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技術 繊維補強ゴムホース用繊維コード

出願人 帝人フロンティア株式会社
発明者 鈴木芳史
出願日 2019年7月24日 (2年7ヶ月経過) 出願番号 2019-136218
公開日 2021年2月18日 (1年0ヶ月経過) 公開番号 2021-021149
状態 未査定
技術分野 剛性・可とう管 積層体(2) 繊維製品への有機化合物の付着処理
主要キーワード ブレーダー 処理済コード 含有処理剤 外層ゴム層 所定密度 EPDM系ゴム 初期剥離 固形分重量比率
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重要な関連分野

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課題

自動車ブレーキオイルゴムホースとして特に好適であり、繊維コード表面処理剤由来するスカムの発生を抑制することによりゴムホース製造時の工程トラブルが少なく、かつEPDM系ゴムとの接着性に優れた繊維補強ゴムホース用繊維コードを提供する。

解決手段

ポリエポキシド化合物が付着したポリエステル繊維コードに、レゾルシンホルマリンゴムラテックスブロックドイソシアネート化合物、および、パラクロロフェノールとレゾルシンとをフォルムアルデヒド共縮合した化合物を含有する表面処理剤が付着した繊維コードであり、レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックスのゴムラテックスが、ポリブタジエンゴムラテックスおよびクロロプレンゴムラテックスであり、ポリブタジエンゴムラテックスおよびクロロプレンゴムラテックスの合計量におけるクロロプレンゴムラテックスの割合が45〜65重量%である、ことを特徴とする、繊維補強ゴムホース用繊維コード。

概要

背景

ポリエチレンテレフタレート繊維で代表されるポリエステル繊維は、高強度、高ヤング率を有しており、それを活かした用途としてタイヤホースベルト等のゴム補強用繊維として広く利用されている。

ホースおよびベルト分野において、特に自動車用部品には高温特性に優れたものが求められている。すでにエチレンプロピレン系ゴムを使用するものがあるが、このゴムはその化学構造二重結合が少なく反応性に乏しく、接着が非常に困難である。

他方、ポリエステル繊維も表面が比較的不活性であるため、エチレンプロピレン系ゴムにポリエステル繊維を接着させる場合には、ポリエステル繊維をエポキシ化合物イソシアネート化合物表面処理すること(特開昭54−77794号公報、特開昭60−99076号公報、特開昭60−21924号公報)が提案され、極性の高いクロロスルホン化ポリエチレンラテックスや特殊クロロフェノール化合物を使用してゴムの反応性を高める方法(特公平3−20136号公報)が提案されている。しかし、いずれの方法においても、十分に満足できる接着力は得られていない。

この問題点を解決するために、ポリエステル繊維をエポキシ化合物含有処理剤で処理した後、レゾルシンホルマリンゴムラテックス(RFL)、ブロックドイソシアネート化合物およびクロロフェノール化合物を含む処理剤で処理する際に、ラテックスとしてポリブタジエンラテックスを使用することが提案されている(特開平11−286875号公報)。

近年では、クロロプレンゴムラテックスおよびポリブタジエンゴムラテックスを特定の範囲で混合することによって、従来のゴム補強用ポリエステル繊維コードにおいて達成できなかった、EPDM系ゴムとの接着性と、製造工程での良好な工程通過性を同時に満足するための方法が提案されている(特許第6248636号公報)。

しかし、ポリブタジエンゴムラテックスは分子量が小さく乳化し易いので、優れた接着性を有している反面、加工性に問題がある。すなわち、表面に接着処理を施したポリエステル繊維を取り扱う際に、ポリエステル繊維が通過するガイド等に接着剤スカム推積し易い問題がある。

このスカムの積が著しい場合には、スカムが剥がれて処理糸中に混入するようになり、得られるゴム材品質を低下させる。このため、堆積したスカムを度々掃除して除去する必要があり、工程管理上の問題となっている。

概要

自動車ブレーキオイルゴムホースとして特に好適であり、繊維コード表面処理剤由来するスカムの発生を抑制することによりゴムホース製造時の工程トラブルが少なく、かつEPDM系ゴムとの接着性に優れた繊維補強ゴムホース用繊維コードを提供する。ポリエポキシド化合物が付着したポリエステル繊維コードに、レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス、ブロックドイソシアネート化合物、および、パラクロロフェノールとレゾルシンとをフォルムアルデヒド共縮合した化合物を含有する表面処理剤が付着した繊維コードであり、レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックスのゴムラテックスが、ポリブタジエンゴムラテックスおよびクロロプレンゴムラテックスであり、ポリブタジエンゴムラテックスおよびクロロプレンゴムラテックスの合計量におけるクロロプレンゴムラテックスの割合が45〜65重量%である、ことを特徴とする、繊維補強ゴムホース用繊維コード。 なし

目的

本発明は、自動車のブレーキオイル用ゴムホースとして特に好適であり、繊維コードの表面処理剤に由来するスカムの発生を抑制することによりゴムホース製造時の工程トラブルが少なく、かつEPDM系ゴムとの接着性に優れた繊維補強ゴムホース用繊維コードを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ポリエポキシド化合物が付着したポリエステル繊維コードに、レゾルシンホルマリンゴムラテックスブロックドイソシアネート化合物、および、パラクロロフェノールとレゾルシンとをフォルムアルデヒド共縮合した化合物を含有する表面処理剤が付着した繊維コードであり、レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックスのゴムラテックスが、ポリブタジエンゴムラテックスおよびクロロプレンゴムラテックスであり、ポリブタジエンゴムラテックスおよびクロロプレンゴムラテックスの合計量におけるクロロプレンゴムラテックスの割合が45〜65重量%である、ことを特徴とする、繊維補強ゴムホース用繊維コード。

請求項2

請求項1記載の繊維コード補強層、その一方の面に設けられた第一のゴム層および該繊維コード補強層の他方の面に設けられた第二のゴム層を含み、かつ第一のゴム層および/または第二のゴム層がエチレンプロピレン系ゴムからなる繊維補強ゴムホース。

請求項3

請求項2に記載の繊維補強ゴムホースよりなる自動車ブレーキオイルゴムホース

技術分野

0001

本発明は、繊維補強ゴムホース用繊維コードに関する。

背景技術

0002

ポリエチレンテレフタレート繊維で代表されるポリエステル繊維は、高強度、高ヤング率を有しており、それを活かした用途としてタイヤホースベルト等のゴム補強用繊維として広く利用されている。

0003

ホースおよびベルト分野において、特に自動車用部品には高温特性に優れたものが求められている。すでにエチレンプロピレン系ゴムを使用するものがあるが、このゴムはその化学構造二重結合が少なく反応性に乏しく、接着が非常に困難である。

0004

他方、ポリエステル繊維も表面が比較的不活性であるため、エチレンプロピレン系ゴムにポリエステル繊維を接着させる場合には、ポリエステル繊維をエポキシ化合物イソシアネート化合物表面処理すること(特開昭54−77794号公報、特開昭60−99076号公報、特開昭60−21924号公報)が提案され、極性の高いクロロスルホン化ポリエチレンラテックスや特殊クロロフェノール化合物を使用してゴムの反応性を高める方法(特公平3−20136号公報)が提案されている。しかし、いずれの方法においても、十分に満足できる接着力は得られていない。

0005

この問題点を解決するために、ポリエステル繊維をエポキシ化合物含有処理剤で処理した後、レゾルシンホルマリンゴムラテックス(RFL)、ブロックドイソシアネート化合物およびクロロフェノール化合物を含む処理剤で処理する際に、ラテックスとしてポリブタジエンラテックスを使用することが提案されている(特開平11−286875号公報)。

0006

近年では、クロロプレンゴムラテックスおよびポリブタジエンゴムラテックスを特定の範囲で混合することによって、従来のゴム補強用ポリエステル繊維コードにおいて達成できなかった、EPDM系ゴムとの接着性と、製造工程での良好な工程通過性を同時に満足するための方法が提案されている(特許第6248636号公報)。

0007

しかし、ポリブタジエンゴムラテックスは分子量が小さく乳化し易いので、優れた接着性を有している反面、加工性に問題がある。すなわち、表面に接着処理を施したポリエステル繊維を取り扱う際に、ポリエステル繊維が通過するガイド等に接着剤スカム推積し易い問題がある。

0008

このスカムの積が著しい場合には、スカムが剥がれて処理糸中に混入するようになり、得られるゴム材品質を低下させる。このため、堆積したスカムを度々掃除して除去する必要があり、工程管理上の問題となっている。

先行技術

0009

特開平11−286875号公報
特開昭54−77794号公報
特開昭60−99076号公報
特開昭60−21924号公報
特公平3−20136号公報
特許第6248636号公報

発明が解決しようとする課題

0010

本発明は、自動車ブレーキオイルゴムホースとして特に好適であり、繊維コード表面処理剤由来するスカムの発生を抑制することによりゴムホース製造時の工程トラブルが少なく、かつEPDM系ゴムとの接着性に優れた繊維補強ゴムホース用繊維コードを提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0011

すなわち本発明は、ポリエポキシド化合物が付着したポリエステル繊維コードに、レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス、ブロックドイソシアネート化合物、および、パラクロロフェノールとレゾルシンとをフォルムアルデヒド共縮合した化合物を含有する表面処理剤が付着した繊維コードであり、レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックスのゴムラテックスが、ポリブタジエンゴムラテックスおよびクロロプレンゴムラテックスであり、全ゴムラテックス重量を基準としてクロロプレンゴムラテックスの割合が45〜65重量%である、ことを特徴とする、繊維補強ゴムホース用繊維コードである。

発明の効果

0012

本発明によれば、自動車のブレーキオイル用ゴムホースとして好適であり、繊維コードの表面処理剤に由来するスカムの発生を抑制することによりゴムホース製造時の工程トラブルが少なく、かつEPDM系ゴムとの接着性に優れた繊維補強ゴムホース用繊維コードを提供することができる。

0013

以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。

0014

〔ポリエステル繊維コード〕
ポリエステル繊維コードのポリエステル繊維として、芳香族ポリエステルからなる繊維を用いる。これには、例えばポリエチレンテレフタレートポリブチレンテレフタレートポリエチレンナフタレートポリプロピレンナフタレートの繊維を用いることができる。

0015

ポリエステル繊維コードは、ポリエポキシド化合物を付着させたポリエステル繊維に撚糸を施して得られた繊維コードであってもよく、ポリエステル繊維に撚糸を施したのちにポリエポキシド化合物を付着させて得た繊維コードであってもよい。

0016

〔ポリエポキシド化合物〕
ポリエポキシド化合物として、エチレングリコールグリセロールソルビトールペンタエリスリトールポリエチレングリコール等の多価アルコールエビクロルヒドリンといったハロゲン含有エポキシドとの反応生成物、レゾルシン・ビス(4−ヒドロキシフェニルジメチルメタンフェノールホルムアルデヒド樹脂、レゾルシン・ホルムアルデヒド樹脂等の多価フェノールと前記ハロゲ含有エポキシドとの反応生成物、過酢酸または過酸化水素等で不飽和化合物酸化して得られるポリエポキシド化合物を例示することができる。

0017

ポリエポキシド化合物はポリエステル繊維コードの製造より前に、原料のポリエステル繊維の製糸工程において紡糸油剤と共に付与して付着させてもよい。

0018

ポリエステル繊維コードへのポリエポキシド化合物の付着量は、ポリエステル繊維の重量に対して、例えば0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%である。付着量が0.1重量%未満であるとポリエポキシド化合物の効果が十分に発揮されず、ポリエステル繊維コードとエポキシプロピレン系ゴムとの間に満足できる接着性能が得られないおそれがある。他方、付着量が10重量%を超えるとポリエステル繊維コードが非常に硬くなり、次に用いる表面処理剤のポリエステル繊維コードへの浸透性が低下し、接着性能が低下する。

0019

〔表面処理剤〕
表面処理剤として、レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス(A)、ブロックドイソシアネート化合物(B)およびパラクロロフェノールとレゾルシンとをフォルムアルデヒドで共縮合した化合物(C)を含有する表面処理剤を用いる。

0020

複合繊維コードに付着しているポリエポキシ系接着剤および表面処理剤の合計の固形分重量は、複合繊維コードを構成する繊維の合計重量に対して例えば0.2〜15重量%、さらに例えば1〜15重量%である。この範囲であれば十分な接着力を得ながらコードが硬くなることなく疲労性が悪くなることがない。固形分付着量をこの範囲とするためには、ポリエポキシ処理剤や表面処理剤を含む処理液を付着させる処理工程で、たとえば処理液中のポリエポキシ処理剤や表面処理剤の濃度を20〜25重量%に調整した後、複合繊維コードを処理液に浸漬し、スクイーズローラでの絞りおよび吸引装置により付着量を調整する方法を用いることができる。また、複合繊維コードを処理液に浸漬する間、複合繊維コードにかかる張力を緩めることで、付着量を調整することもできる。

0021

〔レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス(A)〕
レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックスは、一般的にRFLと呼ばれるものであり、レゾルシンとフォルムアルデヒドの初期縮合物とゴムラテックスとを混合熟成したものである。レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス(A)におけるホルマリンおよびゴムラテックスの配合比率について以下に説明する。なお、Rはレゾルシン、Fはホルマリン、Lはゴムラテックス、RFはレゾルシンとホルマリンとの縮合物、RFLはレゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックスを意味する。

0022

R/Fはモル比で1/1〜1/3が好ましく、この範囲にあると良好な接着性を得ることができる。RF/Lは重量比で1/5〜1/15が好ましい。RF/Lが1/5を超えると繊維コードが硬くなり柔軟性が低下しそのために接着性が低下することがあり好ましくない。他方、RF/Lが1/15未満であると表面された繊維コードの粘着性が増加しコードスカム発生量が多くなることがあり好ましくない。良好な接着力を得る観点から、RFの熟成時間は好ましくは2〜4時間、RFLの熟成時間は好ましくは16〜24時間である。

0023

このレゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス(A)において、ゴムラテックスは、ポリブタジエンゴムラテックスおよびクロロプレンゴムラテックスからなる。ポリブタジエンゴムラテックスおよびクロロプレンゴムラテックスの合計量におけるクロロプレンゴムラテックスの割合は35〜65重量%であることが重要であり、好ましくは40〜60重量%である。クロロプレンゴムラテックスの割合が65重量%を超えると接着力が低下し、35重量%を超えるとコード編組時に発生するスカムが多くなり編組工程通過性が悪くなるばかりでなく、スカムがホースの中のコード編組層に付着し、その結果、コードとゴムの間にスカムが介在し接着不良を起こす。

0024

〔ブロックドイソシアネート化合物(B)〕
ブロックドイソシアネート化合物(B)は、イソシアネート化合物とブロック化剤との付加化合物であり、加熱によってブロック化剤成分が遊離して活性なイソシアネート化合物を生じしめるものである。

0025

イソシアネート化合物としては、トリレンジイソシアネートメタフェニレンジイソシアネートジフェニルメタンジイソシアネート、へキサメレンジイソシアネートポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートトリフェニルメタントリイソシアネートといったポリイソシアネートを例示することができる。また、これらポリイソシアネートと活性水素原子を2個以上有する化合物、例えば、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールとをイソシアネート基(−NCO)とヒドロキシル基(−OH)の比が1を超えるモル比で反応させて得られる末端イソシアネート基含有のポリオールアダクトポリイソシアネートを例示することができる。特に、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネートといった芳香族ポリイソシアネートは、優れた性能を発現するので好ましい。

0026

ブロック化剤としては、例えば、フェノール、チオフェノールクレゾール、レゾルシンといったフェノール、ジフェニルアミンキシリジンといった芳香族第2級アミンフタル酸イミド類カプロラクタムバレロラクタムといったラクタムアセトキシムメチルエチルケトンオキシムシクロヘキサノンオキシムといったオキシムおよび酸性亜硫酸ソーダを用いることができる。

0027

繊維コードへのブロックドイソシアネート化合物(B)の付着量は、良好な接着性を得る観点から例えばレゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス(A)の0.2〜5倍の重量である。

0028

〔パラクロロフェノールとレゾルシンとをフォルムアルデヒドで共縮合した化合物(C)〕
本発明では、パラクロロフェノールとレゾルシンとをフォルムアルデヒドで共縮合した化合物(C)を用いる。この化合物(C)として、具体的には、下記の構造式で表される3核体((I)の化合物)、5核体((II)の化合物)または7核体((III)の化合物)を用いることが好ましい。これらの混合物であってもよい。

0029

これらの化合物(C)において、パラクロロフェノールの重量をEとし、RFはレゾルシンとホルマリンとの縮合物の重量をRFとしたときの、共縮合での配合割合は重量比でE/RFが2.5/1〜1.5/1であることが好ましい。この配合割合が2.5/1を超えると接着性が低下することがあり好ましくなく、他方1.5/1未満であると作業環境が悪化して好ましくない。

0030

0031

0032

0033

繊維コードへのパラクロロフェノールとレゾルシンとをフォルムアルデヒドで共縮合した化合物(D)の付着量は、良好な接着性を得る観点から例えばレゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス(A)の0.2〜5倍の重量である。

0034

〔製造方法〕
本発明の繊維補強ゴムホース用繊維コードは、ポリエポキシド化合物が付着したポリエステル繊維コードに、レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス、ブロックドイソシアネート化合物、および、パラクロロフェノールとレゾルシンとをフォルムアルデヒドで共縮合した化合物を含有する表面処理剤を付着させ乾燥および熱処理することで製造することができる。

0035

表面処理剤の付着は、例えば浸漬や吹き付けで行い、乾燥は例えば温度140〜160℃で0.5分間〜10分間の条件で行い、熱処理は例えば210〜240℃の温度で0.5分〜5分間の条件で行うことができる。

0036

ポリエポキシド化合物は、通常は乳化液として使用される。乳化液にするためには、該化合物をそのままか、必要に応じて少量の溶媒に溶解したものを、公知の乳化剤、例えばアルキルベンゼンスルホン酸ソーダジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩ノニルフェノールエチレンオキサイド付加物を用いて乳化して用いる。

0037

レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス(A)、ブロックドイソシアネート化合物(B)および、パラクロロフェノールとレゾルシンとをフォルムアルデヒドで共縮合した化合物(C)を含有する表面処理剤は、乳化液、分散液、または水溶液として用いることができる。乳化液または分散液にするには、例えば、ブロックドポリイソシアネートを前記ポリエポキシド化合物と同様に、そのままか、必要に応じて少量の溶媒に溶解した後、公知の乳化剤、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩、ノニルフェノールエチレンオキサイド付加物を用いて乳化または分散化すればよい。

0038

〔ゴムホース〕
本発明によれば、上記の繊維補強ゴムホース用繊維コードを用いた繊維コード補強層、その一方の面に設けられた第一のゴム層および該繊維コード補強層の他方の面に設けられた第二のゴム層を含み、かつ第一のゴム層および/または第二のゴム層がエチレンプロピレン系ゴムからなる繊維補強ゴムホースも提供される。

0039

本発明の繊維補強ゴムホース用繊維コードを用いて繊維補強ゴムホースを製造する場合、補強層として本発明の繊維コードを用い、チューブゴムよりなる内層ゴム層のうえにブレーダーにより所定密度になるよう所定の角度を付けて本発明の繊維コードを配設して用いる。必要に応じて、さらにこのうえに層間ゴムシートを配設してもよい。外側の繊維コードを保護するためのカバーゴムからなる外層ゴム層を配設した後、例えば蒸気加硫中で蒸気加硫して繊維補強ゴムホースとする。なお、前記繊維コードの配設は共にスパイラル構造にしてもよい。また、加硫は蒸気加硫でも金型を利用したプレス法でもよい。

0040

以下、実施例により本発明を具体的に説明するがこれに限定されるものではない。また、実施例における特性の評価は下記の方法に従った。
(1)剥離接着力
処理済み繊維コードを、EPDM未加硫ゴムに埋め込み、埋め込み幅1cmとなるよう成型、さらに150℃の温度で30分間、50kg/cm2のプレス圧力で加硫して試験片を作成した。次いで、この試験片からコード方向に沿ってコードをゴムから引き抜くのに要する力(N/cm)を測定した。初期剥離接着力は室温にて測定した。剥離接着力の評価に使用したゴムの配合比率は以下のとおりである。なお、EPDMはエチレンプロピレンジエンゴムを意味し、JSR(株)製EPを用いた。HAF−カーボンブラックとして旭カーボン(株)製#70を用いた。
EPDM 100重量部
HAF−カーボンブラック 120重量部
プロセスオイルパラフィン系) 90重量部
亜鉛華5重量部
ステアリン酸3重量部
加硫剤3.5重量部
加硫促進剤2.5重量部
(2)編組時スカム脱落
処理済繊維コードを、ブレーダーを使用して編組した。このときのガイド付近に発生するディップカスの様子を目視で確認した。スカムがほとんど発生することなく良好な工程通過性を示した場合は○、スカムが発生しブレーダー装置に付着した場合は×として評価した。

0041

〔実施例1〕
苛性ソーダ水溶液アンモニア水溶液を加えた水に、酸性触媒で反応させたレゾルシン・ホルマリン初期縮合物スミカノール700S(住友化学(株)製、65重量%水溶液)を添加して十分に攪拌し、分散させた。これにホルマリンを、R/F比が1:2(モル比)となるように添加して均一に混合し、温度20℃で2時間熟成させ、レゾルシン・ホルマリン初期縮合分散液とした。

0042

次に、LX111A2(日本ゼオン(株)製、ポリブタジエンゴムラテックス乳化物)およびLT−50(電気化学工業(株)製、クロロプレンゴムラテックス:50重量%乳化物)を、ポリブタジエンゴムラテックス/クロロプレンゴムラテックス=50/50(固形分流量比)となるように混合したものを、前記レゾルシン・ホルマリン初期縮合分散液に、固形分重量比率(RF/L重量比)で1:9(ただし、Lはポリブタジエンゴムラテックス乳化物とクロロプレンゴムラテックスの合計重量)となるように加え、さらに、エラストローンBNー69(第一工業製薬(株)製、ジフェニルメタンジイソシアネートメチルエチルケトンオキシムブロック化合物33重量%水分散物)(B)を、RFLとの固形分重量比率(RFL/B比)が6:1となるよう加え、さらに温度20℃で24時間熟成させた。

0043

使用直前にデナボンド(ナガセ化成工業(株)製、パラクロロフェノール化合物(C)20重量%溶液)を上記RFLとの固形分重量比率(デナボンド/RFL比)で2:1となるよう添加し、十分攪拌して処理剤の調整を行った。なお、処理剤の粘度および繊維コードへの付着量は、処理剤に水を添加して希釈することにより調節した。このようにして表面処理剤を用意した。

0044

他方で、ポリエステル繊維として、あらかじめポリエポキシド化合物の付着処理をされた帝人(株)製ポリエチレンテレフタレート繊維1000デニールマルチフィラメントを10T/10cmで撚りをかけ、撚糸コードを得た。この撚糸コードを、コンピュートリーター処理機(CAリツラー(株)製)を用いて前記の処理剤に浸漬したのち、温度150℃で2分間乾燥し、続いて230℃の温度で1分間処理して処理済コードとした。

0045

得られた処理済コードには、処理剤の固形分(ポリエポキシド化合物と表面処理剤の合計)が2重量%付着していた。処理済コードの剥離接着力を評価した。評価結果を表1示す。

0046

0047

〔実施例2および3〕
LX111A2(日本ゼオン(株)製、ポリブタジエンゴムラテックス乳化物)およびLT−50(電気化学工業(株)製、クロロプレンゴムラテックス:50重量%乳化物)を混合したものポリブタジエンゴムラテックスとクロロプレンゴムラテックスの配合割合(固形分重量比)を表1に記載のとおり変更したほかは実施例1と同様に実施した。得られた処理済コードには、処理剤の固形分(ポリエポキシド化合物と表面処理剤の合計)が2重量%付着していた。結果を表1に示す。

実施例

0048

〔比較例1および2〕
LX111A2(日本ゼオン(株)製、ポリブタジエンゴムラテックス乳化物)およびLT−50(電気化学工業(株)製、クロロプレンゴムラテックス:50重量%乳化物)を混合したもののポリブタジエンゴムラテックスとクロロプレンゴムラテックスの配合割合(固形分重量比)を表1に記載のとおり変更したほかは実施例1と同様に実施した。得られた処理済コードには、処理剤の固形分(ポリエポキシド化合物と表面処理剤の合計)が2重量%付着していた。結果を表1に示す。

0049

本発明の繊維補強ゴムホース用繊維コードは、自動車のエンジンルームなどで使用されるホース、特にブレーキオイル用ゴムホースの補強用繊維コードとして好適に利用することができる。

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