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課題・解決手段
本願は、データ伝送方法及びデータ伝送装置を提供する。本方法は、少なくとも2つの送信対象データパケットに対して多元接続を実行するのに用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスをユーザ機器が取得する段階と、少なくとも2つのデータパケットを、対応するシグネチャシーケンスをそれぞれ用いて処理し、少なくとも2つの伝送シーケンスを取得する段階と、少なくとも2つの伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースでネットワークデバイスに送信する段階とを含む。ユーザ機器により送信される少なくとも2つの伝送シーケンスを受信した後に、ネットワークデバイスは、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得し、各シグネチャシーケンスに基づいて、対応する伝送シーケンスを別々に検出し、少なくとも2つのデータパケットを取得する。ユーザ機器は、同じスロットの同じ時間−周波数リソースで複数のデータパケットを伝送することができるので、時間−周波数リソースの利用率を向上させ、パケットキューイング時間を短縮し、データ伝送効率を向上させることができる。
概要
背景
無線通信の物理層におけるコア技術の1つとして、多元接続により、無線基地局は複数のユーザ機器(User Equipment、UE)を区別して、これらのUEにサービスを提供し、UE間の干渉(multiple access interference)を低減することが可能になる。通常、簡単な直交多元接続モードが、無線通信システムに用いられる。具体的には、複数のユーザが、異なる次元に直交的に分割(周波数分割、時分割、及び符号分割など)されたリソースを用いてシステムにアクセスする。例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムに用いられる直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)技術が、直交多元接続モードの1つである。
LTEシステムの場合、OFDMAシステムの設計(例えば、URLLCサービス)では、システムの時間−周波数リソース全体がいくつかの部分に分割される。これらの部分は、互いに直交する時間−周波数リソース範囲である。アップリンクデータを伝送する必要がある場合、OFDMAのユーザ機器は、スケジューリング、半永続的スケジューリング、又はグラントフリー伝送などの方式で、対応する時間−周波数リソース部分をデータパケットごとに選択して、データ伝送を実行してよい。
しかしながら、OFDMA伝送の仕組みがデータを伝送するのに用いられる場合、OFDMA技術では、システムへのアクセスを許可されたユーザの人数が直交リソースの数量に正比例するので、直交リソースの数量は直交性要件によって制限される。したがって、来たる5G時代の継続的な広域カバレッジ、高容量ホットスポット、同時多数接続、及び低遅延アクセスなどのサービス要件を満たすことができない。
概要
本願は、データ伝送方法及びデータ伝送装置を提供する。本方法は、少なくとも2つの送信対象データパケットに対して多元接続を実行するのに用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスをユーザ機器が取得する段階と、少なくとも2つのデータパケットを、対応するシグネチャシーケンスをそれぞれ用いて処理し、少なくとも2つの伝送シーケンスを取得する段階と、少なくとも2つの伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースでネットワークデバイスに送信する段階とを含む。ユーザ機器により送信される少なくとも2つの伝送シーケンスを受信した後に、ネットワークデバイスは、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得し、各シグネチャシーケンスに基づいて、対応する伝送シーケンスを別々に検出し、少なくとも2つのデータパケットを取得する。ユーザ機器は、同じスロットの同じ時間−周波数リソースで複数のデータパケットを伝送することができるので、時間−周波数リソースの利用率を向上させ、パケットキューイング時間を短縮し、データ伝送効率を向上させることができる。
目的
本願は、来たる5G時代の継続的な広域カバレッジ、高容量ホットスポット、同時多数接続、及び低遅延アクセスなどのサービス要件を満たすために、データ伝送方法及びデータ伝送装置を提供する
効果
実績
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請求項1
データ伝送方法であって、少なくとも2つの送信対象データパケットに対して多元接続を実行するのに用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスをユーザ機器が取得する段階と、前記少なくとも2つのデータパケットを、対応するシグネチャシーケンスをそれぞれ用いて前記ユーザ機器が処理し、少なくとも2つの伝送シーケンスを取得する段階と、前記少なくとも2つの伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースでネットワークデバイスに前記ユーザ機器が送信する段階とを備える方法。
請求項2
少なくとも2つの送信対象データパケットに対して多元接続を実行するのに用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスをユーザ機器が前記取得する段階は、前記データパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスから前記ユーザ機器が選択する段階を有する、請求項1に記載の方法。
請求項3
前記方法はさらに、前記ユーザ機器がパイロットを前記ネットワークデバイスに送信する段階を備え、前記パイロットに関する情報が、前記少なくとも2つのデータパケットに対する多元接続を実行するために前記ユーザ機器により用いられる前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる、請求項2に記載の方法。
請求項4
請求項5
少なくとも2つの送信対象データパケットに対して多元接続を実行するのに用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスをユーザ機器が前記取得する段階は、前記ユーザ機器がスケジューリング情報を前記ネットワークデバイスに送信する段階であって、前記スケジューリング情報は、前記ユーザ機器がデータをアップロードする必要があることを示すのと、前記ユーザ機器により送信されるデータ量を示すのとに用いられる、段階と、前記ネットワークデバイスにより返信されるスケジューリング確認応答メッセージを前記ユーザ機器が受信する段階と、前記スケジューリング確認応答メッセージに基づいて、前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを前記ユーザ機器が決定する段階とを有する、請求項1に記載の方法。
請求項6
前記少なくとも2つのデータパケットは、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの最初に伝送されるパケット、又は、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケット、又は、第1のデータパケットの再伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケットを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
請求項7
データ伝送方法であって、ユーザ機器により送信される少なくとも2つの伝送シーケンスをネットワークデバイスが受信する段階と、前記少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するために前記ユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを前記ネットワークデバイスが取得する段階と、各シグネチャシーケンスに基づいて、対応する伝送シーケンスを前記ネットワークデバイスが別々に検出し、少なくとも2つのデータパケットを取得する段階とを備える方法。
請求項8
前記少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するために前記ユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを前記ネットワークデバイスが前記取得する段階は、前記ユーザ機器により送信されるパイロットを前記ネットワークデバイスが受信し、前記パイロットに基づいて、前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得する段階を有し、前記パイロットに関する情報が、前記少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するために前記ユーザ機器により用いられる前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる、請求項7に記載の方法。
請求項9
前記少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するために前記ユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを前記ネットワークデバイスが前記取得する段階は、制御チャネルを介して前記ユーザ機器により送信され、且つ前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる制御情報を前記ネットワークデバイスが受信し、前記制御情報に基づいて前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得する段階を有する、請求項7に記載の方法。
請求項10
ユーザ機器により送信される少なくとも2つの伝送シーケンスをネットワークデバイスが前記受信する段階の前に、前記方法はさらに、前記ユーザ機器により送信されるスケジューリング情報を前記ネットワークデバイスが受信する段階であって、前記スケジューリング情報は、前記ユーザ機器がデータをアップロードする必要があることを示すのと、前記ユーザ機器により送信されるデータ量を示すのとに用いられる、段階と、前記スケジューリング情報に基づいて、前記ネットワークデバイスが前記ユーザ機器用の帯域幅をスケジューリングし、前記データ量で示されるデータパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスから選択する段階と、前記ネットワークデバイスがスケジューリング確認応答メッセージを前記ユーザ機器に返信する段階であって、前記スケジューリング確認応答メッセージは、前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる、段階とを備える、請求項7に記載の方法。
請求項11
前記少なくとも2つのデータパケットは、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの最初に伝送されるパケット、又は、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケット、又は、第1のデータパケットの再伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケットを含む、請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。
請求項12
データ伝送装置であって、少なくとも2つの送信対象データパケットに対して多元接続を実行するのに用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得するように構成された処理モジュールであって、前記処理モジュールはさらに、前記少なくとも2つのデータパケットを、対応するシグネチャシーケンスをそれぞれ用いて処理し、少なくとも2つの伝送シーケンスを取得するように構成される、処理モジュールと、前記少なくとも2つの伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースでネットワークデバイスに送信するように構成された送信モジュールとを備える装置。
請求項13
前記処理モジュールは具体的に、前記データパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスから選択するように構成される、請求項12に記載の装置。
請求項14
前記送信モジュールはさらに、パイロットを前記ネットワークデバイスに送信するように構成され、前記パイロットに関する情報が、前記少なくとも2つのデータパケットに対して多元接続を実行するために前記ユーザ機器により用いられる前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる、請求項13に記載の装置。
請求項15
前記送信モジュールはさらに、前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる制御情報を、制御チャネルを介して前記ネットワークデバイスに送信するように構成される、請求項12に記載の装置。
請求項16
前記装置はさらに受信モジュールを備え、前記送信モジュールは具体的に、スケジューリング情報を前記ネットワークデバイスに送信するように構成され、前記スケジューリング情報は、前記ユーザ機器がデータをアップロードする必要があることを示すのと、前記ユーザ機器により送信されるデータ量を示すのとに用いられ、前記受信モジュールは、前記ネットワークデバイスにより返信されるスケジューリング確認応答メッセージを受信するように構成され、前記処理モジュールは、前記スケジューリング確認応答メッセージに基づいて、前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを決定するように構成される、請求項12に記載の装置。
請求項17
前記少なくとも2つのデータパケットは、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの最初に伝送されるパケット、又は、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケット、又は、第1のデータパケットの再伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケットを含む、請求項12から16のいずれか一項に記載の装置。
請求項18
データ伝送装置であって、ユーザ機器により送信される少なくとも2つの伝送シーケンスを受信するように構成された受信モジュールと、前記少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するために前記ユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得するように構成された処理モジュールであって、前記処理モジュールはさらに、各シグネチャシーケンスに基づいて、対応する伝送シーケンスを別々に検出し、少なくとも2つのデータパケットを取得するように構成される、処理モジュールとを備える装置。
請求項19
前記受信モジュールはさらに、前記ユーザ機器により送信されるパイロットを受信するように構成され、前記処理モジュールはさらに、前記パイロットに基づいて、前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得するように構成され、前記パイロットに関する情報が、前記少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するために前記ユーザ機器により用いられる前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる、請求項18に記載の装置。
請求項20
前記受信モジュールはさらに、制御チャネルを介して前記ユーザ機器により送信され、且つ前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる制御情報を受信するように構成され、前記処理モジュールはさらに、前記制御情報に基づいて前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得するように構成される、請求項18に記載の装置。
請求項21
前記装置はさらに送信モジュールを備え、前記受信モジュールはさらに、前記ユーザ機器により送信されるスケジューリング情報を受信するように構成され、前記スケジューリング情報は、前記ユーザ機器がデータをアップロードする必要があることを示すのと、前記ユーザ機器により送信されるデータ量を示すのとに用いられ、前記処理モジュールはさらに、前記スケジューリング情報に基づいて、前記ユーザ機器用の帯域幅をスケジューリングし、前記データ量で示されるデータパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスから選択するように構成され、前記送信モジュールは、スケジューリング確認応答メッセージを前記ユーザ機器に返信するように構成され、前記スケジューリング確認応答メッセージは、前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる、請求項18に記載の装置。
請求項22
前記少なくとも2つのデータパケットは、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの最初に伝送されるパケット、又は、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケット、又は、第1のデータパケットの再伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケットを含む、請求項18から21のいずれか一項に記載の装置。
請求項23
少なくとも2つの送信対象データパケットに対して多元接続を実行するのに用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得し、前記少なくとも2つのデータパケットを、対応するシグネチャシーケンスをそれぞれ用いて処理し、少なくとも2つの伝送シーケンスを取得するように構成されたプロセッサと、前記少なくとも2つの伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースでネットワークデバイスに送信するように構成された送信機とを備えるユーザ機器。
請求項24
前記プロセッサは具体的に、前記データパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスから選択するように構成される、請求項23に記載のユーザ機器。
請求項25
前記送信機はさらに、パイロットを前記ネットワークデバイスに送信するように構成され、前記パイロットに関する情報が、前記少なくとも2つのデータパケットに対して多元接続を実行するために前記ユーザ機器により用いられる前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる、請求項24に記載のユーザ機器。
請求項26
前記送信機はさらに、前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる制御情報を、制御チャネルを介して前記ネットワークデバイスに送信するように構成される、請求項24に記載のユーザ機器。
請求項27
前記ユーザ機器はさらに受信機を備え、前記送信機は具体的に、スケジューリング情報を前記ネットワークデバイスに送信するように構成され、前記スケジューリング情報は、前記ユーザ機器がデータをアップロードする必要があることを示すのと、前記ユーザ機器により送信されるデータ量を示すのとに用いられ、前記受信機は、前記ネットワークデバイスにより返信されるスケジューリング確認応答メッセージを受信するように構成され、前記プロセッサは、前記スケジューリング確認応答メッセージに基づいて、前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを決定するように構成される、請求項23に記載のユーザ機器。
請求項28
前記少なくとも2つのデータパケットは、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの最初に伝送されるパケット、又は、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケット、又は、第1のデータパケットの再伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケットを含む、請求項23から27のいずれか一項に記載のユーザ機器。
請求項29
請求項30
ユーザ機器により送信される少なくとも2つの伝送シーケンスを受信するように構成された受信機と、前記少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するために前記ユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得し、各シグネチャシーケンスに基づいて、対応する伝送シーケンスを別々に検出し、少なくとも2つのデータパケットを取得するように構成されたプロセッサとを備えるネットワークデバイス。
請求項31
前記受信機はさらに、前記ユーザ機器により送信されるパイロットを受信するように構成され、前記プロセッサはさらに、前記パイロットに基づいて、前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得するように構成され、前記パイロットに関する情報が、前記少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するために前記ユーザ機器により用いられる前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる、請求項30に記載のネットワークデバイス。
請求項32
前記受信機はさらに、制御チャネルを介して前記ユーザ機器により送信され、且つ前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる制御情報を受信するように構成され、前記プロセッサはさらに、前記制御情報に基づいて前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得するように構成される、請求項30に記載のネットワークデバイス。
請求項33
前記ネットワークデバイスはさらに送信機を備え、前記受信機はさらに、前記ユーザ機器により送信されるスケジューリング情報を受信するように構成され、前記スケジューリング情報は、前記ユーザ機器がデータをアップロードする必要があることを示すのと、前記ユーザ機器により送信されるデータ量を示すのとに用いられ、前記プロセッサはさらに、前記スケジューリング情報に基づいて、前記ユーザ機器用の帯域幅をスケジューリングし、前記データ量で示されるデータパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスから選択するように構成され、前記送信機は、スケジューリング確認応答メッセージを前記ユーザ機器に返信するように構成され、前記スケジューリング確認応答メッセージは、前記少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる、請求項30に記載のネットワークデバイス。
請求項34
前記少なくとも2つのデータパケットは、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの最初に伝送されるパケット、又は、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケット、又は、第1のデータパケットの再伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケットを含む、請求項30から33のいずれか一項に記載のネットワークデバイス。
請求項35
前記ネットワークデバイスはさらに、前記プロセッサにより実行される実行命令を格納するように構成されたメモリを備える、請求項30から34のいずれか一項に記載のネットワークデバイス。
請求項36
請求項37
可読記憶媒体と実行可能命令とを備える記憶媒体であって、前記実行可能命令は、請求項7から11のいずれか一項に記載のデータ伝送方法を実施するのに用いられる、記憶媒体。
請求項38
プログラム製品であって、前記プログラム製品は実行命令を含み、前記実行命令は、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法を実行するためにユーザ機器により用いられる、プログラム製品。
請求項39
プログラム製品であって、前記プログラム製品は実行命令を含み、前記実行命令は、請求項7から11のいずれか一項に記載の方法を実行するためにネットワークデバイスにより用いられる、プログラム製品。
技術分野
0001
本願は、2017年1月24日に中国特許庁に出願された「データ伝送方法及びデータ伝送装置(DATA TRANSMISSION METHODANDAPPARATUS)」と題する中国特許出願第201710060332.2号に基づく優先権を主張するものであり、当該特許出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
0002
本願は、通信技術に関するものであり、具体的には、データ伝送方法及びデータ伝送装置に関するものである。
背景技術
0003
無線通信の物理層におけるコア技術の1つとして、多元接続により、無線基地局は複数のユーザ機器(User Equipment、UE)を区別して、これらのUEにサービスを提供し、UE間の干渉(multiple access interference)を低減することが可能になる。通常、簡単な直交多元接続モードが、無線通信システムに用いられる。具体的には、複数のユーザが、異なる次元に直交的に分割(周波数分割、時分割、及び符号分割など)されたリソースを用いてシステムにアクセスする。例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムに用いられる直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)技術が、直交多元接続モードの1つである。
0004
LTEシステムの場合、OFDMAシステムの設計(例えば、URLLCサービス)では、システムの時間−周波数リソース全体がいくつかの部分に分割される。これらの部分は、互いに直交する時間−周波数リソース範囲である。アップリンクデータを伝送する必要がある場合、OFDMAのユーザ機器は、スケジューリング、半永続的スケジューリング、又はグラントフリー伝送などの方式で、対応する時間−周波数リソース部分をデータパケットごとに選択して、データ伝送を実行してよい。
0005
しかしながら、OFDMA伝送の仕組みがデータを伝送するのに用いられる場合、OFDMA技術では、システムへのアクセスを許可されたユーザの人数が直交リソースの数量に正比例するので、直交リソースの数量は直交性要件によって制限される。したがって、来たる5G時代の継続的な広域カバレッジ、高容量ホットスポット、同時多数接続、及び低遅延アクセスなどのサービス要件を満たすことができない。
0006
本願は、来たる5G時代の継続的な広域カバレッジ、高容量ホットスポット、同時多数接続、及び低遅延アクセスなどのサービス要件を満たすために、データ伝送方法及びデータ伝送装置を提供する。
0007
本願の第1の態様によれば、データ伝送方法が提供され、本方法は、少なくとも2つの送信対象データパケットに対して多元接続を実行するのに用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスをユーザ機器が取得する段階と、少なくとも2つのデータパケットを、対応するシグネチャシーケンスをそれぞれ用いてユーザ機器が処理し、少なくとも2つの伝送シーケンスを取得する段階と、少なくとも2つの伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースでネットワークデバイスにユーザ機器が送信する段階とを含む。
0008
この解決手段では、送信デバイスが、異なるシグネチャシーケンスをそれぞれ用いて、複数のデータパケットに対して多元接続処理を実行して、複数の伝送シーケンスを取得し、複数の伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースでネットワークデバイスに送信する。ネットワークデバイスは、異なるシグネチャシーケンスを用いて受信状態検出を実行し、データパケットを取得してよい。このようにして、時間−周波数リソースの利用率を向上させることができ、パケットキューイング時間が短縮され、伝送効率が向上する。
0009
一実施例では、少なくとも2つの送信対象データパケットに対して多元接続を実行するのに用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスをユーザ機器が取得する段階は、データパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスからユーザ機器が選択する段階を含む。
0010
別の実施例では、少なくとも2つの送信対象データパケットに対して多元接続を実行するのに用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスをユーザ機器が取得する段階は、ユーザ機器がスケジューリング情報をネットワークデバイスに送信する段階であって、スケジューリング情報は、ユーザ機器がデータをアップロードする必要があることを示すのと、ユーザ機器により送信されるデータ量を示すのとに用いられる、段階と、ネットワークデバイスにより返信されるスケジューリング確認応答メッセージをユーザ機器が受信する段階と、スケジューリング確認応答メッセージに基づいて、少なくとも2つのシグネチャシーケンスをユーザ機器が決定する段階とを含む。
0011
前述の解決手段では、ユーザ機器により取得され、且つ送信対象データパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスは、利用可能なシーケンスからユーザ機器により選択されてもよく、又は、ユーザ機器により送信されるデータ量に基づいてネットワークデバイスにより選択され、次いでユーザ機器に通知されてもよい。ネットワークデバイスは、簡単なインジケーションを与えるだけでよく、ユーザ機器は、インジケーションとシーケンスとの間の対応関係に基づいて、用いられる特定のシグネチャシーケンスを決定してよい。このことは、この解決手段において限定されるものではない。
0012
任意選択的に、本方法はさらに、ユーザ機器がパイロットをネットワークデバイスに送信する段階を含み、パイロットに関する情報が、少なくとも2つのデータパケットに対して多元接続を実行するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる。
0014
前述の解決手段では、多元接続用のシグネチャシーケンスを選択した後に、ユーザ機器は、シグネチャシーケンスをネットワークデバイスに通知する必要があり、その結果、ネットワークデバイスは、シグネチャシーケンスを用いて受信状態検出を実行し、データパケットを取得することができる。具体的には、シグネチャシーケンスは、パイロットに関する情報又は制御チャネルを介して伝送される制御情報を用いて、ネットワークデバイスに通知され得る。あるいは、ネットワークデバイスは、別の方式でシグネチャシーケンスを通知されてもよい。このことは、この解決手段において限定されるものではない。
0015
任意選択的に、少なくとも2つのデータパケットは、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの最初に伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの再伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケットを含む。
0016
前述の解決手段では、同じ時間−周波数リソースでユーザ機器により送信される複数のデータパケットが、全てのデータパケットのうち最初に伝送されるパケットであってもよく、又は一部のデータパケットのうち最初に伝送されるパケット及び他のデータパケットのうち再伝送されるパケットであってもよく、又は全てがこれらのデータパケットのうち再伝送されるパケットであってもよく、各データパケットの再伝送数量が互いに異なってもよい。このことは、本願において限定されるものではない。
0017
本願の第2の態様によれば、データ伝送方法が提供され、本方法は、ユーザ機器により送信される少なくとも2つの伝送シーケンスをネットワークデバイスが受信する段階と、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスをネットワークデバイスが取得する段階と、各シグネチャシーケンスに基づいて、対応する伝送シーケンスをネットワークデバイスが別々に検出し、少なくとも2つのデータパケットを取得する段階とを含む。
0018
この解決手段では、ユーザ機器により送信される少なくとも2つの伝送シーケンスを受信した後に、ネットワークデバイスは、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得し、各シグネチャシーケンスに基づいて、対応する伝送シーケンスを別々に検出し、少なくとも2つのデータパケットを取得する。ユーザ機器は、同じスロットの同じ時間−周波数リソースで複数のデータパケットを伝送することができるので、時間−周波数リソースの利用率を向上させ、パケットキューイング時間を短縮し、データ伝送効率を向上させることができる。
0019
一実施例では、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスをネットワークデバイスが取得する段階は、ユーザ機器により送信されるパイロットをネットワークデバイスが受信し、パイロットに基づいて、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得する段階を含み、パイロットに関する情報が、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる。
0020
任意選択的に、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスをネットワークデバイスが取得する段階は、制御チャネルを介してユーザ機器により送信され、且つ少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる制御情報をネットワークデバイスが受信し、制御情報に基づいて少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得する段階を含む。
0021
任意選択的に、ユーザ機器により送信される少なくとも2つの伝送シーケンスをネットワークデバイスが受信する段階の前に、本方法はさらに、ユーザ機器により送信されるスケジューリング情報をネットワークデバイスが受信する段階であって、スケジューリング情報は、ユーザ機器がデータをアップロードする必要があることを示すのと、ユーザ機器により送信されるデータ量を示すのとに用いられる、段階と、スケジューリング情報に基づいて、ネットワークデバイスがユーザ機器用の帯域幅をスケジューリングし、データ量で示されるデータパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスから選択する段階と、ネットワークデバイスがスケジューリング確認応答メッセージをユーザ機器に返信する段階であって、スケジューリング確認応答メッセージは、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる、段階とを含む。
0022
前述のいくつかの解決手段から分かることは、多元接続を実行するためにユーザ機器により用いられる複数のシグネチャシーケンスが、ユーザ機器により選択されてもよく、又はユーザ機器のデータ量に基づいてネットワークデバイスにより選択され、ユーザ機器に通知されてもよいということである。このことは、この解決手段において限定されるものではない。
0023
任意選択的に、少なくとも2つのデータパケットは、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの最初に伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの再伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケットを含む。
0024
この解決手段では、同じ時間−周波数リソースでユーザ機器により送信され、ネットワークデバイスにより受信される複数のデータパケットが、全てのデータパケットのうち最初に伝送されるパケットであってもよく、又は一部のデータパケットのうち最初に伝送されるパケット及び他のデータパケットのうち再伝送されるパケットであってもよく、又は全てがこれらのデータパケットのうち再伝送されるパケットであってもよく、各データパケットの再伝送数量が互いに異なってもよい。このことは、本願において限定されるものではない。
0025
本願の第3の態様によれば、データ伝送装置が提供され、本装置は、少なくとも2つの送信対象データパケットに対して多元接続を実行するのに用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得するように構成された処理モジュールであって、処理モジュールはさらに、少なくとも2つのデータパケットを、対応するシグネチャシーケンスをそれぞれ用いて処理し、少なくとも2つの伝送シーケンスを取得するように構成される、処理モジュールと、少なくとも2つの伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースでネットワークデバイスに送信するように構成された送信モジュールとを含む。
0026
一実施例では、処理モジュールは具体的に、データパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスから選択するように構成される。
0027
別の実施例では、送信モジュールはさらに、パイロットをネットワークデバイスに送信するように構成され、パイロットに関する情報が、少なくとも2つのデータパケットに対して多元接続を実行するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる。
0028
任意選択的に、送信モジュールはさらに、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる制御情報を、制御チャネルを介してネットワークデバイスに送信するように構成される。
0029
任意選択的に、本装置はさらに受信モジュールを含み、送信モジュールは具体的に、スケジューリング情報をネットワークデバイスに送信するように構成され、スケジューリング情報は、ユーザ機器がデータをアップロードする必要があることを示すのと、ユーザ機器により送信されるデータ量を示すのとに用いられ、受信モジュールは、ネットワークデバイスにより返信されるスケジューリング確認応答メッセージを受信するように構成され、処理モジュールは、スケジューリング確認応答メッセージに基づいて、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを決定するように構成される。
0030
任意選択的に、少なくとも2つのデータパケットは、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの最初に伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの再伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケットを含む。
0031
本願の第4の態様によれば、データ伝送装置が提供され、本装置は、ユーザ機器により送信される少なくとも2つの伝送シーケンスを受信するように構成された受信モジュールと、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得するように構成された処理モジュールであって、処理モジュールはさらに、各シグネチャシーケンスに基づいて、対応する伝送シーケンスを別々に検出し、少なくとも2つのデータパケットを取得するように構成される、処理モジュールとを含む。
0032
一実施例では、受信モジュールはさらに、ユーザ機器により送信されるパイロットを受信するように構成され、処理モジュールはさらに、パイロットに基づいて、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得するように構成され、パイロットに関する情報が、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる。
0033
別の実施例では、受信モジュールはさらに、制御チャネルを介してユーザ機器により送信され、且つ少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる制御情報を受信するように構成され、処理モジュールはさらに、制御情報に基づいて少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得するように構成される。
0034
任意選択的に、本装置はさらに送信モジュールを含み、受信モジュールはさらに、ユーザ機器により送信されるスケジューリング情報を受信するように構成され、スケジューリング情報は、ユーザ機器がデータをアップロードする必要があることを示すのと、ユーザ機器により送信されるデータ量を示すのとに用いられ、処理モジュールはさらに、スケジューリング情報に基づいて、ユーザ機器用の帯域幅をスケジューリングし、データ量で示されるデータパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスから選択するように構成され、送信モジュールは、スケジューリング確認応答メッセージをユーザ機器に返信するように構成され、スケジューリング確認応答メッセージは、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる。
0035
任意選択的に、少なくとも2つのデータパケットは、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの最初に伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの再伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケットを含む。
0036
本願の第5の態様によれば、ユーザ機器が提供され、ユーザ機器は、少なくとも2つの送信対象データパケットに対して多元接続を実行するのに用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得し、少なくとも2つのデータパケットを、対応するシグネチャシーケンスをそれぞれ用いて処理し、少なくとも2つの伝送シーケンスを取得するように構成されたプロセッサと、少なくとも2つの伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースでネットワークデバイスに送信するように構成された送信機とを含む。
0037
一実施例では、プロセッサは具体的に、データパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスから選択するように構成される。
0038
別の実施例では、送信機はさらに、パイロットをネットワークデバイスに送信するように構成され、パイロットに関する情報が、少なくとも2つのデータパケットに対して多元接続を実行するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる。
0039
任意選択的に、送信機はさらに、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる制御情報を、制御チャネルを介してネットワークデバイスに送信するように構成される。
0040
任意選択的に、ユーザ機器はさらに受信機を含み、送信機は具体的に、スケジューリング情報をネットワークデバイスに送信するように構成され、スケジューリング情報は、ユーザ機器がデータをアップロードする必要があることを示すのと、ユーザ機器により送信されるデータ量を示すのとに用いられ、受信機は、ネットワークデバイスにより返信されるスケジューリング確認応答メッセージを受信するように構成され、プロセッサは、スケジューリング確認応答メッセージに基づいて、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを決定するように構成される。
0041
任意選択的に、少なくとも2つのデータパケットは、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの最初に伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの再伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケットを含む。
0042
前述のユーザ機器の解決手段では、ユーザ機器はさらにメモリを含んでよく、メモリに格納された実行命令を実行するように構成されたプロセッサが少なくとも1つあることによって、ユーザ機器は、通信インタフェースを介してネットワークデバイスとデータをやり取りし、第1の態様又は第1の態様の様々な実施例において提供されたデータ伝送方法を実行する。
0043
本願の第6の態様によれば、ネットワークデバイスが提供され、本デバイスは、ユーザ機器により送信される少なくとも2つの伝送シーケンスを受信するように構成された受信機と、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得し、各シグネチャシーケンスに基づいて、対応する伝送シーケンスを別々に検出し、少なくとも2つのデータパケットを取得するように構成されたプロセッサとを含む。
0044
一実施例では、受信機はさらに、ユーザ機器により送信されるパイロットを受信するように構成され、プロセッサはさらに、パイロットに基づいて、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得するように構成され、パイロットに関する情報が、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる。
0045
別の実施例では、受信機はさらに、制御チャネルを介してユーザ機器により送信され、且つ少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる制御情報を受信するように構成され、プロセッサはさらに、制御情報に基づいて少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得するように構成される。
0046
任意選択的に、ネットワークデバイスはさらに送信機を含み、受信機はさらに、ユーザ機器により送信されるスケジューリング情報を受信するように構成され、スケジューリング情報は、ユーザ機器がデータをアップロードする必要があることを示すのと、ユーザ機器により送信されるデータ量を示すのとに用いられ、プロセッサはさらに、スケジューリング情報に基づいて、ユーザ機器用の帯域幅をスケジューリングし、データ量で示されるデータパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスから選択するように構成され、送信機は、スケジューリング確認応答メッセージをユーザ機器に返信するように構成され、スケジューリング確認応答メッセージは、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる。
0047
任意選択的に、少なくとも2つのデータパケットは、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの最初に伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの再伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケットを含む。
0048
前述のネットワークデバイスはさらにメモリを含んでよく、メモリに格納された実行命令を実行するように構成されたプロセッサが少なくとも1つあることによって、ネットワークデバイスは、通信インタフェースを介してユーザ機器とデータをやり取りし、第2の態様又は第2の態様の様々な実施例において提供されたデータ伝送方法を実行する。
0049
本願の第7の態様によれば、記憶媒体が提供され、本記憶媒体は、可読記憶媒体及び実行可能命令(コンピュータプログラムとも呼ばれる)を含み、ユーザ機器の少なくとも1つのプロセッサが実行可能命令を実行すると、ユーザ機器は、第1の態様又は第1の態様の様々な実施例において提供されたデータ伝送方法を実行する。
0050
本願の第8の態様によれば、記憶媒体が提供され、本記憶媒体は、可読記憶媒体及び実行可能命令を含み、ネットワークデバイスの少なくとも1つのプロセッサが実行可能命令を実行すると、ネットワークデバイスは、第2の態様又は第2の態様の様々な実施例において提供されたデータ伝送方法を実行する。
0051
本願の第9の態様によれば、プログラム製品が提供され、プログラム製品は実行可能命令を含み、実行可能命令は可読記憶媒体に格納される。ユーザ機器の少なくとも1つのプロセッサが、可読記憶媒体から実行可能命令を読み出してよく、少なくとも1つのプロセッサが実行可能命令を実行することによって、ユーザ機器は、第1の態様又は第1の態様の様々な実施例において提供されたデータ伝送方法を実行する。
0052
本願の第10の態様によれば、プログラム製品が提供され、プログラム製品は実行可能命令を含み、実行可能命令は可読記憶媒体に格納される。ネットワークデバイスの少なくとも1つのプロセッサが、可読記憶媒体から実行可能命令を読み出してよく、少なくとも1つのプロセッサが実行可能命令を実行することによって、ネットワークデバイスは、第2の態様又は第2の態様の様々な実施例において提供されたデータ伝送方法を実行する。
0053
本願において提供されるデータ伝送方法及びデータ伝送装置によれば、ユーザ機器は、少なくとも2つの送信対象データパケットに対して多元接続を実行するのに用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得し、次いで、少なくとも2つのデータパケットを、対応するシグネチャシーケンスをそれぞれ用いて処理し、少なくとも2つの伝送シーケンスを取得し、次いで、少なくとも2つの伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースでネットワークデバイスに送信する。ユーザ機器により送信される少なくとも2つの伝送シーケンスを受信した後に、ネットワークデバイスは、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得し、各シグネチャシーケンスに基づいて、対応する伝送シーケンスを別々に検出し、少なくとも2つのデータパケットを取得する。ユーザ機器は、同じスロットの同じ時間−周波数リソースで複数のデータパケットを伝送することができるので、時間−周波数リソースの利用率を向上させ、パケットキューイング時間を短縮し、データ伝送効率を向上させることができる。
図面の簡単な説明
0054
本願によるデータ伝送方法のシステムアーキテクチャの概略図である。
0056
本願によるデータ送信方法の一例における伝送の概略図である。
0057
本願によるデータ送信方法の別の例における伝送の概略図である。
0058
本願によるデータ送信方法のさらに別の例における伝送の概略図である。
0059
本願によるデータ送信方法のさらに別の例における伝送の概略図である。
0060
本願によるデータ伝送装置の実施形態1の概略構造図である。
0061
本願によるデータ伝送装置の実施形態2の概略構造図である。
0062
本願によるユーザ機器の実施形態の概略構造図である。
0063
本願による基地局の実施形態の概略構造図である。
実施例
0064
本願における技術的解決手段は、5Gシステムなどのセルラ方式の通信システムに適用され得る。図1は、本願によるデータ伝送方法のシステムアーキテクチャの概略図である。図1に示すように、システムアーキテクチャには、ネットワークデバイス(例えば、図に示される基地局)と、携帯電話又は通信タブレットなどのユーザ機器とが含まれる。前述のアーキテクチャでは、ネットワークデバイスは、基地局、又はネットワーク側で基地局機能を提供できる別のデバイスであり、ユーザ機器に通信サービスを提供する。具体的には、デバイス間(Device−to−Device、D2D)通信では、ネットワークデバイスはさらに、基地局機能を担う端末であってよい。さらに、基地局は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)デバイスとも呼ばれ、端末を無線ネットワークに接続するデバイスである。あるいは、前述のアーキテクチャの基地局は、移動通信用グローバルシステム(Global System of Mobile communication、GSM(登録商標))若しくは符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)のベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、又は広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))のNodeB(NodeB, NB)であってもよく、又はロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)の発展型NodeB(Evolutional Node B、eNB、又はeNodeB)、中継局若しくはアクセスポイント、若しくは5Gネットワークの基地局などであってもよい。このことは、本明細書において限定されるものではない。
0065
本願において提供されるデータ伝送方法は、前述のアーキテクチャに基づいており、アップリンク非直交多元接続システムにおける同じスロットの同じ時間−周波数リソースでUEが複数のデータパケットを同時送信するのをサポートすることができるので、時間−周波数リソースの利用率が向上し、パケットキューイング時間が短縮され、再伝送の潜在的最大数量が増加し、その結果、将来のより高速なデータ交換の要件に適応することができる。
0066
図2は、本願によるデータ伝送方法の実施形態1の概略フローチャートである。図2に示すように、図1に示すアーキテクチャの概略図に基づいて、ネットワークデバイスとユーザ機器との間でデータ伝送を行う方法は具体的に、以下に挙げる段階を含む。
0067
S101:ユーザ機器は、少なくとも2つの送信対象データパケットに対して多元接続を実行するのに用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得する。
0068
この段階では、ユーザ機器はアップリンクデータをネットワークデバイスに送信する必要があり、例えば、複数のデータパケットをネットワークデバイスに送信する必要がある。チャネル符号化が、複数のデータパケットに対して別々に行われ得る。複数のデータパケットは、複数のデータパケットと同じ数量の複数の異なるトランスポートブロック(Transport Block、TB)であってもよく、同じTBの異なるセグメントであってもよい。この場合、多元接続に用いられる複数のシグネチャシーケンスが、対応するデータパケットをそれぞれ処理するのに必要である。したがって、ユーザは、少なくとも2つのシグネチャシーケンスをまず取得する必要がある。この解決手段では、シグネチャシーケンスが、データパケットにより用いられるデータ層をある時間−周波数リソースで区別するのに用いられる。シグネチャシーケンスは、疎符号多元接続(Sparse Code Multiple Access,SCMA)及び偏波面分割多元接続(Polarization Division Multiple Access、PDMA)のコードブックであっても、マルチユーザ共有アクセス(Multi−User Shared Access、MUSA)に基づく拡散シーケンスであってもよい。
0069
シグネチャシーケンスの取得については、少なくとも以下に挙げるいくつかの具体的な方式がある。
0070
第1の方式では、ユーザ機器は、データパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスから選択する。言い換えれば、ユーザ機器は、前述の必要とされる複数のシグネチャシーケンスを選択して取得する。
0071
任意選択的に、シグネチャシーケンスを取得する第1の方式では、ユーザ機器が複数のシグネチャシーケンスを取得するので、ネットワークデバイス側は、ユーザ機器により用いられる特定のシグネチャシーケンスを認識していない。したがって、UEは、用いられる複数のシグネチャシーケンスをネットワークデバイスに通知する必要がある。UEは、パイロットをネットワークデバイスに送信してよく、パイロットに関する情報が、複数のデータパケットに対して多元接続を実行するためにユーザ機器により用いられる複数のシグネチャシーケンスを示してよい。本明細書におけるパイロットに関する情報は、オフセット又はインデックスなどであってよく、その結果、ネットワークデバイスは、パイロットに関する情報に基づいて、ユーザ機器により用いられるシグネチャシーケンスを直接決定し得る。
0072
ユーザ機器は代替的に、複数のシグネチャシーケンスを示すのに用いられる制御情報を、制御チャネルを介してネットワークデバイスに送信してよく、その結果、ネットワークデバイスは、制御情報に基づいて、ユーザ機器により用いられるシグネチャシーケンスを決定する。
0073
第2の方式では、ユーザ機器はスケジューリング情報をネットワークデバイスに送信し、スケジューリング情報は、ユーザ機器がデータをアップロードする必要があることを示すのと、ユーザ機器により送信されるデータ量を示すのとに用いられる。例えば、データスケジューリング要求又はバッファステータス報告などが、インジケーションとして用いられてよい。ネットワークデバイスは、ユーザ機器により送信されるスケジューリング情報を受信し、ユーザのスケジューリング情報に基づいてスケジューリング処理を実行して、ユーザ機器用の帯域幅をスケジューリングし、ユーザ機器によりアップロードされる複数のデータパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスから選択し、スケジューリング確認応答メッセージをユーザ機器に返信する。スケジューリング確認応答メッセージは、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる。ユーザ機器は、ネットワークデバイスにより返信されるスケジューリング確認応答メッセージを受信し、スケジューリング確認応答メッセージに基づいて、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを決定する。
0074
S102:ユーザ機器は、少なくとも2つのデータパケットを、対応するシグネチャシーケンスをそれぞれ用いて処理し、少なくとも2つの伝送シーケンスを取得する。
0075
この段階では、ユーザ機器は、異なるトランスポートブロックを別々に符号化して、複数のデータパケットを取得し、次いで、対応するシグネチャシーケンスを用いて多元接続処理を実行して、変調シンボル、すなわち、複数の伝送シーケンスを複数のデータ層で取得する。
0076
S103:ユーザ機器は、少なくとも2つの伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースでネットワークデバイスに送信する。
0077
この段階では、ユーザ機器は、複数の伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースで、すなわち、同じ時間領域及び同じ周波数領域のリソースで伝送する。したがって、ネットワークデバイスは、ユーザ機器により送信される複数の伝送シーケンスを、同じ時間−周波数リソースで検出して受信することができる。
0078
S104:ネットワークデバイスは、ユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得して、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信する。
0079
この段階では、受信状態検出を実行してデータパケットを取得するために、ネットワークデバイスは、データパケットを送信するのにユーザ機器により用いられる複数のシグネチャシーケンスを認識する必要がある。具体的な取得方式は、以下の通りであってよい。
0080
第1の方式では、ネットワークデバイスは、ユーザ機器により送信されるパイロットを受信し、パイロットに基づいて少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得する。パイロットに関する情報が、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる。
0081
第2の方式では、ネットワークデバイスは、ユーザ機器により制御チャネルを介して送信され、且つ少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる制御情報を受信し、制御情報に基づいて少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得する。
0082
第3の方式では、複数の伝送シーケンスを受信する前に、ネットワークデバイスは、ユーザ機器により送信されるスケジューリング情報を受信する。スケジューリング情報は、ユーザ機器がデータをアップロードする必要があることを示すのと、ユーザ機器により送信されるデータ量を示すのとに用いられる。ネットワークデバイスは、スケジューリング情報に基づいて、ユーザ機器用の帯域幅をスケジューリングし、データ量で示されるデータパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスから選択し、選択した複数のシグネチャシーケンスを、スケジューリング確認情報を用いてユーザ機器に返信する。
0083
S105:ネットワークデバイスは、各シグネチャシーケンスに基づいて、対応する伝送シーケンスを別々に検出し、少なくとも2つのデータパケットを取得する。
0084
この段階では、ネットワークデバイスは、取得した複数のシグネチャシーケンスに基づいて、受信した複数の伝送シーケンスに対して受信状態検出を実行し、ユーザ機器により送信される複数のデータパケットを取得する。
0085
前述の解決手段では、ユーザ機器により送信される複数のデータパケットの場合、ユーザ機器により同じ時間−周波数リソースで送信される複数のデータパケットは、全てのデータパケットのうち最初に伝送されるパケットであってもよく、又はいくつかのデータパケットのうち最初に伝送されるパケット及び他のデータパケットのうち再伝送されるパケットであってもよく、又は全てがこれらのデータパケットのうち再伝送されるパケットであってもよく、各データパケットの再伝送数量が互いに異なってもよい。このことは、本願において限定されるものではない。
0086
例えば、2つのデータパケットがある。複数のデータパケットは、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの最初に伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの再伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケットを含む。複数の再伝送パケットがある場合、各データパケットの再伝送数量が互い異なってもよい。
0087
この実施形態において提供されるデータ伝送方法によれば、ユーザ機器は、少なくとも2つの送信対象データパケットに対して多元接続を実行するのに用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得し、次いで、少なくとも2つのデータパケットを、対応するシグネチャシーケンスをそれぞれ用いて処理し、少なくとも2つの伝送シーケンスを取得し、次いで、少なくとも2つの伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースでネットワークデバイスに送信する。ユーザ機器により送信される少なくとも2つの伝送シーケンスを受信した後に、ネットワークデバイスは、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得し、各シグネチャシーケンスに基づいて、対応する伝送シーケンスを別々に検出し、少なくとも2つのデータパケットを取得する。ユーザ機器は、同じスロットの同じ時間−周波数リソースで複数のデータパケットを伝送することができるので、時間−周波数リソースの利用率を向上させ、パケットキューイング時間を短縮し、データ伝送効率を向上させることができる。
0088
前述の実施形態に基づいて、以下では、一例として基地局を用いることにより、同じ時間−周波数リソースでデータパケットを同時に伝送するいくつかの代表的な手順、及び実現可能な標準的な実施の形態などを挙げ、本願において提供されるデータ伝送方法を説明する。
0089
図3は、本願によるデータ送信方法の一例における伝送の概略図である。図3に示すように、この解決手段では、アップリンクグラントフリーSCMA非直交伝送システム(又は別の形態の非直交伝送方式)において、ユーザ機器(User Equipment、UE)が、ある時点で最初に伝送される2つのデータパケットを有するものと仮定する。2つのデータパケットは、異なるTBに対して別々にチャネル符号化を行うことで取得され、それぞれCB1(0)及びCB2(0)と表される。上付き数字の0は、2つのデータパケットが両方とも最初に伝送されるパケットであることを表している。UEは、今回伝送されるデータパケットの数量に基づいて、対応する伝送モードを選択する。この伝送モードは、シグネチャシーケンスセット{s1,s2}に対応し、CB1(0)及びCB2(0)に対してSCMA多元接続処理を実行して、2つのデータ層で伝送シーケンスを取得し、これらの伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースで基地局に同期して伝送するのに用いられる。
0090
伝送モードのコンセプトが、前述の処理に取り入れられている。異なる伝送モードが、異なるシグネチャシーケンスセットに対応する。したがって、複数のシグネチャシーケンスが示される場合、伝送モードが直接示されてよく、その結果、対応するシグネチャシーケンスセットが決定されて、複数の必要とされるシグネチャシーケンスを取得し得る。UEは、パイロットpを用いて、選択された伝送モードを基地局(Base Station、BS)に通知してよい。パイロットに関する情報と伝送モードとの間の対応関係が、事前にBS及びUEにより合意される。BSは、パイロットpに関する検出された情報に基づいて、且つpに関する情報と伝送モードとの間の合意された対応関係に基づいて、UEが2つのパケットを(シグネチャシーケンスs1及びs2をそれぞれ用いて)2つのデータ層で伝送し、対応する受信状態検出を実行することを認識する。
0091
任意選択的に、UEは代替的に、パイロットと伝送モード(シグネチャシーケンス又はシグネチャシーケンスセット)との間のマッピング関係を確立する代わりに、制御情報を用いて、選択された伝送モードを基地局に通知してもよい。
0092
図4は、本願によるデータ送信方法の別の例における伝送の概略図である。図4に示すように、この解決手段では、アップリンクグラントフリーSCMA非直交伝送システムにおいて、UEが、ある時点で3つの伝送対象パケットを有するものと仮定する。3つのデータパケットは、異なるTBに対して別々にチャネル符号化を行うことで取得され、それぞれCB1(0)、CB2(1)、及びCB3(2)と表される。CB1(0)はデータパケット1の最初に伝送されるパケットであり、CB2(1)はデータパケット2の初めて再伝送されるパケットであり、CB3(2)はデータパケット3の2回目に再伝送されるパケットである。UEは、今回伝送されるデータパケットの数量に基づいて、対応する伝送モードを同様に選択してよい。この伝送モードは、シグネチャシーケンスセット{s1,s2,s3}に対応し、CB1(0)、CB2(1)、及びCB3(2)に対してSCMA多元接続処理を実行して、3つのデータ層で伝送シーケンスを取得し、これらの伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースで同期して伝送するのに用いられる。
0093
UEは、パイロットpを用いて、選択された伝送モードをBSに通知してよく、パイロットと伝送モードとの間の対応関係が、事前にBS及びUEにより合意される。基地局は、パイロットpに関する検出された情報に基づいて、且つpに関する情報と伝送モードとの間の合意された対応関係に基づいて、UEが3つのパケットを(シグネチャシーケンスs1、s2、及びs3をそれぞれ用いて)3つのデータ層で伝送し、対応する受信状態検出を実行することを認識する。
0094
UEは代替的に、パイロットと伝送モード(シグネチャシーケンス又はシグネチャシーケンスセット)との間のマッピング関係を確立する代わりに、制御情報を用いて、選択された伝送モードを基地局に通知してもよい。
0095
任意選択的に、この解決手段の別の具体的な実施例では、アップリンクグラントベース伝送(grant−based)SCMAシステムにおいて、UEが、ある時点で2つの伝送対象データパケットを有するものと仮定する。2つのデータパケットは、それぞれCB1(1)及びCB2(2)と表され、それぞれ、パケット1の初めて再伝送されるパケット、及びパケット2の2回目に再伝送されるパケットである。UEは、スケジューリング要求(Scheduling Request、SR)を用いて、伝送対象アップリンクデータがあることを示し、バッファステータス報告(Buffer Status Reporting、BSR)を用いて、今回伝送されるデータ量を基地局に通知する。基地局は、UEのために必要な帯域幅をBSRに基づいてスケジューリングし、伝送モードをUEに通知する。UEは、スケジューリングされた帯域幅の伝送モードに従って、CB1(1)及びCB2(2)に対して2つの対応するシグネチャシーケンス(s1及びs2)をそれぞれ用いて多元接続処理を実行し、データパケットを2つのデータ層で同期して送信する。
0097
図5は、本願によるデータ送信方法のさらに別の例における伝送の概略図である。図5に示すように、アップリンクグラントフリーSCMA非直交伝送システムにおいて、UEが、ある時点で最初に伝送される2つのデータパケットを有するものと仮定する。2つのデータパケットは、同じTBを分割して、別々にチャネル符号化を行うことで取得され、それぞれCB1(0)及びCB2(0)と表される。上付き数字の0は、2つのパケットが両方とも最初に伝送されるパケットであることを表している。UEは、今回伝送されるデータパケットの数量に基づいて、対応する伝送モードを選択する。この伝送モードは、シグネチャシーケンスセット{s1,s2}に対応し、CB1(0)及びCB2(0)に対してSCMA多元接続処理を実行して、2つのデータ層で伝送シーケンスを取得し、これらの伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースで同期して伝送するのに用いられる。
0098
前述の解決手段と同様に、この例では、UEは、パイロットpを用いて、選択された伝送モードをBSに通知してよく、パイロットと伝送モードとの間の対応関係が、事前にBS及びUEにより合意される。BSは、検出されたパイロットpに基づいて、且つpと伝送モードとの間の合意された対応関係に基づいて、UEが2つのデータパケットを(シグネチャシーケンスs1及びs2をそれぞれ用いて)2つのデータ層で伝送し、対応する受信状態検出を実行することを認識する。
0099
UEは代替的に、パイロットと伝送モード(シグネチャシーケンス又はシグネチャシーケンスセット)との間のマッピング関係を確立する代わりに、制御情報を用いて、選択された伝送モードを基地局に通知してもよい。
0100
前述の実施形態から分かることは、この解決手段の具体的な実施例において、CB1及びCB2は、1つのTBのセグメントであってもよく、又は異なるTBであってもよいということである。このことは、この解決手段において限定されるものではない。
0101
図6は、本願によるデータ送信方法のさらに別の例における伝送の概略図である。図6に示すように、この解決手段では、アップリンクグラントフリーMUSA非直交伝送システムにおいて、UEが、ある時点で2つの伝送対象データパケットを有するものと仮定する。データパケットは、異なるTBに対して別々にチャネル符号化を行うことで取得され、CB1(1)及びCB2(2)と表され、それぞれ、データパケット1の初めて再伝送されるパケット、及びデータパケット2の2回目に再伝送されるパケットである。UEは、今回伝送されるパケットの数量に基づいて、対応する伝送モードを選択する。この伝送モードは、MUSAシグネチャシーケンスセット{s1,s2}に対応し、CB1(1)及びCB2(2)に対してMUSA多元接続処理を実行して、2つのデータ層で伝送シーケンスを取得し、これらの伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースで同期して伝送するのに用いられる。
0102
同様に、UEは、パイロットpを用いて、選択された伝送モードをBSに通知してよく、パイロットに関する情報と伝送モードとの間の対応関係が、事前にBS及びUEにより合意される。BSは、検出されたパイロットpに基づいて、且つpに関する情報と伝送モードとの間の合意された対応関係に基づいて、UEが2つのパケットを(シグネチャシーケンスs1及びs2をそれぞれ用いて)2つのデータ層で伝送し、対応する受信状態検出を実行することを認識する。UEは代替的に、パイロットと伝送モード(シグネチャシーケンス又はシグネチャシーケンスセット)との間のマッピング関係を確立する代わりに、制御情報を用いて、選択された伝送モードを基地局に通知してもよい。
0103
前述の解決手段に加えて、本願はさらに、別のデータ伝送による解決手段を提供する。アップリンクグラントフリーSCMA非直交伝送システムにおいて、UEが、ある時点で最初に伝送される2つのデータパケットを有するものと仮定する。2つのデータパケットは、異なるTBに対して別々にチャネル符号化を行うことで取得され、それぞれCB1(0)及びCB2(0)と表される。2つのデータパケットは両方とも、最初に伝送されるデータパケットである。UEは、今回伝送されるパケットの数量に基づいて、対応する伝送モードを選択する。この伝送モードは、シグネチャシーケンスセット
に対応し、CB1(0)及びCB2(0)に対してSCMA多元接続処理を実行し、2つのデータ層で伝送シーケンスを取得し、これらの伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースで同期して伝送するのに用いられる。
は、元のシグネチャシーケンスs1及びs2が処理された後に取得された結果である。処理プロセスは、位相回転及び電力割り当てなどの方式を含む。
0104
UEは、パイロットpを用いて、選択された伝送モードをBSに通知してよい。パイロットと伝送モードとの間の対応関係が、事前にBS及びUEにより合意される。BSは、検出されたパイロットpに基づいて、且つpと伝送モードとの間の合意された対応関係に基づいて、UEが2つのパケットを(シグネチャシーケンス
をそれぞれ用いて)2つのデータ層で伝送し、対応する受信状態検出を実行することを認識する。UEは代替的に、パイロットと伝送モード(シグネチャシーケンス又はシグネチャシーケンスセット)との間のマッピング関係を確立する代わりに、制御情報を用いて、選択された伝送モードを基地局に通知してもよい。
0105
同様に、この実施例では、CB1及びCB2は、1つのTBのセグメントであってもよく、又は異なるTBであってもよい。このことは、この解決手段において限定されるものではない。
0106
前述の実施例のうちのいずれか1つにおいて提供されたデータ伝送方法によれば、アップリンク非直交多元接続システムでは、UEは、複数のデータパケットに対して別々にチャネル符号化を行い、異なるシグネチャシーケンスをそれぞれ用いて、符号化されたデータパケットに対して多元接続処理を実行して伝送シーケンスを取得し、同じスロットの同じ時間−周波数リソースで伝送シーケンスを基地局に同時に送信することによって、時間−周波数リソースの利用率を効果的に向上させ、パケットキューイング時間を短縮し、再伝送の潜在的最大数量を増加させ、伝送効率及び信頼性を向上させる。
0107
図7は、本願によるデータ伝送装置の実施形態1の概略構造図である。図7に示すように、データ伝送装置10は、少なくとも2つの送信対象データパケットに対して多元接続を実行するのに用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得するように構成された処理モジュール11であって、処理モジュール11はさらに、少なくとも2つのデータパケットを、対応するシグネチャシーケンスをそれぞれ用いて処理し、少なくとも2つの伝送シーケンスを取得するように構成される、処理モジュール11と、少なくとも2つの伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースでネットワークデバイスに送信するように構成された送信モジュール12とを含む。
0108
データ伝送装置10の一実施例では、処理モジュール11は具体的に、データパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスから選択するように構成される。
0109
任意選択的に、送信モジュール12はさらに、パイロットをネットワークデバイスに送信するように構成され、パイロットに関する情報が、少なくとも2つのデータパケットに対して多元接続を実行するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる。
0110
任意選択的に、送信モジュール12はさらに、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる制御情報を、制御チャネルを介してネットワークデバイスに送信するように構成される。
0111
データ伝送装置10の別の実施例では、データ伝送装置10はさらに受信モジュール13を含み、送信モジュール12は具体的に、スケジューリング情報をネットワークデバイスに送信するように構成され、スケジューリング情報は、ユーザ機器がデータをアップロードする必要があることを示すのと、ユーザ機器により送信されるデータ量を示すのとに用いられ、受信モジュール13は、ネットワークデバイスにより返信されるスケジューリング確認応答メッセージを受信するように構成され、処理モジュール11は、スケジューリング確認応答メッセージに基づいて、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを決定するように構成される。
0112
任意選択的に、少なくとも2つのデータパケットは、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの最初に伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの再伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケットを含む。
0113
図7の前述の実施例のうちのいずれか1つにおいて提供されるデータ伝送装置は、前述の方法の実施形態のうちのいずれか1つにおける、ユーザ機器側での技術的解決手段を実行するように構成され、同様の実施原理及び技術的効果を有する。詳細は、ここで再度説明しない。
0114
図8は、本願によるデータ伝送装置の実施形態2の概略構造図である。図8に示すように、データ伝送装置20は、ユーザ機器により送信される少なくとも2つの伝送シーケンスを受信するように構成された受信モジュール21と、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得するように構成された処理モジュール22とを含む。
0115
処理モジュール22はさらに、各シグネチャシーケンスに基づいて、対応する伝送シーケンスを別々に検出し、少なくとも2つのデータパケットを取得するように構成される。
0116
データ伝送装置20の一実施例では、受信モジュール21はさらに、ユーザ機器により送信されるパイロットを受信するように構成され、処理モジュール22はさらに、パイロットに基づいて、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得するように構成され、パイロットに関する情報が、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる。
0117
任意選択的に、受信モジュール21はさらに、制御チャネルを介してユーザ機器により送信され、且つ少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる制御情報を受信するように構成され、処理モジュール22はさらに、制御情報に基づいて少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得するように構成される。
0118
データ伝送装置20の別の実施例では、データ伝送装置20はさらに送信モジュール23を含み、受信モジュール21はさらに、ユーザ機器により送信されるスケジューリング情報を受信するように構成され、スケジューリング情報は、ユーザ機器がデータをアップロードする必要があることを示すのと、ユーザ機器により送信されるデータ量を示すのとに用いられ、処理モジュール22はさらに、スケジューリング情報に基づいて、ユーザ機器用の帯域幅をスケジューリングし、データ量で示されるデータパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスから選択するように構成され、送信モジュール23は、スケジューリング確認応答メッセージをユーザ機器に返信するように構成され、スケジューリング確認応答メッセージは、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる。
0119
任意選択的に、少なくとも2つのデータパケットは、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの最初に伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの再伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケットを含む。
0120
図8の前述の実施例のうちのいずれか1つにおいて提供されるデータ伝送装置は、前述の方法の実施形態のうちのいずれか1つにおける、ネットワークデバイス側での技術的解決手段を実行するように構成され、同様の実施原理及び技術的効果を有する。詳細は、ここで再度説明しない。
0121
図9は、本願によるユーザ機器の実施形態の概略構造図である。図9に示すように、ユーザ機器30は、少なくとも2つの送信対象データパケットに対して多元接続を実行するのに用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得し、少なくとも2つのデータパケットを、対応するシグネチャシーケンスをそれぞれ用いて処理し、少なくとも2つの伝送シーケンスを取得するように構成されたプロセッサ31と、少なくとも2つの伝送シーケンスを同じ時間−周波数リソースでネットワークデバイスに送信するように構成された送信機32とを含む。
0122
一実施例では、プロセッサは具体的に、データパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスから選択するように構成される。
0123
別の実施例では、送信機32はさらに、パイロットをネットワークデバイスに送信するように構成され、パイロットに関する情報が、少なくとも2つのデータパケットに対して多元接続を実行するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる。
0124
任意選択的に、送信機32はさらに、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる制御情報を、制御チャネルを介してネットワークデバイスに送信するように構成される。
0125
任意選択的に、ユーザ機器はさらに受信機33を含み、送信機32は具体的に、スケジューリング情報をネットワークデバイスに送信するように構成され、スケジューリング情報は、ユーザ機器がデータをアップロードする必要があることを示すのと、ユーザ機器により送信されるデータ量を示すのとに用いられ、受信機33は、ネットワークデバイスにより返信されるスケジューリング確認応答メッセージを受信するように構成され、プロセッサ31は、スケジューリング確認応答メッセージに基づいて、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを決定するように構成される。
0126
任意選択的に、少なくとも2つのデータパケットは、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの最初に伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの再伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケットを含む。
0127
前述のユーザ機器の解決手段では、ユーザ機器はさらにメモリを含んでよく、メモリに格納された実行命令を実行するように構成されたプロセッサが少なくとも1つあることによって、ユーザ機器は、通信インタフェースを介してネットワークデバイスとデータをやり取りし、第1の態様又は第1の態様の様々な実施例において提供されたデータ伝送方法を実行する。図10は、本願によるネットワークデバイスの実施形態の概略構造図である。図10に示すように、ネットワークデバイス40は、ユーザ機器により送信される少なくとも2つの伝送シーケンスを受信するように構成された受信機41と、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得し、各シグネチャシーケンスに基づいて、対応する伝送シーケンスを別々に検出し、少なくとも2つのデータパケットを取得するように構成されたプロセッサ42とを含む。
0128
一実施例では、受信機41はさらに、ユーザ機器により送信されるパイロットを受信するように構成され、プロセッサ42はさらに、パイロットに基づいて、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得するように構成され、パイロットに関する情報が、少なくとも2つの伝送シーケンスを送信するためにユーザ機器により用いられる少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる。
0129
別の実施例では、受信機41はさらに、制御チャネルを介してユーザ機器により送信され、且つ少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる制御情報を受信するように構成され、プロセッサ42はさらに、制御情報に基づいて少なくとも2つのシグネチャシーケンスを取得するように構成される。
0130
任意選択的に、ネットワークデバイス40はさらに送信機42を含み、受信機41はさらに、ユーザ機器により送信されるスケジューリング情報を受信するように構成され、スケジューリング情報は、ユーザ機器がデータをアップロードする必要があることを示すのと、ユーザ機器により送信されるデータ量を示すのとに用いられ、プロセッサ42はさらに、スケジューリング情報に基づいて、ユーザ機器用の帯域幅をスケジューリングし、データ量で示されるデータパケットと1対1の対応関係を有するシグネチャシーケンスを、利用可能なシグネチャシーケンスから選択するように構成され、送信機43は、スケジューリング確認応答メッセージをユーザ機器に返信するように構成され、スケジューリング確認応答メッセージは、少なくとも2つのシグネチャシーケンスを示すのに用いられる。
0131
任意選択的に、少なくとも2つのデータパケットは、第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの最初に伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの最初に伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケット、又は第1のデータパケットの再伝送されるパケット及び第2のデータパケットの再伝送されるパケットを含む。
0132
前述のネットワークデバイスはさらにメモリを含んでよく、メモリに格納された実行命令を実行するように構成されたプロセッサが少なくとも1つあることによって、ネットワークデバイスは、通信インタフェースを介してユーザ機器とデータをやり取りし、第2の態様又は第2の態様の様々な実施例において提供されたデータ伝送方法を実行する。
0133
本願はさらに、可読記憶媒体及び実行可能命令を含む記憶媒体を提供し、実行可能命令は可読記憶媒体に格納され、ユーザ機器の少なくとも1つのプロセッサが実行可能命令を実行すると、ユーザ機器は、前述の実施例において提供されたデータ伝送方法を実行する。
0134
本願はさらに、可読記憶媒体及び実行可能命令を含む記憶媒体を提供し、実行可能命令は可読記憶媒体に格納され、ネットワークデバイスの少なくとも1つのプロセッサが実行可能命令を実行すると、ネットワークデバイスは、前述の実施例において提供されたデータ伝送方法を実行する。
0135
本願はさらにプログラム製品を提供し、プログラム製品は実行可能命令を含み、実行可能命令は可読記憶媒体に格納される。ユーザ機器の少なくとも1つのプロセッサが、可読記憶媒体から実行可能命令を読み出してよく、少なくとも1つのプロセッサが実行可能命令を実行することによって、ユーザ機器は、前述の実施例において提供されたデータ伝送方法を実施する。
0136
本願はさらにプログラム製品を提供し、プログラム製品は実行可能命令を含み、実行可能命令は可読記憶媒体に格納される。ネットワークデバイスの少なくとも1つのプロセッサが、可読記憶媒体から実行可能命令を読み出してよく、少なくとも1つのプロセッサが実行可能命令を実行することによって、ネットワークデバイスは、前述の実施例において提供されたデータ伝送方法を実施する。
0137
前述の解決手段における実行可能命令は、コンピュータ命令又はコンピュータプログラムなどとも呼ばれる。このことは、この解決手段において限定されるものではない。
0138
前述のユーザ機器の実施形態又はネットワークデバイスの実施形態では、プロセッサは、中央演算処理装置(英名:Central Processing Unit、略してCPU)であってもよく、又は別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(英名:Digital Signal Processor、略してDSP)、若しくは特定用途向け集積回路(英名:Application Specific IntegratedCircuit、略してASIC)などであってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又はプロセッサは従来の任意のプロセッサなどであってもよい。本願に関連して開示された方法の各段階は、ハードウェアプロセッサにより直接実行されてもよく、又はプロセッサのハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを用いて実行されてもよい。
0139
前述の方法の実施形態を実現するための段階の全て又は一部は、関連するハードウェアに命令するプログラムによって実現され得る。プログラムは、可読メモリに格納されてよい。プログラムが実行されると、前述の方法の実施形態の各段階が実行される。メモリ(storage medium)は、リードオンリメモリ(英名:read−only memory、略してROM)、RAM、フラッシュメモリ、ハードディスク、ソリッドステートディスク、磁気テープ(英名:magnetic tape)、フロッピーディスク(英名:floppy disk)、光ディスク(英名:optical disc)、及びこれらの組み合わせを含む。
0140
最後に、前述の実施形態は、本願の技術的解決手段を限定するのではなく、説明するためだけに用いられることに留意されたい。