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技術 ヒトCD137に結合するアゴニスト性抗体およびその使用

出願人 コンパスセラピューティクスリミテッドライアビリティカンパニー
発明者 ボブロウィッツ,ピョートルウィドブーム,ポールシュミット,マイケルマーチラジョイ,ジェイソンエム.タイ,ロバートブイ.ザサードリョン,チョクルンエスキオケック,ウグル
出願日 2018年7月11日 (2年7ヶ月経過) 出願番号 2020-501322
公開日 2020年8月31日 (5ヶ月経過) 公開番号 2020-526211
状態 未査定
技術分野 突然変異または遺伝子工学 微生物、その培養処理 ペプチド又は蛋白質 生物学的材料の調査,分析 抗原、抗体含有医薬:生体内診断剤 化合物または医薬の治療活性 微生物による化合物の製造
主要キーワード 組み合わせ表 同等条件 傷機構 カップリング部分 追加構成要素 PR基 シングルチャンバー 利己的
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年8月31日)のものです。
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図面 (20)

課題・解決手段

本開示は特に、CD137のエピトープに結合し、CD137をアゴナイズする化合物(例えば抗体またはその抗原結合断片)に関するものであり、および癌の一つまたは複数の症状の治療または改善のための方法における当該化合物の使用に関する。一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体または抗原結合部分は、約40nM〜約100nMのアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する。

概要

背景

近年、免疫システム腫瘍の形成と進行に対する重要な障壁としての効果を有することを示唆する証拠が増加している。抗腫瘍能力がある、または抗腫瘍の活性がある自然発生型のT細胞癌患者中に存在するという主旨は、腫瘍分野において免疫療法アプローチの開発に合理性を与えるものである。例えばT細胞、マクロファージおよびナチュラルキラー細胞などの免疫細胞抗腫瘍活性を呈することができ、悪性腫瘍の発生と増殖を効率的に制御することができる。腫瘍特異的抗原または腫瘍関連抗原は、悪性腫瘍を認識し、排除する免疫細胞を誘導することができる(Chen & Mellman, (2013) Immunity 39(1):1-10)。腫瘍特異的な免疫応答が存在するにもかかわらず、悪性腫瘍は様々な免疫調節機構を介して免疫攻撃を逃れ、または回避することが多く、その結果として腫瘍の発生と進行の制御に失敗する(Motz & Coukos, (2013) Immunity 39(1):61-730)。実際に癌出現の顕著な特徴はこれら免疫調節機構の利己的利用と、抗腫瘍免疫応答無効化であり、これによって腫瘍は免疫による殺傷を回避し、逃避する(Hanahan and Weinberg (2011) Cell 144(5):646-674)。

癌免疫療法の新たなアプローチにはこれら免疫の回避および逃避の機構を妨げ、内因性免疫系を誘導して腫瘍を拒絶させることが含まれる。CD137(あるいは「tumor necrosis factor receptor superfamily member 9」(TNFRSF9)、4-1BBおよび「induced by lymphocyte activation」(ILA)としても知られている)は、腫瘍壊死因子スーパーファミリーに属する膜貫通型共刺激受容体タンパク質である。CD137は、TCR活性化で誘導されるT細胞共刺激性受容体である(Nam et al., (2005) Curr Cancer Drug Targets 5:357-363; Watts et al., (2005) Annu Rev Immunol 23:23-68)。活性化CD4+T細胞およびCD8+T細胞上での発現に加えて、CD137はCD4+CD25+制御性T細胞、活性化ナチュラルキラー(NK)T細胞およびNK-T細胞、単球好中球ならびに樹状細胞上にも発現される。

生理学的条件下では、CD137は、B細胞、単球、マクロファージおよび樹状細胞を含む抗原提示細胞上に存在するアゴニスト性膜分子であるCD137リガンド(CD137L)にライゲーションされる(Watts et al., (2005) Annu Rev Immunol 23:23-68)。リガンドとの相互作用によって、CD137はTCR誘導型T細胞増殖の増加、サイトカイン産生、機能的成熟およびCD8+T細胞生存の長期化をもたらす。免疫系に腫瘍を攻撃させることにおける、様々なアゴニスト(例えばアゴニスト性抗体組み換えCD137Lタンパク質およびCD137特異的アプタマー)を使用したCD137共刺激の潜在的能力は、多くのモデルにおいて報告されている(Dharmadhikari et al., (2016) Oncoimmunology 5(4):e1113367および当該文献中の参照文献)。アゴニスト性CD137抗体の臨床評価に関する最近の報告(ウレルマブ(Urelumab)、BMS-663513; Bristol-Myers Squibb社)では、ヒト対象において、抗体投与量と相関する重度肝毒性(高トランスアミナーゼ血症)の兆候を含む治療関連有害事象が観察されたことが報告されている(Segal et al., (2016) Clin Cancer Res 23(8):1929-1936)。対照的に、別のアゴニスト性CD137抗体(ウトミルマブ(Utomilumab)、PF-05082566; Pfizer社)が、抗PD-1抗体(ペムブロリズマブ(pembrolizumab))との併用で検証されたところ、いずれの用量規定毒性も生じさせなかったが、抗PD-1抗体の単独療法と同等の結果を示した(Tolcher, A. et al., (2017) Clin Cancer Res 23(18): 5349-5357)。これらの結果から、CD137アゴニストを用いた治療に適した癌を含む様々な疾患および状態を有する患者に関し、ヒトCD137に結合し、安全で有効な治療剤の開発に充分な特徴を呈する新規アゴニスト性抗体に対するアンメットニーズが継続して存在しているということが強調される。

概要

本開示は特に、CD137のエピトープに結合し、CD137をアゴナイズする化合物(例えば抗体またはその抗原結合断片)に関するものであり、および癌の一つまたは複数の症状の治療または改善のための方法における当該化合物の使用に関する。一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体または抗原結合部分は、約40nM〜約100nMのアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する。

目的

前述のことを考慮すると、一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供する

効果

実績

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請求項1

ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、前記抗体または抗原結合部分は、約30nM〜100nMのアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項2

前記抗体または抗原結合部分が、配列番号3のK114を含むヒトCD137上のエピトープに結合する、請求項1に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項3

前記エピトープが、配列番号3のE111、T113およびK114残基を含む、請求項2に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項4

前記エピトープが、配列番号3のE111、T113、K114、N126およびI132残基を含む、請求項2〜3のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項5

前記エピトープが、配列番号3のE111、T113、K114、N126、I132およびP135残基を含む、請求項2〜4のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項6

前記エピトープが、配列番号3のE111、T113、K114、N126、I132およびP135残基を一つまたは複数含む、請求項1に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項7

前記抗体または抗原結合部分は、配列番号3の111位〜135位のアミノ酸に相当する一つまたは複数のアミノ酸残基の配列を含むエピトープに結合する、請求項1に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項8

前記エピトープは、配列番号3の111位〜135位のアミノ酸に相当する2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24または25個のアミノ酸残基を含む、請求項7に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項9

前記抗体または抗原結合部分は、ELTK(配列番号3の111位〜114位のアミノ酸残基に相当する)を含むエピトープに結合する、請求項1に記載の単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項10

前記エピトープが、配列番号3のN126、I132およびP135残基を一つまたは複数さらに含む、請求項9に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項11

前記エピトープが非直線状エピトープである、請求項2〜10のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項12

配列番号3のK114残基の変異が、前記抗体またはその抗原結合部分の結合を無効化する、請求項2〜11のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項13

前記抗体または抗原結合部分が、約45〜95nM、50〜90nM、55〜85nM、60〜80nM、65〜75nM、55〜75nM、40〜70nM、50〜80nMまたは60〜90nMのアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項14

前記抗体または抗原結合部分が、ヒトCD137の細胞外ドメイン非リガンド結合領域に結合する、請求項1〜13のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項15

ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、前記抗体または抗原結合部分は:(i)約30〜100nMのアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;(ii)ヒトCD137の細胞外ドメインの非リガンド結合領域に結合する;および(iii)配列番号3のK114を含むヒトCD137上のエピトープに結合する、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項16

ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、前記抗体または抗原結合部分は:(i)約30〜100nMのアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;(ii)ヒトCD137とヒトCD137リガンドの間の相互作用阻害しない;および(iii)配列番号3のK114を含むヒトCD137上のエピトープに結合する、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項17

前記抗体または抗原結合部分が、CD137とCD137Lの間の相互作用を阻害しない、請求項1〜15のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項18

前記非リガンド結合領域が、システインリッチドメインCRD)IIIおよびCRDIVにおよぶ、請求項14〜15のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項19

前記抗体または抗原結合部分は、アミノ酸配列DXXXXLXXXXYXYYX(配列番号126)を含む重鎖CDR3を含み、式中、Xは任意のアミノ酸である、請求項1〜18のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項20

前記エピトープが、配列番号3のE111、T113、K114およびP135を含む、請求項1、2、3および11〜19のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項21

前記抗体または抗原結合部分は、アミノ酸配列DXPFXLDXXYYYYYX(配列番号127)を含む重鎖CDR3を含み、式中、Xは任意のアミノ酸である、請求項1〜19のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項22

前記重鎖CDR3のD95、L100、Y100E、Y100G、Y100H残基またはそれらの組み合わせのアラニンへの変異が、ヒトCD137に対する結合の消失を生じさせる、請求項19〜21のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項23

P97、F98、D100A、Y100D、Y100F残基またはそれらの組み合わせのアラニンへの変異が、ヒトCD137に対する結合の低下を生じさせる、請求項19〜22のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項24

前記抗体または抗原結合部分が、CD137:CD137L単量体三量体の形成を阻害しない、請求項1〜23のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項25

前記抗体または抗原結合部分は、配列番号3の111位〜135位のアミノ酸残基内に位置するエピトープに結合する、請求項1、13、14、17〜19および21〜24のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項26

前記エピトープが非直線状エピトープである、請求項25に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項27

前記抗体または抗原結合部分は、重鎖CDRおよび軽鎖CDRを含み、重鎖CDR3は、配列番号68に記載されるアミノ酸配列を含む、請求項1〜26のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項28

前記抗体または抗原結合部分は、(a)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;ならびに(b)それぞれ配列番号51、108および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、からなる群から選択される重鎖CDRおよび軽鎖CDRを含む、請求項1〜27のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項29

前記抗体または抗原結合部分は、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域は、配列番号4および101からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、および前記軽鎖可変領域は、配列番号6のアミノ酸配列を含む、請求項1〜27のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項30

前記抗体または抗原結合部分は、(a)それぞれ配列番号4および6;ならびに(b)それぞれ配列番号101および6、からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む、請求項1〜27のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項31

前記抗体または抗原結合部分は、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域は、配列番号4および101からなる群から選択されるアミノ酸配列に対し、少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含み、および前記軽鎖可変領域は、配列番号6のアミノ酸配列に対し、少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、請求項1〜27のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項32

前記抗体または抗原結合部分は、(a)それぞれ配列番号4および6;ならびに(b)それぞれ配列番号101および6、からなる群から選択されるアミノ酸配列に対し、少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む、請求項1〜27のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項33

前記抗体または抗原結合部分は、(a)それぞれ配列番号129および133;ならびに(b)それぞれ配列番号131および133、からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、重鎖および軽鎖を含む、請求項1〜27のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項34

ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、前記抗体またはその抗原結合部分は、(a)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(b)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号70、79および90に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(c)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号71、80および91に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(d)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号72、81および92に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(e)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号73、82および91に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(f)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号74、83および93に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(g)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号75、84および91に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(h)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号74、85および94に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(i)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号76、86および95に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(j)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号77、87および93に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(k)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、88および90に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(l)それぞれ配列番号49、57および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(m)それぞれ配列番号49、58および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(n)それぞれ配列番号49、59および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(o)それぞれ配列番号49、60および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(p)それぞれ配列番号50、61および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(q)それぞれ配列番号50、58および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(r)それぞれ配列番号51、62および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(s)それぞれ配列番号52、63および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(t)それぞれ配列番号50、64および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(u)それぞれ配列番号50、65および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(v)それぞれ配列番号51、108および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;(w)それぞれ配列番号107、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列;ならびに(x)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号109、110および92に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3、からなる群から選択される重鎖CDRおよび軽鎖CDRを含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項35

ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、前記抗体またはその抗原結合部分は、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域は、配列番号4、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、101および103からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、ならびに前記軽鎖可変領域は、配列番号6、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46および105からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項36

ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、前記抗体またはその抗原結合部分は、重鎖CDRおよび軽鎖CDRを含み、重鎖CDR3は、配列番号68に記載されるアミノ酸配列を含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項37

ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、前記抗体またはその抗原結合部分は、重鎖CDRおよび軽鎖CDRを含み、重鎖CDR3は、アミノ酸配列DXXXXLXXXXYXYYX(配列番号126)を含み、式中、Xは任意のアミノ酸である、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項38

ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、前記抗体またはその抗原結合部分は、重鎖CDRおよび軽鎖CDRを含み、重鎖CDR3は、アミノ酸配列DXPFXLDXXYYYYYX(配列番号128)を含み、式中、Xは任意のアミノ酸である、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項39

前記抗体または抗原結合部分は、(a)それぞれ配列番号5および7;ならびに(b)それぞれ配列番号102および7、からなる群から選択されるヌクレオチド配列によりコードされる重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む、請求項1〜27のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項40

D95、L100、Y100E、Y100G、Y100H残基またはそれらの組み合わせのアラニンへの変異が、ヒトCD137に対する結合の消失を生じさせる、請求項37〜39のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項41

P97、F98、D100A、Y100D、Y100F残基またはそれらの組み合わせのアラニンへの変異が、ヒトCD137に対する結合の低下を生じさせる、請求項37〜40のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項42

前記抗体または抗原結合部分は、(a)それぞれ配列番号5および7;ならびに(b)それぞれ配列番号102および7、からなる群から選択されるヌクレオチド配列に対し、少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列によりコードされる重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む、請求項1〜27のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項43

前記抗体または抗原結合部分が、それぞれ配列番号5および7に対し少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列によりコードされる重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む、請求項42に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項44

ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、前記抗体またはその抗原結合部分は、(a)それぞれ配列番号5および7;(b)それぞれ配列番号5および29;(c)それぞれ配列番号5および31;(d)それぞれ配列番号5および33;(e)それぞれ配列番号5および35;(f)それぞれ配列番号5および37;(g)それぞれ配列番号5および39;(h)それぞれ配列番号5および41;(i)それぞれ配列番号5および43;(j)それぞれ配列番号5および45;(k)それぞれ配列番号5および47;(l)それぞれ配列番号9および7;(m)それぞれ配列番号11および7;(n)それぞれ配列番号13および7;(o)それぞれ配列番号15および7;(p)それぞれ配列番号17および7;(q)それぞれ配列番号19および7;(r)それぞれ配列番号21および7;(s)それぞれ配列番号23および7;(t)それぞれ配列番号25および7;(u)それぞれ配列番号27および7;(v)それぞれ配列番号102および7;(w)それぞれ配列番号104および7;ならびに(x)それぞれ配列番号5および106、からなる群から選択されるヌクレオチド配列によりコードされる重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項45

ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、前記抗体またはその抗原結合部分は、(a)それぞれ配列番号4および6;(b)それぞれ配列番号4および28;(c)それぞれ配列番号4および30;(d)それぞれ配列番号4および32;(e)それぞれ配列番号4および34;(f)それぞれ配列番号4および36;(g)それぞれ配列番号4および38;(h)それぞれ配列番号4および40;(i)それぞれ配列番号4および42;(j)それぞれ配列番号4および44;(k)それぞれ配列番号4および46;(l)それぞれ配列番号8および6;(m)それぞれ配列番号10および6;(n)それぞれ配列番号12および6;(o)それぞれ配列番号14および6;(p)それぞれ配列番号16および6;(q)それぞれ配列番号18および6;(r)それぞれ配列番号20および6;(s)それぞれ配列番号22および6;(t)それぞれ配列番号24および6;(u)それぞれ配列番号26および6;(v)それぞれ配列番号101および6;(w)それぞれ配列番号103および6;ならびに(x)それぞれ配列番号4および105、からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項46

ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、前記抗体またはその抗原結合部分は、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域は、配列番号4、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、101および103からなる群から選択されるアミノ酸配列に対し、少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含み、ならびに前記軽鎖可変領域は、配列番号6、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46および105からなる群から選択されるアミノ酸配列に対し、少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項47

ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、前記抗体またはその抗原結合部分は、(a)それぞれ配列番号4および6;(b)それぞれ配列番号4および28;(c)それぞれ配列番号4および30;(d)それぞれ配列番号4および32;(e)それぞれ配列番号4および34;(f)それぞれ配列番号4および36;(g)それぞれ配列番号4および38;(h)それぞれ配列番号4および40;(i)それぞれ配列番号4および42;(j)それぞれ配列番号4および44;(k)それぞれ配列番号4および46;(l)それぞれ配列番号8および6;(m)それぞれ配列番号10および6;(n)それぞれ配列番号12および6;(o)それぞれ配列番号14および6;(p)それぞれ配列番号16および6;(q)それぞれ配列番号18および6;(r)それぞれ配列番号20および6;(s)それぞれ配列番号22および6;(t)それぞれ配列番号24および6;(u)それぞれ配列番号26および6;(v)それぞれ配列番号101および6;(w)それぞれ配列番号103および6;ならびに(x)それぞれ配列番号4および105、からなる群から選択されるアミノ酸配列に対し、少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項48

ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、前記抗体またはその抗原結合部分は、(a)それぞれ配列番号129および133;ならびに(b)それぞれ配列番号131および133、からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖配列および軽鎖配列を含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項49

ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、前記抗体またはその抗原結合部分はそれぞれ、配列番号129および133に記載されるアミノ酸配列を有する重鎖配列および軽鎖配列を含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項50

ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、前記抗体またはその抗原結合部分はそれぞれ、配列番号131および133に記載されるアミノ酸配列を有する重鎖配列および軽鎖配列を含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項51

前記抗体または抗原結合部分が、ヒトCD137に特異的に結合し、アゴナイズする、請求項1〜50のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項52

前記抗体または抗原結合部分は、(a)CD137三量体の二量体化誘導または強化;(b)CD137三量体の多量体化の誘導または強化;(c)T細胞活性化の誘導または強化;(d)細胞障害性T細胞応答の誘導または強化;(e)T細胞増殖の誘導または強化;(f)免疫細胞サイトカイン産生の誘導または強化;および(g)特性(a)〜(f)の任意の組み合わせ、からなる群から選択される特性の内の少なくとも一つまたは複数を呈する、請求項1〜51のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項53

前記抗体または抗原結合部分は、ヒトCD137に結合する参照抗体と比較して、(a)肝臓内T細胞活性化の誘導または強化をしない;(b)肝臓内T細胞増殖の誘導または強化をしない;(c)脾臓内T細胞活性化の誘導または強化をしない;(d)脾臓内T細胞増殖の誘導または強化をしない;(e)マクロファージ活性化の誘導または強化をしない;(f)マクロファージ分化の誘導または強化をしない;(g)アラニンアミノトランスフェラーゼALT活性の誘導または強化をしない;および(h)特性(a)〜(g)の任意の組み合わせ、からなる群から選択される特性の内の少なくとも1つまたは複数を呈する、請求項1〜52のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項54

前記参照抗体が、ウレルマブである、請求項53に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項55

前記抗体または抗原結合部分の特性が、Fc受容体結合に依存性ではない、請求項52〜54のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項56

前記抗体または抗原結合部分の特性が、Fc受容体結合により強化される、請求項52〜54のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項57

前記抗体または抗原結合部分が、カニクイザルのCD137、マウスのCD137、またはその両方と交差反応する、請求項1〜56のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項58

前記抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgMIgA1、IgA2、IgD、およびIgE抗体からなる群から選択される、請求項1〜47および51〜57のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項59

前記抗体は、IgG1抗体またはIgG4抗体である、請求項58に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項60

前記抗体は、野生型ヒトIgG1または野生型ヒトIgG4の重鎖定常領域を含む、請求項1〜47および51〜57のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項61

前記抗体は、変異型IgG1重鎖定常領域を含む、請求項1〜47および51〜57のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項62

前記抗体は、変異型IgG4重鎖定常領域を含む、請求項1〜47および51〜57のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項63

前記変異型IgG4重鎖定常領域は、Ser228で置換を含む、請求項62に記載の単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項64

前記変異型IgG4重鎖定常領域は、S228P置換を含む、請求項63に記載の単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。

請求項65

請求項1〜64のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分、および薬学的に許容可能な担体を含む医薬組成物

請求項66

請求項1〜64のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分の、軽鎖、重鎖、または軽鎖および重鎖の両方をコードするヌクレオチド配列を含む核酸

請求項67

請求項66に記載の核酸を含む発現ベクター

請求項68

請求項67に記載の発現ベクターで形質転換された細胞

請求項69

ヒトCD137に特異的に結合するモノクローナル抗体またはその抗原結合部分を作製する方法であって、前記モノクローナル抗体またはその抗原結合部分の発現が可能となる条件下で、請求項68に記載の細胞を維持することを含む、方法。

請求項70

前記モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を取得することをさらに含む、請求項69に記載の方法。

請求項71

対象において、ヒトCD137三量体の二量体化を誘導または強化する方法であって、その必要のある対象に、請求項1〜64のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体もしくは抗原結合部分、または請求項65に記載の医薬組成物の有効量を投与することを含む、方法。

請求項72

対象において、ヒトCD137三量体の多量体化を誘導または強化する方法であって、その必要のある対象に、請求項1〜64のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体もしくは抗原結合部分、または請求項65に記載の医薬組成物の有効量を投与することを含む、方法。

請求項73

対象において、T細胞活性化を誘導または強化する方法であって、その必要のある対象に、請求項1〜64のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体もしくは抗原結合部分、または請求項65に記載の医薬組成物の有効量を投与することを含む、方法。

請求項74

前記T細胞活性化が、腫瘍微小環境において発生する、請求項73に記載の方法。

請求項75

対象において、細胞障害性T細胞応答を誘導または強化する方法であって、その必要のある対象に、請求項1〜64のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体もしくは抗原結合部分、または請求項65に記載の医薬組成物の有効量を投与することを含む、方法。

請求項76

前記細胞障害性T細胞応答が、腫瘍微小環境において発生する、請求項75に記載の方法。

請求項77

対象において、免疫細胞のサイトカイン産生を誘導または強化する方法であって、その必要のある対象に、請求項1〜64のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体もしくは抗原結合部分、または請求項65に記載の医薬組成物の有効量を投与することを含む、方法。

請求項78

産生されるサイトカインが、IL-2、TNFα、IL-13、IFNγまたはそれらの組み合わせである、請求項77に記載の方法。

請求項79

前記サイトカイン産生が、腫瘍微小環境において発生する、請求項77または請求項78に記載の方法。

請求項80

対象において、T細胞増殖を誘導または強化する方法であって、その必要のある対象に、請求項1〜64のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体もしくは抗原結合部分、または請求項65に記載の医薬組成物の有効量を投与することを含む、方法。

請求項81

前記T細胞増殖が、腫瘍微小環境において発生する、請求項80に記載の方法。

請求項82

腫瘍増殖を低下または阻害する方法であって、その必要のある対象に、請求項1〜64のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体もしくは抗原結合部分、または請求項65に記載の医薬組成物の有効量を投与することを含む、方法。

請求項83

対象において、ヒトCD137により介在される障害治療する方法であって、その必要のある対象に、請求項1〜64のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体もしくは抗原結合部分、または請求項65に記載の医薬組成物の有効量を投与することを含む、方法。

請求項84

対象において、癌を治療する方法であって、その必要のある対象に、請求項1〜64のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体もしくは抗原結合部分、または請求項65に記載の医薬組成物の有効量を投与することを含む、方法。

請求項85

前記単離モノクローナル抗体または抗原結合部分の投与後に、腫瘍微小環境内への免疫細胞の浸潤が増加する、請求項82〜84のいずれか1項に記載の方法。

請求項86

前記免疫細胞が、CD45を発現する、請求項85に記載の方法。

請求項87

前記単離モノクローナル抗体または抗原結合部分の投与後に、腫瘍微小環境中のT制御性(Treg)細胞の量が減少する、請求項82〜86のいずれか1項に記載の方法。

請求項88

前記Treg細胞が、CD4、FOXP-3、およびCD25を発現する、請求項87に記載の方法。

請求項89

前記単離モノクローナル抗体または抗原結合部分の投与後に、腫瘍微小環境中のマクロファージの量が減少する、請求項82〜88のいずれか1項に記載の方法。

請求項90

前記マクロファージが、CD45およびCD11bを発現する、請求項89に記載の方法。

請求項91

前記単離モノクローナル抗体または抗原結合部分の投与後に、腫瘍微小環境中のT細胞消耗が低下する、請求項82〜90のいずれか1項に記載の方法。

請求項92

T細胞消耗の低下は、TIGIT、PD-1、LAG-3またはそれらの組み合わせの発現の減少を含む、請求項91に記載の方法。

請求項93

前記癌は、メラノーマグリオーマ腎癌乳癌血液癌および頭頚部癌からなる群から選択される、請求項84〜92のいずれか1項に記載の方法。

請求項94

前記血液癌が、B細胞リンパ腫である、請求項83に記載の方法。

請求項95

抗腫瘍メモリー免疫応答を誘導する方法であって、その必要のある対象に、請求項1〜64のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体もしくは抗原結合部分、または請求項65に記載の医薬組成物の有効量を投与することを含む、方法。

請求項96

前記抗体または抗原結合部分が、Fcガンマ受容体に結合する、請求項71〜95のいずれか1項に記載の方法。

請求項97

CD4+T細胞、CD8+T細胞、ナチュラルキラー細胞またはそれらの組み合わせの枯渇が、前記抗体またはその抗原結合部分の有効性を低下させる、請求項82〜95のいずれか1項に記載の方法。

請求項98

生物サンプル中のヒトCD137の存在または非存在を検出する方法であって、(i)請求項1〜64のいずれか1項に記載の抗体または抗原結合部分と生物サンプルを接触させることであって、前記抗体または抗原結合部分は、検出可能物質で標識されている、接触させること;および(ii)ヒトCD137に結合した前記抗体または抗原結合部分を検出し、それにより前記生物サンプル中のヒトCD137の存在または非存在を検出すること、を含む、方法。

請求項99

請求項1〜64のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体もしくは抗原結合部分、および任意で薬学的に許容可能な担体、または請求項65に記載の医薬組成物、を含む容器、ならびにその必要のある対象における癌の治療もしくは進行遅延を目的とした、または腫瘍増殖の低下もしくは阻害を目的とした前記抗体または医薬組成物の投与に関する説明書を含む添付文書を備えたキット

請求項100

請求項1〜64のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体もしくは抗原結合部分、および任意で薬学的に許容可能な担体、または請求項65に記載の医薬組成物、を含む容器、ならびにその必要のある対象における癌の治療もしくは進行遅延を目的とした、または腫瘍増殖の低下もしくは阻害を目的とした前記抗体または医薬組成物の単独投与、または別の剤との併用投与に関する説明書を含む添付文書を備えたキット。

請求項101

その必要のある対象において、癌を治療もしくは進行遅延させるための、または腫瘍増殖を低下もしくは阻害するための医薬の製造のための、請求項1〜64のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分の使用。

請求項102

その必要のある対象において、癌を治療もしくは進行遅延させるための、または腫瘍増殖を低下もしくは阻害するための医薬の製造における、請求項1〜64のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

請求項103

医薬としての使用のための、請求項1〜64のいずれか1項に記載の単離モノクローナル抗体または抗原結合部分。

技術分野

0001

関連出願
本出願は、2017年7月11日に出願された米国仮特許出願第62/531,259号;2017年7月11日に出願された米国仮特許出願第62/531,190号;2017年10月4日に出願された米国仮特許出願第62/568,231号;2017年10月26日に出願された米国仮特許出願第62/577,257号;および2017年10月26日に出願された米国仮特許出願第62/577,259号の利益を主張するものである。これら参照出願の全内容が、本参照により本明細書に組み込まれる。

背景技術

0002

近年、免疫システム腫瘍の形成と進行に対する重要な障壁としての効果を有することを示唆する証拠が増加している。抗腫瘍能力がある、または抗腫瘍の活性がある自然発生型のT細胞癌患者中に存在するという主旨は、腫瘍分野において免疫療法アプローチの開発に合理性を与えるものである。例えばT細胞、マクロファージおよびナチュラルキラー細胞などの免疫細胞抗腫瘍活性を呈することができ、悪性腫瘍の発生と増殖を効率的に制御することができる。腫瘍特異的抗原または腫瘍関連抗原は、悪性腫瘍を認識し、排除する免疫細胞を誘導することができる(Chen & Mellman, (2013) Immunity 39(1):1-10)。腫瘍特異的な免疫応答が存在するにもかかわらず、悪性腫瘍は様々な免疫調節機構を介して免疫攻撃を逃れ、または回避することが多く、その結果として腫瘍の発生と進行の制御に失敗する(Motz & Coukos, (2013) Immunity 39(1):61-730)。実際に癌出現の顕著な特徴はこれら免疫調節機構の利己的利用と、抗腫瘍免疫応答無効化であり、これによって腫瘍は免疫による殺傷を回避し、逃避する(Hanahan and Weinberg (2011) Cell 144(5):646-674)。

0003

癌免疫療法の新たなアプローチにはこれら免疫の回避および逃避の機構を妨げ、内因性免疫系を誘導して腫瘍を拒絶させることが含まれる。CD137(あるいは「tumor necrosis factor receptor superfamily member 9」(TNFRSF9)、4-1BBおよび「induced by lymphocyte activation」(ILA)としても知られている)は、腫瘍壊死因子スーパーファミリーに属する膜貫通型共刺激受容体タンパク質である。CD137は、TCR活性化で誘導されるT細胞共刺激性受容体である(Nam et al., (2005) Curr Cancer Drug Targets 5:357-363; Watts et al., (2005) Annu Rev Immunol 23:23-68)。活性化CD4+T細胞およびCD8+T細胞上での発現に加えて、CD137はCD4+CD25+制御性T細胞、活性化ナチュラルキラー(NK)T細胞およびNK-T細胞、単球好中球ならびに樹状細胞上にも発現される。

0004

生理学的条件下では、CD137は、B細胞、単球、マクロファージおよび樹状細胞を含む抗原提示細胞上に存在するアゴニスト性膜分子であるCD137リガンド(CD137L)にライゲーションされる(Watts et al., (2005) Annu Rev Immunol 23:23-68)。リガンドとの相互作用によって、CD137はTCR誘導型T細胞増殖の増加、サイトカイン産生、機能的成熟およびCD8+T細胞生存の長期化をもたらす。免疫系に腫瘍を攻撃させることにおける、様々なアゴニスト(例えばアゴニスト性抗体組み換えCD137Lタンパク質およびCD137特異的アプタマー)を使用したCD137共刺激の潜在的能力は、多くのモデルにおいて報告されている(Dharmadhikari et al., (2016) Oncoimmunology 5(4):e1113367および当該文献中の参照文献)。アゴニスト性CD137抗体の臨床評価に関する最近の報告(ウレルマブ(Urelumab)、BMS-663513; Bristol-Myers Squibb社)では、ヒト対象において、抗体投与量と相関する重度肝毒性(高トランスアミナーゼ血症)の兆候を含む治療関連有害事象が観察されたことが報告されている(Segal et al., (2016) Clin Cancer Res 23(8):1929-1936)。対照的に、別のアゴニスト性CD137抗体(ウトミルマブ(Utomilumab)、PF-05082566; Pfizer社)が、抗PD-1抗体(ペムブロリズマブ(pembrolizumab))との併用で検証されたところ、いずれの用量規定毒性も生じさせなかったが、抗PD-1抗体の単独療法と同等の結果を示した(Tolcher, A. et al., (2017) Clin Cancer Res 23(18): 5349-5357)。これらの結果から、CD137アゴニストを用いた治療に適した癌を含む様々な疾患および状態を有する患者に関し、ヒトCD137に結合し、安全で有効な治療剤の開発に充分な特徴を呈する新規アゴニスト性抗体に対するアンメットニーズが継続して存在しているということが強調される。

先行技術

0005

Chen & Mellman, (2013) Immunity 39(1):1-10
Motz & Coukos, (2013) Immunity 39(1):61-730
Hanahan and Weinberg (2011) Cell 144(5):646-674
Nam et al., (2005) Curr Cancer Drug Targets 5:357-363
Watts et al., (2005) Annu Rev Immunol 23:23-68
Dharmadhikari et al., (2016) Oncoimmunology 5(4):e1113367
Segal et al., (2016) Clin Cancer Res 23(8):1929-1936
Tolcher, A. et al., (2017) Clin Cancer Res 23(18): 5349-5357

課題を解決するための手段

0006

本開示は少なくとも部分的に、動物において防御的抗腫瘍免疫を呈する新規アゴニスト性抗CD137抗体の開発に基づくものである。特に本明細書に記載される抗体は、多様な腫瘍型に有効であり、幅広い用量範囲にわたり有効である。さらに実施例に例示されるように、本明細書に記載される抗体は、非常に大きな腫瘍対し、治療的に有効である。例えば本明細書に記載されるアゴニスト性抗CD137抗体を用いて腫瘍担持マウスを治療することにより、1,800mm3もの大きさの腫瘍の完全退縮がもたらされた。図15に記載されるように、こうしたマウスの治療によって、防御的免疫も生じていた。観察された有効性と一致して、腫瘍微小環境において例えば制御性T細胞および消耗T細胞群の減少を伴う免疫細胞浸潤の増加などのポジティブ免疫表現型の変化があった(例えば図22A〜22Dを参照のこと)。

0007

上述のように、CD137のアゴニズムは、ヒトにおいて、肝毒性関連死を含む特定の有害事象と関連している(例えばSegal et al. (2017) Clin Cancer Res 23(8): 1929-1935を参照のこと)。動物モデルにおいても、アゴニスト性抗CD137抗体(例えば3H3抗体)を用いた治療から生じた同様の毒性が観察されている(例えば、Bartkowiak et al. (2018) Clin Cancer Res 24(5):1138-1151を参照のこと)。しかし本明細書に記載されるアゴニスト性抗CD137抗体は、例えば肝酵素(例えばアラニンアミノトランスフェラーゼALT))の血漿レベルおよび免疫細胞浸潤などにより決定した場合には、肝臓に対する作用は最小限である。例えば当該抗体で治療されたマウスにおいて、肝臓内または脾臓内で免疫細胞浸潤が増加した証拠はない。ゆえに本明細書に記載される抗体は、有効性が高いだけではなく、CD137アゴニズムと関連する特定の毒性も削減させる。

0008

本開示はいずれの特定の学説または作用機序に限定されるものではないが、本明細書に記載される抗体の優れた治療特性および毒性削減特性は、当該抗体のアフィニティおよび結合する新規エピトープのうちの一つまたは両方から部分的には誘導されたものであると考えられる。すなわち本明細書に記載される複数の抗体は、他のアゴニスト性抗CD137抗体とは明白に異なる共通の新規エピトープを共有している。そして実施例に例示されるように、本明細書に記載される抗体とエピトープが会合することで、異なるCD137エピトープに結合するアゴニスト性抗体と比較し、例えば制御性T細胞増殖、CD8+T細胞およびマクロファージによるサイトカイン産生ならびに細胞内シグナル伝達に対する効果などの異なるインビトロ活性が生じる。さらに抗体のアフィニティ範囲(スイートスポット)が、抗腫瘍活性に対して特に最適なものとなることが示されている。例えば中間のアフィニティを有する抗体は、より高い、またはより低いアフィニティを有する抗体と比較して、大きな腫瘍に対する有効性が高いことが示されている。

0009

前述のことを考慮すると、一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体または抗原結合部分は、約40nM〜約100nMのアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する。一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体または抗原結合部分は、約30nM〜100nM(例えば約30nM〜約110nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する。一部の態様では、ヒトCD137に対する抗CD137抗体のアフィニティは、マウスCD137に対するmAb10のアフィニティよりも少なくとも2倍(例えば少なくとも3、4、5、6、7、8、9または10倍)高い。一部の態様では、抗CD137抗体のアフィニティは、500、450、400、350、300、250、200、250、200、175、150、125、110または100nM以下である。一部の態様では、ヒトCD137に対する抗CD137抗体のアフィニティは、マウスCD137に対するmAb10のアフィニティよりも少なくとも2倍(例えば少なくとも3、4、5、6、7、8、9または10倍)高いが、500、450、400、350、300、250、200、250、200、175、150、125、110または100nM以下である。

0010

一部の態様では、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体または抗原結合部分は、配列番号3のアミノ酸111〜132の一つまたは複数(例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24または25個すべて)を含むヒトCD137上のエピトープに結合する。一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体または抗原結合部分は、配列番号3のアミノ酸111〜132内のエピトープに結合する。一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体または抗原結合部分は、配列番号3のアミノ酸111〜132のすべてまたは一部に結合する。一部の態様において、エピトープは、配列番号3のK114に結合する。一部の態様において、エピトープは、配列番号3のE111、T113およびK114残基を含む。一部の態様において、エピトープは、配列番号3のE111、T113、K114、N126およびI132残基を含む。一部の態様において、エピトープは、配列番号3のE111、T113、K114およびP135残基を含む。一部の態様において、エピトープは、配列番号3のE111、T113、K114、N126、I132およびP135残基を含む。一部の態様において、抗体またはその抗原結合部分は、約30nM〜約100nM(例えば約30nM〜約110nM)のアフィニティでヒトCD137に結合する。

0011

一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体または抗原結合部分は、約40nM〜100nM(例えば約40nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合し、そして配列番号3のK114を含むヒトCD137上のエピトープに結合する。一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体または抗原結合部分は、約30nM〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合し、そして配列番号3のK114を含むヒトCD137上のエピトープに結合する。一部の態様において、エピトープは、配列番号3のE111、T113およびK114残基を含む。一部の態様において、エピトープは、配列番号3のE111、T113、K114、N126およびI132残基を含む。一部の態様において、エピトープは、配列番号3のE111、T113、K114およびP135残基を含む。一部の態様において、エピトープは、配列番号3のE111、T113、K114、N126、I132およびP135残基を含む。

0012

一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体または抗原結合部分は、約30nM〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合し、そして配列番号3の111位〜135位のアミノ酸に相当する一つまたは複数のアミノ酸残基の配列を含むヒトCD137上のエピトープに結合する。一部の態様において、エピトープは、配列番号3の111位〜135位のアミノ酸に相当する2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24または25個のアミノ酸残基を含む。

0013

一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体または抗原結合部分は、約30nM〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合し、そして配列番号3の111位〜135位のアミノ酸残基内に位置するヒトCD137上のエピトープに結合する。一部の態様において、エピトープは、少なくとも3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15個のアミノ酸である。一部の態様において、エピトープは、25、24、23、22、21、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6または5アミノ酸よりも少ない。

0014

一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体または抗原結合部分は、約30nM〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合し、そしてELTK(配列番号3の111位〜114位のアミノ酸残基に相当する)を含むヒトCD137上のエピトープに結合する。一部の態様において、エピトープは、配列番号3のN126、I132およびP135残基の一つまたは複数をさらに含む。

0015

前述の態様のいずれかにおいて、エピトープは、非直線状エピトープである。前述の態様のいずれかにおいて、配列番号3のK114残基の変異は、ヒトCD137に対する抗体またはその抗原結合部分の結合を無効化する。

0016

前述の態様のいずれかにおいて、本明細書に記載される抗体またはその抗原結合部分は、約30〜100nM、30〜95nM、45〜95nM、50〜90nM、55〜85nM、60〜80nM、65〜75nM、55〜75nM、40〜70nM、50〜80nMまたは60〜90nMのアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する。一部の態様において、抗体またはその抗原結合部分は、ヒトCD137の細胞外ドメイン非リガンド結合領域に結合する。一部の態様において、抗体またはその抗原結合部分は、CD137とCD137Lの相互作用を阻害しない。一部の態様において、非リガンド結合領域は、システインリッチドメインCRD)IIIおよびCRD IVにおよぶ。前述の態様のいずれかにおいて、抗体またはその抗原結合部分は、CD137:CD137L単量体三量体の形成を阻害しない。

0017

一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体または抗原結合部分は:
(i)約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;
(ii)ヒトCD137の細胞外ドメインの非リガンド結合領域に結合する;および
(iii)配列番号3のK114を含むヒトCD137上のエピトープに結合する。
一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体または抗原結合部分は:
(i)約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;
(ii)ヒトCD137とヒトCD137リガンドの間の相互作用を阻害しない;および
(iii)配列番号3のK114を含むヒトCD137上のエピトープに結合する。
一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を特徴とするものであり、当該抗体または抗原結合部分は、(i)約30nM〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する、そして(ii)CD137:CD137L単量体の三量体(すなわちCD137:CD137Lの三量体:三量体の複合体)の形成を阻害しない。一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を特徴とするものであり、当該抗体または抗原結合部分は、(i)約30nM〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する、そして(ii)ヒトCD137の細胞外ドメインの非リガンド結合領域に結合する。一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を特徴とするものであり、当該抗体または抗原結合部分は、(i)約30nM〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する、そして(ii)ヒトCD137とCD137リガンドの間の相互作用を阻害しない。

0018

前述の態様のいずれかにおいて、抗体またはその抗原結合部分は、アミノ酸配列DXXXXLXXXXYXYYX(配列番号126)を含む重鎖CDR3を含み、式中、Xは任意のアミノ酸である。一部の態様において、抗体またはその抗原結合部分は、アミノ酸配列DXPFXLDXXYYYYYX(配列番号127)を含む重鎖CDR3を含み、式中、Xは任意のアミノ酸である。前述の態様のいずれかにおいて、重鎖CDR3のD95、L100、Y100E、Y100G、Y100H残基またはそれらの組み合わせのアラニンへの変異は、ヒトCD137に対する結合の消失を生じさせる。前述の態様のいずれかにおいて、P97、F98、D100A、Y100D、Y100F残基またはそれらの組み合わせのアラニンへの変異は、ヒトCD137に対する結合の低下を生じさせる。前述の態様のいずれかにおいて、抗体またはその抗原結合部分は、重鎖CDRおよび軽鎖CDRを含み、当該重鎖CDR3は、配列番号68に記載されるアミノ酸配列を含む。

0019

他の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、この場合において、
(i)抗体またはその抗原結合部分は、約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;そして
(ii)抗体またはその抗原結合部分は、アミノ酸配列DXXXXLXXXXYXYYX(配列番号126)を含む重鎖CDR3を含み、式中、Xは任意のアミノ酸である。一部の態様において、Xは、アラニンを除く任意のアミノ酸である。

0020

別の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、この場合において、
(i)抗体またはその抗原結合部分は、約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;そして
(ii)抗体またはその抗原結合部分は、アミノ酸配列DX1X2X3X4LX5X6X7X8YX9YYX10(配列番号128)を含む重鎖CDR3を含み、式中、X1は任意のアミノ酸であり、式中、X2は非極性アミノ酸であり、式中、X3は非極性アミノ酸であり、式中、X4は任意のアミノ酸であり、式中、X5は極性アミノ酸であり、式中、X6は任意のアミノ酸であり、式中、X7は任意のアミノ酸であり、式中、X8は極性アミノ酸であり、式中、X9は極性アミノ酸であり、そして式中、X10は任意のアミノ酸である。一部の態様において、X2はプロリンであり、X3はフェニルアラニンまたはトリプトファンであり、X5はアスパラギン酸またはグルタミン酸であり、X8はチロシンであり、そしてX9はチロシンである。

0021

他の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、この場合において、
(i)抗体またはその抗原結合部分は、約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;そして
(ii)抗体またはその抗原結合部分は、配列番号3のE111、T113、K114、N126、I132およびP135残基を一つまたは複数含むヒトCD137上のエピトープに特異的に結合する。

0022

他の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、この場合において、
(i)抗体またはその抗原結合部分は、約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;
(ii)抗体またはその抗原結合部分は、配列番号3のE111、T113、K114、N126、I132およびP135残基を一つまたは複数含むヒトCD137上のエピトープに特異的に結合する。
(iii)抗体またはその抗原結合部分は、アミノ酸配列DXXXXLXXXXYXYYX(配列番号126)を含む重鎖CDR3を含み、式中、Xは任意のアミノ酸である;または
(iv)それらの組み合わせである。一部の態様において、Xは、アラニンを除く任意のアミノ酸である。

0023

他の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、この場合において、
(i)抗体またはその抗原結合部分は、約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;
(ii)抗体またはその抗原結合部分は、配列番号3のE111、T113、K114、N126、I132およびP135残基を一つまたは複数含むヒトCD137上のエピトープに特異的に結合する。
(iii)抗体またはその抗原結合部分は、アミノ酸配列DX1X2X3X4LX5X6X7X8YX9YYX10(配列番号128)を含む重鎖CDR3を含み、式中、X1は任意のアミノ酸であり、式中、X2は非極性アミノ酸であり、式中、X3は非極性アミノ酸であり、式中、X4は任意のアミノ酸であり、式中、X5は極性アミノ酸であり、式中、X6は任意のアミノ酸であり、式中、X7は任意のアミノ酸であり、式中、X8は極性アミノ酸であり、式中、X9は極性アミノ酸であり、そして式中、X10は任意のアミノ酸である;または
(iv)それらの組み合わせである。一部の態様において、X2はプロリンであり、X3はフェニルアラニンまたはトリプトファンであり、X5はアスパラギン酸またはグルタミン酸であり、X8はチロシンであり、そしてX9はチロシンである。

0024

他の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、この場合において、
(i)抗体またはその抗原結合部分は、約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;
(ii)抗体またはその抗原結合部分は、配列番号3のE111、T113、K114、N126、I132およびP135残基を一つまたは複数含むヒトCD137上のエピトープに特異的に結合する;そして
(iii)抗体またはその抗原結合部分は、アミノ酸配列DXXXXLXXXXYXYYX(配列番号126)を含む重鎖CDR3を含み、式中、Xは任意のアミノ酸である。一部の態様において、Xは、アラニンを除く任意のアミノ酸である。

0025

他の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、この場合において、
(i)抗体またはその抗原結合部分は、約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;
(ii)抗体またはその抗原結合部分は、配列番号3のE111、T113、K114、N126、I132およびP135残基を一つまたは複数含むヒトCD137上のエピトープに特異的に結合する;そして
(iii)抗体またはその抗原結合部分は、アミノ酸配列DX1X2X3X4LX5X6X7X8YX9YYX10(配列番号128)を含む重鎖CDR3を含み、式中、X1は任意のアミノ酸であり、式中、X2は非極性アミノ酸であり、式中、X3は非極性アミノ酸であり、式中、X4は任意のアミノ酸であり、式中、X5は極性アミノ酸であり、式中、X6は任意のアミノ酸であり、式中、X7は任意のアミノ酸であり、式中、X8は極性アミノ酸であり、式中、X9は極性アミノ酸であり、そして式中、X10は任意のアミノ酸である。一部の態様において、X2はプロリンであり、X3はフェニルアラニンまたはトリプトファンであり、X5はアスパラギン酸またはグルタミン酸であり、X8はチロシンであり、そしてX9はチロシンである。

0026

前述の態様のいずれかにおいて、エピトープは、K114を含む。前述の態様のいずれかにおいて、エピトープは、E111、T113およびK114を含む。前述の態様のいずれかにおいて、エピトープは、E11、T113、K114、N126およびI132を含む。前述の態様のいずれかにおいて、エピトープは、配列番号3のE111、T113、K114、N126、I132およびP135残基を含む。

0027

別の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、この場合において、
(i)抗体またはその抗原結合部分は、約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;そして
(ii)抗体またはその抗原結合部分は、配列番号3の111位〜135位のアミノ酸に相当する一つまたは複数のアミノ酸残基の配列を含むエピトープに特異的に結合する。

0028

別の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、この場合において、
(i)抗体またはその抗原結合部分は、約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;
(ii)抗体またはその抗原結合部分は、配列番号3の111位〜135位のアミノ酸に相当する一つまたは複数のアミノ酸残基の配列を含むエピトープに特異的に結合する。
(iii)抗体またはその抗原結合部分は、アミノ酸配列DXXXXLXXXXYXYYX(配列番号126)を含む重鎖CDR3を含み、式中、Xは任意のアミノ酸である;または
(iv)それらの組み合わせである。一部の態様において、Xは、アラニンを除く任意のアミノ酸である。

0029

別の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、この場合において、
(i)抗体またはその抗原結合部分は、約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;
(ii)抗体またはその抗原結合部分は、配列番号3の111位〜135位のアミノ酸に相当する一つまたは複数のアミノ酸残基の配列を含むエピトープに特異的に結合する。
(iii)抗体またはその抗原結合部分は、アミノ酸配列DX1X2X3X4LX5X6X7X8YX9YYX10(配列番号128)を含む重鎖CDR3を含み、式中、X1は任意のアミノ酸であり、式中、X2は非極性アミノ酸であり、式中、X3は非極性アミノ酸であり、式中、X4は任意のアミノ酸であり、式中、X5は極性アミノ酸であり、式中、X6は任意のアミノ酸であり、式中、X7は任意のアミノ酸であり、式中、X8は極性アミノ酸であり、式中、X9は極性アミノ酸であり、そして式中、X10は任意のアミノ酸である;または
(iv)それらの組み合わせである。一部の態様において、X2はプロリンであり、X3はフェニルアラニンまたはトリプトファンであり、X5はアスパラギン酸またはグルタミン酸であり、X8はチロシンであり、そしてX9はチロシンである。

0030

別の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、この場合において、
(i)抗体またはその抗原結合部分は、約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;
(ii)抗体またはその抗原結合部分は、配列番号3の111位〜135位のアミノ酸に相当する一つまたは複数のアミノ酸残基の配列を含むエピトープに特異的に結合する;そして
(iii)抗体またはその抗原結合部分は、アミノ酸配列DXXXXLXXXXYXYYX(配列番号126)を含む重鎖CDR3を含み、式中、Xは任意のアミノ酸である。一部の態様において、Xは、アラニンを除く任意のアミノ酸である。

0031

別の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、この場合において、
(i)抗体またはその抗原結合部分は、約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;
(ii)抗体またはその抗原結合部分は、配列番号3の111位〜135位のアミノ酸に相当する一つまたは複数のアミノ酸残基の配列を含むエピトープに特異的に結合する;そして
(iii)抗体またはその抗原結合部分は、アミノ酸配列DX1X2X3X4LX5X6X7X8YX9YYX10(配列番号128)を含む重鎖CDR3を含み、式中、X1は任意のアミノ酸であり、式中、X2は非極性アミノ酸であり、式中、X3は非極性アミノ酸であり、式中、X4は任意のアミノ酸であり、式中、X5は極性アミノ酸であり、式中、X6は任意のアミノ酸であり、式中、X7は任意のアミノ酸であり、式中、X8は極性アミノ酸であり、式中、X9は極性アミノ酸であり、そして式中、X10は任意のアミノ酸である。一部の態様において、X2はプロリンであり、X3はフェニルアラニンまたはトリプトファンであり、X5はアスパラギン酸またはグルタミン酸であり、X8はチロシンであり、そしてX9はチロシンである。

0032

前述の態様のいずれかにおいて、エピトープは、配列番号3の111位〜135位のアミノ酸に相当する2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24または25個のアミノ酸残基を含む。

0033

一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、この場合において、
(i)抗体またはその抗原結合部分は、約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティでヒトCD137に結合する;そして
(ii)抗体またはその抗原結合部分は、ELTK(配列番号3の111位〜114位のアミノ酸残基に相当する)を含むエピトープに特異的に結合する。

0034

一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、この場合において、
(i)抗体またはその抗原結合部分は、約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;
(ii)抗体またはその抗原結合部分は、ELTK(配列番号3の111位〜114位のアミノ酸残基に相当する)を含むエピトープに特異的に結合する;
(iii)抗体またはその抗原結合部分は、アミノ酸配列DXXXXLXXXXYXYYX(配列番号126)を含む重鎖CDR3を含み、式中、Xは任意のアミノ酸である;または
(iv)それらの組み合わせである。一部の態様において、Xは、アラニンを除く任意のアミノ酸である。

0035

一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、この場合において、
(i)抗体またはその抗原結合部分は、約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;
(ii)抗体またはその抗原結合部分は、ELTK(配列番号3の111位〜114位のアミノ酸残基に相当する)を含むエピトープに特異的に結合する;
(iii)抗体またはその抗原結合部分は、アミノ酸配列DX1X2X3X4LX5X6X7X8YX9YYX10(配列番号128)を含む重鎖CDR3を含み、式中、X1は任意のアミノ酸であり、式中、X2は非極性アミノ酸であり、式中、X3は非極性アミノ酸であり、式中、X4は任意のアミノ酸であり、式中、X5は極性アミノ酸であり、式中、X6は任意のアミノ酸であり、式中、X7は任意のアミノ酸であり、式中、X8は極性アミノ酸であり、式中、X9は極性アミノ酸であり、そして式中、X10は任意のアミノ酸である;または
(iv)それらの組み合わせである。一部の態様において、X2はプロリンであり、X3はフェニルアラニンまたはトリプトファンであり、X5はアスパラギン酸またはグルタミン酸であり、X8はチロシンであり、そしてX9はチロシンである。

0036

一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、この場合において、
(i)抗体またはその抗原結合部分は、約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;
(ii)抗体またはその抗原結合部分は、ELTK(配列番号3の111位〜114位のアミノ酸残基に相当する)を含むエピトープに特異的に結合する;そして
(iii)抗体またはその抗原結合部分は、アミノ酸配列DXXXXLXXXXYXYYX(配列番号126)を含む重鎖CDR3を含み、式中、Xは任意のアミノ酸である。一部の態様において、Xは、アラニンを除く任意のアミノ酸である。

0037

一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、この場合において、
(i)抗体またはその抗原結合部分は、約30〜100nM(例えば約30nM〜約100nM)のアフィニティ(KD)でヒトCD137に結合する;
(ii)抗体またはその抗原結合部分は、ELTK(配列番号3の111位〜114位のアミノ酸残基に相当する)を含むエピトープに特異的に結合する;そして
(iii)抗体またはその抗原結合部分は、アミノ酸配列DX1X2X3X4LX5X6X7X8YX9YYX10(配列番号128)を含む重鎖CDR3を含み、式中、X1は任意のアミノ酸であり、式中、X2は非極性アミノ酸であり、式中、X3は非極性アミノ酸であり、式中、X4は任意のアミノ酸であり、式中、X5は極性アミノ酸であり、式中、X6は任意のアミノ酸であり、式中、X7は任意のアミノ酸であり、式中、X8は極性アミノ酸であり、式中、X9は極性アミノ酸であり、そして式中、X10は任意のアミノ酸である。一部の態様において、X2はプロリンであり、X3はフェニルアラニンまたはトリプトファンであり、X5はアスパラギン酸またはグルタミン酸であり、X8はチロシンであり、そしてX9はチロシンである。

0038

前述の態様のいずれかにおいて、エピトープは、配列番号3のELTK残基(配列番号3の111位〜114位のアミノ酸残基に相当する)を含む。一部の態様において、エピトープは、配列番号3のELTK(配列番号3の111位〜114位のアミノ酸残基に相当する)ならびに配列番号3のN126、I132およびP135残基を含む。

0039

前述の態様のいずれかにおいて、エピトープは、非直線状エピトープである。一部の態様において、ヒトCD137(配列番号3)のK114残基の変異は、ヒトCD137に対する抗体またはその抗原結合部分の結合を無効化する。

0040

前述の態様のいずれかにおいて、抗体またはその抗原結合部分は、アミノ酸配列DXPFXLDXXYYYYYX(配列番号128)を含む重鎖CDR3を含み、式中、Xは任意のアミノ酸である。一部の態様では、本明細書に記載される抗体またはその抗原結合部分の重鎖CDR3のD95、L100、Y100E、Y100G、Y100H残基またはそれらの組み合わせの変異は、ヒトCD137に対する結合の消失を生じさせる。一部の態様では、本明細書に記載される抗体またはその抗原結合部分の重鎖CDR3のP97、F98、D100A、Y100D、Y100F残基またはそれらの組み合わせのアラニンへの変異は、ヒトCD137に対する結合の低下を生じさせる。他の態様では、本明細書に記載される抗体またはその抗原結合部分の重鎖CDR3のP97、F98、D100A、Y100D、Y100F残基またはそれらの組み合わせのアラニン以外の任意の残基への変異は、ヒトCD137に対する結合の上昇を生じさせる。

0041

前述の態様のいずれかにおいて、抗体またはその抗原結合部分は、約45〜95nM、50〜90nM、55〜85nM、60〜80nM、65〜75nM、55〜75nM、40〜70nM、50〜80nMまたは60〜90nMの(KD)でヒトCD137に結合する。前述の態様のいずれかにおいて、抗体またはその抗原結合部分は、約45nM〜約95nM、約50〜約90nM、約55〜約85nM、約60〜約80nM、約65〜約75nM、約55〜約75nM、約40〜約70nM、約50〜約80nMまたは約60〜約90nMの(KD)でヒトCD137に結合する。

0042

前述の態様のいずれかにおいて、抗体またはその抗原結合部分は、重鎖CDRおよび軽鎖CDRを含み、当該重鎖CDR3は、配列番号68に記載されるアミノ酸配列を含む。

0043

前述の態様のいずれかにおいて、抗体またはその抗原結合部分は、以下からなる群から選択される重鎖CDRおよび軽鎖CDRを含む:
(a)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;ならびに
(b)それぞれ配列番号51、108および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3。

0044

前述の態様のいずれかにおいて、抗体またはその抗原結合部分は、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含み、この場合において当該重鎖可変領域は、配列番号4および101からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、およびこの場合において当該軽鎖可変領域は、配列番号6のアミノ酸配列を含む。

0045

前述の態様のいずれかにおいて、抗体またはその抗原結合部分は、以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む:
(a)それぞれ配列番号4および6;ならびに
(b)それぞれ配列番号101および6。

0046

前述の態様のいずれかにおいて、抗体またはその抗原結合部分は、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含み、この場合において当該重鎖可変領域は、配列番号4および101からなる群から選択されるアミノ酸配列に対し、少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含み、およびこの場合において当該軽鎖可変領域は、配列番号6のアミノ酸配列に対し、少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む。

0047

前述の態様のいずれかにおいて、抗体またはその抗原結合部分は、以下からなる群から選択されるアミノ酸配列に対し、少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む:
(a)それぞれ配列番号4および6;ならびに
(b)それぞれ配列番号101および6。

0048

前述の態様のいずれかにおいて、請求項1〜27のいずれか1項に記載の抗体または抗原結合部分であって、当該抗体または抗原結合部分は、以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、重鎖および軽鎖を含む:
(a)それぞれ配列番号129および133;ならびに
(b)それぞれ配列番号131および133。

0049

前述の態様のいずれかにおいて、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、ヒトCD137活性のアゴニストである。

0050

前述の態様のいずれかにおいて、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、ヒトCD137のエピトープに対する結合に関し、mAb1またはmAb1の抗原結合断片競合する。

0051

一部の態様において、本開示は、CD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体または抗原結合部分は、以下からなる群から選択される重鎖CDRおよび軽鎖CDRを含む:
(a)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(b)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号70、79および90に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(c)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号71、80および91に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(d)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号72、81および92に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(e)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号73、82および91に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(f)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号74、83および93に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(g)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号75、84および91に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(h)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号74、85および94に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(i)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号76、86および95に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(j)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号77、87および93に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(k)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、88および90に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(l)それぞれ配列番号49、57および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(m)それぞれ配列番号49、58および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(n)それぞれ配列番号49、59および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(o)それぞれ配列番号49、60および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(p)それぞれ配列番号50、61および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(q)それぞれ配列番号50、58および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(r)それぞれ配列番号51、62および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(s)それぞれ配列番号52、63および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(t)それぞれ配列番号50、64および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(u)それぞれ配列番号50、65および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(v)それぞれ配列番号51、108および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;
(w)それぞれ配列番号107、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号69、78および89に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3;ならびに
(x)それぞれ配列番号48、56および68に記載される重鎖CDR1、CDR2およびCDR3配列、ならびにそれぞれ配列番号109、110および92に記載される軽鎖CDR1、CDR2およびCDR3。

0052

他の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体またはその抗原結合部分は、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含み、当該重鎖可変領域は、配列番号4、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、101および103からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、ならびに当該軽鎖可変領域は、配列番号6、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46および105からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。

0053

他の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体またはその抗原結合部分は、以下からなる群から選択されるヌクレオチド配列によりコードされる重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む:
(a)それぞれ配列番号5および7;ならびに
(b)それぞれ配列番号102および7。

0054

他の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体またはその抗原結合部分は、以下からなる群から選択されるヌクレオチド配列によりコードされる重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む:
(a)それぞれ配列番号5および7;
(b)それぞれ配列番号5および29;
(c)それぞれ配列番号5および31;
(d)それぞれ配列番号5および33;
(e)それぞれ配列番号5および35;
(f)それぞれ配列番号5および37;
(g)それぞれ配列番号5および39;
(h)それぞれ配列番号5および41;
(i)それぞれ配列番号5および43;
(j)それぞれ配列番号5および45;
(k)それぞれ配列番号5および47;
(l)それぞれ配列番号9および7;
(m)それぞれ配列番号11および7;
(n)それぞれ配列番号13および7;
(o)それぞれ配列番号15および7;
(p)それぞれ配列番号17および7;
(q)それぞれ配列番号19および7;
(r)それぞれ配列番号21および7;
(s)それぞれ配列番号23および7;
(t)それぞれ配列番号25および7;
(u)それぞれ配列番号27および7;
(v)それぞれ配列番号102および7;
(w)それぞれ配列番号104および7;ならびに
(x)それぞれ配列番号5および106。

0055

さらに他の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体またはその抗原結合部分は、重鎖CDRおよび軽鎖CDRを含み、重鎖CDR3は、配列番号68に記載されるアミノ酸配列を含む。

0056

別の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体またはその抗原結合部分は、重鎖CDRおよび軽鎖CDRを含み、重鎖CDR3は、アミノ酸配列DXXXXLXXXXYXYYX(配列番号126)を含み、式中、Xは任意のアミノ酸である。一部の態様において、Xは、アラニンを除く任意のアミノ酸である。

0057

一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体またはその抗原結合部分は、重鎖CDRおよび軽鎖CDRを含み、重鎖CDR3は、アミノ酸配列DXPFXLDXXYYYYYX(配列番号127)を含み、式中、Xは任意のアミノ酸である。一部の態様において、Xは、アラニンを除く任意のアミノ酸である。

0058

さらに他の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体またはその抗原結合部分は、重鎖CDRおよび軽鎖CDRを含み、重鎖CDR3は、アミノ酸配列DXXXXLXXXXYXYYX(配列番号126)を含み、式中、Xは任意のアミノ酸であり、そしてD95、L100、Y100E、Y100G、Y100H残基またはそれらの組み合わせの変異は、ヒトCD137に対する結合の消失を生じさせる。

0059

他の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体またはその抗原結合部分は、重鎖CDRおよび軽鎖CDRを含み、重鎖CDR3は、アミノ酸配列DXPFXLDXXYYYYYX(配列番号127)を含み、式中、Xは任意のアミノ酸であり、そしてP97、F98、D100A、Y100D、Y100F残基またはそれらの組み合わせのアラニンへの変異は、ヒトCD137に対する結合の低下を生じさせる。

0060

一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体またはその抗原結合部分は、重鎖CDRおよび軽鎖CDRを含み、重鎖CDR3は、アミノ酸配列DXPFXLDXXYYYYYX(配列番号127)を含み、式中、Xは任意のアミノ酸であり、そしてP97、F98、D100A、Y100D、Y100F残基またはそれらの組み合わせのアラニン以外の任意の残基への変異は、ヒトCD137に対する結合の上昇を生じさせる。

0061

さらに他の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体またはその抗原結合部分は、重鎖CDRおよび軽鎖CDRを含み、重鎖CDR3は、アミノ酸配列DX1X2X3X4LX5X6X7X8YX9YYX10(配列番号128)を含み、式中、X1は任意のアミノ酸であり、式中、X2は非極性アミノ酸であり、式中、X3は非極性アミノ酸であり、式中、X4は任意のアミノ酸であり、式中、X5は極性アミノ酸であり、式中、X6は任意のアミノ酸であり、式中、X7は任意のアミノ酸であり、式中、X8は極性アミノ酸であり、式中、X9は極性アミノ酸であり、そして式中、X10は任意のアミノ酸である。一部の態様において、式中、X2はプロリンであり、式中、X3はフェニルアラニンまたはトリプトファンであり、式中、X5はアスパラギン酸またはグルタミン酸であり、式中、X8はチロシンであり、そして式中、X9はチロシンである。

0062

一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体またはその抗原結合部分は、以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む:
(a)それぞれ配列番号4および6;
(b)それぞれ配列番号4および28;
(c)それぞれ配列番号4および30;
(d)それぞれ配列番号4および32;
(e)それぞれ配列番号4および34;
(f)それぞれ配列番号4および36;
(g)それぞれ配列番号4および38;
(h)それぞれ配列番号4および40;
(i)それぞれ配列番号4および42;
(j)それぞれ配列番号4および44;
(k)それぞれ配列番号4および46;
(l)それぞれ配列番号8および6;
(m)それぞれ配列番号10および6;
(n)それぞれ配列番号12および6;
(o)それぞれ配列番号14および6;
(p)それぞれ配列番号16および6;
(q)それぞれ配列番号18および6;
(r)それぞれ配列番号20および6;
(s)それぞれ配列番号22および6;
(t)それぞれ配列番号24および6;
(u)それぞれ配列番号26および6;
(v)それぞれ配列番号101および6;
(w)それぞれ配列番号103および6;ならびに
(x)それぞれ配列番号4および105。

0063

他の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体またはその抗原結合部分は、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含み、当該重鎖可変領域は、配列番号4、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、101および103からなる群から選択されるアミノ酸配列に対し、少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含み、ならびに当該軽鎖可変領域は、配列番号6、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46および105からなる群から選択されるアミノ酸配列に対し、少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む。

0064

一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体またはその抗原結合部分は、以下からなる群から選択されるアミノ酸配列に対し、少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む:
(a)それぞれ配列番号4および6;
(b)それぞれ配列番号4および28;
(c)それぞれ配列番号4および30;
(d)それぞれ配列番号4および32;
(e)それぞれ配列番号4および34;
(f)それぞれ配列番号4および36;
(g)それぞれ配列番号4および38;
(h)それぞれ配列番号4および40;
(i)それぞれ配列番号4および42;
(j)それぞれ配列番号4および44;
(k)それぞれ配列番号4および46;
(l)それぞれ配列番号8および6;
(m)それぞれ配列番号10および6;
(n)それぞれ配列番号12および6;
(o)それぞれ配列番号14および6;
(p)それぞれ配列番号16および6;
(q)それぞれ配列番号18および6;
(r)それぞれ配列番号20および6;
(s)それぞれ配列番号22および6;
(t)それぞれ配列番号24および6;
(u)それぞれ配列番号26および6;
(v)それぞれ配列番号101および6;
(w)それぞれ配列番号103および6;ならびに
(x)それぞれ配列番号4および105。

0065

一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体またはその抗原結合部分は、以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖配列および軽鎖配列を含む:
(a)それぞれ配列番号129および133;ならびに
(b)それぞれ配列番号131および133。

0066

一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体またはその抗原結合部分はそれぞれ、配列番号129および133に記載されるアミノ酸配列を有する重鎖配列および軽鎖配列を含む。

0067

一部の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものであり、当該抗体またはその抗原結合部分はそれぞれ、配列番号131および133に記載されるアミノ酸配列を有する重鎖配列および軽鎖配列を含む。

0068

前述の態様のいずれかにおいて、抗体またはその抗原結合部分は、ヒトCD137に特異的に結合し、そしてアゴナイズする。

0069

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、以下からなる群から選択される以下の特性の内の少なくとも一つまたは複数を呈する:
(a) CD137三量体の二量体化の誘導または強化
(b) CD137三量体の多量体化の誘導または強化;
(c) T細胞活性化の誘導または強化;
(d)細胞障害性T細胞応答の誘導または強化;
(e) T細胞増殖の誘導または強化;
(f)サイトカイン産生の誘導または強化;および
(g) 特性(a)〜(f)の任意の組み合わせ。

0070

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、ヒトCD137に結合する参照抗体と比較して、以下からなる群から選択される、以下の特性の内の少なくとも一つまたは複数を呈する:
(a)肝臓内T細胞活性化の誘導または強化をしない;
(b)肝臓内T細胞増殖の誘導または強化をしない;
(c)脾臓内T細胞活性化の誘導または強化をしない;
(d)脾臓内T細胞増殖の誘導または強化をしない;
(e)マクロファージ活性化の誘導または強化をしない;
(f)マクロファージ分化の誘導または強化をしない;
(g)アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)活性の誘導または強化をしない;および
(h)特性(a)〜(g)の任意の組み合わせ。一部の態様において、参照抗体は、ウレルマブ(urelumab)である。

0071

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、腫瘍微小環境においてヒトCD137介在性のT細胞活性化を誘導または強化するが、脾臓および/または肝臓中ではヒトCD137介在性のT細胞活性化をそれほど誘導または強化しない。

0072

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、腫瘍微小環境においてT細胞活性化を誘導または強化するが、脾臓および/または肝臓中ではT細胞活性化をそれほど誘導または強化しない。

0073

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、腫瘍微小環境においてヒトCD137介在性の細胞障害性T細胞応答を誘導または強化するが、脾臓および/または肝臓中ではヒトCD137介在性の細胞障害性T細胞応答をそれほど誘導または強化しない。

0074

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、腫瘍微小環境において細胞障害性T細胞応答を誘導または強化するが、脾臓および/または肝臓中では細胞障害性T細胞応答をそれほど誘導または強化しない。

0075

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、腫瘍微小環境においてヒトCD137介在性のT細胞増殖を誘導するが、脾臓および/または肝臓中ではヒトCD137介在性のT細胞増殖をそれほど誘導しない。

0076

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、腫瘍微小環境においてT細胞増殖を誘導するが、脾臓および/または肝臓中ではT細胞増殖をそれほど誘導しない。

0077

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、腫瘍微小環境においてヒトCD137介在性のT細胞浸潤を誘導するが、脾臓および/または肝臓中ではヒトCD137介在性のT細胞浸潤をそれほど誘導しない。

0078

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、腫瘍微小環境においてT細胞浸潤を誘導するが、脾臓および/または肝臓中ではT細胞浸潤をそれほど誘導しない。

0079

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合断片は、腫瘍微小環境においてヒトCD137介在性のサイトカイン産生を誘導または強化するが、脾臓および/または肝臓中ではヒトCD137介在性のサイトカイン産生をそれほど誘導または強化しない。

0080

前述の態様のいずれかにおいて、本明細書に記載される抗体またはその抗原結合部分の特性は、Fcガンマ受容体結合に依存性ではない。一部の態様において、本明細書に記載される抗体またはその抗原結合部分の特性は、Fcガンマ受容体結合により強化される。

0081

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、mAb1(すなわちそれぞれ配列番号4および6の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)と交差競合する。一部の態様において、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、mAb1(すなわちそれぞれ配列番号4および6の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)、mab8(すなわちそれぞれ配列番号101および6の配列の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)またはmAb10(すなわちそれぞれ配列番号26および6の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)と交差競合する。一部の態様において、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、mab8(すなわちそれぞれ配列番号101および6の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)と交差競合する。一部の態様において、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、mAb10(すなわちそれぞれ配列番号26および6の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)と交差競合する。

0082

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、mAb1(すなわちそれぞれ配列番号4および6の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)の少なくとも機能的特性を含む。一部の態様において、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、mAb1(すなわちそれぞれ配列番号4および6の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)、mab8(すなわちそれぞれ配列番号101および6の配列の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)またはmAb10(すなわちそれぞれ配列番号26および6の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)の少なくとも機能的特性を含む。一部の態様において、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、mab8(すなわちそれぞれ配列番号101および6の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)の少なくとも機能的特性を含む。一部の態様において、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、mAb10(すなわちそれぞれ配列番号26および6の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)の少なくとも機能的特性を含む。

0083

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、mAb1(すなわちそれぞれ配列番号4および6の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)と少なくとも同等のKD値を有する。一部の態様において、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、mAb1(すなわちそれぞれ配列番号4および6の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)、mab8(すなわちそれぞれ配列番号101および6の配列の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)またはmAb10(すなわちそれぞれ配列番号26および6の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)と少なくとも同等のKD値を有する。一部の態様において、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、mab8(すなわちそれぞれ配列番号101および6の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)と少なくとも同等のKD値を有する。一部の態様において、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、mAb10(すなわちそれぞれ配列番号26および6の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)と少なくとも同等のKD値を有する。

0084

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、カニクイザルCD137および/またはマウスCD137と交差反応する。

0085

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgMIgA1、IgA2、IgD、およびIgE抗体からなる群から選択される。一部の態様において、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、IgG1抗体またはIgG4抗体である。

0086

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体は、野生型IgG1または野生型IgG4の重鎖定常領域を含む。一部の態様において、単離モノクローナル抗体は、変異型IgG1の重鎖定常領域を含む。一部の態様において、単離モノクローナル抗体は、変異型IgG4の重鎖定常領域を含む。一部の態様において、変異型IgG4の重鎖定常領域は、Ser228で置換を含む。一部の態様において、変異型IgG4の重鎖定常領域は、S228P置換を含む。

0087

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、CD137のエピトープに結合し、当該抗体に結合されるエピトープを含むアミノ酸残基は、本明細書に記載されるmAb1抗体のパラトープを含むアミノ酸残基の4オングストローム以内に位置する。

0088

前述の態様のいずれかにおいて、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分は、CD137のエピトープに結合し、当該抗体により結合されるエピトープの変異は、当該抗体およびmAb1抗体の両方に対する結合を阻害、低下または妨げる。

0089

前述の態様のいずれかにおいて、単離抗体またはその抗原結合部分は、完全にヒトであるか、またはヒト化されている(すなわち完全ヒト抗体もしくは完全ヒト化抗体またはそれらの抗原結合部分である)。

0090

一部の態様において、本開示は、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分、および薬学的に許容可能な担体を含む医薬組成物を提供する。

0091

他の態様において、本開示は、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分の、軽鎖、重鎖、または軽鎖および重鎖の両方をコードするヌクレオチド配列を含む核酸を提供するものである。一部の態様において、核酸は、配列番号5および7を含む。一部の態様において、核酸は、配列番号102および7を含む。一部の態様において、本開示は、本明細書に記載される核酸を含む発現ベクターを提供する。他の態様において、本開示は、本明細書に記載される発現ベクターで形質転換された細胞を提供するものである。

0092

別の態様において、本開示は、ヒトCD137に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を作製する方法を提供するものであり、当該方法は、当該モノクローナル抗体またはその抗原結合部分の発現が可能となる条件下で、本明細書に記載される細胞を維持する工程を含む。一部の態様において、ヒトCD137に特異的に結合するモノクローナル抗体またはその抗原結合部分を作製する方法は、当該モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を取得する工程をさらに含む。

0093

さらに別の態様において、本開示は、対象において、ヒトCD137三量体の二量体化を誘導または強化する方法を提供するものであり、当該方法は、その必要のある対象に、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体もしくはその抗原結合部分、または本明細書に記載される医薬組成物の有効量を投与する工程を含む。

0094

別の態様において、本開示は、対象において、ヒトCD137三量体の多量体化を誘導または強化する方法を提供するものであり、当該方法は、その必要のある対象に、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体もしくはその抗原結合部分、または本明細書に記載される医薬組成物の有効量を投与する工程を含む。

0095

他の態様において、本開示は、対象において、ヒトCD137により介在されるT細胞活性化を誘導または強化する方法を提供するものであり、当該方法は、その必要のある対象に、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体もしくはその抗原結合部分、または本明細書に記載される医薬組成物の有効量を投与する工程を含む。一部の態様において、T細胞活性化は、腫瘍微小環境中で発生する。他の態様において、T細胞活性化は、対象の脾臓および/または肝臓ではそれほど発生しない。

0096

別の態様において、本開示は、対象において、ヒトCD137により介在される細胞障害性T細胞応答を誘導または強化する方法を提供するものであり、当該方法は、その必要のある対象に、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体もしくはその抗原結合部分、または本明細書に記載される医薬組成物の有効量を投与する工程を含む。一部の態様において、細胞障害性T細胞応答は、腫瘍微小環境中で発生する。他の態様において、細胞障害性T細胞応答は、対象の脾臓および/または肝臓ではそれほど発生しない。

0097

一部の態様において、本開示は、対象において、ヒトCD137により介在されるサイトカイン産生を誘導または強化する方法を提供するものであり、当該方法は、その必要のある対象に、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体もしくはその抗原結合部分、または本明細書に記載される医薬組成物の有効量を投与する工程を含む。一部の態様において、産生されるサイトカインは、IL-2、TNFα、IL-13、IFNγ、またはそれらの組み合わせである。一部の態様において、産生されるサイトカインは、IL-2である。一部の態様において、産生されるサイトカインは、TNFαである。一部の態様において、産生されるサイトカインは、IL-13である。一部の態様において、産生されるサイトカインは、IFNγである。一部の態様において、産生されるサイトカインは、IL-2およびTNFαである。一部の態様において、産生されるサイトカインは、IL-2およびIL-13である。一部の態様において、産生されるサイトカインは、IL-2およびIFNγである。一部の態様において、産生されるサイトカインは、TNFαおよびIL-13である。一部の態様において、産生されるサイトカインは、TNFαおよびIFNγである。一部の態様において、産生されるサイトカインは、IL-13およびIFNγである。一部の態様において、産生されるサイトカインは、IL-2、TNFαおよびIL-13である。一部の態様において、産生されるサイトカインは、IL-2、TNFαおよびIFNγである。一部の態様において、産生されるサイトカインは、IFNγ、TNFαおよびIL-13である。他の態様において、サイトカイン産生は、腫瘍微小環境中で発生する。さらに他の態様において、サイトカイン産生は、対象の脾臓および/または肝臓ではそれほど発生しない。

0098

別の態様において、本開示は、対象において、ヒトCD137により介在されるT細胞増殖を誘導または強化する方法を提供するものであり、当該方法は、その必要のある対象に、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体もしくはその抗原結合部分、または本明細書に記載される医薬組成物の有効量を投与する工程を含む。一部の態様において、T細胞増殖は、腫瘍微小環境中で発生する。他の態様において、T細胞増殖は、対象の脾臓および/または肝臓ではそれほど発生しない。

0099

別の態様において、本開示は、腫瘍増殖を低下または阻害する方法を提供するものであり、当該方法は、その必要のある対象に、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体もしくはその抗原結合部分、または本明細書に記載される医薬組成物の有効量を投与する工程を含む。

0100

さらに別の態様において、本開示は、対象において、ヒトCD137により介在される障害を治療する方法を提供するものであり、当該方法は、その必要のある対象に、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体もしくはその抗原結合部分、または本明細書に記載される医薬組成物の有効量を投与する工程を含む。

0101

一部の態様において、本開示は、対象において、癌を治療する方法を提供するものであり、当該方法は、その必要のある対象に、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体もしくはその抗原結合部分、または本明細書に記載される医薬組成物の有効量を投与する工程を含む。一部の態様において、癌は、メラノーマグリオーマ腎癌乳癌血液癌および頭頚部癌からなる群から選択される。一部の態様において、血液癌は、B細胞リンパ腫である。

0102

一部の態様において、本開示は、抗腫瘍メモリー免疫応答を誘導する方法を提供するものであり、当該方法は、その必要のある対象に、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体もしくはその抗原結合部分、または本明細書に記載される医薬組成物の有効量を投与する工程を含む。

0103

前述の態様のいずれかにおいて、抗体または抗原結合部分の投与後に、腫瘍微小環境内への免疫細胞の浸潤は、増加する。一部の態様において、免疫細胞は、CD45を発現する。

0104

前述の態様のいずれかにおいて、抗体または抗原結合部分の投与後に、腫瘍微小環境中で、T制御性(Treg)細胞の量が低下する。一部の態様において、Treg細胞は、CD4、FOXP-3およびCD24を発現する。

0105

前述の態様のいずれかにおいて、モノクローナル抗体または抗原結合部分の投与後に、腫瘍微小環境中で、マクロファージ細胞の量が低下する。一部の態様において、マクロファージは、CD45およびCD11bを発現する。

0106

前述の態様のいずれかにおいて、抗体または抗原結合部分の投与後に、T細胞消耗は低下する。一部の態様において、T細胞消耗の低下は、TIGIT、PD-1、LAG-3またはそれらの組み合わせの発現の減少を含む。一部の態様において、T細胞消耗の低下は、TIGITおよびPD-1の発現の減少を含む。

0107

前述の態様のいずれかにおいて、CD4+T細胞、CD8+T細胞、ナチュラルキラー細胞またはそれらの組み合わせの枯渇は、抗体またはその抗原結合部分の有効性を低下させる。

0108

別の態様において、本開示は、生物サンプル中のヒトCD137の存在または非存在を検出する方法を提供するものであり、当該方法は、
(a) 本明細書に記載される抗体または抗原結合部分と生物サンプルを接触させる工程であって、当該抗体または抗原結合部分は、検出可能物質で標識されている工程;および
(b)ヒトCD137に結合した抗体または抗原結合部分を検出し、それにより当該生物サンプル中のヒトCD137の存在または非存在を検出する工程、を含む。

0109

別の態様において、本開示は、本明細書に記載される抗体もしくは抗原結合部分および任意で薬学的に許容可能な担体、または本明細書に記載される医薬組成物を含む容器、ならびにその必要のある対象における癌の治療もしくは進行遅延を目的とした、または腫瘍増殖の低下もしくは阻害を目的とした抗体または医薬組成物の投与に関する説明書を含む添付文書を備えたキットを提供するものでる。

0110

別の態様において、本開示は、本明細書に記載される抗体もしくは抗原結合部分および任意で薬学的に許容可能な担体、または本明細書に記載される医薬組成物を含む容器、ならびにその必要のある対象における癌の治療もしくは進行遅延を目的とした、または腫瘍増殖の低下もしくは阻害を目的とした抗体または医薬組成物の単独投与、または別の剤との併用投与に関する説明書を含む添付文書を備えたキットを提供するものでる。

0111

別の態様において、本開示は、対象において、ヒトCD137により介在されるT細胞活性化を誘導または強化するための、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分の使用を提供するものである。他の態様において、本開示は、対象において、ヒトCD137三量体の多量体化を誘導または強化するための、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分の使用を提供するものである。別の態様において、本開示は、対象において、ヒトCD137により介在される細胞障害性T細胞応答を誘導または強化するための、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分の使用を提供するものである。他の態様において、本開示は、対象において、ヒトCD137により介在されるサイトカイン産生を誘導または強化するための、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分の使用を提供するものである。別の態様において、本開示は、対象において、ヒトCD137により介在されるT細胞増殖を誘導または強化するための、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分の使用を提供するものである。

0112

別の態様において、本開示は、その必要のある対象において、腫瘍増殖を低下または阻害するための、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分の使用を提供するものである。他の態様において、本開示は、その必要のある対象において、ヒトCD137により介在される障害を治療するための、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分の使用を提供するものである。別の態様において、本開示は、その必要のある対象において、癌を治療するための、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分の使用を提供するものである。

0113

別の態様において、本開示は、その必要のある対象において、癌を治療もしくは進行遅延させるための、または腫瘍増殖を低下もしくは阻害するための医薬の製造のための、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分の使用を提供するものである。他の態様において、本開示は、その必要のある対象において、癌を治療もしくは進行遅延させるための、または腫瘍増殖を低下もしくは阻害するための医薬の製造における、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものである。別の態様において、本開示は、医薬としての使用のための、本明細書に記載される単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分を提供するものである。

図面の簡単な説明

0114

図1 親抗CD137抗体のmAb1のアフィニティ成熟クローンに関する、結合アフィニティ分布を示すグラフ提示する。
図2 ヒトまたはマウスのCD137に対する結合アフィニティ(KD)により測定される、mAb1CDRH3アラニンスキャニングの結果を示す概略図を提示する。
図3A ヒトCD137のアミノ酸配列を示すものであり、mAb1、mAb4またはmAb5に結合されるエピトープを含む残基は太字で示されている。
図3B表面プラズモン共鳴により決定される、マウスおよびラットのCD137の細胞外ドメインに対する、mAb1の動的結合データを示すグラフである。
図3C CD137L(灰色で示される)に結合されるヒトCD137のX線結晶構造解析画像。E111、T113、K114およびP135残基は丸で示されている。
図3D三量体を形成したCD137L(灰色で示される)に結合されるヒトCD137のX線結晶構造解析画像。E111、T113、K114およびP135残基は丸で示されている。
図4A 抗CD137抗体に応答したCD44+T細胞上のTIGIT(上)またはPD-1(下)の発現における増加を示すフローサイトメトリーデータ散乱プロットを提示する。
図4B 抗CD137抗体で治療した後のマウス脾臓中のTIGIT(上)またはPD-1(下)を発現するCD8+CD44+T細胞の定量を示すグラフを提示する。図4C 抗CD137抗体で治療した後のマウス脾臓中のCD8+T細胞の、CD45+細胞の割合(左)または脾臓当たりの細胞数(右)としての定量を示すグラフを提示する。
図5A 指定用量の抗CD137抗体で治療された後のマウスにおける、個々のCT26腫瘍体積を示すグラフを提示する。
図5B 図5Aで提示される平均腫瘍体積を示すグラフである。図5C 抗CD137抗体で治療した後の、腫瘍を有するマウスの全生存を示すカプラマイヤーグラフである。図5D腫瘍形成性CT26細胞で再チャレンジされたマウスにおける腫瘍体積を示すグラフである。
図6A 親およびアフィニティ成熟された抗CD137抗体で治療された後のマウスにおける、個々のCT26腫瘍体積を示すグラフを提示する。
図6B 図6Aで提示される平均腫瘍体積を示すグラフである。
図7 指定用量で抗CD137抗体を用いて治療した後の、脾臓T細胞(上)および腫瘍浸潤性白血球(下)からのCD8+T細胞またはCD4+T細胞の百分率を示すグラフを提示する。
図8リンパ球枯渇抗体を用いて、または用いずに、mAb1でマウスを治療したときの個々の腫瘍体積を示すグラフを提示する。CD4+T細胞は、GK1.5(真ん中のグラフ)で枯渇された。CD8+T細胞は、YTS169.4(右から二番目のグラフ)で枯渇された。NK細胞は、抗アシアロ-GM1抗体(一番右のグラフ)で枯渇された。
図9 CT26腫瘍(結腸癌)、EMT-6腫瘍(乳癌)、A20腫瘍(B細胞リンパ腫)、またはMC38腫瘍(結腸癌)のいずれかを有し、mAb8またはアイソタイプ対照抗体で治療されたマウスの個々の腫瘍体積を示すグラフを提示する。
図10A〜10C 150μg/マウスで投与された抗CD137抗体のインビボ抗腫瘍有効性を示す。個々の腫瘍体積は10Aに示される。平均腫瘍体積は10Bに示される。生存割合は10Cに示される。
図11A〜11C 20μg/マウスで投与された抗CD137抗体のインビボ抗腫瘍有効性を示す。個々の腫瘍体積は11Aに示される。平均腫瘍体積は11Bに示される。生存割合は11Cに示される。
図12 CT26腫瘍を有し、様々な投与量のmAb1(すなわち、12.5、25、50、100または200μg)またはアイソタイプ対照で治療されたマウスにおける、個々の腫瘍体積を示すグラフを提示する。
図13Aおよび13B mAb1の抗腫瘍有効性における、Fc結合の寄与を示す。図13AIgG4アイソタイプまたはIgG4非グリコシル化アイソタイプとしてのmAb1を示す。平均腫瘍体積は上に示し、個々の腫瘍体積は下に示す。図13B IgG4アイソタイプまたはIgG1非グリコシル化アイソタイプとしてのmAb1を示す。平均腫瘍体積は上に示し、個々の腫瘍体積は下に示す。
同上。
図14A〜14D 治療を受ける前に大型で確立された腫瘍(すなわち500mm3)を有するマウスにおける、抗CD137抗体のインビボ抗腫瘍有効性を示す。個々の腫瘍体積は14Aおよび14Dに示される。平均腫瘍体積は14Bに示される。生存割合は14Cに示される。
同上。
図15 図14A〜14CからのmAb1、mAb8またはアイソタイプ対照で過去に治療および治癒したとみなされ、反対側の脇腹にCT26細胞で再チャレンジされたマウスにおける、防御的抗腫瘍免疫を示すカプランマイヤー生存グラフを提示する。
図16A 指定用量での抗CD137抗体を用いた治療後のCD45+肝内T細胞拡張を示すフローサイトメトリーデータの散乱プロットを提示する。
図16B 指定用量での抗CD137抗体を用いた治療後の、肝内CD8+T細胞(左)およびCD4+T細胞(右)の定量を示すグラフを提示する。
図17A アフィニティ成熟させた抗CD137抗体を用いたマウス治療後の、脾臓T細胞からのCD3+、CD4+またはCD8+T細胞の百分率を示すグラフを提示する。
図17B アフィニティ成熟させた抗CD137抗体を用いたマウス治療後の、肝臓T細胞からのCD3+、CD4+またはCD8+T細胞の百分率を示すグラフを提示する。
図18A アフィニティ成熟させた抗CD137抗体を用いたマウス治療後の、TIGIT、PD-1またはLAG3を発現する脾臓CD8+CD44+T細胞の百分率を示すグラフを提示する。
図18B アフィニティ成熟させた抗CD137抗体を用いたマウス治療後の、TIGIT、PD-1またはLAG3を発現する肝臓CD8+CD44+T細胞の百分率を示すグラフを提示する。
図19A アフィニティ成熟させた抗CD137抗体を用いたマウス治療後の、TIGIT、PD-1またはLAG3を発現する脾臓CD4+CD44+T細胞の百分率を示すグラフを提示する。
図19B アフィニティ成熟させた抗CD137抗体を用いたマウス治療後の、TIGIT、PD-1またはLAG3を発現する肝臓CD4+CD44+T細胞の百分率を示すグラフを提示する。
図20A〜20C 様々な投与量での抗CD137抗体のmAb1、mAb8または3H3の複数回投与から生じるインビボ毒性指標のグラフを示す。図20A 抗CD137抗体の投与後の肝臓中のCD8+T細胞の百分率を示すグラフである。図20B 抗CD137抗体を投与されたマウスの血漿中のアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)活性を示すグラフである。図20C 抗CD137抗体を投与されたマウスの血漿中のTNFαレベルを示すグラフである。
同上。
図21 図20A〜20Cに記載されるmAb1、mAb8、3H3またはアイソタイプ対照で治療されたマウスのヘマトキシリンおよびエオジン(H&E)で染色された肝臓切片代表的画像を提示する。矢印は免疫細胞の浸潤を示す。
図22A〜22D腫瘍微小環境中の免疫細胞の再プログラミングを示す代表的なFACSプロットを提示する。CT26腫瘍を有するマウスに、mAb8またはアイソタイプ対照の複数投与量を投与した(0、3、6および9日目)。図22A CD45発現に基づく全体的な免疫細胞浸潤を示す。図22B FOXP-3およびCD25の発現により測定された、Treg細胞の低下を示す。図22C PD-1およびTIGIT発現により測定された、T細胞消耗の低下を示す。図22D F4/80およびCD11bの発現により測定された、腫瘍関連マクロファージの低下を示す。
同上。
図23 CT26腫瘍を有し、抗CD137抗体のmAb1および3H3またはアイソタイプ対照のいずれかで治療されたマウスの脾臓の免疫表現型分析を示す。
図24 OVA刺激アッセイにおいて、指定される抗CD137抗体で刺激されたときのマウスT細胞により産生されたIL-2(pg/ml)の濃度を示すグラフである。アテゾリズマブ(Atezolizumab)(抗PD-L1抗体)とともにマウス抗PD-1(RMP1-14)を比較物質として使用した。
図25Aおよび25B OVA刺激アッセイにおいて、指定される抗CD137抗体で刺激されたときのCD25(25A)またはTIGIT(25B)のいずれかを発現するマウスCD8+T細胞の百分率を示すグラフである。アテゾリズマブ(Atezolizumab)(抗PD-L1抗体)とともにマウス抗PD-1(RMP1-14)およびマウス抗CD137(3H3)を比較物質として使用した。
図26プレートに結合した抗CD137抗体とのインキュベーション後の、CD3+T細胞によって産生されたサイトカイン(IL-2、TNFα、IL-13およびIFNγ)の定量を示す棒グラフを提示する。サイトカインレベルは、抗CD3抗体による基準活性化を越える倍数増加として示されている。
図27A〜27C 抗CD137抗体を用いた治療後の、混合リンパ球応答おけるIFNγ産生の用量応答性を示すグラフを提示する。抗PD1抗体(キイトルーダ(Keytruda);Merck社)を対照として使用した。
同上。
図28 抗CD137抗体のmAb1、mAb8、mAb4もしくはmAb5、またはアイソタイプ対照の存在下における、CD32を発現するよう操作されたCHO細胞(CHO-CD32細胞)と共培養されたヒトT細胞からのIFNγ産生を示すグラフである。
図29 抗CD137抗体のmAb1、mAb8、mAb4もしくはmAb5、アイソタイプ対照の存在下、または非存在下における、CD32を発現するよう操作されたCHO細胞(CHO-CD32細胞)と共培養されたTreg細胞の増殖を示すグラフである。
図30 様々な濃度のmAb1、mAB8、mAb4またはmAb5の存在下における、NFκβまたはSRFに対するルシフェラーゼレポーターを用いて形質導入されたCCL-119細胞のNFκβおよびSRFシグナル伝達を示すグラフを提示する。
図31 抗CD137抗体のmAb1、3H3もしくはLOB12.3またはアイソタイプ対照の存在下における、TLR9アゴニストのCpGを用いて刺激された骨髄由来マウスマクロファージによるIL-6、TNFαまたはIL-27の誘導を示すグラフを提示する。
図32 抗CD137抗体のmAb1、mAb4もしくはmAb5またはアイソタイプ対照の存在下における、LPSを用いて刺激されたヒト単球由来マウスマクロファージによるTNFαの誘導を示すグラフを提示する。
図33 抗CD137抗体のmAb1、mAb4もしくはmAb5またはアイソタイプ対照の存在下における、PMAとともに培養されたTHP1単球のCD64発現により決定される、マクロファージ分化に対する抗CD137抗体の効果を示すグラフを提示する。
図34A〜34C ヒトPBMCと、抗CD137抗体のmAb1、mAb4もしくはmAb5またはアイソタイプ対照を投与された免疫能力のあるマウスのhCD45+、hCD8+またはhCD4+の百分率を示すグラフを提示する。

0115

アゴニスト性の抗CD137抗体を用いた癌治療は、マウスにおいて免疫介在性の腫瘍拒絶を誘導することが示されており、現在、このタイプのアナログ剤が癌患者において検証されている。過去の報告において、抗CD137抗体の投与により、肝臓においてポリクローナルTリンパ球浸潤の著しい蓄積が誘導され得ることが示されており(Dubrot et al., (2010) Cancer Immunology, Immunotherapy 59(8):1223-1233)、このことから肝臓の炎症と薬剤誘導性の肝毒性の可能性が示唆されている。アゴニスト性抗CD137抗体の臨床評価に関する最近の報告(ウレルマブ(Urelumab)、BMS-663513; Bristol-Myers Squibb社)では、ヒト対象において、抗体投与量と相関する重度の肝毒性(高トランスアミナーゼ血症)の兆候を含む治療関連有害事象が観察されたことが報告されている(Segal et al., (2016) Clin Cancer Res 23(8):1929-1936)。

0116

本開示は、ヒトCD137のエピトープに特異的に結合し、ヒトCD137にアゴナイズする単離モノクローナル抗体、またはその抗原結合部分を提供する。一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合部分は、ヒトCD137のエピトープへの結合に関し、mAb1と競合する。一部の態様において、本開示の抗CD137アゴニスト性抗体は、抗マウスCD137 3H3抗体(Melero et al. (1997) Nature Medicine 3(6):682-685; Uno et al. (2006) Nature Medicine 12(6):693-696)および臨床開発中の少なくとも2種の抗ヒトCD137抗体(BMS-663513/Urelumab、Bristol-Meyers Squibb社およびPF-05082566/Utomilumab、Pfizer社)と比較して、腫瘍微小環境中でのサイトカイン産生とCD8+T細胞の拡張、ならびにインビボでの防御的抗腫瘍免疫を誘導すると同時に毒性関連事象の可能性を低下させる。

0117

定義
請求の範囲および明細書において使用される用語は、別段の特定が無い限り、以下に記載されるように定義される。

0118

明細書および添付の請求の範囲において使用される場合、文脈から別段であることが明白でない限り、単数形(a、anおよびthe)は複数の指示対象も含むことに注意されたい。さらに文脈により別段であることを要しない限り、単数形の用語は複数を含み、複数形は単数を含むものとする。

0119

本明細書で使用される場合、「約」は当業者によって理解され、使用される文脈に応じてある程度まで変化する。使用される文脈を与えられた当業者に明白ではない用語が使用される場合、「約」は特定の値の最大プラスマイナス10%を意味する。

0120

本明細書において使用される場合、「アゴニスト」という用語は、本明細書に開示される天然ポリペプチド(例えばCD137)の生物活性を部分的に、もしくは完全に促進する、誘導する、上昇させる、および/または活性化する任意の分子を指す。適切なアゴニスト性分子としては特に、アゴニスト性抗体または抗体断片、天然ポリペプチド、ペプチドアンチセンスオリゴヌクレオチド、低分子などの断片またはアミノ酸配列バリアントが挙げられる。一部の実施形態において、アゴニストの存在下での活性化は、用量依存性の様式で観察される。一部の実施形態において、測定されるシグナル(例えば生物活性)は、同等条件下で陰性対照を用いて測定されるシグナルよりも少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約100%高い。さらに本明細書において、本開示方法における使用に適したアゴニストを特定する方法も開示される。例えばこれらの方法には、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、Forte Bio(c)システムおよび放射性免疫アッセイRIA)などの結合アッセイが挙げられるが、これらに限定されない。これらのアッセイは、対象のポリペプチド(例えば受容体またはリガンド、例えばCD137)に結合するアゴニストの能力を決定する。したがって、ポリペプチドの活性を促進、上昇または活性化するアゴニストの能力を示すものである。アゴニストの有効性、例えばポリペプチドの機能を活性化または促進するアゴニストの能力なども、機能的アッセイを使用して決定することができる。例えば機能的アッセイは、ポリペプチドと候補アゴニスト分子を接触させ、ポリペプチドと通常に関連する一つまたは複数の生物活性における検出可能な変化を測定することを含んでもよい。アゴニストの効能は通常、そのEC50値(アゴニスト応答の50%を活性化するために必要とされる濃度)により規定される。EC50値が低くなれば、そのアゴニストの効能は高くなり、そして最大生物応答を活性化するために必要とされる濃度も低くなる。

0121

本明細書において使用される場合、「アラニンスキャニング」という用語は、特定の野生型残基の、所与のタンパク質もしくはポリペプチドの安定性または機能(例えば結合アフィニティなど)への寄与を決定するために使用される技術を指す。この技術には、ポリペプチド中の野生型残基とアラニン残基の置換、次いでアラニン置換された誘導体もしくは変異体ポリペプチドの安定性または機能(例えば結合アフィニティなど)の評価、そしてその野生型ポリペプチドとの比較が含まれる。ポリペプチド中の野生型残基とアラニンを置換するための技術は当分野に公知である。

0122

「改善する」という用語は、例えば癌をはじめとする疾患状態の治療における、予防、重大性もしくは進行の減弱寛解または治癒を含む、任意の治療的に有益な結果を指す。

0123

本明細書において使用される場合、「アミノ酸」という用語は、天然アミノ酸および合成アミノ酸、ならびに天然アミノ酸と類似した様式で機能するアミノ酸アナログおよびアミノ酸模倣体を指す。天然アミノ酸は、遺伝子コードによりコードされるアミノ酸、ならびに例えばヒドロキシプロリン、γ−カルボキシグルタミン酸塩、およびO-ホスホセリンなどの後に修飾されるアミノ酸である。アミノ酸アナログとは、天然アミノ酸と同じ基礎化学構造、すなわち水素カルボキシル基アミノ基およびR基に結合される炭素、を有する化合物を指し、例えばホモセリンノルロイシンメチオニンスルホキシド、メチオニンメチルスルホニウムが挙げられる。そのようなアナログは、修飾R基を有し(例えばノルロイシン)、または修飾ペプチド主鎖を有しているが、天然アミノ酸と同じ基礎化学構造を保持している。アミノ酸模倣体は、アミノ酸の一般的な化学構造とは異なる構造を有するが、天然のアミノ酸と類似した様式で機能する化合物を指す。

0124

アミノ酸は、それらの一般的に知られている3文字記号、またはIUPAC-IUB Biochemical Nomenclature Commissionにより推奨される1文字記号のいずれかによって、本明細書において呼称され得る。同様にヌクレオチドも、それらの一般的に受け入れられている1文字コードにより呼称され得る。本明細書において使用される場合、「極性アミノ酸」とは、水性環境優先的に存在する側鎖を含むアミノ酸を指す。一部の実施形態において、極性アミノ酸は、アルギニンアスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グルタミンヒスチジンリシンセリンスレオニンおよびチロシンからなる群から選択される。極性アミノ酸は、正電荷負電荷または中性電荷であり得る。本明細書において使用される場合、「非極性アミノ酸」とは、アラニン、システイングリシンイソロイシンロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、トリプトファンおよびバリンからなる群から選択されるアミノ酸を指す。

0125

本明細書において使用される場合、「アミノ酸置換」とは、規定のアミノ酸配列(開始ポリペプチドのアミノ酸配列)中の少なくとも一つの既存のアミノ酸残基と、第二の異なる「置換」アミノ酸残基の置換を指す。「アミノ酸挿入」とは、少なくとも一つの追加アミノ酸を規定のアミノ酸配列に組み込むことを指す。挿入は通常、1個または2個のアミノ酸残基の挿入からなるが、より大きな「ペプチド挿入」も行うことができる。例えば約3〜約5個、またはさらには最大で約10、15、または20個のアミノ酸残基の挿入を行うこともできる。挿入された残基は、上述の天然または非天然の残基であってもよい。「アミノ酸の欠失」とは、規定のアミノ酸配列から少なくとも一つのアミノ酸残基を除去することを指す。

0126

本明細書において使用される場合、「量」または「レベル」という用語は、物質の検出可能な数量、レベル、または存在量を指す。本明細書に記載されるものなどのポリペプチドに対する言及の場合、「発現のレベル」または「発現レベル」という用語は概して相互交換可能に使用され、そして概して生物サンプル中の(例えば細胞表面上の)ポリペプチドの検出可能な量を指す。

0127

本明細書において使用される場合、「抗CD137アゴニスト性抗体」という用語(「抗CD137抗体」という用語と相互交換可能に使用される)は、CD137に特異的に結合する抗体を指し、そしてCD137の生物活性、応答および/もしくはCD137のシグナル伝達により介在される下流経路、または他のCD137介在性の機能を部分的に、または完全に促進、誘導、上昇および/または活性化する抗体を指す。一部の実施形態において、抗CD137アゴニスト性抗体は、CD137に結合し、CD137Lの結合を可能にする。一部の実施形態において、抗CD137アゴニスト性抗体は、CD137に結合し、CD137の多量体化を誘導する。一部の実施形態において、抗CD137アゴニスト性抗体は、CD137に結合し、CD137三量体の二量体化を誘導する。一部の実施形態において、抗CD137アゴニスト性抗体は、CD137に結合し、CD137三量体の多量体化を誘導する。抗CD137アゴニスト性抗体の例は、本明細書に提示される。三量体:三量体の複合体の形成を検出する方法は、当業者に公知である。例えば電子顕微鏡はそのような複合体を検出することが示されている。例えば、Won, E. The Journal of Biological Chemistry, Vol. 285 (12): 9202-9210 (2010)を参照のこと。

0128

本明細書において使用される場合、「抗CD137mAb1」という用語(「mAb1」と相互交換可能に使用される)は、以下の可変重鎖(VH)アミノ酸配列:
EVQLLESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSSYAMSWVRQAPGKGLEWVSAISGSGGSTYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCAKDSPFLLDDYYYYYYMDVWGKGTTVTVSS(配列番号4)、
および以下の可変軽鎖(VL)アミノ酸配列:
DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCRASQGISSWLAWYQQKPGKAPKLLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQGHLFPITFGGGTKVEIK(配列番号6)を含む例示的な抗CD137アゴニスト性抗体を指す。

0129

本明細書において使用される場合、「抗CD137mAb8」という用語(「mAb8」と相互交換可能に使用される)は、以下の可変重鎖(VH)アミノ酸配列:
EVQLLESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFRNYAMSWVRQAPGKGLEWVSAISGSGDTTYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCAKDSPFLLDDYYYYYYMDVWGKGTTVTVSS(配列番号101)、
および以下の可変軽鎖(VL)アミノ酸配列:
DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCRASQGISSWLAWYQQKPGKAPKLLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQGHLFPITFGGGTKVEIK(配列番号6)を含む例示的な抗CD137アゴニスト性抗体を指す。

0130

本明細書において使用される場合、「抗CD137mAb10」という用語(「mAb10」と相互交換可能に使用される)は、以下の可変重鎖(VH)アミノ酸配列:
EVQLLESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFYGYAMSWVRQAPGKGLEWVAAISGSGDSTYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCAKDSPFLLDDYYYYYYMDVWGKGTTVTVSS(配列番号26)、
および以下の可変軽鎖(VL)アミノ酸配列:
DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCRASQGISSWLAWYQQKPGKAPKLLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQGHLFPITFGGGTKVEIK(配列番号6)を含む例示的な抗CD137アゴニスト性抗体を指す。

0131

本明細書において使用される場合、「抗体」という用語は、二つの軽鎖ポリペプチドおよび二つの重鎖ポリペプチドを含む全抗体を指す。全抗体は、IgM、IgG、IgA、IgDおよびIgE抗体を含む様々な抗体アイソタイプを含む。「抗体」という用語は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、キメラ化またはキメラ抗体、ヒト化抗体、霊長類化抗体、脱免疫化(deimmunized)抗体、および完全ヒト抗体を含む。抗体は、様々な種のいずれか、例えばヒト、非ヒト霊長類(例えばオランウータンヒヒまたはチンパンジー)、ウマネコブタヒツジヤギイヌ、ネコ、ウサギモルモットスナネズミハムスター、ラットおよびマウスなどの哺乳動物において作製されてもよく、またはそれらから誘導されてもよい。抗体は、精製抗体または組み換え抗体であってもよい。

0132

本明細書において使用される場合、「抗体断片」、「抗原結合断片」、「抗原結合部分」という用語、またはこれに類似の用語は、標的抗原(例えば、CD137)に結合する能力を保持し、標的抗原の活性を阻害する抗体の断片を指す。そのような断片には、例えば、一本鎖抗体一本鎖Fv断片(scFv)、Fd断片、Fab断片、Fab’断片、またはF(ab')2断片が含まれる。scFv断片は、当該scFvが由来する抗体の重鎖可変領域と軽鎖可変領域の両方を含む単一のポリペプチド鎖である。さらにイントラボディミニボディトリアディおよびダイアボディも抗体の定義に含まれ、本明細書に記載される方法における使用に適している。例えば、Todorovska et al., (2001) J. Immunol. Methods248(1):47-66; Hudson and Kortt, (1999) J. Immunol. Methods 231(1):177-189; Poljak, (1994) Structure 2(12):1121-1123; Rondon and Marasco, (1997) Annu. Rev. Microbiol. 51:257-283を参照のこと。それら各開示文献は、参照によりその全体で本明細書に組み込まれる。

0133

本明細書において使用される場合、「抗体断片」という用語は、例えばラクダ単一ドメイン抗体などの単一ドメイン抗体も含む。例えば、Muyldermans et al., (2001) TrendsBiochem. Sci. 26:230-235; Nuttall et al., (2000) Curr. Pharm. Biotech. 1:253-263; Reichmann et al., (1999) J. Immunol. Meth. 231:25-38;PCT国際特許出願公開WO 94/04678およびWO 94/25591、ならびに米国特許第6,005,079号を参照のこと。これらすべて、参照によりその全体で本明細書に組み込まれる。一部の実施形態において、本開示は、単一ドメイン抗体が形成される修飾を伴う二つのVHドメインを含む単一ドメイン抗体を提供する。

0134

一部の実施形態において、抗原結合断片は、重鎖ポリペプチドの可変領域と、軽鎖ポリペプチドの可変領域を含む。一部の実施形態において、本明細書に記載される抗原結合断片は、抗体の軽鎖ポリペプチドおよび重鎖ポリペプチドのCDRを含む。

0135

「抗原提示細胞」または「APC」という用語は、その表面上でMHC複合体化された外来性抗原を提示する細胞である。T細胞は、T細胞受容体(TCR)を使用してこの複合体を認識する。APCの例としては、樹状細胞(DC)、末梢血単核細胞(PBMC)、単球(例えばTHP-1)、Bリンパ芽球様細胞(例えばC1R.A2、1518 B-LCL)および単球由来樹状細胞(DC)が挙げられるがこれらに限定されない。一部のAPCは、ファゴサイトーシスまたは受容体介在性のエンドサイトーシスのいずれかにより抗原内部移行させる。

0136

抗原提示」という用語は、APCが抗原を捕捉し、例えばMHC-Iおよび/またはMHC-II結合体の構成要素として、T細胞に抗原を認識させるプロセスを指す。

0137

本明細書において使用される場合、「アポトーシス」という用語は、多細胞生物(例えばヒト)において発生するプログラム化細胞死のプロセスを指す。高度に制御された生化学的および分子的な事象がアポトーシスを生じさせ、膜ブレブ形成、細胞体積縮小、染色代DNAの圧縮および断片化、ならびにmRNA崩壊をはじめとする、観察可能で特徴的な形態変化を細胞にもたらし得る。アポトーシスを経ているT細胞をはじめとする細胞を特定するための一般的な方法は、細胞をフルオロフォア結合タンパク質(AnnexinV)に暴露することである。AnnexinVは、細胞膜外葉上のホスファチジルセリンに結合するその能力によって、アポトーシス細胞を検出するために普遍的に使用されており、細胞がアポトーシスのプロセスを経ていることの早期の指標となる。

0138

本明細書において使用される場合、「固定されたCD137に結合する」という用語は、本開示のヒト抗体が、例えば細胞表面上に発現されているCD137、または固形支持体に付加されているCD137に結合する能力を指す。

0139

本明細書において使用される場合、「二重特異性」または「二重機能性抗体」という用語は、二つの異なる重鎖/軽鎖のペアを有し、そして二つの異なる結合部位を有する人工ハイブリッド抗体を指す。二重特異性抗体は、ハイブリドーマ融合またはFab’断片の連結をはじめとする様々な方法により作製することができる。例えば、Songsivilai & Lachmann, (1990) Clin. Exp. Immunol. 79:315-321; Kostelny et al., (1992) J. Immunol. 148:1547-1553を参照のこと。

0140

従来、二重特異性抗体の組み換え型作製は、二つのイムノグロブリン重鎖/軽鎖のペアの共発現に基づき行われており、二つの重鎖/軽鎖のペアは異なる特異性を有していた(Milstein and Cuello, (1983) Nature 305:537-539)。望ましい結合特異性(抗体−抗原の結合部位)を有する抗体可変ドメインを、イムノグロブリン定常ドメイン配列に融合させてもよい。重鎖可変領域と、ヒンジ、CH2およびCH3領域の少なくとも一部を含むイムノグロブリン重鎖定常ドメインの融合が好ましい。二重特異性抗体作製に関し、現在知られている実例的方法に関するさらなる詳細は、例えばSuresh et al., (1986) MethodsEnzymol. 121:210;PCT国際特許出願公開WO 96/27011; Brennan et al., (1985) Science 229:81; Shalaby et al., J. Exp. Med. (1992) 175:217-225; Kostelny et al., (1992) J. Immunol. 148(5):1547-1553; Hollinger et al., (1993) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 90:6444-6448; Gruber et al., (1994) J. Immunol. 152:5368;およびTutt et al., (1991) J. Immunol. 147:60を参照のこと。二重特異性抗体には、架橋抗体(cross-linked antibody)またはヘテロ結合抗体(heteroconjugate antibody)も含まれる。ヘテロ結合抗体は、任意の簡便な架橋方法を使用して作製され得る。適切な架橋剤は当分野に公知であり、米国特許第 4,676,980号において、多くの架橋方法とともに開示されている。

0141

組み換え細胞培養から直接二重特異性抗体断片を作製および単離する様々な方法も報告されている。例えば二重特異性抗体は、ロイシンジッパーを使用して作製されている。例えば、Kostelny et al. (1992) J Immunol 148(5):1547-1553を参照のこと。FosおよびJunタンパク質に由来するロイシンジッパーペプチドは遺伝子融合により二つの異なる抗体のFab’部分を連結させ得る。抗体のホモ二量体をヒンジ領域で還元し、単量体を形成させ、そして再酸化させてヘテロ二量体抗体を形成させ得る。この方法は、ホモ二量体抗体の作製にも利用することができる。Hollinger et al. (1993) Proc Natl Acad Sci USA 90:6444-6448に記載される「ダイアボディ」法は、二重特異性抗体断片の作製に関する別のメカニズムを提示している。この断片は、リンカーにより軽鎖可変ドメイン(VL)に連結された重鎖可変ドメイン(VH)を含む。当該リンカーは、同じ鎖の上で二つのドメイン間でペア形成を行うには短すぎる。したがってある断片のVHドメインとVLドメインは強制的に別の断片の相補的なVLドメインおよびVHドメインとペア形成され、それによって二つの抗原結合部位が形成される。一本鎖Fv(scFv)二量体を使用して二重特異性抗体を作製する別の方法も報告されている。例えば、Gruber et al. (1994) J Immunol 152:5368を参照のこと。あるいは抗体は、例えばZapata et al. (1995) Protein Eng. 8(10):1057-1062に記載される「直線状抗体」であってもよい。簡潔に述べるとこれらの抗体は、タンデムなFdセグメントのペアを含んでおり(VH-CH1-VH-CH1)、これが抗原結合領域のペアを形成する。直線状抗体は、二重特異性であっても、または一重特異性であってもよい。

0142

3以上の価を有する抗体(例えば三重特異性抗体)も予期され、例えば、Tutt et al. (1991) J Immunol 147:60に記載されている。

0143

本開示は、例えばWu et al. (2007) Nat Biotechnol 25(11): 1290-1297に記載される二重可変ドメインイムノグロブリン(DVD-Ig)分子などの多重特異性抗体のバリアント型も包含する。DVD-Ig分子は、二つの異なる親抗体に由来する二つの異なる軽鎖可変ドメイン(VL)が、組み換えDNA技術により直接、または短いリンカーを介してタンデムに連結され、次いで軽鎖定常ドメインに連結されるように設計される。同様に、重鎖は、タンデムに連結された二つの異なる重鎖可変ドメイン(VH)、次いで定常ドメインCH1およびFc領域を含む。二つの親抗体からのDVD-Ig分子を作製する方法は、例えば、PCT国際特許出願公開WO08/024188およびWO07/024715に詳細に記載されている。一部の実施形態において、二重特異性抗体は、Fab-in-Tandemイムノグロブリンであり、これは第二の特異性を有する軽鎖可変領域が、全抗体の重鎖可変領域に融合されているイムノグロブリンである。そのような抗体は例えば、国際特許出願公開WO2015/103072に記載されている。

0144

本明細書で使用される場合、「癌抗原」とは、(i)腫瘍特異的抗原、(ii)腫瘍関連抗原、(iii)腫瘍特異的抗原を発現する細胞、(iv)腫瘍関連抗原を発現する細胞、(v)腫瘍上の胚性抗原、(vi)自己腫瘍細胞、(vii)腫瘍特異的膜抗原、(viii)腫瘍関連膜抗原、(ix)成長因子受容体、(x)成長因子リガンド、および(xi)癌と関連する任意の他のタイプの抗原または抗原提示細胞または物質を指す。

0145

「癌」という用語は、当分野で認識されており、呼吸器系の癌、消化管系の癌、泌尿生殖器系の癌、精巣癌、乳癌、前立腺癌内分泌系の癌およびメラノーマをはじめとする上皮組織および内分泌組織の悪性腫瘍を指す。本明細書に記載される抗CD137抗体を使用して、腎癌またはメラノーマをはじめとする任意のタイプの癌を有する、または有すると疑われる、または発症するリスクが高い可能性がある患者を治療することができる。例示的な癌としては、子宮頸前立腺、乳、頭頚部結腸および卵巣の組織から形成される癌が挙げられる。この用語は、癌肉腫も含み、癌肉腫としては癌性および肉腫性の組織から構成される悪性腫瘍が挙げられる。「腺癌」とは、腺組織に由来する癌、または腫瘍細胞が認識可能な構造を形成する癌を指す。

0146

本明細書において使用される場合、「競合する」という用語は、同じエピトープへの結合に関し競合する抗原結合タンパク質(例えばイムノグロブリン、抗体またはその抗原結合断片)の文脈において使用される場合、アッセイ(例えば競合結合アッセイ、交差阻害アッセイなど)により決定される抗原結合タンパク質の間の相互作用を指し、この場合において被験抗原結合タンパク質(例えば被験抗体)は、参照抗原結合タンパク質(例えば参照抗体、例えばmAb1)の、共通抗原(例えばCD137またはその断片)への特異的結合を阻害(例えば低下または妨害)する。

0147

一部の実施形態において、本明細書に記載される抗体は、mAb1(すなわちそれぞれ配列番号4および6の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)、mab8(すなわちそれぞれ配列番号101および6の配列の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)またはmAb10(すなわちそれぞれ配列番号26および6の重鎖可変配列ならびに軽鎖可変配列を含む抗体)と交差競合する。

0148

指定されるポリペプチドまたはタンパク質「に由来する」ポリペプチドまたはアミノ酸配列とは、ポリペプチドの起源を指す。好ましくは、特定の配列に由来するポリペプチドまたはアミノ酸配列は、当該配列またはその一部と本質的に同一であるアミノ酸配列を有し、この場合において当該部分は、少なくとも10〜20アミノ酸、好ましくは少なくとも20〜30アミノ酸、より好ましくは少なくとも30〜50アミノ酸からなり、または配列中にその起源を有するとして当業者に識別可能なアミノ酸配列を有する。別のペプチドに由来するポリペプチドは、開始ポリペプチドと比較して一つまたは複数の変異を有していてもよく、例えば一つまたは複数のアミノ酸残基が、別のアミノ酸残基と置換されているか、または一つまたは複数のアミノ酸残基の挿入または欠失を有している。

0149

ポリペプチドは、天然ではないアミノ酸配列を含んでもよい。そのようなバリアントは必ず開始分子と100%未満の配列同一性または配列類似性を有する。特定の実施形態において、バリアントは、開始ポリペプチドのアミノ酸配列と約75%〜100%未満、より好ましくは約80%〜100%未満、より好ましくは約85%〜100%未満、より好ましくは約90%〜100%未満、(例えば91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%)、そして最も好ましくは約95%〜100%未満のアミノ酸配列の同一性または類似性をバリアント分子の全長にわたり有する。

0150

特定の実施形態において、開始ポリペプチド配列と、それに由来する配列の間には1アミノ酸の差異が存在する。この配列に関する同一性または類似性は、本明細書において、配列を並置し、必要に応じてギャップを挿入して最大配列同一性百分率を実現した後の、開始アミノ酸残基と同一(すなわち同じ残基)である候補配列中のアミノ酸残基の百分率として規定される。特定の実施形態において、ポリペプチドは、表3または表4に記載される配列から選択されるアミノ酸配列からなり、本質的にそれらからなり、またはそれらを含む。特定の実施形態において、ポリペプチドは、表3または表4に記載される配列から選択されるアミノ酸配列に対し、少なくとも80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一であるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、ポリペプチドは、表3または表4に記載される配列から選択される連続アミノ酸配列に対し、少なくとも80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一である連続アミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、ポリペプチドは、表3または表4に記載される配列から選択されるアミノ酸配列の少なくとも10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、200、300、400または500(またはこれらの数値内の任意の整数)個の連続アミノ酸を有するアミノ酸配列を含む。

0151

特定の実施形態において、本開示の抗体は、ヌクレオチド配列にコードされる。本発明のヌクレオチド配列は、クローニング遺伝子治療、タンパク質の発現および精製、変異導入、その必要のある宿主のDNAワクチネーション、例えば受動免疫化用の抗体作製、PCRプライマーおよびプローブの作製などをはじめとする多くのアプリケーションに有用であり得る。特定の実施形態において、本発明のヌクレオチド配列は、表3または表4に記載される配列から選択されるヌクレオチド配列からなり、本質的にそれらからなり、またはそれらを含む。特定の実施形態において、ヌクレオチド配列は、表3または表4に記載される配列から選択されるヌクレオチド配列に対し、少なくとも80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一であるヌクレオチド配列を含む。特定の実施形態において、ヌクレオチド配列は、表3または表4に記載される配列から選択される連続ヌクレオチド配列に対し、少なくとも80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一である連続ヌクレオチド配列を含む。特定の実施形態において、ポリペプチドは、表3または表4に記載される配列から選択されるヌクレオチド配列の少なくとも10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、200、300、400または500(またはこれらの数値内の任意の整数)個の連続ヌクレオチドを有するヌクレオチド配列を含む。

0152

また当業者であれば、本明細書に開示される方法における使用に適した抗体を改変して、それらが由来した天然配列または自然配列とは配列において異なりつつも、その自然配列の望ましい活性を維持し得ることを理解するであろう。例えば、「非必須」アミノ酸残基の保存的置換または保存的変化につながるヌクレオチドまたはアミノ酸の置換が行われてもよい。変異は、例えば部位指向性突然変異誘導およびPCR介在突然変異誘導などの標準的な方法により導入され得る。

0153

本明細書に開示される方法における使用に適した抗体は、例えば、必須アミノ酸残基または非必須アミノ酸残基など、一つまたは複数のアミノ酸残基で保存的アミノ酸置換を含み得る。「保存的アミノ酸置換」は、アミノ酸残基が、類似の側鎖を有するアミノ酸残基と置換される置換である。類似の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは当分野において規定されており、塩基性側鎖(例えば、リシン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖(例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸)、非荷電極性側鎖(例えば、グリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、スレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖(例えばアラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、β分岐側鎖(例えばスレオニン、バリン、イソロイシン)および芳香族側鎖(例えばチロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)が挙げられる。したがって、結合ポリペプチド中の非必須アミノ酸残基は、同じ側鎖ファミリーからの別のアミノ酸残基と置換されることが好ましい。特定の実施形態において、アミノ酸の連続配列は、側鎖ファミリーのメンバー順序および/または組成において異なる構造的に類似した連続配列と置換されてもよい。あるいは特定の実施形態において、例えば飽和突然変異誘導などにより、コード配列のすべてまたは一部に沿ってランダムに変異が導入されてもよく、得られた変異は本発明の結合ポリペプチド内に組み込まれ、所望の標的に対する結合能力に関しスクリーニングされてもよい。

0154

本明細書において使用される場合、抗原「交差提示」という用語は、APC上のMHCクラスIおよびクラスII分子を介してT細胞に外来性タンパク質抗原を提示することを指す。

0155

本明細書において使用される場合、「交差反応」という用語は、本開示抗体が、異なる種由来のCD137に結合する能力を指す。例えば、ヒトCD137に結合する本開示の抗体は、別種のCD137にも結合し得る。本明細書において使用される場合、交差反応性は、結合アッセイ(例えばSPR、ELISA)において精製抗原との特異的反応性を検出することにより測定され、または生理学的にCD137を発現する細胞に結合する、または別手段により機能的に相互作用することを検出することにより測定される。交差反応性を決定する方法としては、例えばBiacore(商標)2000SPR装置(Biacore AB社、スウェーデン、ウプサラ)を使用したBiacore(商標)表面プラズモン共鳴(SPR)分析またはフローサイトメトリー法など、本明細書に記載される標準的な結合アッセイが挙げられる。

0156

本明細書において使用される場合、「細胞障害性Tリンパ球(CTL)応答」という用語は、細胞障害性T細胞により誘導される免疫応答を指す。CTL応答は主にCD8+T細胞により介在される。

0157

本明細書において使用される場合、「二量体化」という用語は、2個の通常は非共有結合性に結合した高分子、例えばタンパク質またはタンパク質の多量体による高分子複合体の形成を指す。ホモ二量体化とは、高分子(例えば、タンパク質)の性質が同一である場合の二量体化のプロセスを指す。ヘテロ二量体化とは、高分子(例えば、タンパク質)の性質が同一ではない場合の二量体化のプロセスを指す。二量体化を測定する方法は、当業者に公知である。例えばそのような方法としては限定されないが、酵母2ハイブリッドアッセイ、蛍光共鳴エネルギー転移(FRET)、生物発光共鳴エネルギー転移(BRET)、タンパク質質量分析法エバネセント波法、サイズ排除クロマトグラフィー、分析的超遠心分離法、散乱法、NMR分光法等温滴定熱量計蛍光方性法、蛍光相関分光法FCS)、光褪色後蛍光回復法(FRAP)、近接画像法(PRIM:proximity imaging)、および蛍光タンパク質再構成法(BiFC)(例えばGell D.A., Grant R.P., Mackay J.P. (2012) The Detection and Quantitation of Protein Oligomerization. In: Matthews J.M. (eds) Protein Dimerization and Oligomerization in Biology. Advances in Experimental Medicine and Biology, vol 747. Springer, New York, NY;およびXie, Q. et al. Methods Mol Biol, 2011; 680: 3-28を参照のこと)が挙げられる。

0158

本明細書において使用される場合、「CD137の二量体化」とは、2個のCD137三量体の二量体化を指す。一部の実施形態において、本明細書に記載される抗CD137アゴニスト性抗体は、CD137の二量体化を誘導または強化する。一部の実施形態において、本明細書に記載される抗CD137アゴニスト性抗体は、抗CD137アゴニスト性抗体の非存在下の二量体化の量と比較して、CD137の二量体化を誘導または強化する。一部の実施形態において、本明細書に記載される抗CD137アゴニスト性抗体は、参照抗CD137アゴニスト性抗体の存在下の二量体化量と比較して、CD137の二量体化を誘導または強化する。一部の実施形態において、二量体化は、少なくとも5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または100%まで上昇する。

0159

本明細書において使用される場合、「EC50」という用語は、最大応答の50%、すなわち最大応答と基準の間の中間である応答を、インビトロアッセイまたはインビボアッセイのいずれかにおいて誘導する、抗体またはその抗原結合部分の濃度を指す。

0160

本明細書において使用される場合、「有効投与量」または「有効用量」という用語は、所望される効果を実現する、または少なくとも部分的に実現するのに充分な量として規定される。「治療有効投与量」という用語は、疾患、およびすでにその疾患に罹患する患者における合併症を治癒する、または少なくとも部分的に停止させるのに充分な量として規定される。この用途に有効な量は、治療される障害の重大度、および患者自身の免疫系の一般的状態に依存する。

0161

本明細書において使用される場合、「エピトープ」または「抗原性決定基」という用語は、抗原結合タンパク質(例えばイムノグロブリン、抗体または抗原結合断片)が特異的に結合する抗原(例えばCD137)上の決定基または部位を指す。タンパク質抗原のエピトープは、「直線状エピトープ」と「構造性エピトープ」へと分けられ得る。本明細書において使用される場合、「直線状エピトープ」という用語は、連結されたアミノ酸の連続的な直線配列から形成されるエピトープを指す。タンパク質抗原の直線状エピトープは、典型的には化学変性剤(例えば酸、塩基溶媒架橋試薬カオトロピック剤ジスルフィド結合還元剤)または物理変性(例えば熱、放射線または機械的せん断もしくはストレス)に暴露されても維持される。一部の実施形態において、エピトープは非直線状であり、断続エピトープとも呼称される。本明細書において使用される場合、「構造性エピトープ」または「非直線状エピトープ」という用語は、ポリペプチドの三次元フォールディングにより並置された非連続的なアミノ酸から形成されるエピトープを指す。構造性エピトープは、典型的には、変性剤を用いた処理で失われる。典型的にはエピトープは、固有空間構造にある少なくとも3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15個のアミノ酸を含む。一部の実施形態において、エピトープは、固有の空間構造にある25、24、23、22、21、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6または5個未満のアミノ酸を含む。一般的に、特定の標的分子に特異的な抗体またはその抗原結合断片は、タンパク質および/または高分子の複雑な混合体内の標的分子上の特異的エピトープを優先的に認識し、結合する。一部の実施形態において、エピトープは、ヒトCD137の細胞外ドメインのすべてのアミノ酸を含まない。

0162

また本明細書に記載される特定の抗体により認識されるエピトープのすべてまたは一部(例えば同じもしくは重複する領域、または領域間もしくは領域にまたがる領域)を含む、CD137上のエピトープに結合する抗体も本開示に包含される。

0163

本明細書において使用される場合、「エピトープマッピング」という用語は、抗体またはその抗原結合断片の結合部位またはエピトープ、またはその標的タンパク質抗原を特定するプロセスまたは方法を指す。エピトープマッピングの方法および技術は本明細書に提示される。

0164

本明細書において使用される場合、「CD137」という用語は、膜貫通型タンパク質の腫瘍壊死因子受容体(TNFR)ファミリーの特定メンバーを指す。当分野においてCD137に対する別名および頭字語としては、「tumor necrosis factor receptor superfamily member 9」 (TNFRSF9)、4-1BB、および「induced by lymphocyte activation」(ILA)が挙げられる(Alderson et al., (1994) Eur J Immunol 24(9):2219-2227; Schwarz et al., (1993) Gene 134(2):295-298)。リーダードメイン、膜貫通ドメインおよび細胞質ドメインを含む全長ヒトCD137のアミノ酸配列例は、表4(配列番号3)および以下に記載する:
MGNSCYNIVATLLLVLNFERTRSLQDPCSNCPAGTFCDNNRNQICSPCPPNSFSSAGGQRTCDICRQCKGVFRTRKECSSTSNAECDCTPGFHCLGAGCSMCEQDCKQGQELTKKGCKDCCFGTFNDQKRGICRPWTNCSLDGKSVLVNGTKERDVVCGPSPADLSPGASSVTPPAPAREPGHSPQIISFFLALTSTALLFLLFFLTLRFSVVKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCEL。

0165

本明細書において使用される場合、「CD137L」または「CD137リガンド」という用語は、膜貫通型タンパク質の腫瘍壊死因子(TNF)ファミリーのメンバーを指す。当分野においてCD137Lに対する別名および頭字語としては、「umor necrosis factor superfamily member 9」(TNFSF9)および4-1BBリガンド(4-1BBL)(Alderson et al., (1994) Eur J Immunol 24(9):2219-2227)が挙げられる。全長CD137Lのアミノ酸配列例は、表4(配列番号97)に記載する。

0166

本明細書において使用される場合、「Fc介在エフェクター機能」または「Fcエフェクター機能」という用語は、抗体の主要な機能および目的以外の抗体の生物活性を指す。例えば治療用アゴニスト性抗体のエフェクター機能は、標的のタンパク質または経路の活性化以外の生物活性である。抗体エフェクター機能の例としては、C1q結合および補体依存性細胞障害、Fc受容体結合、抗体依存性細胞介在性細胞障害ADCC)、貪食作用細胞表面受容体(例えばB細胞受容体)の下方制御、Fc受容体を発現する血小板の活性化の欠落、およびB細胞活性化が挙げられる。多くのエフェクター機能が、Fcγ受容体へのFcの結合から開始される。

0167

本明細書において使用される場合、「Fc受容体」という用語は、抗体のFc領域に結合される、免疫エフェクター細胞の表面上に存在するポリペプチドを指す。一部の実施形態において、Fc受容体は、Fcγ受容体である。Fcγ受容体には、FcγRI(CD64)、FcγRII (CD32)およびFγcRIII (CD16)の3種のサブクラスが存在する。IgGアイソタイプの4種すべて(IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4)が、Fc受容体のFcγRI、FcγRIIAおよびFcγRIIIAに結合し、活性化する。FcγRIIBは阻害性受容体であり、ゆえにこの受容体に抗体が結合しても、補体応答および細胞性応答は活性化されない。FcγRIは、単量体型のIgGに結合する高アフィニティ受容体である。一方で、FcγRIIAおよびFcγRIIAは、多量体型のIgGにのみ結合し、わずかにアフィニティが低い低アフィニティ受容体である。Fc受容体および/またはC1qへの抗体の結合は、Fc領域内の特定の残基またはドメインに支配される。さらに結合は抗体のヒンジ領域内およびCH2部分内にある残基にも依存する。一部の実施形態において、本明細書に記載される抗体のアゴニスト活性および/または治療活性は、Fc受容体(例えばFcγR)へのFc領域の結合に依存する。一部の実施形態において、本明細書に記載される抗体のアゴニスト活性および/または治療活性は、Fc受容体(例えばFcγR)へのFc領域の結合により強化される。

0168

本明細書において使用される場合、「グリコシル化パターン」という用語は、タンパク質、より具体的にはイムノグロブリンタンパク質に共有結合的に付加される糖単位パターンとして規定される。異種抗体のグリコシル化パターンは、当業者が、当該異種抗体のグリコシル化パターンが、導入遺伝子のCH遺伝子が由来する種よりも非ヒトトランスジェニック動物種におけるグリコシル化パターンのほうが似ていると認識する場合、当該非ヒトトランスジェニック動物種により産生された抗体上に自然に存在するグリコシル化パターンと実質的に類似していると特徴付けることができる。

0169

本明細書において使用される場合、「血液の癌」という用語には、リンパ腫、白血病ミエローマまたはリンパ性悪性腫瘍、ならびに脾臓およびリンパ節の癌が含まれる。リンパ腫の例としては、B細胞リンパ腫(B細胞の血液癌)およびT細胞リンパ腫の両方が挙げられる。B細胞リンパ腫としては、ホジキンリンパ腫およびほとんどの非ホジキンリンパ腫の両方が挙げられる。B細胞リンパ腫の非限定的な例としては、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫粘膜関連リンパ組織リンパ腫、小細胞型リンパ球性リンパ腫慢性リンパ球性白血病と重複する)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、バーキットリンパ腫縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、ヴァルデンストレームマクログロブリン血症、節性辺縁帯B細胞リンパ腫、脾臓辺縁体リンパ腫、血管内大細胞型B細胞リンパ腫、原発性滲出液リンパ腫、リンパ腫様肉芽腫症が挙げられる。T細胞リンパ腫の非限定的な例としては、節外性T細胞リンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫未分化大細胞リンパ腫、および血管免疫芽球性T細胞リンパ腫が挙げられる。血液悪性腫瘍としては、例えば限定されないが、二次性白血病、慢性リンパ球性白血病、急性骨髄性白血病慢性骨髄性白血病、および急性リンパ芽球性白血病が挙げられる。血液の悪性腫瘍としてはさらに、例えば多発性骨髄腫およびくすぶり型多発性骨髄腫が挙げられるがこれらに限定されない。他の血液の癌および/またはB細胞関連癌もしくはT細胞関連癌も、血液の悪性腫瘍という用語に包含される。

0170

本明細書において使用される場合、「ヒト抗体」という用語は、ヒト生殖細胞系列のイムノグロブリン配列の可変領域と(もしあれば)定常領域を有する抗体を含む。本開示のヒト抗体は、ヒト生殖細胞系列のイムノグロブリン配列にはコードされないアミノ酸残基を含み得る(例えばインビトロのランダムもしくは部位特異的な突然変異誘導、またはインビボの体細胞突然変異により導入された突然変異)(例えば、Lonberg et al., (1994) Nature 368(6474): 856-859); Lonberg, (1994) Handbook of Experimental Pharmacology 113:49-101; Lonberg & Huszar, (1995) Intern. Rev. Immunol. 13:65-93, and Harding & Lonberg, (1995) Ann. N.Y. Acad. Sci. 764:536-546を参照のこと)。しかしながら「ヒト抗体」という用語は、例えばマウスなどの別の哺乳動物種の生殖細胞系列に由来するCDR配列が、ヒトフレームワーク配列上に移植された抗体(すなわちヒト化抗体)は含まない。

0171

本明細書において使用される場合、「異種抗体」という用語は、当該抗体を産生するトランスジェニック非ヒト生物と関連づけて規定される。この用語は、トランスジェニック非ヒト動物を構成せず、一般的に当該トランスジェニック非ヒト動物ではない種由来の生物体中に存在する配列と対応するアミノ酸配列またはコード核酸配列を有する抗体を指す。

0172

「免疫応答を誘導すること」および「免疫応答を強化すること」という用語は、相互交換可能に使用され、特定抗原に対する免疫応答の刺激(すなわち受動または能動)を指す。CDCまたはADCCの誘導に関して使用される「誘導する」という用語は、特定の直接的な細胞殺傷機構の刺激を指す。

0173

本明細書において使用される場合、「予防の必要のある」、「治療の必要のある」、または「その必要のある」対象とは、適切な医療従事者(例えばヒトの場合においては医師看護師看護実習性、非ヒト哺乳動物の場合においては獣医師)の判断により、所与の治療(例えば抗CD137抗体を含む組成物を用いた治療)から合理的な利益を得るであろうものを指す。

0174

「インビボ」という用語は、生きている生物体中で発生するプロセスを指す。

0175

本明細書において使用される場合、「単離抗体」という用語は、異なる抗原特異性を有する他の抗体を実質的に含まない抗体を指すことが意図される(例えば、ヒトCD137に特異的に結合する単離抗体は、CD137以外の抗原に特異的に結合する抗体を実質的に含まない)。エピトープに特異的に結合する単離抗体はしかし、異なる種由来の他のCD137タンパク質に対し交差反応性を有する場合がある。しかしながら当該抗体は、本明細書に記載される特異的結合アッセイにおいて、ヒトCD137に対する特異的結合を継続して呈する。さらに単離抗体は典型的には他の細胞性物質および/または化学物質を実質的に含まない。一部の実施形態において、異なるCD137特異性を有する「単離された」抗体の組み合わせは、明確に定義された組成物中で組み合わされる。

0176

本明細書において使用される場合、「単離された核酸分子」という用語は、CD137に結合する抗または抗体部分(例えばVH、VL、CDR3)をコードする核酸を指し、抗体または抗体部分をコードする当該ヌクレオチド配列が、CD137以外の抗原に結合する抗体または抗体部分をコードする他のヌクレオチド配列を含まない核酸分子を指すことが意図され、当該他の配列は、ヒトゲノムDNAにおいて当該核酸に本来隣接している場合があり得る。例えば表3または表4に記載される配列から選択される配列は、本明細書に記載される抗CD137抗体モノクローナル抗体の重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)を含むヌクレオチド配列に対応する。

0177

本明細書において使用される場合、「アイソタイプ」とは、重鎖定常領域遺伝子によりコードされる抗体のクラス(例えばIgMまたはIgG1)を指す。一部の実施形態において、本開示のヒトモノクローナル抗体は、IgG1アイソタイプの抗体である。一部の実施形態において、本開示のヒトモノクローナル抗体は、IgG1アイソタイプの抗体であり、変異を含む。一部の実施形態において、本開示のヒトモノクローナル抗体は、IgG2アイソタイプの抗体である。一部の実施形態において、本開示のヒトモノクローナル抗体は、IgG3アイソタイプの抗体である。一部の実施形態において、本開示のヒトモノクローナル抗体は、IgG4アイソタイプの抗体である。一部の実施形態において、本開示のヒトモノクローナル抗体は、IgG4アイソタイプの抗体であり、変異を含む。一部の実施形態において、変異は、Ser228の置換である。一部の実施形態において、Ser228の置換は、S228Pである。

0178

本明細書において使用される場合、「アイソタイプスイッチング」という用語は、抗体のクラスまたはアイソタイプが、あるIgクラスから他のIgクラスのアイソタイプへと変化する現象を指す。

0179

本明細書において使用される場合、「KD」または「KD」という用語は、抗体と抗原の間の結合反応平衡解離定数を指す。KD値は、抗体解離速度定数(kd)と抗体会合速度定数(ka)の比率を数値で表現したものである。KD値は、抗原に対する抗体の結合アフィニティと逆相関する。KD値が小さくなると、その抗原に対する抗体のアフィニティは高くなる。アフィニティは、単一分子のそのリガンドに対する結合の強度であり、典型的には平衡解離定数(KD)により測定および報告され、これを使用して二分子の相互作用の強度を評価し、順序付けられる。

0180

本明細書において使用される場合、「Kd」または「kd」(あるいは「koff」または「koff」)という用語は、抗体が、抗体/抗原複合体から解離する解離速度定数を指すことが意図される。kd値は、1秒当たりの崩壊または解離する複合体分画を数値で表したものであり、sec-1という単位で表される。

0181

本明細書において使用される場合、「ka」または「ka」という用語(あるいは「kon」または「kon」)という用語は、抗体と抗原が会合する会合速度定数を指すことが意図される。ka値は、抗体および抗原の1モル(1M)溶液中、1秒当たりで形成される抗体/抗原の複合体の数を数値で表したものであり、M-1sec-1の単位で表される。

0182

本明細書において使用される場合、「連結された」、「融合された」または「融合」という用語は、相互交換可能に使用される。これらの用語は、2個以上のエレメントまたは構成要素またはドメインを、化学結合または組み換え手段をはじめとするあらゆる手段により結合させることを指す。化学結合の方法(例えばヘテロ二官能性の架橋剤の使用など)は当分野に公知である。

0183

本明細書において使用される場合、「局所投与」または「局所送達」とは、血管系を介した目的の標的組織または標的部位への組成物または剤の輸送に頼らない送達を指す。例えば組成物は、組成物もしくは剤の注射または移植により送達されてもよく、または組成物もしくは剤を含むデバイスの注射または移植により送達されてもよい。標的組織または標的部位の周辺で局所投与を行った後、組成物もしくは剤、またはその一つもしくは複数の成分が目的の標的組織または標的部位へと拡散し得る。

0184

本明細書において使用される場合、「MHC分子」とは、MHCクラスIとMHCクラスIIの2タイプの分子を指す。MHCクラスI分子は、特異的CD8+T細胞に抗原を提示し、MHCクラスII分子は特異的CD4+T細胞に抗原を提示する。外因的にAPCに送達された抗原は、主にMHCクラスIIとの会合に処理される。対照的に、内因的にAPCに送達された抗原は、主にMHCクラスIとの会合に処理される。

0185

本明細書において使用される場合、「モノクローナル抗体」という用語は、特定のエピトープに対する単一の結合特異性およびアフィニティを呈する抗体を指す。したがって「ヒトモノクローナル抗体」という用語は、単一結合特異性を呈し、ヒトの生殖細胞系列のイムノグロブリン配列に由来する可変領域と任意で定常領域を有する抗体を指す。一部の実施形態において、ヒトモノクローナル抗体は、ヒトの重鎖導入遺伝子と軽鎖導入遺伝子を含むゲノムを有する例えばトランスジェニックマウスなどトランスジェニック非ヒト動物から取得され、不死化細胞と融合されたB細胞を含むハイブリドーマにより産生される。

0186

本明細書において使用される場合、「多量体化」という用語は、典型的には非共有結合的相互作用を介して結合される、3個以上の例えばタンパク質などの高分子を含む抗分子複合体の形成を指す。多量体化を測定する方法は、当業者に公知であり、二量体化に関しては上記に記載される。一部の実施形態において、本明細書に記載される抗CD137アゴニスト性抗体は、CD137の多量体化を誘導または強化する。一部の実施形態において、本明細書に記載される抗CD137アゴニスト性抗体は、抗CD137アゴニスト性抗体の非存在下の多量体化の量と比較して、CD137の多量体化を誘導または強化する。一部の実施形態において、本明細書に記載される抗CD137アゴニスト性抗体は、参照抗CD137アゴニスト性抗体の存在下の多量体化の量と比較して、CD137の多量体化を誘導または強化する。一部の実施形態において、多量体化は、少なくとも5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または100%まで上昇する。

0187

本明細書において使用される場合、物体に対して適用される場合の「天然」という用語は、物体が自然界に存在し得るという事実を指す。例えば自然界で源から単離され得る生物体(ウイルスを含む)中に存在し、実験室においてヒトにより意図的に改変されていないポリペプチドまたはポリヌクレオチドの配列は、天然である。

0188

本明細書において使用される場合、「非スイッチ化(nonswitched)アイソタイプ」という用語は、アイソタイプスイッチが発生していないときに産生される重鎖のアイソタイプのクラスを指す。非スイッチ化アイソタイプをコードするCH遺伝子は通常、機能的再構成がなされたVDJ遺伝子のすぐ下流の第一のCH遺伝子である。アイソタイプスイッチは、古典的アイソタイプスイッチまたは非古典的アイソタイプスイッチに分類される。古典的アイソタイプスイッチは、導入遺伝子中に少なくとも一つのスイッチ配列領域を含む、組み換え現象により発生する。非古典的アイソタイプスイッチは例えば、ヒトσμおよびヒトΣμの間の相同組換え(δ-関連欠失)により発生し得る。代替的な非古典的スイッチのメカニズム、例えば導入遺伝子間および/または染色体間の組み換えは特にアイソタイプスイッチを発生させ、有効化させる。

0189

本明細書において使用される場合、「核酸」という用語は、デオキシリボヌクレオチドまたはリボヌクレオチド、および一本鎖型または二本鎖型のいずれかのそのポリマーを指す。特に限定されない限り、当該用語は、参照核酸と類似した結合特性を有し、天然ヌクレオチドと類似した様式で代謝される、天然ヌクレオチドの公知のアナログを含有する核酸を包含する。別段の示唆が無い限り、特定の核酸配列は非明示的に保存的改変されたそのバリアント(例えば縮重コドン置換)および相補配列ならびに明白に示された配列をさらに包含する。具体的には、縮重コドン置換は、一つまたは複数の選択(またはすべての)コドンの3番目の位置を、混合塩基および/またはデオキシイノシン残基と置換した配列を作製することにより実施することができる(Batzer et al., Nucleic Acid Res. 19:5081, 1991; Ohtsuka et al., Biol. Chem. 260:2605-2608, 1985;およびCassol et al, 1992; Rossolini et al, Mol. Cell. Probes 8:91-98, 1994)。アルギニンとロイシンに関しては、2番目の塩基での改変も保存的であり得る。核酸という用語は、遺伝子、cDNAおよび遺伝子によりコードされるmRNAと相互交換可能に使用される。

0190

本明細書において使用されるポリヌクレオチドは、任意のポリリボヌクレオチドまたはポリデオキシリボヌクレオチドから構成されてもよく、それらは非修飾RNAもしくは非修飾DNAであってもよく、または修飾RNAもしくは修飾DNAであってもよい。例えばポリヌクレオチドは、一本鎖DNAおよび二本鎖DNA一本鎖領域二本鎖領域の混合物であるDNA、一本鎖RNAおよび二本鎖RNA、一本鎖領域と二本鎖領域の混合物であるRNA、一本鎖またはより典型的には二本鎖であり得るか、または一本鎖領域と二本鎖領域の混合物であるDNAおよびRNAを含むハイブリッド分子、から構成され得る。さらにポリヌクレオチドは、RNA、またはDNA、またはRNAとDNAの両方を含む三本鎖領域から構成され得る。ポリヌクレオチドは、安定性または他の理由を目的として修飾された一つもしくは複数の修飾塩基、またはDNAもしくはRNAの主鎖も含有し得る。「修飾された」塩基としては例えば、トリチル化塩基、および例えばイノシンなどの独特な塩基が挙げられる。DNAおよびRNAに対し様々な修飾を施してもよい。ゆえに「ポリヌクレオチド」は、化学的酵素的または代謝的に修飾された形態を包含する。

0191

核酸は、別の核酸配列と機能的な関係性におかれたときに、「操作可能に連結される」。例えばプロモーターまたはエンハンサーは、それらが配列の転写に影響を与える場合、コード配列に操作可能に連結されている。転写調節配列に関し、操作可能に連結されるとは、連結されたDNA配列が連続的であり、そして二つのタンパク質コード領域を結合させる必要がある場合には、連続的でありリーディングフレーム中にあることを意味する。スイッチ配列に関しては、操作可能に連結されるとは、配列が、スイッチ組換えを生じさせることができることを示す。

0192

本明細書において使用される場合、「パラトープ」または「抗原結合部位」という用語は、抗体またはその抗原結合断片を指し、それらは可変重鎖および可変軽鎖内に位置する相補性決定領域(CDR)のセットを含む、抗原上のエピトープを認識し、結合する。

0193

本明細書において使用される場合、「非経口投与」、「非経口で投与される」および他の文法的に同等の文言は、腸内投与および局所投与以外の投与様式を指し、通常、注射により行われ、限定されないが、静脈内、鼻腔内、眼内、筋肉内、動脈内、髄腔内、関節包内、眼窩内心腔内、皮内、腹腔内、経気管、皮下、表皮下、関節内、被膜下、くも膜下、髄腔内、硬膜外大脳内、頭蓋内、頸動脈内および胸骨下の注射ならびに点滴が挙げられる。

0194

本明細書において使用される場合、「患者」という用語は、予防的処置または治療的処置のいずれかを受けるヒトおよび他の哺乳動物対象を含む。

0195

二つ以上の核酸またはポリペプチド配列の文脈において、「同一性百分率」という用語は、以下に記載される配列比較アルゴリズム(例えばBLASTPおよびBLASTNまたは当業者に利用可能な他のアルゴリズム)のうちの一つを使用して測定され、または目視検査により測定され、最大一致に対して比較およびアライメントされたときに、同一であるヌクレオチドまたはアミノ酸残基の特定の百分率を有する二つ以上の配列またはサブ配列を指す。アプリケーションに応じて、「同一性百分率」は、比較される配列のある領域、例えば機能性ドメインにわたり存続してもよく、または代替的に、比較される二つの配列の全長にわたり存続してもよい。配列比較に関し、典型的には、一つの配列は、検証配列が比較される参照配列としての役割を果たす。配列比較アルゴリズムを使用する場合、試験配列および参照配列がコンピュータに入力され、必要に応じてサブ配列座標が指定され、配列アルゴリズムプログラムパラメータが指定される。次に配列比較アルゴリズムは、指定されたプログラムパラメータに基づいて、参照配列と比較した、試験配列の配列同一性百分率を算出する。

0196

比較のための最適な配列アライメントは、例えば、Smith & Waterman, Adv. Appl. Math. 2:482 (1981)の局所的ホモロジーアルゴリズムにより、Needleman & Wunsch, J. Mol. Biol. 48:443 (1970)のホモロジーアライメントアルゴリズムにより、Pearson & Lipman, Proc. Nat'l. Acad. Sci. USA 85:2444 (1988)による類似性に関する探索方法により、これらのコンピュータ実装アルゴリズム(Wisconsin Genetics Software Package, Genetics Computer Group, 575 Science Dr.、ウィスコシン州マジソンのGAP、BESTFIT、FASTA、およびTFASTA)により、または目視検査(概略は上記のAusubel et al.を参照のこと)により、実施されてもよい。

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