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技術 T細胞急性リンパ芽球性白血病を治療するための化合物、組成及び方法

出願人 ザトラスティーズオブコロンビアユニバーシティインザシティオブニューヨーク
発明者 ランドリー,ドナルドダブリュー.デン,シーシェンシュ,シャオミンディアコヴォ,トーマス
出願日 2018年7月31日 (2年6ヶ月経過) 出願番号 2020-505408
公開日 2020年10月8日 (4ヶ月経過) 公開番号 2020-529418
状態 未査定
技術分野 他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 1,3-ジアジン系化合物 蛋白脂質酵素含有:その他の医薬 化合物または医薬の治療活性 プリン,テリジン系化合物 複数複素環系化合物
主要キーワード 右巻きの イグゼンプラ 左巻きの パスウエイ 加速器質量分析法 PF3 型有機化合物 対照点
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

態様では、本開示は、化合物(II)

化1

組成物、及びそれを必要とする患者に化合物及び組成物を投与する方法を提供する。別の態様では、本開示は、癌、たとえば、リンパ性白血病治療する化合物及び組成物に関する。本開示はさらに、2つのホスホイノシチド3−キナーゼ(PI3K)アイソフォームγ及びδを阻害する化合物、前記化合物を含む医薬組成物、ならびに非ホジキンリンパ腫の治療、改善及び/または予防のために前記化合物及び医薬組成物を使用する方法を提供する。

概要

背景

PI3Kのシグナル伝達経路は、ヒトの癌にて最も高度に変異がある系の1つである。PI3Kのシグナル伝達はヒトにて他の多数の疾患における重要な因子でもある。PI3Kのシグナル伝達は、アレルギー性接触皮膚炎関節リウマチ変形性関節症炎症性腸疾患慢性閉塞性肺疾患乾癬多発性硬化症喘息糖尿病合併症に関連する疾病、及び急性冠状症候群のような循環器系炎症性合併症を含む多数の病態関与する。PI3K/Aktのシグナル伝達経路は多数の種類の腫瘍の増大、増殖及び生存を促進する。

PI3Kは、p110の触媒性(α、β、γまたはδとして分類される)サブユニットとp50、p55、p85またはp101の調節性サブユニットを含むヘテロ二量体複合体として存在する。PI3Kは活性化のメカニズムによって定義される2つのサブクラスIa及びIbに分けることができる。

クラスIaのPI3Kには、p110α、p110β及びp110δの触媒ドメインが含まれ、そのそれぞれは調節性タンパク質会合し、TCRを含む幾つかの細胞表面受容体との結合の際、直接または間接的に活性化される。

クラスIbのPI3Kはp110γのみから成り、それはp101アダプター分子と会合し、主としてGタンパク質共役受容体によって刺激される。

この経路の最初の活性化は、たとえば、細胞表面受容体との増殖因子相互作用を介して細胞膜内層の中に含有される特定脂質リン酸化を生じてセカンドメッセンジャーであるホスファチジルイノシトール(3,4,5)−三リン酸(PIP3)を生じる。PIP3は次いで、PDK−1及びAktのような重要な下流のエフェクターを活性化し、後者は生物活性に関連するクラスIのPI3Kを進展させるのに決定的に重要である。

いったん活性化されると、Aktは、多数の細胞内タンパク質をリン酸化することによって—細胞の生存、成長、増殖、移動及び血管新生を含む—下流の反応に介在する。この経路は高等真核生物の細胞全てに存在し、高度に保存されている。

PTENは、これらの脂質キナーゼの活性化に反応して生成されるPIP3のレベルを制限することによってPI3Kの潜在的な癌促進性活性に対抗することに関与する非冗長細胞膜ホスファターゼである。PTEN腫瘍抑制遺伝子における突然変異は多数の種類のヒト癌で共通する。これらの突然変異は過活動性のPI3K/Aktのシグナル伝達及び化学療法剤への耐性を生じる。突然変異によるPTEN機能の喪失原発T−ALL試料のおよそ40%で観察されていることが報告されている。この関係は、PI3K/Aktシグナル伝達経路の過剰活性化がこの血液悪性腫瘍の共通する特徴であることを示唆している。

PTENはPI3K活性の生存促進性効果に正常に対抗する腫瘍抑制遺伝子であり、T細胞前駆細胞におけるPTENの機能喪失突然変異はT−ALLに関連することが多い。

上記で議論した4つのPI3Kアイソフォームのうち、2つのアイソフォーム、ガンマ(γ)及びデルタ(δ)はPTEN機能の非存在下でT細胞前駆細胞にて白血病誘発推進するのに十分である。

クラスIのPI3Kのデルタ(δ)アイソフォームは特に、多数の疾患及び生物過程に関与している。PI3K−δ(p110δ)は主として、たとえば、T細胞、樹状細胞好中球肥満細胞B細胞及びマクロファージのような造血細胞発現される。PI3K−δは、たとえば、T細胞の機能、B細胞の活性化、肥満細胞の活性化、樹状細胞の機能、及び好中球の活性のような哺乳類の免疫系の機能に不可欠に関与する。免疫系の機能におけるその不可欠の役割のゆえに、PI3K−δは、たとえば、アレルギー反応炎症性疾患、炎症が介在する血管新生、関節リウマチ、及びたとえば、狼瘡、喘息、肺気腫や他の呼吸器疾患のような自己免疫疾患のような望ましくない免疫応答に関連する多数の疾患にも関与する。

PI3K−γ(p110γ)は主として造血細胞で発現され、炎症、自然免疫応答及び適応免疫応答骨髄細胞分化免疫細胞輸送、及び肥満細胞の機能にも関与する。PI3K−γも白血球のシグナル伝達で役割を担い、炎症、関節リウマチ、及びたとえば、狼瘡のような自己免疫疾患に関与している。従って、クラスIのPI3Kアイソフォームp110γ及びp110δは、その組み合わせた活性にある程度頼ってもよい類似の生物学的役割を有するという十分な証拠が存在する。このことは、いずれかのアイソフォームの遺伝子欠失胸腺におけるT細胞発生の全体に対して限定された影響を有するのに対してp110γ及びp110δ双方の欠失はT細胞発生において重度の発生欠損を生じるという観察によって証明される。

さらに、T細胞急性リンパ芽球性白血病(T−ALL)の動物モデルにて疾患の進行及び腫瘍細胞の生存と同様に疾患の発生を防ぐことができることはPI3K−γ及びPI3K−δ双方の遺伝子欠失及び二重阻害を介して示されている。

T−ALLは小児ALL症例の約15%及び成人ALL症例の約25%を占める進行性の血液悪性腫瘍である。患者は高い循環芽球数及びCNS浸潤を呈することが多い。強化治療にもかかわらず、小児及び青年の25%及び成人の50%は従来の治療法を諦めるであろう。悲しいことに、一次耐性疾患または再発T−ALLを呈する患者は予後不良である。小児についての追加の懸念は、永続的な臓器損傷、生殖機能不全及び第2の癌を含む現在の治療の晩発効果である。従って、腫瘍の維持に寄与するT−ALLにおける重要な経路を選択的に標的とするが、標準化学療法よりも低い毒性を有する薬剤を開発する緊急のニーズが残っている。

PI3K−AKTシグナル伝達経路は、IL−7及びプレTCRシグナル伝達を含む正常なT細胞発生を制御する複数の生存因子及び増殖因子の重要なメディエーターである。PTEN欠損マウスにおけるPI3K−AKTシグナル伝達の異常な活性化は胸腺細胞悪性のT細胞リンパ芽球性白血病形質転換する。さらに、PTENの変異喪失及びその結果のPI3K−AKTシグナル伝達経路の活性化はヒトT−ALL細胞株の約70%に存在し;注目すべきは、原発T−ALL症例の>40%はPTEN/PI3K/AKT経路にて突然変異を含有すると報告され、それはこの重要な腫瘍形成の中心を制御する(すなわち、CK2及びRASを介して)多数の上流の因子のせいで過小評価される可能性がある数字である。

クラスとしてのPI3K阻害剤は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)及び末梢T細胞リンパ腫PTCL)のような悪性リンパ腫にて有望な臨床活性を実証していない。濾胞性リンパ腫の認可された適応についてでさえ、PI3K阻害剤であるイデラリシブ及びコパンリシブは一次(全患者の40%は全く応答を有さない)耐性及び獲得耐性(最終的に全患者が疾患の進行を発生する)によって限定される。PTCLは米国では毎年7,000人を超える新しい患者を冒す。しかし、PTCL患者の転帰は不十分のままであり、長期生存は15%を下回る。

PI3Kの機能亢進から生じるT−ALL及び他の疾患を治療するための追加のPI3K阻害剤の開発に対する要求がある。特に、PTCLを治療するためのPI3K阻害剤に対するニーズがある。

概要

態様では、本開示は、化合物(II)組成物、及びそれを必要とする患者に化合物及び組成物を投与する方法を提供する。別の態様では、本開示は、癌、たとえば、リンパ性白血病を治療する化合物及び組成物に関する。本開示はさらに、2つのホスホイノシチド3−キナーゼ(PI3K)アイソフォームγ及びδを阻害する化合物、前記化合物を含む医薬組成物、ならびに非ホジキンリンパ腫の治療、改善及び/または予防のために前記化合物及び医薬組成物を使用する方法を提供する。

目的

態様では、本開示は、化合物、組成物、及びそれを必要とする患者に化合物及び組成物を投与する方法を提供する

効果

実績

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請求項1

式(II):の化合物またはその塩であって、式中、XはNまたはCYを表し;Yは水素を表し;R1、R2、R3、R4、及びR5は独立して水素、重水素、C1−C6アルキルまたはハロを表し;R6はメチルエチル、またはシクロプロピルを表し;R7は水素を表し、またはR6及びR7はR7が連結されるNと一緒ピロリジン環を形成し;R8はを表し;R9、R10、R11、及びR12は独立して水素、C1−C6アルキルまたはハロを表し;且つ Qは直接結合を表す、化合物またはその塩。

請求項2

式(IIa)または(IIb)であり、式中、R1、R2、R3、R4、及びR5が独立して水素、重水素、C1−C6アルキル、またはハロであり;R6がメチル、エチル、またはシクロプロピルであり;R9がハロまたはメチルであり;且つR10、R11、及びR12がそれぞれ水素、C1−C6アルキル、またはハロである請求項1に記載の化合物。

請求項3

R1、R2、R3、R4、及びR5が独立して水素、メチル、Fまたは重水素であり;R9がCl、Fまたはメチルであり;且つR10、R11、及びR12がそれぞれ水素である請求項2に記載の化合物。

請求項4

前記化合物が式(IIa’)または(IIb’):である請求項2または3に記載の化合物。

請求項5

R1、R2、R3、R4、及びR5が独立して水素、F、または重水素であり、;R6がメチルであり;且つR9がClまたはメチルである先行請求項のいずれかに記載の化合物。

請求項6

以下の式:の1つに係る化合物またはその塩であって、式中、Rはメチル、エチル、またはシクロプロピルであり、且つR’は水素またはメチルである、化合物またはその塩。

請求項7

以下の式: の1つに係る化合物またはその塩。

請求項8

以下の式:の1つに係る化合物またはその塩。

請求項9

以下の式: の化合物であって、式中、XはCHまたはNであり;Zはメチル、Cl、またはFであり;RはNH2またはメチルであり;且つR’は水素、メチル、NH2、またはOHである、化合物。

請求項10

XがNであり、R’が水素である請求項9に記載の化合物。

請求項11

以下の式:の1つの化合物。

請求項12

前記化合物がR6が連結される不斉炭素に関して(S)立体異性体もしくは(R)立体異性体である、または前記化合物が(S)立体異性体及び(R)立体異性体の非ラセミ合物である、または前記化合物が(S)異性体単独もしくは(R)異性体単独である先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。

請求項13

前記化合物がPI3Kδの阻害剤、PI3Kγの阻害剤、またはPI3KδとPI3Kγの双方の阻害剤である先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。

請求項14

前記化合物がPI3KδとPI3Kγの双方の阻害剤である請求項13に記載の化合物。

請求項15

先行請求項のいずれか1項に記載の化合物と、薬学上許容できるキャリアとを含む医薬組成物

請求項16

前記化合物が医薬組成物の形態であり、前記化合物がPI3KδとPI3Kγの二重阻害剤であり、または前記組成物がPI3Kδ阻害剤である1つの活性剤とPI3Kγ阻害剤である第2の活性剤とを含む先行請求項のいずれか1項に記載の化合物。

請求項17

非ホジキンリンパ腫治療する方法であって、それを必要とする対象に先行請求項のいずれか1項に記載の有効量の化合物または組成物を投与することを含む、方法。

請求項18

前記非ホジキンリンパ腫がT細胞リンパ腫である請求項17に記載の方法。

請求項19

前記T細胞リンパ腫が末梢T細胞リンパ腫である請求項18に記載の方法。

請求項20

リンパ腫または白血病を治療する方法であって、それを必要とする対象に請求項1〜16のいずれか1項に記載の有効量の化合物または組成物を投与することを含む、方法。

請求項21

前記リンパ腫または白血病が、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、T細胞急性リンパ芽球性白血病(T−ALL)、B細胞急性リンパ芽球性白血病(B−ALL)、T細胞リンパ腫、末梢T細胞リンパ腫(PTCL)、皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)、B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、皮膚B細胞リンパ腫、または慢性リンパ性白血病(CLL)である請求項20に記載の方法。

請求項22

前記リンパ腫または白血病がT−ALLである請求項20に記載の方法。

請求項23

さらに前記対象に少なくとも1つの化学療法剤を共投与することを含む請求項17〜22のいずれか1項に記載の方法。

請求項24

前記化学療法剤が、アクチノマイシンアムサクリンアントラサイクリンブスルファンシスプラチンシトキサンエピルビシンヘキサメチルメラミンオキサリプラチンイフォスファミドミトキサントロンタキソテレ、テニポシド、トリエチレンチオホスホルアミドハイドロコルチゾン、コルチゾン、メチルプレドニゾロンプレドニゾロンデキサメタゾンプレドニゾンベタメタゾントリアムシノロンベクロメタゾンフルドロコルチゾンデオキシコルチコステロンアルドステロン、オキサリプラチン、ゾレドロン酸イバンドロネートベラパミルポドフィロトキシンカルボプラチンプロカルバジン、メクロレタミン、サイクロホスファミド、カンプトテシン、イフォスファミド、メルファランクロラムブシルビスファンニトロソ尿素ダクチノマイシンダウノルビシンドキソルビシンブレオマイシンプリコマシンマイトマイシンエトポシド(VP16)、タモキシフェントランス白金5−フルオロウラシルビンクリスチンビンブラスチンメソトレキセートL−アスパラギナーゼラパマイシン、ジベンザゼピン(DBZ)、ウラスチン、カルムスチンロムスチンストレプトゾシンテモゾロミド、オキサリプラチン、イダルビシントポテカンプレメトレキセド、6−メルカプトプリンダルカルバジンフルダラビン、5−フルオロウラシル、アラビノシルシトシン、5−フルオロウラシル、アラビノシルシトシン、カペシタビンゲムシタビンデシタビンビンカアルカロイドパクリタキセルタキソール登録商標))、ドセタキセル(タキソテレ(登録商標))、イクサベピロンイグゼンプラ(登録商標))、及びそれらの組み合わせである請求項23に記載の方法。

請求項25

前記化学療法剤が、ハイドロコルチゾン、コルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、デキサメタゾン、プレドニゾン、ベタメタゾン、トリアムシノロン、ベクロメタゾン、フルドロコルチゾン、デオキシコルチコステロン、アルドステロン及びそれらの組み合わせから成る群から選択されるグルココルチコイドである請求項24に記載の方法。

請求項26

前記化学療法剤がデキサメタゾンである請求項25に記載の方法。

請求項27

前記化合物が、有効量の前記化合物と薬学上許容できるキャリアとを含む医薬組成物の形態である請求項17〜26のいずれか1項に記載の方法。

請求項28

前記組成物が単位剤形の中にある請求項27に記載の方法。

技術分野

0001

態様では、本開示は、化合物組成物、及びそれを必要とする患者に化合物及び組成物を投与する方法を提供する。別の態様では、本開示は癌、たとえば、リンパ性白血病またはリンパ腫治療するための化合物及び組成物に関する。本開示はさらに、2つのホスホイノシチド3−キナーゼ(PI3K)のアイソフォームγ及びδを阻害する化合物、そのような化合物を含む医薬組成物、及びPI3Kの機能亢進から生じる疾患、たとえば、非ホジキンリンパ腫の治療、改善及び/または予防のための化合物及び/または医薬組成物の使用方法を提供する。

背景技術

0002

PI3Kのシグナル伝達経路は、ヒトの癌にて最も高度に変異がある系の1つである。PI3Kのシグナル伝達はヒトにて他の多数の疾患における重要な因子でもある。PI3Kのシグナル伝達は、アレルギー性接触皮膚炎関節リウマチ変形性関節症炎症性腸疾患慢性閉塞性肺疾患乾癬多発性硬化症喘息糖尿病合併症に関連する疾病、及び急性冠状症候群のような循環器系炎症性合併症を含む多数の病態関与する。PI3K/Aktのシグナル伝達経路は多数の種類の腫瘍の増大、増殖及び生存を促進する。

0003

PI3Kは、p110の触媒性(α、β、γまたはδとして分類される)サブユニットとp50、p55、p85またはp101の調節性サブユニットを含むヘテロ二量体複合体として存在する。PI3Kは活性化のメカニズムによって定義される2つのサブクラスIa及びIbに分けることができる。

0004

クラスIaのPI3Kには、p110α、p110β及びp110δの触媒ドメインが含まれ、そのそれぞれは調節性タンパク質会合し、TCRを含む幾つかの細胞表面受容体との結合の際、直接または間接的に活性化される。

0005

クラスIbのPI3Kはp110γのみから成り、それはp101アダプター分子と会合し、主としてGタンパク質共役受容体によって刺激される。

0006

この経路の最初の活性化は、たとえば、細胞表面受容体との増殖因子相互作用を介して細胞膜内層の中に含有される特定脂質リン酸化を生じてセカンドメッセンジャーであるホスファチジルイノシトール(3,4,5)−三リン酸(PIP3)を生じる。PIP3は次いで、PDK−1及びAktのような重要な下流のエフェクターを活性化し、後者は生物活性に関連するクラスIのPI3Kを進展させるのに決定的に重要である。

0007

いったん活性化されると、Aktは、多数の細胞内タンパク質をリン酸化することによって—細胞の生存、成長、増殖、移動及び血管新生を含む—下流の反応に介在する。この経路は高等真核生物の細胞全てに存在し、高度に保存されている。

0008

PTENは、これらの脂質キナーゼの活性化に反応して生成されるPIP3のレベルを制限することによってPI3Kの潜在的な癌促進性活性に対抗することに関与する非冗長細胞膜ホスファターゼである。PTEN腫瘍抑制遺伝子における突然変異は多数の種類のヒト癌で共通する。これらの突然変異は過活動性のPI3K/Aktのシグナル伝達及び化学療法剤への耐性を生じる。突然変異によるPTEN機能の喪失原発T−ALL試料のおよそ40%で観察されていることが報告されている。この関係は、PI3K/Aktシグナル伝達経路の過剰活性化がこの血液悪性腫瘍の共通する特徴であることを示唆している。

0009

PTENはPI3K活性の生存促進性効果に正常に対抗する腫瘍抑制遺伝子であり、T細胞前駆細胞におけるPTENの機能喪失突然変異はT−ALLに関連することが多い。

0010

上記で議論した4つのPI3Kアイソフォームのうち、2つのアイソフォーム、ガンマ(γ)及びデルタ(δ)はPTEN機能の非存在下でT細胞前駆細胞にて白血病誘発推進するのに十分である。

0011

クラスIのPI3Kのデルタ(δ)アイソフォームは特に、多数の疾患及び生物過程に関与している。PI3K−δ(p110δ)は主として、たとえば、T細胞、樹状細胞好中球肥満細胞B細胞及びマクロファージのような造血細胞発現される。PI3K−δは、たとえば、T細胞の機能、B細胞の活性化、肥満細胞の活性化、樹状細胞の機能、及び好中球の活性のような哺乳類の免疫系の機能に不可欠に関与する。免疫系の機能におけるその不可欠の役割のゆえに、PI3K−δは、たとえば、アレルギー反応炎症性疾患、炎症が介在する血管新生、関節リウマチ、及びたとえば、狼瘡、喘息、肺気腫や他の呼吸器疾患のような自己免疫疾患のような望ましくない免疫応答に関連する多数の疾患にも関与する。

0012

PI3K−γ(p110γ)は主として造血細胞で発現され、炎症、自然免疫応答及び適応免疫応答骨髄細胞分化免疫細胞輸送、及び肥満細胞の機能にも関与する。PI3K−γも白血球のシグナル伝達で役割を担い、炎症、関節リウマチ、及びたとえば、狼瘡のような自己免疫疾患に関与している。従って、クラスIのPI3Kアイソフォームp110γ及びp110δは、その組み合わせた活性にある程度頼ってもよい類似の生物学的役割を有するという十分な証拠が存在する。このことは、いずれかのアイソフォームの遺伝子欠失胸腺におけるT細胞発生の全体に対して限定された影響を有するのに対してp110γ及びp110δ双方の欠失はT細胞発生において重度の発生欠損を生じるという観察によって証明される。

0013

さらに、T細胞急性リンパ芽球性白血病(T−ALL)の動物モデルにて疾患の進行及び腫瘍細胞の生存と同様に疾患の発生を防ぐことができることはPI3K−γ及びPI3K−δ双方の遺伝子欠失及び二重阻害を介して示されている。

0014

T−ALLは小児ALL症例の約15%及び成人ALL症例の約25%を占める進行性の血液悪性腫瘍である。患者は高い循環芽球数及びCNS浸潤を呈することが多い。強化治療にもかかわらず、小児及び青年の25%及び成人の50%は従来の治療法を諦めるであろう。悲しいことに、一次耐性疾患または再発T−ALLを呈する患者は予後不良である。小児についての追加の懸念は、永続的な臓器損傷、生殖機能不全及び第2の癌を含む現在の治療の晩発効果である。従って、腫瘍の維持に寄与するT−ALLにおける重要な経路を選択的に標的とするが、標準化学療法よりも低い毒性を有する薬剤を開発する緊急のニーズが残っている。

0015

PI3K−AKTシグナル伝達経路は、IL−7及びプレTCRシグナル伝達を含む正常なT細胞発生を制御する複数の生存因子及び増殖因子の重要なメディエーターである。PTEN欠損マウスにおけるPI3K−AKTシグナル伝達の異常な活性化は胸腺細胞悪性のT細胞リンパ芽球性白血病形質転換する。さらに、PTENの変異喪失及びその結果のPI3K−AKTシグナル伝達経路の活性化はヒトT−ALL細胞株の約70%に存在し;注目すべきは、原発T−ALL症例の>40%はPTEN/PI3K/AKT経路にて突然変異を含有すると報告され、それはこの重要な腫瘍形成の中心を制御する(すなわち、CK2及びRASを介して)多数の上流の因子のせいで過小評価される可能性がある数字である。

0016

クラスとしてのPI3K阻害剤は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)及び末梢T細胞リンパ腫PTCL)のような悪性リンパ腫にて有望な臨床活性を実証していない。濾胞性リンパ腫の認可された適応についてでさえ、PI3K阻害剤であるイデラリシブ及びコパンリシブは一次(全患者の40%は全く応答を有さない)耐性及び獲得耐性(最終的に全患者が疾患の進行を発生する)によって限定される。PTCLは米国では毎年7,000人を超える新しい患者を冒す。しかし、PTCL患者の転帰は不十分のままであり、長期生存は15%を下回る。

0017

PI3Kの機能亢進から生じるT−ALL及び他の疾患を治療するための追加のPI3K阻害剤の開発に対する要求がある。特に、PTCLを治療するためのPI3K阻害剤に対するニーズがある。

0018

実施形態では、本開示は式(I):



の化合物を提供し、式中、
Aは縮合5−または6−員環芳香族基またはヘテロ芳香族基を表し;
XはNまたはCYを表し;
Yは水素またはハロゲンを表し;
R1、R2、R3、R4、及びR5は独立して水素、重水素、C1−C6アルキルアリールヘテロアリール、ハロゲン、NO2、またはOCF3を表し;
R6はC1−C6アルキルまたはC1−C6シクロアルキルを表し;
R7は水素、アルキル、またはハロゲンを表し;または
R6及びR7は、R7が連結されるNと一緒に、任意で置換された5−または6−員環の環を形成し;
R8はヘテロ芳香族基(たとえば、ピリジン)、または縮合系(たとえば、プリン);
Qは直接結合カルボニル、またはアルキレンである。

0019

実施形態では、本開示は式(II):




の化合物を提供し、式中、
XはN、O、またはCYを表し;
Yは水素またはハロゲンを表し;
R1、R2、R3、R4、及びR5は独立して水素、重水素、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、NO2、またはOCF3を表し;
R6はC1−C6アルキルまたはC1−C6シクロアルキルを表し;
R7は水素、アルキル、またはハロゲンを表し;または
R6及びR7は、R7が連結されるNと一緒に任意で置換された5−または6−員環の環を形成し;
R8はヘテロ芳香族基(たとえば、ピリジン)、または縮合系(たとえば、プリン)を表し;
R9、R10、R11、及びR12は独立して水素、C1−C6アルキル、またはハロゲンを表し;
Qは直接結合、カルボニル、またはアルキレンを表す。

0020

本開示は式(IIa)または(IIb):



の化合物を提供し、式中、
R1〜R6及びR9〜R12は式(II)で定義されたとおりである。一部の実施形態では、R1、R2、R3、R4、及びR5は独立して水素、重水素、C1−C6アルキルまたはハロであり;R6はメチルエチル、またはシクロプロピルであり;R9はハロまたはメチルであり;且つR10、R11、及びR12はそれぞれ水素、C1−C6アルキルまたはハロである。たとえば、一部の実施形態ではR1、R2、R3、R4、及びR5は独立して水素、メチル、Fまたは重水素であり;R9はCl、Fまたはメチルであり;且つR10、R11、及びR12はそれぞれ水素である。一部の例では、R6に結合する不斉炭素は式(IIa’)または(IIb’)



で示される立体化学構造、すなわち、S−エナンチオマーを有する。

0021

実施形態では、本開示は式(III):



の化合物を提供し、式中、
XはN、O、またはCYを表し;
Yは水素またはハロゲンを表し;
R1、R2、R3、R4、及びR5は独立して水素、重水素、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、NO2、またはOCF3を表し;
R8はヘテロ芳香族基(たとえば、ピリジン)、または縮合系(たとえば、プリン)を表し;
R9、R10、R11、及びR12は独立して水素、C1−C6アルキル、またはハロゲンを表し;
Qは直接結合、カルボニル、またはアルキレンを表す。

0022

実施形態では、本開示は式(IV):



の化合物を提供し、式中、
XはN、O、またはCYを表し;
Yは水素またはハロゲンを表し;
R1、R2、R3、R4、及びR5は独立して水素重水素、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、NO2、またはOCF3を表し;
R9、R10、R11、及びR12は独立して水素、C1−C6アルキル、またはハロゲンを表し;且つ
R13はH、N、またはOを表し;且つ
R14はNH2またはメチルを表す。

0023

実施形態では、本開示はそれを必要とする患者に本明細書に記載されている化合物を投与する方法を提供する。別の態様では、本開示は、それを必要とする患者または個体に有効量の本明細書に記載されている化合物を投与することによって、癌、たとえば、リンパ性白血病を治療する、予防するまたは改善する方法を提供する。

0024

実施形態では、本開示はそれを必要とする対象に有効量の本明細書に記載されている化合物を投与することを含む、リンパ系悪性腫瘍の影響を治療する、予防するまたは改善する方法に言及する。態様では、化合物はホスホイノシチド3−キナーゼ−デルタ(PI3Kδ)阻害剤及びホスホイノシチド3−キナーゼ−ガンマ(PI3Kγ)阻害剤である。

0025

実施形態では、ホスホイノシチド3−キナーゼ−デルタ(PI3Kδ)阻害剤は、本開示の式(I)、(II)、(III)、(IV)、表I、表II、表IIIの化合物、化合物Ex.1−1〜1−50、化合物Ex.2−1〜2−4、及び化合物Ex.3−1〜3−34のいずれかの化合物である。

0026

本開示は、それを必要とする対象に有効量の本明細書で開示されている化合物を投与することを含む、リンパ系の癌、たとえば、リンパ腫及び白血病を治療する方法に関する。特定の実施形態では、投与される化合物は式(I)、(II)、(IIa)、(IIa’)、(IIb)または(IIb’)の化合物である。リンパ系の癌は、リンパ腫または白血病、たとえば、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、T細胞急性リンパ芽球性白血病(T−ALL)、B細胞急性リンパ芽球性白血病(B−ALL)、T細胞リンパ腫、末梢T細胞リンパ腫(PTCL)、皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)、B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、皮膚B細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病(CLL),及び本明細書で開示されているその他であることができる。特定の態様では、本開示は、それを必要とする対象に有効量の本明細書で開示されている化合物を投与することを含む、PTCLを治療する方法を提供する。特定の実施形態では、投与される化合物は式(I)、(II)、(IIa)、(IIa’)、(IIb)または(IIb’)の化合物である。

図面の簡単な説明

0027

(A)は、PI3Kγ/δの遮断が、PTENにおける機能喪失型変異及びNOTCH1における機能獲得型変異の蓄積許すことによって最終的にT−ALLを生じる、転写因子癌遺伝子LMO2の過剰発現により誘導されるT−ALLの発癌性特徴を好転させることを示す図である。NOTCH1活性を遮断するガンマセクレターゼ阻害剤化合物E(「CompE」)の効果を比較のために示す。(B)は癌に罹ったマウスに対するCAL−130と対比してデュベリシブの効果を比較する。
(A,B)二重PI3Kγ/δ阻害剤(CAL−130対IPI−145)の生物学的評価を示す。(A)野生型マウス(B6背景)に単回経口用量を投与した後のIPI−145(本明細書に記載されているようなEx.1−11)に対比したCAL−130の血漿濃度を示す。(A)はIPI−145(本明細書に記載されているようなEx.1−11)に対比してCAL−130で処理する直前、及び処理の4日後、T−ALLを伴ったLck/Ptenfl/fl/Lucの生物発光画像を示す。薬剤処理の前/後での芽球数を示す。
(A)マウスのPTENヌル/NOTCH1活性化T−ALL細胞株の生存性に対する化合物DWL−PI3K−3及びDWL−PI3K−4(それぞれ本明細書に記載されているようなEx.番号1−3及び1−4)の効果を示す。(B)p110γ及びp110δの触媒ドメインを双方とも欠いているマウスPTENヌルT−ALL細胞株に対する本開示の化合物DWL−PI3K−4(本明細書に記載されているようなEx.番号1−4)の効果の限定された殺傷を示す。
(A)は本開示の化合物の化学構造を示す。(B)CAL−130と比べたT−ALL細胞株の生存率に対する化合物DWL−PI3K−3及びDWL−PI3K−4(それぞれ、本明細書に記載されているようなEx.番号1−3及び1−4)の効果を示す。(C)はp110γ及びp110δを欠いているT−ALL細胞株に対する化合物DWL−PI3K−7(本明細書に記載されているようなEx.番号.1−50)の限定された殺傷効果を示す。
(A)CAL−130の構造解析及び修飾を示す。(B)PI3KγとPI3Kδの二重阻害剤の合成の例を示す。
OD.Cg−PrkdcscidIl2rgtm1Wjl/Szマウスに生着した初代T-ALL異種移植片を示す。フローサイトメトリーによるヒトCD45の解析によって腫瘍の発達モニターする。この異種移植モデルは、初代ヒトT-ALL細胞をNOD.Cg−PrkdcscidIl2rgtm1Wjl/Szマウスに生着させることにより初代ヒトT-ALL細胞の薬剤反応の詳細な分析を行うことによってマウスでの腫瘍研究を補完することになる。
T−ALL細胞株をDWL−PI3K−1、DWL−PI3K−2、DWL−PI3K−3、DWL−PI3K−4、及び他のPI3K阻害剤で72時間処理した後の結果(PI細胞死)を比較する図である。
T−ALL細胞株をDWL−PI3K−1、DWL−PI3K−2、DWL−PI3K−3、DWL−PI3K−4、及びCAL−130で72時間処理した後の結果(PI陽性細胞)を示す図である。
T−ALL細胞株をDWL−PI3K−5で処理した後の結果(PI陽性細胞)を示す図である。
T−ALL細胞株をDWL−PI3K−6で処理した後の結果(PI陽性細胞)を示す図である。
T−ALL細胞株をDWL−PI3K−7で処理した後の結果(PI陽性細胞)を示す図である。
LM0−2−007細胞をCAL−130及び種々の濃度のDWL−PI3K−5で処理した結果を示す。
LM0−2−007細胞をCAL−130及び種々の濃度のDWL−PI3K−6で処理した結果を示す。
LM0−2−007細胞をCAL−130及び種々の濃度のDWL−PI3K−7で処理した結果を示す。
(処理前)DWL−PI3K−3でマウスを処理した生体内での結果を示す。
(処理後)DWL−PI3K−3でマウスを処理した生体内での結果を示す。
悪性B細胞リンパ腫細胞(OCI−LY−10)を用いたPI3Kγ/δ阻害剤についての細胞生存能アッセイ(CellTiter−Glo)にてDWL−PI3K−7をテナリシブと比較する図である。
CTCL株(HH及びH9)またはT−ALL株(PF382及びCCRF−CEM)を用いたPI3Kγ/δ阻害剤についての細胞生存能アッセイ(CellTiter−Glo)にてデュベリシブ及びテナリシブとDWL−PI3K−6及びDWL−PI3K−7を比較する図である。
DWL−PI3K−6、DWL−PI3K−7、デュベリシブ及びテナリシブについてのT−ALL CCRF−CEM細胞株における細胞生存能アッセイ(CellTiter−Glo)の結果を比較する図である。
DWL−PI3K−6、DWL−PI3K−7、デュベリシブ及びテナリシブについてのT−ALL PF−382細胞株における生存能アッセイ(CellTiter−Glo)の結果を比較する図である。

0028

本開示は、化合物、組成物、及びそれを必要とする患者に本明細書に記載されている化合物または組成物を投与する方法を提供する。別の態様では、本開示は、それを必要とする患者または個体に有効量の本明細書に記載されている化合物または組成物を投与することを含む、癌、たとえば、リンパ性白血病を治療する、予防するまたは改善する方法を提供する。

0029

別の実施形態では、本開示は、それを必要とする対象に有効量の本明細書に記載されている化合物または組成物を投与することを含む、リンパ系悪性腫瘍の影響を治療する、予防するまたは改善する方法に言及する。態様では、化合物は、ホスホイノシチド3−キナーゼ−デルタ(PI3Kδ)阻害剤及びホスホイノシチド3−キナーゼ−ガンマ(PI3Kγ)阻害剤である。実施形態では、リンパ系悪性腫瘍は、T細胞急性リンパ芽球性白血病(T−ALL)またはT細胞急性リンパ芽球性リンパ腫である。実施形態では、リンパ系悪性腫瘍は、T細胞急性リンパ芽球性白血病(T−ALL)である。

0030

実施形態では、本明細書に記載されている組成物及び方法での使用が可能である本明細書に記載されている化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、表I、表II、表III、及び化合物Ex.1−1〜1−50、化合物Ex.2−1〜2−4、及び化合物Ex.3−1〜3−34の化合物、及びそれらの組み合わせを含むか、それらから成るか、または本質的にそれらから成る。態様では、組成物は医薬組成物または医薬形態に製剤化される。本開示は、薬学上または生理的に許容できる塩形態(たとえば、酸付加塩塩基付加塩ヘミ塩)、溶媒和物(たとえば、水和物)、互変異性体(たとえば、ケトエノール互変異性体)、異性体形態のすべて(たとえば、R−及びS−エナンチオマー)及びラセミ混合物、及び1以上の水素原子が重水素である化合物を含む、本明細書で開示されている且つ本明細書で開示されている式によって包含される化合物のすべての形態を含む。

0031

実施形態では、本開示は式(I):



の化合物を提供し、式中、
Aは縮合5−または6−員環の芳香族基またはヘテロ芳香族基を表し;
XはN、O、またはCYを表し;
Yは水素またはハロゲンを表し;
R1、R2、R3、R4、及びR5は独立して、水素、重水素、C1−C6アルキルアリール、ヘテロアリール、ハロゲン、NO2、またはOCF3を表し;
R6はC1−C6アルキルまたはC1−C6シクロアルキルを表し;
R7は水素、アルキル、またはハロゲンを表し;または
R6及びR7はR7が連結されるNと一緒に、任意で置換された5−または6−員環の環を形成し;
R8はヘテロ芳香族基(たとえば、ピリジン)、または縮合系(たとえば、プリン)を表し;
Qは直接結合、カルボニル、またはアルキレンを表す。

0032

実施形態では、Aは任意で置換されたフェニル、アリール、及びヘテロアリールを表す。別の実施形態では、Aは任意で置換されたフェニル、ピリジン、ピリミジンチオフェンから成る群から選択される。別の実施形態では、Aは任意で置換されたフェニルを表す。

0033

実施形態では、本開示は式(II):



の化合物を提供し、式中、
XはN、O、またはCYを表し;
Yは水素またはハロゲンを表し;
R1、R2、R3、R4、及びR5、独立して、水素、重水素、C1−C6アルキル、アリールヘテロアリール、ハロゲン、NO2、またはOCF3を表し;
R6はC1−C6アルキルまたはC1−C6シクロアルキルを表し;
R7は水素、アルキル、またはハロゲンを表し;または
R6及びR7はR7が連結されるNと一緒に任意で置換された5−または6−員環の環を形成し;
R8はヘテロ芳香族基(たとえば、ピリジン)、または縮合系(たとえば、プリン)を表し;
R9、R10、R11、及びR12は独立して、水素、C1−C6アルキル、またはハロゲンを表し;
Qは直接結合、カルボニル、またはアルキレンを表す。

0034

実施形態では、本開示は式(III):



の化合物を提供し、式中、
XはN、O、またはCYを表し;
Yは水素またはハロゲンを表し;
R1、R2、R3、R4、及びR5は独立して、水素、重水素、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、NO2、またはOCF3を表し
R8はヘテロ芳香族基(たとえば、ピリジン)、または縮合系(たとえば、プリン)を表し;
R9、R10、R11、及びR12は独立して、水素、C1−C6アルキル、またはハロゲンを表し;
Qは直接結合、カルボニル、またはアルキレンを表す。

0035

実施形態では、本開示は式(IV):



の化合物を提供し、式中、
XはN、O、またはCYを表し;
Yは水素またはハロゲンを表し;
R1、R2、R3、R4、及びR5は独立して、水素、重水素、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、NO2、またはOCF3を表し;
R9、R10、R11、及びR12は独立して、水素、C1−C6アルキル、またはハロゲンを表し;且つ
R13はH、N、またはOを表し;且つ(R13を確認してください)
R14はNH2またはメチルを表す。

0036

実施形態では、Yは水素を表す。

0037

実施形態では、R1、R2、R3、R4、及びR5は独立して水素、重水素、C1−C6アルキル、またはハロゲンを表す。別の実施形態では、、R1、R2、R3、R4、及びR5は独立して水素、重水素、メチル、フッ素、または塩素を表す。

0038

実施形態では、R6はC1−C6アルキルを表す。別の実施形態では、R6はメチルを表す。

0039

実施形態では、R7は水素を表す。

0040

実施形態では、R6及びR7はR7が連結されるNと一緒に任意で置換された5−員環の環を形成する。

0041

実施形態では、R8は以下



の1つを表す。

0042

実施形態では、式(I)、(II)、または(III)の化合物はCAL−130を表さない。

0043

実施形態では、本開示に係るPI3Kδ及びPI3Kγ阻害剤は式(I)の化合物を含むか、それから成るか、または本質的にそれから成る。

0044

別の実施形態では、本開示に係るPI3Kδ及びPI3Kγ阻害剤は式(II)の化合物を含むか、それから成るか、または本質的にそれから成る。

0045

別の実施形態では、本開示に係るPI3Kδ及びPI3Kγ阻害剤は式(III)の化合物を含むか、それから成るか、または本質的にそれから成る。

0046

別の実施形態では、本開示に係るPI3Kδ及びPI3Kγ阻害剤は式(IV)の化合物を含むか、それから成るか、または本質的にそれから成る。

0047

表1は式(II):



の追加の例となる化合物を一覧表にし、式中、
R7、R10、R11、及びR12はそれぞれ水素である。

0048

表2は式(III):



の追加の例となる化合物を一覧表にし、式中、XはNであり;R9はFであり;且つ、R1〜R5及びR10〜R12はそれぞれ水素である。

0049

表3は式(IV):



の追加の例となる化合物を一覧表にし、式中、R1〜R5及びR10〜R12はそれぞれ水素である。

0050

式(I)、(II)、(III)または(IV)を介した、または表1、2及び3で一覧表されている、または具体的な化合物として示されている上記化合物のいずれかは、たとえば、式(I)にてR6が連結される不斉炭素に関して(S)または(R)の立体異性体であってもよい。あるいは、上記に記載されている化合物のいずれか1つは(S)異性体及び(R)異性体の非ラセミ合物であってもよく、または化合物は(S)異性体単独もしくは(R)異性体単独であってもよい。

0051

CAL101、CAL−130及びデュベリシブは既知のPI3K阻害剤の例である一方で、CU−17037は本発明の特定の実施形態を表す:

0052

本明細書で使用されるとき、「Me」はメチルであり、「Et」はエチルであり、「D」は重水素である。

0053

態様では、本開示は、薬学上許容できるキャリアと有効量のホスホイノシチド3−キナーゼ−デルタ(PI3Kδ)阻害剤及びホスホイノシチド3−キナーゼ−ガンマ(PI3Kγ)阻害剤とを含む、リンパ系悪性腫瘍の影響を治療するための医薬組成物を提供する。

0054

実施形態では、単位剤形での医薬組成物。さらなる実施形態では、医薬組成物はさらに、有効量のデキサメタゾンを含む。

0055

実施形態では、本明細書に記載されている方法または組成物はさらに、少なくとも1つの化学療法剤を対象に同時投与することを含む。実施形態では、化学療法剤は、アクチノマイシンアムサクリンアントラサイクリンブスルファンシスプラチンシトキサンエピルビシンヘキサメチルメラミンオキサリプラチンイフォスファミドミトキサントロンタキソテレ、テニポシド、トリエチレンチオホスホルアミドハイドロコルチゾン、コルチゾン、メチルプレドニゾロンプレドニゾロン、デキサメタゾン、プレドニゾンベタメタゾントリアムシノロンベクロメタゾンフルドロコルチゾンデオキシコルチコステロンアルドステロン、オキサリプラチン、ゾレドロン酸イバンドロネートベラパミルポドフィロトキシンカルボプラチンプロカルバジン、メクロレタミン、サイクロホスファミド、カンプトテシン、イフォスファミド、メルファランクロラムブシルビスファンニトロソ尿素ダクチノマイシンダウノルビシンドキソルビシンブレオマイシンプリコマシンマイトマイシンエトポシド(VP16)、タモキシフェントランス白金5−フルオロウラシルビンクリスチンビンブラスチンメソトレキセートL−アスパラギナーゼラパマイシン、ジベンザゼピン(DBZ)、ウラスチン、カルムスチンロムスチンストレプトゾシンテモゾロミド、オキサリプラチン、イダルビシントポテカン、プレメトレキセド、6−メルカプトプリンダルカルバジンフルダラビン、5−フルオロウラシル、アラビノシルシトシン、5−フルオロウラシル、アラビノシルシトシン、カペシタビンゲムシタビンデシタビンビンカアルカロイドパクリタキセルタキソール登録商標))、ドセタキセル(タキソテレ(登録商標))、イクサベピロンイグゼンプラ(登録商標))、及びそれらの組み合わせから成る群から選択される。

0056

実施形態では、化学療法剤は、ハイドロコルチゾン、コルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、デキサメタゾン、プレドニゾン、ベタメタゾン、トリアムシノロン、ベクロメタゾン、フルドロコルチゾン、デオキシコルチコステロン、アルドステロン及びそれらの組み合わせから成る群から選択されるグルココルチコイドである。

0057

実施形態では、化学療法剤はデキサメタゾンである。

0058

態様では、本開示は、有効量のホスホイノシチド3−キナーゼを対象に投与することを含む、対象にて変異したホスファターゼとテンシンホモログ(PTEN)遺伝子によって発生し得るようなPI3K/AKTシグナル伝達経路の活性化に関連するリンパ系悪性腫瘍の影響を治療する、予防するまたは改善する方法を提供する。

0059

態様では、本開示は、ホスホイノシチド3−キナーゼ−デルタ(PI3Kδ)阻害剤とホスホイノシチド3−キナーゼ−ガンマ(PI3Kγ)阻害剤とを含む有効量の医薬組成物を対象に投与することを含む、T細胞急性リンパ芽球性白血病(T−ALL)を患っている対象を治療する方法を提供する。実施形態では、方法はさらに、ハイドロコルチゾン、コルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、デキサメタゾン、プレドニゾン、ベタメタゾン、トリアムシノロン、ベクロメタゾン、フルドロコルチゾン、デオキシコルチコステロン、アルドステロン及びそれらの組み合わせから成る群から選択される有効量のグルココルチコイドを投与することを含む。実施形態では、グルココルチコイドはデキサメタゾンである。

0060

態様では、本開示は、それを必要とする患者に本明細書に記載されている化合物または組成物を含む有効量の医薬組成物を対象に投与することを含む、T細胞急性リンパ芽球性白血病(T−ALL)を患っている対象にて腫瘍量を減らす方法を提供する。態様では、方法はさらに、ハイドロコルチゾン、コルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、デキサメタゾン、プレドニゾン、ベタメタゾン、トリアムシノロン、ベクロメタゾン、フルドロコルチゾン、デオキシコルチコステロン、アルドステロン及びそれらの組み合わせから成る群から選択される有効量のグルココルチコイドを投与することを含む。実施形態では、グルココルチコイドはデキサメタゾンである。

0061

態様では、本開示は、対象の試料から対象が変異したPTEN遺伝子及び/またはPI3K/AKTシグナル伝達経路の活性化を有するかどうかを判定することを含む、ホスホイノシチド3−キナーゼ−デルタ(PI3Kδ)阻害剤とホスホイノシチド3−キナーゼ−ガンマ(PI3Kγ)阻害剤との同時治療から恩恵を受けてもよい対象を特定する方法を提供し、その際、変異したPTEN遺伝子及び/またはPI3K/AKTシグナル伝達経路の活性化の存在が、PI3Kδ阻害剤及びPI3Kγ阻害剤による同時治療から恩恵を受けてもよい対象を示す。

0062

態様では、本開示は、
(a)細胞を化合物と接触させることと
(b)細胞にて抗原受容体が誘導する活性を化合物が調節するかどうかを判定することとを含む、ホスホイノシチド3−キナーゼ−デルタ(PI3Kδ)及びホスホイノシチド3−キナーゼ−ガンマ(PI3Kγ)双方の阻害活性を有する化合物を特定する方法を提供し、その際、抗原受容体が誘導する活性を調節する化合物がPI3Kδ及びPI3Kγ双方の阻害活性を有する。

0063

態様では、PI3Kδ阻害剤はPI3Kδの活性レベルまたは発現レベル下げることができる作用物質である。好ましくは、PI3Kδ阻害剤は、PI3Kγに対する阻害効果を有することも本開示に従って許容できることを除いて、的外れの効果をほとんど有さない、または有さない。

0064

さらに好適なPI3Kδ阻害剤には限定しないで、AMG−319(Amgen,Thousand Oaks,Calif.);PI3−デルタ阻害剤、セルゾーム(Cellzome AG,Heidelberg,Germany);PI3−デルタ/ガンマ阻害剤、セルゾーム(Cellzome AG);CHR−4432(Chroma Therapeutics,Ltd.,Abingdon,UK);XL−499(Evotech,Hamburg,Germany);CAL−120(Gilead Sciences,FosterCity,Calif.);CAL−129(Gilead Sciences);CAL−130(Gilead Sciences);CAL−253(Gilead Sciences);CAL−263(Gilead Sciences);GS−1101(CAL−101)(Gilead Sciences);ベンズイミダゾール系、ジェネンテック(Roche Holdings Inc.,South San Francisco,Calif.);PI3キナーゼデルタ阻害剤、ジェネンテック(Roche Holdings,Inc.);PI3キナーゼ阻害剤ロシュ−4(Roche Holdings,Inc.);PI3キナーゼ阻害剤、ロシュ(Roche Holdings,Inc.);PI3キナーゼ阻害剤、ロシュ−5(Roche Holdings,Inc.);ピクチリシブ(Roche Holdings,Inc.);PI3キナーゼデルタ阻害剤、インコゼン(Incozen Therapeutics,Pvt.Ltd.,Hydrabad,India);PI3キナーゼデルタ阻害剤−2、インコゼン(Incozen Therapeutics);PI3−デルタ阻害剤、インテリキン(Intellikine Inc.,La Jolla,Calif.);PI3−デルタ/ガンマ阻害剤、インテリキン(Intellikine,Inc.);PI3Kデルタ/ガンマ阻害剤、インテリキン−1(Intellikine,Inc.);KAR−4139(Karus Therapeutics,Chilworth,UK);KAR−4141(Karus Therapeutics);PI3キナーゼデルタ阻害剤、メルクKGaA(Merck & Co.,Whitehouse Station,N.J.);OXY−111A(NormOxys Inc.,Brighton,Mass.);PI3−アルファ/デルタ阻害剤、パスウエイセラピューティクス(Pathway Therapeutics Ltd.,South San Francisco,Calif.);PI3−デルタ阻害剤、パスウエイセラピューティクス−1(Pathway Therapeutics Ltd.);PI3−デルタ阻害剤、パスウエイセラピューティクス−2(Pathway Therapeutics Ltd.);PI3−デルタ/ガンマ阻害剤、パスウエイセラピューティクス(Pathway Therapeutics Ltd.);SF−1126(Semafore Pharmaceuticals, Indianapolis,Ind.);X−339(Xcovery,West Palm Beach,Fla.);IC87114(Gilead Science);TG100−115(Targegen Inc.,San Diego,Calif.);及びそれらの組み合わせが挙げられる。好ましくは、PI3Kδ阻害剤はCAL−130である。PI3Kδ阻害剤はshRNAまたはsiRNA、好ましくはshRNAを含む核酸であってもよい。

0065

態様では、PI3Kγ阻害剤は、PI3Kγの活性レベルまたは発現レベルを下げることができる作用物質である。好ましくは、PI3Kγ阻害剤は、上記でさらに詳細に述べられているように、PI3Kδに対する阻害効果も有することが本開示に従って許容できることを除いて、的外れな効果をほとんど有さない、または有さない。

0066

さらに好適なPI3Kγ阻害剤には限定しないで、PI3−デルタ/ガンマ阻害剤、Cellzome(Cellzome AG);PI3−ガンマ阻害剤、セルゾーム(Cellzome AG);PI3−ガンマ阻害剤、エボテック(Evotec);PI3キナーゼ阻害剤、ロシュ(Roche Holdings,Inc.);ピクチリシブ(Roche Holdings,Inc.);IPI−145(Intellikine,Inc.);PI3−デルタ/ガンマ阻害剤、インテリキン(Intellikine,Inc.);PI3Kデルタ/ガンマ阻害剤、インテリキン−1(Intellikine Inc.);KIN−1(Karus Therapeutics);PI3−デルタ/ガンマ阻害剤、パスウエイセラピューティクス(Pathway Therapeutics Ltd.);PI3−ガンマ阻害剤、パスウエイセラピューティクス(Pathway Therapeutics Ltd.);SC−103980(Pfizer,New York,N.Y.);SF−1126(Semafore Pharmaceuticals);AS−041164(5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレンチアゾリジン−2,4−ジオン);AS−604850(5−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン);TG100−115(Targegen Inc.,San Diego,Calif.);AS−605240(5−キノキシリン−6−メチレン−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン);CAL−130(Gilead Sciences);及びそれらの組み合わせが挙げられる。好ましくは、PI3Kγ阻害剤はCAL−130である。PI3Kγ阻害剤はshRNAまたはsiRNA、好ましくはshRNAを含む核酸であってもよい。

0067

本開示では、PI3Kδ及びPI3Kγの双方を阻害するが、他のPI3Kアイソフォームには影響を有さないまたは限定された影響を有する単一の化合物または組成物も熟考される。

0068

本開示では、1以上のPI3Kδ及び/またはPI3Kγの阻害剤及び/または1以上の化学療法剤は、内科医によって最も適当だと考えられるとき、それを必要とする対象に同一組成物で一緒に、別々の組成物で同時に共投与されてもよく、または別々の組成物として異なる時に投与されてもよい。

0069

本開示では、PI3K阻害剤の「有効量」または「治療上有効な量」は、PI3Kγ阻害剤であれ、PI3Kδ阻害剤であれ、対象に投与されたとき、本明細書に記載されているような有益なまたは所望の成績を達成するのに十分であるそのような阻害剤の量である。有効な剤形、投与の方式及び投与量は経験的に決定されてもよく、そのような決定を行うことは当該技術の技量の範囲内にある。投与量は、投与の経路、排泄の速度、治療の持続期間、投与される任意の他の薬剤の独自性、哺乳類、たとえば、ヒト患者年齢、大きさ及び種、ならびに医学及び獣医学の当該技術で周知の類似の因子で変化するであろうことが当業者によって理解される。一般に、本開示に係るPI3K阻害剤の好適な用量は、副作用がなくまたは最低限の副作用で所望の効果を生じるのに有効な最低用量である、PI3K阻害剤のその量であろう。PI3Kγ阻害剤またはPI3Kδ阻害剤の有効な用量は、PI3Kγ阻害剤またはPI3Kδ阻害剤の用量が同時にPI3Kγ及びPI3Kδの活性レベルまたは発現レベルを低下させるまたは抑制するという条件で、1日を通して2、3、4、5、6以上の分割用量として投与されてもよく、適当な間隔で別々に投与されてもよい。

0070

本開示に係るPI3K阻害剤、特にPI3Kγ阻害剤及び/またはPI3Kδ阻害剤の投与量の好適な非限定例は、約5mg/kg〜約50mg/kgを含む約1ng/kg〜約1000mg/kg、たとえば、約1mg/kg〜約100mg/kgである。PI3K阻害剤の他の代表的な投与量には、約1mg/kg、5mg/kg、10mg/kg、15mg/kg、20mg/kg、25mg/kg、30mg/kg、35mg/kg、40mg/kg、45mg/kg、50mg/kg、60mg/kg、70mg/kg、80mg/kg、90mg/kg、100mg/kg、125mg/kg、150mg/kg、175mg/kg、200mg/kg、250mg/kg、300mg/kg、400mg/kg、500mg/kg、600mg/kg、700mg/kg、800mg/kg、900mg/kg、または1000mg/kgが挙げられる。

0071

本開示の別の実施形態は、本開示は、対象にて変異したホスファターゼとテンシンホモログ(PTEN)遺伝子及び/またはPI3K/AKTシグナル伝達経路の活性化に関連するリンパ系悪性腫瘍の影響を治療する、予防するまたは改善する方法である。方法は有効量のPI3Kδ阻害剤及びPI3Kγ阻害剤を対象に投与することを含む。

0072

本明細書で使用されるとき、「変異したホスファターゼとテンシンホモログ(PTEN)遺伝子」はPTENのエクソンまたはイントロンの配列における1以上の変化を有することを意味する。「変異したPTEN遺伝子に関連する」リンパ系悪性腫瘍は、PTEN遺伝子配列における1以上の変化が見いだされ、PI3K/AKTシグナル伝達経路の活性化を生じるリンパ系悪性腫瘍を意味する。そのようなリンパ系悪性腫瘍には、たとえば、T−ALL、リンパ芽球性リンパ腫、大細胞型B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、大細胞型B細胞リンパ腫及び骨髄腫が挙げられる。

0073

態様では、本開示はリンパ系悪性腫瘍またはリンパ系での生体組織もしくは細胞の異常な増殖を治療する方法を提供する。そのような異常な増殖は近隣組織侵襲し、破壊してもよく、且つ身体の他の部分に広がってもよい。用語「リンパ系」は、限定しないで骨髄、胸腺、リンパ管、T細胞及びその前駆細胞、と同様にB細胞及びその前駆細胞を含む、一緒に機能して疾患に対して特定の抵抗性を生じる細胞、組織凝集体、及び臓器のすべてを指す。

0074

態様では、本開示は、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)及び複合ホジキンリンパ腫とNHLを治療する及び/または予防する方法を提供する。ホジキンリンパ腫には、リンパ球豊富な古典的なホジキンリンパ腫、混合細胞性の古典的なホジキンリンパ腫、リンパ球が枯渇した古典的なホジキンリンパ腫、及び結節性リンパ球優勢ホジキンリンパ腫、B細胞NHL、T細胞NHL、未知系列のNHL、B細胞NHL、前駆B細胞NHL(たとえば、Bリンパ芽球性白血病及びBリンパ芽球性リンパ腫)、慢性リンパ性白血病、小リンパ性リンパ腫、前リンパ性白血病、マントル細胞リンパ腫リンパ形質細胞性リンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、バーキットリンパ腫、濾胞性リンパ腫、辺縁帯リンパ腫、節外性辺縁帯リンパ腫、結節性辺縁帯リンパ腫、ヘアリー細胞白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、血管内大細胞型B細胞リンパ腫、原発性滲出液リンパ腫、縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、形質細胞腫、及び多発性骨髄腫/形質細胞白血病が挙げられる。T細胞NHLには、前駆T細胞NHL(たとえば、T細胞急性リンパ芽球性白血病(T−ALL)及びT細胞急性リンパ芽球性リンパ腫)、菌状息肉腫セザリー症候群成人T細胞白血病、成人T細胞リンパ腫、NK/T細胞リンパ腫、悪性NK細胞白血病、T細胞大顆粒リンパ性白血病、T細胞前リンパ性白血病、及び末梢T細胞リンパ腫(たとえば、血管免疫芽球性リンパ腫皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫、未分化大細胞型リンパ腫、肝脾T細胞リンパ腫、腸症型T細胞リンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、原発皮膚未分化大細胞型リンパ腫)が挙げられる。好ましくは、リンパ系悪性腫瘍はT−ALLまたはT細胞急性リンパ芽球性リンパ腫である。別の好まれる実施形態では、リンパ系悪性腫瘍はT−ALLである。

0075

この実施形態の態様の1つでは、方法はさらに、有効量の本明細書で開示されているような化学療法剤、たとえば、グルココルチコイドを投与することを含む。好ましくは、化学療法剤はデキサメタゾンである。

0076

本開示のさらに別の実施形態は、リンパ系悪性腫瘍の影響を治療する医薬組成物である。医薬組成物は薬学上許容できるキャリアと、有効量の本明細書に記載されているPI3Kδ阻害剤及びPI3Kγ阻害剤とを含む。一実施形態では、PI3Kδ阻害剤及びPI3Kγ阻害剤は、IPI−145/デュベリシブ、RP6530、CUX−03190、CUX−03193、CUX−03198A、CUX−03198B、DWL−PI3K−1、DWL−PI3K−2、DWL−PI3K−3、及びDWL−PI3K−4、DWL−PI3K−5、DWL−PI3K−6、及びDWL−PI3K−7から成る群から選択される。

0077

CU−17037と名付けられた化合物を含む代表的な構造は以下のとおりである:

0078

この実施形態の医薬組成物は二重阻害剤を含有する単一組成物であってもよく、単一組成物は、一方がPI3Kδ阻害剤であり、他方がPI3Kγ阻害剤である2つの活性剤を含有し、または、それぞれPI3Kδ阻害剤もしくはPI3Kγ阻害剤である少なくとも1つの活性剤を含有する2以上の組成物であってもよい。

0079

別の態様では、医薬組成物はさらに、有効量の本明細書に記載されているような化学療法剤、たとえば、グルココルチコイドを含む。好ましくは、化学療法剤はデキサメタゾンである。

0080

この実施形態の医薬組成物は二重阻害剤を含有する単一組成物であってもよく、単一組成物は、一方がPI3Kδ阻害剤であり、他方がPI3Kγ阻害剤である2つの活性剤を含有し、または、それぞれPI3Kδ阻害剤もしくはPI3Kγ阻害剤である少なくとも1つの活性剤を含有する2以上の組成物であってもよい。

0081

この実施形態の態様では、方法はさらに、有効量の本明細書に記載されているような化学療法剤、たとえば、グルココルチコイドを投与することを含む。好ましくは、化学療法剤はデキサメタゾンである。

0082

本開示の別の実施形態はT−ALLを患っている対象にて腫瘍量を減らす方法である。この方法は、本明細書に記載されているPI3Kδ阻害剤及びPI3Kγ阻害剤を含む有効量の医薬組成物を対象に投与することを含む。

0083

本明細書で使用されるとき、「腫瘍量」は対象の体内における腫瘍(良性であれ、悪性であれ)細胞の数、または腫瘍のサイズを意味する。

0084

この実施形態の態様の1つでは、方法はさらに、有効量の本明細書で開示されているような化学療法剤、たとえば、本明細書でも定義されているようなグルココルチコイドを投与することを含む。好ましくは、化学療法剤はデキサメタゾンである。

0085

本開示のさらに別の実施形態は、PI3Kδ阻害剤及びPI3Kγ阻害剤の同時治療から恩恵が得られてもよい対象を特定する方法である。この方法は対象が変異したPTEN遺伝子を有するかどうかを対象の試料から判定することを含み、その際、変異したPTEN遺伝子の存在とそれに続くPI3K/AKTシグナル伝達経路の活性化は同時治療から恩恵が得られてもよい対象を示す。

0086

この実施形態では、試料は従来の手段によって対象から得られる。そのような試料はDNAを含有し、組織試料及び/または、たとえば、末梢血試料のような血液試料であってもよい。そのような試料はまた腫瘍からの生検であってもよい。対象が変異したPTEN遺伝子を有するかどうかを判定することは、当該技術で既知の従来の遺伝子型決定法を用いて、または実施例を含めて本明細書で開示されている方法を含む従来の手段を用いてPTEN遺伝子産物についてアッセイすることによって実施されてもよい。対象がPI3K/AKT経路の活性化を有するかどうかを判定することは、AKTのリン酸化を検出するウエスタンブロットアッセイによって、またはリンフローアッセイによって実施される。

0087

本開示の追加の実施形態は、PI3Kδ及びPI3Kγ双方の阻害活性を有する化合物を同定する方法である。この方法は、(a)細胞を化合物と接触させることと、(b)化合物が細胞にて抗原受容体が誘導する活性を調節するかどうかを判定することとを含み;その際、抗原受容体が誘導する活性を調節する化合物はPI3Kδ及びPI3Kγ双方の阻害活性を有する。

0088

本明細書で使用されるとき、「抗原受容体が誘導する活性」は、T細胞受容体のシグナル伝達、たとえば、AKT、GSK3β、mTOR、p70S6K、生存促進性タンパク質のリン酸化、及びCD4T細胞におけるカルシウム流出から生じる事象を意味する。そのような活性のアッセイは本明細書で開示されているとおりである。

0089

本開示の医薬組成物は、経口摂取のために、または眼への局所投与のための軟膏もしくは点眼剤として、または適当な方法、たとえば、腹腔内、皮下、局所、皮内、吸入肺内直腸下、筋肉内、静脈内、動脈内、髄腔内もしくはリンパ液内のような非経口投与または他の投与のための所望の且つ有効な方法で投与されてもよい。さらに、本開示の医薬組成物は他の治療と併せて投与されてもよい。本開示の医薬組成物は所望であれば、カプセル化されてもよく、またはさもなければ、胃液もしくは他の分泌物から保護されてもよい。

0090

本開示の医薬組成物は薬学上許容でき、且つ1以上の薬学上許容できるキャリア及び任意で1以上の他の薬剤、成分及び/または物質との混和物にて1以上の有効成分を含む。選択される投与の経路にかかわらず、本開示の作用物質/化合物は当業者に既知の従来の方法によって薬学上許容できる剤形に製剤化される。たとえば、Remington,The Science and Practice of Pharmacy (21st Edition,Lippincott Williams and Wilkins,Philadelphia,Pa.)を参照のこと。

0091

薬学上許容できるキャリアは当該技術で周知であり(たとえば、Remington,The Science and Practice of Pharmacy(21st Edition,Lippincott Williams and Wilkins,Philadelphia, Pa.)及びThe National Formulary(American Pharmaceutical Association,Washington,D.C.)を参照のこと)、それらには、糖類(たとえば、ラクトーススクロースマンニトール、及びソルビトール)、デンプンセルロース調製物リン酸カルシウム(たとえば、リン酸二カルシウムリン酸三カルシウム及びリン酸水素カルシウム)、クエン酸ナトリウム、水、水溶液(たとえば、生理食塩水塩化ナトリウム注射液リンガー注射液、デキストロース注射液、デキストロース及び塩化ナトリウム注射液、乳酸加リンガー注射液)、アルコール(たとえば、エチルアルコールプロピルアルコール、及びベンジルアルコール)、ポリオール(たとえば、グリセロールプロピレングリコール、及びポリエチレングリコール)、有機エステル(たとえば、オレイン酸エチル及びトリグリセリド)、生分解性ポリマー(たとえば、ポリラクチドポリグリセリド、ポリオルソエステル)、及びポリ(無水物))、エラストマーマトリクスリポソームミクロスフェア、油(たとえば、コーン胚芽オリーブキャスターゴマ綿実、及びラッカセイ)、ココアバター蝋状物質(たとえば、坐薬ワックス)、パラフィンシリコーンタルク珪酸塩、等が挙げられる。本開示の医薬組成物で使用される薬学上許容できる各キャリアは、製剤の他の成分と相溶性である及び対象に対して有害ではないという意味で「許容でき」なければならない。選択される剤形及び投与の意図される経路に好適なキャリアは当該技術で周知であり、選択される剤形及び投与の方法についてに許容できるキャリアは当該技術の普通の技量を用いて決定することができる。

0092

本開示の医薬組成物は任意で、そのような医薬組成物にて一般に使用される追加の成分及び/または物質を含有してもよい。それらの成分及び物質は当該技術で周知であり、それらには、(1)充填剤または増量剤、たとえば、デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、及びケイ酸;(2)結合剤、たとえば、カルボキシメチルセルロースアルギネートゼラチンポリビニルピロリドンヒドロキシプロピルメチルセルロース、スクロース及びアラビアゴム;(3)保湿剤、たとえば、グリセロール;(4)崩壊剤、たとえば、寒天−寒天、炭酸カルシウムジャガイモまたはタピオカのデンプン、アルギン酸、特定のケイ酸塩デンプングリコール酸ナトリウム架橋したナトリウムカルボキシメチルセルロース及び炭酸ナトリウム;(5)溶解抑制剤、たとえば、パラフィン;(6)吸収加速剤、たとえば、四級アンモニウム化合物;(7)湿潤剤、たとえば、セチルアルコール及びモノステアリン酸グリセロール;(8)吸収剤、たとえば、カオリン及びベントナイト粘土;(9)潤滑剤、たとえば、タルク、ステアリン酸カルシウムステアリン酸マグネシウム固形ポリエチレングリコール、及びラウリル硫酸ナトリウム;(10)懸濁剤、たとえば、エトキシ化イソステアリルアルコールポリオキシエチレンソルビトール及びソルビタンエステル微細結晶セルロースメタ水酸化アルミニウムベントナイト、寒天−寒天及びトラガカント;(11)緩衝剤;(12)賦形剤、たとえば、ラクトース、乳糖、ポリエチレングリコール、動物及び植物の脂肪、油、蝋状物質、パラフィン、ココアバター、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルク、サリチル酸塩酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム、及びポリアミド粉末;(13)不活性希釈剤、たとえば、水または他の溶媒;(14)保存剤;(15)表面活性剤;(16)分散剤;(17)制御放出剤及び吸収遅延剤、たとえば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、他のポリマーマトリクス、生分解性ポリマー、リポソーム、ミクロスフェア、モノステアリン酸アルミニウム、ゼラチン及び蝋状物質;(18)乳白剤;(19)アジュバント;(20)湿潤剤;(21)乳化剤及び懸濁剤;(22)可溶化剤及び乳化剤、たとえば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール炭酸エチル酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、油(特に、綿実油ラッカセイ油コーン油、胚芽油、オリーブ油ヒマシ油及びゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコール、及びソルビタン脂肪酸エステル;(23)高圧ガス、たとえば、クロロフルオロ炭化水素及び揮発性非置換の炭化水素、たとえば、ブタン及びプロパン;(24)抗酸化剤;(25)製剤を意図されるレシピエントの血液と等張にする作用物質、たとえば、糖類及び塩化ナトリウム;(26)増粘剤;(27)コーティング物質、たとえば、レシチン;ならびに(28)甘味剤風味剤着色剤芳香剤及び保存剤が挙げられる。そのような成分または物質のそれぞれは、製剤の他の成分と相溶性である及び対象に対して有害ではないという意味で「許容でき」なければならない。選択される剤形及び投与の意図される経路に好適な成分及び物質は当該技術で周知であり、選択される剤形及び投与の方法についてに許容できる成分及び物質は当該技術の普通の技量を用いて決定することができる。

0093

経口投与に好適な医薬組成物は、カプセル剤カシェ丸薬錠剤粉剤顆粒剤水性または非水性の液体における溶液または懸濁液、水中油または油中水の液状エマルションエリキシルまたはシロップトローチボーラス舐剤またはペーストの形態であってもよい。これらの製剤は当該技術で既知の方法によって、たとえば、従来のパンコーティング、混合、造粒または凍結乾燥のプロセスによって調製されてもよい。

0094

経口投与用固形剤形(カプセル剤、錠剤、丸薬、糖衣錠、粉剤、顆粒剤、等)は、たとえば、有効成分(複数可)を1以上の薬学上許容できるキャリア及び任意で1以上の充填剤、増量剤、結合剤、保湿剤、崩壊剤、溶解抑制剤、吸収加速剤、湿潤剤、吸収剤、潤滑剤及び/または着色剤と共に混合することによって調製されてもよい。類似の型の固形組成物は、好適な賦形剤を用いた軟質及び硬質充填ゼラチンカプセル剤における充填剤として採用されてもよい。錠剤は、任意で1以上の補助成分と共に圧縮することまたは成形することによって作製されてもよい。好適な結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、保存剤、崩壊剤、表面活性剤または分散剤を用いて、圧縮された錠剤が調製されてもよい。成形された錠剤は好適な機械で成形することによって作製されてもよい。錠剤及び他の固形剤形、たとえば、糖衣錠、カプセル剤、丸薬及び顆粒剤は任意で、医薬製剤技術で周知のコーティング及びシェル、たとえば、腸溶コーティング及び他のコーティングと共に得られてもよいし、または調製されてもよい。それらはまた、その中の有効成分の緩慢な放出または制御された放出を提供するように製剤化されてもよい。それらは、たとえば、細菌保持フィルターを介した濾過によって無菌化されてもよい。これらの組成物は任意で乳白剤も含有してもよく、それらが任意で遅延する方法にて消化管の特定の部分で有効成分のみを、または有効成分を優先的に放出するような組成物のものであってもよい。有効成分はマイクロカプセル化された形態にあってもよい。

0095

経口投与用の液体剤形には、薬学上許容できるエマルション、マイクロエマルション、溶液、懸濁液、シロップ及びエリキシルが含まれる。液体剤形は当該技術で一般に使用される好適な不活性希釈剤を含有してもよい。不活性希釈剤に加えて、経口組成物補助剤、たとえば、湿潤剤、乳化剤及び懸濁剤、甘味剤、風味剤、着色剤、芳香剤及び保存剤も含んでもよい。懸濁液は懸濁剤を含有してもよい。

0096

直腸投与用または膣投与用の医薬組成物は坐薬として提示されてもよく、それは1以上の有効成分(複数可)を、室温では固体であるが、体温では液体であるので直腸または膣腔では溶解し、活性化合物を放出する1以上の好適な非刺激性キャリアと共に混合することによって調製されてもよい。膣投与に好適である医薬組成物には、当該技術で適当であることが知られているような薬学上許容できるキャリアを含有するペッサリータンポンクリームジェル、ペースト、泡状または噴霧の製剤が挙げられる。

0097

局所投与用または経皮投与用の剤形には、粉剤、噴霧剤、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ジェル、溶液、貼付剤点滴剤及び吸入剤が挙げられる。活性剤(複数可)/活性化合物(複数可)は無菌条件下で好適な薬学上許容できるキャリアと共に混合されてもよい。軟膏、ペースト、クリーム及びジェルは賦形剤を含有してもよい。粉剤及び噴霧剤は賦形剤及び高圧ガスを含有してもよい。

0098

非経口投与に好適な医薬組成物は、1以上の薬学上許容できる無菌等張の水溶液または非水性溶液、分散液、懸濁液またはエマルション、または使用直前に無菌の注射用の溶液もしくは分散液に再構成されてもよい無菌の粉末との組み合わせで1以上の作用物質(複数可)/化合物(複数可)を含み、それは、好適な抗酸化剤、緩衝液、製剤を意図されるレシピエントの血液と等張にする溶質、または懸濁剤または増粘剤を含有してもよい。たとえば、コーティング物質の使用によって、分散液の場合、必要とされる粒度の維持によって、及び界面活性剤の使用によって適正な流動性を維持することができる。これらの組成物は好適な補助剤、たとえば、湿潤剤、乳化剤及び分散剤も含有してもよい。等張剤を含めることも望ましくてもよい。加えて、吸収を遅延させる作用物質の包含によって注射用医薬形態の延長された吸収がもたらされてもよい。

0099

場合によっては、薬剤(たとえば、医薬製剤)の効果を延長するために、皮下注射または筋肉内注射からのその吸収を減速することが望ましい。これは、乏しい水溶性を有する結晶性または非晶質の物質の液状懸濁液の使用によって達成されてもよい。

0100

活性剤/薬剤の吸収の速度はその後、溶解のその速度に左右され、次にそれは結晶のサイズ及び結晶形態に左右されてもよい。あるいは、非経口で投与された作用物質/薬剤の遅延した吸収は活性剤/薬剤を油性溶剤に溶解することまたは懸濁することによって達成されてもよい。生分解性ポリマーにて有効成分のマイクロカプセルマトリクスを形成することによって注射用デポー形態が作製されれもよい。有効成分のポリマーに対する比率及び採用される特定のポリマーの性質に応じて、有効成分放出の速度を制御することができる。体組織適合するリポソームまたはマイクロエマルションに薬剤を捕捉することによってもデポー注射用製剤が調製されてもよい。たとえば、細菌保持フィルターを介した濾過によって注射用物質を無菌化することができる。

0101

製剤は、単位用量または複数回用量の密封された容器、たとえば、アンプル及びバイアルで提示されてもよく、使用直前に無菌液体キャリア、たとえば、注射用水の添加のみを必要とする凍結乾燥状態で保存されてもよい。即時注射の溶液及び懸濁液は上記に記載されている種類の無菌の粉末、顆粒及び錠剤から調製されてもよい。

0102

「核酸」、または「オリゴヌクレオチド」または「ポリヌクレオチド」は本明細書で使用されるとき、一緒に共有結合した少なくとも2つのヌクレオチドを意味する。核酸の多数の変異体所与の核酸のとして同じ目的で使用されてもよい。従って、核酸はまた、実質的に同一の核酸及びその相補体も包含する。

0103

核酸は一本鎖もしくは二本鎖であってもよく、または二本鎖及び一本鎖の配列双方の一部を含有してもよい。核酸は、DNA、ゲノムDNA及びcDNAの双方、RNAまたはハイブリットであってもよく、その際、核酸は、デオキシリボヌクレオチドリボヌクレオチドの組み合わせ、及びウラシルアデニンチミンシトシングアニンイノシンキサンチンヒポキサンチンイソシトシン及びイソグアニンを含む塩基の組み合わせを含有してもよい。核酸は一本鎖分子として合成されてもよく、または合成遺伝子を用いて細胞(試験管内または生体内)で発現させてもよい。核酸は、化学合成法によって、または組換え法によって得られてもよい。

0104

核酸は、RNA、たとえば、米国特許出願番号11/429,720、11/384,049、11/418,870、及び11/429,720及び公開された国際出願番号WO2005/116250及びWO2006/126040に記載されているようなmRNAtRNA、短いヘアピンRNA(shRNA)、短い干渉RNA(sRNA)、二本鎖RNAdsRNA)、転写遺伝子スプライシングRNA(ptgsRNA)、Piwi−相互作用RNA、プリ−miRNA、プレ−miRNA、マイクロ−RNA(miRNA)、または抗−miRNAであってもよい。

0105

siRNA遺伝子ターゲティングは細胞への一時的なsiRNAの移動によって実施されてもよく、脂質が介在する形質移入としてのそのような従来の方法(たとえば、リポソームへの被包カチオン性脂質コレステロール及び/または縮合ポリマーとの複合体形成エレクトロポレーションまたは微量注入)によって達成されてもよい。siRNA遺伝子ターゲティングはまた、抗体とコンジュゲートされたsiRNAの投与によって、またはsiRNAに結合する二本鎖(ds)RNA結合ドメイン(DRBD)にコンジュゲートされた細胞浸透ペプチドを含む融合タンパク質と複合体形成したsiRNAの投与によって実施されてもよい(たとえば、米国特許出願公開番号2009/0093026を参照のこと)。

0106

shRNA分子は互いに逆相補性である2つの配列領域を有し、分子内のやり方で互いで二本鎖を形成することができる。shRNA遺伝子ターゲティングは、細胞に導入されたベクター、たとえば、ウイルスベクター(たとえば、レンチウイルスベクターアデノウィルスベクター、またはアデノ随伴ウイルスベクター)を用いて実施されてもよい。siRNA分子及びshRNA分子の設計及び合成は当該技術で既知であり、且つ、たとえば、Gene Link(Hawthorne,N.Y.)、Invitrogen Corp.(Carlsbad,Calif.)、Thermo Fisher Scientific、及びDharmacon Products(Lafayette,Colo.)から商業的に購入されてもよい。

0107

核酸はアプタマーイントラマーまたはスピゲルマーであってもよい。用語「アプタマー」は特定の分子標的に結合する核酸またはオリゴヌクレオチドを指す。アプタマーは、大きな組み合わせライブラリから標的特異的アプタマー配列を選択する試験管内の進化過程(たとえば、米国特許第5,270,163号で開示されているSELEX(指数関数濃縮によるリガンド系統進化)に由来する。アプタマー組成物は二本鎖または一本鎖であってもよく、デオキシリボヌクレオチド、リボヌクレオチド、ヌクレオチド誘導体または他のヌクレオチド様分子を含んでもよい。アプタマーのヌクレオチド成分は修飾された糖基(たとえば、リボヌクレオチドの2’−OH基は2’−Fまたは2’−NH2によって置き換えられてもよい)を有してもよく、それは所望の特性、たとえば、ヌクレアーゼに対する耐性または血中での長い寿命を改善してもよい。アプタマーは他の分子、たとえば、高分子量キャリアにコンジュゲートされて循環系からのアプタマーのクリアランスを減速してもよい。アプタマーは、たとえば、架橋剤の光活性化によってその同族のリガンドに特異的に架橋されてもよい。

0108

用語「イントラマー」は生体内で発現されるアプタマーを指す。たとえば、ワクシニアウイルスに基づくRNA発現系は、白血球の細胞質で特定のRNAアプタマー高レベルで発現させるのに使用されている。

0109

用語「スピエゲルマー」はL−DNA、L−RNAまたは他の左巻きのヌクレオチド誘導体またはヌクレオチド様分子を含むアプタマーを指す。左巻きのヌクレオチドを含有するアプタマーは、右巻きのヌクレオチドを含有する基質で正常に作用する天然に存在する酵素による分解に耐性である。

0110

少なくとも1つの異なる結合、たとえば、ホスホルアミデート結合、ホスホロチオエート結合ホスホロチジオエート結合、またはO−メチルホスホロアミダイト結合及びペプチド核酸の主鎖と結合を有してもよい核酸類似体が含まれてもよいが、核酸は一般にホスホジエステル結合を含有するであろう。他の類似体核酸には、米国特許第5,235,033号及び同第5,034,506号で開示されているものを含めて、正の主鎖、非イオン性の主鎖、及び非リボース主鎖を持つものが挙げられる。1以上の天然に存在しないまたは修飾されたヌクレオチドを含有する核酸も核酸の定義の範囲内に含まれる。修飾されたヌクレオチド類似体は、たとえば、核酸分子の5’末端及び/または3’末端に位置してもよい。ヌクレオチド類似体の代表例は糖が修飾されたまたは主鎖が修飾されたリボヌクレオチドから選択されてもよい。しかしながら、核酸塩基が修飾されたリボヌクレオチド、すなわち、天然に存在する核酸塩基の代わりに天然に存在しない核酸塩基を含有するリボヌクレオチド、たとえば、5位で修飾されたウリジンまたはシチジン、たとえば、5−(2−アミノプロピルウリジン、5−ブロモウリジン;8位で修飾されたアデノシン及びグアノシン、たとえば、8−ブロモグアノシン;デアザヌクレオチド、たとえば、7−デアザアデノシン;O−及びN−アルキル化ヌクレオチド、たとえば、N6−メチルアデノシンも好適であることが言及されるべきである。2’−OH基は、H、OR、R、ハロ、SH、SR、NH2、NHR、NR2またはCNから選択される基によって置き換えられてもよく、その際、RはC1−C6アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、ハロはF、Cl、BrまたはIである。修飾されたヌクレオチドは、Krutzfeldt,et al.,Nature,(Oct.30,2005),Soutschek,et al.,Nature,432:173−178(2004),及び米国特許出願公開番号20050107325で開示されているような、たとえば、ヒドロキシプロリノール結合を介してコレステロールにコンジュゲートされたヌクレオチドも含む。修飾されたヌクレオチド及び核酸は米国特許出願公開番号20020115080で開示されているようなロックド核酸(LNA)も含んでもよい。追加の修飾されたヌクレオチド及び核酸は米国特許出願公開番号20050182005で開示されている。リボース・リン酸主鎖の修飾は種々の理由で行われて、たとえば、生理的環境にてそのような分子の安定性及び半減期を高めてもよく、細胞膜を横切る拡散を増強してもよく、バイオチッププローブとしてもよい。天然に存在する核酸と類似体の混合物を作製してもよく、あるいは、様々な核酸類似体の混合物、及び天然に存在する核酸と類似体の混合物を作製してもよい。

0111

本明細書で使用されるとき、用語「ペプチド」、「ポリペプチド」及び「タンパク質」は相互交換可能である。本開示では、これらの用語はアミノ酸の連結された配列を意味し、それは天然、合成、または修飾、または天然と合成の組み合わせであってもよい。その用語には、抗体、抗体模倣体ドメイン抗体リポカリン、標的とされたプロテアーゼ、及びポリペプチド模倣体が含まれる。その用語にはまた、ペプチドまたはペプチド断片に対する抗体を生じるように意図されるペプチドまたはペプチド断片を含有するワクチンも含まれる。

0112

本明細書で使用されるとき、用語「多糖類」は、グリコシド結合によって一緒に連結された反復単位単糖類または二糖類のいずれか)から形成される高分子糖質構造を意味する。単糖類または二糖類の単位は同一であってもよいし、または異なっていてもよい。多糖類の非限定例には、デンプン、グリコーゲン、セルロース及びキチンが挙げられる。

0113

本明細書で使用されるとき、用語「有機小分子」または「無機小分子」には、生物過程に影響を及ぼすように作用することができる、多糖類、ポリペプチド及び核酸以外の化学的部分または他の部分が含まれる。小分子には、現在知られ、且つ使用されている多数の治療剤を挙げることができ、それは生物機能(複数可)についてのスクリーニングの目的でそのような分子のライブラリで合成することができる。小分子はサイズで高分子とは区別される。本開示の小分子は普通、約5,000ダルトン(Da)未満、好ましくは約2,500Da未満、さらに好ましくは1,000Da未満、最も好ましくは約500Da未満の分子量を有する。

0114

本明細書で使用されるとき、用語「有機化合物」は、たとえば、核酸、ポリペプチド及び多糖類のような生物製剤以外の炭素に基づく化合物を指す。炭素に加えて、有機化合物はカルシウム、塩素、フッ素、銅、水素、鉄、カリウム窒素酸素イオウ及び他の元素を含有してもよい。有機化合物は芳香族の形態または脂肪族の形態であってもよい。有機化合物はの非限定例には、アセトン、アルコール、アニリン炭水化物、単糖類、二糖類、アミノ酸、ヌクレオシド、ヌクレオチド、脂質、レチノイドステロイドプロテオグリカンケトンアルデヒド飽和、不飽和及びポリ不飽和の脂肪、油及び蝋状物質、アルケン、エステル、エーテルチオールスルフィド環状化合物複素環化合物イミダゾール及びフェノールが挙げられる。有機化合物には本明細書で使用されるとき、ニトロ化有機化合物及びハロゲン化塩素化)有機化合物が挙げられる。本開示に従て同定される小分子の収集、及び小分子は、たとえば、加速器質量分析法AMS)のような技法によって特徴づけられる。

0115

好まれる小分子は、相対的に簡単であり、安価に製造され、製剤化され、さもなければ調製される。好まれる小分子は種々の保存条件下で安定である。好まれる小分子は高分子と強力に会合して、生物活性があり、改善された医薬特性を有する分子を形成してもよい。改善された医薬特性には、所望の生物活性に有利である循環時間分布、代謝、修飾、排泄、分泌消失及び安定性での変化が挙げられる。改善された医薬特性には、化学実体の毒性特性及び有効性特性の変化が挙げられる。

0116

態様では、及び本明細書に記載されているように、PI3Kγ及びPI3Kδは、その合わせた欠失がマウスにて腫瘍の発達を有意に損傷したので、PTENヌルT−ALLにおける腫瘍形成のボトルネックとして作用することができる。記載はさらに、(1)病んだマウスの腫瘍量を有意に低下させ、生存を延長した、且つ(2)ヒト初代T−ALL細胞にてAktのリン酸化を止め、アポトーシス促進経路を活性化した先導する二重PI3Kγ/δ阻害剤(CAL−130)を特定することによってこのPI3Kの「望」を活用することが可能であることを実証している。本開示はさらに、PI3Kγ/δの合わせた活性に対するPTENヌルT−ALLの依存を実証している。

0117

これは、薬剤処理の効果を評価するために遺伝子発現特性を生成することによっても達成された。全般的遺伝子発現プロファイルは、転写因子LMO2の過剰発現によって推進されるマウスPTENヌル/NOTCH活性化T−ALL細胞株を用いて3つ組で得られた。このモデルでは、腫瘍細胞はその双方がヒトT-ALLでは上方調節されるPI3K経路及びNOTCH1の活性化を特徴とする。腫瘍細胞は、CAL−130(2.5μM)またはガンマセクレターゼ阻害剤(GSI)化合物E(1μM)の存在下で培養された。化合物Eは、T-ALLの腫瘍の形成、増殖及び生存を支えるとも考えられているNOTCH1の活性を遮断する。細胞増殖、代謝及び生存の主要な調節因子である癌原遺伝子cMycの発現に影響を及ぼすことが知られている時点(それぞれ12時間及び48時間)で、薬剤処理した細胞を回収した。カットオフとして0.0005の発見率(FDR)を用いてPI3Kγ/δの遮断(赤丸)またはGSI(緑丸)のいずれかによって変化した遺伝子での重複を説明するベン図を作り出した(図1)。注目すべきは、GSI単剤療法によって変化した遺伝子の大半(約62%)を含む10倍多い遺伝子がPI3Kγ/δの遮断に続いて影響を受け、高度に有意な知見だった(Fisherの抽出検定、p<2.2×10−16)。

0118

野生型のマウス胸腺細胞と比べたT−ALL試料における差別的発現に基づいて遺伝子すべてを順位付けすることによってマウスのT−ALL疾患特性をさらに定義した。PI3Kγ/δ及びNOTCH1の疾患特性全体に対する寄与を判定するために、差別的に発現された遺伝子におけるCAL−130または化合物Eによる処理に続いて、200の転写上最も活性化された及び抑制された遺伝子の遺伝子セット濃縮解析(GSEA)を行った。双方の薬剤はT−ALL疾患特性を有意に好転したが、白血病の表現型を維持することにおけるこれらのシグナル伝達経路の重要性を強調して(図1B)、濃縮は、化合物Eについての−2.6のNES基準化した濃縮スコア)(P=0.006)に対してCAL−130についての−5.8(p<0.0001)のCAL−130のNESではるかに有意性が大きかった。これらの結果は、PI3Kγ/δがT−ALLにて主要な役割を担い、この白血病に関連する主要な癌遺伝子であると考えられたNOTCH1よりも疾患特性を制御する多くの遺伝子を調節していることを示している。

0119

PI3K阻害剤であるデュベリシブ(IPI−145)はT−ALLマウスの腫瘍量を減らすことまたは生存全体を延ばすことで有効ではなかった(図1Bを参照;45日(CAL−130:10mg/kgでtidに対して18日(IPI−145:30mg/kgでtid)の平均生存)。

0120

培養されたT−ALL細胞を殺傷する能力についてアッセイすると、請求されている化合物は広い範囲の効力を示すことが見いだされている。一部の化合物はCAL−130よりもさらに高い活性を示した(たとえば、マイクロモル濃度ではなくナノモル濃度で殺傷する)し、悪性のまたは再発したT−ALLのために治療に開発される潜在性を有してもよい。

0121

多様なPI3Kγ/δ阻害剤のこのコホートはT−ALLと同様に異常なPI3K活性に関連する他の疾患のような癌の治療に開発される潜在性を有する。これらの化合物はさらに、PI3K/Aktシグナル伝達研究におけるPI3Kγ/δ活性を阻害するための、と同様に研究のための種々の濃度で細胞死を誘導するための有望なツールとして役立つ。

0122

小分子PI3Kγ/δ二重阻害剤のさらなる最適化を行った。図5Aにて説明しているように、CAL−130の構造は4つの主要な領域:領域A、B、C及びDに細分することができる。DWL−PI3K−3及びDWL−PI3K−4はT−ALLの細胞死を誘導することにおいてCAL−130よりも大きな有効性を示す。領域Aでは、フェニル環は様々な置換基、たとえば、Cl、F、CF3、OCH3を含む。

0123

一部の類似体では、フェニル環は、たとえば、ピリジン、ピリミジン、チオフェンのようなヘテロアリール基で置き換えることができる。領域Bでは、窒素(X=N)がCH基(X=CH)で置き換えられる。領域Cでは、領域Aに類似して、一部の類似体ではフェニル環は多数の様々な置換基を持つことができ、または様々な置換パターンを有することができる。領域Dでは、たとえば、図5Aで一覧表にされたものが導入される。図5Bは、領域Aにてフェニル基の代わりにチオフェンを持ち、領域Bにてピリミジノン環における窒素の代わりにCH基を持ち、領域Cにて非置換のフェニル環を持ち、領域Dにてピリミジン環を持つ類似体の合成の例を提示する。

0124

本開示の一実施形態では、リンパ系悪性腫瘍の影響を治療する、予防するまたは改善する方法である。この方法は、それを必要とする対象に有効量のPI3Kδ阻害剤及びPI3Kγ阻害剤を投与することを含む。

0125

本明細書で使用されるとき、「対象」は哺乳類、好ましくはヒトである。ヒトに加えて、本開示の範囲内での哺乳類のカテゴリーには、たとえば、農業用動物、家畜実験動物、等が含まれる。農業用動物の一部の例には、ウシブタウマヤギ、等が挙げられる。家畜の一部の例には、イヌネコ、等が挙げられる。実験動物の一部の例には、ラット、マウス、ウサギモルモット、等が挙げられる。

0126

本明細書で使用されるとき、用語「治療する」、「治療」及びその文法的変形は、個々の対象を、その対象、たとえば、患者にて生理的応答または転帰を得ることが所望であるプロトコール投薬計画過程または療法の影響下におくことを意味する。特に、本開示の方法及び組成物を用いて、疾患の症状の発生を減速してもよく、または疾患もしくは状態の発症を遅延させてもよく、または疾患発生の進行を止めてもよい。しかしながら、治療されたあらゆる対象が特定の治療プロトコール、投薬計画、プロセスまたは治療薬に反応しなくてもよいわけではないので、治療することは所望の生理的反応または転帰が各対象及びあらゆる対象または対象、たとえば、患者、集団で達成されることを必要としない。従って、所与の対象または対象、たとえば、患者、集団は治療に反応できなくてもよいし、または不適切に反応してもよい。

0127

本明細書で使用されるとき、用語「改善する」、「改善すること」及びその文法的変形は対象にて疾患の症状の重症度を減らすことを意味する。

0128

本明細書で使用されるとき、用語「予防する」、「予防すること」及びその文法的変形は、投与の時点で疾患または状態を有すると診断されていないが、疾患もしくは状態を発症すると予想され得るまたは疾患もしくは状態の高いリスクがあり得る対象に本開示の化合物または組成物を投与することを意味する。予防することには、年齢、家族歴、遺伝子異常または染色体異常のせいで、疾患または状態についての1以上の生体マーカーの存在のせいで、及び/または環境因子のせいで、疾患または状態に罹り易い素因があると考えられる対象への本開示の少なくとも1つの化合物または組成物の投与も含まれる。

0129

本明細書で使用されるとき、「生物製剤」は、生物に由来し、もしくは生物によって生産され、または生体内に由来する作用物質もしくはその誘導体もしくはその産物を模倣するように合成される物質を意味する。生物製剤は、たとえば、核酸、ポリペプチドまたは多糖類であってもよい。好ましくは、生物製剤は核酸、タンパク質またはそれらの組み合わせである。さらに好ましくは、核酸はshRNAを含む。

0130

本明細書で使用されるとき、「化学物質」は明確な化学組成と生物製剤ではない特有の性質とを有する物質を意味する。化学物質の非限定例には小型有機化合物及び小型無機化合物が挙げられる。

0131

以下の実施例は本開示の特定の態様を説明するのに役立ち、本開示を限定するように意図するものではない。

0132

実施例は他のPI3Kγ/δ阻害剤を超える改善された特性を示す代表的な化合物に関する。たとえば、表I、II及びIIIに記載されている化合物は他のPI3Kγ/δ阻害剤と比べて優れた生物学的効果を示す。たとえば、図4に記載されているように、たとえば、I−50、DWL−PI3K−1、−2、−3、−4、−5、−6、及び−7、且つ、特にDWL−PI3K−5、−6、及び−7のような化合物は良好な薬物動態を有し、腫瘍細胞生存で同様の減少を達成するのにCAL−130と比べて約10倍未満が必要とされてもよい。本明細書に記載されている化合物は、たとえば、これら2つのp110アイソフォームを欠いているT−ALL細胞株の処理が限定された細胞殺傷を生じるので、PI3Kγ及びPI3Kδのp110触媒ドメインに対して選択性であるとも思われる。

0133

実施例1:DWL−PI3K−1





工程1:2−メチル−6−ニトロ−N−(o−トリルベンズアミドの合成
2−メチル−6−ニトロ安息香酸(4.0g,22.0ミリモル)とトルエン(20mL)と塩化チオニル(SOCl2)(10g,84ミリモル)との混合物を還流にて2時間加熱した。次いで反応物を45℃で減圧下にて濃縮し、得られた酸塩化物にTHF(30mL)を加えた。水槽にて冷却しながら、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(10mL)とo−トルイジン(2.4g,22.4ミリモル)とを加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで混合物を減圧下で濃縮し、残留物をEtOAc(50mL)に溶解した。この溶液を1NのHCl(2×20mL)及びNaHCO3飽和水溶液(2×20mL)で洗浄し、真空で濃縮して白っぽい固形物として2−メチル−6−ニトロ−N−(o−トリル)ベンズアミド(5.94g,収率:100%)を得た。

0134

工程2:塩化2−メチル−6−ニトロ−N−(o−トリル)ベンズイミドイルの合成
2−メチル−6−ニトロ−N−(o−トリル)ベンズアミド(3.0g,11ミリモル)とトルエン(20mL)と塩化チオニル(6.0mL)とDMF(40μL)との混合物を2.5時間還流した。得られた溶液を45℃で減圧下にて濃縮し、黄色の油として粗生成物を得た(3.08g、さらに精製することなく使用した)。

0135

工程3:(S)−(1−(2−メチル−6−ニトロ−N−(o−トリルベンズアミド)−1−オキソプロパン−2−yl)カルバミン酸tert−ブチルの合成
工程2で調製した粗生成物(3.08g)(塩化2−メチル−6−ニトロ−N−(o−トリル)ベンズイミドイル)をCH2Cl2(8.0mL)に溶解し、0〜5℃にてBoc−L−アラニン(1.9g,17.4ミリモル)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3mL)とのCH2Cl2(10mL)溶液に加えた。反応混合物をこの温度で1時間撹拌し、次いで室温に一晩温めた。得られた溶液を10%のクエン酸水溶液(2×15mL)で洗浄し、その後、NaHCO3飽和水溶液(10mL)で洗浄し、真空で濃縮した。ヘキサン中20%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって固形物として所望の生成物(3.22g、収率:67%)を得た。MS:m/z=442(M+1)。

0136

工程4:(S)−(1−(5−メチル−4−オキソ−3−(o−トリル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバミン酸tert−ブチルの合成
酢酸(30mL)における亜鉛粉末(4.8g)と(S)−(1−(2−メチル−6−ニトロ−N−(o−トリルベンズアミド)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(3.22g,7.3ミリモル,工程3で調製した)との懸濁液を室温で4時間撹拌した。混合物を真空で濃縮し、得られた残留物をCH2Cl2(40mL)に溶解した。溶液をNaHCO3(2×10mL)飽和水溶液で洗浄し、真空で濃縮した。シリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘキサン中20%の酢酸エチル)によって残留物を精製し、白色固形物として生成物を得た(822mg,収率28.6%)。MS:m/z=394(M+1)。

0137

工程5:(S)−2−(1−アミノエチル)−5−メチル−3−(o−トリル)キナゾリン−4(3H)−オンの合成
(S)−(1−(5−メチル−4−オキソ−3−(o−トリル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(822mg,2.1ミリモル,工程4で調製した)とトリフルオロ酢酸(5mL)とのCH2Cl2(20mL)における混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、TFA塩(842mg)として100%の収率で生成物を提供した。MS:m/z=294(M+1)。

0138

工程6: (S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(5−メチル−4−オキソ−3−(o−トリル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(DWL−PI3K−1)の合成
(S)−2−(1−アミノエチル)−5−メチル−3−(o−トリル)キナゾリン−4(3H)−オン(12mg,0.4ミリモル,工程5で調製した)と2,4−ジアミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(10mg,0.034ミリモル)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL)とフッ化カリウム(18mg)とのDMSO(1mL)における混合物を90℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、混合物に、EtOAc(20mL)を加えた。溶液を蒸留水(3×5mL)、1NのHCl(水溶液)及びNaHCO3飽和水溶液(2×5mL)で洗浄した。真空で溶媒を蒸発させ、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH20:1)によって粗生成物を精製して白色固形物として所望の生成物、DWL−PI3K−1を提供した(4.8mg,収率:33%)。MS:m/z=427(M+1)。

0139

実施例2:DWL−PI3K−2




(S)−2−アミノ−4−メチル−6−((1−(5−メチル−4−オキソ−3−(o−トリル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(DWL−PI3K−2)の合成
(S)−2−(1−アミノエチル)−5−メチル−3−(o−トリル)キナゾリン−4(3H)−オン(133mg,0.45ミリモル)と2−アミノ−4−クロロ−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(86mg,0.51ミリモル)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.2mL)とフッ化カリウム(96mg)とのDMSO(5mL)における混合物を90℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(20mL)を加えた。溶液をH2O(3×5mL)、1NのHCl(水溶液)、及びNaHCO3飽和水溶液(2×5mL)で洗浄し、その後真空で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH20:1)によって粗生成物を精製し、白色固形物として所望の生成物、DWL−PI3K−2を提供した(115mg,60%)。MS:m/z=426(M+1)。

0140

実施例3:DWL−PI3K−3




(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(8−クロロ−1−オキソ−2−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(DWL−PI3K−3)の合成
(S)−3−(1−アミノエチル)−8−クロロ−2−フェニルイソキノリン−1(2H)−オン(23mg,0.077ミリモル)と2,4−ジアミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(13mg,0.08ミリモル)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL)とフッ化カリウム(21mg)とのDMSO(1mL)における混合物を90℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(20mL)を加えた。溶液をH2O(3×5mL)で洗浄し、真空で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH20:1)によって粗生成物を精製し、白色固形物として所望の生成物、DWL−PI3K−3を提供した(23mg,収率70%)。MS:m/z=432(M+1)。

0141

実施例4:DWL−PI3K−4




(S)−2−アミノ−4−((1−(8−クロロ−1−オキソ−2−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル)エチル)アミノ)−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(DWL−PI3K−4)の合成
(S)−3−(1−アミノエチル)−8−クロロ−2−フェニルイソキノリン−1(2H)−オン(23mg,0.077ミリモル)と2−アミノ−4−クロロ−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(13mg,0.08ミリモル)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL)とフッ化カリウム(21mg)とのDMSO(1mL)における混合物を90℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(20mL)を加えた。溶液をH2O(3×5mL)で洗浄し、真空で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH20:1)によって粗生成物を精製し、白色固形物として所望の生成物、DWL−PI3K−4を提供した(30mg,91%収率)。MS:m/z=431(M+1)。

0142

実施例5:DWL−PI3K−5




1−(8−クロロ−1−オキソ−1H−イソクロメン−3−イル)エチルカルバミン酸(S)−tert−ブチルの合成
2−クロロ−6−メチル安息香酸(0.8g,4.7ミリモル)の無水THF(10mL)溶液にn−ヘキシルリチウム(8.8mL,2.3M,20.2ミリモル)をゆっくり加え、混合物を−20℃で20分間撹拌した。別のフラスコにて、1−(メトキシ(メチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(1.4g,6.1ミリモル)の無水THF(10mL)溶液にiPrMgCl(6.33mL,2M)を加え、混合物を−10℃で20分間撹拌した。得られた混合物を−20℃にてカニューレを介して上記フラスコに移した。得られた混合物を室温にゆっくり加熱し、室温を1.5時間保持した。水で反応を止め、2NのHCl(水溶液)で酸性化し、酢酸エチルで抽出した(3×50mL)。真空で有機層を乾燥させ、濃縮した。DCM中10%のメタノールによるカラムクロマトグラフィーによって所望の生成物を提供した。生成物を無水酢酸(10mL)に溶解し、DMAP(10mg)をその溶液に加えた。反応混合物を70℃で2時間保持した。溶媒を真空で取り除き、ヘキサン中25%の酢酸エチルによるカラムクロマトグラフィーによって粗生成物を精製し、1−(8−クロロ−1−オキソ−1H−イソクロメン−3−イル)エチルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(1.3g,86%)を提供した。

0143

(S)−(4−(3−クロロ−2−((3,5−ジフルオロフェニルカルバモイル)フェニル)−3−オキソブタン−2−イル)カルバミン酸tert−ブチルの合成
1−(8−クロロ−1−オキソ−1H−イソクロメン−3−イル)エチルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(1.17g,3.62ミリモル)のDCM(25mL)溶液を3,5−ジフルオロアニリン(2.33g,18.1ミリモル)とトリメチルアルミニウム(9.05mL,2M,18.1ミリモル)とのDCM(25mL)溶液にゆっくり加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、Rochelle塩によって反応をゆっくり止めた。有機相を乾燥させ、真空で濃縮し、DCM中0〜10%のメタノールによるカラムクロマトグラフィーによって精製し、生成物(1.53g、93.5%)を提供した。

0144

(S)−2,4−ジアミノ−6−(1−(8−クロロ−2−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル)エチルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(DWL−PI3K−5)の合成
4−(3−クロロ−2−(3,5−ジフルオロフェニルカルバモイル)フェニル)−3−オキソブタン−2−イルカルバミン酸(S)−tert−ブチル(51mg,0.11ミリモル)のDCM(3mL)溶液にジオキサン(3mL)中4NのHClを加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を取り除き、粗生成物をDMSO(1.2mL)に溶解した。溶液に2,4−ジアミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(23mg)及びDIPEA(0.1mL)を加えた。得られた混合物を125℃で一晩撹拌した。真空で溶媒を蒸発させ、DCM中12%のメタノールによる分取TLCによって粗生成物を精製し、所望の生成物、(S)−2,4−ジアミノ−6−(1−(8−クロロ−2−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル)エチルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(DWL−PI3K−5)(8.7mg,16.5%)を提供した。

0145

実施例6:DWL−PI3K−6




工程1:2−クロロ−N−(3−フルオロフェニル)−6−メチルベンズアミドの合成
2−クロロ−6−メチル安息香酸(7.5g,44ミリモル)と塩化チオニル(30mL)との混合物を70℃で3時間加熱し、45℃にて減圧下で濃縮した。得られた酸塩化物をCH2Cl2(30mL)に溶解し、3−フルオロアニリン(8.3g,74.8ミリモル)及びトリメチルアミン(7.5mL)と混合した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc(60mL)に溶解した。溶液を2NのHCl(水溶液)(2×20mL)及びNaHCO3飽和水溶液(2×20mL)で洗浄し、真空で濃縮した。クロマトグラフィーによって生成物を精製し、白色固形物として2−クロロ−N−(3−フルオロフェニル)−6−メチルベンズアミド(10.5g,収率:100%)を得た。

0146

工程2:(S)−(1−(8−クロロ−2−(3−フルオロフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル)エチル)カルバミン酸tert−ブチルの合成
−30℃にてアルゴンのもとで撹拌された2−クロロ−N−(3−フルオロフェニル)−6−メチルベンズアミド(2.63g,10ミリモル)の無水THF(60mL)混合物に2.5Mのn−ブチルリチウムのヘキサン(2.6mL,2.5当量)溶液を30分間かけて一滴ずつ加えた。得られた混合物を−30℃で30分間撹拌した。

0147

−30℃にてアルゴンのもとで撹拌された(S)−(1−(メトキシ(メチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(0.7g,1.5当量)の無水THF(30mL)撹拌混合物に−30℃と−10℃の間の温度にて塩化イソプロピルマグネシウムのTHF(3.2mL,1.65当量)溶液を30分間かけて一滴ずつ加えた。次いで、内部温度を−30℃〜−10℃の間で保ちながら、この溶液を上記反応混合物にゆっくり加えた。得られた混合物を−15℃で1時間撹拌し、次いで水(40mL)で反応を止め、その後、−10℃〜0℃にて濃HClで酸性化してpHを1〜3に合わせた。混合物を室温に温め、真空で濃縮した。残留物をMeOH(50mL)に溶解し、次いで、濃HCl(25mL)を加えた。得られた混合物を還流で1時間撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、体積を約45mLに減らした。残留物をヘプタンと酢酸エチルの2:1混合物で抽出した(2×60mL)。内部温度を−10℃〜−0℃の間で保ちながら、水性層を濃縮した水酸化アンモニウム塩基性化し、pHを9〜10に合わせた。混合物をCH2Cl2(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物ブラインで洗浄した。溶液を真空で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH5:1)によって生成物を精製し、白色固形物として(S)−(1−(8−クロロ−2−(3−フルオロフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.56g,収率13%)を得た。MS:m/z=417(M+1)。

0148

工程3:(S)−3−(1−アミノエチル)−8−クロロ−2−(3−フルオロフェニル)イソキノリン−1(2H)−オンの合成
(S)−(1−(8−クロロ−2−(3−フルオロフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(560mg,1.34ミリモル,工程2で調製した)とトリフルオロ酢酸(5mL)とのCH2Cl2(20mL)における混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、定量的な収量にて固形物として所望の生成物、(S)−3−(1−アミノエチル)−8−クロロ−2−(3−フルオロフェニル)イソキノリン−1(2H)−オンを得た。MS:m/z=317(M+1)。

0149

工程4:(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(8−クロロ−2−(3−フルオロフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(DWL−PI3K−6)の合成
(S)−3−(1−アミノエチル)−8−クロロ−2−(3−フルオロフェニル)イソキノリン−1(2H)−オン(59mg,0.18ミリモル,工程3で調製した)と2,4−ジアミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(38mg,0.22ミリモル)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL)とフッ化カリウム(36mg)とのDMSO(3mL)における混合物を90℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(20mL)を加えた。溶液をH2O(3×5mL)、1NのHCl(水溶液)、及びNaHCO3飽和水溶液(2×5mL)で洗浄した。有機抽出物を真空で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH20:1)によって粗生成物を精製し、白色固形物として所望の生成物、DWL−PI3K−6を提供した(21mg,収率:26%)。MS:m/z=450(M+1)。

0150

実施例7:DWL−PI3K−7




工程1:2−クロロ−6−メチル−N−(フェニル−d5)ベンズアミドの合成
2−クロロ−6−メチル安息香酸(4.2g,24ミリモル)と塩化チオニル(30mL)との混合物を70℃で3時間加熱し、45℃で減圧下にて濃縮した。得られた酸塩化物をCH2Cl2(30mL)に溶解し、アニリン−d5(2.0g,20ミリモル)及びトリエチルアミン(4mL,過剰)と混合した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、その後、減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc(60mL)に溶解し、2NのHCl(水溶液)(2×20mL)及びNaHCO3飽和水溶液(2×20mL)で洗浄した。溶液を真空で濃縮して固形物として2−クロロ−6−メチル−N−(フェニル−d5)ベンズアミド(5.0g,収率:100%)を得た。MS:m/z=249(M−1)。

0151

工程2:(S)−(1−(8−クロロ−1−オキソ−2−(フェニル−d5)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル)エチル)カルバミン酸tert−ブチルの合成
−30℃にてアルゴンのもとで撹拌された2−クロロ−6−メチル−N−(フェニル−d5)ベンズアミド(630mg,2.5ミリモル)の無水THF(30mL)混合物に−30℃で温度を保ちながら、2.5Mのn−ブチルリチウムのヘキサン(10mL,2.5当量)溶液を30分間かけて一滴ずつ加えた。次いで得られた混合物を−30℃で30分間撹拌した。−30℃にてアルゴンのもとで撹拌された無水THF(60mL)における(S)−(1−(メトキシ(メチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(2.7g,1.5当量)の撹拌された混合物に、−30℃〜−10℃の間での内部温度を保持しながら、塩化イソプロピルマグネシウムのTHF(12.4mL,1.65当量)溶液を30分間かけて一滴ずつ加えた。得られた混合物を−30℃で30分間撹拌した。−30℃〜−10℃の間での内部温度を保持しながら、次いでこの溶液を上記反応混合物にゆっくり加えた。得られた混合物を−15℃で1時間撹拌し、次いで水(50mL)で反応を止め、−10℃〜0℃にて濃HClで酸性化し、pHを1〜3に合わせた。混合物を室温に温め、真空で濃縮した。残留物をMeOH(50mL)に溶解し、次いで濃HCl(25mL)を加えた。得られた混合物を還流で1時間撹拌した。反応混合物を真空で濃縮して体積を約45mLに減らした。残留物をヘプタンと酢酸エチルの2:1混合物で抽出した(2×20mL)。内部温度を−10℃〜−0℃の間で保ちながら、水性層を濃縮した水酸化アンモニウムで塩基性化し、pHを9〜10に合わせた。次いで混合物をCH2Cl2(3×50mL)で抽出し、ブラインで洗浄した。溶液を真空で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH10:1)によって生成物を精製し、白色固形物として(S)−(1−(8−クロロ−1−オキソ−2−(フェニル−d5)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(140mg,収率:13.9%)を得た。MS:m/z=404(M+1)。

0152

工程3:(S)−3−(1−アミノエチル)−8−クロロ−2−(フェニル−d5)イソキノリン−1(2H)−オンの合成
工程2で調製した(S)−(1−(8−クロロ−1−オキソ−2−(フェニル−d5)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(140mg,0.34ミリモル)とトリフルオロ酢酸(5mL)とのCH2Cl2(20mL)における混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空で濃縮して定量的な収量での所望の生成物、(S)−3−(1−アミノエチル)−8−クロロ−2−(フェニル−d5)イソキノリン−1(2H)−オンを提供した。MS:m/z=304(M+1)。

0153

工程4:(S)−2,4−ジアミノ−6−((1−(8−クロロ−1−オキソ−2−(フェニル−d5)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル)エチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(DWL−PI3K−7)の合成
工程3で調製した(S)−3−(1−アミノエチル)−8−クロロ−2−(フェニル−d5)イソキノリン−1(2H)−オン(45mg,0.15ミリモル)と2,4−ジアミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(38mg,0.22ミリモル)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL)とフッ化カリウム(36mg)とのDMSO(3mL)における混合物を90℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(20mL)を加えた。溶液をH2O(3×10mL)、1NのHCl(水溶液)及びNaHCO3飽和水溶液(2×5mL)で洗浄した。有機抽出物を真空で濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH20:1)によって粗生成物を精製し、白色固形物として所望の生成物、DWL−PI3K−7(23mg,収率35%)を得た。MS:m/z=437(M+1)。

0154

実施例8




(S)−2−(5−フルオロ−4−オキソ−3−フェニル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの合成
2−アミノ−6−フルオロ安息香酸(0.5g,3.22ミリモル)と(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸(0.69g,3.22ミリモル)とのピリジン(3mL)溶液に亜リン酸トリフェニル(2.11mL,8.05ミリモル)を加えた。反応混合物を70℃に加熱し、前記温度で2時間保持した。アニリン(0.35mL,3.9ミリモル)を上記混合物に加え、次いでそれを8時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液、水、及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空で濃縮した。ヘキサン中25%の酢酸エチルによるカラムクロマトグラフィーによって生成物(0.99g、75%)を提供した。

0155

(S)−5−フルオロ−3−フェニル−2−(ピロリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オンの合成
上記生成物、(S)−2−(5−フルオロ−4−オキソ−3−フェニル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルをDCM/TFA(比2:1)に溶解し、反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで濃縮して定量的な収量にて生成物、(S)−5−フルオロ−3−フェニル−2−(ピロリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オンを提供した。

0156

(S)−2−(1−(2−アミノ−7H−プリン−6−イル)ピロリジン−2−イル)−5−フルオロ−3−フェニルキナゾリン−4(3H)−オンの合成
(S)−5−フルオロ−3−フェニル−2−(ピロリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.07ミリモル)のDMF(0.5mL)溶液に2−アミノ−6−クロロプリンとN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.04mL)とを加え、反応混合物をアルゴンのもと150℃で1時間撹拌した。溶媒を取り除き、粗生成物をジクロロメタン中10%のメタノールによる分取TLCによって精製し、生成物、(S)−2−(1−(2−アミノ−7H−プリン−6−イル)ピロリジン−2−イル)−5−フルオロ−3−フェニルキナゾリン−4(3H)−オン(18.9mg,60%)を提供した。

0157

実施例8




(S)−2,4−ジアミノ−6−(2−(5−フルオロ−4−オキソ−3−フェニル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピロリジン−1−イル)ピリミジン−5−カルボニトリルの合成
(S)−5−フルオロ−3−フェニル−2−(ピロリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.06ミリモル)のDMF(0.5mL)溶液に2,4−ジアミノ−6−クロロピリミジン−5−カルボニトリル(10.2mg)とDIPEA(0.031mL,0.18ミリモル)とを加え、得られた混合物をアルゴンのもと125℃で2時間撹拌した。次いで、真空で溶媒を取り除き、粗混合物をジクロロメタン中10%のメタノールによる分取TLCによって精製し、生成物、(S)−2,4−ジアミノ−6−(2−(5−フルオロ−4−オキソ−3−フェニル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピロリジン−1−イル)ピリミジン−5−カルボニトリル(20.9mg,79%)を得た。

0158

実施例9




(S)−2−アミノ−4−(2−(5−フルオロ−4−オキソ−3−フェニル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピロリジン−1−イル)−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリルの合成
(S)−5−フルオロ−3−フェニル−2−(ピロリジン−2−イル)キナゾリン−4(3H)−オン(0.06ミリモル)のDMF(0.5mL)溶液に2−アミノ−4−クロロ−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(10.1mg)とDIPEA(0.031mL,0.18ミリモル)とを加え、得られた混合物をアルゴンのもと125℃で2時間撹拌した。次いで、溶媒を取り除き、粗混合物をジクロロメタン中10%のメタノールによる分取TLCによって精製し、生成物、(S)−2−アミノ−4−(2−(5−フルオロ−4−オキソ−3−フェニル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)ピロリジン−1−イル)−6−メチルピリミジン−5−カルボニトリル(22.2mg,84%)を得た。

0159

実施例10:PI3Kの阻害
PI3Kα、PI3Kβ、PI3Kγ、及びPI3Kδの阻害について以下で示す化合物を調べた:

0160

不動化した、活性部位に向けられたリガンドと競合する化合物の能力を定量的に測定する競合結合アッセイに基づくKINOMEscan(商標)(DiscoverX)を用いて化合物を調べた。3つの成分、DNAタグを付けたキナーゼと不動化したリガンドと試験化合物とを組み合わせることによってアッセイを行う。不動化したリガンドと競合する試験化合物の能力はDNAタグの定量的PCRを介して測定する。

0161

ほとんどのアッセイについては、キナーゼタグを付けたT7ファージ株をBL21株に由来するE.coli宿主で調製した。E.coliは対数期に増殖させ、T7ファージを感染させ、溶解まで32℃で振盪しながらインキュベートした。溶解物遠心分離し、濾過して細胞残渣を取り除いた。残りのキナーゼはHEK−293細胞で産生され、その後、qPCR検出のためにDNAでタグ付けした。ストレプトアビジンをコーティングした磁気ビーズビオチン化小分子リガンドで室温にて30分間処理し、キナーゼアッセイ用の親和性樹脂を生成した。リガンド結合するビーズを過剰なビオチンブロックし、ブロック緩衝液(SeaBlock(Pierce)、1%BSA、0.05%Tween20、1mMのDTT)で洗浄して未結合のリガンドを取り除き、非特異的な結合を減らした。結合反応は、1×結合緩衝液(20%SeaBlock、0.17×PBS、0.05%Tween20、6mMのDTT)にてキナーゼとリガンド結合した親和性ビーズと試験化合物とを組み合わせることによって組み立てた。試験化合物は100%DMSOにて111Xストックとして調製した。Kdは3つのDMSO対照点と共に11点の化合物の3倍連続希釈を用いて決定した。Kd測定のための化合物はすべて、100%DMSOにて音響移送(非接触分注)によって分配される。次いで化合物はDMSOの最終濃度が0.9%であるようにアッセイに直接希釈された。反応はすべてポリプロピレンの384穴プレートで行った。それぞれは0.02mLの最終容量だった。アッセイプレートを振盪しながら室温で1時間インキュベートし、親和性ビーズを洗浄緩衝液(1×PBS、0.05%のTween20)で洗浄した。次いでビーズを溶出緩衝液(1×PBS、0.05%のTween20、0.5μMの非ビオチン化親和性リガンド)に再浮遊させ、振盪しながら室温で30分間インキュベートした。溶出液におけるキナーゼ濃度はqPCRによって測定した。

0162

各試験化合物の11点の3倍連続希釈は100×最終試験濃度での100%DMSOで調製し、その後、アッセイにて1×(DMSOの最終濃度=1%)に希釈した。ほとんどのKdは化合物の一番上の濃度=30,000nMを用いて決定した。決定された当初のKdが<0.5nM(調べた最低濃度)であった場合、一番低い濃度から開始した連続希釈で測定を繰り返した。40,000nMとして報告されたKd値はKdが>30,000nMであると判定されたことを示す。

0163

結合定数(Kd)はHill方程式


を用いて標準の用量反応曲線で算出された。

0164

Hill傾きは−1に設定した。Levenberg−Marquardtのアルゴリズムによる非線形最小二乗適合を用いて曲線を適合させた。以下の表4は、PIK3CAがPI3Kαであり、PIK3CBがPI3Kβであり、PIK3CDがPI3Kγであり、且つPIK3CGがPI3Kδであるこれらの化合物について見いだされた結果を示す。

0165

実施例11:細胞アッセイ
LM0−2−007、OCI−LY−10、HH、H9、PF382及びCCRF−CEMを含む多数の癌細胞に対する有効性(ATP(CellTiter−Glo)またはヨウ化プロピジウム(PI)の取り込みを測定することによる細胞生存率)について化合物、DWL−PI3K−1、DWL−PI3K−2、DWL−PI3K−3、DWL−PI3K−4、DWL−PI3K−5、DWL−PI3K−6及びDWL−PI3K−7、ならびに参照化合物CAL−130、テナリシブ、デュベリシブを評価した。結果は図7〜14及び17〜20に示す。

0166

実施例12:DWL−PI3K−3処理
ルシフェラーゼを発現する遺伝的に誘発したT−ALLのマウスを10mg/kgの化合物DWL−PI3K−3で12時間ごとに7日間処理した。結果は、処理後のルシフェリンシグナルの喪失及びKi67/thy1.2陽性細胞の減少によって証拠付けされたように腫瘍量の有意な低下を実証している図16〜17に示す。

0167

本出願の全体を通して引用されている参考文献、係属中の特許出願及び公開された特許すべての内容は参照によって明白に本明細書に組み入れられる。

実施例

0168

前述の実施形態は例示のみの目的で提示されている。関連分野の当業者は本発明の精神及び範囲から逸脱することなく種々の修正が行われてもよいことを理解する。

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