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技術 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法

出願人 NECネットワーク・センサ株式会社
発明者 府金浩二
出願日 2019年4月16日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2019-077798
公開日 2020年10月29日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-178184
状態 未査定
技術分野 時分割方式以外の多重化通信方式 暗号化・復号化装置及び秘密通信
主要キーワード M系列 疑似乱数符号 符号制御回路 初期値情報 線形帰還シフトレジスタ PPS信号 次変調信号 拡散符号発生回路
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

回路規模の増大を抑えることが可能な無線通信装置を提供すること。

解決手段

第1の無線通信装置10は、拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶する記憶部11と、記憶された複数の初期値から選択される初期値を、受信側の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替える切り替え部12と、切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成する拡散符号生成部13と、生成された拡散符号に基づいて送信信号変調する変調部14と、変調された送信信号を受信側の無線通信装置へ無線送信する送信部15と、を備える。

概要

背景

近年、無線通信の普及が進むなかで、無線通信の秘匿性の確保が問題となっている。関連する技術として、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1では、無線通信装置の送信側と受信側にそれぞれ複数の拡散符号発生回路を備えている。

概要

回路規模の増大を抑えることが可能な無線通信装置を提供すること。第1の無線通信装置10は、拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶する記憶部11と、記憶された複数の初期値から選択される初期値を、受信側の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替える切り替え部12と、切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成する拡散符号生成部13と、生成された拡散符号に基づいて送信信号変調する変調部14と、変調された送信信号を受信側の無線通信装置へ無線送信する送信部15と、を備える。

目的

本発明は、このような課題に鑑み、回路規模の増大を抑えることが可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
0件

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請求項1

拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶する記憶部と、前記記憶された複数の初期値から選択される初期値を、受信側の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替える切り替え部と、前記切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成する拡散符号生成部と、前記生成された拡散符号に基づいて送信信号変調する変調部と、前記変調された送信信号を前記受信側の無線通信装置へ無線送信する送信部と、を備える、無線通信装置。

請求項2

時刻信号を受信する時刻信号受信部を備え、前記同期信号は、前記受信する時刻信号である、請求項1に記載の無線通信装置。

請求項3

前記時刻信号受信部は、さらに所定周期基準信号を生成し、前記拡散符号生成部は、前記基準信号のタイミングに基づいて前記拡散符号を生成し、前記変調部は、前記基準信号のタイミングに基づいて前記送信信号を変調する、請求項2に記載の無線通信装置。

請求項4

前記切り替え部は、前記基準信号のタイミングに基づいて前記初期値を切り替える、請求項3に記載の無線通信装置。

請求項5

前記切り替え部は、前記時刻信号を時刻データにデコードするデコード部と、前記デコードされた時刻データに対応する記憶部における前記初期値のアドレスを生成するアドレス生成部と、を備える請求項2乃至4のいずれか一項に記載の無線通信装置。

請求項6

前記拡散符号生成部は、所定の生成多項式に基づいて、前記拡散符号を生成し、前記切り替え部は、前記生成多項式に設定する前記初期値を切り替える、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の無線通信装置。

請求項7

拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶する記憶部と、前記記憶された複数の初期値から選択される初期値を、送信側の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替える切り替え部と、前記切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成する拡散符号生成部と、前記送信側の無線通信装置から無線送信された無線信号を受信する受信部と、前記生成された拡散符号に基づいて、前記受信された無線信号を復調する復調部と、を備える、無線通信装置。

請求項8

第1の無線通信装置と第2の無線通信装置とを備えた無線通信システムであって、前記第1の無線通信装置は、拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶する第1の記憶部と、前記記憶された複数の初期値から選択される初期値を、前記第2の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替える第1の切り替え部と、前記切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成する第1の拡散符号生成部と、前記生成された拡散符号に基づいて送信信号を変調する変調部と、前記変調された送信信号を前記第2の無線通信装置へ無線送信する送信部と、を備え、前記第2の無線通信装置は、拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶する第2の記憶部と、前記記憶された複数の初期値から選択される初期値を、前記第1の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替える第2の切り替え部と、前記切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成する第2の拡散符号生成部と、前記第1の無線通信装置から無線送信された無線信号を受信する受信部と、前記生成された拡散符号に基づいて、前記受信された無線信号を復調する復調部と、を備える、無線通信システム。

請求項9

拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶し、前記記憶された複数の初期値から選択される初期値を、受信側の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替え、前記切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成し、前記生成された拡散符号に基づいて送信信号を変調し、前記変調された送信信号を前記受信側の無線通信装置へ無線送信する、無線通信方法

請求項10

拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶し、前記記憶された複数の初期値から選択される初期値を、送信側の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替え、前記切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成し、前記送信側の無線通信装置から無線送信された無線信号を受信し、前記生成された拡散符号に基づいて、前記受信された無線信号を復調する、無線通信方法。

技術分野

0001

本発明は、無線通信装置無線通信システム及び無線通信方法に関し、特に無線通信を行う無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法に関する。

背景技術

0002

近年、無線通信の普及が進むなかで、無線通信の秘匿性の確保が問題となっている。関連する技術として、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1では、無線通信装置の送信側と受信側にそれぞれ複数の拡散符号発生回路を備えている。

先行技術

0003

特開平09−312591号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上記のように、関連する技術では、無線通信の秘匿性向上のために、無線通信装置の送信側と受信側にそれぞれ複数の拡散符号発生回路を備えている。しかしながら、関連する技術では、秘匿性を確保しようとすると、複数の拡散符号発生回路が必要となるため、回路規模が増大するという問題がある。

0005

本発明は、このような課題に鑑み、回路規模の増大を抑えることが可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明に係る無線通信装置は、拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶する記憶部と、前記記憶された複数の初期値から選択される初期値を、受信側の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替える切り替え部と、前記切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成する拡散符号生成部と、前記生成された拡散符号に基づいて送信信号変調する変調部と、前記変調された送信信号を前記受信側の無線通信装置へ無線送信する送信部と、を備えるものである。

0007

本発明に係る他の無線通信装置は、拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶する記憶部と、前記記憶された複数の初期値から選択される初期値を、送信側の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替える切り替え部と、前記切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成する拡散符号生成部と、前記送信側の無線通信装置から無線送信された無線信号を受信する受信部と、前記生成された拡散符号に基づいて、前記受信された無線信号を復調する復調部と、を備えるものである。

0008

本発明に係る無線通信システムは、第1の無線通信装置と第2の無線通信装置とを備えた無線通信システムであって、前記第1の無線通信装置は、拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶する第1の記憶部と、前記記憶された複数の初期値から選択される初期値を、前記第2の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替える第1の切り替え部と、前記切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成する第1の拡散符号生成部と、前記生成された拡散符号に基づいて送信信号を変調する変調部と、前記変調された送信信号を前記第2の無線通信装置へ無線送信する送信部と、を備え、前記第2の無線通信装置は、拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶する第2の記憶部と、前記記憶された複数の初期値から選択される初期値を、前記第1の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替える第2の切り替え部と、前記切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成する第2の拡散符号生成部と、前記第1の無線通信装置から無線送信された無線信号を受信する受信部と、前記生成された拡散符号に基づいて、前記受信された無線信号を復調する復調部と、を備えるものである。

0009

本発明に係る無線通信方法は、拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶し、前記記憶された複数の初期値から選択される初期値を、受信側の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替え、前記切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成し、前記生成された拡散符号に基づいて送信信号を変調し、前記変調された送信信号を前記受信側の無線通信装置へ無線送信するものである。

0010

本発明に係る他の無線通信方法は、拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶し、前記記憶された複数の初期値から選択される初期値を、送信側の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替え、前記切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成し、前記送信側の無線通信装置から無線送信された無線信号を受信し、前記生成された拡散符号に基づいて、前記受信された無線信号を復調するものである。

発明の効果

0011

本発明によれば、回路規模の増大を抑えることが可能な無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0012

実施の形態に係る第1の無線通信装置の概要を示す構成図である。
実施の形態に係る第2の無線通信装置の概要を示す構成図である。
実施の形態1に係る無線通信システムの構成例を示す構成図である。
実施の形態1に係る無線通信装置の主要部の系統例を示す系統図である。
実施の形態1に係る無線通信装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
実施の形態1に係る無線通信装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
実施の形態1に係る拡散符号発生回路の構成例を示す構成図である。
実施の形態1に係る無線通信装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。

実施例

0013

(実施の形態の概要)
図1は、実施の形態に係る第1の無線通信装置の概要を示し、図2は、実施の形態に係る第2の無線通信装置の概要を示している。第1の無線通信装置10と第2の無線通信装置20は、互いに無線通信を行う無線通信システムを構成し、第1の無線通信装置10は送信側の無線通信装置であり、第2の無線通信装置20は受信側の無線通信装置である。

0014

図1に示すように、第1の無線通信装置10は、記憶部(第1の記憶部)11、切り替え部(第1の切り替え部)12、拡散符号生成部(第1の拡散符号生成部)13、変調部14、送信部15を備えている。記憶部11は、拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶する。切り替え部12は、記憶部11に記憶された複数の初期値から選択される初期値を、受信側の第2の無線通信装置20と同期する同期信号に基づいて切り替える。拡散符号生成部13は、切り替え部12によって選択された初期値を使用して拡散符号を生成する。変調部14は、拡散符号生成部13によって生成された拡散符号に基づいて送信信号を変調する。送信部15は、変調部14によって変調された送信信号を受信側の第2の無線通信装置20へ無線送信する。

0015

図2に示すように、第2の無線通信装置20は、記憶部(第2の記憶部)21、切り替え部(第2の切り替え部)22、拡散符号生成部(第2の拡散符号生成部)23、受信部24、復調部25を備えている。記憶部21は、拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶する。切り替え部22は、記憶部21に記憶された複数の初期値から選択される初期値を、送信側の第1の無線通信装置10と同期する同期信号に基づいて切り替える。拡散符号生成部23は、切り替え部22によって選択された初期値を使用して拡散符号を生成する。受信部24は、送信側の第1の無線通信装置10から無線送信された無線信号を受信する。復調部25は、拡散符号生成部23によって生成された拡散符号に基づいて、受信部24によって受信された無線信号を復調する。

0016

関連する技術では、直接スペクトラム拡散において用いられる拡散符号として、特にM系列の場合、無線伝送において生じる妨害波マルチパスに対応するため、復調時の相関検出が優れた疑似乱数符号を使用している。しかし、拡散符号として決められた符号を使用した場合、秘匿性が損なわれるという弊害があった。また、関連する技術として、秘匿性を確保するため、複数の拡散符号を切り替えて伝送する場合、格納するメモリ容量及び回路規模が増大するという課題もあった。

0017

本実施の形態においては、送信側と受信側のみ知り得た疑似乱数符号の初期値情報をお互い同期したタイミングで切り替えて変調及び復調するため、秘匿性が高まる。また、記憶部(メモリ)には初期値情報のみを格納することとなるため、小規模回路で実現することができる。

0018

(実施の形態1)
以下、図面を参照して実施の形態1について説明する。本実施の形態では、復調時の相関検出が優れた疑似乱数符号を使用することで、耐妨害性、耐マルチパス性を確保しつつ、時間で拡散符号の初期値を切り替えることにより、複数の疑似乱数符号を持たすことなく、耐秘匿性を向上させる機能を提供する。

0019

図3は、本実施の形態に係る無線通信システムの構成例を示している。図3に示すように、無線通信システム1は、互いに無線通信を行う無線通信装置100と無線通信装置200を備えている。

0020

まず、送信側の無線通信装置100は、送信元回路101、1次変調回路102、2次変調回路103、ローカル信号回路104、ミキサーアンプ105、GPS受信機111、メモリ112、符号制御回路113、拡散符号発生回路114を備えている。

0021

送信元回路101は、送信元情報を生成する回路であり、受信側の無線通信装置200(受取先回路204)に対し、情報を伝達する回路(機器)である。

0022

1次変調回路102は、送信元回路101の送信元情報を無線で伝送するために変調する回路である。この変調は、情報を無線の搬送波に乗せるために行う処理であればよく、例えば、FM、PMなどのアナログ変調FSKPSKなどのデジタル変調等の各種変調方式を採用してもよい。

0023

GPS受信機111は、アンテナ111aを介して、GPS衛星から時刻情報及び基準信号を受信する時刻情報受信部である。メモリ112は、複数の初期値情報を記憶(格納)する記憶回路(記憶部)である。符号制御回路113は、GPS受信機111で受信した時刻情報及び基準信号に基づき、メモリ112に格納された初期値情報を呼び出す制御回路(切り替え部)である。すなわち、符号制御回路113は、GPS受信機111からの時刻情報(同期信号)に応じて、メモリ112から初期値情報を取り出し、拡散符号発生回路114にその初期値情報を出力する。

0024

拡散符号発生回路114は、直接スペクトラム拡散を行うために用いられる拡散符号を発生する回路である。この拡散符号としては自己相関がよく、他の信号との相関が低い疑似乱数(PN)符号が用いられる。例えば、M系列やGold符号等の疑似乱数符号を発生する。拡散符号発生回路114は、符号制御回路113とメモリ112からの初期値情報に基づき、疑似乱数パターンPN符号の初期値)を発生する。

0025

2次変調回路103は、1次変調回路102において変調された信号と拡散符号発生回路114において発生した疑似乱数符号を混合する回路である。すなわち、2次変調回路103は、拡散符号発生回路114で生成された拡散符号を用いて1次変調回路102で変調された情報を拡散する。これにより、1次変調された帯域を広げ、見かけ上の信号レベルを低下させることができる。なお、1次変調回路102及び2次変調回路103を、拡散符号に基づいて送信信号を変調する変調部としてもよい。

0026

ローカル信号回路104は、周波数変換のためのローカル信号(搬送波信号)を生成する発振器である。ミキサー/アンプ105は、2次変調回路103において生成された変調信号拡散信号)とローカル信号回路104が生成したローカル信号を混合し、無線伝送するための所定の周波数に変換し、更に所定の送信電力増幅する回路である。ミキサー/アンプ105は、増幅した信号を、アンテナ105aを介して無線伝送する。

0027

次に、受信側の無線通信装置200は、受信機201、2次復調回路202、1次復調回路203、受取先回路204を備えており、無線通信装置100と同様に、GPS受信機211、メモリ212、符号制御回路213、拡散符号発生回路214を備えている。

0028

受信機201は、無線伝送された所定の周波数に対応した受信機である。すなわち、受信機201は、送信側のミキサー/アンプ105の周波数に同調した受信機であり、アンテナ201aを介して、送信側からの信号を受信する。受信された信号は、送信側と同一の搬送波周波数で混合することで、情報そのものの帯域に戻される。

0029

GPS受信機211、メモリ212、符号制御回路213、拡散符号発生回路214は、無線通信装置100のGPS受信機111、メモリ112、符号制御回路113、拡散符号発生回路114とそれぞれ同じ構成の回路である。これにより、送信側と受信側で同じタイミングで同じ拡散符号を得ることができる。すなわち、メモリ212は、メモリ112と同じ複数の初期値情報を記憶しており、符号制御回路213は、アンテナ211aを介してGPS受信機211から与えられた時刻情報に応じて、メモリ112から初期値情報を取り出し、拡散符号発生回路214は、この初期値情報に基づき拡散符号を生成する。

0030

2次復調回路202は、拡散符号発生回路214からの疑似乱数パターン(拡散符号)と受信機201からの信号との相関を検出し、復調を行う回路である。すなわち、2次復調回路202が、送信側と同一の拡散符号にて逆拡散を行うことで、1次変調信号に戻される。

0031

1次復調回路203は、2次復調回路202からの復調信号を、1次変調回路102の変調と同一の変調方式で検波、復調する回路である。復調された信号は、受取先回路204に情報として出力する。受取先回路204は、復調(復元)された送信元回路101の情報を受け取る。なお、1次復調回路203及び2次復調回路202を、拡散符号に基づいて受信信号を復調する復調部としてもよい。

0032

次に、図4図8を用いて、本実施の形態に係る動作例を説明する。図4は、送信側の無線通信装置100においてGPS受信機111の情報から、拡散符号発生回路114で拡散符号が生成されるまでの系統(流れ)を示す。図5は、1次変調回路102及び2次変調回路103で生成されるデータ例を示す。図6は、図4のタイミングチャートを示し、図7は、拡散符号発生回路114の構成例を示す。図8は、受信側の無線通信装置200で復調した場合のデータ例を示している。

0033

本実施の形態では、図4に示す系統を送信側と受信側に持たせることにより、秘匿性の高いデータの送受信が可能となる。図4の例では、送信側の無線通信装置100は、図1の構成に加えて、例えば、発振器115及び逓倍回路116を備えている。まず、1次変調回路102及び拡散符号発生回路114は、GPS受信機111から出力される所定周期の1PPS(Pulse Per Second)信号(基準信号)に同期した発振器115の基準クロックを使用する。図5に示すように、1次変調回路102は、発振器115からの1次変調クロック(基準クロック)に合わせて変調を行い、1次変調データを生成する。

0034

また、拡散符号発生回路114は、拡散する帯域に応じて逓倍回路116で周波数逓倍を行った逓倍クロックを使用する。図5に示すように、逓倍回路116からの2次変調クロック(逓倍クロック)に合わせて、拡散符号発生回路114が拡散符号を生成するとともに、2次変調回路103が2次変調を行い、2次変調データを生成する。本実施の形態では、1PPS信号のタイミングで拡散符号の初期値を変更するため、1次変調データは同じであったとしても、2次変調データは各タイミングで相違するデータとなる。また、1PPS信号に基づいたクロックを使用することにより、1次変調回路102が生成する1次変調データ及び2次変調回路103が生成する2次変調データは、1PPS信号に同期したものとなるため、1PPS信号を基準に拡散符号を変更してもデータの途切れなどは発生しない。なお、受信側の無線通信装置200においても、同様に、発振器及び逓倍回路を備え、1次復調回路203及び拡散符号発生回路214は、1PPS信号に同期した基準クロック及び逓倍クロックを使用し、データの途切れを防ぐことができる。

0035

また、符号制御回路113は、例えば、時刻情報をデコードするデコーダ(デコード部)121と、デコードされた時刻データに対応するメモリ内の初期値のアドレスを生成するメモリアドレス発生器アドレス生成部)122を備えている。図6に示すように、GPS受信機111は、1PPS信号を周期的に出力するとともに、GPS時刻情報を出力する。GPS受信機111から出力されるGPS時刻情報は、符号制御回路113内のデコーダ121により解読され、時刻データを抽出する。抽出された時刻データは、メモリアドレス発生器122に入力される。メモリアドレス発生器122では、メモリ112に対し、時刻データに基づいてアドレスを発生する。このとき、時刻データ(時刻情報)に対応したアドレスを生成できればよく、送信側と受信側で同じ方法であれば、任意の方法でアドレスを生成してもよい。予め時刻データとアドレスを対応付けておいていてもよいし、時刻データに対し所定の演算を行ってアドレスを求めてもよい。メモリ112は、複数の初期値A〜D・・・を記憶しており、その中から与えられたアドレスに応じた初期値データ(a)(初期値情報)をメモリアドレス発生器122に返信する。図6に示すように、メモリアドレス発生器122は、GPS受信機111から出力される1PPS信号のタイミングで、拡散符号発生回路114に初期値データ(a)を渡す。これにより、1PPS信号の周期に合わせて、拡散符号発生回路114から発生する疑似乱数データの符号が切り替わる。

0036

図7は、M系列の符号を発生する拡散符号発生回路114の例である。図7に示すように、拡散符号発生回路114は、例えば、線形帰還シフトレジスタで構成され、M系列の生成多項式に対応して、シフトレジスタ部141、多項式部142、排他的論理和部143を備えている。拡散符号発生回路114は、メモリアドレス発生器122から得られたメモリ112の初期値データ(a)をシフトレジスタ部141に設定することにより、多項式(多項式部142)の初期値を変更し、拡散符号を生成する。これにより、初期値データ(a)に基づいたM系列の疑似乱数データ(拡散符号)が出力される。

0037

受信側の無線通信装置200の拡散符号発生回路214においても、同様に、1PPS信号の周期に合わせて、初期値が切り替えられ、相違する拡散符号が出力される。この拡散符号を用いて2次復調回路202が復調を行い、さらに1次復調回路203が復調を行う。図8に示すように、送信側と受信側で初期値が同期していない場合、変調と復調のタイミングにずれが生じるため、1次変調データが変化する部分では相関を得ることができず、2次復調回路202で正確に復調を行うことができない。本実施の形態では、送信側と受信側で初期値が同期しているため、1次変調データが変化しても相関を得ることができ、2次復調回路202で正確に復調を行うことができる。

0038

以上説明したように、本実施形態においては、直接スペクトラム拡散で用いられる拡散符号の初期値を決められた時間で変更することにより、複数の拡散符号を持つことなく、秘匿性の向上を図ることができる。

0039

なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。

0040

上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶する記憶部と、
前記記憶された複数の初期値から選択される初期値を、受信側の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替える切り替え部と、
前記切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成する拡散符号生成部と、
前記生成された拡散符号に基づいて送信信号を変調する変調部と、
前記変調された送信信号を前記受信側の無線通信装置へ無線送信する送信部と、
を備える、無線通信装置。
(付記2)
時刻信号を受信する時刻信号受信部を備え、
前記同期信号は、前記受信する時刻信号である、
付記1に記載の無線通信装置。
(付記3)
前記時刻信号受信部は、さらに所定周期の基準信号を生成し、
前記拡散符号生成部は、前記基準信号のタイミングに基づいて前記拡散符号を生成し、
前記変調部は、前記基準信号のタイミングに基づいて前記送信信号を変調する、
付記2に記載の無線通信装置。
(付記4)
前記切り替え部は、前記基準信号のタイミングに基づいて前記初期値を切り替える、
付記3に記載の無線通信装置。
(付記5)
前記切り替え部は、
前記時刻信号を時刻データにデコードするデコード部と、
前記デコードされた時刻データに対応する記憶部における前記初期値のアドレスを生成するアドレス生成部と、を備える
付記2乃至4のいずれかに記載の無線通信装置。
(付記6)
前記拡散符号生成部は、所定の生成多項式に基づいて、前記拡散符号を生成し、
前記切り替え部は、前記生成多項式に設定する前記初期値を切り替える、
付記1乃至5のいずれかに記載の無線通信装置。
(付記7)
拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶する記憶部と、
前記記憶された複数の初期値から選択される初期値を、送信側の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替える切り替え部と、
前記切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成する拡散符号生成部と、
前記送信側の無線通信装置から無線送信された無線信号を受信する受信部と、
前記生成された拡散符号に基づいて、前記受信された無線信号を復調する復調部と、
を備える、無線通信装置。
(付記8)
時刻信号を受信する時刻信号受信部を備え、
前記同期信号は、前記受信する時刻信号である、
付記7に記載の無線通信装置。
(付記9)
第1の無線通信装置と第2の無線通信装置とを備えた無線通信システムであって、
前記第1の無線通信装置は、
拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶する第1の記憶部と、
前記記憶された複数の初期値から選択される初期値を、前記第2の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替える第1の切り替え部と、
前記切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成する第1の拡散符号生成部と、
前記生成された拡散符号に基づいて送信信号を変調する変調部と、
前記変調された送信信号を前記第2の無線通信装置へ無線送信する送信部と、
を備え、
前記第2の無線通信装置は、
拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶する第2の記憶部と、
前記記憶された複数の初期値から選択される初期値を、前記第1の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替える第2の切り替え部と、
前記切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成する第2の拡散符号生成部と、
前記第1の無線通信装置から無線送信された無線信号を受信する受信部と、
前記生成された拡散符号に基づいて、前記受信された無線信号を復調する復調部と、
を備える、無線通信システム。
(付記10)
前記第1の無線通信装置は、
時刻信号を受信する第1の時刻信号受信部を備え、
前記第1の無線通信装置における同期信号は、前記受信する時刻信号であり、
前記第2の無線通信装置は、
時刻信号を受信する第2の時刻信号受信部を備え、
前記第2の無線通信装置における同期信号は、前記受信する時刻信号である、
付記9に記載の無線通信システム。
(付記11)
拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶し、
前記記憶された複数の初期値から選択される初期値を、受信側の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替え、
前記切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成し、
前記生成された拡散符号に基づいて送信信号を変調し、
前記変調された送信信号を前記受信側の無線通信装置へ無線送信する、
無線通信方法。
(付記12)
時刻信号を受信し、
前記同期信号は、前記受信する時刻信号である、
付記11に記載の無線通信方法。
(付記13)
拡散符号を生成するための複数の初期値を記憶し、
前記記憶された複数の初期値から選択される初期値を、送信側の無線通信装置と同期する同期信号に基づいて切り替え、
前記切り替えられた初期値を使用して拡散符号を生成し、
前記送信側の無線通信装置から無線送信された無線信号を受信し、
前記生成された拡散符号に基づいて、前記受信された無線信号を復調する、
無線通信方法。
(付記14)
時刻信号を受信し、
前記同期信号は、前記受信する時刻信号である、
付記13に記載の無線通信方法。

0041

1無線通信システム
10 第1の無線通信装置
11 記憶部
12切り替え部
13拡散符号生成部
14変調部
15 送信部
20 第2の 無線通信装置
21 記憶部
22 切り替え部
23 拡散符号生成部
24 受信部
25復調部
100 無線通信装置
101送信元回路
102 1次変調回路
103 2次変調回路
104ローカル信号回路
105ミキサー/アンプ
105aアンテナ
111GPS受信機
111a アンテナ
112メモリ
113符号制御回路
114拡散符号発生回路
115発振器
116逓倍回路
121デコーダ
122メモリアドレス発生器
141シフトレジスタ部
142多項式部
143排他的論理和部
200 無線通信装置
201受信機
201a アンテナ
202 2次復調回路
203 1次復調回路
204受取先回路
211 GPS受信機
211a アンテナ
212 メモリ
213 符号制御回路
214 拡散符号発生回路

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