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技術 プレミックスモルタル包装物、及び、モルタル組成物の施工方法

出願人 住友大阪セメント株式会社
発明者 関友則小松桃子
出願日 2020年3月24日 (1年9ヶ月経過) 出願番号 2020-052981
公開日 2021年9月30日 (3ヶ月経過) 公開番号 2021-151937
状態 未査定
技術分野 セメント、コンクリート、人造石、その養生
主要キーワード スラグ由来 紙漉き 砂糖キビ 混合容量 多層袋 レディミクストコンクリート プレミックスモルタル モルタル硬化物
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (1)

課題

プレミックスモルタル中でのファイバーボールの形成を抑制し、かつ、高強度なモルタル硬化物を作業性良く得ることが可能なプレミックスモルタル包装物、及び、該プレミックスモルタル包装物を用いたモルタル組成物施工方法を提供することを課題とする。

解決手段

本発明に係るプレミックスモルタル包装物は、プレミックスモルタルが袋に収納され、さらに、水溶性バインダで繊維が膠着された繊維シートが前記袋に収納され、前記繊維シートにおける繊維の含有量が、前記プレミックスモルタルの全質量に対して、0.1質量%以上4.0質量%以下である。

概要

背景

セメント細骨材等の粉体材料を混合したプレミックスモルタルは、数十kg毎に袋詰めされ、プレミックスモルタル包装物として施工現場へ搬送される。プレミックスモルタルを収納する袋としては、例えば、クラフト紙とポリエチレン等の樹脂フィルムとを積層させた多層袋、ポリエチレン等の樹脂ラミネートした紙製の袋、麻袋等が知られている。このようなプレミックスモルタル包装物は施工現場で開封され、その後、プレミックスモルタルに所定量の水を加えて混練することにより、モルタル組成物を得ることができる。

従来、モルタル硬化物の強度を向上させる観点から、プレミックスモルタルには繊維が混入されている(例えば、特許文献1及び2)。繊維としては、分散性の観点から、例えば、ビニロン繊維ポリプロピレン繊維等の有機繊維が好適に用いられている。

概要

プレミックスモルタル中でのファイバーボールの形成を抑制し、かつ、高強度なモルタル硬化物を作業性良く得ることが可能なプレミックスモルタル包装物、及び、該プレミックスモルタル包装物を用いたモルタル組成物の施工方法を提供することを課題とする。本発明に係るプレミックスモルタル包装物は、プレミックスモルタルが袋に収納され、さらに、水溶性バインダで繊維が膠着された繊維シートが前記袋に収納され、前記繊維シートにおける繊維の含有量が、前記プレミックスモルタルの全質量に対して、0.1質量%以上4.0質量%以下である。なし

目的

本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、プレミックスモルタル中でのファイバーボールの形成を抑制し、かつ、高強度なモルタル硬化物を作業性良く得ることが可能なプレミックスモルタル包装物、及び、該プレミックスモルタル包装物を用いたモルタル組成物の施工方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

プレミックスモルタルが袋に収納されたプレミックスモルタル包装物であって、さらに、水溶性バインダで繊維が膠着された繊維シートが前記袋に収納され、前記繊維シートにおける繊維の含有量が、前記プレミックスモルタルの全質量に対して、0.1質量%以上4.0質量%以下である、プレミックスモルタル包装物。

請求項2

プレミックスモルタルが袋に収納されたプレミックスモルタル包装物であって、前記袋が、水溶性バインダで繊維が膠着された繊維シートから構成され、前記繊維シートにおける繊維の含有量が、前記プレミックスモルタルの全質量に対して、0.1質量%以上4.0質量%以下である、プレミックスモルタル包装物。

請求項3

前記繊維の長さが、0.8mm以上15mm以下である、請求項1又は2に記載のプレミックスモルタル包装物。

請求項4

前記繊維シートの水に対する溶解温度が、1℃以上45℃以下である、請求項1〜3のいずれか一つに記載のプレミックスモルタル包装物。

請求項5

前記繊維シートの厚みが、65μm以上200μm以下である、請求項1〜4のいずれか一つに記載のプレミックスモルタル包装物。

請求項6

請求項1〜5のいずれか一つに記載のプレミックスモルタル包装物を用いてモルタル組成物施工する方法であって、前記プレミックスモルタルと、前記繊維シートと、水と、を混練して得られたモルタル組成物を施工する、モルタル組成物の施工方法

請求項7

前記プレミックスモルタルに対する前記水の質量比が、15以上100以下である、請求項6に記載のモルタル組成物の施工方法。

技術分野

0001

本発明は、プレミックスモルタル包装物、及び、該プレミックスモルタル包装物を用いたモルタル組成物施工方法に関する。

背景技術

0002

セメント細骨材等の粉体材料を混合したプレミックスモルタルは、数十kg毎に袋詰めされ、プレミックスモルタル包装物として施工現場へ搬送される。プレミックスモルタルを収納する袋としては、例えば、クラフト紙とポリエチレン等の樹脂フィルムとを積層させた多層袋、ポリエチレン等の樹脂ラミネートした紙製の袋、麻袋等が知られている。このようなプレミックスモルタル包装物は施工現場で開封され、その後、プレミックスモルタルに所定量の水を加えて混練することにより、モルタル組成物を得ることができる。

0003

従来、モルタル硬化物の強度を向上させる観点から、プレミックスモルタルには繊維が混入されている(例えば、特許文献1及び2)。繊維としては、分散性の観点から、例えば、ビニロン繊維ポリプロピレン繊維等の有機繊維が好適に用いられている。

先行技術

0004

特開2018−159205号公報
特開2018−135236号公報

発明が解決しようとする課題

0005

近年、モルタル硬化物の強度をより向上させることが求められている。一般的に、モルタル硬化物の強度は、プレミックスモルタル中の繊維の含有量が大きいほど向上する。しかしながら、繊維の含有量が大きいと、セメント、細骨材等の粉体材料と共に繊維を混合する際、繊維がミキサー羽根に絡まってファイバーボールを形成するため、得られるモルタル硬化物中に繊維を均一に分散させることが困難であった。このため、プレミックスモルタルに多量の繊維を混入することができなかった。一方で、施工現場においてプレミックスモルタルに水を加えて混練する際、繊維を追加投入することも考えられるが、作業性の点から好ましくない。

0006

本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、プレミックスモルタル中でのファイバーボールの形成を抑制し、かつ、高強度なモルタル硬化物を作業性良く得ることが可能なプレミックスモルタル包装物、及び、該プレミックスモルタル包装物を用いたモルタル組成物の施工方法を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明に係るプレミックスモルタル包装物は、プレミックスモルタルが袋に収納され、さらに、水溶性バインダで繊維が膠着された繊維シートが前記袋に収納され、前記繊維シートにおける繊維の含有量が、前記プレミックスモルタルの全質量に対して、0.1質量%以上4.0質量%以下である。

0008

前記プレミックスモルタル包装物では、繊維シートがプレミックスモルタルと共に袋に収納されている。そのため、施工現場において開封後、プレミックスモルタル及び繊維シートに所定量の水を加えて混練すると、繊維シートが水に溶解し、残った繊維がプレミックスモルタル中に分散する。このように、プレミックスモルタルを混練する際に繊維を分散させることにより、プレミックスモルタル中でファイバーボールが形成されることを抑制する。その結果、繊維が均一に分散されたモルタル硬化物を得ることができる。また、ファイバーボールの形成が抑制されることで、0.1質量%以上4.0質量%以下の多量の繊維をプレミックスモルタル中に分散させることができるため、強度の高いモルタル硬化物を得ることができる。

0009

さらに、前記プレミックスモルタル包装物は、0.1質量%以上4.0質量%以下の多量の繊維をプレミックスモルタル中に分散させることができるため、混練の際に繊維を追加投入する必要がなく、作業性良くモルタル硬化物を得ることができる。

0010

本発明に係るプレミックスモルタル包装物は、プレミックスモルタルが袋に収納され、前記袋が、水溶性バインダで繊維が膠着された繊維シートから構成され、前記繊維シートにおける繊維の含有量が、前記プレミックスモルタルの全質量に対して、0.1質量%以上4.0質量%以下である。

0011

前記プレミックスモルタル包装物では、プレミックスモルタルが袋に収納され、袋が繊維シートから構成されている。そのため、施工現場において開封することなく、プレミックスモルタル及び袋(繊維シート)に所定量の水を加えて混練すると、袋(繊維シート)が水に溶解し、残った繊維がプレミックスモルタル中に分散する。このように、プレミックスモルタルを混練する際に繊維を分散させることにより、プレミックスモルタル中でファイバーボールが形成されることを抑制する。その結果、繊維が均一に分散されたモルタル硬化物を得ることができる。また、ファイバーボールの形成が抑制されることで、0.1質量%以上4.0質量%以下の多量の繊維をプレミックスモルタル中に分散させることができるため、強度の高いモルタル硬化物を得ることができる。

0012

さらに、前記プレミックスモルタル包装物は、0.1質量%以上4.0質量%以下の多量の繊維をプレミックスモルタル中に分散させることができるため、混練の際に繊維を追加投入する必要がなく、作業性良くモルタル硬化物を得ることができる。

0013

本発明に係るプレミックスモルタル包装物は、前記繊維の長さが、0.8mm以上15mm以下であることが好ましい。

0014

前記プレミックスモルタル包装物は、斯かる構成により、より強度の高いモルタル硬化物を得ることができる。

0015

本発明に係るプレミックスモルタル包装物は、前記繊維シートの水に対する溶解温度が、1℃以上45℃以下であることが好ましい。

0016

前記プレミックスモルタル包装物は、斯かる構成により、繊維シートを充分に溶解させることができるため、繊維がより均一に分散されたモルタル硬化物を得ることができる。

0017

本発明に係るプレミックスモルタル包装物は、前記繊維シートの厚みが、65μm以上200μm以下であることが好ましい。

0018

前記プレミックスモルタル包装物は、斯かる構成により、繊維シートを充分に溶解させることができるため、繊維がより均一に分散されたモルタル硬化物を得ることができる。また、前記プレミックスモルタル包装物は、斯かる構成により、繊維シートが破れにくく、かつ、容易に成型することができる。

0019

本発明に係るモルタル組成物の施工方法は、上述のプレミックスモルタル包装物を用いてモルタル組成物を施工する方法であって、前記プレミックスモルタルと、前記繊維シートと、水と、を混練して得られたモルタル組成物を施工する。

0020

前記モルタル組成物の施工方法は、プレミックスモルタル及び繊維シートに所定量の水を加えて混練すると、繊維シートが水に溶解し、残った繊維がプレミックスモルタル中に分散する。このように、プレミックスモルタルを混練する際に繊維を分散させることにより、プレミックスモルタル中でファイバーボールが形成されることを抑制する。その結果、モルタル硬化物中の繊維を均一に分散させることができる。また、ファイバーボールの形成が抑制されることで、0.1質量%以上4.0質量%以下の多量の繊維をプレミックスモルタル中に分散させることができるため、モルタル硬化物の強度を向上させることができる。

0021

さらに、前記プレミックスモルタル包装物は、0.1質量%以上4.0質量%以下の多量の繊維をプレミックスモルタル中に分散させることができるため、混練の際に繊維を追加投入する必要がなく、作業性に優れる。

0022

本発明に係るモルタル組成物の施工方法は、前記プレミックスモルタルに対する前記水の質量比が、15以上100以下であることが好ましい。

0023

前記モルタル組成物の施工方法は、斯かる構成により、繊維シートを充分に溶解させることができるため、モルタル硬化物中の繊維をより均一に分散させることができる。

発明の効果

0024

本発明によれば、プレミックスモルタル中でのファイバーボールの形成を抑制し、かつ、高強度なモルタル硬化物を作業性良く得ることが可能なプレミックスモルタル包装物、及び、該プレミックスモルタル包装物を用いたモルタル組成物の施工方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0025

実施例における繊維の含有量と曲げ強度との関係を示すグラフである。

0026

以下、本実施形態に係るプレミックスモルタル包装物、及び、モルタル組成物の施工方法について説明する。

0027

[プレミックスモルタル包装物]
本実施形態に係るプレミックスモルタル包装物では、プレミックスモルタル及び繊維シートが袋に収納されている。

0028

<プレミックスモルタル>
プレミックスモルタルは、少なくともセメント及び細骨材を含み、必要に応じてその他の添加剤を含んでいてもよい。

0029

(セメント)
セメントとしては、特に限定されるものではなく、例えば、普通ポルトランドセメント早強ポルトランドセメント超早強ポルトランドセメント中庸熱ポルトランドセメント耐硫酸塩ポルトランドセメント白色ポルトランドセメント等のポルトランドセメント高炉セメントフライアッシュセメントシリカセメント等の混合セメント超速硬セメントアルミナセメント等の公知のセメントを用いることができる。なお、セメントは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。

0030

セメントの含有量は、プレミックスモルタルの質量1t当たり、200kg以上600kg以下であることが好ましく、300kg以上500kg以下であることがより好ましい。なお、セメントが2種以上含まれる場合、前記含有量は、セメントの合計含有量である。

0031

(細骨材)
細骨材とは、10mm網ふるいを全部通過し、5mm網ふるいを質量で85%以上通過する骨材のことをいう(JIS A 0203:2014)。細骨材としては、特に限定されるものではなく、例えば、JIS A 5308附属書Aレディミクストコンクリート用骨材で規定される川砂砂、山砂海砂砕砂石灰石砕砂等の天然物由来の砂、高炉スラグ電気炉酸化スラグフェロニッケルスラグ等のスラグ由来の砂等が挙げられる。なお、細骨材は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。

0032

細骨材の含有量は、プレミックスモルタルの質量1t当たり、400kg以上800kg以下であることが好ましく、500kg以上700kg以下であることがより好ましい。なお、細骨材が2種以上含まれる場合、前記含有量は、細骨材の合計含有量である。

0033

(その他の添加剤)
その他の添加剤としては、例えば、混和材混和剤着色剤等が挙げられる。

0035

混和剤としては、特に限定されるものではなく、例えば、AE剤AE減水剤増粘剤流動化剤分離低減剤凝結遅延剤(例えば、酒石酸等)、凝結促進剤(例えば、硫酸アルミニウム等)、急結剤収縮低減剤起泡剤発泡剤防水剤等が挙げられる。なお、混和剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。

0036

プレミックスモルタルは、ミキサー等を用いて、セメントと、細骨材と、必要に応じてその他の添加剤とを攪拌混合することにより得られる。攪拌混合時間は、特に限定されるものではなく、例えば、2分以上5分以下とすればよい。

0037

<繊維シート>
繊維シートとは、水溶性バインダで繊維が膠着されたシートを意味する。繊維シートの厚みは、65μm以上200μm以下であることが好ましく、袋として用いた場合の破袋耐性の観点から、170μm以上200μm以下であることがより好ましい。繊維シートの大きさは、特に限定されるものではなく、例えば、3400cm2以上5300cm2以下とすることができる。

0038

繊維シートの水に対する溶解温度は、1℃以上45℃以下であることが好ましく、5℃以上35℃以下であることがより好ましい。

0039

(繊維)
繊維としては、例えば、パルプ等の植物繊維、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維アラミド繊維等の有機繊維;鋼繊維ガラス繊維等の無機繊維等が挙げられる。これらの中でも、分散性を良好にする観点から、植物繊維又は有機繊維を用いることが好ましい。パルプとしては、例えば、木材パルプ非木材パルプ古紙パルプ合成繊維パルプ等が挙げられる。有機繊維としては、例えば、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維等が挙げられる。なお、繊維は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。

0040

繊維の長さは、0.8mm以上15mm以下であることが好ましく、1mm以上12mm以下であることがより好ましい。

0041

繊維シートにおける繊維の含有量は、プレミックスモルタルの全質量に対して、0.1質量%以上4.0質量%以下であり、1.0質量%以上3.0質量%以下であることが好ましい。なお、繊維が2種以上含まれる場合、前記含有量は、繊維の合計含有量である。繊維シートにおける繊維の含有量は、例えば、繊維シートの大きさ、厚さ、枚数等を変えることにより調整することができる。

0042

(水溶性バインダ)
水溶性バインダとしては、例えば、ポリエチレンオキサイドポリプロピレンオキサイドポリアクリルアミドポリビニルアルコールにかわでんぷん等が挙げられる。これらの中でも、水に対する易溶性の観点から、ポリビニルアルコールを用いることが好ましい。なお、水溶性バインダは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。

0043

繊維シートにおける水溶性バインダの含有量は、プレミックスモルタルの全質量に対して、0.15質量%以上0.48質量%以下であることが好ましく、0.27質量%以上0.48質量%以下であることがより好ましい。なお、水溶性バインダが2種以上含まれる場合、前記含有量は、水溶性バインダの合計含有量である。

0044

繊維シートは、例えば、分散液(水等)に分散させた繊維をシート状に成型し、プレス脱水又は半乾燥させた後、水溶性バインダを噴霧又は塗工して乾燥させることにより得られる。繊維シートの市販品としては、例えば、120MDP、A6015(いずれも日本製紙パピリア社製)等の水溶紙が挙げられる。

0045

本実施形態に係るプレミックスモルタル包装物は、繊維シートがプレミックスモルタルと共に袋に収納されている。そのため、施工現場において開封後、プレミックスモルタル及び繊維シートに所定量の水を加えて混練すると、繊維シートが水に溶解し、残った繊維がプレミックスモルタル中に分散する。このように、プレミックスモルタルを混練する際に繊維を分散させることにより、プレミックスモルタル中でファイバーボールが形成されることを抑制する。その結果、繊維が均一に分散されたモルタル硬化物を得ることができる。また、ファイバーボールの形成が抑制されることで、0.1質量%以上4.0質量%以下の多量の繊維をプレミックスモルタル中に分散させることができるため、強度の高いモルタル硬化物を得ることができる。

0046

さらに、前記プレミックスモルタル包装物は、0.1質量%以上4.0質量%以下の多量の繊維をプレミックスモルタル中に分散させることができるため、混練の際に繊維を追加投入する必要がなく、作業性良くモルタル硬化物を得ることができる。

0047

本実施形態に係るプレミックスモルタル包装物は、繊維の長さが0.8mm以上15mm以下であることにより、より強度の高いモルタル硬化物を得ることができる。

0048

本実施形態に係るプレミックスモルタル包装物は、繊維シートの水に対する溶解温度が1℃以上45℃以下であることにより、繊維シートを充分に溶解させることができるため、繊維がより均一に分散されたモルタル硬化物を得ることができる。

0049

本実施形態に係るプレミックスモルタル包装物は、繊維シートの厚みが65μm以上200μm以下であることにより、繊維シートを充分に溶解させることができるため、繊維がより均一に分散されたモルタル硬化物を得ることができる。また、前記プレミックスモルタル包装物は、斯かる構成により、繊維シートが破れにくく、かつ、容易に成型することができる。

0050

[モルタル組成物の施工方法]
本実施形態に係るモルタル組成物の施工方法は、本実施形態に係るプレミックスモルタル包装物を用いてモルタル組成物を施工する方法であって、前記プレミックスモルタルと、前記繊維シートと、水と、を混練して得られたモルタル組成物を施工する。

0051

水としては、特に限定されるものではなく、例えば、水道水工業用水回収水地下水河川水、雨水等を使用することができる。なお、水は単独で用いても、2種以上を併用してもよい。

0052

プレミックスモルタルに対する水の質量比は、15以上100以下であることが好ましく、15以上50以下であることがより好ましい。

0053

混練時間は、特に限定されるものではなく、例えば、2分以上5分以下とすればよい。

0054

本実施形態に係るモルタル組成物の施工方法は、プレミックスモルタル及び繊維シートに所定量の水を加えて混練すると、繊維シートが水に溶解し、残った繊維がプレミックスモルタル中に分散する。このように、プレミックスモルタルを混練する際に繊維を分散させることにより、プレミックスモルタル中でファイバーボールが形成されることを抑制する。その結果、モルタル硬化物中の繊維を均一に分散させることができる。また、ファイバーボールの形成が抑制されることで、0.1質量%以上4.0質量%以下の多量の繊維をプレミックスモルタル中に分散させることができるため、モルタル硬化物の強度を向上させることができる。

0055

さらに、本実施形態に係るモルタル組成物の施工方法は、0.1質量%以上4.0質量%以下の多量の繊維をプレミックスモルタル中に分散させることができるため、混練の際に繊維を追加投入する必要がなく、作業性に優れる。

0056

本実施形態に係るモルタル組成物の施工方法は、プレミックスモルタルに対する水の質量比が15以上100以下であることにより、繊維シートを充分に溶解させることができるため、モルタル硬化物中の繊維をより均一に分散させることができる。

0057

[その他の実施形態]
本実施形態に係るプレミックスモルタル包装物は、プレミックスモルタル及び繊維シートが袋に収納されているが、当該構成に限定されるものではなく、プレミックスモルタルが袋に収納され、該袋が繊維シートから構成されていてもよい。

0058

繊維シートから構成される袋は、例えば、繊維シートを3重に重ね合わせ、その状態で所定の寸法に折り畳み、水溶性接着剤接着することにより作製することができる。水溶性接着剤としては、例えば、でんぷん糊等を用いることができる。

0059

斯かる構成により、施工現場において開封することなく、プレミックスモルタル及び袋(繊維シート)に所定量の水を加えて混練すると、袋(繊維シート)が水に溶解し、残った繊維がプレミックスモルタル中に分散する。このように、プレミックスモルタルを混練する際に繊維を分散させることにより、プレミックスモルタル中でファイバーボールが形成されることを抑制する。その結果、繊維が均一に分散されたモルタル硬化物を得ることができる。また、ファイバーボールの形成が抑制されることで、0.1質量%以上4.0質量%以下の多量の繊維をプレミックスモルタル中に分散させることができるため、強度の高いモルタル硬化物を得ることができる。

0060

さらに、このようなプレミックスモルタル包装物は、0.1質量%以上4.0質量%以下の多量の繊維をプレミックスモルタル中に分散させることができるため、混練の際に繊維を追加投入する必要がなく、作業性良くモルタル硬化物を得ることができる。

0061

以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。

0062

試験1>
(プレミックスモルタル包装物の作製)
実施例1〜3では、袋にプレミックスモルタル及び繊維シートが収納されたプレミックスモルタル包装物を作製した。プレミックスモルタルとしては、普通ポルトランドセメント(住友大阪セメント社製)と6号珪砂(日瓢鉱業社製)とを混合したものを用いた。ここで、プレミックスモルタルは、600kgの6号珪砂→400kgの普通ポルトランドセメントの順で連続的にミキサー(OMKミキサー,混合容量1m3,三扇機工社製)に投入後、3分間の攪拌混合を行うことにより得た。また、繊維シートは、表1に示す種類及び含有量の繊維を水溶液に分散させてシート状に成型し、プレス脱水させた後、紙漉き用粘剤(ポリエチレンオキサイド及びポリアクリルアミドの希釈溶液サンエス社製)を塗工して乾燥させることにより得た。なお、繊維シートの厚みは、195μmであった。また、繊維シートの大きさは、繊維の含有量に応じて調整した。繊維シートの大きさを表1に示す。

0063

比較例1〜3では、プレミックスモルタルを作製する際、600kgの6号珪砂→400kgの普通ポルトランドセメント→各繊維の順でミキサーに投入したこと以外は、実施例1〜3と同様の方法でプレミックスモルタル包装物を作製した。比較例4では、繊維をミキサーに投入しなかったこと以外は、比較例1〜3と同様の方法でプレミックスモルタル包装物を作製した。

0064

各繊維の詳細を以下に示す。
木材パルプ:N−BKP針葉樹晒しクラフトパルプ繊維長3〜5mm,モーリ社製
非木材パルプ:バガス砂糖キビ由来パルプ),繊維長 0.8〜2.8mm,モーリ社製
合成繊維:ビニロン繊維REC15×12,繊維長 9〜15mm,クラレ社製

0065

(ファイバーボール形成の有無)
プレミックスモルタルを作製する際、ファイバーボールが形成されたかどうかについて目視で観察を行い、下記基準に基づき評価を行った。結果を表1に示す。
N:ファイバーボールの形成が認められなかった。
L:少量のファイバーボールが形成された。
C:著しい量のファイバーボールが形成された。

0066

(曲げ強度の測定)
JIS A 1171(ポリマーセメントモルタル試験方法)2016 に規定する試験方法により、JIS R 5201に規定する40×40×160mmの角柱供試体製作し、材齢28日における曲げ強度を測定した。なお、練りにはプレミックスモルタル及び繊維シートを入れて練り混ぜた。また、機械練りには、ホバートミキサ(N−50型,ホバート・ジャパン社製)を用いた。結果を表1及び図1に示す。

0067

0068

0069

表1,表2及び図1の結果から分かるように、本発明の構成要件をすべて満たす実施例1〜3のプレミックスモルタル包装物は、プレミックスモルタル中にファイバーボールの形成が認められなかった。また、実施例1〜3のプレミックスモルタル包装物は、プレミックスモルタル中に繊維を混入させた比較例1〜3のプレミックスモルタル包装物、及び、繊維を混入させていない比較例4のプレミックスモルタル包装物と比較して、多量の繊維をプレミックスモルタル中に分散させることができるため、モルタル硬化物の強度を向上させることができる。

0070

また、実施例1〜3のプレミックスモルタル包装物は、モルタル硬化物の強度を向上させることができるため、混練の際に繊維を追加投入する必要がなく、作業性良くモルタル硬化物を得ることができる。

0071

<試験2>
(プレミックスモルタル包装物の作製)
実施例4〜7では、プレミックスモルタルを収納する袋を繊維シートから作製したこと以外は、実施例1と同様にプレミックスモルタル包装物を作製した。袋は、繊維シートを3重に重ね合わせ、その状態で所定の寸法に折り畳み、でんぷん糊で接着することにより作製される。なお、繊維シートの大きさは、繊維の含有量に応じて調整した。繊維シートの大きさを表3に示す。

0072

ファイバーボール形成の有無は、試験1と同様に評価した。また、曲げ強度の測定は、所定量の水にプレミックスモルタル包装物を投入後、ハンドミキサTL3型,友定建機社製)で練り混ぜたこと以外は、試験1と同様に行った。結果を表3及び図1に示す。

0073

0074

表3及び図1の結果から分かるように、本発明の構成要件をすべて満たす実施例4〜7のプレミックスモルタル包装物は、プレミックスモルタル中にファイバーボールの形成が認められなかった。また、実施例4〜7のプレミックスモルタル包装物は、実施例1〜3におけるモルタル硬化物と同様の強度を有することから、従来のモルタル硬化物と比較して強度を向上させることができる。

実施例

0075

また、実施例4〜7のプレミックスモルタル包装物は、繊維シートにおける繊維の含有量を大きくすることによりモルタル硬化物の強度を向上させることができるため、混練の際に繊維を追加投入する必要がなく、作業性良くモルタル硬化物を得ることができる。

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