図面 (/)

技術 平角線の加工方法

出願人 ダイハツ工業株式会社
発明者 松葉勇介
出願日 2019年9月5日 (2年1ヶ月経過) 出願番号 2019-161891
公開日 2021年3月11日 (7ヶ月経過) 公開番号 2021-040463
状態 未査定
技術分野 電動機、発電機の製造 電線・ケーブルからの絶縁又は鎧装の除去 端末部処理
主要キーワード 実施側 ダレ側 幅広側 剥離刃 導線部分 剥離加工 コイニングパンチ 面取り後
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2021年3月11日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

本発明では、平角線同士の溶接時の溶接不良を防止すると共に平角線の歩留まりを改善することを課題とする。

解決手段

平角線1を所定の長さに切断する切断工程と、平角線1の切断面14の端縁のうち、切断方向の一方側あるいは他方側の一方の端縁側にのみ面取りする面取り工程とを有する平角線1の加工方法であって、面取りを、コイニングパンチ34によって一方の端縁側を他方の端縁の側へ加圧して平角線1を塑性変形させることにより行うことを特徴とするものである。

概要

背景

自動車に搭載される回転電機モータ)を構成するステータコイルでは、占積率向上のために平角線導線として用られる。このような平角線は、平角線同士を接合してコイルを形成するための前加工として、平角線を所定の長さに切断する加工や、平角線の先端部の皮膜剥離、そして、露出した導線部分のそれぞれの角部に面取りを施す加工がなされる(例えば特許文献1)。

概要

本発明では、平角線同士の溶接時の溶接不良を防止すると共に平角線の歩留まりを改善することを課題とする。平角線1を所定の長さに切断する切断工程と、平角線1の切断面14の端縁のうち、切断方向の一方側あるいは他方側の一方の端縁側にのみ面取りする面取り工程とを有する平角線1の加工方法であって、面取りを、コイニングパンチ34によって一方の端縁側を他方の端縁の側へ加圧して平角線1を塑性変形させることにより行うことを特徴とするものである。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

平角線を所定の長さに切断する切断工程と、前記平角線の切断面の端縁のうち、前記切断方向の一方側あるいは他方側のうちの一方の端縁側にのみ面取りする面取り工程とを有する平角線の加工方法であって、前記面取りを、加圧部材によって前記の一方の端縁側を他方の端縁の側へ加圧して前記平角線を塑性変形させることにより行うことを特徴とする平角線の加工方法。

技術分野

0001

本発明は、平角線加工方法に関する。

背景技術

0002

自動車に搭載される回転電機モータ)を構成するステータコイルでは、占積率向上のために平角線が導線として用られる。このような平角線は、平角線同士を接合してコイルを形成するための前加工として、平角線を所定の長さに切断する加工や、平角線の先端部の皮膜剥離、そして、露出した導線部分のそれぞれの角部に面取りを施す加工がなされる(例えば特許文献1)。

先行技術

0003

特開2014−60860号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上記面取り工程の1つとして、平角線に形成された切断面の端縁のうち、切断方向の一方側あるいは他方側に設けられた、切断方向と直交する方向に延在する端縁側に面取りする工程では、切断方向のいずれか一方の端縁側にのみ面取りが施され、他方の端縁側は、コイル成形時に他の平角線と溶接する面として面取りを施さずに残される。

0005

しかし後の溶接加工時に、切断工程で生じたダレが問題となる場合があった。つまり、切断面の切断方向一方の端縁側にはダレが生じるが、このダレが生じた側の面がコイル成形時に溶接面側になると、溶接面同士が上手く溶接されず、溶接不良を生じてしまうという課題があった。またこれに対して、常にダレ側に面取りを施し、その反対側、つまり、切断方向の下流側の面を溶接面とするように管理することも考えられるが、管理コストが増大する等、現実的ではなかった。

0006

ところで、従来の切断工程では、図7に示すように、一対のダイ刃42を平角線1の下面側に当てた状態で、一定の幅を有したパンチ刃41を平角線1の上面側から押し下げることにより、パンチ刃41の幅分だけ材料を切り落とし、平角線1を切断することが行われていた。しかしこの場合、パンチ刃41と同じ幅の切り落とし部Xの分だけ材料が無駄になり、歩留まりを悪化させる要因となっていた。

0007

そこで、歩留まり改善のためにパンチ刃とダイ刃のクリアランスを0あるいは極小にして(図3(a)のパンチ刃32とダイ刃33参照)、パンチ刃の押し込みにより平角線1をせん断し、余分な切り落とし部を発生させないようにすることができる。しかしこの場合、切断面に生じるダレが大きくなりやすく、上記の溶接不良の課題が顕著になってしまうという問題があった。

課題を解決するための手段

0008

上記の課題を解決するため、本発明は、平角線を所定の長さに切断する切断工程と、前記平角線の切断面の端縁のうち、前記切断方向の一方側あるいは他方側のうちの一方の端縁側にのみ面取りする面取り工程とを有する平角線の加工方法であって、前記面取りを、加圧部材によって前記の一方の端縁側を他方の端縁の側へ加圧して前記平角線を塑性変形させることにより行うことを特徴とする。

0009

本発明によれば、平角線の面取り実施側と逆側に切断時のダレがある場合でも、その後の面取り工程における加圧によって平角線を塑性変形させることで、ダレを取り除くことができる。従って、平角線同士を溶接する際の溶接不良を防止することができる。

0010

特に本発明の加工方法を用いれば、前述のようなダレの大きくなりやすい切断方法を採用した場合でも、上記の溶接不良を防止できるため、材料の歩留まりを改善することができる。

発明の効果

0011

本発明によれば、切断工程で生じたダレを面取り工程で取り除くことができ、その後の溶接不良を防止することができる。

図面の簡単な説明

0012

平角線の斜視断面図である。
(a)図は横剥離加工の様子を示す図で、(b)図は横剥離後の平角線の斜視図である。
(a)図は切断加工の様子を示す図で、(b)図は切断後の平角線の斜視図である。
面取り加工前の様子を示す図である。
(a)図は面取り加工時の様子を示す図で、(b)図は面取り後の平角線の斜視図である。
本実施形態の平角線の加工工程を示すフロー図である。
平角線の切断方法の一例を示す図である。

実施例

0013

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。

0014

図1に示すように、平角線1は、導線としての銅線11の周囲を皮膜12が覆っており、その横断面が方形状をなしている。なお、図1および以降の図では、便宜上、その断面を完全な方形状としているが、実際にはその角部が曲面状をなしている。

0015

以下、図2図5および図6のフロー図を用いて、本実施形態の平角線の加工方法を説明する。

0016

平角線1は、プレカット工程(図6のステップS1)により、長さ方向の2箇所に周状切り込みL1、L2が入れられている。

0017

そして、横剥離工程において、平角線1の対向する2面の皮膜が剥離される(ステップS2)。具体的には、図2(a)に示すように、平角線1の図の上側面と下側面で、長さ方向の切り込み(図1のL1、L2参照)に対向する位置に一対の剥離刃31を当てて図2(a)の紙面に直交する方向へスライドさせ、上面側と下面側の皮膜12を取り除く。これにより、図2(b)に示すように、平角線1には、その上側面と下側面の一部(図1の切り込みL1〜切り込みL2に相当する区間)に銅線11が露出した露出部13が形成される。

0018

次に、切断工程において、平角線1が所定の長さに切断される(ステップS3)。具体的には、図3(a)に示すように、平角線1の下面側からダイ刃33を押し当てて上面側からパンチ刃32を押し下げることで、平角線1を長さ方向に直交する方向にせん断し、所定の長さに切り取る。なお、切り取る側の平角線1の下面側に当て部材を設けて、せん断加工時に平角線1が倒れないようにすることもできる。

0019

平角線1の長さ方向の切断位置は露出部13の位置であり、図3(b)に示すように、切断後の平角線1の先端部に露出部13が配置される。

0020

また、図3(a)に示すように、パンチ刃32とダイ刃33との長さ方向のクリアランスは略0に設定される。これにより、平角線1の無駄な切り落とし部分を生じないようにすることができるが、反面、加工後の平角線1の切断面14の上部に大きなダレが生じる(図4の平角線1のダレ部A参照。ただし、図4図3(a)とはその上下が逆転している。また、図3(b)ではダレ部Aの記載を省略している)。

0021

次に、面取り工程において、平角線1の切断面14と露出部13とによって形成される角部のうち、一方の(図3(b)の上側の)角部に対して面取りを施す(ステップS4)。言い換えると、切断面14の切断方向の一方側と他方側の端縁側の角部であって、本実施形態では幅広側の端縁側の角部の一方にのみ面取りを施す。

0022

具体的には、図4に示すように、一方の露出部13を上側に向けた姿勢で、平角線1を受け部材35に載置する。なお図示例では、受け部材35側にダレ部Aが配置された場合を示している。

0023

そして、加圧部材としてのコイニングパンチ34を、平角線1の上記角部にその上方から押し当てる。コイニングパンチ34には、平角線1に対向する側に、傾斜面である加圧面34aが設けられている。

0024

図5(a)に示すように、平角線1は、コイニングパンチ34に下方向(言い換えると、切断面14の切断方向他方の端縁の側)へ加圧されることで、その先端部上面側が加圧面34aに倣った形状に塑性変形し、面取りが施される。またこの加圧により、平角線1の下面側が受け部材35に押し当てられて平坦面化し、切断工程で形成されたダレ部Aが除去される。以上により、図5(b)に示すように、平角線1の先端部上面側に面取り部15が形成される。

0025

このように本実施形態では、面取りされる側とは反対側にダレ部Aが配置された場合でも、コイニングパンチ34による加圧により下面側を平坦面化してダレ部Aを除去することができる。なお本実施形態では、コイニングパンチ34による加圧方向が平角線1の切断方向と同じ方向である図の下方向である場合を示したが、下方向に対して角度を持って加圧した場合でも、加圧力の下方向の成分によりダレ部Aを取り除くことができるのはもちろんである。

0026

ところで、この面取り側と反対側の、切断面14に略直交する面(図5(a)の下面)は、コイル成形時に溶接される溶接面である。つまり、本実施形態の面取り加工により、ステータコイル成形時の溶接面にダレ部Aが残ることを防止でき、平角線同士の溶接不良を防止できる。従って、図3(a)で示したようなダレが大きく生じる切断方法を採用した場合でも、上記溶接不良を防止できる。つまり本実施形態の加工方法により、溶接不良を防止すると共に、平角線1の材料の歩留まりを改善し、平角線1やステータコイルの製造コストの低減を両立することができる。

0027

また加圧による塑性変形で面取りを施すことにより、切削加工の場合と異なり、切り屑を生じることなく面取りをすることができる。従って、製造過程での品質管理上も好ましくなる。

0028

面取り工程を終えた平角線1は、その後、切断面14の幅狭側(図5(b)の左右側)の端縁によって形成される角部や、各露出部13側の長さ方向に延在する各端縁によって形成される角部に面取りを行う各面取り工程、および、横剥離工程と直交する面の皮膜を剥離する縦剥離工程を経た後、ステータコイルとして組み付けられる。なお、図6のフロー図にはこれらの工程は省略している。平角線1の各部への面取りにより、コイル成形時に、ステータコアスロットへの平角線1の挿入性を確保することができる。

0029

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。

0030

1平角線
11銅線(導線)
12皮膜
13露出部
14せん断面
15面取り部
31剥離刃
32パンチ刃
33 ダイ刃
34コイニングパンチ(加圧部材)
34a加圧面
35受け部材
Aダレ部
L1,L2 切り込み

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ