図面 (/)

技術 個室ユニット及びその製造方法

出願人 橋本守
発明者 橋本守
出願日 2019年6月30日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2019-122615
公開日 2021年1月28日 (3ヶ月経過) 公開番号 2021-008742
状態 未査定
技術分野 建築構造一般 居住または事務用建築物 特殊荷物運搬車両
主要キーワード 防水目的 発砲樹脂 キャンピング ポリ塩化ビニル管 独立気泡性 キャンプ場 塩ビ管 ブラインドリベット
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2021年1月28日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

本発明は、軽量で移動が容易な個室ユニット及びその製造方法を提供することを目的とする。

解決手段

複数の壁面で囲まれてなる箱状の個室ユニットであって、壁面同士の交線に沿って配置された、合成樹脂製の円筒状のフレーム10a,10cと、合成樹脂製のパイプが連結されてなり、フレーム10aとフレーム10cとを接続する円筒状のリブ30aと、リブ30aの外側に配置され、フレーム10a,10c及びリブ30aに結合される外板51とを備え、フレーム10a,10cにおける最も外側の母線と外板51の外面とが同一平面上に位置する。

概要

背景

キャンプを楽しむなどのレジャー目的で、貨物自動車積載キャンプ場まで搬送して使用される、キャンピングシェルと呼ばれる個室ユニットが知られている(特許文献1参照)。キャンピングシェルは荷物として扱われるため、走行中にキャンピングシェル内に滞在することは法律上禁じられているが、キャンプ場などに着いた後でキャンピングシェル内に移動して使用される。通常のキャンピングシェルは、居住性を高めるため様々な装備が設けられており、貨物自動車の走行に耐えられるよう高い強度が備わっている。すなわち、従来のキャンピングシェルでは強度が過剰であり、重量が重くキャンピングシェルを移動させることは容易ではなかった。

これに対して、必要な時にだけ軽トラック荷台に積載し、不要な時は荷台から降ろせるような、軽量で移動が容易な個室ユニットに対するニーズが存在する。また、家屋内楽器演奏音楽鑑賞をする際に防音ブースとして使用できる、軽量で手軽な個室ユニットも求められている。

一方で、軽量で入手が容易な材料として、ポリ塩化ビニル管(いわゆる塩ビ管)が普及しており、ポリ塩化ビニル管を骨組として使用した建造物が知られている(特許文献2参照)。特許文献2によれば、ポリ塩化ビニル管を構造材料として使用することで、安価で軽量な建造物を構築することができる。しかしその建造物は基礎を必要とし、基礎にポリ塩化ビニル管からなる骨組を結合してから骨組に合板を取り付ける建築方法であるため、この方法を用いて移動可能な個室ユニットを製造することはできなかった。

概要

本発明は、軽量で移動が容易な個室ユニット及びその製造方法を提供することを目的とする。 複数の壁面で囲まれてなる箱状の個室ユニットであって、壁面同士の交線に沿って配置された、合成樹脂製の円筒状のフレーム10a,10cと、合成樹脂製のパイプが連結されてなり、フレーム10aとフレーム10cとを接続する円筒状のリブ30aと、リブ30aの外側に配置され、フレーム10a,10c及びリブ30aに結合される外板51とを備え、フレーム10a,10cにおける最も外側の母線と外板51の外面とが同一平面上に位置する。

目的

本発明は、軽量で移動が容易な個室ユニット及びその製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

複数の壁面で囲まれてなる箱状の個室ユニットであって、前記壁面同士の交線に沿って配置された、合成樹脂製の円筒状のフレームと、合成樹脂製のパイプが連結されてなり、前記フレーム同士を接続する円筒状のリブと、前記リブの外側に配置され、前記フレーム及び前記リブに結合される外板とを備え、前記フレームにおける最も外側の母線と前記外板の外面とが同一平面上に位置することを特徴とする個室ユニット。

請求項2

前記リブの半径が前記フレームの半径より前記外板の板厚分小さいことを特徴とする請求項1に記載の個室ユニット。

請求項3

前記リブが平面上に複数の格子を形成するよう組まれており、前記格子で囲まれた内側に嵌め込まれた板状の断熱材をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の個室ユニット。

請求項4

前記断熱材が、内部に独立気泡を有する発砲樹脂からなることを特徴とする請求項3に記載の個室ユニット。

請求項5

前記リブが前記パイプを連結するジョイントを有し、前記ジョイントが、前記外板に対向する板状部と、前記板状部と繋がっており、前記パイプに内挿される突起とを有し、前記板状部がネジ又はリベットで前記外板と結合されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の個室ユニット。

請求項6

複数の壁面で囲まれてなる箱状の個室ユニットの製造方法であって、平面状の台の上に外板を載置するステップと、前記外板の縁に沿って合成樹脂製の円管状のフレームを前記台の上に載置するステップと、合成樹脂製のパイプが連結されてなるリブを前記外板の上に載置するステップと、前記フレーム及び前記リブを相互に接続するステップとを備えることを特徴とする個室ユニットの製造方法。

技術分野

0001

本発明は、居室として使用でき、移動が容易な個室ユニット及びその製造方法に関する。

背景技術

0002

キャンプを楽しむなどのレジャー目的で、貨物自動車積載キャンプ場まで搬送して使用される、キャンピングシェルと呼ばれる個室ユニットが知られている(特許文献1参照)。キャンピングシェルは荷物として扱われるため、走行中にキャンピングシェル内に滞在することは法律上禁じられているが、キャンプ場などに着いた後でキャンピングシェル内に移動して使用される。通常のキャンピングシェルは、居住性を高めるため様々な装備が設けられており、貨物自動車の走行に耐えられるよう高い強度が備わっている。すなわち、従来のキャンピングシェルでは強度が過剰であり、重量が重くキャンピングシェルを移動させることは容易ではなかった。

0003

これに対して、必要な時にだけ軽トラック荷台に積載し、不要な時は荷台から降ろせるような、軽量で移動が容易な個室ユニットに対するニーズが存在する。また、家屋内楽器演奏音楽鑑賞をする際に防音ブースとして使用できる、軽量で手軽な個室ユニットも求められている。

0004

一方で、軽量で入手が容易な材料として、ポリ塩化ビニル管(いわゆる塩ビ管)が普及しており、ポリ塩化ビニル管を骨組として使用した建造物が知られている(特許文献2参照)。特許文献2によれば、ポリ塩化ビニル管を構造材料として使用することで、安価で軽量な建造物を構築することができる。しかしその建造物は基礎を必要とし、基礎にポリ塩化ビニル管からなる骨組を結合してから骨組に合板を取り付ける建築方法であるため、この方法を用いて移動可能な個室ユニットを製造することはできなかった。

先行技術

0005

特許第5992571号公報
特許第5671169号公報

発明が解決しようとする課題

0006

上記問題点を鑑みて、本発明は、軽量で移動が容易な個室ユニット及びその製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、複数の壁面で囲まれてなる箱状の個室ユニットであって、前記壁面同士の交線に沿って配置された、合成樹脂製の円筒状のフレームと、合成樹脂製のパイプが連結されてなり、前記フレーム同士を接続する円筒状のリブと、前記リブの外側に配置され、前記フレーム及び前記リブに結合される外板とを備え、前記フレームにおける最も外側の母線と前記外板の外面とが同一平面上に位置することを特徴とする個室ユニットである。

0008

請求項1に記載の発明によれば、軽量で移動が容易な個室ユニットを提供できる。

0009

請求項2に記載の発明は、前記リブの半径が前記フレームの半径より前記外板の板厚分小さいことを特徴とする請求項1に記載の個室ユニットである。

0010

請求項2に記載の発明によれば、フレームの中心とリブの中心とが同一平面上に位置し強度の高い個室ユニット提供できる。

0011

請求項3に記載の発明は、前記リブが平面上に複数の格子を形成するよう組まれており、前記格子で囲まれた内側に嵌め込まれた板状の断熱材をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の個室ユニットである。

0012

請求項3に記載の発明によれば、せん断に対する強度及び剛性の高い個室ユニットを提供できる。

0013

請求項4に記載の発明は、前記断熱材が、内部に独立気泡を有する発砲樹脂からなることを特徴とする請求項3に記載の個室ユニットである。

0014

請求項4に記載の発明によれば、せん断に対してより一層強度及び剛性の高い個室ユニットを提供できる。

0015

請求項5に記載の発明は、前記リブが前記パイプを連結するジョイントを有し、前記ジョイントが、前記外板に対向する板状部と、前記板状部と繋がっており、前記パイプに内挿される突起とを有し、前記板状部がネジ又はリベットで前記外板と結合されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の個室ユニットである。

0016

請求項5に記載の発明によれば、外板とリブとが一体的に結合し、強度及び剛性の高い個室ユニットを提供できる。

0017

請求項6に記載の発明は、複数の壁面で囲まれてなる箱状の個室ユニットの製造方法であって、平面状の台の上に外板を載置するステップと、前記外板の縁に沿って合成樹脂製の円管状のフレームを前記台の上に載置するステップと、合成樹脂製のパイプが連結されてなるリブを前記外板の上に載置するステップと、前記フレーム及び前記リブを相互に接続するステップとを備えることを特徴とする個室ユニットの製造方法である。

0018

請求項6に記載の発明によれば、軽量で移動が容易な個室ユニットの製造方法を提供できる。

発明の効果

0019

本発明によれば、軽量で移動が容易な個室ユニットを提供できる。

図面の簡単な説明

0020

本発明の実施形態に係る個室ユニットを示す斜視図である。
図1におけるパネルP1のみを外側から一部を破断して見る正面図である。
図1におけるパネルP1のみを内側から一部を破断して見る背面図である。
図2における部分Aに示すジョイントのみを拡大して示す図であって、(a)は正面図であり、(b)は右側面図である。
図3における部分Bに示すジョイントとその周囲の部材を一部を破断して拡大して示す図である。
図3における部分Cに示すジョイントとその周囲の部材を一部を破断して拡大して示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)における断面E−Eを示す断面図である。
図3における断面D−Dを示す断面図である。
本発明の実施形態に係る個室ユニットの製造過程の一部を、図1における断面D−Dを使用して説明する図であり、(a)は台の上にフレームと外板を載置した状態を示す図であり、(b)は外板の上に載置したリブでフレームを接続した状態を示す図であり、(c)は、フレームとリブとの間に断熱材を嵌め込んだ状態を示す図であり、(d)は内側に内板を取り付けた状態を示す図である。
本発明の実施形態に係る個室ユニットを軽トラックの荷台に積載した状態を示す斜視図である。

実施例

0021

次に、本発明を適用した個室ユニットの実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な実施形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。

0022

本発明に係る個室ユニットの実施形態について、図1〜7に基づき説明する。図1は、本発明の実施形態に係る個室ユニットを示す斜視図である。図2は、図1におけるパネルP1のみを外側から一部を破断して見る正面図である。図3は、図1におけるパネルP1のみを内側から一部を破断して見る背面図である。図4は、図2における部分Aに示すジョイントのみを拡大して示す図であって、(a)は正面図であり、(b)は右側面図である。図5は、図3における部分Bに示すジョイントとその周囲の部材を一部を破断して拡大して示す図である。図6は、図3における部分Cに示すジョイントとその周囲の部材を一部を破断して拡大して示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)における断面E−Eを示す断面図である。図7は、図3における断面D−Dを示す断面図である。

0023

まず、本実施形態に係る個室ユニット1の全体の構成について図1に基づき説明する。個室ユニット1は略直方体の形状を有し、内外仕切る六つの壁面P1,P2,P3,P4,P5,P6により囲まれて区画される。

0024

略直方体形状の個室ユニット1の辺、すなわち壁面P1,P2,P3,P4,P5,P6同士の交線には、12本のフレーム10a〜10l(これらを総称してフレーム10という。)が配置されている。フレーム10はいずれも円筒状の形状を有している。フレーム10は矩形の壁面P1〜P6の縁に位置することになる。

0025

壁面P1〜P6それぞれに沿って、フレーム10同士を接続する円筒状のリブ30a〜30f(これらを総称してリブ30という。)が、格子を形成するように組まれて設けられている。具体的には、壁面P1に沿って、フレーム10a,10b,10c,10dを相互に接続するリブ30aが設けられており、壁面P2に沿って、フレーム10e,10f,10g,10hを相互に接続するリブ30bが設けられており、壁面P3に沿って、フレーム10e,10i,10a,10lを相互に接続するリブ30cが設けられており、壁面P4に沿って、フレーム10i,10f,10j,10bを相互に接続するリブ30dが設けられており、壁面P5に沿って、フレーム10c,10j,10g,10kを相互に接続するリブ30eが設けられており、壁面P6に沿って、フレーム10l,10d,10k,10hを相互に接続するリブ30fが設けられている。

0026

個室ユニット1の壁面P1には、出入りするためのドア80が設けられている。

0027

次に、壁面P1〜P6の構成を説明するために、代表して壁面P1について図2,3に基づき説明する。壁面P2〜P6は壁面P1と概ね同様の構成である。

0028

図2,3に示すように、壁面P1には、その縁に配置されている四本のフレーム10a,10b,10c,10dと、これらのフレーム10同士を接続する格子状に組まれたリブ30aが設けられている。リブ30aの外側には外板51が配置されている。リブ30aが形成する格子で囲まれた内側には板状の断熱材61がはめ込まれている。図3に示すように断熱材61の内側には内板71が配置されている。フレーム10、リブ30a、外板51、断熱材61及び内板71は互いに接着されて結合されている。なお外板51はドア80がある箇所について切り欠かれている。

0029

フレーム10は合成樹脂製の円筒状であり、本実施形態においては、ポリ塩化ビニル管のパイプ11が、合成樹脂で成形されたジョイント21,22で結合されて構成されている。ジョイント21は互いに垂直な三方向に延びるパイプ11を連結する部材であり、各フレーム10の端に配置されている。ジョイント21は壁面P1においては四つの角に配置されており、直方体状の個室ユニット1全体では八つの角に配置されている。ジョイント22は、パイプ11を直線状に連結する部材であり、フレーム10の中途に配置されている。またフレーム10は、ジョイント22を介してリブ30と接続される。ジョイント21,22の構成の詳細については後述する。

0030

リブ30aは図3に示すように、格子状に組まれて構成されており、本実施形態においては、ポリ塩化ビニル管のパイプ31が、合成樹脂で成形されたジョイント41,42で結合されて構成されている。ジョイント41は同一平面上に四方向に延びるパイプ31を連結する部材であり、図3においては格子の交差点である一か所に配置されている。ジョイント42は同一平面上に三方向に延びるパイプ31を連結する部材であり、図3においてはドア80の両脇の二か所に配置されている。ジョイント41,42の構成の詳細については後述する。

0031

フレーム10及びリブ30は円筒状であり、フレーム10の半径がリブ30の半径より大きい。すなわち、パイプ11の半径がパイプ31の半径より大きく設定されている。フレーム10とリブ30との位置関係の詳細については後述する。

0032

外板51は個室ユニット1の壁面P1のせん断強度・剛性を受け持つ部材である。外板51は個室ユニット1の外壁を構成し、その材料としては任意に選択できるが、本実施形態においては、軽量化を目的として、いわゆるアルミ複合板で構成されている。外板51はリブ30aの外側に配置されている(図7参照)とともに、外板51の外面は、円筒状のフレーム10a,10b,10c,10dそれぞれの最も外側の母線と同一平面上に位置している。外板51とフレーム10との位置関係の詳細については後述する。

0033

断熱材61は個室ユニット1の室内を断熱する部材である。断熱材61は任意の材料を使用することができるが、本実施形態においては、板状の独立気泡性発泡樹脂を使用している。すなわち板状の独立気泡性の発泡樹脂を切断して断熱材61として成形し、リブ30aの格子で囲まれた内側に嵌め込んで配置する。この断熱材61は発泡樹脂であるため変形させることができ、リブ30aの格子の大きさより大きく成形しても、ぴったり嵌めこむことが可能である。その一方で、独立気泡性の発泡樹脂であるため弾力が強く、変形させた場合の反発力が大きい。そのため、格子がせん断変形しようとする際に大きな反発力が発生するので、断熱材61が存在することにより、壁面P1のせん断強度・剛性は高まる。断熱材61はリブ30a及び外板51に接着されて結合される。接着剤は任意に選択できるが、防水目的を兼ねてシーラントコーキング材が好適に使用される。

0034

内板71は、リブ30a及び断熱材61の内側に配置されており(図7参照)、個室ユニット1の内側に張られた内壁を構成する。内板71の材料は任意に選択することができるが、本実施形態では合板が好適に使用される。内板71は断熱性防音性などの観点から必要な壁面に張ればよく、壁面P5に張った場合は内板71は床板となる。内板71はリブ30a及び断熱材61に接着されて結合ざれる。接着剤は任意に選択できるが、防水目的を兼ねてシーラントやコーキング材が好適に使用される。また、内板71は、接着に代えて又は接着に加えて、リブ30aにネジ止めして結合することも可能である。内板71は全ての壁面に必須ではなく、必要に応じて必要な場所に設置すればよい。

0035

ドア80は、その周囲にサッシ(図示省略)を有しており、そのサッシが木の角材(図示省略)を介して、ドア80を囲むフレーム10a,10c及びリブ30aに結合されている。外板51はドア80がある箇所について切り欠かれており、ドア80は開閉可能に構成されている。

0036

次に、フレーム10を構成するジョイント21について、図4に基づき説明する。図4に示すジョイント21は、図2における部分Aの位置に配置されたジョイント21である。ジョイント21は合成樹脂製であり、基部21aと、基部21aから互いに垂直な三方向に向けて突出する突起21b,21c,21dを有する。突起21b,21c,21dは円筒状の形状を有し、パイプ11に内挿される。図4に示すジョイント21の場合、突起21bにはフレーム10aを構成するパイプ11が接続され、突起21cにはフレーム10lを構成するパイプ11が接続され、突起21dにはフレーム10dを構成するパイプ11が接続される(図1参照)。

0037

基部21aには部分的に球面部Sが形成されており、パイプ11とジョイント21が結合された場合、パイプ11の円筒状の外形と基部21aの球面部Sとが滑らかに繋がる。図1に示すように、フレーム10の端部は個室ユニット1の隅に位置するため、ジョイント21の基部21aに形成された球面部Sにより、個室ユニット1の隅は滑らかな球面が外部に露出することとなる。

0038

次に、フレーム10aを構成するジョイント22について図5に基づき説明する。図5に示すジョイント22は、図3における部分Bの位置に配置されたジョイント22である。ジョイント22は合成樹脂製であり、円筒状の基部22aと、基部22aから同一平面上に三方向に向けて突出する突起22b,22c,22dと、突起21b,21c,21dが存在する平面に垂直方向に突出する突起22eを有する。突起22b,22c,22d,22eはいずれも円筒状の形状を有する。突起22b,22cはパイプ11に内挿され、これによりジョイント22が一直線状のフレーム10aを構成することになる。基部22aはパイプ11の外形と滑らかに繋がるような円筒状であり、フレーム10aは全体的に円筒状の形状を有することになる。図1に示すように、フレーム10は、壁面P1,P2,P3,P4,P5,P6同士の交線(すなわち直方体の辺)に配置されているとともに、その円筒状の外形の一部が外部に露出しており、これにより個室ユニット1の断面において角にアールがついた形状となる。

0039

突起22d,22eはリブ30を構成するパイプ31に内挿され、これによりジョイント22はフレーム10とリブ30とを接続する役割を果たす。具体的には、突起22dはリブ30aを構成するパイプ31に内挿され、突起22eはリブ30cを構成するパイプ31に内挿される。

0040

ジョイント22は、その突起22b,22c,22d,22eがパイプ11及びパイプ31に内挿されるとともに、接着剤で接着されて強固に結合される。また必要に応じて、突起22b,22c,22d,22eとパイプ11及びパイプ31とをネジ止めしてさらに強固に結合することもできる。

0041

次に、リブ30aを構成するジョイント41について図6に基づき説明する。図6(a)に示すジョイント41は、図3における部分Cの位置に配置されたジョイント41である。ジョイント41は合成樹脂製であり、平坦な板状部41aと、板状部41aに繋がっており板状部41aを取り囲むように形成された壁部41bと、壁部41bから同一平面上に四方向に向けて突出する四つの突起41cを有する。突起41cは円筒状の形状を有する。突起41cはパイプ31に内挿され、これによりパイプ31とジョイント41が結合されて格子状のリブ30aを構成する。ジョイント41は格子の交差点に位置する。

0042

図6(b)に示すように、リブ30aの外側には外板51が配置されている。外板51の内面がリブ30aと接触しており、外板51とジョイント41の板状部41aとが面で接触しつつ対向している。板状部41a及び外板51には貫通孔が通されており、貫通孔を通るリベット43によって、外板51とジョイント41とが結合されている。外板51はリブ30aに接着されており、さらにリベット43により結合されていることで、壁面P1のせん断強度・剛性は一層高まる。外板51とジョイント41とをリベット43で結合する作業は、外板51とリブ30aとを接着した後、壁面P1を垂直に立てた状態で行うのが好適である。なお、外板51とジョイント41との結合部材については、リベット43に代えてネジを適用することも可能である。また、リベット43やネジによる結合は必須ではなく、接着のみとすることもできる。内板71を張り付けた場合は、リベット43は内板71により隠れ、外部から見えなくなる。

0043

ジョイント42は、ジョイント41が有する四つの突起のうち一つを欠いたものであり、その他の構成および機能はジョイント41と同様である。

0044

次に、フレーム10、リブ30、外板51及び断熱材61の位置関係について、図7に基づき説明する。図7は、図3における断面D−Dを示す断面図であり、図7における左方向が外側方向であり、右方向が内側方向である。図7において、フレーム10a,10cにおける一番左側の部分と、外板51における一番左側の部分、すなわち外板51の外面とは、同一面上に位置する。すなわち、円筒状のフレーム10a,10cにおける最も外側の母線と外板51の外面とは同一面上に位置している。

0045

また、リブ30aにおける一番左側の部分が、外板51における一番右側の部分、すなわち外板51の内面と接している。また、フレーム10a,10cの中心線と、リブ30aの中心線とは同一平面上に位置する。このような位置関係にあることで、上からの荷重真っ直ぐ下に伝わるため、高い強度を確保することができる。またこのような位置関係を有するによって、リブ30の半径r2は、フレーム10a,10cの半径r1より、外板51の板厚tの分だけ小さいことがわかる。すなわちr2=r1−tとなる。

0046

また、図7に示すように、断熱材61がリブ30aの格子で囲まれた内側に嵌め込まれている。そしてリブ30a及び断熱材61の内側には内板71が配置されており、リブ30aにおける一番右側の部分が内板71の外面に接している。

0047

(壁面の製造方法)
次に、個室ユニット1を構成する壁面の製造方法について図面に基づき説明する。図8は、本発明の実施形態に係る個室ユニットの製造過程の一部を、図3における断面D−Dを使用して説明する図であり、(a)は台の上にフレームと外板を載置した状態を示す図であり、(b)は外板の上に載置したリブでフレームを接続した状態を示す図であり、(c)は、フレームとリブとの間に断熱材を嵌め込んだ状態を示す図であり、(d)は内側に内板を取り付けた状態を示す図である。個室ユニット1の壁面P1は、平面の台の上に外板51、フレーム10、リブ30を積み上げて製造される。図8では壁面P1の製造過程を、図3における断面D−Dの向きをそのまま使用して説明しているが、図8における左方向は、実際には製造過程における下方向である。

0048

まず、平面状の台Tの上に外板51及びフレーム10a,10cを置く(図8(a))。フレーム10a,10cについては、あらかじめパイプ11及びジョイント21,22を接続して仮組みしておき、台Tの上で外板51の縁に沿って置く。図示するように、外板51の外面及びフレーム10a,10cの母線が台Tに接するため、円筒状のフレーム10a,10cにおける最も外側の母線と外板51の外面とが同一面上に位置するという関係が確保される。また、台Tの上に配置された一対の治具Jにより、フレーム10a,10cの位置を規定することができる。

0049

次に、外板51の上にリブ30aを置く(図8(b))。リブ30aについては、あらかじめパイプ31及びジョイント41,42を接続して格子状に仮組みしておき、外板51の上に置く。図7に示したとおり、リブ30aの半径は、フレーム10a,10cの半径より、外板51の板厚の分だけ小さいため、フレーム10a,10cの中心とリブ30aの中心とは、同一平面上に位置する。外板51、フレーム10a,10c及びリブ30aの位置が決定した後、これらの部材を接続し接着により固定する。必要に応じて結合部分についてネジ止めして結合を強固にすることもできる。

0050

次に、リブ30aにおいて形成された格子で囲まれた内側に、断熱材61を嵌め込む(図8(c))。板状の断熱材61は格子の大きさより大きめに成形し、外板51、フレーム10a.10c及びリブ30aに接する面に接着剤を塗布して嵌め込む。これにより断熱材61が固定される。

0051

次に、リブ30a及び断熱材61の上に内板71を載せ接着により結合する(図8(d))。図8(c)に示されるように、断熱材61の厚さがリブ30aの直径より大きくはみ出していても、断熱材61は発泡樹脂であり変形させることができ、内板71をリブ30aに当たるまで押し込むことができる。また内板71をリブ30aにネジ止めして結合をさらに強固にすることもできる。なお内板71を結合する工程は、壁面P1を他の壁面と結合した後で、個室ユニット1内で、他の壁面の内板の張り付け工程と同時に行うことも可能である。

0052

以上の工程を経て壁面P1が製作される。次に、壁面P1に対向する壁面P2を同様に製作する。そして壁面P1及び壁面P2を立てて対向して配置し、これらをフレーム10i,10j,10k,10l及びリブ30c,30d,30e,30fを介して接続する(図1参照)。そして、これらのリブ30の外側から外板51を張り付けて結合し、内側から断熱材61を嵌め込み、内板71を張り付ける。そして各部材の隙間にシーラントやコーキング材を充填して防水処理を施すとともに平滑に仕上げ、個室ユニット1が完成する。

0053

なお、図6に示したリベット43については、壁面P1を台Tから起こして立てた後に取り付けるのが好適である。またリベット43について、ブラインドリベットを適用することも可能である。ブラインドリベットを用いることで、壁面P1の内側又は外側のいずれか一方だけに作業者がいれば作業が可能となるからである。

0054

完成した個室ユニット1は、各部材が軽量であることから全体として軽量であり、例えば軽トラックの荷台に荷物として積載することができる(図8参照)。個室ユニット1の壁面の縁にはフレーム10の一部が露出しており、露出している部分は円筒状の形状であるため、運搬が容易であり、落下などした場合でも破損するおそれが少ない。

0055

(その他の実施形態)
先述の実施形態において、リブ30は合成樹脂製の円筒状に構成されていたが、これに代えて断面が矩形の材料(例えば木の角材)を使用することも可能である。この場合、リブは接着やネジ止めするなどしてフレームに接続される。また同様に、リブは接着やネジ止めで外板に結合することもできる。

0056

また、パイプ11,31としてポリ塩化ビニル管を用いていたが、その他の合成樹脂製の円管を使用することも可能である。また、外板51とリブ30を結合する際に接着を用いていたが、それに代えてネジやリベットで結合することも可能である。

0057

先述の実施形態において、個室ユニット1はドア80を備えているが、それに加え窓も配備することができる。窓もドア80と同様にサッシを有しており、リブ30が形成する格子の内側に窓を配置し、サッシ及びそれに結合した木の角材を介してリブ30に結合すればよい。リブに窓を配置する壁面は任意に選択できるが、ドア80が設けられた壁面P1に対向する壁面P6に設定するのが好適である。

0058

先述の実施形態においては、図7に示したように、リブ30の半径がフレーム10の半径よりも外板51の板厚分小さい構成を採用していたが、リブ30及びフレーム10の半径の関係はこれに限られず、任意に設定することができる。フレーム10とリブ30とを接続するジョイント22(図5参照)の突起の位置を適宜設定することで、フレーム10の最も外側の母線より内側にリブ30が配置されるように構成することができ、そしてフレーム10の最も外側の母線が形成する平面と、リブ30の最も外側の母線が形成する平面のとの間の空間に、外板51を収容することが可能となる。

0059

1個室ユニット
10フレーム
11パイプ
21ジョイント
21a 基部
21b,21c,21d突起
22 ジョイント
22a 基部
22b,22c,22d,22e 突起
30リブ
31 パイプ
41 ジョイント
41a 板状部
41b 壁部
41c 突起
42 ジョイント
51外板
61断熱材
71 内板

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 株式会社竹中工務店の「 鉄骨梁構造」が 公開されました。( 2021/03/18)

    【課題】鉄骨梁の材軸方向の端部から可燃性の構造材への火災熱の伝達を抑制することができる。【解決手段】鉄骨梁構造10は、木質柱14と、上下方向に互いに対向する一対のフランジ部82、84と一対のフランジ部... 詳細

  • 三井住友建設株式会社の「 コンクリート造の建物及びその構築方法」が 公開されました。( 2021/03/18)

    【課題】 PCaコンクリート壁を含むコンクリート造の建物において、スラブ又は梁を構築するコンクリートを打設することによって、それとは別の作業を要さずにPCaコンクリート壁の底部に凹設されたシアコッタ... 詳細

  • ミサワホーム株式会社の「 住宅」が 公開されました。( 2021/03/18)

    【課題】屋外から半屋外空間への視線を遮蔽してプライバシーを確保できる平屋型の住宅を提供することを目的とする。【解決手段】平屋型の住宅1における屋根3は、当該屋根3の縁部5aが切り欠かれて形成された凹部... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ