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技術 ステアリングホイール用エアバッグ

出願人 豊田合成株式会社
発明者 堀田昌志河村功士佐藤祐司
出願日 2020年11月4日 (6ヶ月経過) 出願番号 2020-184632
公開日 2021年2月4日 (3ヶ月経過) 公開番号 2021-011269
状態 未査定
技術分野 エアバッグ
主要キーワード 受止面 流入用開口 略長円状 後側部位 外周縁付近 収納部位 図符号 左側部位
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2021年2月4日)のものです。
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図面 (16)

課題

車両衝突時の運転者の移動方向が種々であっても、車両衝突時に、運転者を的確に保護することが可能なステアリングホイール用エアバッグの提供。

解決手段

ステアリングホイール用エアバッグ20が、運転者側壁部31と、運転者側壁部と対向する車体側壁部26と、運転者側壁部と車体側壁部との外周縁相互を連結するように配置される側壁部35と、を備える。運転者側壁部を構成する運転者側パネル46と車体側壁部を構成する車体側パネル45とが、外形形状を一致させた略楕円形状として形成される。側壁部が、外形形状を同一とした2枚の側壁側パネル47U,47Dから構成される。各側壁側パネルが、外周縁を、運転者側パネル及び車体側パネルにおける後縁を除いた外周縁と略一致させるような湾曲した帯状として、中央側の領域を最も幅広として、両端側にかけて収束するように、形成される。

概要

背景

従来、ステアリングホイール用エアバッグとしては、ステアリングホイールの前方のインストルメントパネル内に折り畳まれて収納されて、膨張完了時に、ステアリングホイールを覆う構成とされるとともに、膨張完了時に運転者側に配置される運転者側壁部を、鉛直方向に略沿わせるように配置させる構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。

概要

車両衝突時の運転者の移動方向が種々であっても、車両衝突時に、運転者を的確に保護することが可能なステアリングホイール用エアバッグの提供。ステアリングホイール用エアバッグ20が、運転者側壁部31と、運転者側壁部と対向する車体側壁部26と、運転者側壁部と車体側壁部との外周縁相互を連結するように配置される側壁部35と、を備える。運転者側壁部を構成する運転者側パネル46と車体側壁部を構成する車体側パネル45とが、外形形状を一致させた略楕円形状として形成される。側壁部が、外形形状を同一とした2枚の側壁側パネル47U,47Dから構成される。各側壁側パネルが、外周縁を、運転者側パネル及び車体側パネルにおける後縁を除いた外周縁と略一致させるような湾曲した帯状として、中央側の領域を最も幅広として、両端側にかけて収束するように、形成される。

目的

本発明は、上述の課題を解決するものであり、車両衝突時の運転者の移動方向が種々であっても、車両衝突時に、運転者を的確に保護することが可能なステアリングホイール用エアバッグを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

内部に膨張用ガスを流入させて膨張し、膨張完了時にステアリングホイールを覆うように配置される構成のステアリングホイール用エアバッグであって、膨張完了時に運転者側に配置される運転者側壁部と、該運転者側壁部と対向して前記ステアリングホイール側に配置される車体側壁部と、前記運転者側壁部と前記車体側壁部との外周縁相互を連結するように配置される側壁部と、を備えて、前記車体側壁部において前後左右の略中央となる位置に、前記膨張用ガスを内部に流入させるための流入用開口を、配設させる構成とされるとともに、膨張完了時に、前記流入用開口の中心より前側となる前側部位を、上方側から見た状態において略半円形状とし、前記流入用開口の中心より後側となる後側部位を、上方側から見た状態において左右方向の幅寸法を略一定とした略長方形状として、構成され、前記運転者側壁部を構成する運転者側パネルと前記車体側壁部を構成する車体側パネルとが、外形形状を一致させた略楕円形状として形成され、前記側壁部が、外形形状を同一とした2枚の側壁側パネルから構成され、該各側壁側パネルが、外周縁を、前記運転者側パネル及び前記車体側パネルにおける後縁を除いた外周縁と略一致させるような湾曲した帯状として、中央側の領域を最も幅広として、両端側にかけて収束するように、形成されて、内周縁相互を結合させるとともに、一方の外周縁を、前記運転者側パネルにおける後縁を除いた外周縁に結合させ、他方の外周縁を、前記車体側パネルにおける後縁を除いた外周縁に結合させる構成とされて、膨張完了時に運転者側に配置される前記運転者側壁部が、車両の前面衝突時に、前方移動する前記運転者を受け止め可能な前突受止面を、構成し、該前突用受止面が、膨張完了時に、前記ステアリングホイールのリング面に対して傾斜しつつ、鉛直方向に略沿って配置されていることを特徴とするステアリングホイール用エアバッグ。

請求項2

袋状のバッグ本体と、該バッグ本体の内部に配置されて前記バッグ本体の膨張完了形状を規制するテザーと、を備える構成とされ、前記バッグ本体が、前記前突用受止面を構成する運転者側壁部と、膨張完了時に前記運転者側壁部と対向して前記ステアリングホイール側に配置される車体側壁部と、を備えるとともに、該車体側壁部に、内部に膨張用ガスを流入させるための流入用開口を、配設させて構成され、前記テザーが、前記バッグ本体の膨張完了時において、前記流入用開口よりも、前記ステアリングホイールを組み付けるステアリングシャフト軸直交方向側における後方側となる領域の内部において、前記運転者側壁部と前記車体側壁部とを連結して、膨張完了時の前記バッグ本体の後部側領域の厚さを規制する構成とされていることを特徴とする請求項1に記載のステアリングホイール用エアバッグ。

請求項3

前記テザーが、前記流入用開口を中心として、略左右対称となる2箇所に配置されるとともに、それぞれ、帯状として、膨張完了時の前記バッグ本体を、前記ステアリングシャフトの軸方向に沿った上方側から見た状態で、左右の外方側に位置する端側縁部を、左右の内方側に位置する中央側縁部よりも前側に位置させるように、左右方向に対して傾斜して配置されていることを特徴とする請求項2に記載のステアリングホイール用エアバッグ。

請求項4

袋状のバッグ本体と、該バッグ本体の内部に配置されて前記バッグ本体の膨張完了形状を規制するテザーと、を備える構成とされ、前記バッグ本体が、前記前突用受止面を構成する運転者側壁部と、膨張完了時に前記運転者側壁部と対向して前記ステアリングホイール側に配置される車体側壁部と、を備えるとともに、該車体側壁部に、内部に膨張用ガスを流入させるための流入用開口を、配設させて構成され、前記テザーが、前記バッグ本体の膨張完了時における前記前突用受止面の略中央付近平面状態を確保可能に、前記運転者側壁部における前記前突用受止面の略中央と、前記車体側壁部における前記流入用開口付近と、を連結するように、配置されていることを特徴とする請求項1に記載のステアリングホイール用エアバッグ。

技術分野

0001

本発明は、内部に膨張用ガスを流入させて膨張し、膨張完了時にステアリングホイールを覆うように配置されるステアリングホイール用エアバッグに関する。

背景技術

0002

従来、ステアリングホイール用エアバッグとしては、ステアリングホイールの前方のインストルメントパネル内に折り畳まれて収納されて、膨張完了時に、ステアリングホイールを覆う構成とされるとともに、膨張完了時に運転者側に配置される運転者側壁部を、鉛直方向に略沿わせるように配置させる構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0003

特開平9−11837号公報

発明が解決しようとする課題

0004

この従来のステアリングホイール用エアバッグでは、膨張完了時に、運転者側壁部が、鉛直方向に略沿って配置されることとなり、換言すれば、運転者側壁部は、運転者の前方において、運転者の上半身正対するように配置される構成である。しかしながら、この従来のステアリングホイール用エアバッグでは、車両の斜め衝突時やオフセット衝突時等、斜め前方から衝撃が加わるような衝突形態においての運転者の保護に関しては、考慮されておらず、斜め前方からの衝撃力作用時にも、運転者を的確に保護する点に、改善の余地があった。

0005

本発明は、上述の課題を解決するものであり、車両衝突時の運転者の移動方向が種々であっても、車両衝突時に、運転者を的確に保護することが可能なステアリングホイール用エアバッグを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明に係るステアリングホイール用エアバッグは、内部に膨張用ガスを流入させて膨張し、膨張完了時にステアリングホイールを覆うように配置される構成のステアリングホイール用エアバッグであって、
膨張完了時に運転者側に配置されて、車両の前面衝突時に、前方移動する運転者を受け止め可能に構成される前突受止面を有し、
前突用受止面が、膨張完了時に、ステアリングホイールのリング面に対して傾斜しつつ、鉛直方向に略沿って配置され、
膨張完了時における前突用受止面の左右両側において、ステアリングホイールのリング部を操舵している運転者の腕部付近に配置される腕拘束部を、備える構成とされ、
腕拘束部が、車両の斜め衝突時若しくはオフセット衝突時に、腕部と接触して、運転者の斜め前方への移動を抑制可能に、構成されていることを特徴とする。

0007

本発明のステアリングホイール用エアバッグでは、膨張完了時における前突用受止面の左右両側において、リング部を操舵している運転者の腕部付近に、腕拘束部が、配置される構成であり、この腕拘束部は、車両の斜め衝突時若しくはオフセット衝突時に、腕部と接触して、運転者の斜め前方への移動を抑制する構成である。そのため、本発明のステアリングホイール用エアバッグは、車両の斜め衝突時若しくはオフセット衝突時には、膨張している腕拘束部を、運転者の腕部と接触させて、この腕拘束部と運転者の腕部自体とによって、運転者の上半身が斜め前方に向って前進移動することを規制することとなり、運転者の斜め前方への移動を的確に規制することができる。また、本発明のステアリングホイール用エアバッグにおいて、車両の前面衝突時に、前方移動する運転者を受け止め可能に構成される前突用受止面は、膨張完了時に、ステアリングホイールのリング面に対して傾斜しつつ、鉛直方向に略沿うように配置される構成であることから、車両の前面衝突時には、前突用受止面によって、前方に向かって移動する運転者の上半身を、頭部を含めて、局部的に過度押圧することを抑制して、的確に拘束することができる。

0008

したがって、本発明のステアリングホイール用エアバッグでは、車両衝突時の運転者の移動方向が種々であっても、車両衝突時に、運転者を的確に保護することができる。

0009

また、本発明のステアリングホイール用エアバッグにおいて、袋状のバッグ本体と、バッグ本体の内部に配置されてバッグ本体の膨張完了形状を規制するテザーと、を備える構成とし、
バッグ本体を、前突用拘束面を構成する運転者側壁部と、膨張完了時に運転者側壁部と対向してステアリングホイール側に配置される車体側壁部と、を備えるとともに、車体側壁部に、内部に膨張用ガスを流入させるための流入用開口を、配設させて構成し、
テザーを、バッグ本体の膨張完了時において、流入用開口よりも、ステアリングホイールを組み付けるステアリングシャフト軸直交方向側における後方側となる領域の内部において、運転者側壁部と車体側壁部とを連結して、膨張完了時のバッグ本体の後部側領域の厚さを規制する構成とすることが、好ましい。

0010

ステアリングホイール用エアバッグを上記構成とすれば、膨張完了時のバッグ本体の後部側領域が、テザーにより厚さを規制されることから、エアバッグ展開膨張時に、ステアリングホイールにおけるリング部の後端側の部位と運転者の腹部との隙間が狭い場合にも、この狭い隙間に、バッグ本体の後部側領域を円滑に進入させることができ、バッグ本体を迅速に膨張させることができる。

0011

さらに、上記構成のステアリングホイール用エアバッグにおいて、テザーを、流入用開口を中心として、略左右対称となる2箇所に配置させるとともに、それぞれ、帯状として、膨張完了時のバッグ本体をステアリングシャフトの軸方向に沿った上方側から見た状態で、左右の外方側に位置する端側縁部を、左右の内方側に位置する中央側縁部よりも前側に位置させるように、左右方向に対して傾斜して配置させる構成とすれば、流入用開口を中心とした運転者側壁部へのテザーの結合部位の外方側、すなわち、運転者側壁部の後部側の左右両縁側の部位付近であって、腕拘束部の付近を、広い範囲で、所定厚さで膨らませることができ、前突用拘束面の鉛直方向に略沿う配置状態阻害することなく、腕拘束部によって、運転者の腕部を的確に拘束することが可能となって、好ましい。

0012

さらにまた、本発明のステアリングホイール用エアバッグにおいて、バッグ本体内にテザーを配設させる構成とする場合、テザーを、バッグ本体の膨張完了時における前突用拘束面の略中央付近平面状態を確保可能に、運転者側壁部における前突用拘束面の略中央と、車体側壁部における流入用開口付近と、を連結するように、配置させる構成としてもよい。

0013

ステアリングホイール用エアバッグをこのような構成とする場合、バッグ本体の膨張完了時に、前突用拘束面を、部分的に凹凸が生じることを抑制して、広い平面状のエリアで、鉛直方向に略沿わせるように配置させる構成とすることができ、前方移動する運転者を、正対する広い平面状の前突用拘束面によって、一層安定して、受け止めることができる。

図面の簡単な説明

0014

本発明の一実施形態であるステアリングホイール用エアバッグを使用したステアリングホイール用エアバッグ装置を示す概略平面図である。
図1のステアリングホイール用エアバッグ装置の車両搭載時の概略縦断面図である。
図1のステアリングホイール用エアバッグ装置に使用されるエアバッグを単体で膨張させて前方から見た状態の斜視図である。
図3のエアバッグを単体で膨張させて後方から見た状態の斜視図である。
図3のエアバッグを単体で膨張させた状態の平面図である。
図5のVI−VI部位の断面図である。
実施形態のエアバッグを構成する基布を示す平面図である。
実施形態のステアリングホイール用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を示す概略縦断面図である。
実施形態のステアリングホイール用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態と、斜め前方に移動する運転者を受け止める状態と、を示す概略平面図である。
実施形態のステアリングホイール用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態と、斜め前方に移動する運転者を受け止める状態と、を示す車両前方側から見た概略正面図である。
本発明の他の実施形態であるエアバッグを単体で膨張させて後方から見た状態の斜視図である。
図11のエアバッグを単体で膨張させた状態の平面図である。
図12のXIII−XIII部位の断面図である。
図11のエアバッグを構成する基布を示す平面図である。
図11のエアバッグを使用したステアリングホイール用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を示す概略縦断面図である。

実施例

0015

以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態のステアリングホイール用エアバッグ(以下、「エアバッグ」と省略する)20は、図1,2に示すようなステアリングホイールWに搭載されるステアリングホイール用エアバッグ装置(以下、「エアバッグ装置」と省略する)Mに使用されている。

0016

なお、実施形態において、前後・上下・左右の方向は、特に断らない限り、車両Vに搭載されたステアリングホイールWの直進操舵時を基準とするものであり、ステアリングホイールWを組み付けるステアリングシャフトSS図2参照)の軸方向に沿った上下を上下方向とし、ステアリングシャフトSSの軸直交方向である車両Vの前後を前後方向とし、ステアリングシャフトSSの軸直交方向である車両Vの左右を左右方向として、前後・上下・左右の方向を示すものである。

0017

ステアリングホイールWは、図9のAに示すように、実施形態の場合、車両Vにおける運転席DSの前方において、インストルメントパネル(以下、「インパネ」と省略する)1から突出するように配置されるもので、図1,2に示すように、ステアリングホイール本体3と、ステアリングホイール本体3の中央のボス部Bの上部に配置されるエアバッグ装置Mと、を備えて構成されている。ステアリングホイール本体3は、操舵時に把持する円環状のリング部Rと、リング部Rの略中央に配置されてステアリングシャフトSSに連結されるボス部Bと、ボス部Bとリング部Rとを連結する複数(実施形態の場合、4本)のスポーク部Sと、を備えて構成されている。

0018

ステアリングホイール本体3は、図2に示すように、リング部R、ボス部B、スポーク部Sの各部を連結するように配置されて、アルミニウム合金等の金属からなる芯金4を、備えている。芯金4におけるリング部Rの部位と、各スポーク部Sにおけるリング部R側の部位と、には、合成樹脂製の被覆層7が、被覆されている。また、芯金4におけるボス部Bの部位には、ステアリングシャフトSSを挿入させてナットN止めするための鋼製のボス5が、配設されている。また、ステアリングホイール本体3の下部には、ボス部Bの下方を覆う合成樹脂製のロアカバー8が、配設されている。

0019

エアバッグ装置Mは、図1,2に示すように、ステアリングホイールWの略中央のボス部Bに配置されるもので、折り畳まれて収納されるエアバッグ20と、エアバッグ20に膨張用ガスを供給するインフレーター11と、エアバッグ20とインフレーター11とを収納して保持する収納部位としてのケース12と、折り畳まれたエアバッグ20を覆うエアバッグカバー14と、エアバッグ20とインフレーター11とをケース12に取り付けるためのリテーナ10と、を備えて構成されている。

0020

インフレーター11は、図2に示すように、複数のガス吐出口11bを有した略円柱状の本体部11aと、インフレーター11をケース12に取り付けるためのフランジ部11cと、を備えて構成されている。インフレーター11は、実施形態の場合、車両Vの前面衝突と、斜め衝突と、オフセット衝突と、の際に、作動するように構成されている。

0021

収納部位としてのケース12は、板金製として、図2に示すように、インフレーター11を下方から挿入させて取り付ける略長方形板状の底壁部12aと、底壁部12aの外周縁から上下に延びる周壁部12bと、を備えて構成されている。周壁部12bの上端には、外方へ延びる取付片12cが、形成され(図1参照)、この取付片12cには、図示しないホーンスイッチ機構取付基板が取り付けられている。そして、この図示しない取付基板を利用して、ケース12がステアリングホイールWの芯金4に取付固定され、エアバッグ装置Mが、ステアリングシャフトSSに装着済みのステアリングホイール本体3のボス部Bの上部に搭載されることとなる。また、ケース12の周壁部12bには、リベット等を利用して、エアバッグカバー14の側壁部14cが取り付けられている(図2参照)。実施形態の場合、エアバッグ20とインフレーター11とは、エアバッグ内に配置させたリテーナ10の図示しないボルト取付手段として、この図示しないボルトを、エアバッグ20における流入用開口27の周縁取付孔28、ケース12の底壁部12a、及び、インフレーター11のフランジ部11cを、貫通させて、図示しないナット止めすることにより、ケース12の底壁部12aに取り付けられている。

0022

エアバッグカバー14は、合成樹脂製として、ケース12に収納されたエアバッグ20の上方を覆う天井壁部14aと、天井壁部14aの外周縁付近から下方に延びる略四角筒形状の側壁部14cと、を備えて構成されている。天井壁部14aには、膨張するエアバッグ20に押されて前後に開く2枚の扉部14b,14bが、形成されている。

0023

エアバッグ20は、図3〜6に示すように、可撓性を有した袋状のバッグ本体21と、バッグ本体21内に配置される整流布40と、バッグ本体21の内部に配置されてバッグ本体21の膨張完了形状を規制するテザー42L,42Rと、を備えている。

0024

バッグ本体21は、膨張完了時に、図1二点鎖線に示すように、ステアリングホイールWの上面を、全面にわたって覆い可能に構成されるもので、実施形態の場合、膨張完了形状を、図3〜6に示すように、上下方向側から見て、前後方向側を僅かに幅広とした略長円状とされるとともに、左右方向側から見て前端21a側を厚肉として、後端21b側にかけて薄肉とするように、構成されている。また、バッグ本体21は、膨張完了時における左右方向側の幅寸法を、ステアリングホイールWにおけるリング部Rのリング径D1(図1参照)よりも大きく設定されている。

0025

バッグ本体21は、膨張完了時に運転者MD側に配置される運転者側壁部31と、運転者側壁部31と対向してステアリングホイールW側に配置される車体側壁部26と、運転者側壁部31と車体側壁部26の外周縁相互を連結するように配置される側壁部35と、を備えている。車体側壁部26において、前後左右の略中央となる位置には、インフレーター11の本体部11aを下方から挿入させて、インフレーター11のガス吐出口11bから吐出される膨張用ガスを内部に流入させるための流入用開口27が、略円形に開口して形成されている。また、車体側壁部26における流入用開口27の周縁には、リテーナ10の図示しないボルトを挿通させるための取付孔28が、4個形成されている。さらに、車体側壁部26において、流入用開口27の前方となる前端近傍の領域には、バッグ本体21内に流入した余剰の膨張用ガスを排気するためのベントホール29が、左右対称となる2箇所に、形成されている。

0026

バッグ本体21は、側壁部35を、膨張完了時の前端35a側を最も幅広として、後端35b側にかけて漸減させるようにして、膨張完了形状を、前端21a側を厚肉とし、後端21b側にかけて薄肉とするように構成されるもので、膨張完了時においてステアリングホイールWの上面を覆うように配置された状態では、図8に示すように、運転者側壁部31が、ステアリングホイールWのリング面RFに対して傾斜しつつ、鉛直方向VD(図8参照)に略沿って配置されることとなる。そして、実施形態では、この運転者側壁部31における外表面(後面31a)が、膨張完了時に運転者MD側に配置されて、車両Vの前面衝突時に、前方移動する運転者MDを受け止め可能に構成される前突用受止面32を、構成することとなる。

0027

また、実施形態では、バッグ本体21は、上述したごとく、膨張完了時における左右方向側の幅寸法W1(図5参照)を、ステアリングホイールWにおけるリング部Rのリング径D1(図1参照)よりも大きく設定される構成であり、換言すれば、リング部Rよりも左右両側に張り出すように配置される構成である。実施形態の場合、バッグ本体21の膨張完了時の左右方向側の幅寸法W1は、370〜500mm程度に、設定されている。また、バッグ本体21は、前後方向側の幅寸法を、左右方向の幅寸法よりもわずかに大きく設定される構成であり、膨張完了時に、リング部Rよりも前後両側にも大きく張り出すように配置される構成である。さらには、バッグ本体21は、後端21b側の部位を、前端21a側の部位よりも大きく突出させるような構成とされている。そして、実施形態の場合、バッグ本体21は、膨張完了時の後端21bを、運転者MDの腹部BA近傍となる位置に配置させるように、構成されている(図2参照)。

0028

詳細には、バッグ本体21は、流入用開口27の中心より前側となる前側部位23を、上方側から見た状態において略半円形状とし、流入用開口27の中心より後側となる後側部位24を、上方側から見た状態において左縁24a及び右縁24bを前後方向に略沿わせるように、左右方向の幅寸法を略一定とした略長方形状として、構成されている(図5参照)。換言すれば、前側部位23は、厚肉半円形部位とされ、後側部位24は、薄肉長方形部位とされている。そして、このバッグ本体21において、後側部位24における左縁24a側と右縁24b側との領域が、膨張完了時に、ステアリングホイールWのリング部Rを操舵している運転者MDの腕部AL,AR付近に配置されることとなり、この領域が、膨張完了時に前突用受止面32の左右両側に配置される腕拘束部37L,37Rを、構成することとなる。この腕拘束部37L,37Rは、膨張完了時における車両Vの斜め衝突時若しくはオフセット衝突時に、運転者MDの腕部AL,ARと接触して、運転者MDの斜め前方への移動を抑制可能に、構成されている。すなわち、バッグ本体21では、腕拘束部37L,37Rのリング部Rからの突出量(バッグ本体21の後側部位24における膨張完了時の左右方向側の幅寸法)と、腕拘束部37L,37Rの膨張完了時の厚さ寸法(後側部位24の部位における側壁部35の幅寸法)と、が、エアバッグ20の膨張完了時に、腕拘束部37L,37Rを、適度な厚みを有してリング部Rよりも左右の外方に突出するように配置可能な寸法に、設定されている。この腕拘束部37L,37Rは、車両Vの斜め前方若しくはオフセット衝突時に、運転者MDの移動方向側と逆側の腕部AL,ARを拘束して、運転者MDの斜め前方への移動を抑制する構成とされている。具体的には、運転者MDが左斜め前方に向かって移動する場合、右側に配置される腕拘束部37Rが、リング部Rと右腕ARとの間に介在されるような態様となって、運転者MDの右腕ARを拘束して、運転者MDの左斜め前方に向かう移動を抑制することとなり、運転者MDが右斜め前方に向かって移動する場合、左側に配置される腕拘束部37Lが、リング部Rと左腕ALとの間に介在されるような態様となって、運転者MDの左腕ALを拘束して、運転者MDの右斜め前方に向かう移動を抑制することとなる。

0029

バッグ本体21内に配置される整流布40は、図6,8に示すように、バッグ本体21の膨張完了時に、流入用開口27の上方を覆うように配設されるとともに、流入用開口27から流入した膨張用ガスGを、前後両側へ整流可能に、前後方向の両端を開口させた略筒形状とされている。実施形態の場合、この整流布40は、図7に示す整流用素材50から、構成されることとなる。整流用素材50は、中央側部位50aを、流入用開口27の周縁に結合(縫着)させ、中央側部位50aから左右に張り出すように形成される略扇形状左側部位50bと右側部位50cとを、外周縁相互を縫着(結合)させることにより、整流布40を構成している。

0030

バッグ本体21内に配置されるテザー42L,42Rは、図6に示すように、バッグ本体21の膨張完了時において、流入用開口27よりも後側となる後側部位24の領域の内部において、運転者側壁部31と車体側壁部26とを連結して、膨張完了時のバッグ本体21の後側部位24(後部側領域)の厚さを規制する構成とされている。具体的には、テザー42L,42Rは、図5に示すように、流入用開口27を中心として、略左右対称となる2箇所に配置されるとともに、それぞれ、左右対称形となる帯状として、膨張完了時のバッグ本体21を上方側から見た状態で、左右の外方側に位置する端側縁部42aを、左右の内方側に位置する中央側縁部42bよりも前側に位置させるように、左右方向に対して傾斜して配置されている。詳細には、各テザー42L,42R(テザー42L,42Rを運転者側壁部31側に結合させている結合部位60L,60R)は、左右方向に対する傾斜角度θ図5参照)を、40°程度に設定されている。さらに、実施形態の場合、テザー42L,42R(テザー42L,42Rを運転者側壁部31側に結合させている結合部位60L,60R)は、膨張完了時のバッグ本体21(エアバッグ20)を上方側から見た状態で、ステアリングホイールWのリング部Rの内側に近接して、リング部Rに略沿うように、配置される構成である(図5参照)。

0031

各テザー42L,42Rは、図6に示すように、運転者側壁部31側と車体側壁部26側とからそれぞれ延びる2枚のテザー用基布54L,54R、57L,57Rの先端54b,56b相互を結合(縫着)させることにより、構成されている。運転者側壁部31側のテザー用基布57L,57Rは、図7に示すように、先端57b側にかけて僅かに狭幅とされる略台形状として、構成されている。車体側壁部26側から延びるテザー用基布54L,54Rは、図7に示すように、流入用開口27の周縁を補強する略円形の補強布53から帯状に延びるようにして、補強布53と一体的に形成されるもので、幅寸法を一定として構成されている。そして、テザー42L,42Rの車体側壁部26側(テザー用基布54L,54Rの元部54a側)は、この補強布53の外周縁を、略円形の結合部位(縫合部位)59を形成するようにして車体側壁部26に縫着させることにより、車体側壁部26に縫着(結合)される(図3,6,7参照)。また、テザー42L,42Rの運転者側壁部31側(テザー用基布57L,57Rの元部57a側)は、車体側壁部26との結合部位59よりも、後側となる位置で、直線状の結合部位(縫合部位)60L,60Rを設けることにより、運転者側壁部31に、縫着(結合)される(図4〜7参照)。具体的には、テザー42L,42Rの運転者側壁部31との結合部位60L,60Rは、バッグ本体21の後側部位24における前後の中央よりやや後側となる位置に、配置されている。そして、テザー42L,42Rは、車両搭載状態においては、前後方向に対してやや後下がりで傾斜するように、配置されることとなる(図8参照)。このテザー42L,42Rは、長さ寸法を、エアバッグ20の膨張完了時に、車体側壁部26と運転者側壁部31との離隔距離を規制するとともに、運転者側壁部31を、略鉛直方向に沿って配置可能とするような寸法に、設定されている。

0032

実施形態のバッグ本体21は、所定形状の基布の周縁相互を結合させて袋状に構成されるもので、実施形態の場合、図7に示すように、車体側壁部26を構成する車体側パネル45と、運転者側壁部31を構成する運転者側パネル46と、側壁部35を構成する2枚の側壁側パネル47U,47Dと、の4枚の基布から構成されている。

0033

車体側パネル45と運転者側パネル46とは、外形形状を一致させた略楕円形状として、構成されている。2枚の側壁側パネル47U,47Dは、外周縁47aを、車体側パネル45,運転者側パネル46の外周縁45a,46aにおいて、後縁45b,46b以外の領域と略一致させるような湾曲した帯状として構成されるもので、外形形状を同一とされている。この側壁側パネル47U,47Dは、内周縁47bも、外周縁47aに略沿って湾曲させるように構成されるとともに、中央側の領域を最も幅広として、両端側にかけて収束されるように、構成されている。

0034

実施形態では、バッグ本体21を構成する車体側パネル45,運転者側パネル46,側壁側パネル47U,47D、整流布40を構成する整流用素材50、補強布53、テザー42L,42Rを構成するテザー用基布57L,57Rは、それぞれ、ポリエステル糸ポリアミド糸等からなる可撓性を有した織布から、構成されている。

0035

次に、実施形態のエアバッグ20の製造について述べる。車体側パネル45に、補強布53と整流用素材50とを重ね、流入用開口27の周縁となる部位で、結合部位(縫合部位)59を形成するように、縫合糸を用いて縫着させ、孔開け加工により、流入用開口27と取付孔28とを形成する。運転者側パネル46に、結合部位(縫合部位)60L,60Rを形成するようにして、テザー用基布57L,57Rを縫着させておく。また、平ら展開した状態の側壁側パネル47U,47Dを重ねて、内周縁47b相互を、縫合糸を用いて縫着させておく。上側に配置される側壁側パネル47Uの外周縁47aと、運転者側パネル46の外周縁46aと、を、縫合糸を用いて縫着させ、同様に、下側に配置される側壁側パネル47Dの外周縁47aと、車体側パネル45の外周縁45aと、を、縫合糸を用いて縫着させる。その後、車体側パネル45と運転者側パネル46との後縁45b,46b相互を、縫合糸を用いて縫着させれば、袋状のバッグ本体21を形成することができる。このバッグ本体21を、縫代を外部に露出させないように、流入用開口27を利用して反転させた後、テザー用基布54L,54R,57L,57Rの先端54b,57b相互を縫合糸を用いて縫着させてテザー42L,42Rを形成し、整流用素材50における左側部位50b,右側部位50ccの外周縁相互を縫着させて整流布40を形成すれば、エアバッグ20を製造することができる。

0036

そして、エアバッグ20の製造後、各取付孔28から図示しないボルトを突出させるようにして、内部にリテーナ10を配置させた状態で、エアバッグ20を、ケース12内に収納可能に折り畳む。その後、折り畳んだエアバッグ20をケース12に収納させ、インフレーター11の本体部11aを、下方から挿入させて、底壁部12aから突出させた図示しないボルトとナットとを利用して、インフレーター11とエアバッグ20とをケース12に取り付ける。さらに、ケース12にエアバッグカバー14を被せて、リベット15等を利用して、ケース12にエアバッグカバー14を取り付け、その後、ケース12の取付片12cに、図示しないホーンスイッチ機構を組み付ければ、エアバッグ装置Mを組み立てることができる。このエアバッグ装置Mは、予めステアリングシャフトSSに締結しておいたステアリングホイール本体3に対して、ホーンスイッチ機構の図示しない取付基板を利用して、取り付ければ、車両Vに搭載することができる。

0037

実施形態のエアバッグ装置Mでは、車両Vに搭載した状態で、車両Vの前面衝突時、斜め衝突時、若しくは、オフセット衝突時に、インフレーター11のガス吐出口11bから膨張用ガスが吐出されれば、エアバッグ20(バッグ本体21)が、内部に膨張用ガスを流入させて膨張し、エアバッグカバー14の扉部14b,14bを押し開き、ケース12から突出して、図1,2の二点鎖線、図8のA,10のAに示すように、ステアリングホイールWの上面側を略全面にわたって覆うように、膨張を完了させることとなる。

0038

そして、実施形態のエアバッグ装置Mに使用されるエアバッグ20では、膨張完了時における前突用受止面32の左右両側において、リング部Rを操舵している運転者MDの腕部AL,AR付近に、腕拘束部37L,37Rが、配置される構成であり、この腕拘束部37L,37Rは、車両Vの斜め衝突時若しくはオフセット衝突時に、腕部AL,ARと接触して、運転者MDの斜め前方への移動を抑制する構成である。そのため、実施形態のエアバッグ20は、車両Vの斜め衝突時若しくはオフセット衝突時には、膨張している腕拘束部37L,37Rを、運転者MDの腕部AL,ARと接触させて、この腕拘束部37L,37Rと運転者MDの腕部AL,AR自体とによって、運転者MDの上半身UBが斜め前方に向って前進移動することを規制することとなり、運転者MDの斜め前方への移動を的確に規制することができる。詳細に説明すれば、腕拘束部37L,37Rは、運転者MDの移動方向と逆側に配置される部位で、移動方向と逆側の腕部AL,ARを拘束して、運転者MDの斜め前方への移動を抑制する構成とされている。例えば、図9のB及び図10のBに示すように、運転者MDが左斜め前方に向かって移動する場合、右側に配置される腕拘束部37Rが、リング部Rを把持している状態の右腕ARとリング部Rとの間に介在されるような態様となって、右腕ARを拘束して、運転者MDの左斜め前方に向かう移動を抑制しすることとなる。そして、腕拘束部37Rに右腕ARを拘束された運転者MDは、上半身UBを、バッグ本体21によって受け止められつつ、拘束されることとなる。

0039

また、実施形態のエアバッグ20において、車両Vの前面衝突時に、前方移動する運転者MDを受け止め可能に構成される前突用受止面32は、図8に示すように、膨張完了時に、ステアリングホイールWのリング面RFに対して傾斜しつつ、鉛直方向に略沿うように配置される構成であることから、換言すれば、前突用受止面32は、運転者MDの上半身UBに略沿うように配置されることとなり、車両Vの前面衝突時には、前突用受止面32によって、前方に向かって移動する運転者MDの上半身UBを、頭部Hを含めて、局部的に過度に押圧することを抑制して、的確に拘束することができる。詳細に説明すれば、実施形態のエアバッグ20では、前突用受止面32を鉛直方向に略沿わせて配置させていることから、前突用受止面32によって頭部Hを受け止める際に、頭部HにおけるJと額Fとを、時間差を生じさせることなく略同時に接触させることができ、頭部Hを、顎Jを押し下げるような回転を抑制して、迅速に、前突用受止面32によって受け止めることができる。

0040

したがって、実施形態のエアバッグ20では、車両衝突時の運転者MDの移動方向が種々であっても、車両衝突時に、運転者MDを的確に保護することができる。

0041

また、実施形態のエアバッグ20では、袋状のバッグ本体21の内部に、テザー42L,42Rを配設させる構成としており、このテザー42L,42Rは、バッグ本体21において、流入用開口27よりも後方側の領域(後側部位24)の内部において、運転者側壁部と車体側壁部とを連結して、膨張完了時のバッグ本体21の後側部位(後部側領域)24の厚さを規制している構成である。そのため、エアバッグ20の展開膨張時に、ステアリングホイールWにおけるリング部Rの後端側の部位と運転者MDの腹部BAとの隙間が狭い場合にも、この狭い隙間に、バッグ本体21の後側部位(後部側領域)24を円滑に進入させることができ、バッグ本体21を迅速に膨張させることができる。

0042

さらに、実施形態のエアバッグ20では、テザー42L,42Rを、流入用開口27を中心として、略左右対称となる2箇所に配置させるとともに、それぞれ、帯状として、膨張完了時のバッグ本体21を上方側から見た状態で、左右の外方側に位置する端側縁部42aを、左右の内方側に位置する中央側縁部42bよりも前側に位置させるように、左右方向に対して傾斜して配置させている。そのため、流入用開口27を中心とした運転者側壁部31へのテザー42L,42Rの結合部位60L,60Rの外方側、すなわち、運転者側壁部31の後部側の左右両縁側の部位付近であって、腕拘束部37L,37Rの付近を、広い範囲で、所定厚さで膨らませることができ、前突用拘束面32の鉛直方向に略沿う配置状態を阻害することなく、腕拘束部37L,37Rによって、運転者MDの腕部AL,ARを的確に拘束することができる。換言すれば、実施形態のエアバッグ20では、バッグ本体21において、左右方向に対して傾斜して配置されるテザー42L,42Rの配置領域(左右方向の中央側を後側に位置させ、左右方向の外方側を前方に位置させるように傾斜した領域)を、所定厚さで膨らませることができることから、例えば、テザーを、左右方向に略沿わせるように配置させる場合と比較して、テザー42L,42Rの左右の外方側の領域から構成される腕拘束部37L,37Rの厚みや大きさを確保しやすい。特に、実施形態のエアバッグ20では、テザー42L,42Rは、図5に示すように、膨張完了時のバッグ本体21を上方から見た状態において、リング部Rの内側近傍となる位置において、リング部Rに略沿うように、配置される構成であることから、後側部位24におけるリング部Rの上面を覆う領域の厚さを的確に規制でき、かつ、膨張完了時にリング部Rよりも左右の外方を含めた後側に配置される部位(腕拘束部37L,37R)を、適度な厚みを有するように膨張させることができる。

0043

また、エアバッグ20Aとして、図11〜13に示す構成のものを、使用してもよい。このエアバッグ20Aは、バッグ本体21Aと、バッグ本体21A内に配置される整流布40Aと、バッグ本体21Aの内部に配置されてバッグ本体21Aの膨張完了形状を規制するテザー65と、を備えている。このエアバッグ20Aにおいて、テザー65以外の部材であるバッグ本体21Aと整流布40Aとは、前述のエアバッグ20におけるバッグ本体21及び整流布40と同様の構成であることから、同一の部材には、同一の図符号末尾に「A」を付して詳細な説明を省略する。

0044

バッグ本体21A内に配置されるテザー65は、運転者側壁部31Aにおける前突用拘束面32Aの略中央と、車体側壁部26Aにおける流入用開口27A付近と、を連結するように、配設されている。このテザー65は、バッグ本体21Aの膨張完了時における前突用拘束面32Aの略中央付近の平面状態を確保可能とするように、構成されるもので、具体的には、テザー65は、運転者側壁部31A側に配置される略円形状天板部66と、天板部66の左右両縁側から延びて流入用開口27Aの左右両縁側に連結されるテザー本体67L,67Rと、を備える構成とされている。天板部66は、図12に示すように、運転者側壁部31Aの略中央となる位置に配置されるもので、膨張完了時のバッグ本体21Aを上方側から見た状態で、流入用開口27Aと略一致した位置に、配置される構成である。この天板部66は、外周縁66aを、全周にわたって、略円形の結合部位68(縫合部位)により、運転者側壁部31Aに結合(縫着)されている。テザー本体67L,67Rは、流入用開口27Aを中心として、略左右対称形となるように、配置されるもので、それぞれ、バッグ本体21Aの膨張完了時に、幅方向を前後方向に略沿って配置させる帯状として、構成されている。

0045

テザー65は、実施形態の場合、図14に示すように、運転者側壁部31A側に配置されるテザー用基布70と、車体側壁部26A側に配置されるテザー用基布73と、から構成されている。運転者側壁部31A側に配置されるテザー用基布70は、円形の天板部66と、天板部66の左右両縁側から帯状に延びる本体構成部71L,71Rと、を備える構成とされている。車体側壁部26A側に配置されるテザー用基布73は、前述のエアバッグ20と同様に、流入用開口27Aの周縁を補強する略円形の補強布74と、補強布74の左右両縁側から帯状に延びる本体構成部75L,75Rと、を備える構成とされている。そして、テザー本体67L,67Rは、それぞれ、外周縁を運転者側壁部31A若しくは車体側壁部26A(流入用開口27A周縁)に結合される天板部66,補強布74から延びる本体構成部71L,71R,75L,75Rの先端71a,75a相互を、結合(縫着)させることにより、構成されている。このテザー本体67L,67Rは、長さ寸法を、エアバッグ20Aの膨張完了時に、車体側壁部26Aと運転者側壁部31Aとの中央部位付近の離隔距離を規制するとともに、運転者側壁部31A(前突用拘束面32A)を略鉛直方向に沿って配置可能とするような寸法に、設定されている。

0046

このような構成のエアバッグ20Aを使用するステアリングホイール用エアバッグ装置では、図15に示すように、バッグ本体21Aの膨張完了時に、テザー本体67L,67Rによって、車体側壁部26Aと運転者側壁部31Aとの中央部位付近の離隔距離を規制することができ、また、前突用拘束面32Aを、部分的に凹凸が生じることを抑制して、広い平面状のエリアで、鉛直方向に略沿わせるように配置させる構成とすることができる。特に、実施形態では、テザー65は、外周縁を運転者側壁部31Aに全周にわたって結合される円形の天板部66を備える構成とされていることから、前突用拘束面32A(運転者側壁部31A)の中央側の領域の平面状態を、安定して維持させることができる。そのため、前方移動する運転者を、正対する広い平面状の前突用拘束面32Aによって、一層安定して、受け止めることができる。なお、実施形態では、テザー67は、天板部66の左右両縁側からテザー本体67L,67Rを延ばす構成とし、整流布40Aが前後方向側に膨張用ガスを整流させる構成とされているが、テザーと整流布との向きを、それぞれ、逆としてもよく、エアバッグに、天板部の前後両縁側からテザー本体を延ばす構成のテザーと、左右方向側に膨張用ガスを整流させる構成の整流布と、を、用いる構成としてもよい。

0047

また、このようなテザー65をエアバッグに使用する場合、前述のエアバッグ20において使用されるテザー42L,42Rと併用することも可能である。また、実施形態のエアバッグ20Aでは、側壁部35Aの幅寸法を後端35b側にかけて漸減させることにより、膨張完了時の運転者側壁部31Aの配置状態(鉛直方向に略沿って配置される状態)を、構成しているが、エアバッグを、側壁部の幅寸法を異ならせず前後方向側で略一定として、運転者側壁部の中央に配置されるテザーによって、膨張完了時の運転者側壁部の配置状態(バッグ本体の膨張完了形状)を規制するように、構成してもよい。

0048

3…ステアリングホイール本体、10…リテーナ、11…インフレーター、12…ケース、14…エアバッグカバー、20,20A…エアバッグ(ステアリングホイール用エアバッグ)、21,21A…バッグ本体、23,23A…前側部位、24,24A…後側部位、24a…左縁、24b…右縁、26,26A…車体側壁部、27,27A…流入用開口、31,31A…運転者側壁部、31a…後面、32,32A…前突用拘束面、37L,37R…腕拘束部、42L,42R…テザー、42a…端側縁部、42b…中央側縁部、65…テザー、67L,67R…テザー本体、MD…運転者、AL,AR…腕部、W…ステアリングホイール、R…リング部、RF…リング面、V…車両、M…ステアリングホイール用エアバッグ装置。

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