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技術 エレベータのカゴの制御装置、及びエレベータの制御装置

出願人 フジテック株式会社
発明者 大山佳枝村土義明
出願日 2019年11月5日 (1年11ヶ月経過) 出願番号 2019-200588
公開日 2021年5月20日 (4ヶ月経過) 公開番号 2021-075343
状態 特許登録済
技術分野
  • -
主要キーワード 長時間応答 出入口周辺 延長ボタン カゴ内 割当対象 運転方向 動き出し 対向可
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課題

複数のカゴを備えるエレベータにおいてカゴの戸開時間の延長ボタンが押されたときの輸送効率の低下を防ぐことができるカゴの制御装置、及びエレベータの制御装置を提供することを課題とする。

解決手段

本発明は、階床で停止したカゴの延長ボタンの押下を検知可能な検知部と、検知部が延長ボタンの押下を検知すると、検知部による検知前に保持していた運転方向情報を保持し続ける運転制御部と、を備え、延長ボタンが押下されることで群管理制御割当対象から外れた該カゴが戸閉開始によって群管理制御の割当対象に復帰したときに、運転制御部は、運転方向情報を保持した状態である、ことを特徴とする。

概要

背景

従来から複数のカゴが設置されたエレベータ運転装置が知られている(特許文献1参照)。この運転装置は、所定の階の乗場呼びに対し、利用者等の輸送効率が高くなるように、複数のカゴの中から最適なカゴ(号機)を割り当てる(配車する)、いわゆる群管理を行っている。

また、この群管理では、カゴにおいて通常の戸開ボタンとは別に設けられる戸開時間延長ボタンが押されると、荷物積み下ろし等のために当該カゴが所定の階に長時間停止し、他の階の乗場呼びに長時間応答できなくなることが予想されるため、該カゴを群管理の割当対象から一時的に除外し、乗場呼びに対して他のカゴを割り当てる(配車する)。これにより、利用者等の輸送効率の向上を図っている。

概要

複数のカゴを備えるエレベータにおいてカゴの戸開時間の延長ボタンが押されたときの輸送効率の低下を防ぐことができるカゴの制御装置、及びエレベータの制御装置を提供することを課題とする。本発明は、階床で停止したカゴの延長ボタンの押下を検知可能な検知部と、検知部が延長ボタンの押下を検知すると、検知部による検知前に保持していた運転方向情報を保持し続ける運転制御部と、を備え、延長ボタンが押下されることで群管理制御の割当対象から外れた該カゴが戸閉開始によって群管理制御の割当対象に復帰したときに、運転制御部は、運転方向情報を保持した状態である、ことを特徴とする。

目的

本発明は、複数のカゴを備えるエレベータにおいてカゴの戸開時間の延長ボタンが押下されたときの輸送効率の低下を防ぐことができるカゴの制御装置、及びエレベータの制御装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

群管理制御が行われるエレベータに配置されたカゴ制御装置であって、目的の階床で停止したカゴにおける戸開時間の延長ボタンの押下を検知可能な検知部と、前記検知部が前記延長ボタンの押下を検知すると、前記検知部による検知の前に保持していた運転方向情報を保持し続ける運転制御部と、を備え、前記運転方向情報は、前記停止中のカゴが次に動き出すことを予定している運転方向についての情報であり、前記延長ボタンが押下されることで前記群管理制御の割当対象から外れた該カゴが戸閉開始によって前記群管理制御の割当対象に復帰したときに、前記運転制御部は、前記運転方向情報を保持した状態である、カゴの制御装置。

請求項2

群管理制御が行われるエレベータに配置されたカゴの制御装置であって、目的の階床で停止したカゴにおける戸開時間の延長ボタンの押下を検知可能な検知部と、前記検知部が前記延長ボタンの押下を検知すると、該検知部による検知の前に保持していた運転方向情報を該検知からさらに所定時間以内は保持し続ける運転制御部と、を備え、前記運転方向情報は、前記停止中のカゴが次に動き出すことを予定している運転方向についての情報であり、前記所定時間は、前記延長ボタンが押下されたときに戸開状態が予定されている戸開延長時間より短く、前記運転制御部は、前記停止中のカゴで前記延長ボタンが押下されて該カゴが前記群管理制御の割当対象から外れた状態において、前記所定時間が経過したときは、保持していた前記運転方向情報を消去することで、該カゴが前記消去後の戸閉開始によって前記群管理制御の割当対象に復帰したときに、前記運転方向情報を保持せず、前記所定時間以内に該カゴの戸閉ボタンが押下されたときは、該カゴが戸閉開始によって前記群管理制御の割当対象に復帰したときに、前記運転方向情報を保持した状態である、カゴの制御装置。

請求項3

前記運転制御部は、前記停止したカゴにおいて行先階が登録されていないときに前記検知部が前記延長ボタンの押下を検知すると、前記検知部による検知の前に保持していた運転方向情報を保持し続ける、請求項1又は2に記載のカゴの制御装置。

請求項4

複数のカゴを有するエレベータの制御装置であって、前記複数のカゴのうちのいずれかのカゴが目的の階床で停止したときに、該カゴにおける戸開時間の延長ボタンの押下を検知可能な検知部と、前記検知部が前記延長ボタンの押下を検知すると、前記延長ボタンの押下されたカゴを群管理制御の割当対象から外す群管理制御部と、前記検知部が前記延長ボタンの押下を検知すると、前記検知部による検知の前に保持していた該カゴの運転方向情報を保持し続ける運転制御部と、を備え、前記運転方向情報は、前記停止中のカゴが次に動き出すことを予定している運転方向についての情報であり、前記群管理制御部は、前記延長ボタンが押下されることで前記群管理制御の割当対象から外した停止中のカゴの戸閉開始によって、該カゴを前記群管理制御の割当対象に復帰させ、前記運転制御部は、該カゴが前記群管理制御の割当対象に復帰したときに、前記運転方向情報を保持した状態である、エレベータの制御装置。

請求項5

複数のカゴを有するエレベータの制御装置であって、前記複数のカゴのうちのいずれかのカゴが目的の階床で停止したときに、該カゴにおける戸開時間の延長ボタンの押下を検知可能な検知部と、前記検知部が前記延長ボタンの押下を検知すると、前記延長ボタンの押下されたカゴを群管理制御の割当対象から外す群管理制御部と、前記検知部が前記延長ボタンの押下を検知すると、該検知部による検知の前に保持していた該カゴの運転方向情報を該検知からさらに所定時間以内は保持し続ける運転制御部と、を備え、前記運転方向情報は、前記停止中のカゴが次に動き出すことを予定している運転方向についての情報であり、前記所定時間は、前記延長ボタンが押下されたときに戸開状態が予定されている戸開延長時間より短く、前記群管理制御部は、前記延長ボタンが押下されることで前記群管理制御の割当対象から外した停止中のカゴの戸閉開始によって、該カゴを前記群管理制御の割当対象に復帰させ、前記運転制御部は、前記停止中のカゴで前記延長ボタンが押下されて該カゴが前記群管理制御の割当対象から外れた状態において、前記所定時間が経過したときは、保持していた前記運転方向情報を消去することで、該カゴが前記消去後の戸閉開始によって前記群管理制御の割当対象に復帰したときに、前記運転方向情報を保持せず、前記所定時間以内に該カゴの戸閉ボタンが押下されたときは、該カゴが該戸閉開始によって前記群管理制御の割当対象に復帰したときに、前記運転方向情報を保持した状態である、エレベータの制御装置。

請求項6

前記運転制御部は、保持している運転方向情報と同方向の他の階の乗場呼びが無いと前記群管理制御部からの情報によって判断したときには、前記所定時間以内でも前記運転方向情報を消去する、請求項5に記載のエレベータの制御装置。

請求項7

前記運転制御部は、前記停止したカゴにおいて行先階が登録されていない場合に、前記検知部が前記延長ボタンの押下を検知すると、前記検知部による検知の前に保持していた運転方向情報を保持し続ける、請求項4〜6のいずれか1項に記載のエレベータの制御装置。

技術分野

0001

本発明は、複数のカゴが設置されたエレベータにおけるカゴの制御装置、及び前記エレベータの制御装置に関する。

背景技術

0002

従来から複数のカゴが設置されたエレベータの運転装置が知られている(特許文献1参照)。この運転装置は、所定の階の乗場呼びに対し、利用者等の輸送効率が高くなるように、複数のカゴの中から最適なカゴ(号機)を割り当てる(配車する)、いわゆる群管理を行っている。

0003

また、この群管理では、カゴにおいて通常の戸開ボタンとは別に設けられる戸開時間延長ボタンが押されると、荷物積み下ろし等のために当該カゴが所定の階に長時間停止し、他の階の乗場呼びに長時間応答できなくなることが予想されるため、該カゴを群管理の割当対象から一時的に除外し、乗場呼びに対して他のカゴを割り当てる(配車する)。これにより、利用者等の輸送効率の向上を図っている。

先行技術

0004

特開昭64−43486号公報

発明が解決しようとする課題

0005

上記のエレベータにおいて、戸開時間延長ボタンの押されたカゴの停止時における運転方向(上昇又は下降)は、行先階呼び(カゴ内行先ボタンの押下)が有れば保持されるが、行先階呼びが無ければ保持されない。

0006

このため、例えば、利用者が戸開時間延長ボタンを戸開ボタンの代わりに利用した場合でも、行先階呼びが無ければ運転方向が変化することがある。このとき、他の階の乗り場で待つ利用者の待ち時間が延びる(即ち、輸送効率が低下する)といった問題が生じていた。

0007

そこで、本発明は、複数のカゴを備えるエレベータにおいてカゴの戸開時間の延長ボタンが押下されたときの輸送効率の低下を防ぐことができるカゴの制御装置、及びエレベータの制御装置を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明のカゴの制御装置は、
群管理制御が行われるエレベータに配置されたカゴの制御装置であって、
目的の階床で停止したカゴにおける戸開時間の延長ボタンの押下を検知可能な検知部と、
前記検知部が前記延長ボタンの押下を検知すると、前記検知部による検知の前に保持していた運転方向情報を保持し続ける運転制御部と、を備え、
前記運転方向情報は、前記停止中のカゴが次に動き出すことを予定している運転方向についての情報であり、
前記延長ボタンが押下されることで前記群管理制御の割当対象から外れた該カゴが戸閉開始によって前記群管理制御の割当対象に復帰したときに、前記運転制御部は、前記運転方向情報を保持した状態である。

0009

かかる構成によれば、目的の階床に停止し且つ延長ボタンが押下されたカゴが戸閉開始によって群管理制御の割当対象に復帰したときに、運転制御部が運転方向情報を保持した状態であるため、該カゴが順方向の呼びに対応することができ、これにより、当該エレベータの輸送効率の低下を防ぐことができる。尚、本発明における「順方向の呼び」とは、例えば、「上方向」の運転方向情報を保持しているときには、前記目的の階床より上の階床からの呼びであり、「下方向」の運転方向情報を保持しているときには、前記目的の階床より下の階床からの呼びである。

0010

また、本発明のカゴの制御装置は、
群管理制御が行われるエレベータに配置されたカゴの制御装置であって、
目的の階床で停止したカゴにおける戸開時間の延長ボタンの押下を検知可能な検知部と、
前記検知部が前記延長ボタンの押下を検知すると、該検知部による検知の前に保持していた運転方向情報を該検知からさらに所定時間以内は保持し続ける運転制御部と、を備え、
前記運転方向情報は、前記停止中のカゴが次に動き出すことを予定している運転方向についての情報であり、
前記所定時間は、前記延長ボタンが押下されたときに戸開状態が予定されている戸開延長時間より短く、
前記運転制御部は、前記停止中のカゴで前記延長ボタンが押下されて該カゴが前記群管理制御の割当対象から外れた状態において、
前記所定時間が経過したときは、保持していた前記運転方向情報を消去することで、該カゴが前記消去後の戸閉開始によって前記群管理制御の割当対象に復帰したときに、前記運転方向情報を保持せず、
前記所定時間以内に該カゴの戸閉ボタンが押下されたときは、該カゴが戸閉開始によって前記群管理制御の割当対象に復帰したときに、前記運転方向情報を保持した状態である。

0011

かかる構成によれば、目的の階床に停止したカゴにおいて延長ボタンが押された後、所定時間以内に該カゴの戸閉ボタンが押下されて該カゴが群管理制御の割当対象に復帰したときに、運転制御部が運転方向情報を保持しているため、該カゴが順方向の呼びに対応することができ、これにより、当該エレベータの輸送効率の低下を防ぐことができる。

0012

しかも、所定時間の経過後は運転制御部が運転方向情報を消去するため、該カゴの戸閉を待たずに該カゴ内での上下いずれの方向の行先階呼びにも対応可能となると共に、戸閉後に上下いずれの方向の乗り場呼びにも対向可能となる。

0013

また、これらのカゴの制御装置では、
前記運転制御部は、前記停止したカゴにおいて行先階が登録されていないときに前記検知部が前記延長ボタンの押下を検知すると、前記検知部による検知の前に保持していた運転方向情報を保持し続けてもよい。

0014

かかる構成によれば、カゴの運転制御部が運転方向情報を保持しているため、該カゴにおいて保持した運転方向と逆方向への行先階が登録されることを防止してエレベータの輸送効率の低下を防ぐことができる。

0015

また、本発明のエレベータの制御装置は、
複数のカゴを有するエレベータの制御装置であって、
前記複数のカゴのうちのいずれかのカゴが目的の階床で停止したときに、該カゴにおける戸開時間の延長ボタンの押下を検知可能な検知部と、
前記検知部が前記延長ボタンの押下を検知すると、前記延長ボタンの押下されたカゴを群管理制御の割当対象から外す群管理制御部と、
前記検知部が前記延長ボタンの押下を検知すると、前記検知部による検知の前に保持していた該カゴの運転方向情報を保持し続ける運転制御部と、を備え、
前記運転方向情報は、前記停止中のカゴが次に動き出すことを予定している運転方向についての情報であり、
前記群管理制御部は、前記延長ボタンが押下されることで前記群管理制御の割当対象から外した停止中のカゴの戸閉開始によって、該カゴを前記群管理制御の割当対象に復帰させ、
前記運転制御部は、該カゴが前記群管理制御の割当対象に復帰したときに、前記運転方向情報を保持した状態である。

0016

かかる構成によれば、目的の階床に停止し且つ延長ボタンが押下されたカゴが戸閉開始によって群管理制御の割当対象に復帰したときに、運転制御部が運転方向情報を保持した状態であるため、該カゴが順方向の呼びに対応することができ、これにより、当該エレベータの輸送効率の低下を防ぐことができる。

0017

また、本発明のエレベータの制御装置は、
複数のカゴを有するエレベータの制御装置であって、
前記複数のカゴのうちのいずれかのカゴが目的の階床で停止したときに、該カゴにおける戸開時間の延長ボタンの押下を検知可能な検知部と、
前記検知部が前記延長ボタンの押下を検知すると、前記延長ボタンの押下されたカゴを群管理制御の割当対象から外す群管理制御部と、
前記検知部が前記延長ボタンの押下を検知すると、該検知部による検知の前に保持していた該カゴの運転方向情報を該検知からさらに所定時間以内は保持し続ける運転制御部と、を備え、
前記運転方向情報は、前記停止中のカゴが次に動き出すことを予定している運転方向についての情報であり、
前記所定時間は、前記延長ボタンが押下されたときに戸開状態が予定されている戸開延長時間より短く、
前記群管理制御部は、前記延長ボタンが押下されることで前記群管理制御の割当対象から外した停止中のカゴの戸閉開始によって、該カゴを前記群管理制御の割当対象に復帰させ、
前記運転制御部は、前記停止中のカゴで前記延長ボタンが押下されて該カゴが前記群管理制御の割当対象から外れた状態において、
前記所定時間が経過したときは、保持していた前記運転方向情報を消去することで、該カゴが前記消去後の戸閉開始によって前記群管理制御の割当対象に復帰したときに、前記運転方向情報を保持せず、
前記所定時間以内に該カゴの戸閉ボタンが押下されたときは、該カゴが該戸閉開始によって前記群管理制御の割当対象に復帰したときに、前記運転方向情報を保持した状態である。

0018

かかる構成によれば、目的の階床に停止したカゴにおいて延長ボタンが押された後、所定時間以内に該カゴの戸閉ボタンが押下されて該カゴが群管理制御の割当対象に復帰したときに、運転制御部が運転方向情報を保持しているため、該カゴが順方向の呼びに対応することができ、これにより、当該エレベータの輸送効率の低下を防ぐことができる。

0019

しかも、所定時間の経過後は運転制御部が運転方向情報を消去するため、該カゴの戸閉を待たずに該カゴ内での上下いずれの方向の行先階呼びにも対応可能となると共に、戸閉後に上下いずれの方向の乗り場呼びにも対向可能となる。

0020

前記エレベータの制御装置では、
前記運転制御部は、保持している運転方向情報と同方向の他の階の乗場呼びが無いと前記群管理制御部からの情報によって判断したときには、前記所定時間以内でも前記運転方向情報を消去してもよい。

0021

かかる構成によれば、順方向の呼びが無い場合には、所定時間以内でも当該カゴが逆方向の呼びに応じることができ、これにより、輸送効率が向上する。

0022

また、これらのエレベータの制御装置では、
前記運転制御部は、前記停止したカゴにおいて行先階が登録されていない場合に、前記検知部が前記延長ボタンの押下を検知すると、前記検知部による検知の前に保持していた運転方向情報を保持し続けてもよい。

0023

かかる構成によれば、カゴの運転制御部が運転方向情報を保持しているため、該カゴにおいて保持した運転方向と逆方向への行先階が登録されることを防止してエレベータの輸送効率の低下を防ぐことができる。

発明の効果

0024

上より、本発明によれば、複数のカゴを備えるエレベータにおいてカゴの戸開時間の延長ボタンが押下されたときの輸送効率の低下を防ぐことができるカゴの制御装置、及びエレベータの制御装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0025

図1は、本実施形態に係るエレベータの構成を示す模式図である。
図2は、前記エレベータの乗り場及びその周辺の構成を示す模式図である。
図3は、カゴ内部の出入口周辺を示す図である。
図4は、前記エレベータのカゴが停止階乗り場に到着し、延長ボタンが押されたときのフローを示す図である。
図5は、他実施形態に係るエレベータのカゴが停止階乗り場に到着し、延長ボタンが押されたときのフローを示す図である。

実施例

0026

以下、本発明の一実施形態について、図1図4を参照しつつ説明する。

0027

本実施形態に係るエレベータは、図1及び図2に示すように、建物内を複数の階(フロア)に跨って上下方向に延びる複数の昇降路2と、これら複数の昇降路2の数に対応する数(複数)のカゴ3と、エレベータ1の制御を行うエレベータ制御装置4と、を備える。

0028

また、エレベータ1は、複数の階において各昇降路2に対応する乗り場5をそれぞれ有し、各乗り場5は、カゴドア32と連動して開閉する乗場ドア51と、カゴ3の呼びボタン52と、各カゴ3の位置や動き(運転方向等)が表示されるインジケータ53と、を有する。

0029

このエレベータ1では、利用者が建物のいずれかの階の乗り場5(所定の階床)で呼びボタン52を押す(乗場呼びが入る)ことで、複数のカゴ3のうちのいずれかのカゴ3が当該乗り場5に到着(停止)してカゴドア32及び乗場ドア51が開き、これにより、利用者等がカゴ3に乗降可能となる。このとき、乗り場5においてカゴ3の到着を待つ利用者は、インジケータ53を見ることによって、各カゴ3の位置や動き(運転方向等)を把握できる。

0030

複数のカゴ3のそれぞれは、各昇降路2内に配置され、該昇降路2内を昇降する。具体的に、各カゴ3は、図3にも示すように、出入口311を有し且つ該出入口311から利用者が乗降するカゴ本体31と、カゴ本体31の出入口311を開閉するカゴドア32と、カゴ本体31内において利用者が操作可能な操作盤33と、カゴ3の制御を行うカゴ制御装置(カゴの制御装置)34と、を有する。

0031

操作盤33は、複数の行先ボタン331と、カゴドア32を戸開させる複数種(本実施形態の例では二種)の戸開ボタン332、333と、カゴドア32を戸閉させる閉ボタン(戸閉ボタン)334と、を有する。本実施形態の操作盤33は、カゴドア32を戸開させる開ボタン(通常の戸開ボタン)332と、開ボタン332よりも戸開状態(全開状態)の時間が長い、即ち、戸開時間を延長する戸開ボタンである延長ボタン333と、を有する。

0032

本実施形態のカゴ3では、開ボタン332が押下されたときは、戸開状態が5〜10秒(本実施形態の例では5秒)間続く。即ち、開ボタン332が押下されると、カゴドア32が全開位置まで戸開し、全開位置になってから5秒経過した時点で戸閉し始める。一方、延長ボタン333が押下されたときは、例えば、戸開状態が2分間続く。即ち、延長ボタン333が押下されると、カゴドア32が全開位置まで戸開し、全開位置になってから2分経過した時点で戸閉し始める。尚、いずれの戸開ボタン(開ボタン332、延長ボタン333)が押下されたときでも、開状態において閉ボタン334が押下されると、その時点でカゴドア32が戸閉し始める。また、開ボタン332及び延長ボタン333が押下し続けられている間は、設定時間(本実施形態の例では、開ボタン332が5秒、延長ボタンが2分)が経過しても開状態が維持される。

0033

エレベータ制御装置4は、複数のカゴ3に対して乗場呼びの割当等の群管理制御を行う群管理制御部41を機能的に有する(図1参照)。この群管理制御部41による群管理では、所定の階の乗り場5において乗場呼びが入ったときに(乗り場5において呼びボタン52が押下されたときに)、利用者等の輸送効率が高くなるように複数のカゴ3から前記乗場呼びに対応するカゴ3が選択され、この選択されたカゴ3が該乗場呼びの入った乗り場5に向かう。

0034

このエレベータ制御装置4は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、このCPUによって実行される種々のプログラムやその実行に必要なデータ等を予め記憶するROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性記憶素子、このCPUのいわゆるワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶素子およびその周辺回路等を備えた基盤マイクロコンピュータ等によって構成されている。

0035

各カゴ3に設けられたカゴ制御装置34は、所定の階の乗り場5で停止しているときに該カゴ3の延長ボタン(カゴドア32の開状態の時間が異なる複数種の戸開ボタンのうちの最も戸開状態の長い戸開ボタン)333が押下されたことを検知可能な検知部341と、延長ボタン333が押下されたことを検知部341が検知すると、延長ボタン333の押下の直前に保持していた運転方向情報を保持し続けるカゴ運転制御部(運転制御部)342と、を機能的に有する。ここで、「運転方向情報」とは、目的の階の乗り場5に停止したカゴ3が次に動き出すことを予定している運転方向(移動方向)についての情報である。例えば、目的の階の乗り場(目的の階床)5に停止したカゴ3がカゴドア32の開閉後(利用者の乗降後)に上昇することを予定しているときの「運転方向情報」は、「上方向」であり、目的の階の乗り場5に停止したカゴ3がカゴドア32の開閉後に下降することを予定しているときの「運転方向情報」は、「下方向」である。

0036

このカゴ制御装置34も、例えば、CPU(Central Processing Unit)、このCPUによって実行される種々のプログラムやその実行に必要なデータ等を予め記憶するROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性記憶素子、このCPUのいわゆるワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶素子およびその周辺回路等を備えた基盤やマイクロコンピュータ等によって構成されている。

0037

以上のカゴ制御装置34によるカゴ3の制御について、図4も参照しつつ以下において具体的に説明する。

0038

カゴ3が目的の階の乗り場5(以下、「停止階乗り場5A」とも称する。)に到着すると戸開する(ステップS1)。このとき、停止階乗り場5Aに停止したカゴ3において、該乗り場5Aのある階以外の階の行先ボタン331は、押下されていない。即ち、該カゴ3は、最終のカゴ3内の行先階呼びによって停止階乗り場5Aに停止した状態である。カゴ3内の利用者が延長ボタン333を押下すると、検知部341がこの延長ボタン333の押下を検知し(ステップS2:Yes)、検知信号をカゴ運転制御部342(カゴ制御装置34)に出力する。そして、検知信号がカゴ運転制御部342に入力されると、カゴ運転制御部342は、延長ボタン333の押下の直前に保持していた運転方向情報を保持(記憶)し続ける(ステップS3)。即ち、カゴ3が停止階乗り場5Aに到着したときに、カゴ運転制御部342が運転方向情報を保持している状態でカゴ3内の利用者によって延長ボタン333が押下されると、該カゴ運転制御部342は、運転方向情報を検知信号の入力から(即ち、検知部341による延長ボタン333の押下の検知から)さらに保持し続ける。例えば、カゴ3が、下方の階の乗り場5から上昇して停止階乗り場5Aに停止(到着)したときに、カゴ運転制御部342が「上方向」の運転方向情報を保持していた場合には、該カゴ運転制御部342は、「上方向」の運転方向情報を検知信号の入力からさらに保持し続ける。

0039

また、カゴ運転制御部342は、検知信号が入力されると、群管理制御部41に向け、該カゴ3を群管理制御の割当対象から外すことをリクエストするリクエスト信号を出力し、このリクエスト信号を受信した群管理制御部41は、群管理制御の割当対象から該カゴ3(リクエスト信号を出力したカゴ運転制御部342を有するカゴ3)を外す(ステップS4)。尚、ステップS3とステップS4との順序は、限定されない。即ち、ステップS3とステップS4とは、同時に行われてもよく、逆の順序で行われてもよい。

0040

この群管理制御の割当対象から外れたカゴ3において、戸閉が開始されると(ステップS5)、該カゴ3のカゴ運転制御部342が群管理制御部41に向け、該カゴ3を群管理制御の割当対象に復帰させることをリクエストするリクエスト信号を出力し、このリクエスト信号を受信した群管理制御部41は、該カゴ3を群管理制御の割当対象に復帰させる(ステップS6)。尚、戸閉開始のタイミングは、閉ボタン334が押下されない場合は、カゴドア32が全開してから戸開延長時間(延長ボタン333が押下されたときに戸開状態が予定されている時間:本実施形態の例では、2分)が経過したときであり、カゴドア32が全開してから2分(戸開延長時間)経過前に閉ボタン334が押下された場合は、この閉ボタン334が押下されたときである。

0041

停止階乗り場5Aに停止しているカゴ3の戸閉開始によって該カゴ3が群管理制御の割当対象に復帰すると、群管理制御部41による群管理制御において、他の階の乗場呼びが入ったときに該カゴ3に前記乗場呼びを割り当て可能となるが、該カゴ3のカゴ運転制御部342は、延長ボタン333の押下の直前に保持していた運転方向情報を保持(記憶)した状態であるため、この保持し続けている運転方向情報と同方向の他の階の乗場呼び(本実施形態の例では、停止階乗り場5Aより上方の階の乗り場5からの乗場呼び:以下、「順方向の乗場呼び」と称する。)しか割り当てられない。

0042

尚、カゴ3が停止階乗り場5Aに停止しているときにカゴ3内で行先ボタン331が押されても、カゴ運転制御部342が運転方向情報を保持し続けている間は、該運転方向情報と同方向の行先呼び(本実施形態の例では、停止階乗り場5Aより上方の階の行先ボタン331が押されたとき:以下、「順方向の行先呼び」と称する。)にしか、カゴ3は対応しない。

0043

そして、戸閉が完了すると(ステップS7)、順方向の乗場呼び又は順方向の行先呼びが入っている場合には、カゴ3は、これら順方向の乗場呼び又は順方向の行先階呼びに対応して順方向に移動する(本実施形態の例では、上昇する)。また、該カゴ3が群管理制御の割当対象に復帰後、所定時間(本実施形態の例では、2秒)が経過するまでに順方向の乗場呼び又は順方向の行先呼びが入らず且つ所定時間の経過後に前記運転方向情報と反対方向の他の階の乗場呼び(以下、「逆方向の乗場呼び」と称する。)や行先階呼び(以下、「逆方向の行先階呼び」と称する。)が入った場合には、カゴ3は、これら逆方向の乗場呼び又は逆方向の行先呼びに対応して逆方向に移動する(本実施形態の例では下降する)。また、所定時間が経過しても、何れの方向の乗場呼びも行先階呼びも入らない場合には、カゴ3は、戸閉状態で停止階乗り場5Aに留まる。

0044

また、カゴ3が停止階乗り場5Aに到着(停止)して戸開したときに、該カゴ3の延長ボタン333が押下されない場合(即ち、検知部341が延長ボタン333の押下を検知しない場合)には(ステップS2:No)、カゴドア32が戸開状態(全開状態)のときに、閉ボタン334が押下されなければ、カゴドア32が全開してから5秒が経過するまで戸開状態が維持され、閉ボタン334が押下され又はカゴドア32が全開してから5秒経過すると、カゴドア32が戸閉し始める(ステップS8)。戸閉が完了すると(ステップS7)、該カゴ3は、他の階の乗場呼びが割り当てられる又は行先階呼びが入っている場合には、該呼びに応じた方向に移動(昇降)し、呼びが入らない場合には、該停止階乗り場5Aに留まる。

0045

以上のエレベータ1によれば、停止階乗り場5Aに停止し且つ延長ボタン333が押下されたカゴ3が戸閉開始によって群管理制御の割当対象に復帰したときに、カゴ運転制御部342が運転方向情報(詳しくは、延長ボタン333の押下直前に保持していた運転方向情報)を保持した状態である。このため、該カゴ3が順方向の呼びに対応することができ、これにより、当該エレベータ1の輸送効率の低下が防がれる。詳しくは、以下の通りである。

0046

停止階乗り場5Aに停止しているカゴ3の延長ボタン333が押下され、カゴドア32の開状態が戸開延長時間(本実施形態の例では2分間)の満了まで維持される場合には、該停止階乗り場5Aにカゴ3が長時間停止することになる。このため、順方向の乗場呼びが入っていても、該カゴ(停止階乗り場5Aに停止しているカゴ)3ではなく、他のカゴ3が前記乗場呼びを割り当てられて該乗場呼びの入った乗り場5に向かう方が、輸送効率が低下しない(即ち、前記乗場呼びの入った乗り場5での利用者の待ち時間が短くなる)。

0047

一方、停止階乗り場5Aに停止しているカゴ3が、延長ボタン333が押下されたにも関わらず閉ボタン334の押下によって短時間(戸開延長時間より短い時間)で戸閉した場合には、該カゴ(停止階乗り場5Aに停止しているカゴ)3が前記乗場呼びの入った乗り場5に向かう方が他のカゴ3が向かうより該乗り場5に早く着く場合がある。

0048

しかし、従来のエレベータでは、停止階乗り場に停止中にカゴの延長ボタンが押下されると、カゴ(カゴ運転制御部)が運転方向情報を保持していない状態となるため、群管理制御の割当対象に復帰したときに逆方向の乗場呼びや逆方向の行先階呼びが入っていると、この逆方向の乗場呼び又は逆方向の行先階呼びに応じてしまい、前記順方向の乗場呼びに応じられなくなる。その結果、カゴ(延長ボタンが押されたカゴ)が順方向の乗場呼びに応じた方が輸送効率が良い場合でも、該カゴが前記逆方向の乗場呼びや前記逆方向の行先階呼びに応じ、これにより、前記順方向の乗場呼びに対して他のカゴ(停止階乗り場に停止するカゴと異なるカゴ)が割り当てられるため、輸送効率が低下してしまう。

0049

そこで、本実施形態のエレベータ1では、停止階乗り場5Aで停止中のカゴ3において延長ボタン333が押下されたときに、カゴ3が戸閉開始によって群管理制御の割当対象に復帰したときに該カゴ3のカゴ運転制御部342が延長ボタン333の押下直前の運転方向情報を保持し続けて逆方向の乗場呼びや逆方向の行先階呼びに対応しないようにすることで、戸閉後に前記順方向の乗場呼びに応じることができるようにしている。即ち、本実施形態のエレベータ1では、延長ボタン333が押下されても、該延長ボタン333が押下されたカゴ3が戸閉開始したタイミングにおいて他のカゴ3が前記順方向の乗場呼びを割り当てられたときに比べて輸送効率が向上する場合、当該カゴ(停止階乗り場5Aに停止しているカゴ)3が戸閉後に前記順方向の乗場呼びに応じることができる。その結果、当該エレベータ1における輸送効率の低下を防ぐことができる。尚、群管理制御の割当対象に復帰後所定時間(本実施形態の例では、2秒)が経過しても順方向の乗場呼びが入ってない場合には、停止階乗り場5Aに停止しているカゴ3は、保持していた運転方向情報を消去して新たな(逆方向の)運転方向情報を保持し又は逆方向の運転方向情報に書き換えられることで、戸閉後に、逆方向の乗場呼びや逆方向の行先階呼びに応じることが可能となる。

0050

しかも、停止階乗り場5Aに停止したカゴ3において延長ボタン333が押下されたときに、該カゴ3が上述のように動作することで、他の階の乗り場5で待つ利用者がインジケータ53を見たときに、カゴ3の動きに違和感を持つこと(例えば、エレベータ1において動作異常(故障)が生じているとの誤解等)を防ぐこともできる。詳しくは、以下の通りである。

0051

例えば、カゴが下方の階の乗り場から上昇して停止階乗り場に到着した場合において、該カゴで延長ボタンが押下されたときに、閉ボタンが押されることで比較的短時間で戸閉しても、従来のエレベータのカゴは、延長ボタンが押下されると運転方向情報を持たない(消去する)構成であるため、停止階乗り場より下方の階の乗り場で乗場呼びが入っていると、停止階乗り場より上方の階の乗り場で乗場呼びが入っていても、前記下方の階の乗り場に向かう場合がある。

0052

このとき、停止階乗り場より上方の階の乗り場で乗場呼びを入れた利用者があり、この利用者が当該乗り場のインジケータを見ていて、他のカゴの位置や移動方向から、停止階乗り場に到着したカゴが当該乗り場に来ると予想していたときに、停止階乗り場から動き出したカゴが停止階乗り場より下方の階に向かう(下降する)と、このカゴの動き(挙動)に違和感を持つ。

0053

しかし、本実施形態のエレベータ1では、停止階乗り場5Aで停止したカゴ3において延長ボタン333が押下された場合、戸閉開始によって群管理制御の割当対象に復帰したときにカゴ運転制御部342が延長ボタン333の押下直前の運転方向情報を持ち続け、この運転方向情報を持ち続けている間は逆方向の乗場呼びや逆方向の行先階呼びには対応しないため、比較的短時間で戸閉してエレベータ制御装置4による群管理制御の割当対象に復帰したときに当該カゴ3が上方の階の乗場呼び(前記利用者が入れた乗場呼び)に対応する。これにより、本実施形態のエレベータ1によれば、利用者がインジケータ53を見ていて違和感を覚えない運行管理が可能となる。

0054

尚、本発明のエレベータのカゴ制御装置、及びエレベータ制御装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。

0055

上記実施形態の群管理制御部41(エレベータ制御装置4)及びカゴ運転制御部342(カゴ制御装置34)は、延長ボタン333が押下された場合、カゴドア32が戸閉し始めると該カゴ3を群管理制御の割当対象に復帰させ、この群管理制御の割当対象に復帰してから2秒後(所定時間経過後)に、保持し続けていた運転方向情報(延長ボタン333の押下直前の運転方向情報)を消去するが、この構成に限定されない。

0056

例えば、群管理制御部41及びカゴ運転制御部342において、延長ボタン333の押下直前の運転方向情報を保持し続ける時間は、延長ボタン333が押下された後で且つカゴドア32が戸閉し始める時点より前までの時間(即ち、戸開延長時間より短い時間:例えば、延長ボタン333の押下によってカゴ運転制御部342が有するタイマーの動作が開始してから1分が経過する時点までの時間)であってもよい。尚、タイマーは、カゴ運転制御部342以外の構成が有していてもよい。

0057

この群管理制御部41及びカゴ運転制御部342による具体的な制御を、図5を参照しつつ、以下において説明する。

0058

最後のカゴ3内の行先階呼びによって該カゴ3が停止階乗り場5Aに到着し、該停止階乗り場5Aで停止中、即ち、戸開完了後(ステップS11)にカゴ3内の利用者によって延長ボタン333が押下されると(ステップS12:Yes)、延長ボタン333の押下を検知した検知部341からの検知信号がカゴ運転制御部342に入力される。これにより、該カゴ運転制御部342のタイマーが動作を開始し(ステップS13)、該カゴ運転制御部342が、延長ボタン333の押下直前に保持していた運転方向情報を前記検知からさらに所定時間保持し続ける(ステップS14)。

0059

続いて、カゴ運転制御部342が群管理制御部41に向けてリクエスト信号を出力し、このリクエスト信号を受信した群管理制御部41が、群管理制御の割当対象から該カゴ3を外す(ステップS15)。尚、ステップS13〜ステップS15の順序は、限定されない。

0060

カゴ運転制御部342は、タイマーが動作を開始してから所定時間(本実施形態の例では、1分)経過した時点で(ステップS16:Yes)、保持していた運転方向情報を消去し(ステップS17)、何れの方向の呼び(乗場呼び及び行先階呼び)に対しても対応可能な状態となる。この状態で閉ボタン334が押下されないまま(ステップS18:No)でカゴドア32が全開してから戸開延長時間(本実施形態の例では、2分)が経過すると(ステップS19:Yes)、戸閉が開始し(ステップS20)、該カゴ3が群管理制御の割当対象に復帰する(ステップS21)。

0061

一方、延長ボタン333が押下された後、カゴ運転制御部342においてタイマーが動作を開始してから所定時間(1分)経過前(ステップS16:No)に閉ボタン334が押下された場合(ステップS18:Yes)、戸閉開始(ステップS20)によって該カゴ3が群管理制御の割当対象に復帰する(ステップS21)。

0062

尚、カゴ3の群管理制御の割当対象への復帰は、上記実施形態同様、上記の何れの場合においても、カゴドア32の戸閉開始時に、カゴ運転制御部342が群管理制御部41に向け、該カゴ3を群管理制御の割当対象に復帰させることをリクエストするリクエスト信号を出力し、群管理制御部41がこのリクエスト信号を受信することによって行われる。また、該カゴ3に対する乗場呼びの再割り当てが行われる具体的な時間は限定されない。

0063

戸閉が完了すると(ステップS22)、所定時間が経過する前に、順方向の乗場呼び又は順方向の行先呼びが入っている場合には、カゴ3は、これら順方向の乗場呼び又は順方向の行先呼びに対応して順方向に移動する(本実施形態の例では、上昇する)。また、所定時間が経過するまでに順方向の乗場呼び又は順方向の行先呼びが入らず、所定時間の経過後に、逆方向の乗場呼びや逆方向の行先階呼びが入った場合には、カゴ3は、これら各呼びに対応して逆方向に移動する。また、所定時間が経過しても、何れの方向の乗場呼びも行先階呼びも入らない場合には、カゴ3は、戸閉状態で停止階乗り場5Aに留まる。

0064

また、カゴ3が停止階乗り場5Aに到着(停止)して戸開したときに、該カゴ3の延長ボタン333が押下されない場合には(ステップS12:No)、カゴドア32が戸開状態(全開状態)のときに、閉ボタン334が押下されなければ、カゴドア32が全開してから5秒が経過するまで戸開状態が維持され、閉ボタン334が押下され又はカゴドア32が全開してから5秒経過すると、カゴドア32が戸閉し始める(ステップS23)。戸閉が完了すると(ステップS22)、該カゴ3は、他の階の乗場呼びが割り当てられる又は行先階呼びが入っている場合には、該呼びに応じた方向に移動(昇降)し、呼びが入らない場合には、該停止階乗り場5Aに留まる。

0065

このように、当該エレベータ1によれば、停止階乗り場5Aにおいてカゴ3が開状態であるにも関わらず、延長ボタン333の押下によるタイマーの動作開始から所定時間(本実施形態の例では、1分)を経過することで、カゴ運転制御部342は、保持していた運転方向情報を消去し、これにより、逆方向の乗場呼びや逆方向の行先階呼びに対して対向可能となる。即ち、延長ボタン333の押下によってカゴドア32が全開してから所定時間が経過した後にカゴ運転制御部342において消去された運転方向情報(例えば、上方向)と逆方向の乗場呼びや逆方向の行先階呼びが入ると、カゴ運転制御部342は、前記逆方向の運転方向情報を保持した状態となり、戸閉後に該逆方向の運転方向情報に沿った方向(例えば、下方向)に移動する。

0066

以上の構成では、停止階乗り場5Aに停止したカゴ3において延長ボタン333が押された後、該延長ボタン333の押下によるタイマーの動作開始から所定時間以内に該カゴ3の閉ボタン334が押下されて該カゴ3が群管理制御の割当対象に復帰したときに、カゴ運転制御部342が延長ボタン333の押下直前の運転方向情報を保持し続けているため、該カゴ3が順方向の呼びに対応することができ、これにより、当該エレベータ1の輸送効率の低下が防がれる。

0067

しかも、このエレベータ1によれば、所定時間の経過後はカゴ運転制御部342が運転方向情報を消去するため、該カゴ3の戸閉(戸開延長時間の経過による戸閉)を待たずに該カゴ3内での上下いずれの方向の行先階呼びにも対応可能となると共に、戸閉後に上下いずれの方向の乗り場呼びにも対向可能となる。尚、カゴ運転制御部342は、タイマーの動作開始から所定時間(戸開延長時間より短い時間)の経過後に保持している運転方向情報を消去しない構成であってもよい。

0068

また、カゴ制御装置34(カゴ運転制御部342)は、延長ボタン333が押下されたときに、保持している運転方向情報と同方向の他の階の乗場呼びが無いとエレベータ制御装置4(群管理制御部41)からの情報によって判断したときには、所定時間の経過前でも運転方向情報を消去してもよい。かかる構成によれば、順方向の呼びが無い場合には、所定時間が経過していなくても当該カゴ3が逆方向の呼びに対応する(即ち、消去された運転方向情報(例えば、上方向)とは逆方向の運転方向情報(例えば、下方向)を保持する)ことができ、これにより、輸送効率が向上する。

0069

また、上記実施形態のエレベータ1では、複数のカゴ3の群管理制御をエレベータ制御装置4(群管理制御部41)が行い、運転方向情報の保持等をカゴ制御装置34(カゴ運転制御部342)が行っているが、この構成に限定されない。前記複数のカゴ3の運行管理と前記運転方向情報の保持等とを一つの制御装置が行う構成であってもよい。

0070

上記実施形態のカゴ3は、二種の戸開ボタン(開ボタン332、延長ボタン333)を有するが、この構成に限定されない。操作盤33は、開状態の時間が異なる三種以上の戸開ボタンを有する構成でもよい。この場合、開状態の時間(設定時間)が最も長い戸開ボタンを延長ボタン333とする。

0071

また、上記実施形態のカゴ3では、延長ボタン333が押されると、閉ボタン334が押されなければ、戸開状態になってから設定時間の経過後に戸閉し始めるが、この構成に限定されない。例えば、カゴ3は、延長ボタン333が押されると、閉ボタン334が押されるまで開状態が維持される構成でもよい。

0072

1…エレベータ、2…昇降路、3…カゴ、31…カゴ本体、311…出入口、32…カゴドア、33…操作盤、331…行先ボタン、332…開ボタン(戸開ボタン)、333…延長ボタン(戸開ボタン)、334…閉ボタン(戸閉ボタン)、34…カゴ制御装置、341…検知部、342…カゴ運転制御部(運転制御部)、4…エレベータ制御装置、41…群管理制御部、5…乗り場、5A…停止階乗り場(乗り場)、51…乗場ドア、52…ボタン、53…インジケータ

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