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技術 時刻算出装置および時刻算出方法

出願人 株式会社デンソーテン
発明者 江島大朗
出願日 2019年12月4日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2019-219508
公開日 2021年6月10日 (4ヶ月経過) 公開番号 2021-089201
状態 未査定
技術分野 電子時計
主要キーワード データフラッシュ 回ロール ロールオーバー 週番号 準天頂衛星システム ガリレオ 機能概念 コンパス
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2021年6月10日)のものです。
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図面 (5)

課題

衛星から送信される時刻情報に含まれる週番号ロールオーバーによる影響を回避することができる時刻算出装置および時刻算出方法を提供する。

解決手段

実施形態の一態様に係る時刻算出装置においては、受信部と、更新部と、算出部とを備える。受信部は、第1衛星から送信され週番号を含む第1時刻情報、および、第2衛星から送信される第2時刻情報を受信する。更新部は、受信部によって受信された第2時刻情報に基づいて、現在時刻の算出の基準となる基準週番号を更新する。算出部は、受信部によって受信された週番号と、更新部によって更新された基準週番号とに基づいて、現在時刻を算出する。

概要

背景

従来、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星から送信される時刻情報に基づいて現在の時刻を算出する装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。

GPS衛星からの時刻情報には、システム開始時点から経過した週数を示す週番号が含まれる。上記した週番号は、10ビットで表される。従って、週番号は、第0週目から第1023週目までの1024週で表される。そのため、1024週の翌週になると、週番号がリセットされるロールオーバーが発生し、正確な現在時刻が算出されなくなる。

従来技術にあっては、ナビゲーション装置において、地図DBから地図情報に含まれる時刻情報を取得し、取得された時刻情報と、GPS衛星から送信される時刻情報とに基づいて現在時刻を算出することで、ロールオーバーによる影響を回避している。

概要

衛星から送信される時刻情報に含まれる週番号のロールオーバーによる影響を回避することができる時刻算出装置および時刻算出方法を提供する。実施形態の一態様に係る時刻算出装置においては、受信部と、更新部と、算出部とを備える。受信部は、第1衛星から送信され週番号を含む第1時刻情報、および、第2衛星から送信される第2時刻情報を受信する。更新部は、受信部によって受信された第2時刻情報に基づいて、現在時刻の算出の基準となる基準週番号を更新する。算出部は、受信部によって受信された週番号と、更新部によって更新された基準週番号とに基づいて、現在時刻を算出する。A

目的

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、衛星から送信される時刻情報に含まれる週番号のロールオーバーによる影響を回避することができる時刻算出装置および時刻算出方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第1衛星から送信され週番号を含む第1時刻情報、および、第2衛星から送信される第2時刻情報を受信する受信部と、前記受信部によって受信された前記第2時刻情報に基づいて、現在時刻の算出の基準となる基準週番号を更新する更新部と、前記受信部によって受信された前記週番号と、前記更新部によって更新された前記基準週番号とに基づいて、現在時刻を算出する算出部とを備えることを特徴とする時刻算出装置

請求項2

前記更新部は、前記基準週番号と、前記第2時刻情報から算出される第2週番号とを比較し、当該比較結果に基づいて前記基準週番号を更新することを特徴とする請求項1に記載の時刻算出装置。

請求項3

前記更新部は、前記第2週番号が前記基準週番号より大きい場合に前記基準週番号を更新することを特徴とする請求項2に記載の時刻算出装置。

請求項4

前記更新部は、前記第2週番号が前記基準週番号より大きい場合に、前記基準週番号を前記第2週番号の値に更新することを特徴とする請求項2または3に記載の時刻算出装置。

請求項5

前記算出部は、前記第1時刻情報に含まれる前記週番号に、前記週番号がロールオーバーする週数を示す所定値加算し、前記所定値が加算された前記週番号と前記基準週番号とを比較し、当該比較結果に基づいて現在の時刻を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の時刻算出装置。

請求項6

前記算出部は、前記所定値が加算された前記週番号が前記基準週番号以上となるまで、前記週番号に前記所定値を繰り返し加算し、前記所定値が加算された回数に基づいて、前記第1時刻情報に含まれる前記週番号において発生したロールオーバーの回数を算出することを特徴とする請求項5に記載の時刻算出装置。

請求項7

前記第1衛星は、GPS衛星であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の時刻算出装置。

請求項8

前記第2衛星は、GLONASS衛星であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の時刻算出装置。

請求項9

第1衛星から送信され週番号を含む第1時刻情報、および、第2衛星から送信される第2時刻情報を受信する受信工程と、前記受信工程によって受信された前記週番号と、現在時刻の算出の基準となる基準週番号とに基づいて、現在時刻を算出する算出工程と、前記受信工程によって受信された前記第2時刻情報に基づいて前記基準週番号を更新する更新工程とを含むことを特徴とする時刻算出方法

技術分野

0001

本発明は、時刻算出装置および時刻算出方法に関する。

背景技術

0002

従来、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星から送信される時刻情報に基づいて現在の時刻を算出する装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。

0003

GPS衛星からの時刻情報には、システム開始時点から経過した週数を示す週番号が含まれる。上記した週番号は、10ビットで表される。従って、週番号は、第0週目から第1023週目までの1024週で表される。そのため、1024週の翌週になると、週番号がリセットされるロールオーバーが発生し、正確な現在時刻が算出されなくなる。

0004

従来技術にあっては、ナビゲーション装置において、地図DBから地図情報に含まれる時刻情報を取得し、取得された時刻情報と、GPS衛星から送信される時刻情報とに基づいて現在時刻を算出することで、ロールオーバーによる影響を回避している。

先行技術

0005

特開2007−315953号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、衛星からの時刻情報を用いて時刻を算出する装置は、地図DBを有さない場合もある。かかる場合、上記した従来技術では、ロールオーバーによる影響を回避することができない。

0007

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、衛星から送信される時刻情報に含まれる週番号のロールオーバーによる影響を回避することができる時刻算出装置および時刻算出方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、時刻算出装置において、受信部と、更新部と、算出部とを備える。受信部は、第1衛星から送信され週番号を含む第1時刻情報、および、第2衛星から送信される第2時刻情報を受信する。更新部は、前記受信部によって受信された前記第2時刻情報に基づいて、現在時刻の算出の基準となる基準週番号を更新する。算出部は、前記受信部によって受信された前記週番号と、前記更新部によって更新された前記基準週番号とに基づいて、現在時刻を算出する。

発明の効果

0009

本発明によれば、衛星から送信される時刻情報に含まれる週番号のロールオーバーによる影響を回避することができる。

図面の簡単な説明

0010

図1Aは、実施形態に係る時刻算出方法の概要を示す図である。
図1Bは、時刻算出装置における処理を説明するための図である。
図2は、時刻算出装置を含むナビゲーションシステムの構成例を示すブロック図である。
図3は、時刻算出装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。

実施例

0011

以下、添付図面を参照して、本願の開示する時刻算出装置および時刻算出方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。

0012

<1.時刻算出方法の概要>
以下では先ず、実施形態に係る時刻算出装置による時刻算出方法の概要について図1Aを参照して説明する。図1Aは、実施形態に係る時刻算出方法の概要を示す図である。

0013

実施形態に係る時刻算出方法は、例えば時刻算出装置10によって実行される。時刻算出装置10は、現在の時刻を算出する装置であり、算出された現在時刻を示す情報を、例えばナビゲーション装置40(図2参照)へ出力することができる。なお、時刻算出装置10は、ナビゲーション装置40に限らず、例えばオーディオ装置スマートフォンテレビカメラパーソナルコンピュータ、各種の家電機器など、その他の機器に対して現在時刻を示す情報を出力してもよい。

0014

図1Aに示すように、時刻算出装置10は、複数の衛星から時刻情報(航法メッセージ)を受信可能に構成される。例えば、時刻算出装置10は、第1衛星A1および第2衛星A2からそれぞれ時刻情報を受信可能に構成される。ここでは、第1衛星A1は、GPS衛星である。また、第2衛星A2は、GLONASSグロナス。Global Navigation Satellite System)衛星である。

0015

なお、以下では、第1衛星A1を「GPS衛星A1」、第2衛星A2を「GLONASS衛星A2」と記載する場合がある。また、GPS衛星A1から送信される時刻情報を「第1時刻情報」、GLONASS衛星A2から送信される時刻情報を「第2時刻情報」と記載する場合がある。

0016

第1時刻情報には、GPSの運用を開始した時点から経過した週数を示す週番号と、当該週番号が表す週における経過時間を示す週内番号とが含まれる。具体的に週番号は、運用開始した1980年1月6日が週番号WN=0とされ、1週間経過するごとに1カウントされる。また、週番号は、10ビットで表されることから、週番号WN=1023である1024週(約19.7年)の翌週になると、週番号がリセットされて週番号WN=0になる、ロールオーバーが発生する。

0017

第2時刻情報には、GLONASSにおける現在の時刻を示す情報が含まれる。第2時刻情報は、GLONASSで規格される形式であって、GPSの規格とは異なる形式で表される。例えば、第2時刻情報には、4年分の日付が設定される番号と、4年間隔の経過を示す番号とを含む。なお、第2時刻情報にあっては、GPSと比べて極めて長い間(124年。具体的には2120年以降まで)ロールオーバーが発生しない設計とされる。

0018

ところで、時刻算出装置10に接続される機器(例えばナビゲーション装置40(図2参照))などは、GPSの規格で設計されることが多いため、入力される現在時刻を示す情報もGPSの規格であることが好ましい。

0019

しかしながら、GPS衛星A1からの第1時刻情報は、上記したロールオーバーが発生する。ロールオーバーが発生すると、GPS衛星A1から受信した第1時刻情報のままでは、現在時刻を算出できないため、時刻算出用ソフトウェアの更新等が必要になる。かかる更新は、ロールオーバーが発生する前に、あるいは発生する度に必要になるなど、ロールオーバーによる影響は大きい。

0020

そこで、本実施形態に係る時刻算出装置10にあっては、週番号のロールオーバーによる影響を回避することができるようにした。

0021

以下、詳しく説明すると、時刻算出装置10は先ず、GPS衛星A1から送信され週番号WNを含む第1時刻情報を受信する(ステップS1)。時刻算出装置10は、GLONASS衛星A2から送信される第2時刻情報を受信する(ステップS2)。

0022

なお、上記では、時刻算出装置10は、第1時刻情報、第2時刻情報の順で受信したが、これは例示であって限定されるものではなく、例えば、第2時刻情報、第1時刻情報の順で受信してもよいし、第1時刻情報および第2時刻情報を同時に受信してもよい。

0023

次いで、時刻算出装置10は、受信された第2時刻情報に基づいて、現在時刻の算出の基準となる基準週番号WN_TH(後述)を更新する(ステップS3)。次いで、時刻算出装置10は、第1時刻情報の週番号WNと、基準週番号WN_THとに基づいて、現在時刻を算出する(ステップS4)。

0024

ここで、上記したステップS3およびステップS4の処理について、図1Bを参照して説明する。図1Bは、時刻算出装置10における処理を説明するための図である。図1Bでは、第1時刻情報の週番号WN、基準週番号WN_TH、第2週番号GLONASS_WNを示し、1週間経過するごとに1カウントされることを示してしている。

0025

具体的には、時点T1がGPSの運用を開始した時点であり、週番号WN=0と設定される。週番号WNは、1週間経過するごとに1カウントされ、時点T3で週番号WN=1023(1024週)になる。従って、その翌週の時点T4になると、週番号WNがリセットされて週番号WN=0になる、すなわち、1回目のロールオーバーが発生する。

0026

続いて、週番号WNは、時点T6で週番号WN=1023(1024週)になる。そして、翌週の時点T7になると、週番号WNがリセットされて週番号WN=0になる、すなわち、2回目のロールオーバーが発生する。

0027

第2週番号GLONASS_WNについて説明する。第2週番号GLONASS_WNは、GLONASS衛星A2から送信される第2時刻情報から算出される。具体的には、第2週番号GLONASS_WNは、第2時刻情報に含まれる現在時刻を示す情報を、週番号の形式に変換した値である。

0028

図1Bの例では、理解の便宜のため、時点T1において、第2週番号GLONASS_WNおよび基準週番号WN_THが設定されたことを示している。なお、時点T1では、週番号WN=0である。上記した第2週番号GLONASS_WNおよび基準週番号WN_THが設定されるタイミングは、あくまでも例示であって限定されるものではない。

0029

また、第2週番号GLONASS_WNは、第2時刻情報の現在時刻を示す情報を変換した値であることから、週番号WNのように上限に到達してリセットされることはない、すなわち、ロールオーバーが発生することはない。従って、第2週番号GLONASS_WNは、1週間が経過する度に1つずつ増加し続けることとなる。

0030

基準週番号WN_THは、現在時刻を算出する際に基準となる値であるが、これについては後述する。

0031

基準週番号WN_THは、第2時刻情報に基づいて更新される、具体的には第2週番号GLONASS_WNに基づいて更新される。より具体的には、基準週番号WN_THは、第2週番号GLONASS_WNと同じ値となるように更新される。

0032

すなわち、第2週番号GLONASS_WNは、上記したように、1週間が経過するごとに1つ増加する。従って、基準週番号WN_THは、第2週番号GLONASS_WNが1つ増加する度に、第2週番号GLONASS_WNと同じ値となるように、1つ増加して更新される。

0033

次に、週番号WNと基準週番号WN_THとに基づいた現在時刻の算出について説明する。ここでは、一例として、ロールオーバーが発生していない時点T2、1回発生した後の時点T5、2回発生した後の時点T8において、現在時刻の算出が行われるものとする。

0034

なお、時点T2、時点T5および時点T8の週番号WNから分かるように、ロールオーバーの有無にかかわらず、全て週番号WN=500となっている。そのため、ロールオーバー発生後は、第1時刻情報のままでは現在時刻を算出できないが、本実施形態では、第2時刻情報に基づいて更新される基準週番号WN_THを用いることで、現在時刻を算出することができる。

0035

まず時点T2での処理について具体的に説明すると、時刻算出装置10は、第1時刻情報の週番号WNと基準週番号WN_THと比較し、週番号WNが基準週番号WN_TH以上であるか否かを判定する。そして、時刻算出装置10は、週番号WNが基準週番号WN_TH以上であると判定された場合、当該週番号WNを現在時刻の算出に利用する週番号として決定する。

0036

具体的に、時点T2では、時刻算出装置10は、週番号WN=500が基準週番号WN_TH=500以上であると判定され、週番号WN=500を現在時刻の算出に利用する週番号として決定する。従って、時点T2では、時刻算出装置10は、現在時刻が週番号WN=500で表される週であることを算出し、かかる週番号WN=500と週内番号とに基づいて現在時刻を算出する。

0037

なお、時点T2では、週番号WNに対し、ロールオーバーする週数を示す所定値(1024)を加算する処理(後述)が行われていないことから、時刻算出装置10は、時点T2ではロールオーバーしていないと判定する(ロールオーバー0回)。

0038

次に、時点T5の処理について説明する。時点T5では、週番号WN=500、基準週番号WN_TH=1524であるため、時刻算出装置10は、週番号WNが基準週番号WN_TH以上であると判定しない。

0039

本実施形態に係る時刻算出装置10は、週番号WNが基準週番号WN_TH以上であると判定されない場合、ロールオーバーが発生していると推定し、週番号WNに対して、ロールオーバーする週数を示す所定値(1024)を加算し、基準週番号WN_THと再度比較する。以下、所定値が加算された週番号WNを「週番号GPS_WN」と記載する場合がある。

0040

時点T5では、週番号GPS_WN=1524、基準週番号WN_TH=1524であるため、時刻算出装置10は、週番号GPS_WNが基準週番号WN_TH以上であると判定し、週番号GPS_WN=1524を現在時刻の算出に利用する週番号として決定する。そして、時刻算出装置10は、週番号GPS_WN=1524から1回加算した所定値を減算し、現在時刻が週番号WN=500で表される週であることを算出する。また、時点T5では、週番号WNに対し、ロールオーバーする週数を示す所定値を加算する処理が1回行われたことから、時刻算出装置10は、時点T5ではロールオーバー1回であると判定する。すなわち、時刻算出装置10は、時点T5での週番号WN=500は、1回ロールオーバーした後の週番号WN=500であると判定し、かかる週番号WN=500と週内番号とに基づいて現在時刻を算出する。

0041

次に、時点T8の処理について説明する。時点T8では、週番号WN=500、基準週番号WN_TH=2548であるため、時刻算出装置10は、週番号WNが基準週番号WN_TH以上であると判定しない。

0042

時刻算出装置10は、週番号WNが基準週番号WN_TH以上であると判定されない場合、ロールオーバーが発生していると推定し、週番号WNに対して所定値(1024)を加算して週番号GPS_WN=1524とし、基準週番号WN_THと再度比較する。

0043

週番号GPS_WN=1524、基準週番号WN_TH=2548であるため、時刻算出装置10は、週番号GPS_WNが基準週番号WN_TH以上であると判定しない。続いて、時刻算出装置10は、週番号GPS_WN=1524に所定値(1024)をさらに加算して週番号GPS_WN=2548とし、基準週番号WN_THと再度比較する。

0044

時点T8では、週番号GPS_WN=2548、基準週番号WN_TH=2548であるため、時刻算出装置10は、週番号GPS_WNが基準週番号WN_TH以上であると判定し、週番号GPS_WN=2548を現在時刻の算出に利用する週番号として決定する。そして、時刻算出装置10は、週番号GPS_WN=2548から2回加算した所定値を減算し、現在時刻が週番号WN=500で表される週であることを算出する。また、時点T8では、週番号WNに対し、所定値を加算する処理が2回行われたことから、時刻算出装置10は、時点T8ではロールオーバー2回であると判定する。すなわち、時刻算出装置10は、時点T8での週番号WN=500は、2回ロールオーバーした後の週番号WN=500であると判定し、かかる週番号WN=500と週内番号とに基づいて現在時刻を算出する。

0045

このように、本実施形態にあっては、第2時刻情報(第2週番号GLONASS_WN)に基づいて更新される基準週番号WN_THを用いることで、週番号WNのロールオーバーによる影響を回避しつつ、現在時刻を算出することができる。

0046

<2.時刻算出装置を含むナビゲーションシステム>
次に、実施形態に係る時刻算出装置10を含むナビゲーションシステム1の構成について、図2を用いて説明する。図2は、時刻算出装置10を含むナビゲーションシステム1の構成例を示すブロック図である。なお、図2のブロック図では、本実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを機能ブロックで表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。

0047

換言すれば、図2のブロック図に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各機能ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。

0048

図2に示すように、ナビゲーションシステム1は、時刻算出装置10と、ナビゲーション装置40とを備え、図示しない車両に搭載される。なお、ナビゲーションシステム1は、車両に限らず、スマートフォンなどその他の機器に搭載されてもよい。

0049

ナビゲーション装置40は、例えばGPS衛星A1(図1A参照)からの信号に基づいて車両の位置を示す位置情報を検出する。そして、ナビゲーション装置40は、車両のユーザ(例えば運転者など)から目的地が入力されると、目的地までの経路案内を行う。

0050

時刻算出装置10は、制御部20と、記憶部30とを備える。制御部20は、受信部21と、更新部22と、算出部23とを備える。

0051

ここで、時刻算出装置10は、例えば、CPU、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブ入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。

0052

コンピュータのCPUは、例えば、ROMに記憶されたプログラム読み出して実行することによって、制御部20の受信部21、更新部22および算出部23として機能する。

0053

また、制御部20の受信部21、更新部22および算出部23の少なくともいずれか一部または全部をASIC(Application Specific IntegratedCircuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。

0054

また、記憶部30は、例えば、不揮発性メモリデータフラッシュ、ハードディスクドライブといった記憶デバイスで構成される記憶部である。かかる記憶部30には、第1時刻情報31、第2時刻情報32、基準週番号情報33、各種プログラムなどが記憶される。

0055

第1時刻情報31は、GPS衛星A1から送信された第1時刻情報である。第2時刻情報32は、GLONASS衛星A2から送信された第2時刻情報である。基準週番号情報33は、基準週番号WN_THを示す情報である。例えば、基準週番号情報33には、第2時刻情報に基づいて更新された基準週番号WN_THを示す情報が含まれるが、これに限定されるものではない。

0056

制御部20の受信部21は、GPS衛星A1から送信され週番号WNを含む第1時刻情報をアンテナ11を介して受信し、記憶部30に第1時刻情報31として記憶させる。また、受信部21は、GLONASS衛星A2から送信される第2時刻情報をアンテナ11を介して受信し、記憶部30に第2時刻情報32として記憶させる。

0057

更新部22は、記憶部30から第2時刻情報を読み出し、第2時刻情報に基づいて、現在時刻の算出の基準となる基準週番号WN_THを更新する。例えば、更新部22は、基準週番号WN_THと、第2時刻情報から算出される第2週番号GLONASS_WNとを比較する。そして、更新部22は、比較結果に基づいて基準週番号WN_THを更新する。

0058

これにより、本実施形態にあっては、現在時刻の算出の基準となる基準週番号WN_THを、現在時刻に即した第2週番号GLONASS_WNに応じた値に更新し続けることが可能になる。

0059

具体的には、更新部22は、第2週番号GLONASS_WNが基準週番号WN_THより大きい場合に基準週番号WN_THを更新する。すなわち、第2週番号GLONASS_WNは、上記したように、1週間が経過するごとに1つ増加することから、本実施形態にあっては、1週間が経過した適切なタイミングで、基準週番号WN_THを更新することができる。

0060

より具体的には、更新部22は、第2週番号GLONASS_WNが基準週番号WN_THより大きい場合に、基準週番号WN_THを第2週番号GLONASS_WNの値に更新する。

0061

これにより、本実施形態に係る更新部22は、基準週番号WN_THを、第2週番号GLONASS_WNが1つ増加する度に、第2週番号GLONASS_WNと同じ値となるようにすることで、基準週番号WN_THを確実に更新し続けることができる。

0062

算出部23は、記憶部30から第1時刻情報を読み出し、第1時刻情報に含まれる週番号WNや週内番号と、更新された基準週番号とに基づいて、現在時刻を算出する。

0063

このように、本実施形態にあっては、第2時刻情報(第2週番号GLONASS_WN)に基づいて更新される基準週番号WN_THを用いることで、週番号WNのロールオーバーによる影響を回避しつつ、現在時刻を算出することができる。

0064

例えば、算出部23は、現在時刻を算出する際、先ず、週番号WNが基準週番号WN_TH以上であるか否かを判定する。そして、算出部23は、週番号WNが基準週番号WN_TH以上であると判定されない場合、ロールオーバーが発生していると推定する(図1Bの時点T5や時点T8参照)。

0065

そして、算出部23は、週番号WNに、週番号WNがロールオーバーする週数を示す所定値(例えば1024)を加算し、所定値が加算された週番号GPS_WNと基準週番号WN_THとを比較し、当該比較結果に基づいて現在の時刻を算出する。

0066

このように、本実施形態にあっては、週番号WNに所定値を加算することで、週番号WNをロールオーバーを考慮した値(週番号GPS_WN)にすることが可能となり、よって週番号WNのロールオーバーによる影響を回避しつつ、現在時刻を算出することができる。

0067

例えば、算出部23は、所定値が加算された週番号GPS_WNが基準週番号WN_TH以上となるまで、週番号GPS_WNに所定値を繰り返し加算する。そして、算出部23は、所定値が加算された回数に基づいて、第1時刻情報に含まれる週番号WNにおいて発生したロールオーバーの回数を算出する。

0068

これにより、本実施形態に係る算出部23にあっては、週番号WNにおいて発生したロールオーバーの回数を容易に算出することが可能となる。

0069

<3.実施形態に係る時刻算出装置の制御処理
次に、時刻算出装置10における具体的な処理手順について図3を用いて説明する。図3は、時刻算出装置10が実行する処理手順を示すフローチャートである。

0070

図3に示すように、時刻算出装置10の制御部20は、GPS衛星A1から週番号WNを含む第1時刻情報を受信する(ステップS10)。また、制御部20は、GLONASS衛星A2から第2時刻情報を受信する(ステップS11)。次いで、制御部20は、第2時刻情報から、週番号の形式に変換した第2週番号GLONASS_WNを算出する(ステップS12)。

0071

次いで、制御部20は、基準週番号WN_THと第2週番号GLONASS_WNとを比較し、基準週番号WN_THが第2週番号GLONASS_WN未満か否かを判定する(ステップS13)。このステップS13は、1週間が経過して第2週番号GLONASS_WNが1つ増加したか否を判定する処理である。

0072

制御部20は、基準週番号WN_THが第2週番号GLONASS_WN未満であると判定された場合(ステップS13,Yes)、すなわち、1週間が経過して第2週番号GLONASS_WNが1つ増加した場合、基準週番号WN_THを第2週番号GLONASS_WNの値に更新する(ステップS14)。

0073

一方、制御部20は、基準週番号WN_THが第2週番号GLONASS_WN未満ではないと判定された場合(ステップS13,No)、すなわち、基準週番号WN_THが第2週番号GLONASS_WNと同じ値、言い換えると、1週間が経過しておらず第2週番号GLONASS_WNが1つ増加していない場合、ステップS14の処理をスキップする。

0074

次に、制御部20は、週番号GPS_WN(または週番号WN)が基準週番号WN_TH以上か否かを判定する(ステップS15)。制御部20は、週番号GPS_WN(または週番号WN)が基準週番号WN_TH以上と判定されない場合(ステップS15,No)、ロールオーバーが発生していると推定し、週番号GPS_WN(または週番号WN)にロールオーバーする週数を示す所定値(1024)を加算し(ステップS16)、ステップS15の処理へ戻る。

0075

他方、制御部20は、週番号GPS_WN(または週番号WN)が基準週番号WN_TH以上と判定された場合(ステップS15,Yes)、週番号GPS_WN(または週番号WN)に基づいて現在時刻を算出する(ステップS17)。

0076

上述してきたように、実施形態に係る時刻算出装置10は、受信部21と、更新部22と、算出部23とを備える。受信部21は、GPS衛星A1(第1衛星の一例)から送信され週番号WNを含む第1時刻情報、および、GLONASS衛星A2(第2衛星の一例)から送信される第2時刻情報を受信する。更新部22は、受信部21によって受信された第2時刻情報に基づいて、現在時刻の算出の基準となる基準週番号WN_THを更新する。算出部23は、受信部21によって受信された週番号WNと、更新部22によって更新された基準週番号WN_THとに基づいて、現在時刻を算出する。これにより、時刻算出装置10にあっては、GPS衛星A1から送信される時刻情報に含まれる週番号WNのロールオーバーによる影響を回避することができる。

0077

なお、上記では、第2衛星A2がGLONASS衛星である場合を例に挙げたが、これに限定されるものではない。すなわち、第2衛星A2は、例えばガリレオ(Galileo)やコンパス(Compass)、準天頂衛星システム等の衛星など、時刻情報を送信する衛星であればその他の衛星であってもよい。

0078

さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。

0079

10時刻算出装置
21 受信部
22更新部
23 算出部
A1GPS衛星(第1衛星の一例)
A2 GLONASS衛星(第2衛星の一例)

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