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技術 照明装置及びその制御方法、撮像システム

出願人 キヤノン株式会社
発明者 山元裕
出願日 2019年4月15日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2019-077152
公開日 2020年10月29日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-177049
状態 未査定
技術分野 写真撮影方法及び装置 ストロボ装置 スタジオ装置
主要キーワード ヘッド角度 接点ブラシ レーザ距離 目標ヘッド 回転角度検出センサ 目標角度θ 縦位置状態 中心光量
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (13)

課題

発光部の向きを自動的に最適な方向に設定してフェザリング撮影を行うことを可能とする照明装置を提供する。

解決手段

ストロボ装置200は、全体制御を行うストロボMPU204と、発光部205を有するストロボヘッド部203と、ストロボヘッド部203の向きを変えるバウンス機構部202を備え、発光部205から射出されるストロボ光は、発光部205の光軸中心から離れるにしたがって光量が減少する配光を有する。ストロボMPU204は、ストロボ光の配光に応じた所定の光量が被写体に照射されるように発光部205の向きを決定し、決定された向きへ発光部205を向けるようにバウンス機構部202によるストロボヘッド部203の駆動を制御する。

概要

背景

ストロボ装置等の照明装置を用いた撮像装置による撮影方法として、照明装置から射出される光(以下「射出光」と言う)の光軸中心を被写体から外し、射出光の周辺部の光を被写体に照射する撮影方法(以下「フェザリング撮影」と言う)が知られている。フェザリング撮影では、射出光の中心の強い光を被写体に当てないため、被写体からの反射光写り込みを抑制することができ、また、射出光の周辺の柔らかい光での撮影による被写体描写が可能となる。

一方、照明装置として、射出光を天井や壁等に向けて照射し、天井等で拡散反射した光を被写体に照射する撮影(以下「バウンス発光撮影」と言う)が可能な、バウンス機構部を備える照明装置が知られている。例えば、特許文献1には、手動発光部を回転させ、クリック機構で発光部を所定角度で停止させることにより、発光部の向き(射出光の照射方向)を設定可能な照明装置(ストロボ装置)が開示されている。なお、特許文献1に記載されたストロボ装置のクリック機構には、所定の角度で発光部の回動禁止する係止機構が設けられている。また、特許文献2には、発光部をモータ等の駆動源を用いた駆動機構によって回動させ、自動的に発光部の向きを調整する機構(所謂、オートバウンス機能)を備えたストロボ装置が開示されている。

概要

発光部の向きを自動的に最適な方向に設定してフェザリング撮影を行うことを可能とする照明装置を提供する。ストロボ装置200は、全体制御を行うストロボMPU204と、発光部205を有するストロボヘッド部203と、ストロボヘッド部203の向きを変えるバウンス機構部202を備え、発光部205から射出されるストロボ光は、発光部205の光軸中心から離れるにしたがって光量が減少する配光を有する。ストロボMPU204は、ストロボ光の配光に応じた所定の光量が被写体に照射されるように発光部205の向きを決定し、決定された向きへ発光部205を向けるようにバウンス機構部202によるストロボヘッド部203の駆動を制御する。

目的

本発明は、フェザリング撮影時の発光部の向きを自動的に最適な方向に設定することが可能な照明装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

発光部を有する可動部と、前記可動部を駆動して前記発光部の向き変更する駆動手段と、を備える照明装置であって、前記発光部から射出される光は、前記発光部の光軸中心から離れるにしたがって光量が減少する所定の配光を有しており、前記発光部から射出される光の配光に応じた所定の光量が被写体に照射されるように前記発光部の向きを決定する決定手段と、前記決定手段により決定された向きへ前記発光部を向けるように前記駆動手段による前記可動部の駆動を制御する制御手段と、を有することを特徴とする照明装置。

請求項2

前記発光部での発光量と、前記発光部の光軸中心を向ける方向を被写体に向かって上、左、右のいずれかの方向で設定する設定手段を有し、前記決定手段は、前記設定手段で設定された発光量と前記発光部の光軸中心を向ける方向とに基づいて、前記発光部の向きを決定することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。

請求項3

被写体の位置を検出する位置検出手段と、前記被写体までの距離を測定する第1の測距手段と、を有し、前記決定手段は、前記位置検出手段により検出された被写体の位置と、前記第1の測距手段により測定された被写体までの距離と、前記設定手段により設定された発光量および前記発光部の光軸中心を向ける方向とに基づいて、前記発光部の向きを決定することを特徴とする請求項2に記載の照明装置。

請求項4

天井までの距離を測定する第2の測距手段を有し、前記決定手段は、前記位置検出手段により検出された被写体の位置と、前記第1の測距手段により測定された被写体までの距離と、前記第2の測距手段により測定された天井までの距離と、前記設定手段により設定された発光量とに基づいて、前記発光部の向きを決定することを特徴とする請求項3に記載の照明装置。

請求項5

前記発光部から射出される光の照射範囲を変更する変更手段と、前記発光部から射出される光は、前記変更手段により変更された照射範囲に応じて前記発光部の光軸中心から離れるにしたがって光量が減少する所定の配光を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の照明装置。

請求項6

発光部を有する照明装置と、撮像装置とを備える撮像ステムであって、前記発光部から射出される光が前記発光部の光軸中心から離れるにしたがって光量が減少する所定の配光を有し、前記撮像装置と前記照明装置の少なくとも一方が、前記配光に応じた所定の光量が被写体に照射されるように前記発光部の向きを決定する決定手段を有し、前記照明装置は、前記発光部を有する可動部と、前記可動部を駆動して前記発光部の向きを変更する駆動手段と、前記決定手段により決定された向きへ前記発光部が向くように前記駆動手段による前記可動部の駆動を制御する制御手段と、を有することを特徴とする撮像システム。

請求項7

前記撮像装置と前記照明装置の少なくとも一方が、前記発光部での発光量と、前記発光部の光軸中心を向ける方向を被写体に向かって上、左、右のいずれかの方向で設定する設定手段を有し、前記決定手段は、前記設定手段で設定された発光量と前記発光部の光軸中心を向ける方向とに基づいて、前記発光部の向きを決定することを特徴とする請求項6に記載の撮像システム。

請求項8

前記撮像装置と前記照明装置の少なくとも一方が、被写体の位置を検出する位置検出手段と、前記被写体までの距離を測定する第1の測距手段と、を有し、前記決定手段は、前記位置検出手段により検出された被写体の位置と、前記第1の測距手段により測定された被写体までの距離と、前記設定手段により設定された発光量とに基づいて、前記発光部の向きを決定することを特徴とする請求項7に記載の撮像システム。

請求項9

前記照明装置は、天井までの距離を測定する第2の測距手段を有し、前記決定手段は、前記位置検出手段により検出された被写体の位置と、前記第1の測距手段により測定された被写体までの距離と、前記第2の測距手段により測定された天井までの距離と、前記設定手段により設定された発光量とに基づいて、前記発光部の向きを決定することを特徴とする請求項8に記載の撮像システム。

請求項10

前記発光部から射出される光の照射範囲を変更する変更手段を有し、前記発光部から射出される光は、前記変更手段により設定された照射範囲に対応して前記発光部の光軸中心から離れるにしたがって光量が減少する所定の配光を有することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の撮像システム。

請求項11

発光部から射出される光が該発光部の光軸中心から離れるにしたがって光量が減少する所定の配光を有する照明装置の制御方法であって、予め定められた光量の光が被写体に照射されるように前記発光部から射出される光の配光に応じて前記発光部の向きを自動で決定するステップと、前記発光部の向きを前記決定された向きへ自動で変更するステップと、を有することを特徴とする照明装置の制御方法。

技術分野

0001

本発明は、照明装置及びその制御方法撮像ステムに関し、特に、発光部から射出される光の照射方向の変更が可能な照明装置に関する。

背景技術

0002

ストロボ装置等の照明装置を用いた撮像装置による撮影方法として、照明装置から射出される光(以下「射出光」と言う)の光軸中心を被写体から外し、射出光の周辺部の光を被写体に照射する撮影方法(以下「フェザリング撮影」と言う)が知られている。フェザリング撮影では、射出光の中心の強い光を被写体に当てないため、被写体からの反射光写り込みを抑制することができ、また、射出光の周辺の柔らかい光での撮影による被写体描写が可能となる。

0003

一方、照明装置として、射出光を天井や壁等に向けて照射し、天井等で拡散反射した光を被写体に照射する撮影(以下「バウンス発光撮影」と言う)が可能な、バウンス機構部を備える照明装置が知られている。例えば、特許文献1には、手動で発光部を回転させ、クリック機構で発光部を所定角度で停止させることにより、発光部の向き(射出光の照射方向)を設定可能な照明装置(ストロボ装置)が開示されている。なお、特許文献1に記載されたストロボ装置のクリック機構には、所定の角度で発光部の回動禁止する係止機構が設けられている。また、特許文献2には、発光部をモータ等の駆動源を用いた駆動機構によって回動させ、自動的に発光部の向きを調整する機構(所謂、オートバウンス機能)を備えたストロボ装置が開示されている。

先行技術

0004

特開2008−180913号公報
特許第6188444号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上記特許文献1に開示された技術では、撮影者がフェザリング撮影を行う際に、撮影者が手動でストロボヘッド部を動かして、意図する方向へ光が照射されるように設定を行わなければならない。そのため、撮影者にとってフェザリング撮影での結果としてどのような画像が撮影されるかを事前に把握することは容易なことではない。つまり、フェザリング撮影の際には、一般的に、画像が撮影者好みの結果になるまでライティングを変更して撮影を行う必要があり、また、光の照射方向を自ら決定する撮影技術が撮影者に必要とされる。特許文献2に開示された技術では、被写体距離と天井距離に基づいて発光部の向きが自動調整されてバウンス発光撮影を行うことが可能であるが、フェザリング撮影に適した発光部の向きを自動で設定することができない。

0006

本発明は、フェザリング撮影時の発光部の向きを自動的に最適な方向に設定することが可能な照明装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明に係る照明装置は、発光部を有する可動部と、前記可動部を駆動して前記発光部の向き変更する駆動手段と、を備える照明装置であって、前記発光部から射出される光は、前記発光部の光軸中心から離れるにしたがって光量が減少する所定の配光を有しており、前記発光部から射出される光の配光に応じた所定の光量が被写体に照射されるように前記発光部の向きを決定する決定手段と、前記決定手段により決定された向きへ前記発光部を向けるように前記駆動手段による前記可動部の駆動を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。

発明の効果

0008

本発明によれば、発光部の向きを自動的に最適な方向に設定してフェザリング撮影を行うことが可能な照明装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0009

撮像システムの外観斜視図である。
カメラ本体のブロック図である。
ストロボ装置のブロック図である。
ストロボ本体部のピッチ方向及びロール方向の傾きを説明する図である。
ヘッド角度検出部が検出する水平方向ヘッド部角度と垂直方向ヘッド部角度を説明する図である。θAを説明する図である。
撮像装置での撮像処理の流れを説明するフローチャートである。
第1実施形態に係る、ストロボ装置でのフェザリング駆動制御を説明するフローチャートである。
被写体位置とストロボ装置との位置関係フェザリング角度を設定する様子を説明する図である。
ストロボ装置の発光部からの射出光の減光の様子を説明する図である。
S104,S110のフェザリング駆動制御のフローチャートである。
第2実施形態に係る、ストロボ装置でのフェザリング駆動制御を説明するフローチャートである。
第2実施形態でのフェザリング駆動制御でフェザリング角度を設定する様子を説明する図である。

実施例

0010

以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。最初に、本発明の実施形態に係る撮像システムの概略構成について説明する。図1は撮像システムの外観斜視図であり、図1(a)は正面側から見た斜視図であり、図1(b)は背面側から見た斜視図である。撮像システムは、カメラ本体100、撮影レンズ300及び照明装置200(以下「ストロボ装置200」と記す)を備える。

0011

カメラ本体100と撮影レンズ300は、撮像装置(具体的には、デジタル一眼レフカメラ)を構成する。撮影レンズ300は、カメラ本体100の前面に配置されており、カメラ本体100に対して着脱可能である。但し、このような構成に限られず、撮影レンズ300とカメラ本体100は一体的な(着脱不可能な)構造となっていてもよい。

0012

カメラ本体100の正面側から見て、カメラ本体100の左側前方には、レリーズタン117が配置されている。ストロボ装置200は、カメラ接続部211においてカメラ本体100の上面部に装着されている。ストロボ装置200は、ストロボ本体部201、バウンス機構部202、ストロボヘッド部203、発光部205、操作部材214及び表示部215を備えており、これらの詳細については図3を参照して後述する。

0013

図2は、カメラ本体100のブロック図である。カメラ本体100は、カメラMPU101、タイミング信号発生回路102、撮像素子103、A/D変換器104、メモリコントローラ105、バッファメモリ106及び画像表示部107を備える。また、カメラ本体100は、記憶媒体I/F108、記憶媒体109、モータ制御部110、シャッタ制御部111、測光部112、測光センサ113、レンズ制御部114及び焦点検出部115を備える。更に、カメラ本体100は、姿勢検出部116、レリーズボタン117、ストロボ制御部118、内蔵ストロボ119及び外部ストロボ接続部120を備える。

0014

カメラMPU101は、撮像システムの全体的な制御を行うマイクロコントローラである。撮像素子103は、被写体からの反射光を電気信号に変換するCCDセンサCMOSセンサ等である。タイミング信号発生回路102は、撮像素子103を動作させるために必要なタイミング信号を発生する。A/D変換器104は、撮像素子103から読み出されたアナログ電気信号デジタル信号からなる画像データに変換する。メモリコントローラ105は、メモリ(不図示)の読み書きやバッファメモリ106のリフレッシュ動作等を制御する。画像表示部107は、バッファメモリ106に蓄えられた画像データ等を表示する。

0015

記憶媒体I/F108は、記憶媒体とカメラMPU101との間の通信を可能とするインタフェースである。記憶媒体109は、メモリカードハードディスク等であり、カメラ本体100に内蔵されていてもよいし着脱可能であってもよい。モータ制御部110は、露出動作時にカメラMPU101からの信号(指令)に従ってモータ(不図示)を制御することにより、クイックリターンミラー(不図示)のアップダウンシャッタチャージを行う。シャッタ制御部111は、カメラMPU101からの信号に従って、不図示のシャッタ先幕及びシャッタ後幕通電カットして、走行による露出動作を制御する。

0016

測光部112は、画面内を複数のエリアに分割した測光センサ113からの出力を画面内の各エリアの輝度信号としてカメラMPU101へ出力する。カメラMPU101は、測光部112から取得した輝度信号をA/D変換器(不図示)により変換した後のデジタル信号に基づき、撮影時の露出調節のためのシャッタ制御値Tv値)、絞り制御値(Av値)、ゲイン設定値ISO感度値)等を演算する。また、測光部112は、内蔵ストロボ119又はストロボ装置200により被写体へ向けて予備発光プリ発光)を行った場合の輝度信号をカメラMPU101へ出力し、発光撮影時のメイン発光量を演算する。

0017

更に測光部112は、測光センサ113からの出力に基づいて被写界内撮影画角内)における被写体の位置検出を行う。被写体の位置検出は、例えば、測光部112で検出した輝度信号により、被写体の輝度や大きさ、色等を判別することにより行われる。例えば、被写体が人物である場合には、公知の被写界内の顔の特徴部を抽出する顔検出動作により、被写体を検出することが可能である。なお、被写体検出顔検出に限定されるものではなく、人物以外であっても、被写体の大きさ等で被写体の検出を行う等してもよい。また、測光部112に代えて、他の手段を用いて被写体の位置検出を行ってもよい。例えば、焦点検出部115が取得した結果に基づき、合焦部を被写体として検出するようにしてもよい。同様に、ストロボ装置200の測距用測光部207(図3参照)にエリアセンサを用いて、被写体の位置を検出するようにしてもよい。

0018

レンズ制御部114は、不図示のレンズマウント接点を介して撮影レンズ300のレンズMPU(不図示)と通信し、不図示のレンズ駆動モータ及びレンズ絞りモータを動作させて、撮影レンズ300での焦点調節と絞りを制御する。焦点検出部115は、位相差検出方式等を用いて、オートフォーカスAF)のための被写体に対するデフォーカス量を検出する。姿勢検出部116は、撮像光軸を中心とした回転方向に対するカメラ本体100の傾きを検出する。レリーズボタン117は操作部材の1つであり、レリーズボタン117の第1ストローク(半押し)で第1スイッチSW1がオンすると、カメラMPU101はAF動作と測光動作を開始させる。レリーズボタン117の第2ストローク(全押し)で第2スイッチSW2がオンすると、カメラMPU101露出動作を開始させる。なお、レリーズボタン117以外の操作部材からカメラMPU101へ信号が送られると、カメラMPU101は受信した信号に対する所定の制御を実行する。

0019

ストロボ制御部118では、発光モード閃光発光フラット発光かの選択)や発光パターン(プリ発光かメイン発光かの指示)、メイン発光量の調整等、内蔵ストロボ119又はストロボ装置200での発光のための各種の処理を行う。また、ストロボ制御部118は、フェザリング撮影のためのフェザリング駆動指示等を行う。カメラMPU101は、ストロボ制御部118を介して内蔵ストロボ119との通信を行う。また、カメラMPU101は、ストロボ制御部118と外部ストロボ接続部120(図3参照)を介して、ストロボ装置200のストロボMPU204(図3参照)との通信を行う。

0020

図3は、ストロボ装置200のブロック図である。なお、図1の斜視図に示したストロボ装置200の構成要素は、図3のブロック図において同じ符号を用いて示されている。ストロボ装置200は、ストロボ本体部201、バウンス機構部202及びストロボヘッド部203を備える。ストロボ本体部201は、ストロボMPU204、バウンス駆動回路209、カメラ接続部211、姿勢検出部212、ヘッド部角度演算部213、操作部材214及び表示部215を有する。また、ストロボ本体部201は、電源回路216、電池217及び、発光制御回路218を有する。バウンス機構部202は、メインコンデンサ219、ヘッド角度検出部208及びバウンス駆動部210を有する。ストロボヘッド部203は、発光部205、測距用測光部207及びズーム駆動部206を有する。

0021

ストロボMPU204は、ストロボ装置200の各部からの入力やカメラMPU101からの信号に基づいてストロボ装置200の全体的な動作を制御するマイクロコントローラである。例えば、ストロボMPU204は、ストロボ充電制御、閃光発光やフラット発光等の発光モードの選択とその制御、発光量制御発光強度及び発光時間の制御等を行う。また、ストロボMPU204は、発光照射角(ズーム)の制御、バウンス駆動制御時のストロボヘッド部203の停止位置決定、フェザリング駆動制御等を行う。

0022

更にストロボMPU204は、撮影者が操作部材214を操作してフェザリング方向としての上/左/右を指示した場合の設定やフェザリング時の発光量を指示した場合の設定を内部メモリ(不図示)に一時的に記憶して、フェザリング撮影の際の演算に用いる。なお、例えば、操作部材214によりフェザリング方向が「上」に設定されているとは、発光部205の光軸中心を被写体の上方に向ける(撮影範囲の中心よりも上側に向ける)ように設定されていることを指す。操作部材214によるフェザリング方向の設定は、被写体に対して発光部205の光軸中心を向ける大まかな方向を規定するに過ぎず、フェザリング撮影でのストロボヘッド部203の最終的な角度(発光部205の向き)を設定するものではない。

0023

ストロボ本体部201において、ストロボMPU204や電源回路216、発光制御回路218等の各種制御部は、メイン基板(不図示)に実装されている。電源回路216は、電池217の電圧を昇圧する等の電圧変換を行って、ストロボMPU204や各種回路、メインコンデンサ219への充電等のための電力供給を行う。電池217は、ストロボ本体部201の内部に構成された電池ボックス(不図示)に装填されて、電源回路216への給電を行う。発光制御回路218は、ストロボMPU204からの指示に基づいて、発光部205のストロボ発光回路(不図示)に対して発光の開始及び停止の制御を行う。ストロボMPU204は、カメラ接続部211を介してカメラMPU101と通信する。

0024

姿勢検出部212は、カメラ本体100の水平位置(正位置)を基準として、ストロボ本体部201のピッチ方向の傾きγ、ロール方向の傾きηを取得する。図4は、傾きγと傾きηを説明する図である。Z軸は水平方向と平行な軸であり、X軸は鉛直方向と平行な軸であり、Y軸はZ軸及びX軸と直交する軸である。傾きγは、Y軸まわり回転角度傾斜角度)であり、傾きηはZ軸まわりの回転角度(傾斜角度)である。傾きγ、ηはそれぞれ、図4(a),(b)に示すように、時計まわり方向の回転をプラス(+)、反時計まわり方向の回転をマイナス(−)として検出されるものとする。

0025

ヘッド部角度演算部213は、ストロボヘッド部203の角度、つまり、発光部205の向きを決定する。発光部205の向きとは、発光部205の光軸中心(発光部205から射出される光の中心)が向かう方向を指す。具体的には、ヘッド部角度演算部213は、ストロボMPU204からの指示を受けて、測距用測光部207で取得したデータと姿勢検出部212で取得したデータに基づいて最適なフェザリング撮影時のストロボヘッド部203の角度を算出する。

0026

撮影者は、操作部材214を操作して、フェザリング方向やフェザリング時の発光量等を指示、設定することができる。操作部材214は、ストロボ装置200の電源のオン/オフを行う電源スイッチや各種設定を行うボタン等を含む。

0027

表示部215は液晶ディスプレイ等であり、発光部205での発光量やズーム位置等の設定状態が表示部215に表示される。そのため、撮影者は、実際のフェザリング撮影動作を行う前に、表示部215に表示される設定内容を確認しながら操作部材214で操作して、フェザリング方向の設定やフェザリング撮影時の光量設定を行うことができる。撮影者により指示された設定値はストロボMPU204の内部メモリに一時的に記憶され、フェザリング撮影時の演算に用いられる。

0028

バウンス駆動回路209は、ストロボMPU204からの制御信号に従って、バウンス駆動部210のモータ(不図示)への電力供給を変化させてモータを駆動する。これにより、ストロボヘッド部203を、ストロボ本体部201に対して水平方向(図4に示すX軸まわり)と鉛直方向(図4に示すY軸まわり)に駆動させることができる。こうして、発光部205の向きを変えたバウンス撮影やフェザリング撮影を行うことが可能になる。

0029

バウンス駆動部210を含むバウンス機構部202は、ストロボヘッド部203の向き(発光部205の向き)を変更する手段である。ヘッド角度検出部208は、公知の手法の位相パターンを有する基板接点ブラシで構成される回転角度検出センサである。ストロボヘッド部203は、ストロボ本体部201に対して、図5を参照して後述するように、所定の方向へ回転可能な可動部である。ヘッド角度検出部208は、バウンス撮影時やフェザリング撮影時にストロボ本体部201に対するストロボヘッド部203の相対的な回転角度を検出し、ストロボMPU204へ出力する。

0030

図5(a)は、ヘッド角度検出部208が検出する水平方向ヘッド部角度θAを説明する図である。水平方向ヘッド部角度θAは、ストロボヘッド部203が被写界に向く正位置(ヘッド部角度0°)に対するZ軸まわりのバウンスでの回転角度である。図5(b)は、ヘッド角度検出部208が検出する鉛直方向ヘッド部角度θBを説明する図である。鉛直方向ヘッド部角度θBは、ヘッド部角度0°に対するX軸まわりのバウンスでの回転角度である。

0031

ここでは、水平方向ヘッド部角度θAは、図5(a)に示すように、ストロボヘッド部203が撮影者から見て左向きになる方向をθA=−90°、右向きになる方向をθA=+90°と定義する。また、ストロボヘッド部203が撮影者側(カメラ本体100の背面側)に向く方向をθA=±180°(左向きに回転する場合が−180°、右向きに回転する場合が+180°)とする。そして、鉛直方向ヘッド部角度θBは、図5(b)に示すように、ストロボヘッド部203が撮影者側から見て上向きになる方向をθB=+90°と定義する。ストロボ装置200では、バウンス機構部202によるストロボヘッド部203の可動範囲は、水平方向ヘッド部角度θA=−180°〜+180°、鉛直方向ヘッド部角度θB=0°〜+120°となっている。

0032

バウンス駆動部210は、バウンス機構部202を自動的に駆動させるためのモータ(不図示)や、モータの動力でバウンス機構部に伝える駆動ギア(不図示)によって構成されている。バウンス駆動回路209とバウンス駆動部210は、ストロボ装置200のストロボヘッド部203の角度を自動で変更させる駆動手段を構成している。

0033

ストロボヘッド部203において、発光部205は、不図示の光源部やストロボ発光回路を備えており、ストロボMPU204からの発光信号(指令)に従って、閃光発光やフラット発光を行う。以下の説明では、説明の便宜上、発光部205からの射出光を‘ストロボ光’と総称する。

0034

光源部は、不図示であるが、ストロボ光の発光に必要なキセノン管等の放電管反射傘フレネルレンズ等により構成されている。ズーム駆動部206は、不図示の駆動用モータリードスクリュー等で構成され、ストロボ光の照射範囲を変更する。ズーム駆動部206は、ストロボMPU204からの制御信号に基づいて発光部205のキセノン管や反射傘を駆動してストロボ光の照射範囲を変えることで、撮像時の撮影レンズ300の焦点距離に合わせたストロボ光の照射を行う。また、ズーム駆動部206は、フェザリング撮影時には、ストロボ光の照射範囲を変えて、被写体に実際に照射される光量を調整する手段として用いられる。

0035

測距用測光部207は、ストロボ装置200から被写体までの距離や天井までの距離を測定する。測距用測光部207は、測距対象へ照射されたストロボ光の測距対象からの反射光を測距用測光センサ(不図示)で受光し、測距用測光センサからの出力(輝度信号)をストロボMPU204へ出力する。ストロボMPU204は、受信した輝度信号をA/D変換器(不図示)によりデジタル信号に変換し、その変換量に応じた距離を算出する。

0036

<第1実施形態>
次に、撮像システムでの第1実施形態に係る動作について説明する。図6は、撮像装置での撮像処理の流れを説明するフローチャートである。図6のフローチャートにS番号で示す各処理(ステップ)は、カメラMPU101が所定のプログラムを実行して、カメラ本体100の各部の動作を統括的に制御することで実現される。

0037

S201にてカメラMPU101は、レリーズボタン117の第1スイッチSW1がオンしたか否かを判定する。カメラMPU101は、第1スイッチSW1がオンするまで待機し(S201でNO)、第1スイッチSW1がオンしたと判定した場合(S201でYES)、処理をS202へ進める。S202にてカメラMPU101は、焦点検出部115により測距を行い、レンズ制御部114によりAF制御を行って撮影レンズ300が有するフォーカスレンズを合焦位置へ駆動する焦点検出処理を行う。続くS203にてカメラMPU101は、測光部112を用いて測光動作を行い、測光結果を取得する。例えば、測光部112の測光センサ113が6つに分割された領域のそれぞれで測光を行う場合、カメラMPU101は取得した測光結果としての各領域の輝度値を、EVb(i)(i=0〜5)、としてバッファメモリ106に記憶する。

0038

S204にてカメラMPU101は、S203で取得した測光結果(バッファメモリ106に記憶されている輝度値)と、設定されている撮影モード等に基づき、公知の手法のアルゴリズムにより露出演算を行う。カメラMPU101は、この露出演算にしたがって、シャッタ制御値(Tv値)、絞り制御値(Av値)及びゲイン設定値(ISO感度)を設定し、露出値(EV)を決定する。

0039

S205にてカメラMPU101は、S203で取得した測光結果(バッファメモリ106に記憶されている輝度値)に基づき、公知の手法のアルゴリズムにより、被写体の位置を検出するための演算を行う。例えば、被写体を人物として検出したい場合は、顔検出により被写体を検出することができる。被写体位置は撮像面上の撮像光軸中心からの像高として取得され、被写体像高mとして後のS207にてカメラ本体100からストロボ装置200(ストロボMPU204)へ通知され、フェザリング角度の演算に用いられる。

0040

S206では、カメラMPU101はストロボ制御部118を介してストロボMPU204へフェザリング駆動指示を送信する。なお、図6のフローチャート中の‘ST’は、ストロボ装置200を指す。そして、S207にてカメラMPU101は、S205で取得した被写体位置をストロボ装置200へ通知する。ここでは、被写体位置として撮像面上の被写体像高mが通知されるものとする。

0041

S208にてカメラMPU101は、ストロボMPU204からのフェザリング駆動終了通知を受信したか否かを判定する。なお、フェザリング駆動終了通知は、ストロボ装置200で実行される後述のS305の処理でカメラMPU101へ送信される。カメラMPU101は、フェザリング駆動終了通知を受信するまで待機し(S208でNO)、フェザリング駆動終了通知を受信したと判定した場合(S208でYES)、処理をS209へ進める。

0042

S209にてカメラMPU101は、レリーズボタン117の第2スイッチSW2がオンになったか否かを判定する。カメラMPU101は、第2スイッチSW2がオンになっていないと判定した場合(S209でYES)、処理をS210へ進め、第2スイッチSW2がオンであると判定した場合(S209でNO)、処理をS211へ進める。S210にてカメラMPU101は、レリーズボタン117の第1スイッチSW1がオンか否かを判定する。カメラMPU101は、第1スイッチSW1がオンではないと判定した場合(S210でNO)、処理をS201へ戻し、第1スイッチSW1がオンであると判定した場合(S210でYES)、処理をS209へ戻す。

0043

S211にてカメラMPU101は、予備発光処理を行う。つまり、カメラMPU101がストロボ制御部118に対して予備発光を指令し、この指令に応じてストロボ制御部118は、ストロボ装置200に対して所定光量でのプリ発光指示を送信する。これにより、ストロボ装置200は予備発光を行う。カメラMPU101は、予備発光時の輝度信号に基づいて、露出時の本発光量を算出する。

0044

S212にてカメラMPU101は、モータ制御部110に指示して、クイックリターンミラー(不図示)のミラーアップ動作を行う。続くS213にてカメラMPU101は、撮像素子103での電荷蓄積を開始する。S214にてカメラMPU101は、シャッタ制御部111に指示して、シャッタ(不図示)の走行を開始させ、撮像素子103に対する露光を開始する。S215にてカメラMPU101は、本発光処理を行う。つまり、カメラMPU101がストロボ制御部118に対して本発光を指令し、この指令に応じてストロボ制御部118は、ストロボ装置200に対してS211で算出した本発光量での発光指示を送信する。これにより、ストロボ装置200は本発光を行う。カメラMPU101は、本発光に同期させて、所定の露出条件(Av値、Tv値、ISO感度値等)で露出動作を行う。

0045

S216にてカメラMPU101は、シャッタ制御部111に指示してシャッタを閉じる。S217にてカメラMPU101は、撮像素子103での電荷蓄積を終了させる。S218にてカメラMPU101は、モータ制御部110に指示して、不図示のクイックリターンミラーを撮影光路に戻すミラーダウン動作を行う。S219にてカメラMPU101は、撮像素子103から画像信号読み出し、A/D変換器104で処理した画像データをバッファメモリ106に一時的に記憶させる。カメラMPU101は、撮像素子103からの全ての画像信号の読み出しが終了すると、画像信号に対して所定の現像処理を施し、画像データを作成する。S220にてカメラMPU101は、S219で作成した画像データを記憶媒体I/F108を介して記憶媒体109に画像ファイルとして格納する。これにより、撮影処理は終了する。

0046

次に、ストロボ装置200でのフェザリング撮影制御について説明する。図7は、ストロボ装置200で実行されるフェザリング撮影制御の流れを説明するフローチャートである。図7のフローチャートにS番号で示す各処理(ステップ)は、ストロボMPU204が所定のプログラムを実行して、ストロボ装置200の各部の動作を統括的に制御することにより実現される。

0047

S101にてストロボMPU204は、姿勢検出部212に指示して、ストロボ本体部201のピッチ方向の傾きγ、ロール方向の傾きηを検出する。ここでは、ストロボ本体部201には傾きがない状態(図4を参照して説明した傾きγ=0°、傾きη=0°)が検出されたものとする。S102にてストロボMPU204は、カメラ本体100からフェザリング指示を受信したか否かを判定する。ストロボMPU204は、フェザリング指示を受信するまで待機し(S102でNO)、フェザリング指示を受信したと判定した場合(S102でYES)、処理をS103へ進める。S103にてストロボMPU204は、カメラ本体100からS207で送信された撮像面上での被写体像高mを受信する。ストロボMPU204は、受信した被写体像高mをストロボMPU204自身のバッファメモリに一時的に記憶する。

0048

S104にてストロボMPU204は、フェザリング駆動制御を行う。ここでは、ストロボMPU204は、ストロボヘッド部203の角度(ヘッド部角度)の目標値として、水平方向目標ヘッド部角度θXと鉛直方向目標ヘッド部角度θYを設定する。S104のフェザリング駆動制御は、後述する被写体距離pの測定のための駆動であり、ストロボヘッド部203をカメラ本体100の正面方向(被写体方向)に向けるため、θX=0°、θY=0°、に設定されることとなる。また、S104にてストロボMPU204は、測距用測光部207に指示して被写体距離pを測定し、得られた被写体距離pをストロボMPU204自身の内部メモリに一時的に記憶する。なお、S104のフェザリング駆動制御の詳細については後述する。

0049

S105にてストロボMPU204は、撮影者が撮影前に設定したフェザリング方向を取得する。フェザリング方向の選択肢としては上、左、右があり、これらのうちのどの方向でフェザリング撮影を行うかが設定される。撮影者がフェザリング方向を設定していない場合には、撮像光軸に対して上方向(カメラ本体100が正位置の場合には、鉛直方向ヘッド部角度θBが+側に動く方向)にフェザリング方向が設定されているものとする。

0050

S106にてストロボMPU204は、撮影者が撮影前に設定したフェザリング撮影での光量(以下「フェザリング光量」という)を取得する。ストロボ光の光軸中心の光量に対して、1/2や1/3、2/3等でフェザリング光量を設定することが可能となっており、撮影者は必要なフェザリング効果を狙って設定を行うことができる。ここでは、撮影者がフェザリング光量を設定していない場合には、デフォルト設定として、1/2のフェザリング光量が設定されているものとする。

0051

S107にてストロボMPU204は、ヘッド部角度演算部213に指示して、フェザリング角度を決定する。フェザリング角度は、ズーム駆動部206で設定されている光の照射範囲における配光と光軸中心からの減光具合を考慮して、所定光量となるように演算により求められる。

0052

ここで、フェザリング角度の演算と決定の手法について、図8及び図9を参照して説明する。図8(a)は、被写体位置とストロボ装置200との位置関係の一例を示す図である。図8(b)は、図8(a)の状態からフェザリング角度を設定する様子を説明する図である。図9は、ストロボ光の光量が、ストロボ光軸U(発光部205の光軸中心)から離れるに従って減少する様子を説明する図である。

0053

図8(a)に示すように被写体Sが人物であるとして、測光部112による顔検出により検出された顔の位置を被写体Sの位置とし、被写界上の像高を‘n’とする。S103でカメラ本体100から受信した被写体像高mは撮像面上の像高であり、像高nと対応している。撮影レンズ300の焦点距離を‘f’とすると、被写体像高mと撮像光軸T(撮影レンズ300の光軸)のなす角度βは、‘β=arctan(m/f)’、となる。また、S104で取得された被写体距離pより被写界上の像高nは、‘n=p×tanβ’、で求められる。

0054

ストロボ光軸Uと撮像光軸Tとの高さの差を‘h’とする。ストロボ光軸Uと撮像光軸Tとは高さ位置が異なるため、これらが平行であると、被写体に対する狙い位置にずれ(所謂、パララックスズレ)が生じる。このパララックスズレを補正するために、ストロボ光軸Uが所定の被写体距離で撮像光軸Tと交わるように、パララックスズレ補正角度αが設定されている。被写体距離pの位置においてストロボ光軸Uの撮像光軸Tに対するパララックスズレ量qは、‘q=h−p×tanα’で求められる。

0055

ここで、図9示すように、ストロボ光は、ストロボ光軸Uから所定の角度δY1,δY2,δY3で離れていくにしたがって所定の光量で減光していく。例えば、ストロボ光軸Uの中心光量を‘Q’とすると、角度δY1,δY2,δY3の角度での光量が2×Q/3,1×Q/2,Q/3のように減少していく配光となっている。したがって、撮影者がフェザリング光量設定で1/2を設定すると、フェザリング撮影時に減光するための角度δは‘δY2’に設定されることとなる。そして、図8(b)に示すように、減光の角度を‘δ’として被写体位置に向かう光の方向が設定される。ストロボ光軸Uが被写体位置に対して角度δに設定された場合の像高tは、‘t=p×tanδ’、となる。そして、フェザリング駆動目標となるストロボヘッド部203の角度τは、‘τ=arctan[(n−q+t)/p]’、により求められる。

0056

なお、ここでは、ストロボヘッド部203を上方向(鉛直方向)へ駆動するフェザリング駆動での演算例を示したが、左方向や右方向(水平方向)や斜め方向の演算も、これと同様に行うことができる。つまり、配光の減光具合と被写体位置を考慮してフェザリング角度を求め、フェザリング駆動目標の角度を演算することができる。

0057

図7のフローチャートの説明に戻る。S108にてストロボMPU204は、S107でのフェザリング角度の演算結果に応じて、フェザリング駆動の目標値として、水平方向目標ヘッド部角度θX及び鉛直方向目標ヘッド部角度θYを設定する。ここでは、S107で求められた、θX=0°、θY=τ(=arctan[(n−q+t)/p])に設定されることになる。S109にてストロボMPU204は、ヘッド角度検出部208により、現在のストロボヘッド部203の角度として、水平方向ヘッド部角度θAと鉛直方向ヘッド部角度θBを検出する。

0058

S110にてストロボMPU204は、第2のフェザリング駆動制御を行う。ここでは、ストロボMPU204は、S107で決定した水平方向目標ヘッド部角度θX及び鉛直方向目標ヘッド部角度θYでのフェザリング撮影が行われ、その詳細については後述する。第2のフェザリング駆動制御が終了すると、S111にてストロボMPU204は、カメラMPU101から発光指示を受信したか否かを判定する。ここでの発光指示は、カメラMPU101からS211,S215でストロボMPU204へ送信された予備発光指示又は本発光指示と各発光での発光量である。ストロボMPU204は発光指示を受信するまで待機し(S111でNO)、発光指示を受信したと判定した場合(S111でYES)、処理をS112へ進める。

0059

S112にてストロボMPU204は、S111で受信した発光指示に従う発光量での発光制御を行う。S113にてストロボMPU204は、S111で受信した発光指示が本発光指示であるか否かを判定する。ストロボMPU204は、本発光指示ではない(予備発光指示である)と判定した場合(S113でNO)、処理をS111へ戻し、本発光指示であると判定した場合(S113でYES)、S112で発光制御は終了しているため、本処理を終了させる。

0060

ここで、S101で傾きγ,ηを検出した際に、フェザリング駆動の目標としてストロボ装置200に設定される水平方向目標ヘッド部角度θXと鉛直方向目標ヘッド部角度θYの一例について説明する。例えば、S101にてピッチ方向の傾きγ=0°、ロール方向の傾きη=−90°が検出され、S105で取得したフェザリング方向の設定が上方向であったとする。そして、S109にて、現在のストロボヘッド部203の角度として、水平方向ヘッド部角度θA=0°、鉛直方向ヘッド部角度θB=0°が取得されたとする。この結果から、カメラ本体100は、縦位置状態(レリーズボタン117が配置されているグリップ部が上側)で、カメラ本体100の背面側から見てカメラ本体100の左側にストロボ装置200が位置する状態で構えられていることがわかる。そしてS107にて、フェザリング角度が演算されると、被写体位置から上方向のフェザリング角度、つまり、水平方向目標ヘッド部角度θX=+τ°、鉛直方向目標ヘッド部角度θY=0°と、ストロボヘッド部203を上方向に向ける設定がなされる。この設定にしたがって、フェザリング駆動が行われることになる。

0061

次に、図7のフローチャートのS104,S110でのフェザリング駆動制御の詳細について説明する。図10は、S104,S110でのフェザリング駆動制御のフローチャートである。S301にてストロボMPU204は、バウンス駆動回路209に指示して、モータ(不図示)の駆動を開始し、ストロボヘッド部203の駆動を開始させる。

0062

S302にてストロボMPU204は、ヘッド角度検出部208から現在のストロボヘッド部203の位置情報として、水平方向ヘッド部角度θAと鉛直方向ヘッド部角度θBを取得する。そして、ストロボMPU204は、取得した水平方向ヘッド部角度θA及び鉛直方向ヘッド部角度θBがそれぞれ水平方向目標ヘッド部角度θX及び鉛直方向目標ヘッド部角度θYと合致(θX=θA、且つ、θY=θB)しているか否かを判定する。ストロボMPU204は、θX=θA、且つ、θY=θBの関係が成立するまで待機し(S302でNO)、θX=θA、且つ、θY=θBの関係が成立したと判定した場合(S302でYES)、処理をS303へ進める。

0063

ここで、水平方向目標ヘッド部角度θXと鉛直方向目標ヘッド部角度θYは、S1047においては正面方向への駆動であるため、θX=0°、θY=0°、である。同様に、水平方向目標ヘッド部角度θXと鉛直方向目標ヘッド部角度θYは、S110においてはフェザリング角度としてS107で設定された、θX=0°、θY=τ°、である。S303にてストロボMPU204は、バウンス駆動回路209に指示してモータの駆動を停止させて、ストロボヘッド部203を停止させる。

0064

S304にてストロボMPU204は、測距用測光部207にて、S104のフェザリング駆動制御において、被写体までの距離の測定を行う。なお、S110の第2のフェザリング駆動制御では、S304の距離測定は行われず、S304の処理はスキップされる。被写体距離の測定手法には三角測距法やレーザ距離測定法等の種々の方法があるが、ここでは、ストロボ装置200からの発光による反射光の光量に基づいて被写体距離を測定する。具体的には、プリ発光によって発光部205からストロボ光を射出し、対象物からの反射光を測距用測光部207で受光して得られる輝度信号がストロボMPU204へ出力される。ストロボMPU204は、取得した輝度信号をA/D変換し、その変換量に応じた距離を算出し、自身の内部メモリに一時的に記憶する。

0065

S305にてストロボMPU204は、S110の第2のフェザリング駆動制御において、カメラ接続部211を介してカメラ本体100へフェザリング駆動の終了を通知し、本処理を終了させる。なお、S104のフェザリング駆動制御では、ストロボMPU204は、S305の処理を行うことなく、S304が終了すると本処理を終了させる。

0066

以上に説明した第1実施形態では、フェザリング撮影時のフェザリング駆動制御において、ストロボ光の配光、フェザリング方向及び発光量に基づいてストロボヘッド部を所定の角度に自動で駆動して、発光部の向きを変更した。これにより、撮影者の意図する最適なフェザリング効果を狙ったフェザリング撮影が可能となる。

0067

なお、図6のフローチャートにある各種の処理のうち、ストロボ装置200での実行が可能なものについては、カメラMPU101から指示を受けたストロボMPU204がストロボ装置200を制御することによって実行するようにしてもよい。これとは逆に、第1実施形態では、ストロボMPU204がフェザリング撮影を行う際のストロボヘッド部203の角度を求めたが、カメラMPU101がフェザリング方向と発光量の設定を行って、ストロボヘッド部203の角度を求めるようにしてもよい。また、第1実施形態では、カメラ本体100の測光部112及び測光センサ113によって被写体位置を検出しているが、測距用測光部207に測光センサ113と同様のエリアセンサを用いることで、被写体位置の検出が可能な構成としてもよい。

0068

<第2実施形態>
第2実施形態では、第1実施形態で説明したフェザリング撮影制御の別の実施形態について説明する。第2実施形態でのフェザリング撮影制御を実行するための撮像システムの構成は、第1実施形態で説明した撮像システムの構成に準ずるため、説明を省略する。また、カメラ本体100での撮影制御は、第1実施形態(図6のフローチャート)と同様であるため、説明を省略する。

0069

図11は、ストロボ装置200で実行される第2実施形態でのフェザリング撮影制御の流れを説明するフローチャートである。図11のフローチャートにS番号で示す各処理(ステップ)は、ストロボMPU204が所定のプログラムを実行して、ストロボ装置200の各部の動作を統括的に制御することにより実現される。なお、図11のフローチャートに示す処理のうち、図7のフローチャートに示される処理と同じ処理については、同じS番号を付して説明を省略する。よって、ここでは、図11のフローチャートにあって図7のフローチャートにはない、S401,S402,S403,S404の処理についてのみ説明を行う。

0070

S401にてストロボMPU204は、フェザリング駆動制御を行う。図7のS104でのフェザリング駆動制御ではストロボヘッド部203を被写体方向に向けるが、S401のフェザリング駆動制御ではストロボヘッド部203は天井方向へ向けられる。つまり、S401は、ストロボヘッド部203(発光部205)から天井までの距離j(図12参照)を測定するフェザリング駆動である。S101で傾きγ=0°、傾きη=0°であった場合には、天井方向への駆動の場合、水平方向目標ヘッド部角度θX=0°、鉛直方向目標ヘッド部角度θY=90°となる。具体的な手順は、図10のフローチャートに従い、その際にS304での距離測定が行われるが、S305のフェザリング駆動の終了通知は行われない。

0071

S402にてストロボMPU204は、フェザリング角度と、発光部205の照射範囲を求める。図12は、フェザリング駆動制御でフェザリング角度を設定する様子を説明する図である。ここで、フェザリング角度と発光部205の照射範囲の演算の一例についての説明を行う。図12(a)に示すように、フェザリング目標駆動角度が‘θ’のときに、ストロボ光軸Uが天井に到達する到達距離を‘d’、被写体距離を‘p’、所定の係数を‘μ’とすると、‘d=μ×p’の関係が成り立つ。

0072

ここで、ストロボ光軸Uの到達距離dが被写体Sよりも撮像システム側に来ると、被写体Sに真上からの強い光が当たってしまう可能性が高くなる。その結果、被写体Sに意図しない影が生じるおそれがあり、また、被写体Sに照射される光量が天井からの反射光によって増えることで所望のフェザリング撮影にならないおそれがある。このような問題を回避するために、係数μは、到達距離dが被写体距離pよりも遠くなるように‘μ>1’に設定されるものとする。

0073

到達距離dとフェザリング駆動の目標角度θとの関係は、S401で天井方向の距離jが取得されているとすると、パララックスズレ補正角度αを用いて、‘θ=arctan(j/d)+α’で表される。この関係式と、前述の‘d=μ×p’とから、フェザリング駆動の目標角度θを決定することができる。

0074

ストロボ光軸Uと発光部205から被写体位置に向かう方向の光とがなす角度δは、フェザリング駆動の目標角度θ、像高nを用いて、‘δ=arctan[(p×tanθ−n−q)/p]’で表される。この式で得られた角度δの方向で所望の光量が得られるように照射範囲が設定される。例えば、初期の照射範囲で光量がQ/2となる配光角度が、図12(a)に示すように‘δY1a’であるとする。その場合に、図12(b)に示すようにフェザリング駆動の目標角度θに合わせてストロボヘッド部203の角度をストロボ光軸Uが被写体Sに近付くように変化させると、被写体Sに照射される光量が増えてしまう。そこで、配光角度δY1bで光量Q/2が得られるようにズーム駆動部206によって照射範囲の変更を行うことで、新たな照射範囲を設定する。

0075

S403にてストロボMPU204は、S402で照射範囲を変更するとの結果が得られたか否かを判定する。ストロボMPU204は、照射範囲を変更するとの結果が得られたと判定した場合(S403でYES)、処理をS404へ進め、照射範囲を変更しないとの結果が得られたと判定した場合(S403でNO)、処理をS108へ進める。S404にてストロボMPU204は、S402で求められた照射範囲となるように、ズーム駆動部206による照射範囲の変更のためのズーム駆動を行う。

0076

上述の通り、第2実施形態では、フェザリング撮影時のフェザリング駆動制御において、フェザリング方向と発光量、被写体距離及び天井距離に基づいて、発光部の向きとストロボ光の照射範囲を決定する。これにより、天井から反射光を考慮してフェザリング駆動を行うことで、天井からの反射光の影響を軽減させて、撮影者の意図する最適なフェザリング効果を狙った撮影が可能となる。

0077

なお、第2実施形態では、天井からの反射光の影響が軽減されるように照射範囲を変更してフェザリング撮影を行ったが、天井からの反射光の影響の軽減が容易ではない状況も想定される。この場合には、フェザリング方向を自動的に左や右(水平方向)に変更して、天井からの反射光の影響が軽減されるように制御される構成としてもよい。天井からの反射光の影響が軽減されるように照射範囲の変更を行ったが、天井からの反射光とストロボ光軸Uから離れることによる減光されたストロボ光とが合わさって最適なフェザリング発光量が得られるようにしてもよい。例えば、フェザリング駆動により発光部205から直接に被写体に照射される減光された光量を‘P’とし、ストロボ光軸Uでの光量Qが天井で拡散反射されて、減光された光量λQで被写体に照射されるとする。この場合、‘P+λQ’が、所望するフェザリング効果を狙った光量となるように、ストロボヘッド部203の角度と発光部205でのストロボ光の照射範囲を決定するようにしてもよい。

0078

以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。

0079

本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

0080

100カメラ本体
101 カメラMPU
103撮像素子
113測光センサ
118ストロボ制御部
200ストロボ装置(照明装置)
201 ストロボ本体部
202バウンス機構部
203 ストロボヘッド部
204 ストロボMPU
205発光部
206ズーム駆動部
207 測距用測光部
208ヘッド角度検出部
209バウンス駆動回路
210 バウンス駆動部
213 ヘッド部角度演算部
300 撮影レンズ

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