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技術 シート冷却装置及び画像形成装置

出願人 コニカミノルタ株式会社
発明者 春日昭夫高橋佳佑並木隆明
出願日 2019年9月24日 (1年11ヶ月経過) 出願番号 2019-172487
公開日 2021年4月1日 (5ヶ月経過) 公開番号 2021-050050
状態 未査定
技術分野 堆積物収容具 電子写真における制御・管理・保安 電子写真における紙送り 電子写真一般。全体構成、要素
主要キーワード 積載空間 動作行 閉塞空間 直接冷却風 ハードウェアプロセッサ 容量サイズ シート冷却装置 吹出量
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

シート積載部に排出されるシートを効果的に冷却してタッキング現象を未然に防止すると共に、シート積載部においてシートを整列させた状態に積載できるようにする。

解決手段

原稿読取部2bと画像形成部3aとの間に設けられるシート積載部15に排出されるシートを冷却するシート冷却装置6は、シート排出部4のシート排出口11からシート積載部15へ排出されるシートの上面に対して冷却風を吹き付ける冷却機構8を備える。冷却機構8は、シート排出部4の長手方向における一方の端部近傍位置に設けられる冷却ファン20と、冷却ファン20から送出される冷却風を、シート排出部4におけるシート排出口11の上方位置へ案内し、且つ、シート排出口11の上方位置から下向きに冷却風を吹き出す送風ダクト21と、を備える。

概要

背景

MFP(Multifunction Peripherals)などの電子写真方式画像形成装置は、印刷用紙などのシート転写されたトナー画像定着させるための定着装置を備えている。定着装置は、トナー画像が転写されたシートに対して加熱処理及び加圧処理を施すことにより、シートに画像を定着させる。そして画像形成装置は、トナー画像を定着させたシートをシート積載部へ排出する。

ところで、MFPなどの画像形成装置は、装置本体の上部にスキャナ部を有し、装置本体の中央部にプリンタ部を有する構成が一般的であり、シート積載部をスキャナ部とプリンタ部との間の空間に配置している。そのため、シート積載部は、上側、下側、奥側及びシート排出側の四方閉鎖された閉塞空間に配置されることから、シート積載部の上部空間であるシート積載空間が高温状態になりやすい。シート積載部に排出されるシートが高温雰囲気に晒されると、トナー溶融し、連続排出された2枚のシートが互いに貼り付いた状態になってしまうタッキング現象が発生する。特に、近年は、トナーを低融点化することで、定着温度を低下させて画像形成装置の省エネルギーを実現しようとする傾向があり、トナーの低融点化に伴ってタッキング現象が頻発する可能性が高くなってきている。

従来、上記のようなタッキング現象を防止するために、シート積載空間を冷却する技術が提案されている(例えば、特許文献1,2)。例えば特許文献1の従来技術は、シート排出口の下部にシート排出方向に沿って冷却風送り出す冷却ファンを設けると共に、シート積載空間の奥側の壁部にシード積載空間の空気を吸引する吸気ファンを設けた構成が記載されている。また、特許文献2の従来技術には、シート積載空間の奥側の壁部に、冷却ファンと吸気ファンとの2つのファンを設けた構成が記載されている。

概要

シート積載部に排出されるシートを効果的に冷却してタッキング現象を未然に防止すると共に、シート積載部においてシートを整列させた状態に積載できるようにする。原稿読取部2bと画像形成部3aとの間に設けられるシート積載部15に排出されるシートを冷却するシート冷却装置6は、シート排出部4のシート排出口11からシート積載部15へ排出されるシートの上面に対して冷却風を吹き付ける冷却機構8を備える。冷却機構8は、シート排出部4の長手方向における一方の端部近傍位置に設けられる冷却ファン20と、冷却ファン20から送出される冷却風を、シート排出部4におけるシート排出口11の上方位置へ案内し、且つ、シート排出口11の上方位置から下向きに冷却風を吹き出す送風ダクト21と、を備える。

目的

本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、シート積載部に排出されるシートを効果的に冷却してタッキング現象を未然に防止すると共に、シート積載部においてシートを整列させた状態にシートを積載できるようにしたシート冷却装置及び画像形成装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

装置本体の上部に設けられる原稿読取手段と、前記装置本体の中央部に設けられる画像形成手段と、前記原稿読取手段と前記画像形成手段との間に設けられるシート積載手段と、前記画像形成手段によって加熱処理が施されたシートを前記シート積載手段に排出するシート排出手段と、を備える画像形成装置において、前記シート積載手段に排出されるシートを冷却するシート冷却装置であって、前記シート排出手段から前記シート積載手段へ排出されるシートの上面に対して冷却風を吹き付ける冷却手段、を備えることを特徴とするシート冷却装置。

請求項2

前記冷却手段は、前記シート排出手段の長手方向における一方の端部近傍位置に設けられる冷却ファンと、前記冷却ファンから送出される冷却風を、前記シート排出手段におけるシート排出口の上方位置へ案内し、且つ、前記シート排出口の上方位置から下向きに冷却風を吹き出す送風ダクトと、を備えることを特徴とする請求項1に記載のシート冷却装置。

請求項3

前記送風ダクトは、前記シート排出手段の長手方向における前記シート排出口の中央部において冷却風を吹き出す第1吹出口と、前記シート排出口の前記中央部と前記冷却ファンとの中間位置において冷却風を吹き出す第2吹出口と、を有することを特徴する請求項2に記載のシート冷却装置。

請求項4

前記第1吹出口は、前記シート排出手段の長手方向において前記冷却ファンの位置とは反対側の奥側に向けて冷却風を下向きに吹き出し、前記第2吹出口は、前記シート排出手段の長手方向において前記冷却ファンが位置する手前側に向けて冷却風を下向きに吹き出すことを特徴とする請求項3に記載のシート冷却装置。

請求項5

前記第1吹出口から吹き出す冷却風の吹出量は、前記第2吹出口から吹き出す冷却風の吹出量よりも多いことを特徴とする請求項4に記載のシート冷却装置。

請求項6

前記冷却ファンの位置とは反対側の前記奥側に設けられ、前記シート積載手段の上部におけるシート積載空間の空気を吸引して外部に排気する吸気ファン、を更に備えることを特徴とする請求項4又は5に記載のシート冷却装置。

請求項7

前記冷却ファンの送風量は、前記吸気ファンの吸引量よりも多いことを特徴とする請求項6に記載のシート冷却装置。

請求項8

装置本体の上部に設けられる原稿読取手段と、前記装置本体の中央部に設けられる画像形成手段と、前記原稿読取手段と前記画像形成手段との間に設けられるシート積載手段と、前記画像形成手段によって加熱処理が施されたシートを前記シート積載手段に排出するシート排出手段と、前記シート排出手段から前記シート積載手段へ排出されるシートの上面に対して冷却風を吹き付ける冷却手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。

請求項9

前記冷却手段は、前記シート排出手段の長手方向における一方の端部近傍位置に設けられる冷却ファンと、前記冷却ファンから送出される冷却風を、前記シート排出手段におけるシート排出口の上方位置へ案内し、且つ、前記シート排出口の上方位置から下向きに冷却風を吹き出す送風ダクトと、を備えることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。

請求項10

前記送風ダクトは、前記シート排出手段の長手方向における前記シート排出口の中央部において冷却風を吹き出す第1吹出口と、前記シート排出口の前記中央部と前記冷却ファンとの中間位置において冷却風を吹き出す第2吹出口と、を有することを特徴する請求項9に記載の画像形成装置。

請求項11

前記第1吹出口は、前記シート排出手段の長手方向において前記冷却ファンの位置とは反対側の奥側に向けて冷却風を下向きに吹き出し、前記第2吹出口は、前記シート排出手段の長手方向において前記冷却ファンが位置する手前側に向けて冷却風を下向きに吹き出すことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。

請求項12

前記第1吹出口から吹き出す冷却風の吹出量は、前記第2吹出口から吹き出す冷却風の吹出量よりも多いことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。

請求項13

前記冷却ファンの位置とは反対側の前記奥側に設けられ、前記シート積載手段の上部におけるシート積載空間の空気を吸引して外部に排気する吸気ファン、を更に備えることを特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成装置。

請求項14

前記冷却ファンの送風量は、前記吸気ファンの吸引量よりも多いことを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。

請求項15

前記冷却手段を制御する制御手段、を更に備え、前記制御手段は、ジョブ設定情報に基づいて前記冷却手段を制御することを特徴とする請求項8乃至14のいずれかに記載の画像形成装置。

技術分野

0001

本発明は、シート冷却装置及び画像形成装置に関し、特に加熱処理が施されたシートが排出されるシートを冷却する技術に関する。

背景技術

0002

MFP(Multifunction Peripherals)などの電子写真方式の画像形成装置は、印刷用紙などのシートに転写されたトナー画像定着させるための定着装置を備えている。定着装置は、トナー画像が転写されたシートに対して加熱処理及び加圧処理を施すことにより、シートに画像を定着させる。そして画像形成装置は、トナー画像を定着させたシートをシート積載部へ排出する。

0003

ところで、MFPなどの画像形成装置は、装置本体の上部にスキャナ部を有し、装置本体の中央部にプリンタ部を有する構成が一般的であり、シート積載部をスキャナ部とプリンタ部との間の空間に配置している。そのため、シート積載部は、上側、下側、奥側及びシート排出側の四方閉鎖された閉塞空間に配置されることから、シート積載部の上部空間であるシート積載空間が高温状態になりやすい。シート積載部に排出されるシートが高温雰囲気に晒されると、トナー溶融し、連続排出された2枚のシートが互いに貼り付いた状態になってしまうタッキング現象が発生する。特に、近年は、トナーを低融点化することで、定着温度を低下させて画像形成装置の省エネルギーを実現しようとする傾向があり、トナーの低融点化に伴ってタッキング現象が頻発する可能性が高くなってきている。

0004

従来、上記のようなタッキング現象を防止するために、シート積載空間を冷却する技術が提案されている(例えば、特許文献1,2)。例えば特許文献1の従来技術は、シート排出口の下部にシート排出方向に沿って冷却風送り出す冷却ファンを設けると共に、シート積載空間の奥側の壁部にシード積載空間の空気を吸引する吸気ファンを設けた構成が記載されている。また、特許文献2の従来技術には、シート積載空間の奥側の壁部に、冷却ファンと吸気ファンとの2つのファンを設けた構成が記載されている。

先行技術

0005

特開2018−105940号公報
特開2017−27027号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、特許文献1の従来技術は、冷却ファンがシート排出口の下方位置からシート排出方向に向かって冷却風を送り出すため、シートが冷却ファンの風に乗ってシート積載部の先端部に向かって過剰に送り出されてしまい、シート端部を揃えた状態で複数枚のシートをシート積載部に積載することができないという問題がある。

0007

また、特許文献2の従来技術は、シート積載空間において冷却ファンがシート排出方向の中央部に設けられているため、シート排出口の近傍にもりやすい高温雰囲気を冷却することができない。また、シート排出空間の奥側の壁部においてシート排出口の近傍に吸気ファンを設けているものの、吸気ファンだけではシート排出空間の手前側に籠もっている高温雰囲気を十分に吸引することができない。そのため、特許文献2の従来技術では、シート排出口近傍における冷却が十分でなく、タッキング現象を有効に防止することができないという問題がある。

0008

そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、シート積載部に排出されるシートを効果的に冷却してタッキング現象を未然に防止すると共に、シート積載部においてシートを整列させた状態にシートを積載できるようにしたシート冷却装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、装置本体の上部に設けられる原稿読取手段と、前記装置本体の中央部に設けられる画像形成手段と、前記原稿読取手段と前記画像形成手段との間に設けられるシート積載手段と、前記画像形成手段によって加熱処理が施されたシートを前記シート積載手段に排出するシート排出手段と、を備える画像形成装置において、前記シート積載手段に排出されるシートを冷却するシート冷却装置であって、前記シート排出手段から前記シート積載手段へ排出されるシートの上面に対して冷却風を吹き付ける冷却手段、を備えることを特徴とする構成である。

0010

請求項2に係る発明は、請求項1のシート冷却装置において、前記冷却手段は、前記シート排出手段の長手方向における一方の端部近傍位置に設けられる冷却ファンと、前記冷却ファンから送出される冷却風を、前記シート排出手段におけるシート排出口の上方位置へ案内し、且つ、前記シート排出口の上方位置から下向きに冷却風を吹き出す送風ダクトと、を備えることを特徴とする構成である。

0011

請求項3に係る発明は、請求項2のシート冷却装置において、前記送風ダクトは、前記シート排出手段の長手方向における前記シート排出口の中央部において冷却風を吹き出す第1吹出口と、前記シート排出口の前記中央部と前記冷却ファンとの中間位置において冷却風を吹き出す第2吹出口と、を有することを特徴する構成である。

0012

請求項4に係る発明は、請求項3のシート冷却装置において、前記第1吹出口は、前記シート排出手段の長手方向において前記冷却ファンの位置とは反対側の奥側に向けて冷却風を下向きに吹き出し、前記第2吹出口は、前記シート排出手段の長手方向において前記冷却ファンが位置する手前側に向けて冷却風を下向きに吹き出すことを特徴とする構成である。

0013

請求項5に係る発明は、請求項4のシート冷却装置において、前記第1吹出口から吹き出す冷却風の吹出量は、前記第2吹出口から吹き出す冷却風の吹出量よりも多いことを特徴とする構成である。

0014

請求項6に係る発明は、請求項4又は5のシート冷却装置において、前記冷却ファンの位置とは反対側の前記奥側に設けられ、前記シート積載手段の上部におけるシート積載空間の空気を吸引して外部に排気する吸気ファン、を更に備えることを特徴とする構成である。

0015

請求項7に係る発明は、請求項6のシート冷却装置において、前記冷却ファンの送風量は、前記吸気ファンの吸引量よりも多いことを特徴とする構成である。

0016

請求項8に係る発明は、画像形成装置であって、装置本体の上部に設けられる原稿読取手段と、前記装置本体の中央部に設けられる画像形成手段と、前記原稿読取手段と前記画像形成手段との間に設けられるシート積載手段と、前記画像形成手段によって加熱処理が施されたシートを前記シート積載手段に排出するシート排出手段と、前記シート排出手段から前記シート積載手段へ排出されるシートの上面に対して冷却風を吹き付ける冷却手段と、を備えることを特徴とする構成である。

0017

請求項9に係る発明は、請求項8の画像形成装置において、前記冷却手段は、前記シート排出手段の長手方向における一方の端部近傍位置に設けられる冷却ファンと、前記冷却ファンから送出される冷却風を、前記シート排出手段におけるシート排出口の上方位置へ案内し、且つ、前記シート排出口の上方位置から下向きに冷却風を吹き出す送風ダクトと、を備えることを特徴とする構成である。

0018

請求項10に係る発明は、請求項9の画像形成装置において、前記送風ダクトは、前記シート排出手段の長手方向における前記シート排出口の中央部において冷却風を吹き出す第1吹出口と、前記シート排出口の前記中央部と前記冷却ファンとの中間位置において冷却風を吹き出す第2吹出口と、を有することを特徴する構成である。

0019

請求項11に係る発明は、請求項10の画像形成装置において、前記第1吹出口は、前記シート排出手段の長手方向において前記冷却ファンの位置とは反対側の奥側に向けて冷却風を下向きに吹き出し、前記第2吹出口は、前記シート排出手段の長手方向において前記冷却ファンが位置する手前側に向けて冷却風を下向きに吹き出すことを特徴とする構成である。

0020

請求項12に係る発明は、請求項11の画像形成装置において、前記第1吹出口から吹き出す冷却風の吹出量は、前記第2吹出口から吹き出す冷却風の吹出量よりも多いことを特徴とする構成である。

0021

請求項13に係る発明は、請求項11又は12の画像形成装置において、前記冷却ファンの位置とは反対側の前記奥側に設けられ、前記シート積載手段の上部におけるシート積載空間の空気を吸引して外部に排気する吸気ファン、を更に備えることを特徴とする構成である。

0022

請求項14に係る発明は、請求項13の画像形成装置において、前記冷却ファンの送風量は、前記吸気ファンの吸引量よりも多いことを特徴とする構成である。

0023

請求項15に係る発明は、請求項8乃至14のいずれかの画像形成装置において、前記冷却手段を制御する制御手段、を更に備え、前記制御手段は、ジョブ設定情報に基づいて前記冷却手段を制御することを特徴とする構成である。

発明の効果

0024

本発明によれば、シート積載手段に排出されるシートを効果的に冷却してタッキング現象を防止することができると共に、シート積載手段においてシートを整列させた状態で積載することが可能である。

図面の簡単な説明

0025

画像形成装置の一構成例を示す斜視図である。
シート積載空間を拡大して示す斜視図である。
孔の機能を説明する図である。
シート冷却装置の設置位置を示す平面図である。
シート積載空間における空気の流れを示す斜視図である。
送風ダクトの内部構成を示す断面図である。
シート排出口からシートが排出されるときの冷却風の流れを示す概念図である。
画像形成装置の制御機構を示すブロック図である。
冷却制御部によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。

実施例

0026

以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する要素には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。

0027

図1は、本発明の一実施形態である画像形成装置1の概念的構成を示す図である。図1に示すXYZ三次元座標系は、他の図に示すXYZ三次元座標系と共通する座標系である。図1に示す画像形成装置1は、MFPなどによって構成され、スキャン機能プリント機能、及び、コピー機能といった複数の機能を備えている。

0028

画像形成装置1の装置本体1aの上部には、スキャナ部2が設けられる。スキャナ部2は、自動原稿搬送装置(ADF)2aと、画像読取部2bとを備え、ユーザーによってセットされた原稿光学的に読み取って画像データを生成する。例えば、スキャナ部2は、ユーザーによってスキャン機能又はコピー機能が選択された状態でジョブの実行が指示された場合に動作する。尚、スキャナ部2は、自動原稿搬送装置2aを備えていないものであっても構わない。

0029

画像形成装置1の装置本体1aの下部には、プリンタ部3が設けられる。プリンタ部3は、画像形成部3aと、給紙部3bとを備えている。給紙部3bは、複数の給紙カセットを有しており、各給紙カセットからユーザーによって選択されたサイズ及び種類のシートを1枚ずつ取り出して画像形成部3aに搬送する。画像形成部3aは、電子写真方式でシートにカラー画像を形成して出力する。すなわち、画像形成部3aは、印刷対象の画像データに基づいてY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の各色の対応するトナー画像を生成し、各色のトナー画像を中間転写ベルト一次転写させることにより、中間転写ベルト上にカラー画像を形成する。そして画像形成部3aは、給紙部3bから給紙されるシートが所定の二次転写位置を通過するタイミングに合わせて中間転写ベルト上のカラー画像を二次転写位置へ搬送し、二次転写位置を通過するシートの表面にカラー画像を二次転写させる。その後、画像形成部3aは、カラー画像を転写させたシートを定着装置に搬送し、定着装置においてシートに対する加熱処理及び加圧処理を施すことでカラー画像をシートに定着させる。そして画像形成部3aは、カラー画像を定着させたシートを、プリンタ部3の上部に設けられたシート排出部4からシート積載空間5に対して排出する。例えば、プリンタ部3は、ネットワークを介して印刷ジョブを受信した場合、或いは、ユーザーによってプリント機能又はコピー機能が選択された状態でジョブの実行が指示された場合に動作する。尚、画像形成部3aは、カラー画像だけでなく、モノクロ画像をシートに形成することも可能である。

0030

また、画像形成装置1の装置本体1aの正面側(手前側)には、ユーザーが画像形成装置1を操作する際にユーザーインタフェースとなる操作パネル7が設けられる。操作パネル7は、ユーザーが操作可能な各種の操作画面を表示する表示部と、ユーザーの操作を受け付ける操作部とを有している。例えば、表示部は、カラー液晶ディスプレイによって構成される。また、操作部は、例えばタッチパネルキー押しボタンキーなどによって構成される。

0031

シート積載空間5は、画像形成装置1においてスキャナ部2とプリンタ部3との間の中央部に設けられる。このシート積載空間5は、上側(+Z方向側)に位置するスキャナ部2と、下側(−Z方向側)に位置するプリンタ部3と、奥側(+X方向側)に位置する壁部1bと、シート排出方向上流側(右側(−Y方向側))に位置するシート排出部4とによって四方が閉鎖された閉塞空間となっている。言い換えると、シート積載空間5は、手前側(−X方向側)と、シート排出方向下流側(左側(+Y方向側))との2方向のみが開放された空間である。そして画像形成装置1は、このシート積載空間5に、シート排出部4からシート積載空間5に向けて排出されるシートを冷却するためのシート冷却装置6を備えている。

0032

図2は、シート積載空間5を拡大して示す斜視図である。尚、図2では、シート積載空間5の上部に位置するスキャナ部2の図示を省略している。シート積載空間5には、シートを積載するためのシート積載部15が設けられる。このシート積載部15は、プリンタ部3の上面に設けられる。また、プリンタ部3の上側であって、シート積載部15に対向する位置には、シート排出部4が設けられる。

0033

シート排出部4は、定着装置によって加熱処理及び加圧処理が施されることによって昇温したシートをシート積載部15に向けて排出するためのシート排出口11を有している。また、シート排出部4は、シート排出口11よりも更に高い位置に、両面印刷時にシートの表裏反転させるためにシートの先端部だけを一時的に装置外部へ吐き出すためのシート反転口12を有している。画像形成装置1は、両面印刷を行うとき、一方の面に画像形成されたシートの先端をシート反転口12から突出させることにより、シートの先端と後端とを入れ替えてシートを装置内部に再搬送し、他方の面に画像形成を行う。そしてシートの両面に対して画像を印刷した後、シートをシート排出口11からシート積載部15に向けて排出する。

0034

また、シート排出部4は、シート排出口11とシート反転口12との間に反転用のシートを支持するための支持部材12aを有している。図2では、支持部材12aを省略している。シート排出口11とシート反転口12との間に支持部材12aが設けられることにより、シート反転のためにシート反転口12から突出するシートの先端がシート積載部15に積載されているシートと干渉することがなくなるため、シート積載部15において積載されているシートの整列状態乱れることはない。尚、支持部材12aは、板状の部材であっても良いし、棒状又はワイヤー状の部材であっても構わない。

0035

シート積載部15は、シート排出部4に対向して配置される。シート積載部15は、シート排出部4から排出されるシートの後端部を揃えた状態で積載できるようにするため、シート排出部4の近傍位置の傾斜角度が大きく、シート排出部4から遠く離れる程傾斜角度が緩やかになる山形形状を有している。このような山形形状により、シート積載部15は、シート排出部4から排出されるシートがその上面に載置されると、シートを傾斜面に沿って滑らせ、シートの後端部をシート排出部4とシート積載部15との間の平板部に揃えた状態に整列させることができる。

0036

シート排出部4から排出されるシートは、定着装置による加熱処理によって高温状態となっている。そのため、シート排出部4から複数枚のシートが連続排出されると、シート積載空間5が高温状態になりやすい。

0037

また、シート積載部15は、シート排出部4の近傍位置において装置内部に連通する複数の孔19を有している。この孔19は、定着装置の近傍において高温状態となった空気を装置外部へ導出させるための孔である。

0038

図3は、孔19の機能を説明する図である。図3に示すように、シート積載部15の下方には、Y,M,C,Kのそれぞれの色に対応する複数のトナーボトル81が設けられている。また、複数のトナーボトル81の側方位置には、シートに対して加熱処理及び加圧処理を行う定着装置80が設けられている。定着装置80は、内部にヒーターなどの熱源を備えているため、周囲温度を上昇させる。

0039

トナーボトル81には、画像形成部3aに供給するための各色のトナーが充填されている。各トナーボトル81に充填されるトナーは、高温環境下に晒されると変質し、画質劣化要因となる。そこで、図3に示すように、シート積載部15におけるシート排出部4の近傍位置に孔19を形成し、定着装置80から発生する熱を、矢印Tで示すように、装置本体1aの外部(すなわち、シート積載空間5)へ放出させるようにしている。これにより、トナーの変質を抑制することができる。このような廃熱用の孔19は、例えばスリット状の孔であっても良いし、メッシュ状の孔であっても良い。

0040

孔19から装置本体1aの内部の高温雰囲気がシート積載空間5に排気されると、その高温雰囲気がシート積載空間5に籠もる。そのため、シート積載空間5は、孔19から排出される高温雰囲気により、更に高温状態となる。

0041

図2戻り、シート冷却装置6は、高温雰囲気が籠もった状態となりやすいシート積載空間5を冷却するためのものである。このシート冷却装置6は、シート排出部4とシート積載部15との間に配置される。このシート冷却装置6は、シート排出部4からシート積載部15に対して排出されるシートの上面に対して冷却風を吹き付けるために、シート排出部4に対して隣接した位置に設けられる冷却機構8を有している。冷却機構8は、シート排出部4に隣接し、シート積載空間5において手前側(−X方向側)に配置される冷却ファン20と、冷却ファン20から送出される冷却風をシート排出部4におけるシート排出口11の上方位置へ案内し、シート排出口11の上方位置から下向きに冷却風を吹き出す送風ダクト21とを備えている。すなわち、冷却ファン20は、シート排出部4の長手方向(X方向)における手前側の一方の端部近傍位置に設けられており、送風ダクト21は、シート排出部4の端部近傍位置から送出される冷却風を、シート排出口11から排出されるシートの上面に向けて供給する。この送風ダクト21は、シート反転口12の下部に設けられる支持部材12aよりも更に下側の位置に設けられる。

0042

また、シート冷却装置6は、装置本体1aの奥側(+X方向側)に位置する壁部1bに設けられる吸気ファン23を備えている。吸気ファン23は、シート積載空間5において最も高温雰囲気が籠もりやすいシート排出部4の近傍位置に設けられており、シート積載空間5の空気を吸引して装置外部へ排出する。例えば、吸気ファン23は、シート積載空間5から吸引した空気を、装置本体1aの背面側(+X方向側)に排出する。

0043

図4は、シート冷却装置6の設置位置を示す平面図である。図4に示すように、シート排出部4は、シート排出口11の内側に排出ローラ13を備えている。この排出ローラ13は、シート9の中心位置をシート排出口11の中心位置に合わせた状態でシート排出方向F4に向かってシート9を排出する。尚、シート排出口11の中心はシート積載部15の中心と一致している。したがって、シート排出口11から排出されるシートは、シートサイズにかかわらず、シートの中心位置がシート積載部15の中心線L1に沿って排出されることになる。

0044

一方、送風ダクト21の先端は、図4に示すようにシート積載部15の中心線L1の近傍位置まで延設されており、シート排出口11から排出されるシート9の中心近傍位置に対して冷却風を吹き付けることができるようになっている。尚、送風ダクト21の先端は、厳密には、シート積載部15の中心線L1までは到達しておらず、シート積載部15の中心線L1よりも手前側(−X方向側)の位置で冷却風を下向きに吹き出すように構成される。

0045

図5は、シート積載空間5における空気の流れを示す斜視図である。図5に示すように、送風ダクト21は、シート9の中心近傍位置で下向きに吹き出す冷却風を、矢印F1で示すようにシート積載空間5の奥側(+X方向側)に向けて吹き出す冷却風と、矢印F2で示すようにシート積載空間5の手前側(−X方向側)に向けて吹き出す冷却風との2方向の冷却風に分流させる。

0046

シート積載空間5の奥側に向けて吹き出される冷却風(矢印F1)は、シート排出部4の近傍においてシート積載空間5の手前側から奥側に向かう空気流を形成する。この空気流は、シート排出部4の近傍において滞留する高温雰囲気を吸気ファン23に向けて押し流す。一方、吸気ファン23の近傍には、矢印F3で示すようにシート積載空間5の空気を吸引する流れが形成されている。そのため、送風ダクト21は、矢印F1で示すように、若干、シート積載空間5の奥側(+X方向側)に向けて冷却風を吹き出すことにより、シート積載部15の中心線L1から奥側の領域に高温雰囲気が滞留してしまうことを抑制し、シート積載空間5の温度を下げることができる。

0047

一方、シート積載空間5の手前側に向けて吹き出される冷却風(矢印F2)は、シート積載空間5において開放された手前側の空間に向かう空気流を形成する。この空気流は、シート排出部4の近傍において滞留する高温雰囲気を手前側に向けて押し流す。そのため、送風ダクト21は、矢印F2で示すように、若干、シート積載空間5の手前側(−X方向側)に向けて冷却風を吹き出すことにより、シート積載部15の中心線L1から手前側の領域に高温雰囲気が滞留してしまうことを抑制し、シート積載空間5の温度を下げることができる。

0048

図6は、送風ダクト21の内部構成を示す断面図である。送風ダクト21は、図6に示すように内部空間を分断する仕切り板24を備えている。この仕切り板24は、冷却ファン20の回転翼27が回転することにより送り出される冷却風を2つに分流するための板部材である。また、送風ダクト21は、シート排出部4の長手方向(X方向)におけるシート排出口11の中央部において冷却風を、下向きで且つシート積載空間5の奥側(+X方向側)に向けて吹き出す第1吹出口21aと、シート排出口11の中央部と冷却ファン20との間の位置において冷却風を、下向きで且つシート積載空間5の手前側(−X方向側)に向けて吹き出す第2吹出口21bとを備えている。第1吹出口21aは、仕切り板24によって仕切られた上側の第1ダクト25に連通しており、送風ダクト21の内部で第1ダクト25に分流された冷却風を図5に示した矢印F1方向に吹き出す。また、第2吹出口21bは、仕切り板24によって仕切られた下側の第2ダクト26に連通しており、送風ダクト21の内部で第2ダクト26に分流された冷却風を図5に示した矢印F2方向に吹き出す。

0049

また、送風ダクト21は、第1吹出口21aから吹き出す冷却風の吹出量が、第2吹出口21bから吹き出す冷却風の吹出量よりも多くなるようにして冷却風を吹き出す。例えば、第1ダクト25の容量サイズを第2ダクト26の容量サイズよりも大きくすると共に、第1吹出口21aの開口サイズを第2吹出口21bの開口サイズよりも大きくすることで、第1吹出口21aから吹き出す冷却風の吹出量を、第2吹出口21bから吹き出す冷却風の吹出量よりも多くすることができる。すなわち、送風ダクト21の第1吹出口21aは、シート積載部15の中心線L1よりも冷却ファン20に近い位置に設けられる。そのため、第1吹出口21aから吹き出される冷却風による冷却領域の方が第2吹出口21bから吹き出される冷却風による冷却領域よりも広くなるため、より広い領域を効果的に冷却できるようにするために、上記のように、第1吹出口21aから吹き出す冷却風の吹出量が、第2吹出口21bから吹き出す冷却風の吹出量よりも多くなるようにしているのである。これにより、シート9の上面全体を均等に冷却することができるようになる。

0050

図7は、シート排出口11からシート9が排出されるときの冷却風の流れを示す概念図である。シート排出口11からシート9が排出されているとき、送風ダクト21は、第1吹出口21a及び第2吹出口21bのそれぞれからシート9の上面に対して冷却風を吹き出す。そのため、シート9は、送風ダクト21から吹き出される冷却風によって下向きの力を受けることになる。この下向きの力は、シート9の後端部がシート排出口11から吐き出されたときにシート9の後端部を速やかにシート積載部15の急峻な傾斜面に落とす作用を示す。そのため、シート排出口11から複数枚のシート9が連続排出される場合であっても、シート積載部15は、複数枚のシート9の後端部を揃えた状態で整列させることができる。

0051

また、送風ダクト21から吹き出される冷却風は、シート排出口11から排出されるシート9の上面に当たり、シート9の先端部から後端部に亘って均等に冷却することができる。シート排出部4からシート9が排出中であるとき、例えば、第1吹出口21aから吹き出される冷却風は、図7に示すように、シート9の上面に沿ってシート積載空間5の奥側(+X方向側)に向かって進行する。また、第2吹出口21bから吹き出される冷却風は、図7に示すように、シート9の上面に沿ってシート積載空間5の手前側(−X方向側)に向かって進行する。そのため、送風ダクト21から吹き出される冷却風は、シート9の上面側の全域に亘って流れるため、シート9の全体を冷却することができる。

0052

また、冷却ファン20による冷却風の送風量は、吸気ファン23による吸引量よりも多くなるように設定される。送風ダクト21は、冷却ファン20から送出される冷却風を、吸気ファン23が位置する方向に向かって吹き出すと共に、吸気ファン23が位置する方向とは反対方向に向かって吹き出す。一方、吸気ファン23は、送風ダクト21から吸気ファン23に向かって吹き出される冷却風を吸引できれば良い。そのため、吸気ファン23の吸引量は、送風ダクト21の第1吹出口21aから吹き出される冷却風の送風量と略等しい状態に設定される。このような風量設定により、シート排出部4の近傍において高温状態の空気が滞留してしまうことを良好に防止できるようになる。

0053

このように本実施形態のシート冷却装置6は、シート排出部4から排出されるシート9の上面に対して冷却風を吹き付けるため、シート排出部4から排出されるシート9をシート積載部15の先端部に向かって過剰に送り出してしまうことがない。そのため、シート9の後端部を揃えた状態でシート積載部15に順次積載していくことが可能であり、シート積載部15においてシート9を整列させることが可能である。

0054

また、シート冷却装置6は、シート排出口11の近傍位置に配置した送風ダクト21から下向きに冷却風を吹き出すため、シート排出口11から排出されるシート9に直接冷却風を吹き付けて冷却することができると共に、シート排出部4の近傍に高温雰囲気が滞留してしまうことを有効に防止することができるため、シート排出部4から排出されたシート9上のトナーが溶融してしまうことを防止することが可能であり、タッキング現象の発生を抑制することができる。

0055

次に、画像形成装置1の制御機構について説明する。図8は、画像形成装置1の制御機構を示すブロック図である。画像形成装置1は、上述したスキャナ部2、プリンタ部3、冷却ファン20及び吸気ファン23を制御するための制御部60を備えている。この制御部60には、スキャナ部2、プリンタ部3、冷却ファン20及び吸気ファン23の他に、操作パネル7及び通信インタフェース69が接続されている。通信インタフェース69は、画像形成装置1をLANなどのネットワークに接続し、ネットワークを介して他の装置と通信を行うためのインタフェースである。

0056

制御部60は、メモリ61と、CPU62とを備えている。メモリ61は、各種データやプログラムなどを記憶するための不揮発性記憶デバイスである。メモリ61には、予めプログラム63が記憶される。CPU62はメモリ61に記憶されているプログラム63を読み出して実行するハードウェアプロセッサである。

0057

CPU62は、プログラム63を実行することにより、ジョブ制御部64及び冷却制御部65として機能する。ジョブ制御部64は、スキャナ部2及びプリンタ部3のそれぞれの動作を制御することにより、画像形成装置1におけるジョブの実行を制御する。例えば、ジョブ制御部64は、通信インタフェース69を介して印刷ジョブを受信すると、その印刷ジョブに基づいてプリンタ部3を駆動し、シートに対する画像形成動作を制御する。また、ジョブ制御部64は、印刷ジョブを実行するとき、印刷ジョブの設定情報D1を冷却制御部65に出力する。この設定情報D1には、例えば印刷ジョブによる印刷枚数CW比(シートに対するトナー画像の転写領域と非転写領域との比)などの情報が含まれる。

0058

冷却制御部65は、画像形成装置1においてプリンタ部3が動作するとき、冷却ファン20及び吸気ファン23を制御してシート積載空間5を冷却する制御部である。冷却制御部65は、ジョブ制御部64と連携してシート積載空間5を冷却するように構成される。例えば、冷却制御部65は、ジョブ制御部64から出力される印刷ジョブの設定情報D1に基づき、冷却ファン20を駆動する。

0059

図9は、冷却制御部65によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、画像形成装置1の稼働中において繰り返し実行される処理である。冷却制御部65は、この処理を開始すると、ジョブ制御部64が印刷ジョブを受け付けたか否かを判断する(ステップS10)。ジョブ制御部64が印刷ジョブを受け付けていない場合(ステップS10でNO)、この処理は終了する。

0060

また、ジョブ制御部64によって印刷ジョブが受け付けられた場合(ステップS10でYES)、冷却制御部65は、ジョブ制御部64から出力される印刷ジョブの設定情報D1に基づき、印刷枚数が所定枚数以上であるか否かを判断する。例えば、印刷枚数が所定枚数以下である場合、印刷ジョブの実行中にシート積載空間5はそれ程高い温度には上昇しないため、タッキング現象は生じ難い。そのため、冷却制御部65は、プリンタ部3による印刷枚数が所定枚数以上であるか否かを判断するのである。尚、この場合の所定枚数は、例えば100枚程度の値に予め設定されている。ただし、所定枚数は、画像形成装置1の管理者などが適宜設定変更することも可能である。

0061

印刷枚数が所定枚数以上である場合(ステップS11でYES)、冷却制御部65は、シートに転写されるトナー画像のCW比が所定値以上であるか否かを更に判断する(ステップS12)。例えば、CW比が所定値よりも低い場合、シートに転写されているトナー量が少ないため、所定枚数以上の印刷が行われる場合であってもタッキング現象は生じ難い。そのため、冷却制御部65は、シートに転写されるトナー画像のCW比が所定値以上であるか否かを判断するのである。尚、この場合の所定値は、例えば15%枚程度の値に予め設定されている。ただし、この所定値は、画像形成装置1の管理者などが適宜設定変更することも可能である。

0062

CW比が所定値以上である場合(ステップS12でYES)、冷却制御部65は、冷却ファンを駆動して冷却風の送風動作を開始する(ステップS13)。これにより、シート排出口11の上部に設けられた送風ダクト21から下方に向けて冷却風の吹き出しが開始される。これに対し、印刷枚数が所定枚数未満である場合(ステップS11でNO)、或いは、CW比が所定値未満である場合(ステップS12でNO)、冷却制御部65は、冷却ファン20を駆動しない。すなわち、印刷枚数が所定枚数である場合や、CW比が所定値未満である場合には、タッキング現象が生じ難いため、冷却制御部65は、冷却ファン20を駆動しないようにして画像形成装置1で消費される電力を低減させるのである。

0063

続いて、冷却制御部65は、吸気ファン23を駆動してシート積載空間5に滞留する空気を吸引して外部へ排気する動作を開始する(ステップS14)。つまり、冷却制御部65は、印刷枚数やCW比に関わらず、プリンタ部3が動作して印刷出力が行われるときには常に吸気ファン23を駆動し、シート積載空間5の高温雰囲気を外部へ排気する動作行うのである。これにより、冷却ファン20が動作しない場合であっても、吸気ファン23が動作することによって、タッキング現象が発生してしまうことを防止することができる。

0064

冷却制御部65による冷却動作が開始されると、ジョブ制御部64によるジョブの実行が開始される(ステップS15)。そして冷却制御部65は、ジョブ制御部64によるジョブの実行が終了するまで待機する(ステップS16でNO)。ジョブの実行が終了すると(ステップS16でYES)、冷却制御部65は、冷却ファン20が動作中であるか否かを判断し(ステップS17)、動作中である場合(ステップS17でYES)、冷却ファン20の動作を停止させる(ステップS18)。尚、冷却ファン20が動作中でない場合(ステップS17でNO)、ステップS18の処理はスキップする。続いて冷却制御部65は、吸気ファン23の動作を停止させる(ステップS19)。以上で、冷却制御部65による処理が終了する。

0065

尚、上記フローチャートにおいては、印刷ジョブの実行が終了することに伴い、冷却ファン20及び吸気ファン23による冷却動作を停止させる場合を例示した。しかし、これに限られるものではなく、例えば、シート積載部15に積載されたシートがユーザーによって取り出されたか否かを検知する検知センサを設け、その検知センサの検知結果に基づいて冷却動作を停止させるようにしても良い。例えば、冷却制御部65は、検知センサによってシート積載部15に積載されたシートがユーザーによって取り出されたことが検知された場合に、冷却動作を停止させる。これにより、ユーザーがシートを取り出すまで冷却ファン20又は吸気ファン23による冷却動作が継続されるため、より確実にタッキング現象を防止することができるようになる。

0066

以上、本発明に関する好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態において説明した内容のものに限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。

0067

例えば、上記実施形態では、冷却ファン20をシート排出部4の長手方向手前側(−X方向側)に配置し、冷却ファン20から送り出される冷却風を送風ダクト21によってシート排出口11の上部へ案内し、シート排出口11から排出されるシートの上面に対して冷却風を吹き出すようにした構成例を説明した。しかし、これに限られるものではなく、例えば、シート排出口11の上部位置に冷却ファン20を直接取り付けて冷却ファン20が下向きに冷却風を吹き出すようにしても構わない。このような構成であっても、シート積載部15に対してシートを整列させた状態に積載することが可能であると共に、タッキング現象を良好に防止することができる。

0068

1画像形成装置
2スキャナ部
2b画像読取部(画像読取手段)
3プリンタ部
3a画像形成部(画像形成手段)
4シート排出部
5シート積載空間
6シート冷却装置
8冷却機構
11シート排出口
15 シート積載部(シート積載手段)
20冷却ファン
21送風ダクト
21a 第1吹出口
21b 第2吹出口
23 吸気ファン

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