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技術 筋肉の状態を予防または治療するための組成物および方法

出願人 ザボードオブトラスティーズオブザレランドスタンフォードジュニアユニバーシティー
発明者 ブラウヘレンエム.チーバンホーアンドリューパラアデライダアール.フィッシュマンハーヴェイカーティンキャサリンペインクリストファーデルプスコットシェノイヴィヴェク
出願日 2018年6月8日 (2年8ヶ月経過) 出願番号 2020-517769
公開日 2020年8月6日 (6ヶ月経過) 公開番号 2020-523409
状態 未査定
技術分野 突然変異または遺伝子工学 他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 動物,微生物物質含有医薬 抗原、抗体含有医薬:生体内診断剤 化合物または医薬の治療活性 蛋白脂質酵素含有:その他の医薬
主要キーワード 型当て 過重負荷 総フラックス ペグボード 解析オプション 対数変化 z変換 累積統計
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年8月6日)のものです。
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図面 (20)

課題・解決手段

筋損傷筋傷害、または筋萎縮などの筋肉の状態を予防または治療するための組成物が、本明細書に提供される。いくつかの態様では、組成物は、プロスタグランジンE2(PGE2)化合物およびミオトキシンを含む。いくつかの態様では、筋損傷、筋傷害、または筋萎縮は、神経傷害外科的手技、または外傷の結果である。筋肉再生を促進する方法および筋肉量を増大させる方法も、本明細書に提供される。

概要

背景

発明の背景
筋損傷は、比較的軽症から極めて重症までの範囲にわたる極めてよく見られる現象であり、多数の形態をとる可能性がある。加えて、筋損傷は、いくつもの原因から生じる。例えば、筋肉は、外科的手技(例えば、外科的処置)の間にしばしば付随的に損傷する。これは、帝王切開および人工関節置換術(例えば、人工膝関節置換術および人工股関節置換術)などの外科的手技に関連して特に明白である。さらに、多くの筋損傷は、筋組織の切断、圧迫、および/または圧挫をもたらす外傷および偶発性事象の結果である。加えて、多くの筋損傷は、固定(例えば、肢固定)および/または神経損傷(例えば、末梢神経損傷)の結果である。

末梢神経損傷(PNI)は、病気に起因する外傷または固定のよく見られる結果であって、最終的に罹患者の身体的、心理的、および社会的ウェルビーイングに影響する重度運動障害を生じる可能性がある。特に末梢神経は、戦争中に一般的に高速銃創および爆発破片で傷つく。さらに、防弾チョッキの改良および迅速な撤退により、より多くの兵士が重度の四肢外傷から生き延びることが可能になったので、戦争性PNI(combat PNI)は、ますますよく見られるようになっている。PNIは、イラクおよびアフガニスタン紛争からのUKの戦争負傷者の8%に発生した。戦争性PNIを有する戦争負傷者のうち、完全任務に戻ったのは約9%だけである。

圧迫性のPNI(手根管症候群CTS)など)は、神経の絞扼により引き起こされる神経損傷の部類である。圧迫性のPNIは、退役集団に特によく見られる。例えば、2007〜2008年に120,000人の退役軍人がCTSの診断を受け、そのうち10,000人が手根管開放手術を受けた。

(戦争または圧迫のいずれかが原因の)PNI後の主な病的状態は、筋肉が除神経された場合に起こる筋萎縮である。除神経された筋肉の回復は、完全には理解されていない複雑な過程である。しかし、筋肉の内因性再生因子が重大であることが知られており、年齢などの要因により影響される可能性がある。重症のCTSを有する患者について、除神経された筋肉は、短母指外転筋APB)であり、この筋肉は、母指掌面から出し、多くの細かい運動活動に欠かせない(図1)。今のところ、唯一医学介入手段は、正中神経を絞扼している靱帯開放する手術によるものである。これは、運動神経の再生および筋肉の潜在的回復を可能にする。不幸にも、重症CTSを有する患者の多くは、神経が開放された後であっても機能的回復に乏しい。

筋肉損傷および神経損傷の後の筋肉機能の回復を改善する新しい治療法の必要がある。本発明は、この必要を満たし、関連する利点も同様に提供する。

概要

筋損傷、筋傷害、または筋萎縮などの筋肉の状態を予防または治療するための組成物が、本明細書に提供される。いくつかの態様では、組成物は、プロスタグランジンE2(PGE2)化合物およびミオトキシンを含む。いくつかの態様では、筋損傷、筋傷害、または筋萎縮は、神経傷害、外科的手技、または外傷の結果である。筋肉再生を促進する方法および筋肉量を増大させる方法も、本明細書に提供される。

目的

凍結乾燥剤形は、再構成された剤形を個体に直ちに投与できるように、任意で再構成のための緩衝液と組み合わせてパッケージされたシリンジ中に提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

プロスタグランジンE2(PGE2)化合物およびミオトキシンを含む、筋肉の状態を予防または治療するための組成物

請求項2

PGE2化合物が、PGE2、PGE2のプロドラッグ、PGE2受容体アゴニスト、PGE2の異化を弱める化合物、PGE2の阻害中和する化合物、それらの誘導体、それらの類似体、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1記載の組成物。

請求項3

PGE2受容体アゴニストが、式(I)の化合物、その誘導体、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その立体異性体、またはそれらの組み合わせを含み、式中、環Aは、置換C1-C10アルキルおよび置換C2-C10アルケニルからなる群より独立して選択される置換基R1およびR2を含む置換4〜6員シクロアルキル環または置換4〜6員シクロアルケニル環であり、環Aは、1つまたは複数の追加的な置換基をさらに含む、請求項2記載の組成物。

請求項4

環Aが、置換シクロペンチル環または置換シクロペンテニル環である、請求項3記載の組成物。

請求項5

環A上の1つまたは複数の追加的な置換基が、重水素ヒドロキシアミノオキソ、C1-C6アルキル、およびハロゲンからなる群より選択される、請求項3記載の組成物。

請求項6

環A上の1つまたは複数の追加的な置換基が、ヒドロキシまたはオキソである、請求項3記載の組成物。

請求項7

環Aが、一緒になって共有結合を形成してヘテロシクロアルキル環を形成する2つの追加的な置換基を有する、請求項3記載の組成物。

請求項8

環Aが、からなる群より選択される、請求項3記載の組成物。

請求項9

環Aが、からなる群より選択される、請求項8記載の組成物。

請求項10

環Aが、である、請求項9記載の組成物。

請求項11

R1が、置換C1-C10アルキルである、請求項3記載の組成物。

請求項12

R1が、置換C2-C10アルケニルである、請求項3記載の組成物。

請求項13

R1上の置換基が、重水素、ヒドロキシ、オキソ、C1-C6アルキル、-COOR3、およびハロゲンからなる群より選択され、R3が、水素またはC1-C6アルキルである、請求項11記載の組成物。

請求項14

R1が、からなる群より選択される、請求項11記載の組成物。

請求項15

R1が、からなる群より選択される、請求項12記載の組成物。

請求項16

R1が、である、請求項15記載の組成物。

請求項17

R2が、置換C1-C10アルキルである、請求項3記載の組成物。

請求項18

R2が、置換C2-C10アルケニルである、請求項3記載の組成物。

請求項19

R2上の置換基が、重水素、ヒドロキシ、オキソ、C1-C6アルキル、-COOR3、およびハロゲンからなる群より選択され、R3が、水素またはC1-C6アルキルである、請求項17または18記載の組成物。

請求項20

R2が、からなる群より選択される、請求項18または19記載の組成物。

請求項21

R2が、からなる群より選択される、請求項18記載の組成物。

請求項22

R2が、である、請求項21記載の組成物。

請求項23

式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、またはその立体異性体が、式(Ia)、式(Ib)、式(Ic)、もしくは式(Id)の化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくは立体異性体である、請求項3記載の組成物:。

請求項24

式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、またはその立体異性体が、式(Id)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくは立体異性体である、請求項23記載の組成物。

請求項25

PGE2誘導体が、16,16-ジメチルプロスタグランジンE2を含む、請求項2記載の組成物。

請求項26

PGE2の異化を弱める化合物が、15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ(15-PGDH)を不活性化もしくは遮断するか、またはプロスタグランジントランスポーター(PGTもしくはSLCO2A1)を不活性化もしくは遮断する、化合物、中和ペプチド、または中和抗体を含む、請求項2記載の組成物。

請求項27

PGE2化合物が、PGE2である、請求項1記載の組成物。

請求項28

ミオトキシンが、麻酔薬二価陽イオン蛇毒トカゲ毒、ハチ毒、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1記載の組成物。

請求項29

麻酔薬が、アミノ-アミド型麻酔薬、アミノ-エステル型麻酔薬、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項28記載の組成物。

請求項30

アミノ-アミド型麻酔薬が、ブピバカインレボブピバカインアルチカインロピバカインブタリカイン、カルチカイン、ジブカインエチドカインリドカインメピバカインプリロカイントリメカイン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項29記載の組成物。

請求項31

アミノ-エステル型麻酔薬が、アミノ安息香酸エステル麻酔薬、安息香酸エステル麻酔薬、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項29記載の組成物。

請求項32

アミノ安息香酸エステル麻酔薬が、ベンゾカイン、ブタカイン、ブタンベンクロプロカイン、ジメトカイン、ルカイン、メプリルカイン、メタブテタミン、メタブトキシカイン、ニトラカイン、オルトカインプロポキシカイン、プロカイン、プロキシメタカイン、リソカイン、テトラカイン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項31記載の組成物。

請求項33

安息香酸エステル麻酔薬が、アミロカイン、コカインシクロメチカイン、α-ユーカイン、β-ユーカイン、ヘキシルカイン、イソブカイン、ピペロカイン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項31記載の組成物。

請求項34

蛇毒またはトカゲ毒が、ノテキシン、カルジオトキシン、ブンガロトキシン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項28記載の組成物。

請求項35

二価陽イオンが、Ba2+、Sr2+、Mg2+、Ca2+、Mn2+、Ni2+、Co2+、それらの塩、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項28記載の組成物。

請求項36

PGE2化合物が、PGE2および/または16,16-ジメチルプロスタグランジンE2であり、ミオトキシンが、ブピバカインである、請求項1記載の組成物。

請求項37

筋肉の状態が、筋損傷筋傷害、または筋萎縮に関連する、請求項1〜36のいずれか一項記載の組成物。

請求項38

それを必要とする対象において骨盤障害処置するための方法であって、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを該対象に投与する工程を含む、方法。

請求項39

投与する工程が、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを前記対象の骨盤底筋に投与することを含む、請求項38記載の方法。

請求項40

骨盤底筋が、肛門挙筋尾骨筋、または両方である、請求項38記載の方法。

請求項41

骨盤底障害が、腹圧性尿失禁過活動膀胱切迫性尿失禁混合性尿失禁、骨盤臓器脱、および大便失禁からなる群より選択される、請求項38記載の方法。

請求項42

それを必要とする対象において眼疾患または眼障害を処置するための方法であって、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを該対象に投与する工程を含む、方法。

請求項43

投与する工程が、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを前記対象の眼筋眼瞼筋、外眼筋、またはそれらの組み合わせに投与することを含む、請求項42記載の方法。

請求項44

それを必要とする対象の筋骨格障害を処置するための方法であって、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを該対象に投与する工程を含む、方法。

請求項45

筋骨格障害が、手の機能障害を含む、請求項44記載の方法。

請求項46

筋骨格障害が、母指機能障害を含む、請求項44記載の方法。

請求項47

筋骨格障害が、廃用誘発性筋萎縮である、請求項231記載の方法。

請求項48

それを必要とする対象において閉塞性睡眠時無呼吸を処置するための方法であって、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを該対象に投与する工程を含む、方法。

請求項49

投与する工程が、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを前記対象の上気道筋に投与することを含む、請求項48記載の方法。

請求項50

上気道筋が、オトガイ舌筋口蓋帆張筋オトガイ舌骨筋、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項49記載の方法。

請求項51

それを必要とする対象において眼咽頭型筋ジストロフィーを処置するための方法であって、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを該対象に投与する工程を含む、方法。

請求項52

投与する工程が、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを上眼瞼筋または咽頭筋に投与することを含む、請求項51記載の方法。

請求項53

それを必要とする対象において糖尿病性ニューロパチーを処置するための方法であって、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを該対象に投与する工程を含む、方法。

請求項54

投与する工程が、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを、足の小さい筋肉、下腿筋、または足の内在筋に投与することを含む、請求項53記載の方法。

請求項55

PGE2化合物が、PGE2、PGE2のプロドラッグ、PGE2受容体アゴニスト、PGE2の異化を弱める化合物、PGE2の阻害を中和する化合物、それらの誘導体、それらの類似体、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、前記請求項のいずれか一項記載の方法。

請求項56

PGE2化合物が、PGE2である、前記請求項のいずれか一項記載の方法。

請求項57

ミオトキシンが、麻酔薬、二価陽イオン、蛇毒、トカゲ毒、ハチ毒、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、前記請求項のいずれか一項記載の方法。

請求項58

PGE2化合物が、PGE2および/または16,16-ジメチルプロスタグランジンE2であり、ミオトキシンが、ブピバカインである、前記請求項のいずれか一項記載の方法。

請求項59

PGE2化合物およびミオトキシンが、同時に投与される、前記請求項のいずれか一項記載の方法。

請求項60

投与することが、筋肉内投与を含む、前記請求項のいずれか一項記載の方法。

技術分野

0001

関連出願の相互参照
本出願は、その開示が全ての目的のためにその全体で参照により本明細書に組み入れられる、2017年6月9日に出願された米国仮出願第62/517,758号の優先権を主張する。

0002

連邦政府支援による研究および開発によってなされた発明に対する権利の記載
本発明は、米国立衛生研究所により付与された助成金番号AG020961による米国政府の支援を受けてなされた。米国政府は本発明において一定の権利を有する。

背景技術

0003

発明の背景
筋損傷は、比較的軽症から極めて重症までの範囲にわたる極めてよく見られる現象であり、多数の形態をとる可能性がある。加えて、筋損傷は、いくつもの原因から生じる。例えば、筋肉は、外科的手技(例えば、外科的処置)の間にしばしば付随的に損傷する。これは、帝王切開および人工関節置換術(例えば、人工膝関節置換術および人工股関節置換術)などの外科的手技に関連して特に明白である。さらに、多くの筋損傷は、筋組織の切断、圧迫、および/または圧挫をもたらす外傷および偶発性事象の結果である。加えて、多くの筋損傷は、固定(例えば、肢固定)および/または神経損傷(例えば、末梢神経損傷)の結果である。

0004

末梢神経損傷(PNI)は、病気に起因する外傷または固定のよく見られる結果であって、最終的に罹患者の身体的、心理的、および社会的ウェルビーイングに影響する重度運動障害を生じる可能性がある。特に末梢神経は、戦争中に一般的に高速銃創および爆発破片で傷つく。さらに、防弾チョッキの改良および迅速な撤退により、より多くの兵士が重度の四肢外傷から生き延びることが可能になったので、戦争性PNI(combat PNI)は、ますますよく見られるようになっている。PNIは、イラクおよびアフガニスタン紛争からのUKの戦争負傷者の8%に発生した。戦争性PNIを有する戦争負傷者のうち、完全任務に戻ったのは約9%だけである。

0005

圧迫性のPNI(手根管症候群CTS)など)は、神経の絞扼により引き起こされる神経損傷の部類である。圧迫性のPNIは、退役集団に特によく見られる。例えば、2007〜2008年に120,000人の退役軍人がCTSの診断を受け、そのうち10,000人が手根管開放手術を受けた。

0006

(戦争または圧迫のいずれかが原因の)PNI後の主な病的状態は、筋肉が除神経された場合に起こる筋萎縮である。除神経された筋肉の回復は、完全には理解されていない複雑な過程である。しかし、筋肉の内因性再生因子が重大であることが知られており、年齢などの要因により影響される可能性がある。重症のCTSを有する患者について、除神経された筋肉は、短母指外転筋APB)であり、この筋肉は、母指掌面から出し、多くの細かい運動活動に欠かせない(図1)。今のところ、唯一医学介入手段は、正中神経を絞扼している靱帯開放する手術によるものである。これは、運動神経の再生および筋肉の潜在的回復を可能にする。不幸にも、重症CTSを有する患者の多くは、神経が開放された後であっても機能的回復に乏しい。

0007

筋肉損傷および神経損傷の後の筋肉機能の回復を改善する新しい治療法の必要がある。本発明は、この必要を満たし、関連する利点も同様に提供する。

0008

発明の簡単な概要
第1の局面では、筋肉の状態を予防または治療するための組成物が本明細書に提供される。いくつかの態様では、組成物は、プロスタグランジンE2(PGE2)化合物およびミオトキシンを含む。

0009

第2の局面では、薬学的組成物が本明細書に提供される。いくつかの態様では、薬学的組成物は、PGE2化合物およびミオトキシンを含む本明細書記載の組成物を含む。

0010

第3の局面では、それを必要とする対象において筋肉再生を促進するためおよび/または筋肉量を増大させるための方法が、本明細書に提供される。いくつかの態様では、この方法は、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象に投与することを含む。

0011

第4の局面では、それを必要とする対象において筋肉の状態を予防または治療するための方法が、本明細書に提供される。いくつかの態様では、この方法は、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象に投与することを含む。他の態様では、この方法は、PGE2受容体アゴニストおよびミオトキシンを対象に投与することを含む。

0012

第5の局面では、それを必要とする対象において筋肉再生を促進するため、筋力を増大させるためおよび/もしくは筋肉量を増大させるため、またはそれを必要とする対象において筋肉の状態を予防もしくは治療するためのキットが、本明細書に提供される。いくつかの態様では、キットは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを含む本明細書記載の組成物を含む。他の態様では、キットは、本明細書記載の薬学的組成物を含む。

0013

筋肉の状態を予防または治療するための組成物であって、プロスタグランジンE2(PGE2)化合物およびミオトキシンを含む組成物が、本明細書に記載されている。いくつかの態様では、PGE2化合物は、PGE2、PGE2のプロドラッグ、PGE2受容体アゴニスト、PGE2の異化を弱める化合物、PGE2の阻害中和する化合物、それらの誘導体、それらの類似体、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、PGE2受容体アゴニストは、式(I)の化合物、その誘導体、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その立体異性体、またはそれらの組み合わせを含み、

式中、環Aは、置換C1-C10アルキルおよび置換C2-C10アルケニルからなる群より独立して選択される置換基R1およびR2を含む置換4〜6員シクロアルキル環または置換4〜6員シクロアルケニル環であり、環Aは、1つまたは複数の追加的な置換基をさらに含む。

0014

いくつかの場合では、環Aは、置換シクロペンチル環または置換シクロペンテニル環である。いくつかの場合では、環A上の1つまたは複数の追加的な置換基は、重水素ヒドロキシアミノオキソ、C1-C6アルキル、およびハロゲンからなる群より選択される。いくつかの場合では、環A上の1つまたは複数の追加的な置換基は、ヒドロキシまたはオキソである。いくつかの態様では、環Aは、一緒になって共有結合を形成してヘテロシクロアルキル環を形成する2つの追加的な置換基を有する。いくつかの態様では、環Aは、

からなる群より選択される。

0015

いくつかの態様では、環Aは、

からなる群より選択される。

0016

いくつかの態様では、環Aは、

である。

0017

いくつかの態様では、R1は、置換C1-C10アルキルである。いくつかの態様では、R1は、置換C2-C10アルケニルである。いくつかの態様では、R1上の置換基は、重水素、ヒドロキシ、オキソ、C1-C6アルキル、-COOR3、およびハロゲンからなる群より選択され、その際、R3は、水素またはC1-C6アルキルである。いくつかの態様では、R1は、

からなる群より選択される。

0018

いくつかの態様では、R1は、

からなる群より選択される。

0019

いくつかの態様では、R1は、

である。

0020

いくつかの態様では、R2は、置換C1-C10アルキルである。

0021

いくつかの態様では、R2は、置換C2-C10アルケニルである。いくつかの態様では、R2上の置換基は、重水素、ヒドロキシ、オキソ、C1-C6アルキル、-COOR3、およびハロゲンからなる群より選択され、その際、R3は、水素またはC1-C6アルキルである。いくつかの態様では、R2は、

からなる群より選択される。

0022

いくつかの態様では、R2は、

からなる群より選択される。

0023

いくつかの態様では、R2は、

である。

0024

いくつかの態様では、式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、またはその立体異性体は、式(Ia)、式(Ib)、式(Ic)、もしくは式(Id)の化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくは立体異性体である。

0025

いくつかの態様では、式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、またはその立体異性体は、式(Id)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくは立体異性体である。

0026

いくつかの態様では、PGE2誘導体は、16,16-ジメチルプロスタグランジンE2を含む。いくつかの態様では、PGE2の異化を弱める化合物は、15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ(15-PGDH)を不活性化もしくは遮断する、またはプロスタグランジントランスポーター(PGTもしくはSLCO2A1)を不活性化もしくは遮断する化合物、中和ペプチド、または中和抗体を含む。いくつかの態様では、PGE2化合物はPGE2である。

0027

いくつかの態様では、ミオトキシンは、麻酔薬二価陽イオン蛇毒トカゲ毒、ハチ毒、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、麻酔薬は、アミノ-アミド型麻酔薬、アミノ-エステル型麻酔薬、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、アミノ-アミド型麻酔薬は、ブピバカインレボブピバカインアルチカイン、ロピバカインブタリカイン、カルチカイン、ジブカインエチドカインリドカインメピバカインプリロカイントリメカイン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、アミノ-エステル型麻酔薬は、アミノ安息香酸エステル麻酔薬、安息香酸エステル麻酔薬、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、アミノ安息香酸エステル麻酔薬は、ベンゾカイン、ブタカイン、ブタンベンクロプロカイン、ジメトカイン、ルカイン(lucaine)、メプリルカイン、メタブテタミン、メタブトキシカイン、ニトラカイン(nitracaine)、オルトカインプロポキシカイン、プロカイン、プロキシメタカイン、リソカイン、テトラカイン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、安息香酸エステル麻酔薬は、アミロカイン、コカインシクロメチカイン、α-ユーカイン、β-ユーカイン、ヘキシルカイン、イソブカイン、ピペロカイン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、蛇毒またはトカゲ毒は、ノテキシン、カルジオトキシン、ブンガロトキシン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、二価陽イオンは、Ba2+、Sr2+、Mg2+、Ca2+、Mn2+、Ni2+、Co2+、それらの塩、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。

0028

いくつかの態様では、PGE2化合物は、PGE2および/または16,16-ジメチルプロスタグランジンE2であり、ミオトキシンは、ブピバカインである。

0029

いくつかの態様では、PGE2化合物は、PGE2および/または16,16-ジメチルプロスタグランジンE2であり、ミオトキシンは、ブピバカインである。いくつかの態様では、筋肉の状態は、筋損傷、筋傷害、または筋萎縮に関連する。

0030

本明細書記載の組成物および薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物が、本明細書に記載されている。いくつかの態様では、薬学的に許容される担体は、水性基剤を含む。いくつかの態様では、薬学的に許容される担体は、低粘度化合物を含む。いくつかの態様では、低粘度化合物は、ゼラチンを含む。いくつかの態様では、低粘度化合物は、ヒドロゲルを含む。

0031

それを必要とする対象において筋肉再生を促進するためおよび/または筋肉量を増大させるための方法であって、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象に投与することを含む方法が、本明細書記載されている。いくつかの態様では、PGE2化合物は、PGE2、PGE2のプロドラッグ、PGE2受容体アゴニスト、PGE2の異化を弱める化合物、PGE2の阻害を中和する化合物、それらの誘導体、それらの類似体、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、PGE2誘導体は、16,16-ジメチルプロスタグランジンE2を含む。いくつかの態様では、PGE2の異化を弱める化合物は、15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ(15-PGDH)を不活性化もしくは遮断する、またはプロスタグランジントランスポーター(PGTもしくはSLCO2A1)を不活性化もしくは遮断する化合物、中和ペプチド、または中和抗体を含む。いくつかの態様では、PGE2化合物は、PGE2である。

0032

いくつかの態様では、ミオトキシンは、麻酔薬、二価陽イオン、蛇毒、トカゲ毒、ハチ毒、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、麻酔薬は、アミノ-アミド型麻酔薬、アミノ-エステル型麻酔薬、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、アミノ-アミド型麻酔薬は、ブピバカイン、レボブピバカイン、アルチカイン、ロピバカイン、ブタニリカイン、カルチカイン、ジブカイン、エチドカイン、リドカイン、メピバカイン、プリロカイン、トリメカイン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、アミノ-エステル型麻酔薬は、アミノ安息香酸エステル麻酔薬、安息香酸エステル麻酔薬、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、アミノ安息香酸エステル麻酔薬は、ベンゾカイン、ブタカイン、ブタンベン、クロロプロカイン、ジメトカイン、ルカイン、メプリルカイン、メタブテタミン、メタブトキシカイン、ニトラカイン、オルトカイン、プロポキシカイン、プロカイン、プロキシメタカイン、リソカイン、テトラカイン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、安息香酸エステル麻酔薬は、アミロカイン、コカイン、シクロメチカイン、α-ユーカイン、β-ユーカイン、ヘキシルカイン、イソブカイン、ピペロカイン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、蛇毒またはトカゲ毒は、ノテキシン、カルジオトキシン、ブンガロトキシン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、二価陽イオンは、Ba2+、Sr2+、Mg2+、Ca2+、Mn2+、Ni2+、Co2+、それらの塩、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。

0033

いくつかの態様では、PGE2化合物は、PGE2および/または16,16-ジメチルプロスタグランジンE2であり、ミオトキシンは、ブピバカインである。いくつかの態様では、PGE2化合物およびミオトキシンは、同時に投与される。いくつかの態様では、PGE2化合物およびミオトキシンは、順次投与される。いくつかの態様では、PGE2化合物は、ミオトキシンの前に投与される。いくつかの態様では、PGE2化合物は、ミオトキシンの後に投与される。

0034

いくつかの態様では、PGE2化合物、ミオトキシン、または両方を投与することは、局所、経口、腹腔内、筋肉内、動脈内、皮内、皮下、静脈内、または心臓内投与を含む。いくつかの態様では、投与することは、筋肉内投与を含む。いくつかの態様では、PGE2化合物、ミオトキシン、または両方の用量は、標的となる筋肉のサイズを基に決定される。いくつかの態様では、標的となる筋肉は、短母指外転筋であり、PGE2化合物、ミオトキシン、または両方の用量は、約10μgである。

0035

いくつかの態様では、この方法は、標的となる筋肉を機械傷害に供することをさらに含む。いくつかの態様では、機械的傷害は、切離、熱傷凍傷、針穿刺運動、外科的手技、外傷、またはそれらの組み合わせを含む。いくつかの態様では、この方法は、単離された筋細胞の集団を対象に投与することをさらに含む。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団は、対象に対して自家である。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団は、対象に対して同種である。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団は、精製される。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団は、対象に投与される前にPGE2化合物、ミオトキシン、または両方と共に培養される。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団をPGE2化合物、ミオトキシン、または両方と共に培養することは、単離された筋細胞の集団のPGE2化合物、ミオトキシン、または両方への短期的、間欠的、または連続的曝露を含む。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団を投与することは、細胞を対象内に注射または移植することを含む。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団の投与ならびにPGE2化合物およびミオトキシンの投与は、同時に行われる。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団の投与ならびにPGE2化合物およびミオトキシンの投与は、順次に行われる。いくつかの態様では、対象は、筋肉の状態を有する。

0036

いくつかの態様では、筋肉の状態は、筋損傷、筋傷害、筋萎縮、またはそれらの任意の組み合わせに関連する。いくつかの態様では、筋肉の状態は、外傷、急性筋傷害、急性神経傷害慢性神経傷害、手の軟部組織傷害、手根管症候群(CTS)、デュシェンヌ型筋ジストロフィーDMD)、ベッカー型筋ジストロフィー肢帯型筋ジストロフィー筋萎縮性側索硬化症ALS)、遠位型筋ジストロフィー(DD)、遺伝性ミオパチー筋強直性筋ジストロフィー(MDD)、ミトコンドリアミオパチー筋細管ミオパチー(MM)、重症筋無力症(MG)、うっ血性心不全周期性四肢麻痺多発性筋炎横紋筋融解皮膚筋炎癌悪液質AIDS悪液質心臓悪液質、ストレス誘発性尿失禁サルコペニア脊髄性筋萎縮、肛門括約筋機能障害ベル麻痺腱板損傷、脊髄損傷人工股関節置換、人工膝開節置換、手首骨折、および糖尿病性ニューロパチーからなる群より選択される。

0037

いくつかの態様では、PGE2化合物およびミオトキシンは、外傷の直後に投与される。いくつかの態様では、対象は、外科的手技を受ける。いくつかの態様では、外科的手技は、神経損傷の予防、神経損傷の低減、神経損傷の修復、またはそれらの任意の組み合わせのためのものである。いくつかの態様では、外科的手技は、筋肉を切離すること、筋肉を修復すること、または両方を含む。いくつかの態様では、対象は、PGE2化合物およびミオトキシンの投与前に外科的手技を受ける。いくつかの態様では、対象は、PGE2化合物およびミオトキシンの投与と同時に外科的手技を受ける。いくつかの態様では、対象は、PGE2化合物およびミオトキシンの投与後に外科的手技を受ける。いくつかの態様では、神経損傷は、末梢神経損傷である。いくつかの態様では、外科的手技は、手根管開放手技を含む。

0038

それを必要とする対象における筋肉の状態を予防または治療するための方法であって、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象に投与することを含む方法が、本明細書に記載されている。いくつかの態様では、PGE2化合物は、PGE2、PGE2のプロドラッグ、PGE2受容体アゴニスト、PGE2の異化を弱める化合物、PGE2の阻害を中和する化合物、それらの誘導体、それらの類似体、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、PGE2誘導体は、16,16-ジメチルプロスタグランジンE2を含む。いくつかの態様では、PGE2の異化を弱める化合物は、15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ(15-PGDH)を不活性化もしくは遮断する、またはプロスタグランジントランスポーター(PGTもしくはSLCO2A1)を不活性化もしくは遮断する化合物、中和ペプチド、または中和抗体を含む。いくつかの態様では、PGE2化合物はPGE2である。いくつかの態様では、ミオトキシンは、麻酔薬、二価陽イオン、蛇毒、トカゲ毒、ハチ毒、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、麻酔薬は、アミノ-アミド型麻酔薬、アミノ-エステル型麻酔薬、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、アミノ-アミド型麻酔薬は、ブピバカイン、レボブピバカイン、アルチカイン、ロピバカイン、ブタニリカイン、カルチカイン、ジブカイン、エチドカイン、リドカイン、メピバカイン、プリロカイン、トリメカイン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、アミノ-エステル型麻酔薬は、アミノ安息香酸エステル麻酔薬、安息香酸エステル麻酔薬、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、アミノ安息香酸エステル麻酔薬は、ベンゾカイン、ブタカイン、ブタンベン、クロロプロカイン、ジメトカイン、ルカイン、メプリルカイン、メタブテタミン、メタブトキシカイン、ニトラカイン、オルトカイン、プロポキシカイン、プロカイン、プロキシメタカイン、リソカイン、テトラカイン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、安息香酸エステル麻酔薬は、アミロカイン、コカイン、シクロメチカイン、α-ユーカイン、β-ユーカイン、ヘキシルカイン、イソブカイン、ピペロカイン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、蛇毒またはトカゲ毒は、ノテキシン、カルジオトキシン、ブンガロトキシン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、二価陽イオンは、Ba2+、Sr2+、Mg2+、Ca2+、Mn2+、Ni2+、Co2+、それらの塩、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。

0039

いくつかの態様では、PGE2化合物はPGE2であり、ミオトキシンはブピバカインである。いくつかの態様では、PGE2化合物およびミオトキシンは、同時に投与される。いくつかの態様では、PGE2化合物およびミオトキシンは、順次投与される。いくつかの態様では、PGE2化合物は、ミオトキシンの前に投与される。いくつかの態様では、PGE2化合物は、ミオトキシンの後に投与される。いくつかの態様では、PGE2化合物、ミオトキシン、または両方を投与することは、局所、経口、腹腔内、筋肉内、動脈内、皮内、皮下、静脈内、または心臓内投与を含む。いくつかの態様では、投与することは、筋肉内投与を含む。いくつかの態様では、PGE2化合物、ミオトキシン、または両方の用量は、標的となる筋肉のサイズを基に決定される。いくつかの態様では、標的となる筋肉は、短母指外転筋であり、PGE2化合物、ミオトキシン、または両方の用量は、約10μgである。

0040

いくつかの態様では、この方法は、標的となる筋肉を機械的傷害に供することをさらに含む。いくつかの態様では、機械的傷害は、切離、熱傷、凍傷、針穿刺、運動、外科的手技、外傷、またはそれらの組み合わせを含む。

0041

いくつかの態様では、この方法は、単離された筋細胞の集団を対象に投与することをさらに含む。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団は、対象に対して自家である。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団は、対象に対して同種である。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団は、精製される。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団は、対象に投与される前にPGE2化合物、ミオトキシン、または両方と共に培養される。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団をPGE2化合物、ミオトキシン、または両方と共に培養することは、単離された筋細胞の集団のPGE2化合物、ミオトキシン、または両方への短期的、間欠的、または連続的曝露を含む。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団は、細胞を対象内に注射または移植することを含む。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団の投与ならびにPGE2化合物およびミオトキシンの投与は、同時に行われる。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団の投与ならびにPGE2化合物およびミオトキシンの投与は、順次に行われる。

0042

いくつかの態様では、筋肉の状態は、筋損傷、筋傷害、筋萎縮、またはそれらの任意の組み合わせに関連する。いくつかの態様では、筋肉の状態は、外傷、急性筋傷害、急性神経傷害、慢性神経傷害、手の軟部組織傷害、手根管症候群(CTS)、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)、ベッカー型筋ジストロフィー、肢帯型筋ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、遠位型筋ジストロフィー(DD)、遺伝性ミオパチー、筋強直性筋ジストロフィー(MDD)、ミトコンドリアミオパチー、筋細管ミオパチー(MM)、重症筋無力症(MG)、うっ血性心不全、周期性四肢麻痺、多発性筋炎、横紋筋融解、皮膚筋炎、癌悪液質、AIDS悪液質、心臓悪液質、ストレス誘発性尿失禁、サルコペニア、脊髄性筋萎縮、肛門括約筋機能障害、ベル麻痺、腱板損傷、脊髄損傷、人工股関節置換、人工膝開節置換、手首の骨折、および糖尿病性ニューロパチーからなる群より選択される。

0043

いくつかの態様では、PGE2受容体アゴニストおよびミオトキシンは、外傷の直後に投与される。いくつかの態様では、対象は、外科的手技を受ける。いくつかの態様では、外科的手技は、神経損傷の予防、神経損傷の低減、神経損傷の修復、またはそれらの任意の組み合わせのためのものである。いくつかの態様では、外科的手技は、筋肉を切離すること、筋肉を修復すること、または両方を含む。いくつかの態様では、対象は、PGE2化合物およびミオトキシンの投与前に外科的手技を受ける。いくつかの態様では、対象は、PGE2化合物およびミオトキシンの投与と同時に外科的手技を受ける。いくつかの態様では、対象は、PGE2化合物およびミオトキシンの投与後に外科的手技を受ける。いくつかの態様では、神経損傷は、末梢神経損傷である。いくつかの態様では、外科的手技は、手根管開放手技を含む。いくつかの態様では、対象を処置することは、対象における筋力、筋肉の協調運動、または両方の改善を生じる。

0044

それを必要とする対象における筋肉の状態を予防または治療するための方法であって、プロスタグランジンE2(PGE2)受容体アゴニストを対象に投与することを含む方法が、本明細書に記載されている。いくつかの態様では、PGE2受容体アゴニストは、式(I)の化合物、その誘導体、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その立体異性体、またはそれらの組み合わせを含み、

式中、環Aは、置換C1-C10アルキルおよび置換C2-C10アルケニルからなる群より独立して選択される置換基R1およびR2を含む置換4〜6員シクロアルキル環または置換4〜6員シクロアルケニル環であり、環Aは、1つまたは複数の追加的な置換基をさらに含む。

0045

いくつかの態様では、Aは、置換シクロペンチル環または置換シクロペンテニル環である。いくつかの場合では、環A上の1つまたは複数の追加的な置換基は、重水素、ヒドロキシ、アミノ、オキソ、C1-C6アルキル、およびハロゲンからなる群より選択される。いくつかの場合では、環A上の1つまたは複数の追加的な置換基は、ヒドロキシまたはオキソである。いくつかの態様では、環Aは、一緒になって共有結合を形成してヘテロシクロアルキル環を形成する2つの追加的な置換基を有する。

0046

いくつかの態様では、環Aは、

からなる群より選択される。

0047

いくつかの態様では、環Aは、

からなる群より選択される。

0048

いくつかの態様では、環Aは、

である。

0049

いくつかの態様では、R1は、置換C1-C10アルキルである。

0050

いくつかの態様では、R1は、置換C2-C10アルケニルである。

0051

いくつかの態様では、R1上の置換基は、重水素、ヒドロキシ、オキソ、C1-C6アルキル、-COOR3、およびハロゲンからなる群より選択され、その際、R3は、水素またはC1-C6アルキルである。

0052

いくつかの態様では、R1は、

からなる群より選択される。

0053

いくつかの態様では、R1は、

からなる群より選択される。

0054

いくつかの態様では、R1は、

である。

0055

いくつかの態様では、R2は、置換C1-C10アルキルである。いくつかの態様では、R2は、置換C2-C10アルケニルである。いくつかの態様では、R2上の置換基は、重水素、ヒドロキシ、オキソ、C1-C6アルキル、-COOR3、およびハロゲンからなる群より選択され、その際、R3は、水素またはC1-C6アルキルである。いくつかの態様では、R2は、

からなる群より選択される。

0056

いくつかの態様では、R2は、

からなる群より選択される。

0057

いくつかの態様では、R2は、

である。

0058

いくつかの態様では、式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、またはその立体異性体は、式(Ia)、式(Ib)、式(Ic)、もしくは式(Id)の化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくは立体異性体である。

0059

いくつかの態様では、式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、またはその立体異性体は、式(Id)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくは立体異性体である。

0060

いくつかの態様では、PGE2受容体アゴニストは、PGE2、16,16-ジメチルプロスタグランジンE2、または両方を含む。

0061

いくつかの態様では、この方法は、ミオトキシンを対象に投与することをさらに含む。いくつかの態様では、ミオトキシンは、麻酔薬、二価陽イオン、蛇毒、トカゲ毒、ハチ毒、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、麻酔薬は、アミノ-アミド型麻酔薬、アミノ-エステル型麻酔薬、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、アミノ-アミド型麻酔薬は、ブピバカイン、レボブピバカイン、アルチカイン、ロピバカイン、ブタニリカイン、カルチカイン、ジブカイン、エチドカイン、リドカイン、メピバカイン、プリロカイン、トリメカイン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、アミノ-エステル型麻酔薬は、アミノ安息香酸エステル麻酔薬、安息香酸エステル麻酔薬、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、アミノ安息香酸エステル麻酔薬は、ベンゾカイン、ブタカイン、ブタンベン、クロロプロカイン、ジメトカイン、ルカイン、メプリルカイン、メタブテタミン、メタブトキシカイン、ニトラカイン、オルトカイン、プロポキシカイン、プロカイン、プロキシメタカイン、リソカイン、テトラカイン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、安息香酸エステル麻酔薬は、アミロカイン、コカイン、シクロメチカイン、α-ユーカイン、β-ユーカイン、ヘキシルカイン、イソブカイン、ピペロカイン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、蛇毒またはトカゲ毒は、ノテキシン、カルジオトキシン、ブンガロトキシン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、二価陽イオンは、Ba2+、Sr2+、Mg2+、Ca2+、Mn2+、Ni2+、Co2+、それらの塩、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、PGE2受容体アゴニストは、PGE2、16,16-ジメチルプロスタグランジンE2、または両方であり、ミオトキシンはブピバカインである。

0062

いくつかの態様では、この方法は、標的となる筋肉を機械的傷害に供することをさらに含む。いくつかの態様では、機械的傷害は、切離、熱傷、凍傷、針穿刺、運動、外科的手技、外傷、またはそれらの組み合わせを含む。

0063

いくつかの態様では、この方法は、単離された筋細胞の集団を対象に投与することをさらに含む。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団は、対象に対して自家である。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団は、対象に対して同種である。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団は、精製される。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団は、対象に投与する前にPGE2受容体アゴニストと共に培養される。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団をPGE2化合物と共に培養することは、単離された筋細胞の集団のPGE2化合物への短期的、間欠的、または連続的曝露を含む。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団を投与することは、細胞を対象内に注射または移植することを含む。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団の投与およびPGE2受容体アゴニストの投与は、同時に行われる。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団の投与およびPGE2受容体アゴニストの投与は、順次に行われる。

0064

いくつかの態様では、筋肉の状態は、筋損傷、筋傷害、筋萎縮、またはそれらの任意の組み合わせに関連する。いくつかの態様では、筋肉の状態は、外傷、急性筋傷害、急性神経傷害、慢性神経傷害、手の軟部組織傷害、手根管症候群(CTS)、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)、ベッカー型筋ジストロフィー、肢帯型筋ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、遠位型筋ジストロフィー(DD)、遺伝性ミオパチー、筋強直性筋ジストロフィー(MDD)、ミトコンドリアミオパチー、筋細管ミオパチー(MM)、重症筋無力症(MG)、うっ血性心不全、周期性四肢麻痺、多発性筋炎、横紋筋融解、皮膚筋炎、癌悪液質、AIDS悪液質、心臓悪液質、ストレス誘発性尿失禁、サルコペニア、脊髄性筋萎縮、肛門括約筋機能障害、ベル麻痺、腱板損傷、脊髄損傷、人工股関節置換、人工膝開節置換、手首の骨折、および糖尿病性ニューロパチーからなる群より選択される。

0065

いくつかの態様では、PGE2受容体アゴニストは、外傷の直後に投与される。

0066

いくつかの態様では、対象は、外科的手技を受ける。いくつかの態様では、外科的手技は、神経損傷の予防、神経損傷の低減、神経損傷の修復、またはそれらの任意の組み合わせのためのものである。いくつかの態様では、外科的手技は、筋肉を切離すること、筋肉を修復すること、または両方を含む。いくつかの態様では、対象は、PGE2受容体アゴニストの投与前に外科的手技を受ける。いくつかの態様では、対象は、PGE2受容体アゴニストの投与と同時に外科的手技を受ける。いくつかの態様では、対象は、PGE2受容体アゴニストの投与後に外科的手技を受ける。いくつかの態様では、神経損傷は、末梢神経損傷である。いくつかの態様では、外科的手技は、手根管開放手技を含む。いくつかの態様では、麻酔薬は、対象に投与されない。

0067

それを必要とする対象において筋肉再生を促進するため、それを必要とする対象において筋肉量を増大させるため、もしくはその両方のため、またはそれを必要とする対象における筋肉の状態を治療もしくは予防するためのキットであって、本明細書記載の組成物または本明細書記載の薬学的組成物を含むキットが、本明細書に記載されている。いくつかの態様では、対象は、筋肉の状態を有する。いくつかの態様では、筋肉の状態は、筋損傷、筋傷害、筋萎縮、またはそれらの任意の組み合わせに関連する。いくつかの態様では、筋肉の状態は、外傷(例えば、急性筋外傷、急性神経外傷)、急性筋傷害、急性神経傷害、慢性神経傷害、手の軟部組織傷害、手根管症候群(CTS)、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)、ベッカー型筋ジストロフィー、肢帯型筋ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、遠位型筋ジストロフィー(DD)、遺伝性ミオパチー、筋強直性筋ジストロフィー(MDD)、ミトコンドリアミオパチー、筋細管ミオパチー(MM)、重症筋無力症(MG)、うっ血性心不全、周期性四肢麻痺、多発性筋炎、横紋筋融解、皮膚筋炎、癌悪液質、AIDS悪液質、心臓悪液質、ストレス誘発性尿失禁、サルコペニア、脊髄性筋萎縮、肛門括約筋機能障害、ベル麻痺、腱板損傷、脊髄損傷、人工股関節置換、人工膝開節置換、手首の骨折、および糖尿病性ニューロパチーからなる群より選択される。

0068

いくつかの態様では、キットは、単離された筋細胞をさらに含む。いくつかの態様では、キットは、使用説明書をさらに含む。いくつかの態様では、キットは、1種または複数種試薬をさらに含む。いくつかの態様では、キットは、組成物、薬学的組成物、単離された筋細胞、またはそれらの任意の組み合わせを対象に投与するためのデリバリーデバイスをさらに含む。

0069

それを必要とする対象において骨盤障害を処置するための方法であって、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象に投与することを含む方法が、本明細書に記載されている。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象の骨盤底筋に投与することを含む。いくつかの態様では、骨盤底筋は、肛門挙筋尾骨筋、または両方である。いくつかの態様では、肛門挙筋は、恥骨尾骨筋腸骨尾骨筋恥骨直腸筋、またはそれらの組み合わせを含む。いくつかの態様では、骨盤底障害は、腹圧性尿失禁過活動膀胱切迫性尿失禁混合性尿失禁、骨盤臓器脱、および大便失禁からなる群より選択される。いくつかの態様では、この方法は、骨盤底障害に関連する症状を治療、予防、または改善するために適した治療法を対象に投与することをさらに含む。いくつかの態様では、追加的な治療法は、筋肉トレーニングバイオフィードバックニューロモデュレーション薬物療法外科手術、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。

0070

それを必要とする対象において眼疾患または眼障害を処置するための方法であって、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象に投与することを含む方法が、本明細書に記載されている。いくつかの態様では、眼疾患または眼障害は、眼瞼機能障害を含む。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象の眼瞼筋に投与することを含む。いくつかの態様では、眼瞼筋は、ミュラー筋、後頭前頭筋側頭頭頂筋鼻根筋鼻筋鼻中隔下制筋眼輪筋皺眉筋眉毛下制筋前耳介筋上耳介筋後耳介筋口輪筋口角下制筋笑筋大頬骨筋小頬骨筋上唇挙筋上唇鼻翼挙筋下唇下制筋口角挙筋頬筋オトガイ筋前頭筋、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、眼瞼機能障害は、眼瞼の垂れ下がり下垂皮膚弛緩症、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、この方法は、投与する前、途中、または後に、対象にアイリフト手術を行うことをさらに含む。いくつかの態様では、眼瞼機能障害は、不正乱視に関連する。いくつかの態様では、眼疾患または眼障害は、瞬目障害、ウェットアイ症候群(wet eye syndrome)、ドライアイ症候群涙腺萎縮、第7顔面神経麻痺再発性麦粒腫、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象の眼筋に投与することを含む。いくつかの態様では、眼筋は、リオラン筋、ホルネル筋、前頭筋、後頭前頭筋、側頭頭頂筋、鼻根筋、鼻筋、鼻中隔下制筋、眼輪筋、皺眉筋、眉毛下制筋、前耳介筋、上耳介筋、後耳介筋、口輪筋、口角下制筋、笑筋、大頬骨筋、小頬骨筋、上唇挙筋、上唇鼻翼挙筋、下唇下制筋、口角挙筋、頬筋、オトガイ筋、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、眼疾患または眼障害は、眼瞼外反または眼瞼内反である。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象の眼筋に投与することを含む。いくつかの態様では、眼筋は、前頭筋、後頭前頭筋、側頭頭頂筋、鼻根筋、鼻筋、鼻中隔下制筋、眼輪筋、皺眉筋、眉毛下制筋、前耳介筋、上耳介筋、後耳介筋、口輪筋、口角下制筋、笑筋、大頬骨筋、小頬骨筋、上唇挙筋、上唇鼻翼挙筋、下唇下制筋、口角挙筋、頬筋、オトガイ筋、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、この方法は、投与することの前、途中、または後に、対象に眼瞼手術を行うことをさらに含む。いくつかの態様では、眼瞼手術は、外側腱板柵状法である。いくつかの態様では、眼疾患または眼障害は、斜視または眼振である。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象の外眼筋に投与することを含む。いくつかの態様では、外眼筋は、外側直筋内側直筋上直筋下直筋上斜筋下斜筋、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、斜視は、以下、すなわちアペール症候群脳性麻痺先天性風疹血管腫色素失調症ヌーナン症候群プラダー-ウィリー症候群、未熟児網膜症網膜芽細胞腫外傷性脳損傷トリソミー18、ボツリヌス中毒糖尿病グレーブス病ギラン-バレー症候群、眼外傷、中毒、脳卒中、および眼疾患または眼外傷による視力喪失のうち任意の1つに関連する。いくつかの態様では、眼振は、以下、すなわち乳児眼振症候群、薬物または医薬品の摂取、過剰なアルコール消費迷路機能を障害する鎮静薬頭部外傷内耳障害、脳卒中、チアミンまたはビタミンB12欠乏、およびパーキンソン病のうち任意の1つに関連する。いくつかの態様では、この方法は、投与する前、途中、または後に対象に眼の手術を行うことをさらに含む。いくつかの態様では、眼疾患または眼障害は、虹彩機能不全に関連する。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象の虹彩括約筋または虹彩散大筋に投与することを含む。いくつかの態様では、眼疾患または眼障害は、老視である。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象の毛様体筋に投与することを含む。いくつかの態様では、眼疾患または眼障害は、近視である。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象の毛様体筋、強膜中の筋肉、強膜周辺の筋肉、内眼筋、またはそれらの組み合わせに投与することを含む。

0071

それを必要とする対象の筋骨格障害を処置するための方法であって、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象に投与することを含む方法が、本明細書に記載されている。いくつかの態様では、筋骨格障害は、手の機能障害を含む。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象の手筋に投与することを含む。いくつかの態様では、手筋は、短母指外転筋、短母指屈筋、母指対立筋小指外転筋短小指屈筋小指対立筋背側骨間筋掌側骨間筋、虫様筋短掌筋母指内転筋長母指外転筋短母指伸筋長母指屈筋,橈側手根屈筋深指屈筋浅指屈筋尺側手根屈筋長橈側手根伸筋短橈側手根伸筋示指伸筋総指伸筋小指伸筋尺側手根伸筋、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。

0072

いくつかの態様では、この方法は、投与する前、途中、または後に対象に手の手術を行うことをさらに含む。いくつかの態様では、筋骨格障害は、母指機能障害を含む。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象の手筋に投与することを含む。いくつかの態様では、手筋は、短母指外転筋、母指対立筋、短母指屈筋、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、母指機能障害は、母指球萎縮が原因である。

0073

いくつかの態様では、この方法は、投与する前、途中、または後に手の手術を対象に行うことをさらに含む。いくつかの態様では、手の手術は、手根管症候群手術である。いくつかの態様では、母指機能障害は、部管症候群または胸郭出口症候群に関連する。

0074

いくつかの態様では、筋骨格障害は、足の機能障害を含む。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象の足筋に投与することを含む。いくつかの態様では、足筋は、短屈筋母趾外転筋、小趾外転筋足底方形筋、虫様筋、長趾屈筋、母趾内転筋、短母趾屈筋、長母趾屈筋、短小趾屈筋、背側骨間筋、底側骨間筋、母趾屈筋内側頭(flexor hallucis medialis)、短母趾屈筋外側頭、母趾内転筋横頭(adductor hallucis transverse)、母趾内転筋斜頭(adductor hallucis oblique)、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、足の機能障害は、足底筋膜炎が原因である。いくつかの態様では、足の機能障害は、下垂足である。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象の足筋または下腿筋に投与することを含む。いくつかの態様では、足筋または下腿筋は、前脛骨筋第三腓骨筋、長趾伸筋、長母趾伸筋、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。

0075

いくつかの態様では、この方法は、投与する前、途中、または後に対象に外科手術を行うことをさらに含む。いくつかの態様では、下垂足は、以下、すなわち腓骨神経の圧迫、神経根傷害、筋ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、または脳卒中のうち任意の1つに関連する。いくつかの態様では、筋骨格障害は、廃用誘発性筋萎縮である。いくつかの態様では、廃用誘発性筋萎縮は、橈骨遠位端骨折によって引き起こされる。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象の手筋または前腕筋に投与することを含む。いくつかの態様では、手筋または前腕筋は、橈側手根屈筋、長母指屈筋、浅指屈筋、深指屈筋、尺側手根屈筋、短橈側手根伸筋、長橈側手根伸筋、長母指伸筋、総指伸筋、尺側手根伸筋、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。

0076

いくつかの態様では、この方法は、投与する前、途中、または後に、対象に外科手術を行うことをさらに含む。いくつかの態様では、外科手術は、手首関節鏡手術である。いくつかの態様では、廃用誘発性筋萎縮は、股関節部骨折によって引き起こされる。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象の股関節部の筋肉に投与することを含む。いくつかの態様では、股関節部の筋肉は、腸骨筋大腰筋大殿筋中殿筋小殿筋大腿筋膜張筋上双子筋下双子筋内閉鎖筋外閉鎖筋大腿方形筋梨状筋大内転筋長内転筋短内転筋小内転筋恥骨筋大腿直筋外側広筋内側広筋中間広筋大腿四頭筋縫工筋大腿二頭筋半腱様筋半膜様筋小腰筋腸腰筋薄筋、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。

0077

いくつかの態様では、この方法は、投与する前、途中、または後に、外科手術を対象に行うことをさらに含む。いくつかの態様では、外科手術は、関節形成術である。いくつかの態様では、廃用誘発性筋萎縮は、腱板損傷によって引き起こされる。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象の腱板筋に投与することを含む。いくつかの態様では、腱板筋は、棘上筋棘下筋肩甲下筋小円筋、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。

0078

それを必要とする対象において胃食道逆流症(GERD)を処置するための方法であって、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象に投与することを含む方法が、本明細書に記載されている。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象の横隔膜脚部に投与することを含む。

0079

それを必要とする対象において閉塞性睡眠時無呼吸を処置するための方法であって、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象に投与することを含む方法が、本明細書に記載されている。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象の上気道筋に投与することを含む。いくつかの態様では、上気道筋は、オトガイ舌筋口蓋帆張筋オトガイ舌骨筋、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。

0080

それを必要とする対象において眼咽頭型筋ジストロフィーを処置するための方法であって、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象に投与することを含む方法が、本明細書に記載されている。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを上眼瞼筋または咽頭筋に投与することを含む。

0081

それを必要とする対象において糖尿病性ニューロパチーを処置するための方法であって、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象に投与することを含む方法が、本明細書に記載されている。いくつかの態様では、投与することは、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを足の小さい筋肉、下腿筋、または足の内在筋に投与することを含む。いくつかの態様では、PGE2化合物は、PGE2、PGE2のプロドラッグ、PGE2受容体アゴニスト、PGE2の異化を弱める化合物、PGE2の阻害を中和する化合物、それらの誘導体、それらの類似体、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、PGE2誘導体は、16,16-ジメチルプロスタグランジンE2を含む。いくつかの態様では、PGE2の異化を弱める化合物は、15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ(15-PGDH)を不活性化もしくは遮断する、またはプロスタグランジントランスポーター(PGTもしくはSLCO2A1)を不活性化もしくは遮断する化合物、中和ペプチド、または中和抗体を含む。いくつかの態様では、PGE2化合物は、PGE2である。いくつかの態様では、ミオトキシンは、麻酔薬、二価陽イオン、蛇毒、トカゲ毒、ハチ毒、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、麻酔薬は、アミノ-アミド型麻酔薬、アミノ-エステル型麻酔薬、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、アミノ-アミド型麻酔薬は、ブピバカイン、レボブピバカイン、アルチカイン、ロピバカイン、ブタニリカイン、カルチカイン、ジブカイン、エチドカイン、リドカイン、メピバカイン、プリロカイン、トリメカイン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、アミノ-エステル型麻酔薬は、アミノ安息香酸エステル麻酔薬、安息香酸エステル麻酔薬、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、アミノ安息香酸エステル麻酔薬は、ベンゾカイン、ブタカイン、ブタンベン、クロロプロカイン、ジメトカイン、ルカイン、メプリルカイン、メタブテタミン、メタブトキシカイン、ニトラカイン、オルトカイン、プロポキシカイン、プロカイン、プロキシメタカイン、リソカイン、テトラカイン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、安息香酸エステル麻酔薬は、アミロカイン、コカイン、シクロメチカイン、α-ユーカイン、β-ユーカイン、ヘキシルカイン、イソブカイン、ピペロカイン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、蛇毒またはトカゲ毒は、ノテキシン、カルジオトキシン、ブンガロトキシン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、二価陽イオンは、Ba2+、Sr2+、Mg2+、Ca2+、Mn2+、Ni2+、Co2+、それらの塩、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの態様では、PGE2化合物は、PGE2および/または16,16-ジメチルプロスタグランジンE2であり、ミオトキシンは、ブピバカインである。いくつかの態様では、PGE2化合物およびミオトキシンは、同時に投与される。いくつかの態様では、PGE2化合物およびミオトキシンは、順次に投与される。いくつかの態様では、PGE2化合物は、ミオトキシンの前に投与される。いくつかの態様では、PGE2化合物は、ミオトキシンの後に投与される。いくつかの態様では、PGE2化合物、ミオトキシン、または両方を投与することは、局所、経口、腹腔内、筋肉内、動脈内、皮内、皮下、静脈内、または心臓内投与を含む。いくつかの態様では、投与することは、筋肉内投与を含む。いくつかの態様では、PGE2化合物、ミオトキシン、または両方の用量は、標的となる筋肉のサイズを基に決定される。いくつかの態様では、標的となる筋肉は、短母指外転筋であり、PGE2化合物、ミオトキシン、または両方の用量は、約10μgである。

0082

いくつかの態様では、この方法は、標的となる筋肉を機械的傷害に供することをさらに含む。いくつかの態様では、機械的傷害は、切離、熱傷、凍傷、針穿刺、運動、外科的手技、外傷、またはそれらの組み合わせを含む。いくつかの態様では、この方法は、単離された筋細胞の集団を対象に投与することをさらに含む。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団は、対象に対して自家である。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団は、対象に対して同種である。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団は、精製される。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団は、対象に投与する前にPGE2化合物、ミオトキシン、または両方と共に培養される。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団をPGE2化合物、ミオトキシン、または両方と共に培養することは、単離された筋細胞の集団のPGE2化合物、ミオトキシン、または両方への短期的、間欠的、または連続的曝露を含む。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団を投与することは、細胞を対象内に注射または移植することを含む。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団の投与ならびにPGE2化合物およびミオトキシンの投与は、同時に行われる。いくつかの態様では、単離された筋細胞の集団の投与ならびにPGE2化合物およびミオトキシンの投与は、順次に行われる。

0083

本発明の他の目的、特徴、および利点は、以下の詳細な説明および図面から、当業者
明らかになると考えられる。

図面の簡単な説明

0084

図1は、短母指外転筋(APB)の図解を示す(左)。矢印は、APBの萎縮位置を示し、萎縮位置を右の写真にも示す。
図2A〜2Hは、一過性PGE2処置が、若齢MuSCの増殖をインビトロで促進することを示す。図2A:若齢前脛骨(TA)筋傷害(ノテキシン、NTX)後のPGE2レベル対照は、ELISAによりアッセイした未損傷の対側TAである;(1時点あたりn=4匹のマウス)。図2B:ノテキシン傷害後のMuSCによるPGE2合成酵素(Ptges2およびPtges)のRT-qPCRによる発現(1時点あたりn=3匹のマウス)。図2C:ビヒクル(-)またはPGE2(10ng/ml)で24時間処置し、続いてヒドロゲル上で7日目まで培養した後のMuSC数の増加(短期的処置);(4つの独立した実験でn=12匹のマウス)。図2D:EP4アンタゴニスト(ONO-AE3-208、1μM)の非存在下または存在下においてビヒクル(-)またはPGE2(10ng/ml)で24時間一過性処置後のMuSC数の増加(3つの独立した実験でn=9匹のマウスをアッセイ)。図2E-2G:EP4ヌルMuSCの増殖。EP4f/f(ヌル)MuSCに、GFPルシフェラーゼをコードするレンチウイルスベクター形質導入し、Creをコードするレンチウイルスベクター(+Cre)またはコードしないレンチウイルスベクター(-Cre;空のベクター)で処置して、EP4アレル欠失させた。続いてMuSCをビヒクル(-)またはPGE2(10ng/ml)で24時間処置し、ヒドロゲル上で3日間培養した。図2E:EP4-ヌルMuSC分析を示す模式図。図2F:EP4ヌルMuSCの数(2つの独立した実験でn=6匹のマウス)。図2G:代表的な画像。バー=40μm;GFP、緑;mCherry、赤。図2H:ヒドロゲル上で2日毎に7日間ビヒクル(-)またはPGE2(10ng/ml)で処置した、チャコール処理済培地中で培養後のMuSC数(n=3匹のマウスで3回の技術的反復)。*P<0.05、**P<0.001、***P<0.0005 ****P<0.0001。多重比較のためのボンフェローニ補正を伴うANOVA検定(図2A、2B、2D、および2F);対応のあるt検定(図2C);マン-ホイットニー検定(図2H)。平均+s.e.m. n.s.、有意でない。
図3A〜3Jは、加齢MuSCのPGE2に対する異常応答を示す。図3A:加齢TA傷害(ノテキシン、NTX)後のPGE2レベル;対照は、ELISAによりアッセイした未傷害の対側TAである;(1時点あたりn=4匹のマウス)。図3B:ELISAによりアッセイした未傷害の若齢(n=7匹)マウスおよび加齢(n=5匹)マウスのTA中のPGE2レベル。図3C:PGE2が分解酵素15-PGDHによりその不活性PGE代謝物、13,14-ジヒドロ-15-ケトPGE2(PGEM)に異化することを示す模式図。図3D:質量分析により定量したPGEMレベル;(年齢群あたりn=4匹のマウス)。図3E:PGE2分解酵素15-PGDH(Hpgd)の発現;(n=3匹のマウスで2回の技術的反復)。図3F:ビヒクル(-)、PGE2(10ng/ml)または15-PGDH阻害剤、SW033291(1μM;SW)で短期的24時間処置後の7日目にアッセイした加齢MuSC数の増加;(5回の独立した実験でn=15匹のマウス)。図3G:ヒドロゲル上でビヒクル(-)またはPGE2(10ng/ml)で2日ごとに7日間処置した、チャコール処理済み培地中で培養後の加齢MuSCの数;(n=3匹のマウスで3回の技術的反復)。図3H:MuSCに対するPGE2の効果を示す模式図。PGE2は、EP4受容体cAMPサイクリックAMPシグナル伝達経路を経由して作用して増殖を促進する。加齢MuSCでは、PGT(プロスタグランジントランスポーター)による細胞内輸送続き、PGE2から不活性型PGEMへの異化が、15-PGDHによって媒介される。図3I:対照についての(左)、およびPGE2で短期的処置後の(右)、マイクロウェル中で48時間経時的顕微鏡検査により追跡した加齢MuSCのクローンからの軌跡。本来の細胞および新しく生まれたその各後代の軌跡を異なる色で表す。図3J:経時的顕微鏡検査により追跡した、対照についての(左、n=32個のクローン)、およびPGE2で短期的処置後の(右、n=45個のクローン)クローンにおける加齢MuSCの生細胞数(個)の変化。全ての時点における各世代(G1〜G6)の生細胞比率を、100個の単一MuSCからなる出発集団に対して規準化した細胞数として示す。生細胞数の増加パーセントは、4.0%(対照)および5.4%(PGE2処置)であった(上欄)。経時的顕微鏡検査により追跡した、対照についての(左)、およびPGE2で短期的処置後の(右)クローンにおける加齢MuSC死細胞数(個)の変化。全ての時点における各世代(G1〜G6)の死細胞の比率を、100個の単一MuSCからなる出発集団に対して規準化した細胞数として示す。死細胞数の増加パーセントは、1.0%(対照)および0.1%(PGE2処置)であった(下欄)。*P<0.05、**P<0.001、***P<0.0005。多重比較のためのボンフェローニ補正を伴うANOVA検定(図3Aおよび3F);マン-ホイットニー検定(図3B、3D、3E、および3G)。平均±s.e.m. n.s.、有意でない。
図4A〜4Dは、短期的PGE2処置がMuSCの生着およびインビボ再生を促進することを示す。図4A:図2Cに記載のように、ビヒクル(-)またはPGE2で短期的処置後のトランスジェニックマウスから単離された培養GFP/luc標識若齢MuSC(細胞250個)の生着。移植の模式図(上)。各TAについてラジアンスとして測定した非侵襲性生物発光イメージングBLI)シグナル;(1条件あたりn=5匹のマウス)(下)。図4B:培養においてCre(+Cre)でまたはCreなしで(-Cre;空のベクター)処置してEP4アレルを欠失させたGFP/luc標識EP4f/f MuSC(細胞1,000個)の生着。BLIのためにGFP/ルシフェラーゼをコードするレンチウイルスベクターをEP4f/f MuSCに形質導入した。移植の模式図(上)。移植後のBLIシグナル(1条件あたりn=5匹のマウス(下)。図4C:ビヒクル(-)またはdmPGE2を同時注射した新鮮選別GFP/luc標識若齢MuSC(細胞250個)の生着。移植の模式図(上)。移植後のBLIシグナル;(ビヒクル処置およびdmPGE2処置についてそれぞれマウスn=4およびn=5)。図4D:ビヒクル(-)またはdmPGE2を同時注射されたGFP/luc標識加齢MuSC(細胞250個)の生着;(1条件あたりn=3匹のマウス)(下)。BLIのためにGFP/ルシフェラーゼをコードするレンチウイルスベクターを加齢MuSCに形質導入した。移植の模式図(上)。移植後のBLIシグナルを平均ラジアンス(p s-1 cm-2 sr-1)として表現する。各条件についての代表的なBLI画像。バー=5mm(図4A〜4D)。データは、2回の独立した実験を代表するものである。*P<0.05、**P<0.001および***P<0.0005。群比較のためのANOVA検定、およびフィッシャー検定によるエンドポイント有意差。平均+s.e.m。
図5A-5Rは、PGE2単独の筋肉内注射によりMuSCの増大が促進され、再生が改善し、力が増大することを示す。若齢:(図5A〜5D)カルジオトキシン(CTX)傷害の48時間後に若齢マウスのTA筋にビヒクル(-)またはdmPGE2を注射した;(1条件あたりn=3匹のマウス)。図5A:実験手順の模式図(上)。カルジオトキシン傷害の14日後に、核(DAPI;青)、ラミニン(緑)およびPAX7(赤)染色を行った、代表的なTAの横断面(下)。矢尻先端部は、PAX7+ MuSCを示す。バー=40μm。図5B:免疫蛍光による若齢マウスのTAの横断面中の線維100本あたりのPAX7発現衛星細胞の内在MuSCの増加。図5C:筋線維解析のためのバクスターアルゴリズム(Baxter Algorithms for Myofiber Analysis)を使用して定量した、ビヒクルで処置した若齢TA(-、色を塗っていない白い棒線)およびdmPGE2で処置した若齢TA(青で塗りつぶした棒線)における筋線維横断面積(CSA)。図5D:小さい(<1,000μm2 CSA)筋線維および大きな(>1,000μm2 CSA)筋線維の分布。(図5E〜5G)Pax7-ルシフェラーゼによりアッセイした内在MuSCの増加。Pax7CreERT2;Rosa26-LSL-Lucマウスをタモキシフェン(TAM)で腹腔内処置し、TAをカルジオトキシン(CTX)傷害に供し、3日後にビヒクル(-)またはdmPGE2を注射し、BLIによりモニターした;(1条件あたりn=3匹のマウス)。図5E:実験手順の模式図。図5F:BLI(1条件あたりn=3匹のマウス)。図5G:代表的なBLI画像。バー=5mm。加齢:(図5H〜5K)カルジオトキシン(CTX)傷害の48時間後に加齢マウスのTAをビヒクル(-)またはdmPGE2処置でインビボ処置した;(1条件あたりn=3匹のマウス)。図5H:実験手順の模式図(上)。カルジオトキシン傷害の14日後に、核(DAPI;青)、ラミニン(緑)およびPAX7(赤)染色を行った代表的なTAの横断面(下)。矢尻先端部は、PAX7+筋肉幹細胞を示す。バー=40μm。図5I:加齢マウスについての図5Bと同様の内在MuSCの増加。図5J:加齢TAについての図5Cと同様の筋線維横断面積(CSA)。図5K:加齢TAについての図5Dと同様のCSAの分布。(図5L〜5P)下り勾配トレッドミル走行後の筋肉収縮力としてインビボ測定した、加齢マウスにおける筋力の増大。マウスに20°の下り勾配トレッドミル走行を連続2週間受けさせ、5週目に力をアッセイした。最初の1週間の間、加齢マウスの腓腹筋(GA)内側頭および外側頭にビヒクル(-)またはdmPGE2のいずれかを注射した。生物学的反復は、ビヒクル(-)処置またはdmPGE2処置についてそれぞれn=10または8匹であり、技術的反復は、それぞれ5回であった。図5L:実験の模式図。代表的な単収縮力(図5M)および強縮力(図5N)。生理学断面積PCSA)に対して力を規準化することによって比筋肉単収縮力(図5O)および比筋肉強縮力(図5P)を計算した。対応のあるt検定(図5B、5D、5Iおよび5K);群比較のためのANOVA検定、およびフィッシャー検定によるエンドポイントの有意差(図5F);マン-ホイットニー検定(図5Oおよび5P)。*P<0.05、**P<0.001および****P<0.0001。平均+s.e.m.。図5Q:PGE2またはビヒクルのみを投与した加齢マウスにおける筋肉単収縮力。図5R:PGE2またはビヒクルのみを投与したマウスにおける筋肉強縮力。
図6A〜6Kは、PGE2がMuSCの増大を促進することを示す。図6A:ELISAによりアッセイした、若齢マウスの前脛骨筋(TA)後肢筋肉について凍結傷害の3日後の対側の未傷害対照と比較したPGE2レベル;(1時点あたり1条件あたりn=4匹のマウス)。図6B:PGE2(10ng/ml)で24時間(d0〜d1)またはビヒクル(-)で処置後、EdU(赤)で1時間標識し、ミオゲニン(緑)について染色した、分裂中の筋肉幹細胞(MuSC)の代表的な画像。バーは、40μmを表す。図6C:(b)と同様にEDUで標識した分裂中のMuSCのパーセンテージ;(n=6匹のマウス、2つの独立した実験で3回の技術的反復を行う)。図6D:ビヒクル(-)または表示用量のPGE2(1〜200ng/ml)で処置後に代謝的生存率アッセイVisionBlueにより測定した増殖の増加;(n=6匹のマウス、2つの独立した実験で3回の技術的反復を行う)。図6E:ビヒクル(-)またはPGE2で24時間処置後のMuSCによるプロスタグランジン受容体(Ptger 1〜4)の発現;(n=3匹のマウス、2回の技術的反復)。図6F:未処置対照(-)と比較した、PGE2で1時間処置後のMuSCにおけるcAMPレベルの増加;(n=6匹のマウス、2つの独立した実験において3回の技術的反復でアッセイ)。図6G-6H:ビヒクル(-)またはPGE2で24時間処置後のMuSCによるPax7(図6G)およびミオゲニン(図6H)の発現;(n=3匹のマウス、2回の技術的反復)。図6I-6J:GFP/ルシフェラーゼをコードするレンチウイルスベクターをEP4f/f MuSCに形質導入し、Creをコードする(+Cre)またはCreをコードしない(-Cre;空のベクター)レンチウイルスベクターで処置してEP4アレルを欠失させた。棒グラフは、+Cre MuSC(図6I)およびGFP/Luc+MuSC(図6J)のパーセンテージを示す。図6K:2日毎にビヒクル(-)またはPGE2(10ng/ml)を補充したチャコール処理済み胎仔ウシを含有する筋芽細胞培地中で7日後のヒドロゲル培養物中のMuSCの代表的な画像。バーは、40μmを表す。*P<0.05、**P<0.001、***P<0.0005。対応のあるt検定(図6A、6E、6G、および6H);マン-ホイットニー検定(図6C)。平均+s.e.m. n.s.、有意でない。
図7A〜7Cは、プロスタグランジンおよびPGE2代謝物を検出するための若齢および加齢筋肉の質量分析を示す。図7A:分析したプロスタグランジン(PGE2、PGF2αおよびPGD2)およびPGE2代謝物(15-ケトPGE2および13,14-ジヒドロ-15-ケトPGE2)の化学構造化学式精密質量および分子量。内部標準PGF2α-D9およびPGE2-D9を全ての複合標準に添加した。図7B:原液最終濃度0.1ng/ml〜500ng/mlに希釈することによって液体クロマトグラフィー-エレクトロスプレーイオン化-タンデム質量分析(LC-ESI-MS/MS)のための検量線を作成した。各標準物質について標準曲線の式及び相関係数を示す。図7C:代表的なクロマトグラム。分かれたピークは、分析したプロスタグランジン及びそれらの代謝物の優れたクロマトグラフィー分解能を示す。cpsカウント毎秒
図8A〜8Gは、加齢MuSCがPGE2処置に応答して増殖および細胞生存率を増大させることを示す。図8A〜8C:若齢および加齢MuSCについて、qRT-PCRにより測定したmRNAレベルをGapdhに対して規準化した;(n=3匹のマウス、2回の技術的反復)。図8A:Slco2a1遺伝子によりコードされるプロスタグランジントランスポーター(PGT)。図8B:PGE2合成酵素、PtgesおよびPtges2。図8C:遺伝子Ptger1〜Ptger4によりコードされるEP1〜EP4受容体。図8D:ビヒクル(-)またはPGE2処置で24時間処置した後のMuSC中のPax7 mRNAレベル;(n=3匹のマウス、2回の技術的反復)。図8E:ビヒクル(-;上)またはPGE2(下)で短期的処置した後の、経時的顕微鏡検査により追跡した単一加齢MuSCクローン。各クローンについて、48時間の経時的追跡後に結果として得られた生細胞(白棒線)および死細胞(黒棒線)の数を示す。図8F:48時間のビヒクル(-)または一過性PGE2処置について経時的顕微鏡検査により評価した、追跡した生存加齢MuSCの増殖曲線。図8G:ビヒクル(-)またはPGE2で24時間処置した7日後のヒドロゲル上での成長後に分析した加齢MuSC上のアポトーシス性アネキシンV+のフローサイトメトリー分析;(3つの独立した実験でn=9匹のマウス)。マン-ホイットニー検定(図8A〜8D)およびα=0.05での対応のあるt検定(図8G)。平均+s.e.m. n.s.、有意でない。
図9A〜9Bは、筋肉横断面積の筋線維解析のためのバクスターアルゴリズムを示す。図9A:カルジオトキシン(CTX)傷害の48時間後にビヒクル(-)またはPGE2でインビボ処置した若齢マウスの前脛骨筋線維の代表的な横断面画像。画像は、ラミニン(緑)およびDAPI(青)による染色を示す。図9B:傷害の14日目の筋線維の横断面の断面積(CSA)を決定するための、筋線維解析のためのバクスターアルゴリズムにより解析した、図9Aからの対応する切り出し画像(下)。バーは40μmを表す。
図10A〜10Gは、MuSC中のPGE2受容体EP4の欠失により、傷害後の骨格筋の再生および力が減少することを示す。タモキシフェンで処置したPax7特異的EP4条件付きノックアウトマウス(Pax7CreERT2;EP4fl/fl)の前脛骨筋(TA)を、ノテキシン傷害の6日後(図10C〜10D)、21日後(図10Bおよび10E)、および14日後(図10Fおよび10G)にアッセイした;(1条件あたりn=3匹のマウス)。図10A:実験の模式図。図10B:傷害後の対照またはEP4KOマウスから選別したMuSC(α7+ CD34+ lin-)におけるPtger4(EP4受容体)の発現。図10C:代表的なTA断面。DAPI、青;胚性ミオシン重鎖(eMyHC)、赤。バー=40μm。図10D:eMyHC+線維のパーセンテージ。図10E:対照およびPax7特異的EP4ノックアウトTAにおける筋線維の横断面積(CSA)。図10F:ノテキシン傷害後14日目の筋肉単収縮力および(図10G)筋肉強縮力。マン-ホイットニー検定(図10B、10C、10F、および10G);群比較のためのANOVA検定、およびフィッシャー検定による各ビンの有意差(図10E)。*P<0.05、***P<0.0005、および****P<0.0001。平均+s.e.m。
図11A〜11Cは、再生の初期時点での筋肉における内因性PGE2シグナル伝達の遮断により再生および力が低減することを示す。前脛骨筋(TA)へのカルジオトキシン傷害後にビヒクル(-)またはNSAID(インドメタシン)を注射した後の非侵襲性の生物発光イメージング(BLI)による、タモキシフェン(TAM)で処置したPax7CreERT2;Rosa26-LSL-Lucマウスにおける内在MuSCをアッセイした;(1条件あたりn=3匹のマウス)。図11A:実験の模式図。図11B:BLI;(1条件あたりn=3匹のマウス)。図11C:ノテキシン傷害後14日目の筋肉単収縮力(ビヒクル処置についてn=8およびNSAID処置についてn=10)。群比較のためのANOVA検定、およびフィッシャー検定によるエンドポイントの有意差(図11B)。マン-ホイットニー検定(図11C)。*P<0.05、**P<0.001、***P<0.0005、および****P<0.0001。平均+s.e.m。
図12A〜12Kは、損傷した筋組織中のPGE2の一過性増加がMuSCの増殖を加速させることを示す。図12A:未傷害マウス後肢から新鮮単離した筋肉幹細胞(MuSC)(新鮮MuSC)、ヒドロゲル上で2日間培養したMuSC(培養MuSC)、成長培地中で培養した初代筋芽細胞(筋芽細胞GM)および分化培地中で24時間培養した分化中の初代筋芽細胞(筋芽細胞DM)におけるPtger4の発現(1条件あたりn=3回の生物学的反復)。図12B:ノテキシンによる前脛骨筋(TA)傷害後にELISAによりアッセイしたPGE2レベル;(測定した1条件あたりn=4匹のマウス)。対照は、対側の未傷害の脚を指す。図12C:ノテキシン傷害の3および6日後の代表的なTA横断面。DAPI、青;ラミニン、白;PGE2、緑。バー=40μm。図12D:TA筋肉傷害(ノテキシン)後のプロスタグランジン合成酵素、PtgesおよびPtges2の発現(n=3匹のマウス、2回の技術的反復)。対照は、対側の未傷害の脚を指す。図12E:ELISAによりアッセイした、インドメタシン(Indo)の存在下または非存在下における単離した線維の馴化培地のPGE2レベル;(1条件あたりn=3匹のマウス)。図12F:ビヒクルまたはPGE2(10ng/ml)で24時間処置し、続いて7日目までヒドロゲル上で培養した後のMuSC数;(4回の独立した実験でn=12匹のマウス)。図12G:ビヒクル(上)またはPGE2(下)で処置したMuSCクローンの38時間の経時的顕微鏡検査による軌跡。図12H:ビヒクル(左、n=40個のクローン)およびPGE2処置(右、n=44個のクローン)後に経時的顕微鏡検査により追跡したクローンにおけるMuSC細胞数(個)の変化。図12I:ビヒクルまたはPGE2で処置した各MuSCクローンについて平板培養後の分裂時間のプロット。分裂時間38時間を示すクローンは、記録した時間経過の間に全く分裂しなかったクローンを指す。線は、ガウス対数正規型当てはめによる非線形回帰曲線を表し、R2=0.9(対照)および0.97(PGE2)である。図12J:ビヒクルまたはPGE2で処置したMuSCクローンにおける平板培養後の分裂時間のバイオリン図。図12K:ビヒクルまたはPGE2で処置した、追跡したMuSCの細胞サイズ。*P<0.05、**P<0.001、***P<0.0005 ****P<0.0001。マン-ホイットニー検定(図12A、12E、12J、12K);多重比較についてボンフェローニ補正を伴うANOVA検定(図12B、12D);対応のあるt検定(図12F)。平均+s.e.m.
図13A〜13Gは、PGE2処置が筋肉再生を増強することを示す。図13A:ビヒクルまたはPGE2を同時注射した、新鮮選別したGFP/luc標識MuSC(細胞250個)の生着。移植の模式図(上)。平均ラジアンス(p s-1cm-2sr-1)として表現した、移植後の生物発光イメージング(BLI)シグナル;(ビヒクル処置およびPGE2処置についてそれぞれn=4およびn=5匹のマウス、下)。移植後4週間目に、レシピエントマウスをノテキシンで再傷害した。図13B〜13E:カルジオトキシン(CTX)傷害後にマウスのTAにビヒクルまたはPGE2を注射した;(1条件あたりn=3匹のマウス、ビヒクル処置は対側脚)。図13B:実験の模式図(上)。代表的なTA横断面(下)。DAPI、青;ラミニン、緑;PAX7、赤。矢尻先端部は、PAX7+ MuSCを示す。バー=40μm。図13C:線維100本あたりのPAX7+衛星細胞の定量。図13D:ビヒクルで処置したTA(色を塗っていない白い棒線)およびPGE2で処置したTA(青で塗りつぶした棒線)における代表的な筋線維横断面積(CSA)。図13E 小さい(<1,000μm2 CSA)筋線維および大きい(>1,000μm2 CSA)筋線維の分布。図13Fおよび13G:タモキシフェン(TAM)で処置したPax7CreERT2;Rosa26-LSL-LucマウスにおいてBLIによりアッセイした内在MuSC;(1条件あたりn=3匹のマウス)。図13F:実験の模式図。図13G BLI(左);(1条件あたりn=3匹のマウス)。代表的なBLI画像(右)。バー=5mm。*P<0.05、**P<0.001。群比較のためのANOVA検定、およびフィッシャー検定によるエンドポイントの有意差(図13A、13G);対応のあるt検定(図13C、13E)。平均+s.e.m.
図14A〜14Eは、EP4がMuSCにおけるPGE2シグナル伝達を媒介することを示す。図14A:ビヒクルまたはPGE2で24時間処置後のMuSCによるプロスタグランジン受容体(Ptger 1〜Ptger 4)の発現;(n=3匹のマウス、2回の技術的反復)。図14B:1時間のPGE2処置後のMuSC中のcAMPレベル;(n=6匹のマウス、2つの独立した実験で3回の技術的反復を行う)。図14C:EP4アンタゴニスト(ONO-AE3-208、1μM)の非存在下または存在下においてビヒクルまたはPGE2で24時間処置後のMuSC数。図14D:ビヒクルまたはPGE2で処置したEP4ヌルMuSCの増殖。Creをコードするレンチウイルスベクター(+Cre、EP4-ヌル)またはCreをコードしないレンチウイルスベクター(-Cre;対照)でEP4f/f MuSCを処置して、EP4アレルを欠失させた。EP4-ヌルMuSCおよび対照MuSCの分析を示す模式図(上)。EP4-ヌルMuSCおよび対照MuSCの数;(n=6匹のマウス、2つの独立した実験)(下)。図14E:培養物においてCre存在下(+Cre)または非存在下(-Cre;空のベクター)で処置してEP4アレルを欠失させたGFP/luc標識EP4f/f MuSC(細胞1,000個)の生着。BLIのために、GFP/ルシフェラーゼをコードするレンチウイルスベクターをEP4f/f MuSCに形質導入した。移植の模式図(上)。移植後のBLIシグナル(1条件あたりn=5匹のマウス)(下左)。代表的なBLI画像(下右)。バー=5mm。*P<0.05、**P<0.001、****P<0.0001。マン-ホイットニー検定(図14A、14B);多重比較のためのボンフェローニ補正を伴うANOVA検定(図14C、14D);群比較のためのANOVA検定、およびフィッシャー検定によるエンドポイントの有意差(図14E)。平均+s.e.m. n.s.、有意でない。
図15A〜15Gは、Nurr1がMuSCにおけるPGE2/EP4シグナル伝達の下流エフェクターであることを示す。図15A:ビヒクル処置MuSCまたはPGE2処置MuSCにおいて24時間後の発現が異なる転写因子ヒートマップ。図15B:TA筋傷害(ノテキシン)後のNurr1の発現(1時点あたりn=3匹のマウス)。図15C:ビヒクルまたはPGE2で24時間処置後のMuSCによるNurr1の発現;(n=3匹のマウス、3つの独立した実験で行う)。図15D:ビヒクルまたはPGE2で24時間処置した筋原性前駆細胞におけるNURR1またはIgG対照のフローサイトメトリー分析。図15E:shSCRまたはshNurr1形質移入細胞のPGE2またはビヒクルの24時間処置に続く7日目までのヒドロゲル上の培養後のMuSC数(n=6匹のマウス、2つの独立した実験を行う)。図15F:4-ヒドロキシタモキシフェン(4OHT)の存在下または非存在下でインビトロ処置し、続いてビヒクルまたはPGE2に24時間曝露したPax7CreERT2:EP4f/f(EP4 cKO)MuSC中のNurr1の発現;(n=3匹のマウス)。図15G:MuSC、成長培地中で培養した初代筋芽細胞(Myob. GM)および分化培地中で24時間培養した分化中の初代筋芽細胞(Myob. DM)におけるNurr1の発現(1条件あたりn=3回の生物学的反復)。*P<0.05、**P<0.001、***P<0.0005。多重比較のためのボンフェローニ補正を伴うANOVA検定(図15B、15E、15F、15G);マン-ホイットニー検定(図15C)。平均+s.e.m. n.s.、有意でない。
図16A〜16Lは、MuSCにおけるPGE2シグナル伝達の機能喪失が筋肉再生および筋力を損なうことを示す。図16A〜16H:タモキシフェン(TAM)で処置したPax7特異的EP4条件付きノックアウトマウス(Pax7CreERT2;EP4f/f、EP4 cKO)の前脛骨筋(TA)をノテキシン傷害の7日後(図16C、16E)、14日後(図16G、16H)および21日後(図16B、16D)にアッセイした;(全ての時点について1条件あたりn=3匹のマウス)。図16A:実験の模式図。図16B:傷害の21日後に対照マウスまたはEP4 cKOマウスから選別したMuSC(α7+ CD34+ lin-)中のPtger4(EP4受容体)の発現。図16C:傷害の7日後の胚性ミオシン重鎖(eMyHC)陽性線維のパーセンテージ。図16D:傷害の21日後の対照TAおよびEP4 cKO TAにおける筋線維横断面積(CSA)。図16E:傷害の7日後、DAPI、青;eMyHC、赤(左);および傷害の21日後、DAPI、青、ラミニン、緑(右)の代表的なTA横断面。バー=40μm。図16F:インビボ筋肉収縮力アッセイの模式図。図16G:ノテキシン傷害後14日目の代表的な単収縮力(左)および強縮力(右)。図16H:筋肉単収縮力(左)および強縮力(右)の定量。(対照についてn=8およびEP4 cKOについてn=3)。(図16I、16J)TA中へのカルジオトキシン傷害後にビヒクルまたはNSAID(インドメタシン)を注射した後のタモキシフェン(TAM)処置したPax7CreERT2;Rosa26-LSL-Lucマウスにおける非侵襲性生物発光イメージング(BLI)によりアッセイした内因性筋肉幹細胞(MuSC)。図16I:実験の模式図(上)。代表的なBLI画像(下)。バー=5mm。図16J:BLI;(1条件あたりn=3匹のマウス、2つの独立した実験で行う;図は、1つの実験の代表である)。(図16K、16L)C57Bl/6マウス(2〜4月齢)におけるカルジオトキシン後14日目のビヒクルまたはNSAID(インドメタシン)後に筋肉の力を測定した。図16K:代表的な単収縮力。図16L:筋肉単収縮力の定量(ビヒクル処置についてn=8およびNSAID処置についてn=10)。*P<0.05、***P<0.0005および****P<0.0001。マン-ホイットニー検定(図16B、16C、16H、16L);群比較のためのANOVA検定、およびフィッシャー検定により各ビンについて有意差。図16D、群比較のためのANOVA検定、およびフィッシャー検定によるエンドポイントの有意差。図16J.平均+s.e.m.
図17は、PGE2シグナル伝達が再生におけるMuSCの機能を拡大するというモデルを示す。MuSCに果たすPGE2の役割の図解を示す。傷害後に、筋肉のニッチ中に放出されたPGE2は、EP4受容体に作用し、それが、cAMP/ホスホ-CREBを経由してシグナル伝達し、Nurr1増殖誘導転写因子の発現をもたらす。これは、効率的な筋肉再生のためのMuSC増大を促進する。NSAID処置によるPGE2/EP4シグナル伝達の欠如またはEP4受容体の特異的欠如は、異常なMuSC機能ならびに筋肉再生および筋力回復の障害をもたらす。
図18A〜18Gは、PGE2がMuSCの増殖を促進することを示す。図18A:前脛骨筋(TA)について凍結傷害後にELISAによりアッセイしたPGE2レベル;(1条件あたりn=3匹のマウス)。対照は、対側の未傷害の脚を指す。図18B:ビヒクルまたは表示用量のPGE2(1〜200ng/ml)で処置後に代謝的生存率アッセイVisionBlueにより測定した増殖;(n=6匹のマウス、2つの独立した実験で3回の技術的反復を行う)。図18C:PGE2(10ng/ml)で24時間またはビヒクルで処置後にEdU(赤)で1時間標識し、ミオゲニン(緑)で共染色したMuSCの代表的な画像。バーは、40μmを表す。図18D:図18CにおいてEdUで標識した分裂中のMuSCのパーセンテージ;(n=6匹のマウス、2つの独立した実験で3回の技術的反復を行う)。図18E:通常の血清を有する成長培地(非除去済み血清)またはチャコール処置済み培地(処置済み血清)中でビヒクルまたはPGE2で毎日7日間処置した、培養後のMuSC数;(n=6匹のマウス、3つの独立した実験)。図18F:ビヒクル(左)またはPGE2(右)処置後に経時的に分析した各個別のMuSCクローンについての平板培養後の最初の分裂までの時間。図18G:経時的分析期間全体(38時間)にわたり追跡した全MuSCクローンの平板培養後の分裂時間の累積度数。*P<0.05、**P<0.001。マン-ホイットニー検定(図18A、18D)。多重比較のためのボンフェローニ補正を伴うANOVA検定(図18E)。平均+s.e.m。n.s.、有意でない。
図19A〜19Eは、PGE2の直接注射が肥大を促進せずに筋肉再生を増強することを示す。図19A:PGE2を同時注射した新鮮選別GFP/luc標識MuSC(細胞250個)の生着後のGFP+ MuSCを示す、生着の8週間後のTAの代表的な横断面画像。画像は、GFP、緑、ラミニン、赤およびDAPI、青による染色を示す。バーは、40μmを表す。図19B:PGE2を同時注射した新鮮選別GFP/luc標識MuSC(細胞250個)の生着後のGFP+筋線維を示す、生着の8週間後のTAの代表的な横断面画像。画像は、GFP、緑、コムギ胚芽アグルチニン(WGA)またはラミニン、赤およびDAPI、青による染色を示す。バーは、40μmを表す。図19C:傷害の48時間後にビヒクルまたはPGE2でインビボ処置した、カルジオトキシン(CTX)傷害後14日目のC57Bl/6マウスのTA筋線維の代表的な横断面画像。画像は、ラミニン、緑およびDAPI、青による染色を示す。バーは、40μmを表す。図19D:傷害後14日目の筋線維の横断面の横断面積(CSA)を決定するための筋線維解析のためのバクスターアルゴリズムにより解析した、(A)からの対応する切り出し画像(下)。バーは、40μmを表す。図19E:傷害後14日目のビヒクル処置TAまたはPGE2処置TAの質量。マン-ホイットニー検定(図19E)。平均+s.e.m. n.s.、有意でない。
図20A〜20Gは、MuSCにおけるEP4の機能喪失が増殖低下をもたらすことを示す。図20A〜20D:mCherry/Creをコードするレンチウイルスベクター(+Cre)またはコードしないレンチウイルスベクター(-Cre;空のベクター)で処置してEP4アレルを欠失させたEP4f/f MuSC。棒グラフは、Cre+ MuSC(図20A)およびGFP/Luc+ MuSC(図20B)のパーセンテージを示す。図20C:代表的な画像。バー=40μm;GFP、緑;mCherry、赤。図20D:EP4f/f MuSC±CreによるPtger4の発現。図20E〜20G:4-ヒドロキシタモキシフェン(4OHT)でインビトロ処置したPax7CreERT2;EP4f/fマウスまたは対照Pax7+/+;EP4f/+マウス(1条件あたりn=3匹のマウス)から単離したPax7特異的EP4ノックアウトMuSC。図20E:実験の模式図。図20F:培養7日後のMuSC数。図20G:qRT-PCRによるプロスタグランジン受容体(Ptger1〜Ptger4)の発現。*P<0.05、**P<0.001、***P<0.0005、****P<0.0001。マン-ホイットニー検定(図20D);多重比較のためのボンフェローニ補正を伴うANOVA検定(図20F、20G)。平均+s.e.m。n.s.、有意でない。
図21A〜21Eは、PGE2処置MuSCのトランスクリプトーム解析を示す。図21A:ビヒクル処置MuSCに対する発現変化倍率として示す、24時間後のビヒクル処置MuSCまたはPGE2処置MuSCのトランスクリプトームのヒートマップ。図21B:Ingenuity Pathway Analysisによって示された、PGE2処置MuSCにおける差次的発現アップレギュレーション遺伝子の濃縮された分子細胞機能経路。図21C:Metacore Analysisによって示された、PGE2処置MuSCにおける差次的発現アップレギュレーション遺伝子の濃縮された経路マップ。図21D:shSCR(対照)またはshNurr1形質移入細胞におけるNURR1のフローサイトメトリー分析。図21E:4-ヒドロキシタモキシフェン(4OHT)でインビトロ処置し、または処置せず、続いてビヒクルまたはPGE2に24時間曝露したPax7CreERT2:EP4f/f MuSCにおけるPtger4(EP4受容体)の発現;(n=3匹のマウス)。****P<0.0001。多重比較のためのボンフェローニ補正を伴うANOVA検定(図21E)。平均+s.e.m. n.s.、有意でない.
図22Aおよび22Bは、傷害後のPGE2の機能喪失の後に筋肉量が変化しないことを示す。図22A:傷害後14日目の対照またはMuSC特異的EP4条件付きノックアウトマウスのTAの質量。図22B:傷害後14日目のビヒクルまたはNSAID処置TAの質量。マン-ホイットニー検定。平均+s.e.m. n.s.、有意でない。
図23A〜23Cは、PGE2誘導体(16,16-ジメチルプロスタグランジンE2;dmPGE2)とブピバカイン(BPV)との組み合わせを含む組成物が、再生の間に筋肉幹細胞の増大を高めることを示す。図23Aは、生物発光イメージング(BLI)によりタモキシフェン(TAM)で処置したPax7CreERT2;Rosa26-LSL-Lucマウスにおける再生中の内因性筋肉幹細胞(MuSC)の増大のインビボ解析のための実験手順を図示する模式図を示す。図23Bは、傷害の2週間後の対照マウス(BPV/ビヒクル)および実験マウス(BPV/dmPGE2)の肢の代表的なBLI画像を示す。バー=5mm。図23Cは、傷害後2週間目対照群実験群との間のBLIシグナルの対数変化倍率を示す。データを平均±s.e.m.として示す(n=6)。星印(*)は、p<0.05で統計的有意差があることを示す。
図24は、再生中に筋肉幹細胞の増大を誘導することにおける、dmPGE2と組み合わせて投与した場合のブピバカインの用量依存的効果を示す。グラフは、注射の3日後からの生物発光イメージング(BLI)のラジアンスの変化倍率により測定した、Pax7CreERT2;Rosa26-LSL-Lucマウスにおける内在マウス筋肉幹細胞の相対増大を示す。対照群と処置群との間の統計的有意差を、ボンフェローニ多重比較補正を行う一元配置ANOVA検定により決定した。エラーバーは、s.e.m.を表し、1条件あたりn>3。
図25A〜25Dは、本発明の組成物および方法の利点を評価することに使用するための携帯マイクロ内視鏡を説明する。図25Aは、マイクロ内視鏡および付属ワークステーションの写真を示す。図25Bは、マイクロ内視鏡の概略図を示す。図25Cは、マイクロ内視鏡により生成した例示的な画像を示す。図25Dは、マイクロ内視鏡により生成した例示的なより高倍率の画像を示す。
図26は、臨床試験のための例示的な時間配列表を示す。
図27A〜27Cは、PGE2化合物とミオトキシンとを組み合わせて筋肉再生を誘導し、筋肉の機能を改善する相乗効果を示す。Pax7プロモーター発現ルシフェラーゼマウスをインビボで得るためにPax7-CreERT2;Rosa-LSL-ルシフェラーゼマウス(2〜4月齢)をタモキシフェンで連続5日間処置した。1週間後に、アブミ骨底力測定装置を使用して前脛骨筋のベースラインの強縮力を測定し、その後薬物を注射した(0日時点)。続いて、マウスに50μlのビヒクル(食塩水)、筋肉幹細胞活性化物質プロスタグランジンE2(PGE2、20μg)、筋肉幹細胞の増大剤ブピバカイン(BPV、0.25%)または組み合わせ薬物(PGE2 20μgと一緒にブピバカイン0.25%)を前脛骨筋(TA)に注射した。図27Aは、筋肉幹細胞の増大を測定するために3日毎に2週間測定した生物発光(BLI、ラジアンスとして測定)を示す。図27Bは、同じマウスから4週間目に測定した、結果として生じた強縮力を示し、その際、ベースラインの力との差のパーセントを計算した。図27C:4週間目(エンドポイント)に、TAを単離し、筋肉の長さ、重量および羽状角により計算した生理的横断面積(PCSA)に基づき特異力(specific force)(mN/mm2)を得た。特異力および強縮力の差のパーセントは、ビヒクルおよび単独で注射した両方の小分子と比較して薬物の組み合わせで有意に増加した。*P<0.05、**P<0.001。群比較のためのANOVA検定、およびフィッシャー検定によるエンドポイントの有意差(図27A)。多重比較のためのボンフェローニ補正を伴うANOVA検定(図27B、図27C)。データを平均±SEMとして示す。

0085

発明の詳細な説明
I. 序論
最近の研究が、除神経筋の神経筋接合部刺激することへの筋肉幹細胞(MuSC)の重要性を示したとはいえ、最近まで、除神経後の筋肉機能の回復を改善することは、未解決の問題のままであった。この問題の解決策は、筋肉にすでに存在するMuSCを刺激および増強することにより、または筋移植からのMuSCを刺激および増強することにより除神経萎縮を後退または予防する能力にある。

0086

本発明は、一部、プロスタグランジンE2(PGE2)化合物とブピバカインなどのミオトキシンとの組み合わせが、休止状態のMuSCを呼び起こして、筋肉再生に従事させて筋力を回復させるという発見に基づく。いくつかの場合では、ミオトキシンの添加は、筋肉再生を誘導する。それらの場合、PGE2化合物にミオトキシンを添加することにより、PGE2化合物単独で誘導される筋肉再生よりも良好に筋肉再生が改善する。それゆえに、ある局面では、本発明の組成物および方法は、神経開放術後の萎縮した短母指外転筋(APB)の再生を促進して、神経筋接合部の形成ならびに筋収縮機能および体積の回復を促進するために特に有用である。

0087

最近の研究は、除神経筋における神経筋接合部を刺激することに筋肉幹細胞(MuSC)が重要であることを示した(Liu et al., 2015)とはいえ、最近まで、除神経後の筋肉機能の回復を改善することは未解決の問題のままであった。この問題の解決策は、筋肉にすでに存在するMuSCを刺激および増強することにより除神経萎縮を後退または予防する能力にある。

0088

II. 定義
本明細書において使用される以下の用語は、特に明記しない限り、それらのものとされる意味を有する。

0089

本明細書において使用される用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、または「その(the)」は、1つのメンバーを含む局面を含むだけでなく、1つを超えるメンバーを含む局面も含む。例えば、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、文脈によって明白に他の意味に定められない限り、複数の指示対象を含む。したがって、例えば、「細胞(a cell)」への言及は、複数のそのような細胞を含み、「薬剤(the agent)」への言及は、当業者に公知である1つまたは複数の薬剤への言及を含み、以下同様である。

0090

用語「プロスタグランジンE2」または「PGE2」は、シクロオキシゲナーゼ(COX)酵素および末端プロスタグランジンEシンターゼ(PGES)によってアラキドン酸を経由して合成することができるプロスタグランジンを意味する。PGE2は、血管拡張、炎症、および睡眠覚醒サイクルの調節を含むいくつかの生物学的機能において役割を果たしている。

0091

用語「プロスタグランジンE2受容体アゴニスト」または「PGE2受容体アゴニスト」は、任意のPGE2受容体に結合し活性化させ、それによってPGE2シグナル伝達経路を刺激することができる、化学化合物、小分子、ポリペプチド生物学的産物などを意味する。

0092

用語「PGE2の異化を弱める化合物」は、PGE2の分解を低減または減少させることができる、化学化合物、小分子、ポリペプチド、生物学的産物などを意味する。

0093

用語「PGE2阻害を中和する化合物」は、PGE2の合成、活性、分泌、および機能などの阻害剤を遮断または妨害することができる、化学化合物、小分子、ポリペプチド、生物学的産物などを意味する。

0094

用語「PGE2の異化を弱める化合物」は、PGE2の細胞内分解のためのトランスポーターを介したPGE2の輸送を弱める物理過程を意味する。この過程は、PGE2を15-PGDHによる異化のために細胞内部に輸送するプロスタグランジントランスポーターの物理的遮断であることができる。プロスタグランジントランスポーターは、2310021C19Rik、MATR1、Matrin F/Q、OATP2A1、PGT、PHOAR2、SLC21A2、溶質担体有機陰イオントランスポーターファミリーメンバー2A1、およびSLCO2A1としても公知である。

0095

化合物との関連での用語「誘導体」には、所与の化合物のアミドエーテルエステル、アミノ、カルボキシルアセチル、および/またはアルコール誘導体が含まれるが、それに限定されるわけではない。

0096

用語「処置すること」または「処置」は、次のうちのいずれか1つを意味する:疾患の1つもしくは複数の症状を改善すること;そのような症状の発現をそれらが起こる前に予防すること;疾患の進行を減速することもしくは完全に予防すること(再発エピソード間の期間がより長くなること、症状の悪化を減速することもしくは予防することなどによって明らかになり得る);寛解期間の発現を促進すること;疾患の進行-慢性期で(第1期および第2期の両方で)引き起こされる不可逆的損傷を減速すること;前記進行期の発現を遅らせること;またはそれらの任意の組み合わせ。

0097

用語「投与する」、「投与すること」、または「投与」は、所望の生物学的作用部位への本明細書記載の化合物および細胞などの薬剤または組成物の送達を可能にするために使用され得る方法を意味する。これらの方法には、非経口投与(例えば、静脈内、皮下、腹腔内、筋肉内、動脈内、血管内、心臓内、クモ膜下腔内、鼻腔内、皮内、および硝子体内など)、経粘膜注射、経口投与坐剤としての投与、および局所投与が含まれるが、それに限定されるわけではない。当業者は、疾患または状態に関連する1つまたは複数の症状を予防または緩和するための、本明細書記載の化合物および/または細胞の治療的有効量を投与するための追加的な方法を知っているであろう。

0098

用語「治療的有効量」または「治療的有効用量」または「有効量」は、有益な、または所望の臨床効果をもたらすのに十分である化合物、治療薬剤(例えば細胞)、および/または医薬の量を意味する。治療的有効量または治療的有効用量は、非限定的に、患者の年齢、大きさ、疾患のタイプまたは程度、疾患のステージ再生細胞投与経路、使用される補助療法のタイプまたは程度、進行中の疾患過程、および所望の処置のタイプ(例えば、積極的な処置対従来の処置)を含む、各患者に個別の要因に基づく場合がある。本明細書記載の薬学的化合物または組成物の治療的有効量は、細胞培養および動物モデルから最初に推定することができる。例えば、細胞培養方法で決定されたIC50値は、動物モデルでの開始点の役割を果たすことができ、同時に、動物モデルで測定されたIC50値を使用して、ヒトでの治療的有効用量を見出すことができる。

0099

用語「薬学的に許容される担体」は、生物に顕著な刺激を引き起こさず、投与される化合物の生物活性および特性を失わせない担体または希釈剤を意味する。

0100

用語「対象」、「個体」、および「患者」は、本明細書において互換可能に使用されて、脊椎動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトを意味する。哺乳動物には、マウス、ラットサル、ヒト、農用動物競技動物、およびペットが含まれるが、それらに限定されるわけではない。

0101

用語「機械的傷害」は、非限定的な例が切離、熱傷、凍傷、針穿刺、および運動を含む、物理過程により誘導される筋毒性の作用を意味する。場合によっては、機械的傷害は、外科的手技(例えば、切離、切開縫合、および/もしくは筋肉修復を含む外科的手技もしくは処置)または外傷(例えば、偶発性外傷または傷害)の結果として起こり、非限定的な例は、鈍傷および/または圧挫損傷(例えば、腕、脚、手、足、および指などの四肢または付属器にかかわるもの)である。

0102

用語「ミオトキシン」は、筋肉細胞に損傷または死滅を誘導する化合物を意味する。いくつかの態様では、ミオトキシンによって筋肉細胞に生じる毒性作用(例えば、筋肉細胞の損傷、筋肉細胞死)は、筋肉幹細胞のその後の活性化、筋肉再生、または両方を直接的または間接的にトリガーする場合がある。ミオトキシンの非限定的な例には、麻酔薬(例えば、ブピバカイン)、二価陽イオン、蛇毒、トカゲ毒、ハチ毒、およびそれらの中に含有される化合物(例えば、ノテキシン、カルジオトキシン、およびブンガロトキシン)が含まれる。

0103

いくつかの場合では、ミオトキシンは、穏やかなミオトキシンである。本明細書に使用される穏やかなミオトキシンは、筋組織が組織学で評価された小さい損傷に供されることを意味する。本明細書に使用される穏やかなミオトキシンには、一過性であるが可逆的な筋損傷または細胞死を引き起こす任意の化合物が含まれる場合がある。筋肉内に投与される賦形剤の筋毒性は、炎症細胞白血球マクロファージおよび他の単球)の動員、一過性サイトカインレベル成長因子および炎症性代謝物の誘導をモニターすることにより評価することができる。組織学的に、筋毒性は、筋線維の構築および周囲を取り囲むマトリックス破壊、急性細胞死および壊死の誘導、短期的筋常在細胞(筋肉幹細胞を含む)の増殖の誘導、胚性ミオシン重鎖(eMHC)の発現誘導、および筋線維内の中心核位置の存在によって評価することもできる。全身的には、筋毒性は、筋肉クレアチンキナーゼレベルによって検出することもできる。機能的に、筋毒性は、筋肉の力の低減および神経筋接合部の破壊により検出することができる。

0104

筋毒性の可逆性は、損傷した筋線維組織構造の短期間(例えば、マウスモデルで約21日)の回復、組織における線維症の欠如(過剰のコラーゲン沈着または他のマトリックス成分の欠如)および脂質沈着の欠如(脂肪細胞分化転換)により評価することができる。

0105

穏やかなミオトキシンの非限定的な例には、例えば、ブピバカインまたはリドカインなどの麻酔薬が含まれる場合がある。

0106

化合物の投与との関連での用語「短期的曝露」は、対象、例えば、ヒト対象または細胞への化合物の一時的または短時間の適用を意味する。いくつかの態様では、短期的曝露は、処置の経過にわたるまたは長期間にわたる化合物の単回投与を含む。

0107

化合物の投与との関連での用語「間欠的曝露」は、対象、例えば、ヒト対象または細胞への化合物の繰り返し適用を意味し、その際、各適用の間に所望の期間が経過する。

0108

化合物の投与との関連での用語「短期的レジメン」とは、対象、例えばヒト対象への化合物の一時的もしくは短時間の適用、または対象、例えばヒト対象への化合物の繰り返し適用を意味し、その際、各適用の間に所望の期間(例えば1日)が経過する。いくつかの態様において、短期的レジメンは、処置の経過にわたるまたは長期間にわたる対象への化合物の短期的曝露(例えば単回投与)を含む。他の態様では、短期的レジメンは、各曝露の間に所望の期間が経過する、対象への化合物の間欠的曝露(例えば反復投与)を含む。

0109

化合物の投与との関連での用語「連続的曝露」は、長期間にわたる、対象、例えば、ヒト対象または細胞への化合物の長期的な繰り返し適用を意味する。

0110

化合物の投与との関連での用語「長期的レジメン」は、化合物の量またはレベルが、選択された期間にわたって実質的に一定であるような、長期間にわたる、対象、例えばヒト対象への化合物の長期的な繰り返し適用を意味する。いくつかの態様では、長期的レジメンは、長期間にわたる対象への化合物の連続的曝露を含む。

0111

III. 態様の詳細な説明
A.組成物および薬学的組成物
本発明の一局面では、筋肉の状態を予防または治療するための組成物が、本明細書に提供される。いくつかの態様では、組成物は、プロスタグランジンE2(PGE2)化合物およびミオトキシンを含む。いくつかの態様では、PGE2化合物は、PGE2、PGE2のプロドラッグ、PGE2受容体アゴニスト、PGE2の異化を弱める化合物、PGE2の阻害を中和する化合物、それらの誘導体、それらの類似体、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。PGE2のプロドラッグは、例えば投与もしくは筋肉再生部位で、またはプロドラッグが筋肉細胞に曝露された場合に、薬理学的に活性なPGE2薬に代謝されることができる。

0112

特定の態様では、PGE2化合物は、その安定性、活性、分解抵抗性、筋肉細胞への輸送を増大させる(例えば、細胞取り込みを促進する)、および/または筋肉細胞中の保持を増大させる(例えば、取り込み後に筋肉細胞からの分泌を減少させる)、PGE2への1つまたは複数の修飾を含有するPGE2誘導体またはPGE2類似体である。

0113

非限定的に、PGE2誘導体およびPGE2類似体の例には、2,2-ジフルオロ-16-フェノキシ-PGE2化合物、2-デカルボキシ-2-ヒドロキシメチル-16-フルオロ-PGE2化合物、2-デカルボキシ-2-ヒドロキシメチル-11-デオキシ-PGE2化合物、19(R)-ヒドロキシPGE2、16,16-ジメチルPGE2、16,16-ジメチルPGE2 p-(p-アセトアミドベンズアミド)フェニルエステル、11-デオキシ-16,16-ジメチルPGE2(dmPGE2)、9-デオキシ-9-メチレン-16,16-ジメチルPGE2、9-デオキシ-9-メチレンPGE2、ブタプロストスルプロストンエンプロスチル、PGE2セリノールアミド、PGE2メチルエステル、16-フェニルテトラノルPGE2、5-トランス-PGE2、15(S)-15-メチルPGE2、および15(R)-15-メチルPGE2が含まれる。追加的なPGE2誘導体およびPGE2類似体は、例えば米国特許第5,409,911号に示されている。

0114

PGE2誘導体およびPGE2類似体の追加的な非限定的な例には、PGE2のヒダントイン誘導体、すなわちヒドロキシシクロペンタノン環が複素環に置き換わっており、不飽和アルファ-アルケニル鎖フェネチル鎖で置換されている、Zhao et al.(Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters, 17:6572-5 (2007))に記載されているより安定なPGE2類似体、Ungrin et al.(Mol. Pharmacol., 59: 1446-56 (2001))に記載されているPGE2類似体、Tanami et al.(Bioorg. Med. Chem. Lett., 8: 1507-10 (1998))に記載されているPGE2の13-デヒドロ誘導体、ならびに米国特許第8,546,603号および同第8,158,676号に記載されている置換シクロペンタンが含まれる。

0115

いくつかの態様では、PGE2化合物は、PGE2受容体のアゴニスト、例えば、EP1受容体、EP2受容体、EP3受容体、およびEP4受容体である。PGE2受容体アゴニストの非限定的な例には、ONO-DI-004、ONO-AEl-259、ONO-AE-248、ONO-AE1-329、ONO-4819CD(Ono Pharmaceutical Co., Japan)、L-902688(Cayman Chemical)、CAY10598(Cayman Chemical)、およびCP-533536(Pfizer)が含まれる。追加的なPGE2受容体アゴニストは、例えば、米国特許第6,410,591号、同第6,610,719号、同第6,747,037号、同第7,696,235号、同第7,662,839号、同第7,652,063号、同第7622,475号、および同第7,608,637号に記載されている。

0116

特定の態様では、PGE2受容体アゴニストは、式(I)の化合物、その誘導体、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その立体異性体、またはそれらの組み合わせを含み、

式中、環Aは、置換C1-C10アルキルおよび置換C2-C10アルケニルからなる群より独立して選択される置換基R1およびR2を含む置換4〜6員シクロアルキル環または置換4〜6員シクロアルケニル環であり、環Aは、1つまたは複数の追加的な置換基をさらに含む。いくつかの態様では、環Aは、置換シクロペンチル環または置換シクロペンテニル環である。特定の態様では、環A上の1つまたは複数の追加的な置換基は、重水素、ヒドロキシ、アミノ、オキソ、C1-C6アルキル、およびハロゲンからなる群より選択される。場合によっては、環A上の1つまたは複数の追加的な置換基は、ヒドロキシまたはオキソである。いくつかの態様では、環Aは、一緒になって共有結合を形成してヘテロシクロアルキル環を形成する2つの追加的な置換基を有する。

0117

いくつかの態様では、環Aは、

からなる群より選択される。

0118

特定の態様では、環Aは、

からなる群より選択される。

0119

場合によっては、環Aは、

である。

0120

いくつかの態様では、R1は、置換C1-C10アルキルである。他の態様では、R1は、置換C2-C10アルケニルである。いくつかの態様では、R1は、重水素、ヒドロキシ、オキソ、C1-C6アルキル、-COOR3、およびハロゲンからなる群より選択され、その際、R3は、水素またはC1-C6アルキルである。

0121

いくつかの態様では、R1は、

からなる群より選択される。

0122

他の態様では、R1は、

からなる群より選択される。

0123

場合によっては、R1は、

である。

0124

いくつかの態様では、R2は、置換C1-C10アルキルである。他の態様では、R2は、置換C2-C10アルケニルである。いくつかの態様では、R2上の置換基は、重水素、ヒドロキシ、オキソ、C1-C6アルキル、-COOR3、およびハロゲンからなる群より選択され、その際、R3は、水素またはC1-C6アルキルである。

0125

いくつかの態様では、R2は、

からなる群より選択される。

0126

いくつかの態様では、R2は、

からなる群より選択される。

0127

場合によっては、R2は、

である。

0128

いくつかの態様では、式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、またはその立体異性体は、式(Ia)、式(Ib)、式(Ic)、もしくは式(Id)の化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、それらの溶媒和物、またはそれらの立体異性体である。

0129

場合によっては、化合物は、式(Id)の化合物である。

0130

いくつかの態様では、PGE2化合物は、PGE2である。他の態様では、PGE2化合物は、PGE2の誘導体である。場合によっては、誘導体は、16,16-ジメチルプロスタグランジンE2(dmPGE2)である。特定の態様では、PGE2化合物は、PGE2および/またはdmPGE2である。

0131

他の態様では、PGE2化合物は、PGE2の誘導体である。場合によっては、誘導体は、一部分にコンジュゲートしたPGE2である。特定の態様では、PGE2化合物は、PGE2-ビオチンまたはPGE2-PEG(ポリエチレングリコール)ヒドロゲルである。例示的な態様を下に示す:
PGE2-ビオチン

PGE2-PEG11-ビオチン

0132

いくつかの態様では、PGE2誘導体は、分子プローブにコンジュゲートしたPGE2化合物を含む。いくつかの場合では、分子プローブは、ペプチド配列抗原結合性フラグメントFab)、重鎖のみの抗体(HcAb)、完全長抗体(Ab)、単一ドメイン抗体ナノボディー(Nb)、もしくはナノ粒子、または組み合わせである。いくつかの場合では、分子プローブは、全身送達を介して筋組織にホーミングおよび筋組織を標的化することが可能である。

0133

それらの態様では、分子プローブにコンジュゲートしたPGE2化合物を含むPGE2誘導体は、PGE2化合物の半減期を増大させる、PGE化合物特異性を増大させる、およびPGE2化合物の有害なオフターゲット効果を低減する場合がある。分子プローブにコンジュゲートしたPGE2の非限定的な例には、PGE2-インテグリン-アルファ7抗体またはナノボディー;PGE2-M-カドヘリン抗体またはナノボディー;およびPGE2-抗PGE2抗体が含まれる。いくつかの場合では、分子プローブにコンジュゲートしたPGE2化合物を含むPGE2誘導体は、サルコペニアまたは悪液質を処置するために使用される場合がある。

0134

いくつかの態様では、PGE2化合物は、PGE2の異化を弱める化合物である。いくつかの場合では、PGE2の異化を弱める化合物は、15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ(15-PGDH)を不活性化もしくは遮断する、または15-PGDHによる異化のためにPGE2を細胞内部に輸送するプロスタグランジントランスポーターを不活性化もしくは遮断する化合物、中和ペプチド、または中和抗体であることができる。プロスタグランジントランスポーターは、2310021C19Rik、MATR1、Matrin F/Q、OATP2A1、PGT、PHOAR2、SLC21A2、溶質担体有機陰イオントランスポーターファミリーメンバー2A1、およびSLCO2A1としても公知である。

0135

いくつかの態様では、組成物は、幹細胞誘導分子を含む場合がある。いくつかの場合では、幹細胞誘導分子は、本明細書記載のPGE2化合物である。いくつかの場合では、組成物は、ミオトキシンと組み合わせて幹細胞誘導分子を含む。本明細書に使用され得る幹細胞誘導分子の他の非限定的な例には、オキシトシンベータインテグリン活性化抗体ラパマイシン、SetD7阻害剤、p38MAPK阻害剤(SB202190およびSB203580など)、ニューレグリン神経成長因子(NGF)、Hif2アルファ阻害剤、塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)、線維芽細胞成長因子4(FGF4)、上皮成長因子(EGF)、インターロイキン-1α、インターロイキン-13、TNFα、LIF、IL6、インターフェロンガンマオンコスタチンM(OSM)、グレリン、およびアペリンが含まれる。

0136

いくつかの態様では、ミオトキシンは、麻酔薬、二価陽イオン、ヘビ毒、トカゲ毒、ハチ毒、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。適切な二価陽イオンには、Ba2+、Sr2+、Mg2+、Ca2+、Mn2+、Ni2+、Co2+、それらの塩、およびそれらの組み合わせが含まれるが、それに限定されるわけではない。いくつかの態様では、ヘビ毒またはトカゲ毒は、ノテキシン、カルジオトキシン、ブンガロトキシン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。

0137

いくつかの態様では、麻酔薬は、アミノ-アミド型麻酔薬、アミノ-エステル型麻酔薬、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの場合では、麻酔薬は、穏やかなミオトキシンである。アミノ-アミド型麻酔薬の非限定的な例には、ブピバカイン、レボブピバカイン、アルチカイン、ロピバカイン、ブタニリカイン、カルチカイン、ジブカイン、エチドカイン、リドカイン、メピバカイン、プリロカイン、およびトリメカインが含まれる。いくつかの態様では、組成物は、アミノ-アミド型麻酔薬の組み合わせを含む。

0138

いくつかの態様では、麻酔薬は、アミノ-エステル型麻酔薬である。特定の態様では、アミノ-エステル型麻酔薬は、アミノ安息香酸エステル麻酔薬、安息香酸エステル麻酔薬、またはそれらの組み合わせである。アミノ安息香酸エステル麻酔薬の非限定的な例には、ベンゾカイン、ブタカイン、ブタンベン、クロロプロカイン、ジメトカイン、ルカイン、メプリルカイン、メタブテタミン、メタブトキシカイン、ニトラカイン、オルトカイン、プロポキシカイン、プロカイン、プロキシメタカイン、リソカイン、およびテトラカインが含まれる。安息香酸麻酔薬の非限定的な例には、アミロカイン、コカイン、シクロメチカイン、α-ユーカイン、β-ユーカイン、ヘキシルカイン、イソブカイン、およびピペロカインが含まれる。特定の態様では、組成物は、1種もしくは複数種のアミノ安息香酸エステル麻酔薬および/または1種もしくは複数種の安息香酸エステル麻酔薬の組み合わせを含む。

0139

穏やかな筋毒性作用を有し得る麻酔薬の他の非限定的な例には、ベンゾナテート、ジペロドンホモカイン、ホトカイン(fotocaine)、ヒドロキシプロカイン、オキセタカイン、オキシブプロカインパラエトキシカイン(paraethoxycaine)、フェナカイン、ピリドカイン、プラモカイン、プリマカイン(primacaine)、プロカインアミドプロパラカインピロカイン、キニソカイン、トリカイン、およびトロパコカインが含まれる。

0140

いくつかの態様では、組成物は、PGE2および/またはdmPGE2を含むPGE2化合物ならびにブピバカインであるミオトキシンを含む。

0141

本発明の組成物は、筋損傷、筋傷害、または筋萎縮に関連する筋肉の状態を含むが、それに限定されるわけではない任意の数の筋肉の状態を処置するために適している場合がある。組成物は、また、それを必要とする対象において筋肉再生を促進するため、それを必要とする対象において筋肉量を増大させるため、または両方のために有用である。本発明の組成物による予防または治療のために適した状態の非限定的な例には、外傷(例えば、急性筋外傷、急性神経外傷)、急性筋傷害、急性神経傷害、慢性神経傷害、手の軟部組織傷害、手根管症候群(CTS)、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)、ベッカー型筋ジストロフィー、肢帯型筋ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、遠位型筋ジストロフィー(DD)、遺伝性ミオパチー、筋強直性筋ジストロフィー(MDD)、ミトコンドリアミオパチー、筋細管ミオパチー(MM)、重症筋無力症(MG)、うっ血性心不全、周期性四肢麻痺、多発性筋炎、横紋筋融解、皮膚筋炎、癌悪液質、AIDS悪液質、心臓悪液質、ストレス誘発性尿失禁、サルコペニア、脊髄性筋萎縮、肛門括約筋機能障害、ベル麻痺、腱板損傷、脊髄損傷、人工股関節置換、人工膝開節置換、手首の骨折、糖尿病性ニューロパチー、胃食道逆流症(GERD)、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)、骨盤底障害(例えば、腹圧性尿失禁、過活動膀胱/切迫性尿失禁、混合性尿失禁、骨盤臓器脱、大便失禁)、筋骨格障害(例えば、手の機能障害、母指機能障害、足の機能障害)、足底筋膜炎、下垂足、廃用誘発性筋萎縮、眼瞼機能障害(例えば、眼瞼の垂れ下がり、瞬目障害、眼瞼内反、眼瞼外反)、斜視、眼振、および老視が含まれる。本発明の組成物による予防または治療のために適した状態の追加的な例には、神経再支配後に回復しない神経傷害または直接の外傷後の顔または手の萎縮および筋機能障害;グレーブス病、外傷、および進行性外眼筋麻痺に見られる眼球運動不能および複視(dipoplia)を引き起こす外眼筋傷害;ならびに尿失禁および大便失禁を含む、少数の細胞の局所移植により再生できる、小さい孤立した筋肉に影響する筋肉障害が含まれる場合がある。

0142

本発明の別の局面では、薬学的組成物が、本明細書に提供される。いくつかの態様では、薬学的組成物は、PGE2化合物およびミオトキシンを含む薬学的に許容される担体および本明細書記載の組成物を含む。ある局面では、薬学的に許容される担体は、投与されている特定の組成物により、および組成物を投与するために使用される特定の方法により、部分的に決定される。したがって、本発明の薬学的組成物の多種多様な適切な製剤がある(例えばREMINGTON'SPHARMACEUTICAL SCIENCES, 18TH ED., Mack Publishing Co., Easton, PA (1990)を参照されたい)。

0143

本明細書に使用される「薬学的に許容される担体」は、薬学的組成物を製剤化する際に当業者に公知の任意の標準的な薬学的に許容される担体を含む。したがって、薬学的に許容される塩としてもしくはコンジュゲートとして存在するような細胞または化合物自体は、薬学的に許容される希釈剤;例えば、食塩水、リン酸緩衝食塩水PBS)、水性エタノール、またはグルコースマンニトールデキストランプロピレングリコール、油(例えば、植物油動物油合成油など)、結晶セルロースカルボキシメチルセルロースヒドロキシプロピルメチルセルロースステアリン酸マグネシウムリン酸カルシウム、ゼラチン、もしくはポリソルベート80などの溶液中の製剤として、または適切な賦形剤中の固体製剤として調製され得る。

0144

薬学的組成物は、しばしば、1種または複数種の緩衝液(例えば、中性緩衝食塩水またはリン酸緩衝食塩水)、糖質(例えば、グルコース、マンノーススクロースまたはデキストラン)、マンニトール、タンパク質、ポリペプチドまたはグリシンなどのアミノ酸酸化防止剤(例えば、アスコルビン酸メタ重亜硫酸ナトリウムブチル化ヒドロキシトルエンブチル化ヒドロキシアニソールなど)、静菌薬EDTAまたはグルタチオンなどのキレート剤、製剤をレシピエントの血液と等張低張または弱高張にする溶質、懸濁化剤増粘剤保存剤香味剤甘味剤、および着色化合物を適宜さらに含むであろう。

0145

本発明の薬学的組成物は、投薬製剤適合するように、治療的に有効であろう量で投与される場合がある。投与すべき量は、例えば、個体の年齢、体重、身体活動、および食事、処置すべき状態または疾患、および前記状態または疾患のステージまたは重症度を含む多様な要因に依存する場合がある。ある態様では、用量の大きさは、また、特定の個体における治療剤の投与に伴う任意の有害副作用の存在、性質、および程度により決定される場合がある。

0146

しかし、任意の特定の患者に対する特定の用量レベルおよび投薬頻度は、様々な場合があり、採用される特定の化合物の活性、その化合物の代謝安定性および作用の長さ、年齢、体重、遺伝特性、全身の健康状態性別、食事、投与の様式および時間、排泄速度、薬物の組み合わせ、特定の状態の重症度、ならびに治療を受けている宿主を含む、多様な要因に依存する場合があることが、理解されるであろう。

0147

ある態様では、化合物の用量は、好ましくは、正確な投薬量簡易に投与するのに適した単位剤形の、固体半固体凍結乾燥した粉末、または液体剤形、例えば、錠剤丸剤ペレット剤カプセル剤散剤液剤懸濁剤乳剤、坐剤、停留浣腸クリーム剤軟膏剤ローション剤ゲル剤エアロゾル、またはフォーム剤などの形態をとる場合がある。

0148

本明細書に使用される用語「単位剤形」は、ヒトおよび他の哺乳動物に対する単位投薬量として適した物理的に別個の単位を意味し、各単位は、適切な薬学的賦形剤に関連して所望の発現、耐容性、および/または治療効果を生成するように計算された所定の量の治療薬剤を含有する(例えばアンプル)。加えて、より高濃度剤形が調製される場合があり、次いでそれらから、より希薄な単位剤形が生成される場合がある。したがって、より高濃度の剤形は、例えば、少なくとも1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、またはそれ以上より実質的に多い量の治療的化合物を含有する場合がある。

0149

このような剤形を調製するための方法は、当業者に公知である(例えばREMINGTON'SPHARMACEUTICAL SCIENCES、前記を参照されたい)。典型的には、これらの剤形は、従来の薬学的な担体または賦形剤を含み、他の医学的薬剤、担体、補助物質、希釈剤、組織透過促進剤、および可溶化剤などをさらに含む場合がある。適切な賦形剤は、当技術分野において周知の方法によって、特定の剤形および投与経路に調整することができる(例えばREMINGTON'S PHARMACEUTICAL SCIENCES、前記を参照されたい)。

0150

適切な賦形剤の例には、ラクトースデキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプンアラビアゴム、リン酸カルシウム、アルギン酸塩トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、結晶セルロース、ポリビニルピロリドンセルロース、水、食塩水、シロップメチルセルロースエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびポリアクリル酸、例えばカーボポール、例えば、カーボポール941、カーボポール980、カーボポール981などが含まれるが、それに限定されるわけではない。剤形は、タルク、ステアリン酸マグネシウム、および鉱油などの滑沢剤湿潤剤乳化剤;懸濁化剤;ヒドロキシ安息香酸メチル、ヒドロキシ安息香酸エチル、およびヒドロキシ安息香酸プロピル(すなわちパラベン)などの保存剤;無機酸および有機酸および塩基などのpH調整剤;甘味剤;ならびに香味剤を追加的に含むことができる。剤形は、また、生分解性ポリマービーズ、デキストラン、ヒドロゲル、およびシクロデキストリン包接錯体を含む場合がある。

0151

経口投与について、治療的有効用量は、錠剤、カプセル剤、乳剤、懸濁剤、液剤、シロップ剤スプレー剤ロゼンジ、散剤、および徐放性製剤の形態であることができる。経口投与のための適切な賦形剤には、医薬品等級のマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム滑石、セルロース、グルコース、ゼラチン、スクロース、および炭酸マグネシウムなどが含まれる。

0152

治療的有効用量は、また、凍結乾燥された形態で提供することができる。このような剤形は、投与前に再構成するために、緩衝剤、例えば重炭酸塩を含む場合があり、または緩衝剤は、例えば水を用いて再構成するための凍結乾燥された剤形中に含まれる場合がある。凍結乾燥剤形は、適切な血管収縮薬、例えばエピネフリンをさらに含む場合がある。凍結乾燥剤形は、再構成された剤形を個体に直ちに投与できるように、任意で再構成のための緩衝液と組み合わせてパッケージされたシリンジ中に提供することができる。

0153

いくつかの態様では、本発明の薬学的組成物は、水性基剤を含む薬学的に許容される担体を含む。他の態様では、薬学的に許容される担体は、低粘度化合物を含む。場合によっては、低粘度化合物は、ゼラチンを含む。他の例では、低粘度化合物は、ヒドロゲルを含む。

0154

B.筋肉再生を促進し、筋肉の状態を予防または治療するための方法
本発明の別の局面では、それを必要とする対象において筋肉再生を促進するため、それを必要とする対象において筋肉量を増大させるため、または両方のための方法が、本明細書に提供される。いくつかの態様では、この方法は、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象に投与することを含む。いくつかの態様では、薬学的に許容される担体およびPGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを含む薬学的組成物が、対象に投与される。いくつかの態様では、PGE2化合物の治療的有効量が、対象に投与される。他の態様では、ミオトキシンの治療的有効量が、対象に投与される。特定の態様では、PGE2化合物およびミオトキシンの治療的有効量が、対象に投与される。

0155

本発明のなお別の局面では、それを必要とする対象における筋肉の状態を予防または治療するための方法が、本明細書に提供される。いくつかの態様では、この方法は、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを対象に投与することを含む。いくつかの態様では、薬学的に許容される担体およびPGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを含む薬学的組成物が、対象に投与される。いくつかの態様では、PGE2化合物の治療的有効量が、対象に投与される。他の態様では、ミオトキシンの治療的有効量が、対象に投与される。特定の態様では、PGE2化合物およびミオトキシンの治療的有効量が、対象に投与される。

0156

本発明のさらに別の局面では、それを必要とする対象における筋肉の状態を予防または治療するための方法が、本明細書に提供される。いくつかの態様では、この方法は、PGE2受容体アゴニストを対象に投与することを含む。他の態様では、この方法は、ミオトキシンを対象に投与することをさらに含む。いくつかの態様では、薬学的に許容される担体、PGE2受容体アゴニスト、および任意でミオトキシンを含む薬学的組成物が、対象に投与される。いくつかの態様では、PGE2受容体アゴニストの治療的有効量が、対象に投与される。他の態様では、ミオトキシンの治療的有効量が、対象に投与される。特定の態様では、PGE2受容体アゴニストおよびミオトキシンの治療的有効量が、対象に投与される。

0157

いくつかの態様では、この方法は、PGE2、PGE2のプロドラッグ(例えばNCAD受容体を標的化する神経カドヘリン(NCAD)と結合したPGE2)、PGE2受容体アゴニスト、PGE2の異化を弱める化合物、PGE2の阻害を中和する化合物、それらの誘導体、それらの類似体、およびそれらの組み合わせからなる群より選択されるPGE2化合物を投与することを含む。PGE2のプロドラッグは、例えば、投与もしくは筋肉再生の部位で、またはプロドラッグが筋肉細胞に曝露された場合に、薬理学的に活性なPGE2薬に代謝されることができる。いくつかの場合では、PGE2化合物は、PGE2受容体の会合およびシグナル伝達を保持するが、インターナリゼーションを防止し、長期活性をもたらし、分解経路に打ち勝つ、ビオチン化薬または他の修飾である。

0158

特定の態様では、投与されるPGE2化合物は、その安定性、活性、分解抵抗性、筋肉細胞への輸送を増加させる(例えば、細胞取り込みを促進する)、および/または筋肉細胞中の保持を増加させる(例えば、取り込み後に筋肉細胞からの分泌を低減する)、PGE2への1つまたは複数の修飾を含有するPGE2誘導体またはPGE2類似体である。

0159

非限定的に、本発明の方法による投与に適したPGE2誘導体およびPGE2類似体の例には、2,2-ジフルオロ-16-フェノキシ-PGE2化合物、2-デカルボキシ-2-ヒドロキシメチル-16-フルオロ-PGE2化合物、2-デカルボキシ-2-ヒドロキシメチル-11-デオキシ-PGE2化合物、19(R)-ヒドロキシPGE2、16,16-ジメチルPGE2、16,16-ジメチルPGE2 p-(p-アセトアミドベンズアミド)フェニルエステル、11-デオキシ-16,16-ジメチルPGE2(dmPGE2)、9-デオキシ-9-メチレン-16,16-ジメチルPGE2、9-デオキシ-9-メチレンPGE2、ブタプロスト、スルプロストン、エンプロスチル、PGE2セリノールアミド、PGE2メチルエステル、16-フェニルテトラノルPGE2、5-トランス-PGE2、15(S)-15-メチルPGE2、15(R)-15-メチルPGE2、およびPGE2-ビオチンまたはPGE2-PEG(ポリエチレングリコール)ヒドロゲルが含まれる。追加的なPGE2誘導体およびPGE2類似体は、例えば米国特許第5,409,911号に示されている。

0160

投与のためのPGE2誘導体およびPGE2類似体の追加的な非限定的な例には、PGE2のヒダントイン誘導体、すなわちヒドロキシシクロペンタノン環が複素環に置き換わっており、不飽和アルファ-アルケニル鎖がフェネチル鎖で置換されている、Zhao et al. (Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters, 17:6572-5 (2007))に記載されているより安定なPGE2類似体、Ungrin et al.(Mol. Pharmacol., 59: 1446-56 (2001))に記載されているPGE2類似体、Tanami et al.(Bioorg. Med. Chem. Lett., 8: 1507-10 (1998))に記載されているPGE2の13-デヒドロ誘導体、ならびに米国特許第8,546,603号および同第8,158,676号に記載されている置換シクロペンタンが含まれる。

0161

いくつかの態様では、PGE2受容体、例えば、EP1受容体、EP2受容体、EP3受容体、およびEP4受容体のアゴニストであるPGE2化合物が、投与される。PGE2受容体アゴニストの非限定的な例には、ONO-DI-004、ONO-AEl-259、ONO-AE-248、ONO-AE1-329、ONO-4819CD(Ono Pharmaceutical Co., Japan)、L-902688(Cayman Chemical)、CAY10598(Cayman Chemical)、およびCP-533536(Pfizer)が含まれる。追加的なPGE2受容体アゴニストは、例えば、米国特許第6,410,591号、同第6,610,719号、同第6,747,037号、同第7,696,235号、同第7,662,839号、同第7,652,063号、同第7622,475号、および同第7,608,637号に記載されている。

0162

特定の態様では、本発明の方法により投与されるPGE2受容体アゴニストは、式(I)の化合物、その誘導体、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、その立体異性体、またはそれらの組み合わせを含み、

式中、環Aは、置換C1-C10アルキルおよび置換C2-C10アルケニルからなる群より独立して選択される置換基R1およびR2を含む置換4〜6員シクロアルキル環または置換4〜6員シクロアルケニル環であり、環Aは、1つまたは複数の追加的な置換基をさらに含む。いくつかの態様では、環Aは、置換シクロペンチル環または置換シクロペンテニル環である。特定の態様では、環A上の1つまたは複数の追加的な置換基は、重水素、ヒドロキシ、アミノ、オキソ、C1-C6アルキル、およびハロゲンからなる群より選択される。場合によっては、環A上の1つまたは複数の追加的な置換基は、ヒドロキシまたはオキソである。いくつかの態様では、環Aは、一緒になって共有結合を形成してヘテロシクロアルキル環を形成する2つの追加的な置換基を有する。

0163

いくつかの態様では、環Aは、

からなる群より選択される。

0164

特定の態様では、環Aは、

からなる群より選択される。

0165

場合によっては、環Aは、

である。

0166

いくつかの態様では、R1は、置換C1-C10アルキルである。他の態様では、R1は、置換C2-C10アルケニルである。いくつかの態様では、R1は、重水素、ヒドロキシ、オキソ、C1-C6アルキル、-COOR3、およびハロゲンからなる群より選択され、その際、R3は、水素またはC1-C6アルキルである。

0167

いくつかの態様では、R1は、

からなる群より選択される。

0168

他の態様では、R1は、

からなる群より選択される。

0169

場合によっては、R1は、

である。

0170

いくつかの態様では、R2は、置換C1-C10アルキルである。他の態様では、R2は、置換C2-C10アルケニルである。いくつかの態様では、R2上の置換基は、重水素、ヒドロキシ、オキソ、C1-C6アルキル、-COOR3、およびハロゲンからなる群より選択され、その際、R3は、水素またはC1-C6アルキルである。

0171

いくつかの態様では、R2は、

からなる群より選択される。

0172

いくつかの態様では、R2は、

からなる群より選択される。

0173

場合によっては、R2は、

である。

0174

いくつかの態様では、式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、またはその立体異性体は、式(Ia)、式(Ib)、式(Ic)、もしくは式(Id)の化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、それらの溶媒和物、またはそれらの立体異性体である。

場合によっては、化合物は、式(Id)の化合物である。

0175

いくつかの態様では、本発明の方法により投与されるPGE2化合物は、PGE2を含む。他の態様では、投与されるPGE2化合物は、PGE2の誘導体を含む。場合によっては、誘導体は、16,16-ジメチルプロスタグランジンE2(dmPGE2)である。特定の態様では、投与されるPGE2化合物は、PGE2および/またはdmPGE2を含む。

0176

いくつかの態様では、投与されるPGE2化合物は、PGE2の異化を弱める化合物である。いくつかの場合では、PGE2の異化を弱める化合物は、15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ(15-PGDH)を不活性化もしくは遮断する、または15-PGDHによる異化のために細胞内部にPGE2を輸送するプロスタグランジントランスポーターを不活性化もしくは遮断する化合物、中和ペプチド、または中和抗体であることができる。プロスタグランジントランスポーターは、2310021C19Rik、MATR1、Matrin F/Q、OATP2A1、PGT、PHOAR2、SLC21A2、溶質担体有機陰イオントランスポーターファミリーメンバー2A1、およびSLCO2A1としても公知である。

0177

いくつかの態様では、本発明の方法により投与される組成物は、幹細胞誘導分子を含む場合がある。いくつかの場合では、幹細胞誘導分子は、本明細書記載のPGE2化合物である。本明細書に使用され得る幹細胞誘導分子の他の非限定的な例には、オキシトシン、ベータインテグリン活性化抗体、ラパマイシン、SetD7阻害剤、p38MAPK阻害剤(SB202190およびSB203580など)、ニューレグリン、神経成長因子(NGF)、Hif2アルファ阻害剤、塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)、線維芽細胞成長因子4(FGF4)、上皮成長因子(EGF)、インターロイキン-1α、インターロイキン-13、TNFα、LIF、IL6、インターフェロンガンマ、オンコスタチンM(OSM)、グレリン、およびアペリンが含まれる。

0178

いくつかの態様では、本発明の方法により投与されるミオトキシンは、麻酔薬、二価陽イオン、ヘビ毒、トカゲ毒、ハチ毒、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。適切な二価陽イオンには、Ba2+、Sr2+、Mg2+、Ca2+、Mn2+、Ni2+、Co2+、それらの塩、およびそれらの組み合わせが含まれるが、それに限定されるわけではない。いくつかの態様では、ヘビ毒またはトカゲ毒は、ノテキシン、カルジオトキシン、ブンガロトキシン、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。

0179

いくつかの態様では、麻酔薬は、アミノ-アミド型麻酔薬、アミノ-エステル型麻酔薬、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの場合では、麻酔薬は、穏やかなミオトキシンである。アミノ-アミド型麻酔薬の非限定的な例には、ブピバカイン、レボブピバカイン、アルチカイン、ロピバカイン、ブタニリカイン、カルチカイン、ジブカイン、エチドカイン、リドカイン、メピバカイン、プリロカイン、およびトリメカインが含まれる。いくつかの態様では、組成物は、アミノ-アミド型麻酔薬の組み合わせを含む。

0180

いくつかの態様では、麻酔薬は、アミノ-エステル型麻酔薬である。特定の態様では、アミノ-エステル型麻酔薬は、アミノ安息香酸エステル麻酔薬、安息香酸エステル麻酔薬、またはそれらの組み合わせである。アミノ安息香酸エステル麻酔薬の非限定的な例には、ベンゾカイン、ブタカイン、ブタンベン、クロロプロカイン、ジメトカイン、ルカイン、メプリルカイン、メタブテタミン、メタブトキシカイン、ニトラカイン、オルトカイン、プロポキシカイン、プロカイン、プロキシメタカイン、リソカイン、およびテトラカインが含まれる。安息香酸麻酔薬の非限定的な例には、アミロカイン、コカイン、シクロメチカイン、α-ユーカイン、β-ユーカイン、ヘキシルカイン、イソブカイン、およびピペロカインが含まれる。特定の態様では、組成物は、1種もしくは複数種のアミノ安息香酸エステル麻酔薬および/または1種もしくは複数種の安息香酸エステル麻酔薬の組み合わせを含む。

0181

穏やかな筋毒性作用を有し得る麻酔薬の他の非限定的な例には、ベンゾナテート、ジペロドン、ホモカイン、ホトカイン、ヒドロキシプロカイン、オキセタカイン、オキシブプロカイン、パラエトキシカイン、フェナカイン、ピリドカイン、プラモカイン、プリマカイン、プロカインアミド、プロパラカイン、ピロカイン、キニソカイン、トリカイン、およびトロパコカインが含まれる。

0182

いくつかの態様では、本発明の方法による投与のための組成物は、PGE2および/またはdmPGE2を含むPGE2化合物ならびに麻酔薬であるミオトキシン(例えば、ブピバカイン)を含む。特定の態様では、麻酔薬は、対象に投与されない。いくつかの態様では、麻酔薬でないミオトキシンが、対象に投与される。

0183

本明細書に提供される方法は、それを必要とする対象において筋肉の状態または疾患(例えば、筋損傷、筋傷害、または筋萎縮に関連する筋肉の状態または疾患)を予防または治療するために使用することができる。この方法は、筋肉の状態(例えば、筋損傷、筋傷害、または筋萎縮)を経験する可能性が高い対象に予防的処置を提供することができる。いくつかの態様では、対象は、筋肉を冒す二次症状が起こり得る状態または疾患を有することができる。他の態様では、対象は、筋肉の状態または疾患を処置するための外科的または治療的な手技または介入を受けたことがあり、本明細書に開示される方法は、再発または再燃を予防または阻害するために使用される。いくつかの態様では、対象は、筋肉を冒す本明細書記載の状態または疾患のうち任意の1つを有する。

0184

本明細書に使用される用語「処置」または「処置すること」は、疾患の重症度を低減するため、疾患進行を停止させるため、または疾患を取り除くために、疾患症状の発現前に、および/または状態もしくは疾患の臨床的出現もしくは他の出現後に、適切な形態の化合物および/または細胞を投与することを包含する。疾患「の予防」または疾患「を予防すること」という用語は、好ましくは状態または疾患に対する感受性が増大した対象において、状態または疾患の症状の発現を延長または遅延させることを含む。いくつかの態様では、対象を処置することにより、筋力および/または筋肉の協調運動に改善が生じる。

0185

本明細書に提供される方法は、それを必要とする対象における筋肉再生を促進するため、それを必要とする対象における筋肉量を増大させるため、または両方のために有用である場合がある。筋肉の再生は、筋肉幹細胞、衛星細胞、筋肉前駆細胞、およびそれらの任意の組み合わせから新しい筋線維を形成することを含む。この方法は、また、筋肉修復、維持、または両方を強化または増強するために有用である。さらに、筋肉再生を促進することにより、本明細書に提供される方法は、また、神経筋接合部の形成ならびに筋収縮機能および体積の回復を促進する。

0186

いくつかの態様では、本明細書に提供される方法は、PGE2化合物およびミオトキシンを含む組成物を筋肉または筋肉細胞にインビボで投与することを含む。他の態様では、本明細書に提供される方法は、PGE2化合物を含む第1の組成物を筋肉細胞にエクスビボで提供すること、および筋肉細胞を筋肉にインビボで投与することを含む。いくつかの場合では、第1の組成物は、ミオトキシンをさらに含む場合がある。他の場合では、筋肉細胞を筋肉にインビボで投与することは、ミオトキシンを筋肉にインビボで投与することをさらに含む。

0187

いくつかの態様では、本明細書に提供される方法は、老化細胞除去薬(senolytic drug)を投与することをさらに含む。老化細胞除去薬は、老化関連分泌表現型を生成する老化細胞の除去を誘導する薬物である。いくつかの場合では、老化細胞除去薬は、BCL-2、BCL‐XL、MDM2、p53、p21、セルピン(PAI-1&2)、HSP-90、PI3Kδ、AKT、HIF1アルファ、エフリン、またはそれらの組み合わせを伴う経路を標的化する薬物である。老化細胞除去薬の例には、ダサチニブ、アルベスピマイシン(alvespimycin)、ゲルダナマイシンタネスピマイシン;フィセチン、ABT-263、ABT-767、A1331852、およびA1155463が含まれる。いくつかの場合では、老化細胞除去薬の投与は、PGE2化合物およびミオトキシンを含む組成物を投与する前、途中、後、またはそれらの組み合わせである。

0188

本発明の方法にしたがって、本発明の組成物および薬学的組成物(例えば、PGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせを含む、またはPGE2受容体アゴニストおよび任意でミオトキシンを含む)は、筋肉の傷害、筋変性、筋損傷、筋萎縮、またはそれらの任意の組み合わせなどの筋肉の状態を経験している対象に投与することができる。場合によっては、筋肉の状態は、部分的または完全な除神経の結果である。筋萎縮は、筋肉量の減少、筋力低下、または両方を含むことができる。筋萎縮は、対象の任意の筋肉を冒す場合がある。いくつかの場合では、本明細書に提供される組成物、方法、およびキットを必要とする対象は、例えば、年齢、不活動、傷害、疾患、またはそれらの任意の組み合わせによる筋肉減少を示しているまたは経験している場合がある。

0189

いくつかの態様では、化合物は、筋肉細胞の増殖、筋肉細胞の分化、筋肉細胞の融合、またはそれらの任意の組み合わせを活性化することができる。いくつかの場合では、筋組織は、再生される場合がある。他の場合では、筋肉の機能(例えば、筋肉量、筋力、筋収縮、またはそれらの任意の組み合わせ)は、回復または強化される場合がある。いくつかの場合では、筋力低下および筋萎縮は、改善する場合がある。

0190

損傷した筋肉は、胸筋複合体(musculi pectoralis complex)、広背筋大円筋および肩甲下筋、腕橈骨筋二頭筋上腕筋方形回内筋円回内筋、橈側手根屈筋、尺側手根屈筋、浅指屈筋、深指屈筋、短母指屈筋、母指対立筋、母指内転筋(例えば、短母指外転筋、長母指外転筋)、短母指屈筋、腸腰筋、腰筋腹直筋、大腿直筋、大殿筋、中殿筋、内側ハムストリングス、腓腹筋、外側ハムストリングス、大腿四頭筋メカニズム、長内転筋、短内転筋、大内転筋、腓腹筋内側頭、腓腹筋外側頭ヒラメ筋後脛骨筋、前脛骨筋、長趾屈筋、短趾屈筋、長母趾屈筋、長母趾伸筋、手筋、腕筋、足筋、脚筋胸部筋肉、腹筋背筋臀部筋、肩の筋肉、頭頸部の筋肉、顔面筋、および眼筋咽頭筋などを含むが、それに限定されるわけではない、身体の任意の筋肉であることができる。場合によっては、筋肉は、短母指外転筋であり得る。

0191

筋肉再生を必要とする対象は、筋骨格傷害(例えば、骨折、ストレイン捻挫、急性傷害、およびオーバーユース傷害など)、肢または顔への外傷後損傷、スポーツ損傷、高齢者の骨折後、手の軟部組織傷害、筋萎縮(例えば、筋肉量の減少)、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)、ベッカー型筋ジストロフィー、福山型先天性筋ジストロフィー(FCMD)、肢帯型筋ジストロフィー(LGMD)、先天性筋ジストロフィー、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(FHMD)、筋強直性筋ジストロフィー、眼咽頭型筋ジストロフィー、遠位型筋ジストロフィー、エメリー-ドレイフス型筋ジストロフィー、先天性筋強直症筋強直性ジストロフィー、他の筋ジストロフィー、癌、末期腎疾患ESRD)、後天性免疫不全症候群(AIDS)、または慢性閉塞性肺疾患COPD)による悪液質などの筋消耗疾患、術後筋力低下、外傷後筋力低下、サルコペニア、不活動(例えば、筋肉廃用または不動)、尿道括約筋不全、尿道括約筋不全、および神経筋疾患などを有する場合がある。

0192

神経筋疾患の非限定的な例には、酸性マルターゼ欠損症、筋萎縮性側索硬化症、アンダーセン-タウィル症候群、ベッカー型筋ジストロフィー、ベッカー型先天性筋強直症、ベスレムミオパチー、球脊髄性筋萎縮症カルニチン欠損症、カルニチンパルミチルトランスフェラーゼ欠損症、セントラルコア病、中心核ミオパチー、シャルコー-マリー-トゥス病、先天性筋ジストロフィー、先天性筋無力症候群、先天性筋強直性ジストロフィー、コリ病脱分枝酵素欠損症、デジェリン-ソッタス病、皮膚筋炎、遠位型筋ジストロフィー、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、筋強直性ジストロフィー、エメリー-ドレイフス型筋ジストロフィー、内分泌性ミオパチー、オイレンベルク病、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー、遠位型脛骨筋ミオパチー、フリードライヒ運動失調症、福山型(Fukuyuma)先天性筋ジストロフィー、糖原病10型、糖原病11型、糖原病2型、糖原病3型、糖原病5型、糖原病7型、糖原病9型、ガワーズ-レイン遠位型ミオパチー、遺伝性封入体筋炎甲状腺機能亢進性のミオパチー、甲状腺機能低下性のミオパチー、封入体筋炎、遺伝性ミオパチー、インテグリン欠損先天性筋ジストロフィー、脊髄-延髄性筋萎縮、脊髄性筋萎縮、乳酸デヒドロゲナーゼ欠損症、ランバート-イートン筋無力症候群、マッカードル病、メロシン欠損型先天性筋ジストロフィー、筋肉の代謝疾患、ミトコンドリアミオパチー、三好遠位型ミオパチー、運動ニューロン疾患、筋-眼-脳病、重症筋無力症、ミオアデニル酸デアミナーゼ欠損症、筋原線維ミオパチー、筋ホスホリラーゼ欠損症、先天性筋緊張症、筋強直性筋ジストロフィー、筋細管ミオパチー、ネマリンミオパチー、埜中遠位型ミオパチー、眼咽頭型筋ジストロフィー、先天性パラミオトニアピアソン症候群、周期性四肢麻痺、ホスホフルクトキナーゼ欠損症、ホスホグリセリン酸キナーゼ欠損症、ホスホグリセリン酸ムターゼ欠損症、ホスホリラーゼ欠損症、多発性筋炎、ポンペ病、進行性外眼筋麻痺、脊髄性筋萎縮、ウルリッヒ型先天性筋ジストロフィー、ウェランダー型遠位型ミオパチー、およびZASP関連ミオパチーなどが含まれるが、それに限定されるわけではない。

0193

筋萎縮(例えば、筋消耗)は、例えば、通常の加齢(例えば、サルコペニア)、遺伝子異常(例えば、変異または一塩基多型)、栄養不足血行不良、ホルモン支援の低下、運動不足に起因する筋肉の廃用(例えば、床上安静ギプス包帯中の肢固定など)、外科的手技(例えば、外科的処置)、外傷(例えば、偶発性外傷)、傷害(例えば、偶発性傷害)、加齢、筋肉を支配する神経の損傷、灰白髄炎、筋萎縮性側索硬化症(ALSまたはルー・ゲーリック病)、心不全肝疾患、糖尿病、肥満メタボリックシンドローム脱髄疾患(例えば、多発性硬化症、シャルコー-マリー-トゥス病、ペリツェウス-メルツバッハ病、脳脊髄炎視神経脊髄炎副腎白質ジストロフィー、およびギラン-バレー症候群)、除神経、疲労、運動誘発性の筋肉疲労フレイル、神経筋疾患、衰弱、ならびに慢性疼痛などが原因で引き起こされる可能性があり、またはそれらに関連していることができる。

0194

特定の態様では、予防または治療される筋肉の状態または疾患は、外傷(例えば、急性筋外傷、急性神経外傷)、急性筋傷害、急性神経傷害、慢性神経傷害、手の軟部組織傷害、手根管症候群(CTS)、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)、ベッカー型筋ジストロフィー、肢帯型筋ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、遠位型筋ジストロフィー(DD)、遺伝性ミオパチー、筋強直性筋ジストロフィー(MDD)、ミトコンドリアミオパチー、筋細管ミオパチー(MM)、重症筋無力症(MG)、うっ血性心不全、周期性四肢麻痺、多発性筋炎、横紋筋融解、皮膚筋炎、癌悪液質、AIDS悪液質、心臓悪液質、ストレス誘発性尿失禁、サルコペニア、脊髄性筋萎縮、肛門括約筋機能障害、ベル麻痺、腱板損傷、脊髄損傷、人工股関節置換、人工膝開節置換、手首の骨折、糖尿病性ニューロパチー、胃食道逆流症(GERD)、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)、骨盤底障害(例えば、腹圧性尿失禁、過活動膀胱/切迫性尿失禁、混合性尿失禁、骨盤臓器脱、大便失禁)、筋骨格障害(例えば、手の機能障害、母指機能障害、足の機能障害)、足底筋膜炎、下垂足、廃用誘発性筋萎縮、眼瞼機能障害(例えば、眼瞼の垂れ下がり、瞬目障害、眼瞼内反、眼瞼外反)、斜視、眼振、および老視からなる群より選択される。場合によっては、対象は、筋消耗を伴うまたは伴わない尺骨神経絞扼を(例えば、肘部に)有する。適切な状態の追加的な例には、神経再支配後に回復しない神経傷害または直接の外傷後の顔または手の萎縮および筋機能障害;グレーブス病、外傷、および進行性外眼筋麻痺に見られる眼球運動不能および複視を引き起こす外眼筋傷害;ならびに尿失禁および大便失禁を含む、少数の細胞の局所移植により再生できる、小さい孤立した筋肉に影響する筋障害が含まれる場合がある。

0195

いくつかの態様では、対象は、外傷を受けたことがある。他の態様では、治療されている筋肉の状態は、外傷である。特定の態様では、外傷は、鈍的外傷または挫傷を含む。場合によっては、外傷は、肢(例えば、腕、脚、手、足、指)への鈍的外傷または挫傷を含む。いくつかの態様では、外傷は偶発性である。いくつかの態様では、PGE2化合物(例えば、PGE2受容体アゴニスト)は、外傷が起こった直後に投与される。いくつかの態様では、PGE2化合物(例えば、PGE2受容体アゴニスト)とミオトキシンとの組み合わせは、外傷が起こった直後に投与される。いくつかの態様では、PGE2化合物(例えば、PGE2受容体アゴニスト)およびミオトキシンは、対象に同時投与される。いくつかの態様では、PGE2化合物またはPGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせは、外傷の発生後、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、または60分以内に投与される。他の態様では、PGE2化合物またはPGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせは、外傷の発生の約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、または24時間以内に投与される。PGE2化合物(例えば、PGE2受容体アゴニスト)またはPGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせは、外傷の発生に次いで、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上の回数投与することができる。

0196

いくつかの態様では、本発明の方法により(例えば、筋肉の状態もしくは疾患のために、または予防的に)処置される対象は、外科的手技(例えば、外科的処置)を受ける。いくつかの態様では、外科的手技は、神経傷害の予防、低減、または修復のためである。非限定的な例として、神経傷害(例えば、外科的に処置される)は、末梢神経傷害であることができる。場合によっては、本発明の方法により(例えば、筋肉の状態または疾患について)処置されるまたは予防的処置を与えられる対象は、手根管開放手技を受ける。いくつかの態様では、外科的手技は、筋肉を切離すること、筋肉を修復すること、または両方を含む。非限定的な例として、PGE2化合物(例えば、PGE2受容体アゴニスト)、またはPGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせは、帝王切開、人工股関節置換、または人工膝開節置換と一緒に投与することができる(例えば、PGE2化合物、またはPGE2化合物とミオトキシンとの組み合わせは、帝王切開、人工股関節置換、または人工膝開節置換が行われるのと同時に投与することができる)。いくつかの態様では、本発明の方法は、術後の回復を強化する。本発明の方法は、また、小さい筋肉の機能、小さい筋肉の筋力、または両方(例えば、手、顔、眼咽頭筋)を強化するために使用することができる。外科的手技と一緒に使用する場合、本発明の方法は、外科手術の前に、外科手術の途中に、外科手術の後に、またはそれらの任意の組み合わせで行うことができる。いくつかの態様では、PGE2化合物(例えば、PGE2受容体アゴニスト)だけが、投与される(例えば、外科的手技の前に、同時に、または後に)。特定の態様では、麻酔薬は送達されない。非限定的な例として、場合によっては、本発明の方法は、マーカインの投与の必要性を取り除く場合がある。

0197

組成物および薬学的組成物(例えば、PGE2化合物およびミオトキシンを含む、またはPGE2受容体アゴニストおよび任意でミオトキシンを含む)は、局所、経口、腹腔内、筋肉内、動脈内、皮内、皮下、静脈内、頭蓋内、クモ膜下腔内、脊髄内病巣内、鼻腔内、脳室内に、吸入によりおよび/または心臓内注射により投与することができる。組成物は、短期的レジメン(例えば、単回もしくは間欠投与)または長期的レジメン(例えば、連続投与)により投与することができる。

0198

PGE2化合物(例えば、PGE2受容体アゴニスト)とミオトキシンとの組み合わせが投与される場合、PGE2化合物およびミオトキシンは、同時または順次に投与することができる。PGE2化合物およびミオトキシンが、順次に投与される場合、PGE2化合物を最初に投与し、次いでミオトキシンを投与するか、またはその逆であってよい。いくつかの態様では、順次投与の順序は、交互であるか、またはさもなければ処置の間で変動する(例えば、1つの処置の間に、PGE2化合物が最初に投与され、ミオトキシンの投与が続き、次に後続の処置の間にミオトキシンが最初に投与され、PGE2化合物が続く)。

0199

PGE2化合物(例えば、PGE2受容体アゴニスト)およびミオトキシンが順次投与される場合、化合物の投与は、ある長さの時間だけ離れていてもよい。いくつかの場合では、化合物の投与は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60分、またはそれ以上だけ離れている。他の場合では、化合物の投与は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24時間、またはそれ以上だけ離れている。他の場合では、化合物の投与は、約1、2、3、4、5、6、7日、またはそれ以上だけ離れている。

0200

いくつかの態様では、PGE2化合物(例えば、PGE2受容体アゴニスト)、ミオトキシン、または両方の用量は、標的となる筋肉のサイズを基に決定される。非限定的な例として、標的となる筋肉が短母指外転筋(例えば、およそ平均的なサイズの短母指外転筋)である場合、用量は、約10μgのPGE2化合物(例えば、PGE2受容体アゴニスト)、ミオトキシン、または両方を含むことができる。他の非限定的な例として、用量は、筋組織1kgあたり約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、25、40、45、50mg、またはそれ以上のPGE2化合物(例えば、PGE2受容体アゴニスト)、ミオトキシン、または両方を含むことができる。

0201

他の態様では、PGE2化合物(例えば、PGE2受容体アゴニスト)、ミオトキシン、または両方の用量は、対象の体重に基づく。特定の態様では、PGE2化合物(例えば、PGE2受容体アゴニスト)、ミオトキシン、または両方の用量は、対象の体重1kgあたり約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、25、40、45、50mg、またはそれ以上である。

0202

いくつかの態様では、対象は、また、対象に対して自家または同種のいずれかである、単離された(または単離および精製された)筋肉細胞の集団を投与される。細胞は、当業者に公知の任意の方法により単離、精製、または両方を行うことができる。細胞は、筋肉細胞の同種集団または不均一集団であることができる。

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