図面 (/)

技術 塗料接着が改善されたポリマー組成物

出願人 ボレアリスエージー
発明者 クニーゼルクラウディアルンマーシュトルファートーマスサジェダーアントンオッテミヒャエルヤーンアンドレアスレグラスアンジェリカマエレデルフィン
出願日 2018年11月6日 (2年6ヶ月経過) 出願番号 2020-518416
公開日 2020年12月3日 (5ヶ月経過) 公開番号 2020-535295
状態 未査定
技術分野 高分子組成物
主要キーワード 立体配列 特徴的部位 押出し物品 メチル部位 試験点 ポリマー担体材料 試験線 位置欠陥
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年12月3日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

課題・解決手段

本発明は、異相プロピレンコポリマーと、プラストマーと、無機充填剤とを含むポリプロピレン組成物に関する。さらには、本発明は、このポリプロピレン組成物を含む物品、及び物品の接着性能を改善するための上記ポリプロピレン組成物の使用に関する。

概要

背景

自動車用途の分野では、ポリプロピレン等のポリオレフィンは、必要とされる特定の目的に合わせることができるため、ポリプロピレンは選択される材料である。例えば、異相ポリプロピレンは、自動車産業において、例えばバンパー用途において広く使用される。これは、異相ポリプロピレンが、良好な剛性妥当な(reasonable)衝撃強度を併せ持つからである。しかしながら、異相ポリプロピレン組成物から得られる成形品の表面は、かなり滑らかで低極性を有し、これは、コーティング材料との相互作用のためには、好ましくない前提条件を生じる。従って、自動車用部品のような要求が厳しい用途のために、適正な塗料接着を確実にするために、前処理及び接着促進剤(いわゆるプライマー)の施用が通常は必要とされる。環境上及び経済的な理由から、プライマーの使用を最少まで減らすこと、好ましくはプライマーの使用を完全に回避することが望まれる。

概要

本発明は、異相プロピレンコポリマーと、プラストマーと、無機充填剤とを含むポリプロピレン組成物に関する。さらには、本発明は、このポリプロピレン組成物を含む物品、及び物品の接着性能を改善するための上記ポリプロピレン組成物の使用に関する。なし

目的

本発明の目的は、当業者が、プライマー等の接着促進剤を塗工する必要なしに、良好な剛性、良好な衝撃バランス及び高い塗料接着を有する成形品を製造することを可能にする材料を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

(a)55〜95重量部の異相プロピレンコポリマーHECO)と、(b)1〜20重量部のプラストマーPL)と、(c)4〜25重量部の無機充填剤(F)とを含むポリプロピレン組成物(C)であって、前記重量部は、化合物(a)、(b)及び(c)の総重量部に基づき、前記異相プロピレンコポリマー(HECO)は、前記ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して22〜45重量%の範囲の量の冷キシレン可溶(XCS)部を有し、前記無機充填剤(F)は、1.5〜8.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)を有するポリプロピレン組成物(C)。

請求項2

(a)少なくとも2g/10分、例えば2〜50g/10分の範囲の、ISO1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)、及び/又は(b)少なくとも3.0dl/g、例えば3.0〜4.5dl/gの範囲の固有粘度(IV)を有するキシレン可溶(XCS)部を有する請求項1に記載のポリプロピレン組成物(C)。

請求項3

(a)少なくとも1000MPa、例えば1000〜3500MPaの範囲の、ISO527−2に従って測定される引張弾性率、及び/又は(b)少なくとも5MPa、例えば5〜50MPaの範囲の、ISO527−2に従って測定される降伏点引張強さ、及び/又は(c)少なくとも5MPa、例えば5〜50MPaの範囲の、ISO527−2に従って測定される引張破断点応力、及び/又は(d)100%以下、例えば5〜100%の範囲の、ISO527−2に従って測定される引張破断点伸び、及び/又は(e)少なくとも20kJ/m2、例えば20〜80kJ/m2の範囲の、ISO179−1eA:2000に従って+23℃で測定されるシャルピー衝撃強さ(NIS+23)、及び/又は(f)少なくとも2kJ/m2、例えば2〜20kJ/m2の範囲の、ISO179−1eA:2000に従って−20℃で測定されるシャルピー衝撃強さ(NIS−20)を有する請求項1又は請求項2に記載のポリプロピレン組成物(C)。

請求項4

前記異相プロピレンコポリマー(HECO)が、(a)70〜98重量部の第1異相プロピレンコポリマー(HECO1)、及び(b)2〜30重量部の第2異相プロピレンコポリマー(HECO2)を含み、前記異相プロピレンコポリマー(HECO1)は、前記冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量及び/又は前記冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)において前記異相プロピレンコポリマー(HECO2)とは異なる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のポリプロピレン組成物(C)。

請求項5

前記異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び前記異相プロピレンコポリマー(HECO2)が、共に不等式(I)を満たし、Cx(XCS)[HECO1]/Cx(XCS)[HECO2]>1.0(I)前記不等式(I)中、Cx(XCS)[HECO1]は、前記異相プロピレンコポリマー(HECO1)の前記冷キシレン可溶(XCS)部の前記コモノマー含有量であり、Cx(XCS)[HECO2]は、前記異相プロピレンコポリマー(HECO2)の前記冷キシレン可溶(XCS)部の前記コモノマー含有量である請求項4に記載のポリプロピレン組成物(C)。

請求項6

前記異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び前記異相プロピレンコポリマー(HECO2)が、共に不等式(II)を満たし、IV(XCS)[HECO2]/IV(XCS)[HECO1]>1.0(II)前記不等式(II)中、IV(XCS)[HECO1]は、前記異相プロピレンコポリマー(HECO1)の前記冷キシレン可溶(XCS)部の前記固有粘度(IV)であり、IV(XCS)[HECO2]は、前記異相プロピレンコポリマー(HECO2)の前記冷キシレン可溶(XCS)部の前記固有粘度(IV)である請求項4又は請求項5に記載のポリプロピレン組成物(C)。

請求項7

前記異相プロピレンコポリマー(HECO)が、(a)5〜30重量部の第1異相プロピレンコポリマー(HECO1)、(b)5〜30重量部の第2異相プロピレンコポリマー(HECO2)、及び(c)40〜90重量部の第3異相プロピレンコポリマー(HECO3)を含み、前記異相プロピレンコポリマー(HECO1)は、前記冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量及び/又は前記冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)において前記異相プロピレンコポリマー(HECO2)とは異なり、前記異相プロピレンコポリマー(HECO3)は、前記異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び前記異相プロピレンコポリマー(HECO2)のそれぞれよりも高い、ISO1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のポリプロピレン組成物(C)。

請求項8

(a1)前記異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び前記異相プロピレンコポリマー(HECO2)が、共に不等式(I)を満たし、Cx(XCS)[HECO1]/Cx(XCS)[HECO2]>1.0(I)前記不等式(I)中、Cx(XCS)[HECO1]は、前記異相プロピレンコポリマー(HECO1)の前記冷キシレン可溶(XCS)部の前記コモノマー含有量であり、Cx(XCS)[HECO2]は、前記異相プロピレンコポリマー(HECO2)の前記冷キシレン可溶(XCS)部の前記コモノマー含有量であり、かつ/又は(a2)前記異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び前記異相プロピレンコポリマー(HECO2)が、共に不等式(II)を満たし、IV(XCS)[HECO2]/IV(XCS)[HECO1]>1.0(II)前記不等式(II)中、IV(XCS)[HECO1]は、前記異相プロピレンコポリマー(HECO1)の前記冷キシレン可溶(XCS)部の前記固有粘度(IV)であり、IV(XCS)[HECO2]は、前記異相プロピレンコポリマー(HECO2)の前記冷キシレン可溶(XCS)部の前記固有粘度(IV)であり、かつ(b)前記異相プロピレンコポリマー(HECO1)、前記異相プロピレンコポリマー(HECO2)及び前記異相プロピレンコポリマー(HECO3)が、共に不等式(III)を満たし、2×MFR[HECO3]/MFR[HECO1]+[MFR[HECO2]>1.0(III)前記不等式(III)中、MFR[HECO1]は、前記異相プロピレンコポリマー(HECO1)のISO1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)であり、MFR[HECO2]は、前記異相プロピレンコポリマー(HECO2)のISO1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)であり、MFR[HECO3]は、前記異相プロピレンコポリマー(HECO3)のISO1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)である請求項7に記載のポリプロピレン組成物(C)。

請求項9

前記プラストマー(PL)が、エチレン及び少なくとも1種のC4〜C20α−オレフィンから誘導できる単位を含むエラストマーエチレンコポリマー(EC)であり、好ましくはエチレン及び1−オクテンから誘導できる単位からなるエラストマーエチレンコポリマー(EC)である請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のポリプロピレン組成物(C)。

請求項10

前記無機充填剤(F)が、鉱物充填剤、好ましくはタルクマイカ及びこれらの混合物からなる群から選択される鉱物充填剤である請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のポリプロピレン組成物(C)。

請求項11

前記無機充填剤(F)が、少なくとも1.5μm、例えば1.5〜8.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)を有する請求項10に記載のポリプロピレン組成物(C)。

請求項12

前記ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、5重量%を超える量、好ましくは2.5重量%を超える量、より好ましくは0.8重量%を超える量の前記異相プロピレンコポリマー(HECO)及び前記プラストマー(PL)以外の他のポリマーを含まない請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のポリプロピレン組成物(C)。

請求項13

前記異相プロピレンコポリマー(HECO)及び前記プラストマー(PL)だけが、ポリマーとして前記ポリプロピレン組成物(C)中に存在する請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のポリプロピレン組成物(C)。

請求項14

請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のポリプロピレン組成物(C)を含む物品、好ましくは成形品、例えば射出成形品又は圧縮成形品

請求項15

請求項14に記載の成形品の塗料接着を向上するための、請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のポリプロピレン組成物(C)の使用。

技術分野

0001

本発明は、ポリプロピレン組成物(C)、このポリプロピレン組成物(C)を含む物品、及び物品の塗料接着を向上するための上記ポリプロピレン組成物(C)の使用に関する。

背景技術

0002

自動車用途の分野では、ポリプロピレン等のポリオレフィンは、必要とされる特定の目的に合わせることができるため、ポリプロピレンは選択される材料である。例えば、異相ポリプロピレンは、自動車産業において、例えばバンパー用途において広く使用される。これは、異相ポリプロピレンが、良好な剛性妥当な(reasonable)衝撃強度を併せ持つからである。しかしながら、異相ポリプロピレン組成物から得られる成形品の表面は、かなり滑らかで低極性を有し、これは、コーティング材料との相互作用のためには、好ましくない前提条件を生じる。従って、自動車用部品のような要求が厳しい用途のために、適正な塗料接着を確実にするために、前処理及び接着促進剤(いわゆるプライマー)の施用が通常は必要とされる。環境上及び経済的な理由から、プライマーの使用を最少まで減らすこと、好ましくはプライマーの使用を完全に回避することが望まれる。

発明が解決しようとする課題

0003

従って、本発明の目的は、当業者が、プライマー等の接着促進剤を塗工する必要なしに、良好な剛性、良好な衝撃バランス及び高い塗料接着を有する成形品を製造することを可能にする材料を提供することである。

課題を解決するための手段

0004

本発明の知見は、特定の異相プロピレンコポリマーHECO)、特定のプラストマーPL)及び特定の無機充填剤(F)を含むポリプロピレン組成物(C)を提供することである。

0005

第1の態様では、本願は、
(a)55〜95重量部の異相プロピレンコポリマー(HECO)と、
(b)1〜20重量部のプラストマー(PL)と、
(c)4〜25重量部の無機充填剤(F)とを
を含むポリプロピレン組成物(C)であって、
上記重量部は、化合物(a)、(b)及び(c)の総重量部に基づき、
上記異相プロピレンコポリマー(HECO)は、当該ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して22〜45重量%の範囲の量の冷キシレン可溶(XCS)部を有し、
上記無機充填剤(F)は、1.5〜8.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)を有するポリプロピレン組成物(C)に関する。

0006

当該ポリプロピレン組成物(C)は、
(a)少なくとも2g/10分、例えば2〜50g/10分の範囲の、ISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)、
及び/又は
(b)少なくとも3.0dl/g、例えば3.0〜4.5dl/gの範囲の固有粘度(IV)を有するキシレン可溶(XCS)部
を有してもよい。

0007

当該ポリプロピレン組成物(C)は、
(a)少なくとも1000MPa、例えば1000〜3500MPaの範囲の、ISO 527−2に従って測定される引張弾性率
及び/又は
(b)少なくとも5MPa、例えば5〜50MPaの範囲の、ISO 527−2に従って測定される降伏点引張強さ
及び/又は
(c)少なくとも5MPa、例えば5〜50MPaの範囲の、ISO 527−2に従って測定される引張破断点応力
及び/又は
(d)100%以下、例えば5〜100%の範囲の、ISO 527−2に従って測定される引張破断点伸び
及び/又は
(e)少なくとも20kJ/m2、例えば20〜80kJ/m2の範囲の、ISO 179−1eA:2000に従って+23℃で測定されるシャルピー衝撃強さ(NIS+23)、
及び/又は
(f)少なくとも2kJ/m2、例えば2〜20kJ/m2の範囲の、ISO 179−1eA:2000に従って−20℃で測定されるシャルピー衝撃強さ(NIS−20)
を有してもよい。

0008

当該ポリプロピレン組成物(C)中に存在する異相プロピレンコポリマー(HECO)は、
(a)70〜98重量部の第1異相プロピレンコポリマー(HECO1)、及び
(b)2〜30重量部の第2異相プロピレンコポリマー(HECO2)
を含んでもよく、
異相プロピレンコポリマー(HECO1)は、冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量及び/又は冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)において異相プロピレンコポリマー(HECO2)とは異なる。

0009

当該ポリプロピレン組成物(C)中に存在する異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び異相プロピレンコポリマー(HECO2)を含んでもよく、異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び異相プロピレンコポリマー(HECO2)は、共に不等式(I)を満たしてもよく、
Cx(XCS)[HECO1]/Cx(XCS)[HECO2]>1.0 (I)
上記不等式(I)中、
Cx(XCS)[HECO1]は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量であり、
Cx(XCS)[HECO2]は、異相プロピレンコポリマー(HECO2)の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量である。

0010

当該ポリプロピレン組成物(C)中に存在する異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び異相プロピレンコポリマー(HECO2)を含んでもよく、異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び異相プロピレンコポリマー(HECO2)は、共に不等式(II)を満たしてもよく、
IV(XCS)[HECO2]/IV(XCS)[HECO1]>1.0 (II)
上記不等式(II)中、
IV(XCS)[HECO1]は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)であり、
IV(XCS)[HECO2]は、異相プロピレンコポリマー(HECO2)の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)である。

0011

当該ポリプロピレン組成物(C)中に存在する異相プロピレンコポリマー(HECO)は、
(a)5〜30重量部の第1異相プロピレンコポリマー(HECO1)、
(b)5〜30重量部の第2異相プロピレンコポリマー(HECO2)、及び
(c)40〜90重量部の第3異相プロピレンコポリマー(HECO3)
を含んでもよく、
異相プロピレンコポリマー(HECO1)は、冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量及び/又は冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)において異相プロピレンコポリマー(HECO2)とは異なり、
異相プロピレンコポリマー(HECO3)は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び異相プロピレンコポリマー(HECO2)のそれぞれよりも高い、ISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)を有する。

0012

当該ポリプロピレン組成物(C)中に存在する異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)、異相プロピレンコポリマー(HECO2)及び異相プロピレンコポリマー(HECO3)を含んでもよく、
(a1)異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び異相プロピレンコポリマー(HECO2)は、共に不等式(I)を満たしてもよく、
Cx(XCS)[HECO1]/Cx(XCS)[HECO2]>1.0 (I)
上記不等式(I)中、
Cx(XCS)[HECO1]は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量であり、
Cx(XCS)[HECO2]は、異相プロピレンコポリマー(HECO2)の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量であり、
及び/又は
(a2)異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び異相プロピレンコポリマー(HECO2)は、共に不等式(II)を満たしてもよく、
IV(XCS)[HECO2]/IV(XCS)[HECO1]>1.0 (II)
上記不等式(II)中、
IV(XCS)[HECO1]は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)であり、
IV(XCS)[HECO2]は、異相プロピレンコポリマー(HECO2)の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)であり、
(b)異相プロピレンコポリマー(HECO1)、異相プロピレンコポリマー(HECO2)及び異相プロピレンコポリマー(HECO3)は、共に不等式(III)を満たしてもよく、
2×MFR[HECO3]/MFR[HECO1]+[MFR[HECO2]>1.0 (III)
上記不等式(III)中、
MFR[HECO1]は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)のISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)であり、
MFR[HECO2]は、異相プロピレンコポリマー(HECO2)のISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)であり、
MFR[HECO3]は、異相プロピレンコポリマー(HECO3)のISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)である。

0013

当該ポリプロピレン組成物(C)に含まれるプラストマー(PL)は、エチレン及び少なくとも1種のC4〜C20α−オレフィンから誘導できる単位を含むエラストマーエチレンコポリマー(EC)、好ましくはエチレン及び1−オクテンから誘導できる単位からなるエラストマーエチレンコポリマー(EC)であってもよい。

0014

当該ポリプロピレン組成物(C)に含まれる無機充填剤(F)は、鉱物充填剤、好ましくはタルクマイカ及びこれらの混合物からなる群から選択される鉱物充填剤であってもよい。

0015

当該ポリプロピレン組成物(C)に含まれる無機充填剤(F)は、少なくとも1.5μm、例えば1.5〜8.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)を有してもよい。

0016

当該ポリプロピレン組成物(C)は、当該ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、5重量%を超える量、好ましくは2.5重量%を超える量、より好ましくは0.8重量%を超える量の異相プロピレンコポリマー(HECO)及びプラストマー(PL)以外の他のポリマーを含まなくてもよい。

0017

当該ポリプロピレン組成物(C)に含まれる異相プロピレンコポリマー(HECO)及びプラストマー(PL)だけが、ポリマーとして当該ポリプロピレン組成物(C)中に存在してもよい。

0018

第2の態様では、本発明は、当該ポリプロピレン組成物(C)を含む物品、好ましくは成形品、例えば射出成形品又は圧縮成形品に関する。

0019

第3の態様では、本発明は、成形品の塗料接着を向上するための当該ポリプロピレン組成物(C)の使用に関する。

0020

以下では、当該ポリプロピレン組成物(C)及び当該ポリプロピレン組成物(C)を含む物品がより詳細に記載される。

0021

ポリプロピレン組成物(C)
ポリプロピレン組成物(C)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)と、プラストマー(PL)と、無機充填剤(F)とを含む。

0022

ポリプロピレン組成物(C)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)、プラストマー(PL)及び無機充填剤(F)の総重量部に対して、55〜95重量部の量、好ましくは60〜90重量部の量、より好ましくは64〜85重量部の量の異相プロピレンコポリマー(HECO)を含むことが認識される。

0023

ポリプロピレン組成物(C)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)、プラストマー(PL)及び無機充填剤(F)の総重量部に対して、1〜20重量部の量、好ましくは1〜16重量部の量、より好ましくは2〜14重量部量のプラストマー(PL)を含むことが認識される。

0024

ポリプロピレン組成物(C)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)、プラストマー(PL)及び無機充填剤(F)の総重量部に対して、4〜25重量部の量、好ましくは9〜24重量部の量、より好ましくは13〜22重量部の量の無機充填剤(F)を含むことが認識される。

0025

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)、プラストマー(PL)及び無機充填剤(F)の総重量部に対して、55〜95重量部の異相プロピレンコポリマー(HECO)、1〜20重量部のプラストマー(PL)及び4〜25重量部の無機充填剤(F)を含む。

0026

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)、プラストマー(PL)及び無機充填剤(F)の総重量部に対して、60〜90重量部の異相プロピレンコポリマー(HECO)、1〜16重量部のプラストマー(PL)及び9〜24重量部の無機充填剤(F)を含む。

0027

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)、プラストマー(PL)及び無機充填剤(F)の総重量部に対して、64〜85重量部の異相プロピレンコポリマー(HECO)、2〜14重量部のプラストマー(PL)及び13〜22重量部の無機充填剤(F)を含む。

0028

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、55〜95重量%の量の異相プロピレンコポリマー(HECO)、1〜20重量%の量のプラストマー(PL)及び4〜25重量%の量の上記無機充填剤を含む。

0029

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、60〜90重量%の量の異相プロピレンコポリマー(HECO)、1〜16重量%の量のプラストマー(PL)及び9〜24重量%の量の上記無機充填剤を含む。

0030

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、64〜85重量%の量の異相プロピレンコポリマー(HECO)、2〜14重量%の量のプラストマー(PL)及び13〜22重量%の量の上記無機充填剤を含む。

0031

異相プロピレンコポリマー、プラストマー及び無機充填剤を含むポリプロピレン組成物の塗料接着は、特定の粒径を有する無機充填剤を準備するとき、改善することができるということ本発明の知見がである。

0032

無機充填剤(F)は、少なくとも1.5μm、好ましくは少なくとも2.5μm、より好ましくは少なくとも3.0μm、例えば1.5〜8.0μmの範囲、好ましくは2.0〜7.0μmの範囲、より好ましくは3.0〜6.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)を有することが認識される。

0033

一実施形態では、無機充填剤(F)は、少なくとも1.5μm、好ましくは少なくとも2.0μm、より好ましくは少なくとも3.0μm、例えば1.5〜6.0μmの範囲、好ましくは2.0〜5.0μmの範囲、より好ましくは3.0〜4.5μmの範囲のメジアン粒径(D50)を有するタルクである。

0034

一実施形態では、無機充填剤(F)は、少なくとも3.0μm、好ましくは少なくとも4.0μm、より好ましくは少なくとも4.6μm、例えば3.0〜8.0μmの範囲、好ましくは4.0〜7.0μmの範囲、より好ましくは4.6〜6.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)を有するマイカである。

0035

一実施形態では、無機充填剤(F)は、少なくとも4.0μm、好ましくは少なくとも6.0μm、より好ましくは少なくとも8.0μm、例えば4.0〜20.0μmの範囲、好ましくは6.0〜15.0μmの範囲、より好ましくは8.0〜10.0μmの範囲のカットオフ粒径(D95)を有するタルクである。

0036

一実施形態では、無機充填剤(F)は、少なくとも15.0μm、好ましくは少なくとも20.0μm、より好ましくは少なくとも25.0μm、例えば15.0〜45.0μmの範囲、好ましくは20.0〜40.0μmの範囲、より好ましくは25.0〜35.0μmの範囲のカットオフ粒径(D98)を有するマイカである。

0037

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)と、プラストマー(PL)と、無機充填剤(F)とを含み、無機充填剤(F)は、少なくとも1.5μm、例えば1.5〜6.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)及び少なくとも4.0、例えば4.0〜20.0の範囲のカットオフ粒径(D95)を有するタルクである。

0038

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)と、プラストマー(PL)と、無機充填剤(F)とを含み、無機充填剤(F)は、少なくとも2.0μm、例えば2.0〜5.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)及び少なくとも6.0、例えば6.0〜15.0の範囲のカットオフ粒径(D95)を有するタルクである。

0039

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)と、プラストマー(PL)と、無機充填剤(F)とを含み、無機充填剤(F)は、少なくとも3.0μm、例えば3.0〜4.5μmの範囲のメジアン粒径(D50)及び少なくとも8.0、例えば8.0〜10.0の範囲のカットオフ粒径(D95)を有するタルクである。

0040

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)と、プラストマー(PL)と、無機充填剤(F)とを含み、無機充填剤(F)は、少なくとも3.0μm、例えば3.0〜8.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)及び少なくとも15.0、例えば15.0〜48.0の範囲のカットオフ粒径(D98)を有するマイカである。

0041

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)と、プラストマー(PL)と、無機充填剤(F)とを含み、無機充填剤(F)は、少なくとも4.0μm、例えば4.0〜7.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)及び少なくとも20.0、例えば20.0〜40.0の範囲のカットオフ粒径(D98)を有するマイカである。

0042

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)と、プラストマー(PL)と、無機充填剤(F)とを含み、無機充填剤(F)は、少なくとも4.6μm、例えば4.6〜6.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)及び少なくとも25.0、例えば25.0〜35.0の範囲のカットオフ粒径(D98)を有するマイカである。

0043

当該ポリプロピレン組成物を加工するために、特に当該ポリプロピレン組成物が成形品、例えば射出成形品の調製において応用される場合、当該ポリプロピレン組成物は、十分なメルトフローレートを提示するべきである。

0044

従って、ポリプロピレン組成物(C)は、少なくとも2g/10分、好ましくは少なくとも5g/10分、さらにより好ましくは少なくとも7g/10分、例えば2〜50g/10分の範囲、好ましくは5〜25g/10分の範囲、さらにより好ましくは7〜15の範囲の、ISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)を有することが認識される。

0045

さらには、当該ポリプロピレン組成物は、想定される応用分野のために十分な機械的特性を提示するべきである。

0046

ポリプロピレン組成物(C)は、ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、少なくとも22重量%、好ましくは少なくとも25重量%、より好ましくは少なくとも28重量%、例えば22〜45重量%の範囲、好ましくは25〜40重量%の範囲、より好ましくは27〜35重量%の範囲の量の冷キシレン可溶(XCS)部を有することが認識される。

0047

さらには、ポリプロピレン組成物(C)のキシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)は、少なくとも3.0dl/g、好ましくは少なくとも3.1dl/g、より好ましくは少なくとも3.2dl/g、例えば3.0〜4.5dl/gの範囲、好ましくは3.1〜4.0dl/gの範囲、より好ましくは3.2〜3.8dl/gの範囲にあることが認識される。

0048

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、22〜45重量%の範囲の量の冷キシレン可溶(XCS)部を有し、キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)は3.0〜4.5dl/gの範囲にある。

0049

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、25〜40重量%の範囲の量の冷キシレン可溶(XCS)部を有し、キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)は3.1〜4.0dl/gの範囲にある。

0050

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、27〜35重量%の範囲の量の冷キシレン可溶(XCS)部を有し、キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)は3.2〜3.8dl/gの範囲にある。

0051

さらに、ポリプロピレン組成物(C)は十分な剛性及び衝撃挙動を提示するべきである。

0052

ポリプロピレン組成物(C)は、少なくとも1000MPa、好ましくは少なくとも1300MPa、より好ましくは少なくとも1400MPa、例えば1000〜3500MPaの範囲、好ましくは1300〜3000MPaの範囲、より好ましくは1400〜2500MPaの範囲の、ISO 527−2に従って測定される引張弾性率を有することが認識される。

0053

ポリプロピレン組成物(C)は、少なくとも5MPa、好ましくは少なくとも8MPa、より好ましくは少なくとも10MPa、例えば5〜50MPaの範囲、好ましくは8〜20MPaの範囲、より好ましくは10〜15MPaの範囲の、ISO 527−2に従って測定される引張破断点応力を有することが認識される。

0054

ポリプロピレン組成物(C)は、少なくとも5MPa、好ましくは少なくとも10MPa、より好ましくは少なくとも15MPa、例えば5〜50MPaの範囲、好ましくは10〜30MPaの範囲、より好ましくは15〜20MPaの範囲の、ISO 527−2に従って測定される降伏点引張強さを有することが認識される。

0055

ポリプロピレン組成物(C)は、100%以下、好ましくは80%以下、より好ましくは75%以下、例えば5〜100%の範囲、好ましくは10〜80%の範囲、より好ましくは30〜70%の範囲の、ISO 527−2に従って測定される引張破断点伸びを有することが認識される。

0056

ポリプロピレン組成物(C)は、少なくとも20kJ/m2、好ましくは少なくとも25kJ/m2、より好ましくは少なくとも28kJ/m2、例えば20〜80kJ/m2の範囲、好ましくは25〜60kJ/m2の範囲、より好ましくは28〜52kJ/m2の範囲の、ISO 179−1eA:2000に従って+23℃で測定されるシャルピー衝撃強さ(NIS+23)を有することが認識される。

0057

ポリプロピレン組成物(C)は、少なくとも2kJ/m2、好ましくは少なくとも4kJ/m2、より好ましくは少なくとも5kJ/m2、例えば2〜20kJ/m2の範囲、好ましくは4〜15kJ/m2の範囲、より好ましくは5〜10kJ/m2の範囲の、ISO 179−1eA:2000に従って−20℃で測定されるシャルピー衝撃強さ(NIS−20)を有することが認識される。

0058

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、1000〜3500MPaの範囲のISO 527−2に従って測定される引張弾性率、5〜50MPaの範囲のISO 527−2に従って測定される引張破断点応力、5〜100%の範囲のISO 527−2に従って測定される引張破断点伸び、5〜50MPaの範囲のISO 527−2に従って測定される降伏点引張強さ、20〜80kJ/m2の範囲のISO 179−1eA:2000に従って+23℃で測定されるシャルピー衝撃強さ(NIS+23)、及び2〜20kJ/m2の範囲のISO 179−1eA:2000に従って−20℃で測定されるシャルピー衝撃強さ(NIS−20)を有する。

0059

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、1300〜3000MPaの範囲のISO 527−2に従って測定される引張弾性率、8〜20MPaの範囲のISO 527−2に従って測定される引張破断点応力、10〜80%の範囲のISO 527−2に従って測定される引張破断点伸び、10〜30MPaの範囲のISO 527−2に従って測定される降伏点引張強さ、25〜60kJ/m2の範囲のISO 179−1eA:2000に従って+23℃で測定されるシャルピー衝撃強さ(NIS+23)及び4〜15kJ/m2の範囲のISO 179−1eA:2000に従って−20℃で測定されるシャルピー衝撃強さ(NIS−20)を有する。

0060

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、1400〜2500MPaの範囲のISO 527−2に従って測定される引張弾性率、10〜15MPaの範囲のISO 527−2に従って測定される引張破断点応力、30〜70%の範囲のISO 527−2に従って測定される引張破断点伸び、15〜20MPaの範囲のISO 527−2に従って測定される降伏点引張強さ、28〜52kJ/m2の範囲のISO 179−1eA:2000に従って+23℃で測定されるシャルピー衝撃強さ(NIS+23)、及び5〜10kJ/m2の範囲のISO 179−1eA:2000に従って−20℃で測定されるシャルピー衝撃強さ(NIS−20)を有する。

0061

ポリプロピレン組成物(C)は、ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、10重量%を超える量、好ましくは5重量%を超える量、より好ましくは2.5重量%を超える量、さらにより好ましくは0.8重量%を超える量の異相プロピレンコポリマー(HECO)及びプラストマー(PL)以外の他のポリマーを含まなくてもよい。

0062

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、10重量%を超える量、好ましくは5重量%を超える量、より好ましくは2.5重量%を超える量、さらにより好ましくは0.8重量%を超える量の異相プロピレンコポリマー(HECO)及びプラストマー(PL)以外の他のポリマーを含まない。

0063

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO)及びプラストマー(PL)だけが、ポリマーとしてポリプロピレン組成物(C)中に存在する。

0064

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)、プラストマー(PL)及び無機充填剤(F)からなる。

0065

異相プロピレンコポリマー(HECO)
当該ポリプロピレン組成物は、異相プロピレンコポリマー(HECO)を含む必要がある。

0066

表現異相(性)」は、少なくとも1種のエラストマーがマトリクスの中に(微細に)分散していることを示す。換言すれば、上記少なくとも1種のエラストマーは、マトリクスの中に混在物を形成する。このように、マトリクスは、マトリクスの一部ではない(微細に)分散した混在物を含有し、この混在物は、上記少なくとも1種のエラストマーコポリマーを含有する。用語「混在物」は、好ましくは、マトリクス及びその混在物が異相プロピレンコポリマー内で異なる相を形成することを示すものとし、この混在物は、例えば高分解能顕微鏡法、例えば電子顕微鏡法又は走査フォース顕微鏡法によって見ることができる。

0067

上で規定されたとおり、異相プロピレンコポリマーは、ポリマー成分として、ポリプロピレンマトリクス及びこのポリプロピレンマトリクスに分散しているエラストマーコポリマーのみを含む。

0068

従って、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、
(a)ポリプロピレンマトリクス(M)と、
(b)
プロピレン、並びに
−エチレン及び/又はC4〜C20α−オレフィン、好ましくはエチレン及び/又はC4〜C10 α−オレフィン、より好ましくはエチレンのみ
から誘導できる単位を含むエラストマーコポリマー(E)と
を含み、好ましくはこれらからなることが認識される。

0069

ポリプロピレンマトリクス(M)はランダムプロピレンコポリマー(RPP)又はプロピレンホモポリマー(HPP)であってよく、後者がとりわけ好ましい。

0070

一実施形態では、ポリプロピレンマトリクス(M)はプロピレンホモポリマー(HPP)である。

0071

プロピレンホモポリマーとの表現は、実質的に、すなわちプロピレンホモポリマー(HPP)の重量に対して99.7重量%超、さらにより好ましくは少なくとも99.8重量%のプロピレン単位からなるポリプロピレンに関する。好ましい実施形態では、プロピレン単位だけが、プロピレンホモポリマー(HPP)中で検出可能である。

0072

ポリプロピレンマトリクス(M)がプロピレンホモポリマー(HPP)である場合、ポリプロピレンマトリクス(M)のコモノマー含有量は、ポリプロピレンマトリクス(M)の重量に対して、1.0重量%以下、好ましくは0.8重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下、さらにより好ましくは0.2重量%以下であってもよい。

0073

ポリプロピレンマトリクス(M)がランダムプロピレンコポリマー(RPP)である場合、ランダムプロピレンコポリマー(RPP)は、プロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C20α−オレフィンから誘導できる単位、好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C10 α−オレフィンから誘導できる単位、より好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4、C6及び/又はC8 α−オレフィンから誘導できる単位を含み、好ましくはこれらの単位からなることが認識される。

0074

ランダムプロピレンコポリマー(RPP)は、プロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン、1−ブテン及び/又は1−ヘキセンから誘導できる単位を含み、好ましくはこれらの単位からなることが認識される。より具体的には、ランダムプロピレンコポリマー(RPP)は、− プロピレンとは別に − エチレン、1−ブテン及び/又は1−ヘキセンから誘導できる単位のみを含むことが認識される。

0075

一実施形態では、ランダムプロピレンコポリマー(RPP)は、プロピレンから誘導できる単位及びエチレンから誘導できる単位からなる。

0076

異相プロピレンコポリマー(HECO)の第2コンポーネントはエラストマーコポリマー(E)である。

0077

エラストマーコポリマー(E)は、プロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C20α−オレフィンから誘導できる単位、好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C10 α−オレフィンから誘導できる単位、より好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4、C6及び/又はC8 α−オレフィンから誘導できる単位を含んでもよい。

0078

エラストマーコポリマー(E)は、さらに、共役ジエン、例えばブタジエン、又は非共役ジエンから誘導できる単位を含んでもよい。好適な非共役ジエンとしては、使用される場合、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン、3,7−ジメチル−1,7−オクタジエン、並びにジヒドロミルセン及びジヒドロオシメン異性体混合物等の直鎖及び分枝鎖状非環状ジエン、並びに1,4−シクロヘキサジエン、1,5−シクロオクタジエン、1,5−シクロドデカジエン、4−ビニルシクロヘキセン、1−アリル−4−イソプロピリデンシクロヘキサン、3−アリルシクロペンテン、4−シクロヘキセン及び1−イソプロペニル−4−(4−ブテニル)シクロヘキサン等の単環脂環式ジエンが挙げられる。

0079

しかしながら、エラストマーコポリマー(E)は、プロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C20α−オレフィンから誘導できる単位からなり、好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C10 α−オレフィンから誘導できる単位からなり、より好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4、C6及び/又はC8 α−オレフィンから誘導できる単位からなることが好ましい。

0080

上に示したように、ポリプロピレン組成物(C)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)、プラストマー(PL)及び無機充填剤(F)の総重量部に対して、50〜90重量部、好ましくは65〜85重量部、より好ましくは70〜80重量部の量の異相プロピレンコポリマー(HECO)を含んでもよい。

0081

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、50〜90重量%の範囲の量、好ましくは65〜85重量%の範囲の量、より好ましくは70〜80重量%の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO)を含む。

0082

異相プロピレンコポリマー(HECO)は、少なくとも1種のα核形成剤を含んでもよい。さらには、異相プロピレンコポリマー(HECO)はβ核形成剤を含まないことが好ましい。

0083

α核形成剤は、好ましくは
(i)モノカルボン酸及びポリカルボン酸の塩、例えば安息香酸ナトリウム又はtert−ブチル安息香酸アルミニウム、並びに
(ii)ジベンジリデンソルビトール(例えば1,3:2,4 ジベンジリデンソルビトール)及びC1−C8−アルキル置換ジベンジリデンソルビトール誘導体、例えばメチルジベンジリデンソルビトール、エチルジベンジリデンソルビトール又はジメチルジベンジリデンソルビトール(例えば1,3:2,4 ジ(メチルベンジリデン)ソルビトール)、又は置換ノニトール誘導体、例えば1,2,3−トリデオキシ−4,6:5,7−ビス−O−[(4−プロピルフェニルメチレン]−ノニトール、並びに
(iii)リン酸ジエステルの塩、例えば2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニルリン酸ナトリウム又はリン酸ヒドロキシ−ビス[2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)]アルミニウム、並びに
(iv)ビニルシクロアルカンポリマーポリマー及びビニルアルカンポリマー、並びに
(v)これらの混合物
からなる群から選択される。

0084

このようなα核形成剤は、一般に市販されており、例えばHans Zweifelの「Plastic Additives Handbook」、第5版、2001に記載されている。

0085

異相プロピレンコポリマー(HECO)は、3000ppm以下、好ましくは2000ppm以下のα核形成剤を含むことが認識される。

0086

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO)、従ってポリプロピレン組成物(C)、は、ビニルシクロアルカンポリマー、例えばビニルシクロヘキサンVCH)ポリマー及び/又はビニルアルカンポリマーをα核形成剤として含有する。

0087

ビニルシクロアルカンポリマー、例えばビニルシクロヘキサン(VCH)ポリマー、及び/又はビニルアルカンポリマーは、異相プロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、500ppm以下の量、好ましくは200ppm以下、例えば1〜200ppmの範囲、好ましくは5〜100ppmの範囲の量で異相プロピレンコポリマー(HECO)に含まれることが認識される。

0088

従って、ポリプロピレン組成物(C)は、ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、500ppm以下の量、好ましくは200ppm以下、例えば1〜200ppmの範囲、好ましくは5〜100ppmの範囲の量のビニルシクロアルカンポリマー、例えばビニルシクロヘキサン(VCH)ポリマー及び/又はビニルアルカンポリマーを含むことが認識される。

0089

好ましくは、上記ビニルシクロアルカンポリマーは、BNT技術によって上記異相プロピレンコポリマー(HECO)中に、従って当該ポリプロピレン組成物(C)中に導入されるビニルシクロヘキサン(VCH)ポリマーである。

0090

上記BNT技術に関しては、国際出願の国際公開第99/24478号パンフレット、国際公開第99/24479号パンフレット及び特に国際公開第00/68315号パンフレットが参照される。この技術によれば、触媒系、好ましくはZiegler−Natta触媒前駆体は、特に特別のZiegler−Natta触媒前駆体、外部ドナー及び共触媒を含む触媒系の存在下で、下記式を有するビニル化合物重合することにより改質することができる。
CH2=CH−CHR3R4
上記式中、R3及びR4は一緒に5員若しくは6員の飽和環不飽和環又は芳香環を形成するか、又は独立に、炭素原子数1〜4のアルキル基を表す。この改質触媒は、上記異相性の、すなわち異相プロピレンコポリマー(HECO)の調製のために使用される。重合したビニル化合物はα核形成剤として作用する。触媒の改質工程における固体触媒成分に対するビニル化合物の重量比は、好ましくは5(5:1)以下、好ましくは3(3:1)以下、例えば0.5(1:2)〜2(2:1)である。最も好ましいビニル化合物はビニルシクロヘキサン(VCH)である。

0091

上記核形成剤は、マスターバッチとして導入することができる。この核形成剤、すなわち好ましくはポリマー核形成剤、より好ましくはビニルシクロアルカンポリマー、例えばビニルシクロヘキサン(VCH)ポリマー及び/又はビニルアルカンポリマー、さらにより好ましくはビニルシクロヘキサン(VCH)ポリマーであるα核形成剤がマスターバッチの形態で与えられる場合、そのマスターバッチは、そのマスターバッチの重量に対して、500ppm以下の量、好ましくは200ppm以下、例えば1〜200ppmの範囲、好ましくは5〜100ppmの範囲の量の核形成剤を含むことが認識される。

0092

異相プロピレンコポリマー(HECO)は、逐次重合プロセスで、すなわち当該技術分野で公知の多段階プロセスで製造することができ、この際、ポリプロピレンマトリクス(M)が、少なくとも1つのスラリー反応器中で、及び任意に少なくとも1つの気相反応器中で製造され、その後、エラストマーコポリマー(E)が、少なくとも1つの気相反応器、好ましくは2つの気相反応器中で製造される。より正確に言えば、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、少なくとも1つの反応器を含む少なくとも1つの反応器系の中でポリプロピレンマトリクス(M)を製造し、このポリプロピレンマトリクス(M)を、少なくとも1つの反応器を含む後続の反応器系に移すことにより得られ、エラストマープロピレンコポリマー(E)は、ポリプロピレンマトリクス(M)の存在下で製造される。

0093

しかしながら、異相プロピレンコポリマー(HECO)、並びにその個々のコンポーネント(マトリクス相及びエラストマー相)は、異なるポリマー種類、すなわち誘導されうる単位において互いに異なるポリマー並びに/又は分子量、コモノマー含有量、冷可溶(XCS)部の量、冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量及び/若しくは冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)において互いに異なるポリマー、をブレンドすることにより製造することができるということも可能である。

0094

好ましい実施形態では、プロピレンコポリマー(HECO)は、異なるポリマー種類をブレンドすることにより、好ましくは異なるポリマー種類を押出機溶融混合することにより調製される。

0095

異相プロピレンコポリマー(HECO)は、第1ポリプロピレンマトリクス(M1)、及びこの第1ポリプロピレンマトリクス(M1)に分散した第1エラストマーコポリマー(E1)を含む第1異相プロピレンコポリマー(HECO1)を含んでもよい。

0096

この場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)のポリプロピレンマトリクス(M)は、第1ポリプロピレンマトリクス(M1)を含み、ポリプロピレンマトリクス(M)に分散したエラストマーコポリマー(E)は、第1エラストマーコポリマー(E1)を含む。

0097

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、第1ポリプロピレンマトリクス(M1)、及びこの第1ポリプロピレンマトリクス(M1)に分散した第1エラストマーコポリマー(E1)を含む第1異相プロピレンコポリマー(HECO1)を含む。

0098

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、10重量%を超える量、好ましくは5重量%を超える量、より好ましくは2.5重量%を超える量、さらにより好ましくは0.8重量%を超える量の異相プロピレンコポリマー(HECO1)以外の他のポリマーを含まない。

0099

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO1)だけが、ポリマーとして異相プロピレンコポリマー(HECO)中に存在する。

0100

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)からなる。

0101

異相プロピレンコポリマー(HECO)は多峰性であってもよく、特に、異相プロピレンコポリマー(HECO)のマトリクス(M)及び/又はエラストマーコポリマー(E)は多峰性であってもよい。

0102

表現「多峰性」及び「二峰性」は、ポリマーのモダリティー様相)、すなわち、分子量の関数としての分子量画分グラフであるポリマーの分子量分布曲線の形態及び/又はポリマー画分の分子量の関数としてのコモノマー含有量のグラフであるポリマーのコモノマー含有量分布曲線の形態に関して、分布曲線が少なくとも2つの別個ピークを示すことを指す。

0103

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、その分子量及び/又はそのコモノマー含有量に関して多峰性である。

0104

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、その分子量に関して多峰性である。

0105

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、そのコモノマー含有量に関して多峰性である。

0106

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、その分子量に関して、及びそのコモノマー含有量に関して多峰性である。

0107

異相プロピレンコポリマー(HECO)が、その分子量に関して及び/又はそのコモノマー含有量に関して多峰性である場合、少なくともマトリクス(M)がその分子量に関して多峰性であること、及び/又は少なくともエラストマーコポリマー(E)がそのコモノマー含有量に関して多峰性であることが好ましい。

0108

異相プロピレンコポリマー(HECO)は、第1ポリプロピレンマトリクス(M1)、及びこの第1ポリプロピレンマトリクス(M1)に分散した第1エラストマーコポリマー(E1)を含む第1異相プロピレンコポリマー(HECO1)と、第2ポリプロピレンマトリクス(M2)、及びこの第2ポリプロピレンマトリクス(M2)に分散した第2エラストマーコポリマー(E2)を含む第2異相プロピレンコポリマー(HECO2)とを含んでもよい。

0109

この場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)のポリプロピレンマトリクス(M)は、第1ポリプロピレンマトリクス(M1)及び第2ポリプロピレンマトリクス(M2)を含み、他方で、ポリプロピレンマトリクス(M)に分散したエラストマーコポリマー(E)は、第1エラストマーコポリマー(E1)及び第2エラストマーコポリマー(E2)を含む。

0110

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、第1ポリプロピレンマトリクス(M1)、及びこの第1ポリプロピレンマトリクス(M1)に分散した第1エラストマーコポリマー(E1)を含む第1異相プロピレンコポリマー(HECO1)と、第2ポリプロピレンマトリクス(M2)、及びこの第2ポリプロピレンマトリクス(M2)に分散した第2エラストマーコポリマー(E2)を含む第2異相プロピレンコポリマー(HECO2)とを含み、第1異相プロピレンコポリマー(HECO1)は、冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量及び/又は冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)において第2異相プロピレンコポリマー(HECO2)とは異なる。

0111

この場合、異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び異相プロピレンコポリマー(HECO2)は、共に不等式(I)、好ましくは不等式(Ia)、より好ましくは不等式(Ib)を満たしてもよく、
Cx(XCS)[HECO1]/Cx(XCS)[HECO2]>1.0 (I)
3.0>Cx(XCS)[HECO1]/Cx(XCS)[HECO2]>1.0 (Ia)
2.0>Cx(XCS)[HECO1]/Cx(XCS)[HECO2]>1.5 (Ib)
上記不等式(I)、不等式(Ia)及び不等式(Ib)中、
Cx(XCS)[HECO1]は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量であり、
Cx(XCS)[HECO2]は、異相プロピレンコポリマー(HECO2)の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量である。

0112

さらには、異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び異相プロピレンコポリマー(HECO2)は、共に、代替的に又は加えて、不等式(II)、好ましくは不等式(IIa)、より好ましくは不等式(IIb)を満たしてもよく、
IV(XCS)[HECO2]/IV(XCS)[HECO1]>1.0 (II)
2.7>IV(XCS)[HECO2]/IV(XCS)[HECO1]>1.0 (IIa)
2.5>IV(XCS)[HECO1]/IV(XCS)[HECO2]>1.2 (IIb)
上記不等式(II)、不等式(IIa)及び不等式(IIb)中、
IV(XCS)[HECO1]は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)であり、
IV(XCS)[HECO2]は、異相プロピレンコポリマー(HECO2)の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)である。

0113

換言すれば、異相プロピレンコポリマー(HECO1)が、異相プロピレンコポリマー(HECO2)の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量と比べてより高いコモノマー含有量を持つ冷キシレン可溶(XCS)部を有すること、及び/又は異相プロピレンコポリマー(HECO1)が、異相プロピレンコポリマー(HECO2)の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度と比べてより低い固有粘度を持つ冷キシレン可溶(XCS)部を有することが認識される。

0114

異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、10重量%を超える量、好ましくは5重量%を超える量、より好ましくは2.5重量%を超える量、さらにより好ましくは0.8重量%を超える量の異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び異相プロピレンコポリマー(HECO2)以外の他のポリマーを含まなくてもよい。

0115

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、10重量%を超える量、好ましくは5重量%を超える量、より好ましくは2.5重量%を超える量、さらにより好ましくは0.8重量%を超える量の異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び異相プロピレンコポリマー(HECO2)以外の他のポリマーを含まない。

0116

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び異相プロピレンコポリマー(HECO2)だけが、ポリマーとして異相プロピレンコポリマー(HECO)中に存在する。

0117

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び異相プロピレンコポリマー(HECO2)からなる。

0118

しかしながら、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、第1ポリプロピレンマトリクス(M1)、及びこの第1ポリプロピレンマトリクス(M1)に分散した第1エラストマーコポリマー(E1)を含む第1異相プロピレンコポリマー(HECO1)と、第2ポリプロピレンマトリクス(M2)、及びこの第2ポリプロピレンマトリクス(M2)に分散した第2エラストマーコポリマー(E2)を含む第2異相プロピレンコポリマー(HECO2)と、さらに、第3ポリプロピレンマトリクス(M3)、及びこの第3ポリプロピレンマトリクス(M3)に分散した第3エラストマーコポリマー(E3)を含む第3異相プロピレンコポリマー(HECO3)とを含んでもよい。

0119

この場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)のポリプロピレンマトリクス(M)は、第1ポリプロピレンマトリクス(M1)、第2ポリプロピレンマトリクス(M2)及び第3ポリプロピレンマトリクス(M3)を含み、他方で、ポリプロピレンマトリクス(M)に分散したエラストマーコポリマー(E)は、第1エラストマーコポリマー(E1)、第2エラストマーコポリマー(E2)及び第3エラストマーコポリマー(E3)を含む。

0120

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、第1ポリプロピレンマトリクス(M1)、及びこの第1ポリプロピレンマトリクス(M1)に分散した第1エラストマーコポリマー(E1)を含む第1異相プロピレンコポリマー(HECO1)と、第2ポリプロピレンマトリクス(M2)、及びこの第2ポリプロピレンマトリクス(M2)に分散した第2エラストマーコポリマー(E2)を含む第2異相プロピレンコポリマー(HECO2)と、第3ポリプロピレンマトリクス(M3)、及びこの第3ポリプロピレンマトリクス(M3)に分散した第3エラストマーコポリマー(E3)を含む第3異相プロピレンコポリマー(HECO3)とを含み、
(a)第1異相プロピレンコポリマー(HECO1)は、冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量及び/又は冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)において第2異相プロピレンコポリマー(HECO2)とは異なり、
(b)異相プロピレンコポリマー(HECO3)は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び異相プロピレンコポリマー(HECO2)のそれぞれよりも高い、ISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)を有する。

0121

この場合、異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び異相プロピレンコポリマー(HECO2)は、共に不等式(I)、好ましくは不等式(Ia)、より好ましくは不等式(Ib)を満たしてもよく、
Cx(XCS)[HECO1]/Cx(XCS)[HECO2]>1.0 (I)
3.0>Cx(XCS)[HECO1]/Cx(XCS)[HECO2]>1.0 (Ia)
2.0>Cx(XCS)[HECO1]/Cx(XCS)[HECO2]>1.5 (Ib)
上記不等式(I)、不等式(Ia)及び不等式(Ib)中、
Cx(XCS)[HECO1]は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量であり、
Cx(XCS)[HECO2]は、異相プロピレンコポリマー(HECO2)の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量である。

0122

この場合、異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び異相プロピレンコポリマー(HECO2)は、共に不等式(II)、好ましくは不等式(IIa)、より好ましくは不等式(IIb)を満たしてもよく、
IV(XCS)[HECO2]/IV(XCS)[HECO1]>1.0 (II)
2.7>IV(XCS)[HECO2]/IV(XCS)[HECO1]>1.0 (IIa)
2.5>IV(XCS)[HECO1]/IV(XCS)[HECO2]>1.2 (IIb)
上記不等式(II)、不等式(IIa)及び不等式(IIb)中、
IV(XCS)[HECO1]は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)であり、
IV(XCS)[HECO2]は、異相プロピレンコポリマー(HECO2)の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)である。

0123

この場合、異相プロピレンコポリマー(HECO1)、異相プロピレンコポリマー(HECO2)及び異相プロピレンコポリマー(HECO3)は、共に不等式(III)、好ましくは不等式(IIIa)、より好ましくは不等式(IIIb)を満たしてもよく、
2×MFR[HECO3]/MFR[HECO1]+MFR[HECO2]>1.0 (III)
6.0>2×MFR[HECO3]/MFR[HECO1]+MFR[HECO2]>1.0 (IIIa)
4.0>2×MFR[HECO3]/MFR[HECO1]+MFR[HECO2]>1.5 (IIIb)
上記不等式(III)、不等式(IIIa)及び不等式(IIIb)中、
MFR[HECO1]は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)のISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)であり、
MFR[HECO2]は、異相プロピレンコポリマー(HECO2)のISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)であり、
MFR[HECO2]は、異相プロピレンコポリマー(HECO3)のISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)である。

0124

換言すれば、異相プロピレンコポリマー(HECO1)が、異相プロピレンコポリマー(HECO2)の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量と比べてより高いコモノマー含有量を持つ冷キシレン可溶(XCS)部を有すること、及び/又は異相プロピレンコポリマー(HECO1)が、異相プロピレンコポリマー(HECO2)の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度と比べてより低い固有粘度を持つ冷キシレン可溶(XCS)部を有することが認識される。

0125

さらには、異相プロピレンコポリマー(HECO3)は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)及び異相プロピレンコポリマー(HECO2)のそれぞれと比べてより高いISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)を有することが認識される。

0126

異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、10重量%を超える量、好ましくは5重量%を超える量、より好ましくは2.5重量%を超える量、さらにより好ましくは0.8重量%を超える量の異相プロピレンコポリマー(HECO1)、異相プロピレンコポリマー(HECO2)及び異相プロピレンコポリマー(HECO2)以外の他のポリマーを含まなくてもよい。

0127

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、10重量%を超える量、好ましくは5重量%を超える量、より好ましくは2.5重量%を超える量、さらにより好ましくは0.8重量%を超える量の異相プロピレンコポリマー(HECO1)、異相プロピレンコポリマー(HECO2)及び異相プロピレンコポリマー(HECO3)以外の他のポリマーを含まない。

0128

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO1)、異相プロピレンコポリマー(HECO2)及び異相プロピレンコポリマー(HECO3)だけが、ポリマーとして異相プロピレンコポリマー(HECO)中に存在する。

0129

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)、異相プロピレンコポリマー(HECO2)及び異相プロピレンコポリマー(HECO3)からなる。

0130

異相プロピレンコポリマー(HECO1)
異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)だけを異相プロピレンコポリマーとして含んでもよい。

0131

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)以外のいずれの他の異相ポリプロピレンコポリマーも含まなくてもよい。

0132

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)からなってもよいが、しかしながら、これは、以降で詳細に説明されるとおり、添加剤(AD)の存在を排除しない。

0133

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)だけを異相プロピレンコポリマーとして含んでもよい。

0134

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)以外のいずれの他の異相ポリプロピレンコポリマーも含まなくてもよい。

0135

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)からなってもよいが、しかしながら、これは、以降で詳細に説明されるとおり、添加剤(AD)の存在を排除しない。

0136

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)が、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)及び第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)だけを異相プロピレンコポリマー化合物として含む場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)の総重量部に対して、少なくとも70重量部の量、好ましくは少なくとも80重量部の量、より好ましくは少なくとも85重量部の量、例えば70〜98重量部の範囲の量、好ましくは80〜95重量部の範囲の量、より好ましくは88〜94重量部の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO1)を含むことが認識される。

0137

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)が、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)及び第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)だけを異相プロピレンコポリマー化合物として含む場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、少なくとも70重量%の量、好ましくは少なくとも80重量%の量、より好ましくは少なくとも85重量%の量、例えば70〜98重量%の範囲の量、好ましくは80〜95重量%の範囲の量、より好ましくは88〜94重量%の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO1)を含むことが認識される。

0138

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)が、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)及び第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)だけを異相プロピレンコポリマー化合物として含む場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、30重量%以下の量、好ましくは20重量%以下の量、より好ましくは15重量%以下の量、例えば2〜30重量%の範囲の量、好ましくは5〜20重量%の範囲の量、より好ましくは6〜12重量%の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO2)を含むことが認識される。

0139

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)だけを異相プロピレンコポリマーとして含んでもよい。

0140

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)以外のいずれの他の異相ポリプロピレンコポリマーも含まなくてもよい。

0141

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)からなってもよいが、しかしながら、これは、以降で詳細に説明されるとおり、添加剤(AD)の存在を排除しない。

0142

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)が、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び第3異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)だけを異相プロピレンコポリマー化合物として含む場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)の総重量部に対して、30重量部以下の量、好ましくは25重量部以下の量、より好ましくは23重量部以下の量、例えば5〜30重量部の範囲の量、好ましくは10〜25重量部の範囲の量、より好ましくは15〜23重量部の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO1)を含むことが認識される。

0143

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)が、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)だけを異相プロピレンコポリマー化合物として含む場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、30重量%以下の量、好ましくは25重量%以下の量、より好ましくは23重量%以下の量、例えば5〜30重量%の範囲の量、好ましくは10〜25重量%の範囲の量、より好ましくは15〜23重量%の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO1)を含むことが認識される。

0144

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)が、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)だけを異相プロピレンコポリマー化合物として含む場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、30重量%以下の量、好ましくは20重量%以下の量、より好ましくは17重量%以下の量、例えば5〜30重量%の範囲の量、好ましくは7〜20重量%の範囲の量、より好ましくは10〜17重量%の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO2)を含むことが認識される。

0145

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)が、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)だけを異相プロピレンコポリマー化合物として含む場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、少なくとも40重量%の量、好ましくは少なくとも55重量%の量、より好ましくは少なくとも60重量%の量、例えば40〜90重量%の範囲の量、好ましくは55〜83重量%の範囲の量、より好ましくは60〜75重量%の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO3)を含むことが認識される。

0146

上に示したように、異相プロピレンコポリマー(HECO1)は、
(a)ポリプロピレンマトリクス(M1)と、
(b)
−プロピレン、並びに
−エチレン及び/又はC4〜C20α−オレフィン、好ましくはエチレン及び/又はC4〜C10 α−オレフィン、より好ましくはエチレンのみ
から誘導される単位を含むエラストマーコポリマー(E1)と
を含み、好ましくはこれらからなることが認識される。

0147

ポリプロピレンマトリクス(M1)は、ランダムプロピレンコポリマー(RPP1)又はプロピレンホモポリマー(HPP1)であってよく、後者がとりわけ好ましい。

0148

一実施形態では、ポリプロピレンマトリクス(M1)はプロピレンホモポリマー(HPP1)である。

0149

ポリプロピレンマトリクス(M1)がプロピレンホモポリマー(HPP1)である場合、ポリプロピレンマトリクス(M1)のコモノマー含有量は、ポリプロピレンマトリクス(M1)の重量に対して、1.0重量%以下、好ましくは0.8重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下、さらにより好ましくは0.2重量%以下であってもよい。

0150

ポリプロピレンマトリクス(M1)がランダムプロピレンコポリマー(RPP1)である場合、ランダムプロピレンコポリマー(RPP1)は、プロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C20α−オレフィンから誘導できる単位、好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C10 α−オレフィンから誘導できる単位、より好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4、C6及び/又はC8 α−オレフィンから誘導できる単位、さらにより好ましくはプロピレンから誘導できる単位及びエチレンのみから誘導できる単位を含み、好ましくはこれらの単位からなることが認識される。

0151

ランダムプロピレンコポリマー(RPP1)は、プロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン、1−ブテン及び/又は1−ヘキセンから誘導できる単位を含み、好ましくはこれらの単位からなることが認識される。より具体的には、ランダムプロピレンコポリマー(RPP1)は、− プロピレンとは別に − エチレン、1−ブテン及び/又は1−ヘキセンから誘導できる単位のみを含むことが認識される。

0152

一実施形態では、ランダムプロピレンコポリマー(RPP1)は、プロピレンから誘導できる単位及びエチレンから誘導できる単位からなる。

0153

異相プロピレンコポリマー(HECO1)の第2コンポーネントは、エラストマーコポリマー(E1)である。

0154

エラストマーコポリマー(E1)は、プロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C20α−オレフィンから誘導できる単位、好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C10 α−オレフィンから誘導できる単位、より好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4、C6及び/又はC8 α−オレフィンから誘導できる単位を含んでもよい。エラストマーコポリマー(E1)は、さらに、共役ジエン、例えばブタジエン、又は非共役ジエンから誘導される単位を含んでもよい。好適な非共役ジエンとしては、使用される場合、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン、3,7−ジメチル−1,7−オクタジエン、並びにジヒドロミルセン及びジヒドロオシメンの異性体混合物等の直鎖及び分枝鎖状非環状ジエン、並びに1,4−シクロヘキサジエン、1,5−シクロオクタジエン、1,5−シクロドデカジエン、4−ビニルシクロヘキセン、1−アリル−4−イソプロピリデンシクロヘキサン、3−アリルシクロペンテン、4−シクロヘキセン及び1−イソプロペニル−4−(4−ブテニル)シクロヘキサン等の単環脂環式ジエンが挙げられる。

0155

しかしながら、エラストマーコポリマー(E1)は、プロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C20α−オレフィンから誘導できる単位、好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C10 α−オレフィンから誘導できる単位、より好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4、C6及び/又はC8 α−オレフィンから誘導できる単位からなることが好ましい。

0156

一実施形態では、エラストマーコポリマー(E1)は、プロピレン並びにエチレンから誘導できる単位からなる。

0157

異相プロピレンコポリマー(HECO1)は、少なくとも1種のα核形成剤を含んでもよい。さらには、異相プロピレンコポリマー(HECO1)は、β核形成剤を含まないことが好ましい。

0158

明らかに、異相プロピレンコポリマー(HECO)と併せて上で提供された好適な及び好ましいα核形成剤に関する開示は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)に含まれてもよいα核形成剤にも当てはまり、この一節が明示的に参照される。

0159

異相プロピレンコポリマー(HECO1)、並びにその個々のコンポーネント(マトリクス相及びエラストマー相)は、異なるポリマー種類をブレンドすることにより製造することができる。

0160

しかしながら、異相プロピレンコポリマー(HECO1)は、逐次重合プロセスで、すなわち当該技術分野で公知の多段階プロセスで製造され、この際、ポリプロピレンマトリクス(M1)が、少なくとも1つのスラリー反応器中で、及び任意に少なくとも1つの気相反応器中で製造され、その後、エラストマーコポリマー(E1)が、少なくとも1つの気相反応器、好ましくは2つの気相反応器中で製造されることが認識される。より正確に言えば、異相プロピレンコポリマー(HECO1)は、少なくとも1つの反応器を含む少なくとも1つの反応器系の中でポリプロピレンマトリクス(M1)を製造し、このポリプロピレンマトリクス(M1)を、少なくとも1つの反応器を含む後続の反応器系に移すことにより得られ、エラストマープロピレンコポリマー(E1)は、ポリプロピレンマトリクス(M1)の存在下で製造される。

0161

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO1)は、逐次重合プロセスで製造され、この際、ポリプロピレンマトリクス(M1)は、スラリー反応器(SL)及び第1気相反応器(GPR1)を含む第1反応器系で製造される。その後、ポリプロピレンマトリクス(M1)は、第2気相反応器(GPR2)及び第3気相反応器(GPR3)を含む第2反応器系に移され、エラストマーコポリマー(E1)は、ポリプロピレンマトリクス(M1)の存在下で製造される。

0162

好ましい多段階プロセスは、Borealis A/S(ボレアリス)、デンマークによって開発されたもの(BORSTAR(登録商標)技術として公知)等の「ループ気相」プロセスであり、例えば欧州特許出願公開第0887379号明細書、国際公開第92/12182号パンフレット、国際公開第2004/000899号パンフレット、国際公開第2004/111095号パンフレット、国際公開第99/24478号パンフレット、国際公開第99/24479号パンフレット又は国際公開第00/68315号パンフレット等の特許文献に記載されている。さらなる好適なスラリー気相プロセスは、Basell(ベーセル)のSpheripol(登録商標)プロセスである。

0163

異相プロピレンコポリマー(HECO1)は、触媒系の存在下で調製される。好適な触媒系は、当業者に公知であり、必要に応じて選択されるが、しかしながら、Ziegler−Natta触媒系が適用されることが認識される。好適なZiegler−Natta触媒系は、例えば国際公開第2014/023603号パンフレット、欧州特許出願公開第591224号明細書、国際公開第2012/007430号パンフレット、欧州特許出願公開第2610271号明細書、欧州特許出願公開第261027号明細書及び欧州特許出願公開第2610272号明細書に記載されている。

0164

異相プロピレンコポリマー(HECO1)は、ポリプロピレンマトリクス(M1)、及びこのポリプロピレンマトリクス(M1)に分散したエラストマーコポリマー(E1)を含む。

0165

異相プロピレンコポリマー(HECO1)は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)の重量に対して、55〜80重量%の範囲の量、好ましくは60〜70重量%の範囲の量のポリプロピレンマトリクス(M1)を含むことが認識される。

0166

さらには、異相プロピレンコポリマー(HECO1)は、異相プロピレンコポリマー(HECO1)の重量に対して、20〜45重量%の範囲の量、好ましくは30〜40重量%の範囲の量のエラストマーコポリマー(E1)を含むことが認識される。

0167

上に示したように、ポリプロピレンマトリクス(M1)のメルトフローレートは、ポリプロピレン組成物(C)の特性を決定する重要な要因である。ポリプロピレンマトリクス(M1)は、100g/10分以下、好ましくは80g/10分以下、より好ましくは70g/10分以下、さらにより好ましくは60g/10分以下、例えば5.0〜100g/10分の範囲、好ましくは10〜80g/10分の範囲、より好ましくは20〜70g/10分の範囲、さらにより好ましくは45〜65g/10分の範囲の、ISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)を有することが認識される。

0168

一実施形態では、ポリプロピレンマトリクス(M1)はプロピレンホモポリマー(HPP1)である。

0169

一実施形態では、ポリプロピレンマトリクス(M1)は、20〜70g/10分の範囲の、ISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)を有する。

0170

好ましい実施形態では、ポリプロピレンマトリクス(M1)は、20〜70g/10分の範囲の、ISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)を有するプロピレンホモポリマー(HPP1)である。

0171

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)は、40g/10分以下、好ましくは25g/10分以下、より好ましくは15g/10分以下、例えば1〜40g/10分の範囲、好ましくは5〜25g/10分の範囲、より好ましくは8〜15g/10分の範囲の、ISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)を有してもよい。

0172

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)は、40mol%(モル%)以下、好ましくは30mol%以下、より好ましくは25mol%以下、例えば5.0〜40mol%の範囲、好ましくは10〜30mol%の範囲、より好ましくは15〜25mol%の範囲の全コモノマー含有量を有してもよい。

0173

異相ポリプロピレン(HECO1)は、異相ポリプロピレン(HECO1)の総重量に対して、55重量%以下、好ましくは45重量%以下、より好ましくは38重量%以下、例えば10〜55重量%の範囲、好ましくは20〜45重量%の範囲、より好ましくは25〜38重量%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の含有量を有してもよい。

0174

異相ポリプロピレン(HECO1)は、4.0dl/g以下、好ましくは3.8dl/g以下、より好ましくは3.6dl/g以下、さらにより好ましくは3.5dl/g以下、例えば2.0〜4.0dl/gの範囲、好ましくは2.5〜3.8dl/gの範囲、より好ましくは3.0〜3.6dl/gの範囲、さらにより好ましくは3.2〜3.5dl/gの範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)を有してもよい。

0175

異相ポリプロピレン(HECO1)は、65mol%以下、好ましくは60mol%以下、より好ましくは50mol%以下、例えば30〜65mol%の範囲、好ましくは35〜60重量%の範囲、より好ましくは45〜52mol%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量を有してもよい。

0176

一実施形態では、異相ポリプロピレン(HECO1)は、1.0〜50g/10分の範囲のISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)、5.0〜40mol%の範囲の全コモノマー含有量、異相ポリプロピレン(HECO1)の重量に対して10〜55重量%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の含有量、2.0〜3.5dl/gの範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)、及び30〜65mol%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量を有する。

0177

一実施形態では、異相ポリプロピレン(HECO1)は、3.0〜30g/10分の範囲のISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)、10〜30mol%の範囲の全コモノマー含有量、異相ポリプロピレン(HECO1)の重量に対して20〜45重量%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の含有量、2.5〜3.4dl/gの範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)、及び35〜60mol%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量を有する。

0178

一実施形態では、異相ポリプロピレン(HECO1)は、3.0〜30g/10分の範囲のISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)、10〜30mol%の範囲の全コモノマー含有量、異相ポリプロピレン(HECO1)の重量に対して20〜45重量%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の含有量、2.9〜3.2dl/gの範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)、及び35〜60mol%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量を有する。

0179

異相プロピレンコポリマー(HECO2)
異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)だけを異相プロピレンコポリマーとして含んでもよい。

0180

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)以外のいずれの他の異相ポリプロピレンコポリマーも含まなくてもよい。

0181

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)からなってもよいが、しかしながら、これは、以降で詳細に説明されるとおり、添加剤(AD)の存在を排除しない。

0182

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)が、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)及び第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)だけを異相プロピレンコポリマー化合物として含む場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)の総重量部に対して、30重量部以下の量、好ましくは20重量部以下の量、より好ましくは15重量部以下の量、例えば2〜30重量部の範囲の量、好ましくは5〜20重量部の範囲の量、より好ましくは6〜12重量部の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO2)を含むことが認識される。

0183

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)が、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)及び第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)だけを異相プロピレンコポリマー化合物として含む場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、少なくとも70重量%の量、好ましくは少なくとも80重量%の量、より好ましくは少なくとも85重量%の量、例えば70〜98重量%の範囲の量、好ましくは80〜95重量%の範囲の量、より好ましくは88〜94重量%の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO1)を含むことが認識される。

0184

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)が、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)及び第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)だけを異相プロピレンコポリマー化合物として含む場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、30重量%以下の量、好ましくは20重量%以下の量、より好ましくは15重量%以下の量、例えば2〜30重量%の範囲の量、好ましくは5〜20重量%の範囲の量、より好ましくは6〜12重量%の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO2)を含むことが認識される。

0185

一実施形態では、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)及び第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)を含み、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)の総重量に対して、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)は70〜98重量%の量で存在し、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)は2〜30重量%の量で存在する。

0186

一実施形態では、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)及び第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)を含み、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)の総重量に対して、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)は80〜95重量%の量で存在し、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)は5〜20重量%の量で存在する。

0187

一実施形態では、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)及び第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)を含み、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)の総重量に対して、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)は88〜94重量%の量で存在し、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)は6〜12重量%の量で存在する。

0188

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)だけを異相プロピレンコポリマーとして含んでもよい。

0189

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)以外のいずれの他の異相ポリプロピレンコポリマーも含まなくてもよい。

0190

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)からなってもよいが、しかしながら、これは、以降で詳細に説明されるとおり、添加剤(AD)の存在を排除しない。

0191

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)が、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び第3異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)だけを異相プロピレンコポリマー化合物として含む場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)の総重量部に対して、30重量部以下の量、好ましくは20重量部以下の量、より好ましくは17重量部以下の量、例えば5〜30重量部の範囲の量、好ましくは7〜25重量部の範囲の量、より好ましくは10〜17重量部の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO2)を含むことが認識される。

0192

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)が、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)だけを異相プロピレンコポリマー化合物として含む場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、30重量%以下の量、好ましくは25重量%以下の量、より好ましくは23重量%以下の量、例えば5〜30重量%の範囲の量、好ましくは10〜25重量%の範囲の量、より好ましくは15〜23重量%の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO1)を含むことが認識される。

0193

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)が、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)だけを異相プロピレンコポリマー化合物として含む場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、30重量%以下の量、好ましくは20重量%以下の量、より好ましくは17重量%以下の量、例えば5〜30重量%の範囲の量、好ましくは7〜20重量%の範囲の量、より好ましくは10〜17重量%の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO2)を含むことが認識される。

0194

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)が、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)だけを異相プロピレンコポリマー化合物として含む場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、少なくとも40重量%の量、好ましくは少なくとも55重量%の量、より好ましくは少なくとも60重量%の量、例えば40〜90重量%の範囲の量、好ましくは55〜83重量%の範囲の量、より好ましくは60〜75重量%の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO3)を含むことが認識される。

0195

一実施形態では、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び第3異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)を含み、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)の総重量に対して、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)は5〜30重量%の量で存在し、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)は5〜30重量%の量で存在し、第3異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)は40〜90重量%の量で存在する。

0196

一実施形態では、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び第3異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)を含み、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)の総重量に対して、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)は10〜25重量%の量で存在し、第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)は7〜20重量%の量で存在し、第3異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)は55〜83重量%の量で存在する。

0197

一実施形態では、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び第3異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)を含み、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)の総重量に対して、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)は15〜23重量%の量で存在し、第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)は10〜17重量%の量で存在し、第3異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)は60〜75重量%の量で存在する。

0198

上に示したように、異相プロピレンコポリマー(HECO2)は、
(a)ポリプロピレンマトリクス(M2)と、
(b)
−プロピレン、並びに
−エチレン及び/又はC4〜C20α−オレフィン、好ましくはエチレン及び/又はC4〜C10 α−オレフィン、より好ましくはエチレンのみ
から誘導される単位を含むエラストマーコポリマー(E2)と
を含み、好ましくはこれらからなることが認識される。

0199

ポリプロピレンマトリクス(M2)は、ランダムプロピレンコポリマー(RPP2)又はプロピレンホモポリマー(HPP2)であってよく、後者がとりわけ好ましい。

0200

一実施形態では、ポリプロピレンマトリクス(M2)はプロピレンホモポリマー(HPP2)である。

0201

ポリプロピレンマトリクス(M2)がプロピレンホモポリマー(HPP2)である場合、ポリプロピレンマトリクス(M2)のコモノマー含有量は、ポリプロピレンマトリクス(M2)の重量に対して、1.0重量%以下、好ましくは0.8重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下、さらにより好ましくは0.2重量%以下であってもよい。

0202

ポリプロピレンマトリクス(M2)がランダムプロピレンコポリマー(RPP2)である場合、ランダムプロピレンコポリマー(RPP2)は、プロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C20α−オレフィンから誘導できる単位、好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C10 α−オレフィンから誘導できる単位、より好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4、C6及び/又はC8 α−オレフィンから誘導できる単位を含み、好ましくはこれらの単位からなることが認識される。

0203

ランダムプロピレンコポリマー(RPP2)は、プロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン、1−ブテン及び/又は1−ヘキセンから誘導できる単位を含み、好ましくはこれらの単位からなることが認識される。より具体的には、ランダムプロピレンコポリマー(RPP2)は、− プロピレンとは別に − エチレン、1−ブテン及び/又は1−ヘキセンから誘導できる単位のみを含むことが認識される。

0204

一実施形態では、ランダムプロピレンコポリマー(RPP2)は、プロピレンから誘導できる単位及びエチレンから誘導できる単位からなる。

0205

異相プロピレンコポリマー(HECO2)の第2コンポーネントはエラストマーコポリマー(E2)である。

0206

エラストマーコポリマー(E2)は、プロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C20α−オレフィンから誘導できる単位、好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C10 α−オレフィンから誘導できる単位、より好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4、C6及び/又はC8 α−オレフィンから誘導できる単位を含んでもよい。エラストマーコポリマー(E2)は、さらに、共役ジエン、例えばブタジエン、又は非共役ジエンから誘導される単位を含んでもよい。好適な非共役ジエンとしては、使用される場合、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン、3,7−ジメチル−1,7−オクタジエン、並びにジヒドロミルセン及びジヒドロオシメンの異性体混合物等の直鎖及び分枝鎖状非環状ジエン、並びに1,4−シクロヘキサジエン、1,5−シクロオクタジエン、1,5−シクロドデカジエン、4−ビニルシクロヘキセン、1−アリル−4−イソプロピリデンシクロヘキサン、3−アリルシクロペンテン、4−シクロヘキセン及び1−イソプロペニル−4−(4−ブテニル)シクロヘキサン等の単環脂環式ジエンが挙げられる。

0207

しかしながら、エラストマーコポリマー(E2)が、プロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C20α−オレフィンから誘導できる単位、好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C10 α−オレフィンから誘導できる単位、より好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4、C6及び/又はC8 α−オレフィンから誘導できる単位からなることが好ましい。

0208

一実施形態では、エラストマーコポリマー(E2)は、プロピレン及びエチレンから誘導できる単位からなる。

0209

異相プロピレンコポリマー(HECO2)は、少なくとも1種のα核形成剤を含んでもよい。さらには、異相プロピレンコポリマー(HECO2)は、β核形成剤を含まないことが好ましい。

0210

明らかに、異相プロピレンコポリマー(HECO)と併せて上で提供された好適な及び好ましいα核形成剤に関する開示は、異相プロピレンコポリマー(HECO2)に含まれてもよいα核形成剤にも当てはまり、この一節が明示的に参照される。

0211

異相プロピレンコポリマー(HECO2)、並びにその個々のコンポーネント(マトリクス相及びエラストマー相)は、異なるポリマー種類をブレンドすることにより製造することができる。

0212

しかしながら、異相プロピレンコポリマー(HECO2)は、逐次重合プロセスで、すなわち当該技術分野で公知の多段階プロセスで製造され、この際、ポリプロピレンマトリクス(M2)が、少なくとも1つのスラリー反応器中で、及び任意に少なくとも1つの気相反応器中で製造され、その後、エラストマーコポリマー(E2)が、少なくとも1つの気相反応器、好ましくは2つの気相反応器中で製造されることが認識される。より正確に言えば、異相プロピレンコポリマー(HECO2)は、少なくとも1つの反応器を含む少なくとも1つの反応器系の中でポリプロピレンマトリクス(M2)を製造し、このポリプロピレンマトリクス(M2)を、少なくとも1つの反応器を含む後続の反応器系に移すことにより得られ、エラストマープロピレンコポリマー(E2)は、ポリプロピレンマトリクス(M2)の存在下で製造される。

0213

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO2)は、逐次重合プロセスで製造され、この際、ポリプロピレンマトリクス(M2)は、スラリー反応器(SL)及び第1気相反応器(GPR1)を含む第1反応器系で製造される。その後、ポリプロピレンマトリクス(M2)は、第2気相反応器(GPR2)及び第3気相反応器(GPR3)を含む第2反応器系に移され、エラストマーコポリマー(E2)は、ポリプロピレンマトリクス(M2)の存在下で製造される。

0214

好ましい多段階プロセスは、Borealis A/S(ボレアリス)、デンマークによって開発されたもの(BORSTAR(登録商標)技術として公知)等の「ループ−気相」プロセスであり、例えば欧州特許出願公開第0887379号明細書、国際公開第92/12182号パンフレット、国際公開第2004/000899号パンフレット、国際公開第2004/111095号パンフレット、国際公開第99/24478号パンフレット、国際公開第99/24479号パンフレット又は国際公開第00/68315号パンフレット等の特許文献に記載されている。さらなる好適なスラリー−気相プロセスは、Basell(ベーセル)のSpheripol(登録商標)プロセスである。

0215

異相プロピレンコポリマー(HECO2)は、触媒系の存在下で調製される。好適な触媒系は、当業者に公知であり、必要に応じて選択されるが、しかしながら、Ziegler−Natta触媒系が適用されることが認識される。好適なZiegler−Natta触媒系は、例えば国際公開第2014/023603号パンフレット、欧州特許出願公開第591224号明細書、国際公開第2012/007430号パンフレット、欧州特許出願公開第2610271号明細書、欧州特許出願公開第261027号明細書及び欧州特許出願公開第2610272号明細書に記載されている。

0216

異相プロピレンコポリマー(HECO2)は、ポリプロピレンマトリクス(M2)、及びこのポリプロピレンマトリクス(M2)に分散したエラストマーコポリマー(E2)を含む。

0217

異相プロピレンコポリマー(HECO2)は、異相プロピレンコポリマー(HECO2)の重量に対して、55〜80重量%の範囲の量、好ましくは60〜80重量%の範囲の量のポリプロピレンマトリクス(M2)を含むことが認識される。

0218

さらには、異相プロピレンコポリマー(HECO2)は、異相プロピレンコポリマー(HECO2)の重量に対して、20〜45重量%の範囲の量、好ましくは20〜40重量%の範囲の量のエラストマーコポリマー(E2)を含むことが認識される。

0219

上に示したように、ポリプロピレンマトリクス(M2)のメルトフローレートは、ポリプロピレン組成物(C)の特性を決定する重要な要因である。ポリプロピレンマトリクス(M2)は、100g/10分以下、好ましくは80g/10分以下、より好ましくは70g/10分以下、さらにより好ましくは60g/10分以下、例えば5.0〜100g/10分の範囲、好ましくは10〜80g/10分の範囲、より好ましくは20〜70g/10分の範囲、さらにより好ましくは45〜65g/10分の範囲の、ISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)を有することが認識される。

0220

一実施形態では、ポリプロピレンマトリクス(M2)はプロピレンホモポリマー(HPP2)である。

0221

一実施形態では、ポリプロピレンマトリクス(M2)は、20〜70g/10分の範囲の、ISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)を有する。

0222

好ましい実施形態では、ポリプロピレンマトリクス(M2)は、20〜70g/10分の範囲の、ISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)を有するプロピレンホモポリマー(HPP2)である。

0223

さらには、エラストマーコポリマー(E2)の特性も、ポリプロピレン組成物(C)の特性を決定する重要な要因である。

0224

異相ポリプロピレン(HECO2)は、異相ポリプロピレン(HECO2)の総重量に対して、50重量%以下、好ましくは40重量%以下、より好ましくは30重量%以下、例えば5〜50重量%の範囲、好ましくは10〜40重量%の範囲、より好ましくは20〜30重量%の範囲の、冷キシレン可溶(XCS)部の含有量を有してもよい。

0225

異相ポリプロピレン(HECO2)は、少なくとも3.5dl/g、好ましくは少なくとも3.7dl/g、より好ましくは少なくとも3.9dl/g、例えば3.5〜8.0dl/gの範囲、好ましくは3.7〜7.5dl/gの範囲、より好ましくは3.9〜7.0dl/gの範囲の、冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)を有してもよい。

0226

異相ポリプロピレン(HECO2)は、45mol%以下、好ましくは35mol%以下、より好ましくは32mol%以下、例えば5〜45mol%の範囲、好ましくは10〜35mol%の範囲、より好ましくは15〜32mol%の範囲の、冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量を有してもよい。

0227

一実施形態では、異相ポリプロピレン(HECO2)は、異相ポリプロピレン(HECO2)の総重量に対して5〜50重量%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の含有量、3.5〜8.0dl/gの範囲の固有粘度、及び5〜45mol%の範囲のコモノマー含有量を有する。

0228

一実施形態では、異相ポリプロピレン(HECO2)は、異相ポリプロピレン(HECO2)の総重量に対して10〜40重量%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の含有量、3.7〜7.5dl/gの範囲の固有粘度、及び10〜35mol%の範囲のコモノマー含有量を有する。

0229

一実施形態では、異相ポリプロピレン(HECO2)は、異相ポリプロピレン(HECO2)の総重量に対して20〜30重量%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の含有量、3.9〜7.0dl/gの範囲の固有粘度、及び15〜32mol%の範囲のコモノマー含有量を有する。

0230

好ましい実施形態では、ポリプロピレンマトリクス(M2)は、20〜70g/10分の範囲の、ISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)を有するプロピレンホモポリマー(HPP2)であり、エラストマーコポリマー(E2)は、3.7〜7.5dl/gの範囲の固有粘度及び10〜35mol%の範囲のコモノマー含有量を有するプロピレンエチレンコポリマーである。

0231

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)は、30g/10分以下、好ましくは20g/10分以下、より好ましくは10g/10分以下、例えば1〜30g/10分の範囲、好ましくは3〜20g/10分の範囲、より好ましくは5〜10g/10分の範囲の、ISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)を有してもよい。

0232

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)は、40mol%以下、好ましくは30mol%以下、さらにより好ましくは20mol%以下、例えば1〜40mol%の範囲、好ましくは5〜30mol%の範囲、より好ましくは10〜20mol%の範囲の全コモノマー含有量を有してもよい。

0233

一実施形態では、異相ポリプロピレン(HECO2)は、1〜30g/10分の範囲のISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)、1〜40mol%の範囲の全コモノマー含有量、異相ポリプロピレン(HECO2)の重量に対して5〜50重量%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の含有量、3.5〜8.0dl/gの範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)、及び5〜45mol%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量を有する。

0234

一実施形態では、異相ポリプロピレン(HECO2)は、3〜20g/10分の範囲のISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)、5〜30mol%の範囲の全コモノマー含有量、異相ポリプロピレン(HECO2)の重量に対して10〜40重量%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の含有量、3.7〜7.5dl/gの範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)、及び10〜35mol%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量を有する。

0235

一実施形態では、異相ポリプロピレン(HECO2)は、10〜20g/10分の範囲のISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)、5〜10mol%の範囲の全コモノマー含有量、異相ポリプロピレン(HECO2)の重量に対して20〜30重量%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の含有量、3.9〜7.0dl/gの範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)、及び15〜32mol%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量を有する。

0236

異相プロピレンコポリマー(HECO3)
異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び第3異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)を含んでもよい。

0237

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)だけを異相プロピレンコポリマーとして含んでもよい。

0238

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)以外のいずれの他の異相ポリプロピレンコポリマーも含まなくてもよい。

0239

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)からなってもよいが、しかしながら、これは、以降で詳細に説明されるとおり、添加剤(AD)の存在を排除しない。

0240

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)が、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び第3異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)だけを異相プロピレンコポリマー化合物として含む場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)の総重量部に対して、少なくとも40重量部の量、好ましくは少なくとも55重量部の量、より好ましくは少なくとも60重量部の量、例えば40〜90重量部の範囲の量、好ましくは55〜83重量部の範囲の量、より好ましくは60〜75重量部の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO3)を含むことが認識される。

0241

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)が、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)だけを異相プロピレンコポリマー化合物として含む場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、30重量%以下の量、好ましくは25重量%以下の量、より好ましくは23重量%以下の量、例えば5〜30重量%の範囲の量、好ましくは10〜25重量%の範囲の量、より好ましくは15〜23重量%の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO1)を含むことが認識される。

0242

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)が、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)だけを異相プロピレンコポリマー化合物として含む場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、30重量%以下の量、好ましくは20重量%以下の量、より好ましくは17重量%以下の量、例えば5〜30重量%の範囲の量、好ましくは7〜20重量%の範囲の量、より好ましくは10〜17重量%の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO2)を含むことが認識される。

0243

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)が、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)だけを異相プロピレンコポリマー化合物として含む場合、異相プロピレンコポリマー(HECO)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)の重量に対して、少なくとも40重量%の量、好ましくは少なくとも55重量%の量、より好ましくは少なくとも60重量%の量、例えば40〜90重量%の範囲の量、好ましくは55〜83重量%の範囲の量、より好ましくは60〜75重量%の範囲の量の異相プロピレンコポリマー(HECO3)を含むことが認識される。

0244

一実施形態では、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び第3異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)を含み、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)の総重量に対して、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)は5〜30重量%の量で存在し、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)は5〜30重量%の量で存在し、第3異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)は40〜90重量%の量で存在する。

0245

一実施形態では、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び第3異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)を含み、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)の総重量に対して、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)は10〜25重量%の量で存在し、第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)は7〜20重量%の量で存在し、第3異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)は55〜83重量%の量で存在する。

0246

一実施形態では、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)は、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)、第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)及び第3異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)を含み、異相ポリプロピレンコポリマー(HECO)の総重量に対して、第1異相ポリプロピレンコポリマー(HECO1)は15〜23重量%の量で存在し、第2異相ポリプロピレンコポリマー(HECO2)は10〜17重量%の量で存在し、第3異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)は60〜75重量%の量で存在する。

0247

上に示したように、異相プロピレンコポリマー(HECO3)は、
(a)ポリプロピレンマトリクス(M3)と、
(b)
−プロピレン、並びに
−エチレン及び/又はC4〜C20α−オレフィン、好ましくはエチレン及び/又はC4〜C10 α−オレフィン、より好ましくはエチレンのみ
から誘導できる単位を含むエラストマーコポリマー(E3)と
を含み、好ましくはこれらからなることが認識される。

0248

ポリプロピレンマトリクス(M3)はランダムプロピレンコポリマー(RPP3)又はプロピレンホモポリマー(HPP3)であってよく、後者がとりわけ好ましい。

0249

一実施形態では、ポリプロピレンマトリクス(M3)はプロピレンホモポリマー(HPP3)である。

0250

ポリプロピレンマトリクス(M3)がプロピレンホモポリマー(HPP3)である場合、ポリプロピレンマトリクス(M3)のコモノマー含有量は、ポリプロピレンマトリクス(M3)の重量に対して、1.0重量%以下、好ましくは0.8重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下、さらにより好ましくは0.2重量%以下であってもよい。

0251

ポリプロピレンマトリクス(M3)がランダムプロピレンコポリマー(RPP3)である場合、ランダムプロピレンコポリマー(RPP3)は、プロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C20α−オレフィンから誘導できる単位、好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C10 α−オレフィンから誘導できる単位、より好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4、C6及び/又はC8 α−オレフィンから誘導できる単位を含み、好ましくはこれらの単位これらからなることが認識される。

0252

ランダムプロピレンコポリマー(RPP3)は、プロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン、1−ブテン及び/又は1−ヘキセンから誘導できる単位を含み、好ましくはこれらの単位からなることが認識される。より具体的には、ランダムプロピレンコポリマー(RPP3)は、 − プロピレンとは別に − エチレン、1−ブテン及び/又は1−ヘキセンから誘導できる単位のみを含むことが認識される。

0253

一実施形態では、ランダムプロピレンコポリマー(RPP3)は、プロピレンから誘導できる単位及びエチレンから誘導できる単位からなる。

0254

異相プロピレンコポリマー(HECO3)の第2コンポーネントは、エラストマーコポリマー(E3)である。

0255

エラストマーコポリマー(E3)は、プロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C20α−オレフィンから誘導できる単位、好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C10 α−オレフィンから誘導できる単位、より好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4、C6及び/又はC8 α−オレフィンから誘導できる単位を含んでもよい。

0256

エラストマーコポリマー(E3)は、さらに、共役ジエン、例えばブタジエン、又は非共役ジエンから誘導できる単位を含んでもよい。好適な非共役ジエンとしては、使用される場合、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン、3,7−ジメチル−1,7−オクタジエン、並びにジヒドロミルセン及びジヒドロオシメンの異性体混合物等の直鎖及び分枝鎖状非環状ジエン、並びに1,4−シクロヘキサジエン、1,5−シクロオクタジエン、1,5−シクロドデカジエン、4−ビニルシクロヘキセン、1−アリル−4−イソプロピリデンシクロヘキサン、3−アリルシクロペンテン、4−シクロヘキセン及び1−イソプロペニル−4−(4−ブテニル)シクロヘキサン等の単環脂環式ジエンが挙げられる。

0257

しかしながら、エラストマーコポリマー(E3)は、プロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C20α−オレフィンから誘導できる単位、好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4〜C10 α−オレフィンから誘導できる単位、より好ましくはプロピレンから誘導できる単位、並びにエチレン及び/又はC4、C6及び/又はC8 α−オレフィンから誘導できる単位からなることが好ましい。

0258

一実施形態では、エラストマーコポリマー(E3)は、プロピレン及びエチレンから誘導できる単位からなる。

0259

異相プロピレンコポリマー(HECO3)は、少なくとも1種のα核形成剤を含んでもよい。さらには、異相プロピレンコポリマー(HECO3)は、β核形成剤を含まないことが好ましい。

0260

明らかに、異相プロピレンコポリマー(HECO)と併せて上で提供された好適な及び好ましいα核形成剤に関する開示は、異相プロピレンコポリマー(HECO3)に含まれてもよいα核形成剤にも当てはまり、この一節が明示的に参照される。

0261

異相プロピレンコポリマー(HECO3)、並びにその個々のコンポーネント(マトリクス相及びエラストマー相)は、異なるポリマー種類をブレンドすることにより製造することができる。

0262

しかしながら、異相プロピレンコポリマー(HECO3)は、逐次重合プロセスで、すなわち当該技術分野で公知の多段階プロセスで製造され、この際、ポリプロピレンマトリクス(M3)が、少なくとも1つのスラリー反応器中で、及び任意に少なくとも1つの気相反応器中で製造され、その後、エラストマーコポリマー(E3)が、少なくとも1つの気相反応器、好ましくは2つの気相反応器中で製造されることが認識される。より正確に言えば、異相プロピレンコポリマー(HECO3)は、少なくとも1つの反応器を含む少なくとも1つの反応器系の中でポリプロピレンマトリクス(M3)を製造し、このポリプロピレンマトリクス(M3)を、同様に少なくとも1つの反応器を含む後続の反応器系に移すことにより得られ、エラストマープロピレンコポリマー(E3)は、ポリプロピレンマトリクス(M3)の存在下で製造される。

0263

一実施形態では、異相プロピレンコポリマー(HECO3)は、逐次重合プロセスで製造され、この際、ポリプロピレンマトリクス(M3)は、スラリー反応器(SL)及び第1気相反応器(GPR1)を含む第1反応器系で製造される。その後、ポリプロピレンマトリクス(M3)は、第2気相反応器(GPR2)及び第3気相反応器(GPR3)を含む第2反応器系に移され、エラストマーコポリマー(E3)は、ポリプロピレンマトリクス(M3)の存在下で製造される。

0264

好ましい多段階プロセスは、Borealis A/S(ボレアリス)、デンマークによって開発されたもの(BORSTAR(登録商標)技術として公知)等の「ループ−気相」プロセスであり、例えば欧州特許出願公開第0887379号明細書、国際公開第92/12182号パンフレット、国際公開第2004/000899号パンフレット、国際公開第2004/111095号パンフレット、国際公開第99/24478号パンフレット、国際公開第99/24479号パンフレット又は国際公開第00/68315号パンフレット等の特許文献に記載されている。さらなる好適なスラリー−気相プロセスは、Basell(ベーセル)のSpheripol(登録商標)プロセスである。

0265

異相プロピレンコポリマー(HECO3)は、触媒系の存在下で調製される。好適な触媒系は、当業者に公知であり、必要に応じて選択されるが、しかしながら、Ziegler−Natta触媒系が適用されることが認識される。好適なZiegler−Natta触媒系は、例えば国際公開第2014/023603号パンフレット、欧州特許出願公開第591224号明細書、国際公開第2012/007430号パンフレット、欧州特許出願公開第2610271号明細書、欧州特許出願公開第261027号明細書及び欧州特許出願公開第2610272号明細書に記載されている。

0266

上に示したように、異相プロピレンコポリマー(HECO3)は、ポリプロピレンマトリクス(M3)、及びこのポリプロピレンマトリクス(M3)に分散したエラストマーコポリマー(E3)を含む。

0267

異相プロピレンコポリマー(HECO3)は、異相プロピレンコポリマー(HECO3)の重量に対して、55〜80重量%の範囲の量、好ましくは65〜75重量%の範囲の量ポリプロピレンマトリクス(M3)を含むことが認識される。

0268

さらには、異相プロピレンコポリマー(HECO3)は、異相プロピレンコポリマー(HECO3)の重量に対して、20〜45重量%の範囲の量、好ましくは25〜35重量%の範囲の量のエラストマーコポリマー(E3)を含むことが認識される。

0269

上に示したように、ポリプロピレンマトリクス(M3)のメルトフローレートは、ポリプロピレン組成物(C)の特性を決定する重要な要因である。ポリプロピレンマトリクス(M3)は、少なくとも70g/10分、好ましくは少なくとも80、より好ましくは少なくとも90g/10分、さらにより好ましくは100g/10分以下、例えば70〜180g/10分の範囲、好ましくは80〜160g/10分の範囲、より好ましくは90〜150g/10分の範囲、さらにより好ましくは100〜125g/10分の範囲の、ISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)を有することが認識される。

0270

一実施形態では、ポリプロピレンマトリクス(M3)はプロピレンホモポリマー(HPP3)である。

0271

一実施形態では、ポリプロピレンマトリクス(M3)は、90〜150g/10分の範囲のISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)を有する。

0272

好ましい実施形態では、ポリプロピレンマトリクス(M3)は、90〜150g/10分の範囲のISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)を有するプロピレンホモポリマー(HPP3)である。

0273

異相ポリプロピレンコポリマー(HECO3)は、40mol%以下、好ましくは30mol%以下、さらにより好ましくは25mol%以下、例えば5〜40mol%の範囲、好ましくは10〜30mol%の範囲、より好ましくは15〜25mol%の範囲の全コモノマー含有量を有してもよい。

0274

異相ポリプロピレン(HECO3)は、異相ポリプロピレン(HECO3)の重量に対して、55重量%以下、好ましくは45重量%以下、より好ましくは40重量%以下、例えば10〜55重量%の範囲、好ましくは20〜45重量%の範囲、より好ましくは25〜40重量%の範囲の、冷キシレン可溶(XCS)部の含有量を有してもよい。

0275

異相ポリプロピレン(HECO3)は、3.5dl/g以下、好ましくは3.4dl/g以下、より好ましくは3.3dl/g以下、さらにより好ましくは3.2dl/g以下、例えば2.0〜3.5dl/gの範囲、好ましくは2.5〜3.4dl/gの範囲、より好ましくは2.5〜3.3dl/gの範囲、さらにより好ましくは2.9〜3.2dl/gの範囲の、冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)を有してもよい。

0276

異相ポリプロピレン(HECO3)は、65mol%以下、好ましくは60mol%以下、より好ましくは50mol%以下、例えば30〜65mol%の範囲、好ましくは35〜60重量%の範囲、より好ましくは45〜55mol%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量を有してもよい。

0277

一実施形態では、異相ポリプロピレン(HECO3)は、6〜50g/10分の範囲のISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)、5〜40mol%の範囲の全コモノマー含有量、異相ポリプロピレン(HECO3)の重量に対して10〜55重量%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の含有量、2.0〜3.5dl/gの範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)、及び30〜65mol%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量を有する。

0278

一実施形態では、異相ポリプロピレン(HECO3)は、16〜40g/10分の範囲のISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)、10〜30mol%の範囲の全コモノマー含有量、異相ポリプロピレン(HECO3)の重量に対して25〜45重量%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の含有量、2.5〜3.4dl/gの範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)、及び35〜60mol%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量を有する。

0279

一実施形態では、異相ポリプロピレン(HECO3)は、21〜30g/10分の範囲のISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(230℃、2.16kg)、15〜25mol%の範囲の全コモノマー含有量、異相ポリプロピレン(HECO3)の重量に対して20〜45重量%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の含有量、2.9〜3.2dl/gの範囲の冷キシレン可溶(XCS)部の固有粘度(IV)、及び35〜60mol%の範囲の冷キシレン可溶(XCS)部のコモノマー含有量を有する。

0280

プラストマー(PL)
プラストマー(PL)は、いずれのエラストマーポリオレフィンであってよいが、ただしプラストマー(PL)は、上記の異相プロピレンコポリマー(HECO)のエラストマープロピレンコポリマー(E)、並びに異相プロピレンコポリマー(HECO1)のエラストマープロピレンコポリマー(E1)、異相プロピレンコポリマー(HECO2)のエラストマープロピレンコポリマー(E2)及び異相プロピレンコポリマー(HECO3)のエラストマープロピレンコポリマー(E3)とは化学的に異なる。

0281

プラストマー(PL)は、低密度ポリオレフィン、特にシングルサイト触媒を使用して重合される低密度ポリオレフィンであることが認識される。

0282

プラストマー(PL)は、エチレン及び少なくとも別のC4〜C20α−オレフィンから誘導できる単位を含む、好ましくはこのような単位からなるエラストマーエチレンコポリマー(EC)であってもよい。

0283

プラストマー(PL)は、エチレン及び少なくとも別のC4〜C10α−オレフィンから誘導できる単位を含む、好ましくはこのような単位からなるエラストマーエチレンコポリマー(EC)であることが認識される。

0284

特に、プラストマー(PL)は、エチレン並びに1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン及び1−オクテンからなる群から選択される少なくとも別のα−オレフィンから誘導できる単位を含む、好ましくはこのような単位からなるエラストマーエチレンコポリマー(EC)、より好ましくはエチレン並びに1−ブテン及び1−オクテンからなる群から選択される少なくとも別のα−オレフィンから誘導できる単位を含む、好ましくはこのような単位からなるエラストマーエチレンコポリマー(EC)、さらにより好ましくはエチレン及び1−オクテンから誘導できる単位を含む、好ましくはこのような単位からなるエラストマーエチレンコポリマー(EC)であることが認識される。

0285

一実施形態では、プラストマー(PL)は、エチレン並びに1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン及び1−オクテンからなる群から選択される少なくとも別のα−オレフィンから誘導できる単位を含む、好ましくはこのような単位からなるエラストマーエチレンコポリマー(EC)である。

0286

好ましい実施形態では、プラストマー(PL)は、エチレン及び1−オクテンから誘導できる単位からなるエラストマーエチレンコポリマー(EC)である。

0287

プラストマー(PL)は、10.0g/10分以下、好ましくは5.0g/10分以下、より好ましくは3.0g/10分以下、例えば0.1〜10.0g/10分の範囲、好ましくは0.3〜5.0g/10分の範囲、より好ましくは0.5〜3.0g/10分の範囲、さらにより好ましくは0.5〜1.5g/10分の範囲の、ISO 1133に従って測定されるメルトフローレートMFR2(190℃、2.16kg)を有することが認識される。

0288

プラストマー(PL)は、900g/m3以下、好ましくは890g/m3以下、より好ましくは885g/m3以下、例えば850〜900kg/m3の範囲、好ましくは860〜890kg/m3の範囲、より好ましくは865〜885kg/m3の範囲の、ISO1183−187に従って測定される密度を有することが認識される。

0289

プラストマー(PL)は、−60℃未満、好ましくは−55℃未満のガラス転移温度を有しないことが認識される。他方、プラストマー(PL)は、−60〜−40℃の範囲、好ましくは−55〜−45℃の範囲のガラス転移温度を有することが認識される。

0290

プラストマー(PL)がエチレン及び1−オクテンから誘導できる単位からなるエラストマーエチレンコポリマー(EC)である場合、エラストマーエチレンコポリマー(EC)のエチレン含有量は、少なくとも70mol%、好ましくは少なくとも80mol%、例えば70〜99mol%の範囲、好ましくは80〜95mol%の範囲にあることが認識される。

0291

プラストマー(PL)は、当該技術分野で公知であり、市販されている。好適な例は、The Dow Chemical CompanyのEngage(登録商標) 8100又はBorealisのQueo(登録商標) 8201である。

0292

充填剤(F)
上に示したように、本発明の知見は、特定の無機充填剤と組み合わせて特定の異相プロピレンコポリマーを提供するとき、ポリプロピレン組成物の塗料接着は、十分な剛性及び衝撃挙動を維持しつつ改善されることが可能であるということである。このように、ポリプロピレン組成物(C)は、無機充填剤(F)を含む必要がある。

0293

無機充填剤(F)は、より詳細に以降で定義される用語「添加剤」に包含されるとはみなされない。

0294

無機充填剤(F)は、鉱物充填剤、特にマイカ、珪灰石カオリナイトモンモリロナイト、タルク及びこれらの混合物からなる群から選択される鉱物充填剤であり、好ましくは、マイカ、珪灰石、タルク及びこれらの混合物からなる群から選択される鉱物充填剤であり、さらにより好ましくはマイカ及び/又はタルクであることが認識される。

0295

一実施形態では、無機充填剤(F)は、マイカ、タルク及びこれらの混合物からなる群から選択される鉱物充填剤である。

0296

一実施形態では、無機充填剤(F)はマイカである。

0297

一実施形態では、無機充填剤(F)はタルクである。

0298

特に、本発明の知見は、比較的大きいサイズの粒子を有する無機充填剤と組み合わせて特定の異相プロピレンコポリマーを提供するとき、ポリプロピレン組成物の塗料接着は、十分な剛性及び衝撃挙動を維持しつつ改善されることが可能であるということである。

0299

無機充填剤(F)は、少なくとも1.5μm、好ましくは少なくとも2.0μm、より好ましくは少なくとも3.0μm、例えば1.5〜8.0μmの範囲、好ましくは2.0〜7.0μmの範囲、より好ましくは3.0〜6.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)を有することが認識される。

0300

無機充填剤(F)は、少なくとも1.5μm、好ましくは少なくとも2.0μm、より好ましくは少なくとも3.0μm、例えば1.5〜6.0μmの範囲、好ましくは2.0〜5.0μmの範囲、より好ましくは3.0〜4.5μmの範囲のメジアン粒径D50を有するタルクであってもよい。

0301

無機充填剤(F)は、少なくとも3.0μm、好ましくは少なくとも4.0μm、より好ましくは少なくとも4.6μm、例えば3.0〜8.0μmの範囲、好ましくは4.0〜7.0μmの範囲、より好ましくは4.6〜6.0μmの範囲のメジアン粒径D50を有するマイカであってもよい。

0302

無機充填剤(F)は、少なくとも4.0μm、好ましくは少なくとも6.0μm、より好ましくは少なくとも8.0μm、例えば4.0〜20.0μmの範囲、好ましくは6.0〜15.0μmの範囲、より好ましくは8.0〜10.0μmの範囲のカットオフ粒径D95を有するタルクであってもよい。

0303

無機充填剤(F)は、少なくとも15.0μm、好ましくは少なくとも20.0μm、より好ましくは少なくとも25.0μm、例えば15.0〜45.0μmの範囲、好ましくは20.0〜40.0μmの範囲、より好ましくは25.0〜35.0μmの範囲のカットオフ粒径D98を有するマイカであってもよい。

0304

一実施形態では、無機充填剤(F)は、1.5〜8.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)を有する、マイカ、タルク及びこれらの混合物からなる群から選択される鉱物充填剤である。

0305

一実施形態では、無機充填剤(F)は、2.0〜7.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)を有する、マイカ、タルク及びこれらの混合物からなる群から選択される鉱物充填剤である。

0306

一実施形態では、無機充填剤(F)は、3.0〜6.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)を有する、マイカ、タルク及びこれらの混合物からなる群から選択される鉱物充填剤である。

0307

一実施形態では、無機充填剤(F)は、1.5〜6.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)及び4.0〜20.0μmの範囲のカットオフ粒径(D95)を有するタルクである。

0308

一実施形態では、無機充填剤(F)は、2.0〜5.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)及び6.0〜15.0μmの範囲のカットオフ粒径(D95)を有するタルクである。

0309

一実施形態では、無機充填剤(F)は、3.0〜4.5μmの範囲のメジアン粒径(D50)及び8.0〜10.0μmの範囲のカットオフ粒径(D95)を有するタルクである。

0310

一実施形態では、無機充填剤(F)は、3.0〜8.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)及び15.0〜45.0μmの範囲のカットオフ粒径(D98)を有するマイカである。

0311

一実施形態では、無機充填剤(F)は、4.0〜7.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)及び20.0〜40.0μmの範囲のカットオフ粒径(D98)を有するマイカである。

0312

一実施形態では、無機充填剤(F)は、4.6〜6.0μmの範囲のメジアン粒径(D50)及び25.0〜35.0μmの範囲のカットオフ粒径(D98)を有するマイカである。

0313

無機充填剤(F)は、当該技術分野で公知であり、市販されている。好適な例は、LKAB Minerals ABのMicaFort(登録商標)PW80及びImerysLLCのLuzenac(登録商標)A20である。

0314

添加剤(AD)
異相プロピレンコポリマー(HECO)、プラストマー(PL)及び無機充填剤(F)に加えて、ポリプロピレン組成物(C)は、添加剤(AD)を含んでもよい。

0316

このような添加剤は市販されており、例えばHans Zweifelの「Plastic Additives Handbook」、第6版、2009年(1141〜1190頁)に記載されている。

0317

上で示したように、上記の用語「添加剤(AD)」は、無機充填剤(F)、特にマイカ、珪灰石、カオリナイト、モンモリロナイト、タルク及びこれらの混合物からなる群から選択される鉱物充填剤(F)を含まない。換言すれば、無機充填剤(F)、特にマイカ、珪灰石、カオリナイト、モンモリロナイト、タルク及びこれらの混合物からなる群から選択される鉱物充填剤(F)は、添加剤とはみなされない。

0318

しかしながら、用語「添加剤(AD)」は、担体材料、特にポリマー担体材料PCM)も含んでよい。

0319

ポリプロピレン組成物(C)は、ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、10.0重量%以下の量、好ましくは5.0重量%以下の量、より好ましくは3.0重量%以下の量、さらにより好ましくは2.0重量%以下の量、例えば0.1〜10.0重量%の範囲の量、好ましくは0.1〜5.0重量%の範囲の量、より好ましくは0.1〜3.0重量%の範囲の量、さらにより好ましくは0.1〜2.0重量%の範囲の量の添加剤(AD)を含んでもよい。

0320

ポリプロピレン組成物(C)は、酸化防止剤、酸スカベンジャー、擦り傷防止剤、離型剤、潤滑剤、UV安定剤及びこれらの混合物からなる群から選択される添加剤を含んでもよい。

0321

添加剤(AD)は、ポリプロピレン組成物(C)中に、別個の原材料として含められてもよい。あるいは、添加剤(AD)は、少なくとも1種の他の成分と共にポリプロピレン組成物(C)中に含められてもよい。例えば、添加剤(AD)は、異相プロピレンコポリマー(HECO)、プラストマー(PL)及び/又は無機充填剤(F)と共に、好ましくはマスターバッチ(MB)の形態でポリマー組成物(C)に加えられてもよい。従って、用語「異相プロピレンコポリマー(HECO)」、「プラストマー(PL)」及び「無機充填剤(F)」は、添加剤(AD)を含む組成物に向けられてもよい。

0322

(ポリマー担体材料(PCM)以外の)添加剤は、通常、マスターバッチ(MB)の形態でポリマー担体材料(PCM)等の担体材料と共にポリプロピレン組成物(C)に加えられる。

0323

このように、異相プロピレンコポリマー(HECO)、プラストマー(PL)及び無機充填剤(F)からなるポリプロピレン組成物(C)は、さらに、添加剤(AD)を含んでもよい。

0324

ポリマー担体材料(PCM)
上に示したように、ポリプロピレン組成物(C)は、ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、10重量%を超える量、好ましくは5重量%を超える量、より好ましくは2.5重量%を超える量、さらにより好ましくは0.8重量%を超える量の異相プロピレンコポリマー(HECO)及びプラストマー(PL)以外の他のポリマーを含まなくてもよい。

0325

一実施形態では、ポリプロピレン組成物(C)は、ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、0.8重量%を超える量の異相プロピレンコポリマー(HECO)及びプラストマー(PL)以外の他のポリマーを含まない。

0326

さらなるポリマーが存在する場合、そのようなポリマーは、通常、ポリマー担体材料(PCM)である。

0327

ポリマー担体材料(PCM)は、ポリプロピレン組成物(C)の中での均一分布を確保するための、他の添加剤についての担体ポリマーである。ポリマー担体材料(PCM)は、特定のポリマーには限定されない。ポリマー担体材料(PCM)は、エチレンホモポリマー、エチレンコポリマー、例えばエチレンから誘導できる単位及びC3〜C8α−オレフィンから誘導できる単位を含むエチレンコポリマー、プロピレンホモポリマー、プロピレンコポリマー、例えばプロピレンから誘導できる単位並びにエチレン及び/又はC4〜C8 α−オレフィン及びこれらの混合物から誘導できる単位を含むプロピレンコポリマーであってもよい。

0328

通常、ポリマー担体材料(PCM)それ自体は、ポリプロピレン組成物(C)の改善された特性には寄与しない。

0329

ポリマー担体材料(PCM)は、ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、10重量%以下の量、好ましくは5重量%以下の量、より好ましくは2.5重量%以下の量、さらにより好ましくは0.8重量%以下の量でポリプロピレン組成物(C)中に存在することが認識される。

0330

一実施形態では、ポリマー担体材料(PCM)は、ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、5重量%以下の量でポリプロピレン組成物(C)中に存在する。

0331

好ましい実施形態では、ポリマー担体材料(PCM)は、ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、0.8重量%以下の量でポリプロピレン組成物(C)中に存在する。

0332

物品
本発明は、さらに、ポリプロピレン組成物(C)を含む物品に関する。

0333

当該物品は、ポリプロピレン組成物(C)の重量に対して、少なくとも80重量%の量、好ましくは少なくとも90重量%の量、より好ましくは少なくとも95重量%の量、例えば80〜99.9重量%の範囲の量、好ましくは90〜99.9重量%の範囲の、より好ましくは95〜99.9重量%の範囲のポリプロピレン組成物(C)を含んでもよい。

0334

当該物品は、成形品又は押出し物品であってもよく、好ましくは、当該物品は、成形品、例えば射出成形品又は圧縮成形品である。

0335

1.定義/測定方法
以下の用語の定義及び測定方法は、特段の記載がない限り、本発明の上記の一般的記載及び以下の実施例について適用される。

0336

MR分光法による微細構造の定量
定量的核磁気共鳴(NMR)分光法を使用して、ポリプロピレンホモポリマーアイソタクティシティ及び位置規則性を定量する。

0337

定量的13C{1H}NMRスペクトルは、1H及び13Cについてそれぞれ400.15MHz及び100.62MHzで動作するBruker Advance III 400 NMR分光計を使用して、溶液状態で記録した。すべてのスペクトルを、125℃の13Cに最適化した10mm拡張温度プローブヘッドを使用し、すべての空圧について窒素ガスを使用して記録した。

0338

ポリプロピレンホモポリマーについては、およそ200mgの材料を1,2−テトラクロロエタン−d2(TCE−d2)に溶解した。均一溶液を確保するために、ヒートブロック中での最初の試料調製のあと、そのNMRチューブ回転式オーブンの中で少なくとも1時間さらに加熱した。磁石の中へ挿入したあと、チューブを10Hzで回転させた。タクチシティ分布の定量のために必要である高分解能を主な理由としてこの設定を選んだ(Busico,V.,Cipullo,R.,Prog.Polym.Sci. 26(2001)443;Busico,V.;Cipullo,R.,Monaco,G.,Vacatello,M.,Segre,A.L.,Macromolecules 30(1997)6251)。NOE及びバイレベルALTZ16デカップリングスキーム(Zhou,Z.,Kuemmerle,R.,Qiu,X.,Redwine,D.,Cong,R.,Taha,A.,Baugh,D.;Winniford,B.,J.Mag.Reson. 187(2007)225;Busico,V.,Carbonniere,P.,Cipullo,R.,Pellecchia,R.,Severn,J.,Talarico,G.,Macromol.Rapid Commun. 2007,28,11289)を利用して、標準的なシングルパルス励起を採用した。1スペクトルあたり全部で8192(8k)の過渡信号を取得した。

0339

定量的13C{1H}NMRスペクトルを、独自のコンピュータープログラムを使用して処理し、積分し、関連の定量的特性積分値から求めた。

0340

ポリプロピレンホモポリマーについては、すべての化学シフトは、21.85ppmのメチルアイソタクチックペンタッド(mmmm)を内部基準としている。

0341

位置欠陥(Resconi,L.,Cavallo,L.,Fait,A.,Piemontesi,F.,Chem.Rev. 2000,100,1253;;Wang,W−J.,Zhu,S.,Macromolecules 33(2000),1157;Cheng,H.N.,Macromolecules 17(1984),1950)又はコモノマーに対応する特徴的なシグナルを観察した。

0342

タクチシティ分布は、23.6〜19.7ppmのメチル領域の積分により、注目する立体配列に関連しない部位があればそれを補正して定量した(Busico,V.,Cipullo,R.,Prog.Polym.Sci. 26(2001)443;Busico,V.,Cipullo,R.,Monaco,G.,Vacatello,M.,Segre,A.L.,Macromoleucles 30(1997)6251)。

0343

具体的には、タクチシティ分布の定量に及ぼす位置欠陥及びコモノマーの影響は、立体配列の特定の積分領域から代表的な位置欠陥及びコモノマーの積分値を減算することにより補正した。

0344

アイソタクティシティは、ペンタッドレベルで決定し、すべてのペンタッド配列に対するアイソタクチックペンタッド(mmmm)配列の百分率として報告した。
[mmmm]%=100×(mmmm/全ペンタッドの合計)

0345

2,1エリスロ位置欠陥の存在は、17.7及び17.2ppmの2つのメチル部位の存在によって示され、他の特徴的部位によって確認した。他のタイプの位置欠陥に対応する特徴的なシグナルは観察されなかった(Resconi,L.,Cavallo,L.,Fait,A.,Piemontesi,F.,Chem.Rev. 2000,100,1253)。

0346

2,1エリスロ位置欠陥の量は、17.7及び17.2ppmの2つの特徴的なメチル部位の平均積分値を使用して定量した。
P21e=(Ie6+Ie8)/2

0347

1,2一次挿入プロペンの量はメチル領域に基づいて定量した。その際、この領域に含まれるが一次挿入に関連しない部位及びこの領域から除外される一次挿入部位について補正を行った。
P12=ICH3+P12e

0348

プロペンの全量は、一次挿入プロペン及び存在するすべての他の位置欠陥の合計として定量した。
Ptotal=P12+P21e

0349

2,1エリスロ位置欠陥のモルパーセントは、全プロペンに対して定量した。
[21e]mol%=100×(P21e/Ptotal)

0350

エチレンの組み込みに対応する特徴的なシグナルを観察し(Cheng,H.N.,Macromolecules 1984,17,1950に記載されているとおり)、コモノマー分率は、ポリマー中のすべてのモノマーに対するポリマー中のエチレンの分率として算出した。

0351

コモノマー分率は、13C{1H}スペクトルのスペクトル領域全体にわたる複数のシグナルの積分により、W−J.Wang及びS.Zhu,Macromolecules 2000,33,1157の方法を使用して定量した。この方法を、そのロバスト性、及び必要な場合には位置欠陥の存在を考慮できることが理由で選んだ。積分領域は、直面するコモノマー含有量の全範囲にわたる適用性を高めるためにわずかに調整した。

0352

モルパーセントでのコモノマー組み込みは、モル分率から算出した。

0353

重量パーセントでのコモノマー組み込みはモル分率から算出した。

0354

メルトフローレートMFR2(230℃)は、ISO 1133に従って230℃で2.16kgの荷重下で測定した。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ