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技術 伸縮装置

出願人 株式会社パイオラックス林テレンプ株式会社
発明者 尾崎竜祐宮前仁志浅井寛晃
出願日 2019年9月20日 (1年9ヶ月経過) 出願番号 2019-172323
公開日 2021年4月1日 (3ヶ月経過) 公開番号 2021-049810
状態 未査定
技術分野 階段・物品収容
主要キーワード 伸縮ピン 三角突起状 周方向スリット 軸方向スリット 同軸部材 ストライカ部材 カバー付 斜めカット
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

軸方向の押込み力が作用したときの縮み量に対して、軸方向に交差する方向に押込み力が作用したときの縮み量が大きい、伸縮装置を提供する。

解決手段

この伸縮装置10は、係止部31を有するケース部材20と、筒状部材40と、軸部材60と、揺動片51と、揺動片51に設けた当接部53と、カム面69と、スプリング80とを有し、スプリング80の付勢力に抗して、筒状部材40に軸方向の押込み力が作用したときに、当接部53が係止部31に係止し、軸部材60に軸方向に交差する方向に押込み力が作用したときに、カム面69が当接部53を押圧して、揺動片51を揺動させ、当接部53を係止部31に係止しない位置に移動させる。

概要

背景

例えば、車両の荷室は、トノカバーによって覆われている。このトノカバーの先端両側には、トノカバーフックが装着されており、これを利用して、トノカバーが引出された状態に保持される。

例えば、下記特許文献1には、トノカバー本体の前縁部に、被係合部に係合するフック部材を設け、被係合部はストライカ部材を有し、フック部材の下面側には、シートバック部材起立した通常使用状態におけるフック部材とストライカ部材との係合状態で、背面側に当接するリブ部を一体に設けた構成とした、トノカバーフック構造が記載されている。

ところで、トノカバーの先端には、伸縮可能で、かつ、バネにより伸びる方向に付勢された構造をなす、伸縮ピンが装着される場合がある。例えば、図14に示すように、この伸縮ピン100は、トノカバー1の引出し時に伸びて、荷室の車両後方側に位置するデッキサイドトリム3に形成した係止溝係止することで、トノカバー1の引出し状態が保持されるようになっている。

また、図14に示すように、荷室の車両後方側には、トノカバー1の引出し方向Aに沿って伸びる第1壁部6、及び、引出し方向Aに対して傾斜した第2壁部7とを有する、バックドアトリム5が形成される場合がある。この場合には、トノカバー1の巻取りに伴って、傾斜した第2壁部7によりガイドされつつ押されて、伸縮ピン100が縮むと共に、伸縮ピン100が第1壁部6に押されて更に縮んで、その位置で巻取り状態が保持される。すなわち、第2壁部7に伸縮ピン100が押されるときには、伸縮ピン100の軸方向に交差する方向に押込み力が作用して、伸縮ピン100が縮む。更に第1壁部6に伸縮ピン100が押されるときには、伸縮ピン100の軸方向に沿う方向に押込み力が作用して、伸縮ピン100が縮む。この際、伸縮ピン100の軸方向に沿う方向に押込み力が作用したときの、伸縮ピン100の縮み量に対して、伸縮ピン100の軸方向に交差する方向に押込み力が作用したときの、伸縮ピン100の縮み量が大きい方が、トノカバー1の引出し状態で伸縮ピン100が縮みづらく、トノカバー1の引出し状態を維持でき、また、トノカバー1の巻取り時に伸縮ピン100が縮みやすく、トノカバー1が巻取りしやすくなるので、望ましい。

概要

軸方向の押込み力が作用したときの縮み量に対して、軸方向に交差する方向に押込み力が作用したときの縮み量が大きい、伸縮装置を提供する。この伸縮装置10は、係止部31を有するケース部材20と、筒状部材40と、軸部材60と、揺動片51と、揺動片51に設けた当接部53と、カム面69と、スプリング80とを有し、スプリング80の付勢力に抗して、筒状部材40に軸方向の押込み力が作用したときに、当接部53が係止部31に係止し、軸部材60に軸方向に交差する方向に押込み力が作用したときに、カム面69が当接部53を押圧して、揺動片51を揺動させ、当接部53を係止部31に係止しない位置に移動させる。

目的

特許第3714407号公報






上述したように、伸縮ピン100に対して、軸方向に沿う方向に押込み力が作用したときの縮み量に対して、伸縮ピン100に対して、軸方向に交差する方向に押込み力が作用したときの縮み量が大きい、伸縮装置が望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
0件

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請求項1

先端が開口した筒状をなし、軸方向に延びる溝部、及び、該溝部の一側面に形成された係止部を有しており、被取付部材取付けられるケース部材と、前記ケース部材の内側に、軸方向にスライド可能に収容されると共に、先端に開口を設けた筒状部材と、前記筒状部材の内側に、軸方向にスライド可能に収容される軸部材と、前記筒状部材又は前記軸部材の一方の部材に揺動可能に設けられた揺動片と、該揺動片に設けられ、前記溝部の内側を移動可能で、かつ、前記係止部に係止可能とされた当接部と、前記筒状部材又は前記軸部材の他方の部材に形成されたカム面と、前記他方の部材を、前記ケース部材の開口から突出する方向に付勢する、スプリングとを有し、前記一方の部材は、その先端が、前記他方の部材を介して、同他方の部材の先端よりも、前記ケース部材の開口から突出した状態に付勢され、軸方向に対して直交する方向から見て、前記筒状部材の前記開口から、前記軸部材の先端の一部が露出しており、前記スプリングの付勢力に抗して、前記一方の部材に、軸方向に沿った押込み力が作用したときに、前記当接部が前記係止部に係止し、前記他方の部材に、軸方向に交差する方向に押込み力が作用したときに、前記カム面が前記当接部を押圧して、前記揺動片を揺動させ、前記当接部を前記係止部に係止しない位置に移動させることを特徴とする伸縮装置

請求項2

前記筒状部材が、前記一方の部材をなしており、前記軸部材が、前記他方の部材をなしている請求項1記載の伸縮装置。

請求項3

前記軸部材は筒状をなしており、該軸部材の内側に、前記スプリングが挿入されて配置されている請求項2記載の伸縮装置。

請求項4

前記筒状部材の先端側には、軸方向に対して傾斜するように切欠かれた切欠き部によって、前記筒状部材に前記開口が設けられている請求項2又は3記載の伸縮装置。

技術分野

0001

本発明は、例えば、トノカバーフック等に利用される伸縮装置に関する。

背景技術

0002

例えば、車両の荷室は、トノカバーによって覆われている。このトノカバーの先端両側には、トノカバーフックが装着されており、これを利用して、トノカバーが引出された状態に保持される。

0003

例えば、下記特許文献1には、トノカバー本体の前縁部に、被係合部に係合するフック部材を設け、被係合部はストライカ部材を有し、フック部材の下面側には、シートバック部材起立した通常使用状態におけるフック部材とストライカ部材との係合状態で、背面側に当接するリブ部を一体に設けた構成とした、トノカバーフック構造が記載されている。

0004

ところで、トノカバーの先端には、伸縮可能で、かつ、バネにより伸びる方向に付勢された構造をなす、伸縮ピンが装着される場合がある。例えば、図14に示すように、この伸縮ピン100は、トノカバー1の引出し時に伸びて、荷室の車両後方側に位置するデッキサイドトリム3に形成した係止溝係止することで、トノカバー1の引出し状態が保持されるようになっている。

0005

また、図14に示すように、荷室の車両後方側には、トノカバー1の引出し方向Aに沿って伸びる第1壁部6、及び、引出し方向Aに対して傾斜した第2壁部7とを有する、バックドアトリム5が形成される場合がある。この場合には、トノカバー1の巻取りに伴って、傾斜した第2壁部7によりガイドされつつ押されて、伸縮ピン100が縮むと共に、伸縮ピン100が第1壁部6に押されて更に縮んで、その位置で巻取り状態が保持される。すなわち、第2壁部7に伸縮ピン100が押されるときには、伸縮ピン100の軸方向に交差する方向に押込み力が作用して、伸縮ピン100が縮む。更に第1壁部6に伸縮ピン100が押されるときには、伸縮ピン100の軸方向に沿う方向に押込み力が作用して、伸縮ピン100が縮む。この際、伸縮ピン100の軸方向に沿う方向に押込み力が作用したときの、伸縮ピン100の縮み量に対して、伸縮ピン100の軸方向に交差する方向に押込み力が作用したときの、伸縮ピン100の縮み量が大きい方が、トノカバー1の引出し状態で伸縮ピン100が縮みづらく、トノカバー1の引出し状態を維持でき、また、トノカバー1の巻取り時に伸縮ピン100が縮みやすく、トノカバー1が巻取りしやすくなるので、望ましい。

先行技術

0006

特許第3714407号公報

発明が解決しようとする課題

0007

上述したように、伸縮ピン100に対して、軸方向に沿う方向に押込み力が作用したときの縮み量に対して、伸縮ピン100に対して、軸方向に交差する方向に押込み力が作用したときの縮み量が大きい、伸縮装置が望まれている。

0008

したがって、本発明の目的は、軸方向に沿う方向に押込み力が作用したときの縮み量に対して、軸方向に交差する方向に押込み力が作用したときの縮み量が大きい、伸縮装置をを提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

上記目的を達成するため、本発明の伸縮装置は、先端が開口した筒状をなし、軸方向に延びる溝部、及び、該溝部の一側面に形成された係止部を有しており、被取付部材取付けられるケース部材と、前記ケース部材の内側に、軸方向にスライド可能に収容されると共に、先端に開口を設けた筒状部材と、前記筒状部材の内側に、軸方向にスライド可能に収容される軸部材と、前記筒状部材又は前記軸部材の一方の部材に揺動可能に設けられた揺動片と、該揺動片に設けられ、前記溝部の内側を移動可能で、かつ、前記係止部に係止可能とされた当接部と、前記筒状部材又は前記軸部材の他方の部材に形成されたカム面と、前記他方の部材を、前記ケース部材の開口から突出する方向に付勢する、スプリングとを有し、前記一方の部材は、その先端が、前記他方の部材を介して、同他方の部材の先端よりも、前記ケース部材の開口から突出した状態に付勢され、軸方向に対して直交する方向から見て、前記筒状部材の前記開口から、前記軸部材の先端の一部が露出しており、前記スプリングの付勢力に抗して、前記一方の部材に、軸方向に沿った押込み力が作用したときに、前記当接部が前記係止部に係止し、前記他方の部材に、軸方向に交差する方向に押込み力が作用したときに、前記カム面が前記当接部を押圧して、前記揺動片を揺動させ、前記当接部を前記係止部に係止しない位置に移動させることを特徴とする。

発明の効果

0010

本発明によれば、一方の部材に、軸方向に沿った押込み力が作用して、ケース部材の軸方向の基端側に向けて押込まれると、当接部が係止部に係止するので、一方の部材及び他方の部材がそれ以上押込まれることが規制される一方、他方の部材に、軸方向に交差する方向に押込み力が作用して、ケース部材の軸方向の基端側に向けて押込まれると、カム面が当接部を押圧して揺動片を揺動させて、当接部が係止部に係止しない位置に移動するので、当接部が溝部を移動することとなり、一方の部材及び他方の部材を、更に押込むことが可能となる。そのため、軸方向に沿う押込み力が作用したときの縮み量よりも、軸方向に交差する方向に押込み力が作用したときの縮み量を大きくすることができる、伸縮装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0011

本発明に係る伸縮装置の、一実施形態を示す分解斜視図である。
同伸縮装置の拡大斜視図である。
同伸縮装置を構成するケース部材を示しており、(a)はその斜視図、(b)は(a)とは異なる方向から見た場合の斜視図である。
同伸縮装置を構成する筒状部材を示しており、(a)はその斜視図、(b)は(a)とは異なる方向から見た場合の斜視図、(c)は(a),(b)とは異なる方向から見た場合の斜視図である。
同伸縮装置を構成する軸部材を示しており、(a)はその斜視図、(b)は(a)とは異なる方向から見た場合の斜視図である。
図2のE−E矢示線における断面図である。
同伸縮装置を軸方向から見た場合の平面図である。
同伸縮装置の揺動片の動作を示しており、(a)は軸部材の押込み前の状態の説明図、(b)は軸部材を押込んだ状態の説明図、(c)は筒状部材のみ、又は筒状部材及び軸部材を押込んで、当接部が係止部に当接した状態の拡大説明図である。
同伸縮装置の伸縮動作の第1工程を示しており、(a)はその側面説明図、(b)は正面説明図である。
同伸縮装置の伸縮動作の第2工程を示しており、(a)はその側面説明図、(b)は正面説明図である。
同伸縮装置の伸縮動作の第3工程を示しており、(a)はその側面説明図、(b)は正面説明図である。
同伸縮装置の伸縮動作の第4工程を示しており、(a)はその側面説明図、(b)は正面説明図である。
同伸縮装置の伸縮動作の第5工程を示しており、(a)はその側面説明図、(b)は正面説明図である。
同伸縮装置を、トノカバーに利用した場合の、平面説明図である。
本発明に係る伸縮装置の、他の実施形態を示す分解斜視図である。
同伸縮装置の拡大斜視図である。
(a)は同伸縮装置を構成する筒状部材の斜視図、(b)は同伸縮装置を構成する軸部材の斜視図である。
同伸縮装置を軸方向から見た場合の平面図である。
同伸縮装置の揺動片の動作を示しており、(a)は軸部材の押込み前の状態の説明図、(b)は軸部材の押込み前の状態の正面説明図である。

実施例

0012

以下、図面を参照して、本発明に係る伸縮装置の、一実施形態について説明する。

0013

図14に示すように、この実施形態の伸縮装置10は、車両の荷室を覆うトノカバー1に用いられ、トノカバー1を引出した状態に保持したり、或いは、トノカバー1が巻取られた状態を保持するために用いられる。なお、トノカバー1は、図示しないカバー付勢手段によって、常時は、トノカバー1を引出し方向Aとは反対側の巻取り方向Bに付勢されている。また、トノカバー1の引出し方向Aの先端側には、筒状をなした取付部2が形成されている。更に図14に示すように、車両の荷室には、車両の前方側に、一対のデッキサイドトリム3,3が配置されており、車両の後方側には、バックドアトリム5が配置されている。これらの一対のデッキサイドトリム3,3の各内面側には、伸縮装置10の筒状部材40が係脱する、図示しない係止溝が形成されている。また、バックドアトリム5は、トノカバー1の引出し方向Aに沿って互いに平行に伸びる第1壁部6,6と、これらの第1壁部6,6の引出し方向Aの先端から、引出し方向Aに向けて次第に拡開するように傾斜して伸びる、第2壁部7,7とを有している。

0014

なお、伸縮装置は、上述した構造のトノカバー以外に適用してもよく、特に限定はされない。

0015

図1に示すように、この実施形態の伸縮装置10は、被取付部材であるトノカバー1に取付けられるケース部材20と、ケース部材20の内側に、軸方向にスライド可能に収容される筒状部材40と、筒状部材40の内側に、軸方向にスライド可能に収容される軸部材60とを有する多重軸構造をなしており、更に、軸部材60を、ケース部材20の開口23aから突出する方向に付勢する、スプリング80を有している。

0016

なお、本発明における「軸方向」とは、伸縮装置10において、筒状部材40や軸部材60が伸縮する方向であり、また、ケース部材20や、筒状部材40、軸部材60の、筒状や軸状をなす部材の、長く伸びる方向を意味する。この軸方向を、以下の説明で符号「C」で示す。

0017

まず、ケース部材20について説明する。

0018

図1図3に示すように、前記ケース部材20は、軸方向Cの先端23側に、開口23aが形成されると共に、軸方向Cの基端24側が閉塞した、有底円筒状をなした本体21を有している。本体21の外周には、軸方向Cに沿って凹状に伸びる凹溝21aが、本体21の周方向に均等な間隔で形成されている。また、本体21の先端23の外周からは、環状のフランジ部25が突設されている。更に、本体21の基端24側からは、長板状をなした固定片27が設けられている。この固定片27には、ピン孔27aが形成されている。

0019

そして、本体21を、トノカバー1の取付部2(図14参照)内に挿入して、各凹溝21aに、取付部2の内周に形成された図示しない凸部が嵌入すると共に、固定片27のピン孔27aに、取付部2の内周に設けた図示しないピンが挿入されることで、ケース部材20が、トノカバー1の取付部2に回転規制され、かつ、抜け止めされた状態で取付けられる。すなわち、トノカバー1が本発明における「被取付部材」をなしている。

0020

また、図2図6に示すように、ケース部材20の基端24の内面側からは、柱状をなしたバネ支持部28が突設されており、スプリング80の基端側を支持するようになっている。

0021

更に図2図3(a)に示すように、本体21の周方向所定箇所には、軸方向Cに伸びる溝部29が形成されている。この実施形態における溝部29は、本体21の基端24側から先端23側に向けて、所定の軸方向長さ(ここでは本体21の基端24側から軸方向途中に至る長さ)で、かつ、所定の周方向幅で形成されており、本体21の内部及び外部を貫通する、長方形状の溝状をなしている。

0022

また、溝部29の周方向の一側面29aであって、溝部29の、軸方向Cの先端29c寄りの位置からは、係止部31が突設されている。この係止部31は、溝部29の周方向の他側面29bに向けて、かつ、溝部29の軸方向Cの先端29cに向けて、突出量が次第に高くなる略三角突起状をなしている。この係止部31の、溝部29の先端29cに対向する面が、係止面31aをなしており、係止面31aとは反対側の面がテーパ面31bをなしている。なお、図2図8(c)に示すように、前記係止面31aは、係止部31の頂部31cから、溝部29の周方向の一側面29aに向けて、溝部29の、軸方向Cの基端29d側に引き込まれた、逆テーパ状をなしている。

0023

また、図3(b)に示すように、本体21の、溝部29が形成された箇所から、周方向に離れた2箇所には、一対のガイド溝33,33が形成されている。各ガイド溝33は、前記溝部29と同様に、本体21の基端24側から先端23側に向けて、所定の軸方向長さで、かつ、所定の周方向幅で形成され、本体21の内外を貫通する、長方形状の溝状をなしている。

0024

なお、ケース部材としては、上記形状に限定されるものではなく、少なくとも、先端が開口した筒状をなし、軸方向に延びる溝部、及び、溝部の一側面に形成された係止部を有しており、被取付部材に取付けられるものであって、筒状部材を軸方向にスライド可能に収容可能であればよい。

0025

次に、筒状部材40について説明する。

0026

図1図4に示すように、この筒状部材40は、軸方向Cの先端43側に開口43aが形成されると共に、軸方向Cの基端44側も開口した、略円筒状をなした本体41を有している。この実施形態では、筒状部材40の先端43側には、軸方向Cに対して傾斜するように切欠かれた切欠き部45によって、筒状部材40に開口43a設けられている。すなわち、本体41の先端43側には、軸方向Cに対して所定角度で傾斜するように切欠かれた、切欠き部45が設けられており、この切欠き部45を介して、切欠き部45の内側に、前記開口43aが形成されるようになっている。なお、開口43aで囲まれた開口領域は、筒状部材40の軸方向Cに対して斜めに配置されている。

0027

また、図7に示すように、伸縮装置10を筒状部材40や軸部材60の軸方向の先端側から見た場合、本体41の先端43は、切欠き部45により切欠かれたことで、略扇状をなしており、この先端43により、筒状部材60の先端63の一部が覆われている。更に、この略扇状をなした先端43は、その内面が、軸部材60の先端63に接離可能となっている。そのため、図13(a)に示すように、筒状部材40が、スプリング80の付勢力に抗して、軸方向Cに沿ってケース部材20の基端24側に向けて押込まれるときに、略扇状をなした先端43が、軸部材60の先端63を押圧するので、筒状部材40と併せて軸部材60も押込まれるようになっている。また、図11(a)に示すように、バックドアトリム5の傾斜した第2壁部7によって、軸部材60の先端63が最大限押された後は、筒状部材40の切欠き部45が第2壁部7により押圧されて、筒状部材40に対して、軸方向Cに交差する方向に押込み力が作用するようになっている。

0028

そして、上述したように、筒状部材40の先端43に開口43aを設けて、その開口43aで囲まれた開口領域が、筒状部材40の軸方向Cに対して斜めに配置されていることにより、図8(a)に示すように、筒状部材40を軸方向に対して直交する方向から見たときに、筒状部材40の開口43aから、軸部材60の先端63の一部が露出して見えるようになっている。特にこの実施形態では、筒状部材40に、上記のような切欠き部45を設けたことで、開口43aが軸方向Cに対して斜めに大きく開口するので、軸方向に直交する方向から見て、筒状部材40の先端43の開口43aから、軸部材60の先端63の一部が、大きく露出して見えるようになっている。なお、筒状部材先端に設けられた開口の形状や配置等は、筒状部材を軸方向に対して直交する方向から見たときに、筒状部材の開口から、軸部材の先端の一部を露出させることが可能な形状や配置等であれば、特に限定はされない。

0029

更に図1図4(a)に示すように、本体41の基端44側からは、先端43側に向けて軸方向Cに沿って伸びる、一対の軸方向スリット49a,49bが形成されており、これらの軸方向スリット49a,49bの基端側が、周方向スリット49cを介して互いに連結されている。そして、これらのスリット49a,49b,49cを介して、揺動可能な揺動片51が設けられている。この実施形態の揺動片51は、固定端側が、本体41の先端43寄りの箇所に連結されており、自由端側が、本体41の基端44側に向けて配置されている。また、揺動片51は、周方向スリット49cの、周方向のほぼ中央位置となるように、配置されている。なお、図8(a)に示すように、揺動片51は、固定端側が幅狭で、延出方向のほぼ中央に向けて次第に幅広となり、この幅広部分から自由端側に向けて、次第に幅狭となる形状となっている。

0030

また、図4(a),(c)に示すように、揺動片51の自由端には、本体41の外径方向及び内径方向に向けてそれぞれ突出し、揺動片51と併せて略T字状をなした当接部53が設けられている。この当接部53は、本体41の外周面よりも大きく突出し、かつ、本体41の内周面からも大きく突出している。そして、この当接部53は、ケース部材20の溝部29の内側を移動可能で、かつ、係止部31に係止可能となっている。また、図8(c)に示すように、当接部53の、係止部31に係止する係止面53a(本体41の基端44側に位置する面)は、スリット49a側からスリット49b側に向けて、軸方向Cの突出量が次第に小さくなるテーパ面状をなしている。このような係止面53aを設けたことにより、図8(c)に示すように、当接部53が係止部31に係止したときに、逆テーパ状をなした係止部31の係止面31aにしっかりと係止して、その係止状態解除されにくくなっている。

0031

また、図1図4(b)に示すように、本体41の、揺動片51が形成された箇所から、周方向に離れた2箇所には、略U字状をなした一対のスリット55,55が軸方向Cに沿ってそれぞれ形成されている。これらのスリット55,55を介して、一対の係止片57,57が撓み変形可能に形成されている。各係止片57は、その固定端側が、本体41の軸方向Cの基端44側に連結され、自由端側が、本体41の軸方向Cの先端43側に向けて配置されており、上記揺動片51とは反対向きとなっている。また、各係止片57の自由端側の外面からは、突起状をなした抜け止め部57aがそれぞれ突設されている。

0032

そして、上記一対の係止片57,57を、ケース部材20の一対のガイド溝33,33(図3(b)参照)に整合させて、ケース部材20の本体21内に、筒状部材40を挿入して、一対の係止片57,57の抜け止め部57a,57aを、一対のガイド溝33,33内に配置することで、ケース部材20の内側に、筒状部材40が回転規制された状態で抜け止め可能となるように、軸方向にスライド可能に収容されるようになっている。

0033

すなわち、ケース部材20の先端23の開口23aから、先端43が突出する方向に筒状部材40が最大限スライドすると、抜け止め部57aが、ガイド溝33の先端側端部に係合するので、ケース部材20に対して筒状部材40が抜け止め保持される。一方、ケース部材20の先端23の開口23aから、先端43が引込まれる方向に筒状部材40が最大限スライドすると、抜け止め部57aが、ガイド溝33の基端側端部に係合するので、筒状部材40の過度の押込みが規制される。なお、抜け止め部57aがガイド溝33内に挿入配置されることで、ケース部材20に対して筒状部材40が回転規制される。

0034

また、上述したように、ケース部材20に筒状部材40が回転規制され、かつ、抜け止め保持された状態では、揺動片51の当接部53が、ケース部材20の溝部29に入り込んで、該当接部53が溝部29内を移動可能となるように保持されると共に、揺動片51が揺動可能に保持されるようになっている。

0035

更に図4(c)に示すように、本体41の内周の所定箇所には、突条をなしたスライドガイド59が突設されている。このスライドガイド59は、軸部材60の後述するスライド溝71(図5(b)参照)に挿入配置される。

0036

なお、筒状部材としては、上記形状に限定されるものではなく、ケース部材の内側に軸方向にスライド可能に収容されると共に、軸部材を軸方向にスライド可能に収容可能であればよい。

0037

次に、軸部材60について説明する。

0038

図1図5に示すように、この軸部材60は、軸方向Cの先端63が閉塞すると共に、軸方向Cの基端64側が開口した、略円筒状をなした本体61を有している。この本体61の基端64側からは、一対の脚部65,66が、所定長さでそれぞれ伸びている。また、各脚部65,66の延出方向先端の外面からは、係止爪67がそれぞれ突設している。

0039

そして、図8(a),(b)に示すように、この係止爪67が、筒状部材40の基端44の端面44aに接離可能となっており、筒状部材40の先端43の開口43aからの、軸部材60の先端63の突出量が規制されると共に、筒状部材40からの軸部材60の抜け止めが図られるようになっている。

0040

また、図1図5(a)に示すように、軸部材60の基端64側であって、一対の脚部65,66の間には、カム面69が形成されている。この実施形態のカム面69は、一方の脚部65側から他方の脚部66側に向けて、本体61の基端64からの突出量が、次第に小さくなる傾斜面となっている。

0041

なお、図6に示すように、軸部材60は、スプリング80で付勢され、該軸部材60を介して筒状部材40も付勢されて、常時は、筒状部材40の先端43が、軸部材60の先端63よりも、ケース部材20の開口23aから突出した状態に維持されている。

0042

そして、上記のようなカム面69を設けたことにより、揺動片51は、図8(b)に示すように揺動するようになっている。すなわち、図8(a)に示すように、筒状部材40の開口43aから軸部材60の先端63が露出した状態で、同軸部材60の先端63に、軸方向Cに交差する方向に押込み力が作用すると、軸部材60が軸方向Cに押込まれる。具体的には、図9(a)や図10(a)に示すように、バックドアトリム5の傾斜した第2壁部7によって、軸部材60の先端63のみに、軸方向Cに交差する方向に押込み力が作用すると、軸部材60の先端63が軸方向Cに押込まれる。この際、筒状部材40は押されないものの、軸部材60が押込まれる。すると、図8(b)に示すように、軸部材60側のカム面69が、揺動片51に設けた当接部53を押圧するので、カム面69に沿って当接部53が摺接して、揺動片51が撓み変形しつつ軸方向スリット49b側に揺動するようになっている。その結果、当接部53が、係止部31には係止しない位置に移動する。なお、本発明における「他方の部材」をなす軸部材60には、バックドアトリム5の傾斜した第2壁部7によって、その先端63に軸方向Cに交差する方向に押込み力が作用するが、軸部材60自体は、軸方向Cに押込まれるようになっている。

0043

また、図8(a)に示す状態では、当接部53は、係止部31に対して軸方向Cにおいて対向する位置に配置されている。この状態で、筒状部材40の先端43のみが軸方向Cに押込まれると、カム面69から当接部53が離れる。又は、上記状態で、筒状部材40の先端43及び軸部材60の先端63が軸方向Cに押込まれると、カム面69と当接部53が一緒軸方向移動する。これらの場合、カム面69によって当接部53が押圧されることがないので、揺動片51が揺動せずに、図8(c)に示すように、当接部53が係止部31に係止する(この場合、当接部53の係止面53aが、係止部31の係止面31aに係止する)。

0044

なお、揺動片51は、上述したように、当接部53がカム面69により押圧されることで撓み変形して、軸方向スリット49b側に移動するが、上述したように、カム面69により当接部53が押圧されない状態となると、図12(b)や図13(b)に示すように、揺動片51は、周方向スリット49cの、周方向のほぼ中央位置に弾性復帰する。

0045

更に図5(b)に示すように、軸部材60の一対の脚部65,66の間であって、前記カム面69と径方向に対向する箇所に、軸部材60の基端64側から先端63側に向けて、長溝状のスライド溝71が形成されている。このスライド溝71には、筒状部材40のスライドガイド59(図4(c)参照)が挿入配置されて、筒状部材40に対する軸部材60のスライド動作をガイドすると共に、筒状部材40に対して軸部材60を回転規制する。

0046

なお、軸部材としては、上記形状に限定されるものではなく、筒状部材の内側にスライド可能に収容されるものであればよい。

0047

また、この実施形態では、筒状部材40側に揺動片51を設け、軸部材60側にカム面69を形成した構成となっているが、これとは逆に、軸部材側に揺動片を設け、筒状部材側にカム面を形成した構成としてもよい(これについては、後述する他の実施形態で説明する)。

0048

すなわち、本発明における「前記筒状部材又は前記軸部材の一方の部材」とは、この実施形態の場合、筒状部材40を意味しており、また、本発明における「前記筒状部材又は前記軸部材の他方の部材」とは、この実施形態の場合、軸部材60を意味している。

0049

また、上記構成をなした軸部材60の内側には、スプリング80が挿入されて配置されており、このスプリング80によって、他方の部材である軸部材60が、ケース部材20の先端23の開口23aから突出する方向に付勢されるようになっている(図6参照)。なお、図6に示すように、スプリング80は、軸方向の基端側が、ケース部材20に設けたバネ支持部28により支持され、軸方向の先端側が、軸部材60の先端63の内面側を押圧して付勢するようになっている。また、スプリングの軸方向の先端側が、軸部材の基端側の端面を押圧して付勢してもよい(後述する実施形態は、この態様となっている)。

0050

更に、他方の部材である軸部材60がスプリング80で付勢されることに関連して、一方の部材である筒状部材40は、その先端43が、他方の部材である軸部材60を介して、軸部材60の先端63よりも、ケース部材20の開口23aから突出した状態に付勢されるようになっている(図2参照)。

0051

すなわち、スプリング80によって軸部材60が付勢されることで、筒状部材40にも、スプリング80の付勢力が間接的に作用する。具体的には、スプリング80で付勢された軸部材60の、一対の脚部65,65の係止爪67,67が、図6に示すように、筒状部材40の基端44の端面44aに当接することで、スプリング80の付勢力が筒状部材40にも作用して、図2図8(a)に示すように、筒状部材40の先端43が、軸部材60の先端63よりも、ケース部材20の開口23aから突出した状態に維持されるようになっている。

0052

そして、この伸縮装置10においては、一方の部材である筒状部材40に、軸方向Cに沿った押込み力が作用したときに、当接部53が係止部31に係止し、他方の部材である軸部材60に、軸方向Cに交差する方向に押込み力が作用したときに、カム面69が当接部53を押圧して、揺動片51を揺動させ、当接部53が係止部31に係止しない位置に移動させるように構成されている。

0053

すなわち、図8(a)に示す状態から、筒状部材40の先端43、又は、筒状部材40の先端43及び軸部材60の先端63が、軸方向Cに押込まれると、図8(c)に示すように、揺動片51が揺動せずに、当接部53が係止部31に係止する。そのため、筒状部材40や軸部材60の、それ以上の軸方向移動が規制される。

0054

一方、図9(a)や図10(a)に示すように、他方の部材である軸部材60の先端63に、軸方向Cに交差する方向に押込み力が作用して、軸部材60が軸方向Cに押込まれると、図8(b)や図10(b)に示すように、カム面69が当接部53を押圧するので、揺動片51が揺動して、当接部53が、係止部31には係止しない位置に移動する。そのため、当接部53が、溝部29の、軸方向Cの基端29d側に移動可能となり、図11〜13に示すように、筒状部材40及び軸部材60を、ケース部材20の軸方向Cの基端24側に向けて、更に深く押込むことが可能となる(ケース部材20の開口23aからの突出量が小さくなる方向に、筒状部材40及び軸部材60が押込み可能となる)。

0055

次に、上記構成からなる伸縮装置10の作用効果について説明する。

0056

図13(a)に示すように、トノカバー1の未使用時には、伸縮装置10,10によって、一対のバックドアトリム5,5間に保持されている。この状態では、筒状部材40の先端43が、スプリング80の付勢力に抗して、バックドアトリム5の第1壁部6に押圧されて、筒状部材40が軸方向Cに沿って押込まれると共に、筒状部材40の先端43によって軸部材60の先端63が押圧されて、筒状部材40と併せて軸部材60も軸方向Cに沿って押込まれるようになっている。この状態では、縮んだ状態のスプリング80の付勢力によって、軸部材60が付勢されると共に、筒状部材40が付勢されて、その先端43が第1壁部6を押圧するので、トノカバー1の引出し方向Aの先端側が、一対のバックドアトリム5,5間に収納保持されるようになっている。

0057

トノカバー1を使用するときには、トノカバー1を、図示しないカバー付勢手段の付勢力に抗して、引出し方向Aに沿って引出す。すると、軸部材60が、スプリング80で付勢されると共に、軸部材60を介して筒状部材40も付勢されて、図8(a)に示すように、筒状部材40の先端43が、軸部材60の先端63よりも、ケース部材20の開口23aから突出した状態に保持される。この状態の筒状部材40を、一対のデッキサイドトリム3,3の各内面側に設けた図示しない各係止溝にそれぞれ係止させることで、図14に示すように、車両の荷室をトノカバー1で覆うことができる。

0058

一方、トノカバー1を収納するときは、筒状部材40を係止溝から外して、トノカバー1を巻取り方向B側に押すと、図示しないカバー付勢手段によって、トノカバー1が徐々に巻取られていく。すると、図9(a)に示すように、筒状部材40の開口43aから露出した、軸部材60の先端63が、バックドアトリム5の傾斜した第2壁部7によって、軸方向Cに交差する方向の押込み力を受けて、軸部材60が軸方向Cに押込まれていく。

0059

更に、トノカバー1が巻取り方向B側に移動すると、図10(a)に示すように、傾斜した第2壁部7によって、軸部材60の先端63が、軸方向Cに、より深く押込まれていく。すると、カム面69が当接部53を押圧して、図10(b)に示すように、揺動片51を軸方向スリット49b側に、すなわち、溝部29の、係止部31が設けられた一側面29aに対向する他側面29b側に揺動させて、当接部53が係止部31には係止しない位置に移動する。

0060

更に、トノカバー1が巻取り方向B側に移動すると、図11(a)に示すように、傾斜した第2壁部7の基端側(第1壁部6との境界部近傍)によって、筒状部材40の切欠き部45が押圧されて、筒状部材40に、軸方向Cに交差する方向に押込み力が作用するようになっている。このとき、第2壁部7が傾斜していると共に、切欠き部45が斜めに切欠かれているので、筒状部材40が軸方向Cに押込まれつつ、トノカバー1が巻取り方向Bに移動していく。すると、図11(b)に示すように、当接部53が、係止部31の頂部31cを超えて、溝部29の軸方向Cの基端29d側に移動する。

0061

更に、トノカバー1が巻取り方向B側に移動すると、図12(a)に示すように、筒状部材40の切欠き部45が第2壁部7に当接しつつ、軸部材60の先端63が、傾斜した第2壁部7を乗り越えて第1壁部6側へと移動する。すると、図12(b)に示すように、第2壁部7による、軸部材60の先端63の押え込み状態が解除されるため、軸部材60がスプリング80の付勢力によって付勢されて、ケース部材20の開口23aからの突出量が増大し、それと共に、カム面69が当接部53を押圧しない状態となるので、揺動片51は、周方向スリット49cの周方向ほぼ中央位置、すなわち、図9(b)の、溝部29の周方向における位置と同じ位置に弾性復帰する。

0062

更に、トノカバー1が巻取り方向B側に移動すると、図13(a)に示すように、筒状部材40の先端43が第1壁部7に押圧されると共に、筒状部材40の先端43によって軸部材60の先端63が押圧されて、筒状部材40と軸部材60とが軸方向Cに沿って押込まれる。すると、図13(b)に示すように、当接部53が、図12(b)に示す状態よりも、溝部29の基端29d側に近接移動する。そして、上述したように、トノカバー1の引出し方向Aの先端側が、一対のバックドアトリム5,5間に収納保持される。

0063

そして、この伸縮装置10においては、上述したように、図8(a)に示す状態から、筒状部材40の先端43、又は、筒状部材40の先端43及び軸部材60の先端63が、軸方向Cに押込まれると、図8(c)に示すように、揺動片51が揺動せずに、当接部53が係止部31に係止するので、筒状部材40や軸部材60の、それ以上の軸方向移動を規制することができる。

0064

一方、図9(a)や図10(a)に示すように、他方の部材である軸部材60の先端63が、軸方向Cに交差する方向の押込み力を受けて、軸方向に押込まれると、図8(b)に示すように、カム面69が当接部53を押圧するので、揺動片51が揺動して、当接部53が、係止部31には係止しない位置に移動する。そのため、当接部53が、溝部29の、軸方向Cの基端29d側に移動可能となるので、図11〜13に示すように、筒状部材40及び軸部材60を、ケース部材20の軸方向Cの基端24側に向けて、更に深く押込むことができる。

0065

上記のように、この伸縮装置10においては、軸方向Cに沿う押込み力が作用したときの縮み量よりも、軸方向Cに交差する方向に押込み力が作用したときの縮み量を大きくすることができる。そのため、トノカバー1の引出し状態で、筒状部材40及び軸部材60が縮みづらく、トノカバー1の引出し状態を維持でき、また、トノカバー1の巻取り時に、筒状部材40及び軸部材60が縮みやすく、トノカバー1を巻取りしやすくすることができる。

0066

ところで、仮に、伸縮装置が、ケース部材と筒状部材とからなり、スプリングにより筒状部材を付勢する構造とした場合、図14のような、トノカバー1の引出し状態を安定して得るために、筒状部材の軸方向への容易な縮みを規制するため、バネ定数が高いスプリングを利用する必要がある。すると、トノカバー1の巻取りの際に、筒状部材を縮めるため、大きな力が必要となる。

0067

これに対して本発明における伸縮装置10においては、軸方向への押込み力に対しては、当接部53が係止部31に当接することで(図6(c)参照)、筒状部材40及び軸部材60の縮みを規制しているので、スプリング80は、筒状部材40及び軸部材60をケース部材20の開口23aから突出させるだけの、バネ定数が低いものを利用することができるため、トノカバー1の巻取りの際に、小さな力で筒状部材40及び軸部材60を縮ませることができる。

0068

また、この実施形態においては、筒状部材40が一方の部材をなしており、軸部材60が他方の部材をなしている。すなわち、筒状部材40の内側にスライド可能に収容される軸部材60を、他方の部材として、この軸部材60をスプリング80で付勢する構成となっているので、スプリング80の外径を小さくして、そのバネ定数を小さくすることができ、筒状部材40や軸部材60を、更に小さい押込み力で押込むことができる。

0069

更に、この実施形態においては、軸部材60は筒状をなしており、この軸部材60の内側に、スプリング80が挿入されて配置されている。そのため、スプリング80の外径を更に小さくすることができると共に、バネ定数も更に小さくすることができ、筒状部材40や軸部材60を、より小さい押込み力で押込むことができる。

0070

また、この実施形態においては、筒状部材40の先端43側には、軸方向Cに対して傾斜するように切欠かれた切欠き部45によって、筒状部材40に開口43aが設けられている。そのため、軸部材60に、軸方向に交差する方向に押込み力が作用した際に、筒状部材40に押込み力が作用するまでの、軸部材60の押込み量を大きくすることができる。

0071

図15〜19には、本発明に係る伸縮装置の、他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。

0072

この実施形態における伸縮装置10Aは、筒状部材40A側にカム面52が形成され、軸部材60A側に揺動片75が設けられた構成となっている。

0073

図15図17(a)に示すように、筒状部材40Aの一対の係止片57,57の間であって、本体41の基端44側からは、矩形状をなした切欠き50が形成されている。この切欠き50の先端側の面が、軸方向Cに対して傾斜したカム面52をなしている。また、図17(a)に示すように、本体41の基端44の内周面であって、一対の係止片57,57に整合する位置からは、径方向内方に向けて突部58,58がそれぞれ突出している。なお、筒状部材40Aの先端43側には、前記実施形態のような斜めカット状の切欠き部45は形成されておらず、単に円形状の開口43aが形成された形状となっている。

0074

また、図15図16に示すように、軸部材60Aの本体61の先端63側には、軸部材60Aの先端63の一部を切欠くように、軸方向Cに対して所定角度で傾斜した、切欠き部72が設けられている。更に図15図17(b)に示すように、軸部材60Aの本体61には、一対の軸方向スリット73a,73aと、それらの基端側を連結する周方向スリット73bとが形成されており、これらのスリット73a,73a,73bを介して、揺動可能な揺動片75が設けられている。この揺動片75の自由端には、本体61の外径方向に向けて、略L字状をなすように突出した当接部77が設けられている。

0075

また、図17(b)に示すように、本体61の軸方向Cの基端64の端面には、一対の凹部79,79が形成されている。これらの凹部79,79には、筒状部材40Aの一対の突部58,58が係脱可能となっており、筒状部材40Aからの軸部材60Aの抜け止めが図られるようになっている。なお、筒状部材40Aの開口43aからの、軸部材60Aの突出量の規制は、筒状部材40A側のカム面52に、軸部材60A側の当接部77が当接することでなされるようになっている。

0076

また、この実施形態においては、筒状部材40Aの基端44の端面44aに、スプリング80の先端が当接して、筒状部材40Aが、ケース部材20の先端23の開口23aから突出する方向に付勢されるようになっている。更に、スプリング80で付勢された筒状部材40Aの、一対の突部58,58が、軸部材60Aの一対の凹部79,79に当接することで、スプリング80の付勢力が軸部材60Aにも作用して、図16に示すように、軸部材60Aの先端63が、筒状部材40Aの先端43よりも、ケース部材20の開口23aから突出した状態に維持されるようになっている。その結果、図19(b)に示すように、筒状部材40Aを軸方向に対して直交する方向から見たときに、筒状部材40Aの開口43aから、軸部材60Aの先端63の一部が露出して見えるようになっている。なお、図18に示すように、伸縮装置10Aを筒状部材40Aや軸部材60Aの軸方向の先端側から見た場合、筒状部材40Aの先端43の開口43aから、軸部材60Aの先端63の全部が露出して見えるようになっている。

0077

上記のように、この実施形態では、軸部材60A側に揺動片75を設け、筒状部材40A側にカム面52を形成した構成となっている。すなわち、本発明における「前記筒状部材又は前記軸部材の一方の部材」とは、この実施形態の場合、軸部材60Aを意味し、本発明における「前記筒状部材又は前記軸部材の他方の部材」とは、この実施形態の場合、筒状部材40Aを意味する。

0078

そして、この伸縮装置10Aにおいては、一方の部材である軸部材60Aに、軸方向Cに沿った押込み力が作用したときに、当接部77が係止部31に係止し、他方の部材である筒状部材40Aに、軸方向Cに交差する方向に押込み力が作用したときに、カム面52が当接部77を押圧して、揺動片75を揺動させ、当接部77が係止部31に係止しない位置に移動させるように構成されている。

0079

すなわち、図16図19(b)に示す状態から、軸部材60Aの先端63、又は、軸部材60Aの先端63及び筒状部材40Aの先端43が、軸方向Cに押込まれると、揺動片75が揺動せずに、当接部77が係止部31に係止する。そのため、筒状部材40Aや軸部材60Aの、それ以上の軸方向移動が規制される。

0080

一方、図18(a)に示すように、他方の部材である筒状部材40Aの先端43が、軸方向Cに交差する方向の押込み力を受け、軸方向に押込まれると、カム面52が当接部77を押圧するので、揺動片75が揺動して、当接部77が、係止部31には係止しない位置に移動する。そのため、当接部77が、溝部29の、軸方向Cの基端29d側に移動可能となり、筒状部材40A及び軸部材60Aを、ケース部材20の軸方向Cの基端24側に向けて、更に深く押込むことが可能となる。

0081

上記のように、この伸縮装置10Aにおいても、軸方向Cに沿う押込み力が作用したときの縮み量よりも、軸方向Cに交差する方向に押込み力が作用したときの縮み量を大きくすることができる。そのため、トノカバー1の引出し状態で、筒状部材40A及び軸部材60Aが縮みづらく、トノカバー1の引出し状態を維持でき、また、トノカバー1の巻取り時に、筒状部材40A及び軸部材60Aが縮みやすく、トノカバー1を巻取りしやすくすることができる。

0082

また、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。

0083

10,10A伸縮装置
20ケース部材
23 先端
23a 開口
29 溝部
31係止部
40,40A筒状部材
43 先端
43a 開口
45切欠き部
51,75揺動片
52,69カム面
53,77 当接部
60,60A軸部材
63 先端
72 切欠き部
80 スプリング

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