図面 (/)
概要
背景
概要
不所望な操作をより防止することができるカバー装置を提供する。消火設備を手動で起動させる手動起動装置9に付設されるカバー装置1であって、手動起動装置9を開閉可能に覆うように形成される扉部11と、音声情報を記憶可能な記憶部128と、扉部11が開状態とされた場合に記憶された音声情報による音声を出力するスピーカ122とを備えた。
目的
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、不所望な操作をより防止することができるカバー装置を提供する
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 0件
- 牽制数
- 0件
この技術が所属する分野
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
請求項1
消火設備を手動で起動させる手動起動装置に付設されるカバー装置であって、前記手動起動装置を開閉可能に覆うように形成される扉部と、音声情報を記憶可能な記憶部と、前記扉部が開状態とされた場合に前記記憶された音声情報による音声を出力するスピーカとを備えるカバー装置。
請求項2
請求項3
請求項4
前記扉部を開閉させるための取手であって、押下または接触を検知する検知部を有する取手部を更に備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のカバー装置。
請求項5
前記扉部が閉状態である場合に前記手動起動装置を外部から視認可能に前記扉部に形成された窓部に設けられ、透光性を有する導光板と、前記取手部において押下または接触が検知された場合、接触前記導光板の端部から光を照射する照射部とを更に備えることを特徴とする請求項4に記載のカバー装置。
請求項6
請求項7
前記発光表示部は、所定の文言を発光表示することを特徴とすることを特徴とする請求項6に記載のカバー装置。
技術分野
0001
本発明の実施形態は、手動起動装置への不所望の操作を防止する技術に関する。
背景技術
0002
防護区画や防護対象物に発生した火災の報知や、火災の消火を行うための消火剤の放出を指示するための手動起動装置(操作箱)は、その目的上、万人が操作可能に設置されていることが一般的である。そのため、手動起動装置には、悪意ある操作や誤操作などの不所望な操作を防止するカバー装置が設けられる。
0003
この種のカバー装置としては、消火設備等の防護装置に対する手動起動用の操作箱に添えて取り付ける形状の枠部と、これに装着され操作箱の手前で開閉可能な扉部と、その開閉に応じて警告音を発する警告音発生部とを備える操作箱およびそのカバー装置、が知られている(例えば、特許文献1参照)。
先行技術
0004
特開2001−109965号公報
発明が解決しようとする課題
0005
しかしながら、上述した操作箱およびそのカバー装置によれば、開閉に応じて発せられる警告音は電子ブザーによるブザー音であるため、このブザー音が何を意味するのかが明確でなく、不所望な操作を防止するには不十分である、という問題がある。
0006
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、不所望な操作をより防止することができるカバー装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
0007
上述した課題を解決するため、本実施形態のカバー装置は、消火設備を手動で起動させる手動起動装置に付設されるカバー装置であって、前記手動起動装置を開閉可能に覆うように形成される扉部と、音声情報を記憶可能な記憶部と、前記扉部が開状態とされた場合に前記記憶された音声情報による音声を出力するスピーカとを備える。
発明の効果
0008
本発明によれば、不所望な操作をより防止することができる。
図面の簡単な説明
0009
実施形態に係るカバー装置の構成を示す斜視図である。
実施形態に係るカバー装置の構成を示す正面図である。
実施形態に係るカバー装置の構成を示す側面図である。
実施形態に係るカバー装置の構成を示す底面図である。
実施例
0010
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
0011
本実施形態に係るカバー装置の構成について説明する。図1〜図4は、それぞれ、本実施形態に係るカバー装置の構成を示す斜視図、正面図、側面図、底面図である。なお、本実施形態においては、手動起動装置が取り付けられる壁面側を背面、その逆側を正面とし、これらの面に垂直な方向を前後方向とし、前後方向及び上下方向に直交する方向を左右方向と称して以後説明を行う。
0012
(カバー装置の構成)
図1〜図4に示すように、本実施形態に係るカバー装置1は、壁面Wに取り付けられた手動起動装置9を囲うように形成された枠部10と、枠部10に対して開閉可能に設けられた扉部11と、警告を行う警告部12と、警告部12に電力を供給する電源部13とを備える。ここで、手動起動装置9は、所定の防護区画への不活性ガスやハロゲン化物消火剤などの放射する消火設備を手動操作により起動させる装置とする。
0013
枠部10は、手動起動装置9を囲う枠体状に形成されて壁面Wに取り付けられる。扉部11は、扉部11に対して開閉可能に連結され、手動起動装置9における操作部を操作不能に覆うように形成される。本実施形態において、扉部11は、横開き扉として形成されるものとする。
0014
扉部11は、図1に示すように、全体として一方の底面が開放された略箱状に形成され、底面を成す板部と板部の端部全域から板部の面外方向に突出するように形成された側壁部とを有し、扉部11が閉状態とされた際に板部の平面が壁面Wと対向するとともに、側壁部が上下左右方向から枠部10を取り囲むように形成される。なお、扉部11は、作業員以外の者がカバー装置1を解体することを防止するため、表面上にネジなどの締結部材が配されないように構成されることが望ましい。
0015
扉部11の側壁部において左右方向に対向する2つの壁部のうち、一方の壁部は扉部11が開閉可能となるように枠部10に支持され、他方の壁部には扉部11を開閉操作するための取手部111が設けられる(図1、図3参照)。この取手部111は、押しボタンまたはタッチセンサとして構成される。
0016
扉部11の板部には、扉部11が閉状態とされた際に、手動起動装置9が視認可能に形成された開口である窓部が設けられる。この窓部には、透光性を有する板状部材である導光板112がはめ込まれ、導光板112は、例えば、ガラス板、アクリル樹脂、ナイロン樹脂などの素材からなる。また、扉部11には、導光板112の端部に対して側方から光を照射する照射部113が設けられ、この照射部113には電源部13によって電力が供給される。
0017
図2に示すように、導光板112には、発光表示部112Aが形成され、この発光表示部112Aは、照射部113による照射光が透過しないように、即ち、反射するように形成されており、少なくとも正面側に照射光を反射するように形成される。発光表示部112Aは、全体として文字を成すように形成されており、本実施形態においては、照射部113の発光により「消火用」という文言を発光表示する。なお、発光表示部112Aは、様々な文章やイラスト、記号を発光表示するように形成されても良い。
0018
発光表示部112Aは、V字やU字、円弧状に窪むように形成されていることが好ましいが、入射された光を導光板112の正面側に反射射可能であればどのような形状であってもよい。また、このような発光表示部112Aを形成する手法としては、レーザ加工に代表される陰刻や、インナーマーキング、又はサンドブラストに代表される表面研磨、及びこれらを組み合わせたもの等が挙げられる。なお、これらの加工は、発光表示されない通常待機の状態においては、その表示が人の目では認識できない程度になされるものとする。
0019
取手部111は、照射部113と電気的に接続されており、取手部111への操作によって発光表示部112Aによる発光表示がなされる。ここで、取手部111への操作とは、取手部111が押しボタンとして構成された場合はボタンの押下であり、取手部111がタッチセンサとして構成された場合はタッチセンサへの接触である。
0020
扉部11の側壁部において上下方向に対向する2つの壁部のうち、下方の壁部にはいずれも貫通穴として形成される2つの水抜き穴114a,114bが形成される。これらの水抜き穴114a,114bによれば、例えば、雨天などによる水濡れが生じた際にカバー装置1内における水の滞留を防止することができる。なお、2つの水抜き穴114a,114bのうち、一方の水抜き穴114aは操作穴としての機能を兼ねるが、この点については後に詳述する。
0022
(警告部の構成)
図2に示すように、警告部12、電源部13は、導光板112を挟んで左右方向に併設される。警告部12は、箱状の筐体であり、扉部11の板部と協働して直方体状の収容空間を画成する。この収容空間内には、電源スイッチ121、スピーカ122、リセットスイッチ123、発光部124、撮像部125、マイク126、制御部127、記憶部128が収容される。
0023
電源スイッチ121は、後述する警告部12による警告や、発光表示部112Aによる発光表示を含むカバー装置1における全ての機能を停止または起動させるためのスイッチである。この電源スイッチ121は、扉部11の裏面に設けられる警告部12に配される(図1参照)。カバー装置1及び手動起動装置9の点検を行う作業員が操作するためのものであり、外部から視認しにくい位置に電源スイッチ121を配することによって、作業員以外の者が電源スイッチ121を操作することを防止することができる。
0024
スピーカ122は、不揮発性の記憶装置である記憶部128に記憶された音声を出力することにより警告を発する。記憶部128に記憶される音声は、マイク126を用いて録音して書き換えることができる。このマイク126は、収容空間内に収容されるIC基板に直接取り付けられており、箱状の筐体としての警告部12のカバーを扉部11から外した場合にのみ、基板上の録音開始/録音停止スイッチを操作し、スピーカ122により出力させる音声を書き換えることができるようになっている。記憶部128には、例えば、火災が発生していない場合には扉部11を閉状態とすることを催す警告音声が記憶される。なお、記憶部128は、接続されたテープレコーダによる出力音声を記憶することもできる。
0025
発光部124は、例えばLEDとして構成され、予め設定されたパターンによる点滅または点灯により警告を発する。発光部124による点滅パターンは、その発光秒数や間隔、明るさ等をさまざまに設定することができる。撮像部125は、撮像画像として静止画または動画を撮像し、撮像画像は記憶部128’に記憶される。扉部11の板部には、発光部124、撮像部125のそれぞれに対応する発光窓部116、撮像窓部117が形成され、発光部124は発光窓部116を介してカバー装置1の外部に向けて発光し、撮像部125は撮像窓部117を介してカバー装置1の外部を撮像する。
0026
リセットスイッチ123は、図2、図4に示されるように、警告部12の底部において、下方からのみ押下可能に設けられるスイッチである。図4に示すように、水抜き穴114aは、リセットスイッチ123の真下に位置するように形成されており、これによって、水抜き穴114aはリセットスイッチ123を押下するための操作穴としての機能を兼ねる。リセットスイッチ123は、棒状に形成された剛性部材である操作棒2によって押下可能となっており、この際、操作棒2は水抜き穴114aを介して外部からカバー装置1内部へ挿入される。
0027
制御部127は、開閉センサ115により扉部11が開状態とされた場合に、スピーカ122に音声を出力させ、発光部124に点滅/点灯させ、撮像部125に撮像させる。また、制御部127は、開状態とされた後に扉部11が閉状態とされた場合にスピーカ122による音声の出力、撮像部125による撮像を停止させるが、発光部124による点滅/点灯を一部停止させないことで扉が開状態となったことを表示する。制御部127は、リセットスイッチ123が押下された場合にのみ、発光部124による点滅/点灯を全て停止させる。
0028
リセットスイッチ123は、上述したように外部からの容易に視認できない位置に設けられ、また、その押下に操作棒2を要するため、作業員以外の者が扉部11を開状態とした場合、発光部124の点滅/点灯を停止することができない。これによって、扉部11が開状態とされたことを容易に把握することができる。
0029
上述したように、本実施形態に係るカバー装置1によれば、警告意図が明確な音声を出力することができるため、例えばブザー音などの警報を出力する場合と比較して、不所望な操作をより防止することができる。なお、上述したカバー装置1は、手動起動装置9とは別体として構成されるものとしたが、扉部11を手動起動装置9に対して手動起動装置9に直接に連結し、手動起動装置9の一部として構成されても良い。この際、カバー装置1における枠部10は省略されても良い。
0030
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
0031
1カバー装置
9手動起動装置
11 扉部
122スピーカ
128 記憶部
技術視点だけで見ていませんか?
この技術の活用可能性がある分野
分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成