pg/mLの基準レベル未満である場合、対象が、CTスキャンを必要としない可能性が、そうでない可能性より高いことを決定するステップ
を含む。

0034

上記において記載された方法についての、一部の実施形態において、対象は、アッセイが実施される前に、又は実施された後において、CTスキャンを受けており、対象は、CTスキャン結果に基づき、TBIを有すると推測される。一部の実施形態において、対象は、既に実施されたCTスキャンに基づき、外傷性脳損傷を有することが推測されうる。例えば、対象の医学的状態(患者が意識不明である場合など)に応じて、CTスキャンは、対象が、救急治療室、外傷センター又は他の施設に到着した直後に対象がTBIを有するのかどうかを評価及び/若しくは査定するために、行われうる。このようなCTスキャンは、対象が、軽度又は中等度又は重度のTBIを有するのかどうかを確認及び決定するために、アッセイが実施される前に実施されうる。アッセイが実施された後に、医師による(又は他の医療従事者による)TBIの管理(例えば、手術による介入及び/又は薬理学的介入が要求されうるのかどうかを決定するなどのため)の一部としてのアッセイの結果に基づき、1回以上の、後続のCTスキャンが実施されうる。他の実施形態において、対象は、アッセイが実施される前に、CTスキャンを受けていない場合がある。

0035

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、GFAPの基準レベル又はUCH−L1の基準レベルは、陰性のCTスキャン結果と相関する。別の実施形態において、GFAPの基準レベル又はUCH−L1の基準レベルは、陰性のCTスキャン結果を指し示す

0036

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約16時間以内に、対象から得られる。

0037

上記において記載された方法についての、なおさらなる別の実施形態において、GFAPの基準レベルは、約255pg/mLであり、アッセイは、95%以上の感度及び77%以上の特異度を有する。

0038

上記において記載された方法についての、なおさらに他の実施形態において、GFAPの基準レベルは、約264pg/mLであり、アッセイは、90%以上の感度及び77%以上の特異度を有する。

0039

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、GFAPの基準レベルは、約125pg/mLであり、アッセイは、90%以上の感度及び45%以上の特異度を有する。

0040

上記において記載された方法についての、なおさらなる別の実施形態において、UCH−L1の基準レベルは、約745pg/mLであり、アッセイは、66%以上の感度及び95%以上の特異度を有する。

0041

上記において記載された方法についての、なおさらなる別の実施形態において、UCH−L1の基準レベルは、約102pg/mLであり、アッセイは、90%以上の感度及び39%以上の特異度を有する。さらに別の実施形態において、本開示は、上記において記載された方法における使用のための、少なくとも1つの較正物質又は対照組成物を含み、少なくとも1つの較正物質又は対照組成物が、GFAP、GFAP断片、UCH−L1、UCH−L1断片又はこれらの組合せであるキットに関する。

0042

さらに別の態様において、本開示は、整形外科損傷を負っており、頭部への損傷を負った、又は負った可能性があるヒト対象が、中等度〜重度の外傷性脳損傷(TBI)を有するのかどうかの診断の一助となる方法に関する。方法は、
実際の損傷又は推測される損傷の後、約48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の試料中レベルと、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の試料中レベルとの組合せを測定するステップ;及び
(a)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約205pg/mLの基準レベル以上であり、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約215pg/mLの基準レベル以下である場合に、対象が、中等度〜重度のTBIを負っていることを決定するステップ;又は
(b)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約205pg/mLの基準レベル未満である、又はUCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約215pg/mLの基準レベル未満である場合に、対象が、中等度〜重度のTBIを負っていないことを決定するステップ
を含む。

0043

上記において記載された方法についての、一部の実施形態において、対象は、アッセイが実施される前に、又は実施された後において、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアを受けている可能性がある。一部の実施形態において、対象は、既に実施されたGCS(Glasgow Coma Scale)スコアに基づき、外傷性脳損傷を有することが推測されうる。例えば、対象の医学的状態に応じて、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアは、対象が、救急治療室、外傷センター又は他の施設に到着した直後に対象がTBIを有するのかどうかを評価及び/若しくは査定するために、評価されうる。このようなGCS(Glasgow Coma Scale)スコアは、対象が、軽度又は中等度又は重度のTBIを有するのかどうかを確認及び決定するために、アッセイが実施される前に提供されうる。アッセイが実施された後に、医師による(又は他の医療従事者による)TBIの管理(例えば、手術による介入及び/又は薬理学的介入が要求されうるのかどうかを決定するなどのため)の一部としてのアッセイの結果に基づき、1回以上の、後続のGCS(Glasgow Coma Scale)スコアが実施されうる。他の実施形態において、対象は、アッセイが実施される前に、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアを受けていない場合がある。

0044

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、GFAPの基準レベル又はUCH−L1の基準レベルは、12以下のGCSスコアに基づき、中等度〜重度のTBIを有する対象と相関する。別の実施形態において、GFAPの基準レベル又はUCH−L1の基準レベルは、対象が、中等度〜重度のTBIを有することを指し示す。

0045

一部の実施形態において、上記の方法において使用された、対象が、中等度〜重度のTBIを負っているのかどうかを決定するための基準レベルは、
a.GFAPについて、約205pg/mL〜約3000pg/mLであり、UCH−L1について、約215pg/mL〜約3000pg/mLである;
b.GFAPについて、約205pg/mL〜約2500pg/mLであり、UCH−L1について、約215pg/mL〜約2000pg/mLである;
c.GFAPについて、約205pg/mL〜約2500pg/mLであり、UCH−L1について、約215pg/mL〜約1000pg/mLである;
d.GFAPについて、約205pg/mL〜約2360pg/mLであり、UCH−L1について、約215pg/mL〜約880pg/mLである;
e.GFAPについて、約210pg/mL〜約1000pg/mLであり、UCH−L1について、約1000pg/mL〜約2000pg/mLである;
f.GFAPについて、約210pg/mL〜約1000pg/mLであり、UCH−L1について、約1000pg/mL〜約1900pg/mLである;
g.GFAPについて、約210pg/mL〜約1000pg/mLであり、UCH−L1について、約1000pg/mL〜約1800pg/mLである;
h.GFAPについて、約210pg/mL〜約1000pg/mLであり、UCH−L1について、約1000pg/mL〜約1700pg/mLである;
i.GFAPについて、約210pg/mL〜約1000pg/mLであり、UCH−L1について、約1000pg/mL〜約1600pg/mLである;
j.GFAPについて、約210pg/mL〜約1000pg/mLであり、UCH−L1について、約1000pg/mL〜約1500pg/mLである;
k.GFAPについて、約210pg/mL〜約1000pg/mLであり、UCH−L1について、約1000pg/mL〜約1400pg/mLである;
l.GFAPについて、約210pg/mL〜約1000pg/mLであり、UCH−L1について、約1000pg/mL〜約1300pg/mLである;
m.GFAPについて、約210pg/mL〜約1000pg/mLであり、UCH−L1について、約1000pg/mL〜約1200pg/mLである;又は
n.GFAPについて、約210pg/mL〜約1000pg/mLであり、UCH−L1について、約1000pg/mL〜約1100pg/mLである。

0046

上記の方法の、一部の実施形態において、対象が、中等度〜重度のTBIを負っていないことを決定するための基準レベルは、
GFAPについての約100pg/mL〜約200pg/mL若しくはUCH−L1についての約100pg/mL〜約200pg/mL;又は
GFAPについての約110pg/mL〜約200pg/mL若しくはUCH−L1についての約110pg/mL〜約200pg/mL;又は
GFAPについての約125pg/mL〜約200pg/mL若しくはUCH−L1についての約125pg/mL〜約200pg/mL;又は
GFAPについての約130pg/mL〜約200pg/mL若しくはUCH−L1についての約130pg/mL〜約200pg/mL;又は
GFAPについての約140pg/mL〜約200pg/mL若しくはUCH−L1についての約140pg/mL〜約200pg/mL;又は
GFAPについての約145pg/mL〜約200pg/mL若しくはUCH−L1についての約150pg/mL〜約200pg/mL;又は
GFAPについての約145pg/mL〜約200pg/mL若しくはUCH−L1についての約160pg/mL〜約200pg/mL;又は
GFAPについての約145pg/mL〜約200pg/mL若しくはUCH−L1についての約170pg/mL〜約200pg/mL;又は
GFAPについての約145pg/mL〜約200pg/mL若しくはUCH−L1についての約180pg/mL〜約200pg/mL;又は
GFAPについての約145pg/mL若しくはUCH−L1についての約200pg/mL;又は
GFAPについての約170pg/mL若しくはUCH−L1についての約190pg/mL;又は
GFAPについての約160pg/mL若しくはUCH−L1についての約190pg/mL;又は
GFAPについての約165pg/mL若しくはUCH−L1についての約190pg/mL;又は
GFAPについての約155pg/mL若しくはUCH−L1についての約190pg/mL;又は
GFAPについての約150pg/mL若しくはUCH−L1についての約190pg/mL;又は
GFAPについての約200pg/mL若しくはUCH−L1についての約180pg/mL;又は
GFAPについての約195pg/mL若しくはUCH−L1についての約180pg/mL;又は
GFAPについての約190pg/mL若しくはUCH−L1についての約180pg/mL;又は
GFAPについての約185pg/mL若しくはUCH−L1についての約180pg/mL;又は
GFAPについての約180pg/mL若しくはUCH−L1についての約180pg/mL
である。

0047

さらに別の実施形態において、本開示は、整形外科損傷を負った対象がまた、外傷性脳損傷(TBI)も負っているのかどうかの決定の一助となる又はこれを決定する方法に関する。方法は、
整形外科損傷後約48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の試料中レベル若しくはユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の試料中レベルを測定するステップ;及び/又は
(i)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約10pg/mL〜約300pg/mLの間の基準レベルと等しい、(ii)UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約100pg/mL〜約2000pg/mLの間の基準レベルと等しい、若しくは(iii)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約10pg/mL〜約300pg/mLの間の基準レベルと等しく、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約100pg/mL〜約2000pg/mLの間の基準レベルと等しい場合に、対象がまた、外傷性脳損傷(TBI)も負っていることを決定するステップであって、
GFAPの基準レベル、UCH−L1の基準レベル又はGFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルが、TBIを有する対象と相関するステップ
を含む。

0048

上記において記載された方法についての、別の実施形態において、対象は、アッセイが実施される前に、又は実施された後において、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアを受けている可能性がある。一部の実施形態において、対象は、既に実施されたGCS(Glasgow Coma Scale)スコアに基づき、外傷性脳損傷を有することが推測されうる。例えば、対象の医学的状態に応じて、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアは、対象が、救急治療室、外傷センター又は他の施設に到着した直後に対象がTBIを有するのかどうかを評価及び/若しくは査定するために、評価されうる。このようなGCS(Glasgow Coma Scale)スコアは、対象が、軽度又は中等度又は重度のTBIを有するのかどうかを確認及び決定するために、アッセイが実施される前に提供されうる。アッセイが実施された後に、医師による(又は他の医療従事者による)TBIの管理(例えば、手術による介入及び/又は薬理学的介入が要求されうるのかどうかを決定するためなど)の一部としてのアッセイの結果に基づき、1回以上の、後続のGCS(Glasgow Coma Scale)スコアが実施されうる。他の実施形態において、対象は、アッセイが実施される前に、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアを受けていない場合がある。

0049

実際、一部の実施形態において、対象は、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアに基づき、軽度TBIを有すると推測されうる。他の実施形態において、GFAPの基準レベル又はUCH−L1の基準レベルは、13〜15のGCS(Glasgow Coma Scale)スコアと相関する。

0050

一部の実施形態において、上記において記載された方法は、整形外科損傷を有する対象を、TBIを有する、又は患うと診断するステップを伴う。他の実施形態において、上記において同定された方法は、整形外科損傷を有する対象を、TBIを有さない、又は患わないと診断するステップを伴う。

0051

上記において記載された方法についての、一部の実施形態において、GFAPの基準レベル又はUCH−L1の基準レベルは、
(a)少なくとも約70%〜約100%の間の感度及び少なくとも約30%〜約100%の間の特異度を有するアッセイにより決定される;
(b)少なくとも約70%〜約97%の間の感度及び少なくとも約30%〜約95%の間の特異度を有するアッセイにより決定される;
(c)少なくとも約80%〜約100%の間の感度及び少なくとも約35%〜約100%の間の特異度を有するアッセイにより決定される;
(d)少なくとも約80%〜約90%の間の感度及び少なくとも約30%〜約70%の間の特異度を有するアッセイにより決定される;
(e)少なくとも約70%の感度及び少なくとも約30%の特異度を有するアッセイにより決定される;
(f)少なくとも約70%の感度及び少なくとも約90%の特異度を有するアッセイにより決定される;
(g)少なくとも約70%の感度及び少なくとも約100%の特異度を有するアッセイにより決定される;
(h)少なくとも約80%の感度及び少なくとも約35%の特異度を有するアッセイにより決定される;
(i)少なくとも約80%の感度及び少なくとも約30%の特異度を有するアッセイにより決定される;又は
(j)少なくとも約95%の感度及び少なくとも約30%の特異度を有するアッセイにより決定される。

0052

上記において記載された方法についての、一部の実施形態において、試料は、(a)推測される損傷後約0〜4時間の間に採取され、基準レベルは、少なくとも約85%の感度及び少なくとも約30%の特異度を有するアッセイにより決定される;(b)推測される損傷後約4〜8時間の間に採取され、基準レベルは、少なくとも約70%の感度及び少なくとも約35%の特異度を有するアッセイにより決定される;(c)推測される損傷後約8時間〜12時間の間に採取され、基準レベルは、少なくとも約70%の感度及び少なくとも約35%の特異度を有するアッセイにより決定される;(d)推測される損傷後約12時間〜16時間の間に採取され、基準レベルは、少なくとも約70%の感度及び少なくとも約35%の特異度を有するアッセイにより決定される;(e)推測される損傷後約16時間〜20時間の間に採取され、基準レベルは、少なくとも約70%の感度及び少なくとも約35%の特異度を有するアッセイにより決定される;又は(f)推測される損傷後約20時間〜24時間の間に採取され、基準レベルは、少なくとも約70%の感度及び少なくとも約35%の特異度を有するアッセイによりにより決定される。

0053

上記において記載された方法についての、一部の実施形態において、GFAPの試料中レベルが、GFAPの、
(a)約5pg/mL〜約175pg/mLの間、約5pg/mL〜約100pg/mLの間、約5pg/mL〜約75pg/mLの間、約5pg/mL〜約40pg/mLの間若しくは約10pg/mL〜約60pg/mLの間;
(b)約10pg/mL〜約20pg/mL若しくは約30pg/mL〜約80pg/mL、約45pg/mL〜約80pg/mL、約50pg/mL〜約80pg/mL、約60pg/mL〜約80pg/mL、約30pg/mL〜約300pg/mL、約50pg/mL〜約300pg/mL若しくは約100pg/mL〜約300pg/mLの間;
(c)約10pg/mL〜約75pg/mLの間、約10pg/mL〜約50pg/mLの間若しくは約10pg/mL〜約20pg/mLの間;又は
(d)約5pg/mL、約10pg/mL、約11pg/mL、約45pg/mL若しくは約72pg/mL
の基準レベルと等しい場合に、対象は、外傷性脳損傷を負っている。

0054

上記において記載された方法についての、他の実施形態において、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、
(a)約100pg/mL〜約500pg/mLの間;
(b)約100pg/mL〜約125pg/mLの間、約100pg/mL〜約280pg/mLの間、約105pg/mL〜約116pg/mLの間、約225pg/mL〜約520pg/mLの間若しくは約225pg/mL〜約365pg/mLの間;
(c)約100pg/mL〜約300pg/mL、約240pg/mL〜約300pg/mL、約400pg/mL〜約950pg/mL、約400pg/mL〜約2000pg/mL若しくは約970pg/mL〜約2000pg/mLの間;
(d)約250pg/mL〜約290pg/mLの間、約250pg/mL〜約270pg/mLの間若しくは約270pg/mL〜約290pg/mLの間;又は
(e)約105pg/mL、約106pg/mL、約225pg/mL、約247pg/mL、約269pg/mL若しくは約290pg/mL
の基準レベルと等しい場合に、対象は、外傷性脳損傷を負っている。

0055

上記において記載された方法についての、さらに他の実施形態において、
(a)GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約300pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約100pg/mL〜約500pg/mLの間である;又は
(b)GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約75pg/mLの間であり、UCH−L1についての基準レベルは、約240pg/mL〜約300pg/mLの間である。

0056

上記の方法についての、さらに他の実施形態において、
(a)試料は、推測される損傷後、約0時間〜約48時間以内に採取され、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約175pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mL〜約2000pg/mLの間である;
(b)試料は、推測される損傷後、約0時間〜約4時間以内に採取され、GFAPの基準レベルは、約15pg/mL〜約20pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約230pg/mL〜約2000pg/mLの間である;
(c)試料は、推測される損傷後、約0時間〜約4時間以内に採取され、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約195pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約120pg/mL〜約2000pg/mLの間である;
(d)試料は、推測される損傷後、約4時間〜約8時間以内に採取され、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約275pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mL〜約2000pg/mLの間である;
(e)試料は、推測される損傷後、約8時間〜約12時間以内に採取され、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約165pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mL〜約2000pg/mLの間である;
(f)試料は、推測される損傷後、約12時間〜約16時間以内に採取され、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約170pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mL〜約2000pg/mLの間である;
(g)試料は、推測される損傷後、約16時間〜約20時間以内に採取され、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約170pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mL〜約2000pg/mLの間である;
(h)試料は、推測される損傷後、約20時間〜約24時間以内に採取され、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約200pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mL〜約1230pg/mLの間である;又は
(i)試料は、推測される損傷後、約24時間〜約48時間以内に採取され、GFAPの基準レベルは、約10pg/mL〜約315pg/mLの間であり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mL〜約2000pg/mLの間である。

0057

上記において記載された方法についての、さらに他の実施形態において、
(a)GFAPの基準レベルが、少なくとも約10pg/mLである場合、UCH−L1の基準レベルは、少なくとも約220pg/mLである;
(b)GFAPの基準レベルが、少なくとも約15pg/mLである場合、UCH−L1の基準レベルは、少なくとも約130pg/mLである;
(c)GFAPの基準レベルが、少なくとも約20pg/mLである場合、UCH−L1の基準レベルは、少なくとも約160pg/mLである;
(d)GFAPの基準レベルが、少なくとも約45pg/mLである場合、UCH−L1の基準レベルは、少なくとも約250pg/mLである;又は
(e)GFAPの基準レベルが、少なくとも約60pg/mLである場合、UCH−L1の基準レベルは、少なくとも約270pg/mLである。

0058

上記において記載された方法についての、別の実施形態において、GFAPの試料レベルを測定するステップは、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)GFAP上又はGFAP断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体が結合していないGFAP上のエピトープに結合して、GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成すること;並びに
(b)GFAPの、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0059

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、UCH−L1の試料レベルを測定するステップは、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)UCH−L1上又はUCH−L1断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、UCH−L1捕捉抗体が結合していないUCH−L1上のエピトープに結合して、UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成すること;並びに
(b)UCH−L1の、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0060

なおさらなる別の実施形態において、上記において記載された方法は、検出可能な標識を含み、捕捉抗体及び第1の検出抗体が結合していないUCH−L1上のエピトープに結合する、少なくとも1つの第2の検出抗体をさらに含む。

0061

別の実施形態において、上記において記載された方法は、TBIを負っていると決定された対象を、外傷性脳損傷処置により処置するステップ;及び、任意選択的に、処置(例えば、手術及び/又は1つ以上の薬物の投与など)の後において、対象をモニタリングするステップをさらに伴う。さらに他の実施形態において、上記において記載された方法は、TBIを負っていると決定された対象を、モニタリングするステップ(対象が、いかなる種類の処置も受けていない場合など)をさらに伴う。

0062

さらに別の実施形態において、本開示は、上記において記載された方法における使用のための、少なくとも1つの較正物質又は対照組成物を含み、少なくとも1つの較正物質又は対照組成物が、GFAP、GFAP断片、UCH−L1、UCH−L1断片又はこれらの組合せであるキットに関する。

0063

別の実施形態において、本開示は、整形外科損傷を負っており、また、頭部への損傷も負った可能性があるヒト対象に対して、頭部コンピュータ断層撮影(CT)スキャンを実施するのかどうかの決定の一助となる又はこれを決定する方法に関する。方法は、
実際の整形外科損傷又は推測される整形外科損傷の後、約48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の試料中レベル及び/又はユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の試料中レベルを測定するステップ;並びに
(i)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約140pg/mL〜約1150g/mLの基準レベルと等しい、(ii)UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約400pg/mL〜約810pg/mLの基準レベルと等しい、又は(iii)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、140pg/mL〜約1150pg/mLの基準レベルと等しく、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約400pg/mL〜約810pg/mLの基準レベルと等しい場合に、対象が、CTスキャンを必要とする可能性が、そうでない可能性より高いことを決定するステップを伴う。

0064

上記において記載された方法についての、一部の実施形態において、対象は、アッセイが実施される前に、又は実施された後において、CTスキャンを受けており、対象は、CTスキャン結果に基づき、TBIを有すると推測される。一部の実施形態において、対象は、既に実施されたCTスキャンに基づき、外傷性脳損傷を有することが推測されうる。例えば、対象の医学的状態(患者が意識不明である場合など)に応じて、CTスキャンは、対象が、救急治療室、外傷センター又は他の施設に到着した直後に対象がTBIを有するのかどうかを評価及び/若しくは査定するために、行われうる。このようなCTスキャンは、対象が、軽度又は中等度又は重度のTBIを有するのかどうかを確認及び決定するために、アッセイが実施される前に実施されうる。アッセイが実施された後に、医師による(又は他の医療従事者による)TBIの管理(例えば、手術による介入及び/又は薬理学的介入が要求されうるのかどうかを決定するなどのため)の一部としてのアッセイの結果に基づき、1回以上の、後続のCTスキャンが実施されうる。他の実施形態において、対象は、アッセイが実施される前に、CTスキャンを受けていない場合がある。

0065

上記において記載された方法についての、一部の実施形態において、試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約16時間以内に、対象から得られる。

0066

上記において記載された方法についての、さらに他の実施形態において、対象は、GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約500pg/mL〜約1000pg/mL、約500pg/mL〜約1150pg/mL、約600pg/mL〜約1000pg/mL、約600pg/mL〜約1150pg/mL、約700pg/mL〜約1000pg/mL又は約700pg/mL〜約1150pg/mLの間の基準レベルと等しい場合に、CTスキャンを必要とする可能性が、そうでない可能性より高い。

0067

上記において記載された方法についての、なおさらなる実施形態において、対象は、UCH−L1の試料中レベルが、約400pg/mL〜約810pg/mL、約400pg/mL〜約800pg/mL、約400pg/mL〜約750pg/mL、約400pg/mL〜約700pg/mL、約500pg/mL〜約810pg/mL、約500pg/mL〜約750pg/mL又は約500pg/mL〜約700pg/mLの基準レベルと等しい場合に、CTスキャンを必要とする可能性が、そうでない可能性より高い。

0068

さらに別の実施形態において、本開示は、上記において記載された方法における使用のための、少なくとも1つの較正物質又は対照組成物を含み、少なくとも1つの較正物質又は対照組成物が、GFAP、GFAP断片、UCH−L1、UCH−L1断片又はこれらの組合せであるキットに関する。

0069

さらに別の実施形態において、本開示は、整形外科損傷を負っており、また、頭部への損傷を負った、又は負った可能性があるヒト対象は、中等度〜重度の外傷性脳損傷(TBI)を負っているのかどうかの診断の一助となる方法に関する。方法は、
実際の整形外科損傷又は推測される整形外科損傷の後、約48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の試料中レベル、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の試料中レベル又はGFAPとUCH−L1との組合せの試料中レベルを測定するステップ;及び
(a)(i)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約205pg/mL〜約3000pg/mLの基準レベル以上である、(ii)UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約215pg/mL〜約3000pg/mLの基準レベル以上である、若しくは(iii)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約205pg/mL〜約3000pg/mLの基準レベル以上であり、UCH−L1の試料中レベルが、約215pg/mL〜約3000pg/mLの基準レベル以上である場合に、対象が、中等度〜重度のTBIを負っていることを決定するステップ;又は
(b)(i)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約205pg/mLの基準レベル未満である、(ii)UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約215pg/mLの基準レベル未満である、若しくは(iii)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約205pg/mLの基準レベル未満であり、UCH−L1の試料中レベルが、約215pg/mLの基準レベル未満である場合に、対象が、中等度〜重度のTBIを負っていないことを決定するステップ
を含む。

0070

上記において記載された方法についての、一部の実施形態において、対象は、アッセイが実施される前に、又は実施された後において、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアを受けている可能性がある。一部の実施形態において、対象は、既に実施されたGCS(Glasgow Coma Scale)スコアに基づき、外傷性脳損傷を有することが推測されうる。例えば、対象の医学的状態に応じて、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアは、対象が、救急治療室、外傷センター又は他の施設に到着した直後に対象がTBIを有するのかどうかを評価及び/若しくは査定するために、評価されうる。このようなGCS(Glasgow Coma Scale)スコアは、対象が、軽度又は中等度又は重度のTBIを有するのかどうかを確認及び決定するために、アッセイが実施される前に提供されうる。アッセイが実施された後に、医師による(又は他の医療従事者による)TBIの管理(例えば、手術による介入及び/又は薬理学的介入が要求されうるのかどうかを決定するためなど)の一部としてのアッセイの結果に基づき、1回以上の、後続のGCS(Glasgow Coma Scale)スコアが実施されうる。他の実施形態において、対象は、アッセイが実施される前に、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアを受けていない場合がある。

0071

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、GFAPの基準レベル又はUCH−L1の基準レベルは、12以下のGCSスコアに基づき、中等度〜重度のTBIを有する対象と相関する。別の実施形態において、GFAPの基準レベル又はUCH−L1の基準レベルは、対象が、中等度〜重度のTBIを有することを指し示す。

0072

一部の実施形態において、GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約500pg/mL〜約1300pg/mL又は約1500pg/mL〜約3000pg/mLの基準レベルと等しい場合に、対象は、中等度〜重度のTBIを負っていることが決定される。

0073

さらに他の実施形態において、UCH−L1の試料中レベルが、約220pg/mL〜約300pg/mL、約400pg/mL〜約950pg/mL、約970pg/mL〜約2100pg/mL又は約2300pg/mL〜約3000pg/mLの基準レベルと等しい場合に、対象は、中等度〜重度のTBIを負っていることが決定される。

0074

さらに別の実施形態において、本開示は、上記において記載された方法における使用のための、少なくとも1つの較正物質又は対照組成物を含み、少なくとも1つの較正物質又は対照組成物が、GFAP、GFAP断片、UCH−L1、UCH−L1断片又はこれらの組合せであるキットに関する。

0075

上記において記載された方法のうちのいずれかにおいて、試料は、全血試料血清試料脳脊髄液試料及び血漿試料からなる群から選択されうる。一部の実施形態において、試料は、全血試料である。一部の実施形態において、試料は、血漿試料である。さらに他の実施形態において、試料は、血清試料である。さらに他の実施形態において、試料は、対象が、自動車事故物理振盪、外部の機械的力若しくは他の力、1回以上の転倒爆発若しくは爆破による鈍的衝撃により引き起こされた整形外科損傷又は他の種類の鈍力外傷を負った後において得られる。なおさらに他の実施形態において、試料は、対象が、スポーツ損傷又は急性骨折を負った後において得られる。さらに別の実施形態において、試料は、対象が、自動車事故により引き起こされた整形外科損傷を負った後において得られる。さらに別の実施形態において、試料は、対象が、物理的振盪により引き起こされた整形外科損傷を負った後において得られる。さらに別の実施形態において、試料は、対象が、外部の機械的力又は他の力による鈍的衝撃により引き起こされた整形外科損傷を負った後において得られる。さらに別の実施形態において、試料は、対象が、1回以上の転倒により引き起こされた整形外科損傷を負った後において得られる。さらに別の実施形態において、試料は、対象が、爆発又は爆破の結果として、整形外科損傷を負った後で得られる。

0076

上記において記載された方法のうちのいずれかにおいて、アッセイは、イムノアッセイである。一部の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイ、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、全血である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血清である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血漿である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血漿である。

0077

さらに別の実施形態において、本開示は、上記において記載された方法における使用のための、少なくとも1つの較正物質又は対照組成物を含み、少なくとも1つの較正物質又は対照組成物が、GFAP、GFAP断片、UCH−L1、UCH−L1断片又はこれらの組合せであるキットに関する。

図面の簡単な説明

0078

GFAPの、全てのTBI試料中レベルについての、GFAPの、全ての対照試料中レベルと比較したROC(receiver operating characteristic)解析を示す図である。
UCH−L1の、全てのTBI試料中レベルについての、UCH−L1の、全ての対照試料中レベルと比較したROC解析を示す図である。
GFAPの、軽度TBI試料中レベルについての、GFAPの、整形外科損傷対照試料中レベルと比較したROC解析を示す図である。
UCH−L1の、軽度TBI試料中レベルについての、UCH−L1の、整形外科損傷対照試料中レベルと比較したROC解析を示す図である。
GFAPの、軽度TBI試料中レベルについての、GFAPの、健常対照試料中レベルと比較したROC解析を示す図である。
UCH−L1の、軽度TBI試料中レベルについての、UCH−L1の、健常対照試料中レベルと比較したROC解析を示す図である。
TBIを有することが推測される対象から採取された試料中の、多様なGFAPレベル及びUCH−L1レベルについて、アッセイの感度及び特異度を、整形外科損傷を有する対象から採取された試料と比較する代表的グラフである。
損傷又は推測される損傷から、約0〜4時間以内に、TBIを有することが推測される対象から採取された試料中の、多様なGFAPレベル及びUCH−L1レベルについて、アッセイの感度及び特異度を、損傷を有さない対象(健常)から採取された試料と比較する代表的グラフである。
CTスキャン結果に基づき、TBIを有すると診断された対象(CT陽性)及び整形外科損傷対照の対象(CT陰性)における、多様なGFAPレベル及びUCH−L1レベルについて、アッセイの感度及び特異度を比較する代表的グラフである。
GCSスコアを割り当てられた対象であって、≦12のGCSスコアを割り当てられた対象が、陽性(中等度又は重度のTBI)であり、12>のGCSスコアを割り当てられた対象が、陰性(軽度TBI又は整形外科損傷対照)である対象における、多様なGFAPレベル及びUCH−L1レベルについて、アッセイの感度及び特異度を比較する代表的グラフである。
MRI結果に基づき、TBIを有すると診断された対象(陽性のMRI)及び整形外科損傷対照の対象(陰性のMRI)における、多様なGFAPレベル及びUCH−L1レベルについて、アッセイの感度及び特異度を比較する代表的グラフである。
GOSEスコアに基づき、TBIを有すると診断された対象(1=TBI/死)及び健常な整形外科損傷対象(8=健常/回復)における、多様なGFAPレベル及びUCH−L1レベルについて、アッセイの感度及び特異度を比較する代表的グラフである。

0079

本開示は、UCH−L1、GFAP又はこれらの組合せのレベルに基づき、整形外科損傷を負った対象がまた、軽度TBI(mTBI)などの外傷性脳損傷(TBI)も負っているのかどうかの決定の一助となる又はこれを決定する方法に関する。これらの方法は、整形外科損傷後、約48時間以内、例えば、約24時間以内(例えば、0〜約25時間)の時点において、対象から採取された1つ以上の試料中の、UCH−L1、GFAP又はこれらの組合せのレベルを測定するステップを伴う。GFAP及び/又はUCH−L1の基準レベル以上である、GFAP及び/若しくはUCH−L1、これらの断片又はこれらの組合せのレベルの測定は、整形外科損傷を負った対象がまた、軽度TBI又は中等度〜重度のTBIなどのTBIも負っており、かつ/又は推測される頭部への損傷についての、さらなる医学的査定(例えば、CTイメージング及び/又はMRI)を必要とするのかどうかの決定の一助をもたらす又はこれを決定する。一部の実施形態において、対象は、ヒト対象である。

0080

驚くべきことに、かつ、予測外に、本開示の発明者らは、CT陰性の軽度TBIを伴う患者を、整形外科外傷を伴う患者から識別するときに、GFAP、UCH−L1又はこれらの組合せのレベルを使用することができ、これに有用であることを発見した。この発見は、GFAP及びUCH−L1のレベルが、CT陰性のmTBIを伴う患者を、整形外科外傷を伴う患者から識別しなかった、先行技術において記載されていることに反する。このような知見は、整形外科外傷を伴う患者及び高レベルのUCH−L1値又はGFAP値が、共時的なmTBIを有すると、誤って診断される場合があり、これらを、不当な診断及び不要な脳イメージング素因とするという考えをもたらした。これに対し、本開示の方法及びアッセイは、例えば、イメージング(CT及び/又はMRI)及び損傷の重症度の同定に対する必要など、整形外科対象におけるTBIの査定において使用されうる。

0081

本開示は、UCH−L1、GFAP又はこれらの組合せのレベルに基づき、ヒト対象が、頭部への損傷を負った、又は負った可能性があるのかどうかの決定、又はこれを決定することの一助となる方法に関する。これらの方法は、頭部への損傷又は推測される頭部への損傷の後、約24時間以内(例えば、0〜約25時間)など、約48時間以内に、ヒト対象から採取された1つ以上の試料中の、UCH−L1、GFAP又はこれらの組合せのレベルを測定するステップを伴う。GFAP及び/又はUCH−L1の基準レベル以上である、GFAP及び/若しくはUCH−L1、これらの断片又はこれらの組合せのレベルの測定は、ヒト対象が、軽度TBI又は中等度〜重度のTBIなどの外傷性脳損傷(TBI)を負っているのかどうかの決定の一助をもたらす又はこれを決定する。

0082

本明細書の本節及び全開示において使用された節の小見出しは、構成上の目的だけのものであり、限定的であることを意図するものではない。

0083

1.定義
そうでないことが規定されない限りにおいて、本明細書において使用された、全ての技術用語及び科学用語は、当業者により一般に理解される意味と同じ意味を有する。齟齬が生じる場合は、定義を含む本文献に従う。本開示の実施又は試験において、本明細書において記載された方法及び材料と同様又は同等な方法及び材料も使用されうるが、下記において、好ましい方法及び材料について記載される。本明細書において言及された、全ての刊行物、特許出願、特許及び他の参考文献は、参照によりそれらの全体において組み込まれる。本明細書において開示された材料、方法及び例は、例示的なものであるに過ぎず、限定を意図するものではない。

0084

本明細書において使用された「〜を含む(comprise(s))」、「〜を含む(include(s))」「〜を有すること」、「〜を有する」、「〜でありうる」、「〜を含有する」という用語は、さらなる行為又は構造の可能性を除外しない、オープンエンド移行、移行用語又は移行語である。単数形の「ある」及び「その」は、文脈によりそうでないことが明らかに指示されない限りにおいて、複数の指示対象を含む。本開示はまた、明示されているのであれ、そうでないのであれ、本明細書において提示された実施形態又は要素「を含み」、これら「からなり」、これら「から本質的になる」、他の実施形態も想定する。

0085

本明細書において、数値範囲を列挙するために、それらの間に介在する、同じ精度を伴う各数が明示的に想定される。例えば、6〜9の範囲について、6及び9に加えて、7及び8の数も想定され、6.0〜7.0の範囲について、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9及び7.0の数が、明示的に想定される。

0086

本明細書において「アフィニティー成熟抗体」とは、標的抗原に対する抗体のアフィニティー(すなわち、KD、kd又はka)の変更を有さない親抗体と比較した改善を結果としてもたらす、1つ以上のCDR内の、1カ所以上の変更を伴う抗体を指すように使用される。例示的なアフィニティー成熟抗体は、標的抗原に対する、ナノモル単位なお又はピコモル単位のアフィニティーを有する。BioDisplay法を使用して調製されたコンビナトリアル抗体ライブラリースクリーニングを含め、アフィニティー成熟抗体を作製するための様々な手順が当技術分野において公知である。例えば、Marksら、BioTechnology、10:779〜783(1992)は、VHとVLとのドメインシャッフリングによるアフィニティー成熟について記載している。CDR残基及び/又はフレームワーク残基のランダム突然変異誘発については、Barbasら、Proc.Nat.Acad.Sci.USA、91:3809〜3813(1994);Schierら、Gene、169:147〜155(1995);Yeltonら、J.Immunol.、155:1994〜2004(1995);Jacksonら、J.Immunol.、154(7):3310〜3319(1995)及びHawkinsら、J.Mol.Biol.、226:889〜896(1992)により記載されている。選択的突然変異誘発位置及び活性増強アミノ酸残基を伴う接触位置はたは超変異位置における選択的突然変異については、米国特許第6,914,128B1号において記載されている。

0087

本明細書において使用された「抗体(antibody)」及び「抗体(antibodies)」とは、モノクローナル抗体、単一特異的抗体(例えば、モノクローナル抗体でありうる、又は一般的な生殖細胞系列細胞からそれらを作製する手段以外の手段によってもまた作製されうる)、多特異性抗体、ヒト抗体ヒト化抗体(完全ヒト化抗体又は部分的ヒト化抗体)、鳥類(例えば、アヒル又はガチョウ)抗体、サメ抗体、クジラ抗体及び非動物(例えば、ウシブタラクダラマウマヤギウサギヒツジハムスターモルモットネコイヌラットマウスなど)抗体又は非ヒト霊長動物(例えば、サルチンパンジーなど)抗体を含む哺乳動物抗体などであるがこれらに限定されない動物抗体組換え抗体キメラ抗体単鎖Fv(「scFv」)、単鎖抗体単一ドメイン抗体Fab断片、F(ab’)断片、F(ab’)2断片、ジスルフィド連結型Fv(「sdFv」)及び抗イディオタイプ(「抗Id」)抗体、二重ドメイン抗体、二重可変ドメイン(DVD)又は三重可変ドメイン(TVD)抗体(二重可変ドメイン免疫グロブリン及びそれらを作り出すための方法について、それらの各々の内容が参照により本明細書に組み込まれる、Wu,C.ら、Nature Biotechnology、25(11):1290〜1297(2007)及びPCT国際出願第2001/058956号において記載されている)並びに上記のうちのいずれかの、機能的に活性エピトープ結合性断片を指す。特に、抗体は、免疫グロブリン分子及び免疫グロブリン分子の免疫活性断片、すなわち、解析物結合性部位を含有する分子を含む。免疫グロブリン分子は、任意の種類(例えば、IgGIgEIgMIgDIgA及びIgY)、クラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1及びIgA2)又はサブクラスの分子でありうる。簡潔さのために、本明細書において、解析物に対する抗体は、「抗解析物抗体」又は、単に、「解析物抗体」(例えば、抗GFAP抗体、GFAP抗体、抗UCH−L1抗体又はUCH−L1抗体)と称されることが多い。

0088

本明細書において使用された「抗体断片」とは、抗原結合性部位又は可変領域を含む、無傷抗体の部分を指す。部分は、無傷抗体のFc領域重鎖定常ドメイン(すなわち、抗体アイソタイプに応じて、CH2、CH3又はCH4)を含まない。抗体断片の例は、Fab断片、Fab’断片、Fab’−SH断片、F(ab’)2断片、Fd断片、Fv断片、ダイアボディー、単鎖Fv(scFv)分子、1つだけの軽鎖可変ドメインを含有する単鎖ポリペプチド、軽鎖可変ドメインの3つのCDRを含有する単鎖ポリペプチド、1つだけの重鎖可変領域を含有する単鎖ポリペプチド及び重鎖可変領域の3つのCDRを含有する単鎖ポリペプチドを含むがこれらに限定されない。

0089

曲線下面積」又は「AUC」とは、ROC曲線面積を指す。ROC曲線下AUCとは、精度についての尺度である。AUCが1であることが、完全な検査を表すのに対し、AUCが0.5であることは、非有意な検査を表す。好ましいAUCは、少なくとも約0.700、少なくとも約0.750、少なくとも約0.800、少なくとも約0.850、少なくとも約0.900、少なくとも約0.910、少なくとも約0.920、少なくとも約0.930、少なくとも約0.940、少なくとも約0.950、少なくとも約0.960、少なくとも約0.970、少なくとも約0.980、少なくとも約0.990又は少なくとも約0.995でありうる。

0090

本明細書において、「ビーズ」と「粒子」とは、互換的に使用され、実質的に球形の固体支持体を指す。ビーズ又は粒子の一例は、マイクロ粒子である。本明細書において使用されうるマイクロ粒子は、当技術分野において公知である、任意の種類でありうる。例えば、ビーズ又は粒子は、磁気ビーズ又は磁気粒子でありうる。磁気ビーズ/粒子は、強磁性フェリ磁性常磁性超常磁性又は磁性流体でありうる。例示的な強磁性材料は、Fe、Co、Ni、Gd、Dy、CrO2、MnAs、MnBi、EuO及びNiO/Feを含む。フェリ磁性材料の例は、NiFe2O4、CoFe2O4、Fe3O4(又はFeO.Fe2O3)を含む。ビーズは、磁性であり、1つ以上の非磁性層により取り囲まれた、固体コア部分を有しうる。代替的に、磁性部分は、非磁性コアの周囲の層でありうる。マイクロ粒子は、本明細書において記載された方法において働く、任意のサイズ、例えば、約0.75〜約5nm又は約1〜約5nm又は約1〜約3nmでありうる。

0091

本明細書において、「結合性タンパク質」とは、例えば、ポリペプチド、抗原、化合物若しくは他の分子、又は任意の種類の基質などの、結合パートナーに結合し、これと共に複合体を形成する、単量体又は多量体タンパク質を指すように使用される。結合性タンパク質は、結合パートナーに特異的に結合する。結合性タンパク質は、抗体のほか、当技術分野において公知であり、本明細書の下記において記載される、これらの抗原結合性断片及びこれらの他の多様な形態及び誘導体並びに抗原分子又は抗原分子上の特定の部位(エピトープ)に結合する、1つ以上の抗原結合性ドメインを含む他の分子を含む。したがって、結合性タンパク質は、四量体の免疫グロブリンである抗体、IgG分子、IgG1分子、モノクローナル抗体、キメラ抗体、CDRグラフト抗体、ヒト化抗体、アフィニティー成熟抗体及び抗原に結合する能力を保持する、任意のこのような抗体の断片を含むがこれらに限定されない。

0092

本明細書において、「二特異性抗体」とは、それらのうちの1つだけが機能的な二特異性抗体である複数の異なる免疫グロブリン分子種を結果としてもたらす形で、クァドローマ技術(Milsteinら、Nature、305(5934):537〜540(1983)を参照されたい)、2つの異なるモノクローナル抗体の化学的コンジュゲーション(Staerzら、Nature、314(6012):628〜631(1985)を参照されたい)、又はFc領域内の突然変異を導入するKIH(knob−into−hole)法若しくは同様の手法(Holligerら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、90(14):6444〜6448(1993)を参照されたい)により作出された全長抗体を指すように使用される。二特異性抗体は、その2つの結合性アーム(HC/LCの1つの対)のうちの1つにおける、1つの抗原(又はエピトープ)に結合し、その第2のアーム(HC/LCの異なる対)における、異なる抗原(又はエピトープ)に結合する。この定義により、二特異性抗体は、2つの顕著に異なる抗原結合性アーム(特異性配列及びCDR配列の両方)を有し、それが結合する各抗原について一価である。

0093

本明細書において、「CDR」とは、抗体の可変配列内の「相補性決定領域」を指すように使用される。重鎖及び軽鎖の可変領域の各々において、3つずつのCDRが存在する。重鎖又は軽鎖のN末端から順に、これらの領域は、可変領域の各々について、「CDR1」、「CDR2」及び「CDR3」と表記されている。本明細書において使用された「CDRセット」という用語は、単一の可変領域において生じる、3つのCDRの群であって、抗原に結合するCDRの群を指す。したがって、抗原結合性部位は、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々に由来するCDRセットを含む、6つのCDRを含みうる。単一のCDR(例えば、CDR1、CDR2又はCDR3)を含むポリペプチドは、「分子認識単位」と称されうる。抗原−抗体複合体についての結晶構造解析は、CDRのアミノ酸残基が、結合した抗原との、広範な接触部を形成し、この場合、最も広範な抗原の接触部は、重鎖CDR3との接触部であることを裏付けている。したがって、分子認識単位は、主に、抗原結合性部位の特異性の一因となりうる。一般に、CDR残基は、抗原への結合に対する影響に、直接、かつ、極めて実質的に関与する。

0094

これらのCDRの正確な境界は、異なるシステムに従い、異なる形で規定されている。Kabat(Kabatら、「Sequences of Proteins of Immunological Interest」(National Institutes of Health、Bethesda、Md.(1987)及び(1991))により記載されているシステムは、抗体の任意の可変領域へと適用可能である、明確な残基番号付けシステムを提示するだけではなく、また、3つのCDRを規定する、正確な残基の境界も提示している。これらのCDRは、「Kabat CDR」と称されうる。Chothia及び同僚(Chothia及びLesk、J.Mol.Biol.、196:901〜917(1987);並びにChothiaら、Nature、342:877〜883(1989))は、Kabat CDR内の、ある特定の下位部分(sub−portion)が、アミノ酸配列のレベルにおいて、大きな多様性を有するにもかかわらず、ほぼ同一なペプチド骨格コンフォメーションを取ることを見出した。これらの下位部分は、「L」及び「H」が、それぞれ、軽鎖領域及び重鎖領域を名指す、「L1」、「L2」及び「L3」、又は「H1」、「H2」及び「H3」と名指された。これらの領域は、「Chothia CDR」と称される場合があり、これらは、Kabat CDRと重複する境界を有する。Kabat CDRと重複するCDRを規定する他の境界について、Padlan、FASEB J.、9:133〜139(1995);及びMacCallum、J.Mol.Biol.、262(5):732〜745(1996)により記載されている。さらに他のCDRの境界の定義は、本明細書のシステムの定義に厳密に従わない場合もあり、特定の残基若しくは残基群なお又は全CDRが、抗原への結合に、著明な影響を及ぼさないという予測又は実験による知見に照らして、短くなる場合もあり、長くなる場合もあるが、それでも、Kabat CDRと重複する。本明細書において使用された方法は、これらのシステムのうちのいずれに従い規定されたCDRも用いうるが、ある特定の実施形態は、Kabatより規定されたCDR又はChothiaにより規定されたCDRを使用する。

0095

「構成要素(component)」、「構成要素(components)」又は「少なくとも1つの構成要素」とは、一般に、本明細書において記載された方法及び当技術分野において公知である他の方法に従う、患者の尿試料、全血試料、血清試料又は血漿試料などの被験試料についてのアッセイのためのキット内に含まれうる捕捉抗体、検出試薬又は検出コンジュゲート、較正物質、対照、感度パネル容器緩衝液希釈剤、塩、酵素、酵素に対する補因子、検出試薬、前処理試薬溶液、基質(例えば、溶液としての)、停止溶液などを指す。一部の構成要素は、溶液でありうる、又はアッセイにおける使用のための復元のために、凍結乾燥させられうる。

0096

本明細書において使用された「対照」とは、一般に、その目的が、測定システムが、許容可能な境界(例えば、一方の末端における、調査研究使用のためのアッセイに適切な尺度から、他方の末端における、市販のアッセイのための品質仕様により確立された解析的境界にわたる範囲の境界)内の結果をもたらし続けることを確認するために、測定システムの性能を査定することである試薬を指す。これを達成するために、対照は、患者結果指標となるべきであり、任意選択的に、エラー(例えば、試薬の安定性、較正物質のばらつき、測定器のばらつきに起因するエラーなど)の、測定に対する影響を、何らかの形で評価すべきである。本明細書において使用された、「対照の対象」は、外傷性脳損傷(TBI)を負っていない、1例以上の対象に関する。本明細書において使用された「整形外科損傷対照」は、整形外科損傷を負っているが、見かけのTBIを負っていない、1例以上の対象に由来する試料又は情報に関する(例えば、これに基づく)。本明細書において使用された、「整形外科損傷対照の対象」は、整形外科損傷を負っているが、見かけのTBIを負っていない、1例以上の対象に関する。場合によって、「整形外科損傷対照の対象」とは、それらの四肢損傷及び/又は骨盤損傷及び/又は肋骨骨折について、≦4(致死性ではない)の略式損傷スコアを有する成人整形外科患者である。本明細書において使用された「健常対照」は、健常であると考えられ、見かけのTBI又は整形外科損傷を負っていない、1例以上の対象に由来する試料又は情報に関する(例えば、これに基づく)。本明細書において使用された、「健常対照の対象」は、健常であると考えられ、見かけのTBI又は整形外科損傷を負っていない、1例以上の対象に関する。本明細書において使用された、本明細書において使用された「TBI対照」は、頭部損傷を負っているが、見かけのTBIを負っていない、1例以上の対象に由来する試料又は情報に関する(例えば、これに基づく)。本明細書において使用された、「TBI対照の対象」は、頭部損傷を負っているが、見かけのTBIを負っていない、1例以上の対象に関する。

0097

本明細書において使用された「〜と相関させた」とは、「〜と比較した」を指す。

0098

本明細書において使用された「CTスキャン」とは、コンピュータ断層撮影(CT)スキャンを指す。CTスキャンは、異なる角度から得られた、一連X線画像を組み合わせ、コンピュータ処理を使用して、体内の骨、血管及び軟部組織についての断面画像又は切片創出する。CTスキャンは、X線CTポジトロン放射断層撮影(PET)、単一光子放射コンピュータ断層撮影(SPECT)、コンピュータ軸方向断層撮影(CATスキャン)又はコンピュータ支援断層撮影を使用しうる。CTスキャンは、従来のCTスキャン又は渦巻き状/らせん状CTスキャンでありうる。従来のCTスキャンにおいて、スキャンは、切片ごとに得られ、各切片のスキャンの後、停止及び次の切片への移動、例えば、腹部の上方から、骨盤への移動がなされる。従来のCTスキャンは、動きによるアーチファクトを回避するために、患者が息を止めることを要求する。渦巻き状/らせん状CTスキャンは、連続スキャンであり、渦巻き状に得られ、スキャンされた画像が連続的であるので、工程がはるかに迅速である。

0099

本明細書において使用された、抗体の「誘導体」とは、純正抗体又は親抗体と比較した場合、そのアミノ酸配列に対する、1つ以上の修飾を有する抗体を指す場合があり、修飾ドメイン構造を呈しうる。誘導体は、標的(抗原)に特異的に結合することが可能なアミノ酸配列を採用するだけでなく、天然抗体内で見出された、典型的なドメイン構成を採用することもさらに可能でありうる。抗体誘導体の典型的な例は、他のポリペプチドへとカップリングさせた抗体、再配列された抗体ドメイン又は抗体の断片である。誘導体はまた、少なくとも1つのさらなる化合物、例えば、タンパク質ドメインも含むことが可能であり、前記タンパク質ドメインは、共有結合又は非共有結合により連結されている。連結は、当技術分野で公知の方法に従う遺伝子融合に基づきうる。抗体を含む融合タンパク質内に存在するさらなるドメインは、ペプチドリンカーであると有利な、可動性リンカーにより連結されることが好ましい場合があり、この場合、前記ペプチドリンカーは、さらなるタンパク質ドメインのC末端及び抗体のN末端又はこの逆の間の距離にわたるのに十分な長さである、複数の、親水性で、ペプチド結合されたアミノ酸を含む。抗体は、生物学的活性に適するコンフォメーションを有するか、又は、例えば、固体支持体、生物学的活性物質(例えば、サイトカイン又は成長ホルモン)、化学的薬剤、ペプチド、タンパク質若しくは薬物に選択的に結合する、エフェクター分子へと連結されうる。

0100

本明細書において「アッセイにより決定された」とは、任意の適切なアッセイによる、基準レベルの決定(又は決定すること)を指すように使用される。一部の実施形態において、基準レベルの決定は、対象に由来する試料へと適用されるアッセイと同じ種類のアッセイにより(例えば、イムノアッセイ、臨床化学アッセイ、単一分子検出アッセイ、タンパク質免疫沈降免疫電気泳動化学分析、SDS−PAGE及びウェスタンブロット解析又はタンパク質免疫染色、電気泳動解析、タンパク質アッセイ、競合結合アッセイ、機能的タンパク質アッセイ又は高速液体クロマトグラフィーHPLC)若しくは液体クロマトグラフィー質量分析(LC/MS)などの、クロマトグラフィー法若しくは分光法により)達成されうる。一部の実施形態において、基準レベルの決定は、対象に由来する試料へと適用されるアッセイと同じ種類のアッセイにより、同じアッセイ条件下において達成されうる。本明細書において言及される通り、本開示は、例示的な基準レベルを提示する(例えば、異なる時点における基準レベルを比較することにより計算される)。本明細書における本開示を、他のアッセイに適合させて、本開示により提示された記載に基づき、これらの他のアッセイについて、アッセイ特異的な基準レベルを得ることは、十分に、当業者の技術の範囲内にある。例えば、頭部への損傷を負ったことが既知のヒト対象から得られた試料(そして、より特定すると、整形外科損傷並びに/又は(i)軽度TBI及び/若しくは(ii)中等度〜重度のTBIを負ったことが既知のヒト対象から得られた試料)及び頭部への損傷を負っていないことが既知のヒト対象から得られた試料(そして、より特定すると、いずれのTBIも負っていないことが既知のヒト対象から得られた試料)を含むトレーニング試料のセットは、アッセイ特異的な基準レベル及び絶対量を得るのに使用されうる。本明細書において、「アッセイにより決定され」、列挙されたレベルの「感度」及び/又は「特異度」を有する、基準レベルは、前記基準レベルが、本開示の方法において採用された場合に、列挙された感度及び/又は特異度についての方法をもたらすことが決定された、基準レベルを指すように使用されることが理解される。例えば、複数の異なる可能な基準レベルを使用する、アッセイデータについての統計学的解析の反復により、本開示の方法において与えられた基準レベルと関連する感度及び特異度を決定することは、十分に、当業者の技術の範囲内にある。

0101

本明細書において「乱用薬物」とは、非医学的理由(例えば、気晴らし効果及び/又は気分を変える効果など)のために服用される、1つ以上の添加物質(薬物など)を指すように使用される。このような乱用薬物への、過剰な耽溺、これらの使用又はこれらへの依存は、「物質乱用」と称されることが多い。乱用薬物の例は、アルコールバルビツレートベンゾジアゼピンカナビスコカイン幻覚剤ケタミンメスカリンペヨーテ)、PCP、シロシビン、DMT及び/又はLSDなど)、メタカロンオピオイドアンフェタミンメタンフェタミンを含む)、同化ステロイド吸入剤(すなわち、例えば、ニトレートスプレー塗料洗浄液マーカーなどの、向精神特性を含有する揮発性物質を含有する物質)及びこれらの組合せを含む。

0102

本明細書において、「二重特異性抗体」とは、その2つの結合性アーム(HC/LCの対)の各々において、2つの異なる抗原(又はエピトープ)に結合しうる全長抗体(PCT公開第02/02773号を参照されたい)を指すように使用される。したがって、二重特異性結合タンパク質は、同一な特異性及び同一なCDR配列を伴う、2つの同一な抗原結合性アームを有し、それが結合する各抗原について二価である。

0103

本明細書において、「二重可変ドメイン」とは、二価結合性タンパク質(2つの抗原結合性部位)、四価結合性タンパク質(4つの抗原結合性部位)、又は多価結合性タンパク質でありうる結合性タンパク質上の、2つ以上の抗原結合性部位を指すように使用される。DVDは、単一特異性、すなわち、1つの抗原(又は1つの特異性エピトープ)に結合することが可能な場合もあり、多特異性、すなわち、2つ以上の抗原(すなわち、同じ標的抗原分子の2つ以上のエピトープ又は異なる標的抗原2つ以上のエピトープ)に結合することが可能な場合もある。好ましいDVD結合性タンパク質は、2つの重鎖DVDポリペプチド及び2つの軽鎖DVDポリペプチドを含み、「DVD免疫グロブリン」又は「DVD−Ig」と称される。したがって、このようなDVD−Ig結合性タンパク質は、四量体であり、IgG分子と類似するが、IgG分子より多くの抗原結合性部位をもたらす。したがって、四量体DVD−Ig分子の各半分は、IgG分子の半分と類似し、重鎖DVDポリペプチド及び軽鎖DVDポリペプチドを含むが、単一の抗原結合性ドメインをもたらす、IgG分子の重鎖及び軽鎖の対と異なり、DVD−Igの重鎖及び軽鎖の対は、2つ以上の抗原結合性部位をもたらす。

0104

DVD−Ig結合性タンパク質の各抗原結合性部位は、ドナー(「親」)モノクローナル抗体に由来しうるので、抗原結合性部位1つ当たり、合計6つのCDRであって、抗原への結合に関与するCDRを伴う、重鎖可変ドメイン(VH)及び軽鎖可変ドメイン(VL)を含みうる。したがって、2つの異なるエピトープ(すなわち、2つの異なる抗原分子の、2つの異なるエピトープ又は同じ抗原分子の、2つの異なるエピトープ)に結合するDVD−Ig結合性タンパク質は、第1の親モノクローナル抗体に由来する抗原結合性部位及び第2の親モノクローナル抗体の抗原結合性部位を含む。

0105

DVD−Ig結合性分子デザイン発現及び特徴付けについての記載は、PCT公開第2007/024715号、米国特許第7,612,181号及びWuら、Nature Biotech.、25:1290〜1297(2007)においてなされている。このようなDVD−Ig分子の好ましい例は、構造式:VD1−(X1)n−VD2−C−(X2)n[式中、VD1は、第1の重鎖可変ドメインであり、VD2は、第2の重鎖可変ドメインであり、Cは、重鎖定常ドメインであり、X1は、それがCH1ではないことを条件として、リンカーであり、X2は、Fc領域であり、nは、0又は1であるが、好ましくは1である]を含む重鎖;及び構造式:VD1−(X1)n−VD2−C−(X2)n[式中、VD1は、第1の軽鎖可変ドメインであり、VD2は、第2の軽鎖可変ドメインであり、Cは、軽鎖定常ドメインであり、X1は、これがCH1ではないことを条件として、リンカーであり、X2は、Fc領域を含まず、nは、0又は1であるが、好ましくは1である]を含む軽鎖を含む。このようなDVD−Igは、2つのこのような重鎖及び2つのこのような軽鎖を含むことが可能であり、この場合、各鎖は、可変領域の間に介在する定常領域を伴わずに、タンデムにより連結された可変ドメインを含み、重鎖及び軽鎖は、会合して、タンデムの機能的抗原結合性部位を形成し、重鎖及び軽鎖の対は、重鎖及び軽鎖の別の対と会合して、4つの機能的な抗原結合性部位を伴う、四量体の結合性タンパク質を形成しうる。別の例において、DVD−Ig分子は、各々が可変ドメインの間に介在する定常領域を伴わずに、タンデムに連結された、3つの可変ドメイン(VD1、VD2、VD3)を含む重鎖及び軽鎖を含むことが可能であり、この場合、重鎖及び軽鎖の対は、会合して、3つの抗原結合性部位を形成することが可能であり、重鎖及び軽鎖の対は、重鎖及び軽鎖の別の対と会合して、6つの抗原結合性部位を伴う、四量体の結合性タンパク質を形成しうる。

0106

好ましい実施形態において、DVD−Ig結合性タンパク質は、その親モノクローナル抗体が結合する同じ標的分子に結合するだけでなく、また、その親モノクローナル抗体のうちの1つ以上の、1つ以上の所望の特性も保有する。好ましくは、このようなさらなる特性は、親モノクローナル抗体のうちの1つ以上の抗体パラメータである。その親モノクローナル抗体のうちの1つ以上に由来するDVD−Ig結合性タンパク質に寄与されうる抗体パラメータは、抗原特異性、抗原アフィニティー、効力生物学的機能、エピトープの認識、タンパク質の安定性、タンパク質の可溶性、作製効率、免疫原性薬物動態バイオアベイラビリティー組織との交差反応性、及びオーソログ抗原への結合を含むがこれらに限定されない。

0107

DVD−Ig結合性タンパク質は、GFAP及び/又はUCH−L1の、少なくとも1つのエピトープに結合する。DVD−Ig結合性タンパク質の非限定例は、GFAP及び/又はUCH−L1の、1つ以上のエピトープに結合するDVD−Ig結合性タンパク質、ヒトGFAP及び/又はUCH−L1のエピトープ及び別の種(例えば、マウス)のGFAP及び/又はUCH−L1のエピトープに結合するDVD−Ig結合性タンパク質及びヒトGFAP及び/又はUCH−L1のエピトープ及び別の標的分子のエピトープに結合するDVD−Ig結合性タンパク質を含む。

0108

本明細書において使用された「ダイナミックレンジ」とは、アッセイのリードアウトが、解析される試料中の標的分子又は解析物の量と比例する範囲を指す。

0109

「エピトープ(epitope)」又は「エピトープ(epitopes)」又は「目的のエピトープ」とは、認識され、その特異的結合パートナー上の相補的な部位に結合しうる、任意の分子上の部位を指す。分子及び特異的結合パートナーは、特異的結合対の一部である。例えば、エピトープは、ポリペプチド、タンパク質、ハプテン炭水化物抗原糖脂質糖タンパク質又はリポ多糖などであるがこれらに限定されない)又は多糖の上にありうる。その特異的結合パートナーは、抗体でありうるがこれに限定されない。

0110

本明細書において使用された「Fab(fragment antigen−binding)断片」又は「Fab断片」とは、抗原に結合し、1つの抗原結合性部位である、1つの完全な軽鎖及び1つの重鎖の一部を含有する抗体の断片を指す。Fabは、VLドメイン、VHドメイン、CLドメイン及びCH1ドメインからなる一価断片である。Fabは、各重鎖及び各軽鎖の、1つの定常ドメイン及び1つの可変ドメインから構成される。可変ドメインは、単量体のアミノ末端において、相補性決定領域のセットを含む、パラトープ(抗原結合性部位)を含有する。したがって、Y字の各アームは、抗原上のエピトープに結合する。Fab断片は、例えば、免疫グロブリン単量体を、2つのFab断片及びFc断片へと切断するのに使用されうる、酵素であるパパインを使用して、当技術分野において記載されている通りに作出されうる、又は組換え手段により作製されうる。

0111

本明細書において使用された「F(ab’)2断片」とは、ヒンジ領域の一部を無傷のままとしながら、Fc領域の大半を除去する、全IgG抗体ペプシン消化により作出された抗体を指す。F(ab’)2断片は、ジスルフィド結合により、一体に連結された、2つの抗原結合性F(ab)部分を有するので、分子量を約110kDaとする、二価断片である。二価抗体断片(F(ab’)2断片)は、全IgG分子より小型であり、組織への良好な浸透を可能とするので、免疫組織化学における、良好な抗原認識を容易とする。F(ab’)2断片の使用はまた、生細胞上のFc受容体又はプロテインA/Gへの非特異的結合も回避する。F(ab’)2断片は、抗原に結合し、かつ、これを沈殿させうる。

0112

本明細書において使用された「フレームワーク」(FR)又は「フレームワーク配列」とは、CDRを除いた、可変領域の残りの配列を意味しうる。CDR配列の正確な定義は、異なるシステム(例えば、上記を参照されたい)により決定されうるため、フレームワーク配列の意味は、これに応じて異なる解釈を受ける。6つのCDR(軽鎖のCDR−L1、CDR−L2及びCDR−L3並びに重鎖のCDR−H1、CDR−H2及びCDR−H3)はまた、軽鎖上及び重鎖上のフレームワーク領域を、各鎖上の4つの部分領域(FR1、FR2、FR3及びFR4)へも分割するが、ここで、CDR1は、FR1及びFR2の間に位置し、CDR2は、FR2及びFR3の間に位置し、CDR3は、FR3及びFR4の間に位置する。他の研究者により言及される通りに、特定の部分領域を、FR1、FR2、FR3又はFR4と指定しない場合、フレームワーク領域は、単一の、天然の免疫グロブリン鎖の可変領域内の、FRの組合せを表す。本明細書において使用されたFRは、4つの部分領域のうちの1つを表し、FRは、フレームワーク領域を構成する、4つの部分領域のうちの2つ以上を表す。

0113

当技術分野において公知の技法を使用して、非ヒト抗体ヒト化するのに、重鎖及び軽鎖の「アクセプター」フレームワーク配列(又は、単に、「アクセプター」配列)として使用されうる、ヒト重鎖及びヒト軽鎖のFR配列は、当技術分野において公知である。一実施形態において、ヒト重鎖及びヒト軽鎖のアクセプター配列は、V−base(hypertext transferprotocol://vbase.mrc−cpe.cam.ac.uk/)又は国際的なImMunoGeneTics(登録商標)(IMGT(登録商標))情報システム(hypertext transferprotocol://imgt.cines.fr/texts/IMGTrepertoire/LocusGenes/)などの、一般に公開されているデータベースにおいて列挙されたフレームワーク配列から選択される。

0114

本明細書において使用された「機能的な抗原結合性部位」とは、標的抗原に結合することが可能な、結合性タンパク質(例えば、抗体)上の部位を意味しうる。抗原結合性部位の抗原結合アフィニティーは、抗原結合性部位が由来する、親の結合性タンパク質、例えば、親抗体ほど強くない場合があるが、抗原に結合する能力は、抗原に結合するタンパク質、例えば、抗体を査定するための、公知の様々な方法のうちのいずれか1つを使用して測定可能でなければならない。さらに、多価タンパク質、例えば、本明細書の多価抗体の抗原結合性部位の各々の抗原結合アフィニティーは、定量的に同じである必要はない。

0115

本明細書において、「GFAP」は、グリア原線維性酸性タンパク質について記載するのに使用されている。GFAPとは、ヒトにおいて、GFAP遺伝子によりコードされ、作製されうる(例えば、組換え手段により、他の種において)タンパク質である。

0116

「GFAP状態」とは、ある時点(GFAPの単一の測定値を伴う時点など)における、GFAPのレベル若しくは量、モニタリング(対象において、GFAP量の上昇又は低下を同定する反復検査を伴うモニタリングなど)と関連する、GFAPのレベル若しくは量、外傷性脳損傷(一次脳損傷であれ、かつ/又は二次脳損傷であれ)のための処置と関連する、GFAPのレベル若しくは量又はこれらの組合せを意味しうる。

0117

本明細書において使用された「GCS(Glasgow Coma Scale)」又は「GCS」とは、全般的社会的能力又は他者への依存に基づき、脳損傷の転帰推定及び類別するための、15点のスケールを指す。検査は、運動応答、言語応答及び開眼応答を、これらの値:I.運動応答(6:指示に完全に従う;5:侵害刺激位置特定する;4:侵害刺激から身を引く;3:異常屈曲、すなわち、除皮質姿勢;2:伸長応答、すなわち、除脳姿勢及び1:応答なし);II.言語応答(5:意識清明見当識がある;4:混乱しているが、一貫した発話;3:不適切な単語及び単語からなる支離滅裂文章;2:理解不可能な音声及び1:音声なし)及びIII.開眼(4:自発的開眼;3:発話に応じた開眼;2:疼痛に応じた開眼及び1:開眼なし)により測定する。最終的なスコアは、I+II+IIIの値を足し合わせることにより決定される。最終的なスコアは、生存についての4つの可能なレベルへと類別される場合があり、数が小さいほど、より重度損傷及び予後不良を指し示す:軽度(13〜15);中等度身体障害(9〜12)(30分間を超える意識の喪失;消失する場合もあり、消失しない場合もある、身体機能障害又は認知機能障害リハビリから利益を得る);重度身体障害(3〜8)(昏迷:意識不明状態有意味な応答なし、自発的な活動なし);及び植物状態(3未満)(睡眠覚醒周期目覚めるが、環境との相互作用なし;疼痛に対する、位置特定されない応答)。中等度脳損傷とは、20分間〜6時間の意識喪失及び9〜12のGCS(Glasgow Coma Scale)を結果としてもたらす脳損傷と規定される。重度脳損傷とは、6時間を超える意識喪失及び3〜8のGCS(Glasgow Coma Scale)を結果としてもたらす脳損傷と規定される。

0118

本明細書において使用された「GOS(Glasgow Outcome Scale)」とは、機能的転帰についてのグローバルスケールであって、患者の状態を、5つの類型:死、植物状態、重度身体障害、中等度身体障害又は回復良好のうちの1つへと評価するグローバルスケールを指す。

0119

本明細書において互換的に使用された「GOSE(Extended Glasgow Outcome Scale)」又は「GOSE」は、重度身体障害、中等度身体障害及び回復良好の類型を、表1において示される、上下の類型へと細分することによる、8つの類型への、より詳細な類別を提示する。

0120

0121

本明細書において、「ヒト化抗体」は、非ヒト種(例えば、マウス)に由来する重鎖可変領域配列及び軽鎖可変領域配列を含むが、VH配列及び/又はVL配列の少なくとも一部が、より「ヒト様」となる、すなわち、ヒト生殖細胞系列可変配列と、より類似するように変更された抗体について記載するのに使用される。「ヒト化抗体」とは、目的の抗原に免疫特異的に結合し、ヒト抗体のアミノ酸配列を実質的に有するフレームワーク(FR)領域及び非ヒト抗体のアミノ酸配列を実質的に有する相補性決定領域(CDR)を含む、抗体又はこの変異体、誘導体、類似体若しくは断片である。本明細書において使用された、CDRの文脈における「実質的に」という用語は、非ヒト抗体CDRのアミノ酸配列と、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は少なくとも99%同一なアミノ酸配列を有するCDRを指す。ヒト化抗体は、少なくとも1つであるが、典型的に2つの可変ドメイン(Fab、Fab’、F(ab’)2、FabC、Fv)であって、CDR領域の全て又は実質的に全てが、非ヒト免疫グロブリン(すなわち、ドナー抗体)のCDR領域に対応し、フレームワーク領域の全て又は実質的に全てが、ヒト免疫グロブリンコンセンサス配列のフレームワーク領域である可変ドメインの実質的に全てを含む。ある実施形態において、ヒト化抗体はまた、免疫グロブリン定常領域(Fc)、典型的に、ヒト免疫グロブリンのFc領域の少なくとも一部も含む。一部の実施形態において、ヒト化抗体は、軽鎖のほか、重鎖の、少なくとも可変ドメインを含有する。抗体はまた、重鎖の、CH1領域、ヒンジ領域、CH2領域、CH3領域及びCH4領域も含みうる。一部の実施形態において、ヒト化抗体は、ヒト化軽鎖だけを含有する。一部の実施形態において、ヒト化抗体は、ヒト化重鎖だけを含有する。具体的な実施形態において、ヒト化抗体は、軽鎖及び/又はヒト化重鎖のヒト化可変ドメインだけを含有する。

0122

ヒト化抗体は、IgM、IgG、IgD、IgA、及びIgEを含む、免疫グロブリンの任意のクラス並びに、限定なしに述べると、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4を含む、任意のアイソタイプから選択されうる。ヒト化抗体は、1つを超えるクラス又はアイソタイプに由来する配列を含むことが可能であり、特定の定常ドメインは、当技術分野において周知の技法を使用して、所望のエフェクター機能を最適化するように選択されうる。

0123

ヒト化抗体のフレームワーク領域及びCDRは、親配列に正確に対応する必要がない、例えば、ドナー抗体CDR又はコンセンサスフレームワークは、この部位におけるCDR残基又はフレームワーク残基が、ドナー抗体又はコンセンサスフレームワークに対応しないように、少なくとも1つのアミノ酸残基の置換、挿入及び/又は欠失により突然変異誘発されてもよい。しかし、好ましい実施形態において、このような突然変異は、広範にわたる突然変異ではない。通例、ヒト化抗体残基のうちの、少なくとも80%、好ましくは、少なくとも85%、より好ましくは、少なくとも90%であり、最も好ましくは、少なくとも95%は、親のFR配列及びCDR配列の残基に対応する。本明細書において使用された「コンセンサスフレームワーク」という用語は、コンセンサスの免疫グロブリン配列内のフレームワーク領域を指す。本明細書において使用された「コンセンサスの免疫グロブリン配列」という用語は、類縁の免疫グロブリン配列のファミリーにおいて、最も高頻度で発生するアミノ酸(又はヌクレオチド)から形成された配列(例えば、Winnaker、「From Genes to Clones」(Verlagsgesellschaft、Weinheim、1987)を参照されたい)を指す。したがって、「コンセンサスの免疫グロブリン配列」は、「コンセンサスフレームワーク領域」及び/又は「コンセンサスCDR」を含みうる。免疫グロブリンのファミリーにおいて、コンセンサス配列内の各位置は、ファミリー内のこの位置において、最も高頻度で発生するアミノ酸により占有されている。2つのアミノ酸が、同等に高頻度で発生する場合、いずれもが、コンセンサス配列内に含まれうる。

0124

本明細書の、2つ以上のポリペプチド配列又はポリヌクレオチド配列の文脈において使用された「同一な」又は「同一性」とは、配列が、指定された領域にわたり同じである、指定された百分率の残基を有することを意味しうる。百分率は、2つの配列を、最適にアライメントし、2つの配列を、指定された領域にわたり比較し、両方の配列内において、同一な残基が生じる位置の数を決定して、マッチした位置の数を求め、マッチした位置の数を、指定された領域内の位置の総数により除し、結果を、100により乗じて、配列同一性の百分率を求めることにより計算されうる。2つの配列の長さが異なる、又はアライメントが1つ以上の粘着末端をもたらし、指定された比較領域が、単一の配列だけを含む場合、単一の配列の残基は、計算の分母組み入れられるが、分子に組み入れられない。

0125

本明細書において使用された「イメージング手順」とは、健康状態を診断、処置及びモニタリングするために、体内が見られるようにする医学的検査を指す。イメージング手順は、侵害性とならずに、疾患及び損傷の診断を可能とする、非侵襲性手順でありうる。イメージング手順の例は、MRI、CTスキャン、X線、ポジトロン放射断層撮影(PET)スキャン、単一光子放射コンピュータ断層撮影(SPECT)及び拡散テンソルイメージング(DTI)スキャンを含む。

0126

本明細書において互換的に使用された「頭部への損傷」又は「頭部損傷」とは、頭皮頭蓋骨又は脳への、任意の外傷を指す。このような損傷は、頭蓋骨上の軽症のだけを含みうる、又は重篤な脳損傷でありうる。このような損傷は、脳への一次損傷及び/又は脳への二次損傷を含む。一次脳損傷は、初期傷害時に生じ、脳の物理的構造のずれの結果としてもたらされる。より具体的に、一次脳損傷は、外傷性事象時に生じる、実質(組織、血管)への物理的ダメージであり、周囲の脳組織せん断及び圧迫を結果としてもたらす。二次脳損傷は、一次損傷に後続して生じ、一連の細胞過程を伴いうる。より具体的に、二次脳損傷は、一次脳損傷の後、ある期間(数時間〜数日間)にわたり発展する変化を指す。二次脳損傷は、脳内の、細胞、化学物質、組織又は血管の変化の全体のカスケードであって、脳組織のさらなる破壊に寄与するカスケードを含む。

0127

頭部への損傷は、閉鎖性又は開放性穿通性)でありうる。閉鎖性頭部損傷とは、頭皮、頭蓋骨又は脳への外傷であって、ぶつかる物体による頭蓋骨への貫通が見られない外傷を指す。開放性頭部損傷は、頭皮、頭蓋骨又は脳への外傷であって、ぶつかる物体による頭蓋骨への貫通が見られる外傷を指す。頭部への損傷は、人の物理的振盪、外部の機械による鈍的打撃又は閉鎖性頭部外傷若しくは開放性頭部外傷を結果としてもたらす他の力(例えば、自動車航空機列車などによる車両事故などの車両事故;野球バットによる痛撃又は火器からの痛撃などの頭部への痛撃)、脳血管発作(例えば、脳卒中)、1回以上の転倒(例えば、スポーツ又は他の活動における)、爆発若しくは爆破(まとめて、「爆破損傷」)及び他の種類の鈍的外傷に引き起こされうる。代替的に、頭部への損傷は、化学物質、毒素又は化学物質と毒素との組合せの摂取及び/又はこれらへの曝露により引き起こされうる。このような化学物質及び/又は毒素の例は、火、カビアスベスト害虫駆除剤殺虫剤有機溶剤塗料、糊、ガス一酸化炭素硫化水素及びシアン化物など)、有機金属メチル水銀テトラエチル鉛及び有機スズなど)及び/又は1つ以上の乱用薬物を含む。代替的に、頭部への損傷は、自己免疫疾患代謝性障害脳腫瘍、1つ以上のウイルス髄膜炎水頭症低酸素症又はこれらの組合せを対象が患うことの結果として引き起こされうる。場合によって、任意のこのような事象又は損傷が生じた、又は起こったのかどうかを確認することは不可能である。例えば、患者又は対象において、病歴が見られない場合があり、対象は、発話が不可能な場合があり、対象は、どのような事象に曝露されたのか気づいている場合があるなどである。本明細書においてこのような状況は、対象「は、頭部への損傷を負った可能性がある」と記載される。本明細書の、ある特定の実施形態において、閉鎖性頭部損傷は、脳卒中などの脳血管発作を含まず、明確にこれを除外する。

0128

本明細書において使用された「単離ポリヌクレオチド」とは、その単離ポリヌクレオチドが、その由来において、「単離ポリヌクレオチド」が天然において共に見出されるポリヌクレオチドの全部若しくは一部に付随していない;それが天然においては連結されてないポリヌクレオチドと作動可能に連結されている;又は天然においてより大きな配列の一部として存在してはいないようなポリヌクレオチド(例えば、ゲノムcDNA若しくは合成由来又はこれらの一部の組合せによる)を意味しうる。

0129

本明細書において使用された「標識」及び「検出可能な標識」とは、抗体と解析物との反応を検出可能とするように、抗体又は解析物へと接合された部分を指し、このように標識された抗体又は解析物は、「検出可能に標識された」と称される。標識は、視覚手段又は計測手段により検出可能なシグナルをもたらしうる。多様な標識は、色原体蛍光化合物化学発光化合物放射性化合物などのシグナル発生物質を含む。標識の代表例は、光をもたらす部分、例えば、アクリジニウム化合物及び蛍光をもたらす部分、例えば、フルオレセインを含む。他の標識も、本明細書において記載されている。この点で、部分自体は、検出可能でない場合もあるが、さらに別の部分と反応すると、検出可能となりうる。「検出可能に標識された」という用語は、このような標識を包含することが意図される。

0130

当技術分野において公知である、任意の適切な、検出可能な標識が使用されうる。例えば、検出可能な標識は、放射性標識(3H、14C、32P、33P、35S、90Y、99Tc、111In、125I、131I、177Lu、166Ho及び153Smなど)、酵素標識西ワサビペルオキシダーゼアルカリペルオキシダーゼ、グルコース6−リン酸デヒドロゲナーゼなど)、化学発光標識アクリジニウムエステルチオエステル又はスルホンアミドルミノールイソルミノール、フェナントリジニウムエステルなど)、蛍光標識(フルオレセイン(例えば、5−フルオレセイン、6−カルボキシフルオレセイン、3’6−カルボキシフルオレセイン、5(6)−カルボキシフルオレセイン、6−ヘキサクロロフルオレセイン、6−テトラクロロフルオレセインイソチオシアン酸フルオレセインなど)など)、ローダミンフィコビリタンパク質、R−フィコエリトリン量子ドット(例えば、硫化亜鉛によりキャッピングされたセレン化カドミウム)、測熱標識又はイムノポリメラーゼ連鎖反応標識でありうる。標識、標識手順及び標識の検出への導入は、Molecular Probes,Inc.、Eugene、Oregonにより公刊された、ハンドブックカタログとの組合せである、Polak及びVan Noorden、「Introduction to Immunocytochemistry」、2版、Springer Verlag、N.Y.(1997)並びにHaugland、「Handbook of Fluorescent Probes and Research Chemicals」(1996)において見出される。蛍光標識は、FPIA(例えば、参照によりそれらの全体において本明細書に組み込まれた、米国特許第5,593,896号、同第5,573,904号、同第5,496,925号、同第5,359,093号及び同第5,352,803号を参照されたい)において使用されうる。アクリジニウム化合物は、同種化発光アッセイにおける検出可能な標識(例えば、Adamczykら、Bioorg.Med.Chem.Lett.、16:1324〜1328(2006);Adamczykら、Bioorg.Med.Chem.Lett.、4:2313〜2317(2004);Adamczykら、Biorg.Med.Chem.Lett.、14:3917〜3921(2004)及びAdamczykら、Org.Lett.、5:3779〜3782(2003)を参照されたい)として使用されうる。

0131

一態様において、アクリジニウム化合物は、アクリジニウム−9−カルボキサミドである。アクリジニウム9−カルボキサミドを調製するための方法については、Mattingly、J.Biolumin.Chemilumin.、6:107〜114(1991);Adamczykら、J.Org.Chem.、63:5636〜5639(1998);Adamczykら、Tetrahedron、55:10899〜10914(1999);Adamczykら、Org.Lett.、1:779〜781(1999);Adamczykら、Bioconjugate Chem.、11:714〜724(2000);Mattinglyら、「Luminescence Biotechnology:Instruments and Applications」、Dyke,K.V.編、CRCPress:Boca Raton、77〜105(2002);Adamczykら、Org.Lett.、5:3779〜3782(2003);並びに米国特許第5,468,646号、同第5,543,524号及び同第5,783,699号(それらの各々が、参照によりその全体において、これについてのその教示について、本明細書に組み込まれる)において記載されている。

0132

アクリジニウム化合物の別の例は、アクリジニウム−9−カルボキシレートアリールエステルである。式IIのアクリジニウム−9−カルボキシレートアリールエステルの例は、10−メチル−9−(フェノキシカルボニル)アクリジニウムフルオロスルホネート(Cayman Chemical、Ann Arbor、MIから市販されている)である。アクリジニウム−9−カルボキシレートアリールエステルを調製するための方法については、McCapraら、Photochem.Photobiol.、4:1111〜21(1965);Razaviら、Luminescence、15:245〜249(2000);Razaviら、Luminescence、15:239〜244(2000)及び米国特許第5,241,070号(それらの各々が、参照によりその全体において、これについてのその教示について、本明細書に組み込まれる)において記載されている。このようなアクリジニウム−9−カルボキシレートアリールエステルは、シグナルの強度及び/又はシグナルの迅速性の点において、少なくとも1つのオキシダーゼによる、解析物の酸化において生成された過酸化水素についての、有効な化学発光指示薬である。アクリジニウム−9−カルボキシレートアリールエステルの化学発光過程は、迅速に、すなわち、1秒間未満において完了されるが、アクリジニウム−9−カルボキサミドの化学発光は、2秒間を超えて遷延する。しかし、アクリジニウム−9−カルボキシレートアリールエステルは、タンパク質の存在下において、その化学発光特性を失う。したがって、その使用は、シグナルの発生時及び検出時における、タンパク質の非存在を要求する。試料中のタンパク質を分離又は除去するための方法は、当業者に周知であり、限外濾過、抽出、沈殿、透析クロマトグラフィー及び/又は消化(例えば、Wells、「High Throughput Bioanalytical Sample Preparation.Methodsand Automation Strategies」、Elsevier (2003)を参照されたい)を含むがこれらに限定されない。被験試料から除去又は分離されるタンパク質の量は、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%又は約95%でありうる。アクリジニウム−9−カルボキシレートアリールエステル及びその使用に関する、さらなる詳細については、2007年4月9日において出願された、米国特許出願第11/697,835号において明示されている。アクリジニウム−9−カルボキシレートアリールエステルは、脱気無水N,N−ジメチルホルムアミドDMF)又は含水コール酸ナトリウムなどの、任意の適切な溶媒中に溶解されうる。

0133

連結配列」又は「連結ペプチド配列」とは、1つ以上の、目的のポリペプチド配列(例えば、全長配列、配列断片など)へと接続された、天然又は人工のポリペプチド配列を指す。「接続された」という用語は、連結配列の、目的のポリペプチド配列への接合を指す。このようなポリペプチド配列は、1つ以上のペプチド結合により接合されることが好ましい。連結配列は、約4〜約50アミノ酸の長さを有しうる。好ましくは、連結配列の長さは、約6〜約30アミノ酸である。天然の連結配列は、人工の連結配列を創出するように、アミノ酸の置換、付加又は欠失により修飾されうる。連結配列は、組換えFab内の使用を含む、多くの目的で使用されうる。例示的な連結配列は、以下を含むがこれらに限定されない:(i)HHHHHH(配列番号3)のアミノ酸配列を有する、6×Hisタグなどのヒスチジン(His)タグは、目的のポリペプチド及び抗体の単離及び精製を容易とする連結配列として有用である;(ii)Hisタグなどのエンテロキナーゼ切断部位は、目的のタンパク質及び抗体の単離及び精製において使用される。エンテロキナーゼ切断部位は、Hisタグと併せて、目的のタンパク質及び抗体の単離及び精製において使用されることが多い。当技術分野において、多様なエンテロキナーゼ切断部位が公知である。エンテロキナーゼ切断部位の例は、DDDDK(配列番号4)のアミノ酸配列及びその誘導体(例えば、ADDDDK(配列番号5)など)を含むがこれらに限定されない;(iii)その他の配列も、単鎖可変領域断片の軽鎖可変領域及び/又は重鎖可変領域を連結又は接続するのに使用されうる。他の連結配列の例は、Birdら、Science、242:423〜426(1988);Hustonら、PNAS USA85:5879〜5883(1988)及びMcCaffertyら、Nature、348:552〜554(1990)において見出されうる。連結配列はまた、薬物の接合又は固体支持体への接合などの、さらなる機能のためにも修飾されうる。本開示の文脈において、モノクローナル抗体は、例えば、Hisタグ、エンテロキナーゼ切断部位又はこれらの両方などの連結配列を含有しうる。

0134

本明細書において使用された「モノクローナル抗体」とは、実質的に同種である抗体の集団から得られた抗体を指し、すなわち、集団を構成する個別の抗体は、少量で存在しうる、可能な天然の突然変異を除き、同一である。モノクローナル抗体は、高度に特異的であり、単一の抗原に対して方向付けられている。さらに、異なる決定基(エピトープ)に対して方向付けられた、異なる抗体を含むことが典型的な、ポリクローナル抗体調製物とは対照的に、各モノクローナル抗体は、抗原上の単一の決定基に対して方向付けられている。本明細書におけるモノクローナル抗体は、とりわけ、重鎖及び/又は軽鎖の一部が、特定の種に由来するか、又は特定の抗体クラス若しくは抗体サブクラスに属する抗体内の、対応する配列と同一又は相同である一方、鎖の残りの部分は、別の種に由来するか、又は別の抗体クラス若しくは抗体サブクラスに属する抗体内の、対応する配列と同一又は相同である「キメラ」抗体のほか、それらが、所望の生体を呈する限りにおいて、このような抗体の断片も含む。

0135

本明細書において使用された「MRI」とは、健常及び疾患両方の体内における解剖学及び生理学的過程についての描像を形成するように、放射線医学において使用される医学的イメージング法である、磁気共鳴イメージングを指す。核磁気共鳴(NMR)学に基づくMRIスキャナーは、強力な磁界ラジオ波及び磁界勾配を使用して、体内についての画像を作成する。

0136

本明細書において、「多価結合性タンパク質」とは、2つ以上の抗原結合性部位(本明細書において、「抗原結合性ドメイン」ともまた称される)を含む結合性タンパク質を指すように使用される。多価結合性タンパク質は、3つ以上の抗原結合性部位を有するように操作されていることが好ましく、一般に、天然の抗体ではない。「多特異性結合性タンパク質」という用語は、2つ以上の、類縁又は非類縁の標的に結合しうる結合性タンパク質であって、同じ標的分子の、2つ以上の異なるエピトープへの結合が可能な結合性タンパク質を含む結合性タンパク質を指す。

0137

本明細書において互換的に使用された「陰性予測値」又は「NPV」とは、対象が、陰性の検査結果を有する場合に、陰性の転帰(すなわち、提起された結果が存在しない)を有する(すなわち、提起された結果について検査されて陰性である対象が、提起された結果を有さない)確率を指す。

0138

本明細書において使用された、「オッズ比」という語句は、目的の変数(例えば、健康上の特徴、事象(例えば、損傷(頭部損傷及び/又は整形外科損傷など)を負うことなど)又は診療履歴の側面)へと曝露した場合における、目的の転帰(例えば、疾患、障害又は損傷(例えば、外傷性脳損傷など))の発生の相対的オッズを比較するのに使用される数又は値を指す。オッズ比はまた、特定の曝露が、特定の転帰についての危険性因子であるのかどうかを決定し、この転帰についての、多様な危険性因子の大きさを比較するのにも使用されうる。

0139

「整形外科損傷」とは、骨格筋系の1つ以上の部分に対する、1つ以上の損傷であって、骨格の骨、筋肉軟骨靱帯、関節、及び組織及び臓器を、併せて支持し、これらに結合する、他の結合組織に対する損傷を含む損傷を指す。一態様において、整形外科損傷は、突然の事故の結果であり得、医学的注意を要求する。整形外科損傷の例は、脱臼(例えば、関節に対する脱臼など)、骨折(例えば、疲労骨折又は圧迫骨折を含む)又は破壊(例えば、1つ以上の骨に対する破壊など)、捻挫(例えば、足首手首、肩に対する捻挫など)、断裂(例えば、ACL断裂若しくは半月板断裂などの靱帯断裂、口唇断裂などの軟骨断裂又は腱板断裂などの腱断裂及び/若しくは筋肉断裂など)、又は過剰使用による損傷(例えば、足底筋膜炎テニス肘手根管症候群など)を含む。一態様において、整形外科損傷は、骨折である。別の態様において、整形外科損傷は、破壊である。別の態様において、整形外科損傷は、捻挫である。さらに別の態様において、整形外科損傷は、断裂である。さらに別の態様において、整形外科損傷は、骨折、破壊、捻挫又は断裂のうちの1つ以上である。

0140

「ポイントオブケアデバイス」とは、ポイントオブケア(すなわち、検査室の外部)又はこの近傍の、患者ケアの時間及び場所(病院、診療所、救急ケア施設又は他の医療ケア施設、患者の自宅介護施設及び/又は長期ケア施設及び/又はホスピス施設など)において、医学的診断検査を提供するのに使用されるデバイスを指す。ポイントオブケアデバイスの例は、Abbott Laboratories(Abbott Park、IL)(例えば、i−STAT及びi−STAT Alinity、Universal Biosensors(Rowville、Australia))(US2006/0134713を参照されたい)、Axis−Shield PoC AS(Oslo、Norway)及びClinical Lab Products(Los Angeles、USA)により作製されたポイントオブケアデバイスを含む。

0141

本明細書において互換的に使用された「陽性予測値」又は「PPV」とは、対象が、陽性の検査結果を有する場合に、陽性の転帰を有する(すなわち、提起された結果が存在する)(すなわち、提起された結果について検査されて陽性である対象が、提起された結果を有する)確率を指す。

0142

本明細書において記載されたイムノアッセイ及びキットの文脈における「品質管理試薬」は、較正物質、対照及び感度パネルを含むがこれらに限定されない。「較正物質」又は「標準物質」(例えば、複数、1つ以上の)は、抗体又は解析物などの、解析物の濃度を内挿するための、較正曲線検量線)を確立するために使用されることが典型的である。代替的に、基準レベル又は対照レベルの近傍(例えば、「低」レベル、「中」レベル、又は「高」レベル)にある、単一の較正物質も使用されうる。「感度パネル」を含むように、複数の較正物質(すなわち、1つを超える較正物質又は変動量の較正物質)が使用されうる。

0143

「ROC(receiver operating characteristic)」曲線又は「ROC」曲線とは、その識別閾値が変動するのに応じて、二項分類子システムの作動を例示する、グラフによるプロットを指す。例えば、ROC曲線は、診断検査の、異なる可能なカットオフ点についての、偽陽性率に対する真陽性率のプロットでありうる。ROC曲線は、多様な閾値状況において、陽性中の真陽性の割合(TPR=真陽性率)を、陰性中の偽陽性の割合(FPR=偽陽性率)と対比してプロットすることにより創出される。TPRはまた、感度としても公知であり、FPRは、[1−特異度又は真陰性率]である。ROC曲線は、感度と特異度とのトレードオフ(任意の感度の上昇は、特異度の低下により伴われる);曲線が、ROC空間の左側境界近接し、次いで、上側境界に近接するほど、検査は、より正確となること;曲線が、ROC空間の45度の対角線に近接するほど、検査は、より正確でなくなること;カットオフ点における接線の傾きが、検査のこの値についての尤度比(LR)を与えること及び曲線下面積が、検定の精度の尺度であることを裏付ける。

0144

「組換え抗体(recombinant antibody)」及び「組換え抗体(recombinant antibodies)」とは、組換え法により、1つ以上のモノクローナル抗体の全部又は一部をコードする核酸配列を、適切な発現ベクターへとクローニングし、その後、抗体を、適切な宿主細胞において発現させるステップを含む、1つ以上のステップにより調製された抗体を指す。用語は、組換えにより作製されたモノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体(完全ヒト化抗体又は部分的ヒト化抗体)、抗体断片から形成された多特異性構造又は多価構造、二官能性抗体、ヘテロコンジュゲートAb、DVD−Ig(登録商標)及び本明細書の(i)において記載された他の抗体(二重可変ドメイン免疫グロブリン及びそれらを作り出すための方法について、Wu,C.ら、Nature Biotechnology、25:1290〜1297(2007)において記載されている)を含むがこれらに限定されない。本明細書において使用された「二官能性抗体」という用語は、1つの抗原性部位に対する特異性を有する第1のアーム及び異なる抗原性部位に対する特異性を有する第2のアームを含む抗体を指す、すなわち、二官能性抗体は、二重特異性を有する。

0145

本明細書において使用された「基準レベル」とは、診断的有効性予後診断的有効性又は治療的有効性を評価するのに使用され、本明細書において、多様な臨床パラメータ(例えば、疾患の存在、疾患の病期、疾患の重症度、疾患の進行、非進行又は改善など)と連関づけられた、又は関連づけられた、アッセイカットオフ値(又はレベル)を指す。本明細書において使用された、「カットオフ」という用語は、それを上回ると、ある特定の又は具体的な臨床転帰が見られ、それを下回ると、異なる、ある特定の臨床転帰又は具体的な臨床転帰が見られる限界(例えば、数など)を指す。

0146

本開示は、例示的な基準レベルを提示する。しかし、基準レベルは、イムノアッセイの性質(例えば、利用された抗体、反応条件、試料の純度など)に応じて、変動する場合があり、アッセイは、比較及び標準化されうることが周知である。さらに、本明細書における本開示を、他のイムノアッセイに適合させて、本開示により提示された記載に基づき、これらの他のイムノアッセイについて、イムノアッセイ特異的な基準レベルを得ることは、十分に、当業者の技術の範囲内にある。基準レベルの正確な値は、アッセイ間において変動しうるが、本明細書において記載された知見は、一般に、適用可能であり、他のアッセイへの外挿が可能であるものとする。

0147

本明細書において使用された、対象(例えば、患者)についての「危険性の評価」、「危険性の分類」、「危険性の同定」又は「危険性の層別化」とは、対象に関する処置決定が、より情報を得た状態ベースにおいてなされうるように、疾患の発生又は疾患の進行を含む将来の事象の発生の危険性を予測するためのバイオマーカーを含む因子についての査定を指す。

0148

本明細書において使用された「試料」、「被験試料」、「検体」、「対象に由来する試料」及び「患者試料」は、互換的に使用される場合があり、全血、組織、尿、血清、血漿、羊水脳脊髄液胎盤細胞又は胎盤組織内皮細胞白血球又は単球などの血液試料でありうる。一部の実施形態において、試料は、全血である。一部の実施形態において、試料は、血清である。他の実施形態において、試料は、血漿である。試料は、患者から得られた通りに直接使用されうる、又は濾過蒸留、抽出、濃縮遠心分離干渉成分不活化、試薬の添加など、本明細書において論じられている形において、又は当技術分野において公知である、別の形において、試料の特徴を変更するように前処置されうる。

0149

試料を得るのに、様々な細胞型、組織又は体液が用いられうる。このような細胞型、組織及び体液は、生検試料及び剖検試料などの組織切片組織学的目的のために採取された凍結切片、血液(全血など)、血漿、血清、赤血球血小板間質液、脳脊髄液などを含みうる。細胞型及び組織はまた、リンパ液、脳脊髄液、により回収された体液も含みうる。組織又は細胞型は、細胞試料を、ヒト及び非ヒト動物から摘出することにより用意されうるが、また、あらかじめ単離された細胞(例えば、別の者により、別の時間において、かつ/又は別の目的のために単離された)を使用することによっても達せられうる。処置履歴又は転帰履歴を有する組織などのアーカイブ組織もまた、使用されうる。タンパク質又はヌクレオチドの単離及び/又は精製は、必要でない場合もある。

0150

「感度」とは、その転帰が陽性である対象であって、陽性であると正しく同定された対象の比率(例えば、対象が検査されつつある疾患又は医学的状態を伴う対象を、正しく同定する比率)を指す。例えば、これは、整形外科損傷を有するが、TBIを有さない対象から区別して、対象を、整形外科損傷及びTBIを有すると正しく同定すること、軽度TBIを有する対象から区別して、中等度〜重度のTBIを有する対象を正しく同定すること、中等度〜重度のTBIを有する対象から区別して、対象を、軽度TBIを有すると正しく同定すること、TBIを有さない対象から区別して、対象を、中等度〜重度のTBIを有すると正しく同定すること、又はTBIを有さない対象から区別して、対象を、軽度TBIを有すると正しく同定することなどを含みうる。

0151

本明細書において使用された、アッセイの「特異度」とは、その転帰が陰性である対象であって、陰性であると正しく同定された対象の比率(例えば、対象が検査されつつある疾患又は医学的状態を有さない対象を、正しく同定する比率)を指す。例えば、これは、整形外科損傷及びTBIを有する対象から区別して、整形外科損傷を有するが、TBIを有さない対象を正しく同定すること、軽度のTBIを有する対象から区別して、対象を、中等度〜重度のTBIを有さない正しく同定すること、中等度〜重度のTBIを有する対象から区別して、対象を、軽度のTBIを有さないと正しく同定すること、若しくは対象を、任意のTBIを有さないと正しく同定することなどを含みうる。

0152

較正組成物シリーズ」とは、既知の濃度のGFAP及び/又はUCH−L1などの解析物を含む複数の組成物であって、組成物の各々が、シリーズ内の他の組成物と、GFAP及び/又はUCH−L1などの解析物の濃度が異なる組成物を指す。

0153

本明細書において使用された「単一分子の検出」とは、濃度が極めて低レベルの(pg/mL又はフェムトグラム/mLレベルなど)被験試料中の解析物の単一分子の検出及び/又は測定を指す。当技術分野において、多数の異なる単一分子解析器又はデバイスが公知であり、ナノポア及びナノウェルデバイスを含む。ナノポアデバイスの例については、参照によりその全体において本明細書に組み込まれた、国際特許公開第2016/161402号において記載されている。ナノウェルデバイスの例については、参照によりその全体において本明細書に組み込まれた、国際特許公開第2016/161400号において記載されている。

0154

本明細書において互換的に使用された、「固相」又は「固体支持体」とは、(1)1つ以上の捕捉剤若しくは捕捉のための特異的結合パートナー又は(2)1つ以上の検出剤若しくは検出のための特異的結合パートナーを接合させ、かつ/又は誘引し、固定化させる、任意の材料を指す。固相は、捕捉剤を誘引し、固定化させる、その内因性の能力について選択されうる。代替的に、固相は、(1)捕捉剤若しくは捕捉のための特異的結合パートナー又は(2)検出剤若しくは検出のための特異的結合パートナーを誘引し、固定化させる能力を有する、連結剤を付加されている。例えば、連結剤は、捕捉剤(例えば、捕捉のための特異的結合パートナー)又は検出剤(例えば、検出のための特異的結合パートナー)自体若しくは(1)捕捉剤若しくは捕捉のための特異的結合パートナー又は(2)検出剤若しくは検出のための特異的結合パートナーへとコンジュゲートされた帯電物質に対して、逆向きに帯電した帯電物質を含みうる。一般に、連結剤は、固相上に固定化され(固相へと接合され)、結合反応を介して、(1)捕捉剤若しくは捕捉のための特異的結合パートナー又は(2)検出剤若しくは検出のための特異的結合パートナーを固定化させる能力を有する、任意の結合パートナー(好ましくは特異的結合パートナー)でありうる。連結剤は、アッセイの実施前に、又はアッセイの実施時に、捕捉剤の、固相材料への間接的結合を可能とする。例えば、固相は、例えば、試験管マイクロ滴ウェルシート、ビーズ、微粒子チップ及び当業者に公知の他の構成を含む、プラスチック誘導体化プラスチック、磁性金属又は非磁性金属ガラス又はシリコンでありうる。

0155

本明細書において使用された「特異的結合」又は「〜に特異的に結合すること」とは、抗体、タンパク質、又はペプチドの、第2の化学的分子種との相互作用を指す場合があり、この場合、相互作用は、化学的分子種上の特定の構造(例えば、抗原性決定基又はエピトープ)の存在に依存する;例えば、抗体は、タンパク質一般ではなく、特異的なタンパク質構造を認識し、これに結合する。抗体が、エピトープ「A」に対して特異的である場合、エピトープAを含有する分子(又は遊離のA、非標識A)の、標識「A」及び抗体を含有する反応物中の存在は、抗体に結合した標識Aの量を低減する。

0156

「特異的結合パートナー」とは、特異的結合対のメンバーである。特異的結合対は、化学物質又は物理的手段を介して、互いと特異的に結合する、2つの異なる分子を含む。したがって、一般的なイムノアッセイの、抗原と抗体との特異的結合対に加えて、他の特異的結合対は、ビオチン及びアビジン(又はストレプトアビジン)、炭水化物及びレクチン、相補的なヌクレオチド配列、エフェクター分子及び受容体分子、補因子及び酵素、酵素及び酵素阻害剤などを含みうる。さらに、特異的結合対は、元の特異的結合メンバーの類似体、例えば、解析物類似体であるメンバーを含みうる。免疫反応性の特異的結合メンバーは、抗原、抗原断片並びにモノクローナル抗体及びポリクローナル抗体のほか、単離されたものであれ、組換えにより作製されたものであれ、これらの複合体及び断片を含む抗体を含む。

0157

本明細書において使用された「統計学的に有意な」とは、2つ以上の変数の間の関係が、ランダム偶然以外の何かにより引き起こされる可能性を指す。統計学的仮説検定は、データセットの結果が、統計学的に有意であるのかどうかを決定するのに使用される。統計学的仮説検定において、統計学的有意な結果は、検定統計量について観察されたp値が、研究について規定された有意性レベル未満である場合なら、いかなる場合にも達せられる。p値とは、少なくとも帰無仮説が真である場合に観察される結果と、少なくとも同程度に極端な結果を得る確率である。統計学的仮説解析の例は、ウィルコクソン符合順位検定、t検定カイ二乗検定又はフィッシャーの正確検定を含む。本明細書において使用された「著明な」とは、統計学的に有意であることが決定されていない変化(例えば、統計学的仮説検定にかけられていない可能性がある)を指す。

0158

本明細書において互換的に使用された、「対象」及び「患者」とは、哺乳動物(例えば、ウシ、ブタ、ラクダ、ラマ、ウマ、ヤギ、ウサギ、ヒツジ、ハムスター、モルモット、ネコ、イヌ、ラット及びマウス、非ヒト霊長動物(例えば、カニクイザル又はアカゲザル、チンパンジーなどのサル)及びヒト)を含むがこれらに限定されない、任意の脊椎動物を指す。一部の実施形態において、対象は、ヒト又は非ヒトでありうる。他の実施形態において、対象は、ヒトである。対象又は患者は、他の形態の処置を受けている最中である場合がある。一部の実施形態において、対象が、ヒトである場合、対象は、脳血管発作(例えば、脳卒中)を患っているヒトを含まない。

0159

本明細書において、「〜を処置する」、「〜を処置すること」又は「処置」は各々、疾患及び/若しくは損傷又はこのような用語が適用される、このような疾患の、1つ以上の症状を阻止、緩和すること又はこれらの進行を阻害することについて記載するのに、互換的に使用される。対象の状態に依存して、用語はまた、疾患を予防することも指し、疾患の発生を予防すること又は疾患と関連する症状を予防することを含む。処置は、急性的に、又は慢性的に実施されうる。用語はまた、疾患への罹患の前における、疾患又はこのような疾患と関連する症状の重症度を軽減することも指す。罹患の前における、疾患の重症度のこのような予防又は低減は、医薬組成物の、投与時において疾患に罹患していない対象への投与を指す。「〜を予防すること」はまた、疾患又はこのような疾患と関連する、1つ以上の症状の再発を予防することも指す。「処置」及び「治療的に」とは、「〜を処置すること」が、上記において規定された通りである場合の、処置する行為を指す。

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    【課題】微生物担持炭の製造品質、製造後の在庫品質等を簡易に評価すること【解決手段】微生物担持炭を100倍の重量の水と混合、振盪、ろ過して得たろ液について、ATP濃度が1.9×10−9ppm以上、である... 詳細

  • 日本電気株式会社の「 情報処理装置」が 公開されました。( 2021/04/30)

    【課題・解決手段】情報処理装置(2000)は、病理画像データ(10)に含まれる組織の組織形態学的特徴を抽出する。さらに情報処理装置(2000)は、抽出した組織形態学的特徴に基づいて、予測データ(30)... 詳細

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