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技術 情報処理システムおよび中継装置

出願人 富士通クライアントコンピューティング株式会社
発明者 志村竜哉竹内彰
出願日 2019年4月16日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2019-077820
公開日 2020年10月29日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-177341
状態 特許登録済
技術分野 入出力制御 電源 ストアードプログラム
主要キーワード 再起動直後 電源制御マイコン 更新直前 起動指示信号 電源制御情報 更新指示信号 ブリッジドライバ 再起動指示
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (11)

課題

情報処理システム正常性を確保する。

解決手段

第1情報処理装置2Aの更新制御部40Aは、中継装置3に設けられた電源制御マイコン302のファームウェア更新する。第1情報処理装置2Aの再起動通知部40Bは、ファームウェアが更新された後に、再起動指示信号を電源制御マイコン302へ通知する。中継装置3は、第1情報処理装置2Aおよび第2情報処理装置2Bへの動作電圧の供給を制御する電源制御マイコン302を備える。電源制御マイコン302の再起動実行部50Bは、再起動指示信号を受付けたときに電源制御マイコン302の再起動を実行する。判断部50Cは、再起動したときに、ファームウェアの更新直後の再起動か否かを判断する。供給制御部50Dは、ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、第1情報処理装置2Aへ動作電圧を供給するように制御する。

概要

背景

複数のプロセッサと、複数のプロセッサが接続可能なバスを有する中継装置と、を有する情報処理システムが知られている。このような情報処理システムでは、中継装置がバスを介してプロセッサ間通信を制御することで、複数のプロセッサにより分散処理を行う技術が開発されている。

概要

情報処理システムの正常性を確保する。第1情報処理装置2Aの更新制御部40Aは、中継装置3に設けられた電源制御マイコン302のファームウェア更新する。第1情報処理装置2Aの再起動通知部40Bは、ファームウェアが更新された後に、再起動指示信号を電源制御マイコン302へ通知する。中継装置3は、第1情報処理装置2Aおよび第2情報処理装置2Bへの動作電圧の供給を制御する電源制御マイコン302を備える。電源制御マイコン302の再起動実行部50Bは、再起動指示信号を受付けたときに電源制御マイコン302の再起動を実行する。判断部50Cは、再起動したときに、ファームウェアの更新直後の再起動か否かを判断する。供給制御部50Dは、ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、第1情報処理装置2Aへ動作電圧を供給するように制御する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第1情報処理装置と、第2情報処理装置と、前記第1情報処理装置および前記第2情報処理装置とバスを介して接続された中継装置と、を備えた情報処理システムであって、前記第1情報処理装置は、前記中継装置に設けられた電源制御マイコンファームウェア更新する更新制御部と、前記ファームウェアが更新された後に、再起動指示信号を前記電源制御マイコンへ通知する再起動通知部と、を備え、前記中継装置は、前記第1情報処理装置および前記第2情報処理装置への動作電圧の供給を制御する前記電源制御マイコンを備え、前記電源制御マイコンは、前記再起動指示信号を受付けたときに前記電源制御マイコンの再起動を実行する再起動実行部と、再起動したときに、前記ファームウェアの更新直後の再起動か否かを判断する判断部と、前記ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、前記第1情報処理装置へ前記動作電圧を供給するように制御する供給制御部と、を有する、情報処理システム。

請求項2

前記電源制御マイコンは、前記ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、前記第1情報処理装置および前記第2情報処理装置の電源制御状況を示し、且つ、該再起動よって初期化されたステート情報を、前記第1情報処理装置への前記動作電圧の供給中を示す前記ステート情報に変更する変更部、を更に有する、請求項1に記載の情報処理システム。

請求項3

前記第1情報処理装置は、前記再起動指示信号が前記電源制御マイコンへ通知された後に、前記第1情報処理装置のシャットダウン処理を実行する第2起動制御部、を更に有する、請求項2に記載の情報処理システム。

請求項4

前記電源制御マイコンは、前記ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、前記第1情報処理装置へ前記動作電圧を供給するように制御した後に、前記中継装置のシャットダウン処理を実行する第1起動制御部、を更に有する、請求項2に記載の情報処理システム。

請求項5

前記更新制御部は、前記電源制御マイコンのファームウェアの更新前に、前記電源制御マイコンに対して前記第2情報処理装置のシャットダウン指示信号を通知し、前記第2情報処理装置は、前記電源制御マイコンから前記シャットダウン指示信号を受付けたときに、前記第2情報処理装置のシャットダウン処理を実行する第3起動制御部を備える、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の情報処理システム。

請求項6

前記供給制御部は、前記ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、前記第1情報処理装置に前記動作電圧を供給し、前記更新制御部によって前記電源制御マイコンのファームウェアの更新前に前記シャットダウン指示信号が通知されて前記シャットダウン処理が実行された後の前記第2情報処理装置へ前記動作電圧を供給後に起動要求信号を通知するように制御する、請求項5に記載の情報処理システム。

請求項7

第1情報処理装置および第2情報処理装置とバスを介して接続された中継装置であって、第1情報処理装置および第2情報処理装置への動作電圧の供給を制御する電源制御マイコンを備え、前記電源制御マイコンは、前記第1情報処理装置から再起動指示信号を受付けたときに前記電源制御マイコンの再起動を実行する再起動実行部と、再起動したときに、前記電源制御マイコンのファームウェアの更新直後の再起動か否かを判断する判断部と、前記ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、前記第1情報処理装置へ前記動作電圧を供給するように制御する供給制御部と、を有する、中継装置。

技術分野

0001

本発明の実施形態は、情報処理システムおよび中継装置に関する。

背景技術

0002

複数のプロセッサと、複数のプロセッサが接続可能なバスを有する中継装置と、を有する情報処理システムが知られている。このような情報処理システムでは、中継装置がバスを介してプロセッサ間通信を制御することで、複数のプロセッサにより分散処理を行う技術が開発されている。

先行技術

0003

特開2008−041027号公報
特表2012−504835号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、情報処理システムが有する複数のプロセッサの電源制御を、中継装置が実行することが行われている。この場合、中継装置に搭載された電源制御マイコンファームウェア更新が実行されると、各プロセッサの動作中に、動作に必要な動作電力の供給が遮断される場合があった。このため、従来技術では、情報処理システムの正常性を確保することが困難となる場合があった。

0005

そこで、本発明の課題の一つは、情報処理システムの正常性の確保を図ることである。

課題を解決するための手段

0006

本発明の第1態様にかかる情報処理システムは、第1情報処理装置と、第2情報処理装置と、前記第1情報処理装置および前記第2情報処理装置とバスを介して接続された中継装置と、を備えた情報処理システムであって、前記第1情報処理装置は、前記中継装置に設けられた電源制御マイコンのファームウェアを更新する更新制御部と、前記ファームウェアが更新された後に、再起動指示信号を前記電源制御マイコンへ通知する再起動通知部と、を備え、前記中継装置は、前記第1情報処理装置および前記第2情報処理装置への動作電圧の供給を制御する前記電源制御マイコンを備え、前記電源制御マイコンは、前記再起動指示信号を受付けたときに前記電源制御マイコンの再起動を実行する再起動実行部と、再起動したときに、前記ファームウェアの更新直後の再起動か否かを判断する判断部と、前記ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、前記第1情報処理装置へ前記動作電圧を供給するように制御する供給制御部と、を有する。

0007

また、前記電源制御マイコンは、前記ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、前記第1情報処理装置および前記第2情報処理装置の電源制御状況を示し、且つ、該再起動よって初期化されたステート情報を、前記第1情報処理装置への前記動作電圧の供給中を示す前記ステート情報に変更する変更部、を更に有する。

0008

また、前記第1情報処理装置は、前記再起動指示信号が前記電源制御マイコンへ通知された後に、前記第1情報処理装置のシャットダウン処理を実行する第2起動制御部、を更に有する。

0009

また、前記電源制御マイコンは、前記ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、前記第1情報処理装置へ前記動作電圧を供給するように制御した後に、前記中継装置のシャットダウン処理を実行する第1起動制御部、を更に有する。

0010

また、前記更新制御部は、前記電源制御マイコンのファームウェアの更新前に、前記電源制御マイコンに対して前記第2情報処理装置のシャットダウン指示信号を通知し、前記第2情報処理装置は、前記電源制御マイコンから前記シャットダウン指示信号を受付けたときに、前記第2情報処理装置のシャットダウン処理を実行する第3起動制御部を備える。

0011

また、前記供給制御部は、前記ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、前記第1情報処理装置に前記動作電圧を供給し、前記更新制御部によって前記電源制御マイコンのファームウェアの更新前に前記シャットダウン指示信号が通知されて前記シャットダウン処理が実行された後の前記第2情報処理装置へ前記動作電圧を供給後に起動要求信号を通知するように制御する。

0012

また、本発明の第2態様にかかる中継システムは、第1情報処理装置および第2情報処理装置とバスを介して接続された中継装置であって、第1情報処理装置および第2情報処理装置への動作電圧の供給を制御する電源制御マイコンを備え、前記電源制御マイコンは、前記再起動指示信号を受付けたときに前記電源制御マイコンの再起動を実行する再起動実行部と、再起動したときに、前記ファームウェアの更新直後の再起動か否かを判断する判断部と、前記ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、前記第1情報処理装置へ前記動作電圧を供給するように制御する供給制御部と、を有する。

発明の効果

0013

本発明の上記態様によれば、情報処理システムの正常性の確保を図ることができる。

図面の簡単な説明

0014

図1は、実施の形態にかかる情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図2は、実施の形態にかかる情報処理システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
図3は、実施の形態にかかる情報処理システムのプラットフォームソフトウェア構成の一例を示す図である。
図4は、実施の形態にかかるプラットフォーム間通信処理の一例の説明図である。
図5は、実施の形態にかかる任意のプラットフォームからの他のプラットフォームの見え方を例示した図である。
図6は、実施の形態にかかる任意のプラットフォームからの他のプラットフォームの見え方を例示した図である。
図7は、実施の形態にかかる中継装置を介したプロセッサ間のデータ転送方法の一例の説明図である。
図8は、実施の形態にかかる情報処理システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
図9は、実施の形態にかかるファームウェア更新の流れの一例を示すシーケンス図である。
図10は、変形例にかかるファームウェア更新の流れの一例を示すシーケンス図である。

実施例

0015

以下、本開示の例示的な実施の形態を開示する。なお、以下に示される実施の形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。また、以下の実施の形態は開示の技術を限定するものではない。

0016

図1は、本実施の形態の情報処理システム1の全体構成の一例を示す図である。

0017

情報処理システム1は、複数のプラットフォーム2−1〜2−8、および中継装置3を有する。複数のプラットフォーム2−1〜2−8は、それぞれ中継装置3に接続されている。

0018

以下の説明では、複数のプラットフォーム2−1〜2−8を区別する必要がなく、任意のプラットフォームを示す場合には、プラットフォーム2と称して説明する。なお、本実施の形態では、情報処理システム1が、8つのプラットフォーム2(プラットフォーム2−1〜2−8)を有する例を説明する。しかし、情報処理システム1は、複数のプラットフォーム2を有する構成であればよく、8つのプラットフォーム2を備えた形態に限定されない。

0019

プラットフォーム2は、各種の処理を実行するプロセッサを備えた装置である。本実施の形態では、プラットフォーム2は、情報処理システム1の制御部およびGUI(Graphical User Interface)として機能するホストPC(Personal Computer)、および、AI(Artificial Intelligence)推論処理、並びに画像処理等を実行する演算部である。

0020

本実施の形態では、情報処理システム1の制御部(ホストPC)として機能するプラットフォーム2を、第1情報処理装置2Aと称して説明する。また、演算部として機能するプラットフォーム2を、第2情報処理装置2Bと称して説明する。また、本実施の形態では、複数のプラットフォーム2の内の1つ(例えば、プラットフォーム2−1)が第1情報処理装置2Aとして機能し、他のプラットフォーム2(例えば、プラットフォーム2−2〜2−8)が、第2情報処理装置2Bとして機能する形態を、一例として説明する。

0021

プラットフォーム2−1〜2−8は、プロセッサ21−1〜21−8を備える。以下の説明では、プロセッサ21−1〜21−8を区別する必要がなく、任意のプロセッサを示す場合には、プロセッサ21と称して説明する。プロセッサ21−1〜21−8は、それぞれ異なるメーカ(ベンダ)から提供されたものであってもよいし、同じメーカから提供されたものであってもよい。

0022

例えば、プロセッサ21−1はA社から提供され、プロセッサ21−2はB社から提供され、プロセッサ21−3はC社から提供され、プロセッサ21−4はD社から提供され、プロセッサ21−5はE社から提供され、プロセッサ21−6はF社から提供され、プロセッサ21−7はG社から提供され、プロセッサ21−8はH社から提供される。

0023

中継装置3は、プラットフォーム2間の通信を中継する。本実施の形態では、中継装置3は、プラットフォーム2間の通信を高速化するために、PCIe(PCI Express)を用いる。中継装置3は、PCIeを用いて、各プラットフォーム2に備えられたプロセッサ21をRC(Root Complex)として動作させ、デバイスとして動作するEP(End Point)間のデータ転送を実現する。

0024

具体的には、情報処理システム1では、各プラットフォーム2のプロセッサ21を、PCIeのRCとして動作させる。また、各プラットフォーム2のプロセッサ21に対して、中継装置3(すなわち、各プラットフォーム2が接続されるスロット305)をEPとして動作させる。

0025

ここで、プラットフォーム2のプロセッサ21に対して中継装置3をEPとして接続する手法としては、既知の様々な手法を用いて実現できる。例えば、中継装置3は、プラットフォーム2との接続時に、EPとして機能することを示す信号を通知することによって、EPとしてプラットフォーム2に接続される。

0026

中継装置3は、EPtоEP(End Point to End Point)でデータをトンネリングさせて、複数のRCにデータを転送する。プラットフォーム2のプロセッサ21間の通信は、PCIeのトランザクションが発生したときに論理的に接続される。一方、1つのプロセッサ21にデータの転送が集中しないときは、それぞれのプロセッサ21間で並行してデータの転送が可能である。

0027

なお、中継装置3に搭載される各EPに対して、それぞれ異なるプラットフォーム2を接続してもよい。また、各EPに対して1つのプラットフォーム2を接続し、プラットフォーム2側が複数のRCを用いて中継装置3と通信してもよい。

0028

次に、本実施の形態の情報処理システム1のハードウェア構成の一例について説明する。

0029

図2は、本実施の形態の情報処理システム1のハードウェア構成の一例を示す図である。

0030

まず、第1情報処理装置2Aとして機能するプラットフォーム2−1の、ハードウェア構成を説明する。

0031

プラットフォーム2−1は、プロセッサ21−1、表示部201、USB(Universal Serial Bus)ポート202、通信I/F203、記憶部204、およびメモリ205を有する。表示部201は、LCD(Liquid Crystal Display)等であり、各種情報を表示する。USBポート202は、プラットフォーム2−1と周辺機器とを接続するためのコネクタである。通信I/F203は、イーサネット登録商標)等の通信規格に従って、LAN(Local Area Network)等のネットワークと通信可能とする。

0032

記憶部204は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、SCM(Storage Class Memory)等の記憶装置であり、各種のデータを記憶する。メモリ205は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等である。ROMは、各種のソフトウェアプログラムや当該ソフトウェアプログラム用のデータを記憶する。ROMに記憶されるソフトウェアプログラムは、プロセッサ21−1により読み込まれて実行される。RAMは、ROMに記憶されるソフトウェアプログラムを実行する際の作業領域として機能する。

0033

プロセッサ21−1は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific IntegratedCircuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプロセッサであり、プラットフォーム2−1全体を制御する。プロセッサ21−1は、マルチコアプロセッサであってもよいし、2以上のプロセッサの組合せであってもよい。

0034

次に、第2情報処理装置2Bとして機能する、プラットフォーム2−2〜2−8のハードウェア構成を説明する。

0035

まず、プラットフォーム2−2のハードウェア構成を説明する。プラットフォーム2−2は、プロセッサ21−2、USBポート211、および表示部212を有する。表示部212は、LCD等であり、各種情報を表示する。USBポート211は、プラットフォーム2−2と周辺機器とを接続するためのコネクタである。

0036

プロセッサ21−2は、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のプロセッサであり、プラットフォーム2−2全体を制御する。プロセッサ21−2は、マルチコアプロセッサであってもよいし、2以上のプロセッサの組合せであってもよい。例えば、プロセッサ21−2は、CPUおよびGPUの組み合わせであってもよい。

0037

第2情報処理装置2Bとして機能する他のプラットフォーム2であるプラットフォーム2−3〜2−8は、プラットフォーム2−2と同様のハードウェア構成を有する。

0038

次に、中継装置3のハードウェア構成を説明する。

0039

中継装置3は、通信制御マイコン301、電源制御マイコン302、メモリ303、複数のスロット305−1〜305−8、変換IC(IntegratedCircuit)306、電源回路401、電源回路403、および電源回路404、を備える。通信制御マイコン301、メモリ303、複数のスロット305−1〜305−8、および電源回路401は、内部バス304を介して互いに通信可能に接続されている。

0040

スロット305−1〜305−8は、拡張スロット拡張バス、バス)の一例である。本実施の形態では、スロット305−1〜305−8には、それぞれPCIeの規格を満たす構成とされたデバイスが接続される。具体的には、スロット305−1〜305−8には、プラットフォーム2−1〜2−8が接続される。このため、複数のプラットフォーム2(第1情報処理装置2A、第2情報処理装置2B)と、中継装置3とは、バス(拡張バス、拡張スロット)を介して接続される。

0041

以下の説明では、スロット305−1〜305−8を区別する必要がなく、任意のスロットを示す場合には、スロット305と記載する。

0042

なお、1つのスロット305に対して、1つのプラットフォーム2が接続されていてもよいが、1つのスロット305に対して、複数のプラットフォーム2が接続されていてもよい。さらに、1つのプラットフォーム2に対して複数のスロット305を割り当てることにより、当該プラットフォーム2は、広い通信帯域を用いた通信が可能となる。

0043

メモリ303は、例えば、ROMおよびRAMを含むメモリである。メモリ303のROMには、スロット305に接続される複数のプラットフォーム2間での通信制御に関わるソフトウェアプログラム等の各種のソフトウェアプログラムや、これらのソフトウェアプログラム用のデータを記憶する。ROMに記憶されるソフトウェアプログラムは、通信制御マイコン301により読み込まれて実行される。メモリ303のRAMは、メモリ303のROMに記憶されるソフトウェアプログラムを実行する際の作業領域として機能する。

0044

なお、プラットフォーム2には、各スロット305に対応させてメモリ領域が設けられ、当該メモリ領域には、スロット305の数だけ分割された複数の記憶領域が設定され、各記憶領域はいずれかのスロット305に対応付けられている。中継装置3は、スロット305毎に設けられる記憶領域のアドレスに基づいてプラットフォーム2間のデータの転送を行う。

0045

通信制御マイコン301は、メモリ303のROMに記憶されたソフトウェアプログラムを実行することによって、スロット305に接続されたプラットフォーム2間の通信を実現する。詳細には、通信制御マイコン301は、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のプロセッサを含み、当該プロセッサが、スロット305を介したプラットフォーム2間の通信を制御する。通信制御マイコン301は、複数のプロセッサの組合せを含んでいてもよい。

0046

通信制御マイコン301は、プラットフォーム2と同じ電源ユニットである電源ユニット402から、電源供給を受けて動作する。

0047

電源ユニット402は、動作電圧または基準電圧を供給する電源ユニットである。

0048

動作電圧は、中継装置3およびプラットフォーム2の各々が動作可能な電圧である。動作電圧は、中継装置3およびプラットフォーム2の各々が、各々の主機能(情報処理システム1の制御、AI推論処理、および画像処理などの演算処理)を実行するために必要な電圧の電力である。動作電圧は、例えば、12Vである。なお、動作電圧の値は、この値に限定されない。

0049

基準電圧は、プラットフォーム2の各々の動作電圧未満であり、且つ、電源制御マイコン302が動作可能な電圧以上の基準電圧を供給する電源ユニットである。基準電圧は、プラットフォーム2の各々が各々の主機能(
AI推論処理または画像処理などの演算処理)を実行可能な動作電圧未満であるが、起動指示信号などの最低限の信号を受付け可能な電圧である。また、基準電圧は、電源制御マイコン302が動作可能な電圧である。基準電圧は、例えば、11Vである。なお、基準電圧の値は、この値に限定されない。

0050

電源ユニット402は、切替スイッチ402Aを備える。切替スイッチ402Aは、動作電圧(例えば12V)を電源回路404へ供給するか否かを切替えるためのスイッチである。切替スイッチ402Aは、後述する電源制御マイコン302の制御によって切替えられる。

0051

一方、電源ユニット402は、基準電圧については、スイッチを介さずに電源回路403へ供給する。このため、電源回路403には、12Vなどの動作電圧の供給が遮断された場合であっても、11Vなどの基準電圧が供給されうる。

0052

電源回路404は、電源ユニット402から切替スイッチ402Aを介して供給された動作電圧の電力を用いて、12V、3V、または5Vの電圧の電力を生成する電源回路である。電源回路404は、電源回路401へ電力を供給する。すなわち、電源回路404は、電源ユニット402から供給された動作電圧の電力を、各モジュール用の電力に変換するための電源回路である。

0053

本実施の形態では、電源回路401は、電源回路401A、電源回路401B、および電源回路401Cを含む。また、電源回路401は、各々、切替スイッチ307(切替スイッチ307A、切替スイッチ307B、切替スイッチ307C)を備える。

0054

電源回路401Aは、内部バス304およびスロット305−1を介して、動作電圧を第1情報処理装置2Aへ供給する。電源回路401Aは、切替スイッチ307Aを備える。切替スイッチ307Aは、電源制御マイコン302によって制御される(詳細後述)。

0055

電源回路401Bは、動作電圧を内部バス304およびスロット305を介して、動作電圧を第2情報処理装置2Bの各々へ供給する。電源回路401Bは、切替スイッチ307Bを備える。切替スイッチ307Bは、電源制御マイコン302によって制御される(詳細後述)。なお、スロット305の各々に接続された第2情報処理装置2Bごとに、各々ごとに別体として構成された電源回路401Bから、動作電圧を供給してもよい。

0056

電源回路401Cは、通信制御マイコン301へ動作電圧を供給する。電源回路401Cは、切替スイッチ307Cを備える。切替スイッチ307Cは、電源制御マイコン302によって制御される(詳細後述)。

0057

電源制御マイコン302は、プラットフォーム2(第1情報処理装置2Aおよび第2情報処理装置2B)への動作電圧の供給を制御する。

0058

電源制御マイコン302は、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のプロセッサを含み、当該プロセッサが、中継装置3およびスロット305に接続されたプラットフォーム2(第1情報処理装置2A、第2情報処理装置2B)に対する動作電圧の供給を制御する。電源制御マイコン302のプロセッサは、複数のプロセッサの組合せを含んでいてもよい。そして、電源制御マイコン302のプロセッサは、当該電源制御マイコン302が有するメモリに記憶されているソフトウェアプログラムを実行することによって、電源回路401から、スロット305に接続されたプラットフォーム2へ供給される動作電圧を制御する。

0059

電源制御マイコン302は、切替スイッチ307を介して、電源回路401に接続されている。切替スイッチ307は、第1情報処理装置2A、第2情報処理装置2B、および通信制御マイコン301、の各々への動作電圧の供給(オン)および供給遮断オフ)のハードウェア的な切替スイッチとして機能する。

0060

詳細には、切替スイッチ307は、切替スイッチ307Aと、切替スイッチ307Bと、切替スイッチ307Cと、を含む。

0061

切替スイッチ307Aは、電源回路401Aから第1情報処理装置2Aへ供給される動作電圧のオンオフをハードウェア的に切替える切替スイッチである。切替スイッチ307Aは、信号線によって、電源制御マイコン302に接続されている。この信号線は、電源制御マイコン302のGPIO(General−Purpose Input/Output)等の専用端子間に接続された信号線である。

0062

切替スイッチ307Aは、電源制御マイコン302の制御によって切替えられる。切替スイッチ307Aが動作電圧の供給(オン)に切替えられた状態である場合、電源回路401Aからスロット305を介して第1情報処理装置2Aへ、動作電圧が供給される。一方、切替スイッチ307Aが動作電圧の供給遮断(オフ)に切替えられた状態である場合、電源回路401Aから第1情報処理装置2Aへの動作電圧の供給が遮断された状態となる。

0063

切替スイッチ307Bは、電源回路401Bから第2情報処理装置2Bへ供給される動作電圧のオンオフをハードウェア的に切替える切替スイッチである。切替スイッチ307Bは、信号線によって、電源制御マイコン302に接続されている。この信号線は、電源制御マイコン302のGPIO等の専用端子間に接続された信号線である。

0064

切替スイッチ307Bは、電源制御マイコン302の制御によって切替えられる。切替スイッチ307Bが動作電圧の供給(オン)に切替えられた状態である場合、電源回路401Bからスロット305を介して第2情報処理装置2Bへ、動作電圧が供給される。一方、切替スイッチ307Bが動作電圧の供給遮断(オフ)に切替えられた状態である場合、電源回路401Bから第2情報処理装置2Bへの動作電圧の供給が遮断された状態となる。

0065

切替スイッチ307Cは、電源回路401Cから通信制御マイコン301へ供給される動作電圧のオンオフをハードウェア的に切替える切替スイッチである。切替スイッチ307Cは、信号線によって、電源制御マイコン302に接続されている。この信号線は、電源制御マイコン302のGPIO等の専用端子間に接続された信号線である。

0066

切替スイッチ307Cは、電源制御マイコン302の制御によって切替えられる。切替スイッチ307Cが動作電圧の供給(オン)に切替えられた状態である場合、電源回路401Cからスロット305を介して通信制御マイコン301へ、動作電圧が供給される。一方、切替スイッチ307Cが動作電圧の供給遮断(オフ)に切替えられた状態である場合、電源回路401Cから通信制御マイコン301への動作電圧の供給が遮断された状態となる。

0067

このように、電源制御マイコン302は、切替スイッチ307を切替えることで、プラットフォーム2の各々および通信制御マイコン301への動作電圧の供給、および、動作電圧の供給遮断、を制御する。

0068

なお、電源制御マイコン302は、電源ユニット402から電力供給を受けて動作する。詳細には、上述したように、電源ユニット402は、11Vの基準電圧の電力を電源回路403へ供給する。電源回路403は、電源ユニット402から供給された基準電圧の電力を、各モジュール用の電力に変換するための電源回路である。このため、電源制御マイコン302には、電源回路403から基準電圧を元に変換された電力が供給される。

0069

また、電源制御マイコン302は、信号線L1〜L8を介して、スロット305−1〜305−8に接続されたプラットフォーム2−1〜2−8と接続される。信号線L1〜L8は、プラットフォーム2−1〜2−8から電源制御マイコン302に入力される信号を伝送する信号線である。信号線L1〜L8は、プラットフォーム2および電源制御マイコン302の各々の、GPIO等の専用端子間に接続された信号線である。

0070

変換IC306は、スロット305−1に接続された第1情報処理装置2Aから通知された各種の信号を、電源制御マイコン302へ出力する。詳細には、変換IC306は、信号線L9および信号線L10を介して、電源制御マイコン302に接続されている。

0071

変換IC306は、スロット305−1に接続された第1情報処理装置2Aから通知された各種の信号を、スロット305−1に接続されたUSB(Universal Serial Bus)規格の信号線L11を介して受付ける。第1情報処理装置2Aから通知される信号は、例えば、更新指示信号、再起動指示信号などである(詳細後述)。

0072

変換IC306は、受付けた信号を、受付けた信号に応じた信号線L9、信号線L10を介して、電源制御マイコン302へ出力する。

0073

信号線L9は、例えば、I2C(Inter−Integrated−Circuit)で規定されたシリアルバス規格の信号線である。変換IC306は、例えば、更新指示信号を、信号線L9を介して電源制御マイコン302へ出力する。

0074

信号線L10は、電源制御マイコン302のGPIO等の専用端子に接続された信号線である。変換IC306は、例えば、再起動指示信号を、信号線L10を介して電源制御マイコン302へ出力する。

0075

電源制御マイコン302は、変換IC306から受付けた信号に基づいて、ファームウェアの更新、および、再起動などを実行する(詳細後述)。

0076

次に、情報処理システム1のプラットフォーム2のソフトウェア構成の一例を説明する。

0077

図3は、本実施の形態の情報処理システム1のプラットフォームのソフトウェア構成の一例を示す図である。

0078

プラットフォーム2−1である第1情報処理装置2Aは、例えば、Windows(登録商標)をOS(Operating System)とし、このOS上で各種ソフトウェアプログラムを実行する。プラットフォーム2−2、2−3である第2情報処理装置2Bは、例えば、Linux(登録商標)をOSとし、このOS上で各種ソフトウェアプログラムを実行する。

0079

プラットフォーム2には、ブリッジドライバ20が設けられ、ブリッジドライバ20を介して中継装置3および他のプラットフォーム2との間で通信を行う。各プラットフォーム2は、プロセッサ21およびメモリを有する。プロセッサ21が、メモリに記憶されるOSや各種プログラムドライバ等を実行することにより、プラットフォーム2が有する各種の機能を実現する。

0080

次に、中継装置3に接続されたプラットフォーム2間の通信処理の一例を説明する。

0081

図4は、プラットフォーム2間の通信処理の一例の説明図である。図4には、第1情報処理装置2Aのプロセッサ21−1と、第2情報処理装置2Bの一例であるプラットフォーム2−2のプロセッサ21−2と、の間の通信処理の一例を示した。

0082

送信元のプラットフォーム2−1では、RCであるプロセッサ21−1において生成されたデータが、ソフトウェアトランザクション層データリンク層、および物理層(PHY)を順次転送される。そして、該データは、該物理層で、中継装置3の物理層に転送される。

0083

中継装置3では、送信元のプラットフォーム2−1から転送されてきたデータは、物理層、データリンク層、トランザクション層、およびソフトウェアを順次転送される。その後、該データは、送信先のプラットフォーム2−2のRCに対応するEPへ、トンネリングにより転送される。すなわち、中継装置3は、EP間でデータをトンネリングさせることで、1つのRC(プロセッサ21−1)から他のRC(プロセッサ21−2)へデータを転送(中継)する。

0084

送信先のプラットフォーム2−2では、中継装置3から転送されたデータが、物理層(PHY)、データリンク層、トランザクション層、およびソフトウェアに順次転送される。そして、該データは、送信先のプラットフォーム2−2のプロセッサ21−2へ転送される。本実施の形態の情報処理システム1では、プラットフォーム2間の通信は、PCIeのトランザクションが発生した時に論理的に実現される。

0085

中継装置3が有する複数のスロット305のうち1つに接続されたプラットフォーム2に対して、複数のプラットフォーム2からのデータの転送が集中しない場合には、異なる任意の複数組のプラットフォーム2間で並行してデータの転送を実行することも可能である。例えば、プラットフォーム2−1のプロセッサ21−1に対して、プラットフォーム2−2のプロセッサ21−2およびプラットフォーム2−3のプロセッサ21−3が通信すると想定する。この場合、中継装置3は、プラットフォーム2−2のプロセッサ21−2およびプラットフォーム2−3のプロセッサ21−3による通信をシリアルに処理する。

0086

一方、異なるプラットフォーム2のプロセッサ21同士が通信し、特定のプラットフォーム2のプロセッサ21には通信が集中しないと想定する。この場合、中継装置3は、プラットフォーム2間の通信を並行して処理することも可能である。

0087

次に、プラットフォーム2のプロセッサ21からの、他のプラットフォーム2のプロセッサ21の見え方を説明する。

0088

図5および図6は、本実施の形態の情報処理システム1における、任意のプラットフォーム2からの、他のプラットフォーム2の見え方を例示した図である。

0089

各プラットフォーム2のプロセッサ21間で通信が行なわれている状態を想定する。この状態の場合、各プロセッサ21が実行するOS(例えば、Windows(登録商標)のデバイスマネージャ)からは、中継装置3しか見えない。このため、送信元のプラットフォーム2は、送信先の他のプラットフォーム2のプロセッサ21を直接管理する必要がない。すなわち、中継装置3のデバイスドライバが、中継装置3の先に接続されたプラットフォーム2のプロセッサ21を管理する。

0090

このため、情報処理システム1では、送信元、送信先それぞれのプラットフォーム2のプロセッサ21を動作させるためのデバイスドライバを準備する必要がない。そして、情報処理システム1では、中継装置3のデバイスドライバで通信処理を行なうだけで、プラットフォーム2間の通信を実現することができる。

0091

次に、中継装置3を介したプラットフォーム2間のデータ転送方法を説明する。

0092

図7は、本実施の形態の情報処理システム1における、中継装置3を介したプロセッサ間のデータ転送方法の一例の説明図である。

0093

図7には、中継装置3のスロット#0に接続されたプラットフォーム2−1から、中継装置3のスロット#4に接続されたプラットフォーム2−5へ、データを転送する場合を一例として示した。

0094

送信元のプラットフォーム2−1は、ソフトウェア等によって送信されるデータ(以下、送信データという)を、プラットフォーム2−1に備えられるストレージ23等からプラットフォーム2−1のメモリ領域35に格納する(ステップS701)。メモリ領域35は、転送されるデータが一時的に格納される通信バッファの一部であってもよい。メモリ領域35は、プラットフォーム2のそれぞれに、メモリ22等と同じ大きさで設けられた領域である。メモリ領域35は、スロット305の数に応じて分割されている。メモリ領域35の分割された記憶領域は、いずれかのスロット305に対応付けられている。例えば、メモリ領域35内のSlot♯0で示す記憶領域は、Slot♯0に接続されたプラットフォーム2−1に対応付けられ、メモリ領域35内にSlot♯4で示す記憶領域は、Slot♯4に接続されたプラットフォーム2−5に対応付けられている。プラットフォーム2−1は、メモリ領域35のうち、送信先のスロット305に割り当てられた領域(ここでは、Slot♯4)に送信データを格納する。

0095

ブリッジドライバ20は、プラットフォーム2のメモリ領域35の記憶領域に基づいて、送信先のスロット305を示すスロット情報と、送信先のメモリ領域35における分割領域内におけるアドレスを示すアドレス情報とを取得または生成する(ステップS702)。

0096

送信元のEPにおいて、ブリッジドライバ20は、スロット情報と、アドレス情報と、送信データとを含む転送データを中継装置3に渡す(ステップS703)。これにより、中継装置3は、スロット情報に基づいてEPtoEPにより送信元のスロット305と送信先のスロット305とを接続することにより、転送データを送信先のプラットフォーム2−4に転送する(ステップS704)。送信先のブリッジドライバ20は、スロット情報およびアドレス情報に基づいて、送信先のプラットフォーム2の通信バッファ221に対応する記憶領域内のアドレス情報が示すアドレスの領域に、送信データ(または転送データ)を格納する(ステップS705)。

0097

送信先のプラットフォーム2−5において、例えば、プログラムが、通信バッファ221に格納された送信データを読み出して、メモリ(ローカルメモリ)22やストレージ23に移動させる(ステップS706、ステップS707)。

0098

以上のようにして、送信元のプラットフォーム2−1から送信先のプラットフォーム2−5にデータ(転送データ)が転送される。

0099

ところで、上記構成の情報処理システム1では、第1情報処理装置2A(プラットフォーム2−1)、第2情報処理装置2B(プラットフォーム2−2〜2−8)の各々、および中継装置3、の各ブロックは、独立して動作する。

0100

また、上述したように、中継装置3の電源制御マイコン302は、プラットフォーム2の各々および通信制御マイコン301への動作電圧の供給、および、動作電圧の供給遮断、を制御する。

0101

ここで、電源制御マイコン302のファームウェアが、更新される場合がある。ファームウェアは、電源制御マイコン302のハードウェアを直接コントロールするためのソフトウェアプログラムである。

0102

電源制御マイコン302のファームウェアの更新は、ファームウェアの書換専用のブートローダによって実行される。このため、ファームウェアの更新中は、電源制御マイコン302によるプラットフォーム2および通信制御マイコン301への動作電圧の供給制御が実行されない。そして、ファームウェアの更新後に電源制御マイコン302が再起動すると更新後のファームウェアで動作開始されるが、このとき電源制御マイコン302の供給制御部は初期化されるため(通常、初期設定電源オフ)、プラットフォーム2の各々への動作電圧の供給が強制的に遮断される場合がある。このため、プラットフォーム2に、動作可能な動作電圧(例えば、12V)が供給されない状態となる。

0103

このため、ファームウェアの更新によって、各種の処理を実行中のプラットフォーム2への動作電圧の供給が突然遮断されることとなり、プラットフォーム2に不具合が発生する場合がある。よって、情報処理システム1の全体の正常性を確保することが困難となる場合がある。

0104

そこで、本実施の形態の情報処理システム1では、以下の機能を有することで、電源制御マイコン302のファームウェアの更新がなされた場合であっても、情報処理システム1全体の正常性を確保する。

0105

図8は、本実施の形態の情報処理システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。

0106

図8に示す、第1情報処理装置2A、中継装置3、および第2情報処理装置2Bの各機能は、第1情報処理装置2A、中継装置3、および第2情報処理装置2Bの各々のプロセッサ21が、各々のメモリに記憶されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することで実現される。

0107

まず、第1情報処理装置2Aの機能構成を説明する。

0108

第1情報処理装置2Aは、更新制御部40Aと、再起動通知部40Bと、第2起動制御部40Cと、を有する。

0109

更新制御部40Aは、中継装置3に設けられた電源制御マイコン302のファームウェアを更新する。詳細には、更新制御部40Aは、更新指示信号を、第1情報処理装置2Aが接続されたスロット305−1を介して中継装置3へ送信する。更新指示信号は、更新信号と、更新ファームウェアと、を含む。更新ファームウェアは、更新に用いるファームウェア(プログラム)である。更新制御部40Aは、1または複数の更新指示信号を中継装置3へ送信する。中継装置3の電源制御マイコン302では、受付けた更新指示信号に含まれる更新ファームウェアを用いて、電源制御マイコン302のファームウェアを更新する(詳細後述)。このため、更新制御部40Aの制御によって、電源制御マイコン302のファームウェアが更新される。

0110

また、更新制御部40Aは、電源制御マイコン302のファームウェアの更新前に、シャットダウン指示信号を第2情報処理装置2Bへ通知する。このシャットダウン指示信号は、第2情報処理装置2Bに対して第2情報処理装置2Bのシャットダウンを要求する信号である。更新制御部40Aは、中継装置3を介して、スロット305に接続された第2情報処理装置2Bへシャットダウン指示信号を通知する。

0111

再起動通知部40Bは、電源制御マイコン302のファームウェアが更新される前後に、再起動指示信号を電源制御マイコン302へ通知する。再起動指示信号は、再起動を要求する指示信号である。

0112

第2起動制御部40Cは、再起動通知部40Bによって再起動指示信号が電源制御マイコン302へ通知された後に、第1情報処理装置2Aのシャットダウン処理を実行する。

0113

また、第2起動制御部40Cは、シャットダウン処理を実行した後に、シャットダウン完了通知を、信号線L1を介して電源制御マイコン302へ通知する。

0114

次に、中継装置3の電源制御マイコン302の機能構成を説明する。

0115

電源制御マイコン302は、書換専用ブートローダ50Aと、再起動実行部50Bと、判断部50Cと、供給制御部50Dと、変更部50Eと、第1起動制御部50Fと、を有する。

0116

書換専用ブートローダ50A以外の機能部(再起動実行部50B、判断部50C、供給制御部50D、変更部50E、および第1起動制御部50F)は、電源制御に関するファームウェアである。なお、電源制御とは、第1情報処理装置2A、第2情報処理装置2B、および通信制御マイコン301への動作電圧の供給制御を意味する。本実施の形態における、更新されるファームウェアは、この電源制御に関するファームウェアである。

0117

書換専用ブートローダ50Aは、第1情報処理装置2Aから更新指示信号を受付けると、電源制御マイコン302のファームウェアの更新を実行する。詳細には、書換専用ブートローダ50Aは、変換IC306から更新指示信号を受付ける。変換IC306は、第1情報処理装置2Aから受付けた更新指示信号を、信号線L9を介して電源制御マイコン302へ出力する。書換専用ブートローダ50Aは、変換IC306を介して第1情報処理装置2Aから、更新指示信号を受付ける。

0118

上述したように、更新指示信号には、更新指示と、更新ファームウェアと、が含まれる。書換専用ブートローダ50Aは、受付けた更新指示信号に含まれる更新ファームウェアをインストールすることで、電源制御マイコン302のファームウェア(電源制御に関するファームウェア)を更新する。なお、複数の更新指示信号を受付けた場合には、書換専用ブートローダ50Aは、受付けた更新指示信号の各々に含まれる更新ファームウェアをインストールすることで、電源制御マイコン302のファームウェアを順次更新する。

0119

再起動実行部50Bは、第1情報処理装置2Aから再起動指示信号を受付けたときに、電源制御マイコン302の再起動を実行する。

0120

詳細には、再起動実行部50Bは、変換IC306から再起動指示信号を受付ける。変換IC306は、第1情報処理装置2Aから受付けた再起動指示信号を、信号線L10を介して電源制御マイコン302へ出力する。このため、再起動実行部50Bは、変換IC306から再起動指示信号を受付け、電源制御マイコン302の再起動を実行する。

0121

判断部50Cは、電源制御マイコン302が再起動したときに、電源制御マイコン302のファームウェアの更新直後の再起動か否かを判断する。例えば、電源制御マイコン302は、ファームウェアの更新日時と再起動タイミングとを特定することで、更新直後の再起動か否かを判断すればよい。なお、更新直度の再起動か否かの判断方法は、この方法に限定されない。

0122

供給制御部50Dは、ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、第1情報処理装置2Aへ動作電圧を供給するように制御する。

0123

上述したように、電源制御マイコン302のファームウェアの更新中は、電源制御マイコン302による動作電圧の供給制御が実行されない。しかし、ファームウェアの更新後に電源制御マイコン302が再起動すると、プラットフォーム2への動作電圧の制御状況リセットされ、プラットフォーム2の各々への動作電圧の供給が強制的に遮断される場合がある。

0124

そこで、本実施の形態では、供給制御部50Dは、ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合には、第1情報処理装置2Aへ動作電圧を供給するように、切替スイッチ307Aと切替スイッチ402Aを制御する。

0125

ファームウェアの更新前の段階では、電源ユニット402から中継装置3へ供給される動作電圧のオンオフをハードウェア的に切替える切替スイッチ402Aと、電源回路401Aから第1情報処理装置2Aへ供給される動作電圧のオンオフをハードウェア的に切替える切替スイッチ307Aは、動作電圧の供給(オン)状態となっている。このため、供給制御部50Dは、ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合には、切替スイッチ402Aと切替スイッチ307Aの、動作電圧の供給遮断(オフ)状態への切替えを行わない。このため、切替スイッチ402Aと切替スイッチ307Aは、ファームウェアの更新前から、更新中、および更新後の再起動の期間に渡って、動作電圧の供給(オン)状態が維持される。

0126

よって、第1情報処理装置2Aには、ファームウェアの更新前から、更新中、および更新後の再起動、および再起動直後の期間に渡って、動作電圧の供給が遮断されることなく継続されることとなる。このため、電源制御マイコン302のファームウェアが更新された場合に、第1情報処理装置2Aへの動作電圧の供給が突然遮断されることが抑制される。よって、本実施の形態では、情報処理システム1の正常性が確保される。

0127

ここで、上述したように、電源制御マイコン302は、プラットフォーム2(第1情報処理装置2Aおよび第2情報処理装置2B)への動作電圧の供給を制御する。このため、電源制御マイコン302は、第1情報処理装置2Aおよび第2情報処理装置2Bの電源制御状況を、ステート情報として管理している。例えば、電源制御マイコン302は、ステート情報を、電源制御マイコン302内のメモリに記憶し、電源制御状況に応じて該ステート情報を更新する。

0128

具体的には、例えば、ステート情報は、第1情報処理装置2Aの電源制御情報として、動作電圧(例えば、12Vの電圧)供給中、または、動作電圧供給遮断中、を示す情報を含む。また、ステート情報は、第2情報処理装置2Bの電源制御情報として、動作電圧供給中、または、動作電圧供給遮断中、を示す情報を含む。なお、ステート情報は、更に、他の情報を含んでいてもよい。

0129

電源制御マイコン302のファームウェアが更新され、電源制御マイコン302が再起動されると、このステート情報が初期化される。初期化された状態とは、ステート情報に含まれる、第1情報処理装置2Aおよび第2情報処理装置2Bの各々の電源制御情報が、動作電圧供給遮断中を示す状態である。

0130

変更部50Eは、ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、第1情報処理装置2Aおよび第2情報処理装置2Bの電源制御状況を示し、該再起動よって初期化されたステート情報を、第1情報処理装置2Aへの動作電圧供給中(第2情報処理装置2Bと通信制御マイコンへの動作電圧の供給は遮断中)を示すステート情報に変更する。このため、ステート情報が、実際の電源制御状況に応じた内容に更新される。

0131

第1起動制御部50Fは、電源制御マイコン302のファームウェア更新直後の再起動と判断された場合、第1情報処理装置2Aへ動作電圧を供給するように制御した後に、中継装置3のシャットダウン処理を実行する。

0132

上述したように、第1情報処理装置2Aの第2起動制御部40Cは、シャットダウン処理を実行した後に、シャットダウンが完了すると、シャットダウンが完了したことを示す信号を、信号線L1を介して電源制御マイコン302へ通知する。このため、第1起動制御部50Fは、第1情報処理装置2Aからシャットダウンが完了したことを示す信号を受付けたときに、中継装置3のシャットダウン処理を実行すればよい。

0133

なお、判断部50Cが、ファームウェアの更新直後の再起動ではないと判断した場合には、供給制御部50Dは、第1情報処理装置2Aと中継装置3への動作電圧の供給を遮断するように、切替スイッチ307Aと切替スイッチ402Aを制御すればよい。

0134

この場合、供給制御部50Dは、切替スイッチ307Aと切替スイッチ402Aを、動作電圧の供給遮断(オフ)状態へ切替える。このため、ファームウェアの更新直後の再起動ではないと判断された場合には、第1情報処理装置2Aへの動作電圧の供給が遮断される。

0135

次に、第2情報処理装置2Bの機能構成を説明する。

0136

第2情報処理装置2Bは、第3起動制御部60Aを有する。

0137

第3起動制御部60Aは、中継装置3からシャットダウン指示信号を受付けたときに、第2情報処理装置2Bのシャットダウン処理を実行する。第3起動制御部60Aは、シャットダウン処理を実行した後に、シャットダウン完了通知を、信号線L2〜L8を介して電源制御マイコン302へ通知する。

0138

上述したように、第1情報処理装置2Aの更新制御部40Aは、電源制御マイコン302のファームウェアの更新前に、シャットダウン指示信号を、中継装置3を介して第2情報処理装置2Bへ通知する。このため、情報処理システム1では、電源制御マイコン302のファームウェアの更新前に、プラットフォーム2がシャットダウンされる。

0139

このため、電源制御マイコン302のファームウェアが更新されても、第2情報処理装置2Bは、事前に正式な手順でシャットダウンされているため、各種の処理を実行中に動作電圧の供給が突然遮断されることが抑制され、情報処理システム1の正常性が確保される。

0140

次に、本実施の形態の情報処理システム1における、電源制御マイコン302のファームウェアの更新にかかる処理の流れの一例を説明する。

0141

図9は、本実施の形態の情報処理システム1の、ファームウェア更新の流れの一例を示すシーケンス図である。

0142

まず、第1情報処理装置2Aの更新制御部40Aが、電源制御マイコン302のファームウェアの書換を実行するか否かを判定する(ステップS400)。ここでは、更新制御部40Aが、電源制御マイコン302のファームウェアの書換を実行すると判定したと想定し、説明を続ける。

0143

第1情報処理装置2Aの更新制御部40Aは、電源制御マイコン302のファームウェアの更新前に、シャットダウン指示信号を第2情報処理装置2Bへ通知する(ステップS402)。シャットダウン指示信号は、中継装置3を介して第2情報処理装置2Bへ通知される(ステップS404、ステップS406)。

0144

第2情報処理装置2Bの第3起動制御部60Aは、シャットダウン指示信号を受付けると、第2情報処理装置2Bのシャットダウン処理を実行する(ステップS408)。そして、第3起動制御部60Aは、シャットダウン処理を実行、完了した後に、信号線L2〜L8を介して電源制御マイコン302にシャットダウンが完了したことを通知する(ステップS410、ステップS412)。

0145

このため、第2情報処理装置2Bは、中継装置3の電源制御マイコン302のファームウェアが更新される前に、正常に処理を終了した状態となる。

0146

中継装置3の電源制御マイコン302の供給制御部50Dは、第2情報処理装置2Bからシャットダウン完了通知を受付けると、切替スイッチ307Bを、動作電圧の供給遮断(オフ)状態へ切替える(ステップS414)。このため、電源回路401Bから第2情報処理装置2Bへの動作電圧の供給が遮断される。

0147

次に、第1情報処理装置2Aの再起動通知部40Bは、電源制御マイコン302のファームウェアの更新前に、再起動指示信号(ブートローダ起動)を電源制御マイコン302へ通知する(ステップS416、ステップS418)。

0148

中継装置3の電源制御マイコン302は、再起動指示信号(ブートローダ起動)を受付けると、書換専用ブートローダ50Aで起動を実行する。なお、書換専用ブートローダ50Aによる再起動処理では、電源制御は行われず、また、切替スイッチ307の制御も行われない。このため、切替スイッチ307は、変更されないまま維持される。

0149

次に、第1情報処理装置2Aの更新制御部40Aが、更新指示信号を中継装置3へ通知することで、ファームウェアの更新を制御する(ステップS420)。中継装置3の書換専用ブートローダ50Aは、第1情報処理装置2Aから更新指示信号を受付けると、更新指示信号に含まれる更新ファームウェアを用いて、電源制御マイコン302のファームウェアの更新を実行する(ステップS422)。

0150

電源制御マイコン302のファームウェアの更新が完了すると、第1情報処理装置2Aの再起動通知部40Bは、再起動指示信号(ファームウェア起動)を中継装置3へ通知する(ステップS424、ステップS426)。

0151

中継装置3の電源制御マイコン302の再起動実行部50Bは、第1情報処理装置2Aから再起動指示信号(ファームウェア起動)を受付けると、電源制御マイコン302の更新されたファームウェアで起動を実行する(ステップS428)。この再起動処理により、電源制御マイコン302で管理されているステート情報が初期化(リセット)される。

0152

中継装置3の判断部50Cは、電源制御マイコン302が再起動したときに、電源制御マイコン302のファームウェアの更新直後の再起動か否かを判断する(ステップS430)。ここでは、ファームウェアの更新直後の再起動と判断したと想定し、説明を続ける。

0153

供給制御部50Dは、ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、第1情報処理装置2Aへ動作電圧を供給するように制御する(ステップS432)。ステップS428の再起動の実行前の状態では、切替スイッチ307Aと切替スイッチ402Aは、動作電圧の供給(オン)状態となっている。ステップS432では、供給制御部50Dは、切替スイッチ307Aと切替スイッチ402Aの動作電圧の供給遮断(オフ)状態への切替えを行わない。この処理により、供給制御部50Dは、第1情報処理装置2Aへの動作電圧の供給を継続するように制御する。このため、第1情報処理装置2Aへの動作電圧の供給または供給遮断を切替えるための切替スイッチ307Aと切替スイッチ402Aは、ファームウェアの更新直前、更新中、更新後の再起動、および該再起動直後の期間、動作電圧の供給(オン)状態が維持される。

0154

次に、中継装置3の変更部50Eは、ステップS428の再起動よって初期化されたステート情報を、第1情報処理装置2Aへの動作電圧供給中(第2情報処理装置2Bと通信制御マイコンへの動作電圧の供給は遮断中)を示すステート情報に変更する(ステップS434)。このため、ステート情報が、第1情報処理装置2Aのシャットダウン待ちを表すステート情報に変更される。

0155

次に、中継装置3の供給制御部50Dが、第1情報処理装置2Aのシャットダウンを促すための情報として、例えば、電源ユニット402に設けられた光源(例えば、LED光源)を点滅させる(ステップ436)。例えば、ユーザは、第1情報処理装置2Aを操作することで、シャットダウン指示信号を第1情報処理装置2Aへ入力する。

0156

第1情報処理装置2Aの第2起動制御部40Cは、シャットダウン指示信号を受付けると、シャットダウン処理を実行する(ステップS438)。第1情報処理装置2Aの第2起動制御部40Cは、シャットダウン処理を実行、完了した後に、信号線L1を介して電源制御マイコン302にシャットダウンが完了したことを通知する(ステップS440、ステップS442)。

0157

中継装置3は、第1情報処理装置2Aからシャットダウン完了通知を受付けると、情報処理システム1をシャットダウンするのに必要な電源制御を実行する(ステップS444)。詳細には、中継装置3の供給制御部50Dが、切替スイッチ307Aを、動作電圧の供給遮断(オフ)状態へ切替える。切替スイッチ307Aを動作電圧の供給遮断状態へ切替えることで、第1情報処理装置2Aへの動作電圧の供給が遮断される。続けて、中継装置3の第1起動制御部50Fが、中継装置3のシャットダウン処理を実行するため、切替スイッチ402Aを、動作電圧の供給遮断(オフ)状態へ切替える。切替スイッチ402Aを動作電圧の供給遮断状態へ切替えることで、中継装置3への動作電圧の供給が遮断される。

0158

そして、中継装置3の変更部50Eは、ステート情報を、第1情報処理装置2Aおよび通信制御マイコン301への動作電圧供給遮断中を示すステート情報に変更する(ステップS446)。すなわち、変更部50Eは、ステート情報を、情報処理システム1のシャットダウン完了を表すステート情報に変更する。そして、本シーケンスを終了する。

0159

以上説明したように、本実施の形態の情報処理システム1は、第1情報処理装置2Aと、第2情報処理装置2Bと、第1情報処理装置2Aおよび第2情報処理装置2Bとバス(拡張バス)を介して接続された中継装置3と、を備える。第1情報処理装置2Aの更新制御部40Aは、中継装置3に設けられた電源制御マイコン302のファームウェアを更新する。第1情報処理装置2Aの再起動通知部40Bは、ファームウェアが更新された後に、再起動指示信号を電源制御マイコン302へ通知する。中継装置3は、第1情報処理装置2Aおよび第2情報処理装置2Bへの動作電圧の供給を制御する電源制御マイコン302を備える。電源制御マイコン302は、再起動実行部50Bと、判断部50Cと、供給制御部50Dと、を備える。再起動実行部50Bは、再起動指示信号を受付けたときに電源制御マイコン302の再起動を実行する。判断部50Cは、再起動したときに、ファームウェアの更新直後の再起動か否かを判断する。供給制御部50Dは、ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、第1情報処理装置2Aへ動作電圧を供給するように制御する。

0160

ここで、電源制御マイコン302のファームウェアの更新中は、電源制御マイコン302による動作電圧の供給制御が実行されない。そして、ファームウェアの更新後に電源制御マイコン302が再起動すると、プラットフォーム2の各々への動作電圧の供給が強制的に遮断される場合がある。

0161

一方、本実施の形態では、電源制御マイコン302の供給制御部50Dは、ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合には、第1情報処理装置2Aへ動作電圧を供給するように制御する。このため、第1情報処理装置2Aには、動作電圧の供給が継続されることとなる。すなわち、電源制御マイコン302のファームウェアが更新された場合に、第1情報処理装置2Aへの動作電圧の供給が突然遮断されることが抑制される。

0162

従って、本実施の形態では、情報処理システム1の正常性を確保することができる。

0163

また、電源制御マイコン302は、変更部50Eを更に有する。変更部50Eは、ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、第1情報処理装置2Aおよび第2情報処理装置2Bの電源制御状況を示し、且つ該再起動によって初期化されたステート情報を、第1情報処理装置2Aへの動作電圧の供給中を示すステート情報に変更する。

0164

このため、電源制御マイコン302は、実際の電源制御状況に沿った内容に、ステート情報を変更することができる。このため、上記効果に加えて、情報処理システム1の正常性を更に確保することができる。

0165

また、第1情報処理装置2Aは、第2起動制御部40Cを備える。第2起動制御部40Cは、再起動指示信号が電源制御マイコン302へ通知された後に、第1情報処理装置2Aのシャットダウン処理を実行する。

0166

このため、第1情報処理装置2Aは、電源制御マイコン302のファームウェアの更新が正常に終了した後に、第1情報処理装置2Aをシャットダウンすることができる。このため、上記効果に加えて、情報処理システム1の正常性を更に確保することができる。

0167

また、電源制御マイコン302は、第1起動制御部50Fを備える。第1起動制御部50Fは、ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、第1情報処理装置2Aへ動作電圧を供給するように制御した後に、中継装置3のシャットダウン処理を実行する。

0168

このため、本実施の形態の情報処理システム1では、中継装置3の電源制御マイコン302のファームウェアを更新した後に、第1情報処理装置2Aおよび中継装置3の各々を、通常のシャットダウン処理により正常終了させることができる。このため、上記効果に加えて、情報処理システム1の正常性を更に確保することができる。

0169

また、第1情報処理装置2Aの更新制御部40Aは、電源制御マイコン302のファームウェアの更新前に、シャットダウン指示信号を第2情報処理装置2Bへ通知する。第2情報処理装置2Bの第3起動制御部60Aは、シャットダウン指示信号を受付けたときに、第2情報処理装置2Bのシャットダウン処理を実行する。このため、本実施の形態の情報処理システム1では、中継装置3の電源制御マイコン302のファームウェアを更新する場合、ファームウェア更新前に、第2情報処理装置2Bを通常のシャットダウン処理により正常終了させることができる。このため、上記効果に加えて、情報処理システム1の正常性を更に確保することができる。

0170

(変形例)
なお、上記実施の形態では、電源制御マイコン302のファームウェア更新後に、中継装置3および第1情報処理装置2Aをシャットダウンする形態を一例として説明した。しかし、電源制御マイコン302のファームウェア更新後、中継装置3および第1情報処理装置2Aをシャットダウンせず、第2情報処理装置2Bを起動させることで、情報処理システム1の起動を完了した状態としてもよい。

0171

この場合、情報処理システム1では、以下の処理を実行すればよい。

0172

図10は、変形例の情報処理システム1の、ファームウェア更新の流れの一例を示すシーケンス図である。

0173

情報処理システム1は、上記実施の形態のステップS400〜ステップS434の処理(図9参照)と同様にして、ステップS500〜ステップS534の処理を実行する。

0174

すなわち、第1情報処理装置2Aの更新制御部40Aが、電源制御マイコン302のファームウェアの書換を実行するか否かを判定する(ステップS500)。第1情報処理装置2Aの更新制御部40Aは、電源制御マイコン302のファームウェアの更新前に、シャットダウン指示信号を第2情報処理装置2Bへ通知する(ステップS502)。シャットダウン指示信号は、中継装置3を介して第2情報処理装置2Bへ通知される(ステップS504、ステップS506)。

0175

第2情報処理装置2Bの第3起動制御部60Aは、シャットダウン指示信号を受付けると、第2情報処理装置2Bのシャットダウン処理を実行する(ステップS508)。そして、第3起動制御部60Aは、シャットダウン処理を実行、完了した後に、信号線L2〜L8を介して電源制御マイコン302にシャットダウンが完了したことを通知する(ステップS510、ステップS512)。

0176

中継装置3の電源制御マイコン302の供給制御部50Dは、第2情報処理装置2Bからシャットダウン完了通知を受付けると、切替スイッチ307Bを、動作電圧の供給遮断(オフ)状態へ切替える(ステップS514)。このため、第2情報処理装置2Bは、動作電圧の供給が遮断された動作電圧供給遮断状態となる。

0177

次に、第1情報処理装置2Aの再起動通知部40Bは、電源制御マイコン302のファームウェアの更新前に、再起動指示信号(ブートローダ起動)を電源制御マイコン302へ通知する(ステップS516、ステップS518)。中継装置3の電源制御マイコン302は、再起動指示信号(ブートローダ起動)を受付けると、書換専用ブートローダ50Aで起動を実行する。

0178

次に、第1情報処理装置2Aの更新制御部40Aが、更新指示信号を中継装置3へ通知することで、ファームウェアの更新を制御する(ステップS520)。中継装置3の書換専用ブートローダ50Aは、第1情報処理装置2Aから更新指示信号を受付けると、更新指示信号に含まれる更新ファームウェアを用いて、電源制御マイコン302のファームウェアの更新を実行する(ステップS522)。

0179

電源制御マイコン302のファームウェアの更新が完了すると、第1情報処理装置2Aの再起動通知部40Bは、再起動指示信号(ファームウェア起動)を中継装置3へ通知する(ステップS524、ステップS526)。

0180

中継装置3の電源制御マイコン302の再起動実行部50Bは、第1情報処理装置2Aから再起動指示信号(ファームウェア起動)を受付けると、電源制御マイコン302の更新されたファームウェアで起動を実行する(ステップS528)。

0181

中継装置3の判断部50Cは、電源制御マイコン302が再起動したときに、電源制御マイコン302のファームウェアの更新直後の再起動か否かを判断する(ステップS530)。ここでは、ファームウェアの更新直後の再起動と判断したと想定し、説明を続ける。

0182

供給制御部50Dは、ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、第1情報処理装置2Aへ動作電圧を供給するように制御する(ステップS532)。次に、中継装置3の変更部50Eは、ステップS528の再起動よって初期化されたステート情報を、第1情報処理装置2Aへの動作電圧供給中を示し、且つ、第2情報処理装置2Bと通信制御マイコン301への動作電圧供給遮断中を示す、ステート情報に変更する(ステップS534)。このため、ステート情報が、第2情報処理装置2Bの起動待ちを表すステート情報に変更される。

0183

そして、本変形例では、中継装置3の供給制御部50Dは、ステップS530でファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、まず通信制御マイコン301へ動作電圧の供給(オン)を行う(ステップS536)。ステップS536では、供給制御部50Dは、通信制御マイコン301へ動作電圧を供給するように、切替スイッチ307Cを制御する。すなわち、供給制御部50Dは、切替スイッチ307Cを動作電圧の供給(オン)状態へ切替える。続けて、第1情報処理装置2Aの更新制御部40Aによってシャットダウン指示が通知されてシャットダウン処理が実行された後の第2情報処理装置2Bへ、動作電圧の供給(オン)と起動要求信号を通知する(ステップS538、ステップS540)。ステップS538では、まず供給制御部50Dは、第2情報処理装置2Bへ動作電圧を供給するように、切替スイッチ307Bを制御する。すなわち、供給制御部50Dは、切替スイッチ307Bを動作電圧の供給(オン)状態へ切替える。続けて、ステップS540では、供給制御部50Dは、例えば、信号線L2〜L8を介して第2情報処理装置2Bへ、起動要求信号を通知する。

0184

起動要求信号を受付けた第2情報処理装置2Bの第3起動制御部60Aは、第2情報処理装置2Bの起動処理を実行する(ステップS542)。具体的には、第3起動制御部60Aは、第2情報処理装置2BのOSの起動、各種のドライバのロードを実行する。そして、第3起動制御部60Aは、起動処理を完了した後に、例えば、信号線L2〜L8を介して電源制御マイコン302に起動完了を通知する(ステップS544、ステップS546)。

0185

中継装置3の変更部50Eは、第2情報処理装置2Bから起動完了通知を受付けると、ステート情報を、第1情報処理装置2Aおよび第2情報処理装置2Bへの動作電圧供給中を示すステート情報に変更する(ステップS548)。このため、ステート情報が、情報処理システム1の起動完了を示すステート情報に変更される。そして、本シーケンスを終了する。

0186

このように、本変形例では、電源制御マイコン302の判断部50Cが、ファームウェアの更新直後の再起動と判断した場合、第1情報処理装置2Aへ動作電圧を供給し、通信制御マイコン301へ動作電圧と供給し、更新制御部40Aによって電源制御マイコン302のファームウェアの更新前にシャットダウン指示信号が通知されて、シャットダウン処理が実行された後の第2情報処理装置2Bへ動作電圧を供給してから起動要求信号を通知するように制御する。

0187

すなわち、本変形例では、電源制御マイコン302のファームウェア更新後、中継装置3および第1情報処理装置2Aをシャットダウンせず、通信制御マイコン301と、ファームウェア更新前にシャットダウンさせた第2情報処理装置2Bを起動させることで、情報処理システム1(中継装置3およびプラットフォーム2(第1情報処理装置2A、第2情報処理装置2B))を起動した状態とする。

0188

このように、電源制御マイコン302のファームウェア更新後に、中継装置3およびプラットフォーム2(第1情報処理装置2A、第2情報処理装置2B)を起動した状態とする場合についても、第1の実施の形態と同様に、判断部50Cは、ファームウェアの更新直後の再起動か否かを判断する。そして、供給制御部50Dは、ファームウェアの更新直後の再起動と判断された場合、第1情報処理装置2Aおよび第2情報処理装置2Bへ動作電圧を供給するように制御する。

0189

このため、電源制御マイコン302のファームウェアが更新された場合であっても、第1情報処理装置2Aおよび第2情報処理装置2Bへの動作電圧の供給が突然遮断されることが抑制される。

0190

従って、本変形例では、情報処理システム1の正常性を確保することができる。

0191

なお、上述の実施の形態および変形例では、各部のI/OインターフェースとしてPCIeを例に挙げて説明した。しかし、I/Oインターフェースは、PCIeに限定されない。例えば、各部のI/Oインターフェースは、データ転送バスによって、デバイス(周辺制御コントローラ)とプロセッサとの間でデータ転送を行える技術であればよい。データ転送バスは、1個の筐体等に設けられたローカルな環境(例えば、1つのシステムまたは1つの装置)で高速にデータを転送できる汎用のバスであってよい。I/Oインターフェースは、パラレルインターフェースおよびシリアルインターフェースのいずれであってもよい。

0192

I/Oインターフェースは、ポイント・ツー・ポイント接続ができ、データをパケットベースシリアル転送可能な構成でよい。なお、I/Oインターフェースは、シリアル転送の場合、複数のレーンを有してよい。I/Oインターフェースのレイヤー構造は、パケットの生成および復号を行うトランザクション層と、エラー検出等を行うデータリンク層と、シリアルとパラレルとを変換する物理層とを有してよい。また、I/Oインターフェースは、階層の最上位であり1または複数のポートを有するルート・コンプレックス、I/Oデバイスであるエンド・ポイント、ポートを増やすためのスイッチ、および、プロトコルを変換するブリッジ等を含んでよい。I/Oインターフェースは、送信するデータとクロック信号とをマルチプレクサによって多重化して送信してもよい。この場合、受信側は、デマルチプレクサでデータとクロック信号を分離してよい。

0193

なお、上記には、本発明の実施の形態および変形例を説明したが、上記実施の形態および変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施の形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

0194

1情報処理システム
2A 第1情報処理装置
2B 第2情報処理装置
3中継装置
40A更新制御部
40B再起動通知部
40C 第2起動制御部
50B再起動実行部
50C 判断部
50D供給制御部
50E 変更部
50F 第1起動制御部
60A 第3起動制御部
302 電源制御マイコン

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