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技術 二重容器用キャップ

出願人 株式会社吉野工業所
発明者 早川茂
出願日 2019年7月31日 (2年1ヶ月経過) 出願番号 2019-140935
公開日 2021年2月22日 (6ヶ月経過) 公開番号 2021-024575
状態 未査定
技術分野 容器の蓋
主要キーワード 放射状スリット 口部周壁 液シール性 軟材質 閉塞キャップ 内層体 多角形板状 傾倒姿勢
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2021年2月22日)のものです。
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図面 (3)

課題

内容物の計量注出が可能であるとともに、内容物に固形物が含まれる場合であっても、収容空間への外気侵入を抑制することができる二重容器キャップを提供する。

解決手段

本発明に係る二重容器用キャップ1は、二重容器本体2の上部開口3aを覆う隔壁11と、隔壁11の上方に区画形成される内容物貯留空間Lと、内容物貯留空間Lの上方に区画形成される計量室Mと、閉塞状態において内容物貯留空間Lから収容空間Sへの内容物の移動を阻止する一方、外層体4のスクイズによって開放状態となり収容空間Sから内容物貯留空間Lへの内容物の移動を許容する第1逆止弁31と、閉塞状態において計量室Mから内容物貯留空間Lへの内容物の移動を阻止する一方、外層体4のスクイズによって開放状態となり内容物貯留空間Lから計量室Mへの内容物の移動を許容する第2逆止弁27と、を備えることを特徴とする。

概要

背景

化粧水などの化粧料や、シャンプーリンス或いは液体石鹸、また食品調味料薬品などを内容物として収用する容器としては、減容変形可能な内層体と、この内層体を内側に収める外層体とを有する二重容器と、二重容器の口部に装着されて内容物を注出させる二重容器用キャップとを備えたものが知られている。当該容器は、傾倒姿勢変位させて外層体を押圧することにより、内容物を注出させることができるように構成されている。また、適量を注出した後は、外層体への押圧を解除することで、内容物の注出を停止させることができる。

このような二重容器に用いられるキャップとして、特許文献1には、内容物を計量する機能を有する二重容器用キャップが開示されている。特許文献1の二重容器用キャップにおいては、容器本体の口部を覆う隔壁と上方の注出口との間に計量室を設け、隔壁の連通孔逆止弁閉塞する構成としている。これにより、特許文献1の二重容器用キャップによれば、容器本体の胴部を押圧して内容物を計量室に導入することにより内容物を計量し、計量された所望量の内容物のみを注出口から注出させることができる。

概要

内容物の計量注出が可能であるとともに、内容物に固形物が含まれる場合であっても、収容空間への外気侵入を抑制することができる二重容器用キャップを提供する。本発明に係る二重容器用キャップ1は、二重容器本体2の上部開口3aを覆う隔壁11と、隔壁11の上方に区画形成される内容物貯留空間Lと、内容物貯留空間Lの上方に区画形成される計量室Mと、閉塞状態において内容物貯留空間Lから収容空間Sへの内容物の移動を阻止する一方、外層体4のスクイズによって開放状態となり収容空間Sから内容物貯留空間Lへの内容物の移動を許容する第1逆止弁31と、閉塞状態において計量室Mから内容物貯留空間Lへの内容物の移動を阻止する一方、外層体4のスクイズによって開放状態となり内容物貯留空間Lから計量室Mへの内容物の移動を許容する第2逆止弁27と、を備えることを特徴とする。

目的

本発明は、内容物の計量注出が可能であるとともに、内容物に固形物が含まれる場合であっても、収容空間への外気の侵入を抑制することができる二重容器用キャップを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

内容物の収容空間を形成する内層体と、該内層体を収容するスクイズ可能な外層体とを備える二重容器本体に装着される二重容器用キャップであって、前記二重容器本体の上部開口を覆う隔壁と、前記隔壁の上方に区画形成され、注出後に残留内容物の一部が貯留される内容物貯留空間と、前記内容物貯留空間の上方に区画形成され、内容物を計量可能な計量室と、閉塞状態において前記内容物貯留空間から前記収容空間への内容物の移動を阻止する一方、前記外層体のスクイズによって開放状態となり前記収容空間から前記内容物貯留空間への内容物の移動を許容する第1逆止弁と、閉塞状態において前記計量室から前記内容物貯留空間への内容物の移動を阻止する一方、前記外層体のスクイズによって開放状態となり前記内容物貯留空間から前記計量室への内容物の移動を許容する第2逆止弁と、を備えることを特徴とする二重容器用キャップ。

請求項2

前記第1逆止弁は、スリット弁である、請求項1に記載の二重容器用キャップ。

請求項3

前記スリット弁は、前記内容物貯留空間に向けて凸となるドーム形状を有している、請求項2に記載の二重容器用キャップ。

請求項4

前記第2逆止弁は、外周縁部を弾性アームによって支持された板状の弁体を有する、請求項1〜3の何れか一項に記載の二重容器用キャップ。

請求項5

前記第2逆止弁は、前記計量室を区画形成する計量部材と一体に成形されている、請求項1〜4の何れか一項に記載の二重容器用キャップ。

請求項6

前記外層体のスクイズ解除による復元に伴い、前記外層体と前記内層体との間の空間に外気を導入する外気導入孔を有し、前記外気導入孔を開閉する外気導入弁と、前記第1逆止弁とが軟材質で一体に成形されている、請求項1〜5の何れか一項に記載の二重容器用キャップ。

請求項7

前記隔壁を有し、前記二重容器本体の口部に装着されるベース部材と、前記ベース部材の上部に装着され、前記計量室を区画形成する計量部材と、前記ベース部材と前記計量部材との間に配置され、前記内容物貯留空間を区画形成する環状部及び前記第1逆止弁を有する弁部材と、前記計量部材の上部に装着され、注出口を有する注出栓と、前記注出口を閉塞する蓋体と、を備える、請求項1〜6の何れか一項に記載の二重容器用キャップ。

請求項8

前記計量室の側壁が、透明または半透明である、請求項1〜7の何れか一項に記載の二重容器用キャップ。

技術分野

0001

本発明は、二重容器の口部に装着されて内容物を注出させる二重容器用キャップおいて、内容物を計量して注出することができるものに関する。

背景技術

0002

化粧水などの化粧料や、シャンプーリンス或いは液体石鹸、また食品調味料薬品などを内容物として収用する容器としては、減容変形可能な内層体と、この内層体を内側に収める外層体とを有する二重容器と、二重容器の口部に装着されて内容物を注出させる二重容器用キャップとを備えたものが知られている。当該容器は、傾倒姿勢変位させて外層体を押圧することにより、内容物を注出させることができるように構成されている。また、適量を注出した後は、外層体への押圧を解除することで、内容物の注出を停止させることができる。

0003

このような二重容器に用いられるキャップとして、特許文献1には、内容物を計量する機能を有する二重容器用キャップが開示されている。特許文献1の二重容器用キャップにおいては、容器本体の口部を覆う隔壁と上方の注出口との間に計量室を設け、隔壁の連通孔逆止弁閉塞する構成としている。これにより、特許文献1の二重容器用キャップによれば、容器本体の胴部を押圧して内容物を計量室に導入することにより内容物を計量し、計量された所望量の内容物のみを注出口から注出させることができる。

先行技術

0004

特開2016−88548号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、上記のような容器は、醤油や化粧料等の液状の内容物を収容する用途に用いられる場合が多いが、例えばソース味噌などの、若干の固形物を含んだ内容物や、具入りの内容物を収容する用途に用いたいという要望もある。

0006

しかしながら、上記従来の容器は、内容物の収容空間と計量室との間の連通孔を単独の逆止弁で閉塞しているため、内容物に含まれる固形物が当該逆止弁に挟まって逆止弁が閉じなくなる虞がある。そして、このように吐出後において逆止弁が開いたままとなった場合には、外気が内容物の収容空間に侵入して内容物の劣化変質につながる虞がある。

0007

それゆえ本発明は、内容物の計量注出が可能であるとともに、内容物に固形物が含まれる場合であっても、収容空間への外気の侵入を抑制することができる二重容器用キャップを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明の二重容器用キャップは、内容物の収容空間を形成する内層体と、該内層体を収容するスクイズ可能な外層体とを備える二重容器本体に装着される二重容器用キャップであって、
前記二重容器本体の上部開口を覆う隔壁と、
前記隔壁の上方に区画形成され、注出後に残留内容物の一部が貯留される内容物貯留空間と、
前記内容物貯留空間の上方に区画形成され、内容物を計量可能な計量室と、
閉塞状態において前記内容物貯留空間から前記収容空間への内容物の移動を阻止する一方、前記外層体のスクイズによって開放状態となり前記収容空間から前記内容物貯留空間への内容物の移動を許容する第1逆止弁と、
閉塞状態において前記計量室から前記内容物貯留空間への内容物の移動を阻止する一方、前記外層体のスクイズによって開放状態となり前記内容物貯留空間から前記計量室への内容物の移動を許容する第2逆止弁と、を備えることを特徴とするものである。

0009

なお、本発明の二重容器用キャップは、前記第1逆止弁は、スリット弁であることが好ましい。

0010

また、本発明の二重容器用キャップは、前記スリット弁は、前記内容物貯留空間に向けて凸となるドーム形状を有していることが好ましい。

0011

また、本発明の二重容器用キャップは、前記第2逆止弁は、外周縁部を弾性アームによって支持された板状の弁体を有することが好ましい。

0012

また、本発明の二重容器用キャップは、前記第2逆止弁は、前記計量室を区画形成する計量部材と一体に成形されていることが好ましい。

0013

また、本発明の二重容器用キャップは、前記外層体のスクイズ解除による復元に伴い、前記外層体と前記内層体との間の空間に外気を導入する外気導入孔を有し、
前記外気導入孔を開閉する外気導入弁と、前記第1逆止弁とが軟材質で一体に成形されていることが好ましい。

0014

また、本発明の二重容器用キャップは、前記隔壁を有し、前記二重容器本体の口部に装着されるベース部材と、
前記ベース部材の上部に装着され、前記計量室を区画形成する計量部材と、
前記ベース部材と前記計量部材との間に配置され、前記内容物貯留空間を区画形成する環状部及び前記第1逆止弁を有する弁部材と、
前記計量部材の上部に装着され、注出口を有する注出栓と、
前記注出口を閉塞する蓋体と、を備えることが好ましい。

0015

また、本発明の二重容器用キャップは、前記計量室の側壁が、透明または半透明であることが好ましい。

発明の効果

0016

本発明によれば、内容物の計量注出が可能であるとともに、内容物に固形物が含まれる場合であっても、収容空間への外気の侵入を抑制することができる二重容器用キャップを提供することができる。

図面の簡単な説明

0017

本発明の一実施形態に係る二重容器用キャップを二重容器本体に装着した状態を示す断面図である。
付け替え用の二重容器本体を示す断面図である。

実施例

0018

以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書において、「上」とは、二重容器本体2を水平面上に載置し、注出口44aが上向きとなる正立姿勢図1姿勢)において、二重容器本体2に対して二重容器用キャップ1が位置する側(図1における上側)であり、「下」とは、その反対側(図1における下側)である。

0019

図1は、本発明の一実施形態である二重容器用キャップ1を、これに適合する二重容器本体2に装着した状態を示している。二重容器用キャップ1は、二重容器本体2に装着されることにより、内容物を計量して注出可能な計量注出容器を形成する。

0020

図1に示すように、二重容器用キャップ1は、ベース部材10、計量部材20、複合弁30、注出栓40、及び蓋体50を有している。二重容器用キャップ1には、内容物を計量可能な計量室Mと、内容物の注出後に残留した内容物の一部が貯留される内容物貯留空間Lとが区画形成されている。図1に示す正立姿勢において、計量室Mは、内容物貯留空間Lの上方に位置する。

0021

二重容器本体2は、内容物の収容空間Sを形成する減容変形可能な内層体3と、当該内層体3を収容するスクイズ可能な外層体4と、を備える。

0022

内層体3は、薄肉合成樹脂製であって、減容変形可能な柔軟性を有している。内層体3は、その内側に内容物を収容する収容空間Sと、この収容空間Sにつながる上部開口3aを備えている。本例の内層体3は、積層状態で形成された二重容器本体2において、外層体4から剥離させることで得られるものである。

0023

外層体4は、円筒状の口部周壁4a(口部)に、復元自在な可撓性を有する図示しない胴部、及び胴部の下端閉鎖する図示しない底部を連結したものである。口部周壁4aの外周面には雄ねじ部4bを設けている。また、口部周壁4aには、内層体3との相互間に空気を取り込むための貫通孔4cを設けていて、さらに、口部周壁4aの外周面には、上下方向に雄ねじ部4bを切り欠く溝部4dを設けている。

0024

二重容器本体2は、例えば、内層体3を構成する合成樹脂素材と外層体4を構成する合成樹脂素材とを積層して押出成形等により形成した筒状のパリソンブロー成形することにより、形成することができる。すなわち、本例の二重容器本体2は、押出ブロー成形により形成される積層剥離容器とすることができる。本例では、二重容器本体2を構成する内層体3の材料としてエチレンビニルアルコール共重合樹脂EVOH)又はナイロンを用いている。また、外層体4の材料としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)又はポリプロピレン(PP)を用いることができる。特にLDPEを用いた場合には高いスクイズ性を付与することができる。なお、二重容器本体2は本例の態様に限定されず、例えば試験管状プリフォームを用いた二軸延伸ブロー成形により形成する構成としてもよい。その場合には、例えば、内層体3の材料にポリプロピレン(PP)を用い、外層体4の材料にポリエチレンテレフタレート(PET)を用いることができる。また、内層体3及び外層体4の材料には、相互に相溶性が低い他の樹脂を用いることも可能であり、また、二重容器本体2の成形方法は特に限定されない。さらに、二重容器本体2は、積層剥離容器ではなく、外層体4と内層体3とを個別に形成して組み付けるものであってもよい。また、図示は省略するが、内層体3と外層体4との間に、上下方向に延在して内層体3と外層体4とを部分的に接合する1本または複数本接着帯を設けてもよい。

0025

ベース部材10は、二重容器本体2の口部周壁4aに着脱可能に装着される。ベース部材10は、口部周壁4aの上端に当接し上部開口3aを覆う隔壁11と、隔壁11の外周縁部から垂下する装着筒部12と、装着筒部12の上方に連なる上筒部13と、を備える。

0026

隔壁11には、収容空間Sと内容物貯留空間Lに連なる連通孔14が形成されている。また、隔壁11には、連通孔14を取り囲むように隔壁11から上方に突出する環状の弁支持壁15と、隔壁11から下方に突出し上部開口3aの内面に密接するシール壁16とが設けられている。

0027

装着筒部12の内周面には、口部周壁4aの雄ねじ部4bに対応する雌ねじ部12aが形成されている。なお、装着筒部12の下端は口部周壁4aと気密に当接していて、口部周壁4aと装着筒部12との間には、貫通孔4cに通じる通気路Tが設けられている。なお、本実施形態では、上下方向に雄ねじ部4bを切り欠く溝部4dを通気路Tとして用いるように構成しているが、この態様には限定されるものではなく、例えば溝部4dを設けず、雄ねじ部4bと雌ねじ部12aの隙間を通気路Tとして用いてもよい。

0028

また、上筒部13の上部には、装着筒部12よりも外径が小さく(肉厚を薄く)形成された嵌合筒部13aが設けられている。嵌合筒部13aの外周面には、計量部材20の外周壁21にアンダーカット係合させるための突起部13bが設けられている。

0029

なお、隔壁11の外周縁部(装着筒部12との連結部)には、通気路Tと外気導入孔25とを連通させる少なくとも1つの通気孔17が設けられている。図1の例では、1つの通気孔17のみ図示されているが、これに限られず、2個以上の通気孔17を設けてもよく、その位置も特に限定されない。

0030

計量部材20は、ベース部材10の上部に装着される。計量部材20とベース部材10との間には、複合弁30が挟み込まれるように配置されている。

0031

計量部材20は、嵌合筒部13aを外側から取り囲む外周壁21と、外周壁21の上端部から径方向内側に延びる環状の上壁22と、上壁22から上方に突出する計量筒23と、を有する。外周壁21の内周面には、ベース部材10の突起部13bにアンダーカット係合する突起部21aが設けられている。また、計量筒23の上端開口は、注出栓40及び蓋体50によって閉塞されている。また、計量筒23の外周面の上端部には、注出栓40にアンダーカット係合させるための突起部23aが設けられている。なお、本例の計量筒23は円筒状であるが、これに限られず、断面が多角形もしくは楕円形等となる筒形状でもよい。

0032

計量部材20は、上壁22から垂下する筒状のシール壁24を有する。シール壁24は、嵌合筒部13aの内周面に当接する。また、シール壁24の下端部24aは、後述する外気導入弁33の弁座として機能する。

0033

上壁22には、外層体4のスクイズ解除による復元に伴い、外層体4と内層体3との間の空間に外気を導入するための外気導入孔25が形成されている。本例では、上壁22の周方向の1箇所のみに外気導入孔25が形成されているが、周方向の複数箇所に外気導入孔25を設けてもよい。上壁22の外気導入孔25よりも内側には、下向きに延在する環状の区画壁26が設けられている。区画壁26の下端部には、区画壁26の下端開口を塞ぐように上側逆止弁27(第2逆止弁)が一体に連結されている。すなわち、本例では、上側逆止弁27が計量部材20の一部として一体成形されている。計量室Mは、計量筒23、区画壁26及び上側逆止弁27によって区画形成されている。計量室Mは、収容空間Sから内容物貯留空間Lを通して導入された内容物を注出前に一時的に収容して、計量するための空間である。計量筒23の外周面には、所定の量を示す目盛線23bが設けられている。なお、計量室Mに収容された内容物を外部から視認し易くするため、計量室Mの側壁を構成する計量筒23は透明または半透明であることが好ましい。なお、計量筒23が透明または半透明でない場合には、注出口44aを通して内容物の量を確認することができる。

0034

上側逆止弁27は、閉塞状態において計量室Mから内容物貯留空間Lへの内容物の移動を阻止する一方、外層体4のスクイズによる内層体3内(収容空間S)及び内容物貯留空間Lの圧力上昇によって第1逆止弁と共に開放状態となり内容物貯留空間Lから計量室Mへの内容物の移動を許容する。

0035

上側逆止弁27は、円板状の弁体27aの外周縁部の3箇所を弾性アーム27bによって支持された構造を有する、いわゆる三点弁である。そして、弁体27aが、複合弁30に設けられた弁座部32aの上面に当接することにより、上側逆止弁27は閉塞状態となる。

0036

なお、弁体27aは円板状に限られず、例えば多角形板状でもよい。また、上側逆止弁27の態様は必ずしも三点弁である必要はなく、弁体が1箇所で支持された一点弁、弁体が2本又は4本の弾性アームで支持された二点弁又は四点弁、あるいはスリット弁等、内層体3の収容空間S内の正圧によって開放される様々な逆止弁を用いることができる。

0037

複合弁30は、例えばシリコンゴムエラストマー等の弾性変形可能な軟材質により構成されている。複合弁30は、中央に十字形状のスリットが設けられ、上に凸となるドーム形状を有するスリット弁31(第1逆止弁)と、スリット弁31の外周縁部に設けられた環状部32と、外気導入弁33とを有する。内容物貯留空間Lは、スリット弁31と、環状部32と、上側逆止弁27とによって区画形成される。内容物貯留空間Lは、内容物を注出する際の内容物流路を構成する。また、内容物貯留空間Lは、内容物の吐出後に残留した内容物の一部が内容物貯留空間Lに貯留されることでスリット弁31を覆い、封止する。すなわち、内容物貯留空間Lに貯留された内容物によっていわゆる液シールを構成し、収容空間Sへの外気の侵入を抑制することができる。

0038

スリット弁31は、隔壁11の連通孔14を塞ぐように配置される。スリット弁31は、環状部32の下端部の内周面に一体連結している。スリット弁31は、閉塞状態において内容物貯留空間Lから収容空間Sへの内容物の移動を阻止する一方、外層体4のスクイズによる内層体3内(収容空間S)の圧力上昇によって開放状態となり収容空間Sから内容物貯留空間Lへの内容物の移動を許容する。

0039

なお、本例においてスリット弁31は、上に凸形状を有するドーム形状としたが、この態様に限定されるものではなく、例えば下に凸形状を有するようにしてもよいし、平面形状としてもよい。また、スリット弁31に形成されるスリットは、十字形状以外の例えば曲線からなる形状でもよく、また本数も1本(I字形状)、3本(Y字形状)、又は5本以上の複数の放射状スリットからなる形状であってもよい。また、第1逆止弁はスリット弁31に限られず、上側逆止弁27のような形態でもよいし、他の形態の逆止弁であってもよい。

0040

外層体4のスクイズによって内層体3内の圧力が高まると、まず、スリット弁31が上方に弾性変形してスリットが開き、内容物貯留空間L内の圧力が高まる。その圧力によって、上側逆止弁27の弁体27aが上方に持ち上げられ、弁座部32aから離間することによって上側逆止弁27が開放される。これにより、内容物が収容空間Sから内容物貯留空間Lを通り、計量室Mに導入される。そして、外層体4へのスクイズが解除されると、内層体3内の圧力低下に伴い、スリット弁31が閉塞する。また、同時に内容物貯留空間L内の圧力も低下するため、弁体27aは、自重及び弾性アーム27bの弾性力等によって再び弁座部32aに着座(当接)し、上側逆止弁27は閉塞する。

0041

環状部32には、上側逆止弁27の弁体27aを支持する弁座部32aと、ベース部材10の弁支持壁15に嵌合する環状溝32bと、計量部材20の区画壁26の下部26aの外周面に嵌合する筒状壁32cと、を有する。区画壁26の下部26aは、区画壁26の上部26bよりも外径が小さくなっており、区画壁26の上部26bと下部26aの間には段差部26cが設けられている。

0042

外気導入弁33は、環状部32の外周面から径方向外側に突出しており、円環状且つ薄肉の弁体として形成されている。外気導入弁33の外周縁部は、弁座としてのシール壁24の下端部24aに当接(着座)して、外気導入孔25を閉塞している。

0043

なお、本実施形態では、スリット弁31及び外気導入弁33を、環状部32に一体連結して、一体物として形成したが、この態様には限定されず、例えば、スリット弁31及び外気導入弁33を別体で設けてもよい。

0044

注出栓40は、計量部材20の上部に装着されている。具体的に、注出栓40は、計量部材20の計量筒23の上端開口を覆う頂壁41と、頂壁41の外周縁部から垂下する同心二重配置された円筒状の外筒42及び内筒43と、頂壁41の中央部から上方に突出する注出筒44と、を有する。注出筒44の内側には、内容物を注出する注出口44aが設けられている。外筒42の内周面には、計量部材20の突起部23aにアンダーカット係合する突起部42aが設けられている。注出筒44の径方向外側には、頂壁41から上方に突出する突出部45が設けられている。注出筒44は、後側(ヒンジHが設けられている側)に比べて前側(ヒンジHと逆側)の高さが高くなるように形成されている。

0045

蓋体50は、図1に示す閉塞状態において注出筒44を覆うように配置され、注出口44aを閉塞する。蓋体50は、平板状の天壁51と、天壁51の外周縁部に連なる周壁52とを備えている。蓋体50は、ヒンジHを介して注出栓40に一体に連結されている。ヒンジHは、周壁52と注出栓40の外筒42とを連結している。天壁51の下面には、蓋体50を閉めた際に注出筒44の内側に入り込んで注出口44aを封止する筒状のシール筒53が設けられている。周壁52の内周面には、注出栓40の突出部45にアンダーカット係合する係合凸部52aが設けられている。周壁52におけるヒンジHと対向する周方向位置には、図1に示すように把持部54が形成されている。

0046

以下に、二重容器用キャップ1が装着された二重容器本体2から内容物を注出する方法について説明する。二重容器用キャップ1によれば、内容物を計量してから注出することができるとともに、内容物を計量せずに注出することも可能である。

0047

内容物を計量してから注出する場合には、図1の状態から蓋体50を開き、図1に示す正立姿勢で、外層体4の胴部を押圧(スクイズ)する。外層体4をスクイズすると、収容空間Sが加圧され、収容空間Sの内容物は内容物貯留空間Lを通過して計量室M内に移動する。計量筒23の目盛線23bを確認しながら、外層体4のスクイズ量を調整し、所望の量の内容物が計量室Mに貯留されたら、外層体4へのスクイズを解除する。外層体4へのスクイズを解除すると、上側逆止弁27が区画壁26の下端開口(計量室Mの入口)を閉塞する。これにより、計量室Mには所望の量の内容物のみが収容された状態となる。そして、注出口44aが下向きとなるように二重容器本体2を傾けた傾倒姿勢(もしくは倒立姿勢)とすることで、計量室M内の内容物のみが注出口44aから注出される。このようにして、計量した所定量の内容物のみを取出すことが可能となる。

0048

一方で、内容物を計量せずに注出する場合、図1の状態から蓋体50を開き、注出口44aが下向きとなる傾倒姿勢(もしくは倒立姿勢)で外層体4をスクイズする。これにより、収容空間Sの内容物は内容物貯留空間L及び計量室Mを通過して、注出口44aから注出されることとなる。このように、本実施形態の二重容器用キャップ1によれば、内容物の注出方法を計量注出と非計量注出の2種類から選択して使用することができる。

0049

そして、内容物を注出した後は、内容物貯留空間Lに残留内容物の一部が貯留されて液シールを構成する。すなわち、例えば内容物に含まれる固形物が上側逆止弁27の弁体27aと弁座部32aとの間に挟まって上側逆止弁27が完全に閉塞しないような場合であっても、内容物貯留空間L内に貯留された内容物がシール材役割を果たしてスリット弁31を覆う。このため、注出口44aからの外気が収容空間S内に侵入することがない。また、スリット弁31に固形物が挟まった場合であっても、内容物貯留空間L内に貯留された液シールを構成することにより、収容空間Sへの外気の侵入を抑制することができる。

0050

また、胴部への押圧の解除によって、外層体4は、それ自身の復元力により元の形状に戻ろうとするため、内層体3と外層体4との間の空間は負圧となる。これにより、外気導入弁33が開放され、外気導入孔25から流入した空気が、通気孔17及び通気路Tを経由して、貫通孔4cより外層体4と内層体3の間の空間に導入される。その結果、内層体3は減容変形された状態を維持し、外層体4のみが復元する。

0051

以上のように、本実施形態の二重容器用キャップ1にあっては、計量室Mを有することにより、容易に計量した所望量の内容物のみを注出させることができる。その結果、内容物を必要な量だけ、無駄なく使用することができる。

0052

また、本実施形態の二重容器用キャップ1にあっては、計量室Mの下方(計量室Mと収容空間Sとの間)に、内容物の注出後に液シールを構成する内容物貯留空間Lを設け、且つ、計量室Mと内容物貯留空間Lとの間、及び内容物貯留空間Lと収容空間Sとの間にそれぞれ逆止弁(上側逆止弁27及びスリット弁31)を設けた構成としている。これにより、例えば、内容物に含まれる固形物が挟まって上側逆止弁27またはスリット弁31が完全に閉塞しないような場合であっても、内容物貯留空間L内の液シールによってシール性が確保されるため、収容空間Sへの外気の侵入を抑制することができる。

0053

このように、本実施形態の二重容器用キャップ1によれば、内容物の計量注出が可能であるとともに、内容物に固形物が含まれる場合であっても、二重容器本体2の収容空間Sへの外気の侵入を抑制することが可能となる。

0054

また、本実施形態では、内容物貯留空間Lと収容空間Sとの間に配置される第1逆止弁として、スリット弁31を採用している。スリット弁31は、内容物貯留空間L内の残留内容物でスリット弁31のスリットを覆って塞ぐことが容易であるため、液シールを構成し易く、且つ、弁座部が不要であるため簡易な構成とすることができる。

0055

また、本実施形態では、スリット弁31が内容物貯留空間Lに向けて凸となるドーム形状を有しているため、内容物が収容空間Sから内容物貯留空間Lに向かう方向には開き易く、内容物貯留空間Lから内層体3に向けて逆流しようとする方向には開き難くなるように構成されている。従って、外層体4の胴部をスクイズするのにかかる力を低減するとともに、内容物貯留空間Lから収容空間Sへの内容物の移動をより確実に抑制し、液シールの効果を高めることができる。

0056

なお、本願発明は、例えばパスタソースピザソースウスターソース、とんかつソース等のソース類ケチャップマヨネーズドレッシング及び液味噌などの具入り液体調味料類を含む、固形物を含んだ内容物を収容する用途に用いることができる。特に比較的粘度の高い内容物を収容する場合に液シール性が高まり、顕著な効果を奏する。

0057

また、本実施形態では、計量室Mと内容物貯留空間Lとの間に配置される第2逆止弁として、外周縁部を弾性アーム27bによって支持された板状の弁体27aを有する上側逆止弁27を採用している。これにより、計量室Mから内容物貯留空間Lへの内容物の逆流を抑制し、外気の侵入を抑制する効果を高めることができる。

0058

また、本実施形態では、上側逆止弁27が、計量室Mを区画形成する計量部材20と一体に成形されている。これにより、部品点数を削減し、また、二重容器用キャップ1の組立工数を削減することができる。

0059

また、本実施形態では、外気導入孔25を開閉する外気導入弁33と、第1逆止弁としてのスリット弁31とが軟材質で一体に成形されている。これにより、部品点数を削減し、また、二重容器用キャップ1の組立工数を削減することができる。また、外層体4と内層体3の間に外気を取り入れる際の音の発生も抑制することができる。

0060

ここで、図2は、内容物が充填された詰め替え用の二重容器本体102を示している。二重容器本体2の上部開口3aは、口部周壁4aに装着された閉塞キャップ105によって閉塞されている。

0061

本実施形態の二重容器用キャップ1は、詰め替え用の新たな二重容器本体102に付け替えて使用することができる。すなわち、図1に示す二重容器本体2の内容物を全て使い切った際には、二重容器本体2から二重容器用キャップ1を取り外す。本例では、ベース部材10に対して計量部材20が装着され、ベース部材10と計量部材20の間に複合弁30(弁部材)が保持され、また、注出栓40及び蓋体50は計量部材20に装着されている。つまり、本例では、ベース部材10に対して、計量部材20、複合弁30、注出栓40、及び蓋体50がそれぞれ直接もしくは間接的に保持されている。したがって、二重容器本体2の口部周壁4aからベース部材10を取り外すだけで、二重容器用キャップ1の全体(ベース部材10、計量部材20、複合弁30、注出栓40、及び蓋体50)をまとめて、二重容器本体2から取り外すことができる。

0062

そして、図2に示す二重容器本体102から閉塞キャップ105を取り外し、二重容器本体102の口部周壁4aに二重容器用キャップ1を取り付けることで、二重容器用キャップ1の付け替えが完了する。このように、本実施形態の二重容器用キャップ1によれば、容易に、二重容器本体2、102を交換することができる。

0063

本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。

0064

例えば、上記実施形態では、計量部材20の上壁22に外気導入孔25を設けると共に口部周壁4aに貫通孔4cを設けて、外層体4と内層体3の間の空間に外気を導入するように構成したが、この態様には限定されない。例えば、二重容器本体2の底部のピンチオフ部のスリットから外層体4と内層体3の間に外気を導入するなどしてもよい。

0065

また、上記実施形態では、ベース部材10が二重容器本体2の口部周壁4aにねじ係合により固定される構成としたが、アンダーカット等の打栓形式により装着される構成としてもよく、その形態は種々選択可能である。また、上記実施形態の蓋体50は、ヒンジHを介して注出栓40と一体成形し、注出栓40に対してアンダーカット係合させる態様であるが、蓋体50と注出栓40とを別々に成形して、注出栓40に対して蓋体50をねじ係合するように構成してもよいし、打栓形式により固定されるように構成してもよく、その形態は種々選択可能である。また、二重容器用キャップ1は蓋体50を備えない構成としてもよい。

0066

1:二重容器用キャップ
2:二重容器本体
3:内層体
3a:上部開口
4:外層体
4a:口部周壁(口部)
4b:雄ねじ部
4c:貫通孔
4d:溝部
10:ベース部材
11:隔壁
12:装着筒部
12a:雌ねじ部
13:上筒部
13a:嵌合筒部
13b:突起部
14:連通孔
15:弁支持壁
16:シール壁
17:通気孔
20:計量部材
21:外周壁
21a:突起部
22:上壁
23:計量筒(計量室の側壁)
23a:突起部
23b:目盛線
24:シール壁
24a:シール壁の下端部(弁座)
25:外気導入孔
26:区画壁
26a:下部
26b:上部
26c:段差部
27:上側逆止弁(第2逆止弁)
27a:弁体
27b:弾性アーム
30:複合弁(弁部材)
31:スリット弁(第1逆止弁)
32:環状部
32a:弁座部
32b:環状溝
32c:筒状壁
33:外気導入弁
40:注出栓
41:頂壁
42:外筒
42a:突起部
43:内筒
44:注出筒
44a:注出口
45:突出部
50:蓋体
51:天壁
52:周壁
52a:係合凸部
53:シール筒
54:把持部
L:内容物貯留空間
M:計量室
S:収容空間
T:通気路

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