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課題

セキュリティを確保しつつ、画像形成までの利用者操作ステップをさらに減少させることができる装置及びプログラムを提供する。

解決手段

端末としてのPC21と画像処理装置10はネットワーク20で接続される。画像処理装置10は、PC21からの印刷指示を受信すると、印刷指示を利用者と関連付けて保留し、その後の利用者の認証完了トリガとして、UIタッチパネルでのログイン操作を受け付けることなく、認証された利用者に関連付けられており保留されていた印刷指示を自動的に実行する。認証が完了し、画像形成指示が保留されていない場合、ログイン状態へと遷移するように制御が行われる。

概要

背景

利用者端末からネットワークを介して画像処理装置複合機印刷指示を出力した場合に、画像処理装置において直ちに印刷を実行するのではなく、画像処理装置において一旦、当該印刷指示を留め置き、画像処理装置での利用者の指示をトリガとして印刷指示を実行するシステムが提案されている。このようなシステムにより、印刷指示の受領時に当該印刷指示を実行する場合に生じ得る、利用者以外の第三者印刷物を見られる、あるいは印刷物が持ち去される事態を防止し得る。

特許文献1には、人感センサアクセスカメラ、及び認識カメラを備えた画像処理装置が記載されている。人感センサでユーザ等の移動体を検出した場合にアクセスカメラへの電力供給を開始し、アクセスカメラで利用者等の移動体の画像処理装置への接近を検出した場合にメインコントローラUIタッチパネル、認識カメラへの電力供給を開始し、認証カメラで利用者を認証すると、予め登録しておいたジョブに必要なデバイスのみに通電することが記載されている。

特許文献2には、消費電力を低減するために即時印刷モード及び待機印刷モードを備え、印刷結果物を急いで受け取りたいユーザの印刷ジョブについてのプリント処理を確実に即時実行する画像形成システムが記載されている。

概要

セキュリティを確保しつつ、画像形成までの利用者の操作ステップをさらに減少させることができる装置及びプログラムを提供する。端末としてのPC21と画像処理装置10はネットワーク20で接続される。画像処理装置10は、PC21からの印刷指示を受信すると、印刷指示を利用者と関連付けて保留し、その後の利用者の認証完了をトリガとして、UIタッチパネルでのログイン操作を受け付けることなく、認証された利用者に関連付けられており保留されていた印刷指示を自動的に実行する。認証が完了し、画像形成指示が保留されていない場合、ログイン状態へと遷移するように制御が行われる。

目的

本発明の目的は、セキュリティを確保しつつ、画像形成までの利用者の操作ステップを、印刷指示等の画像形成指示を留め置き、画像処理装置での利用者の指示をトリガとして当該画像形成指示を実行する構成と比べて減少させることができ、さらに利用者のログイン操作やログアウト操作の手間を排除し得る装置及びプログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

利用者からの画像形成指示を受信する受信部と、画像形成指示を利用者と関連付けて保留する保留部と、利用者のログイン操作を受け付ける受付部と、利用者を認証する認証部と、前記認証部での認証が完了し、前記保留部で画像形成指示が保留されている場合に、前記受付部でログイン操作を受け付けることなく、前記保留部で保留されていた、認証された利用者に関連付けられた画像形成指示を実行する画像形成部と、前記認証部での認証が完了し、前記保留部で画像形成指示が保留されていない場合に、特定の利用者への使用が許可されたログイン状態へと遷移するよう制御するログイン状態制御部と、を備える画像処理装置

請求項2

前記受付部は、認証された利用者に関連付けられた前記画像形成指示を実行中であっても、他の利用者からのログイン操作を受け付ける請求項1に記載の画像処理装置。

請求項3

前記画像形成部が、認証された利用者に関連付けられた前記画像形成指示を実行した場合に、前記画像形成指示を実行中であることを示すメッセージを表示する表示部と、を備える請求項1,2のいずれかに記載の画像処理装置。

請求項4

前記画像形成部が、認証された利用者に関連付けられた前記画像形成指示を実行した場合に、前記認証部は、認証された利用者の再度の認証を行わない請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。

請求項5

前記画像形成部は、認証された利用者に関連付けられた前記画像形成指示の実行を開始した後の認証された利用者の位置に応じ、認証された利用者の前記受付部でのログイン操作の受け付けを変化させる請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。

請求項6

前記画像処理装置は、前記ログイン状態と、特定の利用者のログイン操作を受け付ける状態である非ログイン状態の2つの状態を有し、前記画像形成部は、前記非ログイン状態において前記認証部での認証が完了した場合に、前記ログイン状態に遷移することなく画像形成を行う請求項1に記載の画像処理装置。

請求項7

前記保留部で複数の前記画像形成指示を保留している場合であって、前記非ログイン状態において前記認証部での認証が完了したときに前記ログイン状態に遷移する請求項6に記載の画像処理装置。

請求項8

前記受付部は、前記認証部での認証が完了した場合に、認証が完了していない場合に比べて相対的に簡易な方法で前記ログイン操作を受け付ける請求項6に記載の画像処理装置。

請求項9

コンピュータを、利用者からの画像形成指示を受信する受信手段、画像形成指示を利用者と関連付けて保留する保留手段、利用者のログイン操作を受け付ける受付手段、利用者を認証する認証手段、前記認証手段での認証が完了し、前記保留手段で画像形成指示が保留されている場合に、前記受付手段でログイン操作を受け付けることなく、前記保留手段で保留されていた、認証された利用者に関連付けられた画像形成指示を実行する画像形成手段、前記認証手段での認証が完了し、前記保留手段で画像形成指示が保留されていない場合に、特定の利用者への使用が許可されたログイン状態へと遷移するよう制御するログイン状態制御手段、として機能させるプログラム

技術分野

0001

本発明は、画像処理装置及びプログラムに関する。

背景技術

0002

利用者端末からネットワークを介して画像処理装置複合機印刷指示を出力した場合に、画像処理装置において直ちに印刷を実行するのではなく、画像処理装置において一旦、当該印刷指示を留め置き、画像処理装置での利用者の指示をトリガとして印刷指示を実行するシステムが提案されている。このようなシステムにより、印刷指示の受領時に当該印刷指示を実行する場合に生じ得る、利用者以外の第三者印刷物を見られる、あるいは印刷物が持ち去される事態を防止し得る。

0003

特許文献1には、人感センサアクセスカメラ、及び認識カメラを備えた画像処理装置が記載されている。人感センサでユーザ等の移動体を検出した場合にアクセスカメラへの電力供給を開始し、アクセスカメラで利用者等の移動体の画像処理装置への接近を検出した場合にメインコントローラUIタッチパネル、認識カメラへの電力供給を開始し、認証カメラで利用者を認証すると、予め登録しておいたジョブに必要なデバイスのみに通電することが記載されている。

0004

特許文献2には、消費電力を低減するために即時印刷モード及び待機印刷モードを備え、印刷結果物を急いで受け取りたいユーザの印刷ジョブについてのプリント処理を確実に即時実行する画像形成システムが記載されている。

先行技術

0005

特許第5482956号
特開2010−199838号公報

発明が解決しようとする課題

0006

画像処理装置において一旦、印刷指示等の画像形成指示を留め置き、画像処理装置での利用者の指示をトリガとして当該画像形成指示を実行する構成は、セキュリティ向上の観点からは有効であるが、他方で、画像処理装置でのUIタッチパネルの操作等、利用者のさらなる操作が必要となる。UIタッチパネルの操作等により利用者がログインする構成では、画像形成等のジョブが完了した後に当該利用者によるログアウトの操作も必要となる。

0007

本発明の目的は、セキュリティを確保しつつ、画像形成までの利用者の操作ステップを、印刷指示等の画像形成指示を留め置き、画像処理装置での利用者の指示をトリガとして当該画像形成指示を実行する構成と比べて減少させることができ、さらに利用者のログイン操作やログアウト操作の手間を排除し得る装置及びプログラムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

請求項1に記載の発明は、利用者からの画像形成指示を受信する受信部と、画像形成指示を利用者と関連付けて保留する保留部と、利用者のログイン操作を受け付ける受付部と、利用者を認証する認証部と、前記認証部での認証が完了し、前記保留部で画像形成指示が保留されている場合に、前記受付部でログイン操作を受け付けることなく、前記保留部で保留されていた、認証された利用者に関連付けられた画像形成指示を実行する画像形成部と、前記認証部での認証が完了し、前記保留部で画像形成指示が保留されていない場合に、特定の利用者への使用が許可されたログイン状態へと遷移するよう制御するログイン状態制御部と、を備える画像処理装置である。

0009

請求項2に記載の発明は、前記受付部は、認証された利用者に関連付けられた前記画像形成指示を実行中であっても、他の利用者からのログイン操作を受け付ける請求項1に記載の画像処理装置である。

0010

請求項3に記載の発明は、前記画像形成部が、認証された利用者に関連付けられた前記画像形成指示を実行した場合に、前記画像形成指示を実行中であることを示すメッセージを表示する表示部と、を備える請求項1,2のいずれかに記載の画像処理装置である。

0011

請求項4に記載の発明は、前記画像形成部が、認証された利用者に関連付けられた前記画像形成指示を実行した場合に、前記認証部は、認証された利用者の再度の認証を行わない請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置である。

0012

請求項5に記載の発明は、前記画像形成部は、認証された利用者に関連付けられた前記画像形成指示の実行を開始した後の認証された利用者の位置に応じ、認証された利用者の前記受付部でのログイン操作の受け付けを変化させる請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置である。

0013

請求項6に記載の発明は、前記画像処理装置は、前記ログイン状態と、特定の利用者のログイン操作を受け付ける状態である非ログイン状態の2つの状態を有し、前記画像形成部は、前記非ログイン状態において前記認証部での認証が完了した場合に、前記ログイン状態に遷移することなく画像形成を行う請求項1に記載の画像処理装置である。

0014

請求項7に記載の発明は、前記保留部で複数の前記画像形成指示を保留している場合であって、前記非ログイン状態において前記認証部での認証が完了したときに前記ログイン状態に遷移する請求項6に記載の画像処理装置である。

0015

請求項8に記載の発明は、前記受付部は、前記認証部での認証が完了した場合に、認証が完了していない場合に比べて相対的に簡易な方法で前記ログイン操作を受け付ける請求項6に記載の画像処理装置である。

0016

請求項9に記載の発明は、コンピュータを、利用者からの画像形成指示を受信する受信手段、画像形成指示を利用者と関連付けて保留する保留手段、利用者のログイン操作を受け付ける受付手段、利用者を認証する認証手段、前記認証手段での認証が完了し、前記保留手段で画像形成指示が保留されている場合に、前記受付手段でログイン操作を受け付けることなく、前記保留手段で保留されていた、認証された利用者に関連付けられた画像形成指示を実行する画像形成手段、前記認証手段での認証が完了し、前記保留手段で画像形成指示が保留されていない場合に、特定の利用者への使用が許可されたログイン状態へと遷移するよう制御するログイン状態制御手段、として機能させるプログラムである。

発明の効果

0017

請求項1,9に記載の発明によれば、ログイン操作を行う場合に比べ、セキュリティを確保しつつ、画像形成までの利用者の操作ステップ及び画像形成後の利用者の操作ステップを減少させ得る。さらに、画像形成指示を保留していない場合にログイン状態に遷移して画像処理装置を操作することができる。

0018

請求項2に記載の発明によれば、さらに、他の利用者による画像処理装置の利用を確保し得る。

0019

請求項3に記載の発明によれば、さらに、画像形成指示の実行状況を確認することができる。

0020

請求項4に記載の発明によれば、さらに、認証部での再度の認証を防止できる。

0021

請求項5に記載の発明によれば、さらに、認証された利用者の操作性を向上し得る。

0022

請求項6に記載の発明によれば、さらに、ログイン状態に遷移することなく非ログイン状態において画像形成を行うことができる。

0023

請求項7に記載の発明によれば、さらに、ログイン状態に遷移して画像形成の実行を指示できる。

0024

請求項8に記載の発明によれば、さらに、利用者の意思によりログイン状態に遷移して画像形成の実行を指示できる。

図面の簡単な説明

0025

実施形態のシステム構成図である。
実施形態の画像処理装置の構成ブロック図である。
実施形態のメインコントローラの構成ブロック図である。
実施形態1の処理フローチャートである。
UIタッチパネルの画面例(その1)である。
UIタッチパネルの画面例(その2)である。
UIタッチパネルの画面例(その3)である。
UIタッチパネルの画面例(その4)である。
実施形態2の模式図である。
実施形態2の処理フローチャートである。

実施例

0026

以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。

0027

<実施形態1>
まず、本実施形態の基本原理について説明する。

0028

上記のように、画像処理装置において一旦、印刷指示等の画像形成指示を留め置き(保留し)、画像処理装置での利用者の指示をトリガとして当該画像形成指示を実行する構成は、セキュリティ向上の観点からは有効であるが、他方で、画像処理装置でのUIタッチパネルの操作等、利用者のさらなる操作が必要となる。画像処理装置を操作する場合、通常は、利用者のログイン操作が必要となるから、結局、利用者は画像形成するに際して、
(A)画像処理装置に対する画像形成指示→画像処理装置に対する認証→画像処理装置のUIタッチパネルによる実行指示
の操作ステップを経ることになる。

0029

そこで、本実施形態では、画像処理装置に対する認証に着目し、この認証完了をトリガとして画像形成処理を自動的に実行することで、その後のUIタッチパネルによるログイン操作を不要化して利用者の操作ステップの削減を図るものである。

0030

本実施形態では、利用者は画像形成するに際して、
(B)画像処理装置に対する画像形成指示→画像処理装置に対する認証
の操作ステップを経ることで画像形成することができる。

0031

本実施形態における認証には、ICカードによる認証、顔画像指紋あるいは静脈等の生体認証携帯端末を用いた認証等の各種の認証方法を採用し得るが、UIタッチパネルを用いた認証以外の認証が好適である。認証は、大別すると、画像処理装置の近傍における認証(近傍認証)と、画像処理装置から相対的に離れた位置での認証(リモート認証)に分けることができる。

0032

近傍認証は、例えばICカードをかざすことによる認証や指紋、静脈による認証、所定位置に顔を近づけてカメラで撮影することによる認証等である。リモート認証は、例えばカメラで遠距離から撮影することによる認証である。

0033

本実施形態では、利用者を認証でき、かつ、その利用者に関連づけられた留め置きの画像形成処理が存在する場合に、当該利用者によるログイン操作を要することなく留め置かれた画像形成処理を自動実行するものといえる。利用者はログイン操作が必要ないため、その反射的効果として画像形成処理が完了した後のログアウト操作も不要化される。このことは、たとえ利用者の画像形成装置を実行したとしても、画像処理装置は当該利用者によるログイン状態にはなく、当該利用者が占有している状態にないことを意味する。従って、本実施形態では、たとえ認証された利用者の画像形成処理を実行中であったとしても、当該利用者以外の他の利用者によるログイン操作が許容され、他の利用者の操作開始待ち時間が解消される。

0034

なお、本実施形態において、「認証」とは、利用者に関する情報(生体情報を含む)を取得して、予め登録された利用者情報と一致することを確認する処理をいう。この認証には、利用者によるUIタッチパネルその他の操作パネルの操作は含まれない。また、「ログイン」とは、利用者がUIタッチパネルその他の操作パネルを操作して画像処理装置にアクセスし、その操作を可能とする処理をいう。画像処理装置は、ログイン処理に伴って、ユーザ固有セッションを画像処理装置上に作成し、画像処理装置のシステムは、ユーザがログインしている間、このセッションによって、ユーザが可能な動作を制限する。本実施形態において、基本的に、ユーザを認証した時点では画像処理装置の利用は開始されておらず、ユーザがログインして始めて画像処理装置の利用が開始される。

0035

以下、本実施形態について、画像形成として文書データ等の印刷を例にとり、具体的に説明する。

0036

図1は、本実施形態のシステム構成図である。
画像処理装置10は、インターネット等のネットワーク20に接続される。画像処理装置10の数は任意である。また、端末としてのPC(パーソナルコンピュータ)21も、ネットワーク20に接続される。利用者(以下、「ユーザ」とする)は、PC21から画像処理装置10に対して、遠隔で画像形成(印刷)指示を出力する。勿論、これとは別に、ユーザが画像処理装置10の前に立ち、各種操作によって印刷指示を出力することもできる。本実施形態の特徴は、ユーザがPC21からネットワーク20を介して印刷指示を出力した場合の処理にあるので、以下ではこの処理を中心として説明する。

0037

なお、PC21は端末の一例にすぎず、スマートフォンタブレット端末であってもよい。また、ネットワーク20は有線無線を問わない。

0038

画像処理装置10は、記録用紙に画像を形成する画像形成部240と、原稿画像を読み取る画像読取部238を備えており、さらにファクシミリ通信制御回路を備えてもよい。画像処理装置10は、メインコントローラ200を備えており、画像形成部240、画像読取部238、及びファクシミリ通信制御回路を制御して、画像読取部238で読み取った原稿画像の画像データを一時的に記憶し、読み取った画像データを画像形成部240又はファクシミリ通信制御回路へ送出する。

0039

メインコントローラ200にはインターネット等のネットワーク20が接続され、ファクシミリ通信制御回路には電話回線網が接続される。メインコントローラ200は、例えば、ネットワーク20を介してPC21と接続され、画像データを受信し、ファクシミリ通信制御回路を介して電話回線網を用いてファクシミリ受信及びファクシミリ送信を実行する。

0040

画像読取部238は、原稿位置決めする原稿台と、原稿台に置かれた原稿の画像を走査して光を照射する走査駆動系と、走査駆動系の走査により反射又は透過する光を受光して電気信号に変換するCCD等の光電変換素子が設けられている。

0041

画像形成部240は、感光体を備え、感光体の周囲には、感光体を一様に帯電する帯電装置と、画像データに基づいて光ビームを走査する走査露光部と、前記走査露光部によって走査露光されることで形成された静電潜像現像する画像現像部と、現像化された感光体上の画像を記録用紙へ転写する転写部と、転写後の感光体の表面をクリーニングするクリーニング部が設けられている。また、記録用紙の搬送経路上には、転写後の記録用紙上の画像を定着する定着部を備えている。

0042

図2は、画像処理装置10の構成ブロック図である。ネットワーク20は、メインコントローラ200に接続される。メインコントローラ200には、それぞれ、データバスコントロールバス等のバス33A〜33Dを介して、ファクシミリ通信制御回路236、画像読取部238、画像形成部240、UIタッチパネル216が接続される。メインコントローラ200が主体となって、画像処理装置10の各処理部が制御される。

0043

また、画像処理装置10は、電源装置202を備えており、メインコントローラ200とはハーネス33Eで接続されている。電源装置202は、商用電源242から電力の供給を受けている。電源装置202では、メインコントローラ200に電力を供給すると共に、その他のデバイスであるファクシミリ通信制御回路236、画像読取部238、画像形成部240、UIタッチパネル216のそれぞれに対して独立して電力を供給する電力供給線35A〜35Dが設けられる。このため、メインコントローラ200では、各処理部(デバイス)に対して個別に電力供給、或いは電力供給を遮断する。

0044

メインコントローラ200には、複数のセンサ(人感センサ28、アクセスカメラ29、認識カメラ30)が接続されており、画像処理装置10の周囲の人の有無等を監視している。

0045

人感センサ28は、画像処理装置10の周囲において、ユーザ等の移動体の動きを検出するものである。人感センサ28としては、例えば焦電素子焦電効果を用いた赤外線センサ等を用いることができる。焦電素子の焦電効果を用いたセンサの特徴は、投光部と受光部とを備えた反射型センサ等に比べて消費電力が小さく、かつ検出領域が広いことである。また、移動体の動きを検知するため、検出領域内であって人が静止していると、人の存在を検出しない。人感センサ28で移動体の動きを検出すると、画像処理装置10の各部に電力が供給され、スリープ状態から動作状態移行する。

0046

アクセスカメラ29は、ユーザ等の移動体の移動情報遠近情報移動方向情報を含む)を検出する。アクセスカメラ29では、少なくとも移動体の位置座標の遷移を認識する画像を撮影する。移動体の位置捕捉の場合、移動体側から発信信号があれば、レーダも適用可能である。アクセスカメラ29としては、イメージセンサCCDイメージセンサCMOSイメージセンサ)が適用可能である。アクセスカメラ29の仕様としては、画像処理装置10に接近する軌跡が判明する程度の解像度であればよく、かつ、視野(撮影領域)が、人感センサ28よりも広い(特に、広角)ことが好適である。

0047

認識カメラ30は、ユーザの個体認識情報を検出する。認識カメラ30では、ユーザの個体認識情報を検出するべく、例えば、当該ユーザの顔等の個体固有特徴情報を撮影する。メインコントローラ200では、撮影された顔等の特徴の画像情報に基づき、予め登録された顔等の特徴の画像データベースとの照合解析により、認証が実行される。個体認識情報は、画像処理装置10の動作制御に利用される。認識カメラ30としては、イメージセンサ(CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ)が適用可能である。顔認識は、顔認識に適したフィルタ構成(主として、顔の輪郭、目、、口等が明確に検出されるようなフィルタ構成)とする。

0048

人感センサ28及びアクセスカメラ29は、必ずしも別個の部材である必要はなく、人感検出及びアクセス検出を兼ねるセンサであってもよい。例えば、これらのセンサを二次元赤外線アレイセンサで構成し、二次元の赤外線画像を取得してエリア温度分布を検出し、人体を検出するとともにその動きをリアルタイムで検出してもよい。

0049

なお、認識カメラ30で撮影する対象は顔に限定されるものではなく、ユーザが所持又は携帯している物品IDカード書類)に付与されたバーコードQRコード(登録商標)を撮影して照合するようにしてもよい。人感センサ28及びアクセスカメラ29は、画像処理装置10の筐体における、縦長矩形状ピラー部に取り付けることができる。認識カメラ30は、UIタッチパネルの近傍に取り付けることができる。認識カメラ30は、画像処理装置10の背面壁ポールに取り付けられ、ユーザを正面から撮影する構成や、カメラを画像処理装置周辺のユーザの認証に用いると共にカメラの向きを下方に向けることで、画像を撮影して取り込むスキャナと併用した構成としてもよい。アクセスカメラ29及び認識カメラ30は、両者を兼用した一体のカメラとしてもよい。

0050

また、認識カメラ30は、必ずしも画像処理装置10に設けられている必要はなく、画像処理装置10の近傍エリアを監視する監視カメラや、ネットワークに接続されたネットワークカメラであってもよい。あるいは、認識カメラ30は、ユーザが携帯する携帯端末のカメラであってもよい。監視カメラやネットワークカメラ、ユーザの携帯端末で得られた顔画像をネットワークサーバで受信し、ネットワークサーバで認証を行い、認証結果を画像処理装置10に供給する構成としてもよい。まとめれば本発明は画像処理装置がユーザの認証結果を取得したことに応じて、後述するように、認証ユーザづくプリントジョブが存在するか否かを確認し、存在した場合は利用者からのログイン操作を受けることなく当該プリントジョブを実行するものであり、認証結果の取得方法は自装置で認証判定でも、他装置から認証結果を取得する構成であってもよい。

0051

また、画像処理装置10は、これ以外にも、ユーザに対して通知音声発声するスピーカや、ユーザからの音声を入力するマイクを備えていてもよく、ユーザの携帯する携帯端末(スマートフォン等)と通信確立するためのインタフェースを備えていてもよい。

0052

図3は、メインコントローラ200の構成ブロック図である。メインコントローラ200は、CPU204、ROM206、RAM208、HDDハードディスクドライブ)210、通信インタフェース(I/F)212及びバスを有している。バスには、画像形成部240、UIタッチパネル216及びICカードリーダ217が接続される。ROM206やハードディスク210等に記録されている処理プログラムに基づいてCPU204が動作することによって、メインコントローラ200の機能を実現する。なお、該プログラムを格納した記録媒体(CD、DVD、BD(ブルーレイディスク)、USBメモリ、SDメモリ等)から該プログラムをインストールし、これに基づいてCPU204が動作することにより機能を実現してもよい。なお、バスには、ファクシミリ通信制御回路236や画像読取部238も接続されるが(図2を参照)、これらについては説明の都合上省略する。

0053

ユーザが自席のPC21から画像処理装置10に対して文書データを含む印刷指示を出力すると、メインコントローラ200は、当該印刷指示を受信し、当該印刷指示を直ちに実行するのではなく、一旦留め置き、ユーザと関連付けてHDD210あるいはRAM208に記憶する。その後、ユーザが画像処理装置10に近づき、認識カメラ30で認証を行うと、この認証の完了をトリガとして、留め置いていた当該ユーザの印刷指示を読み出して実行する。このとき、メインコントローラ200は、UIタッチパネル216の操作を要することなく、認証完了のみを印刷開始の条件として印刷を実行する。従って、ユーザは、PC21から印刷指示を出力し、かつ、画像処理装置10で認証を完了するだけで所望の文書を印刷することができ、画像処理装置10のUIタッチパネル216での操作が不要となる。ユーザは、画像処理装置10のUIタッチパネル216を操作してログインする必要もなく、当然ながら印刷が完了した後のログアウト処理も不要となる。

0054

図4は、本実施形態の処理フローチャートを示す。画像処理装置10の一例として印刷、スキャン等の複数の機能を実装する複合機を例示する。

0055

まず、画像処理装置10の状態として、ユーザがログインしておらず、ユーザに関連して留め置かれた印刷指示(留め置きプリント)がHDD210あるいはRAM208に存在しているものとする(S101)。画像処理装置10は、ユーザのログイン待機状態に移行しており、UIタッチパネル216にはログイン待機状態であることを示すメッセージ等を適宜表示する(S102)。

0056

次に、画像処理装置10のメインコントローラ200は、ユーザの生体情報を検知したか否かを判定する(S103)。認識カメラ30でユーザの個体認識情報を検出すると(S103でYES)、得られた生体情報を用いた認証を実行する(S104)。すなわち、メインコントローラ200は、撮影されたユーザの顔等の特徴に基づき、予め登録された顔等の特徴の画像データベースとの照合解析によって認証を実行する。そして、当該ユーザが予め登録されたユーザであるか否かを判定する(S105)。

0057

当該ユーザが予め登録されたユーザでない場合(S105でNO)、UIタッチパネル216に表示する等して認証エラー通知し(S106)、再びログイン待機状態に移行する(S102)。

0058

当該ユーザが予め登録されたユーザである場合(S105でYES)メインコントローラ200は、HDD210あるいはRAM208に記憶されている当該ユーザに関連する留め置きプリントを検索し(S107)、当該ユーザに関連する留め置きプリント(ジョブ)があるか否かを判定する(S108)。

0059

関連ジョブが存在する場合(S108でYES)、メインコントローラ200は、当該ユーザのログイン処理を実行することなく、すなわち当該ユーザからのUIタッチパネル216を用いたパスワード入力等の操作を要することなく、関連ジョブの自動実行準備を開始する(S109)。そして、UIタッチパネル216の画面上に確認メッセージを表示する(S110)。確認メッセージは、例えば、「関連ジョブを自動実行します。」等であり、これとともに「3,2,1」とカウントダウンの表示を行う。確認メッセージとともに、関連ジョブの自動実行を中止するための中止ボタンを表示するのが好適である。

0060

メインコントローラ200は、確認メッセージを表示してカウントダウンを実行中に、キャンセルが有るか否かを判定する(S111)。ユーザが中心ボタンを操作した場合にはキャンセル有りと判定し(S111でYES)、S109で自動実行準備を開始した関連ジョブの自動実行をキャンセルし(S112)、ログイン処理を実行する(S113)。なお、ユーザがキャンセルする際に、キャンセルしてログインするか、キャンセルしてログインしないかのいずれかを選択可能な構成としてもよく、前者の場合にはS113のログイン処理を実行し、後者の場合にはログイン処理を実行しないのでS102に移行してもよい。

0061

他方、カウントダウン中にユーザがキャンセルしない場合(S111でNO)、メインコントローラ200は、準備を開始した関連ジョブをそのまま自動実行する(S114)。これにより、当該ユーザに関連するジョブが自動実行され、当該ユーザは画像処理装置10にログインすることなく印刷された文書を取得することができる。従って、当該ユーザは印刷完了まで画像処理装置10の前に立って待ち続ける必要がなく、自動実行されて印刷が完了した文書を速やかに取得できる。当該ユーザはログアウトする手間もなく文書を持ち帰ることができる。さらに、当該ユーザはログインしていないので、当該ユーザ以外の別のユーザが画像処理装置10にログインすることも可能であり、この意味で前のユーザがログインしていることによる次のユーザの操作開始待ち時間が解消されることになる。

0062

なお、当該ユーザの関連ジョブが存在しない場合(S108でNO)、S109〜S112の処理を実行することなく、ログイン処理を実行する。

0063

図5図8は、UIタッチパネル216の画面表示例を示す。

0064

図5(a)は、図4のS101及びS102に対応する画面例であり、ログイン待機中の画面である。画像処理装置10としての複合機の有するメニューがアイコンとして表示され、ユーザはログイン処理した後にこれらの機能のいずれかを選択する。ユーザを未だ認証していないので、画面には未認証であることを示す「未認証」が表示される。

0065

図5(b)は、図4のS110に対応する画面例であり、認識カメラ30でユーザの生体情報(顔画像等)を取得して登録ユーザであることが認証され、当該認証ユーザの関連ジョブが存在する場合の処理である。画面には
「ID:30001さん
関連するジョブがあるので自動実行します。
キャンセルする場合はボタンを押して下さい。
カウントダウン残り○秒」
等とメッセージが表示されるとともにカウントダウンが実行される。このメッセージの下方には、「キャンセル」ボタンが表示される。認証ユーザは、自動実行を中止する場合にはこの「キャンセル」ボタンを操作する。

0066

図5(c)は、図4のS110に対応する他の画面例である。同様に関連ジョブを自動実行する旨を表示するとともにカウントダウンが実行され、メッセージの下方には、「キャンセルしてログイン」ボタンと「キャンセルしてログインしない」ボタンが表示される。「キャンセルしてログイン」ボタンが操作されるとS112及びS113の処理が実行され、「キャンセルしてログイン」ボタンが操作されるとS112の処理のみが実行される。なお、ログイン処理は、例えば当該ユーザがログインボタンを操作することにより実行されるが、「キャンセルしてログイン」ボタンは、このログインボタンを兼用するものである。図5(b)の場合においてユーザがキャンセルボタンを操作した場合、例えば別途、ユーザがログインボタンを操作してログイン処理を実行する。

0067

図6は、図5(c)においてユーザが「キャンセルしてログイン」ボタンを操作し、ログイン処理を実行した場合の画面例である。画面右上にはログイン状態であることを示すためにログインしたユーザの氏名(図では「富士太郎」)が表示される。ユーザはメニューから所望の機能を選択して実行する。

0068

図7(a)は、ユーザがカウントダウン中にキャンセルボタンを操作せず、自動実行が開始された場合の画面例である。認証ユーザのIDとともに、関連ジョブの自動実行が開示された旨のメッセージが表示される。例えば、
「ID:30001
プリントジョブの出力指示受付」
と表示され、自動実行が開示されたことを示す。なお、画面右上には「未認証」と表示されているが、これはログインされていない状態を意味するものである(ID:30001のユーザは認識カメラ30で得られた生体情報(顔画像等)により既に認証はされている)ことに留意されたい。従って、この画面における「未認証」は、認証ユーザは存在するもののログインされていない状態を意味するものである。また、この画面にはメッセージとともに「中止」ボタンも表示されており、関連ジョブの自動実行が開始された後も、認証ユーザが自動実行を中止できるようにしている。

0069

図7(b)は、関連ジョブの自動実行中の画面例である。関連ジョブの自動実行中であることを示すメッセージが表示される。例えば、
「ID:30001
プリントジョブの出力中」
と表示される。中止ボタンも表示される。

0070

図7(a)及び図7(b)において、認証ユーザに関連するジョブの自動実行に関するメッセージ及び中止ボタンの表示は、画像処理装置10を操作する他のユーザの操作の障害にならない態様で表示される点に留意すべきである。このことは、認証ユーザの関連ジョブの自動実行は、ログインされていない状態であるため、他のユーザのログインを許容し、他のユーザによる画像処理装置10の操作を許容するものである。従って、図7(a)、あるいは図7(b)の状態で、認証ユーザと異なる他のユーザがログイン処理を実行すると、当該他のユーザが画像処理装置10を占有し(但し、認証ユーザの関連ジョブは自動実行状態にある)、画像処理装置10を用いた所望のジョブを実行できる。

0071

図8(a)は、認証ユーザに関連するジョブの自動実行中における他の画面例を示す。認証ユーザと異なる他のユーザが画像処理装置10を操作(例えばコピー操作)している場合の例である。画面右上には認証ユーザの関連ジョブを自動実行中であることを示すメッセージが表示される。例えば、
「ID:30001プリント中
等である。このメッセージは、操作画面の障害にならない位置及び大きさで表示される。半透明で表示してもよい。操作中の他のユーザは、このメッセージを視認することで、認証ユーザ(未だログインしていないユーザ)の関連ジョブが自動実行されていることを知ることができる。

0072

図8(b)は、図8(a)の画面においてメッセージを操作した場合の画面例である。認証ユーザの関連ジョブの自動実行の詳細が表示される。この詳細画面も操作中のユーザの操作の障害にならない態様で表示されることは言うまでもない。詳細画面には、例えば、
「ID:30001プリントジョブの出力指示受付」
と表示される。

0073

ここで、認証ユーザと操作中のユーザとの関係であるが、同一人である場合と異なる場合がある。同一人である場合には図8(a)、(b)のメッセージは操作画面の障害となっても問題ないとも考えられるが、異なる場合には上記のように障害とならないように表示するのが好ましいといえる。また、これにより、現在印刷されている文書がログインした自分のものなのか、あるいは認証ユーザのものなのかを確認し得る。

0074

本実施形態の態様をより具体的に説明すると以下のようである。

0075

あるユーザAの関連ジョブが画像処理装置10に留め置かれている場合、ユーザAは画像処理装置10の方に移動していく。途中で画像処理装置10の認証処理が開始され、ユーザAを認証すると、関連ジョブの自動実行が開始されて印刷物が出力される。ユーザAは、何らの操作を行うことなく当該印刷物を取得して画像処理装置10から離れる。他方、ユーザAと異なるユーザBは、画像処理装置10を操作しようとして画像処理装置10に近づき、ログインを行う。このとき、UIタッチパネル216の画面にはユーザAの関連ジョブが自動実行されている旨が表示されているが、ユーザAはログインしていないので自己がログインして画像処理装置10を操作することができる。ユーザBは例えばコピー操作を行い、コピーされた自己の文書を取得して画像処理装置10から離れる。

0076

本実施形態では、関連ジョブの自動実行に係るユーザは、画像処理装置10にログインしていないものの認証されたユーザであるため、セキュリティを確保しつつもユーザのログアウトの手間を効果的に省くことができるだけでなく、特定ユーザによる画像処理装置10の占有状態を短縮し得る。

0077

<実施形態2>
実施形態1では、ユーザを認証した場合に、認証ユーザの関連ジョブがあれば認証ユーザのログイン操作なしに関連ジョブを自動実行しているが、認証ユーザの画像処理装置10に対する相対的位置に応じて、認証ユーザのログイン処理の実行/非実行を切り替えてもよい。

0078

図9は、画像処理装置10と認証ユーザ12の相対的位置の変化を示す模式的平面図である。認証ユーザ12が画像処理装置10から離間している位置Aから画像処理装置10の前である位置Bに移動した場合、認証ユーザ12はログインする意思があって画像処理装置10の前まで移動したものと解釈できるから、この場合には認証ユーザ12のログイン処理を実行する。他方、認証ユーザが位置Aから画像処理装置10の前ではなくフィニッシャー(主にコピーやプリントしたものを部数単位でまとめてステープルする部材)11の前の位置である位置Cに移動した場合、認証ユーザ12は自動実行された結果としての印刷物を取得する意思があるものと解釈できるから、この場合には認証ユーザ12のログイン処理をしない。認証ユーザ12の位置は、例えばアクセスカメラ29で検出できる。メインコントローラ200は、アクセスカメラ29からの検出信号に基づいて認証ユーザ12の位置が位置Bであるか位置Cであるかを判定し、位置Bであればログイン処理に移行し、位置Cであればログイン処理を実行しない。位置Cの場合、認証ユーザ12のログイン処理を実行しないので、認証ユーザ12以外の他のユーザのログイン処理が許容されることは言うまでもない。この実施形態によれば、認証ユーザ12の立ち位置により自動的にログイン処理の切替が実行されるので、認証ユーザ12の操作性がさらに向上する。

0079

図10は、実施形態2の処理フローチャートを示す。

0080

まず、画像処理装置10の状態として、ユーザがログインしておらず、ユーザに関連して留め置かれた印刷指示(留め置きプリント)がHDD210あるいはRAM208に存在しているものとする(S201)。画像処理装置10は、ユーザのログイン待機状態に移行しており、UIタッチパネル216にはログイン待機状態であることを示すメッセージ等を適宜表示する(S202)。

0081

次に、画像処理装置10のメインコントローラ200は、ユーザの生体情報を検知したか否かを判定する(S203)。認識カメラ30でユーザの個体認識情報を検出すると(S203でYES)、得られた生体情報を用いた認証を実行する(S204)。すなわち、メインコントローラ200は、撮影されたユーザの顔等の特徴に基づき、予め登録された顔等の特徴の画像データベースとの照合解析によって認証を実行する。そして、当該ユーザが予め登録されたユーザであるか否かを判定する(S205)。

0082

当該ユーザが予め登録されたユーザでない場合(S205でNO)、UIタッチパネル216に表示する等して認証エラーを通知し(S206)、再びログイン待機状態に移行する(S102)。

0083

当該ユーザが予め登録されたユーザである場合(S205でYES)メインコントローラ200は、HDD210あるいはRAM208に記憶されている当該ユーザに関連する留め置きプリントを検索し(S207)、当該ユーザに関連する留め置きプリント(ジョブ)があるか否かを判定する(S208)。

0084

関連ジョブが存在する場合(S208でYES)、メインコントローラ200は、当該ユーザのログイン処理を実行することなく、すなわち当該ユーザからのUIタッチパネル216を用いたパスワード入力やログインボタンの操作を要することなく、関連ジョブの自動実行準備を開始する(S209)。そして、UIタッチパネル216の画面上に確認メッセージを表示する(S210)。確認メッセージは、例えば、「関連ジョブを自動実行します。」等であり、これとともに「3,2,1」とカウントダウンの表示を行う。確認メッセージとともに、関連ジョブの自動実行を中止するための中止ボタンを表示するのが好適である。

0085

メインコントローラ200は、確認メッセージを表示してカウントダウンを実行中に、キャンセルが有るか否かを判定する(S211)。ユーザが中心ボタンを操作した場合にはキャンセル有りと判定し(S211でYES)、S209で自動実行準備を開始した関連ジョブの自動実行をキャンセルし(S212)、ログイン処理を実行する(S213)。ユーザがキャンセルする際に、キャンセルしてログインするか、キャンセルしてログインしないかのいずれかを選択可能な構成としてもよく、前者の場合にはS213のログイン処理を実行し、後者の場合にはログイン処理を実行しないのでS202に移行してもよい。

0086

他方、カウントダウン中にユーザがキャンセルしない場合(S211でNO)、メインコントローラ200は、準備を開始した関連ジョブをそのまま自動実行する(S214)。そして、認証ユーザの位置を検出し、認証ユーザが画像処理装置10の前に位置しているか否かを判定する(S215)。この判定は、自動実行の準備を開始した後の所定時間内に行ってもよい。認証ユーザが画像処理装置10の前に位置している場合(S215でYES)、認証ユーザはログインする意思があるものとみなしてログイン処理を実行する(S213)。このとき、関連ジョブの自動実行をキャンセルした上でログイン処理を実行してもよい。関連ジョブの自動実行をキャンセルするか否かを確認するメッセージを表示してもよい。また、認証ユーザが画像処理装置10の前に位置していない場合(S215でNO)、具体的にはフィニッシャー11の前に位置している場合、ログイン処理を実行することなくそのまま関連ジョブの自動実行を継続する。このとき、画像処理装置10はログインされていない状態なので、他のユーザがUIタッチパネル216を操作してログインすることが可能である。

0087

認証ユーザの関連ジョブが存在しない場合(S208でNO)、S209〜S212の処理を実行することなく、ログイン処理を実行する。認証ユーザは、所望のジョブ、例えばコピー等の実行を指示する。

0088

実施形態では、メインコントローラ200での制御の結果として、画像処理装置10の状態には、特定の利用者への操作が許可されたログイン状態と、特定の利用者のログイン操作を受け付ける状態である非ログイン状態の2つの状態が存在し、非ログイン状態において特定の利用者の認証が完了した場合に、ログイン状態に遷移することなく非ログイン状態のままで留め置いた(保留した)ジョブを実行するものといえる。また、利用者に関連するジョブが留め置かれていない場合には、認証が完了した場合にログイン状態に遷移するといえる。なお、利用者に関連するジョブが留め置かれている場合でも、複数のジョブが留め置かれている場合には、どのジョブを優先的に実行するかを決定すべく、認証が完了した場合にログイン状態に遷移してもよい。さらに、認証が完了した場合に、ログイン状態に遷移することなく非ログイン状態のままで留め置いた(保留した)ジョブを実行した場合であっても、利用者によってはログインしたいと欲する場合もあり得る。従って、メインコントローラ200は、特定の利用者の認証が完了した場合に、認証した利用者を識別する情報(例えば認証者のIDや名前)を明示しつつ、
「Aさんアカウントでログイン」
等のボタンをUIタッチパネル216に表示し、利用者が当該ボタンをタッチするだけで簡易にログインできるように構成してもよい。この場合のログインは、既に認証が完了した後におけるログインであるため、認証が完了していない場合におけるログイン操作よりも簡易な方法でログインし得る。

0089

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、種々の変形例が可能である。以下、変形例について説明する。

0090

<変形例1>
実施形態では、画像処理装置10の一例として複合機を例示しているが、これに限定されるものではなく、認証が必要な機器であり、その認証結果で使用権限を付与するユーザに対して処理内容が関連づけて記憶されている機器にも同様に適用し得る。また、実施形態では、認証として、利用者に関する情報(生体情報を含む)を取得して、予め登録された利用者情報と一致することを確認する処理としているが、予め登録された利用者情報と一致することを確認する処理を行うことなく、より簡易に利用者に関する情報を取得し、画像処理装置を利用する仮の権限を付与する処理としてもよく、利用者として予め登録した者に限定されず、不特定多数を対象とすることも可能である。このような場合の適用例としては、例えば各種CM画像販売品画像を表示部に表示しつつ飲料等を販売する自動販売機がある。利用者は、スマートフォン等で自動販売機と通信し、当該自動販売機のIPアドレス等の識別番号を指定した上で、スマートフォンのID等とともに、購入希望する飲料等を指定して当該自動販売機に送信する。自動販売機では、特定のスマートフォンからの特定の飲料の購入をジョブとし、特定のスマートフォンのIDと関連づけてメモリに記憶し、ジョブを留め置く。この間、自動販売機の表示部には各種CMや飲料の広告が表示され続け、不特定多数の利用者の操作を待ち受ける状態にある。特定のスマートフォンを保持する利用者が当該自動販売機に近づくと、例えばブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信により当該自動販売機はスマートフォン(及び利用者)の接近を検知し、当該スマートフォン(利用者)と関連付けて留め置いておいたジョブを自動実行し、飲料等を自動的に搬出する。このとき、表示部には、予め留め置かれた飲料等の購入予定を実行した旨のメッセージを含む画像を表示する。偶然に当該自動販売機の近くを通りかかった者が、自己の飲料等であると誤認識しないためである。飲料等を取り出す排出口ロックが当該スマートフォンのID等により自動的に解除する構成であってもよい。留め置いたジョブを実行する際に留め置いたジョブに関連する画像を表示するという意味で、この変形例も留め置いた画像形成指示を実行するといえる。すなわち、利用者からの画像形成指示は、必ずしも直接的な画像形成の指示である必要はなく、何らかの指示にその指示に関連する画像の形成が伴うものであればよい。なお、課金処理は、購入を希望する飲料等のデータを受信したタイミングであってもよく、実際に飲料を搬出したタイミングであってもよい。利用者は、実際に自動販売機の操作パネルを操作することなく、自動販売機に近づくだけで所望の飲料等を取得することができる。しかも、この間、当該利用者以外の他の利用者も当該自動販売機を操作して飲料等を購入することが可能である。自動販売機での販売品は飲料に限定されるものではなく、各種食料品、あるいは各種チケットであってもよい。さらに、画像形成装置としては、自動販売機以外にも、階を表示するエレベータであってもよい。エレベータでは、予めスマートフォン等で降りる階を登録しておき、利用者が実際に当該エレベータに乗った場合に、降りる階を操作パネルで操作することなく留め置いたジョブを自動実行して降りる階を自動表示する。

0091

<変形例2>
実施形態では、図5(b)、図5(c)の画面例に示すように、「キャンセル」ボタンを表示して認証ユーザの意思を確認しているが、これ以外にも、認証ユーザの視線を検出し、UIタッチパネル216の画面の特定部位(キャンセルに関連する部位)を見続けていることを検出した場合に関連ジョブの自動実行をキャンセルしてもよく、あるいは認証ユーザによる「ストップ」等の音声入力を検出した場合に関連ジョブの自動実行をキャンセルしてもよい。

0092

<変形例3>
実施形態では、認証ユーザ12が画像処理装置10の前に位置している場合にログイン処理を実行しているが、認証ユーザ12が画像処理装置10の前に位置しているものの、一定時間が経過しても認証ユーザ12からの操作がなくログイン処理が実行されない場合に、ログイン処理を中止して関連ジョブの自動実行を再開してもよい。認証ユーザ12によっては、フィニッシャー11の前ではなく画像処理装置10の前で関連ジョブが完了するのを待つ場合もあり得るからである。

0093

<変形例4>
実施形態では、認識カメラ30は常に画像処理装置10の近傍のユーザを認識しているため、認証ユーザ12の関連ジョブを自動実行中であったとしても、認証ユーザ12を再度認証してしまう可能性がある。また、認証ユーザ12の関連ジョブを自動実行し,認証ユーザ12が印刷物を取得した後においても、画像処理装置10の近傍に位置している場合には、このユーザの認証を再度開始してしまう可能性もある。そこで、メインコントローラ200は、関連ジョブを自動実行した認証ユーザを自動実行中に認識カメラ30で検出した場合には、認証処理(S104、S204)を実行しないようにしてもよい。また、メインコントローラ200は、UIタッチパネル216の画面に認証してログインするか否かの確認メッセージを表示し、認証ユーザの意思を確認してもよい。

0094

<変形例5>
実施形態2では、認証ユーザ12がフィニッシャー11の前に位置している場合に認証ユーザ12のログイン処理を実行することなく他の利用者のログインを可能とし、認証ユーザ12が画像処理装置10の前に位置している場合に認証ユーザ12のログイン処理を実行しているが、フィニッシャー11に限らず、認証ユーザ12が関連ジョブを実行した結果物が出力される部位の前に位置している場合にログイン処理を実行せず、UIタッチパネル216の前に位置している場合に認証ユーザ12のログイン処理を実行してもよい。要するに、メインコントローラ200は、認証ユーザ12の関連ジョブの自動実行を開始した後の認証ユーザ12の画像処理装置10に対する相対的位置に応じて、当該認証ユーザ12に対するログイン処理を実行するか否かを適応的に変化させればよい。

0095

10画像処理装置、20ネットワーク、21 PC(パーソナルコンピュータ)、28人感センサ、29アクセスカメラ、30認識カメラ、200メインコントローラ、238画像読取部、240画像形成部。

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