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技術 内燃機関用の点火コイル

出願人 株式会社デンソー
発明者 近藤雅洋
出願日 2019年4月17日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2019-078397
公開日 2020年10月29日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-177998
状態 未査定
技術分野 変成器又はリアクトル一般 内燃機関の点火装置
主要キーワード 後退面 単泡スポンジ 略四角柱状 コイル軸方向 ネオジウム磁石 放電ギャップ間 巻回軸 角部付近
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

防水性に優れた内燃機関用点火コイルを提供すること。

解決手段

内燃機関用の点火コイル1は、コイル部4と、外周コア3と、ケース5と、充填樹脂6とを有する。コイル部4は、互いに磁気的に結合する一次コイル41及び二次コイル42からなる。外周コア3は、磁気回路を形成すると共に、コイル部4の外周側に配されている。ケース5は、コイル部4及び外周コア3を収容する。充填樹脂6は、コイル部4及び外周コア3を内側に埋設する。ケース5は、コイル軸方向Xに直交する方向に開口した開口部50を有する。ケース5は、外周コア3とコイル部4との間を仕切隔壁を有する。充填樹脂6は、開口部50側に形成された樹脂面61を有する。外周コア3は、樹脂面61に近い側の端部である第1端部31に角部311を有する。外周コア3は、第1端部31における少なくとも一部の角部311が、弾性体7によって覆われている。

概要

背景

内燃機関用点火コイルとして、互いに磁気的に結合された一次コイル及び二次コイルと、磁性体のコアとを有するものがある。これらの構成部品は、ケース内に収容されており、ケース内に形成される隙間には、充填樹脂充填される。

特許文献1に記載の点火コイルにおいて、充填樹脂は、ケースの開口部に樹脂面を有する。ケースは、二次コイルと外周コアとの間に介在する隔壁を有する。隔壁は樹脂面に向かって立設している。

概要

防水性に優れた内燃機関用の点火コイルを提供すること。内燃機関用の点火コイル1は、コイル部4と、外周コア3と、ケース5と、充填樹脂6とを有する。コイル部4は、互いに磁気的に結合する一次コイル41及び二次コイル42からなる。外周コア3は、磁気回路を形成すると共に、コイル部4の外周側に配されている。ケース5は、コイル部4及び外周コア3を収容する。充填樹脂6は、コイル部4及び外周コア3を内側に埋設する。ケース5は、コイル軸方向Xに直交する方向に開口した開口部50を有する。ケース5は、外周コア3とコイル部4との間を仕切る隔壁を有する。充填樹脂6は、開口部50側に形成された樹脂面61を有する。外周コア3は、樹脂面61に近い側の端部である第1端部31に角部311を有する。外周コア3は、第1端部31における少なくとも一部の角部311が、弾性体7によって覆われている。

目的

以上のごとく、上記態様によれば、防水性に優れた内燃機関用の点火コイルを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

互いに磁気的に結合する一次コイル(41)及び二次コイル(42)からなるコイル部(4)と、磁気回路を形成すると共に、前記コイル部の外周側に配された外周コア(3)と、前記コイル部及び前記外周コアを収容したケース(5)と、前記ケース内充填され、前記コイル部及び前記外周コアを内側に埋設した充填樹脂(6)と、を有し、前記ケースは、コイル軸方向(X)に直交する方向に開口した開口部(50)を有すると共に、前記外周コアと前記コイル部との間を仕切隔壁(51)を有し、前記充填樹脂は、前記開口部側に形成された樹脂面(61)を有し、前記外周コアは、前記樹脂面に近い側の端部である第1端部(31)に角部(311)を有し、前記第1端部における少なくとも一部の前記角部が、弾性体(7)によって覆われている、内燃機関用点火コイル(1)。

請求項2

前記弾性体は、前記第1端部の外周側の前記角部の少なくとも一部を覆っている、請求項1に記載の内燃機関用の点火コイル。

請求項3

前記弾性体は、前記樹脂面の法線方向から見て、前記コイル部に対してコイル軸方向の少なくとも一方側に位置する前記第1端部の前記角部の少なくとも一部を覆っている、請求項1又は2に記載の内燃機関用の点火コイル。

請求項4

前記ケースには、コイル軸方向の一方に突出したフランジ部(57)が設けられており、コイル軸方向において、前記コイル部と前記フランジ部との間に位置する前記第1端部の前記角部の少なくとも一部が、前記弾性体によって覆われている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル。

請求項5

前記弾性体は、前記外周コアの全周にわたり、前記第1端部の前記角部を覆っている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル。

請求項6

前記開口部に向かって立設された前記ケースの側壁(52)の内側面(521)は、前記外周コアの外周面(33)と接触する接触内面(522)と、前記接触内面よりも前記開口部に近い側において外側に後退した外側後退面(523)と、前記接触内面と前記外側後退面との間に形成された外側段部(524)とを有し、前記第1端部は、前記外側段部よりも前記開口部側に位置しており、前記弾性体は、前記第1端部における外周側の前記角部と前記外側段部とにわたって形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル。

請求項7

前記隔壁の外側面(511)は、前記外周コアの内周面(32)と接触する接触外面(512)と、前記接触外面よりも前記開口部に近い側において内側に後退した内側後退面(513)と、前記接触外面と前記内側後退面との間に形成された内側段部(514)とを有し、前記第1端部は、前記内側段部よりも前記開口部側に位置しており、前記弾性体は、前記第1端部における内周側の前記角部と前記内側段部とにわたって形成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル。

技術分野

0001

本発明は、内燃機関用点火コイルに関する。

背景技術

0002

内燃機関用の点火コイルとして、互いに磁気的に結合された一次コイル及び二次コイルと、磁性体のコアとを有するものがある。これらの構成部品は、ケース内に収容されており、ケース内に形成される隙間には、充填樹脂充填される。

0003

特許文献1に記載の点火コイルにおいて、充填樹脂は、ケースの開口部に樹脂面を有する。ケースは、二次コイルと外周コアとの間に介在する隔壁を有する。隔壁は樹脂面に向かって立設している。

先行技術

0004

特開平10−223463号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、特許文献1に記載された点火コイルには以下の課題がある。
特許文献1に示された点火コイルは、外周コアの角部が、充填樹脂と接触している。それゆえ、充填樹脂には、外周コアとの線膨張率の差に起因する熱応力が、外周コアの角部付近において集中しやすい。それゆえ、当該箇所において充填樹脂にクラックが発生することが懸念される。特許文献1の点火コイルの外周コアは、樹脂面に近い側の端部における角部が充填樹脂と接触している。当該角部を起点にクラックが生じ、そのクラックが樹脂面にまで達すると、充填樹脂による防水性が低下するおそれがある。

0006

本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、防水性に優れた内燃機関用の点火コイルを提供しようとするものである。

課題を解決するための手段

0007

本発明の一態様は、互いに磁気的に結合する一次コイル(41)及び二次コイル(42)からなるコイル部(4)と、
磁気回路を形成すると共に、前記コイル部の外周側に配された外周コア(3)と、
前記コイル部及び前記外周コアを収容したケース(5)と、
前記ケース内に充填され、前記コイル部及び前記外周コアを内側に埋設した充填樹脂(6)と、を有し、
前記ケースは、コイル軸方向(X)に直交する方向に開口した開口部(50)を有すると共に、前記外周コアと前記コイル部との間を仕切る隔壁(51)を有し、
前記充填樹脂は、前記開口部側に形成された樹脂面(61)を有し、
前記外周コアは、前記樹脂面に近い側の端部である第1端部(31)に角部(311)を有し、前記第1端部における少なくとも一部の前記角部が、弾性体(7)によって覆われている、内燃機関用の点火コイル(1)にある。

発明の効果

0008

前記内燃機関用の点火コイルは、外周コアの樹脂面に近い側の端部である第1端部の角部が、弾性体によって覆われている。それゆえ、充填樹脂と外周コアとの線膨張率の差に起因した熱応力を、弾性体が変形することにより吸収することができる。それゆえ、第1端部の角部を起点とする充填樹脂のクラック発生を抑制することができる。その結果、充填樹脂による防水性を向上させることができる。

0009

以上のごとく、上記態様によれば、防水性に優れた内燃機関用の点火コイルを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。

図面の簡単な説明

0010

実施形態1における、内燃機関用の点火コイルの断面図。
図1におけるII−II線矢視断面図。
図2におけるIII−III線矢視断面図。
図2におけるIV−IV線矢視断面図。
実施形態2における、内燃機関用の点火コイルの断面図。
図5におけるVI−VI線矢視断面図。
実施形態3における、内燃機関用の点火コイルの断面図。
図7におけるVIII−VIII線矢視断面図。

実施例

0011

(実施形態1)
内燃機関用の点火コイル1の実施形態について、図1図4を参照して説明する。
本形態の内燃機関用の点火コイル1は、図1に示すごとく、コイル部4と、外周コア3と、ケース5と、ケース5内に充填される充填樹脂6とを有する。コイル部4は、互いに磁気的に結合する一次コイル41及び二次コイル42からなる。図2に示すごとく、外周コア3は、磁気回路を形成すると共に、コイル部4の外周側に配されている。

0012

ケース5は、コイル部4及び外周コア3を収容する。充填樹脂6は、コイル部4及び外周コア3を内側に埋設する。ケース5は、図1図3に示すごとく、コイル軸方向Xに直交する方向に開口した開口部50を有する。また、ケース5は、図2に示すごとく、外周コア3とコイル部4との間を仕切る隔壁51を有する。充填樹脂6は、図1図3に示すごとく、開口部50側に形成された樹脂面61を有する。外周コア3は、樹脂面61に近い側の端部である第1端部31に角部311を有する。外周コア3は、第1端部31における少なくとも一部の角部311が、弾性体7によって覆われている。

0013

一次コイル41は、一次巻線を、一次スプール411の外周に巻回して形成されている。二次コイル42は、二次巻線を、二次スプール421の外周に巻回して形成されている。一次コイル41の巻回軸は、二次コイル42の巻回軸と同軸上にある。なお、一次コイル41及び二次コイル42の巻回軸Cに平行なコイル軸方向Xを、適宜、X方向ともいう。

0014

本形態においては、図2に示すごとく、弾性体7は、第1端部31の外周側の角部311の少なくとも一部を覆っている。また、弾性体7は、樹脂面61の法線方向から見て、コイル部4に対してコイル軸方向Xの少なくとも一方側に位置する第1端部31の角部311の少なくとも一部を覆っている。

0015

また、ケース5には、図1に示すごとく、コイル軸方向Xの一方に突出したフランジ部57が設けられている。そして、コイル軸方向Xにおいて、コイル部4とフランジ部57との間に位置する第1端部31の角部311の少なくとも一部が、弾性体7によって覆われている。X方向において、図1に示すごとく、ケース5からコネクタ部53が突出している側を前側、その反対側であるフランジ部57の突出している側を後側という。つまり、図2に示すごとく、X方向の後側に位置する第1端部31の角部311の少なくとも一部が、弾性体7によって覆われている。

0016

コイル部4の内側には、図1図2に示すごとく、中心コア2が配される。言い換えると、中心コア2は、一次コイル41及び二次コイル42の内側に挿通配置される。中心コア2の外周側には、一次コイル41が配されている。一次コイル41の外周側には、二次コイル42が配されている。そして、一次コイル41及び二次コイル42の巻回軸Cと、中心コア2の中心軸とは、略同軸上にある。中心コア2は、図1図2に示すごとく、略四角柱状の形状を有する。

0017

外周コア3は、図2に示すごとく、矩形環状の形状を有する。外周コア3は、二次コイル42の外周側に配されている。外周コア3の内側には、中心コア2が配されている。外周コア3及び中心コア2は、軟磁性材料からなる平板状の磁性鋼板を、その厚み方向に複数積層してなる。そして、外周コア3と中心コア2とは、磁性鋼板の積層方向に直交する磁気回路を形成する。外周コア3と中心コア2とは、閉磁路を形成する。なお、外周コア3及び中心コア2を構成する複数の磁性鋼板の積層方向であって、X方向と直交する方向を、適宜、Z方向ともいう。また、X方向とZ方向の両方に直交する方向を、適宜、Y方向ともいう。また、図1に示すごとく、Z方向において、ケース5の開口部50のある側を上側、その反対側であって高電圧タワー部54が設けられている側を下側という。

0018

外周コア3は、図1図3に示すごとく、樹脂面61に近い側の端部であって、Z方向の上側の端部である、第1端部31を有する。第1端部31は、内周側と外周側とに、それぞれ角部311を有する。また、外周コア3は、Z方向の下側の端部である、第2端部34を有する。

0019

図1図2に示すごとく、外周コア3と中心コア2とによって形成される磁気回路中における、外周コア3と中心コア2との間に、磁石体11が配されている。つまり、外周コア3の内周面32と、中心コア2のX方向における前側の端面との両面に対向するように、磁石体11は配されている。また、中心コア2のX方向における後側の端面は、外周コア3の内周面32と接するように配されている。

0020

磁石体11は、磁石体11から生じる磁界の向きが、一次コイル41に電流を流したときに中心コア2に生じる磁界の向きに対して逆向きとなるように、配されている。磁石体11は、点火コイル1の出力電圧を向上させるように、中心コア2に磁気バイアスをかけている。これにより、一次コイル41への通電遮断した際の磁束の変化量を大きくすることで、二次コイル42に誘起される電圧を高めている。磁石体11は、例えば、ネオジウム磁石、又は希土類コバルト磁石などの永久磁石である。

0021

ケース5は、図1に示すごとく、コイル部4、中心コア2、外周コア3、その他の部品を内側に収容する。ケース5は、開口部50に向かって立設された側壁52を有する。側壁52は、Z方向に沿って立設すると共に、図2に示すごとく、Z方向から見たとき、略長方形状の環状に形成されている。側壁52は、外周コア3の外周面33に沿って設けられている。ケース5は、Z方向から見たとき、Y方向の幅よりもX方向の幅の方が広い。ケース5は、例えば、電気的絶縁性を有する樹脂からなる。

0022

また、ケース5内には、内側に収容する上記構成部品を埋設するように、充填樹脂6が充填されている。充填樹脂6は、例えばエポキシ樹脂である。

0023

また、ケース5には、図1に示すごとく、点火コイル1を外部に接続するためのコネクタ部53が設けられている。コネクタ部53は、X方向の前側に突出している。コネクタ部53は、一次コイル41を外部の電源電気的に接続するための接続端子(図示略)と、その接続端子を保持する樹脂からなる樹脂保持部とを有する。また、コネクタ部53は、ケース5の前方の側壁52から前方に突出形成されている。

0024

また、ケース5には、図1図2に示すごとく、点火コイル1を内燃機関に固定するためのフランジ部57が設けられている。フランジ部57は、ケース5と一体的に形成されている。フランジ部57は、ケース5のX方向の後側に突出している。すなわち、後方の側壁52から、フランジ部57が後方へ突出形成されている。フランジ部57は、Z方向に貫通形成されたボルト挿通孔571を有する。そして、点火コイル1は、フランジ部57のボルト挿通孔571に挿通したボルトによって、内燃機関に締結固定される。

0025

ケース5は、図1に示すごとく、Z方向における下側において、下側へ向かって突出するように形成された筒状の高電圧タワー部54を有する。高電圧タワー部54は、二次コイル42と点火プラグ(図示略)とを電気的に接続している。電磁誘導により二次コイル42に発生した高電圧は、高電圧タワー部54を介して点火プラグに伝えられる。そして、発生した高電圧は、点火プラグの放電ギャップ間火花放電を発生させる。

0026

ケース5は、図1図3に示すごとく、ケース5の外周側の側壁52の下端から、内側に向かって形成された外周底部55を有する。ケース5は、外周底部55の内側において下方へ向かって形成された下方凹状部56を有する。下方凹状部56の下方に高電圧タワー部54が形成されている。そして、外周コア3の下側の端部である第2端部34は、外周底部55の内側の面と接している。

0027

隔壁51は、図3に示すごとく、外周底部55の内周側から、開口部50に向かってZ方向に立設される。隔壁51は、下方凹状部56の内周面と面一になっている。隔壁51は、図2に示すごとく、外周コア3の内周面32に沿うように形成されている。また、隔壁51は、コイル部4の外周を囲うように形成されている。また、隔壁51の上側の端部は、図3に示すごとく、側壁52の上側の端部よりも下側にある。

0028

隔壁51は、図2に示すごとく、点火コイル1をZ方向から見ると、中心コア2のX方向における前側及び後側の端面と、磁石体11及び外周コア3の内周面32とが接触する箇所の付近には形成されていない。そして、隔壁51は、Y方向において、中心コア2を挟んで両側に1箇所ずつ、合計2箇所に設けられている。そして、中心コア2は、X方向の両端において、隔壁51を介在させることなく、磁石体11及び外周コア3の内周面32と、それぞれ対向している。

0029

隔壁51の外側面511は、図3図4に示すごとく、外周コア3の内周面32と接触する接触外面512を有する。また、外側面511は、接触外面512よりも開口部50に近い側において内側に後退した内側後退面513を有する。また、外側面511は、接触外面512と内側後退面513との間に形成された内側段部514を有する。第1端部31は、内側段部514よりも開口部50側に位置している。弾性体7は、図4に示すごとく、第1端部31における内周側の角部311と内側段部514とにわたって形成されている。

0030

ケース5の側壁52は、図1図3に示すごとく、開口部50に向かって立設されている。ケース5の側壁52の内側面521は、図3図4に示すごとく、外周コア3の外周面33と接触する接触内面522を有する。また、内側面521は、接触内面522よりも開口部50に近い側において外側に後退した外側後退面523を有する。また、内側面521は、接触内面522と外側後退面523との間に形成された外側段部524を有する。第1端部31は、外側段部524よりも開口部50側に位置している。弾性体7は、図4に示すごとく、第1端部31における外周側の角部311と外側段部524とにわたって形成されている。

0031

本形態において、弾性体7は、図2に示すごとく、コイル部4に対してX方向の双方に位置する角部311の一部を覆っている。そして、弾性体7は、外周コア3の外周側及び内周側の角部311に沿って、配されている。また、弾性体7は、外周コア3の前側の内周面32と、磁石体11との接している部分にある角部311には、配されていない。また、弾性体7は、外周コア3の後側の内周面32と、中心コア2の後側の端面との接している部分にある角部311にも、配されていない。そして、これらの部分の外周コア3の第1端部31は、図1に示すごとく、磁石体11又は中心コア2の上側の面と面一になっている。それゆえ、これらの部分にある第1端部31の角部311は、充填樹脂6に突出していない。

0032

また、弾性体7は、充填樹脂6よりも低い弾性率を有する。弾性体7は、例えば、シリコーンゴムエラストマ接着剤単泡スポンジである。

0033

弾性体7は、種々の方法で第1端部31の角部311に設置できる。例えば、弾性体7として、シリコーンゴムやエラストマの成形品を、第1端部31の角部311に設置することができる。また、シリコーンゴムや接着剤を、第1端部31の角部311に塗布することにより、弾性体7を配設することもできる。また、弾性体7として、単泡スポンジを、第1端部31の角部311に設置することができる。

0034

また、本形態における点火コイル1を構成する各部品は、それぞれ線膨張係数が異なる。充填樹脂6は、中心コア2及び外周コア3よりも線膨張係数が大きい。また、ケース5、フランジ部57、及びコネクタ部53は、充填樹脂6、中心コア2、外周コア3、二次コイル42の二次巻線、及び二次スプール421よりも線膨張係数が大きい。二次コイル42の二次巻線は、二次スプール421、充填樹脂6、中心コア2、及び外周コア3よりも線膨張係数が大きい。二次スプール421は、充填樹脂6、中心コア2、及び外周コア3よりも線膨張係数が大きい。

0035

本形態において、例えば、充填樹脂6は40ppm/℃、中心コア2及び外周コア3は11ppm/℃、二次コイル42の二次巻線は47ppm/℃、二次スプール421は43ppm/℃、コネクタ部53、フランジ部57、及びケース5は、60ppm/℃の線膨張係数を有する。コネクタ部53、フランジ部57、及びケース5は、同じ材質からなる。

0036

次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
本形態の内燃機関用の点火コイル1は、外周コア3の樹脂面61に近い側の端部である第1端部31の角部311が、弾性体7によって覆われている。それゆえ、充填樹脂6と外周コア3との線膨張率の差に起因した熱応力を、弾性体7が変形することにより吸収することができる。それゆえ、第1端部31の角部311を起点とする充填樹脂6のクラック発生を抑制することができる。その結果、充填樹脂6による防水性を向上させることができる。

0037

本形態の点火コイル1は、第1端部31の外周側の角部311が、弾性体7によって覆われている。それゆえ、特に熱応力が集中しやすい第1端部31の外周側の角部311付近において、充填樹脂6の熱応力を、弾性体7にて吸収することができる。その結果、第1端部31の外周側の角部311を起点とする充填樹脂6のクラック発生を抑制することができる。

0038

本形態の点火コイル1は、コイル部4に対してX方向の少なくとも一方側に位置する第1端部31の角部311が、弾性体7によって覆われている。それゆえ、第1端部31の角部311を起点とする充填樹脂6のクラック発生を抑制することができる。そのため、樹脂面61に到達するクラックの発生を効果的に抑制することができる。

0039

本形態の点火コイル1は、コイル部4とフランジ部57との間に位置する第1端部31の角部311が、弾性体7によって覆われている。X方向に突出したフランジ部57を有する点火コイル1においては、X方向に生じるフランジ部57の熱収縮又は熱膨張が、充填樹脂6の熱収縮又は熱膨張と共に生じる。これにより、第1端部31のうち、フランジ部57に近い第1端部31の角部311付近において、大きい熱応力が集中しやすい。そこで、この箇所に弾性体7を設けることで、効果的に充填樹脂6のクラック発生を抑制できる。

0040

また、本形態の点火コイル1は、コイル部4に対してX方向の双方に位置する第1端部31の角部311が、弾性体7によって覆われている。それゆえ、樹脂面61にまで達する充填樹脂6のクラックの発生を、一層効果的に抑制することができる。

0041

本形態の点火コイル1において、側壁52の内側面521は、接触内面522と、外側後退面523と、外側段部524とを有する。また、第1端部31は、外側段部524よりも開口部50側に位置する。そして、弾性体7は、第1端部31における外周側の角部311と、外側段部524とにわたって形成されている。それゆえ、第1端部31の外周側の角部311を、弾性体7によって確実に覆いやすい。その結果、第1端部31の外周側の角部311を起点とする充填樹脂6のクラック発生を確実に抑制しやすい。

0042

本形態の点火コイル1において、隔壁51の外側面511は、接触外面512と、内側後退面513と、内側段部514とを有する。また、第1端部31は、内側段部514よりも開口部50側に位置する。そして、弾性体7は、第1端部31における内周側の角部311と、内側段部514とにわたって形成されている。それゆえ、第1端部31の内周側の角部311を、弾性体7によって確実に覆いやすい。その結果、第1端部31の内周側の角部311を起点とする充填樹脂6のクラック発生を確実に抑制しやすい。

0043

以上のごとく、上記態様によれば、防水性に優れた内燃機関用の点火コイル1を提供することができる。

0044

(実施形態2)
本形態の点火コイル1において、弾性体7は、図5図6に示すごとく、外周コア3の全周にわたり、第1端部31の角部311を覆っている。そして、コイル部4に対してY方向の双方に位置する第1端部31の角部311も、弾性体7によって覆われている。

0045

本形態において、第1端部31の外周側の角部311は、図5に示すごとく、全周にわたり弾性体7に覆われている。そして、第1端部31の外周側の角部311を覆う弾性体7は、矩形環状を呈している。

0046

また、本形態において、第1端部31の内周側の角部311も、一部を除いて弾性体7によって覆われている。外周コア3の内周面32と、磁石体11又は中心コア2の後側の端面とが接している部分における第1端部31の内周側の角部311は、弾性体7によって覆われていない。そして、当該部分における角部311は、充填樹脂6に突出していない。つまり、当該部分の第1端部31と、磁石体11又は中心コア2の上側の面とは、面一となっている。
その他は、実施形態1と同様である。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。

0047

本形態においては、コイル部4に対してY方向の双方に位置する第1端部31の角部311においても、弾性体7が設置されている。それゆえ、当該角部311付近の充填樹脂6に発生した熱応力も、弾性体7が変形することにより吸収することができる。その結果、当該角部311付近にある充填樹脂6においても、クラックが発生することを抑制することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。

0048

(実施形態3)
本形態の点火コイル1において、弾性体7は、図7図8に示すごとく、外周コア3の第1端部31の全体を覆っている。つまり、第1端部31の角部311以外の部分も、弾性体7によって覆われている。
その他は、実施形態2と同様である。

0049

本形態においては、外周コア3の第1端部31全体が、弾性体7によって覆われている。それゆえ、第1端部31の角部311以外の部分付近にある充填樹脂6に発生した熱応力も、弾性体7が変形することにより吸収することができる。その結果、第1端部31付近の充填樹脂6にクラックが発生することを、より効果的に抑制することができる。
その他、実施形態2と同様の作用効果を有する。

0050

本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。

0051

1点火コイル
3外周コア
31 第1端部
311 角部
4コイル部
41一次コイル
42二次コイル
5ケース
50 開口部
51隔壁
6充填樹脂
61樹脂面
7弾性体
X コイル軸方向

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