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技術 モータ

出願人 ミネベアミツミ株式会社
発明者 黒田稔
出願日 2019年11月6日 (1年11ヶ月経過) 出願番号 2019-201359
公開日 2021年5月20日 (5ヶ月経過) 公開番号 2021-078195
状態 未査定
技術分野 回転形集電装置 電動機、発電機の集電
主要キーワード 平面視状態 コイル状部分 連れ動き つる巻き 略角柱状 各導電層 流れの向き カーボンブラシ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2021年5月20日)のものです。
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図面 (6)

課題

騒音を低減することができるモータを提供する。

解決手段

本発明のモータ1は、整流子9と、整流子9に接触する接触面53、整流子9の径方向において接触面53と背中合わせとなる第1の面51、及び、整流子9の周方向に向く第2の面を有するブラシ5と、ブラシ5を付勢するコイルバネ3と、を備え、コイルバネ3は、整流子9の径方向において第1の面51を押圧する第1のアーム31と、整流子9の周方向において第2の面52を押圧する第2のアーム32と、を備える。また、第1のアーム31及び第2のアーム32は共に、第1の面51と第2の面52とを押圧している。

概要

背景

従来、モータとして、回転軸に固定された整流子と、整流子の周面に接触するブラシと、を備え、整流子にブラシが接触することにより回転軸を回転させるブラシモータが知られている(特許文献1参照)。

概要

騒音を低減することができるモータを提供する。本発明のモータ1は、整流子9と、整流子9に接触する接触面53、整流子9の径方向において接触面53と背中合わせとなる第1の面51、及び、整流子9の周方向に向く第2の面を有するブラシ5と、ブラシ5を付勢するコイルバネ3と、を備え、コイルバネ3は、整流子9の径方向において第1の面51を押圧する第1のアーム31と、整流子9の周方向において第2の面52を押圧する第2のアーム32と、を備える。また、第1のアーム31及び第2のアーム32は共に、第1の面51と第2の面52とを押圧している。

目的

本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、騒音を低減することができるモータを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

整流子と、前記整流子に接触する接触面、前記整流子の径方向において当該接触面と背中合わせとなる第1の面、及び、前記整流子の周方向に向く第2の面を有するブラシと、前記ブラシを付勢するコイルバネと、を備え、前記コイルバネは、前記整流子の径方向において前記第1の押面押圧する第1のアームと、前記整流子の周方向において前記第2の面を押圧する第2のアームと、を備える、モータ

請求項2

前記第1のアーム及び前記第2のアームは共に、前記第1の面と前記第2の面とを押圧している、請求項1に記載のモータ。

請求項3

前記第1のアームと、前記第2のアームとは、位置がねじれの関係にある、請求項1又は2に記載のモータ。

請求項4

前記コイルバネは、コイル状に形成された支持部と、当該支持部の一端に連なる前記第1のアームと、当該支持部の他端に連なる前記第2のアームと、を備える、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のモータ。

請求項5

前記第1のアーム及び前記第2のアームの復元力の方向は、前記第1のアーム及び前記第2のアームの前記支持部側において、互いに開く方向である、請求項4に記載のモータ。

請求項6

前記第1のアームの先端は、前記第1の面側が凸になるように湾曲しており、前記第2のアームの先端は、前記第2の面側が凸になるように湾曲している、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のモータ。

請求項7

前記コイルバネの軸方向において、前記第1のアームと前記第2のアームとの位置が異なる、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のモータ。

請求項8

前記コイルバネの軸方向からの平面視で、第1のアームと第2のアームとが成す角度は鋭角である、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のモータ。

請求項9

前記ブラシを収容するブラシホルダを備え、前記ブラシホルダは、前記整流子の周方向において、前記第2の面と背中合わせの面に対向する側面を有し、前記第2のアームは、前記ブラシホルダの側面に向けて前記第2の面を付勢している、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のモータ。

技術分野

0001

本発明は、モータに関する。

背景技術

0002

従来、モータとして、回転軸に固定された整流子と、整流子の周面に接触するブラシと、を備え、整流子にブラシが接触することにより回転軸を回転させるブラシモータが知られている(特許文献1参照)。

先行技術

0003

特開2013−138546号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上述のようなブラシモータでは、モータの回転軸とともに回転する整流子によって、当該整流子と接触するブラシに回転方向への力が加わる。その際に、ブラシを収容するブラシホルダ内で、ブラシとブラシホルダとが接触したり離れたりすることで、騒音が発生するという懸念があった。

0005

したがって、本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、騒音を低減することができるモータを提供することを課題の一例とする。

課題を解決するための手段

0006

上記目的は、以下の本発明によって達成される。即ち、本発明のモータの一態様としては、整流子と、前記整流子に接触する接触面、前記整流子の径方向において当該接触面と背中合わせとなる第1の面、及び、前記整流子の周方向に向く第2の面を有するブラシと、前記ブラシを付勢するコイルバネと、を備え、前記コイルバネは、前記整流子の径方向において前記第1の面を押圧する第1のアームと、前記整流子の周方向に第2の面を押圧する第2のアームと、を備える。

0007

本発明のモータにおいて、前記第1のアーム及び前記第2のアームは共に、前記第1の面と前記第2の面とを押圧しているものとすることができる。また、前記第1のアームと、前記第2のアームとは、位置がねじれの関係にあるものとすることができる。
前記コイルバネとしては、コイル状に形成された支持部と、当該支持部の一端に連なる前記第1のアームと、当該支持部の他端に連なる前記第2のアームと、を備えるものとすることができる。

0008

前記第1のアーム及び前記第2のアームの復元力の方向は、前記第1のアーム及び前記第2のアームの前記支持部側において、互いに開く方向であるものとすることができる。
また、本発明のモータにおいて、前記第1のアームの先端は、前記第1の面側が凸になるように湾曲しており、前記第2のアームの先端は、前記第2の面側が凸になるように湾曲しているものとすることができる。

0009

本発明のモータにおいては、前記コイルバネの軸方向において、前記第1のアームと前記第2のアームとの位置が異なるものとすることができる。
また、前記コイルバネの軸方向からの平面視で、第1のアームと第2のアームとが成す角度は鋭角であるものとすることができる。

0010

本発明のモータにおいては、前記ブラシを収容するブラシホルダを備え、前記ブラシホルダは、前記整流子の周方向において、前記第2の面と背中合わせの面に対向する側面を有し、前記第2のアームは、前記ブラシホルダの側面に向けて前記第2の面を付勢しているものとすることができる。

図面の簡単な説明

0011

本発明の一例である実施形態にかかるモータの断面図である。
本発明の一例である実施形態にかかるモータにおいて、整流子及びブラシ、並びにこれらの周辺を抜き出して拡大した要部拡大斜視図である。
図1から、コイルバネ及びブラシ、並びにこれらの周辺を抜き出して拡大した要部拡大断面図である。
図1から、コイルバネのみを抜き出した平面図である。
図1から、コイルバネのみを抜き出した側面図であり、(a)は図4における矢印A方向からの側面図、(b)は図4における矢印B方向からの側面図である。

実施例

0012

以下、本発明の実施形態にかかるモータについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一例である実施形態にかかるモータ1の断面図である。当該図1は、後述する回転軸6の軸方向に対して垂直方向の断面にかかる断面図である。また、図2は、モータ1におけるケーシング8、軸受(不図示)及びステータ(不図示)を取り除き、整流子9及びブラシ5、並びにこれらの周辺を抜き出して拡大した要部拡大斜視図である。

0013

さらに、図1における右側のコイルバネ3及びブラシ5周辺の要部を図3に示す。図3は、図1から、右側のコイルバネ3及びブラシ5、並びにこれらの周辺を抜き出して拡大した要部拡大断面図である。なお、左側のコイルバネ3及びブラシ5周辺の要部については、図示はしないが、左右対称であることを除き、基本的に図3に示す態様と同様である。

0014

なお、本実施形態の説明において、上方乃至下方と云う時は、図2における上下関係を意味し、重力方向における上下関係とは、必ずしも一致しない。また、本実施形態の説明において、左乃至右と云う時は、図2における左右関係を意味する。
本実施形態において、回転駆動源を構成する部分のうち、ステータ(固定子)及び軸受については、図示と説明を基本的に省略している。

0015

モータ1は、ケーシング8内に不図示のステータが固定され、その内部にロータ4が、回転軸6を軸として回転可能に固定されて構成される。
ロータ4の中心に貫通して固定されている回転軸6の一端(図2における上側)の周囲には、整流子9が固定されている。整流子9は回転軸6の回転に連れ回る。

0016

整流子9は、円筒状で、その外周面金属片金属薄膜等からなる複数(一般的には偶数。本実施形態においては8個。)の導電層91が、相互間が絶縁された状態で回転対称に配されている。整流子9の各導電層91は、ロータ(不図示)におけるコイル7に電気的に接続されている。

0017

整流子9の外周面には、一対のブラシ5が接触している。一対のブラシ5は、回転軸6の軸を中心として点対称の位置で、整流子9を挟み込む状態で配されている。
ブラシ5は、略角柱状で、整流子9との接触面53が、整流子9の外周面に対応した形状の湾曲面となっている。ブラシ5は、その接触面53が導電部材としてのカーボンで形成された、いわゆるカーボンブラシである。なお、本発明において、ブラシとしては、特にカーボンブラシに限定されるわけではない。

0018

ブラシ5は、整流子9に形成された導電層91の何れか1つと接触して、電気的に導通するようになっている。即ち、整流子9に形成された導電層91のうち、回転軸6の軸を中心とする点対称の位置にある導電層91を一対として、これにそれぞれ一対のブラシ5が接触し、電気的に導通するようになっている。

0019

回転軸6の軸を中心として点対称の位置にある一対の導電層91は、それぞれ、コイル7の両端に電気的に接続されている。よって、外部からモータ1に印加された直流電流は、一対のブラシ5と整流子9の導電層91とを介して、コイル7に給電されるようになっている。

0020

整流子9の周方向において、隣り合う導電層91同士は、コイル7の異なる端部に電気的に接続されている。そのため、回転軸6並びに整流子9が回転し、一対のブラシ5が接触する導電層91が隣の導電層91に切り替わると、コイル7に給電される直流電流の流れの向き反転するようになっている。

0021

外部の電源装置からモータ1に直流電流が印加されると、コイル7に給電されて、当該コイル7に磁界が発生する。このコイル7に生ずる磁気力と、ステータに配されているマグネット図1において)による磁気力との間の引力乃至斥力により、ロータ4が回転方向に動き出す

0022

ロータ4に固定された回転軸6とともに整流子9が連れ動き、一対のブラシ5の接触面53が接触する導電層91が隣の導電層91に切り替わると、コイル7に給電される直流電流の流れの向きが反転する。すると、コイル7によって生ずる磁界の向きも反転し、マグネットに対する引力及び斥力の作用が切り替わる。そしてまた、その引力乃至斥力により、ロータ4が回転方向に動く。これが断続的に繰り返されることにより、ロータ4が連続的に回転して、ブラシモータであるモータ1は回転駆動する。

0023

本実施形態において、一対のブラシ5が整流子9の外周面に安定した状態で接触するように、コイルバネ3によって、ブラシ5に整流子9の外周面に向けて押圧力が作用するように構成されている。詳しくは、コイルバネ3における第1のアーム31が、整流子9の径方向において、整流子9との接触面53と背中合わせの第1の面(以下、「第1の押圧面」と呼称する。)51を押圧している。

0024

ブラシ5は、角筒状のブラシホルダ2内に嵌挿され、ブラシホルダ2内でスライド移動できるようになっている。ブラシホルダ2は不図示の手段により、ケーシング8に固定されており、ブラシ5は、ブラシホルダ2内をスライド移動可能な状態でケーシング8に支持されている。

0025

ブラシホルダ2は、筒の内側がブラシ5の外形よりやや大きめの複数の角部を有する筒状の形状であり、整流子9の径方向において、筒の両端は開口している。そして、当該ブラシホルダ2における整流子9側の開口から、筒内に嵌挿されて収容されたブラシ5の接触面53側の端部が突出して、整流子9の外周面に接触面53が接触している。

0026

一方、ブラシホルダ2における整流子9側とは反対側(ケーシング8側)の開口からは、コイルバネ3における第2のアーム32の端部近傍(後述する「第2の湾曲部31c」)が入り込み、ブラシ5の第2の面(以下、「第2の押圧面」と呼称する。)52と接触してこれを押圧している。
また、ブラシホルダ2のコイルバネ3側の壁22には、両端の開口に連なるスリット(不図示)が形成されている。

0027

図1において、回転軸6乃至整流子9が、時計回り方向(矢印C方向)に回転する場合の図面上の右側のブラシ5に作用する力について説明する。
ブラシ5は、コイルバネ3における第1のアーム31の左方向への押圧力によって、第1の押圧面51が押圧され、接触面53が整流子9に押圧されている。その状態で矢印C方向に回転する整流子9の外周面がブラシ5の接触面53を摺擦するため、ブラシ5の接触面53には、矢印C方向の力が作用する。

0028

この矢印C方向の力は、ブラシホルダ2における矢印C方向の上流側の側面21からブラシ5を引き離す力として作用する。ブラシホルダ2には、ブラシ5がスライド移動できるように、ある程度の余裕があるため、矢印C方向の力によって、ブラシ5が側面21から引き離され得る。ブラシ5が側面21から引き離されて、また戻ったり、反対側(矢印C方向の下流側)の壁22で、同様に接触したり引き離されたりする動作が起こると、振動になってしまう。

0029

本実施形態では、第1の押圧面51と交差して(本実施形態では、さらに「垂直で」)整流子9の周方向に向く(矢印C方向に向く)ブラシ5の第2の押圧面52を、コイルバネ3の第2のアーム32により押圧している。第1の押圧面51を押圧するのと共に、コイルバネ3の第2のアーム32により第2の押圧面52を矢印C方向とは反対向きに押圧することで、ブラシ5の第2の押圧面52と背中合わせの面(以下、「固定面」と称する。)54を、当該固定面54に対向する側面21に押し付けている。

0030

即ち、コイルバネ3の第2のアーム32により、ブラシ5の固定面54を側面21に押し付けることで、整流子9の周方向(矢印C方向及びその反対方向)へのブラシ5の動きを、ブラシホルダ2内で押さえ付けて固定している。このように本実施形態のモータ1によれば、ブラシ5がブラシホルダ2内で固定されるため、ブラシ5とブラシホルダ2とが接触したり離れたりすることによる騒音の発生を抑制することができる。

0031

また、第1のアーム31による第1の押圧面51の押圧方向とは交差する方向(本実施形態では、詳しくは垂直方向)に、第2の押圧面52を第2のアーム32で押圧するだけなので、ブラシホルダ2内でのブラシ5のスライド移動を阻害することが抑制され、ブラシ5と整流子9の外周面との接触が保ち易い。したがって、ブラシ5と整流子9の導電層91との導通への影響が生じにくい。

0032

コイルバネ3は、コイル状に形成された支持部33と、当該支持部33の一端に連なる既述の第1のアーム31と、当該支持部33の他端に連なる既述の第2のアーム32と、を備えている。コイル状部分(本実施形態では支持部33に相当)自体の軸方向の伸縮弾性力として利用する一般的ないわゆるつる巻きバネとは異なり、コイルバネ3は、第1のアーム31と第2のアーム32との間の角度(成す角)を、自然状態(無負荷状態)から広狭させた際の復元力(自然状態に戻ろうとする力)を弾性力として利用するものである。

0033

コイルバネ3は、支持部33の円筒状に形成された筒内に円柱状の固定部81が嵌まり込んで支持されている。固定部81は、ケーシング8に固定された支持板82(図2においては不図示)から回転軸6の軸方向(整流子9の軸方向と同じ)の上側に立設した部位であり、コイルバネ3は、固定部81及び支持板82を介して、ケーシング8に固定されている。

0034

第1のアーム31は支持部33に対して、支持部33の周方向に変位可能に支持されている。第2のアーム32は支持部33に対して、支持部33の周方向に変位可能に支持されている。また、支持板82の外周部には、支持板82から立ち上がり、モータ1の回転軸6の軸方向に延在する壁部83が設けられている。この壁部83により、第2のアーム32は、径方向において整流子6からハウジング8に向かう方向に変位することが抑止されている。

0035

言い換えれば、壁部83は、コイルバネ3の支持部33の周方向において、第2のアーム32が変位することを抑止するストッパとして機能する。このため、コイルバネ3の支持部33が固定部81に回転可能に嵌っている状態であっても、壁部83により第2のアーム32の周方向における変位が抑止される。よって、ブラシ5に対して第1のアーム31と第2のアーム32は、それぞれ復元力を作用させることができる。さらに、ブラシ5が摩耗して径方向において短くなって第1のアーム31がより整流子6側に変位しても、第2のアームは変位した第1のアーム31とは独立してブラシ5に復元力を作用させ続けることができる。

0036

コイルバネ3のみを抜き出して、図4及び図5に示す。図4は、コイルバネ3の平面図である。また、図5は、コイルバネ3の側面図であり、詳しくは、図4における矢印A方向からの側面図が図5(a)であり、図4における矢印B方向からの側面図が図5(b)である。

0037

コイルバネ3の第1のアーム31は、支持部33の一端に連なる直線部31aと、直線部31aに連なり第1の押圧面51側に向けて屈曲し湾曲する第1の湾曲部31bと、第1の湾曲部31bに連なり第1の押圧面51側が凸になるように湾曲する第2の湾曲部31cと、を含む。この第2の湾曲部31cは、第1のアーム31における端部近傍に位置している。

0038

第1の湾曲部31bによって、第1のアーム31の端部近傍が、ブラシ5の第1の押圧面51を適切な角度で押圧し得る位置及び姿勢になるように、導かれている。また、第2の湾曲部31cは、ブラシ5の第2の押圧面52に接触して押圧する部位であり、当該箇所が湾曲していることで、第2の押圧面52に接触する位置が多少ずれても、第2の押圧面52を適切に押圧することができる。

0039

なお、第1のアーム31の直線部31aと第1の湾曲部31bとの境目辺りは、ブラシホルダ2の壁22に形成された既述のスリットを通っている。そのため、第1のアーム31は、スリット内を自由にスライド移動でき、ブラシ5の第1の押圧面51を障害なく押圧できるようになっている。

0040

一方、コイルバネ3の第2のアーム32は、支持部33の他端に連なり第2の押圧面52に向かう第1の直線部32aと、第1の直線部32aに連なり上方(第1のアーム31側)に立ち上がる立ち上がり部32bと、立ち上がり部32bに連なり水平方向(直線部32aと同じ方向)に延びる第2の直線部32cと、第2の直線部32cに連なり接触面53側に向けて屈曲し湾曲する第1の湾曲部32dと、第1の湾曲部32dに連なる第3の直線部32eと、第3の直線部32eに連なり第2の押圧面52側が凸になるように湾曲する第2の湾曲部32fと、を含む。この第2の湾曲部32fは、第2のアーム32における端部近傍に位置している。

0041

支持部33の両端から延出する第1のアーム31及び第2のアーム32は、図5(a)及び図5(b)に示すように、支持部33から延出した直線部31aと第1の直線部32aとは、支持部33の軸方向の高さ(長さ)だけ離れた位置にある。しかし、第2のアーム32が立ち上がり部32bで第1のアーム31に近づき、ブラシ5に接触する何れも端部近傍である、第1のアーム31の第2の湾曲部31cと第2のアーム32の第2の湾曲部32fとは、支持部33の軸方向の高さ位置が近づいた状態となっている。

0042

このようにして、第1のアーム31における端部近傍と第2のアーム32における端部近傍の支持部33の軸方向の高さ位置、すなわち、回転軸6の軸方向位置を近づけている。そのため、ブラシ5の第1の押圧面51の押圧と第2の押圧面52の押圧とを安定して行うことができる。

0043

第1の湾曲部32dによって、第2のアーム32の端部近傍が、ブラシ5の第2の押圧面52を適切な角度で押圧し得る位置及び姿勢になるように、導かれている。また、第2の湾曲部32fは、ブラシ5の第2の押圧面52に接触して押圧する部位であり、第2の湾曲部32fが湾曲していることで、第2の押圧面52に接触する位置が多少ずれても、第2の押圧面52を適切に押圧することができる。

0044

なお、第2のアーム32の第1の湾曲部32d辺りから端部までの間は、ブラシホルダ2の壁22に形成された既述のスリットを通っている。そのため、ブラシ5の第2の押圧面52を障害なく押圧できるようになっている。なお、このスリットは、本実施形態においてブラシホルダ2の両端の開口に連なっているが、第1のアーム31及び第2のアーム32が干渉しない領域については、スリットが形成されていなくても(スリットが途中で終っていても)構わない。

0045

図3図4に示すように、第1のアーム31と第2のアーム32とは、途中でクロスしており、両者の位置はねじれの関係にある。第1のアーム31と第2のアーム32の位置がねじれの関係にあることで、第1の押圧面51を押圧する第1のアーム31の第2の湾曲部31cの位置と、第2の押圧面52を押圧する第2のアーム32の第2の湾曲部32fの位置とを近づけることができ、小さなブラシ5の交差する2つの面を効果的に押圧することができる。
コイルバネ3の軸方向からの平面視(図3図4平面視状態)で、第1のアーム31と第2のアーム32とが成す角θは鋭角となっている。

0046

図3に示すように、第1のアーム31及び第2のアーム32は、間にブラシ5を挟んだ状態で2方向から押圧している状態なので、第1のアーム31及び第2のアーム32の復元力の方向は、互いの端部が近づく方向、即ち、矢印D2及び矢印E2で示される方向である。これは、第1のアーム31及び第2のアーム32の支持部33側においては、第1のアーム31及び第2のアーム32が互いに開く方向となる。

0047

コイルバネ3において、復元力が、支持部33側において互いに開く方向であれば、互いに閉じる方向である場合に比べ、バネの復元力を有効に利用できるとともにバネに対する負荷を軽減することができる。ここで、「開く方向」とは、具体的には、支持部33側において、第1のアーム31に対して第2のアーム32が離れる方向を指す。また、「閉じる方向」とは、具体的には、支持部33側において、第1のアーム31に対して第2のアーム32が近づく方向を指す。

0048

ただし、第1のアーム31と第2のアーム32との高さ位置を同じにしてしまうと、両者が干渉してしまい、クロスさせることができず、ねじりの関係を維持することができなくなってしまう。したがって、コイルバネ3(支持部33)の軸方向において、第1のアーム31と第2のアーム32との位置(高さ位置)は、近づけることが好ましいながらも、異なっていることが好ましい。

0049

本実施形態のモータ1は、コイルバネ3が、整流子9の径方向において、接触面53と背中合わせの第1の押圧面51を押圧する第1のアーム31と、第1の押圧面51に垂直で整流子9の周方向に向く第2の押圧面52を押圧する第2のアーム32と、を備え、第1のアーム31及び第2のアーム32は、第1の押圧面51と第2の押圧面52とを同時に押圧する。そのため、整流子9の周方向(矢印C方向及びその反対方向)へのブラシ5の動きを、ブラシホルダ2内で押さえ付けることができ、ブラシ5とブラシホルダ2とが接触したり離れたりすることによる騒音の発生を抑制することができる。

0050

本実施形態のモータ1において、第1のアーム31と、第2のアーム32とは、位置がねじれの関係にある。そのため、第1の押圧面51を押圧する第1のアーム31の湾曲部31cの位置と、第2の押圧面52を押圧する第2のアーム32の湾曲部32fの位置とを近づけることができ、小さなブラシ5の交差する2つの面(第1の押圧面51及び第2の押圧面52)を効果的に押圧することができる。

0051

本実施形態のモータ1において、コイルバネ3は、コイル状に形成された支持部33と、当該支持部33の一端に連なる第1のアーム31と、当該支持部33の他端に連なる第2のアーム32と、を備える。そのため、第1のアーム31と第2のアーム32との間の角度を、自然状態から広狭させた際の復元力を弾性力として利用することができる。

0052

本実施形態のモータ1において、第1のアーム31の先端は、第1の押圧面51側が凸になるように湾曲しており、第2のアーム32の先端は、第2の押圧面52側が凸になるように湾曲している。そのため、第1の押圧面51又は第2の押圧面52に接触する位置が多少ずれても、第1の押圧面51及び第2の押圧面52を適切に押圧することができる。

0053

本実施形態のモータ1において、第1のアーム31及び第2のアーム32の復元力の方向は、互いの端部が近づく方向である。そのため、バネの復元力を有効に利用できるとともにバネに対する負荷を軽減することができる。
また、モータ1は、コイルバネ3の軸方向において、第1のアーム31と第2のアーム32との位置が異なる。そのため、支持部33の軸方向において、第1のアーム31と第2のアーム32との位置が異なることとなり、両者が干渉することを抑制することができる。

0054

本実施形態のモータ1は、コイルバネ3の軸方向からの平面視で、第1のアーム31と第2のアーム32とが成す角度は鋭角である。この成す角θが鋭角なので、バネの復元力を有効に利用することができる。
また、モータ1は、ブラシ5を収容するブラシホルダ2を備え、ブラシホルダ2は、整流子9の周方向において、第2の押圧面52と背中合わせの面に対向する固定面54を有し、第2のアーム32は、ブラシホルダ2の側面に向けて第2の押圧面52を付勢している。そのため、ブラシホルダ2内でのブラシ5のスライド移動を阻害することが抑制され、ブラシ5と整流子9の外周面との接触が保ち易くして、ブラシ5とブラシホルダ2とが接触したり離れたりすることによる騒音の発生を抑制することができる。

0055

以上、本発明のモータについて、好ましい実施形態を挙げて説明したが、本発明のモータは、上記実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、上記実施形態のモータ1においては、2つのブラシ5を備えている場合について説明したが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、2つ以上のブラシ5を備えていても構わない。この場合においても、2つ以上のブラシ5の全てにおいて、第1のアーム31及び第2のアーム32により、第1の押圧面51及び第2の押圧面52を同時に押圧することが好ましい。

0056

また、本発明においては、コイルバネ3の復元力が、支持部33側において互いに開く方向である場合について説明したが、コイルバネ3の復元力が、支持部33側において互いに閉じる方向でも構わない。この場合には、コイルバネ3は、クロスさせることなく、ねじりの関係となっていない状態で、2つのアームの端部が互いに近づく方向に復元力が作用することになる。そして、そのそれぞれの端部が、ブラシの第1の押圧面及び第2の押圧面を同時に押圧するようにすればよい。

0057

また、上記実施形態のコイルバネ3の形状は、あくまでも例示であり、どのような形状をしていても特に制限はない。上記実施形態では、例えば、各アームを複数箇所で折り曲げることで所定の形状になるようにしているが、折り曲げるのではなく、曲線を描いて方向を変えるようにして、所望の形状になるようにしても構わないし、より複雑な形状、あるいは逆により簡素な形状であっても構わない。如何なる形状であっても、各アームによってブラシの第1の押圧面と第2の押圧面とを同時に押圧することができるように構成されていれば構わない。

0058

また、コイルバネ3の支持部33が固定部81に対して回転可能に嵌っている状態に代えて、支持部33が固定部81に接着剤等の固定手段で固定されており、コイルバネ3の固定部81に対する回転が抑制された状態になっていても構わない。

0059

その他、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明のモータを適宜改変することができる。かかる改変によってもなお本発明の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。

0060

1…モータ、2…ブラシホルダ、21…側面、22…壁、3…コイルバネ、31…第1のアーム、31a…直線部、31b…第1の湾曲部、31c…第2の湾曲部、32…第2のアーム、32a…第1の直線部、32b…立ち上がり部、32c…第2の直線部、32d…第1の湾曲部、32e…第3の直線部、32f…第2の湾曲部、33…支持部、4…ロータ、5…ブラシ、51…第1の押圧面(第1の面)、52…第2の押圧面(第2の面)、53…接触面、54…固定面(第2の押圧面と背中合わせの面)、6…回転軸、7…コイル、8…ケーシング、81…固定部、82…支持板、83…壁部、9…整流子、91…導電層

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