図面 (/)

技術 タオル地及びその製造方法

出願人 伊澤タオル株式会社
発明者 伊澤正司
出願日 2020年9月15日 (10ヶ月経過) 出願番号 2020-154560
公開日 2021年1月21日 (5ヶ月経過) 公開番号 2021-006671
状態 未査定
技術分野 トイレットペーパー・同用具 織物 糸;糸またはロープの機械的な仕上げ
主要キーワード 直立性 フェイスタオル 平行繊維 不均斉 撚糸構造 タオル織物 タオル織機 接結点
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2021年1月21日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

パイル立ちが良く、カサ高でふんわりした風合いとさらっとした触感を併せ持ち、且つ毛羽落ちしにくいタオル地及びその製造方法を提供する。

解決手段

地糸パイル糸係止されて構成されるタオル地であって、パイル糸は、同じ方向に下撚りされた2本以上の単糸が、下撚りとは逆方向の上撚りされて一体となった構造を有する、タオル地であって、好ましくは、前記単糸は、空気紡績糸で構成され、前記単糸の糸番手は、8〜120番であるタオル地。

概要

背景

近年、消費者の多様なニーズに伴い、タオル風合いや高機能性が求められている。その中で、風合いについてはタオルの薄地や厚地に関係なく、カサが高く、ふんわり感のある風合いを持つ、いわゆる高級感のあるタオルのニーズが高い。かかるふんわり感を追究するため、例えば、単繊維繊度が1デニール近傍の細繊度原綿等を用いたタオルがあるが、ソフト感は得られものの、反発性に乏しくカサ高の物は得られにくい。また、をかいた時やふろ上がりにタオルで水分を拭いたときに、カサがないものは扁平でペタッとした肌触りで不快であり、さらっとした風合いが求められている。一方、機能性ではタオルの毛羽落ちについて課題があり、例えば、洗濯中や着用時にタオルの毛羽が他の衣服に付き、見苦しく、かかる改善が求められる。従って、カサ高でふんわりした風合いとさらっとした触感を併せ持ち、且つ毛羽落ちしにくいタオル地等が求められる。

かかる課題に対して、技術的見地から通常の主流になっているリング紡績糸を用いた種々の撚糸加工が提案されている。まず、カサ高性を付与する方法として、紡績糸単糸水溶性糸を合撚し、これを該紡績糸の元撚りと逆の方向に解撚し、織編み物に作製、その後に前記水溶糸を溶解除去する方法が提案されている(特許文献1)。また、コストダウンのためこの水溶性糸を用いずに、紡績糸の単糸糊付け、乾燥し、次いで該紡績糸の逆方向に解撚する、紡績糸の加工が提案されている(特許文献2)。また、美麗な目風の編み物を得るため、1本の単糸で糸軸に沿って、S撚りとZ撚りが交互にねじれた状態に連続的に融着させた合繊の強撚調加工糸が提案されている(特許文献3)。また、シャリ感の風合いを得るべく、天然繊維或いは化繊の紡績糸の単糸と熱可塑性合繊マルチフィラメント糸合糸する際に、該フィラメント糸を前記紡績糸単糸と逆方向に仮より縮加工する。次いで、合糸し、前記紡績糸単糸と同じ方向に加撚した交撚糸が提案されている(特許文献4)。

一方、空気紡績糸では起毛による脱毛率を抑えるため、ヨコ糸に空気紡績糸の双糸を用いる起毛毛布が提案されている(特許文献5)。また、空気紡績糸で、糸の中心部の平行繊維部が20〜30%配置させた紡績糸で、吸水性、風合い、毛羽落ちの抑制に効果があるタオル製品が提案されている(特許文献6)。

しかし、これらの撚糸方法では、特許文献1に開示の発明は水溶性糸が溶解除去されるため、実質的には溶解されない紡績糸の単糸の解撚であり、本発明とは異なる。特許文献2に開示の発明も糊付けしてからの単糸の解撚であり、本発明とは異なる。特許文献3に開示の発明は1本の糸の長さ方向にSとZ撚りが交互に存在させた糸であり、本発明とは異なる。特許文献4に開示の発明は結果的に天然繊維或いは化繊の紡績糸と同方向に撚りをかけるので、該当しない。

また、空気紡績糸関係では、特許文献5に開示の発明は単にヨコ糸に空気紡績糸を双糸にしただけで、逆方向に解撚する撚糸方法ではなく、本発明とは異なる。特許文献6に開示の発明は空気紡績糸としては最も関連性が高いが、この紡績糸をそのまま用いるもので、本発明の2本以上に引き揃えてから逆に解撚する方法ではない。また、得られるカサ高性、ふんわりした風合い、さらっとした触感、毛羽落ちしにくいことの特徴については定量的に明示されず、且つかかる効果が不十分である(本発明の比較例として記載)。

以上のように、いずれの特許文献についてもパイル立ちが良く、カサ高でふんわりした風合いとさらっとした触感を併せ持ち、且つ毛羽落ちしにくいタオル地について明記したものは見当たらないのが、現状である。

ここでタオルに求められるカサ高性に直結するふんわり感の風合いを評価する物理特性について述べる。良く経験するようにタオルを使ったときのふんわり感は高級感があり気持ち良く感じるものであるが、かかる評価はこれまでは人(評価者)による官能評価であった。ここで人による風合い評価と物理量との関係からふんわり感は圧縮仕事量(WC)(gf.cm2)と相関性が強く、これで表わすことが好ましいと言われている(非特許文献1、P96−P98)。つまり、タオル地に荷重をかけたときの圧縮仕事量(エネルギー)が高いほど、タオルがよく圧縮されやすく、大きな膨らみ=ふんわり感が高いことを示す。後述するように、本発明の実施例の評価に適用する。

概要

パイル立ちが良く、カサ高でふんわりした風合いとさらっとした触感を併せ持ち、且つ毛羽落ちしにくいタオル地及びその製造方法を提供する。地糸パイル糸係止されて構成されるタオル地であって、パイル糸は、同じ方向に下撚りされた2本以上の単糸が、下撚りとは逆方向の上撚りされて一体となった構造を有する、タオル地であって、好ましくは、前記単糸は、空気紡績糸で構成され、前記単糸の糸番手は、8〜120番であるタオル地。

目的

本発明では、上記課題を解決し、パイル立ちが良く、カサ高でふんわりした風合いとさらっとした触感を併せ持ち、且つ毛羽落ちしにくいタオル地及びその製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

地糸パイル糸係止されて構成されるタオル地であって、前記パイル糸は、同じ方向に下撚りされた2本以上の単糸を有し、前記パイル糸は、前記2本以上の単糸が下撚りとは逆方向に撚られて一体となった構造を有する、タオル地。

請求項2

前記単糸は、空気紡績糸で構成された、請求項1に記載のタオル地。

請求項3

前記単糸の糸番手は、8〜120番である、請求項1又は2に記載のタオル地。

請求項4

前記単糸は、綿の混率が60重量%以上で構成される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のタオル地。

請求項5

目付が100〜1000g/m2である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のタオル地。

請求項6

パイル糸が係止されて構成されるタオル地であって、同じ方向に下撚りされた2本以上の単糸を引き揃える工程と、前記2本以上の単糸を、下撚りとは逆方向の上撚りで解撚してパイル糸を形成する工程と、タテ地糸とヨコ地糸とが交差した地糸に前記パイル糸を係止する工程と、を備える、タオル地の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、タオル地及びその製造方法に関し、より詳しくは、パイル立ちが良く、カサ高でふんわりした風合いとさらっとした触感を併せ持ち、且つ毛羽落ちしにくいタオル地及びその製造方法に関する。

背景技術

0002

近年、消費者の多様なニーズに伴い、タオルの風合いや高機能性が求められている。その中で、風合いについてはタオルの薄地や厚地に関係なく、カサが高く、ふんわり感のある風合いを持つ、いわゆる高級感のあるタオルのニーズが高い。かかるふんわり感を追究するため、例えば、単繊維繊度が1デニール近傍の細繊度原綿等を用いたタオルがあるが、ソフト感は得られものの、反発性に乏しくカサ高の物は得られにくい。また、をかいた時やふろ上がりにタオルで水分を拭いたときに、カサがないものは扁平でペタッとした肌触りで不快であり、さらっとした風合いが求められている。一方、機能性ではタオルの毛羽落ちについて課題があり、例えば、洗濯中や着用時にタオルの毛羽が他の衣服に付き、見苦しく、かかる改善が求められる。従って、カサ高でふんわりした風合いとさらっとした触感を併せ持ち、且つ毛羽落ちしにくいタオル地等が求められる。

0003

かかる課題に対して、技術的見地から通常の主流になっているリング紡績糸を用いた種々の撚糸加工が提案されている。まず、カサ高性を付与する方法として、紡績糸単糸水溶性糸を合撚し、これを該紡績糸の元撚りと逆の方向に解撚し、織編み物に作製、その後に前記水溶糸を溶解除去する方法が提案されている(特許文献1)。また、コストダウンのためこの水溶性糸を用いずに、紡績糸の単糸糊付け、乾燥し、次いで該紡績糸の逆方向に解撚する、紡績糸の加工が提案されている(特許文献2)。また、美麗な目風の編み物を得るため、1本の単糸で糸軸に沿って、S撚りとZ撚りが交互にねじれた状態に連続的に融着させた合繊の強撚調加工糸が提案されている(特許文献3)。また、シャリ感の風合いを得るべく、天然繊維或いは化繊の紡績糸の単糸と熱可塑性合繊マルチフィラメント糸合糸する際に、該フィラメント糸を前記紡績糸単糸と逆方向に仮より縮加工する。次いで、合糸し、前記紡績糸単糸と同じ方向に加撚した交撚糸が提案されている(特許文献4)。

0004

一方、空気紡績糸では起毛による脱毛率を抑えるため、ヨコ糸に空気紡績糸の双糸を用いる起毛毛布が提案されている(特許文献5)。また、空気紡績糸で、糸の中心部の平行繊維部が20〜30%配置させた紡績糸で、吸水性、風合い、毛羽落ちの抑制に効果があるタオル製品が提案されている(特許文献6)。

0005

しかし、これらの撚糸方法では、特許文献1に開示の発明は水溶性糸が溶解除去されるため、実質的には溶解されない紡績糸の単糸の解撚であり、本発明とは異なる。特許文献2に開示の発明も糊付けしてからの単糸の解撚であり、本発明とは異なる。特許文献3に開示の発明は1本の糸の長さ方向にSとZ撚りが交互に存在させた糸であり、本発明とは異なる。特許文献4に開示の発明は結果的に天然繊維或いは化繊の紡績糸と同方向に撚りをかけるので、該当しない。

0006

また、空気紡績糸関係では、特許文献5に開示の発明は単にヨコ糸に空気紡績糸を双糸にしただけで、逆方向に解撚する撚糸方法ではなく、本発明とは異なる。特許文献6に開示の発明は空気紡績糸としては最も関連性が高いが、この紡績糸をそのまま用いるもので、本発明の2本以上に引き揃えてから逆に解撚する方法ではない。また、得られるカサ高性、ふんわりした風合い、さらっとした触感、毛羽落ちしにくいことの特徴については定量的に明示されず、且つかかる効果が不十分である(本発明の比較例として記載)。

0007

以上のように、いずれの特許文献についてもパイル立ちが良く、カサ高でふんわりした風合いとさらっとした触感を併せ持ち、且つ毛羽落ちしにくいタオル地について明記したものは見当たらないのが、現状である。

0008

ここでタオルに求められるカサ高性に直結するふんわり感の風合いを評価する物理特性について述べる。良く経験するようにタオルを使ったときのふんわり感は高級感があり気持ち良く感じるものであるが、かかる評価はこれまでは人(評価者)による官能評価であった。ここで人による風合い評価と物理量との関係からふんわり感は圧縮仕事量(WC)(gf.cm2)と相関性が強く、これで表わすことが好ましいと言われている(非特許文献1、P96−P98)。つまり、タオル地に荷重をかけたときの圧縮仕事量(エネルギー)が高いほど、タオルがよく圧縮されやすく、大きな膨らみ=ふんわり感が高いことを示す。後述するように、本発明の実施例の評価に適用する。

0009

特許第4393357号公報
特開2014−25173号公報
特開昭53−98442号公報
実開昭51−12747号公報
特開昭53−111164号公報
特開2016−220807号公報

先行技術

0010

テキスタイルエンジニアリングジャーナル、2014、VOL60、NO6、91−98、バスタオルの[触感]と物理特性との関係

発明が解決しようとする課題

0011

本発明では、上記課題を解決し、パイル立ちが良く、カサ高でふんわりした風合いとさらっとした触感を併せ持ち、且つ毛羽落ちしにくいタオル地及びその製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0012

上記課題を解決するために、請求項1に記載のタオル地は、
地糸パイル糸係止されて構成されるタオル地であって、
前記パイル糸は、同じ方向に下撚りされた2本以上の単糸を有し、
前記パイル糸は、前記2本以上の単糸が下撚りとは逆方向の上撚りされていることを特徴とする。

0013

請求項2に記載のタオル地は、請求項1に記載のタオル地において、
前記単糸は、空気紡績糸で構成されることを特徴とすれば、本構成を有しない場合に比して、
パイル立ちが更に高まり、カサが高いタオル地が得られるので好ましい。

0014

請求項3に記載のタオル地は、請求項1又は2に記載のタオル地において、
前記単糸の糸番手は、8〜120番であることを特徴とすれば、
タオル地として使用するのに好ましい。

0015

請求項4に記載のタオル地は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のタオル地において、
前記単糸は、綿の混率が60重量%以上で構成されることを特徴とすれば、
綿の持つ風合い、吸水性、吸湿性満足できるので好ましい。

0016

請求項5に記載のタオル地は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のタオル地において、
目付が100〜1000g/m2であることを特徴とすれば、
風合い、毛羽落ち性の効果が発揮できるので好ましい。

0017

上記課題を解決するために、請求項6に記載のタオル地の製造方法は、
パイル糸が係止されて構成されるタオル地であって、
同じ方向に下撚りされた2本以上の単糸を引き揃える工程と、
前記2本以上の単糸を、下撚りとは逆方向の上撚りで解撚してパイル糸を形成する工程と、
タテ地糸とヨコ地糸とが交差した地糸に前記パイル糸を係止する工程と、
を備えることを特徴とする。

発明の効果

0018

本発明によれば、パイル立ちが良く、カサ高でふんわりした風合いとさらっとした触感を併せ持ち、且つ毛羽落ちしにくいタオル地及びその製造方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0019

を用いた撚糸加工糸の第1実施形態の拡大写真であり、(a)は双糸解撚の撚糸加工糸、(b)は比較例1の引き揃えた糸、(c)は比較例2の双糸追撚の撚糸加工糸を示す。
実施例1に係るパイル糸の拡大写真であり、(a)は空気紡績糸を双糸解撚した撚糸、(b)は空気紡績糸の単糸を解撚加工せずに引き揃えた比較例1の糸、(c)はリング紡績糸を双糸解撚した比較例2の撚糸を示す。
実施例1に係るパイル糸を用いたタオル織機のパイル立ちの拡大写真であり、空気紡績糸を用いたタオル織機のパイル立ちを示す。
実施例1に係るパイル糸を用いたタオル織機のパイル立ちの拡大写真であり、空気紡績糸の単糸を解撚加工せずに引き揃えた比較例1の糸を用いたタオル織機のパイル立ちを示す。
実施例1に係るパイル糸を用いたタオル織機のパイル立ちの拡大写真であり、リング紡績糸を双糸解撚した比較例2の撚糸を用いたタオル織機のパイル立ちを示す。
タオル地からセロハンテープに付着した毛羽の写真であり、空気紡績糸を用いたタオル織機の毛羽抜け性を示す。
タオル地からセロハンテープに付着した毛羽の写真であり、空気紡績糸の単糸を解撚加工せずに引き揃えた比較例1の糸を用いたタオル織機の毛羽抜け性を示す。
タオル地からセロハンテープに付着した毛羽の写真であり、リング紡績糸を双糸解撚した比較例2の撚糸を用いたタオル織機の毛羽抜け性を示す。

0020

以下、図1の写真を用い、本発明に係る撚糸技術について太紐を用いた第1実施形態(モデルテスト)を、その製造方法と共に説明する。第1実施形態に係る撚糸の製造は、例えばZ方向に下撚りされた単糸の紡績糸を2本以上に引き揃える。引き揃え本数は、2本以上であれば制限するものではないが、仕上がり番手の太さ、糸の取り扱いの煩雑性、引き揃え設備の点から2本を引き揃えることが特に好ましい。また、単糸の糸番手が細いものは3〜4本引き揃えても構わない。なお、4本を超える場合はかかる煩雑性等の負担が大きくなり、採用しにくい。次いで、この2本以上に引き揃えた単糸を撚糸機で解撚加工する。例えばZ方向に下撚りされた単糸であれば、この引き揃えた糸を単糸の撚り方向と逆方向(S方向)に上撚りをかけて解撚加工する。このときの上撚り数については特に制約するのもではないが、タオル地の求める風合い、毛羽落ち性によって、上撚り数を適宜調整する。なお、上撚り数の例を挙げると、単糸を2本引き揃えた場合で、上撚り数(率)は引き揃える前の単糸の下撚り数の20〜80%の範囲で逆方向に上撚りをかけ解撚することが本発明に係る効果を発揮できることから好ましい。

0021

図1は、太紐を用いた撚糸加工糸の第1実施形態の拡大写真であり、(a)は第1実施形態に係る双糸解撚の撚糸加工糸、(b)は比較例1の引き揃えた糸、(c)は比較例2の双糸追撚の撚糸加工糸を示す。パイル糸の単糸として、Z方向に5.6回/インチに下撚りされた直径5.0mm、長さ23.6cmの綿の紐を2本準備する。Z方向に下撚りされた単糸2本を引き揃えた後に、2本を纏めて単糸とは逆方向のS撚りで4回上撚りをかけて解撚する(双糸解撚)。ここで、図1(a)は、単糸2本を引き揃えて両端をセロハンテープで止め、下記の方法で上撚りをかけた撚り糸撮影した写真(マイクロスコープ、(株)キーエンス社製、1.0倍)を示す。

0022

引き揃えた状態の比較例として、下撚りZの単糸2本を単に引き揃えた(上撚り加工なし)写真を図1(b)に示す(比較例1)。単糸を単に引き揃えたもので、平凡な双糸である。これはタオル地の双糸使いとして広汎に使われている。また、下撚りZの単糸2本を引き揃えた後に、2本を纏めて単糸と同じZ撚りで4回上撚りをかけた双糸追撚の撚糸加工糸の写真を図1(c)に示す(比較例2)。単糸のZ方向の下撚りと同方向に追撚したものであり、撚りで絞められた、均斉な糸である。撚りが強いのでシャリ感のある風合いを得る撚り糸として知られ、一般の織編み物等でよく使われている。

0023

一方、第1実施形態に係る双糸解撚した撚糸は、これまでに見たことがない、不均斉外観を呈する。双糸のねじれ部が強固に固まった、数か所の「撚り溜り」が存在し、この部分は風合いが比較的硬い。また、この撚り溜りと撚り溜りとの間に、単糸と単糸とが離れた、空隙(隙間)が多数存在する。単糸間の空隙は糸の接結点(撚り溜り)との間にあり、外力では容易に崩れず、空隙は安定に保持される。かかる撚糸構造は、撚り溜りが糸全体に剛性を与えるので、パイル糸の直立性が得られ、いわゆるパイル立ち性に優れる。また、撚り溜りは表面に細かい凹凸を持つので、双糸解撚した撚糸をパイル糸に用いると、表面がさらっとした触感のタオル地が創出される。また、単糸間の多数の空隙は空気を多く含み、糸の膨らみが大きく、これをパイル糸に用いたタオル地はカサが高く、ふっくらした風合いが得られる。また、空隙は容易に潰れず、洗濯しても風合いの変化が少ない。

0024

次に、第1実施形態に係る撚糸を用いたタオル地について述べる。タオル地は、一般的に、パイル糸と2本の地糸から構成される。地糸はタオル地の中心にあり、タテ地糸とヨコ地糸から構成され、表裏のパイル糸を把持する。パイル糸は、タオルの表と裏に大きなループを持つ、タテパイル糸である。タオル地のパイル糸と地糸の構成比率は、一般的に、パイル糸:65〜80重量%、地糸は35〜20重量%であり、構成比率の高いパイル糸はタオル地の風合いや毛羽落ち性等の性能に直結する。

0025

パイル糸の素材短繊維の紡績糸であれば限定するものではないが、風合い、吸湿性、吸水性に優れることから、綿糸100%を用いることが好ましい。綿の他にレーヨンキュプラアクリルウールポリエステル等があるが、綿にこれらの素材を少量混紡しても構わない。レーヨン、キュプラは吸湿性、アクリル、ウールは保温性、ポリエステルは寸法安定性等が得られる。

0026

パイル糸の使用番手は、引き揃え前の単糸パイル糸の糸番手として8〜120番であることが好ましい。例えば厚地は10〜15番、中厚地は20〜40番、薄地は48〜100番が好適である。8番に満たないものは糸が太すぎて風合いが硬くなり、好ましくない。また、120番を超えるものは風合いが薄すぎて強度も弱くなり、好ましくない。

0027

第1実施形態に係る撚糸を用いたタオル地は、綿の混率が60重量%以上で構成されるタオル地であることが好ましい。これは綿の持つ風合い、吸水性、吸湿性を満足できる混率であり、パイル糸と地糸とも全て綿糸100%の物が特に好ましい。なお、混率40重量%以内で、地糸にレーヨンやキュプラを用いて吸湿性を高めたり、また、ウールを用いて暖かみを発現させることも構わない。

0028

第1実施形態に係る撚糸を用いたタオル地は、目付が100〜1000g/m2であり、風合い、毛羽落ち性の効果が発揮できる好ましい範囲である。タオル地の目付の具体的な用途の例を挙げると、目付100〜250g/m2のものは比較的薄地のものでフェイスタオル用途が好ましい。また、250〜450g/m2のものは汎用的なハンドタオル用途が好ましい。500〜1000g/m2のものは厚地用途でバスタオルが好適である。なお、100g/m2を満たないものは薄くカサがなく、また、1000g/m2を超えるものは厚すぎて、重く、いずれも好ましくない。

0029

(空気紡績糸への適用)
第1実施形態に係る撚糸として、剛性が高い空気紡績糸を適用すると、第1実施形態に係る撚糸の撚り溜り構造との相乗効果でパイル立ちが更に高まり、カサが高いタオル地が得られる。ここで、空気紡績糸は、短繊維のワタを空気で旋回しつつ紡績された糸をいい、特に制限するものではない。特に空気紡績糸のなかでは、紡績糸の中心部(芯)が平行繊維部20〜30%を持ち、外層部()が80〜70%を持つ、特許文献6に開示のような芯鞘型の空気紡績糸が好ましい。糸の中心部が平行繊維であるため剛性があるので、パイルの直立性が高く、パイル立ちが良い。また、紡績糸の構造上、従来のリング紡績糸に比べて毛羽が少ない。この紡績糸に第1実施形態に係る双糸解撚の撚り加工を組み合わせることにより、更に大きなカサ高な風合いと毛羽落ちが少なくなるので、最適な紡績糸である。なお、該紡績糸は吸水性にも優れているので、好適である。

0030

このように、第1実施形態に係る双糸解撚した撚糸は、空気紡績糸の単糸を採用し2本以上に引き揃え、次いで単糸の下撚り方向とは逆方向に糸を上撚り解撚することで、撚り溜りと単糸間の空隙が生まれ、パイル立ちが良く、カサ高性、ふっくらした風合い、さらっとした触感が得られる。また、同時に毛羽落ち性、毛羽抜け性を改善できる。

0031

はじめに、評価方法を説明し、その後、3つの実施例と評価方法に基いた評価結果を記載する。

0032

[評価方法]
(1)タオル地のパイル糸に用いた撚糸加工糸の評価
撚糸の糸の膨らみ、及び、毛羽の外観を写真撮影する(前記マイクロスコープ、200倍)。糸の太さは、この200倍での糸直径(mm)を測定して評価する。糸が太いほど膨らみが高く、良好である。

0033

(2)タオル地のパイル立ち性:パイル高さの評価
仕上がりタオル地の織物の厚さ(ヨコ地糸)をマイクロスコープで30倍で撮影する。この写真から、織物のパイル立性(パイルの直立性)に相関する、パイルの高さを評価する。タオル地の中央部(地糸部)に中央線を引き、表と裏にそれぞれ出ているパイル高さを10ヶ所測定し、その平均値をタオル地のパイル高さ(mm)として評価する。値が大なるほど、パイル立ちが大きく、膨らみのある風合いであり、好ましい。

0034

(3)タオル地のカサ高性の評価
厚みをJIS L−1096法に従って測定し、次に示すカサ高度(cm3/g)で評価する。
カサ高度(cm3/g)=厚み(mm)/目付(g/m2)×1000
カサ高性は、タオル地1g当たりの体積で表する。値が大きいほどカサ高であり、好ましいタオル地である。また、カサ高度は洗濯0回のほかに洗濯30回後のものを評価し、洗濯によるカサ高性の変化を評価する。

0035

(4)タオル地のふんわりした風合いの評価
非特許文献1に開示の「圧縮仕事量(WC)(gf.cm2)」を測定し、評価する。圧縮測定器KES−FB3−A(カトーテック社製)を用い、タオル地を一定の速度で圧縮させてその圧縮仕事量:WC(gf.cm2)を求める。測定は5箇所で行い、その平均値を表す。非特許文献1の風合いと物理量との関係で説明したように、ふんわり感は圧縮仕事量と相関性が強い。測定結果生地に圧縮させたときのエネルギーを示し、値が大きいほどタオルがよく圧縮され、大きな膨らみ=ふんわり感が高いことを示す。

0036

(5)タオル地のさらっとした触感の評価
タオル地のさらっとした触感の評価は、評価者10人で触ったときの官能評価の平均値で、次の4段階で評価する。さらっとした触感で、優れている(◎)、良い(〇)、普通(△)、劣る(×)で評価する。

0037

(6)タオル地の洗濯による毛羽落ち性の評価
洗濯による毛羽落ちは、JIS L−0217、103法に従って評価する。毛羽落ち率(%)は次式で求め、値が小さいほど毛羽落ちが少なく、良好である。
毛羽落ち率(%)=(洗濯後脱落した毛羽の重さ(W1))/(洗濯前のタオルの重さ(W0))×100

0038

(7)タオル地のセロハンテープによる毛羽抜け性の評価
QTEC試験法(QTEC−NTM1)の毛羽付着試験方法に従って、セロハンテープによる毛羽抜け性を評価する。試験概要は、4.0Kpaの重錘重り)の下部にセロハンテープを貼り、テープ接着面をタオル地の表面にあて、5秒間乗せる。これをタオル地から剥がし、テープについている毛羽の少なさ〜多さ(毛抜け性)を次の5段階で、視感判定する。5級(毛羽抜けがなく、優れている)、4級(毛羽抜けが少なく、良好)、3級(毛羽抜けが普通)、2級(毛羽抜けがあり、良くない)、1級(毛羽抜けが多く、不良)、の5段階である。

0039

(実施例1)
(1)タオル地の製造方法と評価
A.撚糸加工
パイル糸として紡績糸の中心部(芯)が平行繊維部20〜30%に、外層部(鞘)が80〜70%を持つ芯鞘型の空気紡績糸の40番、Z撚り、撚り数18回/インチの単糸を準備した。次いで、この下撚りされた単糸を2本引き揃えて、撚糸機で下撚りとは逆方向のS撚りで9回/インチの撚り数で上撚りし、解撚加工した(上撚り率:50%)。図2は、実施例1に係るパイル糸の拡大写真であり、(a)は空気紡績糸を双糸解撚した撚糸、(b)は空気紡績糸の単糸を解撚加工せずに引き揃えた糸(比較例1、後述)、(c)はリング紡績糸を双糸解撚した撚糸(比較例2、後述)を示す。図2(a)の写真から、糸の直径を測定し、毛羽の外観を評価した。

0040

(比較例1)
空気紡績糸の単糸を解撚加工せずに単に引き揃えた糸をパイル糸に用いた以外は実施例1に従って、製織、加工、仕上げた。仕上げたタオル地の厚みは3.80mm、目付は430g/m2であった。また、洗濯30回後の厚みは3.70mmで目付は430g/m2であった。評価は実施例1に従って評価し、結果を表1に併記した。

0041

(比較例2)
リング紡績糸の40番、Z撚り、撚り数18回/インチの単糸を用いた以外は実施例1と同様に解撚加工し、製織、加工、仕上げた。仕上げたタオル地は厚み3.03mm、目付415g/m2であった。洗濯30回後の厚みは2.97mmで目付は415g/m2であった。評価は実施例1に従って評価し、結果を表1に併記した。

0042

B.タオル織物の加工
次いでこの解撚した40番双糸をタテパイル糸に用い、タテ地糸はリング紡績糸の24番双糸を、ヨコ地糸はリング紡績糸の16番単糸を用いてタオル織機で製織した。製織した生機は通常の綿の加工条件で、糊抜き精練、晒加工、蛍光染料で白染めし、仕上げた。図3は、実施例1に係るパイル糸を用いたタオル織機のパイル立ちの拡大写真であり、図3(a)は空気紡績糸を用いたタオル織機のパイル立ち、図3(b)は空気紡績糸の単糸を解撚加工せずに引き揃えた糸(比較例1)を用いたタオル織機のパイル立ち、図3(c)はリング紡績糸を双糸解撚した撚糸(比較例2)を用いたタオル織機のパイル立ちを示す。図4は、実施例1に係るパイル糸を用いたタオル地からセロハンテープに付着した毛羽の写真であり、図4(a)は空気紡績糸を用いたタオル織機の毛羽抜け性、図4(b)は空気紡績糸の単糸を解撚加工せずに引き揃えた糸(比較例1)を用いたタオル織機の毛羽抜け性、図4(c)はリング紡績糸を双糸解撚した撚糸(比較例2)を用いたタオル織機の毛羽抜け性を示す。仕上げたタオル地は厚み4.64mm、目付437g/m2であった。また、洗濯30回後の厚みは4.46mm、目付は437g/m2であった。評価は前記測定方法に従って、タオル地のパイル糸の高さ、カサ高度、ふっくらとした風合いの物理量、さらっとした触感、毛羽の落ちやすさ、毛抜け性を評価した。

0043

0044

(2)評価結果
A.撚糸の評価
実施例1の図2(a)の撚糸写真(200倍拡大)から明らかなように、実施例1の糸は糸が太く(200倍の拡大写真で糸の直径8〜10mm)、膨らみがあり、毛羽も少ない糸であった。パイル糸として極めて好ましい外観であった。一方、図2(b)に示す比較例1は、単糸を2本引き揃えたもので、単糸の毛羽が少しあり、糸が細く(同拡大写真で単糸の直径4〜5mm)、膨らみが少ない糸であった。また、図2(c)に示す比較例2は、糸は太いものの(同拡大写真で糸の直径8〜10mm)、毛羽が長く、多い糸であった。

0045

B.タオル織物の評価
表1から明らかなように、実施例1のタオル地は、パイル立ちがよく、カサ高性に優れ、ふんわりした風合いを持ち、さらっとした触感で毛羽落ち性、毛羽抜け性が少ない、素晴らしいタオル地であった。詳細には、パイル高さは3.79mmで、比較例1に対して15%アップ、比較例2に対しては49.8%アップしている。同様に、カサ高度は10.62cm3/gで、比較例1、2に対し、1.2倍〜1.5倍アップ、圧縮仕事量も4.68gf.cm2で、23%〜34%とそれぞれ大きくアップしていた。さらっとした触感は官能評価で最もレベルの高いものであった。また、洗濯での毛羽落ち率は25%〜73%毛羽落ちしにくかった。セロハンテープでの毛羽抜け性も4−5級で、最も毛羽抜けしにくいタオル地であった。なお、洗濯30回後のカサ高度は10.21cm3/gであり、洗濯前の物と殆ど変わらず、洗濯してもカサ高く、ふんわりした風合いが維持されていた。また、吸水性は手元スポイトでタオルの表面に水を0.7ml程度、滴下した結果、1秒以下の速度で吸水され、優れていることを確認した。

0046

この仕上がったタオルをハンドタオルに縫製し、実用テストを行った。まず、風合いはカサ高でふんわりした風合いが心地よく、高級感に溢れていた。また、汗をかいた後はべたつかずにさらっとした触感で、吸汗性もあり、気持ちが良いものであった。更に洗濯した場合のタオルの毛羽落ちは殆どなく、他の衣服に毛羽が付かず、極めて快適なハンドタオルであった。

0047

一方、比較例1は実施例1に比べて全体的に劣り、特にカサ高性、ふっくら風合い、さらっとした触感に劣っていた。比較例2は全体にかなり劣り、特にカサ高の風合い、さらりとした触感、毛羽落ち性、毛羽抜け性について劣っていた。

0048

(実施例2)
パイル糸として実施例1の芯鞘型の空気紡績糸を用い、糸番手24番、Z撚り、撚り数13回/インチの単糸を準備した。次いでこの下撚りされた単糸を2本引き揃えて、撚糸機で単糸とは逆方向のS撚りで6回/インチの撚り数で解撚した(上撚率:46%)。この解撚した24番双糸をタテパイル糸に用い、タテ糸地糸はリング紡績糸の20番双糸、ヨコ糸地糸はリング紡績糸の14番単糸で織物に製織した以外、実施例1に従って、糊抜き精練、晒加工し、仕上げた。仕上げたタオル地は厚み5.98mm、目付572g/m2、カサ高度は10.45(cm3/g)であった。これをバスタオルに縫製、着用した。着用での風合いはカサがあり、非常にふっくらした風合いであった。また、ふろ上がりのさらっとした触感で吸水性もよく、気持ち良いブルーのタオルであった。また、洗濯しても他の衣類に毛羽落ちがほとんどなく、快適なタオルであった。更に、洗濯しても初期のカサ高く、ふんわりした風合い、さらっとした触感があまり失われず、耐久性のある風合いを持つタオルであった。

0049

(実施例3)
パイル糸として実施例1の芯鞘型の空気紡績糸の80番、Z撚り、撚り数25回/インチの単糸を準備した。次いでこの下撚りされた単糸を2本引き揃えて、撚糸機で単糸とは逆方向のS撚りで12回/インチの撚り数で解撚した(上撚率:48%)。この解撚した80番双糸をタテパイル糸に用い、タテ糸地糸はリング紡績糸の30番双糸とヨコ地糸はリング紡績糸の18番の単糸で織物に製織した以外、実施例1に従って、糊抜き精練、晒加工し、仕上げた。仕上げたタオル地はパイル立ちも大きく、厚み3.21mm、目付305g/m2、カサ高度は10.52(cm3/g)であった。ついでフェイスタオルに縫製、着用した。着用での風合いは薄地ながらカサがあり、非常にソフトでふっくらした風合いであった。また、顔を洗った後のさらっとした触感で拭き心地の良いタオルであった。また、洗濯での毛羽落ちや他の衣類への毛羽が付きにくく、着用性に優れた素晴らしいフェイスタオルであった。また、洗濯での風合いの変化が少なく、長期間着用することができた。

実施例

0050

以上のように、本発明のタオル地は従来技術では得られなかった、パイル立ちが良く、カサ高でふんわりした風合いとさらっとした触感を併せ持ち、且つ毛羽落ちしにくいタオル地を得ることができた。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い法人

関連性が強い法人一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ