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技術 鉄道車両のいくつかの輪軸を同時に機械加工するための装置および方法

出願人 ヘーゲンシャイト・エムエフデー・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
発明者 ジョンオリヴァーナウマングレーゴールミンガースハンス=ユルゲンナウマン
出願日 2018年7月10日 (2年7ヶ月経過) 出願番号 2020-508024
公開日 2020年10月29日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-530817
状態 未査定
技術分野 機関車 旋削加工
主要キーワード 押上げシリンダ 機械スタンド 固定軸受け ローラキャリア 部分ステップ レール支持体 予備設定 垂直ロッド
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課題・解決手段

鉄道車両(26)の第1の輪軸(20A)の車輪およびブレーキディスクを削正する第1の床下輪軸旋盤(1A)、ならびに、鉄道車両(26)の第2の輪軸(20B)の車輪およびブレーキディスクを削正する第2の床下輪軸旋盤(1B)を備える、鉄道車両(26)の複数の輪軸(20A、20B)を機械加工する、具体的には、同時に機械加工するための装置(32)が、図示および記述されている。鉄道車両(26)の複数の輪軸(20A、20B)を組み付けられた状態で同時に機械加工できるようにするために、第2の床下輪軸旋盤(1B)と第1の床下輪軸旋盤(1A)との間の距離が調節可能であることが提案される。本明細書では、さらに、鉄道車両(26)の複数の輪軸(20A、20B)を機械加工する、具体的には、同時に機械加工する方法が、図示および記述されている。

概要

背景

床下輪軸旋盤は、様々な実施形態の現行技術から、例えば、同じ出願人の特許文献1または特許文献2から知られている。

床下輪軸旋盤は通常、作業場軌道の下方のピットに位置する。削正対象の輪軸は、組み付けられた状態で作業場用軌道を介して、または取り外された状態でクレーンによって、機械まで運ばれる。車輪ならびにブレーキディスクを削正するために、輪軸は、2つの摩擦ローラによって2回、踏面を接した状態で動かされる。同時に、輪軸は、軸受け筐体固定具によって保持されている。床下輪軸旋盤の高い動剛性を考慮に入れながら、可能な限り最も高い機械加工精密度を実現するために、輪軸は、軸受けの筐体に心合わせされ、軸方向ガイドローラによって軸に沿った方向に案内される。

既知の装置および方法の多くでは、通常、輪軸は1つだけ機械加工できる。これは、機械加工対象の輪軸の2つのホイールディスクがそれぞれ、2つの摩擦ローラによって支持され、そうすることで自己心合わせが実現される(安定した平衡状態)ので、床下輪軸旋盤に対する機械加工対象の輪軸の位置合わせが特に単純であるという利点を有する。機械加工対象の輪軸の非常に精密な位置合わせは、良好な機械加工の結果のために不可欠である。他の機械加工されていない輪軸は、この時点で、作業場用軌道上にあり、位置決めされる必要がない。したがって、既知の装置および方法を用いて鉄道車両の個々の輪軸を1つずつ機械加工しなければならず、このことが機械加工の時間を増大させる。

機械加工時間が長いという欠点を補うために、機械加工対象の輪軸を鉄道車両またはそのボギーから取り外し、複数の輪軸旋盤で同時に機械加工するということがすでに提案されてきた。これは、輪軸が取り外されるときに互いから接続解除されるので、機械加工対象の輪軸が輪軸旋盤に対して非常に単純に位置合わせされるという利点も有する。しかし、この手法の欠点は、輪軸を取り外し再度組み付ける際に必要な労力が大きいことである。

こうした欠点に対して、本発明は、鉄道車両の複数の輪軸を組み付けられた状態で同時に機械加工できるようにして、すでに記述した既知の装置および方法を設計しさらに発展させるという課題に基づく。

こうした課題は、特許請求項1の包括的な用語に記載の装置において、第2の床下輪軸旋盤と第1の床下輪軸旋盤との間の距離が調節可能であることによって解決される。

概要

鉄道車両(26)の第1の輪軸(20A)の車輪およびブレーキディスクを削正する第1の床下輪軸旋盤(1A)、ならびに、鉄道車両(26)の第2の輪軸(20B)の車輪およびブレーキディスクを削正する第2の床下輪軸旋盤(1B)を備える、鉄道車両(26)の複数の輪軸(20A、20B)を機械加工する、具体的には、同時に機械加工するための装置(32)が、示および記述されている。鉄道車両(26)の複数の輪軸(20A、20B)を組み付けられた状態で同時に機械加工できるようにするために、第2の床下輪軸旋盤(1B)と第1の床下輪軸旋盤(1A)との間の距離が調節可能であることが提案される。本明細書では、さらに、鉄道車両(26)の複数の輪軸(20A、20B)を機械加工する、具体的には、同時に機械加工する方法が、示および記述されている。

目的

床下輪軸旋盤の特定の部品(具体的には、輪軸を支持するための摩擦ローラ)が変位可能なように取り付けられるか、または床下輪軸旋盤全体が変位可能なように取り付けられることを提供する

効果

実績

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請求項1

鉄道車両(26)の第1の輪軸(20A)から車輪およびブレーキディスクを削正する第1の床下輪軸旋盤(1A)、ならびに、−鉄道車両(26)の第2の輪軸(20B)から車輪およびブレーキディスクを削正する第2の床下輪軸旋盤(1B)、を備える、鉄道車両(26)の複数の輪軸(20A、20B)を機械加工する、具体的には、同時に機械加工するための装置(32)であって、前記第2の床下輪軸旋盤(1B)と前記第1の床下輪軸旋盤(1A)との間の距離が調節可能である、ことを特徴とする、装置(32)。

請求項2

−鉄道車両(26)の第3の輪軸(20C)から車輪およびブレーキディスクを削正する第3の床下輪軸旋盤(1C)、ならびに、−鉄道車両(26)の第4の輪軸(20D)から車輪およびブレーキディスクを削正する第4の床下輪軸旋盤(1D)、を特徴とする、請求項1に記載の装置(32)。

請求項3

−前記第3の床下輪軸旋盤(1C)と前記第1の床下輪軸旋盤(1A)との間の距離が調節可能であり、かつ/または−前記第4の床下輪軸旋盤(1D)と前記第1の床下輪軸旋盤(1A)との間の距離が調節可能である、ことを特徴とする、請求項2に記載の装置(32)。

請求項4

前記第1の床下輪軸旋盤(1A)、および/または前記第2の床下輪軸旋盤(1B)、および/または前記第3の床下輪軸旋盤(1C)、および/または前記第4の床下輪軸旋盤(1D)は、−機械スタンド(3)と、−2本のレール(4A、4B)を有する作業場軌道(4)に横断方向に横架する横梁(2)と、−2つのローラキャリア(7A、7B)と、−4つの摩擦ローラ(8)と、−前記摩擦ローラ(8)を駆動する少なくとも1つの摩擦ローラドライブ(9)と、−前記輪軸(20)を軸方向に案内する少なくとも1つの軸方向ガイドローラ(19)と、を備え、−前記横梁(2)が前記機械スタンド(3)に取り付けられ、−前記ローラキャリア(7A、7B)が、移動可能なように前記機械スタンド(3)に連結され、−前記摩擦ローラ(8)が、前記ローラキャリア(7A、7B)に回転可能なように取り付けられる、ことを特徴とする、請求項1から3の何れか一項に記載の装置(32)。

請求項5

前記第1の床下輪軸旋盤(1A)と前記第2の床下輪軸旋盤(1B)とが逆向きに配置され、かつ/または、これら2つの床下輪軸旋盤(1A、1B)の間に第1のレール支持体(35A)が配置されることを特徴とする、請求項1から4の何れか一項に記載の装置(32)。

請求項6

前記第1のレール支持体(35A)は、前記第1の床下輪軸旋盤(1A)に対してかつ/または前記第2の床下輪軸旋盤(1B)に対して変位可能であることを特徴とする、請求項5に記載の装置(32)。

請求項7

前記第3の床下輪軸旋盤(1C)と前記第4の床下輪軸旋盤(1D)とが逆向きに配置され、かつ/または、それら2つの床下輪軸旋盤(1C、1D)の間に第2のレール支持体(35B)が配置されることを特徴とする、請求項1から6の何れか一項に記載の装置(32)。

請求項8

前記第2のレール支持体(35B)は、前記第3の床下輪軸旋盤(1C)に対してかつ/または前記第4の床下輪軸旋盤(1D)に対して変位可能であることを特徴とする、請求項7に記載の装置(32)。

請求項9

前記第2のレール支持体(35B)は、前記第3の床下輪軸旋盤(1C)または前記第4の床下輪軸旋盤(1D)に機械的に接続されることを特徴とする、請求項7に記載の装置(32)。

請求項10

前記床下輪軸旋盤(1A〜1D)および/または前記レール支持体(35A、35B)の位置決めを制御する装置を特徴とする、請求項1から9の何れか一項に記載の装置(32)。

請求項11

鉄道車両(26)の複数の輪軸(20A、20B)を機械加工する、具体的には、同時に機械加工する方法であって、a)−鉄道車両(26)の第1の輪軸(20A)から車輪およびブレーキディスクを削正する第1の床下輪軸旋盤(1A)、ならびに、−鉄道車両(26)の第2の輪軸(20B)から車輪およびブレーキディスクを削正する第2の床下輪軸旋盤(1B)を設けるステップと、b)鉄道車両(26)の機械加工対象の少なくとも2つの輪軸(20A、20B)を用意するステップと、c)前記第2の床下輪軸旋盤(1B)と前記第1の床下輪軸旋盤(1A)との間の距離を調節するステップと、d)機械加工対象の少なくとも2つの輪軸(20A、20B)を、それらに割り当てられた前記床下輪軸旋盤(1A、1B)に設置およびクランプ留めするステップと、e)前記鉄道車両(26)の機械加工対象の少なくとも2つの輪軸(20A、20B)を、それらに割り当てられた前記床下輪軸旋盤(1A、1B)上で機械加工するステップと、を含む、方法。

請求項12

−鉄道車両(26)の第3の輪軸(20C)の車輪およびブレーキディスクを削正する第3の床下輪軸旋盤(1C)、ならびに、鉄道車両(26)の第4の輪軸(20D)の車輪およびブレーキディスクを削正する第4の床下輪軸旋盤(1D)が、ステップa)で、追加として設けられ、−鉄道車両(26)の機械加工対象の4つの輪軸(20A、20B、20C、20D)が、ステップb)で用意され、−ステップc)で、前記第3の床下輪軸旋盤(1C)と前記第1の床下輪軸旋盤(1A)との間の距離が調節され、前記第4の床下輪軸旋盤(1D)と前記第1の床下輪軸旋盤(1A)との間の距離が調節され、−ステップd)で、機械加工対象の4つの輪軸(20A、20B、20C、20D)が、それらに割り当てられた前記床下輪軸旋盤(1A、1B、1C、1D)に設置およびクランプ留めされ、−ステップe)で、前記鉄道車両(26)の前記第3の輪軸(20C)および/または前記第4の輪軸(20D)が、追加として、それらに関連付けられた前記床下輪軸旋盤(1C、1D)上で機械加工される、ことを特徴とする、請求項11に記載の方法。

請求項13

ステップa)で、請求項1から10の何れか一項に記載の床下輪軸旋盤(1A、1B、1C、1D)が設けられることを特徴とする、請求項11または請求項12に記載の方法。

請求項14

前記ステップc)は、ca)機械加工対象の前記輪軸(20A、20B、20C、20D)を有する鉄道車両(26)のタイプを判定するサブステップ、ならびに、cb)前記第2の床下輪軸旋盤および/または前記第3の床下輪軸旋盤および/または前記第4の床下輪軸旋盤(1B、1C、1D)と前記第1の床下輪軸旋盤(1A)との間の、記憶された車両特有の距離を設定するサブステップ、を含むことを特徴とする、請求項11から13の何れかに記載の方法。

請求項15

ステップca)の後かつステップcb)と同時にまたはその前に実行される、cc)少なくとも1つのレールブリッジ(35A、35B)の、記憶された車両特有の位置を設定するステップ、を特徴とする、請求項14に記載の方法。

請求項16

ステップd)が、da)機械加工対象の前記第1の輪軸(20A)を、それに割り当てられた前記床下輪軸旋盤(1A)に設置およびクランプ留めするサブステップと、db)前記鉄道車両(26)の機械加工対象の前記輪軸(20A、20B、20C、20D)間の実際の距離を測定するサブステップと、dc)前記第2の床下輪軸旋盤および/または前記第3の床下輪軸旋盤および/または前記第4の床下輪軸旋盤(1B、1C、1D)と、前記第1の床下輪軸旋盤(1A)との間の予備設定された距離を、前記鉄道車両(26)の機械加工対象の前記輪軸(20A、20B、20C、20D)間の前記実際に測定された距離に適合させるサブステップと、dd)機械加工対象の前記第2の輪軸、前記第3の輪軸および前記第4の輪軸(20B、20C、20D)を、それらに割り当てられた前記床下輪軸旋盤(1B、1C、1D)に設置およびクランプ留めするサブステップと、を含むことを特徴とする、請求項11から15の何れか一項に記載の方法。

請求項17

ステップd)の前に行われる、cz)前記スライドレール(34A、34B)を短縮するステップを特徴とする、請求項11から16の何れか一項に記載の方法。

技術分野

0001

本発明は、鉄道車両の第1の輪軸(独:Radsaetze,英:wheelsets)の車輪およびブレーキディスクを削正する第1の床下輪軸旋盤、ならびに、鉄道車両の第2の輪軸の車輪およびブレーキディスクを削正する第2の床下輪軸旋盤を備える、鉄道車両のいくつかの輪軸を機械加工する、具体的には、同時に機械加工するための装置に関する。

0002

本発明は、鉄道車両の複数の輪軸の機械加工の、具体的には、同時の機械加工の方法であって、a)鉄道車両の第1の輪軸の車輪およびブレーキディスクを削正する第1の床下輪軸旋盤、ならびに、鉄道車両の第2の輪軸の車輪およびブレーキディスクを削正する第2の床下輪軸旋盤を設けるステップと、b)鉄道車両の機械加工対象の少なくとも2つの輪軸を用意するステップと、c)第2の床下輪軸旋盤と第1の床下輪軸旋盤との間の距離を調節するステップと、d)機械加工対象の(少なくとも)2つの輪軸を、それらに関連付けられた床下輪軸旋盤に設置およびクランプ留めするステップと、e)鉄道車両の機械加工対象の(少なくとも)2つの輪軸を、それらに関連付けられた床下輪軸旋盤上で機械加工するステップとを含む、方法にも関する。

背景技術

0003

床下輪軸旋盤は、様々な実施形態の現行技術から、例えば、同じ出願人の特許文献1または特許文献2から知られている。

0004

床下輪軸旋盤は通常、作業場軌道の下方のピットに位置する。削正対象の輪軸は、組み付けられた状態で作業場用軌道を介して、または取り外された状態でクレーンによって、機械まで運ばれる。車輪ならびにブレーキディスクを削正するために、輪軸は、2つの摩擦ローラによって2回、踏面を接した状態で動かされる。同時に、輪軸は、軸受け筐体固定具によって保持されている。床下輪軸旋盤の高い動剛性を考慮に入れながら、可能な限り最も高い機械加工の精密度を実現するために、輪軸は、軸受けの筐体に心合わせされ、軸方向ガイドローラによって軸に沿った方向に案内される。

0005

既知の装置および方法の多くでは、通常、輪軸は1つだけ機械加工できる。これは、機械加工対象の輪軸の2つのホイールディスクがそれぞれ、2つの摩擦ローラによって支持され、そうすることで自己心合わせが実現される(安定した平衡状態)ので、床下輪軸旋盤に対する機械加工対象の輪軸の位置合わせが特に単純であるという利点を有する。機械加工対象の輪軸の非常に精密な位置合わせは、良好な機械加工の結果のために不可欠である。他の機械加工されていない輪軸は、この時点で、作業場用軌道上にあり、位置決めされる必要がない。したがって、既知の装置および方法を用いて鉄道車両の個々の輪軸を1つずつ機械加工しなければならず、このことが機械加工の時間を増大させる。

0006

機械加工時間が長いという欠点を補うために、機械加工対象の輪軸を鉄道車両またはそのボギーから取り外し、複数の輪軸旋盤で同時に機械加工するということがすでに提案されてきた。これは、輪軸が取り外されるときに互いから接続解除されるので、機械加工対象の輪軸が輪軸旋盤に対して非常に単純に位置合わせされるという利点も有する。しかし、この手法の欠点は、輪軸を取り外し再度組み付ける際に必要な労力が大きいことである。

0007

こうした欠点に対して、本発明は、鉄道車両の複数の輪軸を組み付けられた状態で同時に機械加工できるようにして、すでに記述した既知の装置および方法を設計しさらに発展させるという課題に基づく。

0008

こうした課題は、特許請求項1の包括的な用語に記載の装置において、第2の床下輪軸旋盤と第1の床下輪軸旋盤との間の距離が調節可能であることによって解決される。

先行技術

0009

独国特許出願公開第10 2006 007137(A1)号
独国実用新案第202 14 942(U1)号

課題を解決するための手段

0010

本発明は、鉄道車両の複数の輪軸を機械加工する、具体的には、同時に機械加工するための装置に関する。具体的には、本装置は、鉄道車両のいくつかの輪軸を同時に機械加工するために用いられる。輪軸は、組み付けられた状態で機械加工するべきであり、すなわち、機械加工中に鉄道車両から切り離すべきではない。装置は、鉄道車両の第1の輪軸から車輪およびブレーキディスクを削正する第1の床下輪軸旋盤、ならびに、鉄道車両の第2の輪軸から車輪およびブレーキディスクを削正する第2の床下輪軸旋盤を備える。2つの床下輪軸旋盤の組み合わせは「タンデム式配置」とも呼ばれる。例えば、第1の床下輪軸旋盤および第2の床下輪軸旋盤は、鉄道車両の大きく離間した2つの輪軸(例えば、貨車または貨物車の「1輪軸」)を機械加工するために用いることができる。その場合、2つの床下輪軸旋盤は、好ましくは、少なくとも4m、特に、少なくとも5m離間する。あるいは、第1の床下輪軸旋盤および第2の床下輪軸旋盤は、鉄道車両(例えば、特急列車または高速列車)の同じボギーのさほど離れていない2つの輪軸を機械加工するように設計することができる。その場合、2つの床下輪軸旋盤の間の距離は、1.5mと3.5mとの間とすることができる。

0011

本発明によれば、第2の床下輪軸旋盤と第1の床下輪軸旋盤との間の距離が調節可能であることが提供される。具体的には、第2の床下輪軸旋盤と第1の床下輪軸旋盤との間の距離が進行方向において(すなわち、鉄道車両の長手方向または軌道の長手方向において)調節可能であることを提供できる。2つの床下輪軸旋盤の間の距離を調節することによって、軸距の異なる鉄道車両への適合を実現することができる。さらに、距離を調節できることによって、(例えば、温度の変動による)2つの輪軸の間の実際の距離が予期される(公称の)距離とは異なる場合に必要になることがある、微細な調節を可能にすることができる。2つの床下輪軸旋盤の間の距離は、例えば、一方および/または両方の床下輪軸旋盤を進行方向において調節できるように取り付けることによって、調節または変更することができる。床下輪軸旋盤の特定の部品(具体的には、輪軸を支持するための摩擦ローラ)が変位可能なように取り付けられるか、または床下輪軸旋盤全体が変位可能なように取り付けられることを提供することができる。床下輪軸旋盤を2つ有する構成では、通常は、2つの床下輪軸旋盤のうちの一方を変位可能になるように支持することで十分であり、その場合、固定軸受けを有する固定位置の床下輪軸旋盤が、変位可能なように取り付けられる第2の(および場合によっては追加の)床下輪軸旋盤のための「基準点」を形成する。「進行方向における」調節可能性または変位とは、基本的に、反対方向の、すなわち進行方向の逆の、変位も意味し、すなわち、両側に調節可能であることも意味する。第1の床下輪軸旋盤および/または第2の床下輪軸旋盤は、好ましくは、進行方向に少なくとも50cm変位可能である。

0012

本装置の他の実施形態は、鉄道車両の第3の輪軸の車輪およびブレーキディスクを削正する第3の床下輪軸旋盤、ならびに、鉄道車両の第4の輪軸の車輪およびブレーキディスクを削正する第4の床下輪軸旋盤を特徴とする。本装置のこの実施形態によれば、2つだけでなく最大4つの輪軸を組み付けられた状態で確実に同時に機械加工できる。例えば、4つの床下輪軸旋盤のうちの2つがそれぞれ、ボギーの2つの輪軸に割り当てられる「ペア」または「タンデム」を形成することができる。こうしたペアの床下輪軸旋盤が2つある場合、これを「ダブルタンデム」配置と呼ぶことができる。このことから、2つのボギーがそれぞれ2つの輪軸を有する鉄道車両を、たった1つのステップで機械加工することが可能になる。

0013

この実施形態に関して、第3の床下輪軸旋盤と第1の床下輪軸旋盤との間の距離が調節可能であり、かつ/または第4の床下輪軸旋盤と第1の床下輪軸旋盤との間の距離が調節可能であることが提案される。具体的には、第3の床下輪軸旋盤と第1の床下輪軸旋盤との間の距離が進行方向において(すなわち、鉄道車両の長手方向または軌道の長手方向において)調節可能であることを提供することもできる。具体的には、第4の床下輪軸旋盤と第1の床下輪軸旋盤との間の距離が進行方向において(すなわち、鉄道車両の長手方向または軌道の長手方向において)調節可能であることを提供することもできる。第2の床下輪軸旋盤と第1の床下輪軸旋盤との間の距離を調節するだけでなく、第3の床下輪軸旋盤および/または第4の床下輪軸旋盤と第1の床下輪軸旋盤との間の距離も調節することによって、軸距もボギー間隔も異なる鉄道車両への適合を実現することができる。このように、(そうとは限らないが、場合によっては)変位可能な第1の床下輪軸旋盤は、機械加工対象の第1の輪軸のための「基準点」を形成する。そのとき、他の3つの床下輪軸旋盤は、機械加工対象の輪軸に到達するために、第1の床下輪軸旋盤に対して進行方向に移動することができる。装置のこうした構成では、距離を調節できることによって、(例えば、温度の変動による)2つの輪軸の間の実際の距離が予期される(公称の)距離とは異なる場合に必要になることがある、微細な調節を可能にすることもできる。距離の調整または変更は、本明細書では、例えば、第3の床下輪軸旋盤および/または第4の床下輪軸旋盤が進行方向において変位可能に取り付けられることによって実現することもできる。床下輪軸旋盤の特定の部品(具体的には、輪軸を支持するための摩擦ローラ)が変位可能なように取り付けられるか、または床下輪軸旋盤全体が変位可能なように取り付けられることを提供することができる。第3の床下輪軸旋盤および/または第4の床下輪軸旋盤は、好ましくは、進行方向に少なくとも50cm、特に、少なくとも100cm変位可能である。

0014

床下輪軸旋盤の数は4つの機械に限定されず、床下輪軸旋盤を任意の数まで増やすことができる。このように、鉄道車両の第5の輪軸(および追加の輪軸)から車輪およびブレーキディスクを削正する、5つの(および追加の)床下輪軸旋盤を設けることができる。第5の(および追加の)床下輪軸旋盤が利用可能な場合は、第5の(および追加の)床下輪軸旋盤と第1の床下輪軸旋盤との間の距離も調節できることを提供することができる。このようにして、5つまたはそれよりも多くの輪軸を同時に機械加工することができる。このことから、さらに、列車全体の輪軸を同時に機械加工すること、すなわち、異なる車両の輪軸を同時に機械加工することが可能になる。

0015

本装置の他の実施形態によれば、第1の床下輪軸旋盤および/または第2の床下輪軸旋盤および/または第3の床下輪軸旋盤および/または第4の床下輪軸旋盤は、機械スタンドと、2本のレールを有する作業場用軌道に横断方向に横架する横梁と、2つのローラキャリアと、4つの摩擦ローラと、摩擦ローラを駆動する少なくとも1つの摩擦ローラドライブと、輪軸を軸方向に案内する少なくとも1つの軸方向ガイドローラとを備え、横梁が機械スタンドに取り付けられ、ローラキャリアが移動可能なように機械スタンドに連結され、摩擦ローラがローラキャリアに回転可能なように取り付けられることが提供されることになる。このタイプの床下輪軸旋盤は、輪軸と、その踏面ならびにブレーキディスクとを機械加工するのに特に適している。

0016

本装置の他の実施形態によれば、第1の床下輪軸旋盤と第2の床下輪軸旋盤とが逆向きに配置され、かつ/またはこれら2つの床下輪軸旋盤の間に第1のレール支持体が配置されることが提供される。逆の配置とは、具体的には、対称面を有する配置(鏡面対称)であると理解することができる。このように、2つの床下輪軸旋盤は「背中合わせ」である。こうした配置は、例えば、2つの床下輪軸旋盤を互いに特に近接して配置でき、したがって、軸距の小さい輪軸(例えば、同じボギーの2つの輪軸)も機械加工できるという利点を有する。近接した配置は、床下輪軸旋盤のうちの部品が大きく突出していない方の面を互いに向けて割り当て、部品が大きく突出した方の面(例えば、アクセス用の階段)を互いに反対方向を向いて配置することによって実現することができる。2つの床下輪軸旋盤の間に配置されるレール支持体は、そこで延びるスライドレールを支持するという目的を果たす。レール支持体がなければ、それらレールは、作業場の床でくぼんでいるピットに支持体なしで横架しなければならなくなる。代替形態として、本明細書で、第1の床下輪軸旋盤と第2の床下輪軸旋盤とを同じ方向に、例えば、互いから遠くに離れた2つの「単一の機械」上に配置できることを提供することができる。

0017

第1のレール支持体に関しては、第1のレール支持体が、第1の床下輪軸旋盤に対してかつ/または第2の床下輪軸旋盤に対して変位可能であることがさらに提案される。レール支持体を進行方向に移動させることによって、レール支持体の位置は、やはり変位可能な床下輪軸旋盤の位置まで調節できる。具体的には、変位可能なレール支持体の場合、床下輪軸旋盤は、レール支持体に衝突することなくより長い距離を移動することができる。

0018

本装置の他の実施形態は、第3の床下輪軸旋盤と第4の床下輪軸旋盤とが逆向きに配置され、かつ/またはそれら2つの床下輪軸旋盤の間に第2のレール支持体が配置されることを提供する。この実施形態のこうした特徴および利点は、第1の床下輪軸旋盤および第2の床下輪軸旋盤に関連してすでにより詳細に記述してきた。鏡面対称の配置によって、2つの床下輪軸旋盤の特に近接した配置が可能になる。本明細書では、レール支持体の移動可能な支持によって、(同様に移動可能な)床下輪軸旋盤に対して最適な位置をとり、それとの衝突を避けることができるという目的も果たす。

0019

第2のレール支持体に関しては、第2のレール支持体が、第3の床下輪軸旋盤に対してかつ/または第4の床下輪軸旋盤に対して移動可能であることも提案される。この実施形態のこうした特徴および利点は、第1のレール支持体に関連してすでにより詳細に記述してきた。加工対象の車両の構成によってそれが可能な場合は、第1のレール支持体を変位不能にすることもできる。ただし、第3の床下輪軸旋盤および第4の床下輪軸旋盤がより長い距離を移動しなければならないことが多いので、第2のレール支持体は進行方向に移動可能でなければならない。これは、異なる鉄道車両間のボギー間隔の差が、異なるボギー内の軸距の差よりも大きくなることが多いからである。

0020

第2のレール支持体に関しては、代わりに、第2のレール支持体が、第3の床下輪軸旋盤または第4の床下輪軸旋盤に機械的に接続されることを提供することができる。機械的な連結によって、第2のレール支持体の移動がそれら床下輪軸旋盤の一方の移動とリンクし、したがって、独立した移動はもはや不可能である。機械的な接続の一利点は、第2のレール支持体が隣接する床下輪軸旋盤の一方と共に自動的に移動されるので、装置の制御がさほど複雑ではないことである。

0021

最後に、本装置の他の実施形態は、床下輪軸旋盤および/またはレール支持体の位置決めを制御する装置を特徴とする。装置、具体的には、電子装置を提供することによって、床下輪軸旋盤および/またはレール支持体の自動的な制御を実現することができる。例えば、車両タイプが入力された後に床下輪軸旋盤および/またはレール支持体の自動的な(予備)位置決めが行われるように、記憶された車両特有のデータを用いることができる。これは、手動による位置決めと比べて、速く、エラーが発生しづらい。

0022

上記で記述した課題は、鉄道車両のいくつかの輪軸の機械加工、具体的には、同時の機械加工のための方法によっても解決される。この方法は、a)鉄道車両の第1の輪軸の車輪およびブレーキディスクを削正する第1の床下輪軸旋盤、ならびに、鉄道車両の第2の輪軸の車輪およびブレーキディスクを削正する第2の床下輪軸旋盤を設けるステップと、b)鉄道車両の機械加工対象の少なくとも2つの輪軸を用意するステップと、c)第2の床下輪軸旋盤と第1の床下輪軸旋盤との間の距離を調節するステップと、d)機械加工対象の(少なくとも)2つの輪軸を、それらに関連付けられた床下輪軸旋盤に設置およびクランプ留めするステップと、e)鉄道車両の機械加工対象の(少なくとも)2つの輪軸を、それらに関連付けられた床下輪軸旋盤上で機械加工するステップとを含む。

0023

進行方向における床下輪軸旋盤の間の距離の調節がステップc)で行われることによって、異なる鉄道車両への適合が可能になる。このようにして、(互いに対する距離とは無関係に)複数の輪軸を同時に機械加工することができる。このことからを機械加工の時間が大幅に短縮される。

0024

この方法の実施形態は、ステップa)で、追加として、鉄道車両の第3の輪軸の車輪およびブレーキディスクを削正する第3の床下輪軸旋盤、ならびに、鉄道車両の第4の輪軸の車輪およびブレーキディスクを削正する第4の床下輪軸旋盤が設けられることと、ステップb)で、機械加工対象の4つの鉄道車両輪軸が用意されることと、ステップc)で、第3の床下輪軸旋盤と第1の床下輪軸旋盤との間の距離が、追加として、調節されることと、第4の床下輪軸旋盤と第1の床下輪軸旋盤との間の距離が調節されることと、ステップd)で、機械加工対象の4つの輪軸が、それらに割り当てられた床下輪軸旋盤に設置およびクランプ留めされることと、ステップe)で、追加として、鉄道車両の第3の輪軸および/または第4の輪軸が、それらに割り当てられた床下輪軸旋盤上で機械加工されることとを特徴とする。本方法のこの実施形態によれば、2つだけでなく最大4つの輪軸を組み付けられた状態で確実に同時に機械加工できる。例えば、4つの床下輪軸旋盤のうちの2つがそれぞれ、ボギーの2つの輪軸に割り当てられる「ペア」または「タンデム」を形成することができる。こうしたペアの床下輪軸旋盤が2つある場合、これを「ダブルタンデム」配置と呼ぶことができる。

0025

本方法の他の実施形態によれば、ステップa)で、請求項1から10の何れか一項に記載の床下輪軸旋盤が設けられることが想定される。上記で記述した床下輪軸旋盤は、記述した全ての実施形態で言及した特徴および利点によって、本方法を実行するのに特に適している。

0026

本方法の他の実施形態は、ステップc)は、ca)機械加工対象の輪軸を有する鉄道車両のタイプを判定するサブステップ、ならびに、cb)第2の床下輪軸旋盤および/または第3の床下輪軸旋盤および/または第4の床下輪軸旋盤と第1の床下輪軸旋盤との間の、記憶された車両特有の距離を設定するサブステップを含むことを提供する。加工対象の次の車両タイプを定義および入力することによって、床下輪軸旋盤の予備設定または予備位置決めを実現することができる。第1の床下輪軸旋盤はその位置を変更する必要がない。というのは、第1の床下輪軸旋盤は整列点とみなされ、鉄道車両は第1の床下輪軸旋盤による機械加工の対象の輪軸がこの床下輪軸旋盤の真上に配置されるまで前方に移動するからである。ただし、車両タイプに応じて、他の床下輪軸旋盤は、その機械加工対象の輪軸に到達するためにその位置を変更しなければならない。こうした位置の変更は、必要な場合は若干修正される、記憶された車両特有の仕様によって好都合に行われる。

0027

本方法のこの実施形態は、ステップca)の後かつステップcb)と同時にまたはその前に実行される、cc)少なくとも1つのレールブリッジの、記憶された車両特有の位置を設定するステップによって補完することができる。このステップによって、レールブリッジの予備設定または予備位置決めを実現することができる。これは、床下輪軸旋盤の予備設定または予備位置決めの前に、またはそれと同時に、またはその後に行うことができる。同時の予備設定または予備位置決めは、例えば、床下輪軸旋盤の1つにレールブリッジを機械的に接続することによって実現することができる。

0028

本方法の他の実施形態によれば、ステップd)が、da)機械加工対象の第1の輪軸を、それに割り当てられた床下輪軸旋盤に設置およびクランプ留めする部分ステップと、db)機械加工対象の鉄道車両の輪軸間の実際の距離を測定する部分ステップと、dc)第2の床下輪軸旋盤および/または第3の床下輪軸旋盤および/または第4の床下輪軸旋盤と、第1の床下輪軸旋盤との間の予備設定された距離を、機械加工対象の鉄道車両の輪軸間の実際に測定された距離に適合させる部分ステップと、dd)機械加工対象の第2の輪軸、第3の輪軸および第4の輪軸を、それらに関連付けられた床下輪軸旋盤に設置およびクランプ留めする部分ステップとを含むことが提供される。この実施形態は、輪軸の段階的な設置およびクランプ留めに関する。第1の輪軸の設置およびクランプ留めは、この輪軸が最初に設置およびクランプ留めされ、そうすることで他の輪軸の位置を考慮する必要がないので、あまり問題がない。ただし、他の輪軸を設置およびクランプ留めする前に、それらに割り当てられた床下輪軸旋盤の予備設定された位置が正しいかどうか、またはそれらの位置をわずかに修正もしくは適合しなければならないかどうかをチェックするのが賢明である。そのために、機械加工対象の鉄道車両の輪軸間の実際の距離の測定が提案される。測定した距離が予備設定した距離から外れている場合は、予備設定した距離は、他の輪軸を設置およびクランプ留めできる前に、実際の状況に合わせて調節される。

0029

本方法は、最後に、ステップd)の前に実行される、cz)スライドレールを短縮するステップによって補完することができる。床下輪軸旋盤の摩擦ローラが輪軸を持ち上げた後に、スライドレールを短縮することができる。スライドレールは、好ましくは、2つの部材から構成され、したがって、両部材は互いから独立して短縮および延長することができる。スライドレールの短縮は、スライドレールの開放とも呼ばれる。

0030

好ましい設計のほんの一例を示す図面を用いて、本発明を以下により詳細に説明する。

図面の簡単な説明

0031

現行技術から知られる床下輪軸旋盤を平面図に示す。
図1の床下輪軸旋盤を、図1に示すII−II切断面に沿った断面図に示す。
現行技術の鉄道車両の第1の実施形態および第2の実施形態を側面図に示す。
本発明による装置を側面図に示す。
図4の装置を平面図に示す。
図4の装置の第1の下位領域を拡大側面図に示す。
図6の第1の下位領域を平面図に示す。
図4の装置の第2の下位領域を拡大側面図に示す。
図7の第2の下位領域を平面図に示す。
本発明による方法の順序を概略図に示す

実施例

0032

図1は、現行技術から知られる床下輪軸旋盤1を平面図に示す。図示の床下輪軸旋盤1は横梁2を有し、横梁2は機械スタンド3に取り付けられている(図1では大部分が隠れている)。機械スタンド3は、作業場の床に据え付けでき、したがって、静止しており、移動できない。さらに、軌道4が示されており、この軌道4は、互いに平行に延びる、中心軸5を含む、2本のレール4A、4Bから構成される。2本のレール4A、4Bの内側の縁部間の距離は、軌間6と呼ばれている。横梁2は、2本のレール4A、4Bおよびその中心軸5に対して概して直角に延びる。床下輪軸旋盤1は2つのローラキャリア7A、7Bを有し、それらは機械スタンド3の両端に配置されている。2つのローラキャリア7A、7Bのそれぞれに、2つの摩擦ローラ8が回転可能なように取り付けられる。摩擦ローラ8は摩擦ローラドライブ9によって駆動され、摩擦ローラドライブ9は、その駆動力を、ベルトドライブ10、2つのギア11および2本のシャフト12を介して2つの摩擦ローラ8に伝達する。ベルトドライブ10の代わりに、他の荷重伝達手段を用いてもよい。ローラキャリア7A、7Bはそれぞれ筐体13A、13Bを有し、それら筐体内にはシャフト12が回転可能なように取り付けられている。

0033

2つのローラキャリア7A、7Bは、3つの点で、すなわち、2本の垂直ロッド14(内側)および1つのブラケット15(外側)上で、垂直に支持される。代わりに、ローラキャリア7A、7Bの他の実施形態も可能である。2つのローラキャリア7A、7Bはそれぞれ、ガイド面16を2つ有し、ガイド面16で横梁2または機械スタンド3に設けられたローラ17を回すことができる。ローラキャリア7A、7Bの支持については図2に関連してより詳細に説明する。図1に示す床下輪軸旋盤1はさらに、ホルダ18を2つ有し、ホルダ18にはそれぞれ、軸方向ガイドローラ19が回転可能なように取り付けられている。図1に示す床下輪軸旋盤1では、輪軸20を機械加工することができ、図示の例の場合は、輪軸20は輪軸シャフト21および2つのホイールディスク22を備える。輪軸20はブレーキディスクを含むこともできる。見やすくするために図1にはブレーキディスクを示していない。

0034

図2は、図1の床下輪軸旋盤1を、図1に示すII−II切断面に沿った断面図に示す。床下輪軸旋盤1のうちの図1に関連してすでに記述した領域には、図2で、そして他のどの図でも、該当する参照番号を付した。断面図では、横梁2の概して矩形の断面がはっきりと見える。さらに、図2で選択される視点では、輪軸20のホイールディスク22が2つの摩擦ローラ8によって支持されることと、摩擦ローラ8が回転するとホイールディスク22も回転することがはっきりと示されている。ローラキャリア7Bの筐体13Bが2本の垂直ロッド14上で支持されていることもはっきりと見える。2本の垂直ロッド14は、フォーク23によって、それらの下側部分で互いに連結される。フォーク23は、機械スタンド3に連結された押上げシリンダ24によって、垂直に移動する、すなわち、昇降することができる。この垂直移動によって、ローラキャリア7Bおよびそれに取り付けられた摩擦ローラ8が垂直方向に移動し、この移動によって、床下輪軸旋盤1が直径の異なるホイールディスク22に適合することが可能になる。ローラキャリア7Bの筐体13Bと垂直ロッド14との間の連結は、フォーク23と押上げシリンダ24との間の連結と同様に、適切な接続部25によって行われる。レール4Bの方向におけるローラキャリア7Bの位置決めの原理も理解できる。ローラキャリア7Bは、ガイド面16を2つ有し、ガイド面16で横梁2または機械スタンド3に設けられたローラ17を回すことができる。輪軸20を摩擦ローラ8上に据え付けるために、レール4B(図示しないレール4Aと同様に)は、摩擦ローラ8の領域で途切れており5、入れ子式に延長および短縮することがきる。

0035

図3は、現行技術の鉄道車両26の第1の実施形態および第2の実施形態を側面図に示す。鉄道車両26’の第1の実施形態を図3の上部に示し、鉄道車両26”の第2の実施形態を図3の下部に示す。両鉄道車両26’、26”はそれぞれ、2つのボギー27A、27Bを有し、そのフレーム内に2つの輪軸20A、20B、20C、20Dが回転可能なように取り付けられる。輪軸20A、20B、20C、20Dはそれぞれ、中心に位置する回転軸28A、28B、28C、28Dを有する。各ボギー27の2つの輪軸20は、鉄道車両26の長手方向に(すなわち、進行方向に)、互いからある距離を有し、この距離は軸距29と称される。さらに、鉄道車両26のボギー27は両方とも、長手方向に、互いにある距離を有し、この距離はボギー間隔30と称される。鉄道車両26’の第1の実施形態および鉄道車両26”の第2の実施形態は、それぞれサイズの異なる、軸距29’、29”およびボギー間隔30’、30”を有する。それらの差を図解するために、それぞれ左から見た2つの第2の輪軸20Bの回転軸28Bを貫通する基準面Rを図3に示す。その代わりに、基準面Rは別の輪軸の回転軸を貫通してもよい。図3の左の領域では、下側の鉄道車両26”の軸距29”が、上側の鉄道車両26’の軸距29’よりもわずかに大きく、したがって、第1の2つの輪軸20Aには長さの差31Aがあることを理解することができる。下側の鉄道車両26”のボギー間隔30”も上側の鉄道車両26’のボギー間隔30’よりも大きいので、2つの第3の輪軸20Cにも長さの差31Cがあり、2つの第4の輪軸20Dにも長さの差31Dがあり、その差31Dは、長さの差31Aと長さの差31Cの和に相当する。ボギー間隔30’、30”は通常、10mよりも大きく、例えば、16.0mと20.0mとの間の範囲とすることができる。一方で、軸距29’、29”は通常、5mよりもずっと短く、例えば、1.5mと3.5mとの間の範囲にあるとすることができる。

0036

図3に示す2つの鉄道車両26’、26”の寸法が異なることで、車両のタイプを(例えば、26’から26”に)変更するときに、輪軸20A、20B、20C、20Dの機械加工がより難しくなる。具体的には、輪軸20A、20B、20C、20Dは、長さの差31A、31C、31Dによって車両のタイプに応じて位置が異なり、そのせいで、対応する輪軸20A、20B、20C、20Dを機械加工するために用いられるツールもそれに応じて位置決めしなければならない。さらに、特に、長さが大きい場合(例えば30’、30”のボギー間隔の場合)数ミリメートルの範囲で、熱による軽微な長さの変化があり、確実に精密な機械加工をするにはこの変化も補償しなければならない。このことは以下に記述する装置および以下に記述する方法によって実現される。

0037

図4は、本発明による装置32を側面図に示す。図5は、図4の装置32を平面図に示す。図4および図5に示す装置32は、鉄道車両26の複数の輪軸20を機械加工するために用いられる。具体的には、図示の装置32は、同じ鉄道車両26のいくつかの(具体的には全ての)輪軸20を同時に機械加工するように働く。鉄道車両26は、例えば、図3に関連して上記に記述した2つの鉄道車両26’、26”のうちの一方でよい。図4に示した好ましい装置32は、鉄道車両26の4つの輪軸20A、20B、20C、20Dの車輪およびブレーキディスクを削正するための、合計で4つの床下輪軸旋盤1A、1B、1C、1Dを備える。したがって、機械加工対象の4つの輪軸20A、20B、20C、20Dはそれぞれ、それ自体の床下輪軸旋盤1A、1B、1C、1Dに割り当てられる。床下輪軸旋盤1A、1B、1C、1Dは、例えば、図1および図2に関連してすでに記述した床下輪軸旋盤1である。

0038

図4および図5の左に示す2つの床下輪軸旋盤1A、1Bは、第1のピット33Aに配置され、第1のボギー27Aに取り付けられた2つの輪軸20A、20Bを機械加工するために用いられる。右に示す2つの床下輪軸旋盤1C、1Dは、第2のピット33Bに配置され、第2のボギー27Bに取り付けられた2つの輪軸20C、20Dを機械加工するように働く。このように、4つ全ての輪軸20A、20B、20C、20Dを装置32によって同時に機械加工することができる。2つのピット33A、33B内に4つの床下輪軸旋盤1A〜1Dが配置されることは、床下輪軸旋盤1A〜1Dが、2本のレール4A、4Bを有する、地面に敷設された軌道4の高さよりも下に配置されるという目的を果たす。2本のレール4A、4Bは、第1のピット33Aに配置された2つの床下輪軸旋盤1A、1Bの領域で、ならびに第2のピット33Bに配置された2つの床下輪軸旋盤1C、1Dの領域で途切れており、そこでは、移動可能なスライドレール34A、34Bが代わりに用いられる。2本のスライドレール34A、34Bは、(鉄道車両26を出し入れするときには)延長し、(輪軸20A〜20Dを機械加工するときには)短縮することができる。2本のスライドレール34A、34Bを支持するために、第1のピット33Aに配置された2つの床下輪軸旋盤1A、1Bの間、第2のピット33Bに配置された2つの床下輪軸旋盤1C、1Dの間の両方に、レール支持体35A、35Bが設けられる。図4および図5に示す装置32に関しては、スライドレール34A、34Bは、2つの部材から構成され、したがって、反対方向に延長および短縮し、延長したときにレール支持体35A、35Bが「出会う」ことができる。代わりに、単一部材のスライドレールも可能である。1A〜1Dの4つの床下輪軸旋盤の位置を、異なる鉄道車両26に適合できるようにするために、1A〜1Dの床下輪軸旋盤の一部または全部を進行方向Xに(すなわち、鉄道車両26の長手方向または軌道4の長手方向に)移動することができる。装置32のこうした特徴を以下にさらに詳細に記述する。

0039

図6は、図4の装置32の第1の下位領域を拡大側面図に示す。図7には、図6の第1の下位領域を平面図に示す。図示の下位領域は、図4で左に示す領域である。装置32のうちの図4および図5の装置32に関連してすでに記述した領域には、図6および図7では該当する参照番号を付した。図6および図7では、装置32がその動作位置にあることが示されていると理解できる。このことは、2つの輪軸20A、20Bのホイールディスク22がもはやスライドレール34A、34B上で支持されず、それぞれの床下輪軸旋盤1A、1Bの摩擦ローラ8上で支持されるように、2部構成のスライドレール34A、34Bが短縮されていることから理解できる。軸距29の異なる鉄道車両26の輪軸20A、20Bを機械加工できるようにするために、装置32の場合は、進行方向(図示の座標系X座標)における距離を、第2の床下輪軸旋盤1Bと第1の床下輪軸旋盤1Aとの間で調節できることが提供される。これは、例えば、第1の床下輪軸旋盤1Aおよび/または第2の床下輪軸旋盤1Bが、(両方向矢印によって示す)進行方向(図示の座標系のX座標)における床下輪軸旋盤1A、1Bの変位を可能にする支持体36A、36Bを有することによって実現することができる。一方、図6および図7に示すレール支持体35Aは、移動できず、したがって、静止している。

0040

図8は、図4の装置32の第2の下位領域を拡大側面図に示す。図9には、図7の第2の下位領域を平面図に示す。図示の下位領域は、図4で右に示す領域である。装置32のうちの図4から図7の装置32に関連してすでに記述した領域には、図8および図9では該当する参照番号を付した。図8および図9では、装置32がその動作位置にあることが示されていると理解できる。このことは、2つの輪軸20C、20Dのホイールディスク22がもはやスライドレール34A、34B上で支持されず、それぞれの床下輪軸旋盤1C、1Dの摩擦ローラ8上で支持されるように、2部構成のスライドレール34A、34Bが短縮されていることから理解できる。軸距29の異なる鉄道車両26の輪軸20C、20Dを機械加工できるようにするために、装置32の場合は、進行方向(図示の座標系のX座標)における距離を、第4の床下輪軸旋盤1Dと第3の床下輪軸旋盤1Cとの間で調節できることが提供される。これは、例えば、第3の床下輪軸旋盤1Cおよび/または第4の床下輪軸旋盤1Dが、(両方向矢印によって示す)進行方向(図示の座標系のX座標)における床下輪軸旋盤1C、1Dの変位を可能にする支持体36C、36Dを有することによって実現することができる。図7および図8に示すレール支持体35Bも支持体37を有し、支持体37は、機械的に接続された接続要素38を介して第4の床下輪軸旋盤1Dにも接続される。したがって、第4の床下輪軸旋盤1Dが変位すると、それに応じてレール支持体35Bも変位する。代わりに、レール支持体35Bは、レール支持体35Bが床下輪軸旋盤1A〜1Dとは無関係に進行方向(図示の座標系のX座標)に移動できるように、第4の床下輪軸旋盤1D(および他の全ての床下輪軸旋盤)から接続解除することもできる。

0041

図4から図9に示す装置32の場合、4つ床下輪軸旋盤1A〜1Dは全て、それらが変位できるように、進行方向Xにおいて支持体36A、36B、35C、36Dに取り付けられる。本発明による思想を実現するために、4つの床下輪軸旋盤のうちの1つ1Aを移動不能なように取り付けてもよい。ただし、それ以外の(ここでは、3つの)床下輪軸旋盤1B、1C、1Dが進行方向Xに変位可能なように取り付けられ、移動不能なように取り付けられた床下輪軸旋盤1Aに対して移動できることを条件とする。他の全ての床下輪軸旋盤1A、1B、1C、1Dが変位可能なようにまたは移動可能なように取り付けられる場合は、4つの床下輪軸旋盤1A、1B、1C、1Dのうちのどれが移動不能なように取り付けられるかは重要ではない。

0042

最後に、図10は、本発明による方法の順序を概略図に示す。本方法は、a)鉄道車両の第1の輪軸の車輪およびブレーキディスクを削正する第1の床下輪軸旋盤、ならびに、鉄道車両の第2の輪軸の車輪およびブレーキディスクを削正する第2の床下輪軸旋盤を設けるステップと、b)鉄道車両の機械加工対象の少なくとも2つの輪軸を用意するステップと、c)第2の床下輪軸旋盤と第1の床下輪軸旋盤との間の距離を調節するステップと、d)機械加工対象の(少なくとも)2つの輪軸を、それらに関連付けられた床下輪軸旋盤に設置およびクランプ留めするステップと、e)鉄道車両の機械加工対象の(少なくとも)2つの輪軸を、それらに関連付けられた床下輪軸旋盤上で機械加工するステップとを含む。

0043

1、1A、1B、1C、1D 床下輪軸旋盤
2横梁
3機械スタンド
4軌道
4A、4Bレール
5中心軸
6軌間
7A、7Bローラキャリア
8摩擦ローラ
9 摩擦ローラドライブ
10ベルトドライブ
11ギアユニット
12シャフト
13A、13B (ローラキャリア7A、7Bの)筐体
14垂直ロッド
15ブラケット
16ガイド面
17ローラ
18ホルダ
19軸方向ガイドローラ
20、20A、20B、20C、20D 輪軸
21輪軸シャフト
22ホイールディスク
23フォーク
24押上げシリンダ
25 接続部
26、26’、26”鉄道車両
27A、27Bボギー
28A、28B、28C、28D (輪軸20の)回転軸
29、29’、29”軸距
30、30’、30” ボギー間隔
31A、31C、31D 軸距の差
32 (複数の輪軸を機械加工するための)装置
33A、33Bピット
34A、34Bスライドレール
35A、35Bレール支持体
36A、36B (床下輪軸旋盤の)支持体
37 (レール支持体の)支持体
38接続要素
基準レベル
X長手方向/進行方向
Y横断方向
Z 垂直方向

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