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技術 ヒンジキャップ

出願人 株式会社吉野工業所
発明者 山本学桑原和仁
出願日 2019年6月28日 (2年0ヶ月経過) 出願番号 2019-121767
公開日 2021年1月28日 (5ヶ月経過) 公開番号 2021-008278
状態 未査定
技術分野 容器の蓋
主要キーワード 湾曲形 下向き凸 係合強度 開栓操作 封止栓 密封リング 復元変形 開蓋操作
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2021年1月28日)のものです。
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図面 (7)

課題

開栓前の適度な密封性を維持しつつ、開栓時の操作が容易となるヒンジキャップを提供する。

解決手段

キャップ本体10と、ヒンジ40を介して連結される上蓋30とを備えるヒンジキャップ1であって、キャップ本体30の隔壁13には、環状の破断予定部14と、破断予定部14の内側に位置する上下動可能な可動部15と、が設けられており、上蓋30は、頂壁31と保持筒部34と、を有し、保持筒部34の内周面には、第1係合部34aと第2係合部34bとが設けられており、上蓋30を閉塞し、可動部15を第1係合部34aに係合させた第1状態から、上蓋30を開くことにより、可動部15が第1係合部34aから離脱して第2係合部34bに係合し、且つ、破断予定部14が破断して隔壁13に流出口14aが形成されると共に可動部15が上蓋30に保持されるように構成されている。

概要

背景

容器の口部に装着されるとともに内容物を注出する注出筒を備えるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して一体に連なる上蓋と、を有するヒンジキャップが知られている。このようなヒンジキャップは、容器に内容物が充填された後、口部に装着されることで、注出容器を構成する。また、ヒンジキャップは、注出容器の流通過程などにおいて容器の内部を密封する密封構造を有している。

注出容器の製造過程において、内容物が高温状態で容器に充填される熱充填が行われる場合には、特許文献1に記載されるような、環状の薄肉部(破断予定部)の破断によって内容物の流出口を形成する抜栓型の密封構造を有するヒンジキャップが用いられている。特許文献1には、プルリング付きの抜栓構造が記載されている。

このようなヒンジキャップによれば、開栓前においては容器を密封することができ、また、プルリング引き上げにより隔壁の一部を破断して取り除くことで容器を開栓(開封)して、形成された流出口から内容液を注出することができる。

概要

開栓前の適度な密封性を維持しつつ、開栓時の操作が容易となるヒンジキャップを提供する。キャップ本体10と、ヒンジ40を介して連結される上蓋30とを備えるヒンジキャップ1であって、キャップ本体30の隔壁13には、環状の破断予定部14と、破断予定部14の内側に位置する上下動可能な可動部15と、が設けられており、上蓋30は、頂壁31と保持筒部34と、を有し、保持筒部34の内周面には、第1係合部34aと第2係合部34bとが設けられており、上蓋30を閉塞し、可動部15を第1係合部34aに係合させた第1状態から、上蓋30を開くことにより、可動部15が第1係合部34aから離脱して第2係合部34bに係合し、且つ、破断予定部14が破断して隔壁13に流出口14aが形成されると共に可動部15が上蓋30に保持されるように構成されている。

目的

本発明は、開栓前の適度な密封性を維持しつつ、開栓時の操作が容易となるヒンジキャップを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

容器の口部に取り付けられるキャップ本体と、前記キャップ本体にヒンジを介して揺動可能に連結され、前記キャップ本体の流出口開閉する上蓋とを備えるヒンジキャップであって、前記キャップ本体は、前記口部を覆うように配置される天壁と、前記天壁から起立する注出筒と、前記注出筒の内側を覆う隔壁と、を有し、前記隔壁には、環状の破断予定部と、前記破断予定部の内側に位置する上下動可能な可動部と、が設けられており、前記上蓋は、閉蓋状態において前記注出筒の上方に配置される頂壁と、前記頂壁から垂下する保持筒部と、を有し、前記保持筒部の内周面には、第1係合部と、前記第1係合部の下方に位置する第2係合部とが設けられており、前記上蓋を閉塞し、前記可動部を前記第1係合部に係合させた第1状態から、前記ヒンジを支点として前記上蓋を開くことにより、前記可動部が前記第1係合部から離脱して前記第2係合部に係合し、且つ、前記破断予定部が破断して前記隔壁に前記流出口が形成されると共に前記可動部が前記上蓋に保持されるように構成されていることを特徴とするヒンジキャップ。

請求項2

前記上蓋の頂壁には、閉蓋状態で外部から前記可動部を視認可能な開口部が設けられている、請求項1に記載のヒンジキャップ。

請求項3

前記可動部の基端部に、前記隔壁に対する前記可動部の上下動を可能にする環状の弾性変形部が設けられている、請求項1または2に記載のヒンジキャップ。

請求項4

前記隔壁には、前記可動部の外周側で前記上蓋に当接することにより前記隔壁の上方への変形を抑制する規制部が設けられている、請求項1〜3の何れか一項に記載のヒンジキャップ。

請求項5

前記隔壁には、前記規制部と前記隔壁の上面とを連ねる補強リブが設けられている、請求項4に記載のヒンジキャップ。

請求項6

前記可動部は、前記隔壁の中心よりも前寄りに配置されている、請求項1〜5の何れか一項に記載のヒンジキャップ。

技術分野

0001

本発明は、容器の口部に取り付けられるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連結された上蓋とを備えるヒンジキャップに関する。

背景技術

0002

容器の口部に装着されるとともに内容物を注出する注出筒を備えるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して一体に連なる上蓋と、を有するヒンジキャップが知られている。このようなヒンジキャップは、容器に内容物が充填された後、口部に装着されることで、注出容器を構成する。また、ヒンジキャップは、注出容器の流通過程などにおいて容器の内部を密封する密封構造を有している。

0003

注出容器の製造過程において、内容物が高温状態で容器に充填される熱充填が行われる場合には、特許文献1に記載されるような、環状の薄肉部(破断予定部)の破断によって内容物の流出口を形成する抜栓型の密封構造を有するヒンジキャップが用いられている。特許文献1には、プルリング付きの抜栓構造が記載されている。

0004

このようなヒンジキャップによれば、開栓前においては容器を密封することができ、また、プルリング引き上げにより隔壁の一部を破断して取り除くことで容器を開栓(開封)して、形成された流出口から内容液を注出することができる。

先行技術

0005

特許第5669597号公報

発明が解決しようとする課題

0006

熱充填が行われる場合、ヒンジキャップの装着後に容器の内部の空気が高温の内容物によって温められ、容器の内部の空気圧が上昇する。上記の抜栓構造によれば、この空気圧の上昇に対しても、容器の内部の密封性を良好に維持できる。しかしながら、上記のヒンジキャップでは、未開封の容器を開栓する際に、キャップ本体から上蓋を開く開蓋操作と、プルリングを引き上げて隔壁の一部を引きちぎり除去する抜栓操作との2段階の操作が必要であった。

0007

それゆえ本発明は、開栓前の適度な密封性を維持しつつ、開栓時の操作が容易となるヒンジキャップを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明のヒンジキャップは、容器の口部に取り付けられるキャップ本体と、前記キャップ本体にヒンジを介して揺動可能に連結され、前記キャップ本体の流出口を開閉する上蓋とを備えるヒンジキャップであって、
前記キャップ本体は、前記口部を覆うように配置される天壁と、前記天壁から起立する注出筒と、前記注出筒の内側を覆う隔壁と、を有し、
前記隔壁には、環状の破断予定部と、前記破断予定部の内側に位置する上下動可能な可動部と、が設けられており、
前記上蓋は、閉蓋状態において前記注出筒の上方に配置される頂壁と、前記頂壁から垂下する保持筒部と、を有し、
前記保持筒部の内周面には、第1係合部と、前記第1係合部の下方に位置する第2係合部とが設けられており、
前記上蓋を閉塞し、前記可動部を前記第1係合部に係合させた第1状態から、前記ヒンジを支点として前記上蓋を開くことにより、前記可動部が前記第1係合部から離脱して前記第2係合部に係合し、且つ、前記破断予定部が破断して前記隔壁に前記流出口が形成されると共に前記可動部が前記上蓋に保持されるように構成されていることを特徴とすることを特徴とするものである。

0009

なお、本発明のヒンジキャップにあっては、前記上蓋の頂壁には、閉蓋状態で外部から前記可動部を視認可能な開口部が設けられていることが好ましい。

0010

また、本発明のヒンジキャップにあっては、前記可動部の基端部に、前記隔壁に対する前記可動部の上下動を可能にする環状の弾性変形部が設けられていることが好ましい。

0011

また、本発明のヒンジキャップにあっては、前記隔壁には、前記可動部の外周側で前記上蓋に当接することにより前記隔壁の上方への変形を抑制する規制部が設けられていることが好ましい。

0012

また、本発明のヒンジキャップにあっては、前記隔壁には、前記規制部と前記隔壁の上面とを連ねる補強リブが設けられていることが好ましい。

0013

また、本発明のヒンジキャップにあっては、前記可動部は、前記隔壁の中心よりも前寄りに配置されていることが好ましい。

発明の効果

0014

本発明によれば、開栓前の適度な密封性を維持しつつ、開栓時の操作が容易となるヒンジキャップを提供することができる。

図面の簡単な説明

0015

本発明の一実施形態に係るヒンジキャップを容器本体の口部に装着して閉蓋した状態を示す縦断面図である。
図1に示すヒンジキャップの展開状態を示す縦断面図である。
図2に示す展開状態のヒンジキャップの平面図である。
図1に示すヒンジキャップの上蓋を開いて開栓した状態を示す縦断面図である。
図2に示すヒンジキャップの上蓋を閉じた状態を示す縦断面図である。
図5に示すヒンジキャップの可動部を上蓋の保持筒部に差し込む様子を示す縦断面図である。

実施例

0016

以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態としてのヒンジキャップ1を容器本体2(容器)の口部3に装着した密封状態を示している。ヒンジキャップ1は、容器本体2に内容物が充填された後、口部3に打栓等により装着されることで、注出容器を構成する。図2は、ヒンジキャップ1を射出成形等により成形した展開状態を示す側面図であり、図3は、当該展開状態のヒンジキャップ1の平面図である。

0017

図1〜3に示すように、本実施形態に係るヒンジキャップ1は、容器本体2の口部3に取り付けられるキャップ本体10と、キャップ本体10にヒンジ40を介して揺動可能に連結された上蓋30とを備える。なお、本例のヒンジキャップ1は合成樹脂製であり、射出成形等により一部品として一体成形することができるものである。すなわち、本例のヒンジキャップ1は、キャップ本体10、上蓋30、及びヒンジ40を含む全体が一体的に連続して形成されたものであるが、これに限定されず、複数の別部品を組み付けて形成される構成としてもよい。

0018

容器本体2は、例えば、円筒状の口部3と、口部3の下方に連なる有底筒状胴部4とを備えたボトル形状とすることができるが、容器本体2の形状は特に限定されない。容器本体2の内部は、種々の内容物を収容するための収容空間Sとなっている。

0019

キャップ本体10は、口部3の上端開口を覆うように配置される天壁11と、天壁11から起立する注出筒12と、注出筒12の内側を覆う隔壁13と、を有する。

0020

注出筒12は、天壁11に連なる基端部側が円筒状に構成され、注出筒12の上端部は径方向外側に向けて湾曲している。また、内容物を注出する際の注ぎ口となる注出筒12の前側部分は、後側部分(ヒンジ40側部分)よりも注出筒12の高さが高くなっている。

0021

隔壁13には、環状の破断予定部14と、破断予定部14の内側に位置する上下動可能な可動部15と、が設けられている。本例の破断予定部14は、図3に示す平面視で、左右方向の幅よりも前後方向の長さが大きい扁平形状に形成されている。また、開栓時に、破断予定部14の破断の起点となる前端部14bは、鋭角状に屈曲した形状(より具体的には、他の部分に比べて曲率半径が小さい湾曲形状)となっている。このような構成により、前端部14bから破断予定部14を破断させ易くなる。

0022

ここで、隔壁13において破断予定部14に囲まれた内側の領域は、開栓時にキャップ本体10から上蓋30に移行する封止栓部を構成している。図4に示すように、破断予定部14に囲まれた内側の領域は、破断予定部14が破断することによりキャップ本体10から分離して、上蓋30に係合保持される。そして、破断予定部14が破断してその内側領域(封止栓部)が除去されると、内容物の流出口14a(図4参照)が形成され、内容物を注出可能となる。なお、隔壁13は、注出筒12の高さ方向の中間部で、注出筒12の内周面に連結しているが、隔壁13の注出筒12に対する連結位置は適宜変更可能である。

0023

本例の可動部15は、隔壁13から上方(上蓋30側)に突出する有頂円筒状である。可動部15は、円筒状の周壁15aと、周壁15aの上端部を閉塞する上壁15bと、を有する。周壁15aの下端部(可動部15の基端部)には、可動部15を隔壁13に一体に連結する薄肉環状の弾性変形部15cが設けられている。弾性変形部15cの外周縁部は、可動部15の外周を取り囲む隔壁13の下面側に連なっている。周壁15aの外周面には、可動部15の周方向に延在する環状の係合凸部15dが設けられている。なお、本例の可動部15は、図1〜3に示すように、隔壁13の前後方向の中心(軸線O)よりも前側で、且つ、左右方向の中心に配置されているが、可動部15の位置は適宜変更可能である。また、可動部15の形状も、本例のように横断面が円形となる有頂筒状に限らず、例えば、横断面が楕円形多角形等となる有頂筒形状としてもよいし、また、可動部15の周壁15aは本例のように中空形状に限らず、中実形状であってもよい。

0024

また、弾性変形部15cは、周壁15aの周囲を取り囲む円環状の薄肉部であり、周壁15aの下端部と、隔壁13の下面とを連結している。弾性変形部15cは、弾性変形可能であり、可動部15の周壁15a及び上壁15bを上下動可能に支持する。

0025

本例の可動部15は、図5に示す下方位置から、図6及び図1に示す上方位置まで、上下動可能に構成されている。図5に示す下方位置においては、可動部15の下端部(周壁15aの下端部)が隔壁13の下面よりも下方に位置し、可動部15の上端部(周壁15aの上端部)が注出筒12の上端部よりも下方に位置する。また、図6に示す上方位置においては、可動部15の下端部(周壁15aの下端部)が隔壁13の下面よりも上方に位置し、可動部15の上端部(周壁15aの上端部)が注出筒12の上端部よりも上方に位置する。

0026

隔壁13には、可動部15の径方向外側(外周側)に位置する筒状の規制部16が設けられている。規制部16は、隔壁13の上面から突出し、上方に向けて直線的に延在している。規制部16の後側には、規制部16と隔壁13の上面とに連結された板状の補強リブ18が設けられている。なお、本例の規制部16は円筒状であり、可動部15の前側と後側に位置する周方向の一部の厚さが大きくなるように形成されている。また、注出筒12の外周側には、天壁11から起立する環状の上壁19が一体に設けられている。上壁19には、上壁19の上端部外周にわたって係合凸部19aが形成されている。

0027

また、キャップ本体10は、口部3に係止する係止部20を有している。係止部20は、軸線Oを中心とする円環状をなすとともに下方に開口する嵌合凹部21を区画している。本例の係止部20は、口部3の外周面に接する円筒状の外筒22と、口部3の内周面に接する円筒状の内筒23と、を有している。天壁11の外周縁部は、外筒22の上端部と内筒23の上端部とを一体に連ねるとともに、天壁11の下面は口部3の上端面3aに接する。このように、嵌合凹部21は、外筒22の内周面と、内筒23の外周面と、天壁11と、によって区画されている。係止部20は、嵌合凹部21において口部3と密接している。外筒22の上端部にはヒンジ40が一体に連結している。

0028

外筒22の内周面には、口部3の外周面に周方向に亘って設けられた環状凸部3bを、外筒22の径方向外側への弾性変形及びこの弾性変形からの復元変形により、上方から乗越える係止凸部22aが設けられている。係止部20は、係止凸部22aが環状凸部3bを上方から乗越えることで、口部3に係止するように構成されている。

0029

係止部20は、ヒンジキャップ1を容器本体2と分別廃棄するためなどの目的で、口部3に対する係止部20の係止を解除するための係止解除構造を有している。係止解除構造は、ヒンジ40の近傍において上下方向に延在するように外筒22に設けられた上下方向弱化部22bと、上下方向弱化部22bに連なるとともに周方向に延在するように外筒22に設けられた周方向弱化部22cと、によって構成されている。

0030

上蓋30は、円板状の頂壁31と、頂壁31の外周縁部から垂下する外周壁32と、頂壁31に形成された開口部33と、頂壁31から垂下する保持筒部34と、を有する。

0031

頂壁31は、図1に示すように上蓋30が閉塞された閉蓋状態において注出筒12の上方に配置される。外周壁32の下端部内周面には、キャップ本体10の上壁19の係合凸部19aに係合する係合凹部32aが形成されている。ここで、係合凹部32aと係合凸部19aとは密接するように構成されている。

0032

また、外周壁32の下端部の後側には、ヒンジ40が一体に連結されている。外周壁32の外周面には、開蓋する際に指を掛けるための指掛け部32bが、ヒンジ40の反対側(前側)に設けられている。また、頂壁31の下面には、キャップ本体10の注出筒12の内周面に液密に当接する密封リング35が一体に垂設されている。また、頂壁31の下面には、保持筒部34の前側に位置する前側下向き凸部36(下向き凸部)と、保持筒部34の後側に位置する後側下向き凸部37(下向き凸部)とが設けられている。

0033

前側下向き凸部36の下面及び後側下向き凸部37の下面は、閉蓋状態において、それぞれ規制部16の上面に近接する位置で対向配置される。そして、ヒンジキャップ1をセットする過程で、可動部15を治具等により押し上げて保持筒部34の内側に挿入して押し込む際に、前側下向き凸部36の下面と規制部16の前側部分上面とが当接し、後側下向き凸部37の下面と規制部16の後側部分の上面とが当接する。これにより、可動部15を押し上げる際に、隔壁13の上方への変形により破断予定部14に応力が集中して意図せず変形したり破断したりすることをより確実に防止することができる。また、スムーズに可動部15を保持筒部34内に挿入して、第1状態(可動部15を第1係合部34aに係合させた状態)にすることができる。また、開栓後は、上蓋30側に移行した封止栓部(隔壁13において環状の破断予定部14よりも内側の部分)を上蓋30に対して適切な姿勢で維持することができる。なお、規制部16及び下向き凸部36、37の位置及び形状は適宜変更可能である。

0034

保持筒部34は、開口部33を取り囲むように設けられている。なお、開口部33は必須の構成ではない。また、保持筒部34の内周面には、保持筒部34の上端部近傍に位置する第1係合部34aと、第1係合部34aの下方に位置する第2係合部34bとが設けられている。第2係合部34bの突出量(保持筒部34の内周面から径方向内側に突出する径方向長さ)は、第1係合部34aの突出量よりも大きい。すなわち、第2係合部34bの頂部の内径は、第1係合部34aの頂部の内径よりも小さくなっている。

0035

上蓋30を閉塞し、可動部15の係合凸部15dを第1係合部34aに係合させた第1状態(図1、6参照)から、ヒンジ40を支点として上蓋30を開くことにより、可動部15が第1係合部34aから離脱して第2係合部34bに係合し、且つ、破断予定部14が破断して流出口14aが形成されると共に可動部15が上蓋30に保持される(図4参照)ように構成されている。

0036

なお、図4に示すように、開栓後のヒンジキャップ1において、可動部15の外周面は保持筒部34の内周面に密接する。つまり、可動部15によって保持筒部34の内側(開口部33)が封止される。

0037

なお、本実施形態のヒンジキャップ1をセットする方法は、以下の通りである。先ず、図2に示すように展開状態のヒンジキャップ1の上蓋30を閉じて、キャップ本体10に係合させる(図5参照)。そして、図5に示すように下方位置にある可動部15を、治具等により下方から押し上げて、保持筒部34の内側に可動部15を挿入し、可動部15の係合凸部15dが第2係合部34bを通過して、第1係合部34aに係合させた第1状態となるまで押し込む(図6参照)。このように、第1状態としたヒンジキャップ1を、内容物が充填された容器本体2の口部3に打栓等により装着することで、セットが完了する。

0038

このような第1状態から、上蓋30を開くと、可動部15に対して保持筒部34が上方に移動するため、可動部15の係合凸部15dが第1係合部34aから離脱して(乗り越えて)第2係合部34bに係合する。可動部15と第2係合部34bとの係合強度は、可動部15と第1係合部34aとの係合強度よりも大きくなっている。そのため、可動部15は、第2係合部34bによって強力に係合保持され、ヒンジ40を支点に揺動する上蓋30と共に上方に移動していく。可動部15が注出筒12及び隔壁13に対して上方に移動するにより、破断予定部14が前端部14bを起点に徐々に破断していき、最終的に破断予定部14の内側の領域(封止栓部)が隔壁13から分離し、上蓋30によって係合保持される(図4参照)。

0039

ここで、上記のようにヒンジキャップ1の上蓋30を開いて開栓した後は、可動部15が第2係合部34bに係合する第2状態となる。そのため、開栓後に上蓋30を閉塞した場合、図1に示す第1状態の可動部15の位置よりも、第2状態の可動部15の位置は下方に位置することとなる。そして、本例では、可動部15が第1状態にあるか第2状態にあるかを、上蓋30に設けた開口部33を通して外部から確認することができる。なお、上記第2状態においては、可動部15の係合凸部15dが第1係合部34aと第2係合部34bとの間に配置されるため、保持筒部34に対する可動部15の上下動は規制される。その結果、保持筒部34に対する可動部15の位置が安定する。また、当該第2状態においても、可動部15によって保持筒部34の内側(開口部33)が封止される。

0040

以上説明したように、本実施形態のヒンジキャップ1にあっては、上蓋30を閉塞し、可動部15を第1係合部34aに係合させた第1状態から、上蓋30を開くことにより、可動部15が第1係合部34aから離脱して第2係合部34bに係合し、且つ、破断予定部14が破断して隔壁13に流出口14aが形成されると共に可動部15が上蓋30に保持されるように構成されている。このような構成により、キャップ本体10から上蓋30を開く開蓋操作と、隔壁13の一部を除去して流出口14aを形成する開栓操作とを同時に行うことができる。また、破断予定部14が破断される前(開栓前)の状態では、天壁11及び注出筒12と一体に形成された隔壁13によって注出筒12の内側が隙間なく封止されるため、従来のプルリング付きの抜栓構造と同様に高い密封性を確保することができる。したがって、本実施形態のヒンジキャップ1によれば、開栓前の適度な密封性を維持しつつ、開栓時の操作が容易となる。

0041

また、本実施形態のヒンジキャップ1にあっては、上蓋30の頂壁31に、閉蓋状態で外部から可動部15を視認可能な開口部33を設けたことにより、閉蓋状態でも容易に、開栓前か開栓後かを確認することができる。

0042

また、本実施形態のヒンジキャップ1にあっては、可動部15の基端部に、環状の弾性変形部15cを設けたことにより、可動部15が上下に移動し易くなり、ヒンジキャップ1のセット時に可動部15を保持筒部34に差し込み易くなる。

0043

また、本実施形態のヒンジキャップ1にあっては、隔壁13に、可動部15の外周側で上蓋30の下向き凸部36、37に当接することにより隔壁13の上方への変形を抑制する規制部16が設けられている。これにより、隔壁13は常に、上蓋30の頂壁31から適切な距離に維持される。これにより、例えば、可動部15を保持筒部34に差し込んでセットする際に隔壁13が上方に変形したり、セット後に可動部15によって上方に隔壁13が引き上げられて変形したりすること等を抑制することができる。また、開栓後は、上蓋30に保持された隔壁13を適切な位置に保持することができる。

0044

また、本実施形態のヒンジキャップ1にあっては、隔壁13に、規制部16と隔壁13の上面とを連ねる補強リブ18が設けられている。このような構成により、開栓するために上蓋30を引き上げた際に、可動部15の周囲の隔壁13の変形を抑制することで破断予定部14に応力を集中させることができ、より開栓操作が容易となる。

0045

また、本実施形態のヒンジキャップ1にあっては、可動部15が、隔壁13の中心よりも前寄りに配置されている。このような構成により、開栓時に、破断予定部14の前端部側からスムーズに開栓することができるので、開栓操作がより容易となる。

0046

なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、係止部20は、係止解除構造を有するものに限らない。また、係止部20は、係止凸部22aによって口部3に係止する構成に限らず、例えば、口部3に螺合することによって口部3に係止する構成であってもよい。また、上蓋30に下向き凸部36、37を設けずに、規制部16の上端部を頂壁31の下面に当接させるようにしてもよい。また、規制部16は、可動部15の周囲を取り囲む筒状に限られず、例えば、可動部15の外周側で周方向の一部のみに設けられる突起であってもよい。

0047

1:ヒンジキャップ
2:容器本体
3:口部
3a:上端面
3b:環状凸部
4:胴部
10:キャップ本体
11:天壁
12:注出筒
13:隔壁
14:破断予定部
14a:流出口
14b:前端部
15:可動部
15a:周壁
15b:上壁
15c:変形部
15d:係合凸部
16:規制部
18:補強リブ
19:上壁
19a:係合凸部
20:係止部
21:嵌合凹部
22:外筒
22a:係止凸部
22b:上下方向弱化部
22c:周方向弱化部
23:内筒
30:上蓋
31:頂壁
32:外周壁
32a:係合凹部
32b:指掛け部
33:開口部
34:保持筒部
34a:第1係合部
34b:第2係合部
35:密封リング
36:前側下向き凸部(下向き凸部)
37:後側下向き凸部(下向き凸部)
40:ヒンジ
O:軸線
S:収容空間

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