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技術 二重容器用キャップ

出願人 株式会社吉野工業所
発明者 早川茂
出願日 2019年6月27日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2019-120400
公開日 2021年1月14日 (3ヶ月経過) 公開番号 2021-004089
状態 未査定
技術分野 容器の蓋 一体成形容器
主要キーワード 放射状スリット 口部周壁 収容空間側 液シール性 軟材質 内層体 周方向領域 吸気弁体
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2021年1月14日)のものです。
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図面 (4)

課題

キャップ本体に対する逆止弁組立て作業を容易にするとともに、軟材質の逆止弁を小型化して樹脂量を低減することができる二重容器用キャップを提供する。

解決手段

本発明に係る二重容器用キャップ1は、内層体3と注出孔14aとの間の流路に設けられた軟材質の第1逆止弁30と、第1逆止弁30と注出孔14aとの間の流路に設けられた第2逆止弁43と、を備え、第1逆止弁30と第2逆止弁43との間には内容物貯留空間Lが設けられており、キャップ本体10は、口部4aに装着される下キャップ10aと、注出孔14aを有する上キャップ10bと、を備え、第2逆止弁43は、下キャップ10aと上キャップ10bとの間に配置され、第1逆止弁30は、スリット弁31を有し、第1逆止弁30は、下キャップ10aに設けられた環状の弁固定部23の下端部に下方から装着されていることを特徴とする。

概要

背景

従来、内容物を収容する容器本体の口部に吐出口を備えた吐出キャップを装着した構成を有し、容器本体の胴部押圧スクイズ)することで、容器本体に収容されている内容物を吐出口から所望の量だけ吐出させることができるようにした吐出容器が知られている。

また、このような吐出容器として、容器本体を外層体の内側に減容変形可能な内層体を収容した二重容器に構成するとともに、容器本体から注出孔を通した内容物の吐出を許容する一方、内容物や外気の容器本体内への流入を阻止するスリット弁構造逆止弁を設けた構成のものが知られている。

このような構成の吐出容器では、容器本体の胴部を押圧して内容物を吐出させた後、胴部の押圧を解除すると、逆止弁により注出孔から容器本体に向けた内容物や外気の流入が阻止されるとともに、吐出キャップに設けた吸気口(外気導入孔)から外層体と内層体との間に外気を導入して内層体を減容変形させたまま外層体を元の形状に復元させることができるので、内容物を外気と置換させることなく吐出させ、これにより容器本体の内部に残った内容物を空気と触れづらくしてその劣化変質を抑制することができる。

ここで、上記のような吐出容器を、若干の固形物を含んだ内容物や、具入りの内容物を収容する用途に用いる場合、スリット弁を構成するスリットに、内容物に含まれる固形物が挟まってスリット弁が閉じなくなる虞がある。そして、吐出後にスリットが開いたままとなった場合には、外気が内容物の収容空間側侵入して内容物の劣化や変質につながる虞がある。

このような課題を解決するため、特許文献1には、容器本体の内部から注出孔までの内容物の流路に第1逆止弁及び第2逆止弁からなる2つの逆止弁を設け、2つの逆止弁の間に、内容物の吐出後に残留内容物の一部が貯留される内容物貯留空間を設けた吐出容器が開示されている。

このような吐出容器によれば、内容物の吐出後に残留した内容物の一部が内容物貯留空間に貯留されてスリット弁のスリットを覆うことで、いわゆる液シールを構成し、内層体への外気の侵入を抑制することができる。

概要

キャップ本体に対する逆止弁の組立て作業を容易にするとともに、軟材質の逆止弁を小型化して樹脂量を低減することができる二重容器用キャップを提供する。本発明に係る二重容器用キャップ1は、内層体3と注出孔14aとの間の流路に設けられた軟材質の第1逆止弁30と、第1逆止弁30と注出孔14aとの間の流路に設けられた第2逆止弁43と、を備え、第1逆止弁30と第2逆止弁43との間には内容物貯留空間Lが設けられており、キャップ本体10は、口部4aに装着される下キャップ10aと、注出孔14aを有する上キャップ10bと、を備え、第2逆止弁43は、下キャップ10aと上キャップ10bとの間に配置され、第1逆止弁30は、スリット弁31を有し、第1逆止弁30は、下キャップ10aに設けられた環状の弁固定部23の下端部に下方から装着されていることを特徴とする。

目的

本発明は、キャップ本体に対する逆止弁の組立て作業を容易にするとともに、軟材質の逆止弁を小型化して樹脂量を低減することができる二重容器用キャップを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

内容物を収容する内層体と該内層体を収容するスクイズ可能な外層体とを備える二重容器本体に装着する二重容器用キャップであって、前記内層体からの内容物を注出する注出孔を有し、前記二重容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、前記内層体と前記注出孔との間の流路に設けられ、閉塞状態において前記内層体からの内容物の流出を遮断する一方、前記外層体のスクイズによる前記内層体内の圧力上昇によって開放状態となり前記内層体からの内容物を通過させる軟材質の第1逆止弁と、該第1逆止弁と前記注出孔との間の流路に設けられ、閉塞状態において前記内層体からの内容物の流出を遮断する一方、前記外層体のスクイズによる前記内層体内の圧力上昇によって前記第1逆止弁と共に開放状態となり前記内層体からの内容物を通過させる第2逆止弁と、を備え、前記第1逆止弁と前記第2逆止弁との間には、内容物の吐出後に残留内容物の一部が貯留される内容物貯留空間が設けられており、前記キャップ本体は、前記口部に装着される下キャップと、前記注出孔を有し、前記下キャップの上方に位置する上キャップと、を備え、前記第2逆止弁は、前記下キャップと前記上キャップとの間に配置され、前記第1逆止弁は、スリット弁を有し、前記第1逆止弁は、前記下キャップに設けられた環状の弁固定部の下端部に下方から装着されていることを特徴とする二重容器用キャップ。

請求項2

前記弁固定部は、同心二重配置された外筒内筒とを有し、前記第1逆止弁は、前記外筒と前記内筒との間に嵌合保持される環状の嵌合壁を有する、請求項1に記載の二重容器用キャップ。

請求項3

前記内筒は、前記外筒よりも下方に突出している、請求項2に記載の二重容器用キャップ。

請求項4

前記外筒の内周面に、前記嵌合壁の外周面係合する爪部が設けられている、請求項2または3に記載の二重容器用キャップ。

請求項5

前記爪部は、前記外筒の内周面に連なる基端部から先端部に向けて斜め上向きに延在しており、前記嵌合壁を前記外筒と前記内筒との間に差し込む際に、前記先端部が径方向外側に弾性変形するように構成されている、請求項4に記載の二重容器用キャップ。

請求項6

前記第2逆止弁は、外周縁部が弾性アームによって支持される弁体を有し、前記第2逆止弁の閉塞状態において前記弁体が着座する弁座が前記内筒に設けられている、請求項2〜5の何れか一項に記載の二重容器用キャップ。

請求項7

前記第2逆止弁は、前記内層体から前記注出孔への内容物の流路を取り囲む環状壁の内周面に一体に設けられ、前記環状壁の下部が、前記外筒と前記内筒との間に保持されている、請求項2〜6の何れか一項に記載の二重容器用キャップ。

請求項8

前記キャップ本体には、前記外層体のスクイズ解除による復元に伴い、前記外層体と前記内層体との間の空間に外気を導入する外気導入孔が設けられており、前記外気導入孔を開閉する外気導入弁が前記環状壁の外周面に一体に設けられている、請求項7に記載の二重容器用キャップ。

技術分野

0001

本発明は、二重容器の口部に装着されて内容物を注出させる二重容器用キャップに関する。

背景技術

0002

従来、内容物を収容する容器本体の口部に吐出口を備えた吐出キャップを装着した構成を有し、容器本体の胴部押圧スクイズ)することで、容器本体に収容されている内容物を吐出口から所望の量だけ吐出させることができるようにした吐出容器が知られている。

0003

また、このような吐出容器として、容器本体を外層体の内側に減容変形可能な内層体を収容した二重容器に構成するとともに、容器本体から注出孔を通した内容物の吐出を許容する一方、内容物や外気の容器本体内への流入を阻止するスリット弁構造逆止弁を設けた構成のものが知られている。

0004

このような構成の吐出容器では、容器本体の胴部を押圧して内容物を吐出させた後、胴部の押圧を解除すると、逆止弁により注出孔から容器本体に向けた内容物や外気の流入が阻止されるとともに、吐出キャップに設けた吸気口(外気導入孔)から外層体と内層体との間に外気を導入して内層体を減容変形させたまま外層体を元の形状に復元させることができるので、内容物を外気と置換させることなく吐出させ、これにより容器本体の内部に残った内容物を空気と触れづらくしてその劣化変質を抑制することができる。

0005

ここで、上記のような吐出容器を、若干の固形物を含んだ内容物や、具入りの内容物を収容する用途に用いる場合、スリット弁を構成するスリットに、内容物に含まれる固形物が挟まってスリット弁が閉じなくなる虞がある。そして、吐出後にスリットが開いたままとなった場合には、外気が内容物の収容空間側侵入して内容物の劣化や変質につながる虞がある。

0006

このような課題を解決するため、特許文献1には、容器本体の内部から注出孔までの内容物の流路に第1逆止弁及び第2逆止弁からなる2つの逆止弁を設け、2つの逆止弁の間に、内容物の吐出後に残留内容物の一部が貯留される内容物貯留空間を設けた吐出容器が開示されている。

0007

このような吐出容器によれば、内容物の吐出後に残留した内容物の一部が内容物貯留空間に貯留されてスリット弁のスリットを覆うことで、いわゆる液シールを構成し、内層体への外気の侵入を抑制することができる。

先行技術

0008

特開2019−43555号公報

発明が解決しようとする課題

0009

ところで、上記の吐出容器においては、スリット弁を有する第1逆止弁が、キャップ本体を構成する下キャップと上キャップの間に配置されているため、組立ての際に、当該下キャップと上キャップとの間に第1逆止弁を配置しなければならなかった。

0010

また、上記の吐出容器においては、第1逆止弁が、スリットを有するスリット弁と、スリット弁の外周縁部から上方に延びて上端部が第2逆止弁の弁座を構成する筒状の側壁と、を備えており、当該側壁は、スリット弁から第2逆止弁まで内容物貯留空間の高さ全体にわたって延在している。そのため、第1逆止弁が比較的大きな部材となり、第1逆止弁を形成するためのシリコンゴムエラストマー等の軟材質樹脂量が比較的多く使用されることとなる。

0011

それゆえ本発明は、キャップ本体に対する逆止弁の組立て作業を容易にするとともに、軟材質の逆止弁を小型化して樹脂量を低減することができる二重容器用キャップを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0012

本発明の二重容器用キャップは、内容物を収容する内層体と該内層体を収容するスクイズ可能な外層体とを備える二重容器本体に装着する二重容器用キャップであって、
前記内層体からの内容物を注出する注出孔を有し、前記二重容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、
前記内層体と前記注出孔との間の流路に設けられ、閉塞状態において前記内層体からの内容物の流出を遮断する一方、前記外層体のスクイズによる前記内層体内の圧力上昇によって開放状態となり前記内層体からの内容物を通過させる軟材質の第1逆止弁と、
該第1逆止弁と前記注出孔との間の流路に設けられ、閉塞状態において前記内層体からの内容物の流出を遮断する一方、前記外層体のスクイズによる前記内層体内の圧力上昇によって前記第1逆止弁と共に開放状態となり前記内層体からの内容物を通過させる第2逆止弁と、を備え、
前記第1逆止弁と前記第2逆止弁との間には、内容物の吐出後に残留内容物の一部が貯留される内容物貯留空間が設けられており、
前記キャップ本体は、前記口部に装着される下キャップと、前記注出孔を有し、前記下キャップの上方に位置する上キャップと、を備え、
前記第2逆止弁は、前記下キャップと前記上キャップとの間に配置され、
前記第1逆止弁は、スリット弁を有し、
前記第1逆止弁は、前記下キャップに設けられた環状の弁固定部の下端部に下方から装着されていることを特徴とするものである。

0013

なお、本発明の二重容器用キャップは、前記弁固定部は、同心二重配置された外筒内筒とを有し、
前記第1逆止弁は、前記外筒と前記内筒との間に嵌合保持される環状の嵌合壁を有することが好ましい。

0014

また、本発明の二重容器用キャップは、前記内筒は、前記外筒よりも下方に突出していることが好ましい。

0015

また、本発明の二重容器用キャップは、前記外筒の内周面に、前記嵌合壁の外周面係合する爪部が設けられていることが好ましい。

0016

また、本発明の二重容器用キャップは、前記爪部は、前記外筒の内周面に連なる基端部から先端部に向けて斜め上向きに延在しており、前記嵌合壁を前記外筒と前記内筒との間に差し込む際に、前記先端部が径方向外側に弾性変形するように構成されていることが好ましい。

0017

また、本発明の二重容器用キャップは、前記第2逆止弁は、外周縁部が弾性アームによって支持される弁体を有し、
前記第2逆止弁の閉塞状態において前記弁体が着座する弁座が前記内筒に設けられていることが好ましい。

0018

また、本発明の二重容器用キャップは、前記第2逆止弁は、前記内層体から前記注出孔への内容物の流路を取り囲む環状壁の内周面に一体に設けられ、
前記環状壁の下部が、前記外筒と前記内筒との間に保持されていることが好ましい。

0019

また、本発明の二重容器用キャップは、前記キャップ本体には、前記外層体のスクイズ解除による復元に伴い、前記外層体と前記内層体との間の空間に外気を導入する外気導入孔が設けられており、
前記外気導入孔を開閉する外気導入弁が前記環状壁の外周面に一体に設けられていることが好ましい。

発明の効果

0020

本発明によれば、キャップ本体に対する逆止弁の組立て作業を容易にするとともに、逆止弁を形成する軟材質の樹脂量を低減することができる二重容器用キャップを提供することができる。

図面の簡単な説明

0021

本発明の一実施形態に係る二重容器用キャップの断面図である。
図1の二重容器用キャップの部分拡大断面図である。
本発明の一実施形態に係る二重容器用キャップを構成する第1逆止弁(スリット弁)及び弁固定部を示す底面図である。

実施例

0022

以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。

0023

図1は、本発明の一実施形態である二重容器用キャップ1が、これに適合する二重容器本体2に装着された状態を示す。二重容器用キャップ1は、キャップ本体10、軟質弁部材30(第1逆止弁)、結合弁40、及び蓋体50を有している。

0024

二重容器本体2は、内層体3、及び外層体4で構成されている。キャップ本体10は、二重容器本体2の口部周壁4aに装着される外周壁11を有する下キャップ10aと、後述する注出孔14aを有する上キャップ10bとから構成されている。上キャップ10bの周壁17の上端部には、ヒンジ53hを介して蓋体50が一体に設けられている(一体成形されている)。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書および図面では、二重容器本体2に対して蓋体50が位置する側を上方(図1における上側)とし、その逆側(蓋体50に対して二重容器本体2が位置する側)を下方(図1における下側)とする。

0025

まず、二重容器本体2について説明する。本実施形態では、二重容器本体2は、内層体3の合成樹脂素材と外層体4の合成樹脂素材とを積層して形成されるパリソンに対し、押出しブロー成形を行うことによって積層剥離容器を形作っている。そして、二重容器本体2を構成する内層体3の材料にはエチレンビニルアルコール共重合樹脂EVOH)又はナイロンを用いている。また、外層体4の材料には、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)又はポリプロピレン(PP)を用いており、特にLDPEを用いた場合には高いスクイズ性を付与することができる。しかし、この態様に限定されず、例えば試験管状プリフォームから二軸延伸ブロー成形を行うことによって積層剥離容器を形成してもよい。その場合には、例えば、内層体3の材料にポリプロピレン(PP)を用い、外層体4の材料にポリエチレンテレフタレート(PET)を用いることができる。また、内層体3及び外層体4の材料には、相互に相溶性が低い他の樹脂を用いることも可能であり、また、積層剥離容器の成形方法も特に限定されない。さらに、二重容器本体2は、積層剥離容器ではなく、外層体4と内層体3とを個別に形成して組み付けるものであってもよい。また、図示は省略するが、内層体3と外層体4との間に、上下方向に延在して内層体3と外層体4とを部分的に接合する1本または複数本接着帯を設けてもよい。

0026

内層体3は、減容変形可能に形成されるものであって、本実施形態では、積層状態で形成された二重容器本体2に対し、外層体4から剥離させることで得られるものである。内層体3は、その内側に内容物を収容する収容空間Sと、この収容空間Sにつながる上部開口3aを備えている。

0027

外層体4は、円筒状の口部周壁4a(口部)に、復元自在な可撓性を有する図示しない胴部、及び胴部の下端を閉鎖する図示しない底部を連結したものである。口部周壁4aの外周面には雄ねじ部4bを設けている。また、口部周壁4aには、内層体3との相互間に空気を取り込むための貫通孔4cを設けていて、さらに、口部周壁4aの外周面には、上下方向に雄ねじ部4bを切り欠く溝部4dを設けている。

0028

次に、二重容器用キャップ1を構成するキャップ本体10について説明する。キャップ本体10は、上述のように、口部周壁4aに装着される下キャップ10aと、注出孔14aを有し、下キャップ10aの上方に位置する上キャップ10bとから構成されている。

0029

下キャップ10aは、口部周壁4aを取り囲む外周壁11を備えていて、外周壁11の内周面には、口部周壁4aの雄ねじ部4bに対応する雌ねじ部12が形成されている。また、外周壁11の上部に形成され外周壁11よりも外径が小さく(肉厚を薄く)形成された嵌合筒部11aには、後述する上キャップ10bの周壁17にアンダーカット係合させるための突起部11bが設けられている。

0030

外周壁11の内周面から径方向内側に向かって、内層体3の上部開口3aを覆う隔壁21が形成されている。隔壁21は、注出孔14aと内層体3との間に配置されると共に、二重容器本体2の上部開口3aに気密に当接し、上部開口3aを閉塞している。隔壁21の径方向内側(中央側)には、後述するスリット弁31を取り付ける弁固定部23が一体に設けられている。なお、隔壁21及び弁固定部23については、後ほど詳述する。

0031

次に、キャップ本体10を構成する上キャップ10bについて説明する。上キャップ10bは、下キャップ10aの嵌合筒部11aに嵌合する周壁17と、周壁17の上端に一体に連結された頂壁13とを有している。また、頂壁13の上面中央には、注出筒14が設けられており、注出筒14の内周面には、内容物を注出する注出孔14aが形成されている。二重容器用キャップ1の未使用状態において、注出孔14aは、図1に示すように、弱化部19dを介して上キャップ10b(キャップ本体10)に連結された除去部19により閉塞されている。除去部19の上面には、上方に引っ張ることで除去部19を上キャップ10bから引きちぎって除去するための摘み部19b(プルリング)が一体に設けられている。なお、上キャップ10bは、未使用状態で注出孔14aを閉塞する除去部19の構成を備えていなくてもよい。

0032

頂壁13の下面には、同心二重配置となる一対の上部嵌合壁15が設けられている。さらに、上部嵌合壁15より径方向外側には、頂壁13を貫通する外気導入孔16を設けている。本実施形態では、周方向複数箇所に外気導入孔16を設けている。なお、外周壁11の下端は口部周壁4aと気密に当接していて、口部周壁4aと外周壁11との間には、貫通孔4cに通じる通気路Tが設けられている。

0033

本実施形態では、上下方向に雄ねじ部4bを切り欠く溝部4dを通気路Tとして用いるように構成しているが、この態様には限定されない。溝部4dを設けず、雄ねじ部4bと雌ねじ部12の隙間を通気路Tとして用いてもよい。

0034

また、本実施形態では、外気導入孔16をキャップ本体10の頂壁13に設けると共に貫通孔4cを口部周壁4aに設けて外気を外層体4と内層体3の間の空間に導入するように構成したが、この態様には限定されない。例えば、二重容器本体2の底部のピンチオフ部のスリットから外層体4と内層体3の間の空間に外気を導入するなどしてもよい。

0035

下キャップ10aには、上述のように、内層体3の上部開口3aを覆う隔壁21が形成されている。本実施形態において、隔壁21は、下キャップ10aの外周壁11と一体成形されており、隔壁21の内周縁部には、環状の弁固定部23が一体に設けられている。つまり、弁固定部23は、下キャップ10aの外周壁11と一体成形されている。弁固定部23の内側は内容物の流路となり、また、内容物の吐出後に残留内容物の一部が貯留される内容物貯留空間Lを構成する。

0036

ここで、図2図1を部分的に拡大した図であり、図3は、弁固定部23を下方から見た底面図である。図2、3に示すように、弁固定部23は、同心二重配置された円筒状の外筒23aと内筒23bとを有する。外筒23aは、隔壁21の内周縁部から下方に延在している。外筒23aは、口部周壁4aの内側の内層体3の内周面に密に当接し、上部開口3aをシールしている。

0037

外筒23aの内周面には、軟質弁部材30の嵌合壁32cの外周面に係合する爪部24が設けられている。弁固定部23は、外筒23aと内筒23bとを連結する連結部23cを有し、当該連結部23cは、外筒23aと内筒23bの間に保持される嵌合壁32cよりも上方、且つ、後述する結合弁40の環状壁41よりも下方に位置する。

0038

本例の爪部24は、外筒23aの下端部から径方向内側に突出するように設けられている。また、図3に示すように、本例では4つの爪部24が、外筒23aの周方向に沿って90°間隔で均等に配置されている。また、本例の連結部23cは、図3に示す平面視で爪部24が設けられた周方向領域を除いた周方向領域に設けられている。

0039

爪部24は、外筒23aの内周面に連なる基端部24aから径方向内側の先端部24bに向けて斜め上向きに延在している。また、爪部24は、嵌合壁32cを下方から外筒23aと内筒23bとの間に差し込んで軟質弁部材30を弁固定部23の下端部に装着する際に、先端部24bが径方向外側(外筒23aの内周面側)に、一時的に弾性変形するように構成されている。なお、一時的に弾性変形した爪部24は、嵌合壁32cを所定の位置(図1、2に示す位置)まで差し込んだ際、復元力により元の形状に戻る。

0040

内筒23bは、外筒23aの径方向内側に間隔を空けて配置されている。また、内筒23bは、外筒23aよりも下方に突出している。すなわち、内筒23bの下端は、外筒23aの下端よりも下方に位置している。内筒23bの上部には、径方向内側に延びる環状の内向きフランジ25が設けられており、内向きフランジ25の内周縁部には、上方に延びる環状の弁座26が設けられている。

0041

後述する第2逆止弁43は、弾性アーム43bにより弾性支持された弁体43aが弁座26の上面に着座することによって閉塞状態となる。そして、弁座26の内周面は、内層体3の内部と注出孔14aとを連通する連通口26aを構成している。なお、内筒23bの内側は内容物の流路となり、また、内容物貯留空間Lを構成する。内容物貯留空間Lは、上記内向きフランジ25及び弁座26を含む内筒23bと、軟質弁部材30と第2逆止弁43とによって区画形成される。

0042

なお、隔壁21の外周縁部(外周壁11との連結部)には、通気路Tと外気導入孔16とを連通させる少なくとも1つの連通孔27が設けられている。図1の例では、1つの連通孔27のみ図示されているが、これに限られず、2個以上の連通孔27を設けてもよく、その位置も特に限定されない。

0043

軟質弁部材30は、例えばシリコンゴムやエラストマー等の弾性変形可能な軟材質により構成されている。軟質弁部材30(第1逆止弁)は、中央に十字形状のスリットが設けられ、上に凸となるドーム形状を有するスリット弁31と、スリット弁31の外周縁部に設けられたベース部32とを有する。ベース部32は、スリット弁31の外周縁部から下方に延びる内周壁32aと、内周壁32aの下端部から径方向外側に延びる環状の下壁32bと、下壁32bの外周縁部から上方に延びる嵌合壁32cとを有する。

0044

スリット弁31は、内筒23bの下端開口を塞ぐように配置され、内周壁32aの外周面は、内筒23bの下部の内周面に当接している。嵌合壁32cは、外筒23aと内筒23bとの間に嵌合保持される。

0045

嵌合壁32cの外周面には、外筒23aの爪部24が係合する被係合部32dが設けられている。また、嵌合壁32cの上端部の外周側には、傾斜面32eが形成されている。このような傾斜面32eを設けることにより、嵌合壁32cを外筒23aと内筒23bとの間に下方から差し込み易くなり、弁固定部23に対する軟質弁部材30の装着が容易となる。なお、本例の被係合部32dは、爪部24が入り込む凹部で構成されているが、これに限られず、爪部24が下方から係合する凸部で構成してもよい。

0046

注出孔14aと軟質弁部材30との間には、第2逆止弁43が設けられている。第2逆止弁43は、下キャップ10aと上キャップ10bとの間に配置されている。

0047

第2逆止弁43は、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)等の樹脂材料により構成されている。第2逆止弁43は、図1に示すように、結合弁40の一部として、円筒状の環状壁41の径方向内側に設けられている。第2逆止弁43は、円板状の弁体43aの外周縁部の3箇所を弾性アーム43bによって支持された構造を有する、いわゆる三点弁である。そして、弁体43aが弁座26の上面に当接することにより、第2逆止弁43は閉塞状態となる。なお、弁体43aの上面には、蓋体50の閉塞時に、弁体43aの上方への変位規制する凸部などの部材が設けられていてもよい。

0048

外層体4のスクイズによって内層体3内の圧力が高まると、まず、軟質弁部材30のスリット弁31が上方に弾性変形してスリットが開き、軟質弁部材30と第2逆止弁43との間の内容物貯留空間L内の圧力が高まる。その圧力によって、弾性アーム43bの弾性力に抗して弁体43aが図1の上方に持ち上げられ、弁座26から離間することによって第2逆止弁43は開放状態となる。外層体4のスクイズが解除されると、内層体3内の圧力が低下し、スリット弁31は閉塞する。また、内層体3内の圧力低下に伴い内容物貯留空間L内の圧力も低下するため、弁体43aは、自重及び弾性アーム43bの弾性力等によって再び弁座26に当接し、第2逆止弁43は閉塞する。

0049

軟質弁部材30と第2逆止弁43との間に設けられた、図1に示す内容物貯留空間Lは、内容物を吐出する際に内容物の流路となる他、内容物の吐出後に残留した内容物の一部が内容物貯留空間Lに貯留されることで軟質弁部材30のスリット弁31を覆い、封止する。すなわち、内容物貯留空間Lに貯留された内容物によっていわゆる液シールを構成し、内層体3への外気の侵入を抑制することができる。

0050

本実施形態においては、スリット弁31は、上に凸形状を有するドーム形状としたが、この態様に限定されるものではなく、例えば下に凸形状を有するようにしてもよいし、平面形状としてもよい。また、スリット弁31に形成されるスリットは、十字形状以外の例えば曲線からなる形状でもよく、また本数も1本(I字形状)、3本(Y字形状)、又は5本以上の複数の放射状スリットからなる形状であってもよい。

0051

また、本実施形態においては、第2逆止弁43を構成する弁体43aを円板状部材で構成したが、この態様には限定されず、矩形形状等を有する部材であってもよい。また、第2逆止弁43は、必ずしも三点弁である必要はなく、弁体が1箇所で支持された一点弁や、弁体が2本又は4本の弾性アームで支持された二点弁や四点弁など、内層体3内の正圧によって開放される様々な弁を用いることができる。

0052

環状壁41の径方向外側には、図1に示すように、外気導入弁45が設けられている。外気導入弁45は、環状壁41の径方向外側に、円環状且つ薄肉吸気弁体45aをなして形成されている。吸気弁体45aは、内周縁部を環状壁41の外周面に連結させると共に、外周縁部をキャップ本体10の頂壁13の下面から垂下するインナーリング18の下端に着座させることにより、外気導入孔16を閉塞する。

0053

なお、本実施形態では、第2逆止弁43及び外気導入弁45を環状壁41と一体に設けるように構成したが、この態様には限定されず、例えば、第2逆止弁43と外気導入弁45とを別体で設けてもよい。また、第2逆止弁43及び外気導入弁45は、環状壁41以外のものに固定されていてもよい。

0054

本実施形態では、図1に示すように第2逆止弁43をキャップ本体10に対して取り付けた際、環状壁41の下部が弁固定部23の外筒23aと内筒23bとの間に嵌合保持される。環状壁41は、連結部23cの上方に配置される。また、環状壁41の上部は上部嵌合壁15で嵌合保持されるようになっている。これにより、図1に示すように、環状壁41の径方向内側には、連通口26aと注出孔14aとを連通させて内容物の流路を形成する内側空間K1が区画形成され、環状壁41の径方向外側には、外気導入孔16と連通孔27とを連通させて空気の流路を形成する外側空間K2が区画形成される。

0055

蓋体50は、図1に示すように、上キャップ10bの周壁17にヒンジ53hを介して連結されており、注出孔14a及び外気導入孔16を覆い隠すことができる。より詳細には、蓋体50は、平板状の上壁52と、上壁52の外周縁部に連結するとともにその外周面が周壁17に連なる形状となる蓋体周壁53とを備えている。蓋体周壁53の下部の内周面には、上キャップ10bの頂壁13上面から上方且つ径方向外側に向かって延びる突出部13aにアンダーカット係合する係合凸部53bが設けられている。また、上壁52の下面には、蓋体50を閉めた際に注出筒14の内側に入り込んで注出孔14aをシールする筒状のシール筒54が設けられている。蓋体周壁53におけるヒンジ53hと対向する周方向位置には、図1に示すように把持部53aが形成されている。

0056

上記のように構成される二重容器用キャップ1から内容物を吐出するにあたっては、図1の状態から把持部53aを把持しながら蓋体50をヒンジ53h周りに回転させて開く。そして、図1に示す摘み部19bを上方に引っ張ることで薄肉部として形成された弱化部19dを引きちぎり、除去部19を上キャップ10bから取り除く。これによって、注出孔14aが開放され、内容物を吐出可能な状態となる。この状態で二重容器本体2を起立姿勢から前方に傾けて傾倒姿勢とし、外層体4の胴部を押圧(スクイズ)する。これにより、内層体3と外層体4との間の空気を介して、又は直接に内層体3内が加圧される。なお、外層体4の胴部を押圧しているときは、貫通孔4c、通気路T、及び連通孔27を通じて吸気弁体45aにも下方から圧力がかかるため、外気導入弁45は閉塞状態に維持される。従って、外層体4を押圧しても、内層体3と外層体4との間の空気が外気導入孔16から漏れ出すことはなく、内層体3内への加圧が阻害されることはない。そして、内層体3内の正圧が、軟質弁部材30のスリット弁31を変形させてスリットを開放状態とするため、軟質弁部材30と第2逆止弁43との間の内容物貯留空間L内の圧力も高まる。内容物貯留空間L内の正圧によって第2逆止弁43の弁体43aが弁座26から持ち上げられ、第2逆止弁43も開放状態となる。内容物はスリット弁31の開放したスリットを通って内容物貯留空間L内に侵入し、さらに弁体43aと弁座26との隙間を通過した後、内側空間K1を経由して注出孔14aから外部に注出される。

0057

所要量の内容物を注出した後、利用者は、外層体4の胴部への押圧を解除する。これによって内層体3内の正圧が外気圧へと戻り、内層体3内の圧力低下に連動して内容物貯留空間L内の圧力も下がる。これによって、軟質弁部材30のスリット弁31が閉塞すると共に、第2逆止弁43の弁体43aも弁座26に当接して閉塞する。軟質弁部材30と第2逆止弁43が閉塞すると、吐出されずに残留した内容物の一部が内容物貯留空間L内に貯留されることによって、液シールが構成される。すなわち、内容物に含まれる固形物が弁体43aと弁座26との間に挟まって第2逆止弁43が完全に閉塞しないような場合であっても、内容物貯留空間L内に貯留された内容物がシール材役割を果たして軟質弁部材30のスリット弁31を覆う。このため、注出孔14aからの外気が内容物貯留空間Lを通過して内層体3内に侵入することがない。また、軟質弁部材30のスリット弁31に固形物が挟まってスリットに隙間が生じた場合であっても、例えば内容物に一定以上の粘性があれば、内容物貯留空間L内に貯留されている内容物は隙間を通って収容空間S内に戻ることがない。従って、内容物が内容物貯留空間L内に維持されるため、液シールを保つことができる。

0058

また、胴部への押圧の解除によって、外層体4は、それ自身の復元力により元の形状に戻ろうとするため、内層体3と外層体4との間の空間は負圧となる。これによって、貫通孔4c、通気路T、及び連通孔27を通じて外気導入弁45の下方も負圧となるため、吸気弁体45aは下方に引かれて外気導入弁45は開放状態になる。外気導入弁45の開放に伴い、外気導入弁45に連通する外気導入孔16から空気が流入し、外側空間K2、連通孔27、及び通気路Tを経由して、貫通孔4cより外層体4と内層体3の間の空間に空気が導入される。これにより、内層体3を減容変形させたまま外層体4が復元することができる。

0059

なお、本実施形態では、スリット弁31が注出孔14a側に凸となるドーム形状を有しているため、内層体3内が正圧となった場合にスリット弁31に引張応力が作用してスリットを開放させる方向の力が作用する。一方、内層体3内の正圧が解除されると、スリット弁31は、自らの剛性によって元の形状へと復元してスリットを閉塞させる。しかも、先述のようにスリット弁31の外周縁部は、弁固定部23によって下方向及び外周方向への変位が規制されているため、スリットが下方向に開いてしまうのを抑制する。つまり、軟質弁部材30は、内容物が内層体3から注出孔14aに向かう方向には開き易く、注出孔14aから内層体3に向けて逆流しようとする方向には開き難くなるように構成されている。従って、胴部をスクイズするのにかかる力を低減できると共に、内容物貯留空間L内の内容物が内層体3内に移動し難くして液シールの効果を高めることができる。

0060

以上のように、本実施形態では、第1逆止弁としての軟質弁部材30が、下キャップ10aに設けられた環状の弁固定部23の下端部に下方から装着された構成としている。このような構成により、上キャップ10bと下キャップ10aとの間に軟質弁部材30を配置する場合に比べて、キャップ本体10に対する軟質弁部材30の取付け作業が容易となる。また、従来のように上キャップ10bと下キャップ10aとの間に軟質弁部材30を嵌め込む場合には、第2逆止弁43の弁体43aを支持する弁座を軟質弁部材30で形成する必要があるため軟質弁部材30が大型化し易かったところ、本実施形態では、軟質弁部材30を下キャップ10aの弁固定部23の下端部に下方から装着する構成としたことにより、第2逆止弁43の弁体43aを支持する弁座26を弁固定部23の一部(内筒23bの上部)で形成することができる。これにより、軟質弁部材30を小型化することができる。

0061

このように本実施形態によれば、キャップ本体10に対する軟質弁部材30の組立て作業を容易にすることができ、且つ、軟材質の軟質弁部材30を小型化して樹脂量を低減することができる。

0062

また、本実施形態では、弁固定部23の外筒23aと内筒23bとの間に軟質弁部材30の嵌合壁32cが保持される構成としている。これにより、嵌合壁32cは、径方向内側及び径方向外側への変位(変形)を抑制された状態となる。その結果、弁固定部23からベース部32が脱落し難くなり、軟質弁部材30が下キャップ10aの弁固定部23に強力に保持される。

0063

また、本実施形態では、内筒23bが、外筒23aよりも下方に突出する構成としている。そのため、外筒23aと内筒23bとの間に嵌合壁32cを差し込む際に、内筒23bの下端部の外周面をガイド面として利用して、当該内筒23bの外周面に嵌合壁32cの内周面を当接させながら外筒23aの内側に嵌合壁32cを差し込むことができる。これにより、弁固定部23に対する軟質弁部材30の取付け作業がさらに容易になる。

0064

また、本実施形態では、外筒23aの内周面に、嵌合壁32cの外周面に係合する爪部24を設けたことにより、さらに、弁固定部23に対する軟質弁部材30の嵌合強度を高めることができる。

0065

また、本実施形態では、爪部24が、基端部24aから先端部24bに向けて斜め上向きに延在し、嵌合壁32cを外筒23aと内筒23bとの間に差し込む際に、先端部24bが径方向外側に弾性変形するように構成されている。このような構成により、嵌合壁32cを外筒23aと内筒23bとの間に差し込む際の抵抗力を軽減することができるので、弁固定部23に対する軟質弁部材30の取付け作業がより容易になる。

0066

また、本実施形態では、第2逆止弁43の閉塞状態において弁体43aが着座する弁座26を内筒23bに設けたことにより、弁座26を弁固定部23と一体に設けることができる。これにより、弁体43aに対する弁座26の位置が安定するので、第2逆止弁43の機能の安定性を高めることができ、また弁座26を別部材とする場合に比べて部品数を削減することもできる。

0067

また、本実施形態では、第2逆止弁43の弁体43aを支持する環状壁41の下部が、外筒23aと内筒23bとの間に保持される構成としている。このような構成により、弁固定部23に対する第2逆止弁43の位置がより安定するため、第2逆止弁43の機能の安定性をさらに高めることができる。

0068

また、本実施形態では、弁固定部23の外筒23aと内筒23bとを連結する連結部23cが、軟質弁部材30の嵌合壁32cよりも上方、且つ、結合弁40の環状壁41よりも下方に位置する構成としている。このような連結部23cを設けることにより、弁固定部23に対する軟質弁部材30及び結合弁40の取り付けを阻害することなく、外筒23a及び内筒23bを一体成形可能に連結することができる。

0069

また、本実施形態では、軟質弁部材30を支持する弁固定部23が、キャップ本体10の外周壁11と一体成形されている。これによって部品点数を削減し、二重容器用キャップ1の組立工数を削減することができる。

0070

また、本実施形態では、軟質弁部材30のスリット弁31に固形物が詰まってスリットに隙間が生じても、例えば内容物に一定以上の粘性があれば隙間から内容物が流入することがないので、液シールを維持することができる。特に収容空間Sに近い軟質弁部材30をスリット弁31で構成することによって、胴部の押圧の解除によって確実に軟質弁部材30を閉塞して外気を遮断することができる。また、第2逆止弁43をスリット弁ではなく、開放し易い三点弁等で構成することにより、内容物を注出させるために必要な胴部の押圧力を低減することができる。なお、本願発明は、例えばパスタソースピザソースウスターソース、とんかつソース等のソース類ケチャップマヨネーズドレッシング及び液味噌などの具入り液体調味料類を含む、若干の固形物を含んだ内容物を収容する用途に用いることができる。特に比較的粘度の高い内容物を収容する場合に液シール性が高まり、顕著な効果を奏する。

0071

また、本実施形態では、注出孔14aが、除去部19により閉塞され、除去部19には摘み部19bが一体に設けられている。これによって、未使用状態において注出孔14aを確実に閉塞する一方、摘み部19bを引っ張って除去部19を取り除くという簡便な操作によって注出孔14aを開放状態にして内容物を吐出可能な状態にすることができる。

0072

また、本実施形態によれば、環状壁41に対して第2逆止弁43及び外気導入弁45を一体に設けたので、部品点数を削減し、二重容器用キャップ1の組立工数を削減することができる。

0073

本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。

0074

例えば、本実施形態では、キャップ本体10が二重容器本体2の口部4aにねじ係合により固定される構成としたが、アンダーカット等の打栓形式により固定される構成としてもよく、その形態は種々選択可能である。また、本実施形態の蓋体50は、ヒンジ53hを介してキャップ本体10の上キャップ10bと一体成形し、キャップ本体10に対してアンダーカット係合させる態様であるが、キャップ本体10と蓋体50を別々に成形して、キャップ本体10に対してねじ係合するように構成してもよいし、打栓形式により固定されるように構成してもよく、その形態は種々選択可能である。また、キャップ本体10は蓋体50を備えない構成としてもよい。また、本実施形態では、弁固定部23の外筒23aの内周面に爪部24を設けたが、内筒23bの外周面もしくは内周面に設けてもよい。

0075

1:二重容器用キャップ
2:二重容器本体
3:内層体
3a:上部開口
4:外層体
4a:口部周壁(口部)
4b:雄ねじ部
4c:貫通孔
4d:溝部
10:キャップ本体
10a:下キャップ
10b:上キャップ
11:外周壁
11a:嵌合筒部
11b:突起部
12:雌ねじ部
13:頂壁
13a:突出部
14:注出筒
14a:注出孔
15:上部嵌合壁
16:外気導入孔
17:周壁
18:インナーリング
19:除去部
19b:摘み部
19d:弱化部
21:隔壁
23:弁固定部
23a:外筒
23b:内筒
23c:連結部
24:爪部
24a:基端部
24b:先端部
25:内向きフランジ
26:弁座
26a:連通口
27:連通孔
30:軟質弁部材(第1逆止弁)
31:スリット弁
32:ベース部
32a:内周壁
32b:下壁
32c:嵌合壁
32d:被係合部
32e:傾斜面
40:結合弁
41:環状壁
43:第2逆止弁
43a:弁体
43b:弾性アーム
45:外気導入弁
45a:吸気弁体
50:蓋体
52:上壁
53:蓋体周壁
53a:把持部
53b:係合凸部
53h:ヒンジ
54:シール筒
K1:内側空間
K2:外側空間
L:内容物貯留空間
S:収容空間
T:通気路

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