図面 (/)

この項目の情報は公開日時点(2021年8月12日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (18)

課題

コード化のために用いる物理的特徴を有する繊維を提供する。

解決手段

識別繊維を含む繊維を開示する。識別繊維には、繊維の間で、及び/又は識別繊維、繊維バンド、又はヤーンの長さに沿って変化する複数の別個の特徴又はタガントを含ませることができる。開示する態様はまた、繊維を製造及び特徴付ける方法にも関する。

効果

繊維の特徴付けには、別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、及び別個の特徴の種々の組合せを有する繊維の数を識別し、別個の特徴をサプライチェーン情報に相関させることを含ませることができる。サプライチェーン情報を用いて、繊維、繊維バンド、又はヤーンを、製造から、中間段階を経由して、最終製品への転化、及び/又は取引先まで追跡することができる。

概要

背景

[0003]多くの産業は、製品に印を付け、タグ付けをし、又は識別して、これによってサプライチェーンを通して製品を追跡及び遡及することを可能にする必要性を有する。かかる追跡及び遡及システムの主要な目的の1つは、偽造及び非合法販売のような不正取引対抗することである。

[0004]偽造防止対策ACM)は、3つの異なるタイプ:タイプI(顕在的);タイプII(潜在的);及びタイプIII(法科学的);とみなすことができる。タイプIのACMは、肉眼で容易に識別され且つ観察することができる物品中に導入される特徴である。例としては、物品中に導入される透かし模様カラーシフトインク着色繊維バンド、又はストリップ、並びにホログラムが挙げられる。タイプIIのACMは、領域内の特徴を識別するためにある種の装置が必要である、物品中に導入される特徴である。必要な装置は、一般に容易に入手でき輸送できるものである。幾つかの例としては、非常に小さい文章拡大鏡を用いることが必要である)、UV応答インク又は糸(UV光照射することが必要である)、及びバーコード又はRFIDタグ(特別な読取機が必要である)を導入することが挙げられる。タイプIIIのACMは、識別するためには特別な試験装置が必要である隠された属性である。幾つかのタイプIIIの例としては、ナノテキストマイクロタガントDNAインク、及び化学添加剤が挙げられる。

[0005]上述したように、多くの産業において多くの広く用いられている包装及び標識化タガント並びに偽造防止対策(ACM)が存在しているが、これらのより顕在的な解決手段は、しばしば、破壊改造、複製、再包装、又は再標識化のような対抗手段の余地がある。製品の原材料物理的特徴を変化させることによって、回避するのが遙かにより困難であるより潜在的な解決策を提供することができる。これらのタガントは、サプライチェーンを通して繊維を追跡するために用いることができる。タガントは、複写又は改ざんするのが困難であるが、画像分析及び/又は他の機械的方法を用いて検出することができる形態で繊維、ヤーン繊維バンド、及び/又は派生物品の物理特性を変化させることができる。

[0006]広範囲の産業にわたって、繊維バンド又はヤーン及びそれらの派生物品内の繊維を製造、試験、及び追跡する必要性が存在する。繊維バンド、ヤーン、及び/又は繊維バンド若しくはヤーンを含む物品の供給源を識別する能力は、製造プロセス中において、そ
の後に識別し、読み出し、及び使用して繊維バンド及び/又は物品を識別することができるある種のコードを1つ又は複数の繊維中に埋め込むことによって達成することができる。

[0007]サプライチェーン情報の中でも、繊維バンド、ヤーン、及び/又は物品の追跡及び遡及のために有用である可能性がある、例えば製造者製造場所取引先、及び納入先を示すことができる識別タグを、繊維、繊維バンド、又はヤーン中に導入することができる。

[0008]開示する代表的な態様は、例えばタバコ製品、特に紙巻きタバコの継続し且つ深刻さを増している不正取引の問題に対抗するために用いることができる。紙巻きタバコの全販売数の10〜12%は、紙巻きタバコに対する物品税支払を回避する偽造の複製品又は販売品のいずれかの不正取引であると概算されている(Tobacco International, "Tackling Illicit Trade, Pt. I", 2013年12月)。この不正取引に対抗するためには、製造者、販売業者監査機関、及び取引先/法執行機関、並びに紙巻きタバコを消費者に販売する小売業者から構成される全体的な努力が必要である。紙巻きタバコの製造において用いる成分を追跡及び最終的には遡及することを可能にする必要性が存在する。例えば、非合法市場の紙巻きタバコのフィルター中に含まれるアセテートトウのサプライチェーン経路の部分を追跡する能力によって、これらの不正な紙巻きタバコの供給源に関する有益な情報を与えることができる。

概要

コード化のために用いる物理的特徴を有する繊維を提供する。識別繊維を含む繊維を開示する。識別繊維には、繊維の間で、及び/又は識別繊維、繊維バンド、又はヤーンの長さに沿って変化する複数の別個の特徴又はタガントを含ませることができる。開示する態様はまた、繊維を製造及び特徴付ける方法にも関する。繊維の特徴付けには、別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、及び別個の特徴の種々の組合せを有する繊維の数を識別し、別個の特徴をサプライチェーン情報に相関させることを含ませることができる。サプライチェーン情報を用いて、繊維、繊維バンド、又はヤーンを、製造から、中間段階を経由して、最終製品への転化、及び/又は取引先まで追跡することができる。A

目的

かかる追跡及び遡及システムの主要な目的の1つは、偽造及び非合法販売のような不正取引に対抗することである

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

識別繊維を含み;識別繊維のそれぞれは少なくとも1つの別個の特徴を示し;少なくとも1つの別個の特徴は少なくとも1つのタガント光学特性を含み;識別繊維は区別可能な識別繊維の1以上の群から構成され、区別可能な識別繊維のそれぞれの群は、同じ別個の特徴又は同じ複数の別個の特徴の組合せを有する識別繊維によって形成され;区別可能な識別繊維のそれぞれの群における識別繊維の数は繊維カウントとして規定され;繊維カウントの少なくとも1つはタガント繊維カウントに対応し;(i)少なくとも1つのタガント光学特性、(ii)区別可能な識別繊維のそれぞれの群における別個の特徴、及び(iii)1以上のタガント繊維カウントは繊維の少なくとも1つのサプライチェーン要素を表す繊維。

請求項2

標準繊維を更に含む、請求項1に記載の繊維。

請求項3

別個の特徴が、1以上のタガント断面形状、1以上のタガント断面寸法、1以上のタガント表面マーキングを含み、区別可能な識別繊維のそれぞれの群に関するタガント繊維カウントの数は1〜10の範囲である、請求項1又は2のいずれかに記載の繊維。

請求項4

タガント断面形状の数が1〜25の範囲であり、タガント断面寸法の数が1〜25の範囲である、請求項3に記載の繊維。

請求項5

タガント表面マーキングの一部が、識別繊維のモノフィラメント又は一部の上の印刷されたコードとして示される、請求項3〜4のいずれかに記載の繊維。

請求項6

識別繊維が参照繊維を含み、参照繊維は参照断面寸法及び参照断面形状を示し、タガント断面寸法のそれぞれと参照断面寸法との比は20:1〜1:20の範囲であり、参照断面寸法及びタガント断面寸法は有効径に基づいて定められる、請求項3〜5のいずれかに記載の繊維。

請求項7

標準繊維がセルロースアセテートを含む、請求項2〜6のいずれかに記載の繊維。

請求項8

識別繊維が、アクリルモダクリルアラミドナイロンポリエステルポリプロピレンレイヨンポリアクリロニトリルポリエチレンPTFE、又はセルロースアセテートを含む、請求項2〜7のいずれかに記載の繊維。

請求項9

識別繊維の一部が、クロフタールレッド2030(CAS No. 84632-65-5)、銅フタロシアニン(CAS No. 147-14-8)、FD&CイエローレーキNo.5(CAS No. 12225-21-7)、アナターゼ型二酸化チタンルチル型二酸化チタン、及び混合相二酸化チタンからなる群から選択される化合物を含み、これによってタガント光学特性が示される、請求項1〜8のいずれかに記載の繊維。

請求項10

少なくとも1つのサプライチェーン要素が、標準繊維の製造者、標準繊維の製造場所、標準繊維の製造ライン、標準繊維の製造ラン、標準繊維の製造日、標準繊維の包装、標準繊維の倉庫、標準繊維の取引先、標準繊維の納入先、繊維を含む繊維バンドの製造者、繊維バンドの製造場所、繊維バンドの製造ライン、繊維バンドの製造ラン、繊維バンドの製造日、繊維バンドの包装、繊維バンドの倉庫、繊維バンドの取引先、繊維バンドの納入先、繊維を含む物品の製造者、物品の製造場所、物品の製造ライン、物品の製造ラン、物品の製造日、物品の包装、物品の倉庫、物品の取引先、又は物品の納入先の少なくとも1つを含む、請求項2〜9のいずれかに記載の繊維。

請求項11

標準繊維がセルロースアセテートを含む、請求項2〜10のいずれかに記載の任意の繊維を含むアセテートトウバンド

請求項12

標準繊維がセルロースアセテートを含み;(a)第1の繊維製造プロセスで識別繊維を製造し;(b)第2の繊維製造プロセスで標準繊維を製造し;そして(c)識別繊維と標準繊維を結合してアセテートトウバンドにする;ことを含む、請求項2〜10のいずれかに記載の任意の繊維を含むアセテートトウバンドの製造方法。

請求項13

第1の繊維製造プロセス及び第2の繊維製造プロセスが共通の繊維製造プロセスに対応する、請求項12に記載の方法。

請求項14

区別可能な紡糸口金孔を用いて、タガント断面形状又はタガント断面寸法を示す識別繊維を製造し、区別可能な紡糸口金孔のそれぞれの群は、同じ区別可能な紡糸口金孔形態を有する紡糸口金孔によって形成され、タガント断面形状又はタガント断面寸法を示す区別可能な識別繊維のそれぞれの群は、区別可能な紡糸口金孔の対応する群を用いて製造する、請求項12又は13のいずれかに記載の方法。

請求項15

区別可能な紡糸口金孔の全部が単一の紡糸口金内に含まれている、請求項14に記載の方法。

請求項16

クロモフタールレッド2030(CAS No. 84632-65-5)、銅フタロシアニン(CAS No. 147-14-8)、FD&CイエローレーキNo.5(CAS No. 12225-21-7)、アナターゼ型二酸化チタン、ルチル型二酸化チタン、及び混合相二酸化チタンからなる群から選択される化合物を、識別繊維の一部を製造するために用いる紡糸溶液に加えることを更に含み、これによってタガント光学特性が示される、請求項12〜15のいずれかに記載の方法。

請求項17

(1)請求項2〜10のいずれかに記載の任意の繊維を含む繊維試料画像技術を適用し;(2)区別可能な識別繊維の群を検出し;そして(3)区別可能な識別繊維のそれぞれの数を計数する;ことを含む、繊維試料を特徴付ける方法。

請求項18

標準繊維がセルロースアセテートを含み、繊維試料は繊維を含む物品の一部を含み、物品はフィルターロッド及び紙巻きタバコフィルターからなる群から選択される、請求項17に記載の方法。

請求項19

繊維試料が繊維を含む物品の一部を含み、物品は、布帛及び他の編織製品、不織布、及び吸収材製品からなる群から選択される、請求項17に記載の方法。

請求項20

画像技術が、人間の目視検査顕微鏡検査電子顕微鏡検査共焦点顕微鏡検査ケイ光顕微鏡検査、及び光学スキャンからなる群から選択される、請求項17〜19のいずれかに記載の方法。

請求項21

画像技術を繊維の長さに対して横方向に適用する、請求項17〜20のいずれかに記載の方法。

請求項22

(a)(i)タガント光学特性、(ii)区別可能な識別繊維のそれぞれの群における別個の特徴、及び(iii)1以上のタガント繊維カウントを、製造者に固有のタガントを含むデータベース相関させ;そして(b)標準繊維の製造者、標準繊維の製造場所、標準繊維の製造ライン、標準繊維の製造ラン、標準繊維の製造日、標準繊維の包装、標準繊維の倉庫、標準繊維の取引先、標準繊維の納入先、標準繊維を含む繊維バンドの製造者、繊維バンドの製造場所、繊維バンドの製造ライン、繊維バンドの製造ラン、繊維バンドの製造日、繊維バンドの包装、繊維バンドの倉庫、繊維バンドの取引先、繊維バンドの納入先、繊維を含む物品の製造者、物品の製造場所、物品の製造ライン、物品の製造ラン、物品の製造日、物品の包装、物品の倉庫、物品の取引先、又は物品の納入先の少なくとも1つを含む少なくとも1つのサプライチェーン要素を求める;ことを更に含む、請求項17〜21のいずれかに記載の方法。

請求項23

少なくとも1つのサプライチェーン要素が、標準繊維を含む繊維バンドの製造者、及び繊維バンドの取引先を含む、請求項22に記載の方法。

請求項24

少なくとも1つのサプライチェーン要素が、標準繊維を含む繊維バンドの製造者、及び繊維バンドの納入先を含む、請求項22に記載の方法。

技術分野

0001

[0001]本出願は、2014年6月27日出願の米国仮出願62/018182、2015年1月19日出願の米国仮出願62/105011、及び2015年5月20日出願の米国仮出願62/164135(これらのそれぞれはその全部を参照として本明細書中包含する)に対する35USC119(e)に基づく優先権を主張する。

0002

[0002]本発明は、識別繊維(identification fibers)を含む繊維、繊維バンド、又はヤ
ーンに関する。識別繊維は、繊維バンド又はヤーンの繊維の間で変化する複数の別個の特徴又はタガントを示すことができる。本発明はまた、繊維バンド又はヤーンを製造及び特徴付けする方法にも関する。繊維バンド又はヤーンの特徴付けには、別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、及び/又は複数の別個の特徴のそれぞれの組合せを有する繊維の数を識別し、そして別個の特徴をサプライチェーン情報と相関させることを含ませることができる。サプライチェーン情報を用いて、繊維バンド又はヤーンを、製造から、中間段階を経由して、最終製品への転化、及び/又は取引先まで追跡することができる。

背景技術

0003

[0003]多くの産業は、製品に印を付け、タグ付けをし、又は識別して、これによってサプライチェーンを通して製品を追跡及び遡及することを可能にする必要性を有する。かかる追跡及び遡及システムの主要な目的の1つは、偽造及び非合法販売のような不正取引対抗することである。

0004

[0004]偽造防止対策ACM)は、3つの異なるタイプ:タイプI(顕在的);タイプII(潜在的);及びタイプIII(法科学的);とみなすことができる。タイプIのACMは、肉眼で容易に識別され且つ観察することができる物品中に導入される特徴である。例としては、物品中に導入される透かし模様カラーシフトインク着色繊維バンド、又はストリップ、並びにホログラムが挙げられる。タイプIIのACMは、領域内の特徴を識別するためにある種の装置が必要である、物品中に導入される特徴である。必要な装置は、一般に容易に入手でき輸送できるものである。幾つかの例としては、非常に小さい文章拡大鏡を用いることが必要である)、UV応答インク又は糸(UV光照射することが必要である)、及びバーコード又はRFIDタグ(特別な読取機が必要である)を導入することが挙げられる。タイプIIIのACMは、識別するためには特別な試験装置が必要である隠された属性である。幾つかのタイプIIIの例としては、ナノテキストマイクロタガント、DNAインク、及び化学添加剤が挙げられる。

0005

[0005]上述したように、多くの産業において多くの広く用いられている包装及び標識化タガント並びに偽造防止対策(ACM)が存在しているが、これらのより顕在的な解決手段は、しばしば、破壊改造、複製、再包装、又は再標識化のような対抗手段の余地がある。製品の原材料物理的特徴を変化させることによって、回避するのが遙かにより困難であるより潜在的な解決策を提供することができる。これらのタガントは、サプライチェーンを通して繊維を追跡するために用いることができる。タガントは、複写又は改ざんするのが困難であるが、画像分析及び/又は他の機械的方法を用いて検出することができる形態で繊維、ヤーン、繊維バンド、及び/又は派生物品の物理特性を変化させることができる。

0006

[0006]広範囲の産業にわたって、繊維バンド又はヤーン及びそれらの派生物品内の繊維を製造、試験、及び追跡する必要性が存在する。繊維バンド、ヤーン、及び/又は繊維バンド若しくはヤーンを含む物品の供給源を識別する能力は、製造プロセス中において、そ
の後に識別し、読み出し、及び使用して繊維バンド及び/又は物品を識別することができるある種のコードを1つ又は複数の繊維中に埋め込むことによって達成することができる。

0007

[0007]サプライチェーン情報の中でも、繊維バンド、ヤーン、及び/又は物品の追跡及び遡及のために有用である可能性がある、例えば製造者製造場所、取引先、及び納入先を示すことができる識別タグを、繊維、繊維バンド、又はヤーン中に導入することができる。

0008

[0008]開示する代表的な態様は、例えばタバコ製品、特に紙巻きタバコの継続し且つ深刻さを増している不正取引の問題に対抗するために用いることができる。紙巻きタバコの全販売数の10〜12%は、紙巻きタバコに対する物品税支払を回避する偽造の複製品又は販売品のいずれかの不正取引であると概算されている(Tobacco International, "Tackling Illicit Trade, Pt. I", 2013年12月)。この不正取引に対抗するためには、製造者、販売業者監査機関、及び取引先/法執行機関、並びに紙巻きタバコを消費者に販売する小売業者から構成される全体的な努力が必要である。紙巻きタバコの製造において用いる成分を追跡及び最終的には遡及することを可能にする必要性が存在する。例えば、非合法市場の紙巻きタバコのフィルター中に含まれるアセテートトウのサプライチェーン経路の部分を追跡する能力によって、これらの不正な紙巻きタバコの供給源に関する有益な情報を与えることができる。

先行技術

0009

Tobacco International, "Tackling Illicit Trade, Pt. I", 2013年12月

発明が解決しようとする課題

0010

[0009]容易に製造され、紙巻きタバコフィルターの性能に影響を与えず、アセテートトウバンド中だけでなく、単一又は1組の紙巻きタバコ/紙巻きタバコフィルター中においても検出することができる追跡可能なアセテートトウに対する必要性が存在する。紙巻きタバコの製造者及び消費者によって容易に許容しうる追跡可能なアセテートトウ、例えば味に影響を与える可能性があり、及び/又は規制認可が必要な可能性がある化学物質を加える必要がないアセテートトウに対する必要性が存在する。紙巻きタバコフィルターの圧力損失及び収量に影響を与えない追跡可能なアセテートトウに対する必要性が存在する。開繊し、可塑化し、フィルターに成形する際にその追跡可能性を保持する、追跡可能なアセテートトウに対する必要性が存在する。

課題を解決するための手段

0011

[0010]第1の態様においては、繊維、繊維バンド、又はヤーンは識別繊維を含む。識別繊維のそれぞれは、少なくとも1つの別個の特徴を示す。少なくとも1つの別個の特徴は、少なくとも1つのタガント光学特性を含む。識別繊維は区別可能な識別繊維の1以上の群から構成され、区別可能な識別繊維のそれぞれの群は、同じ別個の特徴又は同じ複数の別個の特徴の組合せを有する識別繊維によって形成される。区別可能な識別繊維のそれぞれの群における識別繊維の数は、繊維カウント(fiber count)として規定される。繊維カ
ウントの少なくとも1つはタガント繊維カウントに対応する。少なくとも1つのタガント光学特性、区別可能な識別繊維のそれぞれの群における別個の特徴、並びに1以上のタガント繊維カウントは、繊維の少なくとも1つのサプライチェーン要素を表す。

0012

[0011]第2の態様においては、アセテートトウバンドは繊維を含む。繊維は標準繊維(s
tandard fibers)及び識別繊維を含み、標準繊維はセルロースアセテートを含む。識別繊
維のそれぞれは少なくとも1つの別個の特徴を示す。少なくとも1つの別個の特徴は少なくとも1つのタガント光学特性を含む。識別繊維は区別可能な識別繊維の1以上の群から構成され、区別可能な識別繊維のそれぞれの群は、同じ別個の特徴又は同じ複数の別個の特徴の組合せを有する識別繊維によって形成される。区別可能な識別繊維のそれぞれの群における識別繊維の数は、繊維カウントとして規定される。繊維カウントの少なくとも1つはタガント繊維カウントに対応する。少なくとも1つのタガント光学特性、区別可能な識別繊維のそれぞれの群における別個の特徴、及び1以上のタガント繊維カウントは、アセテートトウバンドの少なくとも1つのサプライチェーン要素を表す。

0013

[0012]第3の態様においては、繊維を含むアセテートトウバンドの製造方法。繊維は、識別繊維、及びセルロースアセテートを含む標準繊維を含む。この方法は、(a)識別繊維を入手し;(b)第1の繊維製造プロセスで標準繊維を製造し;そして(c)識別繊維と標準繊維を結合してアセテートトウバンドにする;ことを含む。識別繊維のそれぞれは少なくとも1つの別個の特徴を示す。少なくとも1つの別個の特徴は少なくとも1つのタガント光学特性を含む。識別繊維は区別可能な識別繊維の1以上の群から構成され、区別可能な識別繊維のそれぞれの群は、同じ別個の特徴又は同じ複数の別個の特徴の組合せを有する識別繊維によって形成される。区別可能な識別繊維のそれぞれの群における識別繊維の数は、繊維カウントとして規定される。繊維カウントの少なくとも1つは、タガント繊維カウントに対応する。少なくとも1つのタガント光学特性、区別可能な識別繊維のそれぞれの群における別個の特徴、及び1以上のタガント繊維カウントは、アセテートトウバンドの少なくとも1つのサプライチェーン要素を表す。

0014

[0013]第4の態様においては、(1)繊維を含む繊維試料画像技術を適用する;ことを含む、繊維試料を特徴づける方法。繊維は識別繊維及び標準繊維を含み、識別繊維のそれぞれは少なくとも1つの別個の特徴を示す。少なくとも1つの別個の特徴は少なくとも1つのタガント光学特性を含む。識別繊維は区別可能な識別繊維の1以上の群から構成され、区別可能な識別のそれぞれの群は、同じ別個の特徴又は同じ複数の別個の特徴の組合せを有する識別繊維によって形成される。この方法は、(2)区別可能な識別繊維の群を検出し;そして(3)区別可能な識別繊維のそれぞれの数を計数する;ことを更に含む。区別可能な識別繊維のそれぞれの群における識別繊維の数は繊維カウントとして規定される。繊維カウントの少なくとも1つはタガント繊維カウントに対応する。少なくとも1つのタガント光学特性、区別可能な識別繊維のそれぞれの群における別個の特徴、及び1以上のタガント繊維カウントは、繊維試料の少なくとも1つのサプライチェーン要素を表す。

図面の簡単な説明

0015

[0014]図1(a)は、3種類の断面形状を有するセルロースアセテート繊維を含む繊維バンドを示す。
図1(b)は、実施例3のフィルターロッド顕微鏡写真合成画像を示す。
[0015]図2は、サプライチェーン情報を表すために用いることができる識別繊維の組の非限定的な例を示す。
[0016]図3(a)は、異なる数のセグメントを有する多成分繊維を製造することができる多成分繊維スピンパックの非限定的な例を示す。
図3(b)は、異なる数のセグメントを有する多成分繊維を製造することができる多成分繊維スピンパックの非限定的な例を示す。
[0017]図4(a)は、多成分繊維のセグメントの間でポリマーを容易に交換することを可能にするポリマー供給システムの非限定的な例を示す。
図4(b)は、多成分繊維のセグメントの間でポリマーを容易に交換することを可能にするポリマー供給システムの非限定的な例を示す。
[0018]図5Aは、開示する態様と合致する1以上の機関の中の通信及び輸送ルートの非限定的な例を示す。
図5Bは、開示する態様と合致する1以上の機関の中の通信及び輸送ルートの非限定的な例を示す。
[0019]図6は、開示する態様と合致する1以上の機関によって用いられる演算システムの非限定的な例を示す。
[0020]図7は、開示する態様と合致する、サプライチェーン情報を繊維中に埋め込む方法の非限定的な例を示す。
[0021]図8は、開示する態様と合致する、相関データを作成する方法の非限定的な例を示す。
図9は、開示する態様と合致する、相関データを作成する方法の非限定的な例を示す。
[0022]図10は、開示する態様と合致する、識別繊維の製造方法の非限定的な例を示す。
[0023]図11は、開示する態様と合致する、識別繊維を製造するための1以上の製造方法を選択する方法の非限定的な例を示す。
[0024]図12は、開示する態様と合致する、試料からサプライチェーン情報を識別する方法の非限定的な例を示す。
[0025]図13は、開示する態様と合致する、複数の別個の特徴の組合せ及びタガント繊維カウントのサプライチェーン要素への非割当方法の非限定的な例を示す。

0016

[0026]第1の態様においては、繊維、繊維バンド、又はヤーンは識別繊維を含む。識別繊維のそれぞれは少なくとも1つの別個の特徴を示す。少なくとも1つの別個の特徴は少なくとも1つのタガント光学特性を含む。識別繊維は区別可能な識別繊維の1以上の群から構成され、区別可能な識別繊維のそれぞれの群は、同じ別個の特徴又は同じ複数の別個の特徴の組合せを有する識別繊維によって形成される。区別可能な識別繊維のそれぞれの群における識別繊維の数は繊維カウントとして規定される。繊維カウントの少なくとも1つはタガント繊維カウントに対応する。少なくとも1つのタガント光学特性、区別可能な識別繊維のそれぞれの群における別個の特徴、及び1以上のタガント繊維カウントは、繊維の少なくとも1つのサプライチェーン要素を表す。

0017

[0027]他に示していない限りにおいて、本明細書及び特許請求の範囲において用いる成分の量、分子量などの特性、反応条件などを表す全ての数は、全ての場合において用語「約」によって修飾されていると理解すべきである。

0018

[0028]1以上のプロセス工程の言及は、組み合わさった示されている工程の前後の更なるプロセス工程、或いは明確に特定されているこれらの工程の間に介在するプロセス工程の存在を排除するものではないことを理解すべきである。更に、プロセス工程又は構成要素の記号は別個の活動又は構成要素を特定するための簡便な手段であり、示されている記号は他に示さない限りにおいて任意の順番で配列することができる。

0019

[0029]本明細書において用いる「及び/又は」という用語は、2以上の事項リストにおいて用いる場合には、リストされた事項のいずれか1つを単独で用いることができ、或いはリストされた事項の2以上の任意の組合せを用いることができることを意味する。例えば、組成物が成分A、B、及び/又はCを含むものとして記載されている場合には、この組成物は、A単独;B単独;C単独;A及びBの組合せ;A及びCの組合せ;B及びCの組合せ;或いはA、B、及びCの組合せ;を含んでいてよい。

0020

[0030]本明細書において用いる「繊維」という用語は、細い可撓性の糸状の物体を指す。繊維は天然繊維又は人工であってよい。本明細書において用いる「ポリマー」という用語は、それから繊維が製造される原料物質を指す。ポリマーの非限定的な例としては、アクリルモダクリルアラミドナイロンポリエステルポリプロピレンレイヨンポリアクリロニトリルポリエチレンPTFE、及びセルロースアセテートが挙げられる。本明細書において用いる「フィラメント」という用語は単繊維を指す。本明細書において用いる「繊維バンド」という用語は、繊維が非撚合又は絡合状態のままであり、高い幅/深さ比を有する実質的に長方形の断面を形成するようにそれらの長さに沿って互いと隣接して配置されている複数の繊維を指す。繊維バンドは、しばしば繊維の有効な捲縮を可能にするように形成され、最終用途に応じてステープルに切断するか、又は連続バンドとして処理することができる。繊維バンドは、通常は、まずステープルに変化させて糸を形成する場合を除いて、布帛物品に織成又は編成されない。繊維はまた、ヤーンの形態であってもよい。本明細書において用いる「ヤーン」という用語は、それらの長さに沿って互いと隣接して配置され、しばしば繊維結合性及び性能を向上させるために一緒に撚合又は絡合されており、通常は実質的に丸い断面を形成している複数の繊維を指す。ヤーンは、最終用途に応じて、連続ストランドとして処理するか、又はより短い長さに切断することができる。

0021

[0031]繊維は、識別繊維及び/又は標準繊維であってよい。本明細書において用いる「標準繊維」という用語は、物品の製造における主要な目的及び用途のために製造される繊維を指す。標準繊維は、標準繊維、標準繊維を含むヤーン、繊維バンド、及び/又は物品を識別及び追跡するために用いられる別個の特徴を含むように意図的に操作されてはいない。本明細書において用いる「識別繊維」という用語は、別個の特徴を有していて、識別繊維を用いて、標準繊維、標準繊維及び識別繊維を含むヤーン、繊維バンド、及び/又は物品を識別及び追跡することができるようになっている繊維を指す。

0022

[0032]本明細書において用いる「多成分繊維」という用語は、フィラメントあたり2以上の区別可能なセグメントを含む繊維である。
[0033]本明細書において用いる「別個の特徴」という用語は、画像技術を用いて識別することができる繊維の中における相違を指す。別個の特徴の非限定的な例としては、断面形状、断面寸法、光学特性、及び表面マーキングが挙げられる。多成分繊維に関しては、別個の特徴の非限定的な例として、セグメントカウント、セグメント形状、セグメント寸法、セグメントの幾何的関係、及びセグメントポインター(segment pointers)も含まれる。本明細書において用いる「複数の別個の特徴の組合せ」という用語は、識別繊維によって示される2以上の別個の特徴を指す。

0023

[0034]本明細書において用いる「区別可能な識別繊維」という用語は、同じ別個の特徴又は複数の別個の特徴の組合せを有する識別繊維を指す。本明細書において用いる「区別可能な識別繊維の群」という用語は、区別可能な識別繊維の1以上のフィラメントを指す。本明細書において用いる「参照繊維」(reference fiber)という用語は、例えば他の区
別可能な識別繊維の断面寸法のような別個の特徴を較正するために用いることができる特定の区別可能な識別繊維を指す。識別繊維は区別可能な識別繊維の全ての群から構成される。

0024

[0035]本明細書において用いる「繊維カウント」という用語は、繊維、ヤーン、繊維バンド、及び/又は物品中に物理的に存在する区別可能な識別繊維のそれぞれの数を指す。本明細書において用いる「タガント繊維カウント」という用語は、標準繊維、ヤーン、繊維バンド、及び/又は物品にサプライチェーン情報を埋込み及び/又はそれを測定するためのシステムにおいて1以上の機関(例えば製造者)によって規定及び使用することができる、区別可能な識別繊維のそれぞれに関する別の繊維カウントの集合を指す。

0025

[0036]本明細書において用いる「断面形状」という用語は、それらの長さに対して直角に繊維を横断する面上で見た場合の繊維の外形を指す。本明細書において用いる「タガント断面形状」という用語は、標準繊維、ヤーン、及び/又は繊維バンドにサプライチェーン情報を埋込み及び/又はそれを測定するためのシステムにおいて1以上の機関(例えば製造者)によって使用される断面形状の集合を指す。参照断面形状とは、参照繊維の断面形状を指す。

0026

[0037]本明細書において用いる「断面寸法」という用語は、それらの長さに対して直角に繊維を横断する面上で見た場合の繊維の定量的寸法を指す。円形の断面形状に関しては、断面寸法は断面の直径であってよい。非円形の断面形状に関しては、断面の面積を求めることができ、断面寸法を有効径として特徴付けることができる。有効径は、同じ面積を有する円形の断面の対応する直径である。非円形の断面に関しては、断面寸法はまた、断面を完全に取り囲むことができる最も小さい円の直径として定義される外接円直径によって特徴づけることもできる。本明細書において用いる「タガント断面寸法」という用語は、標準繊維、ヤーン、及び/又は繊維バンドにサプライチェーン情報を埋込み及び/又はそれを測定するためのシステムにおいて1以上の機関(例えば製造者)によって用いられる断面寸法の集合を指す。参照断面寸法とは、参照繊維の断面寸法を指す。

0027

[0038]本明細書において用いる「光学特性」という用語は、繊維及び/又は多成分繊維のセグメントを特定の電磁放射線源曝露した際に観察される電磁放射線応答を指す。この用語には、肉眼によって、及び分光測光サインを識別することができるもののような装置によって観察することができる色が含まれる。電磁放射線の非限定的な例としては、X線紫外線可視光赤外線、及び所謂「T線」(テラヘルツ周波数)が挙げられる。本明細書において用いる「タガント光学特性」という用語は、繊維、繊維バンド、及び/又はヤーンのサプライチェーン情報を求めるためのシステムにおいて1以上の製造者によって用いられる既知の光学特性の集合を指す。

0028

[0039]本明細書において用いる「セグメントカウント」という用語は、多成分繊維のそれぞれの中に存在するセグメントの数を指す。異なるセグメントカウントを有する多成分繊維は、区別可能な識別繊維である。本明細書において用いる「タガントセグメントカウント」という用語は、標準繊維、ヤーン、繊維バンド、及び/又は物品にサプライチェーン情報を埋込み及び/又はそれを測定するためのシステムにおいて1以上の機関(例えば製造者)によって用いることができる区別可能な多成分繊維のそれぞれに関するセグメントカウントの集合を指す。

0029

[0040]本明細書において用いる「セグメント形状」という用語は、多成分繊維内のセグメントの断面形状を指す。本明細書において用いる「タガントセグメント形状」という用語は、標準繊維、ヤーン、及び/又は繊維バンドにサプライチェーン情報を埋込み及び/又はそれを測定するためのシステムにおいて1以上の機関(例えば製造者)によって用いられる断面形状の集合を指す。

0030

[0041]本明細書において用いる「セグメント寸法」という用語は、多成分繊維内のセグメントの断面寸法を指す。本明細書において用いる「タガントセグメント寸法」という用語は、標準繊維、ヤーン、及び/又は繊維バンドにサプライチェーン情報を埋込み及び/又はそれを測定するためのシステムにおいて1以上の機関(例えば製造者)によって用いられる断面寸法の集合を指す。

0031

[0042]本明細書において用いる「セグメントの幾何的関係」という用語は、多成分繊維の1以上のセグメントの相対的位置を指す。本明細書において用いる「タガントの幾何的
関係」という用語は、繊維、繊維バンド、及び/又はヤーンのサプライチェーン情報を測定するためのシステムにおいて1以上の製造者によって用いられる幾何的関係の集合を指す。

0032

[0043]本明細書において用いる「セグメントポインター」という用語は、セグメントの幾何的関係を評価するための方位を与えるために用いられる多成分繊維の物理的特徴を指す。本明細書において用いる「タガントセグメントポインター」という用語は、繊維、繊維バンド、及び/又はヤードチェーン情報を測定するためのシステムにおいて1以上の製造者によって用いられるセグメントポインターの集合を指す。

0033

[0044]本明細書において用いる「繊維の大部分」という用語は、繊維の総数を基準としてヤーン又は繊維バンド中の繊維の50%より多くを指す。
[0045]本明細書において用いる「全識別繊維数」という用語は、ヤーン又は繊維バンド中の識別繊維のそれぞれの合計を指す。本明細書において用いる「タガント全識別繊維数」という用語は、繊維、繊維バンド、及び/又はヤーンにサプライチェーン情報を埋込み及び/又はそれを測定するためのシステムにおいて1以上の機関(例えば製造者)によって用いられる識別繊維の総数を指す。

0034

[0046]本明細書において用いる「セルロースアセテート」という用語は、セルロースグルコース単位ヒドロキシル基中の水素アセチル化反応によってアセチル基に置き換えられているセルロースのアセテートエステルを指す。幾つかの態様においては、好適なセルロースアセテートは、グルコース単位あたり約3未満、好ましくは2.2〜約2.8の範囲、最も好ましくは2.4〜2.7の範囲のアセチル基の置換度を有していてよい。

0035

[0047]本明細書において用いる「セルロースアセテートトウ」、「アセテートトウ」、又は「アセテートトウバンド」という用語は、セルロースアセテート繊維を含む連続的な捲縮繊維バンドを指す。

0036

[0048]本明細書において用いる「物品」という用語は、所期の用途の機能的要件満足するために必要な他の成分及び添加剤を含む標準繊維、ヤーン、及び/又は繊維バンドから製造される構成単位を指す。非限定的な例としては、布帛及び他の編織製品、不織布、吸収材製品、フィルター、フィルターロッド、紙巻きタバコフィルター、及び液体貯蔵容器が挙げられる。本明細書において用いる「繊維、ヤーン、及び/又は繊維バンドを含む物品」という用語は、幾つかの態様においては物品を製造するために用いる際に繊維、ヤーン、及び/又は繊維バンドに有意の物理的変化が起こる可能性があるという認識を有する繊維、ヤーン、及び/又は繊維バンドを含む物品を指す。

0037

[0049]本明細書において用いる「フィルター」という用語は、半透過性繊維状材料を指す。フィルターの非限定的な例としては、フィルターロッド、及び紙巻きタバコフィルターのようなフィルターロッドから製造される部材が挙げられる。本明細書において用いる「フィルターロッド」という用語は、繊維バンド及び他の成分又は添加剤から製造され、その後に、蒸気流濾過するためにユニット全体として用いるか或いは複数のユニットを形成する長さに切断することができる、任意の断面形状のロッド状の物品を指す。フィルターロッドは、タバコ製品を濾過するため、例えば伝統的な紙巻きタバコフィルターのため、及び/又は加熱式製品などの他のタバコ製品に関する他の用途のために用いることができる。フィルターロッドはまた、タバコ、及び例えば他の植物若しくは植物誘導体のような他の成分を含む新しい製品のために用いることもできる。フィルターロッドは、タバコが存在するか又は存在しない他の植物及び植物誘導体を濾過するために用いることができる。更に、フィルターロッドは、電子タバコのような活性成分を供給するために用いられる蒸気流を濾過するために用いることができる。

0038

[0050]本明細書において用いる「紙巻きタバコフィルター」という用語は、煙流から1以上の成分を除去又は減少させる紙巻きタバコ又は他の喫煙具構成材を指す。紙巻きタバコフィルターという用語は、紙巻きタバコ、紙巻きタバコ用パイプ葉巻、葉巻用パイプ、パイプ、水パイプ、水キセル電子喫煙具、手巻きタバコ手巻き葉巻、及び巻紙の非限定的な例を含む任意の喫煙具に関するフィルターを包含するように意図される。

0039

[0051]本明細書において用いる「サプライチェーン情報」という用語は、標準繊維、ヤーン、及び/又は繊維バンドの製造に関する情報、並びに標準繊維、ヤーン、及び/又は繊維バンドの製造後の流通に関する情報を指す。サプライチェーン情報には、例えば製造者、製造場所、製造ライン、製造ラン製造日、包装、梱包、取引先、取引先納入先、倉庫運送業者、及び/又は出荷路又は経路のような「サプライチェーン要素」が含まれる。サプライチェーン要素は、繊維、ヤーン、繊維バンド、及び/又は物品に適用することができる。

0040

[0052]本明細書において用いる「製造者」という用語は、標準繊維、ヤーン、及び/又は繊維バンドを製造する機関を指す。
[0053]本明細書において用いる「製造場所」という用語は、正式な住所大陸、国、州、県、地方、又は市などの任意のレベル具体度によって表示される製造者の1つ又は複数の地理的場所を指す。

0041

[0054]本明細書において用いる「製造ライン」という用語は、標準繊維、ヤーン、及び/又は繊維バンドを製造するために製造者によって用いられる特定のプロセス装置又は装置の組を指す。

0042

[0055]本明細書において用いる「製造ラン」という用語は、製造手順、プロセス、又は条件、及び/又は製品仕様の特定の組を用いることによって製造される同様又は関連する商品の群又は組を指す。

0043

[0056]本明細書において用いる「取引先」という用語は、繊維、繊維バンド、及び/又はヤーンが、中間物品又は最終製品物品に更に処理するために販売及び輸送される機関;或いは繊維、ヤーン、及び/又は繊維バンドを再販売するために購入する機関を指す。

0044

[0057]本明細書において用いる「納入先」という用語は、繊維、ヤーン、及び/又は繊維バンドを届けるために、正式な住所、大陸、国、州、県、地方、又は市などの任意のレベルの具体度によって表示される取引先の地理的場所を指す。

0045

[0058]本明細書において用いる「梱包」という用語は、高密度圧縮され、包装材料によって包装、収容、及び保護されている通常は立方体形状の繊維バンドの包装単位を指す。

0046

[0059]本明細書において用いる「倉庫」という用語は、繊維、ヤーン、及び/又は繊維バンドを届けるために、正式な住所、大陸、国、州、県、地方、又は市などの任意のレベルの具体度によって表示される倉庫の地理的場所を指す。

0047

[0060]本明細書において用いる「相関させる」という用語は、2以上の情報の間の関係を定めることを指す。
[0061]本明細書において用いる「製造者に特異のタガント」という用語は、特定の製造者によって繊維、ヤーン、及び/又は繊維バンド中に導入される特定のタガントを指す。「製造者に特異のタガントの組」という用語は、特定の製造者に関連付けられているタガ
ント断面形状及び/又はタガント断面寸法を指す。

0048

[0062]本明細書において用いる「繊維を製造する」、「繊維の製造」、及び「繊維製造プロセス」という用語は、繊維を集合させることによって繊維を紡糸するプロセス工程を指す。

0049

[0063]本明細書において用いる「識別繊維を包装する」という用語は、識別繊維を紡績機から移して、識別繊維を例えばスプール上又は梱包中に包装するプロセス工程を指す。識別繊維は、その後に、標準繊維を含む繊維、ヤーン、繊維バンド、及び/又は物品中に導入するために包装から取り出す必要がある。

0050

[0064]本明細書において用いる「紡糸口金孔形態」という用語は、排他的ではないが最も完全及び一般的には、紡糸口金を通るそのライン内の任意の点における孔の断面形状及び寸法によって示すことができる紡糸口金孔の全体的な構造を指す。本明細書において用いる「区別可能な紡糸口金孔」という用語は、区別可能な紡糸口金孔形態を有する紡糸口金孔を指す。区別可能な識別繊維のそれぞれは、同じ区別可能な紡糸口金孔形態を用いて製造される。本明細書において用いる「参照紡糸口金孔」という用語は、参照繊維を製造するために用いられる紡糸口金孔を指す。

0051

[0065]本明細書において用いる「多成分繊維スピンパック」という用語は、2以上のポリマー入口、ポリマー分プレート、及びポリマー出口を含み、ポリマー出口は多成分繊維を製造するように構成されている機械システムを指す。

0052

[0066]本明細書において用いる「繊維試料」という用語は、画像技術を用いて分析される任意の物理形態の繊維を含む部材を指す。繊維試料には、画像分析のために製造された繊維、ヤーン、繊維バンド、又は物品の組の一部を含ませることができる。

0053

[0067]本明細書において用いる「画像技術」及び「画像分析技術」という用語は、電磁放射線の反射率吸収率透過率、及び放射率における差を検出及び定量するために用いられる装置及びソフトウエアを指す。画像技術は、電磁放射線レベルの検出、並びに自動の形状及び/又は寸法認識の両方を包含する。

0054

[0068]本明細書において用いる「繊維をマトリクス中に導入する」という用語は、繊維、ヤーン、繊維バンド、又は物品の少なくとも一部を、通常は試験を妨害しないポリマー中固定化することを指す。

0055

[0069]繊維、繊維バンド、及び/又はヤーンは、個々の繊維を含む。それから繊維を製造する材料は、特に限定されない。繊維には、例えばアクリル、モダクリル、アラミド、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、レイヨン、又はセルロースアセテートを含めることができる。一形態においては、繊維は、セルロースアセテート、セルローストリアセテートセルロースプロピオネート、セルロースブチレート、セルロースアセテート−プロピオネート、セルロースアセテート−ブチレート、セルロースプロピオネート−ブチレート、セルロースアセテート−フタレートスターチアセテート、アクリロニトリル塩化ビニルビニルエステルビニルエーテルなど、これらの任意の誘導体、これらの任意のコポリマー、及びこれらの任意の組合せを含む。一形態においては、繊維はセルロースアセテートを含む。一形態においては、繊維は、例えば綿、、及び/又はのような天然繊維を含む。

0056

[0070]一形態においては、繊維、繊維バンド、又はヤーンは、標準繊維及び1以上の識別繊維を含む。繊維は、通常はポリマーから製造される。一形態においては、識別繊維の
1以上は、標準繊維と同じポリマーを含む。他の形態においては、識別繊維の1以上は、標準繊維バンドと異なるポリマーを含む。

0057

[0071]一形態においては、識別繊維の1以上は多成分繊維であってよい。多成分繊維は、1つの断面内に2種類以上の別個のポリマー組成物(成分)を含む。これらは、数多くの用途のための美的及び機能的要件に適合するように調整することができ、特有光学的又は機械的特性を有する繊維を製造することができる。多成分繊維は、通常は、2又は3種類の成分及び2種類以上のセグメントを含む。ポリマー組成物は、異なるポリマーを含むものとして、異なる添加剤を含むものとして、及び/又は異なる物理特性(例えば異なる結晶化度)を有するポリマー組成物を含むものとして区別することができる。

0058

[0072]多成分繊維の構造は特に限定されず、限定なしにシースコア、「海島」、並列、及びセグメントパイを含む断面が挙げられる。セグメントは、画像技術を用いて互いから区別可能であれば十分である。

0059

[0073]個々の繊維の寸法は特に限定されない。この寸法は有効径の観点で与えることができ、一形態においては繊維の有効径は例えば0.1μm〜1000μm、1μm〜500μm、1μm〜100μm、1μm〜30μm、10μm〜1000μm、10μm〜500μm、10μm〜100μm、10μm〜30μmの範囲である。一形態においては、標準繊維はセルロースアセテートを含み、それに関する寸法はしばしば、長さ9000メートルの単一のフィラメントの重量(グラム)として規定されるフィラメントあたりのデニール数(dpf)の単位で与えられる。一形態においては、繊維の寸法は、0.5〜1000dpf;0.5〜500dpf;0.5〜100;0.5〜5dpf;0.5〜30dpf;0.5〜10dpf;1〜1000dpf;1〜500dpf;1〜100;1〜5dpf;1〜30dpf;1〜10dpf;の範囲である。一形態においては、繊維のdpfは、例えば1〜30dpf、1〜20dpf、1〜10dpf、2〜30dpf、2〜20dpf、又は2〜10dpfの範囲である。

0060

[0074]繊維バンドを構成する繊維の数は特に限定されない。一形態においては、繊維バンド中の繊維の数は10〜50,000の範囲であってよい。他の非限定的な例においては、繊維バンド中の繊維の数は、10〜40,000;10〜30,000;10〜20,000;10〜10,000;10〜1000;100〜50,000;100〜40,000;100〜30,000;100〜20,000;100〜10,000;100〜1000;200〜50,000;200〜40,000;200〜30,000;200〜20,000;200〜10,000;200〜1000;1000〜50,000;1000〜40,000;1000〜30,000;1000〜20,000;1000〜10,000;5000〜50,000;5000〜40,000;5000〜30,000;5000〜20,000;5000〜10,000;10,000〜50,000;10,000〜40,000;10,000〜30,000;又は10,000〜20,000;の範囲である。

0061

[0075]一形態においては、繊維バンド又はヤーン中の繊維の実質的に全部が識別繊維である。この形態においては、識別繊維は異なる繊維バンド又はヤーン中の標準繊維から区別することができ(そして、標準繊維と結合して物品を製造する)、或いは識別繊維は物品を製造するための標準繊維と互換的に用いることができる。他の形態においては、1以上の識別繊維は、同じ繊維バンド又はヤーン中の繊維の大部分から区別することができる。更に他の形態においては、識別繊維の数は、それぞれ繊維の総数を基準として、繊維の0.001〜100%;又は繊維の0.01〜50%;又は繊維の0.01〜25%;又は繊維の0.01〜10%;又は繊維の0.01〜5%;又は繊維の0.01〜1%;の範囲である。他の形態においては、識別繊維の数は、繊維の0.01〜100%;又は繊
維の1〜100%;又は繊維の25〜100%;又は繊維の50〜100%;又は繊維の30〜80%;の範囲である。

0062

[0076]識別繊維のそれぞれは少なくとも1つの別個の特徴を示す。一形態においては、別個の特徴に断面形状を含ませることができる。他の形態においては、別個の特徴に断面寸法を含ませることができる。他の形態においては、別個の特徴に断面形状及び断面寸法を含ませることができる。一形態においては、別個の特徴は、繊維、ヤーン、繊維バンド、及び/又は物品の少なくとも1つのサプライチェーン要素を表す。一形態においては、区別可能な識別繊維のそれぞれの群における別個の特徴及び繊維カウントは、繊維、ヤーン、繊維バンド、及び/又は物品の少なくとも1つのサプライチェーン要素を表す。

0063

[0077]一形態においては、識別繊維は1〜50の別個の特徴を示す。他の形態においては、別個の特徴の数は、1〜20、1〜15、又は1〜10、又は1〜5、1〜3、2〜50、2〜20、2〜15、2〜10、2〜5、3〜50、3〜20、3〜15、3〜10、3〜5、4〜50、4〜20、4〜15、又は4〜10の範囲である。

0064

[0078]一形態においては、別個の特徴には、断面形状、断面寸法、光学特性、セグメントカウント、セグメントの幾何的関係、及び/又はセグメントポインターを含めることができる。別個の特徴は、単独か又は任意の組み合わせで用いることができる。一形態においては、別個の特徴には、タガント断面形状、タガント断面寸法、タガント光学特性、及び/又はタガントセグメントカウント、タガントセグメントの幾何的関係、及び/又はタガントセグメントポインターを含めることができる。

0065

[0079]一形態においては、繊維断面形状をタガントとして用いることができる。一形態においては、別個の特徴は1以上の断面形状を含む。断面形状を変化させて、肉眼又は画像分析技術のいずれかによって形状を識別することができるようにする。例えば、2つの形状は、いずれかの断面形状の繊維の中での変動性と比較すると大きく相違する。一形態においては、繊維バンドは1以上のタガント断面形状を有する1以上の識別繊維を含む。一形態においては、タガント断面形状の数は1〜50の範囲である。他の形態においては、タガント断面形状の数は、1〜20、1〜15、又は1〜10、又は1〜5、1〜3、2〜50、2〜20、2〜15、2〜10、2〜5、3〜50、3〜20、3〜15、3〜10、3〜5、4〜50、4〜20、4〜15、又は4〜10の範囲である。

0066

[0080]一形態においては、1以上のタガント断面形状を含む別個の特徴を有する識別繊維の数は、繊維の0.01〜100%;又は繊維の0.01〜50%;例えば繊維の0.01〜25%;例えば繊維の0.01〜10%;又は繊維の0.01〜5%;又は繊維の0.01〜1%;の範囲である。

0067

[0081]種々の繊維タイプ、材料、及びプロセスに関して多くの断面形状が商品化されている。これらの形状は、最も通常的には、繊維製造プロセスにおいて用いる押出ジェット又は紡糸口金中の孔の形状を変化させることによって調節及び形成される。アセトン「ドープ」溶液中のセルロースアセテートの場合のような乾式紡糸プロセスにおいては、種々の紡糸口金孔の形態を用いることによって、数多くの特有の繊維断面形状を得ることができる。アセトンが蒸発するにつれて断面が収縮するために、断面形状の多様性及び独自性が増大する。これらの形状の多くは十分に特有で分化されているので、これらは、拡大鏡を用いて肉眼によるか、或いは自動画像分析技術を用いることのいずれかによって、繊維バンド及び/又はアセテートトウバンドにおいて容易に識別及び/又は計数することができる。

0068

[0082]幾つかの繊維用途に関しては、繊維断面形状は、繊維、ヤーン、又は繊維バンド
から製造される物品の機能にとって重要ではない。これらの用途に関しては、タガント断面形状の数、及び異なるタガント断面形状を有する識別繊維の数は特に制限されない。しかしながら、他の繊維用途に関しては、繊維断面形状を用いて、繊維、ヤーン、又は繊維バンドから製造される物品に機能を与える。これらの用途に関しては、タガント断面形状の数、及び/又は異なるタガント断面形状を有する識別繊維の数はより少なくすることができる。当業者であれば、物品の特性に大きな影響を与えないでサプライチェーン情報の測定を可能にするように、タガント断面形状の数、及びタガント断面形状の別個の特徴を有する識別繊維の数を選択することができる。

0069

[0083]アセテートトウを含むフィルターロッド及び/又は紙巻きタバコフィルターの用途においては、識別繊維の総数は、最終製品の性能、特にフィルター内の特定の重量の製品に関して得られる可能性がある圧力損失として規定される収量に対するタガント断面形状の影響によって制限される可能性がある。断然に、紙巻きタバコの濾過におけるアセテートトウに関して用いられている最も通常的な形状はY断面(等辺三角形の紡糸口金孔形態から製造される)であり、アセテートヤーンに関して用いられている最も通常的な形状は多葉形(円形又は八角形の紡糸口金孔形態から製造される)である。非Y字形の繊維の数が増加するにつれて、収量に対する影響(プラス又はマイナス)によって物品の機能性が大きく影響を受ける可能性がある。この収量のシフトを補うための1つの方法は、中でも、繊維のフィラメントあたりの平均デニール数(dpf)を調節することである。

0070

[0084]断面形状の非限定的な例としては、三日月形、骨形、三角形正方形パックマン形、多葉形、X字形、Y字形、H字形が挙げられる。種々の断面形状を製造するのに用いる紡糸口金孔形態の非限定的な例としては、三角形、円形、長方形、正方形、長円形台形六角形五角形、及びD字形が挙げられる。他の形態においては、紡糸口金孔形態は、円形、長方形、正方形、長円形、台形、六角形、五角形、及びD字形からなる群から選択される。

0071

[0085]開示する態様によれば、例えばタガントとして繊維断面寸法を用いることを可能にすることができる。一形態においては、別個の特徴は1以上の断面寸法を含む。断面寸法を変化させて、肉眼又は画像分析技術のいずれかによって寸法を識別することができるようにする。繊維、ヤーン、又は繊維バンドに、1以上のタガント断面寸法を有する1以上の識別繊維を与えることができる。タガント断面寸法の数は、例えば、1〜50、1〜25;1〜20;1〜10;1〜5;1〜3;2〜20;2〜10;2〜5;又は3〜10;の範囲である。

0072

[0086]一形態においては、タガント断面寸法を含む別個の特徴を有する識別繊維の数は、繊維の総数を基準として、繊維の0.01〜100%;又は繊維の0.01〜50%;例えば繊維の0.01〜25%;例えば繊維の0.01〜10%;又は繊維の0.01〜5%;又は繊維の0.01〜1%;の範囲である。

0073

[0087]一形態においては、1以上の識別繊維は、標準繊維の平均断面寸法よりも大きい1以上のタガント断面寸法を有する。一形態においては、より大きなタガント断面寸法と平均断面寸法との比は、20:1〜1.5:1、又は10:1〜1.5:1、又は5:1〜1.5:1、又は3:1〜1.5:1、20:1〜1.3:1、又は10:1〜1.3:1、又は5:1〜1.3:1、又は3:1〜1.3:1、又は20:1〜1.1:1、又は10:1〜1.1:1、又は5:1〜1.1:1、又は3:1〜1.1:1の範囲である。一形態においては、1以上の識別繊維は、標準繊維の平均断面寸法よりも小さい断面寸法を有する。一形態においては、より小さい断面寸法と平均断面寸法との比は、1:20〜1:1.5、又は1:10〜1:1.5、又は1:5〜1:1.5、又は1:2〜1:1.5、又は1:20〜1:1.3、又は1:10〜1:1.3、又は1:5〜1:
1.3、又は1:2〜1:1.3、又は1:20〜1:1.1、又は1:10〜1:1.1、又は1:5〜1:1.1、又は1:2〜1:1.1の範囲である。断面寸法は、有効径又は外接円直径のいずれかによって定めることができる。

0074

[0088]更に他の形態においては、1以上のタガント断面寸法を1以上の識別繊維の長さに沿って変化させて、断面寸法が識別繊維の平均断面寸法の0.25倍〜4倍;0.25倍〜2.0倍;0.5倍〜4.0倍;又は0.5倍〜2.0倍;で変化するようにする。

0075

[0089]紙巻きタバコフィルターのためのアセテートトウのようなマルチフィラメント製品中に導入することができるタガント断面寸法を有する識別繊維の数又は割合は、少数ファクターによって制限される可能性がある。第1に、この数は、最終製品の性能、特に収量に対する直径の違いの影響によって制限される可能性がある。この収量のシフトは、標準繊維のフィラメントあたりの平均デニール数(dpf)を調節することによって補償することができる。第2に、この数は、特有の断面直径の個々の繊維を正確に計数する分析技術の能力によって決まる可能性がある。別個の特徴と製造者に特異のタガントの間の相関が1以上の断面寸法を有する識別繊維の数を含む場合には、数の区別を容易にするためにフィラメントの数又は割合において離れた間隙が望まれる可能性がある。

0076

[0090]光学特性は、電磁放射線に対する基材又は構造体の効果を包含する。この効果としては、吸収、散乱屈折ケイ光、及び偏光が挙げられる。電磁放射線としては、可視光、紫外線、及び赤外光、並びにX線、マイクロ波、及びラジオ波が挙げられる。この効果は幾つかの波長に対して他の波長よりも多く影響を与えて、これによって別個の識別特性が与えられる。この効果は、種々の形態の分光法又は直接観察によって検出することができる。

0077

[0091]一例は染料であり、これは、可視光スペクトルの幾つかの部分を他の部分よりも多く吸収し、それによって直接観察することができるか又は分光計によって測定することができる別個の色を与える。

0078

[0092]開示する態様は、タガントとして光学特性を用いることができる。一形態においては、別個の特徴は1以上の光学特性を含む。光学特性を変化させて、肉眼か又は画像分析技術のいずれかによって光学特性を識別することができるようにする。繊維バンド又はヤーンには、1以上のタガント光学特性を有する1以上の識別繊維を与えることができる。一形態においては、タガント光学特性は、区別可能なλmax(最大発光又は吸収の波長)において光を発光又は吸収するタガント化合物によって与えられ、この場合、区別可能なλmaxを生成するタガント化合物の数は、1〜10、又は1〜5、又は1〜3の範囲である。他の形態においては、タガント光学特性は区別可能なタガント色であり、この場合、タガント色の数は、1〜10、又は1〜5、又は1〜3の範囲である。

0079

[0093]識別繊維の1以上のタガント光学特性のために用いることができる化合物の幾つかの非限定的な例としては、有機染料有機金属リン光化合物、無機ケイ光/リン光分子、無機量子ドット、及び/又は有機量ドットが挙げられる。更なる非限定的な化合物の例としては、クロフタールレッド2030(CAS No. 84632-65-5)、銅フタロシアニン
(CAS No. 147-14-8)、FD&CイエローレーキNo.5(CAS No. 12225-21-7)、並びにアナターゼ型ルチル型、及び/又は混合相二酸化チタンが挙げられる。一形態においては、タガント光学特性を用いて多成分繊維中のセグメントを識別する。

0080

[0094]多成分識別繊維に関しては、更なる別個の特徴として、セグメントカウント、セグメント形状、セグメント寸法、セグメントの幾何的関係、及びセグメントポインターが挙げられる。例えば、多成分繊維が多成分繊維あたり2〜20の任意の数の島部を有する
場合には、タガントセグメントカウントの数は19であり、それぞれのタガントセグメントカウントに関して2〜20の島部を有する。或いは、多成分繊維が多成分繊維あたり、5、10、又は20のいずれかの島部を有する場合には、タガントセグメントカウントの数は3であり、タガントセグメントカウントあたり5、10、又は20の島部を有する。多成分繊維が多成分繊維あたり50又は100のいずれかのセグメントを有する場合には、タガントセグメントカウントの数は2であり、50又は100のタガントセグメントカウントを有する。タガントセグメントカウントの数は、多成分の区別可能な識別繊維の数に直接相関する。

0081

[0095]セグメントカウントの数は、部分的に、多成分の区別可能な識別繊維のそれぞれの別個のセグメントを製造及び信頼性をもって検出する能力に基づいて選択される。一形態においては、セグメントカウントの数の範囲は、2〜25、2〜15、2〜10、2〜20、2〜15、2〜10、2〜5、3〜20、3〜15、3〜10、3〜5、4〜20、4〜15、又は4〜10であってよい。一形態においては、セグメントカウントをサプライチェーン情報に相関させることができる。

0082

[0096]一形態においては、識別繊維は多成分繊維を含み、タガントセグメント形態を用いて多成分識別繊維の間で識別することができる。例えば、コア/シース構造の2つのセグメントを有する第1の多成分繊維は、並列の2つのセグメントを有する第2の多成分繊維と明確に識別することができる。一形態においては、多成分の区別可能な識別繊維の数を増加させるために手段として、タガントセグメント形態を用いる。

0083

[0097]一形態においては、識別繊維は多成分繊維を含み、タガントセグメントポインターを用いて多成分識別繊維の間で識別することができる。例えば、多成分繊維が海部中に5つの島部を有し、5つの島部が同心円を形成し、島部の色が、順番に赤色、黄色、橙色、青色、及び緑色である場合には、赤色と黄色の島部の間にノッチを有する第1の多成分繊維は、橙色と青色の島部の間にノッチを有する第2の多成分繊維と識別することができる。一形態においては、タガントセグメントポインターは、多成分の区別可能な識別繊維の数を増加させるための手段として用いることができる。

0084

[0098]一形態においては、識別繊維のそれぞれは少なくとも1つの別個の特徴を示す。一形態においては、識別繊維は区別可能な識別繊維の1〜50の群から構成され、区別可能な識別繊維のそれぞれの群は、同じ別個の特徴又は同じ複数の別個の特徴の組合せを有する識別繊維によって形成される。他の形態においては、区別可能な識別繊維の群の数は、1〜25、1〜15、1〜10、2〜25、2〜20、2〜15、3〜24、又は3〜15の範囲である。

0085

[0099]区別可能な識別繊維の群には、同じ別個の特徴又は同じ複数の別個の特徴の組合せを有する1以上の識別繊維を含ませることができる。区別可能な識別繊維のそれぞれの群における識別繊維の数は、繊維カウントとして規定される。繊維カウントは、区別可能な識別繊維のそれぞれの群における繊維の実際の数である。繊維カウントは、タガント繊維カウントに対応する。当業者であれば、製造における変動性及び検出における変動性がなかった場合には、繊維カウントは常にその対応するタガント繊維カウントに等しいことを認識する。コードを繊維中に形成するための強固なシステムは、変動性が存在するという事実を考慮しなければならない。当業者であれば、1つより多いタガント繊維カウントを用いる場合には、2以上のタガント繊維カウントは、識別繊維の製造及び検出における通常の変動を許容し、繊維カウントがタガント繊維カウントに正確に整合する高い可能性を与えるのに十分に相違していなければならない。例えば、繊維カウントにおける通常の変動が±20%である場合には、20、40、及び70のタガント繊維カウントによって非常に高い可能性で正確な整合を与えることができる。

0086

[00100]一形態においては、繊維、ヤーン、又は繊維バンドには、繊維、ヤーン、又は
繊維バンド中に存在する可能性がある区別可能な識別繊維のそれぞれの群に関する繊維の数(例えば繊維カウント)に対応するタガント繊維カウントを与えることができる。区別可能な識別繊維のそれぞれの群のタガント繊維カウントは、同一又は異なっていてよい。一形態においては、タガント繊維カウントはサプライチェーン情報に相関させることができる。また、区別可能な識別繊維のそれぞれの群のタガント繊維カウントの数(the number of taggant fiber counts)は、同一又は異なっていてよい。タガント繊維カウント及びタガント繊維カウントの数は、部分的に、区別可能な識別繊維のそれぞれの群の別個の数を製造及び信頼性をもって検出する能力に基づいて選択される。タガント繊維カウントはまた、所望の識別繊維の最大数によって制限される可能性もある。一形態においては、タガント繊維カウントの数は、1〜25、1〜15、1〜10、1〜5、2〜20、2〜15、2〜10、3〜20、3〜15、3〜10、4〜20、4〜15、又は4〜10の範囲である。

0087

[00101]一形態においては、区別可能な識別繊維はそれぞれ1つの別個の特徴を示し、
別個の特徴のそれぞれのタイプは特有である。例えば、第1の識別繊維にタガント断面形状を与えることができ、第2の識別繊維にタガント断面寸法を与えることができ、第3の識別繊維にタガント光学特性を与えることができる。

0088

[00102]他の形態においては、区別可能な識別繊維はそれぞれ1つの別個の特徴を示し
、別個の特徴のそれぞれのタイプは同一である。例えば、第1の識別繊維に第1のタガント断面形状を与えることができ、第2の識別繊維に第2のタガント断面形状を与えることができ、第3の識別繊維に第3のタガント断面形状を与えることができる。

0089

[00103]他の形態においては、区別可能な識別繊維はそれぞれ1つの別個の特徴を示し
、別個の特徴のタイプは同一又は異なっていてよい。例えば、第1の識別繊維に第1のタガント光学特性を与えることができ、第2の識別繊維に第1のタガント断面寸法を与えることができ、第3の識別繊維に第2のタガント光学特性を与えることができ、第4の識別繊維に第1のタガント断面形状を与えることができる。

0090

[00104]一形態においては、区別可能な識別繊維のそれぞれの群は、1つの別個の特徴
又は同じ複数の別個の特徴の組合せを示すことができる。例えば、タガント断面形状、タガント断面寸法、及びタガント光学特性を含む3つの別個の特徴を用いる場合、区別可能な識別繊維の7つの可能な群は、次の別個の特徴:(1)タガント断面形状を有する識別繊維;(2)タガント断面寸法を有する識別繊維;(3)タガント光学特性を有する識別繊維;(4)タガント断面形状及びタガント断面寸法を有する識別繊維;(5)タガント光学特性を有するタガント断面形状を有する識別繊維;(6)タガント光学特性を有するタガント断面寸法を有する識別繊維;並びに(7)タガント光学特性を有するタガント断面寸法においてタガント断面形状を有する識別繊維;を有する。

0091

[00105]タガント繊維カウントの数を変化させて異なるコードを生成させることができ
る。例えば、1〜25からの任意の数の特異的な区別可能な識別繊維を、繊維、ヤーン、又は繊維バンド(例えばその群に関する繊維カウント)中に存在させることができる場合には、区別可能な識別繊維のその群に関するタガント繊維カウントの数は25であり、1〜25の区別可能な識別繊維がそれぞれのタガント繊維カウント中に存在する。或いは、区別可能な識別繊維の群の10、25、又は50のいずれかを、繊維、ヤーン、又は繊維バンド中に存在させることができる場合には、区別可能な識別繊維のその群に関するタガント繊維カウントの数は3であり、その特異的な区別可能な識別繊維の10、25、又は50が可能なタガント繊維カウントとして存在する。別個の識別繊維のそれぞれの群に関
するタガント繊維カウント及びタガント繊維カウントの数は、サプライチェーン情報に相関させることができる更なる要素を与える。

0092

[00106]他の形態においては、区別可能な識別繊維は参照繊維を含む。参照繊維は、通
常は、他の識別繊維及び標準繊維の全部と異なる参照断面形状を有する。参照繊維はまた、参照断面寸法も有する。一形態においては、参照繊維の数は、区別可能な識別繊維のいずれの他の群の繊維カウントよりも大きい。一形態においては、参照繊維の数は、区別可能な識別繊維の他の群の全部の繊維カウントの合計よりも大きい。区別可能な識別繊維の断面寸法は、参照断面寸法と比較して特徴付けることができる。一形態においては、区別可能な識別繊維の群は、参照断面寸法よりも小さいか、同等であるか、又は大きくてよい比較断面寸法を示すことができる。他の形態においては、区別可能な識別繊維の群は、参照断面寸法よりも小さいか又は大きくてよい比較断面寸法を示すことができる。

0093

[00107]一形態においては、1以上の識別繊維は、参照断面寸法よりも大きい1以上の
タガント断面寸法を有する。一形態においては、より大きなタガント断面寸法と参照断面寸法との比は、20:1〜1.5:1、又は10:1〜1.5:1、又は5:1〜1.5:1、又は3:1〜1.5:1、20:1〜1.3:1、又は10:1〜1.3:1、又は5:1〜1.3:1、又は3:1〜1.3:1、又は20:1〜1.1:1、又は10:1〜1.1:1、又は5:1〜1.1:1、又は3:1〜1.1:1の範囲である。一形態においては、1以上の識別繊維は、参照断面寸法よりも小さい断面寸法を有する。一形態においては、より小さい断面寸法と参照断面寸法との比は、1:20〜1:1.5、又は1:10〜1:1.5、又は1:5〜1:1.5、又は1:2〜1:1.5、又は1:20〜1:1.3、又は1:10〜1:1.3、又は1:5〜1:1.3、又は1:2〜1:1.3、又は1:20〜1:1.1、又は1:10〜1:1.1、又は1:5〜1:1.1、又は1:2〜1:1.1の範囲である。

0094

[00108]物品には、繊維、ヤーン、及び/又は繊維バンドを含ませることができる。物
品は特に限定されない。繊維又は繊維バンドを含む物品の非限定的な例としては、布帛及び他の編織製品、不織布、吸収材製品、フィルター、フィルターロッド、紙巻きタバコフィルター、液体貯蔵容器、紙、及び/又は通貨が挙げられる。一形態においては、本物品はフィルターロッドを含む。他の形態においては、本物品は紙巻きタバコフィルターを含む。物品の更なる非限定的な例としては、医療用テープ包帯、又は布のような医療品蒸気送達のために用いる芯材、並びに包装を含む医薬製品が挙げられる。

0095

[00109]一形態においては、繊維、ヤーン、繊維バンド、及び/又は物品は、測定可能
なサプライチェーン情報を有する。サプライチェーン情報には、製造者、製造場所、製造ライン、製造ラン、製造日、包装、梱包、倉庫、取引先、及び/又は納入先を含めることができる。一形態においては、区別可能な識別繊維のそれぞれの群における別個の特徴及び繊維カウントは、アセテートトウバンドの少なくとも1つのサプライチェーン要素を表す。

0096

[00110]一形態においては、サプライチェーン情報はサプライチェーン要素を含む。一
形態においては、少なくとも1つのサプライチェーン要素は、標準繊維の製造者、標準繊維の製造場所、標準繊維の製造ライン、標準繊維の製造ラン、標準繊維の製造日、標準繊維の包装、標準繊維の倉庫、標準繊維の取引先、標準繊維の納入先、標準繊維を含むヤーン又は繊維バンドの製造者、ヤーン又は繊維バンドの製造場所、ヤーン又は繊維バンドの製造ライン、ヤーン又は繊維バンドの製造ラン、ヤーン又は繊維バンドの製造日、ヤーン又は繊維バンドの包装、ヤーン又は繊維バンドの倉庫、ヤーン又は繊維バンドの取引先、ヤーン又は繊維バンドの納入先、標準繊維を含む物品の製造者、物品の製造場所、物品の製造ライン、物品の製造ラン、物品の製造日、物品の包装、物品の倉庫、物品の取引先、
又は物品の納入先を含む。

0097

[00111]他の形態においては、少なくとも1つのサプライチェーン要素は、ヤーン又は
繊維バンドの製造者を含む。一形態においては、サプライチェーン要素はヤーン又は繊維バンドの製造場所を含む。一形態においては、サプライチェーン要素はヤーン又は繊維バンドの製造ラインを含む。ヤーン又は繊維バンドの製造ラインは、ヤーン又は繊維バンドを製造した製造ラインである。一形態においては、サプライチェーン要素はヤーン又は繊維バンドの製造ランを含む。ヤーン又は繊維バンドの製造ランは、ヤーン又は繊維バンドを製造した製造ランである。一形態においては、サプライチェーン要素はヤーン又は繊維バンドの製造日を含む。ヤーン又は繊維バンドの製造日は、ヤーン又は繊維バンドを製造した製造日である。一形態においては、サプライチェーン要素は、ヤーンの包装又は繊維バンドの梱包を含む。一形態においては、サプライチェーン要素はヤーン又は繊維バンドの倉庫を含む。ヤーン又は繊維バンドの倉庫は、製造者がそこに繊維バンドを送ることを計画しているか又は送った倉庫である。一形態においては、サプライチェーン要素はヤーン又は繊維バンドの取引先を含む。ヤーン又は繊維バンドの取引先は、製造者がそこにヤーン又は繊維バンドを送ることを計画しているか又は送った取引先である。一形態においては、サプライチェーン要素はヤーン又は繊維バンドの納入先を含む。ヤーン又は繊維バンドの納入先は、製造者がヤーン又は繊維バンドをそこに送ることを計画しているか又は送った具体的な地理的場所である。

0098

[00112]繊維、ヤーン、又は繊維バンドには、測定可能なサプライチェーン情報を含ま
せることができる。例えば1〜50の別個の特徴を示す識別繊維に関して可能な区別可能な識別繊維の群の数は大きい。下記の非限定的な例は、(1)比較的小さい数の別個の特徴及び/又はその組合せに基づいて可能である多数の区別可能な識別繊維を示し;(2)それにより、区別可能な識別繊維のそれぞれの群における別個の特徴及び繊維カウントによって、繊維、ヤーン、又は繊維バンドの少なくとも1つのサプライチェーン要素を表すことができる種々のアプローチを示す;ことを意図している。

0099

[00113]特に限定されないが、別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、及びコード化
体系(coding system)の選択は、幾つかのファクターによって影響を受ける可能性がある
。これらのファクターとしては、識別繊維、識別繊維を含むヤーン及び/又は繊維バンドの製造の容易さ;繊維、ヤーン、又は繊維バンド、或いは繊維、ヤーン、又は繊維バンドを含む物品のいずれかにおける識別繊維の検出の容易さ;繊維、ヤーン、繊維バンドを含む物品の性能特性に対する識別繊維の影響;並びに追跡及び遡及対象物の計数の容易さ;が挙げられるが、これらに限定されない。

0100

[00114]開示する態様はまた、別個の特徴及び/又は複数の別個の特徴の組合せを示す
識別繊維、区別可能な識別繊維の1以上の群、及び対応するタガント繊維カウント、並びにタガント繊維カウントの数をサプライチェーン情報に相関させるためのコード化体系の柔軟な実施を可能にすることもできる。上記に記載の識別繊維に基づいてコード化体系をどのように容易に実施することができるかの非限定的な例を下記に記載する。

0101

[00115]非限定的な例においては、標準繊維は中間寸法の円形であり、4つの製造者に
特異のタガントを用いる。即ち、第1のタガント断面寸法、第2のタガント断面寸法、第1のタガント断面形状、及び第2のタガント断面形状である。製造者に特異のタガント断面寸法は小さいものと大きいものであり、製造者に特異のタガント断面形状は正方形及び三角形である。この例においては、区別可能な識別繊維の8つの可能な群:小さい寸法の円形(タガント断面寸法の1つの例)、大きい寸法の円形、小さい寸法の正方形(タガント断面寸法とタガント断面形状の組合せの1つの例)、中間寸法の正方形(タガント断面形状の1つの例)、大きな寸法の正方形、小さい寸法の三角形、中間寸法の三角形、及び
大きい寸法の三角形;を形成することができる。例えば、1つの円形、1つの正方形、及び1つの三角形の形状の識別繊維を含むコードを用いる場合には、区別可能な識別繊維の18個の組が可能である。更にそれぞれの識別繊維に関して2つの製造に特異のタガント色の1つを存在させる場合には、区別可能な識別繊維の数は16に増加し、組合せの数は144に増加する(識別繊維の寸法/形状の組合せあたり8つの光学的組合せ×識別繊維の18個の寸法/形状の組合せ)。

0102

[00116]上記に記載した例はまた、区別可能な識別繊維のそれぞれの群の検出を容易に
するためのコード化体系の選択も示す。この例のコード化体系は、それぞれのタガント断面形状の只1つを繊維バンド中において検出することを必要とする。それぞれのタガント断面形状が確認されたら、検出及び分析は、存在する全ての区別可能な識別繊維が確認されたと信頼性をもって結論づけることができる。

0103

[00117]他の例においては、上記の元々の8つの区別可能な識別繊維の1つの円形、1
つの正方形、及び1つの三角形を、3つのタガント繊維カウント(例えば、10、20、又は30のタガント繊維カウント)の1つの中に存在させると、可能な組の数は486に増加する。

0104

[00118]図2は、別個の特徴をサプライチェーン情報に相関させる他の非限定的な例を
示す。この例においては、区別可能な多成分識別繊維の群をサプライチェーン情報に相関させる。別個の特徴の可能な組合せの組をより大きくすると(即ち、組合せ論の適用)、サプライチェーン情報の相関をより詳細にすることができる。図2においては、3つのタガントセグメントカウント(例えば、1つ、2つ、又は3つの島部)、及びセグメント(島部及び海部)のそれぞれに関して2つのタガント色を有する多成分繊維が示されている。この例においては、1つ又は複数の島部のそれぞれは1つのフィラメント内において同じタガント色を有し、1つ又は複数の島部のタガント色は海部のタガント色と異なっている。言い換えると、光学タガントをA及びBによって示すと、それぞれのタガントセグメントカウントに関して2つの区別可能な識別繊維、即ちA色の1つ又は複数の島部及びB色の海部を有するもの、又はB色の1つ又複数の島部及びA色の海部を有するもの(即ち、A/B又はB/A)が存在する。3つのタガントセグメントカウント及び2つのタガント色に関して区別可能な識別繊維の総数は6である。図2においては、6つの区別可能な識別繊維が0及び7と名付けられている欄に示されている。図2に示すように、3つのセグメントカウントのそれぞれに関して1つの光学タガントの構成(即ちA/B又はB/A)しか存在していない場合には、可能な組合せの数は8であり、これは例えば0〜7の数値コードに変換することができる。例えばもう1つのタガント色を加えて、タガント色がA、B、及びCであり、上記に記載したようにそれぞれの識別繊維に関して2つのタガント色しか存在しない(即ち、与えられたフィラメント中におけるそれぞれの島部は同じタガント色であり、海部は1つの異なるタガント色を有する)ようにすると、それぞれのタガントセグメントカウントに関する区別可能な識別繊維の総数は、3つのセグメントカウントを用いる場合には合計で18個の可能な識別繊維に関して6(即ち、A/B、A/C、B/A、B/C、C/A、又はC/B)である。ここでも、セグメントカウントのそれぞれに関して1つの光学タガント構成しか存在しない場合には、3つのセグメントカウントに関して、区別可能な識別繊維に関して可能な組合せの数は216であり、これは例えば0〜215の数値コードに変換することができる。例えば繊維バンドの製造者が200の取引先を有している場合、この相関法を用いて取引先情報を繊維バンド中に容易に導入することができる。

0105

[00119]下表は、2つのタガント色及び3つのタガント色の例の両方に関して、セグ
ントカウントの数が増加するにつれて可能な識別繊維及びコードの数が増加することを示す。下表に示すように、比較的少ないタガントによって、大きな数の区別可能な識別繊維
の可能な組合せを生成させることができる。この組合せをコードに変換することができる。下表に示されているものを超えて、4つのタガント色を用いる他は上記で議論した同じ仮定の下で、1、3、5、及び10のセグメントカウントに関して可能な組合せの数は、それぞれ12、1,728、248,832、及び61,917,364,224である。

0106

0107

[00120]記載した例は、識別繊維の製造を簡単にするためのタガント、組合せ、及びタ
ガントのタガント繊維カウントの選択を示す。与えられたフィラメント及び/又は複数のフィラメントの組の島部の全てに関して同じタガント色を用いる場合には、より簡単で、したがってより安価な多成分スピンパックを用いることができる。タガント色を有するコードの数を増加させることにより、単純に1以上の多成分スピンパックのセクションへの色を変化させることによって幾つかの異なるコードを導入することが可能になる。物品の性能が色によって影響を受けない場合には、これはスピンパックを取り替えてセグメント(例えば島部)の数を変化させるよりも安価である可能性がある。

0108

[00121]記載した例はまた、区別可能な識別繊維の検出を容易にするためのコード化体
系の選択も示す。この例のコード化体系は、異なるセグメントカウント(例えば、1、2、及び3つの島部)のそれぞれに関して只1つのタガント色の構成しか存在させないことが必要であり、且つそれぞれのセグメントカウントを存在させることが必要である。異なるセグメントカウントのそれぞれに関してタガント色の構成が確認されたら、検出及び分析は、存在する全ての区別可能な識別繊維が確認されたと信頼性をもって結論づけることができる。

0109

[00122]別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、タガント繊維カウント、及び/又は
タガント繊維カウントの数をコード中に含ませるために用いる方法は、特に限定されない。当業者であれば、比較的小さい数の別個の特徴、区別可能な識別繊維の群、タガント繊維カウント、及び/又はタガント繊維カウントの数に基づいて幾つかの組及び/又はコードを生成させる多数の方法が存在することを容易に理解することができる。

0110

[00123]第2の態様においては、アセテートトウバンドは繊維を含む。この繊維は標準
繊維及び識別繊維を含み、標準繊維はセルロースアセテートを含む。識別繊維のそれぞれは少なくとも1つの別個の特徴を示す。少なくとも1つの別個の特徴は、少なくとも1つのタガント光学特性を含む。識別繊維は区別可能な識別繊維の1以上の群から構成され、区別可能な識別繊維のそれぞれの群は、同じ別個の特徴又は同じ複数の別個の特徴の組合
せを有する識別繊維によって形成される。区別可能な識別繊維のそれぞれの群における識別繊維の数は、繊維カウントとして規定される。繊維カウントの少なくとも1つはタガント繊維カウントに対応する。少なくとも1つのタガント光学特性、区別可能な識別繊維のそれぞれの群における別個の特徴、並びに1以上のタガント繊維カウントは、アセテートトウバンドの少なくとも1つのサプライチェーン要素を表す。

0111

[00124]第2の態様のアセテートトウバンドは、上記に開示した属性の任意の組合せを
有する繊維を含むアセテートトウバンドを包含する。具体的には、識別繊維の組成、繊維の寸法及び数、繊維バンド中における別個の特徴の割合、別個の特徴、別個の特徴の数、別個の特徴の組合せ、区別可能な識別繊維の群、繊維カウント、断面形状、断面寸法、光学特性、表面マーキング、多成分繊維、セグメントカウント、セグメント形状、セグメント寸法、セグメント形態の記載、セグメントポインターの記載、識別繊維の数、繊維間の変動、サプライチェーン情報、及び非限定的なコード化/相関体系(coding/correlation systems)が第2の態様のアセテートトウバンドに適用される。

0112

[00125]第3の態様においては、繊維を含むアセテートトウバンドの製造方法。この繊
維は、識別繊維、及びセルロースアセテートを含む標準繊維を含む。この方法は、(a)識別繊維を入手し;(b)第1の繊維製造プロセスで標準繊維を製造し;そして(c)識別繊維と標準繊維を結合してアセテートトウバンドにする;ことを含む。識別繊維のそれぞれは少なくとも1つの別個の特徴を示す。少なくとも1つの別個の特徴は少なくとも1つのタガント光学特性を含む。識別繊維は区別可能な識別繊維の1以上の群から構成され、区別可能な識別繊維のそれぞれの群は、同じ別個の特徴又は同じ複数の別個の特徴の組合せを有する識別繊維によって形成される。区別可能な識別繊維のそれぞれの群における識別繊維の数は、繊維カウントとして規定される。繊維カウントの少なくとも1つは、タガント繊維カウントに対応する。少なくとも1つのタガント光学特性、区別可能な識別繊維のそれぞれの群における別個の特徴、及び1以上のタガント繊維カウントは、アセテートトウバンドの少なくとも1つのサプライチェーン要素を表す。

0113

[00126]識別繊維を標準繊維と結合してヤーン又は繊維バンドにすることができる。ヤ
ーン又は繊維バンドを製造する方法は、上記に開示した属性の任意の組合せを有する繊維、繊維を含む繊維バンド又はヤーンを製造することを包含する。具体的には、識別繊維の組成、繊維の寸法及び数、繊維バンド中における別個の特徴の割合、別個の特徴、別個の特徴の数、別個の特徴の組合せ、区別可能な識別繊維の群、繊維カウント、断面形状、断面寸法、光学特性、表面マーキング、多成分繊維、セグメントカウント、セグメント形状、セグメント寸法、セグメント形態の記載、セグメントポインターの記載、識別繊維の数、繊維間の変動、サプライチェーン情報、及び上記に適用される非限定的なコード化/相関体系が、識別繊維の製造方法に同様に等しく適用される。

0114

[00127]一形態においては、繊維製造プロセスで標準繊維の少なくとも一部を製造する
。他の形態においては、標準繊維は第三者から入手する。識別繊維を得ることは、(i)標準繊維の繊維製造プロセスで識別繊維の少なくとも一部を製造すること;(ii)標準繊維の繊維製造プロセスとは別個のプロセスで識別繊維の少なくとも一部を製造すること;或いは(iii)識別繊維の少なくとも一部を第三者から入手すること;の少なくとも1つを含む。

0115

[00128]一形態においては、識別繊維の一部を標準繊維と共に製造し、繊維バンド又は
ヤーンを構成する繊維の一部を紡糸して、繊維製造プロセスの直ぐに下流で結合する。当業者であれば、これは、繊維製造ラインにおける与えられた紡糸口金又は与えられた紡糸装置によって繊維の一部に与えられる別個の断面形状又は断面寸法のような別個の特徴を識別繊維の群に与えることによって行うことができることを認識するであろう。他の形態
においては、別個の特徴を繊維の一部又は全部に対して製造ライン全体にわたって均一に与えることによって、別個の特徴を繊維バンド全体にわたって均一に分散させることができる。

0116

[00129]他の形態においては、識別繊維を製造して標準繊維とは別に包装し、識別繊維
を標準繊維と結合して繊維バンド又はヤーンを製造する。また、標準繊維を識別繊維と結合する前に包装していてもよく、或いは識別繊維を繊維バンド又はヤーンの包装の前に標準繊維と結合することができる。

0117

[00130]繊維を製造するために用いる紡糸プロセスは特に限定されない。一形態におい
ては、繊維は、乾式紡糸、溶液紡糸溶融紡糸電子紡糸ゲル紡糸、多成分紡糸、メルトブロー、及び/又は溶液ブローを用いて製造する。他の形態においては、繊維は、乾式紡糸、溶液紡糸、溶融紡糸、電子紡糸、ゲル紡糸、及び/又は多成分紡糸を用いて製造する。更なる形態においては、繊維はセルロースアセテートを含み、乾式紡糸を用いて製造する。

0118

[00131]一形態においては、別個の特徴は、タガント断面形状及び/又はタガント断面
寸法を含む。一形態においては、識別繊維の数は、識別繊維及び標準繊維の合計を基準として、繊維の0.01〜50%の範囲である。他の例においては、識別繊維の数は、繊維の0.01〜25%、0.01〜10%、又は0.01〜5%の範囲である。

0119

[00132]一形態においては、別個の特徴はタガント断面形状を含む。タガント断面形状
は、紡糸口金のデザイン及びプロセス条件、例えば紡糸口金孔の形態、ドラフト比、及び/又は物質移動速度を用いて製造される。繊維製造の当業者であれば、これらのファクターのそれぞれをどのように操作してタガント断面形状に影響を与えることができるかを認識する。例えば、紡糸口金孔は、円形、正方形、三角形、五角形、八角形、半円形、及び4/3円形の非限定的な例から、形状を変化させることができる。一形態においては、紡糸口金孔の形態の少なくとも一部は、三角形、円形、長方形、正方形、長円形、台形、六角形、五角形、及びD字形からなる群から選択される。他の形態においては、紡糸口金孔の形態の少なくとも一部は、円形、長方形、正方形、長円形、台形、六角形、五角形、及びD字形からなる群から選択される。

0120

[00133]ドラフト比も形状に影響を与える可能性がある。最後に、当業者であれば、繊
維のポリマーからの溶媒又は他の物質物質移動を伴う紡糸プロセスにおいては、温度及び気体流量のような物質移動速度に影響を与えるプロセス条件がタガント断面形状に影響を与える可能性があることを認識する。

0121

[00134]一形態においては、別個の特徴はタガント断面寸法を含む。タガント断面寸法
は、デザイン及びプロセス条件、例えば紡糸口金孔の形態、押出流速、ドラフト比、及び/又は固形分レベルを用いて製造される。他のデザイン及びプロセス条件のそれぞれを一定に維持した場合には、当業者であれば、タガント断面寸法に対する1つのファクターの変動の影響を認識する。例えば、増加した紡糸口金孔の寸法を用いるとタガント断面寸法は増加する。増加した押出速度を用いるとタガント断面寸法は増加する。増加したドラフト比を用いるとタガント断面寸法は減少する。最後に、増加した固形分を用いるとタガント断面寸法は増加する。

0122

[00135]一形態においては、識別繊維は区別可能な識別繊維の1〜50の群から構成さ
れ、区別可能な識別繊維のそれぞれの群は、同じ別個の特徴又は複数の別個の特徴の組合せを有する識別繊維によって形成される。区別可能な識別繊維のそれぞれの群における識別繊維の数は、繊維カウントとして規定される。区別可能な識別繊維のそれぞれの群にお
ける別個の特徴、及び繊維カウントは、アセテートトウバンドの少なくとも1つのサプライチェーン要素を表す。

0123

[00136]一形態においては、一成分識別繊維は区別可能な紡糸口金孔を用いて製造され
、区別可能な紡糸口金孔のそれぞれの群は、同じ区別可能な紡糸口金孔の形態を有する紡糸口金孔によって形成される。区別可能な識別繊維のそれぞれの群は、区別可能な紡糸口金孔の対応する群を用いて製造される。特定の区別可能な紡糸口金孔の形態と、この特定の区別可能な紡糸口金孔の形態を用いて製造される特定の区別可能な識別繊維との間には1対1の関係がある。区別可能な識別繊維の対応する群を製造するのに用いる区別可能な紡糸口金孔のそれぞれの数は、区別可能な識別繊維の対応する群に関する繊維カウントに等しい。

0124

[00137]識別繊維を製造するための紡糸口金の形態は特に限定されない。一形態におい
ては、全ての識別繊維は、単一の紡糸口金から、又は単一の紡糸装置内の複数の紡糸口金から製造される。かかる構成によって、トウバンド及び/又は物品の製造配置に応じてトウバンド又は物品の単一の領域内に識別繊維を集中させることができ、これにより識別繊維のより効率的で有効な配置及び特徴付けが可能になる。他の形態においては、識別繊維は、複数の紡糸口金から、又は複数の紡糸装置内の複数の紡糸口金から製造される。かかる構成により、より大きな識別繊維の全カウントを可能にすることができ、或いは、いずれか1つの紡糸口金から製造される識別繊維の集中度を減少させることによって識別繊維の全体的な紡糸性を向上させることができる。

0125

[00138]区別可能な識別繊維の異なる群は、別々の紡糸口金から、又は種々の組合せの
幾つかの紡糸口金から製造することができる。例えば、区別可能な識別繊維のそれぞれの群は、区別可能な識別繊維の他の全ての群を製造するのに用いるものと異なる紡糸口金を用いて製造することができる。かかる構成により、区別可能な識別繊維のそれぞれの群のための紡糸口金及び/又は紡糸条件を最適化することによって、識別繊維の向上した紡糸性を可能にすることができる。他の形態においては、区別可能な識別繊維の全ての群を同じ紡糸口金から製造することができる。かかる構成により、区別可能な識別繊維の形状又は寸法における減少した変動を可能にすることができる。

0126

[00139]特定の紡糸口金上における区別可能な紡糸口金孔の形態を有する区別可能な紡
口金孔の配置は特に限定されない。一形態においては、特定の紡糸口金孔の形態を有する全ての孔を同じ列内又は隣接する列内に配置することができ、或いは同じ同心環内又は隣接する同心環内に配置することができ、或いは紡糸口金の特定の領域内においてグループ化することができる。かかる構成により、識別繊維の紡糸性を向上させるか、或いは区別可能な識別繊維の形状又は寸法における変動を減少させて、それによって向上した特徴付けを可能にすることができる。他の形態においては、区別可能な識別繊維のそれぞれの群のための区別可能な紡糸口金孔を種々のパターンで均一に分配することができ、或いは標準紡糸口金孔と共にランダムに分配することができる。

0127

[00140]一形態においては、1以上の別個の特徴はタガント光学特性を含む。タガント
光学特性は、1以上の識別繊維中に、物質、例えばケイ光化合物及び/又は染料を導入することによって生成させることができる。一形態においては、この物質を1以上の識別繊維の表面に施す。物質を1以上の識別繊維の表面に施す方法は特に限定されず、浸漬、沈下、沈降、吸収、すすぎ洗浄、塗布、被覆シャワー振りかけ噴霧液体又は霧として)、配置、まぶし、撒散、貼付注入、及び/又は直接計量投入が挙げられる。

0128

[00141]一形態においては、この物質を紡糸溶液に加える。次に、紡糸溶液を1以上の
識別繊維に紡糸する。この物質は、製造ライン、紡糸装置、及び/又は個々の紡糸口金の
上流で紡糸溶液に加えることができる。

0129

[00142]一形態においては、1以上の区別可能な識別繊維は多成分繊維を含む。多成分
繊維の数、多成分繊維のそれぞれにおけるセグメントカウント、セグメントの形態的関係、及びセグメントポインターは、特定の多成分スピンパック構成を用いて製造される。一形態においては、多成分スピンパックは、多成分スピンパックを切り替えずに、識別繊維の一部の異なるセグメントに送られるポリマーを変化させることができるように構成される。これにより、多成分スピンパックの切替の作業及び費用をかけないで幾つかの可能なコードの付与を可能にすることができる。一形態においては、異なる数のセグメントを含む多成分の区別可能な識別繊維は、単一の多成分スピンパック内で製造される。一形態においては、識別繊維は島部及び海部を含み、識別繊維の一部は、第1のポリマーを含む島部及び第2のポリマーを含む海部を有して製造され、識別繊維の異なる部分は、第2のポリマーを含む島部及び第1のポリマーを含む海部を有して製造される。一形態においては、識別繊維の少なくとも一部に関して第1のポリマー又は第2のポリマーを島部から海部へ又は海部から島部へ変化させることには、多成分スピンパックへの変更は必要ない。

0130

[00143]一形態においては、開示する態様は、1〜200、1〜100、又は1〜50
の多成分繊維を製造することができる多成分スピンパックを提供する。一形態においては、多成分スピンパックは、種々のポリマーの間で種々のセグメントに供給するように切り替えることを可能にするマニホールドシステムに接続される。

0131

[00144]一形態においては、区別可能な識別繊維の群の数は、1〜25、1〜15、1
〜10、2〜20、2〜15、3〜20、及び3〜15の範囲である。
[00145]具体的な多成分繊維の組、及びポリマーを島部と海部において切り替えるため
の手段の非限定的な例を図3〜図4に与える。

0132

[00146]図3(a)は、14個の多成分の区別可能な識別繊維を製造することができる
多成分繊維スピンパック200を示す。繊維のそれぞれは少なくとも1つの島部及び海部を含む。例えば図3(a)に示すように、島部は小さい円230を通して押出されるポリマーから製造され、海部は小さい円を取り囲む領域240を通して押出されるポリマーから製造される。図3(a)は、異なる数の島部を示すのに加えて、セクション220(a)及び220(b)のデザインの比較において見られる異なるセグメント形態の関係を示す。

0133

[00147]図3(b)、4(a)、及び4(b)は、多成分繊維の下位集合に関して島部
のポリマー及び海部のポリマーを独立して交換することができる多成分スピンパックシステムの非限定的な例を示す。多成分繊維スピンパック300は、18個の多成分繊維320を製造するための4つのセクションを含む。それぞれのセクション310、312、314、及び316は、製造されるそれぞれの多成分繊維の島部及び海部のための独立したポリマー供給口を含む。セクション310は、1つの島部を有する3つの多成分繊維を製造するために用いることができる。一例においては、ポリマー供給流330は島部を通して押出し、ポリマー供給流340は海部を通して押出する。セクション312は、2つの島部を有する3つの多成分繊維を製造するために用いることができる。一例においては、ポリマー供給流332は島部を通して押出し、ポリマー供給流342は海部を通して押出す。セクション314は、3つの島部を有する3つの多成分繊維を製造するために用いることができる。一例においては、ポリマー供給流334は島部を通して押出し、ポリマー供給流344は海部を通して押出す。セクション316は、それぞれの繊維中に4〜12個の島部を有する9個の多成分繊維を製造するために用いることができる。一例においては、ポリマー供給流336は島部を通して押出し、ポリマー供給流346は海部を通して押出す。

0134

[00148]一形態においては、ポリマー供給流は、多成分繊維スピンパック300の任意
のセクションにおいて海部中の複数の島部の間で容易に交換することができる。図4(a)は、ポリマー450及び460のための流路を与えるバルブ400を示す。第1の構成においては、ポリマー450は接続部470を通して出口420から排出され、ポリマー460は接続部472を通して出口430から排出される。図4(a)は、ポリマー450が接続部472を通して出口430から排出され、ポリマー460が接続部470を通して出口420から排出される第2の構成を示す。スイッチ440を回転させて入口/出口の構成を交代させて、ポリマー450の入口と出口420の間の流路470、及びポリマー460の入口と出口430の間の流路472を構成し;或いはポリマー450の入口と出口430の間の流路472、及びポリマー460の入口と出口420の間の流路470を構成することができる。出口420は島部の供給口に接続することができ、出口430は多成分繊維スピンパックの海部の供給口(図示していない)に接続することができる。図4(b)は、バルブ400を介するポリマー450及びポリマー460の貯留槽の多成分繊維スピンパック300への接続を示す。スイッチ440は、ポリマー450は出口430を通してスピンパック300へ流し(例えば島部(図示せず)へ供給し)、ポリマー460は出口420を通してスピンパック300へ流す(例えば海部(図示せず)へ供給する)ことを可能にするように設定する。

0135

[00149]一形態においては、識別繊維は区別可能な識別繊維の1〜50の群を含み、区
別可能な識別繊維のそれぞれの群は、同じ別個の特徴又は複数の別個の特徴の組合せを有する識別繊維によって形成される。区別可能な識別繊維のそれぞれの群における識別繊維の数は繊維カウントとして規定される。一形態においては、区別可能な識別繊維のそれぞれは、区別可能な紡糸口金孔又は多成分繊維スピンパックを用いて製造される。区別可能な紡糸口金孔のそれぞれは、区別可能な紡糸口金孔の形態を示す。一形態においては、区別可能な識別繊維の数は、1〜25、1〜15、1〜10、2〜20、2〜15、3〜20、及び3〜15の範囲である。

0136

[00150]一形態においては、区別可能な識別繊維は参照繊維を含む。参照繊維は、参照
断面寸法及び参照断面形状を含む。参照繊維は、参照紡糸口金孔を含む区別可能な紡糸口金孔を用いて製造される。一形態においては、参照繊維の数は、それぞれの他の区別可能な識別繊維の数よりも大きい。一形態においては、参照繊維の数は、全ての他の区別可能な識別繊維の数よりも大きい。

0137

[00151]参照繊維は、例えば同じ断面形状の大きな寸法と小さな寸法を区別するように
働かせることができる。一形態においては、区別可能な紡糸口金孔の形態を、参照紡糸口金孔の形態に対して選択する。一形態においては、参照繊維を除く区別可能な識別繊維は、有効径によって定められる断面寸法よりも小さいか、それと同等か、又はそれよりも大きいタガント断面寸法を示す。

0138

[00152]一形態においては、参照繊維の数は、全ての区別可能な識別繊維の総数がタガ
ント全識別繊維数に等しくなるように選択される。
[00153]第4の態様においては、(1)繊維を含む繊維試料に画像技術を適用する;こ
とを含む、繊維試料を特徴付けする方法。この繊維は識別繊維及び標準繊維を含み、識別繊維のそれぞれは少なくとも1つの別個の特徴を示す。少なくとも1つの別個の特徴は、少なくとも1つのタガント光学特性を含む。識別繊維は区別可能な識別繊維の1以上の群から構成され、区別可能な識別繊維のそれぞれの群は、同じ別個の特徴又は同じ複数の別個の特徴の組合せを有する識別繊維によって形成される。この方法は、(2)区別可能な識別繊維の群を検出し;そして(3)区別可能な識別繊維のそれぞれの数を計数する;ことを更に含む。区別可能な識別繊維のそれぞれの群における識別繊維の数は、繊維カウ
トとして規定される。繊維カウントの少なくとも1つはタガント繊維カウントに対応する。少なくとも1つのタガント光学特性、区別可能な識別繊維のそれぞれの群における別個の特徴、及び1以上のタガント繊維カウントは、繊維試料の少なくとも1つのサプライチェーン要素を表す。

0139

[00154]繊維試料の試験方法は、上記に開示した属性の任意の組合せを有する繊維を含
む繊維試料を試験することを含む。繊維試料には、繊維、繊維バンドの一部、ヤーンの一部、又は物品の一部を含めることができる。具体的には、上記の識別繊維の組成、繊維の寸法及び数、繊維バンドにおける別個の特徴の割合、別個の特徴、別個の特徴の数、複数の別個の特徴の組合せ、区別可能な識別繊維の群、繊維カウント、断面形状、断面寸法、光学特性、表面マーキング、多成分繊維、セグメントカウント、セグメント形状、セグメント寸法、セグメント形態の記載、セグメントポインターの記載、識別繊維の数、繊維間の変動、サプライチェーン情報、及び非限定的なコード化/相関体系が、第4の態様に同様に等しく適用される。また、繊維試料には、その特徴の任意の組合せを有する第2の態様のアセテートトウバンド、或いはそのアセテートトウバンドを含むフィルターを含めることができる。

0140

[00155]一形態においては、繊維カウントを加算してタガント全識別繊維数を計算する

[00156]一形態においては、画像技術は可視光波長の電磁放射線を用いることを含む。
他の形態においては、画像技術は不可視光波長の電磁放射線を用いることを含む。画像技術のために有用な装置は特に限定されない。非限定的な例としては、人間の目視検査顕微鏡検査電子顕微鏡検査共焦点顕微鏡検査、ケイ光顕微鏡検査、及び光学スキャンが挙げられる。

0141

[00157]画像技術は、繊維の長さに対して横方向で繊維試料に適用することができる。
この方向により、例えば繊維の断面形状を観察することが可能になる。画像技術はまた、繊維の長さに沿って適用することもできる。この方法により、例えば繊維上の表面マーキングのパターンを観察することが可能になる。

0142

[00158]画像技術を適用するための繊維バンド、ヤーン、及び/又は1以上の繊維の製
造は特に限定されない。一形態においては、画像技術を適用する前に繊維をマトリクス中に導入する。例えば、画像技術を妨害しないポリマー中に繊維を固定化して、適当な試料寸法に切断することができる。

0143

[00159]画像技術はまた、繊維、繊維バンド、又はヤーンを含む物品に適用することも
できる。
[00160]一形態においては、繊維試料を特徴付けする方法は、(a)区別可能な識別繊
維のそれぞれの群における別個の特徴、及び1以上のタガント繊維カウントを、製造者に特異のタガントを含むデータベースに相関させ;そして(b)繊維試料の少なくとも1つのサプライチェーン要素を求める;ことを更に含む。サプライチェーン要素は、標準繊維の製造者、標準繊維の製造場所、標準繊維の製造ライン、標準繊維の製造ラン、標準繊維の製造日、標準繊維の包装、標準繊維の倉庫、標準繊維の取引先、標準繊維の納入先、繊維を含むヤーン又は繊維バンドの製造者、ヤーン又は繊維バンドの製造場所、ヤーン又は繊維バンドの製造ライン、ヤーン又は繊維バンドの製造ラン、ヤーン又は繊維バンドの製造日、ヤーン又は繊維バンドの包装、ヤーン又は繊維バンドの倉庫、ヤーン又は繊維バンドの取引先、ヤーン又は繊維バンドの納入先、繊維を含む物品の製造者、物品の製造場所、物品の製造ライン、物品の製造ラン、物品の製造日、物品の包装、物品の倉庫、物品の取引先、又は物品の納入先を含む。一形態においては、相関付けは、別個の特徴及び/又は複数の別個の特徴の組合せの間で行う。他の形態においては、相関付けは、別個の特徴
、複数の別個の特徴の組合せ、及び/又は区別可能な識別繊維のそれぞれの総数の間で行う。他の形態においては、相関付けは、別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、区別可能な識別繊維のそれぞれの総数、及び/又はタガント全識別繊維数の間で行う。一形態においては、少なくとも1つのサプライチェーン要素は、繊維を含むヤーンの製造者、ヤーンの製造場所、ヤーンの製造ライン、ヤーンの製造ラン、ヤーンの製造日、ヤーンの包装、ヤーンの倉庫、ヤーンの取引先、ヤーンの納入先を含む。

0144

[00161]一形態においては、サプライチェーン情報はヤーン又は繊維バンドの製造者を
含む。一形態においては、サプライチェーン情報はヤーン又は繊維バンドの製造場所を含む。一形態においては、サプライチェーン情報はヤーン又は繊維バンドの製造ラインを含む。ヤーン又は繊維バンドの製造ラインは、ヤーン又は繊維バンドを製造した製造ラインである。一形態においては、サプライチェーン情報はヤーン又は繊維バンドの製造ランを含む。ヤーン又は繊維バンドの製造ランは、ヤーン又は繊維バンドを製造した製造ランである。一形態においては、サプライチェーン情報はヤーン又は繊維バンドの製造日を含む。ヤーン又は繊維バンドの製造日は、ヤーン又は繊維バンドを製造した製造日である。一形態においては、サプライチェーン情報は、ヤーン又は繊維バンドの梱包を含む。一形態においては、サプライチェーン情報はヤーン又は繊維バンドの取引先を含む。ヤーン又は繊維バンドの取引先は、製造者がそこにヤーン又は繊維バンドを送ることを計画しているか又は送った取引先である。一形態においては、サプライチェーン情報はヤーン又は繊維バンドの納入先を含む。ヤーン又は繊維バンドの納入先は、製造者がヤーン又は繊維バンドをそこに送ることを計画しているか又は送った具体的な地理的場所である。

0145

[00162]ヤーン、繊維バンド、及び/又はヤーン若しくは繊維バンドを含む物品のサプ
ライチェーン情報を求める際には、分析する繊維は、ヤーンのような未加工の形態、或いは繊維バンド(繊維の集合体)又はトウ(捲縮した繊維バンド)であってよい。更に、物品は、円筒形のフィルター(紙巻きタバコ)、プリーツ状フィルター、布帛又は不織材料のような最終形態であってよい。繊維、ヤーン、又は繊維バンドを識別する最終目的は、ヤーン、繊維バンド、及び/又は物品の試験からサプライチェーン情報の識別を可能にすることによって、物品の偽造及び/又は不正販売を阻止することである。

0146

[00163]開示する態様はまた、開示されている特徴のいずれかを有する繊維、繊維バン
ド、及び/又はヤーンを用いて物品を製造することも包含する。開示する態様は、開示されている特徴のいずれかを有する繊維、繊維バンド、又はヤーンを含む物品を特徴付けることを更に包含する。

0147

[00164]図5A及び5Bは、開示する態様と合致する機関の中での通信及び輸送路を示
す環境500の非限定的な例を示す。一態様においては、図5A及び5Bの環境500には、1以上の製造者510、1以上の取引先520、非合法市場540又は他の不正取引ネットワーク、1以上の要請機関530、1以上の試験所560、及び通信ネットワーク550を含めることができる。(例えば図5A及び5Bに示される)環境500中に含まれる要素及び要素の配置は変化させることができる。而して、環境500には、開示する態様に合致する1以上のプロセスを実行し、又はその性能を支援する他の要素を含めることができる。

0148

[00165]幾つかの形態においては、ネットワーク550は、環境500の要素の複数の
システム(例えば製造システム512及び/又は試験所システム562)の間の通信手段を与えるように構成されている任意のタイプのネットワークであってよい。例えば、ネットワーク550は、インターネットローカルエリアネットワーク近距離無線通信、及び/又は環境500に関連する複数の要素システムの間で情報を送信及び受信することを可能にする1つ又は複数の他の好適な接続のような、通信を容易にし、情報を交換する等
の任意のタイプのネットワーク(インフラを含む)であってよい。他の態様においては、環境500の1以上の要素システムは、製造者510、取引先520、要請機関530、及び/又は試験所560の間のリンクのような1つ又は複数の専用の通信リンクを介して直接通信することができる。

0149

[00166]更に、上述したように、製造者(例えば製造者510)は、セルロースアセテ
ート繊維及びセルロースアセテート繊維を含む繊維製品工業規模で製造することができる。幾つかの態様においては、製造されるセルロースアセテート繊維及び繊維製品には、標準繊維及び識別繊維を含ませることができる。識別繊維のそれぞれは、識別繊維を標準繊維から視覚的に区別する、1以上の別個の特徴(例えば、別個の断面寸法、別個の断面形状、別個の光学特性、及び更には又は或いは別個の表面マーキング、例えば文書デジタルコードアナログコード、又は絵文字、及び繰り返し表面パターン)を示す。更なる形態においては、識別繊維に、同じ別個の特徴又は同じ複数の別個の特徴の組合せを示す区別可能な識別繊維の複数の群を含ませることができる。更に幾つかの形態においては、識別繊維に、フィラメントあたり2以上の区別可能なセグメントを有する多成分繊維を含ませることができる。多成分識別繊維は、例えば多成分識別繊維を標準繊維から(及び更には又は或いは単一成分の識別繊維から)更に区別する更なる別個の特徴(例えば、タガントセグメントカウント、タガントセグメントの形態的関係、及び/又はタガントセグメントポイント)を示すことができる。更なる形態においては、これらの群のそれぞれを、タガント繊維カウントに対応させることができる繊維カウントとして規定される、区別可能な識別繊維の対応する数と関連付けることができる。幾つかの形態においては、タガント繊維カウントの数を、区別可能な識別繊維のそれぞれの群と関連付けることができる。

0150

[00167]幾つかの態様においては、セルロースアセテート繊維中に識別繊維を含ませる
ことによって、製造者510が、取引先520に輸送する前に、セルロースアセテート繊維、及びしたがってセルロースアセテート繊維を含む繊維製品にサプライチェーン情報をタグ付けすることを可能にすることができる。例として、開示する態様に合致する繊維製品として、セルロースアセテートトウ、セルロースアセテートトウの緩いバンド、セルロースアセテートトウの梱包、並びにセルロースアセテート繊維及び/又はトウを含む布帛及び他の物品を挙げることができるが、これらに限定されない。

0151

[00168]例えば、及び紙巻きタバコ製造の関連において、取引先520はアセテートト
ウの梱包を用いて種々の中間及び/又は最終段階の製品(例えば、緩いトウバンド、フィルターロッド、フィルター、及び/又は紙巻きタバコ)を製造することができ、これらの製品の細片によって、最終的に非合法市場(例えば非合法市場440)へのそれらの経路を発見することができる。而して、タグ付けされた識別繊維を有する非合法市場の製品の試料からサプライチェーン情報を求めることができるので、不正取引に対抗することに関心がある関係者(例えば要請機関530)は、非合法市場製品を入手して、非合法市場製品に関連するサプライチェーン情報を識別するために試料を分析に供することができる。

0152

[00169]而して一態様においては、図5Aに示すように、要請機関530は製造者51
0に対して試料を提供することができる。製造者510は、幾つかの形態においては試料を分析して、試料に関連するサプライチェーンの少なくとも1つの要素を識別することができる。例えば、試料には標準及び識別繊維を含ませることができ、及び幾つかの場合においては、製造者510は上記に概説した任意の代表的な技術を用いて試料を分析することができる。

0153

[00170]分析に基づいて、製造者510は対応する別個の特徴又は複数の別個の特徴の
組合せを示す区別可能な識別繊維の群を識別することができる。上述したように、別個の特徴としては、断面寸法及び/又は断面形状が含まれるが、これらに限定されない。製造
者510はまた、繊維カウント、即ち区別可能な識別繊維の群のそれぞれの中における識別繊維の数を識別することもできる。製造者510はまた、幾つかの場合においては区別可能な識別繊維のそれぞれの群に関して使用可能である別のタガント繊維カウントの数を表す区別可能な識別繊維の示された群に関するタガント繊維カウントの数を確定することもできる。

0154

[00171]幾つかの形態においては、製造者510は、サプライチェーンの要素を、示さ
れる別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、及び/又は確定されるタガント繊維カウントにマッピングする相関データにアクセスすることができる。製造者510は、例えば示された別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、及び/又は確定されたタガント繊維カウントとアクセスした相関データとの比較に基づいて、サプライチェーンの少なくとも1つの要素を識別することができる。幾つかの場合においては、製造者510は、この少なくとも1つのサプライチェーン要素を識別する情報を要請機関530に(例えばネットワーク550を介して)送信することができる。

0155

[00172]更なる態様においては、アクセスする相関データは、サプライチェーン要素を
、示される別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、タガント繊維カウントだけでなく、区別可能な識別繊維のそれぞれの群に関するタガント繊維カウントの数にもマッピングすることができる。而して幾つかの形態においては、製造者510はまた、これらの群のそれぞれの中に含まれる区別可能な識別繊維の数を確定(即ち計数)して、対応するタガント繊維カウントを求めることもでき、並びに例えば示された別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、確定されたタガント繊維カウント、及び/又はタガント繊維カウントの数のアクセスした相関データとの比較に基づいて、サプライチェーンの少なくとも1つの要素を識別することができる。

0156

[00173]他の態様においては、上記に記載したように、区別可能な識別繊維に、フィ
メントあたり2以上の区別可能なセグメントを有する1以上の多成分繊維を含ませることができる。区別可能なセグメントは別個のポリマー組成に対応させることができ、これは上記に記載の任意の代表的な分析技術を用いてフィラメント断面内で識別することができる。幾つかの形態においては、製造者(例えば製造者510)は、別個のポリマー組成の1以上を調整して、数多くの用途に関する美的及び機能的要件に合致させ、及び更には1以上のサプライチェーンの要素を識別する特有の光学又は物理特性を有する繊維を製造することができる。例えば、区別可能なセグメントは、別個のポリマー化合物、別個の添加剤を有するポリマー化合物、及び/又は別個の物理特性(例えば別個の結晶化度)を有するポリマー化合物を表すことができる。

0157

[00174]更に幾つかの形態においては、開示する態様に合致する多成分繊維に、フィラ
メント断面内の種々の位置に配置され、多成分繊維の種々の物理的特徴に関連して配向されている種々の数(例えば、2つ、3つ、4つ等)の区別可能なセグメントを含ませることができる。幾つかの場合においては、上記に記載したように、区別可能なセグメントは、フィラメント断面内に、シース/コア配向、「海島」配向、並列配向、及び/又はセグメントパイ配向で配置することができる。しかしながら、開示する態様はこれらの代表的な配向に限定されず、更なる態様においては、区別可能なセグメントは、多成分繊維に適しており、上記で概説した任意の分析及び/又は画像技術を用いて識別することができる任意の更なる又は別の配向でフィラメント断面内に配置することができる。

0158

[00175]幾つかの形態においては、区別可能な多成分識別繊維の群は、断面寸法、断面
形状、光学特性、及び/又は表面マーキングなど(しかしながらこれらに限定されない)の上記で概説した複数の代表的な別個の特徴の組合せを示すことができる。しかしながら他の形態においては、区別可能な多成分識別繊維は、これらの多成分識別繊維を標準繊維
(及び更には又は或いは、単一成分の識別繊維)から更に区別する更なる別個の特徴を示すか、又はこれと関連付けることができる。

0159

[00176]例えば、区別可能な多成分識別繊維を特徴付ける別個の特徴に、区別可能なセ
グメントの数の対応するものを含む多成分繊維の群の数を識別するタガントセグメントカウントを含めることができる。更なる場合においては、別個の特徴に、区別可能な多成分識別繊維のそれぞれに関して、フィラメント断面内の対応する区別可能なセグメントの相対位置及び配向を示すタガントセグメントの形態的関係を含めることができる。更に、他の場合においては、別個の特徴に、区別可能な多成分識別繊維のそれぞれに関して、フィラメント断面内の対応する区別可能なセグメントの相対配置を定める少なくとも1つの物理的特徴を識別するタガントセグメントポインターを含めることができる。

0160

[00177]一態様においては、上記で概説した代表的な分析技術のいずれかを用いて、製
造者510は、(例えば要請機関530によって提供される)区別可能な多成分識別繊維を含む繊維製品の試料を分析することができる。この分析に基づいて、製造者510は、断面寸法、断面形状、光学特性、及び/又は表面マーキングのような1以上の別個の特徴、及び更には又は或いは複数の別個の特徴の1以上の組合せを示す区別可能な多成分識別繊維の群を識別することができる。更に、この分析に基づいて、製造者510は、区別可能な多成分識別繊維を特徴付けるタガントセグメントカウント、タガントセグメントの形態的関係、及び/又はタガントセグメントポインターも確定することができる。

0161

[00178]例えば上記に記載したように、製造者510は、試料を、人間の目視検査、顕
鏡検査、電子顕微鏡検査、共焦点顕微鏡検査、ケイ光顕微鏡検査、及び光学スキャンなど(しかしながらこれらに限定されない)の1以上の画像技術にかけることができる。幾つかの形態においては、製造者510は、1以上の画像技術を、繊維試料の繊維の少なくとも1つの長さに対して横方向で、及び更には又は或いは繊維試料の繊維の少なくとも1つの長さに沿って、繊維試料に適用することができる。更に、幾つかの形態においては、1以上の画像技術を繊維試料に適用する前に、繊維試料の少なくとも一部を固体マトリクス中に導入することができる。例えば、製造者510は、試料の繊維(例えば、区別可能な多成分及び/又は単一成分繊維)を、1以上の画像技術を妨げないポリマー中に固定化することができ、ポリマー及び固定化した繊維を分析のために適当な試料寸法に切断することができる。

0162

[00179]更なる態様においては、製造者510は、サプライチェーンの要素を、タガン
トセグメントカウント、タガントセグメントの形態的関係、及び/又はタガントセグメントポインターの組合せに、単独か、又は他の別個の特徴(例えば、断面寸法、断面形状、光学特性、表面マーキング等)、タガント繊維カウント、及び/又はタガント繊維カウントの数と組み合わせてマッピングする相関データにアクセスすることができる。製造者510は、例えばタガントセグメントカウント、タガントセグメントの形態的関係、タガントセグメントポインター、他の別個の特徴、タガント繊維カウント、及び/又はタガント繊維カウントの数の組合せの比較に基づいて、サプライチェーンの少なくとも1つの要素を識別することができる。幾つかの場合においては、上記に記載したように、製造者510は、この少なくとも1つのサプライチェーン要素を識別する情報を要請機関530に(例えばネットワーク550を介して)送信することができる。

0163

[00180]更に、上述したように、区別可能な識別繊維に、対応する参照断面形状及び対
応する参照断面寸法を有する参照繊維を含ませることができる。参照断面は、例えば参照繊維の少なくとも一部の平均有効径を表すことができ、及び幾つかの形態においては、参照断面寸法は、試料中の他の区別可能な識別繊維のそれぞれの断面寸法を超えるか、又は或いはこれよりも小さくすることができる。而して一態様においては、製造者510は、
(例えば上記に記載した任意の代表的な技術を用いて)区別可能な識別繊維の第1の群の断面寸法が区別可能な識別繊維の他の群のそれぞれの断面寸法よりも大きいか又は小さいかを求めることができ、そして区別可能な識別繊維の第1の群を参照繊維と定めることができる。

0164

[00181]更なる形態においては、試料内の参照繊維の数は、区別可能な識別繊維の他の
群における区別可能な識別繊維の数を超過させることができる。而して一態様においては、製造者510は、区別可能な識別繊維の群のそれぞれの中に含まれる識別繊維の数を計数し、区別可能な識別繊維の第1の群の中に含まれる区別可能な識別繊維の数が区別可能な識別繊維の1以上の他の群における区別可能な識別繊維の数を超えることを求めて、この決定に基づいて区別可能な識別繊維の第1の群を参照繊維と定めることができる。例えば、試料中の参照繊維の数は、区別可能な識別繊維のそれぞれの他の群における区別可能な識別繊維の数の合計を超過させることができ、更には又は或いは、参照繊維の数は、区別可能な識別繊維の他の群の対応する1つの中に含まれる区別可能な識別繊維の数の最大値を超過させることができる。

0165

[00182]更に、開示する態様に合致する相関データは、サプライチェーン要素を、示さ
れる別個の特徴(例えば、断面寸法及び/又は形状、光学特性、表面マーキング、タガントセグメントカウント、タガントセグメントの形態的関係、及び/又はタガントセグメントポインター)、複数の別個の特徴の組合せ、確定されるタガント繊維カウント、及び/又はタガント繊維カウントの数だけでなく、試料内で計数される参照繊維の数にもマッピングすることができる。而して幾つかの形態においては、製造者510は、例えば示された別個の特徴及び複数の別個の特徴の組合せ、確定されたタガント繊維カウント、タガント繊維カウントの数、及び/又は試料内で計数された参照繊維の数のアクセスした相関データとの比較に基づいて、サプライチェーンの少なくとも1つの要素を識別することができる。

0166

[00183]上記に記載した代表的な態様においては、製造者510は、試料を分析して試
料に関連するサプライチェーンの少なくとも1つの要素を識別することができる。しかしながら、開示する態様は製造者510によって行われる代表的な分析に限定されず、更なる態様においては、取引先520、要請機関530、又は第三者(示していない)が、タグ付けされた繊維からサプライチェーン情報を識別するために分析を行うことができる。

0167

[00184]例えば、図5Bに示すように、試験所560は要請機関530を代理して、試
料に対する分析を行って、試料に関連する少なくとも1つのサプライチェーン要素を識別することができる。幾つかの場合においては、試験所560は、分析を行うことができる政府機関、準政府機関、又は民間機関を表すことができ、要請機関530は、試験所560に、分析を1回又は繰り返し行うことを契約又は留保させることができる。

0168

[00185]しかしながら他の場合においては、試験所560は、(例えば要請機関530
によって非合法市場540から入手された)セルロースアセテート繊維を含む不正取引されたセルロースアセテート繊維又は繊維製品から採取した試料に関連するサプライチェーン要素を正規に且つ信頼性をもって識別するために、製造者510、取引先520、及び/又は要請機関530の1以上によって設立することができる。試験所560は、幾つかの形態においては、製造者510、取引先520、及び/又は要請機関530によって制定された1以上の手順にしたがって試料の分析を行うことができる。例えば、製造者510、取引先520、及び/又は要請機関530の1以上は、試料を受取り且つ取扱い、試料を分析して正確で再現可能な方法でサプライチェーン要素を識別し、及び識別されたサプライチェーン要素の複数の部分を、製造者510、取引先520、及び/又は要請機関530に報告するための標準化された手順及びプロトコル共同で制定することができる
。更に、更なる態様においては、試験所560はまた、別個の特徴(例えば、断面寸法及び/又は形状、光学特性、表面マーキング、タガントセグメントカウント、タガントセグメントの形態的関係、及び/又はタガントセグメントポインター)、複数の別個の特徴の組合せ、タガント繊維カウント、及び/又はタガント繊維カウントの数を、サプライチェーンの種々の要素(例えば製造者)に割り当てて、これらのサプライチェーン要素を一意的に識別することもできる。更なる態様においては、取引先520、要請機関530、又は第三者(示していない)は、この別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、タガント繊維カウント、及び/又はタガント繊維カウントの数を、サプライチェーンの種々の要素(例えば製造者)に割り当てて、これらのサプライチェーン要素を一意的に識別することができる。

0169

[00186]一態様においては、図5Bに示すように、要請機関530は試料を試験所56
0に提供することができる。試験所560は、幾つかの形態においては、試料を分析して試料に関連するサプライチェーンの少なくとも1つの要素(例えば製造者)を識別することができる。例えば、試験所560は、上記に記載した任意の代表的な技術を用いて試料を分析して、同じ別個の特徴、及び/又は同じ複数の別個の特徴の組合せを示す区別可能な識別繊維の群のそれぞれを識別し、これらの群のそれぞれの中に含まれる区別可能な識別繊維の数を計数し(区別可能な識別繊維のそれぞれの群に関するタガント繊維カウントを確定し)、そして更に又は或いは試料中の参照繊維の数を識別及び計数することができる。更に、試験所560は相関データにアクセスして、上記に記載した任意の代表的な技術を用いて、示された別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、確定されたタガント繊維カウント、タガント繊維カウントの数、及び/又は試料内に含まれる参照繊維の数のアクセスした相関データとの比較に基づいて少なくとも1つのサプライチェーン要素を識別することができる。

0170

[00187]更なる態様においては、試験所560は、特有の別個の特徴、複数の別個の特
徴の組合せ(例えば区別可能な識別繊維の群によって示される)、タガント繊維カウント(例えば区別可能な識別繊維のそれぞれの群における繊維の数を表す)、及び/又はタガント繊維カウントの数(例えば別の繊維のカウント数を表す)を、サプライチェーンの種々の要素(例えば製造者510)に割り当てる中央機関として機能することができる。例えば、試験所560は、特定のタガント繊維カウント(例えば10のタガント繊維カウント)、及び/又は断面寸法と形状の特定の組合せ(例えば、大きいY字形の識別繊維と小さいY字形の識別繊維、並びに大きいD字形の識別繊維と小さいD字形の識別繊維)を製造者510に割り当てることができる。

0171

[00188]製造者510によって製造されたセルロースアセテート繊維及び対応する繊維
製品内に含まれる識別繊維によって示される場合には、割り当てられた断面寸法と断面形状の組み合わせ、及び/又はタガント繊維カウントは、製造者510を一意的に表すことができ、これにより、試験所560(及び更には又は或いは環境500内の任意の他の機関)が上記に記載した任意の分析技術を用いて製造者510を繊維製品の供給源として識別することを可能にすることができる。更に、試験所560(及び更には又は或いは環境500内の任意の他の機関)は、種々のサプライチェーン要素(例えば製造者510)と、割り当てられた別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、タガント繊維カウント、及び/又はタガント繊維カウントの数の対応するものとの間の相関を識別するデータ記録を作成して、(例えば下記に概説する代表的な演算システムを用いて実行される中央データベース内に)保持することもできる。

0172

[00189]しかしながら、開示する態様は、代表的なタガント繊維カウント、断面寸法、
及び断面形状を製造者510に割り当てることに限定されない。更なる態様においては、試験所560は、別個の特徴の任意の更なる又は別の組或いは複数の組の組合せを割り当
てて製造者510を一意的に識別することができる。例えば、試験所560は、1以上の断面寸法及び/又は1以上の断面形状を製造者510に割り当てることができる。他の場合においては、試験所560は、1以上の光学特性、及び更には又は或いは1以上の表面マーキングを割り当てて、単独か又は割り当てられた断面寸法及び/又は形状と組み合わせて製造者510を表すことができる。更には、例として、試験所560はまた、1以上のタガントセグメントカウント、タガントセグメントの形態的関係、及び/又はタガントセグメントポインターを製造者510に割り当てることもできる。

0173

[00190]幾つかの形態においては、試験所560は、種々のサプライチェーン要素(例
えば製造者510)を、タガント繊維カウント、別個の特徴(例えば、断面寸法及び/又は形状、光学特性、表面マーキング、タガントセグメントカウント、タガントセグメントの形態的関係、及び/又はタガントセグメントポインター)、複数の別個の特徴の組合せ、及び/又はタガント繊維カウントの数の対応するものに相関させるデータ及びデータ記録に関する中央レポジトリーを(例えば下記に概説する任意の代表的な演算システムを用いて)作成することができる。更に、他の形態においては、試験所560は、この中央レポジトリーにアクセスして、サプライチェーン要素の少なくとも1つ(例えば製造者)を一意的に識別するタガント繊維カウント、別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、及び/又はタガント繊維カウントの数を特定する1以上のレポートを作成することができる。試験所560は、幾つかの場合においては、所定の間隔で、又は(例えば要請機関530、製造者510等から)受け取った要請に応答してレポートを作成することができ、作成したレポートを環境500内の種々の関係者及び機関に(例えばネットワーク550を介して)提供することができる。

0174

[00191]幾つかの態様においては、試験所560は、中央レポジトリーにアクセスして
、(例えば上記に概説した任意の分析技術を用いて)試験所560によって求められたか、及び更には又は或いは環境500内の任意の第三者又は他の機関から得た別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、タガント繊維カウント、及び/又はタガント繊維カウントの数に関連付けられた少なくとも1つのサプライチェーン要素(例えば製造者510)を識別することができる。更に、下記に記載するように、中央レポジトリーによって、試験所560が、(例えば製造者510によって選択された)提案された別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、提案されたタガント繊維カウント、及び/又は提案されたタガント繊維カウントの数によって、サプライチェーン中に導入される製造者510の繊維及び繊維製品を一意的に表すことができるかどうかを判断することができる。

0175

[00192]幾つかの態様においては、試験所560は、提案された別個の特徴、複数の別
個の特徴の組合せ(例えば提案された断面寸法及び/又は断面形状)、提案されたタガント繊維カウント、及び/又は提案されたタガント繊維カウントの数を、製造者510から受け取ることができる。試験所560は、例えば、提案された別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、提案されたタガント繊維カウント、及び/又は提案されたタガント繊維カウントの数を、(例えば中央レポジトリー内の)形成されたデータ記録と比較して、これらの提案された別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、提案されたタガント繊維カウント、及び/又は提案されたタガント繊維カウントの数によって、製造者510を一意的に識別することができるかどうか(例えば、提案されている別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、提案されたタガント繊維カウント、そのペースのカウントが、他の製造者のような他のサプライチェーン要素に割り当てられていないこと)を判断することができる。提案された別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、提案されたタガント繊維カウント、及び/又は提案されたタガント繊維カウントの数が製造者510を一意的に表すことができる場合には、試験所560は、提案された別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、提案されたタガント繊維カウント、及び/又は提案されたタガント繊維カウントの数を製造者510に割り当て、データ記録をアップデートしてこの割り当てを反映し、そして(ネ
トワーク550を介して試験所560と製造者510の演算システムの間で)製造者510への割り当ての認証を与えることができる。

0176

[00193]或いは、試験所560が、提案された別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ
、提案されたタガント繊維カウント、及び/又は提案されたタガント繊維カウントの数を従前に他の製造者に割り当てた(又は、提案された別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、提案されたタガント繊維カウント、及び/又は提案されたタガント繊維カウントの数が製造者510を表すのに不適切である)場合には、試験所560は、代わりの別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、代わりのタガント繊維カウント、及び/又は代わりのタガント繊維カウントの数を製造者510に割り当て、データ記録をアップデートしてこの代わりの割り当てを反映させ、そして製造者510への代わりの割り当ての認証を与えることができる。他の形態においては、試験所560は、提案された別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、タガント繊維カウント、及び/又はタガント繊維カウントの数を他の製造者に割り当てたことの指示を製造者510に与え、上記に記載したように試験所560によって割り当てるために、製造者510が更なる別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、タガント繊維カウント、及び/又はタガント繊維カウントの数を提案することを要求することができる。

0177

[00194]幾つかの形態においては、割り当てを認証したら、製造者510は、割り当て
られた別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、タガント繊維カウント、タガント繊維カウントの数を示す識別繊維を入手及び/又は製造することができる。例えば、入手するか又は製造する識別繊維には、割り当てられた別個の特徴又は複数の別個の特徴を示し、及び更には割り当てられたタガント繊維カウントに対応する繊維カウント中に存在する区別可能な識別繊維の群を含めることができる。

0178

[00195]しかしながら他の形態においては、製造者510は更に、割り当てられた別個
の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、タガント繊維カウント、及び/又はタガント繊維カウントの数を、サプライチェーンの1以上の上流の要素(例えば、製造場所、製造ライン、製造ラン、製造日、梱包)、及び/又はサプライチェーンの種々の下流の要素(例えば、倉庫、取引先、納入先等)に相関させることができる。例えば、製造者510は、繊維カウントが、割り当てられた別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、タガント繊維カウント、及び/又はタガント繊維カウントと組み合わさって、サプライチェーン内の特定の取引先(例えば取引先520)を一意的に表すことができることを更に明示することができる。

0179

[00196]しかしながら、開示する態様は、製造者510が取引先520を割り当てられ
た別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、タガント繊維カウント、及び/又はタガント繊維カウントの数に相関させることを可能にする技術に限定されない。更なる態様においては、製造者510は、任意の更なる又は別のタガント情報(例えば参照繊維の数等)を特定して、割り当てられた別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、タガント繊維カウント、及び/又はタガント繊維カウントの数と組み合わせて、他の上流又は下流のサプライ要素(又はその組合せ)を表すことができる。

0180

[00197]幾つかの形態においては、試験所560又は他の機関は、製造者510を、割
り当てられた別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、タガント繊維カウント、及び/又はタガント繊維カウントの数にリンクさせる情報を保持することができるが、製造者510は、製造者510によって製造される識別繊維、及びしたがって繊維製品をサプライチェーンの他の上流及び下流の要素にリンクさせる秘密の更なるタガント情報(例えば、繊維カウント、参照繊維の数、割り当てられていないタガント繊維カウント等)を保持することができる。幾つかの場合においては、更なるタガント情報の秘密性によって、取引先
(例えば取引先520)、納入先、倉庫、及び製造者510に関係する他の内部のサプライチェーン要素(例えば、製造場所又はライン、並びに製造ラン又は日)を試験所560が識別することを、製造者510が阻止することを可能にすることができる。

0181

[00198]上記に記載した態様により、サプライチェーンの特定の要素に相関するタガン
ト情報の特定の組合せが識別され、試料の識別繊維において示される場合には、試験所、製造者、又は他の機関が試料に関連する特定のサプライチェーン要素を識別することが可能になる。しかしながら、当業者であれば、開示する態様は上記に概説した特定の組合せ又はタガント情報に限定されず、更なる態様においては、特定のサプライチェーン要素を識別繊維によって示される任意の更なる又は別の物理的、化学的、及び/又は光学的特徴と相関させることができることを理解するであろう。更に、図5A及び5Bには示されていないが、当業者であれば、環境500に関係する機関(示されているか又は示されていない)は、開示する態様に合致する操作を実施する際に、1以上の倉庫を用いて原材料、中間製品、最終段階製品等を保管することができることを理解するであろう。

0182

[00199]図6は、開示する態様に合致する1以上の機関によって用いられる演算システ
ム600の非限定的な例を示す。製造者510(例えば製造者システム512として)、取引先520、要請機関530、及び/又は試験所560(例えば試験所システム562として)によって、種々の代表的なシステム600を用いることができる。一態様においては、システム600に、1以上のプロセッサー621、1以上の入出力(I/O)機器622、及び1以上のメモリー623を含ませることができる。幾つかの態様においては、システム600は、サーバーメインフレームコンピューター、又はこれらのコンポーネントの任意の組合せの形態をとることができる。幾つかの態様においては、システム600は、スマートホンタブレットラップトップコンピューター、又はこれらのコンポーネントの任意の組合せのようなモバイル演算機器の形態をとることができる。或いは、システム600は、開示する態様と合致する1以上の操作を行うソフトウエア命令の保存、実行、及び/又は実施に基づく特定の装置、埋込システム専用回路などとして構成することができる。

0183

[00200]プロセッサー621には、モバイル機器マイクロプロセッサー又は任意の種々
の他のプロセッサーのような1以上の公知の処理装置を含ませることができる。開示する態様は、システム600内で構成されるいずれのタイプの1つ又は複数のプロセッサーにも限定されない。

0184

[00201]メモリー623には、プロセッサー624によって用いられる命令を保存して
、開示する態様に関連する機能を果たすように構成されている1以上の記憶装置を含ませることができる。例えば、メモリー623は、プロセッサー621によって実行された際に開示する態様と合致する1以上の操作を行うことができる1つ又は複数のプログラム624のような1以上のソフトウエア命令を有して構成することができる。開示する態様は、専ら特定の目的のためのタスク実行するように構成されている別のプログラム又はコンピューターに限定されない。例えば、メモリー623にはシステム600の機能を果たす単一のプログラム624を含ませることができ、或いはプログラム624には複数のプログラムを含ませることができる。メモリー623はまた、別個の特徴をサプライチェーン情報の1以上の要素にマッピングする相関データのような1以上のプログラム612によって用いられるデータ625を保存することもできる。

0185

[00202]I/O機器622は、データをシステム600によって受信及び/又は送信す
ることを可能にするように構成されている1以上の機器であってよい。I/O機器622には、環境500の要素が環境500の他の要素のような他の機械及び機器と通信することを可能にする1以上のデジタル及び/又はアナログ機器を含ませることができる。例え
ば、I/O機器622に、メッセージ、別個の特徴の情報、サプライチェーン情報を表示し、或いは製造者510、取引先520、要請機関530、及び/又は試験所560の従業員のようなユーザーに他の情報を与えるためのスクリーンを含ませることができる。I/O機器622にはまた、タッチセンサー領域、キーボード、ボタン、又はマイクのような、ユーザーがシステム600と交信することを可能にする1以上のデジタル及び/又はアナログ機器を含ませることもできる。I/O機器622にはまた、ユーザーと交信するための当該技術において公知の他のコンポーネントを含ませることもできる。

0186

[00203]システム600のコンポーネントは、当業者に明らかなように、ハードウエア
、ソフトウエア、又はハードウエア及びソフトウエアの両方の組合せの中に実装することができる。例えば、システム600の1以上のコンポーネントはコンピューターの処理命令として実装することができるが、システム600の機能の全部又は一部を、代わりに専用の電子機器ハードウエア中に実装することができる。

0187

[00204]システム600はまた、1以上のデータベース627に通信接続することもで
きる。システム600は、ネットワーク550を介して1つ又は複数のデータベース627に通信接続することができる。データベース627には、情報を保存し、システム600を通してアクセス及び/又は管理される1以上の記憶装置を含ませることができる。例として、1つ又は複数のデータベース627には、Oracle(登録商標)データベース、Sybase(登録商標)データベース、又はHadoopシーケンスファイル、HBase、又はCassandraのような他のリレーショナルデータベース又は非リレーショナルデータベースを含ませることができる。

0188

[00205]データベース又は他のファイルには、例えば、別個の特徴、サプライチェーン
情報、別個の特徴をサプライチェーン情報にマッピングする相関データ、サプライチェーン情報に割り当てられた別個の特徴を表すデータ等を含ませることができる。例えば、データベース及び他のファイルに、サプライチェーン要素を、上記に記載したような繊維試料中に含まれる別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、タガント繊維カウント、タガント繊維カウントの数、及び/又は参照繊維の数にマッピングする相関データを含ませることができる。更に例として、データベース及び他のファイルに、上記で概説したような試験所560によってサプライチェーン要素に割り当てられた繊維試料中に含まれる別個の特徴、複数の別個の特徴の組合せ、タガント繊維カウント、タガント繊維カウントの数、及び/又は参照繊維の数を含ませることもできる。

0189

[00206]しかしながら、開示する態様のシステム及び方法は、離れたデータベースに限
定されない。一形態においては、システム600にデータベース627を含ませることができる。或いは、データベース627をシステム600から離して配置することができる。データベース627には、1つ又は複数のデータベース627のメモリー機器内に保存されているデータに関する要求を受信及び処理し、データベース627からデータを提供するように構成されている演算コンポーネント(例えば、データベース管理システムデータベースサーバー等)を含ませることができる。

0190

[00207]上記の記載は試験所560を種々のタガントを割り当てる機関として示してい
るが、他の形態においては、製造者510、取引先520、要請機関530、又は示されていない第三者機関を、識別繊維に関してタガントを割り当てる機関にすることができる。更に、図5A及び5Bに示すように、本記載は、紙巻きタバコフィルターに関係するセルロースアセテートトウ及び非合法市場に焦点を置いているが、幾つかの態様は明らかに不正取引にかけられる任意の材料及び任意の物品の繊維に適用される。

0191

[00208]図7は、開示する態様に関して理解され且つ上記に記載した、サプライチェ
ン情報を繊維中に埋め込む方法の非限定的な例を示す。
[00209]図8は、開示する態様に関して理解され且つ上記に記載した、相関データを作
成する方法の非限定的な例を示す。例えば図8に示すように、製造者510(及び更には又は或いは試験所560)は、1以上の対応する属性を有するサプライチェーン要素の第1の構造化リストを作成することができ、別個の特徴(例えば、断面寸法及び/又は形状、光学特性、表面マーキング、タガントセグメントカウント、タガントセグメントの形態的関係、及び/又はタガントセグメントポインター)の第2の構造化リストを作成することができる。幾つかの形態においては、製造者510は、第2の構造化リスト内に含まれる別個の特徴の測定可能な段階を規定することができ、更に(i)第1の構造化リストの要素を第2の構造化リストの要素にマッピングし;そして(ii)サプライチェーン要素の属性を規定された測定可能な段階にマッピングする;ことができる。製造者510は、更なる形態においては、第1及び第2の構造化リストの要素のマッピング、及びサプライチェーン要素のサプライ属性の規定された測定可能な段階へのマッピングを反映する相関データを(例えばデータベース627内に)保存することができる。

0192

[00210]図9は、開示する態様に関して理解され且つ上記に記載した、相関データを作
成する方法の更なる非限定的な例を示す。例えば図9に示すように、試験所560(及び更には又は或いは製造者510)は、サプライチェーンの要素の第1の構造化リストを作成することができる。1つの場合においては、サプライチェーン要素は1以上の対応する属性を表すことができる。試験所560はまた、別個の特徴の測定可能な段階(例えば、断面寸法及び/又は形状、光学特性、表面マーキング、タガントセグメントカウント、タガントセグメントの形態的関係、及び/又はタガントセグメントポインターの段階)を規定することもでき、そして別個の特徴の規定された測定可能な段階の別個の組合せを含む第2の構造化リストを作成することができる。幾つかの形態においては、試験所560は、第3の構造化リスト内に含まれる別個の特徴又は複数の別個の特徴の組合せの対応するものを示す区別可能な識別繊維の潜在的な群を識別する第3の構造化リストを作成することができる。区別可能な識別繊維の潜在的な群は、例えば第1の構造化リスト内に含まれるサプライチェーン要素を表すことができるものであってよい。試験所560は更に、サプライチェーン要素の属性を区別可能な識別繊維の潜在的な群にマッピングし、そしてサプライチェーン要素の属性の区別可能な識別繊維の潜在的な群へのマッピングを反映する相関データを(例えばデータベース627内に)保存することができる。

0193

[00211]図10は、開示する態様に関して理解され且つ上記に記載した、単一成分及び
/又は多成分識別繊維の製造方法の非限定的な例を示す。
[00212]図11は、開示する態様に関して理解され且つ上記に記載した、単一成分及び
/又は多成分識別繊維を製造するための1以上の方法を選択する方法の非限定的な例を示す。

0194

[00213]図12は、開示する態様に関して理解され且つ上記に記載した、繊維試料に関
連する少なくとも1つのサプライチェーン要素を識別する方法の非限定的な例を示す。
[00214]図13は、開示する態様に関して理解され且つ上記に記載した、サプライチェ
ーン要素を一意的に表す複数の別個の特徴の組合せ及びタガント繊維カウントをサプライチェーン要素に割り当てる方法の非限定的な例を示す。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い法人

関連性が強い法人一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ