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技術 苗移植機

出願人 井関農機株式会社
発明者 今泉大介
出願日 2019年12月16日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2019-226769
公開日 2021年6月24日 (3ヶ月経過) 公開番号 2021-093941
状態 未査定
技術分野 移植機(1)(主として畑作用) 移植機(5)(田植機の苗載部)
主要キーワード 各連結棒 水平断面視 異形パイプ 回動リンク機構 各支持棒 側部同士 斜め溝 引き抜き材
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2021年6月24日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

課題

積込みから苗タンクへの補給までを容易に行うことのできる苗移植機を提供すること。

解決手段

走行装置(3)を備えた走行車体(2)と、前記走行車体(2)の後部に連結され、圃場に苗を植え付け植付部(4)と、を備え、前記走行車体(2)には、操縦部(20)と、前記植付部(4)に苗を供給する苗供給部(5)とが設けられ、前記操縦部(20)は、前記走行車体(2)の幅方向における一方側に寄せて配置されたボンネット部(21)を備え、前記苗供給部(5)は、前記走行車体(2)の幅方向における他方側に寄せて配置され、苗トレイ(6)を載置することができるとともに、載置した苗トレイ(6)を前記植付部(4)に向けて搬送することのできる第1の搬送装置(51)を備える。

概要

背景

従来、圃場植付け等の作業を行う際に用いる苗移植機には、回動リンク機構を備えた予備苗載台が備えられたものがある(例えば、特許文献1を参照)。かかる従来の予備苗載台は、複数の載置台が、縦方向段積状態になる姿勢と、前後方向に略直線状に並ぶ展開姿勢とに切り替え可能に構成されている。

かかる構成によれば、展開状態にすることで、上段または下段の予備苗載台が機体前方まで移動してレール状となるため、機体外側からの苗の積み込む作業が容易になるというメリットがある。

概要

苗の積込みから苗タンクへの補給までを容易に行うことのできる苗移植機を提供すること。走行装置(3)を備えた走行車体(2)と、前記走行車体(2)の後部に連結され、圃場に苗を植え付け植付部(4)と、を備え、前記走行車体(2)には、操縦部(20)と、前記植付部(4)に苗を供給する苗供給部(5)とが設けられ、前記操縦部(20)は、前記走行車体(2)の幅方向における一方側に寄せて配置されたボンネット部(21)を備え、前記苗供給部(5)は、前記走行車体(2)の幅方向における他方側に寄せて配置され、苗トレイ(6)を載置することができるとともに、載置した苗トレイ(6)を前記植付部(4)に向けて搬送することのできる第1の搬送装置(51)を備える。

目的

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、苗の積込みから苗タンクへの補給までを容易に行うことのできる苗移植機を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

走行装置を備えた走行車体と、前記走行車体の後部に連結され、圃場植え付け植付部と、を備え、前記走行車体には、操縦部と、前記植付部に苗を供給する苗供給部とが設けられ、前記操縦部は、前記走行車体の幅方向における一方側に寄せて配置されたボンネット部を備え、前記苗供給部は、前記走行車体の幅方向における他方側に寄せて配置され、苗トレイを載置することができるとともに、載置した苗トレイを前記植付部に向けて搬送することのできる第1の搬送装置を備えることを特徴とする苗移植機

請求項2

前記植付部は、前記走行車体の幅方向に列状に設けられた複数の苗タンクと、各前記苗タンクに対応して設けられた複数の植付装置と、を備え、前記苗供給部は、前記複数の苗タンクに沿って配置され、前記第1の搬送装置から受け継いだ苗トレイを、所定の苗タンクの位置まで搬送可能な第2の搬送装置をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の苗移植機。

請求項3

前記第1の搬送装置および前記第2の搬送装置は、それぞれ前記苗トレイを載置して移動させることのできるレールを備えることを特徴とする請求項2に記載の苗移植機。

請求項4

前記レールを構成する一対の棒状体は、前記走行車体の内側に位置する棒状体が、外側に位置する棒状体よりも低位置に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の苗移植機。

請求項5

前記第1の搬送装置および前記第2の搬送装置は、前記レール上の前記苗トレイを移動させる第1の駆動装置を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の苗移植機。

請求項6

前記植付部は、前記苗タンクの上端が前記第2の搬送装置に近接する苗受継位置まで上昇可能であり、前記第2の搬送装置は、前記苗受継位置に上昇した前記苗タンクに向けて前記苗トレイを移動させる第2の駆動装置を備えることを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載の苗移植機。

請求項7

前記第1の搬送装置のレールは、前記走行車体の幅方向に移動自在に設けられていることを特徴とする請求項3から6のいずれか一項に記載の苗移植機。

請求項8

前記第1の搬送装置のレールは、前記走行車体の幅方向に複数列配置されていることを特徴とする請求項3から6のいずれか一項に記載の苗移植機。

請求項9

前記走行車体は、圃場に施肥を行う施肥装置を備え、前記施肥装置は、前記植付部の前方位置で、前記第2の搬送装置の下方に配置されたホッパと、前記第1の搬送装置の下方に配置され、前記ホッパへ補充する肥料貯留するサブホッパと、を備えることを特徴とする請求項2から8のいずれか一項に記載の苗移植機。

技術分野

0001

本発明は、苗移植機に関する。

背景技術

0002

従来、圃場植付け等の作業を行う際に用いる苗移植機には、回動リンク機構を備えた予備苗載台が備えられたものがある(例えば、特許文献1を参照)。かかる従来の予備苗載台は、複数の載置台が、縦方向段積状態になる姿勢と、前後方向に略直線状に並ぶ展開姿勢とに切り替え可能に構成されている。

0003

かかる構成によれば、展開状態にすることで、上段または下段の予備苗載台が機体前方まで移動してレール状となるため、機体外側からの苗の積み込む作業が容易になるというメリットがある。

先行技術

0004

特開2013−165739号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上記した従来の構成の予備苗載台は、確かに、機体外側からの苗の積込み作業は容易であっても、機体後方に連結された植付部の苗タンクまで作業者が苗を持って運ぶ距離は決して短くなく、作業者の作業負荷は大きくなりがちであった。

0006

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、苗の積込みから苗タンクへの補給までを容易に行うことのできる苗移植機を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の苗移植機(1)は、走行装置(3)を備えた走行車体(2)と、前記走行車体(2)の後部に連結され、圃場に苗を植え付ける植付部(4)と、を備え、前記走行車体(2)には、操縦部(20)と、前記植付部(4)に苗を供給する苗供給部(5)とが設けられ、前記操縦部(20)は、前記走行車体(2)の幅方向における一方側に寄せて配置されたボンネット部(21)を備え、前記苗供給部(5)は、前記走行車体(2)の幅方向における他方側に寄せて配置され、苗トレイ(6)を載置することができるとともに、載置した苗トレイ(6)を前記植付部(4)に向けて搬送することのできる第1の搬送装置(51)を備えることを特徴とする。

発明の効果

0008

請求項1に記載の苗移植機によれば、苗の積込みから苗タンクへの補給までを容易に行うことができる。

図面の簡単な説明

0009

図1は、実施形態に係る苗移植機の模式的平面図である。
図2は、実施形態に係る苗移植機の模式的側面図である。
図3は、実施形態に係る苗移植機が備える苗供給部の模式的説明図である。
図4は、苗トレイの模式的説明図である。
図5は、変形例に係る苗トレイの模式的説明図である。
図6は、実施形態に係る苗トレイの三面図である。
図7は、実施形態に係る苗トレイが並置された状態を一部省略して示す平面図である。
図8は、第1の変形例に係る苗供給部を備える苗移植機の正面視による模式的説明図である。
図9は、第1の変形例に係る苗供給部の模式的説明図である。
図10は、実施形態に係る苗供給部を構成するレール体の第1の変形例を示す平面視による説明図である。
図11は、実施形態に係る苗供給部を構成するレール体の第1の変形例を示す側面視による説明図である。
図12は、実施形態に係る苗供給部を構成するレール体の第2の変形例を示す平面視による説明図である。
図13は、実施形態に係る苗供給部を構成するレール体の第2の変形例を示す側面視による説明図である。
図14は、第2の変形例に係る苗供給部を備える苗移植機の模式的平面図である。
図15は、第2の変形例に係る苗供給部を備える苗移植機の模式的側面図である。
図16は、第2の実施形態に係る苗移植機の制御部を中心とする機能ブロック図である。
図17は、第2の実施形態に係る苗供給部を備える苗移植機の模式的平面図である。
図18は、第2の実施形態に係る苗供給部を備える苗移植機の模式的側面図である。
図19は、第2の実施形態に係る苗供給部の第1搬送装置における第1の駆動装置の一例を示す説明図である。
図20は、第2の実施形態に係る苗供給部の第2搬送装置における第1の駆動装置の一例を示す説明図である。
図21は、第2の実施形態に係る苗供給部の第2の駆動装置を示す説明図である。
図22は、実施形態に係る苗移植機の苗タンクの平面視による模式的説明図である。
図23は、実施形態に係る苗移植機の苗タンクの側面視による模式的説明図である。
図24は、第3の実施形態に係る苗供給部を備える苗移植機の一部を省略した模式的側面図である。
図25は、第3の実施形態に係る苗供給部で用いられる苗トレイの搬送状態を平面視で示す説明図である。
図26は、第3の実施形態に係る苗供給部で用いられる苗トレイの搬送状態を側面視で示す説明図である。
図27は、第3の実施形態に係る苗供給部で用いられる苗トレイの説明図である。
図28は、変形例に係る苗移植機が備える施肥装置の模式的平面図である。
図29は、変形例に係る苗移植機が備える施肥装置の模式的側面図である。
図30は、変形例に係る苗移植機が備える施肥装置のサブホッパの動作を示す模式的側面図である。
図31は、変形例に係る苗移植機が備える施肥装置のサブホッパの送給部を示す模式的説明図である。
図32は、第4の実施形態に係る苗移植機の模式的平面図である。
図33は、第4の実施形態に係る苗移植機の模式的側面図である。
図34は、第4の実施形態に係る苗移植機の模式的正面面図である。
図35は、第4の実施形態に係る苗移植機が備える肥料供給部の肥料収納体を示す説明図である。
図36は、第4の実施形態に係る苗移植機が備える肥料供給部における肥料収納体を用いた肥料補給動作の説明図である。
図37は、第4の実施形態に係る苗移植機が備える肥料供給部における肥料収納体の第1変形例を示す説明図である。
図38は、第4の実施形態に係る苗移植機が備える肥料供給部における肥料収納体の第2変形例を示す説明図である。
図39は、第4の実施形態に係る苗移植機が備える肥料供給部における肥料収納体の第3変形例を示す説明図である。
図40は、第4の実施形態に係る苗移植機が備える肥料供給部における第3変形例に係る肥料収納体を用いた肥料の補給動作を示す説明図である。

実施例

0010

以下に、本発明の実施形態に係る苗移植機を、乗用型として図面を参照しながら詳細に説明する。なお、下記実施形態における構成要素には、当業者置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、以下では、苗移植機全体を指して機体と呼ぶ場合がある。

0011

(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る苗移植機の模式的平面図、図2は、同苗移植機の模式的側面図である。なお、以下において、苗移植機1の前後方向とは、苗移植機1の直進方向を指す。また、苗移植機1の前進方向とは、苗移植機1の直進方向において、操縦席23からステアリングホイール22へ向かう方向へ進むことであり、その反対を後進後退)方向とする。また、苗移植機1の前後は、前進方向を基準とする。

0012

さらに、左右方向とは、前後方向に対して水平に直交する方向である。ここでは、前後方向の「前」側へ向けて左右を規定する。すなわち、作業者(操縦者)が操縦席23に着いて前方を向いた状態で、左手側が「左」、右手側が「右」である。さらに、上下方向とは、前後方向および左右方向に対して直交する方向である。したがって、前後方向、左右方向および上下方向は、互いに3次元で直交する。

0013

図1および図2に示すように、本実施形態に係る苗移植機1は、走行車体2の後部に、圃場に苗を植え付ける植付部4を連結している。走行車体2は、前輪31および後輪32をはじめ、かかる前輪31および後輪32に動力を伝達するための図示しない原動機変速機などを含む走行装置3を備えている。

0014

植付部4は、走行車体2の幅方向に列状に設けられた複数(ここでは6つ)の苗タンク41と、となり合う2つの苗タンク41,41に対応して設けられ、苗タンク41の苗を圃場に植え付ける植付装置42とを備える。また、植付部4は、走行車体2の移動に伴って圃場面上を滑走して整地するフロート43を備えている。

0015

かかる植付部4を後部に連結した走行車体2は、操縦部20と、植付部4に苗を供給する苗供給部5とが設けられている。図示するように、操縦部20は、前輪31を操舵するためのステアリングホイール22が設けられたボンネット部21が機体前部に設けられるとともに、このボンネット部21と対峙するように操縦席23が設けられている。

0016

一方、苗供給部5は、第1の搬送装置51と、この第1の搬送装置51と直交する方向に配置された第2の搬送装置52を備えている。第1の搬送装置51および第2の搬送装置52は、いずれも後述する一対のレール体510,520を備えている。

0017

また、操縦席23と植付部4との間には、図2に示すように、施肥装置7が設けられている。かかる施肥装置7の一部を構成するホッパ70が、苗供給部5を構成する第2の搬送装置52の下方に配置されている。

0018

ボンネット部21は、走行車体2の幅方向における一方側、すなわち、走行車体2の進行方向に向かって右側に寄せて配置され、第1の搬送装置51は、走行車体2の幅方向における他方側、すなわち、走行車体2の進行方向に向かって左側に寄せて配置される。

0019

そして、第2の搬送装置52が、第1の搬送装置51の終端部近接して、機体幅方向に延在している。このように、苗供給部5が備える第1の搬送装置51は、走行車体2の幅方向における左側に、機体前後方向に配置されるとともに、第2の搬送装置52は、機体幅方向に配置されている。したがって、第1の搬送装置51と第2の搬送装置52とは、図1に示すように、略L字状に配置されることになる。

0020

第1の搬送装置51と第2の搬送装置52とは、共に、苗を載置する苗トレイ6を載置することができるとともに、載置した苗トレイ6を摺動させて搬送することができる。ここで、苗トレイ6としては、たとえば、苗箱から苗マットを掬うようにして取り出すことのできる所謂苗取板を利用している。

0021

また、ここでは、第1の搬送装置51は、載置した苗トレイ6を植付部4側に向けて、すなわち、第2の搬送装置52に向けて搬送することができる。そして、第2の搬送装置52は、第1の搬送装置51から受け継いだ苗トレイ6を、植付部4が備える複数の苗タンク41のうち、所望する位置まで搬送することができる。なお、苗トレイ6の構成については後に詳述する。

0022

上述したように、苗を植付部4に向けて直線状に搬送する第1の搬送装置51を、走行車体2の幅方向における一方(左方)側に設けたことで、十分な量の予備苗となる苗マットを載置しつつ、かかる苗マットの植付部4までの搬送に要する作業者の負荷も大きく低減することができる。

0023

図3は、本実施形態に係る苗移植機1が備える苗供給部5の模式的説明図、図4は、苗トレイの模式的説明図である。また、図5は、変形例に係る苗トレイの模式的説明図である。図1図3に示すように、苗供給部5の第1の搬送装置51および第2の搬送装置52は、それぞれ苗トレイ6を載置して移動させることのできる一対のレール51(52)を備える。

0024

レール51(52)は、互いに平行に配置される一対の棒状体511(521),512(522)で構成され、走行車体2の内側に位置する棒状体511(521)が、外側に位置する棒状体512(522)よりも低位置に設けられている。なお、2つの棒状体511(521),512(522)の間の高低差は、たとえば、苗の高さ程度に設定するとよい。

0025

したがって、図3に示すように、レール51(52)に載置された苗トレイ6は、機体内側に向かって下り勾配傾斜状態となる。そして、苗トレイ6の取っ手部61が機体内側になるように載置すれば、取っ手部61を構成する壁板部610が苗受面となり、苗トレイ6上に載置されている苗マット(不図示)は苗トレイ6から滑り落ちるおそれがない。図3において、符号62は苗載置面を有する載置板を示す。

0026

ところで、レール51(52)を構成する棒状体511(521),512(522)は、図3に示すように、パイプ状に形成されている。本実施形態では、パイプ状ではあるが、単純な円筒状ではなく、垂直に交わる平面部53,53と、この平面部53,53同士を繋ぐ曲面部54とを有する異形パイプ状としている。そして、かかる異形パイプ状の棒状体511(521),512(522)を得るために、材質アルミアルミ合金)などの引き抜き材を用いている。

0027

かかる構成により、棒状体511(521),512(522)の平面部53や曲面部54を加工するなどして、容易かつ安価にレール51(52)を形成することができるとともに、強度アップを図ることができる。また、苗トレイ6の載置板62と接する部分は曲面部54なので、接触面積が小さくなり、苗トレイ6の移動を円滑に行うことができる。

0028

ここで、苗トレイ6について説明する。図3および図4に示すように、苗トレイ6は、矩形形状の載置板62と、この載置板62の一端に形成された取っ手部61とを有する。取っ手部61は、載置板62から略垂直に起立した壁板部610の上端から載置板62に対して略平行に折曲されて形成されている。

0029

そして、載置板62の裏面には、4つの突出部63が設けられている。これら突出部63は、レール51(52)の一対の棒状体511(521),512(522)の間に位置するように設けられている。そのため、図3に示すように、突出部63は、棒状体511(521),512(522)に阻まれ、苗トレイ6はレール51(52)から滑り落ちるおそれがない。

0030

なお、苗トレイ6の突出部63は、正面視で矩形形状となるような円筒状あるいは角筒状である必要はない。たとえば、図5に示すように、正面視で三角形形状であっても構わない。すなわち、図5に示す突出部63は、レール51(52)の延在方向に垂直に対向する前後面631,631と、突出部63の厚み部分となり、棒状体511(521),512(522)に当接する傾斜面632を有する。なお、傾斜面632の勾配は略30度程度とするとよい。図5において、符号633は、2つの傾斜面632同士が接する先鋭部を示す。

0031

かかる構成とすれば、苗トレイ6をレール51(52)に斜めに載せてしまったり、レール51(52)に突出部63が乗ってしまったりしても、傾斜面632が棒状体511(521),512(522)に当接するため、苗トレイ6の姿勢を容易に修正することができる。また、たとえば、第1の搬送装置51から第2の搬送装置52へ苗トレイ6を受け渡すときには、苗トレイ6を90度回転させるが、そのときに突出部63が周辺部材に当たったりしても、やはり傾斜面632が当たるので、姿勢矯正を行い易い。

0032

さらに、苗トレイ6の具体的な構成について説明する。図6は、実施例に係る苗トレイ6の三面図、図7は、実施例に係る苗トレイ6が並置された状態を一部省略して示す平面図である。なお、図6(a)は、苗トレイ6の平面図、図6(b)は、苗トレイ6をレール51(52)に載置した状態の側面図、図6(c)は、苗トレイ6をレール51(52)に載置した状態の底面図を示す。

0033

図6に示すように、苗トレイ6は、取っ手部61と、裏面に4つの突出部63が設けられた載置板62とを有するとともに、載置板62の両右端縁には、前後する突出部63の外側部同士を連結するように形成された側壁部64,64を有する。このように、側壁部64,64は、突出部63,63同士を連結するように形成されるため、底板が撓んだりすることを防止でき、苗トレイ6の補強部材としても機能することになる。

0034

なお、苗トレイ6の寸法としては、側壁部64の外側面を含む外幅W1を、条間条分として300〜330mm、載置板62の幅となる内幅W2を苗マット幅に合わせて280mm程度とするとよい。また、側壁部64は、載置板62の前端から全長Lの1/3程度の位置L2から後端から全長Lの1/4程度の位置L1までの間に配置することが好ましい。

0035

こうすることで、苗トレイ6には、取っ手部61の壁板部610および両側壁部64,64により、載置板62の3辺に壁面が形成されることになり、苗マットを確実に保持することができる。

0036

また、苗トレイ6をレール51(52)に載置して並べると、側壁部64,64同士が当接して押されるようになるため、載置板62が薄い苗トレイ6であっても、レール51(52)から脱線することなく確実に押し運ぶことができる。また、周縁に壁面が無い部分が設けられているため、図7に示すように、側壁部64,64同士が当接しても、隣接する苗トレイ6,6の間には指などを挿入することのできる程度の隙間が形成されるため、作業性が向上する。

0037

さらに、やはり図7に示すように、苗トレイ6を、側壁部64,64同士が当接するように隙間なく第2の搬送装置52に並べた場合、苗マットが各苗タンク41と1対1に対応する位置関係となるように容易に移動させることができるため、苗補給における作業性が向上する。

0038

(苗供給部5の変形例)
図8は、第1の変形例に係る苗供給部5を備える苗移植機1の正面視による模式的説明図、図9は、第1の変形例に係る苗供給部5の模式的説明図である。図8および図9示すように、第1の変形例に係る苗供給部5は、第1の搬送装置51のレール体510が、走行車体2の幅方向に移動自在に設けられている。

0039

すなわち、図示するように、レール体510を構成する内側の棒状体511と外側の棒状体512とを連結棒513で連結するとともに、この連結棒513を、支持棒55の上端に設けた筒体514にスライド自在に挿通している。

0040

連結棒513は、水平部分の両端を垂直に立ち上げるとともに、立ち上げる高さに差を設け、低い方の先端を内側の棒状体511に連結し、高い方の先端を外側の棒状体512に連結している。したがって、ここでも、走行車体2の内側に位置する内側の棒状体511が、外側に位置する外側の棒状体512よりも低位置となっている。

0041

また、図9に示すように、連結棒513は、機体前後方向に所定の間隔をあけて複数設けられており、各連結棒513の対応する支持棒55および筒体514が設けられる。なお、各支持棒55は、走行車体2のメインフレーム(不図示)などに基端を固定するとよい。

0042

ところで、苗供給部5は、図14および図15に示すように、前後方向へ移動可能に構成することもできる。図14は、第2の変形例に係る苗供給部5を備える苗移植機1の模式的平面図、図15は、同模式的側面図である。

0043

図14および図15に示すように、第2の変形例に係る苗供給部5は、第1の搬送装置51が全体的に機体の前方および下方に移動するように構成されている。すなわち、レール体510を構成する内側の棒状体511と外側の棒状体512とを連結する連結棒513を支持する支持棒55の中途に関節部551を設け、この関節部551を中心に、支持棒55が前方へ回動する。

0044

かかる構成とすることにより、第1の搬送装置51を機体前方へ突出した状態にすることができるため、第1の搬送装置51の先端を、畦により近づけることができる。しかも、その際には、レール体510は通常よりも低位置となるため、圃場外からの苗の補給が容易になる。

0045

また、第1の搬送装置51が前方へ移動すると、当該第1の搬送装置51と第2の搬送装置52との間の間隙が広がるため、作業者M(図36参照)の動ける範囲も拡大し、作業性が向上する。さらに、苗を第1の搬送装置51に載置した後に、苗タンク41へ苗を補充する際にも、第1の搬送装置51を前方へ移動させれば、第2の搬送装置52の左端にも作業者Mの手が届きやすくなるため、苗タンク41への苗補充の作業性も向上する。

0046

(苗供給部5を構成するレール体510の変形例)
次に、苗供給部5を構成するレール体510の変形例について説明する。図10は、実施形態に係る苗供給部5を構成するレール体510の第1の変形例を示す平面視による説明図、図11は、同側面視による説明図である。また、図12は、実施形態に係る苗供給部5を構成するレール体510の第2の変形例を示す平面視による説明図、図13は、同側面視による説明図である。また、図14は、第3の変形例に係るレール体510を有する苗供給部5を備える苗移植機1の模式的平面図、図15は、同模式的側面図である。

0047

図10および図11に示すように、第1の変形例では、第1の搬送装置51のレール体510は、第2の搬送装置52のレール体520よりも、苗の高さ程度高くなるように配置されている。そして、第1の搬送装置51のレール体510を、第2の搬送装置52と重なる長さまで延伸するとともに、レール体510の外側の棒状体512を、第2の搬送装置52の手前位置で外方へ略クランク状に折り曲げてレール体510の後端部を拡幅して拡幅部512aを形成している。

0048

すなわち、拡幅されていないレール体510の間隔が、苗トレイ6の突出部63と棒状体511,512との間に殆ど間隙がなく、水平回転ができない程度であるのに対して、拡幅部512aでは、苗トレイ6を略水平方向に90度回転させても、苗トレイ6の突出部63と棒状体511,512とが干渉しない間隔となっている。したがって、レール体510上において、苗トレイ6は、拡幅部512aにおいてのみ水平回転が可能となる。

0049

かかる構成とすれば、たとえば、第1の搬送装置51に載置した苗トレイ6を機体後方へ向けて移動させると、第2の搬送装置52の手前の拡幅部512aにおいて、苗トレイ6を容易に回転させて向きを変更することができる。したがって、苗トレイ6を90度回転させれば、拡幅部512aにおいては、図11に示すように、支障なくレール体510の下方へ苗トレイ6を降下移動させることができ、苗トレイ6を容易に第2の搬送装置52へと受け継ぐことができる。このように、レール体510の第1の変形例を用いることで、苗トレイ6の移動および受け継ぎを円滑に行うことができ、作業性をより向上させることができる。

0050

次に、レール体510の第2の変形例について説明する。図12および図13に示すように、第2の変形例においても、第1の搬送装置51のレール体510は、第2の搬送装置52のレール体520よりも、苗の高さ程度高くなるように配置されている。そして、第1の搬送装置51のレール体510を、第2の搬送装置52の手前からR形状としつつ略90度に曲げ、レール体510の先端部分が第2の搬送装置52のレール体520の上方位置に重なるようにしている。

0051

かかる構成により、たとえば、第1の搬送装置51に載置した苗トレイ6を機体後方へ向けて移動させると、レール体510上において、そのまま90度向きを変えながら第2の搬送装置52のレール体520の上方位置へ至る。そして、レール体510の先端から苗トレイ6を下方へ容易に移動させて、第2の搬送装置52へと受け継ぐことができる。このように、レール体510の第2の変形例を用いても、苗トレイ6の移動および受け継ぎを円滑に行うことができ、作業性をより向上させることができる。

0052

(第2の実施形態)
次に、図16図21を参照しつつ、第2の実施形態に係る苗移植機1について説明する。なお、第2の実施形態が第1の実施形態と異なるのは、苗供給部5が、第1の実施形態では、手動により苗トレイ6を移動させていたのに対し、第2の実施形態では、苗トレイ6を自動で移動させることが可能となっている。

0053

先ず、苗供給部5を自動化するために苗移植機1に備えらえた制御部9について説明する。図16は、第2の実施形態に係る苗移植機1の制御部9を中心とする機能ブロック図である。また、図17は、第2の実施形態に係る苗供給部5を備える苗移植機1の模式的平面図、図18は、同苗移植機1の模式的側面図である。

0054

図16に示すように、制御部9は、制御装置91と記憶装置92とを備える。制御装置91は、CPU(Central Processing Unit)等を有する。記憶装置92は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、苗供給部5の駆動をはじめとする苗移植機1の動作全体を制御するためのコンピュータプログラムが格納されている。かかるコンピュータプログラムを読み込むことで、制御装置91は所定の処理を行う。

0055

制御部9には、走行装置3と作業機となる植付部4の動作制御を行うことができる。たとえば、操縦部20内の各種操作具の操作を検出し、操作内容に応じて走行装置3を駆動し、植付部4を駆動する。なお、図示されてはいないが、制御部9は、走行装置3および植付部4のみならず、苗移植機1が備える電気駆動による各種装置を制御することができる。なお、本実施形態における制御部9は、走行装置3や植付部4の各装置類が停止していることを条件として苗供給部5の駆動制御を行うようにしている。したがって、走行車体2の振動などで苗が苗供給部5から脱落するおそれがない。

0056

制御部9には、苗供給部5に適宜設けられた複数のスイッチからなるスイッチ群5500と、第1の駆動装置5600、第2の駆動装置5620、第3の駆動装置5630が接続されている。スイッチ群5500の各スイッチは、後述するように、苗供給部5や苗タンク41における苗トレイ6の位置を検出することができる。また、第1の駆動装置5600、第2の駆動装置5620は、苗供給部5において苗トレイ6を載置するレールやベルトなどを駆動するモータである。第1の駆動装置5600は、苗トレイ6を所定の距離だけ搬送することができ、第2の駆動装置5620は、苗トレイ6を苗タンク41へ送ることができる。なお、第3の駆動装置5630は、後に説明する肥料供給部8に設けられており、肥料を施肥装置7に搬送する際に用いられるモータなどからなる。

0057

第2の実施形態に係る苗移植機1は、苗トレイ6を自動で移動させることができる苗供給部5を備える他は、図17および図18に示すように、基本的な構成は変わらない。すなわち、本実施形態に係る苗移植機1は、走行車体2の進行方向に向かって左側に寄せて配置された第1搬送装置5100と、第1搬送装置5100と直交する方向、すなわち、複数の苗タンク41に沿って配置され第2搬送装置5200とを備える。

0058

第1搬送路5101および第2搬送路5102には、第1の駆動装置5600が設けられ、第2搬送路5102には、さらに第2の駆動装置5620が設けられる。かかる構成により、第1搬送装置5100により機体前方から後方へ向けて送られてきた苗トレイ6を第2搬送装置5200が受け継ぎ、所定の苗タンク41の位置まで機体横方向へ搬送する。

0059

図17に示すように、第1搬送装置5100は、隣合わせに配置された2つの搬送路を構成する2つのレール5110,5110を有し、同時に2つの苗トレイ6を搬送することができる。なお、ここでは2つのレール5110,5110を備え、2つの搬送路としたが、単一の搬送路としてもよい。

0060

また、第2搬送装置5200は、2つの苗トレイ6を同時に載置可能なトレイ枠5220を備えている。そして、トレイ枠5220は、後述するモータ5602(図20参照)により駆動して、苗トレイ6を搬送する無端状のベルト5401を備えている。

0061

また、図18に示すように、植付部4の苗タンク41は、その上端が第2搬送装置5200に近接する苗受継位置まで上昇可能に構成されている。かかる苗タンク41の上昇動作は、作業者Mによる所定のスイッチ操作により行われる場合もあれば、たとえば、苗移植機1に設定された「自動苗補給モード」のプログラムに沿って、制御部9による動作制御によって、苗供給部5の動作に連動して行われる場合もある。

0062

「自動苗補給モード」を起動するスイッチは、操縦部20の適宜箇所に設けておき、作業者Mのスイッチ操作により「自動苗補給モード」を選択可能にするとよい。「自動苗補給モード」では、走行装置3は当然駆動が停止され、植付部4の各装置の駆動も停止するように制御される。なお、操縦部20には、苗タンク41の苗切れや苗供給部5における苗切れを報知するブザーランプなどの苗切れ報知機を設けておくこともできる。また、この際、苗切れ報知機のブザー音ランプ色の違いによって、苗切れを生じている箇所が分かるようにすることもできる。

0063

ところで、第2の実施形態では、第1搬送装置5100を、ベルトコンベヤの機能を有するフロント苗タンク、同様に、第2搬送装置5200を、ベルトコンベヤの機能を有する連結苗タンクと呼ぶことがある。

0064

図19図21を参照しながら、本実施形態に係る苗供給部5について、より具体的に説明する。図19は、第2の実施形態に係る苗供給部5の第1搬送装置5100における第1の駆動装置の一例を示す説明図である。図20は、第2の実施形態に係る苗供給部5の第2搬送装置5200における第1の駆動装置の一例を示す説明図である。また、図21は、第2の実施形態に係る苗供給部5の第2の駆動装置を示す説明図である。

0065

図19に示すように、フロント苗タンクである第1搬送装置5100は、それぞれ複数の無端状のベルト5400により、並設された2つの搬送路5101,5102が構成される。なお、ここでは、ベルト駆動により構成される搬送路5201,5202を、レール5110(図17参照)と呼ぶ場合がある。

0066

図19に示すように、搬送路5201,5202には、スイッチ群5500を構成する検出スイッチ5501〜5504が適宜配置されてり、苗トレイ6の通過を検出する。各スイッチ5501〜5504の検出結果に基づいて、制御部9は第1の駆動装置5600、すなわち、モータ5601〜5603を駆動制御して、苗トレイ6を必要距離だけ後方へ送ることができる。なお、モータ5601〜5603の回転軸は、ベルト駆動軸5701に取付けられたスプロケット5700と噛合している。図中、符号5702は、ベルト駆動軸5701に対向して配置された支軸を示し、ベルト駆動軸5701と共にベルト5400を回転支持する。

0067

また、連結苗タンクである第2搬送装置5200は、図20に示すように、搬送路5201を構成するレールとなる枠体を備え、この枠体上にトレイ枠5220が移動自在に支持されている。トレイ枠5220の下面には、第1の駆動装置の一例となるモータ5602により回転駆動するローラ5221が取付けられ、かかるローラ5221が枠体を移動する。

0068

また、枠体には、その後端に適宜間隔で(たとえば、二条おき)スイッチ5506が設けられている。すなわち、6条であれば2つのスイッチ5506(図20b参照)が設けられる。かかるスイッチ5506の検出結果に基づいて、制御部9はモータ5602の駆動を制御して、所望する位置でトレイ枠5220を停止する。すなわち、左側の1、2条目に止まる場合は、左側のスイッチ5506が、中央の3、4条目に止まる場合は、両方のスイッチ5506,5506が、右側の5、6条目に止まる場合は右側のスイッチ5506が押されたことが検出された場合に制御部9はモータ5602を停止する。こうして、制御部9は、トレイ枠5220を、苗を正確に苗タンク41に投入できる位置で止めることができる。なお、図20aに示すように、スイッチ5506を終端側にも設けて合計3つとすることもできる。この場合、たとえば終端のスイッチ5506押された場合は、制御部9は、枠体を初期位置(左側)に戻す制御を行うようにすることもできる。

0069

また、第2搬送装置5200は、苗受継位置に上昇した苗タンク41に向けて苗トレイを移動させる第2の駆動装置であるモータ5621を備える。すなわち、図21に示すように、第2搬送装置5200が備えるトレイ枠5220に、第2の駆動装置5620の一例であるモータ5621を取付けるとともに、このモータ5621による回転する無端状のベルト5401,5401を設けている。すなわち、トレイ枠5220に、2条分の2つのベルト5401が並設されており、これら2つのベルト5401,5401も、第1搬送装置5100と同じように、1つのモータ5621により同時に駆動される。なお、モータ5621の回転軸は、ベルト駆動軸5615に取付けられたスプロケット5610と噛合している。図中、符号5616は、ベルト駆動軸5615と対向して設けられてベルト5401を支持する支軸を示す。

0070

また、第2搬送装置5200の裏側下部にはスイッチ5505が設けられており(図23参照)、かかるスイッチ5505がオンになると、苗タンク41が所定の苗受継位置まで上昇したことを制御部9は検知し、モータ5621を駆動してトレイ枠5220を機体幅方向に向けて移動して、トレイ枠5220内の苗トレイ6を、所定の苗タンク41に自然落下させるようにして供給する。

0071

ここで、苗移植機1の植付部4が備える苗タンク41について簡単に説明する。図22は、実施形態に係る苗移植機1の苗タンク41の平面視による模式的説明図、図23は、同苗タンク41の側面視による模式的説明図である。なお、図22では、図面上方が図18における苗タンク41の上部に相当する。

0072

図22に示すように、苗タンク41には、各条毎に区画された領域内に、苗マットを下方(後方)へ搬送できるように無端状の搬送ベルト413を配置している。かかる搬送ベルト413は、第2搬送装置5200から送られる苗トレイ6を確実に受け取れるようにかつ確実に下方まで搬送可能なように、始端位置と終端位置とを設定している。また、苗タンク41の条毎に区画された各領域には、下端付近に第1苗検出スイッチ411を設けるとともに、略中央位置には第2苗検出スイッチ412を設け、これらのスイッチ411,412に検出結果により、制御部9は、苗切れを判断することができる。特に、スイッチ412により、苗タンク41の1つの区画領域内において、苗マット1つ分の空きがあることを検知することもできる。

0073

苗切れと判断された苗タンクの区画領域に苗が補充されるように、制御部9は、モータからなる第1の駆動装置5600および第2の駆動装置5620を適宜駆動する。

0074

ところで、制御部9は、前述したように、作業者Mによる所定の操作により、あるいは「自動苗補給モード」のプログラムに沿って苗タンク41を上昇させるが、図23に示すように、第2搬送装置5200の裏側下端部に、スイッチ5505が設けられており、スイッチ5505がオンになると、制御部9は苗タンク41の上昇動作を停止させるようにしている。

0075

なお、図示するように、第2搬送装置5200の先端(下端)側は、ゆるやかにカーブして、苗タンク41が上昇した際には段差なく連結可能としている。したがって、苗タンク41に円滑に苗を供給することができる。

0076

上述してきたように、第2の実施形態に係る苗移植機1は、機体前側から機体後部に連結された植付部4まで苗を自動的に搬送することが可能である。本実施形態では、第1搬送装置5100に、苗マットを2条並べ、前後に3枚ずつならべて合計6枚の苗マットを搬送可能としているが、搬送可能な枚数は適宜設定することができる。

0077

また、第1搬送装置5100と第2搬送装置5200との間、さらには第2搬送装置5200と苗タンク4100との間には、大きな段差が形成されることなく、わずかな段差をもってそれぞれが重なるように配置されることが望ましい。かかる構成により、苗トレイ6や苗マットが円滑に搬送されることになる。

0078

また、第1搬送装置5100のベルト5400は、苗トレイ6の長さの略半分程度、あるいはそれよりも若干長めに設定し、隣接するベルト5400は同位置に配置することが望ましい。かかる構成とすることで、少なくとも苗トレイ6の1/4の長さはベルト5400に掛ることになるため、各実かつ円滑に搬送することができる。

0079

また、第1搬送装置5100には、複数のスイッチ5501〜5504を設けたが、たとえば、スイッチを押された苗トレイ6より次の後ろの苗トレイ6のスイッチが押されていなければ2つの苗トレイ6を搬送するベルト5400は駆動して次の苗トレイ6まで送る。一方、スイッチを押された苗トレイ6より次の後ろの苗トレイ6のスイッチが押されていれば、2つの苗トレイ6を搬送するベルト5400は駆動しないようにする。こうすることで、苗トレイ6は詰められた状態で並ぶように整然と搬送されるようになり、作業効率が向上する。

0080

また、本実施形態では、4つのスイッチ5501〜5504を、図19に示すように、最前に位置するものは左右の搬送路5101,5102に配置している。したがって、第1搬送装置5100の最前位置にある2つの苗トレイ6は、2つのスイッチ5501,5502がオンしなければ、モータ5601は駆動しないようにすることができる。かかる構成により、その後の動作においては、2つの苗トレイ6を1単位とする2条単位で確実に苗を送ることができる。すなわち、片側の搬送路に苗が無いといった状態を回避することができる。

0081

また、本実施形態では、図19に示すように、第1搬送装置5100の搬送方向に、3つのモータを設けたが、各搬送路01,5102ごとに、それぞれ3のモータを配置して、各条ごとに個別に搬送可能にすることもできる。

0082

また、本実施形態では、図20および図21に示すように、第2搬送装置5200は、2つの苗トレイ6を載置可能なトレイ枠5220を設けているが、トレイ枠5220の左右への搬送タイミングは、スイッチの検出によって、制御部9によって決定される。

0083

上述してきた各実施形態では、6条植えの苗移植機1としたが、4条植え、8条植えなど、適宜な条数に対応できる。このとき、連結苗タンクである第2搬送装置5200上のどの位置にトレイ枠5220を位置させておくかは、利便性などを考慮して適宜設定することができる。また、条数のあわせて、トレイ枠5220の位置を検出するスイッチの数や配置などは適宜決定することができる。

0084

(第3の実施形態)
次に、図24図27を参照して、第3実施形態に係る苗移植機1について説明する。図24は、第3の実施形態に係る苗供給部5を備える苗移植機1の一部を省略した模式的側面図である。図25は、第3の実施形態に係る苗供給部5で用いられる苗トレイ6の搬送状態を平面視で示す説明図である。また、図26は、同苗供給部5で用いられる苗トレイ6の搬送状態を側面視で示す説明図である。そして、図27は、同苗供給部5で用いられる苗トレイ6の説明図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態と同様に、作業者Mが手動により苗トレイ6を搬送するタイプの一例である。

0085

図24図26に示すように、本実施形態では、第1の搬送装置57において、斜めに起立させた状態にして、より多くの苗トレイ6を搬送可能にしている。

0086

図27および図28に示すように、本実施形態に係る苗トレイ6は、矩形形状の載置板62の左右側縁の略中央位置に、フェンス体640をそれぞれ設けている。そして、左右のフェンス体640それぞれから取っ手部61側に僅かの隙間をあけて、角筒状に形成された保持部66を設けている。

0087

保持部66を肉薄の載置板62に固定するために、左右の保持部66,66を連結する板体67を設けている。そして、この板体67を保持部66近傍で湾曲させ、湾曲させた部分を取付部662とし、かかる取付部662と、載置板62の左右縁に形成される接続部663との2箇所で保持部66と載置板62とを連結している(図26および図27(b)参照)。このように、2箇所で保持部66を支持することになるため、片持ち支持とは異なり、保持部66が撓んだり、連結力が弱く、載置板62から外れたりするおそれがない。

0088

第1の搬送装置57の一対のレールは、断面コ字状に形成され、開放部分を互いに向けるようにして、走行車体2の幅方向左側に、前方から後部の第2の搬送装置52の直前まで延在している。そして、かかるレールに、苗トレイ6の保持部66を挿通することにより、苗トレイ6を一対のレール間に並べて載置することができる。

0089

かかる構成によれば、第1の実施形態における第1の搬送装置51に比較して、より多くの苗トレイ6を載置することが可能となる。また、図25および図26に示すように、苗トレイ6を並べた際に、保持部66の端部同士が当接するため、隣り合う苗トレイ6同士の間に適当な間隔を維持しつつ、前方から後方へ円滑に押して移動させることが可能となる。したがって、多くの苗を搬送可能としながら、苗をつぶしたりするおそれもない。

0090

また、60度の角度で傾けた状態で苗トレイ6をレールに配置した際に、保持部66と取っ手部61との間には隙間を設けるとともに、取っ手部61には、水抜き孔を設けておくことが好ましい。苗マットなどに水をかけても、水が円滑に抜けるため、水が溜まって床土を崩したりするおそれが無くなる。

0091

第2の搬送装置52は、第1の実施形態における構成と同様であるため、図24に示すように、第1の搬送装置51の終端に至った苗トレイ6は、第2の搬送装置52に容易に移動させることができる。そして、移動された苗トレイ6は、第2の搬送装置52の2本の棒状体521,522に、緩やかな角度で安定した状態で保持される。

0092

(苗移植機1の変形例)
ここで、苗移植機1の変形例について説明する。かかる苗移植機1は、上述してきた苗供給部5の下方に、施肥装置7の一部を構成するホッパ70に補充用の肥料を収納するサブホッパ71を配設したものである。よって、変形例に係る苗移植機1は、サブホッパ71および当該サブホッパ71に関連する装置類を備える他は、第1〜第3の実施形態に係る苗移植機1と同様な構成である。なお、便宜上、図29では、苗供給部5を第1の実施形態における構成を備えるものとした。

0093

図28は、変形例に係る苗移植機1が備える施肥装置7の模式的平面図、図29は、同変形例に係る苗移植機1が備える施肥装置7の模式的側面図である。また、図30は、変形例に係る苗移植機1が備える施肥装置7のサブホッパ71の動作を示す模式的側面図であり、図31は、変形例に係る苗移植機1が備える施肥装置7のサブホッパ71の送給部710を示す模式的説明図である。

0094

図28および図29に示すように、サブホッパ71とメインとなるホッパ70とは、複数のホース711により連結されている。そして、サブホッパ71の下部に連接した肥料繰出装置である送給部710により、サブホッパ71内の肥料をホッパ70へと移送することができる。なお、ホース711は、メインとなるホッパ70から植付部4までに配索されたホース(不図示)よりも若干大径にするとよい。

0095

かかる構成により、作業者Mが、重い肥料袋を抱えてホッパ70へ肥料を補給するのに比べ、大きな負担軽減となる。

0096

送給部710は、図29に示すように、前後方向に長く勾配をつけた底部の底部に設けられており、メインとなるホッパ70に設けられた肥料繰出装置720よりもロール径ロール容積を第としている。なお、ロール駆動は、図31に示すように、モータ715により行う。

0097

また、図31(a),(b)に示すように、送給部710の各ロール716は、各ホース711に臨むように配置されるとともに、1つのモータ715により回転して、サブホッパ71から落下してくる肥料をホース711へ送り出し、ホース711は、図示しないブロワ装置による吸引力によってホッパ70まで送られる。

0098

ブロワ装置としては、図28に示すように、ホッパ70のブロワ装置77と兼用することができる。この場合、ブロワ装置77の風路二股にして、一方をサブホッパ71の送給部710の下部に連結するとよい。なお、サブホッパ71のための専用のブロワ装置を設けることもできることは当然である。

0099

なお、図31(C1),(C2)は、送給部710の変形例であり、図示するように、ロール7100に斜め溝7101を形成する一方、ロール外側の肥料を擦切る擦切り部7102は真っ直ぐにしている。かかる構成により、一度に広い幅で肥料を擦り切ることがなく、擦切られる肥料が逃げていく部分を形成することができる。そのため、ロール駆動させる負荷を軽減させることが可能となり、モータ715を小さく安価なものとすることができる。また、肥料の粒が壊れにくいため、肥料の粉も発生し難くなると考えられ、肥料の粉による詰まり汚れを防止することができる。

0100

なお、ホッパ70はもとより、サブホッパ71にも肥料センサ(不図示)を設けておくことが好ましい。肥料センサは、肥料切れ状態および満タン状態を検知可能なセンサを配設するものとする。

0101

ところで、モータ715の駆動も制御部9によって制御するとよいが、この際に、植付部4の図示しない植付クラッチと連動させることができる。すなわち、植付クラッチが切状態のときに、サブホッパ71の送給部710のモータ715を駆動させる。加えて、ブロワ装置77の風路の二股部分に風路切替シャッタ(不図示)を設け、植付クラッチが入りのときは施肥装置7側に、植付クラッチが切りのときは、サブホッパ71側に風が送られるように、シャッタ切替についても制御部9により制御させるとよい。

0102

上述した構成のサブホッパ71は、図30に示すように、走行車体2の前方側に向けて2段階に回動可能な構成としている。図30(a)に示す第1段階では、サブホッパ71の前端部は、走行車体2の上面(たとえばステップ面)よりも若干上側に位置しており、かかる位置で、バケットB1などから肥料を移して収容することができる。

0103

また、図30(b)に示す第2段階では、サブホッパ71の前端部は、走行車体2の上面(たとえばステップ面)に近接する位置にあり、かかる位置では、サブホッパ71内の残った肥料などをバケットB2に移して回収することができる。

0104

(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係る苗移植機1について説明する。図32は、第4の実施形態に係る苗移植機1の模式的平面図、図32は、同苗移植機1の模式的側面図、図34は、同苗移植機1の模式的正面面図である。なお、図34では、施肥装置7の一部を構成するホッパ70は省略されている。

0105

図示するように、第4の実施形態に係る苗移植機1は、第1〜第3実施形態に係る苗移植機1と基本的には同じ構成であり、異なる点は、苗供給部5に代えて施肥装置7に供給するための肥料を搬送する肥料供給部8を備えている点にある。しかも、肥料供給部8の基本構造は、苗供給部5の構造と同様、走行車体2の左側に寄せて配置された、レール体810となる一対の棒状体811,812を有する第1の搬送装置81と、やはり、レール体820となる一対の棒状体821,822を有する第2の搬送装置82とを備えている。

0106

すなわち、第4の実施形態に係る苗移植機1は、走行装置3を備えた走行車体2と、走行車体2の後部に配置され、圃場に施肥を行う施肥装置7とを備ええいる。そして、走行車体2には、操縦部20と、施肥装置7に肥料を供給する肥料供給部8とが設けられている。

0107

かかる構成において、操縦部20は、走行車体2の幅方向における一方側、すなわち右側に寄せて配置されたボンネット部21を備え、肥料供給部8は、走行車体2の幅方向における他方側、すなわち左側に寄せて配置され、肥料収納体83を載置することができるとともに、載置した肥料収納体83を施肥装置7のホッパ70に搬送することのできる第1の搬送装置81を備えている。なお、ホッパ70は、本実施形態においても、走行車体2の幅方向に、列状に複数設けられており、第2の搬送装置82の下方に位置している。

0108

さらに、肥料供給部8は、複数のホッパ70に沿って配置され、第1の搬送装置81から受け継いだ肥料収納体83を、所定のホッパ70の位置まで搬送可能な第2の搬送装置82をさらに備えている。

0109

このように、第1の搬送装置81は、走行車体2の進行方向に向かって左側に寄せられて配置され、機体前側から機体後部の施肥装置に向けて延在しており、第2の搬送装置82は、第1の搬送装置81の終端部に近接して、機体幅方向に延在している。したがって、第1の搬送装置81と第2の搬送装置82とにより、肥料供給部8は、図32に示すように、略L字状に配置されることになる。

0110

第1の搬送装置81と第2の搬送装置82とは、レール体810,820となる一対の棒状体811,812,821,822に肥料収納体83を載置して移動させることができるが、これらの一対の棒状体811(821),812(822)は、先述した苗供給部5の棒状体511(521),512(522)同様、走行車体2の内側に位置する棒状体811(821)が、外側に位置する棒状体812(822)よりも低位置に設けられている。

0111

ここで、第1の搬送装置81と第2の搬送装置82とにより、搬送される肥料収納体83について説明する。図35は、第4の実施形態に係る苗移植機1が備える肥料供給部8の肥料収納体83を示す説明図である。

0112

図35に示すように、肥料収納体83は、上部開口の矩形形状の箱体で構成され、4つの側壁には、レール体810(820)を構成する棒状体811(821),812(822)に係合する第1〜第4係合部831,832,833,834を備えている。なお、図示は省略したが、肥料収納体83の上部開口には、スライドして開閉自在とした蓋体が取付けられる。

0113

図34に示すように、第3係合部833と第4係合部834とは、第1の搬送装置81の棒状体811,812に係合して、吊架状態で移動することになる。そのため、第3係合部833と第4係合部834とは、上方に凸状の湾曲面を有する形状としている。

0114

ここでは、第1の搬送装置81の内側の棒状体811に第3係合部833が、外側の棒状体812に第4係合部834が係合している。そのため、一側の側壁に設けた第4係合部834を肥料収納体83の上縁に近接して配置し、反対側の側壁に設けた第3係合部833は、第4係合部834よりも下方に配置している。

0115

また、図33に示すように、第1係合部831と第2係合部832とは、下方に凸状の湾曲面を有する形状としており、肥料収納体83を逆さまにした状態で、第2の搬送装置82の一対の棒状体821,822に係合するようにしている。

0116

すなわち、第1の搬送装置81の前側に肥料収納体83を位置させ、肥料を充填して苗移植機1を稼働させ、施肥装置7を用いて圃場に施肥している際に、ホッパ70の肥料が足りなくなると、作業者Mは、機体を停止させた後、第1の搬送装置81に吊架されている肥料収納体83を、後方へ摺動させて移動する。

0117

そして、図33に示すように、第1の搬送装置81の端部近傍で、肥料収納体83を前後に反転させ、第1係合部831を第2の搬送装置82の外側の棒状体822に、第2係合部832を内側の棒状体821に係合させる。そして、所望するホッパ70の位置に第2の搬送装置82上を摺動させ、不図示の蓋体を開けて、肥料収納体83内の肥料を補給する。

0118

また、肥料収納体83の変形例として、上述した第2係合部832を、断面視半円状の形状とすることができる。かかる第2係合部832を有する肥料収納体83であれば、図36に示すように、肥料収納体83が第1の搬送装置81の端部に位置すると、第2係合部832が第2の搬送装置82の下側の棒状体821に容易に係合させることができる。なお、この場合、第1係合部831については廃止しても構わない。

0119

第2係合部832を棒状体821に係合させてしまえば、作業者Mは、小さな負荷で第2の搬送装置82を容易に移動させることができる。そして、所望するホッパ70の位置まで移動させると、作業者Mは、図示するように、肥料収納体83を抱え、棒状体821を支点として上方へ回転させ、肥料収納体83の肥料をホッパ70に補充することができる。この変形例に係る肥料収納体83であれば、晴天時であれば、肥料収納体83の蓋体は外しておいても構わない。

0120

以下、変形例に係る肥料収納体について説明する。図37は、第4の実施形態に係る苗移植機1が備える肥料供給部8における肥料収納体の変形例を示す説明図である。

0121

図37(a)に示すように、変形例に係る肥料収納体84は、箱状に形成されており、上部には大開口部を有する蓋体840が装着され、この蓋体840には、大開口部を閉塞するシャッタ841が取付けられている。なお、ここでは、肥料収納体84の形状を水平断面視四角形としているが、他の多角形でも良いし、円形であっても構わない。

0122

シャッタ841は、蓋体840に対してスライド自在に取付けられており、さらに、シャッタ841には、蓋体840の大開口部よりも小さな複数の開口8410が設けられている。したがって、必要時にシャッタ841をスライドさせて開口8410を蓋体840の大開口部と重ならせれば、開口8410に応じた量の肥料を排出することができる。なお、複数の開口8410の開口面積は適宜設定することができる。

0123

かかる肥料収納体84を用いる場合、図37(b)に示すように、肥料収納体84を逆さまにした状態で第2の搬送装置82に移動させた後は、所望するホッパ70の位置まで移動させ、シャッタ841をスライドさせて適宜の開口8410から肥料をホッパ70へ充填するのである。

0124

図38は、第4の実施形態に係る苗移植機1が備える肥料供給部8における肥料収納体の第2変形例を示す説明図である。図示するように、第2変形例に係る肥料収納体85は、箱状の本体側面を大きく開口し、この開口部分に大型蓋部852を着脱自在に取付ている。なお、肥料収納体85の形状としては、水平断面視多角形でも円形でも構わない。

0125

そして、肥料袋86を、肥料収納体85の開口部分から直接出し入れ可能としている。すなわち、肥料収納体85は、例えば市販の20Kg入りの肥料袋86を収容可能としている。かかる構成であれば、肥料袋86から肥料収納体85に肥料を移し替える必要がなく、作業性が向上するとともに、作業者Mの肥料軽減にもつながる。

0126

図39は、第4の実施形態に係る苗移植機1が備える肥料供給部8における肥料収納体の第3変形例を示す説明図である。また、図40は、同第3の変形例に係る肥料収納体を用いた肥料の補給動作を示す説明図である。

0127

図39に示すように、第3の変形例に係る肥料収納体87は、上部開口の矩形箱状に形成された本体部に、上部開口を覆う蓋部870を装着しており、この蓋部870には、蛇腹状のホース88を取付けている。図39(b)に示すように、ホース88の先端開口部には、キャップ881を設けておく。

0128

かかる構成の肥料収納体87を用いる場合は、図40に示すように、肥料収納体87を逆さまにして、本体部の周壁に設けた断面視湾状の係合部871を、第2の搬送装置82の内側の棒状体821に係合させて保持する。そして、作業者Mは、キャップ881を外したホース88を所望するホッパ70に挿通して肥料の補給が可能となる。この場合、ホース88の長さをホッパ70の右端まで延伸する長さとしておけば、第2の搬送装置82上で肥料収納体87を移動させる必要がなく、作業性が向上する。

0129

ところで、図40に示すホッパ70は、上面を、第2の搬送装置82の一対の棒状体821,822を結ぶ線と略平行に、後方から前方にかけて下り傾斜となるように形成されている。そして、ホッパ70の蓋を開放した際は、閉塞している場合の水平からの角度α1と開放した場合の水平からの角度α2とが同じ角度となるようにしている。

0130

かかる構成とすれば、高さ違いの一対の棒状体821,822と、上面を斜めにした肥料収納体87との間の空間を、ホッパ70の容積として、より広く活用することができ、ホッパ70の大型化を図ることができる。また、ホッパ70の蓋の開度規制することで、雨天時でも雨に肥料が濡れ難い状態で、肥料供給部8を利用して肥料補給することが可能となって、作業性が向上する。

0131

上述の第4の実施形態における肥料供給部8は、たとえば、第3の駆動装置5630(図16サン参照)となる複数のモータなどを用いて、制御部9による自動搬送を行うこともできる。たとえば、苗移植機1に設定された「自動肥料補給モード」のプログラムに沿って、制御部9により肥料供給部8の動作を制御するものである。

0132

たとえば、「自動肥料補給モード」を起動するスイッチを操縦部20の適宜箇所に設けておき、作業者Mのスイッチ操作により「自動肥料補給モード」を選択可能にするとよい。「自動肥料補給モード」では、走行装置3は駆動が停止され、施肥装置7や植付部4の各装置の駆動も停止するように制御される。なお、操縦部20には、ホッパ70の肥料切れなど報知するブザーやランプなどの肥料切れ報知機を設けておくこともできる。

0133

上述の第4の実施形態における肥料供給部8は、先に説明した第1〜第3実施形態における苗供給部5に代えて配置したものとしているが、たとえば、肥料供給部8を苗供給部5の下方に配置して、苗供給部5と肥料供給部8との両方を備える苗移植機1とすることもできる。また、苗供給部5に代えて肥料供給部8を配置する場合、苗供給部5のレール体510,520などを流用することも可能である。

0134

上述した実施形態から以下の苗移植機1が実現する。

0135

(1)走行装置3を備えた走行車体2と、走行車体2の後部に連結され、圃場に苗を植え付ける植付部4と、を備え、走行車体2には、操縦部20と、植付部4に苗を供給する苗供給部5とが設けられ、操縦部20は、走行車体2の幅方向における一方側に寄せて配置されたボンネット部21を備え、苗供給部5は、走行車体2の幅方向における他方側に寄せて配置され、苗トレイ6を載置することができるとともに、載置した苗トレイ6を植付部4に向けて搬送することのできる第1の搬送装置51を備える苗移植機1。

0136

かかる構成によれば、走行車体2上に、操縦部20に隣接する広めの作業空間を確保することができ、苗の積込みから苗タンク41への補給までを容易に行うことができる。したがって、作業性が向上するとともに、作業者Mの負担を軽減することができる。

0137

(2)上記(1)において、植付部4は、走行車体2の幅方向に列状に設けられた複数の苗タンク41と、各苗タンク41に対応して設けられた複数の植付装置42と、を備え、苗供給部5は、複数の苗タンク41に沿って配置され、第1の搬送装置51から受け継いだ苗トレイ6を、所定の苗タンク41の位置まで搬送可能な第2の搬送装置52をさらに備える苗移植機1。

0138

かかる構成によれば、複数の苗タンク41に適応可能となるとともに、所望する苗タンク41へ円滑な苗補給が行える。

0139

(3)上記(2)において、第1の搬送装置51および第2の搬送装置52は、それぞれ苗トレイ6を載置して移動させることのできるレール体510,520を備える苗移植機1。

0140

かかる構成によれば、苗供給部5をシンプルに構成でき、コスト増を抑えることができる。

0141

(4)上記(3)において、レール体510,520を構成する一対の棒状体511(521),512(522)は、走行車体2の内側に位置する棒状体511(521)が、外側に位置する棒状体512(522)よりも低位置に設けられている苗移植機1。

0142

かかる構成によれば、簡単な構成で苗トレイ6が圃場に落下することを防止できるとともに、作業性を向上させることができる。

0143

(5)上記(3)または(4)において、第1の搬送装置51および第2の搬送装置52は、レール体510,520上の苗トレイ6を移動させる第1の駆動装置5600を備える苗移植機1。

0144

かかる構成によれば、第1の搬送装置51をフロント苗タンクとして利用し、第2の搬送装置52を中継苗タンクとして利用でき、より多くの苗を積み込めるとともに、自動で苗を搬送できるので作業性が向上し、かつ作業者Mの負担を大幅に軽減することができる。

0145

(6)上記(2)から(5)のいずれかにおいて、植付部4は、苗タンク41の上端が第2の搬送装置52に近接する苗受継位置まで上昇可能であり、第2の搬送装置52は、苗受継位置に上昇した苗タンク41に向けて苗トレイ6を移動させる第2の駆動装置5620を備える苗移植機1。

0146

かかる構成によれば、上記(5)の効果をより高めることができる。

0147

(7)上記(3)から(6)のいずれかにおいて、第1の搬送装置51のレール体510は、走行車体2の幅方向に移動自在に設けられている苗移植機1。

0148

かかる構成によれば、作業者Mが作業スペースが必要の場合と、機体幅を広げたくない場合とで適宜使い分けができ、作業性および利便性の向上が図れる。

0149

(8)上記(3)から(6)のいずれかにおいて、第1の搬送装置51のレール体510は、走行車体2の幅方向に複数列配置されている苗移植機1。

0150

かかる構成によれば、予備苗の載置量倍増することができる。

0151

(9)上記(2)から(8)のいずれかにおいて、走行車体2は、圃場に施肥を行う施肥装置7を備え、施肥装置7は、植付部4の前方位置で、第2の搬送装置52の下方に配置されたホッパ70と、第1の搬送装置51の下方に配置され、ホッパ70へ補充する肥料を貯留するサブホッパ71と、を備える苗移植機1。

0152

かかる構成によれば、苗の補給作業のみならず、肥料の補給作業についても作業性が向上し、作業者Mの負担をより低減することができる。

0153

(10)走行装置3を備えた走行車体2と、走行車体2の後部に配置され、圃場に施肥を行う施肥装置7と、を備え、走行車体2には、操縦部20と、施肥装置7に肥料を供給する肥料供給部8とが設けられ、操縦部20は、走行車体2の幅方向における一方側に寄せて配置されたボンネット部21を備え、肥料供給部8は、走行車体2の幅方向における他方側に寄せて配置され、肥料収納体83,85,87を載置することができるとともに、載置した肥料収納体83,85,87を施肥装置7に搬送することのできる第1の搬送装置81を備える苗移植機1。

0154

かかる構成によれば、走行車体2上に、操縦部20に隣接する広めの作業空間を確保することができ、補充用肥料の積込みから施肥装置7のホッパ70への補給までを容易に行うことができる。したがって、作業性が向上するとともに、作業者Mの負担を軽減することができる。

0155

(11)上記(10)において、施肥装置7は、走行車体2の幅方向に列状に設けられた複数のホッパ70を備え、肥料供給部8は、複数のホッパ70に沿って配置され、第1の搬送装置81から受け継いだ肥料収納体83,85,87を、所定のホッパ70の位置まで搬送可能な第2の搬送装置82をさらに備える苗移植機1。

0156

かかる構成によれば、複数のホッパ70に適応可能となるとともに、所望するホッパ70へ円滑な肥料補給が行える。

0157

(12)上記(11)において、第1の搬送装置81および第2の搬送装置82は、それぞれ肥料収納体83,85,87を載置して移動させることのできるレール体810,820を備える苗移植機1。

0158

かかる構成によれば、肥料供給部8をシンプルに構成でき、コスト増を抑えることができる。

0159

(13)上記(12)において、レール体810,820を構成する一対の棒状体811,812(821,822)は、走行車体2の内側に位置する棒状体811(821)が、外側に位置する棒状体812(822)よりも低位置に設けられている苗移植機1。

0160

かかる構成によれば、簡単な構成で肥料収納体83,85,87の落下防止を図ることができるとともに、作業性を向上させることができる。

0161

(14)上記(12)または(13)において、第1の搬送装置81および第2の搬送装置82は、レール体810,820上の肥料収納体83,85,87を移動させる第3のモータ5630を備える苗移植機1。

0162

かかる構成によれば、肥料補給作業を自動化することができるので作業性が向上し、かつ作業者Mの負担を大幅に軽減することができる。

0163

(15)上記(12)または(13)において、第1の搬送装置81のレール体810は、走行車体2の幅方向に移動自在に設けられている苗移植機1。

0164

かかる構成によれば、作業者Mが作業スペースが必要の場合と、機体幅を広げたくない場合とで適宜使い分けができ、作業性および利便性の向上が図れる。

0165

(16)上記(12)または(13)において、第1の搬送装置81のレール体810は、走行車体2の幅方向に複数列配置されている苗移植機1。

0166

かかる構成によれば、予備となる肥料の載置量を倍増することができる。

0167

(17)上記(12)から(16)のいずれかにおいて、肥料収納体83,85,87は、肥料袋86を収容するケーシングの周壁に、レール体810,820に係合する係合部831,832,833,834を有する苗移植機1。

0168

かかる構成によれば、重たい肥料収納体83,85,87を抱える必要が無く、作業者Mの負担をより軽減させるとともに、作業性をより向上させることができる。

0169

上述してきた実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、表示要素などのスペック(構造、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質など)は、適宜に変更して実施することができる。

0170

1苗移植機
2走行車体
3走行装置
4植付部
5苗供給部
6苗トレイ
7施肥装置
8肥料供給部
9 制御部
20操縦部
21ボンネット部
41苗タンク
42植付装置
51 第1の搬送装置
52 第2の搬送装置
70 ホッパ
71サブホッパ
81 第1の搬送装置
82 第2の搬送装置
83肥料収納体
85 肥料収納体
87 肥料収納体
510レール体(レール)
511棒状体
512 棒状体
520 レール体(レール)
521 棒状体
522 棒状体
810 レール体(レール)
811 棒状体
812 棒状体
820 レール体(レール)
821 棒状体
822 棒状体
5600 第1の駆動装置
5620 第2の駆動装置
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