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技術 環境計測装置及び環境計測システム。

出願人 公立大学法人公立諏訪東京理科大学サイミックス株式会社株式会社三社電機イースタン
発明者 小林誠司川口一雄佐々木恭助春原貴志五味久喜大西衛西智洋三澤剛史姫野聖也菊池大介
出願日 2019年10月16日 (2年0ヶ月経過) 出願番号 2019-189810
公開日 2021年4月22日 (5ヶ月経過) 公開番号 2021-064302
状態 特許登録済
技術分野 測定値信号、等のための伝送方式 植物の栽培
主要キーワード 環境計測装置 演算エンジン 通気ダクト内 クラウドコンピュータ 気象観測用 温度変化特性 遮蔽版 空気移動
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

ケースに入れた状態で日照を受けても正確な温度・湿度計測が可能で、かつ、電池などの電力で長期間動作可能で、かつ、インターネット接続可能な環境計測装置を提供する。

解決手段

環境を計測する環境計測センサ13と、前記環境計測センサで計測された環境情報を送信する送信部18と、前記環境計測センサに風をあてる電動ファン15とを備える環境計測装置10であって、前記環境計測センサ13は、前記電動ファン15の駆動に同期して複数回の計測を行い、前記送信部18は、前記環境計測センサ13による計測結果である環境情報を送信する環境計測装置10。

概要

背景

近年、農業においてセンサ技術を用いて農作物育成条件を最適化し、収益を高め品質を向上させる取り組みが行われている。 このためには農場の温度や湿度を正確に測定することが第一に必要である。同様の取り組みが畜産業においてもおこなわれている。

温度や湿度を計測するセンサは多種あり、それらを農業や畜産に持ち込めば、環境情報(温度や湿度)を簡単に計測できると考えられる。 しかし実際には次に示す4つの問題が存在する。

第1の問題は水(センサの耐水性)である。農場内において水や農薬肥料などの液体散布する際に、温度や湿度を計測するセンサに液体が掛かってしまう可能性がある。このため、多少の水がかかった程度では壊れないように耐水性のあるケースにセンサを収納しなければならない。 第2の問題は日照である。農作物には日照が必要なので、たとえハウス内の農業であっても、ガラスビニール越しに日照が届くようになっている。 この日照がケースを照射すると、ケース内の温度は一挙に高くなり、ケース内部に収納したセンサの計測値は、農場内の温度や湿度とは異なった値となってしまう。 第3の問題は電源である。 農場内において電源が取れる場所は限られているので、できれば電池駆動で動作する温度センサ湿度センサが望ましい。 第4の問題はネットワークである。 多くの農場において、ネットワーク線ネットワーク装置を設置するのは難しい。 また仮に設置したとしても動物ワイヤを齧られるなどのトラブルが発生し、維持管理が大変である。

そこで、上記の問題のうち第1の問題及び第2の問題を解決することのできる技術(気象観測用温度計)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。

概要

ケースに入れた状態で日照を受けても正確な温度・湿度の計測が可能で、かつ、電池などの電力で長期間動作可能で、かつ、インターネット接続可能な環境計測装置を提供する。環境を計測する環境計測センサ13と、前記環境計測センサで計測された環境情報を送信する送信部18と、前記環境計測センサに風をあてる電動ファン15とを備える環境計測装置10であって、前記環境計測センサ13は、前記電動ファン15の駆動に同期して複数回の計測を行い、前記送信部18は、前記環境計測センサ13による計測結果である環境情報を送信する環境計測装置10。

目的

本発明は、上記した第1の問題、第2の問題、第3の問題及び第4の問題のすべてを解決できる環境計測装置及び環境計測システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

環境を計測する環境計測センサと、前記環境計測センサで計測された環境情報を送信する送信部と、前記環境計測センサに風をあてる電動ファンとを備える環境計測装置であって、前記環境計測センサは、前記電動ファンの駆動に同期して複数回の計測を行い、前記送信部は、前記環境計測センサによる計測結果である環境情報を送信することを特徴とする環境計測装置。

請求項2

前記環境計測センサは、温度センサを有することを特徴とする請求項1に記載の環境計測装置。

請求項3

前記環境計測センサは、湿度センサをさらに有することを特徴とする請求項2に記載の環境計測装置。

請求項4

前記電動ファンは、前記環境計測センサが前記環境を計測しない期間中は駆動しないように間欠制御されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の環境計測装置。

請求項5

前記環境計測センサとは別に、照度センサをさらに備え、前記電動ファンは、前記照度センサの計測結果に応じて動作することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の環境計測装置。

請求項6

前記複数回計測した環境情報から前記環境計測センサ周囲の気温推定値を求める演算を、温度勾配係数とする指数関数を用いて行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の環境計測装置。

請求項7

前記電動ファンによる空気移動を容易にする通気ダクトをさらに備え、前記通気ダクト内に前記環境計測センサが設置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の環境計測装置。

請求項8

前記送信部は、前記環境情報をLPWA無線信号にて送信することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の環境計測装置。

請求項9

請求項1〜8のいずれかに記載の環境計測装置と、前記環境計測装置から送信された前記環境情報を受信する受信基地局と、前記受信基地局で受信された前記環境情報から前記環境計測センサ周囲の環境推定値を求めるクラウドサーバとを備え、前記環境計測装置において前記電動ファンの動作に同期して前記環境情報を複数回計測し、前記複数回計測した前記環境情報を前記受信基地局に送信し、前記受信基地局で受信した前記環境情報から前記環境計測センサ周囲の環境推定値を求めること特徴とする環境計測システム

技術分野

0001

本発明は、環境計測装置及び環境計測システムに関する。

背景技術

0002

近年、農業においてセンサ技術を用いて農作物育成条件を最適化し、収益を高め品質を向上させる取り組みが行われている。 このためには農場の温度や湿度を正確に測定することが第一に必要である。同様の取り組みが畜産業においてもおこなわれている。

0003

温度や湿度を計測するセンサは多種あり、それらを農業や畜産に持ち込めば、環境情報(温度や湿度)を簡単に計測できると考えられる。 しかし実際には次に示す4つの問題が存在する。

0004

第1の問題は水(センサの耐水性)である。農場内において水や農薬肥料などの液体散布する際に、温度や湿度を計測するセンサに液体が掛かってしまう可能性がある。このため、多少の水がかかった程度では壊れないように耐水性のあるケースにセンサを収納しなければならない。 第2の問題は日照である。農作物には日照が必要なので、たとえハウス内の農業であっても、ガラスビニール越しに日照が届くようになっている。 この日照がケースを照射すると、ケース内の温度は一挙に高くなり、ケース内部に収納したセンサの計測値は、農場内の温度や湿度とは異なった値となってしまう。 第3の問題は電源である。 農場内において電源が取れる場所は限られているので、できれば電池駆動で動作する温度センサ湿度センサが望ましい。 第4の問題はネットワークである。 多くの農場において、ネットワーク線ネットワーク装置を設置するのは難しい。 また仮に設置したとしても動物ワイヤを齧られるなどのトラブルが発生し、維持管理が大変である。

0005

そこで、上記の問題のうち第1の問題及び第2の問題を解決することのできる技術(気象観測用温度計)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。

先行技術

0006

実開昭61−92843号公報
特開昭57−28225号公報

発明が解決しようとする課題

0007

特許文献1に記載の気象観測用温度計は、温度センサをケースに搭載して雨水を避ける構造となっている。また、特許文献1に記載の気象観測用温度計は、電動ファンを搭載して外部の空気を取り入れるように構成されているため、直射日光を受けてケースが温度上昇した場合においても、正しい温度を計測することができる。 このため、特許文献1に記載の気象観測用温度計によれば、上帰した第1の問題及び第2の問題を解決することができる。

0008

しかしながら、ファンを駆動するためには電力が必要であり、市販されている強制通風型の温度計はいずれも交流電源への接続を前提としている。つまり上記した第3の問題及び第4の問題は解決されていない。

0009

なお、感温プローブからの計測値の変化特性を利用して体温を短時間で測定する電子体温計が知られている(例えば、特許文献2参照。)。 そこで、ファンを併用した温度計を作成し、特許文献2に記載されている方法を適用すれば、ファンの駆動時間を短くできると考えられる。

0010

しかしながら、特許文献2に記載の方法は、ほぼ一定温度の人体に適用する方法である。本発明が対象としている農業用などに適用する温度計では、屋外で日照にさらされることがあり、極めて大きな温度変化を計測しなければならない。このため特許文献2の方法を適用した場合には計測誤差が大きくなってしまう。また、上記した第3の問題及び第4の問題は解決されていない。

課題を解決するための手段

0011

そこで、本発明は、上記した第1の問題、第2の問題、第3の問題及び第4の問題のすべてを解決できる環境計測装置及び環境計測システムを提供することを目的とする。

0012

そこで、本発明者は、鋭意努力を重ねた結果、環境計測装置に、環境を計測する環境計測センサと、環境計測センサで計測された環境情報を送信する送信部と、環境計測センサに風をあてる(通風用の)電動ファン(15)とを搭載するようにすれば、電動ファンの駆動により適正化された環境情報(温度や湿度)を計測してインターネット上のクラウドサーバ伝送し、当該クラウドサーバにおいてより正しい温度を求めて表示することが可能で、上記した第1の問題、第2の問題、第3の問題及び第4の問題のすべてを解決できる環境計測装置及び環境計測システムを実現可能となることに想到した。本発明は以下の構成よりなる。

0013

[1]本発明の環境計測装置は、環境を計測する環境計測センサ(13)と、前記環境計測センサで計測された環境情報を送信する送信部(18)と、前記環境計測センサに風をあてる電動ファン(15)とを備える環境計測センサ(10)であって、前記環境計測センサ(13)は、前記電動ファン(15)の駆動に同期して複数回の計測を行い、前記送信部(18)は、前記環境計測センサ(13)による計測結果である環境情報を送信するものである。

0014

[2]本発明の環境計測装置(10)においては、前記環境計測センサ(13)は、温度センサを有することが好ましい。

0015

[3]本発明の環境計測装置(10)においては、前記環境計測センサ(13)は、湿度センサをさらに有することが好ましい。

0016

[4]本発明の環境計測装置(10)においては、前記電動ファン(15)は、前記環境計測センサ(13)が前記環境を計測しないタイミングでは駆動しないように間欠制御されることが好ましい。

0017

[5]本発明の環境計測装置(10)は、前記環境計測センサ(13)とは別に、照度センサ(14)をさらに備え、前記電動ファン(15)は、前記照度センサ(14)の計測結果に応じて動作することが好ましい。

0018

[6]本発明の環境計測装置(10)においては、前記複数回計測した環境情報から前記環境計測センサ(13)周囲の気温推定値を求める演算を、温度勾配係数とする指数関数を用いて行うことが好ましい。

0019

[7]本発明の環境計測装置(10)においては、前記電動ファン(15)による空気移動を容易にする通気ダクト(102)をさらに備え、前記通気ダクト(102)内に前記環境計測センサ(13)が設置されていることが好ましい。

0020

[8]本発明の環境計測装置(10)においては、前記送信部(18)は、前記環境情報をLPWA無線信号にて送信することが好ましい。

0021

[9]本発明の環境計測システム(1)は、本発明の環境計測装置(10)と、前記環境計測装置(10)から送信された前記環境情報を受信する受信基地局(7)と、前記受信基地局(7)で受信された前記環境情報から前記環境計測センサ(13)周囲の環境推定値を求めるクラウドサーバ(20)とを備える環境計測システム(1)であって、前記環境計測装置(10)において前記電動ファン(15)の動作に同期して前記環境情報を複数回計測し、前記複数回計測した前記環境情報を前記受信基地局(7)に送信し、前記受信基地局(7)で受信した前記環境情報から前記環境計測センサ(13)周囲の環境推定値を求めるものである。

発明の効果

0022

本発明によれば、環境計測装置を、環境を計測する環境計測センサと、環境計測センサで計測された環境情報を送信する送信部と、環境計測センサに風をあてる(通風用の)電動ファンとを備える環境計測装置としたことから、電動ファンの駆動により適正化された環境情報(温度や湿度)を計測してインターネット上のクラウドサーバに伝送し、当該クラウドサーバにおいてより正しい温度を求めて表示することが可能となる。すなわち、本発明によれば、ケースに入れた状態で日照を受けてもより正しい温度の計測が可能で、かつ、電池などの電力で長期間動作可能、かつ、インターネット接続可能な環境計測装置及び環境計測システム、すなわち、上記した第1の問題、第2の問題、第3の問題及び第4の問題のすべてを解決できる環境計測装置及び環境計測システムが実現可能となる。

図面の簡単な説明

0023

環境計測システム1の全体構成を説明する図である。
環境計測装置10の構成を示す図である。
環境計測装置10の回路構成を示す模式図である。
環境計測装置10で用いる回路基板101の構成図である。
マイクロコントローラ12のアルゴリズムを示すフローチャートである。
電動ファン15による温度変化特性と計測値を示す図である。
ペイロードデータ30の構成を示す図である。
実施例2における、電動ファン15による温度変化特性と計測値を示す図である。
実施例2における、マイクロコントローラ12のアルゴリズムを示すフローチャートである。

実施例

0024

以下、本開示を実施するための実施形態について説明する。

0025

[実施例1]
図1は、環境計測システム1の全体構成を説明する図である。
実施例1に係る環境計測システム1は、図1に示すように、通風用の電動ファンを搭載した環境計測装置10で計測した温度、湿度、照度などの環境情報を電動ファンの駆動タイミングに関連付けて複数回計測し、複数回の計測データを低消費電力長距離伝送可能のLPWA(Low Power Wide Area)無線信号を用いて受信基地局(LPWA基地局)7に伝送する。

0026

受信基地局7は、環境計測装置10から送信された環境情報を受信して、インターネット上のクラウドコンピュータ20に伝送する。クラウドコンピュータ20は、環境情報をデータベース22に保管していく。演算エンジン21はクラウドコンピュータ20で実行される演算プログラムであって、環境計測装置10周辺の温度や湿度を正確に求める。 演算エンジン21により求められた結果はクラウドコンピュータ20によりインターネット(Web)上にある表示装置に表示される。 ユーザはユーザ端末8でインターネット(Web)にアクセスすることにより、環境計測装置10周辺の温度や湿度を正確に知ることができる。

0027

演算エンジン21は、例えば農業用温度センサの温度計測値氷点下になるなど、異常があると判断される場合、ユーザ端末にメールなどの手段で警報を送ることもできる。 警報を発する温度設定値を、ユーザはユーザ端末8を経由してクラウドコンピュータ20に設定することができる。

0028

環境計測システム1はこのように、通風用の電動ファンを用い、電動ファンの駆動タイミングに関連付けて複数の環境情報をインターネットに送ることにより、ユーザは、これまでの温度計や湿度計よりも正しい温度、湿度などの情報を得ることができる。

0029

<環境計測装置の構成>
図2は、環境計測装置10の構成を示す図である。
実施例1に係る環境計測装置10は、図2に示すように、小型で防水機能を備え、内蔵するバッテリー16により駆動されるのでコンセントへの接続が不要となっている。また無線通信デバイスとしてLPWA無線送信機18を搭載しているので、電池駆動であっても長期間の安定動作を実現する。 さらにLPWA無線信号により環境情報がネットワークに伝送されるので、難しい無線の設定や、ケーブルの引き回しは必要とせず、誰でも簡単に使うことができる。

0030

環境計測装置10は、図2(B)の断面図に示すように、環境計測装置10の中央部には通気ダクト102が設けられ、底部から導入された外気が通気ダクト102を通って吹き抜けるように構成されている。温度・湿度センサ13は、この通気ダクト102を通過する空気の温度と湿度を計測する。 通気ダクト102の最上部には、電動ファン15が設置され、通気ダクト102内を強制的に換気することにより、環境計測装置10の内部において、周辺の大気の状態(温度や湿度)を正しく計測することができる。電子回路基板101に取り付けられ、遮蔽版103によって防水機能が実現されている。

0031

LPWA送信アンテナ19は、環境計測装置10の上面に設置され、無線通信の性能を最大限発揮するように構成されている。 また環境計測装置10の上面には照度センサ14が設置され、環境計測装置10に日光があたっているかどうかを判断するための照度を計測する。

0032

図3は、環境計測装置10の回路構成を示す模式図である。図4は、環境計測装置10で用いる回路基板101の構成図である。
前述したように基板101には、GPS受信機11、マイクロコントローラ12、そしてLPWA送信機18が搭載され、環境計測装置10の上部に設置される。 温度・湿度センサ13、照度センサ14及び電動ファン15は、マイクロコントローラ12に接続されている。 環境計測装置10に内蔵されるバッテリー16は、コネクタCN2により基板101に接続され、各電気回路へ電力を供給する。GPSアンテナ17は基板101上に実装され、GPS衛星からの電波を受信する。 照度センサ14はコネクタCN7により基板101に接続され、環境計測装置10にあたっている日照量を計測してマイクロコントローラ12に伝送する。

0033

通気ダクト102の上部に設置された温度・湿度センサ13の計測値は、コネクタCN4を経由して基板101に接続され、マイクロコントローラ12に伝送される。電動ファン15の制御情報は、コネクタCN8を経由してマイクロコントローラ12から送られる。

0034

図5は、マイクロコントローラ12のアルゴリズムを示すフローチャートである。
テップSP1において、マイクロコントローラ12はスリープ状態にあり、消費電力を極力削減する。5分経過する毎にステップSP2に移行する。 ステップSP2において、温度・湿度センサ13、照度センサ14及びGPS受信機11に電源を投入し、各回路を動作させる。

0035

ステップSP3においてマイクロコントローラ12は、照度センサ14の計測値を読み取り、温度・湿度の計測間隔Tpを設定する。ステップSP4において、マイクロコントローラ12は各センサからの値をメモリに取り込むことにより、第1回目の計測を行う。

0036

図6は、電動ファン15による温度変化特性と計測値を示す図である。
図6の「符号まる1」に示すように、計測1においては未だ電動ファン15を駆動させていないため、通気ダクト102内部が太陽光などにより暖められている場合には、外気よりも高い温度T1が計測される可能性がある。

0037

ステップSP5において、マイクロコントローラ12は電動ファン15に電源を供給し、通気ダクト102内部に溜まった空気を追い出す。図6では、外気の導入により通気ダクト102内部の温度は急激に低下していく。 ステップSP6において、計測間隔Tpだけ待ち、ステップSP7において第2回目の計測が行われる。このタイミングで計測される温度T2は、図6の「符号まる2」に示すようにT1よりも低い値になっている。

0038

さらにステップSP8、SP9において、計測間隔Tpだけ待った後に第3回目の計測が行われ温度T3がマイクロコントローラ12のメモリに蓄積される。図6の「符号まる3」に示すように、T2よりもさらに低い温度T3が期待される。

0039

ステップSP10において、電動ファン15が停止され、各センサへの電力も停止されることにより、省電力化が実現される。ステップSP11において、GPS受信機11が計測したGPS座標情報を取得する。 GPS座標情報により、環境計測装置10が設置されている場所の緯度経度を知ることができる。 この後、GPS受信機11の電源をシャットダウンして、スリープ期間中の消費電力を低下させる。

0040

図7は、ペイロードデータ30の構成を示す図である。
ステップSP12において、各種センサから取得した情報を、図7に示すように、128ビットのペイロードデータとしてセットする。

0041

図7において「ToW(Time of Week)」は、GPS受信機11から得られる現在時刻の情報である。 「ToW」は第1回目の計測時刻を6秒刻みで正確にあらわしている。 次に、ステータス情報(5ビット)、GPSの緯度情報(24ビット)及び経度情報(24ビット)、計測間隔Tp,そして三回の計測結果でペイロードデータ30が構成される。

0042

図7左下に示すように、ステータス情報はシステム動作試験をあらわす「Test」情報(1ビット)とバッテリー16の残量を16段階で表す「BAT」情報(4ビット)で構成される。 次にGPS受信機11から得られる緯度情報及び経度情報が続く。 ここでGPS受信機11から得られる緯度及び経度の情報は、例えば、北緯36.030160度、東経138.155298度といった情報である。緯度及び経度の小数点以下6桁の情報(上の例では“030160”、“155298”)をBCD(Binary Coded Decimal)で表すことにより、それぞれ24ビットの緯度情報と経度情報に圧縮して、ペイロードデータ30にセットされる。

0043

緯度及び経度の小数点より上の桁(北緯36度、東経138度)は、受信基地局7において復元することができるので、このように削除して構わない。 このようにして得られる緯度及び経度の情報は、環境計測装置10が設置された場所をあらわしているので、特に環境計測センサ10を多数用いる農場などでは、センサを特定するために有用である。

0044

三回の計測データは、照度(4ビット)、湿度(6ビット)、温度(8ビット)に圧縮されて、18ビットの計測値1〜計測値3としてペイロードデータにセットされる。ここで温度情報は、例えば−20度からプラス108度までの範囲を0.5度刻みで表わすことができるので、8ビットで充分な情報量である。

0045

このようにして構成されたペイロードデータ30は、LPWA無線信号としてLPWA送信アンテナ19により送信される この無線信号は、市街地などに設置された受信基地局7により受信され、クラウドコンピュータ20に伝送される。クラウドコンピュータ20は演算エンジン21によって環境計測装置10が置かれた場所での温度を計算し、ユーザ端末8に通知し、ユーザ端末8に表示する。

0046

<演算エンジン21の構成>
電動ファン15を「TStart」のタイミングで起動することにより、通気ダクト102にっていた空気が押し出され、温度は、時間とともに点線で示したカーブのように変化し、最終的には外気温TEと一致する。ここで外気温TEが計測したい温度であるから、本来であれば電動ファン15を連続運転したい。 しかし電動ファン15を連続運転すると多くの電力を消費してしまうので、この例では3回の計測が終了した時点(Tend)で電動ファン15の電源をオフにする。 演算エンジン21は、計測1、計測2、計測3から得られた3つの温度(T1,T2,T3)から、外気温TEを計算する。

0047

ここで電動ファン15による温度変化は一般的に、次の式1であらわされる。
T(t)=(TE−T1)・{Exp(—t/K)−1}+T1 ・・ [式1]

0048

上式において、T(t)は電動ファン15が駆動されてからt秒後の温度をあらわし、Kは温度勾配、Exp()は自然対数を底とする指数関数である。3回の計測結果はそれぞれ時間Tpだけ異なるから、式2と式3が成立する。
T2=(TE−T1)・{Exp(—Tp/K)−1}+T1 ・・ [式2]
T3=(TE−T1)・{Exp(—2・Tp/K)−1}+T1 ・・ [式3]

0049

実際に得られるT1,T2,T3には誤差混入するので、演算エンジン21は最小二乗法を用いて上記[式2]及び[式3]を解き、外気温TEを求めて出力とする。

0050

[実施例2]
太陽光などの直射日光が環境計測センサ10を直射していた場合は、太陽光によりもたらされる温度上昇により、通気ダクト102内部の温度変化特性も変化する。 この様子を図8に模式的に表した。図8は、実施例2における、電動ファン15による温度変化特性と計測値を示す図である。図8(A)は日照が無い場合の温度変化である。太陽光が環境計測センサ10を直射した場合には図8(C)のように温度が変化する。 即ち初期温度T1が高くなり、同時に温度勾配Kの値が大きくなり、温度変化が急峻になる。

0051

そこで、実施例2としては、照度センサ14により計測された照度の情報により、計測間隔Tpを変化させる。図9は、実施例2における、マイクロコントローラ12のアルゴリズムを示すフローチャートである。すなわち、図9に示す実施例2のフローチャートにおいては、ステップ3において照度センサ14の計測値が所定レベルよりも高いか低いかを判断する。照度センサ14の計測値が所定レベルよりも低い場合は、環境計測装置10に太陽光が照射されていないと判断し、ステップSP31において計測間隔Tpをセットする。 この結果、図8(A)に示すように標準の計測間隔Tpにおいて計測が行われる。

0052

これに対して照度センサ14の計測値が所定のレベルを超えて高く、環境計測装置10に太陽光が照射されていると判断された場合は、ステップSP31において計測間隔として標準よりも長い間隔Tp2を設定する。この結果、図8(C)に示すように、電動ファン15の駆動時間を長くし、測定間隔を長めにとって温度の計測が3回行われる。

0053

以上の説明においては、煩雑になることを防ぐために温度計測として説明したが、湿度の計測にも全く同じ手法を適用することができる。また上述の説明においては、無線信号としてLPWA無線信号を用いたが、低消費電力の無線信号であればLPWA無線信号以外の無線信号を用いることも可能である。

0054

[発明の効果]
本発明では、断続的に駆動した電動ファンに同期して温度・湿度や照度の時間変化を計測し、計測結果をインターネット上のコンピュータに伝送し、コンピュータで計測結果を計算することにより温度や湿度などの情報を求めることにより、従来よりも低消費電力で、簡単に、正確な温度や湿度の変化を計測することができる。

0055

1環境計測装置、7受信基地局(LPWA受信局)、8ユーザ端末(スマートフォン)、10環境計測センサ、11GPS受信機、12マイクロコントローラ、13 温度・湿度センサ、14照度センサ、15電動ファン、16バッテリー、17GPS受信アンテナ、18 LPWA無線送信機、19 LPWA送信アンテナ、20クラウドサーバ、21演算エンジン、22データベース、101プリント基板、102通気ダクト、103 遮蔽板

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