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課題・解決手段
概要
背景
包装材は、一般に、包装物品の外観を美麗にするだけでなく、外部衝撃などから包装物品を保護するためのものであり、特に、電気電子製品やバンパー、フェンダー、ドアなどの自動車部品を包装するにあたっては、通常、第1発泡シートまたはエアキャップ包装シートを用いて紙箱の内部でボックス壁体の内面から電気電子製品及び自動車部品を離隔させ、包装物品に加えられる外部からの衝撃力を吸収及び緩和させることができるようにしている。
エアキャップ包装シートの場合、セル単位で閉鎖されたエアキャップによって必然的に体積が大きく、これにより配送などの物流コストが過大に発生するという問題点がある。
かかる問題点を解消するために、本出願人は、保管及び運搬の際に体積を最小化して物流コストを大幅に減らすことができるだけでなく、断熱性も大幅に向上させることができる、断熱性及び保管性が向上した包装シートの製造方法として、それぞれ、韓国特許第10−1752100号公報(以下、「先行技術1」という。)、同第10−1752101号公報(以下、「先行技術2」という。)、韓国特許出願第10−2016−0117724号(以下、「先行技術3」という。)を提案したことがある。
しかし、上記先行技術1及び2は、包装シートの体積を最小化するために包装シート内の流体を外部へ排出するように包装シートの他側部を切断しなければならない煩わしさがあるという問題点があり、上記先行技術3も、包装シートの体積を最小化するために包装シートの一部分をカットし或いは針で刺さなければならない煩わしさがあるという問題点がある。
概要
本発明は、包装シートの製造方法に関するもので、断熱性を大幅に向上させることができるとともに、セルの一部分を切断または針刺しで開放しなくてもセルの体積を最小化することができるため、保管及び運搬が容易であるという効果がある。
目的
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、断熱性を大幅に向上させることができるとともに、セルの一部分を切断または針刺しで開放しなくてもセルの体積を最小化することができるため、保管及び運搬が容易である、包装シートの製造方法を提供する
効果
実績
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この技術が所属する分野
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請求項1
a)複数のセルが一定の間隔で成形された成形フィルムを製造するステップと、b)前記成形フィルムの複数のセルが開放されるように、前記成形フィルムの下側に一端部が前記成形フィルムの一端部よりも長く延びる下側フィルムを接合するステップと、c)前記成形フィルムの複数の前記セルの内部に流体を充填させるステップと、d)前記成形フィルムの複数の前記セルを閉鎖させるステップと、e)複数の前記セル上に上側フィルムを接合するステップとを含んでなることを特徴とする、包装シートの製造方法。
請求項2
f)複数の前記セルの閉鎖状態が解除され、複数の前記セルの内部から流体を漏出させるステップと、g)前記成形フィルム、下側フィルム及び前記上側フィルムを巻取りローラの外面にロール状に巻き取るステップとをさらに含んでなることを特徴とする、請求項1に記載の包装シートの製造方法。
請求項3
前記a)ステップの成形フィルムが、外周面に前記セルと対応する形状の成形溝が一定の間隔で形成されたエンボスローラに熱可塑性合成樹脂を溶融押出して製造され、前記b)ステップで、下側フィルムローラから繰り出される前記下側フィルムを前記エンボスローラに圧着する下側フィルム圧着ローラによって前記下側フィルムが前記成形フィルムに接合されることを特徴とする、請求項1に記載の包装シートの製造方法。
請求項4
前記a)ステップの成形フィルムが、外周面に前記セルと対応する形状の成形溝が一定の間隔で形成されたエンボスローラによって製造され、前記b)ステップで、下側フィルムローラから繰り出される前記下側フィルムに接着剤を一定の間隔で塗布する接着剤塗布部と、前記下側フィルムローラから繰り出される前記下側フィルムを前記エンボスローラに圧着させる下側フィルム圧着ローラとによって、前記下側フィルムが前記成形フィルムに接合されることを特徴とする、請求項1に記載の包装シートの製造方法。
請求項5
前記b)ステップで、前記成形フィルムの複数のセルの一側または他側が開放されるか、或いは複数の前記セルの一側と他側の両方が開放され、前記c)ステップで、複数の前記セルの内部に流体を注入する流体注入器によって複数の前記セルの内部に流体が一時的に充填されることを特徴とする、請求項1に記載の包装シートの製造方法。
請求項6
前記d)ステップで、複数の前記セルの内部に流体が一時的に充填された状態で、複数の前記セルは複数の前記セルの一側または他側を圧着するか、或いは複数の前記セルの一側と他側の両方を圧着する圧着部を通過する場合に一時的に閉鎖されることを特徴とする、請求項1に記載の包装シートの製造方法。
請求項7
前記d)ステップの圧着部は、複数の前記セルの一側または他側を複数の前記セルの内側に圧着、または複数の前記セルの一側と他側の両方を複数の前記セルの内側に圧着するエプロンコンベアからなることを特徴とする、請求項6に記載の包装シートの製造方法。
請求項8
前記e)ステップで、上側フィルムを製造するための溶融押出された熱可塑性合成樹脂を複数の前記セル上に圧着させる上側フィルム圧着ローラによって、複数の前記セル上に前記上側フィルムが接合されることを特徴とする、請求項1に記載の包装シートの製造方法。
請求項9
前記e)ステップで、上側フィルムローラから繰り出される前記上側フィルムに接着剤を一定の間隔で塗布する接着剤塗布部と、前記上側フィルムローラから繰り出される前記上側フィルムを複数の前記セル上に圧着させる上側フィルム圧着ローラとによって、複数の前記セル上に前記上側フィルムが接合されることを特徴とする、請求項1に記載の包装シートの製造方法。
技術分野
0001
本発明は、断熱性を大幅に向上させることができるとともに、セルの一部分を切断または針刺しで開放しなくてもセルの体積を最小化することができるため、保管及び運搬が容易である包装シートの製造方法に関する。
背景技術
0002
包装材は、一般に、包装物品の外観を美麗にするだけでなく、外部衝撃などから包装物品を保護するためのものであり、特に、電気電子製品やバンパー、フェンダー、ドアなどの自動車部品を包装するにあたっては、通常、第1発泡シートまたはエアキャップ包装シートを用いて紙箱の内部でボックス壁体の内面から電気電子製品及び自動車部品を離隔させ、包装物品に加えられる外部からの衝撃力を吸収及び緩和させることができるようにしている。
0004
かかる問題点を解消するために、本出願人は、保管及び運搬の際に体積を最小化して物流コストを大幅に減らすことができるだけでなく、断熱性も大幅に向上させることができる、断熱性及び保管性が向上した包装シートの製造方法として、それぞれ、韓国特許第10−1752100号公報(以下、「先行技術1」という。)、同第10−1752101号公報(以下、「先行技術2」という。)、韓国特許出願第10−2016−0117724号(以下、「先行技術3」という。)を提案したことがある。
0005
しかし、上記先行技術1及び2は、包装シートの体積を最小化するために包装シート内の流体を外部へ排出するように包装シートの他側部を切断しなければならない煩わしさがあるという問題点があり、上記先行技術3も、包装シートの体積を最小化するために包装シートの一部分をカットし或いは針で刺さなければならない煩わしさがあるという問題点がある。
発明が解決しようとする課題
0006
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、断熱性を大幅に向上させることができるとともに、セルの一部分を切断または針刺しで開放しなくてもセルの体積を最小化することができるため、保管及び運搬が容易である、包装シートの製造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
0007
上記の目的を達成するための本発明は、a)複数のセルが一定の間隔で成形された成形フィルムを製造するステップと、b)前記成形フィルムの複数のセルが開放されるように、前記成形フィルムの下側に一端部が前記成形フィルムの一端部よりも長く延びる下側フィルムを接合するステップと、c)前記成形フィルムの複数の前記セルの内部に流体を充填させるステップと、d)前記成形フィルムの複数の前記セルを閉鎖させるステップと、e)複数の前記セル上に上側フィルムを接合するステップとを含んでなることを特徴とする、包装シートの製造方法を提供する。
0008
ここで、f)複数の前記セルの閉鎖状態が解除され、複数の前記セルの内部から流体を漏出させるステップと、g)前記成形フィルム、下側フィルム及び前記上側フィルムを巻取りローラの外面にロール状に巻き取るステップとをさらに含んでなることが好ましい。
0009
前記a)ステップの成形フィルムが、外周面に前記セルと対応する形状の成形溝が一定の間隔で形成されたエンボスローラに熱可塑性合成樹脂を溶融押出して製造され、前記b)ステップで、下側フィルムローラから繰り出される前記下側フィルムを前記エンボスローラに圧着する下側フィルム圧着ローラによって前記下側フィルムが前記成形フィルムに接合されることが好ましい。
0010
または、前記a)ステップの成形フィルムが、外周面に前記セルと対応する形状の成形溝が一定の間隔で形成されたエンボスローラによって製造され、前記b)ステップで、下側フィルムローラから繰り出される前記下側フィルムに接着剤を一定の間隔で塗布する接着剤塗布部と、前記下側フィルムローラから繰り出される前記下側フィルムを前記エンボスローラに圧着させる下側フィルム圧着ローラとによって、前記下側フィルムが前記成形フィルムに接合されることが好ましい。
0011
また、前記b)ステップで前記成形フィルムの複数のセルの一側または他側が開放されるか或いは複数の前記セルの一側と他側の両方が開放され、前記c)ステップで複数の前記セルの内部に流体を注入する流体注入器によって複数の前記セルの内部に流体が一時的に充填されることが好ましい。
0012
さらに、前記d)ステップで、複数の前記セルの内部に流体が一時的に充填された状態で、複数の前記セルは、複数の前記セルの一側または他側を圧着するか、或いは複数の前記セルの一側と他側の両方を圧着する圧着部を通過する場合に一時的に閉鎖されることが好ましい。
0013
ここで、前記d)ステップの圧着部は、複数の前記セルの一側または他側を複数の前記セルの内側に圧着、または複数の前記セルの一側と他側の両方を複数の前記セルの内側に圧着するエプロンコンベアからなることが好ましい。
0014
加えて、前記e)ステップで、上側フィルムを製造するための溶融押出された熱可塑性合成樹脂を複数の前記セル上に圧着させる上側フィルム圧着ローラによって、複数の前記セル上に前記上側フィルムが接合されることが好ましい。
0015
または、前記e)ステップで、上側フィルムローラから繰り出される前記上側フィルムに接着剤を一定の間隔で塗布する接着剤塗布部と、前記上側フィルムローラから繰り出される前記上側フィルムを複数の前記セル上に圧着させる上側フィルム圧着ローラとによって、複数の前記セル上に前記上側フィルムが接合されることが好ましい。
発明の効果
0016
本発明は、断熱性を大幅に向上させることができるとともに、セルの一部分を切断または針刺しで開放しなくてもセルの体積を最小化することができるため、保管及び運搬が容易であるという効果がある。
図面の簡単な説明
0017
本発明の一実施形態に係る包装シートの製造方法の製造過程を概略的に示すブロック図である。
本発明の一実施形態に係る包装シートの製造方法の製造過程を概略的に示す側面図である。
一実施形態におけるエンボスローラと下側フィルムローラによって成形フィルムと下側フィルムとが接合される一例を概略的に示す斜視図である。
一実施形態におけるエンボスローラと下側フィルムローラによって成形フィルムと下側フィルムとが接合される他の例を概略的に示す斜視図である。
複数のセルに流体が充填された状態で複数のセルが閉鎖される一例の過程を概略的に示す図3のA−A線に沿った断面図である。
複数のセルに流体が充填された状態で複数のセルが閉鎖される他の例の過程を概略的に示す図4のB−B線に沿った断面図である。
一実施形態における成形フィルムの複数のセル上に上側フィルムが接合された状態をそれぞれ模式的に示す斜視図である。
成形フィルム、下側フィルム及び上側フィルムが圧着された状態で巻取りローラに巻き取られる過程を拡大して示す一部の拡大側面図である。
本発明の他の実施形態に係る包装シートの製造方法の製造過程を概略的に示す側面図である。
他の実施形態におけるエンボスローラと下側フィルムローラによって互いに接合される成形フィルムと下側フィルムを概略的に示す斜視図である。
他の実施形態におけるエンボスローラと下側フィルムローラによって互いに接合される成形フィルムと下側フィルムを概略的に示す斜視図である。
他の実施形態における成形フィルムの複数のセル上に上側フィルムが接合された状態を概略的に示す斜視図である。
チェックバルブ付が備えられた状態で成形フィルム、下側フィルム及び上側フィルムが接合された状態を概略的に示す斜視図である。
チェックバルブ付が備えられた状態で成形フィルム、下側フィルム及び上側フィルムが接合された状態を概略的に示す斜視図である。
チェックバルブ付が備えられた状態で成形フィルム、下側フィルム及び上側フィルムが接合された状態を概略的に示す斜視図である。
チェックバルブ付が備えられた状態で成形フィルム、下側フィルム及び上側フィルムが接合された状態を概略的に示す斜視図である。
チェックバルブ付が備えられた状態で成形フィルム、下側フィルム及び上側フィルムが接合された状態を概略的に示す斜視図である。
実施例
0018
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいてより詳細に説明する。もちろん、本発明の権利範囲は下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的要旨を逸脱しない範囲内で、当該技術分野における通常の知識を有する者によって多様に変形実施できる。
0019
図1は本発明の一実施形態に係る包装シートの製造方法の製造過程を概略的に示すブロック図である。
0020
本発明の一実施形態に係る包装シートの製造方法は、図1に示すように、a)成形フィルム製造ステップ(以下、「a)ステップ」という。)、b)下側フィルム接合ステップ(以下、「b)ステップ」という。)、c)流体充填ステップ(以下、「c)ステップ」という。)、d)セル閉鎖ステップ(以下、「d)ステップ」という。)、及びe)上側フィルム接合ステップ(以下、「e)ステップ」という。)を含んでなる。
0021
図2は本発明の一実施形態に係る包装シートの製造方法の製造過程を概略的に示す側面図、図3は一実施形態におけるエンボスローラと下側フィルムローラによって成形フィルムと下側フィルムとが接合される一例を概略的に示す斜視図、図4は一実施形態におけるエンボスローラと下側フィルムローラによって成形フィルムと下側フィルムとが接合される他の例を概略的に示す斜視図である。
0023
前記成形フィルム10の上部方向に膨らんだ複数の前記セル110は、前記成形フィルム10の前側から後側へ一定の間隔で複数形成できる。
0024
一例として、図2に示すように、外周面に前記セル110と対応する形状の成形溝111が一定の間隔で形成されたエンボスローラ100にTダイ(図示せず)から溶融押出された熱可塑性合成樹脂を供給して前記成形フィルム10を製造することができる。
0026
前記下側フィルム20の一側に、後述するチェックバルブ40をより容易に備えさせるために、前記下側フィルム20の一側から他側までの左右長さが前記成形フィルム10の一側から他側までの左右長さよりも長くなるように、前記下側フィルム20の一端部は、前記成形フィルム10の一端部よりも長く前記成形フィルム10の一側外部方向に延設される。
0027
一例として、図3に示すように、前記b)ステップで、前記成形フィルム10の複数のセル110の他側が閉鎖され且つ複数の前記セル110の一側が開放されるように、前記成形フィルム10の下側に前記下側フィルム20が融着接合できる。
0028
他の例として、図4に示すように、前記成形フィルム10の複数のセル110の一側と他側の両方が開放されるように、前記成形フィルム10の下側に前記下側フィルム20が融着接合できる。
0029
前記b)ステップの下側フィルム20は、図2に示すように、下側フィルムローラ(図示せず)と下側フィルム圧着ローラ240によって前記成形フィルム10の下側に融着接合できる。
0030
前記下側フィルムローラ(図示せず)の外面には、前記下側フィルム20がロール状に巻き取られ得る。
0031
前記下側フィルム圧着ローラ240は、前記下側フィルムローラ(図示せず)から繰り出される前記下側フィルム20を前記エンボスローラ100の外面の成形フィルム10に圧着させる。
0032
次に、前記c)ステップは、前記成形フィルム10の複数の前記セル110の内部に流体を充填させるステップである。
0034
一例として、図2に示すように、前記成形フィルム10と前記下側フィルム20とが互いに接合されたまま前記エンボスローラ100と前記下側フィルム圧着ローラ240との間を通過した状態で、図5に示すように、複数の前記セル110の内部に流体を注入する流体注入器120によって複数の前記セル110の内部に流体が一時的に充填できる。
0035
複数の前記セル110の内部に充填される流体は、様々な種類からなり得るが、一例として、空気または不活性ガスなどの気体からなり、前記流体注入器120は、複数の前記セル110の内部に空気を一時的に充填させるコンプレッサまたは複数の前記セル110の内部に不活性ガスを一時的に注入させる不活性ガス注入器などの様々な種類からなり得る。
0037
次に、前記d)ステップは、流体が充填された複数の前記セル110を一時的に閉鎖させるステップである。
0039
一例として、図5に示すように、前記流体注入器120を介して一側が開放された複数の前記セル110の内部に流体が一時的に充填された状態で、前記成形フィルム10の一側と前記下側フィルム20の一側が、前記成形フィルム10の一側と前記下側フィルム20の一側に位置する前記圧着部130を通過することができる。
0040
前記圧着部130は、図2及び図5に示すように、上部エプロンコンベア131と、前記上部エプロンコンベア131の下部に接した状態で前記上部エプロンコンベア131の下部に備えられる下部エプロンコンベア132とを含んで構成できるエプロンコンベアからなってもよい。
0041
前記流体注入器120を通過した前記成形フィルム10の一側と前記下側フィルム20の一側が前記上部エプロンコンベア131と前記下部エプロンコンベア132との間を通過する過程中に、複数の前記セル110の一側が複数の前記セル110の内側に圧着できる。
0043
他の例として、前記流体注入器120を介して一側と他側の両方が開放された複数の前記セル110の内部に流体が一時的に充填された状態で、図6に示すように、前記成形フィルム10の一側と他側及び前記下側フィルム20の一側と他側のすべてが、前記成形フィルム10の一側と他側及び前記下側フィルム20の一側と他側にそれぞれ位置する前記圧着部130を通過することができる。
0044
図7は一実施形態における成形フィルムの複数のセル上に上側フィルムが接合された状態をそれぞれ概略的に示す斜視図である。
0045
次に、前記e)ステップは、図7に示すように、複数の前記セル110の上部に上側フィルム30を融着接合するステップである。
0046
前記圧着部130によって複数の前記セル110が一時的に閉鎖される場合、複数の前記セル110の外部方向に流体が漏れることを一時的に防止することができるため、複数の前記セル110が膨らみ出した状態を容易に維持することができ、これにより、複数の前記セル110の上部に前記上側フィルム30をより一層容易に溶着接合することができる。
0047
前記e)ステップの上側フィルム30は、一例として、図2に示すように、他のTダイ(図示せず)から前記上側フィルム30を製造するために溶融押出された熱可塑性合成樹脂を複数の前記セル110の上部に圧着させる上側フィルム圧着ローラ330によって、複数の前記セル110の上部に圧着された状態で融着接合できる。
0048
図2に示すように、前記流体注入器120と前記エンボスローラ100との間及び前記上側フィルム圧着ローラ330の下部方向には、前記成形フィルム10に接合された前記下側フィルム20が上部に装着されるガイドローラ700がそれぞれ備えられ得る。
0050
図8は成形フィルム、下側フィルム及び上側フィルムが圧着された状態で巻取りローラに巻き取られる過程を拡大して示す一部拡大側面図である。
0051
前記f)ステップは、複数の前記セル110の内部から流体を漏出させるステップである。
0052
前記成形フィルム10、前記下側フィルム20及び前記上側フィルム30が前記圧着部130を通過した後には、複数の前記セル110の閉鎖状態が解除できるため、複数の前記セル110の内部から外部に流体が漏出できる。
0053
複数の前記セル110内の流体を前記セル110の外部へさらに容易に漏出させるために、図8に示すように、前記成形フィルム10、前記下側フィルム20及び前記上側フィルム30を一対の回転ローラ400の間に通過させて前記成形フィルム10、前記下側フィルム20及び前記上側フィルム30を圧着しながら複数の前記セル110内の流体を前記セル110の外部へ漏出させることもできる。
0054
前記g)ステップは、一対の前記回転ローラ400の間を通過しながら圧着された前記成形フィルム10、前記下側フィルム20及び前記上側フィルム30を、図8に示すように巻取りローラ500の外面にロール状に巻き取るステップである。
0055
前記g)ステップを経て、前記セル110内の流体が抜け出して体積が最小化された状態で包装シートを保管及び運搬することができるため、物流コストを大幅に削減することができる。
0056
図9は本発明の他の実施形態に係る包装シートの製造方法の製造過程を概略的に示す側面図である。
0057
次に、本発明の他の実施形態に係る包装シートの製造方法は、一実施形態と同様に行われるが、前記a)ステップの成形フィルム10は、図9に示すように、成形フィルムローラ(図示せず)の外周面にロール状に巻かれた状態で前記エンボスローラ100へ繰り出されて前記エンボスローラ100によって複数の前記セル110が一定の間隔で形成された状態で製造できる。
0058
前記b)ステップの下側フィルム20は、前記下側フィルムローラ(図示せず)、接着剤塗布部220、下側フィルムガイドローラ230及び前記下側フィルム圧着ローラ240によって前記成形フィルム10の下側に接着接合できる。
0060
前記接着剤収容筒221の内部には、前記下側フィルム20に塗布される接着剤2が一定の高さで収容できる。
0061
前記接着剤伝達ローラ222の下部が、前記接着剤収容筒221の内部に収容された接着剤2に浸漬された状態で、前記接着剤伝達ローラ222は、前記接着剤収容筒201の内部上側に軸結合できる。
0062
前記接着剤伝達ローラ222の上部は、前記下側フィルムローラ(図示せず)に巻き取られた前記下側フィルム20と接することができる。
0064
図10は他の実施形態におけるエンボスローラと下側フィルムローラによって互いに接合される成形フィルムと下側フィルムを概略的に示す斜視図であり、図11は他の実施形態におけるエンボスローラと下側フィルムローラによって互いに接合される成形フィルムと下側フィルムを概略的に示す斜視図である。
0065
前記接着剤伝達ローラ222の外面に一定の間隔でマトリックス状に複数形成される前記収容溝222aに収容された一部の接着剤を介して、図10及び図11に示すように、前記下側フィルムローラ(図示せず)から繰り出される前記下側フィルム20の上面に一定の間隔で接着剤2をマトリックス状に塗布することができる。
0066
前記ブレード223は、前記接着剤伝達ローラ222の外面と接して、前記接着剤伝達ローラ222の外面に付着した接着剤2を除去することができる。
0067
前記下側フィルムガイドローラ230の後側に、前記下側フィルムローラ(図示せず)から繰り出される前記下側フィルム20が掛けられた状態で、前記下側フィルムガイドローラ230は、前記下側フィルム20を前記エンボスローラ100へ案内することができる。
0068
また、他の実施形態における前記e)ステップの上側フィルム30は、図9に示すように、上側フィルムローラ(図示せず)、接着剤塗布部310、上側フィルムガイドローラ320及び前記上側フィルム圧着ローラ330によって複数の前記セル110の上部に接着接合できる。
0069
前記上側フィルムローラ(図示せず)の外面には、前記上側フィルム30がロール状に巻き取られ得る。
0070
前記接着剤塗布部310は、接着剤収容筒311、接着剤伝達ローラ312及びブレード313を含んで構成できる。
0071
前記接着剤収容筒311の内部には、前記上側フィルム30に塗布される接着剤2が一定の高さで収容できる。
0072
前記接着剤伝達ローラ312の下部が、前記接着剤収容筒311の内部に収容された接着剤2に浸漬された状態で、前記接着剤伝達ローラ312は、前記接着剤収容筒311の内部上側に軸結合できる。
0073
前記接着剤伝達ローラ312の上部は、前記上側フィルムローラ(図示せず)に巻き取られた前記上側フィルム30と接することができる。
0074
前記接着剤伝達ローラ312の外面には、前記接着剤収容筒311の内部に収容された接着剤2の一部が収容される収容溝312aがマトリックス状に一定の間隔で複数形成できる。
0075
図12は他の実施形態における成形フィルムの複数のセル上に上側フィルムが接合された状態を概略的に示す斜視図である
0076
前記接着剤伝達ローラ312の外面に一定の間隔でマトリックス状に複数形成される前記収容溝312aに収容された一部の接着剤2を介して、図12に示すように、前記上側フィルムローラ(図示せず)から繰り出される前記上側フィルム30の下部面に一定の間隔で接着剤2をマトリックス状に塗布することができる。
0077
前記ブレード313は、前記接着剤伝達ローラ312の外面と接して、前記接着剤伝達ローラ312の外面に付着した接着剤を除去することができる。
0078
前記上側フィルムガイドローラ320は、第1上側フィルムガイドローラ321と第2上側フィルムガイドローラ322から構成できる。
0079
前記第1上側フィルムガイドローラ321の前側に、前記上側フィルムローラ(図示せず)から繰り出される前記上側フィルム30が掛けられ得る。
0080
前記第2上側フィルムガイドローラ322は、前記第1上側フィルムガイドローラ321の前方の反対側である後方に位置することができ、前記第2上側フィルムガイドローラ322の上部に前記上側フィルム30が掛けられた状態で前記上側フィルム30が前記上側フィルム圧着ローラ330へ案内できる。
0082
次に、図13乃至図17に示すように、前記下側フィルム20の一側と前記上側フィルム30の一側との間には、1つまたは2つ以上のチェックバルブ40が一定の間隔で備えられた状態で前記下側フィルム20の縁部及び前記上側フィルム30の縁部とが融着接合または接着接合できる。
0083
前記下側フィルム20の一側と前記上側フィルム30の一側との間には、複数の前記セル110と連通する注入空間150が形成できる。
0084
前記チェックバルブ40は、本発明の包装シートを製造する前に、前記下側フィルム20の一側上部または他側上部に予め融着接合または接着接合された状態で備えられ得る。
0085
または、前記チェックバルブ40は、本発明の包装シートを製造する前に、前記上側フィルム30の一側下部または他側下部に予め融着接合または接着接合された状態で備えられ得る。
0086
または、本発明の包装シートの製造完了後、前記包装シートを使用する前に、前記巻取りローラ500から繰り出される前記下側フィルム20の一側と前記上側フィルム30の一側との間に1つまたは2つ以上のチェックバルブ40が一定の間隔で融着接合または接着接合できる。
0087
または、前記チェックバルブ40は、本発明の包装シートを製造する過程中に複数の前記セル110の上部に前記上側フィルム30を接合する前に、前記下側フィルム20の一側に融着接合または接着接合されるか、或いは前記上側フィルム30の一側に融着接合または接着接合され得る。
0088
または、前記チェックバルブ40は、本発明の包装シートを製造する過程中に複数の前記セル110の上部に前記上側フィルム30が接合されて前記巻取りローラ500に前記成形フィルム10、前記下側フィルム20及び前記上側フィルム30が巻き取られる前に、下側フィルム20の一側に融着接合または接着接合されるか、或いは前記上側フィルム30の一側に融着接合または接着接合され得る。
0089
作業者は、注入器などの注入手段を用いて前記チェックバルブ40と前記注入空間150を介して流体を、前記セル110の内部及び前記セル110同士の間に形成される空間140のすべてに注入することができる。
0090
ここで、前記セル110同士の間に形成される空間140内に流体が注入されることにより、前記空間140による熱交換を遮断することができるため、本発明の包装シートの断熱性が低下することを高い効率で防ぐことができる。
0092
前記連結セル160の内径は、前記セル110の内径よりも小さく形成できる。
0093
または、図15に示すように、いずれか一つのセル110ともう一つのセル110とを相互連通状態に連結するための前記連結セル160が、いずれか一つのセル110ともう一つのセル110との間ごとに一定の間隔で複数形成できる。
0095
いずれか一つの前記セル110と他の前記セル110とを相互連通状態で連結するための前記連結セル160がマトリックス状に複数形成された複数の前記セル110同士の間ごとに位置した状態で前記成形フィルム10の一側から他側へ一定の間隔で配置できる。
0097
本発明は、断熱性を大幅に向上させることができるとともに、セルの一部分を切断または針刺しで開放しなくてもセルの体積を最小化することができるため、保管及び運搬が容易であるという効果がある。
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