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図面 (12)

課題

油圧ポンプの容量を低減しつつ、ブレーキユニット必要流量作動油を迅速に供給することができる車両のブレーキシステムを提供する。

解決手段

ブレーキシステム12は、油圧ポンプ14から吐出された作動油により駆動される湿式ブレーキユニット15と、油圧ポンプ14から吐出された作動油を蓄圧するアキュムレータ16と、制動位置と蓄圧位置とを切り換え電磁切換弁17と、電磁切換弁17及びアキュムレータ16と湿式ブレーキユニット15との間に配置されたブレーキバルブ19とを備え、ブレーキバルブ19は、ブレーキペダル13が操作されると、油圧ポンプ14及びアキュムレータ16から湿式ブレーキユニット15への作動油の供給を許容し、ブレーキペダル13の操作が解除されると、油圧ポンプ14及びアキュムレータ16から湿式ブレーキユニット15への作動油の供給を遮断する。

概要

背景

車両のブレーキシステムとしては、例えば特許文献1に記載されている技術が知られている。特許文献1に記載のブレーキシステムは、油圧ポンプから吐出される作動油により駆動されるリフトシリンダ及びチルトシリンダを備えたリーチ型フォークリフトに搭載されている。ブレーキシステムは、左右1対前輪制動する前輪ブレーキと、駆動輪後輪)を制動する後輪ブレーキと、前輪ブレーキのブレーキシリンダとリフトシリンダのボトム室とを接続するブレーキ通路と、このブレーキ通路に配設された電磁切換弁とを備えている。ブレーキペダルが踏み込まれていない状態では、電磁切換弁がブレーキ位置にあるため、リフトシリンダのボトム圧がブレーキ通路を介してブレーキシリンダに供給され、ブレーキシリンダにより前輪が制動される。

概要

油圧ポンプの容量を低減しつつ、ブレーキユニット必要流量の作動油を迅速に供給することができる車両のブレーキシステムを提供する。ブレーキシステム12は、油圧ポンプ14から吐出された作動油により駆動される湿式ブレーキユニット15と、油圧ポンプ14から吐出された作動油を蓄圧するアキュムレータ16と、制動位置と蓄圧位置とを切り換える電磁切換弁17と、電磁切換弁17及びアキュムレータ16と湿式ブレーキユニット15との間に配置されたブレーキバルブ19とを備え、ブレーキバルブ19は、ブレーキペダル13が操作されると、油圧ポンプ14及びアキュムレータ16から湿式ブレーキユニット15への作動油の供給を許容し、ブレーキペダル13の操作が解除されると、油圧ポンプ14及びアキュムレータ16から湿式ブレーキユニット15への作動油の供給を遮断する。

目的

本発明の目的は、油圧ポンプの容量を低減しつつ、ブレーキユニットに必要流量の作動油を迅速に供給することができる車両のブレーキシステムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

操作者により操作されるブレーキ操作部と、作動油吐出する油圧ポンプと、前記油圧ポンプから吐出された作動油により駆動されるブレーキユニットと、前記油圧ポンプから吐出された作動油を蓄圧するアキュムレータと、前記油圧ポンプから前記ブレーキユニットへの作動油の供給を許容する第1位置と、前記油圧ポンプから前記アキュムレータへの作動油の供給を許容する第2位置とを切り換え切換弁と、前記切換弁及び前記アキュムレータと前記ブレーキユニットとの間に配置されたブレーキバルブとを備え、前記ブレーキバルブは、前記ブレーキ操作部が操作されると、前記油圧ポンプ及び前記アキュムレータから前記ブレーキユニットへの作動油の供給を許容し、前記ブレーキ操作部の操作が解除されると、前記油圧ポンプ及び前記アキュムレータから前記ブレーキユニットへの作動油の供給を遮断する車両のブレーキシステム

請求項2

前記ブレーキ操作部の操作状態を検出する操作検出部と、前記操作検出部により前記ブレーキ操作部の操作が解除されたことが検出されると、前記切換弁を前記第1位置から前記第2位置に切り換えるように制御する制御部とを更に備える請求項1記載の車両のブレーキシステム。

請求項3

前記制御部は、前記切換弁を前記第2位置に切り換えるように制御してから所定時間が経過すると、前記切換弁を前記第2位置から前記第1位置に切り換えるように制御する請求項2記載の車両のブレーキシステム。

請求項4

前記アキュムレータに蓄圧される作動油の圧力を検出する圧力検出部を更に備え、前記制御部は、前記圧力検出部により前記アキュムレータが予め設定された規定圧まで蓄圧されたことが検出されると、前記切換弁を前記第2位置から前記第1位置に切り換えるように制御する請求項2記載の車両のブレーキシステム。

請求項5

前記切換弁と前記アキュムレータとの間に配置され、前記アキュムレータに蓄圧される作動油の圧力が所定圧以上になると開くリリーフ弁を更に備える請求項1〜4の何れか一項記載の車両のブレーキシステム。

請求項6

前記ブレーキバルブと前記ブレーキユニットとの間に配置され、前記ブレーキユニット側から前記アキュムレータ側への作動油の逆流を防止するチェック弁を更に備える請求項1〜5の何れか一項記載の車両のブレーキシステム。

技術分野

0001

本発明は、車両のブレーキシステムに関する。

背景技術

0002

車両のブレーキシステムとしては、例えば特許文献1に記載されている技術が知られている。特許文献1に記載のブレーキシステムは、油圧ポンプから吐出される作動油により駆動されるリフトシリンダ及びチルトシリンダを備えたリーチ型フォークリフトに搭載されている。ブレーキシステムは、左右1対前輪制動する前輪ブレーキと、駆動輪後輪)を制動する後輪ブレーキと、前輪ブレーキのブレーキシリンダとリフトシリンダのボトム室とを接続するブレーキ通路と、このブレーキ通路に配設された電磁切換弁とを備えている。ブレーキペダルが踏み込まれていない状態では、電磁切換弁がブレーキ位置にあるため、リフトシリンダのボトム圧がブレーキ通路を介してブレーキシリンダに供給され、ブレーキシリンダにより前輪が制動される。

先行技術

0003

特開2003−81588号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上記のようなブレーキシステムでは、ブレーキユニットのブレーキシリンダに必要流量の作動油が供給されるまでに時間がかかる。ブレーキシリンダに必要流量の作動油を迅速に供給するためには、油圧ポンプの容量を増やすことにより、油圧ポンプの吐出流量を増やす必要がある。しかし、油圧ポンプの容量を増やすと、油圧ポンプの仕事量が増大するため、燃費の悪化につながる。また、油圧ポンプの体格が大きくなるため、レイアウト制約を受けることになる。

0005

本発明の目的は、油圧ポンプの容量を低減しつつ、ブレーキユニットに必要流量の作動油を迅速に供給することができる車両のブレーキシステムを提供することである。

課題を解決するための手段

0006

本発明の一態様に係る車両のブレーキシステムは、操作者により操作されるブレーキ操作部と、作動油を吐出する油圧ポンプと、油圧ポンプから吐出された作動油により駆動されるブレーキユニットと、油圧ポンプから吐出された作動油を蓄圧するアキュムレータと、油圧ポンプからブレーキユニットへの作動油の供給を許容する第1位置と、油圧ポンプからアキュムレータへの作動油の供給を許容する第2位置とを切り換える切換弁と、切換弁及びアキュムレータとブレーキユニットとの間に配置されたブレーキバルブとを備え、ブレーキバルブは、ブレーキ操作部が操作されると、油圧ポンプ及びアキュムレータからブレーキユニットへの作動油の供給を許容し、ブレーキ操作部の操作が解除されると、油圧ポンプ及びアキュムレータからブレーキユニットへの作動油の供給を遮断する。

0007

このようなブレーキシステムにおいては、ブレーキバルブは、ブレーキ操作部が操作されると、油圧ポンプ及びアキュムレータからブレーキユニットへの作動油の供給を許容する。このため、切換弁が第1位置にある状態でブレーキ操作部が操作されたときは、油圧ポンプから吐出された作動油が切換弁及びブレーキバルブを通ってブレーキユニットに供給されると共に、アキュムレータに蓄圧された作動油がブレーキバルブを通ってブレーキユニットに供給される。このように油圧ポンプ及びアキュムレータからブレーキユニットに同時に作動油が供給される。これにより、油圧ポンプの容量を低減しつつ、ブレーキユニットに必要流量の作動油を迅速に供給することができる。

0008

ブレーキシステムは、ブレーキ操作部の操作状態を検出する操作検出部と、操作検出部によりブレーキ操作部の操作が解除されたことが検出されると、切換弁を第1位置から第2位置に切り換えるように制御する制御部とを更に備えてもよい。このような構成では、ブレーキ操作部の操作が解除されると、切換弁が第1位置から第2位置に切り換えられるため、油圧ポンプからアキュムレータに作動油が供給される。従って、アキュムレータからブレーキユニットに作動油が供給された後でも、アキュムレータに作動油が供給されるため、アキュムレータが蓄圧状態に確保される。

0009

制御部は、切換弁を第2位置に切り換えるように制御してから所定時間が経過すると、切換弁を第2位置から第1位置に切り換えるように制御してもよい。このような構成では、所定時間の経過後に切換弁が第2位置から第1位置に切り換えられるため、油圧ポンプから吐出された作動油をアキュムレータ側に無駄に流さなくて済む。

0010

ブレーキシステムは、アキュムレータに蓄圧される作動油の圧力を検出する圧力検出部を更に備え、制御部は、圧力検出部によりアキュムレータが予め設定された規定圧まで蓄圧されたことが検出されると、切換弁を第2位置から第1位置に切り換えるように制御してもよい。このような構成では、アキュムレータが規定圧まで蓄圧されると、切換弁が第2位置から第1位置に切り換えられる。従って、油圧ポンプから吐出された作動油がアキュムレータに蓄圧される時間が短縮される。これにより、車両の燃費を向上させることができる。

0011

ブレーキシステムは、切換弁とアキュムレータとの間に配置され、アキュムレータに蓄圧される作動油の圧力が所定圧以上になると開くリリーフ弁を更に備えてもよい。このような構成では、アキュムレータの圧力が所定圧以上になると、リリーフ弁が開き、油圧ポンプから吐出された作動油が開放されるため、アキュムレータに過剰な作動油が蓄圧されることが防止される。

0012

ブレーキシステムは、ブレーキバルブとブレーキユニットとの間に配置され、ブレーキユニット側からアキュムレータ側への作動油の逆流を防止するチェック弁を更に備えてもよい。このような構成では、ブレーキユニットの圧力がアキュムレータの圧力よりも高くなると、チェック弁が閉じるため、油圧ポンプからブレーキピストンに供給された作動油がアキュムレータに流れることが防止される。

発明の効果

0013

本発明によれば、油圧ポンプの容量を低減しつつ、ブレーキユニットに必要流量の作動油を迅速に供給することができる。

図面の簡単な説明

0014

本発明の第1実施形態に係る車両のブレーキシステムを備えた油圧システムを示す概略構成図である。
図1に示された電磁切換弁の構成を示す油圧回路図である。
図1に示されたブレーキバルブの構成を示す油圧回路図である。
図1に示されたコントローラにより実行される制御処理の手順を示すフローチャートである。
図1に示されたブレーキシステムにおいてブレーキペダルが踏み込まれていない初期状態を示す概略構成図である。
図5に示された初期状態からブレーキペダルが踏み込まれた状態を示す概略構成図である。
図6に示された状態からチェック弁が閉じた状態を示す概略構成図である。
図7に示された状態からブレーキペダルが戻った状態を示す概略構成図である。
図8に示された状態からリリーフ弁が開いた状態を示す概略構成図である。
本発明の第2実施形態に係る車両のブレーキシステムを備えた油圧システムを示す概略構成図である。
図10に示されたコントローラにより実行される制御処理の手順を示すフローチャートである。

実施例

0015

以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。

0016

図1は、本発明の第1実施形態に係る車両のブレーキシステムを備えた油圧システムを示す概略構成図である。図1において、油圧システム1は、産業車両であるフォークリフト2に搭載されている。フォークリフト2は、エンジン3と、このエンジン3の出力軸に取り付けられたトルクコンバータ4とを具備している。

0017

油圧システム1は、タンク5と、荷役操舵用の油圧ポンプ6と、リフトシリンダ7と、ティルトシリンダ8と、リアシリンダ9と、コントロールバルブ10と、ステアリングバルブ11とを備えている。

0018

タンク5は、作動油を貯留する。油圧ポンプ6は、エンジン3によりトルクコンバータ4を介して駆動される。油圧ポンプ6は、タンク5内に貯留された作動油を吸い込んで吐出する。

0019

リフトシリンダ7、ティルトシリンダ8及びリアシリンダ9は、油圧ポンプ6から吐出された作動油により駆動される。リフトシリンダ7は、マスト(図示せず)に取り付けられフォーク(図示せず)を昇降させる油圧シリンダである。ティルトシリンダ8は、マストを傾動させる油圧シリンダである。リアシリンダ9は、操舵輪(図示せず)を転舵させる油圧シリンダである。

0020

コントロールバルブ10は、油圧ポンプ6とリフトシリンダ7、ティルトシリンダ8及びリアシリンダ9との間に配置されている。コントロールバルブ10は、リフト操作レバー(図示せず)の操作に応じて油圧ポンプ6とリフトシリンダ7との間における作動油の流れを制御すると共に、ティルト操作レバー(図示せず)の操作に応じて油圧ポンプ6とティルトシリンダ8との間における作動油の流れを制御する。

0021

ステアリングバルブ11は、コントロールバルブ10とリアシリンダ9との間に配置されている。ステアリングバルブ11は、ステアリングホイール(図示せず)の操作に応じて油圧ポンプ6とリアシリンダ9との間における作動油の流れを制御する。

0022

本実施形態のブレーキシステム12は、油圧システム1の一部を構成している。ブレーキシステム12は、ブレーキペダル13と、ブレーキ用の油圧ポンプ14と、湿式ブレーキユニット15と、アキュムレータ16と、電磁切換弁17と、作動油クーラ18と、ブレーキバルブ19と、チェック弁20と、リリーフ弁21とを備えている。

0023

ブレーキペダル13は、操作者により操作されるブレーキ操作部である。油圧ポンプ14は、エンジン3によりトルクコンバータ4を介して駆動される。油圧ポンプ14は、油圧ポンプ6と同軸上に配置されている。油圧ポンプ14は、タンク5内に貯留された作動油を吸い込んで吐出する。タンク5と油圧ポンプ6との間の油路22には、油圧ポンプ6,14内にゴミ等が入り込むことを防止するサクションフィルタ23が配設されている。

0024

湿式ブレーキユニット15は、フォークリフト2の駆動輪(図示せず)を制動させる湿式ブレーキディスク24と、この湿式ブレーキディスク24を作動させるブレーキピストン25とを有している。ブレーキピストン25は、油圧ポンプ14から吐出された作動油により駆動される。

0025

アキュムレータ16は、油圧ポンプ14から吐出された作動油を蓄圧する。このとき、アキュムレータ16は、ブレーキピストン25を動かすのに必要な圧力(規定圧)となるように蓄圧される。アキュムレータ16の規定圧は、予め設定されている。

0026

電磁切換弁17は、油圧ポンプ14とブレーキバルブ19及びアキュムレータ16との間に配置されている。油圧ポンプ14と電磁切換弁17とは、油路26を介して接続されている。電磁切換弁17とブレーキバルブ19とは、油路27を介して接続されている。電磁切換弁17とアキュムレータ16とは、油路28を介して接続されている。

0027

図2は、電磁切換弁17の構成を示す油圧回路図である。図2において、電磁切換弁17は、スプール30と、このスプール30の一端側に設けられたバネ31と、スプール30の他端側に設けられたソレノイド操作部32とを有している。スプール30は、ソレノイド操作部32に入力される電気信号電流)に応じて、制動位置30a(第1位置)または蓄圧位置30b(第2位置)に切り換えられる。つまり、電磁切換弁17は、制動位置30aと蓄圧位置30bとを切り換える切換弁である。

0028

制動位置30aは、油路26,27を連通させ、油路26,28を遮断する位置である。つまり、制動位置30aは、油圧ポンプ14からブレーキピストン25への作動油の供給を許容し、油圧ポンプ14からアキュムレータ16への作動油の供給を遮断する位置である。蓄圧位置30bは、油路26,28を連通させ、油路26,27を遮断する位置である。つまり、蓄圧位置30bは、油圧ポンプ14からアキュムレータ16への作動油の供給を許容し、油圧ポンプ14からブレーキピストン25への作動油の供給を遮断する位置である。

0029

図1戻り、作動油クーラ18は、油圧ポンプ14から吐出された作動油を冷却する。作動油クーラ18には、冷却用油路33が接続されている。冷却用油路33は、作動油クーラ18により冷却された作動油を湿式ブレーキユニット15に供給することにより、湿式ブレーキディスク24を冷却する油路である。冷却用油路33は、作動油クーラ18とタンク5とを湿式ブレーキユニット15を介して接続している。湿式ブレーキディスク24を冷却した後の作動油は、タンク5に戻る。

0030

冷却用油路33における湿式ブレーキユニット15とタンク5との間には、リターンフィルタ34が配設されている。また、作動油クーラ18とタンク5との間の油路35には、チェック弁36が配設されている。

0031

ブレーキバルブ19は、油圧ポンプ14及びアキュムレータ16とブレーキピストン25、作動油クーラ18及びタンク5との間に配置されている。ブレーキバルブ19は、ブレーキペダル13の操作に応じて、油圧ポンプ14及びアキュムレータ16とブレーキピストン25、作動油クーラ18及びタンク5との間における作動油の流れを切り換える。

0032

ブレーキバルブ19とアキュムレータ16とは、油路37を介して接続されている。ブレーキバルブ19とブレーキピストン25とは、油路38,39を介して接続されている。油路39は、油路38に分岐接続されている。ブレーキバルブ19と作動油クーラ18とは、油路40を介して接続されている。ブレーキバルブ19とタンク5とは、油路41を介して接続されている。油路40とタンク5との間の油路42には、チェック弁43が配設されている。

0033

図3は、ブレーキバルブ19の構成を示す油圧回路図である。図3において、ブレーキバルブ19は、スプール44と、このスプール44の一端側に設けられたバネ45と、スプール44の他端側に設けられたバネ46とを有している。バネ45の付勢力は、バネ46の付勢力よりも強い。

0034

スプール44の他端側(バネ46側)には、上記のブレーキペダル13が配置されている。ブレーキペダル13は、バネ46を介してスプール44に連結されている。スプール44は、ブレーキペダル13の操作に応じて、通常位置44aまたは制動位置44bに切り換えられる。つまり、ブレーキバルブ19は、通常位置44aと制動位置44bとを切り換える切換弁である。

0035

通常位置44aは、油路27,40を連通させ、油路38,41を連通させ、油路37,39を遮断する位置である。つまり、通常位置44aは、油圧ポンプ14からブレーキピストン25への作動油の供給を遮断し、アキュムレータ16からブレーキピストン25への作動油の供給を遮断し、油圧ポンプ14から作動油クーラ18への作動油の供給を許容し、ブレーキピストン25とタンク5との連通を許容する位置である。

0036

制動位置44bは、油路27,38を連通させ、油路27,40を連通させ、油路37,39を連通させ、油路38,41を遮断する位置である。つまり、制動位置44bは、油圧ポンプ14からブレーキピストン25への作動油の供給を許容し、アキュムレータ16からブレーキピストン25への作動油の供給を許容し、油圧ポンプ14から作動油クーラ18への作動油の供給を許容し、ブレーキピストン25とタンク5との連通を遮断する位置である。ブレーキバルブ19には、可変絞り47が設けられている。ブレーキバルブ19が制動位置44bにあるときは、油圧ポンプ14からの作動油が可変絞り47を通って作動油クーラ18に供給される。

0037

ブレーキペダル13が踏み込まれる、つまりブレーキペダル13が操作されると、ブレーキペダル13によりスプール44がバネ45側に押されることで、ブレーキバルブ19が通常位置44aから制動位置44bに切り換わる。ブレーキペダル13が戻される、つまりブレーキペダル13の操作が解除されると、バネ45の力がバネ46の力に打ち勝つため、ブレーキバルブ19が制動位置44bから通常位置44aに切り換わる。

0038

従って、ブレーキバルブ19は、ブレーキペダル13が操作されると、油圧ポンプ14及びアキュムレータ16からブレーキピストン25への作動油の供給を許容し、ブレーキペダル13の操作が解除されると、油圧ポンプ14及びアキュムレータ16からブレーキピストン25への作動油の供給を遮断する。

0039

図1に戻り、チェック弁20は、ブレーキバルブ19とブレーキピストン25との間に配置されている。具体的には、チェック弁20は、アキュムレータ16からの作動油が流れる油路39に配設されている。チェック弁20は、ブレーキピストン25側からアキュムレータ16側への作動油の逆流を防止するバルブである。

0040

リリーフ弁21は、電磁切換弁17とアキュムレータ16との間に配置されている。具体的には、リリーフ弁21は、アキュムレータ16に蓄圧される作動油が流れる油路28に配設されている。リリーフ弁21は、油路28の圧力、つまりアキュムレータ16に蓄圧される作動油の圧力が予め設定されたリリーフ圧(所定圧)以上になると開くバルブである。リリーフ弁21のリリーフ圧は、アキュムレータ16の規定圧と等しい。なお、リリーフ弁21のリリーフ圧は、アキュムレータ16の規定圧よりも高くてもよい。リリーフ弁21が開くと、油圧ポンプ14から吐出された作動油は油路48を通ってタンク5に戻る。

0041

また、ブレーキシステム12は、ストロークセンサ49と、コントローラ50とを備えている。ストロークセンサ49は、ブレーキペダル13が踏み込まれているかどうかを検出する。つまり、ストロークセンサ49は、ブレーキペダル13の操作状態を検出する操作検出部を構成する。

0042

コントローラ50は、CPU、RAM、ROM及び入出力インターフェース等により構成されている。コントローラ50は、ストロークセンサ49の検出信号に基づいて電磁切換弁17を制御する制御部を構成する。

0043

図4は、コントローラ50により実行される制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、本処理の実行が開始される前は、電磁切換弁17は制動位置30aにある。

0044

図4において、コントローラ50は、まずストロークセンサ49の検出信号を取得する(手順S101)。そして、コントローラ50は、ストロークセンサ49の検出信号に基づいて、ブレーキペダル13が踏み込まれたかどうかを判断する(手順S102)。コントローラ50は、ブレーキペダル13が踏み込まれていないと判断したときは、手順S101を再び実行する。

0045

コントローラ50は、ブレーキペダル13が踏み込まれたと判断したときは、ストロークセンサ49の検出信号を取得する(手順S103)。そして、コントローラ50は、ストロークセンサ49の検出信号に基づいて、ブレーキペダル13が戻ったかどうかを判断する(手順S104)。コントローラ50は、ブレーキペダル13が戻っていないと判断したときは、手順S103を再び実行する。

0046

コントローラ50は、ブレーキペダル13が戻ったと判断したときは、電磁切換弁17を蓄圧位置30bに切り換えるための蓄圧制御信号を電磁切換弁17のソレノイド操作部32に出力する(手順S105)。これにより、電磁切換弁17が制動位置30aから蓄圧位置30bに切り換えられる。

0047

続いて、コントローラ50は、蓄圧制御信号をソレノイド操作部32に出力してから所定時間(例えば数秒)が経過したかどうかを判断する(手順S106)。コントローラ50は、所定時間が経過したと判断したときは、電磁切換弁17を制動位置30aに切り換えるための制動制御信号を電磁切換弁17のソレノイド操作部32に出力し(手順S107)、手順S101を再び実行する。これにより、電磁切換弁17が蓄圧位置30bから制動位置30aに切り換えられる。

0048

以上のように構成されたブレーキシステム12の動作について説明する。ブレーキペダル13が踏み込まれる前の初期状態では、電磁切換弁17は制動位置30aにあり、ブレーキバルブ19は通常位置44aにある。このため、電磁切換弁17において、油路26,27が連通され、油路26,28が遮断されている。また、ブレーキバルブ19において、油路27,40が連通され、油路27,38が遮断され、油路37,39が遮断されている。

0049

そのような初期状態では、図5に示されるように、油圧ポンプ14から吐出された作動油が油路26、電磁切換弁17、油路27、ブレーキバルブ19及び油路40を流れて作動油クーラ18に供給される。そして、作動油クーラ18により冷却された作動油が冷却用油路33を流れて湿式ブレーキユニット15に供給されることで、湿式ブレーキディスク24が冷却される。

0050

作業者がブレーキペダル13を踏み込むと、ブレーキバルブ19が通常位置44aから制動位置44bに切り換わる。すると、ブレーキバルブ19において、油路27,38が連通され、油路37,39が連通され、油路27,40が遮断される。

0051

従って、図6に示されるように、油圧ポンプ14からの作動油が油路26、電磁切換弁17、油路27、ブレーキバルブ19及び油路38を流れてブレーキピストン25に供給される。また、アキュムレータ16からの作動油が油路37、ブレーキバルブ19及び油路39,38を流れてブレーキピストン25に供給される。これにより、ブレーキピストン25が駆動されるため、湿式ブレーキディスク24によりフォークリフト2の駆動輪(図示せず)が制動されるようになる。

0052

油圧ポンプ14及びアキュムレータ16からブレーキピストン25に作動油が供給されると、油路38の圧力、つまりブレーキピストン25の圧力が徐々に高くなる。そして、ブレーキピストン25の圧力がアキュムレータ16の圧力よりも高くなると、図7に示されるように、チェック弁20が閉じられるため、アキュムレータ16からの作動油がブレーキピストン25に供給されなくなる。その状態で、ブレーキペダル13が更に踏み込まれると、ブレーキピストン25が更に昇圧されるため、湿式ブレーキディスク24に十分な制動力が発生する。

0053

その後、作業者がブレーキペダル13を戻すと、ブレーキバルブ19が制動位置44bから通常位置44aに切り換わる。すると、ブレーキバルブ19において、油路27,40が連通され、油路27,38が遮断され、油路37,39が遮断される。また、ブレーキペダル13が戻ったことがストロークセンサ49により検出されるため、コントローラ50からの蓄圧制御信号によって電磁切換弁17が制動位置30aから蓄圧位置30bに切り換えられる。このため、電磁切換弁17において、油路26,28が連通され、油路26,27が遮断される。

0054

従って、図8に示されるように、油圧ポンプ14からの作動油が油路26、電磁切換弁17及び油路28を流れてアキュムレータ16に供給されることで、アキュムレータ16が蓄圧される。

0055

そして、アキュムレータ16が規定圧まで蓄圧されると、リリーフ弁21が開く。従って、図9に示されるように、油圧ポンプ14からの作動油が油路48を流れてタンク5に開放される。これにより、アキュムレータ16の圧力が規定圧に保たれる。

0056

その後、コントローラ50からの制動制御信号によって電磁切換弁17が蓄圧位置30bから制動位置30aに切り換えられる。従って、図5に示されるような初期状態に戻り、油圧ポンプ14からの作動油が作動油クーラ18に供給される。

0057

以上のように本実施形態にあっては、ブレーキバルブ19は、ブレーキペダル13が操作されると、油圧ポンプ14及びアキュムレータ16からブレーキピストン25への作動油の供給を許容する。このため、電磁切換弁17が制動位置30aにある状態でブレーキペダル13が操作されたときは、油圧ポンプ14から吐出された作動油が電磁切換弁17及びブレーキバルブ19を通ってブレーキピストン25に供給されると共に、アキュムレータ16に蓄圧された作動油がブレーキバルブ19を通ってブレーキピストン25に供給される。このように油圧ポンプ14及びアキュムレータ16からブレーキピストン25に同時に作動油が供給される。これにより、油圧ポンプ14の容量を低減しつつ、ブレーキピストン25に必要流量の作動油を迅速に供給することができる。油圧ポンプ14の容量が低減されると、油圧ポンプ14の仕事量が少なくなるため、フォークリフト2の燃費が向上する。また、油圧ポンプ14の容量が低減されると、油圧ポンプ14の体格が小さくなるため、レイアウトの制約を受けなくて済む。

0058

また、本実施形態では、ブレーキペダル13の操作が解除されると、電磁切換弁17が制動位置30aから蓄圧位置30bに切り換えられるため、油圧ポンプ14からアキュムレータ16に作動油が供給される。従って、アキュムレータ16からブレーキピストン25に作動油が供給された後でも、アキュムレータ16に作動油が供給されるため、アキュムレータ16が蓄圧状態に確保される。

0059

また、本実施形態では、電磁切換弁17が蓄圧位置30bに切り換えられるように制御されてから所定時間の経過後に、電磁切換弁17が蓄圧位置30bから制動位置30aに切り換えられるため、油圧ポンプ14から吐出された作動油をアキュムレータ16側に無駄に流さなくて済む。

0060

また、本実施形態では、アキュムレータ16の圧力が所定圧以上になると、リリーフ弁21が開き、油圧ポンプ14から吐出された作動油が開放されるため、アキュムレータ16に過剰な作動油が蓄圧されることが防止される。

0061

また、本実施形態では、ブレーキピストン25の圧力がアキュムレータ16の圧力よりも高くなると、チェック弁20が閉じるため、油圧ポンプ14からブレーキピストン25に供給された作動油がアキュムレータ16に流れることが防止される。

0062

図10は、本発明の第2実施形態に係る車両のブレーキシステムを備えた油圧システムを示す概略構成図である。図10において、本実施形態のブレーキシステム12は、上記の第1実施形態の構成に加えて、圧力センサ51を備えている。圧力センサ51は、アキュムレータ16に蓄圧される作動油が流れる油路28の圧力を検出する。圧力センサ51は、アキュムレータ16に蓄圧される作動油の圧力を検出する圧力検出部を構成する。

0063

また、ブレーキシステム12は、上記の第1実施形態におけるコントローラ50に代えて、コントローラ50Aを備えている。コントローラ50Aは、ストロークセンサ49及び圧力センサ51の検出信号に基づいて電磁切換弁17を制御する制御部を構成する。

0064

図11は、コントローラ50Aにより実行される制御処理の手順を示すフローチャートである。図11において、コントローラ50Aは、図2に示されるフローチャートと同様に、手順S101〜S105を実行する。コントローラ50Aは、手順S105を実行した後、圧力センサ51の検出信号を取得する(手順S111)。

0065

そして、コントローラ50Aは、圧力センサ51の検出信号に基づいて、アキュムレータ16が規定圧まで蓄圧されたかどうかを判断する(手順S112)。コントローラ50Aは、アキュムレータ16が規定圧まで蓄圧されていないと判断したときは、手順S111を再び実行する。

0066

コントローラ50Aは、アキュムレータ16が規定圧まで蓄圧されたと判断したときは、電磁切換弁17を制動位置30aに切り換えるための制動制御信号を電磁切換弁17のソレノイド操作部32に出力する(手順S107)。

0067

このように本実施形態においては、アキュムレータ16が規定圧まで蓄圧されると、電磁切換弁17が蓄圧位置30bから制動位置30aに切り換えられる。従って、油圧ポンプ14から吐出された作動油がアキュムレータ16に蓄圧される時間が短縮される。これにより、フォークリフト2の燃費を一層向上させることができる。

0068

なお、本発明は、上記実施形態には限定されない。例えば上記実施形態では、ブレーキバルブ19は1つの切換弁で構成されているが、特にその形態には限られず、ブレーキバルブ19を複数のバルブで構成してもよい。

0069

また、上記実施形態では、油圧ポンプ14と湿式ブレーキユニット15及びアキュムレータ16との間に電磁切換弁17が配置されているが、特にその形態には限られず、油圧ポンプ14と湿式ブレーキユニット15及びアキュムレータ16との間に配置される切換弁としては、例えばパイロット式の切換弁等であってもよい。

0070

また、上記実施形態のブレーキシステム12は、作動油を冷却する作動油クーラ18を備え、この作動油クーラ18により冷却された作動油を用いて湿式ブレーキディスク24を冷却しているが、本発明は、そのような作動油クーラ18を備えていないブレーキシステムにも適用可能である。

0071

また、上記実施形態のブレーキシステム12は、フォークリフト2に搭載されているが、本発明は、フォークリフト等の産業車両以外の車両にも適用可能である。

0072

2…フォークリフト(車両)、12…ブレーキシステム、13…ブレーキペダル(ブレーキ操作部)、14…油圧ポンプ、15…湿式ブレーキユニット(ブレーキユニット)、16…アキュムレータ、17…電磁切換弁(切換弁)、19…ブレーキバルブ、20…チェック弁、21…リリーフ弁、30a…制動位置(第1位置)、30b…蓄圧位置(第2位置)、49…ストロークセンサ(操作検出部)、50,50A…コントローラ(制御部)、51…圧力センサ(圧力検出部)。

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