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図面 (20)

課題・解決手段

本発明はヒトFAM19A5に特異的に結合する抗体及びこのような抗体を含む組成物を提供する。また、抗FAM19A5抗体を使って線維症及び癌を治療する方法が本発明で提供される。

概要

背景

概要

本発明はヒトFAM19A5に特異的に結合する抗体及びこのような抗体を含む組成物を提供する。また、抗FAM19A5抗体を使って線維症及び癌を治療する方法が本発明で提供される。

目的

本発明は配列相同性19を有するファミリメンバーA5(FAM19A5)に特異的に結合する抗体、このような抗体を含む組成物、及び対象の線維症及び/又は癌(例えば、脳腫瘍、例えば膠芽細胞腫)のような障害や疾患を予防するか治療するための前記抗体の使用方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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請求項1

配列相同性19を有するヒトファミリメンバーA5(“FAM19A5”)タンパク質に特異的に結合し、重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3と軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含む基準抗体とヒトFAM19A5エピトープに対する結合に対して交差競合する、分離された抗体、又はその抗原結合部分(“抗FAM19A5抗体”)であって、(i)重鎖CDR1はSEQIDNO:11のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQIDNO:12のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQIDNO:13のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQIDNO:23のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQIDNO:24のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQIDNO:25のアミノ酸配列を含むか;(ii)重鎖CDR1はSEQIDNO:14のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQIDNO:15のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQIDNO:16のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQIDNO:26のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQIDNO:27のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQIDNO:28のアミノ酸配列を含むか;又は(iii)重鎖CDR1はSEQIDNO:20のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQIDNO:21のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQIDNO:22のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQIDNO:32のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQIDNO:33のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQIDNO:34のアミノ酸配列を含む、分離された抗体、又はその抗原結合部分。

請求項2

配列相同性19を有するヒトファミリ、メンバーA5(“FAM19A5”)タンパク質に特異的に結合し、重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3と軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含む基準抗体と同一のヒトFAM19A5エピトープに結合する、分離された抗体、又はその抗原結合部分(“抗FAM19A5抗体”)であって、(i)重鎖CDR1はSEQIDNO:11のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQIDNO:12のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQIDNO:13のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQIDNO:23のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQIDNO:24のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQIDNO:25のアミノ酸配列を含むか;(ii)重鎖CDR1はSEQIDNO:14のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQIDNO:15のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQIDNO:16のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQIDNO:26のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQIDNO:27のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQIDNO:28のアミノ酸配列を含むか;又は(iii)重鎖CDR1はSEQIDNO:20のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQIDNO:21のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQIDNO:22のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQIDNO:32のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQIDNO:33のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQIDNO:34のアミノ酸配列を含む、分離された抗体、又はその抗原結合部分。

請求項3

SEQIDNO:6である、少なくとも一つのFAM19A5エピトープに結合することを特徴とする、請求項1又は2に記載の抗FAM19A5抗体。

請求項4

アミノ酸残基(i)46〜51(すなわち、DSSQPR)、(ii)46、50及び52(すなわち、D−−−P−R)、又は(iii)46、47、48及び50(すなわち、DSS−P)に相当する一つ以上のアミノ酸で、SEQIDNO:6であるFAM19A5エピトープに結合することを特徴とする、請求項3に記載の抗FAM19A5抗体。

請求項5

SEQIDNO:9である、少なくとも一つのFAM19A5エピトープに結合することを特徴とする、請求項1又は2に記載の抗FAM19A5抗体。

請求項6

EP2、EP4、及び/又はEP8と確認された少なくとも一つのFAM19A5エピトープに結合し、EP2はアミノ酸DSSQP(SEQIDNO:66)を含み、EP4はアミノ酸ARCACRK(SEQIDNO:68)を含み、EP8はアミノ酸TCTQPGGR(SEQIDNO:72)を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の抗FAM19A5抗体。

請求項7

重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3と軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含み、(i)重鎖CDR1はSEQIDNO:11、SEQIDNO:14、又はSEQIDNO:20を含み;(ii)重鎖CDR2はSEQIDNO:12、SEQIDNO:15、又はSEQIDNO:21を含み;(iii)重鎖CDR3はSEQIDNO:13、SEQIDNO:16、又はSEQIDNO:22を含み;(iv)軽鎖CDR1はSEQIDNO:23、SEQIDNO:26、又はSEQIDNO:32を含み;(v)軽鎖CDR2はSEQIDNO:24、SEQIDNO:27、又はSEQIDNO:33を含み;及び/又は(vi)軽鎖CDR3はSEQIDNO:25、SEQIDNO:28、又はSEQIDNO:34を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の抗FAM19A5抗体。

請求項8

(i)SEQIDNO:35を含む重鎖可変ドメイン及びSEQIDNO:39を含む軽鎖可変ドメイン;(ii)SEQIDNO:36を含む重鎖可変ドメイン及びSEQIDNO:40を含む軽鎖可変ドメイン;又は(iii)SEQIDNO:38を含む重鎖可変ドメイン及びSEQIDNO:42を含む軽鎖可変ドメインを含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の抗FAM19A5抗体。

請求項9

重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域はSEQIDNO:35、SEQIDNO:36、又はSEQIDNO:38として提示されたアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は約100%同一であるアミノ酸配列を含み、及び/又は前記軽鎖可変領域はSEQIDNO:39、SEQIDNO:40、又はSEQIDNO:42として提示されたアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は約100%同一であるアミノ酸配列を含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の抗FAM19A5抗体。

請求項10

キメラ抗体ヒト抗体、又はヒト化抗体であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の抗FAM19A5抗体。

請求項11

前記抗FAM19A5抗体は、(i)SEQIDNO:57、SEQIDNO:58、又はSEQIDNO:60を含む重鎖;及び(ii)SEQIDNO:61、SEQIDNO:62、又はSEQIDNO:64を含む軽鎖を含むことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の抗FAM19A5抗体。

請求項12

次の特性の一つ以上を含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の抗FAM19A5抗体:(a)線維症の減少、反転遅延及び/又は予防;(b)過度細胞外基質(ECM)形成の減少;(c)腫瘍成長又は進行の遅延;(d)酵素結合免疫吸着測定分析ELISA)によって測定されたとき、10nM以下のKDで可溶性ヒトFAM19A5に結合;(e)ELISAによって測定されたとき、10nM以下のKDで膜結合ヒトFAM19A5に結合;(f)反応性神経膠症開始の減少、反転、遅延及び/又は予防;(g)反応性星状膠細胞の過度な増殖の抑制;(h)ニューロカン及びニューロングリア抗原2(NG2)を含むコンドロイチン硫酸プロテオグリカン発現の減少;(i)ニューロンの核のc−fos及びpERK発現の増加;(j)ニューロンの生存促進;(k)ニューロンのGAP43発現の増加;及び(l)軸索再成長の促進。

請求項13

SEQIDNO:5、6、9、又は10と少なくとも90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は約100%同一であるアミノ酸配列から本質的に構成されるか又は構成される配列相同性19を有するヒトファミリ、メンバーA5(FAM19A5)エピトープであって、前記エピトープは、(i)SEQIDNO:35、SEQIDNO:36、又はSEQIDNO:38を含む重鎖可変ドメイン、及び(ii)SEQIDNO:39、SEQIDNO:40、又はSEQIDNO:42を含む軽鎖可変ドメインを含む基準抗体に特異的に結合することができる、配列相同性19を有するヒトファミリ、メンバーA5(FAM19A5)エピトープ。

請求項14

請求項1〜12のいずれか一項に記載の抗FAM19A5抗体又は請求項13に記載のエピトープを暗号化する核酸

請求項15

請求項1〜12のいずれか一項に記載の抗FAM19A5抗体及び担体を含む組成物

請求項16

脳癌を治療するための請求項1〜12のいずれか一項に記載の抗FAM19A5抗体。

請求項17

請求項1〜12のいずれか一項に記載の抗FAM19A5抗体と対象の生物学的サンプルを接触させる段階を含む、診断が必要な対象の診断方法

発明の詳細な説明

0001

〔技術分野〕
電子方式で提出された配列リストの参照)
本出願とともに提出されたASCIIテキストファイル形式の電子方式で提出された配列リスト(ファイル名:3763.005PC02_SeqListing_ST25.txt;サイズ:166,889バイト;生成日:2018年6月26日)の内容はその全部を参照することによりこの明細書に組み込まれる。

0002

(技術分野)
本発明は配列相同性19を有するファミリメンバーA5(FAM19A5)に特異的に結合する抗体、このような抗体を含む組成物、及び対象の線維症及び/又は癌(例えば、脳腫瘍、例えば膠芽細胞腫)のような障害や疾患を予防するか治療するための前記抗体の使用方法を提供する。

0003

背景技術
FAM19A5は5個の高度に相同性である小型タンパク質からなるTAFタンパク質サブファミリのメンバーである(Tang T. Y. et al., Genomics 83(4):727-34 (2004))。これらのタンパク質は固定位置に保存されたシステイン残基を含み、CC−ケモカインファミリのメンバーであるマクロファージ炎症性タンパク質1−アルファMIP−1−アルファ)に関連する。TAFAタンパク質は脳と脊髄の特定領域で優勢発現する。これらのタンパク質は神経形成過程成人神経幹細胞によって生成されて分泌されると思われる。

0004

FAM19A5は脊椎動物の脳で優勢に発現し、完全な中枢神経系の発生、分化、形成に重要であると思われ、中枢神経系の損傷及び/又は疾患の予防又は治療に使われることができる(アメリカ特許公開第2015/0118230号)。

0005

神経系の調節に加え、またFAM19A5は兔疫細胞を調節するのに一定の役割をすることができる。線維症は健康に関連した有り勝ちな症状であり、多様な病理学的過程でよく発生し、線維芽細胞刺激して結合組織を変形させるサイトカインを放出する単核兔疫細胞を浸潤させることを特徴とする。よって、FAM19A5に特異的に結合し、FAM19A5活性を調整することができる抗体を開発する必要がある。

0006

〔発明の概要
〔課題を解決するための手段〕
(発明の簡単な概要)
配列相同性19を有するヒトファミリ、メンバーA5(“FAM19A5”)タンパク質に特異的に結合し、重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3と軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含む基準抗体とヒトFAM19A5エピトープに対する結合に対して交差競合する、分離された抗体(“抗FAM19A5抗体”)、又はその抗原結合部分が本発明で提供され、(i)重鎖CDR1はSEQID NO:11のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:12のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:13のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:23のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:24のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:25のアミノ酸配列を含むか;(ii)重鎖CDR1はSEQ ID NO:14のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:15のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:16のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:26のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:27のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:28のアミノ酸配列を含むか;(iii)重鎖CDR1はSEQ ID NO:20のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:21のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:22のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:32のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:33のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:34のアミノ酸配列を含む。

0007

また、配列相同性19を有するヒトファミリ、メンバーA5(“FAM19A5”)タンパク質に特異的に結合し、重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3と軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含む基準抗体と同一であるFAM19A5エピトープに結合する、分離された抗体(“抗FAM19A5抗体”)、又はその抗原結合部分が本発明で提供され、(i)重鎖CDR1はSEQID NO:11のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:12のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:13のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:23のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:24のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:25のアミノ酸配列を含むか;(ii)重鎖CDR1はSEQ ID NO:14のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:15のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:16のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:26のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:27のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:28のアミノ酸配列を含むか;又は(iii)重鎖CDR1はSEQ ID NO:20のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:21のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:22のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:32のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:33のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:34のアミノ酸配列を含む。

0008

いくつかの具体例において、本発明の抗FAM19A5抗体は、SEQID NO:6である、少なくとも一つのFAM19A5エピトープに結合する。特定の具体例において、抗FAM19A5抗体はアミノ酸残基(i)46〜51(すなわち、DSSQPR)、(ii)46、50、及び52(すなわち、D−−−P−R)、又は(iii)46、47、48、及び50(すなわち、DSS−P)に相応する一つ以上のアミノ酸で、SEQ ID NO:6である、FAM19A5エピトープに結合する。いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体は、SEQ ID NO:9である、少なくとも一つのFAM19A5エピトープに結合する。

0009

特定の具体例において、抗FAM19A5抗体はEP2、EP4、及び/又はEP8と確認された少なくとも一つのFAM19A5エピトープに結合し、EP2はアミノ酸DSSQP(SEQID NO:66)を含み、EP4はアミノ酸ARCACRK(SEQ ID NO:68)を含み、EP8はアミノ酸TCTQPGGR(SEQ ID NO:72)を含む。

0010

いくつかの具体例において、本発明に開示される抗FAM19A5抗体は、重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3と軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含み、
(i)重鎖CDR1はSEQID NO:11、SEQ ID NO:14、又はSEQ ID NO:20を含み;
(ii)重鎖CDR2はSEQ ID NO:12、SEQ ID NO:15、又はSEQ ID NO:21を含み;
(iii)重鎖CDR3はSEQ ID NO:13、SEQ ID NO:16、又はSEQ ID NO:22を含み;
(iv)軽鎖CDR1はSEQ ID NO:23、SEQ ID NO:26、又はSEQ ID NO:32を含み;
(v)軽鎖CDR2はSEQ ID NO:24、SEQ ID NO:27、又はSEQ ID NO:33を含み;及び/又は
(vi)軽鎖CDR3はSEQ ID NO:25、SEQ ID NO:28、又はSEQ ID NO:34を含む。

0011

いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体は、(i)SEQID NO:35を含む重鎖可変ドメイン及びSEQ ID NO:39を含む軽鎖可変ドメイン;(ii)SEQ ID NO:36を含む重鎖可変ドメイン及びSEQ ID NO:40を含む軽鎖可変ドメイン;又は(iii)SEQ ID NO:38を含む重鎖可変ドメイン及びSEQ ID NO:42を含む軽鎖可変ドメインを含む。

0012

いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体は重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域はSEQID NO:35、SEQ ID NO:36、又はSEQ ID NO:38として提示されたアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は約100%同一であるアミノ酸配列を含み、及び/又は前記軽鎖可変領域はSEQ ID NO:39、SEQ ID NO:40、又はSEQ ID NO:42として提示されたアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は約100%同一であるアミノ酸配列を含む。

0013

いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体は、(i)SEQID NO:57、SEQ ID NO:58、又はSEQ ID NO:60を含む重鎖;及び(ii)SEQ ID NO:61、SEQ ID NO:62、又はSEQ ID NO:64を含む軽鎖を含む。

0014

いくつかの具体例において、本発明の抗FAM19A5抗体は、キメラ抗体ヒト抗体、又はヒト化抗体である。いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体は次の特性の一つ以上を含む:(a)線維症の減少、反転遅延及び/又は予防;(b)過度細胞外基質(ECM)形成の減少;(c)腫瘍成長又は進行の遅延;(d)酵素結合免疫吸着測定分析ELISA)によって測定されたとき、10nM以下のKDで可溶性ヒトFAM19A5に結合;(e)ELISAによって測定されたとき、10nM以下のKDで膜結合ヒトFAM19A5に結合;(f)反応性神経膠症開始の減少、反転、遅延及び/又は予防;(g)反応性星状膠細胞の過度な増殖の抑制;(h)ニューロカン及びニューロングリア抗原2(NG2)を含むコンドロイチン硫酸プロテオグリカン発現の減少;(i)ニューロンの核のc−fos及びpERK発現の増加;(j)ニューロンの生存促進;(k)ニューロンでGAP43発現の増加;及び(l)軸索再成長の促進。

0015

また、本発明は、SEQID NO:5、6、9、又は10と少なくとも90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は約100%同一であるアミノ酸配列から本質的に構成されるか構成される配列相同性19を有するヒトファミリ、メンバーA5(FAM19A5)エピトープを提供し、前記エピトープは、(i)SEQ ID NO:35、SEQ ID NO:36、又はSEQ ID NO:38を含む重鎖可変ドメイン、及び(ii)SEQ ID NO:39、SEQ ID NO:40、又はSEQ ID NO:42を含む軽鎖可変ドメインを含む基準抗体に特異的に結合することができる。

0016

また、本発明で説明される抗FAM19A5抗体又はFAM19A5エピトープを暗号化する核酸が本発明に開示される。

0017

また、本発明の抗FAM19A5抗体又はFAM19A5エピトープを含む組成物が提供される。

0018

いくつかの様態において、また、本発明は脳癌を治療するための抗FAM19A5抗体を提供する。

0019

他の様態において、本発明は、本発明に開示した抗FAM19A5抗体と対象の生物学的サンプルを接触させる段階を含む、診断が必要な対象を診断する方法を提供する。

0020

(具体例)
具体例1.配列相同性19を有するヒトファミリ、メンバーA5(FAM19A5)に特異的に結合し、次の特性の一つ以上を示す分離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合部分:
(a)線維症の減少、反転、遅延及び/又は予防;
(b)過度な細胞外基質(ECM)形成の減少;及び
(c)腫瘍の成長又は進行の遅延。

0021

具体例2.次の特性の一つ以上をさらに含む、具体例1のモノクローナル抗体又はその抗原結合部分:
(d)酵素結合免疫吸着測定分析(ELISA)によって測定されたとき、10nM以下のKDで可溶性ヒトFAM19A5に結合;
(e)ELISAによって測定されたとき、10nM以下のKDで膜結合ヒトFAM19A5に結合;
(f)反応性神経膠症開始の減少、反転、遅延及び/又は予防;
(g)反応性星状膠細胞の過度な増殖の抑制;
(h)ニューロカン及びニューロン−グリア抗原2(NG2)を含むコンドロイチン硫酸プロテオグリカン発現の減少;
(i)ニューロンの核のc−fos及びpERK発現の増加;
(j)ニューロンの生存促進;
(k)ニューロンでGAP43発現の増加;及び
(l)軸索の再成長の促進。

0022

具体例3.
(i)重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3と軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含み、重鎖CDR1はSEQID NO:11のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:12のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:13のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:23のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:24のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:25のアミノ酸配列を含む基準抗体;
(ii)重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3と軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含み、重鎖CDR1はSEQ ID NO:14のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:15のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:16のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:26のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:27のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:28のアミノ酸配列を含む基準抗体;又は
(iii)重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3と軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含み、重鎖CDR1はSEQ ID NO:20のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:21のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:22のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:32のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:33のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:34のアミノ酸配列を含む基準抗体
とヒトFAM19A5エピトープに対する結合に対して交差競合する、具体例1又は2のモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0023

具体例4.
(i)重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3と軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含み、重鎖CDR1はSEQID NO:11のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:12のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:13のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:23のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:24のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:25のアミノ酸配列を含む基準抗体;
(ii)重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3と軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含み、重鎖CDR1はSEQ ID NO:14のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:15のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:16のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:26のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:27のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:28のアミノ酸配列を含む基準抗体;又は
(iii)重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3と軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含み、重鎖CDR1はSEQ ID NO:20のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:21のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:22のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:32のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:33のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:34のアミノ酸配列を含む基準抗体
と同一のヒトFAM19A5エピトープに結合する、具体例1又は2のモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0024

具体例5.SEQID NO:6である、少なくとも一つのFAM19A5エピトープに結合する、具体例3又は4のモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0025

具体例6.モノクローナル抗体又はその抗原結合部分が、SEQID NO:6である、FAM19A5にのみ結合する、具体例2〜5のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0026

具体例7.モノクローナル抗体又はその抗原結合部分が追加のFAM19A5エピトープにさらに結合する、具体例2〜5のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0027

具体例8.追加のFAM19A5エピトープはSEQID NO:5、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:7、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:9、SEQ ID NO:10、及びこれらの任意の組合せからなる群から選択される、具体例7のモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0028

具体例9.重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3と軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含む、具体例1〜8のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0029

具体例10.重鎖CDR1がSEQID NO:11、SEQ ID NO:14、又はSEQ ID NO:20を含む、具体例9のモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0030

具体例11.重鎖CDR2がSEQID NO:12、SEQ ID NO:15、又はSEQ ID NO:21を含む、具体例9又は10のモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0031

具体例12.重鎖CDR3がSEQID NO:13、SEQ ID NO:16、又はSEQ ID NO:22を含む、具体例9〜11のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0032

具体例13.軽鎖CDR1がSEQID NO:23、SEQ ID NO:26、又はSEQ ID NO:32を含む、具体例9〜12のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0033

具体例14.軽鎖CDR2がSEQID NO:24、SEQ ID NO:27、又はSEQ ID NO:33を含む、具体例9〜13のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0034

具体例15.軽鎖CDR3がSEQID NO:25、SEQ ID NO:28、又はSEQ ID NO:34を含む、具体例9〜14のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0035

具体例16.(i)SEQID NO:35、SEQ ID NO:36、又はSEQ ID NO:38を含む重鎖可変ドメイン、及び(ii)SEQ ID NO:39、SEQ ID NO:40、又はSEQ ID NO:42を含む軽鎖可変ドメインを含む、具体例1〜15のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0036

具体例17.重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域がSEQID NO:35、SEQ ID NO:36、又はSEQ ID NO:38として提示されたアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は約100%同一であるアミノ酸配列を含む、具体例1〜16のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0037

具体例18.重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、前記軽鎖可変領域がSEQID NO:39、SEQ ID NO:40、又はSEQ ID NO:42として提示されたアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%o、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は約100%同一であるアミノ酸配列を含む、具体例1〜17のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0038

具体例19.モノクローナル抗体が単一ドメイン抗体である、具体例1〜18のいずれか一つのモノクローナル抗体。

0039

具体例20.モノクローナル抗体がIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、これらの変異体、又はこれらの組合せからなる群から選択される、具体例1〜19のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0040

具体例21.モノクローナル抗体がヒトIgG1抗体である、具体例20のモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0041

具体例22.モノクローナル抗体がヒトIgG2又はヒトIgG4アイソタイプ抗体を含む、具体例20のモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0042

具体例23.Fc機能がない不変領域をさらに含む、具体例1〜22のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0043

具体例24.キメラ抗体、ヒト抗体、又はヒト化抗体である、具体例1〜23のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分。

0044

具体例25.モノクローナル抗体が、(i)SEQID NO:57、SEQ ID NO:58、又はSEQ ID NO:60を含む重鎖;及び(ii)SEQ ID NO:61、SEQ ID NO:62、又はSEQ ID NO:64を含む軽鎖を含む、具体例1〜24のいずれか一つのモノクローナル抗体。

0045

具体例26.その抗原結合部分がFab、Fab’、F(ab’)2、Fv、又は単鎖Fv(scFv)である、具体例1〜25のいずれか一つのその抗原結合部分。

0046

具体例27.第2結合部分を有する分子に連結された具体例1〜26のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分を含む二重特異性分子

0047

具体例28.SEQID NO:5、6、9、又は10と少なくとも90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は約100%同一であるアミノ酸配列から本質的に構成されるか構成される配列相同性19を有するヒトファミリ、メンバーA5(FAM19A5)エピトープであり、前記エピトープは、(i)SEQ ID NO:35、SEQ ID NO:36、又はSEQ ID NO:38を含む重鎖可変ドメイン、及び(ii)SEQ ID NO:39、SEQ ID NO:40、又はSEQ ID NO:42を含む軽鎖可変ドメインを含む基準抗体に特異的に結合することができるエピトープ。

0048

具体例29.具体例1〜26のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分、具体例27の二重特異性分子、又は具体例28のエピトープを暗号化する核酸。

0049

具体例30.具体例29の核酸を含むベクター

0050

具体例31.遺伝子治療法に使うための、具体例30のベクター。

0051

具体例32.具体例30の発現ベクターによって形質転換された細胞。

0052

具体例33.製剤に連結された、具体例1〜26のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分又は具体例27の二重特異性分子を含む免疫抱合体

0053

具体例34.(i)具体例1〜26のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分、又は具体例33の免疫抱合体、及び(ii)担体を含む組成物。

0054

具体例35.(i)具体例1〜26のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分、又は具体例27の二重特異性分子、及び(ii)使用説明書を含むキット

0055

具体例36.具体例28のエピトープで非ヒト動物免疫化する段階、及び抗体、又はその抗原結合部分を生成する段階を含む、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分の製造方法。

0056

具体例37.適切な条件ので具体例32の細胞を培養する段階、及び抗体又はその抗原結合部分を分離する段階を含む、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分の生成方法

0057

具体例38.線維症の開始が遅延されるように具体例1〜26のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分、具体例27の二重特異性分子、又は具体例33の免疫抱合体を投与する段階を含む、治療が必要な対象の線維症を減少、反転、及び/又は予防する方法。

0058

具体例39.具体例1〜26のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分、具体例27の二重特異性分子、又は具体例33の免疫抱合体を対象に投与する段階を含み、過剰のECMの形成が減少する、治療が必要な対象の過度な細胞外基質(ECM)の形成を減少させる方法。

0059

具体例40.具体例1〜26のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分、具体例27の二重特異性分子、又は具体例33の免疫抱合体を対象に投与する段階を含む、治療が必要な対象の肝癌肺癌腎癌乳房癌、及び/又は膓癌を予防、改善、又は治療する方法。

0060

具体例41.肝癌が肝細胞癌である、具体例40の方法。

0061

具体例42.具体例1〜26のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分、具体例27の二重特異性分子、又は具体例33の免疫抱合体を対象に投与する段階を含む、治療が必要な対象の線維症に関連する肝癌、肺癌、腎癌、乳房癌、及び/又は膵膓癌を予防、改善、又は治療する方法。

0062

具体例43.線維症は、肝線維症肺線維症腎臓線維症、骨髓線維症、膵膓線維症、皮膚線維症、心臓線維症動脈線維症、関節線維症、乳房線維症、筋肉線維症、後腹膜線維症甲状腺線維症、リンパ節線維症、膀胱線維症、及び/又は胸膜胸膜線維症を含む、具体例38又は42の方法。

0063

具体例44.モノクローナル抗体又はその抗原結合部分は、静脈内、経口、非経口髄腔内、脳室内、皮下、又は心室経路を介して投与される、具体例38〜43のいずれか一つの方法。

0064

具体例45.対象はヒトである、具体例38〜44のいずれか一つの方法。

0065

具体例46.具体例1〜26のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分、具体例27の二重特異性分子、又は具体例33の免疫抱合体を対象から獲得したサンプルと接触させる段階を含む、治療が必要な対象からのサンプルのFAM19A5の水準を測定する方法。

0066

具体例47.FAM19A5の水準が基準サンプルと比較して対象のサンプルで増加する、具体例46の方法。

0067

具体例48.具体例1〜26のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分、具体例27の二重特異性分子、又は具体例33の免疫抱合体を対象から獲得したサンプルと接触させる段階を含む、診断が必要な対象の線維症を診断する方法。

0068

具体例49.線維症は肝又は肺の線維症である、具体例48の方法。

0069

具体例50.FAM19A5の水準が線維症がない対象の基準サンプルのFAM19A5の水準と比較して対象のサンプルで増加する、具体例48又は49の方法。

0070

具体例51.具体例1〜26のいずれか一つのモノクローナル抗体又はその抗原結合部分、具体例27の二重特異性分子、又は具体例33の免疫抱合体を対象から獲得したサンプルと接触させる段階を含む、診断が必要な対象の線維症を有する腫瘍を診断する方法。

0071

具体例52.FAM19A5の水準が腫瘍のい対象の基準サンプルのFAM19A5の水準と比較して対象のサンプルで増加する、具体例51の方法。

0072

具体例53.サンプルは、血液、血清血漿脳脊髄液組職生検器官生検、又はこれらの組合せである、具体例46〜52のいずれか一つの方法。

0073

具体例54.サンプルは新鮮腫瘍サンプル凍結された腫瘍サンプル、又はホルマリン固定パラフィン包埋サンプルである、具体例46〜52のいずれか一つの方法。

0074

具体例55.接触段階は分析を行う段階を含む、具体例46〜52のいずれか一つの方法。

0075

具体例56.分析はウエスタンブロット分析、スロットブロット分析、酵素結合免疫吸着測定分析(ELISA)、放射免疫測定分析(RIA)、フローサイトメトリー基盤免疫蛍光分析(FACS)、質量分光法表面プラズモン共鳴(SPR)、又はこれらの組合せを含む、具体例54の方法。

0076

〔図面の簡単な説明〕
図1〕ヒトFAM19A5ポリペプチド上でのエピトープF1−F6(BSAにコンジュゲートされた)のアミノ酸配列とこれらの位置を示す。これらの相異なるエピトープ断片の大きさは括弧内に表示する。

0077

図2〕抗FAM19A5抗体1−65、2−13、及び3−2の結合に対するELISA結果を示す。3−2抗体の場合、二つの相異なるアイソタイプ、すなわちヒトIgG1(“h3−2”)及びマウスIgG1(“m3−2”)が示される。各抗体に対して、第1、第2、第3、第4、第5、及び第6棒(左側から始めて)はそれぞれエピトープ断片F1、F2、F3、F4、F5、及びF6に対する結合を表示する。右側から最も遠くある棒は陽性対照群(すなわち、Hisタグを有するFAM19A5タンパク質)である。正確なO.D.値が各棒上に表示される。

0078

図3A図3C〕次の13個の相異なるFAM19A5エピトープF2断片突然変異ペプチドに対する抗FAM19A5抗体3−2及び1−28の結合に対するELISA結果を示す:(i)F2−01−BSA(#1)、(ii)F2−02−BSA(#2)、(iii)F2−03−BSA(#3)、(iv)F2−04−BSA(#4)、(v)F2−05−BSA(#5)、(vi)F2−06−BSA(#6)、(vii)F2−07−BSA(#7)、(viii)F2−08−BSA(#8)、(ix)F2−09−BSA(#9)、(x)F2−10−BSA(#10)、(xi)F2−11−BSA(#11)、(xii)F2−12−BSA(#12)、及び(xiii)F2−13−BSA(#13)。図3AはヒトIgG1アイソタイプを有する3−2抗体に対する結果を示す。図3BはマウスIgG1アイソタイプを有する3−2抗体に対する結果を示す。図3Cは1−28抗体に対する結果を示す。正確なO.D.値は各棒上に表示される。

0079

図4〕FAM19Aファミリの相異なるメンバー(すなわち、FAM19A1−5)のアミノ酸整列を示す。メンバーの中で最大のアミノ酸多様性を有する領域をボックスで表示し、EP1〜EP8で示す。IgG抗体(“IgGのみ”)は対照群として提示される。y軸はO.D.値を提供する。

0080

図5〕FAM19A5突然変異M1〜M8に対する抗FAM19A5抗体1−65、1−28、2−13、及び3−2の結合に対するELISA結果を示す。各抗体に対して、8個の棒は突然変異M1〜M8に相当する(左側から右側へ)。

0081

〔図6A〕相異なる抗FAM19A5抗体間の交差競合を評価するために使用された2部位サンドイッチELISA分析の図解を示す。

0082

〔図6B〕6個の相異なる抗FAM19A5抗体、すなわち1−65、P2−A03、P2−F11、13B4、2−13、及び3−2に対する交差競合分析の結果を示す。用語“S/N”は信号対ノイズの比を意味し、これは次のように測定される:[10ng/mL抗原のO.D.]/[0ng/mL抗原のO.D.]。灰色ボックスは交差競合を示す(すなわち、2以下のS/N比)。

0083

図7A及び図7B〕FAM19A5に対するいくつかの抗FAM19A5抗体の結合に対するELISA結果を示す。次の抗体に対する結果が表示される:1−65、13B4、13F7、1−28、2−13、3−2、P1−A03、P1−A08、P1−D03、P1−F02、P1−G09、P2−A01、P2−A03、P2−C12、P2−F07、及びP2−F11(左側から右側へ)。図7Aは抗FAM19A5抗体の多様な濃度に対する結果を棒グラフで示したものである。図7Bは相異なる抗FAM19A5抗体のKd(nM)を表示する。

0084

図8胆管結紮(BDL)によって誘発された肝線維症を有するラット(n=5)(“疾患モデル”)の血清中のFAM19A5タンパク質の水準を元気なラット(“正常”)(n=3)と比較したものを示す。FAM19A5タンパク質の水準は正常対照群の動物で観察された水準に対して倍数変化で表示される。“*”は正常対照群動物と比較して統計的に有意な差(p<0.005)を示す。

0085

図9〕3mg/kgブレオマイシン気管内注射によって誘発された特発性肺線維症を有するラット(n=5)(“疾患モデル”)の血清中のFAM19A5タンパク質の水準を元気なラット(“正常”)(n=5)と比較したものを示す。FAM19A5タンパク質の水準は正常対照群動物で観察された水準に比べて倍数変化で表示される。“*”は正常対照群動物と比較して統計的に有意な差(p<0.005)を示す。

0086

図10〕肝線維症、例えば肝硬変が確認されたヒト患者患者#1−10)と元気な個体(正常#1−3)の血清中のFAM19A5タンパク質水準の倍数変化を示す。各棒グラフ上に提示された具体的な値は元気な個体の血清から検出されたFAM19A5タンパク質の平均濃度に対する倍数変化を示す。

0087

図11〕対照群抗体(“NHI”)又は抗FAM19A5抗体(“1−65”、“3−2”、及び“1−28”)で治療された心筋梗塞発動物での左心室組職のH&E(ヘマトキシリン及びエオシン)染色を比較したものを示す。元気な動物(すなわち、非心梗塞誘発、“ナイーブ”)が追加対照群として使われた。

0088

〔図12A及び図12B〕心筋梗塞誘発動物の左心室組職でのコラーゲン蓄積を比較したものを示す。心筋梗塞誘発動物は、対照群抗体(“NHI”)又は抗FAM19A5抗体(“1−65”、“3−2”、及び”1−28”)のいずれか一つが投与された。元気な動物(すなわち、非心筋梗塞誘発、“ナイーブ”)が追加対照群として使われた。図12Aはマッソントリクローム染色を使ったコラーゲン蓄積を示す。図12Bは全体左心室領域に対する線維性領域の比率でコラーゲン蓄積(すなわち、線維性領域)を示す。データは平均±S.D.で表示される(n=グループ当たり5〜8)。棒上の“***/**”は“ナイーブ”グループ(元気な動物)と比較して統計的に有意な差を示す(それぞれp<0.001、p<0.05)。棒上の“#”は”NHI“グループ(心筋梗塞誘発+対照群抗体)と比較して統計的に有意な差を示す(p<0.05)。

0089

図13〕3人の相異なる肝癌患者肝生検でのFAM19A5タンパク質発現の免疫組職化学分析を示す。図示のように、各患者は多様な程度の線維症を有する:(i)段階#0(左側カラム)、(ii)段階#2(中間カラム)、及び(iii)段階#4(右側カラム)。下側列は上側列でボックスで表示された領域をより大きく拡大したものである。矢印はFAM19A5−陽性肝星細胞の例を表示する。

0090

〔図14A〕動物の体重(g)を時間の関数として示す(接種後経過週)。動物の一部はHep3B細胞のみ接種され、正常ヒト兔疫グロブリン(円、グループ:“Hep3B+NHI”、n=3)又は抗FAM19A5抗体(閉ボックス、グループ:“Hep3B+FAM19A5 Ab”、n=3)のいずれか一つで治療された。他の動物はHep3B細胞とヒトの肝星細胞(HHSteC)の両者が接種され、正常ヒト兔疫グロブリン(ダイヤモンド、グループ:“Hep3B+HHSteC+NHI”、n=3)又は抗FAM19A5抗体(開ボックス、グループ:“Hep3B+HHSteC+FAM19A5 Ab”、n=3)のいずれか一つで治療された。データは平均±S.D.で表示される。

0091

〔図14B〕相異なるグループの動物で観察された平均腫瘍体積を時間の関数として示す(接種後経過週)。図示したグループは図14Aで説明したものと同一である。腫瘍体積は次の式によって計算された:0.5×長さ×幅2=腫瘍体積(mm3)。データは平均±S.D.で表示される。

0092

〔図14C及び図14D〕接種後42日目に図14Aで説明した動物から分離された腫瘍の写真撮影イメージ及び重量(g)をそれぞれ示す。図14Cで、(i)左上側は“Hep3B+NHI”グループ(n=2)からの腫瘍;(ii)右上側は“Hep3B+HHSteC+NHI”グループ(n=2)からの腫瘍;(iii)左下側は“Hep3B+FAM19A5 Ab”グループ(n=3)からの腫瘍;(iv)右下側は“Hep3B+HHSteC+FAM19A5 Ab”グループ(n=3)からの腫瘍である。図14Dは相異なるグループから分離された腫瘍の平均重量(g)を示す。

0093

〔図15A及び図15B〕外傷性脳損傷後の反応性神経膠症に対する抗FAM19A5抗体の効果を示す。図15Aは相異なる抗FAM19A5抗体で治療された動物の脳組職の損傷された領域の代表的な免疫組職化学イメージを提供する:(i)1−65(2/4)(第1列);(ii)1−28(第2列);(iii)2−13(第3列);及び(iv)3−2(第4列)。脳組職切片はGFAP(グリア細胞繊維性酸性タンパク質、緑色)及びネスチン(赤色)で染色された。これらは脳損傷後の反応性星状膠細胞で誘発されると知られている。点線(白色)はTBIに露出された後の病巣境界を表示する。図15Bは1−65、1−28、2−13、及び3−2抗FAM19A5抗体で治療された動物のTBI病巣の中心からGFAP−及び/又はネスチン−陽性星状膠細胞の平均距離を提供する。

0094

〔図16A〕抗体投与スケジュール及び膠芽腫癌細胞をマウスに頭蓋内注射することを描いた図解を提供する。

0095

〔図16B〕組職サンプルの透明性を評価するCLARITYを使って膠芽細胞腫動物モデルで抗FAM19A5抗体の坑癌効果を評価したものを示す。ヒトIgG対照群抗体(左側)又は抗FAM19A5抗体(右側)のいずれか一つで治療された動物から収去された脳の不透明な腫瘍領域は点線で表示される。

0096

〔図17A及び図17B〕ヘマトキシリン及びエオシン(H&E)染色を使って膠芽細胞腫動物モデルの抗FAM19A5抗体の坑癌効果を評価したものを示す。図17Aは対照群ヒトIgG抗体(上側列)又は抗FAM19A5抗体(下側列)のいずれか一つで治療された動物からの脳組職切片の4個の代表的なH&E染色イメージを提供する。膠芽細胞腫はこのイメージの暗領域に相当する。図17Bは対照群のパーセントとしてデータを提供することにより図17Aに提示されたデータを定量する。黒色棒は(ヒトIgG抗体で治療された)対照群に相当する。灰色棒は抗FAM19A5抗体で治療されたグループに相当する。x軸の数字は図17Aに示した代表イメージに相当する。

0097

〔図18A〜図18D〕Hoechst核染色を使って膠芽細胞腫動物モデルの抗FAM19A5抗体の坑癌効果を評価したものを示す。図18Aは対照群ヒトIgG抗体(上側列)又は抗FAM19A5抗体(下側列)で治療された動物から4個の代表的な脳組職切片のイメージを示す。各イメージで、薄い灰色領域は腫瘍に相当する。図18Bは図18Aの4個の代表的な脳組職切片で測定された腫瘍内の細胞数(Hoeschst陽性染色)(“スポット数”)及び腫瘍体積(“体積”)に対する数値を示した表を提供する。図18C(細胞数)及び18D(腫瘍体積)は図18Bに提示されたデータをグラフで示したものである。図18C及び図18Dで、データは対照群動物で観察された相応する値の%として表示される。x軸の数字は図18Aの代表脳組職切片に相当する。黒色棒は対照群ヒトIgG抗体で治療された動物に相当する。灰色棒は抗FAM19A5抗体で治療された動物に相当する。

0098

〔図19A及び図19B〕膠芽細胞腫マウスモデルの血管正常化に対する抗FAM19A5抗体の効果を示す。図19Aは対照群ヒトIgG抗体(左側イメージ)又は抗FAM19A5抗体(右側イメージ)で治療された動物から分離された脳の類似領域内でのCD31発現(血管マーカー)の免疫組職化学分析を提供する。図19Aで、白色点線は膠芽細胞腫の外部境界を表示する。図19Bは図19Aの代表領域の拡大図を提供する。

0099

〔図20A及び図20B〕膠芽細胞腫マウスモデルの腫瘍へのマクロファージの浸潤に対する抗FAM19A5抗体の効果を示す。図20Aは対照群ヒトIgG抗体(上側イメージ)又は抗FAM19A5抗体(下側イメージ)で治療されたマウスの膠芽細胞腫のIbal発現(マクロファージマーカー)の免疫組職化学イメージを提供する。図20Bは図20Aに示さしたイメージで観察されたマクロファージの体積を比較した結果である。

0100

図21〕対照群ヒトIgG抗体(上側列)又は抗FAM19A5抗体(下側列)のいずれか一つで治療されたラット神経膠腫モデルの脳のMRIスキャンイメージを示す。これらのイメージは次のような腫瘍の多様な特性を示す:(i)T2−形態学的分析;(ii)R2−流体含量;(iii)CBV−脳血管体積;(iv)EnhRate(増強率)及びIAUC30(30秒での曲線下の初期面積)−組職透過性。このイメージで、腫瘍は黒色点マークで表示される。

0101

図22〕マウス脳癌モデルで、生存に対する抗FAM19A5抗体の効果を示す。黒色円はヒトIgG対照群抗体で治療された動物を示す。白色円は抗FAM19A5抗体で治療された動物を示す。

0102

〔発明を実施するための形態〕
配列相同性19を有するヒトファミリ、メンバーA5に特異的に結合し、本発明に開示される特性の一つ以上を示す分離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合部分が本発明に開示され、前記特性は、例えば線維症の減少、反転、遅延及び/又は予防、過度な細胞外基質(ECM)形成の減少、腫瘍の成長又は進行の遅延、酵素結合免疫吸着測定分析(ELISA)によって測定されたとき、10nM以下のKDで可溶性ヒトFAM19A5に結合、ELISAによって測定されたとき、10nM以下のKDで膜結合ヒトFAM19A5に結合、反応性神経膠症開始の減少、反転、遅延及び/又は予防、反応性星状膠細胞の過度な増殖の抑制、ニューロカン及びニューロン−グリア抗原2(NG2)を含むコンドロイチン硫酸プロテオグリカン発現の減少、ニューロンの核のc−fos及びpERK発現の増加、ニューロンの生存促進、ニューロンでGAP43発現の増加、及び軸索の再成長の促進である。

0103

本発明に開示される内容の容易な理解のために、多数の用語及び文句が定義される。追加的な定義は詳細な説明全般で提示される。

0104

I.定義
本発明全般で、用語“1個の”又は“ある”存在はその存在の1個以上を意味する;例えば“1個の抗体”は1個以上の抗体を示すものとして理解される。このように、用語“1個の”(又は“ある”)、“1個以上の”及び“少なくとも1個の”は本発明で互いに交換して使われることができる。

0105

また、“及び/又は”は、本発明で使用する場合、2個の明示した特徴又は成分のそれぞれが残りの1個とともに又は単独で具体的に開示されるものに解釈されなければならない。よって、“A及び/又はB”のような文句で使用された用語“及び/又は”は“A及びB”、“A又はB”、“A”(単独)、及び“B”(単独)を含もうとするものである。同様に、“A、B及び/又はC”のような文句で使用された用語“及び/又は”はA、B及びC;A、B又はC;A又はC;A又はB;B又はC;A及びC;A及びB;B及びC;A(単独);B(単独);及びC(単独)の様態をそれぞれ含もうとするものである。

0106

ある様態が“含む”とともに提示されれば“構成される”及び/又は“本質的に構成される”の観点で説明された他の類似した様態も提供されるものに理解される。

0107

他に定義しない限り、本発明で使用される全ての技術及び科学用語は本発明が属する当業者に通常に理解されるものと同じ意味を有する。例えば、文献(the Concise Dictionary of Biomedicine and Molecular Biology (Juo, Pei-Show, 2nd ed., 2002,CRCPress); the Dictionary of Cell and Molecular Biology (3rd ed., 1999, Academic Press); 及び the Oxford Dictionary Of Biochemistry And Molecular Biology (Revised, 2000, Oxford University Press))は本発明で使用される大部分の用語に対する一般的な辞書的意味を当業者に提供する。

0108

単位、接頭辞及び記号国際単位系(Systeme International deUnites(SI))で承認された形態に表示される。数値範囲はその範囲を限定する数字を包括的に含む。特に指示しない限り、アミノ酸配列はアミノからカルボキシの方向に左側から右側に書かれる。本発明に提供された表題は本発明の多様な様態の制限ではなく、これらは全体的に明細書を参照することができる。よって、以下で定義される用語はその全体が明細書を参照してより充分に定義される。

0109

用語“約”はおよそ、概略で、前後の、又はある領域内を意味するために本発明で使われる。用語“約”が数値範囲とともに使われるとき、それは提示された数値の上下に境界を拡張させることによって該当範囲を変形する。一般的に、用語“約”は、例えば上に又は下に(より高く又はより低く)10パーセントの変動まで言及された値の上下に数値を変形することができる。

0110

用語“配列相同性19を有するファミリ、メンバーA5”又は“FAM19A5”は5個の高度の相同性のタンパク質のTAFAファミリ(FAM19ファミリともいう)に属するタンパク質をいい、脳と脊髄で主に発現する。また、FAM19A5はTAFA5又はケモカイン類似タンパク質TAFA−5とも知られている。

0111

ヒトにおいて、FAM19A5を暗号化する遺伝子は染色体22に位置する。3種のヒトFAM19A5(UniProt:Q7Z5A7)アイソフォームがあり、これらは次のように選択的スプライシングによって生成されると思われる:アイソフォーム1(UniProt:Q7Z5A7−1)、これは132個のアミノ酸で構成される;アイソフォーム2(UniProt:Q7Z5A7−2)、これは125個のアミノ酸で構成される;及びアイソフォーム3(UniProt:Q7Z5A7−3)、これは53個のアミノ酸で構成される。ヒトFAM19A5タンパク質は膜結合形態と可溶性(分泌された)形態として存在すると思われる。アイソフォーム1は1個の膜貫通領域を有する膜タンパク質であると思われる。アイソフォーム2は分泌されたタンパク質(可溶性)として文献(Tang T. Y. et al., Genomics 83(4):727-34 (2004))に報告されており、アミノ酸位置1−25にシグナルペプチドを含む。アイソフォーム3はESTデータに基づいて予想される。以下は3種の公知のヒトFAM19A5アイソフォームのアミノ酸配列である。

0112

(I)アイソフォーム1(UniProt:Q7Z5A7−1、膜貫通タンパク質):このアイソフォームを標準配列として選択された。

0113

0114

(II)アイソフォーム2(UniProt:Q7Z5A7−2、可溶性タンパク質):

0115

0116

(III)アイソフォーム3(UniProt:Q7Z5A7−3):

0117

0118

用語“FAM19A5”は細胞によって自然に発現するFAM19A5の任意の変異体又はアイソフォームを含む。よって、本発明に開示される抗体は同種の相異なるアイソフォーム(例えば、ヒトFAM19A5の相異なるアイソフォーム)と交差反応することができるか、又はヒト以外の種のFAM19A5(例えば、マウスFAM19A5)と交差反応することができる。もしくは、抗体はヒトFAM19A5に特異的であり得、他の種とは交差反応性を示すことができないこともある。FAM19A5、又はその任意の変異体及びアイソフォームはこれらを自然に発現する細胞又は組職から分離されるか又は組み換え方式で生成されることができる。ヒトFAM19A5を暗号化するポリヌクレオチドGenBank受託番号No.BC039396を有し、次の配列を有する:

0119

0120

用語“抗体”及び“抗体ら”は当該分野の用語であり、本発明で相互交換して使用することができ、抗原に特異的に結合する抗原結合部位を有する分子を意味する。本発明で使用される用語は全ての抗体及び任意の抗原結合断片(すなわち、“抗原結合部分”)又はこれらの単鎖を含む。一具体例において、“抗体”はジスルフィド結合によって相互連結された少なくとも2個の重鎖(H)と2個の軽鎖(L)を含む糖タンパク質、又はその抗原結合部分を意味する。他の具体例において、“抗体”は単一可変領域、例えばVHHドメインを含む単鎖抗体を意味する。各重鎖は重鎖可変領域(本発明ではVHと略記する)と重鎖不変領域からなる。特定の自然発生抗体において、重鎖不変領域は3個のドメインCH1、CH2及びCH3からなる。特定の自然発生抗体において、各軽鎖は軽鎖可変領域(本発明ではVLと略記する)と軽鎖不変領域からなる。軽鎖不変領域は1個のドメインCLからなる。

0121

VH及びVL領域フレームワーク領域(FR)と称する、より保存性の領域が散在する、相補性決定領域(CDR)と称する、超可変性領域にさらに細分されることができる。それぞれのVH及びVLは3個のCDRと4個のFRからなり、これらはFR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、及びFR4の順にアミノ末端からカルボキシ末端に向かって配列される。重鎖及び軽鎖の可変領域は抗原と相互作用する結合ドメインを含む。抗体の不変領域は、免疫システムの多様な細胞(例えば、エフェクター細胞)及び正統補体ステムの第1成分(C1q)を含む宿主組職又は因子と兔疫グロブリンの結合を媒介することができる。

0122

用語“Kabatナンバリング”及び類似の用語は当該分野で認められており、抗体、又はその抗原結合部分の重鎖及び軽鎖可変領域でアミノ酸残期をナンバリングするシステムを意味する。特定の様態で、抗体のCDRはKabatナンバリングシステムによって決定されることができる(例えば、Kabat EA & Wu TT (1971) Ann NY Acad Sci 190: 382-391 and Kabat EA et al., (1991) Sequences of Proteins of Immunological Interest, Fifth Edition, U.S. Department of Health and Human Services, NIH Publication No. 91-3242参照)。Kabatナンバリングシステムを使えば、抗体重鎖分子内でCDRは典型的にアミノ酸位置31〜35(これは選択的に35以後に1個又は2個の追加のアミノ酸を含むことができる;Kabatナンバリング方式で35A及び35Bと言及される)(CDR1)、アミノ酸位置50〜65(CDR2)、及びアミノ酸位置95〜102(CDR3)に存在する。Kabatナンバリングシステムを使えば、抗体軽鎖分子内でCDRは典型的にアミノ酸位置24〜34(CDR1)、アミノ酸位置50〜56(CDR2)、及びアミノ酸位置89〜97(CDR3)に存在する。特定の具体例において、本発明で説明される抗体のCDRはKabatナンバリング方式で決定された。

0123

文句“Kabatによるアミノ酸位置ナンバリング”、“Kabat位置”及びこれらの文法的変異は文献(Kabat et al., Sequences of Proteins of Immunological Interest, 5th Ed. Public Health Service, National Institutes of Health, Bethesda, Md. (1991))で抗体編成の重鎖可変領域又は軽鎖可変領域に対して使用されたナンバリングシステムを意味する。このナンバリングシステムを使えば、実際の線形アミノ酸配列はより少ない又は追加のアミノ酸を含むことができる。これは可変領域のFW又はCDRの短縮、又はFW又はCDRへの挿入に相当する。例えば、重鎖可変領域はH2の残期52以後の単一アミノ酸挿入(Kabatによれば、残期52a)及び重鎖FW残期82以後の挿入された残期(例えば、Kabatによれば、残期82a、82b、及び82cなど)を含むことができる(表1b参照)。

0124

0125

残期のKabatナンバリングは“標準”Kabatナンバリングされた配列と抗体配列の相同性領域で整列によって特定の抗体に対して決定されることができる。Chothiaはその代わりに構造ループの位置を言及する(Chothia and Lesk, J. Mol. Biol. 196:901-917 (1987))。ChothiaCDR−H1ループの端部はKabatナンバリング慣例を用いてナンバリングされたとき、ループの長さによってH32〜H34の範囲で変わる(これは、Kabatナンバリング方式がH35AとH35Bに挿入を位置させるからである;35Aも35Bも存在しなければ、ループは32で終わる;35Aのみ存在すれば、ループは33で終わる;35Aと35Bが共に存在すれば、ループは34で終わる)。AbM超可変領域はKabat CDRとChothia構造ループ間の妥協点を表示し、Oxford MolecularのAbM抗体モデリングソフトウェアによって使われる。

0126

IVIGT(ImMunoGeneTics)はCDRを含む兔疫グロブリン可変領域に対するナンバリングシステムを提供する。例えば、文献(Lefranc, M.P. et al, Dev. Comp. Immunol. 27: 55-77(2003))を参考し、これは本発明に参照することにより組み込まれる。EVIGTナンバリングシステムは5,000個を超える配列の整列、構造データ、及び超可変ループの特性化に基づいており、全ての種に対して可変領域とCDR領域の容易な比較ができるようにする。IMGTナンバリングスキーマによれば、VH−CDR1は位置26〜35にあり、VH−CDR2は位置51〜57にあり、VH−CDR3は位置93〜102にあり、VL−CDR1は位置27〜32にあり、VL−CDR2は位置50〜52にあり、VL−CDR3は位置89〜97にある。

0127

本発明で論議される全ての重鎖不変領域アミノ酸位置に対し、ナンバリングは配列化した最初のヒトIgG1である骨髄腫タンパク質EUのアミノ酸配列を説明した文献(Edelman et al., 1969, Proc. Natl. Acad. Set USA 63(1):78-85)で最初に説明されたEUインデックスによる。また、EdelmanらのEUインデックスは文献(Kabat et al., 1991, Sequences of Proteins of Immunological Interest, 5th Ed., United States Public Health Service, National Institutes of Health, Bethesda)にも提示されている。よって、文句“Kabatに提示されたEUインデックス”又は“KabatのEUインデックス”及び“Kabatに提示されたEUインデックスによる位置”及びこれらの文法的変異はKabat 1991に提示されたもののようなEdelmanらのヒトIgG1EU抗体に基づく残期ナンバリングシステムを意味する。

0128

可変領域(重鎖及び軽鎖の両者)及び軽鎖不変領域アミノ酸配列に使用されるナンバリングシステムはKabat 1991に提示されたものである。

0129

抗体は兔疫グロブリン分子の任意のタイプ(例えば、IgG、IgEIgMIgDIgA又はIgY)、任意のクラス(例えば、IgD、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1又はIgA2)、又は任意のサブクラス(例えば、ヒトでIgG1、IgG2、IgG3及びIgG4;及びマウスでIgG1、IgG2a、IgG2b及びIgG3)を有することができる。兔疫グロブリン、例えばIgG1はいくつかのアロイブとして存在し、これらは多くても少数のアミノ酸が互いに異なる。本発明に開示される抗体は、通常知られたアイソタイプ、クラス、サブクラス、又はアロタイブのいずれかから由来することができる。特定の具体例において、本発明に開示される抗体はIgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4サブクラス又はこれらの任意のハイブリッドである。特定の具体例において、抗体はヒトIgG1サブクラス又はヒトIgG2又はヒトIgG4サブクラスのものである。

0130

“抗体”は、例として、自然発生及び非自然発生抗体;モノクローナル及びポリクローナル抗体キメラ及びヒト化抗体;ヒト及び非ヒト抗体、完全合成抗体;単鎖抗体;単一特異的抗体;(二重特異性抗体を含む)多重特異的抗体;2個の重鎖と2個の軽鎖分子を含む四量体抗体;抗体軽鎖モノマー;抗体重鎖モノマー;抗体軽鎖二量体;抗体重鎖二量体;抗体軽鎖−抗体重鎖対;細胞内抗体ヘテロ結合抗体;1価抗体ラクダ化抗体;アフィボディー;(例えば、抗抗Id抗体を含む)抗イディオタイプ(抗Id)抗体、及び充分に抗原結合することができる単一モノマー可変抗体ドメイン(例えば、VHドメイン又はVLドメイン)からなる結合分子を含む単一ドメイン抗体(sdAb)を含む(Harmen M. M. and Haard H. J. Appl Microbiol Biotechnol. 77(1): 13-22 (2007)参照)。

0131

本発明で使用される用語抗体の“抗原結合部分”は抗原(例えば、ヒトFAM19A5)に特異的に結合する能力を保有した抗体の1個以上の断片を意味する。このような“断片”は、例えば、約8〜約1500個のアミノ酸の長さ、適切には約8〜約745個のアミノ酸の長さ、より適切には約8〜約300個、例えば約8〜約200個のアミノ酸、又は約10個〜約50又は100個のアミノ酸の長さである。抗体の抗原結合機能全長抗体の断片によって遂行されることができるというのが明かされた。抗体、例えば、本発明で説明される抗FAM19A5抗体の“抗原結合部分”と言う用語に含まれる結合断片の例は、(i)VL、VH、CL、及びCH1ドメインからなる1価断片であるFab断片;(ii)ヒンジ領域でジスルフィドブリッジによって連結された2個のFab断片を含む2価断片であるF(ab’)2断片;(iii)VH及びCH1ドメインからなるFd断片;(iv)抗体の単一腕のVL及びVHドメインからなるFv断片、及びジスルフィド連結されたFvs(sdFv);(v)VHドメインからなるdAb断片(Ward et ( a1l9.8, 9) Nature 341:544- 546);及び(vi)分離された相補性決定領域(CDR)又は(vii)合成リンカーによって選択的に連結されることができる2個以上の分離されたCDRの組合せを含む。また、Fv断片の2個のドメインであるVLとVHは別個の遺伝子によってコーディングされるが、これらは合成リンカーによって、組み換え方法を使用して、連結されることができる。これにより、VLとVH領域が対を成して1価分子を形成した単一タンパク質鎖となることができる(単鎖Fv(scFv)と言う)(例えば、Bird et al. (1988) Science 242:423-426; and Huston et al. (1988) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 85:5879-5883)参照)。このような単鎖抗体も抗体の“抗原結合部分”という用語内に含まれる。これらの抗体断片は当業者に公知となった従来の技術によって得られ、断片は無損傷抗体と同一の方式で有用にスクリーニングされる。抗原結合部分は組み換えDNA技術によって、又は無損傷兔疫グロブリンの酵素又は化学切断によって生成されることができる。

0132

本発明で使用される用語“可変領域”又は“可変ドメイン”は当該分野で通常に互いに交換して使われる。可変領域は典型的に抗体の一部分、一般的に軽鎖又は重鎖の一部分、典型的に成熟した重鎖においてアミノ末端約110〜120個のアミノ酸と成熟した軽鎖において約90〜115個のアミノ酸を意味し、これらは抗体別に配列が広範囲に異なり、特定抗原に対する特定抗体の結合及び特異性のため使われる。配列変動性は相補性決定領域(CDR)と呼ばれる領域に集中し、可変領域でより高度に保存された領域はフレームワーク領域(FR)と呼ばれる。

0133

軽鎖及び重鎖のCDRは抗原と抗体の相互作用及び特異性を主に担当すると思われる。特定の具体例において、可変領域はヒト可変領域である。特定の具体例において、可変領域はげ歯類又はネズミ科CDRとヒトフレームワーク領域(FR)を含む。特定の具体例において、可変領域は霊長類(例えば、非ヒトの霊長類)可変領域である。特定の具体例において、可変領域はげっ歯類又はネズミ科CDRと霊長類(例えば、非ヒトの霊長類)フレームワーク領域(FR)を含む。

0134

本発明で使用される用語“重鎖”は、抗体に関連して使われるとき、不変ドメインのアミノ酸配列に基づいて、任意の相異なるタイプ、例えばアルファ(α)、デルタ(δ)、エプシロン(ε)、ガンマ(γ)及びミュー(μ)を意味することができ、これらはそれぞれIgGのサブクラス、例えばIgG1、IgG2、IgG3及びIgG4を含めて、抗体のIgA、IgD、IgE、IgG及びIgMクラスを発生させる。

0135

本発明で使用される用語“軽鎖”は、抗体に関連して使われるとき、不変ドメインのアミノ酸配列に基づいて任意の相異なるタイプ、例えばカッパκ)及びラムダ(λ)を意味することができる。軽鎖アミノ酸配列は当該分野によく知られている。特定の具体例において、軽鎖はヒト軽鎖である。

0136

用語“VL”及び“VLドメイン”は互いに交換して使われ、抗体の軽鎖可変領域を意味する。

0137

用語“VH”及び“VHドメイン”は互いに交換して使われ、抗体の重鎖可変領域を意味する。

0138

本発明で使用される用語“不変領域”又は“不変ドメイン”は互いに交換することができ、当該分野での通常の意味を有する。不変ドメインは抗体部分であり、例えば抗体と抗原の結合には直接関与しないがFc受容体との相互作用のような多様なエフェクター機能を示すことができる軽鎖及び/又は重鎖のカルボキシ末端部分である。兔疫グロブリン分子の不変領域は、一般的に兔疫グロブリン可変領域に比べてもっと保存性のアミノ酸配列を有する。

0139

Fc領域”(断片結晶化可能な領域)又は“Fcドメイン”又は“Fc”は免疫システムの多様な細胞(例えば、エフェクター細胞)上に位置するFc受容体又は正統補体システムの第1成分(C1q)との結合を含み、宿主組職又は因子と兔疫グロブリンの結合を媒介する抗体の重鎖のC末端領域を意味する。よって、Fc領域は第1不変領域兔疫グロブリンドメイン(例えば、CH1又はCL)を除いた抗体の不変領域を含む。IgG、IgA及びIgD抗体アイソタイプにおいて、Fc領域は抗体の2個の重鎖の第2(CH2)及び第3(CH3)不変ドメインから来由した2個の同じタンパク質断片を含む;IgM及びIgEFc領域は、各ポリペプチド鎖に3個の重鎖不変ドメイン(CHドメイン2〜4)を含む。IgGの場合、Fc領域は兔疫グロブリンドメインCγ2及びCγ3とCγ1とCγ2間のヒンジを含む。兔疫グロブリン重鎖のFc領域の境界は多様であるが、ヒトIgG重鎖Fc領域は一般的に位置C226又はP230にあるアミノ酸残期(又はこれら2個のアミノ酸間のアミノ酸)から重鎖のカルボキシ末端まで延びるのように限定され、ここでナンバリングはKabatのEUインデックスによる。ヒトIgG Fc領域のCH2ドメインは約アミノ酸231から約アミノ酸340まで延び、CH3ドメインはFc領域でCmドメインのC末端側に位置する。それはIgGの約アミノ酸341から約アミノ酸447まで延びる。本発明で使用されるFc領域は任意のアロタイブ変異体を含む自生配列Fc、又は変異体Fc(例えば、非自然発生Fc)であり得る。また、Fcは分離された状態の領域を意味するか又は“Fc融合タンパク質”(例えば、抗体又は免疫付着(immunoadhesion))とも言う、“Fc領域を含む結合タンパク質”のような、Fcを含むタンパク質ポリペプチドに関連した領域を意味する。

0140

“自生配列Fc領域”又は“自生配列Fc”は自然で発見されたFc領域のアミノ酸配列と同じアミノ酸配列を含む。自生配列ヒトFc領域は、自生配列ヒトIgG1 Fc領域;自生配列ヒトIgG2 Fc領域;自生配列ヒトIgG3 Fc領域;及び自生配列ヒトIgG4 Fc領域だけではなく、これらの自然発生変異体を含む。自生配列FcはFeの多様なアロタイブを含む(例えば、Jefferis et al. (2009) mAbs 1:1; Vidarsson G. et al. Front Immunol. 5:520(2014年10月20日オンライン公開)参照)。

0141

“Fc受容体”又は“FcR”は兔疫グロブリンのFc領域に結合する受容体である。IgG抗体に結合するFcRはFcγファミリの受容体を含み、これら受容体の対立遺伝子変異及び他の方式でスプライスされた形態を含む。Fcγファミリは3個の活性化受容体(マウスでFcγRI、FcγRIII、及びFcγRIV;ヒトでFcγRIA、FcγRIIA、及びFcγRIIIA)と1個の抑制性受容体(FcγRIIB)からなる。ヒトIgG1は大部分のヒトFc受容体と結合し、最も強いFcエフェクター機能を導出する。それが結合する活性化Fc受容体の種類に対してはネズミ科IgG2aと同等であると見なされる。一方、ヒトIgG4は最小限のFcエフェクター機能を導出する(Vidarsson G. et al. Front Immunol. 5:520 (2014年10月20日オンライン公開)参照)。

0142

不変領域は、1個以上のエフェクター機能を除去するために、例えば組み換え技術によって操作可能である。“エフェクター機能”は抗体Fc領域とFc受容体又はリガンドの相互作用、又はそれから生ずる生化学イベントを意味する。例示的な“エフェクター機能”はC1q結合、補体依存性細胞毒性(CDC)、Fc受容体結合、FcγR−媒介エフェクター機能、例えばADCC及び抗体依存性細胞媒介食作用ADCP)、及び細胞表面受容体(例えば、B細胞受容体;BCR)のダウン調節を含む。このようなエフェクター機能は一般的にFc領域が結合ドメイン(例えば、抗体可変領域)と組み換えられることを必要とする。よって、用語“Fc機能がない不変領域”はFc領域によって媒介された1個以上のエフェクター機能が減少するかない不変領域を含む。

0143

抗体のエフェクター機能は相異なる接近法によって減少又は回避することができる。抗体のエフェクター機能はFc領域を欠いた抗体断片(例えば、Fab、F(ab’)2、単鎖Fv(scFv)、又はモノマーVH又はVLドメインからなるsdAb)を使って減少するか回避することができる。もしくは、Fc領域の他の価値ある属性(例えば、延ばされた半減期及びヘテロ二量化)は保有しながら抗体のエフェクター機能を減少させるためにいわゆるアグリコシル化(aglycosylated)抗体がFc領域で特定の残期に連結された糖を除去することによって生成されることができる。アグリコシル化抗体は、例えば糖が付着された残期を欠失又は変更して糖を酵素的に除去することにより、グリコシル化阻害剤の存在の下で培養された細胞で抗体を生成することにより、又はタンパク質をグリコシル化することができない細胞(例えば、バクテリア宿主細胞)で抗体を発現することにより生成されることができる(例えば、アメリカ特許公開第20120100140号参照)。他の接近法は、エフェクター機能が減少したIgGサブクラスからのFc領域を用いるものである。例えば、IgG2及びIgG4抗体はIgG1及びIgG3より低い水準のFcエフェクター機能を有することを特徴とする。Fc部分のCH2ドメインでヒンジ領域に最も近くにある残期が抗体のエフェクター機能を担当し、それは自然免疫システムのエフェクター細胞上でC1q(補体)及びIgG−Fc受容体(FcγR)に対してかなり重畳した結合部位を含む(Vidarsson G. et al. Front Immunol. 5:520(2014年10月20日オンライン公開)参照)。よって、Fcエフェクター機能が減少するかない抗体は、例えばIgG4アイソタイプのIgG抗体からCH2ドメインとIgG1アイソタイプのIgG抗体からCH3ドメインを含むキメラFc領域、又はIgG2からヒンジ領域とIgG4からCH2領域を含むキメラFc領域(例えば、Lau C. et al. J. Immunol. 191:4769-4777 (2013)参照)、又は変更されたFcエフェクター機能、例えばFc機能が減少するかない突然変異を有するFc領域を生成することによって製造できる。突然変異を有するこのようなFc領域は当該分野に知られている。例えば、アメリカ特許公開第20120100140号とそれに引用されたアメリカ出願及びPCT出願と文献(An et al. mAbs 1:6, 572- 579 (2009))を参照し、これらの内容はその全体を本発明に参照することにより組み込まれる。

0144

“ヒンジ”、“ヒンジドメイン”、“ヒンジ領域”又は“抗体ヒンジ領域”は互いに交換して使われ、CH1ドメインをCH2ドメインとに連結し、ヒンジの上部、中央、及び下部の部分を含む重鎖不変領域のドメインを意味する(Roux et al. J. Immunol. 1998 161:4083参照)。ヒンジは抗体の結合領域とエフェクター領域との間に可撓性の水準を変化させ、また2個の重鎖不変領域間に分子間ジスルフィド結合のための部位を提供する。本発明で使用されるヒンジは全てのIgGアイソタイプに対してGlu216から始まってGly237で終わる(Roux et al 19., 98 J Immunol 161:4083参照)。野生型IgG1、IgG2、IgG3及びIgG4ヒンジの配列が当該分野に知られている(例えば、Kabat E.A. et al., (1991) Sequences of Proteins of Immunological Interest, Fifth Edition, U.S. Department of Health and Human Services, NIH Publication No. 91-3242; Vidarsson G. et al. Front Immunol. 5:520(2014年10月20日オンライン公開))参照)。

0145

用語“CH1ドメイン”は重鎖不変ドメインで可変領域とヒンジを連結する重鎖不変領域を意味する。本発明で使用されるCH1ドメインはA118から始まってV215で終わる。用語“CH1ドメイン”は野生型CH1ドメインだけでなく、その自然に存在する変異体(例えば、アロタイブ)を含む。(野生型及びアロタイブを含む)IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4のCH1ドメイン配列は当該分野に知られている。例えば(Kabat EA et a (1991) supra and Vidarsson G. et al. Front Immunol. 5:520(2014年10月20日オンライン公開))を参照する。例示的なCH1ドメインは、抗体の生物学的活性、例えば半減期を変形する突然変異を有するCH1ドメインを含み、これらは、例えばアメリカ特許公開第20120100140号及びそれに引用されたアメリカ特許及び出願とPCT出願に開示されている。

0146

用語“CH2ドメイン”は重鎖不変ドメインでヒンジとCH3ドメインを連結する重鎖不変領域を意味する。本発明で使用されるCH2ドメインはP238から始まってK340で終わる。用語“CH2ドメイン”は野生型CH2ドメインだけでなくその自然に存在する変異体(例えば、アロタイブ)を含む。(野生型及びアロタイブを含む)IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4のCH2ドメイン配列は当該分野に知られている。例えば(Kabat E.A. et al., (1991) supra and Vidarsson G. et al. Front Immunol. 5:520(2014年10月20日オンライン公開))を参照する。例示的なCH2ドメインは、抗体の生物学的活性、例えば半減期及び/又は減少したFcエフェクター機能を変形する突然変異を有するCH2ドメインを含み、これらは、例えばアメリカ特許公開第20120100140号及びそれに引用されたアメリカ特許及び出願とPCT出願に開示されている。

0147

用語“CH3ドメイン”は重鎖不変ドメインでCH2ドメインに対してC末端である重鎖不変領域を意味する。本発明で使用されるCH3ドメインはG341から始まってK447で終わる。用語“CH3ドメイン”は野生型CH3ドメインだけでなくその自然に存在する変異体(例えば、アロタイブ)を含む。(野生型及びアロタイブを含む)IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4のCH3ドメイン配列は当該分野に知られている。例えば(Kabat E.A. et al., (1991) supra and Vidarsson G. et al. Front Immunol. 5:520(2014年10月20日オンライン公開)をを参照する。例示的なCH3ドメインは、抗体の生物学的活性、例えば半減期を変形する突然変異を有するCH3ドメインを含み、これらは、例えばアメリカ特許公開第20120100140号及びそれに引用されたアメリカ特許及び出願とPCT出願に開示されている。

0148

本発明で使用される“アイソタイプ”は重鎖不変領域遺伝子によって暗号化される抗体クラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA1、IgA2、IgD、及びIgE抗体)を意味する。

0149

“アロタイブ”は少数のアミノ酸に違いがある特定のアイソタイプグループ内で自然発生した変異体を意味する(例えば、Jefferis et al. (2009) mAbs 1:1参照)。本発明で説明される抗体は任意のアロタイブを有することができる。IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4のアロタイブは当該分野に知られている例えば(Kabat E.A. et al. (1991)(上記); Vidarsson G. et al. Front Immunol. 5:520(2014年10月20日オンライン公開);及びLefranc M.P.d, mAbs 1:4, 1- 7(2009))を参照する。

0150

文句“抗原を認識する抗体”及び“抗原に特異的な抗体”は用語“抗原に特異的に結合する抗体”と本発明で互いに交換して使われる。

0151

本発明で使用される“分離された抗体”は相異なる抗原特異性を有する他の抗体が実質的にない抗体を意味する(例えば、FAM19A5に特異的に結合する分離された抗体はFAM19A5以外の抗原に特異的に結合する抗体が実質的にない)。しかし、FAM19A5のエピトープに特異的に結合する分離された抗体は相異なる種からの他のFAM19A5タンパク質に対して交差反応性を有することができる。

0152

結合親和性”は一般的に分子(例えば、抗体)の単一結合部位とその結合パートナー(例えば、抗原)間の非共有相互作用の合計強度を意味する。特に指示しない限り、本発明で使用される“結合親和性”は結合対構成員(例えば、抗体と抗原)間の1:1相互作用を反映する固有の結合親和性を意味する。パートナーYに対する分子Xの親和性は一般的に解離定数(KD)によって表示されることができる。親和性は、これに制限されるものではないが、平衡解離定数(KD)、及び平衡結合定数(KA)を含む、当該分野に知られている多数の方式で測定及び/又は表示されることができる。KDはkoff/konから計算され、モル濃度(M)として表示され、KAはkon/koffから計算される。konは、例えば抗原に対する抗体の結合速度定数を意味し、koffは、例えば抗原に対する抗体の解離速度定数を意味する。kon及びkoffは免疫分析(例えば、酵素免疫吸着(ELISA))、BIACORE(登録商標)又は結合平衡除外法KINEXA(登録商標))のような、当業者に公知となった技術によって決定されることができる。

0153

本発明で使用される用語“特異的に結合する”、“特異的に認識する”、“特異的結合”、“選択的結合”及び“選択的に結合する”は抗体に関連して類似の用語で、抗原(例えば、エピトープ又は免疫複合体)に結合する分子(例えば、抗体)に関連する用語であり、このような結合は当業者によって理解される通りである。例えば、抗原に特異的に結合する分子は、例えば免疫分析、BIACORE(登録商標)、KINEXA(登録商標)3000機器(Sapidyne Instruments、Boise、インド)、又は当該分野に公知となった他の分析によって決定されたとき、一般的にもっと低い親和性で他のペプチド又はポリペプチドに結合することができる。特定の具体例において、抗原に特異的に結合する分子は、この分子が他の抗原に結合するときのKAより少なくとも2logs、2.5logs、3logs、4logs又はそれ以上大きなKAでその抗原に結合する。

0154

抗体は典型的に10−5〜10−11M以下の解離定数によって反映される、高親和性同族抗原に特異的に結合する。約10−4Mを超えるKDは一般的に非特異的結合を示すと見なされる。本発明で使用される抗原と“特異的に結合する”抗体は高親和性で抗原及び実質的に同じ抗原に結合する抗体を意味し、これは、例えば決まった抗原を使って免疫分析(例えば、ELISA)又はBIACORETM 2000機器で表面プラズモン共鳴(SPR)技術によって決定されたとき、10−7M以下、好ましくは10−8M以下、より好ましくは10−9M以下、及び最もましくは10−8M〜10−10M以下のKDを有することを意味し、これは関係ない抗原には高親和性で結合しない。

0155

本発明で使用される用語“抗原”は任意の天然又は合成免疫原性物質、例えばタンパク質、ペプチド又はハブテンを意味する。抗原はFAM19A5又はその断片であり得る。

0156

本明細書で使用される“エピトープ”は当該分野の用語であり、抗体が特異的に結合することができる抗原の局所領域を意味する。エピトープは、例えばポリペプチドの連続(contiguous)アミノ酸(線形又は連続エピトープ)であり得るか、又はエピトープは、例えばポリペプチド又はポリペプチドらの2個以上の非連続領域立体構造非線形、不連続、又は非連続エピトープ)が合わせられたものであり得る。連続アミノ酸から形成されたエピトープは、いつもそうではないが、典型的に変性溶媒に露出されるときに保有され、3次フォルディングによって形成されたエピトープは典型的に変性溶媒で処理するときに喪失される。エピトープは典型的に独特空間立体構造で少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15又は20個のアミノ酸を含む。エピトープが特定の抗体によって結合されたことを決定する方法(すなわち、エピトープマッピング)は当該分野によく知られており、これは、例えば免疫ブロッティング及び免疫沈降分析を含み、(例えば、FMAM19A5からの)重畳又は連続ペプチドが特定の抗体(例えば、抗FAM19A5抗体)との反応性に対して試験される。エピトープの空間的立体形態を決定する方法は当該分野の技術及び本発明で説明されるものなどを含み、例えばX線結晶学2次元核磁気共鳴及びHDX−MSを含む(例えば、Epitope MappingProtocols in Methodsin Molecular Biology, Vol. 66, G. E. Morris, Ed. (1996)参照)。

0157

特定の具体例において、抗体が結合したエピトープは、例えばNMR分光法X線回折結晶学研究、ELISA分析、質量分光法と結合された水素重水素交換(例えば、液体クロマトグラフィーエレクトロスプレイ質量分析法)、アレイ基盤オリゴペプチド走査分析、及び/又は突然変異誘発マッピング(例えば、部位特異的突然変異誘発マッピング)によって決定されることができる。X線結晶学の場合、結晶化は当該分野に公知となった方法のいずれかを使って達成されることができる(例えば、Giege R. et al. (1994) Acta Crystallogr D. Biol Crystallogr. 50(Pt 4): 339-350; McPherson A. (1990) Eur. J. Biochem. 189: 1-23; Chayen N.E. (1997) Structure 5: 1269- 1274; McPherson A. (1976) J. Biol. Chem. 251 : 6300-6303参照)。抗体:抗原結晶はよく知られているX線回折技術を使って研究されることができ、X−PLOR(Yale University, 1992, distributed by Molecular Simulations, Inc.によって配布; 例えば, Meth. Enzymol. (1985) volume. 114 & 115, edsWyckoff HW et al.,; アメリカ特許公開第2004/0014194号参照), BUSTER(Bricogne G (1993) Acta. Crystallogr. D. Biol. Crystallogr. 49(Pt1): 37-60; Bricogne G (1997) Meth. Enzymol. 276A: 361-423, ed Carter C.W.; Roversi P. et al., (2000) Acta. Crystallogr. D. Biol. Crystallogr. 56(Pt 10): 1316-1323参照)のようなコンピュータソフトウェアを使って整理されることができる。突然変異誘発マッピング研究は当業者に公知となった任意の方法を使って達成されることができる。アラニン走査突然変異誘発技術を含む突然変異誘発技術の内容は、例えば文献(Champe M. et al., (1995) J. Biol. Chem. 270: 1388-1394 and Cunningham B.C. & Wells JA (1989) Science 244: 1081-1085)を参考する。

0158

用語“エピトープマッピング”は抗体−抗原認識に対する分子決定基確認過程を意味する。

0159

2個以上の抗体に関連して、用語“同じエピトープに結合する”は特定の方法によって決定されたとき、抗体がアミノ酸残期の同じセグメントに結合することを意味する。抗体が本発明で説明される抗体と“FAM19A5上の同じエピトープ”に結合するかを決定する技術は、例えばエピトープマッピング法、例えばエピトープの原子分解能を提供する抗原:抗体複合体の結晶のX線分析及び水素/重水素交換質量分光法(HDX−MS)を含む。他の方法は抗体と抗原断片又は抗原の突然変異された変異体の結合をモニタリングし、ここで抗原配列内でアミノ酸残期の変形による結合の損失が主にエピトープ成分の表示として見なされる。また、エピトープマッピングのためのコンピュータ組合せ方法も使われることができる。これらの方法は組み換えファージディスプレイペプチドライブラリから特定の短いペプチドを親和性分離することができる該当抗体の能力に依存する。同じVH及びVL又は同じCDR1、2及び3配列を有する抗体は同じエピトープに結合すると予想される。

0160

“標的との結合に対して他の抗体と競合する”抗体は他の抗体と標的の結合を(部分的に又は完全に)阻害する抗体を意味する。2個の抗体が標的との結合に対して互いに競合するか、すなわち1個の抗体が他の抗体と標的の結合を阻害するか否かと阻害する程度は公知となった競合実験によって決定されることができる。特定の具体例において、抗体は他の抗体と標的の結合で競合し、この結合を少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%又は100%まで阻害する。阻害又は競合の水準は、抗体が“遮断抗体”(すなわち、標的と先にインキュベーションされた低温抗体)であるかによって違うことができる。競合分析は、例えばEd Harlow and David Lane, Cold Spring Harb Protoc; 2006; doi: 10.1101/pdb.prot4277 or in Chapter 11 of "Using Antibodies" by Ed Harlow and David Lane, Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, NY, USA 1999)の第11章に説明された通りに遂行されることができる。競合抗体は(例えば、立体障害によって)同じエピトープ、重畳エピトープ又は隣接エピトープに結合する。

0161

他の競合結合分析は、固相直接又は間接放射性免疫測定(RIA)、固相直接又は間接酵素免疫測定法EIA)、サンドイッチ競合分析(Stahli et al., Methodsin Enzymology 9:242 (1983)参照);固相直接ビオチンアビジンEIA(Kirkland et al., J. Immunol. 137:3614 (1986)参照);固相直接標識分析、固相直接標識サンドイッチ分析(Harlow and Lane, Antibodies: A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Press (1988)参照);1−125標識を使った固相直接標識RIA(Morel et αΙ., ΜοΙ. Immunol. 25(1):7 (1988)参照);固相直接ビオチン−アビジンEIA(Cheung et al, Virology 176:546 (1990));及び直接標識RIA(Moldenhauer et al, Scand. J. Immunol. 32:77 (1990))を含む。

0162

二重特異性”又は“二元機能抗体”は2個の相異なる重鎖/軽鎖対と2個の相異なる結合部位を有する人工ハイブリッド抗体である。二重特異性抗体はハイブリドーマの融合又はFab’断片の連結を含むさまざまな方法によって生成されることができる。例えば(Songsivilai & Lachmann, Clin. Exp. Immunol. 79:315-321 (1990); Kostelny et al., J. Immunol. 148, 1547-1553 (1992))を参照する。

0163

本発明で使用される用語“モノクローナル抗体”は特定のエピトープに対して単一結合特異性及び親和性を示す抗体又は全ての抗体が特定のエピトープに対して単一結合特異性及び親和性を示す抗体の組成物を意味する。よって、用語“ヒトモノクローナル抗体”は単一結合特異性を示し、ヒト生殖細胞兔疫グロブリン配列から来由した可変及び選択的不変領域を有する抗体又は抗体組成物を意味する。一具体例において、ヒトモノクローナル抗体はトランスジェニック非ヒト動物、例えば不死化細胞に融合したヒト重鎖導入遺伝子と軽鎖導入遺伝子を含むゲノムを有する、トランスジェニックマウスから得られたB細胞を含むハイブリドーマによって生成される。

0164

本発明で使用される用語“組み換えヒト抗体”は、(a)ヒト免疫グロブリン遺伝子に対して導入遺伝子又はトランス染色体性(transchromosomal)である動物(例えば、マウス)から分離された抗体又はそれから製造されたハイブリドーマ、(b)抗体を発現するように形質転換された宿主細胞から、例えばトランスフェクトーマ(transfectoma)から分離された抗体、(c)組み換え、組合ヒト抗体ライブラリから分離された抗体、及び(d)他のDNA配列に対するヒト兔疫グロブリン遺伝子配列スプライシングを伴う任意の他の手段によって製造、発現、生成又は分離された抗体のような、組み換え手段によって製造、発現、生成又は分離された全てのヒト抗体を含む。このような組み換えヒト抗体は生殖細胞遺伝子によって暗号化されるが、例えば抗体成熟化中に発生する後続再配列及び突然変異を含む特定のヒト生殖細胞兔疫グロブリン配列を用いる可変及び不変領域を含む。当該分野に公知となったように(例えば、Lonberg (2005) Nature Biotech. 23(9): 1117- 1125参照)、可変領域は外来抗原に対して特異的な抗体を形成するように再配列した多様な遺伝子によって暗号化した、抗原結合ドメインを含む。再配列に加え、可変領域は外来抗原に対する抗体の親和性を増加させるために多数の単一アミノ酸変化(体細胞突然変異又は超突然変異という)によってさらに変形されることができる。不変領域は抗原に対する追加の反応によって変わるであろう(すなわち、アイソタイプスイッチ)。よって、抗原に反応して軽鎖及び重鎖兔疫グロブリンポリペプチドを暗号化する再配列されて体細胞突然変異された核酸分子は元の核酸分子と配列同一性を有することができないが、その代わりに実質的に同一であるかほぼ同一であろう(すなわち、少なくとも80%の同一性を有する)。

0165

“ヒト”抗体(HuMAb)はフレームワークとCDR領域の両者がヒト生殖細胞兔疫グロブリン配列から来由した可変領域を有する抗体を意味する。また、この抗体が不変領域を含めば、不変領域もヒト生殖細胞兔疫グロブリン配列から来由する。本発明で説明される抗体は、ヒト生殖細胞兔疫グロブリン配列によって暗号化されないアミノ酸残期を含むことができる(例えば、試験管無作為又は部位特異的突然変異の誘発によって又は生体内体細胞突然変異によって導入した突然変異)。しかし、本発明で使用される用語“ヒト抗体”はマウスのような他の哺乳類種の生殖細胞から来由したCDR配列がヒトフレームワーク配列移植された抗体は含まない。用語“ヒト”抗体と“完全なヒト”抗体は同義語として使われる。

0166

用語“ヒト化”抗体は非ヒト抗体のCDRドメイン外のアミノ酸の一部、大部分又は全部がヒト兔疫グロブリンから来由した相応するアミノ酸に置換された抗体を意味する。抗体のヒト化形態の一具体例において、CDRドメイン外のアミノ酸の一部、大部分又は全部がヒト兔疫グロブリンからのアミノ酸に置換され、1個以上のCDR領域内のアミノ酸の一部、大部分又は全部はそのまま残る。アミノ酸の添加、欠失、挿入、置換又は変形は、これらが抗体が特定抗原に結合する能力を無くさない限り、許容される。“ヒト化”抗体は元の抗体のものと類似した抗原特異性を保有する。

0167

“キメラ抗体”は1個の種から可変領域が来由し、他の種から不変領域が来由した抗体、例えばマウス抗体から可変領域が来由し、ヒト抗体から不変領域が来由した抗体を意味する。

0168

本発明で使用される用語“交差反応する”は相異なる種からのFAM19A5に結合する本発明で説明される抗体の能力を意味する。例えば、ヒトFAM19A5に結合する本発明で説明される抗体は他の種のFAM19A5(例えば、マウスFAM19A5)にも結合することができる。本発明で使用される交差反応性は結合分析(例えば、SPR、ELISA)で精製された抗原との特異的反応性を検出することにより、又はFAM19A5を生理学的に発現する細胞との結合、又は機能的相互作用を検出することにより測定されることができる。交差反応性を決定するための方法は、本発明で説明される標準結合分析、例えばBIACORE(登録商標) 2000SPR機器(Biacore AB、Uppsala、スウェーデン)を使ったBIACORE(登録商標)表面プラズモン共鳴(SPR)分析、又はフローサイトメトリー技術を含む。

0169

本発明で、ある物体に適用された用語“自然発生”は物体が自然で発見されることができるという事実を意味する。例えば、自然の出処から分離されることができ、実験室でヒトによって意図的に変形されなかった有機体に存在するポリペプチド又はポリヌクレオチド配列は自然発生的である。

0170

“ポリペプチド”は少なくとも2個の連続的に連結されたアミノ酸残期を含む鎖を意味し、鎖の長さに上限はない。タンパク質において1個以上のアミノ酸残期は、これに制限されるものではないが、グリコシル化、リン酸化又はジスルフィド結合形成のような変形を含むことができる。“タンパク質”は1個以上のポリペプチドを含むことができる。

0171

本発明で使用される用語“核酸分子”はDNA分子及びRNA分子を含む。核酸分子は一本鎖又は二本鎖であり得、cDNAであり得る。

0172

用語“ベクター”はそれが連結された他の核酸を輸送することができる核酸分子を意味する。一種類のベクターは“プラスミド”であり、これは追加のDNAセグメントライゲーションされることができる円形の二重本DNAループを意味する。他の種類のベクターはウイルスベクターであり、ここで追加のDNAセグメントがウイルスゲノムにライゲーションされることができる。特定のベクター(例えば、バクテリア複製起源を有するバクテリアベクター及びエピソーム哺乳類ベクター)はこれらが導入された宿主細胞で自己複製することができる。他のベクター(例えば、非エピソーム哺乳類ベクター)は、宿主細胞に導入されるとき、宿主細胞のゲノムに統合することができ、これにより宿主ゲノムとともに複製される。さらに、特定のベクターはこれらが作動可能に連結された遺伝子の発現を指示することができる。このようなベクターは本発明で“組み換え発現ベクター”(又は簡単に“発現ベクター”)と言及される。一般的に、組み換えDNA技術で有用性を有する発現ベクターは主にプラスミド形態である。本明細書で、“プラスミド”と“ベクター”はプラスミドがベクターの最もよく使われる形態であるから互いに交換して使われることができる。しかし、ウイルス(例えば、複製結合レトロウイルスアデノウイルス及びアデノ関連ウイルス)ベクターのような他の形態の発現ベクターも含まれ、これらは同等な機能をする。

0173

本発明で使用される用語“組み換え宿主細胞”(簡単に“宿主細胞”)は細胞に自然に存在しない核酸を含む細胞を意味し、組み換え発現ベクターが導入された細胞であり得る。このような用語は特定の該当細胞だけではなく、このような細胞の子孫も言及することが理解されなければならない。突然変異又は環境的影響によって後続世代では特定の変形が起こることができるから、このような子孫は実際に母細胞と同一であることはできないが、依然として本発明で使用される用語“宿主細胞”の範囲内に含まれる。

0174

本発明で使用される用語“結合する”は2個以上の分子の会合を意味する。結合は共有結合又は非共有結合であり得る。また、結合は(組み換え方式で融合する)遺伝子結合であり得る。また、結合は化学的結合及び組み換えタンパク質生成のような当該分野に認められたさまざまな技術を使って達成されることができる。

0175

本明細書で使用される用語“投与する”は治療剤又は治療剤を含む組成物を当業者に公知となった多様な方法及び送逹システムのいずれかを使用して対象に物理的に導入することを意味する。本発明で説明される抗体に対する相異なる投与経路は、静脈内、腹腔内、筋肉内、皮下、脊髄又は他の非経口投与経路、例えば注射又は注入によるものを含む。本発明で使用される文句“非経口投与”は腸内及び局所投与以外の他の投与方式を意味し、一般的に注射による投与方式を意味し、これに制限されるものではないが、静脈内、腹腔内、筋肉内、動脈内、髄腔内、リンパ内、病巣内嚢内眼窩内心臓内、皮内、経気管、皮下、表皮下、関節内、被膜下、くも膜下、脳室内、硝子体内硬膜外、及び胸骨内注射及び注入だけでなく、生体内電気穿孔を含む。もしくは、本発明で説明される抗体は、非非経口経路を介して、例えば局所、上皮又は粘膜投与経路を介して、例えば鼻腔内、経口、経膣直腸下又は局所経路を介して投与されることができる。また、投与は、例えば1回、多数回、及び/又は一回以上の延ばされた期間にかけて遂行されることができる。

0176

本発明で使用される用語“治療する”、“治療する”及び“治療”は疾患に関連する症状、余病、状態又は生化学的指標の進行、発生、深刻性又は再発を反転、改善、緩和、阻害又は遅延させる目的で対象に対して遂行される、あるいは対象に活性剤を投与する介入又は過程の種類を意味する。治療は疾患を有する対象又は疾患を持っていない対象(例えば、予防のため)の全てに対して行われることができる。

0177

本明細書で使用される用語“対象”は任意のヒト又は非ヒト動物を含む。用語“非ヒト動物”は全ての脊椎動物、例えば哺乳類及び非哺乳類、例えば非ヒトの霊長類、ニワトリ両生類爬虫類などを含む。

0178

本発明で使用される用語“神経膠症の開始”又は“反応性神経膠症の開始”は神経膠症の手始め又は開始を含む。神経膠症は、例えば外傷、脳脊髓損傷、脳腫瘍、感染、虚血、脳卒中、自己免疫反応、及び/又は神経変性疾患による損傷や傷害に反応して起こる中枢神経系(CNS、例えば脳及び/又は脊髄)の膠細胞非特異的反応性変化であり、星状膠細胞、小膠細胞及び乏突起膠細胞を含む、膠細胞のいくつかの相異なるタイプの増殖や肥大を含む。神経膠症の開始は瘢痕形成をもたらすことができ、これは外傷を受けるか損傷されたCNSの部分の軸索再生を阻害する。神経膠症の開始の有害な効果は、ニューロンに対する非可逆的又は永久的損傷及び/又は周辺ニューロンの回復不能を含む。よって、用語“神経膠症の開始の遅延”及び“反応性神経膠症の開始の遅延”は神経膠症の手始めや開始及びそれに関連したCNSに対する有害な効果の阻害、遅延、抑制、又は予防を含む。

0179

本発明で使用される用語“反応性星状膠細胞の過度な増殖”は、例えばCNS損傷、外傷、傷害、脳脊髓損傷、脳腫瘍、感染、虚血、脳卒中、自己免疫反応、及び/又は神経変性疾患による周辺ニューロンの破壊による星状膠細胞数の異常増加を含む。反応性星状膠細胞の過度な増殖は、外傷を受けるか損傷されたCNSの部分の軸索の再生を阻害する瘢痕形成、炎症の悪化、神経毒性水準の反応性酸素種の生成及び放出、潜在的興奮毒性グルタミン酸塩の放出、発作発生に対する潜在的寄与、血液脳関門機能の損傷、外傷及び脳卒中中の細胞毒性浮腫、晩成痛症に寄与することができる星状膠細胞の晩成サイトカイン活性化に対する可能性、及びCNS損傷後の二次変性を含むCNSの有害な効果をもたらすことができる(Sofroniew, Michael V. (2009) Trendsin Neurosciences, 32(12):638-47; McGraw, J. et al. (2001) Journal of Neuroscience Research 63(2):109-15; and Sofroniew, M. V. (2005) The Neuroscientist 11(5): 400-7参照)。よって、用語“反応性星状膠細胞の過度な増殖の抑制”は反応性星状膠細胞の過度な又は異常な増殖及びそれに関連したCNSに対する有害な効果の阻害、遅延、抑制、阻止、又は予防を含む。

0180

本発明で使用される用語“コンドロイチン硫酸プロテオグリカン”はタンパク質コアコンドロイチン硫酸からなるプロテオグリカンを含む。CSPGとも知られているコンドロイチン硫酸プロテオグリカンは発生中のCNS及び成人CNSを介して広く発現する細胞外基質分子である。CSGPは神経発生及び神経膠瘢痕形成に重要な役割をし、これらはCNSの損傷後の軸索再生を阻害する。公知のCSPGはアグリカン(CSPG1)、ベルシカン(CSPG2)、ニューロカン(CSPG3)、CSPG4(又はニューロン−グリア抗原2(NG2))、CSPG5、SMC3(CSPG6、染色体3の構造維持)、ブレビカン(CSPG7)、及びCD44(CSPG8、分化44のクラスタ)、ホスファカンニューロカン(CSPG3)を含む(Rhodes, K. E. and Fawcett, J. W. (2004) Journal of Anatom.204(l):33-48参照)。よって、用語“コンドロイチン硫酸プロテオグリカン発現の減少”は一つ以上のCSGPの水準の低減、阻害、減少を含むか、又は一つ以上のCSGPの活性の減少又は一つ以上のCSGPを非活性にすることを含む。特定の具体例において、この用語は、ニューロカン、NG2又は両者の水準を低減、阻害、減少させることを含むか、又はニューロカン、NG2又は両者の活性を減少させること又はニューロカン、NG2又は両者を非活性にすることを含む。

0181

本発明で使用される用語“ニューロン”は電気化学的信号を介して情報を加工して伝達する電気的に興奮可能な細胞を含む。ニューロンは脳及びCNSの脊髄の重要構成要素であり、末梢神経系(PNS)の神経節を有し、互いに連結されることにより、神経網構造を形成することができる。典型的なニューロンは、細胞体(ソーマ)、樹状突起、及び軸索からなる。ニューロンのソーマ(細胞体)は核を含む。ニューロンの樹状突起は多くの分岐を有する細胞延長部であり、ここでニューロンへの入力の大部分が発生する。軸索はソーマから延びる微細ケーブル型突出部であり、ソーマから遠く神経信号を運び、また特定種類の情報をソーマに運ぶ。用語“ニューロンの再成長の促進”は、好ましくは傷害又は損傷の後、ニューロンの成長の刺激、促進、増加、又は活性化を含む。

0182

本発明で使用される用語“c−fos”は癌原遺伝子c−fosを含み、これは神経伝達物質の刺激によって早く誘発される。c−fosはマウス及びヒトを含む多くの種に存在する。c−fos遺伝子及びタンパク質は公知となており、特性化されている(Curran, T, The c-fos proto-oncogene, pp 307-327 (The Oncogene Handbook, Reddy EP et al., (eds.) Elsevier)(1988)参照)。c−fosの発現は当該分野に公知となった方法、例えばノーザンブロット、定量的PCR、又は免疫組職化学によって決定されることができる。用語“c−fosの発現の増加”はc−fosmRNA、c−fosタンパク質、又はc−fosタンパク質活性の水準の増加を含む。

0183

本発明で使用される用語“pERK”はリン酸化細胞外信号調節キナーゼを含む。細胞外信号調節キナーゼ又はERKはERK1及びERK2を含み、これはマイトジェン活性タンパク質キナーゼMAPK)ファミリのメンバーである。ERKはその上流キナーゼによってリン酸化を介して活性化してpERKを形成し、これは以後に下流標的を活性化させる。ERKは学習の根幹となる神経及びシナプス可塑性、及び記憶及び痛み過敏性に関連する(Ji R.R. et al., Nat Neurosci (1999) 2:1114-1119参照)。ERK遺伝子、タンパク質、リン酸化、及び活性化は公知となって、特性化されており、ERK及びpERKの発現は当該分野に公知となった方法(例えば、ノーザンブロット、定量的PCR、又は免疫組職化学)によって決定されることができる(Gao Y. J. and Ji R. R., Open Pain J. (2009) 2:11-17参照)。用語“pERKの発現の増加”はERKmRNA、ERKタンパク質、又はpERK活性の水準の増加を含む。

0184

本発明で使用される用語“GAP43”は“成長関連タンパク質43”ともいい、軸索形成、再生、及び可塑性を促進する神経組職特異的タンパク質である(Benowitz L. I. and Routtenberg A. (1997) Trendsin Neurosciences 20 (2): 84-91; Aarts L. H. et al., (1998) Advances in Experimental Medicine and Biology 446: 85-106参照)。ヒトGAP43はGAP43遺伝子によって暗号化される。ヒトGAP43はポリペプチド配列(UniProt:KB−P17677)であり、このポリペプチドを暗号化するcDNAが当該分野に知られている(Kosik K. S. et al., (1988) Neuron 1(2): 127-32; Ng S. C. et al., (1988) Neuron 1(2): 133-9参照)。GAP43の発現は当該分野に公知となった方法(例えば、ノーザンブロット、定量的PCR、又は免疫組職化学)によって決定されることができる。用語“ニューロンのGAP43の増加”はGAP43mRNA、GAP43タンパク質の水準の増進や増加、又はGAP43タンパク質の活性の増加を含む。

0185

本明細書で使用される用語“治療上有効量”は単独で又は他の治療剤と組み合わせて、対象の疾患又は障害を“治療するのに”効果的な、あるいは疾患又は障害(例えば、中枢神経系損傷)の危険、潜在性、可能性又は発生を減少させるのに効果的な薬物の量を意味する。“治療上有効量”は疾患又は障害(例えば、外傷性脳損傷のような中枢神経系損傷又は本発明に開示される他の疾患)を持っているか有する危険がある対象に一部の改善や利益を提供する薬物又は治療剤の量を含む。よって、“治療上有効量”は疾患又は障害の危険、潜在性、可能性又は発生を減少させるか又は一部の緩和、軽減を提供し、及び/又は少なくとも1個の指標(例えば、神経膠症)を減少させ、及び/又は疾患又は障害の少なくとも1個の臨床症状を減少させる量である。

0186

II.抗FAM19A5抗体
特別な機能的特徴や特性を特徴とする抗体、例えばモノクローナル抗体が本発明に開示される。例えば、前記抗体は可溶性FAM19A5及び膜結合FAM19A5を含むヒトFAM19A5に特異的に結合する。可溶性及び/又は膜結合ヒトFAM19A5に特異的に結合することに加え、本発明で説明される抗体は次の機能的特性の一つ以上を示す:
(a)線維症の減少、反転、遅延及び/又は予防;
(b)過度な細胞外基質(ECM)形成の減少;
(c)腫瘍の成長又は進行の遅延;
(d)酵素結合免疫吸着測定分析(ELISA)によって測定されたとき、10nM以下のKDで可溶性ヒトFAM19A5に結合;
(e)ELISAによって測定されたとき、10nM以下のKDで膜結合ヒトFAM19A5に結合;
(f)反応性神経膠症開始の減少、反転、遅延及び/又は予防;
(g)反応性星状膠細胞の過度な増殖の抑制;
(h)ニューロカン及びニューロン−グリア抗原2(NG2)を含むコンドロイチン硫酸プロテオグリカン発現の減少;
(i)ニューロンの核のc−fos及びpERK発現の増加;
(j)ニューロンの生存促進;
(k)ニューロンのGAP43発現の増加;及び
(l)軸索再成長の促進。

0187

いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、例えば10−7M以下、10−8M以下、10−9M(1nM)以下、10−10M(0.1nM)以下、10−11M以下、又は10−12M(1pM)以下、例えば10−12M〜10−7M、10−11M〜10−7M、10−10M〜10−7M、又は10−9M〜10−7M、例えば10−12M、5×10−12M、10−11M、5×10−11M、10−10M、5×10−10M、10−9M、5×10−9M、10−8M、5×10−8M、10−7M又は5×10−7MのKDの高親和性で可溶性ヒトFAM19A5又は膜結合ヒトFAM19A5に特異的に結合する。多様な種のヒトFAM19A5に対する抗体の結合能力を評価する標準分析は当該分野に知られている。例えば、ELISA、ウェスタンブロッティング及びRIAを含む。適切な分析が実施例で詳細に説明される。抗体の結合キネティクス(例えば、結合親和性)もELISA、BIACORE(登録商標)分析又はKINEXA(登録商標)のような当該分野に公知となった標準分析によって評価されることができる。FAM19A5の機能的特性(例えば、リガンド結合)に対する抗体の効果を評価する分析が以下でかつ実施例でより詳細に説明される。

0188

いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、例えばELISAによって決定されるとき、10−7M以下、10−8M(10nM)以下、10−9M(1nM)以下、10−10M以下、10−12M〜10−7M、10−11M〜10−7M、10−10M〜10−7M、10−9M〜10−7M、又は10−8M〜10−7MのKDで可溶性ヒトFAM19A5と結合する。いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、10nM以下、例えば0.1〜10nM、0.1〜5nM、0.1〜1nM、0.5〜10nM、0.5〜5nM、0.5〜1nM、1〜10nM、1〜5nM、又は5〜10nMのKDで可溶性ヒトFAM19A5と結合する。いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、ELISAによって決定されるとき、約1pM、2pM、3pM、4pM、5pM、6pM、7pM、8pM、9pM、10pM、20pM、30pM、40pM、50pM、60pM、70pM、80pM、90pM、100pM、200pM、300pM、400pM、500pM、600pM、700pM、800pM又は900pM、又は約1nM、2nM、3nM、4nM、5nM、6nM、7nM、8nM又は9nM、又は約10nM、20nM、30nM、40nM、50nM、60nM、70nM、80nM又は90nMのKDで可溶性ヒトFAM19A5と特異的に結合する。

0189

いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、例えばELISAによって決定されるとき、10−7M以下、10−8M(10nM)以下、10−9M(1nM)以下、10−10M以下、10−12M〜10−7M、10−11M〜10−7M、10−10M〜10−7M、10−9M〜10−7M、又は10−8M〜10−7MのKDで膜結合ヒトFAM19A5と結合する。特定の具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、ELISAによって決定されるとき、10nM以下、例えば0.1〜10nM、0.1〜5nM、0.1〜1nM、0.5〜10nM、0.5〜5nM、0.5〜1nM、1〜10nM、1〜5nM又は5〜10nMのKDで膜結合ヒトFAM19A5と特異的に結合する。いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、ELISAによって決定されるとき、約1pM、2pM、3pM、4pM、5pM、6pM、7pM、8pM、9pM、10pM、20pM、30pM、40pM、50pM、60pM、70pM、80pM、90pM、100pM、200pM、300pM、400pM、500pM、600pM、700pM、800pM又は900pM、又は約1nM、2nM、3nM、4nM、5nM、6nM、7nM、8nM又は9nM、又は約10nM、20nM、30nM、40nM、50nM、60nM、70nM、80nM又は90nMのKDで膜結合ヒトFAM19A5と結合する。

0190

本発明の抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は反応性神経膠症の開始を減少、予防、反転、遅延、又は阻害することができ、例えば外傷、脳脊髓損傷、脳腫瘍、感染、虚血、脳卒中、自己免疫反応、及び/又は神経変性疾患による傷害や損傷に反応して生じた中枢神経系(CNS、例えば脳及び/又は脊髄)の膠細胞の非特異的反応性変化を遅延、阻止、又は抑制することができる。

0191

本発明の抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、反応性星状膠細胞の過度な又は異常増殖及びこれに関連したCNSに対する有害な効果を遅延、阻害、阻止、抑制、制限、又は予防することができる。例えば、本発明の抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、例えばCNS損傷、外傷、傷害、脳脊髓損傷、脳腫瘍、感染、虚血、脳卒中、自己免疫反応、及び/又は神経変性疾患によるニューロンの破壊による星状膠細胞数の異常増加を阻害するか予防することができ、CNSの瘢痕形成を阻害するか予防することができ、神経毒性水準の反応性酸素種の放出又は潜在的興奮毒性グルタミン酸塩の放出を阻害するか減少させることができ、発作、痛症、及び/又はCNS損傷後の二次変性を減少させるか阻害することができる。本発明の抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、好ましくはCNS損傷又は傷害の後のニューロンの再成長を促進、刺激、増加又は活性化することができる。

0192

本発明の抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、アグリカン(CSPG1)、ベルシカン(CSPG2)、ニューロカン(CSPG3)、CSPG4(又はニューロン−グリア抗原2(NG2))、CSPG5、SMC3(CSPG6、染色体3の構造維持)、ブレビカン(CSPG7)、CD44(CSPG8、分化44のクラスタ)、ホスファカンニューロカン(CSPG3)又はこれらの任意の組合せのような、タンパク質コアとコンドロイチン硫酸(CSGPs)からなるプロテオグリカンを含むコンドロイチン硫酸プロテオグリカンの発現を阻害することができる。いくつかの具体例において、本発明の抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分はニューロカン及び/又はNG2の水準を阻害、低減、又は減少させるか、又はニューロカン及び/又はNG2の活性を阻害、低減、又は減少させる。

0193

本発明の抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分はニューロンの核のc−fos及びpERKの発現を増加させることができ、例えばc−fos及びpERKのmRNA、タンパク質及び/又はタンパク質活性を増加させることができる。また、本発明の抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分はGAP43 mRNA、GAP43タンパク質の発現水準を増加又は増進させることができるか、又はGAP43タンパク質活性を増加又は増進させることができる。

0194

特定の具体例において、本発明の抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は本発明に開示されるCDR又は可変領域を含む抗FAM19A5抗体(例えば、2−13、3−2、又は1−28)とヒトFAM19A5エピトープに対する結合に対して交差競合する(又は結合を阻害する)。

0195

特定の具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、重鎖CDR1、CDR2及びCDR3と軽鎖CDR1、CDR2及びCDR3を含む基準抗体の結合を阻害し、(i)基準抗体の重鎖CDR1、CDR2及びCDR3はそれぞれSEQID NO:11、SEQ ID NO:12及びSEQ ID NO:13のアミノ酸配列を含み、基準抗体の軽鎖CDR1、CDR2及びCDR3はそれぞれSEQ ID NO:23、SEQ ID NO:24及びSEQ ID NO:25のアミノ酸配列を含むか;(ii)重鎖CDR1はSEQ ID NO:14のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:15のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:16のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:26のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:27のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:28のアミノ酸配列を含むか;(iii)重鎖CDR1はSEQ ID NO:20のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:21のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:22のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:32のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:33のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:34のアミノ酸配列を含む。いくつかの具体例において、基準抗体は(i)SEQ ID NO:35、SEQ ID NO:36、又はSEQ ID NO:38を含む重鎖可変ドメイン、及び(ii)SEQ ID NO:39、SEQ ID NO:40、又はSEQ ID NO:42を含む軽鎖可変ドメインを含む。

0196

特定の具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、このような基準抗体とヒトFAM19A5の結合を少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%又は100%まで阻害する。競合抗体は(例えば、立体障害によって)同じエピトープ、重畳エピトープ又は隣接エピトープと結合する。2個の抗体が標的との結合に対して互いに競合するか否かはRIA及びEIAのような当該分野に公知となった競合実験によって決定されることができる。

0197

特定の具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、重鎖CDR1、CDR2及びCDR3と軽鎖CDR1、CDR2及びCDR3を含む本発明に開示される基準抗体と同一のFAM19A5エピトープに結合し、(i)重鎖CDR1はSEQID NO:11のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:12のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:13のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:23のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:24のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:25のアミノ酸配列を含むか;(ii)重鎖CDR1はSEQ ID NO:14のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:15のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:16のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:26のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:27のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:28のアミノ酸配列を含むか;(iii)重鎖CDR1はSEQ ID NO:20のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR2はSEQ ID NO:21のアミノ酸配列を含み、重鎖CDR3はSEQ ID NO:22のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR1はSEQ ID NO:32のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR2はSEQ ID NO:33のアミノ酸配列を含み、軽鎖CDR3はSEQ ID NO:34のアミノ酸配列を含む。いくつかの具体例において、基準抗体は、(i)SEQ ID NO:35、SEQ ID NO:36、又はSEQ ID NO:38を含む重鎖可変ドメイン、及び(ii)SEQ ID NO:39、SEQ ID NO:40、又はSEQ ID NO:42を含む軽鎖可変ドメインを含む。

0198

2個の抗体が同じエピトープに結合するか否かを決定する技術は、例えばエピトープマッピング方法、例えばエピトープの原子分解能を提供する抗原抗体複合体結晶のX線分析及び水素/重水素交換質量分光法(HDX−MS)、抗体と抗原断片又は抗原の突然変異された変異体の結合をモニタリングする方法(ここで、抗原配列内でアミノ酸残期の変形による結合は損失が主にエピトープ成分の表示として見なされる)、エピトープマッピングのためのコンピュータ組合方法を含む。

0199

本発明の抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、例えば抗体とヒトFAM19A5の断片の結合によって決定されるとき、成熟したヒトFAM19A5の少なくとも1個のエピトープと結合することができる。いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分はTLDRDSSQPRRTIARQTARC(SEQID NO:6又はSEQ ID NO:2のアミノ酸残期42〜61)のアミノ酸配列を有する少なくとも1つのエピトープに結合するか、又はSEQ ID NO:6のアミノ酸配列内に位置する断片、例えばSEQ ID NO:6の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20個のアミノ酸を有するエピトープと結合する。いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、SEQ ID NO:2のアミノ酸残期46〜51(すなわち、DSSQPR)、例えばアミノ酸残期46、50及び52(すなわち、D−−−P−R)、例えばアミノ酸残期46、47、48及び50(すなわち、DSS−P)に相当する1個以上のアミノ酸で結合する。いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分はSEQ ID NO:9のアミノ酸配列内に位置する断片、例えばSEQ ID NO:9の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20個のアミノ酸を有するエピトープに結合する。

0200

いくつかの具体例において、少なくとも1個のエピトープは、SEQID NO:6と少なくとも90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%又は約100%同一であるアミノ酸配列を有する。いくつかの具体例において、少なくとも1個のエピトープは、SEQ ID NO:9と少なくとも90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%又は約100%同一であるアミノ酸配列を有する。

0201

いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、SEQID NO:5、6、7、8、9又は10のヒトFAM19A5エピトープにのみ、又はSEQ ID NO:5、6、7、8、9又は10のアミノ酸配列内に位置する断片、例えばSEQ ID NO:5、6、7、8、9又は10の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20個のアミノ酸を有するエピトープに結合する。

0202

いくつかの具体例において、本発明の抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、SEQID NO:6又はその断片と天然立体配座(すなわち、未変性)状態で結合する。いくつかの具体例において、本発明の抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分はSEQ ID NO:9又はその断片と天然立体配座(すなわち未変性)状態で結合する。いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分はグリコシル化及び非グリコシル化ヒトFAM19A5の両者と結合する。

0203

いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は1個以上の追加のFAM19A5エピトープとさらに結合する。よって、特定の抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、SEQID NO:6のエピトープと追加のエピトープ又はSEQ ID NO:9のエピトープと追加のエピトープに結合する。他の抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、SEQ ID NO:5のエピトープ、SEQ ID NO:9のエピトープ及び追加のエピトープに結合することができる。いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、SEQ ID NO:6のエピトープ、SEQ ID NO:10のエピトープ及び追加のエピトープに結合する。

0204

いくつかの具体例において、1個以上の追加のFAM19A5エピトープは、QLAAGTCEIVTLDR(SEQID NO:5、エピトープF1)、TLDRDSSQPRRTIARQTARC(SEQ ID NO:6、エピトープF2)、TARCACRKGQIAGTTARPA(SEQ ID NO:7、エピトープF3)、ARPACVDARIIKTKQWCDML(SEQ ID NO:8、エピトープF4)、CDMLPCLEGEGCLLINRSG(SEQ ID NO:9、エピトープF5)、又はNRSGWTCTQPGGRIKTTTVS(SEQ ID NO:10、エピトープF6)、又はSEQ ID NO:5、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:7、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:9、又はSEQ ID NO:10又はこれらの任意の組合せのアミノ酸配列内に位置する断片から選択される。SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:7、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:9又はSEQ ID NO:10のアミノ酸配列内に位置する断片は、SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:7、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:9又はSEQ ID NO:10のいずれかの1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20個のアミノ酸を有する断片を含む。いくつかの具体例において、1個以上の追加のFAM19A5エピトープは、SEQ ID NO:5、6、7、8、9又は10、又はSEQ ID NO:5、6、7、8、9又は10のアミノ酸配列内に位置する断片、例えばSEQ ID NO:5、6、7、8、9又は10の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20個のアミノ酸を有する断片、又はこれらの任意の組合せから選択される。いくつかの具体例において、本発明の抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、1個以上の追加のエピトープに天然立体配座(すなわち、未変性)状態で結合する。いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、1個以上の追加のFAM19A5エピトープのグリコシル化及び非グリコシル化形態の両者に結合する。

0205

いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分はEP2、EP4及び/又はEP8として確認された少なくとも1個のFAM19A5エピトープに結合し、ここで、EP2はアミノ酸DSSQP(SEQID NO:66)を含むか、本質的に構成されるか又は構成され、EP4はアミノ酸ARCACRK(SEQ ID NO:68)を含むか、本質的に構成されるか又は構成され、EP8はアミノ酸TCTQPGGR(SEQ ID NO:72)を含むか、本質的に構成されるか構成される。いくつかの具体例において、少なくとも1個のエピトープは、EP2、EP4又はEP8と少なくとも90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%又は約100%同一であるアミノ酸配列を有する。いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、単にEP2にのみ結合する。いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分はEP4及びEP8に結合する。いくつかの具体例において、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分はSEQ ID NO:65[[EP1−IVTLD]]、SEQ ID NO:67[[EP3−RTIAR]]、SEQ ID NO:69[[EP5−ARPA]]、SEQ ID NO:70[[EP6−KTKQWCDML]]、及びSEQ ID NO:71[[EP7−GCDLLINR]]、及びこれらの任意の組合せからなる群から選択される一つ以上のFAM19A5エピトープに結合する。

0206

特定の具体例において、例えば免疫分析(例えば、ELISA)、表面プラズモン共鳴、又は結合平衡除外法によって測定されるとき、FAM19Aファミリの他のタンパク質より20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%又はそれより高親和性でFAM19A5(例えば、ヒトFAM19A5)と結合する抗体又はその抗原結合部分が本発明で提供される。特定の具体例において、例えば免疫分析によって測定されるとき、FAM19Aファミリの他のタンパク質との交差反応性なしにFAM19A5(例えば、ヒトFAM19A5)に結合する抗体又はその抗原結合部分が本発明で提供される。

0207

特定の具体例において、抗FAM19A5抗体は自生抗体ではないか又は自然発生抗体ではない。例えば、抗FAM19A5抗体は、より多いか、より少ないか、又は相異なるタイプの翻訳後修飾を有することにより、自然発生の抗体のものとは異なる翻訳後修飾を有する。

0208

III.例示的な抗FAM19A5抗体
本発明に開示される方法に使用可能な特定の抗体は実施例1で分離された抗体2−13、3−2、1−65及び1−28のCDR及び/又は可変領域を有する抗体、例えばモノクローナル抗体だけでなくこれらの可変領域又はCDR配列と少なくとも80%同一性(例えば、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも99%同一性)を有する抗体である。2−13、3−2、1−65及び1−28のVHアミノ酸配列はSEQID NO:35〜38として提示される。2−13、3−2、1−65及び1−28のVHアミノ酸配列はSEQ ID NO:39〜42として提示される。

0209

0210

0211

0212

0213

したがって、重鎖及び軽鎖可変領域を含む分離された抗FAM19A5抗体、又はその抗原結合部分が本発明で提供され、重鎖可変領域は、SEQID NO:35、36又は38のアミノ酸配列を含む。他の具体例において、分離された抗FAM19A5抗体、又はその抗原結合部分は、SEQ ID NO:35、36又は38からなる群から選択される重鎖可変領域のCDRを含む。

0214

また、重鎖及び軽鎖可変領域を含む分離された抗FAM19A5抗体、又はその抗原結合部分が提供され、軽鎖可変領域は、SEQID NO:39、40又は42のアミノ酸配列を含む。他の具体例において、分離された抗FAM19A5抗体、又はその抗原結合部分は、SEQ ID NO:39、40又は42からなる群から選択される軽鎖可変領域のCDRを含む。

0215

特定の具体例において、分離された抗FAM19A5抗体、又はその抗原結合部分は、SEQID NO:35、36又は38からなる群から選択される重鎖可変領域のCDR及びSEQ ID NO:39、40又は42からなる群から選択される軽鎖可変領域のCDRを含む。

0216

また、重鎖及び軽鎖可変領域を含む分離された抗FAM19A5抗体、又はその抗原結合部分が提供され、(i)重鎖可変領域はSEQID NO:35のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変領域はSEQ ID NO:39のアミノ酸配列を含み;(ii)重鎖可変領域はSEQ ID NO:36のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変領域はSEQ ID NO:40のアミノ酸配列を含み;又は(iii)重鎖可変領域はSEQ ID NO:38のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変領域はSEQ ID NO:42のアミノ酸配列を含む。

0217

重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む、分離された抗FAM19A5抗体、又はその抗原結合部分が本発明で提供され、重鎖可変領域は、SEQID NO:35、36又は38として提示されたアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%又は約100%同一であるアミノ酸配列を含む。

0218

また、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む、分離された抗FAM19A5抗体、又はその抗原結合部分が本発明で提供され、軽鎖可変領域は、SEQID NO:39、40又は42として提示されたアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%又は約100%同一であるアミノ酸配列を含む。

0219

また、重鎖及び軽鎖可変領域を含む、分離された抗FAM19A5抗体、又はその抗原結合部分が本発明で提供され、重鎖可変領域は、SEQID NOs:35、36又は38として提示されたアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%又は約100%同一であるアミノ酸配列を含み、軽鎖可変領域は、SEQ ID NO:39、40又は42として提示されたアミノ酸配列と少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%又は約100%同一であるアミノ酸配列を含む。

0220

いくつかの具体例において、本発明は分離された抗FAM19A5抗体、又はその抗原結合部分を提供し、これは、
(a)SEQID NOs:35及び39をそれぞれ含む重鎖及び軽鎖可変領域配列
(b)SEQ ID NOs:36及び40をそれぞれ含む重鎖及び軽鎖可変領域配列;又は
(c)SEQ ID NOs:38及び42をそれぞれ含む重鎖及び軽鎖可変領域配列を含む。

0221

特定の具体例において、本発明の抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は、(i)2−13の重鎖CDR1、CDR2及びCDR3、又はこれらの組合せ、及び/又は2−13の軽鎖CDR1、CDR2及びCDR3、又はこれらの任意の組合せ;(ii)3−2の重鎖CDR1、CDR2及びCDR3、又はこれらの組合せ、及び/又は3−2の軽鎖CDR1、CDR2及びCDR3、又はこれらの任意の組合せ;又は(iii)1−28の重鎖CDR1、CDR2及びCDR3、又はこれらの組合せ、及び/又は1−28の軽鎖CDR1、CDR2及びCDR3、又はこれらの任意の組合せを含む。

0222

2−13に対するVHCDR1、CDR2及びCDR3のアミノ酸配列はそれぞれSEQID NOs:11、12及び13として提示される。2−13に対するVL CDR1、CDR2及びCDR3のアミノ酸配列はそれぞれSEQ ID NO:23、24及び25として提示される。3−2に対するVH CDR1、CDR2及びCDR3のアミノ酸配列はそれぞれSEQ ID NO:14、15及び16として提示される。3−2に対するVL CDR1、CDR2及びCDR3のアミノ酸配列はそれぞれSEQ ID NO:26、27及び28として提示される。1−28に対するVH CDR1、CDR2及びCDR3のアミノ酸配列はそれぞれSEQ ID NO:20、21及び22として提示される。1−28に対するVL CDR1、CDR2及びCDR3のアミノ酸配列はそれぞれSEQ ID NO:32、33及び34として提示される。1−65に対するVH CDR1、CDR2及びCDR3のアミノ酸配列はそれぞれSEQ ID NO:17、18及び19として提示される。1−65に対するVL CDR1、CDR2及びCDR3のアミノ酸配列はそれぞれSEQ ID NO:29、30及び31として提示される。

0223

いくつかの具体例において、ヒトFAM19A5に特異的に結合する、本発明の抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は:
(a)SEQID NO:11のアミノ酸配列を含むVHCDR1;
(b)SEQ ID NO:12のアミノ酸配列を含むVH CDR2;及び/又は
(c)SEQ ID NO:13のアミノ酸配列を含むVH CDR3
を含む。

0224

特定の具体例において、抗体又はその抗原結合部分は前記VHCDRの1個、2個、又は3個の全部を含む。

0225

いくつかの具体例において、ヒトFAM19A5に特異的に結合する、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は:
(a)SEQID NO:23のアミノ酸配列を含むVLCDR1;
(b)SEQ ID NO:24のアミノ酸配列を含むVL CDR2;及び/又は
(c)SEQ ID NO:25のアミノ酸配列を含むVL CDR3
を含む。

0226

特定の具体例において、抗体又はその抗原結合部分は前記VLCDRの1個、2個、又は3個の全部を含む。

0227

いくつかの具体例において、ヒトFAM19A5に特異的に結合する、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は:
(a)SEQID NO:11のアミノ酸配列を含むVHCDR1;
(b)SEQ ID NO:12のアミノ酸配列を含むVH CDR2;
(c)SEQ ID NO:13のアミノ酸配列を含むVH CDR3
(d)SEQ ID NO:23のアミノ酸配列を含むVL CDR1;
(e)SEQ ID NO:24のアミノ酸配列を含むVL CDR2;及び/又は
(f)SEQ ID NO:25のアミノ酸配列を含むVL CDR3
を含む。

0228

いくつかの具体例において、ヒトFAM19A5に特異的に結合する、本発明の抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は:
(a)SEQID NO:14のアミノ酸配列を含むVHCDR1;
(b)SEQ ID NO:15のアミノ酸配列を含むVH CDR2;及び/又は
(c)SEQ ID NO:16のアミノ酸配列を含むVH CDR3
を含む。

0229

特定の具体例において、抗体又はその抗原結合部分は前記VHCDRの1個、2個、又は3個の全部を含む。

0230

いくつかの具体例において、ヒトFAM19A5に特異的に結合する、抗FAM19A5抗体又はその抗原結合部分は:
(a)SEQID NO:26のアミノ酸配列を含むVLCDR1;
(b)SEQ ID NO:27のアミノ酸配列を含むVL CDR2;及び/又は
(c)SEQ ID NO:28のアミノ酸配列を含むVL CDR3
を含む。

0231

特定の具体例において、抗体又はその抗原結合部分は前記VLCDRの1個、2個、又は3個の全部を含む。

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