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図面 (4)

課題

骨強度測定用バイオマーカー、及びそれを用いた骨強度の測定方法の提供。

解決手段

生体試料中の4−ピリドキシ酸を測定する工程を含む、当該生体試料採取対象の骨強度の測定方法。

概要

背景

骨粗鬆症は、2001年に米国立衛生研究所(NIH)によって「骨強度の低下を特徴とし、骨折リスクが増大しやすくなる骨格疾患」と定義された。また、骨強度については、従来の骨密度を中心とした考え方が見直され、骨密度と骨質の二つの要因により規定されると考えられるようになってきている(非特許文献1)。骨密度が正常であるにもかかわらず骨折頻度が高い患者が知られており、このような患者は骨質が不良であるものと考えられている。

骨質を評価するマーカーとしては、ペントシジンホモシステインが提案されているが、これらのマーカーは、腎疾患などの他の疾患においても上昇してしまうなどの課題が残されており(非特許文献2)、骨質をより正確に評価できるマーカーの開発が望まれている。

概要

骨強度の測定用バイオマーカー、及びそれを用いた骨強度の測定方法の提供。生体試料中の4−ピリドキシ酸を測定する工程を含む、当該生体試料採取対象の骨強度の測定方法。なし

目的

骨質を評価するマーカーとしては、ペントシジンやホモシステインが提案されているが、これらのマーカーは、腎疾患などの他の疾患においても上昇してしまうなどの課題が残されており(非特許文献2)、骨質をより正確に評価できるマーカーの開発が望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

生体試料中の4−ピリドキシ酸を測定する工程を含む、当該生体試料採取対象骨強度測定方法

請求項2

前記骨強度が骨質である、請求項1に記載の測定方法。

請求項3

4−ピリドキシ酸を特異的に認識する物質を含む、骨強度測定用キット

請求項4

前記骨強度が骨質である、請求項3に記載のキット

請求項5

4−ピリドキシ酸からなる骨強度測定用バイオマーカー

請求項6

前記骨強度が骨質である、請求項5に記載のバイオマーカー。

請求項7

4−ピリドキシ酸からなる骨粗鬆症のバイオマーカー。

請求項8

ビタミンB6、ピリドキサミンピリドキサールピリドキシン、及びこれらの誘導体;ビタミンB6代謝関連酵素;並びにビタミンB6代謝関連酵素の補因子からなる群より選択される1種以上の成分を含む、骨強度の低下を伴う疾患を治療及び/又は予防するための医薬組成物

請求項9

前記骨強度の低下を伴う疾患が骨粗鬆症である請求項8に記載の医薬組成物。

技術分野

0001

本開示は、骨強度を測定する方法に関する。具体的には、骨強度の測定用バイオマーカー及びそれを用いた骨強度の測定方法並びに骨強度測定用キット等に関する。また、本開示は、骨粗鬆症のバイオマーカー等に関する。さらに、本開示は、骨強度の低下を伴う疾患を治療及び/又は予防するための医薬組成物等に関する。

背景技術

0002

骨粗鬆症は、2001年に米国立衛生研究所(NIH)によって「骨強度の低下を特徴とし、骨折リスクが増大しやすくなる骨格疾患」と定義された。また、骨強度については、従来の骨密度を中心とした考え方が見直され、骨密度と骨質の二つの要因により規定されると考えられるようになってきている(非特許文献1)。骨密度が正常であるにもかかわらず骨折頻度が高い患者が知られており、このような患者は骨質が不良であるものと考えられている。

0003

骨質を評価するマーカーとしては、ペントシジンホモシステインが提案されているが、これらのマーカーは、腎疾患などの他の疾患においても上昇してしまうなどの課題が残されており(非特許文献2)、骨質をより正確に評価できるマーカーの開発が望まれている。

先行技術

0004

骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版、一般社団法人日本骨粗鬆症学会、2〜3頁、8〜9頁、2015年
骨粗鬆症診療における骨代謝マーカー実践活用法について、モダンメディア医学検査のあゆみ、62巻9号、8〜13頁、2016年

発明が解決しようとする課題

0005

骨強度の測定用バイオマーカー、及びそれを用いた骨強度の測定方法を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明者らは、骨密度が正常であるにもかかわらず骨折頻度が高い患者において特定のビタミンB代謝物高値を示すことを見出し、さらに改良を重ねた。

0007

本開示は例えば以下の項に記載の主題包含する。
項1.
生体試料中の4−ピリドキシ酸を測定する工程を含む、当該生体試料採取対象の骨強度の測定方法。
項2.
前記骨強度が骨質である、項1に記載の測定方法。
項3.
4−ピリドキシ酸を特異的に認識する物質を含む、骨強度測定用キット。
項4.
前記骨強度が骨質である、項3に記載のキット
項5.
4−ピリドキシ酸からなる骨強度測定用バイオマーカー。
項6.
前記骨強度が骨質である、項5に記載のバイオマーカー。
項7.
4−ピリドキシ酸からなる骨粗鬆症のバイオマーカー。
項8.
ビタミンB6、ピリドキサミンピリドキサールピリドキシン、及びこれらの誘導体;ビタミンB6代謝関連酵素;並びにビタミンB6代謝関連酵素の補因子からなる群より選択される1種以上の成分を含む、骨強度の低下を伴う疾患を治療及び/又は予防するための医薬組成物。
項9.
前記骨強度の低下を伴う疾患が骨粗鬆症である項8に記載の医薬組成物。

発明の効果

0008

骨強度の測定用バイオマーカー、骨強度の測定方法、並びに骨強度測定用キット等を提供することができる。一実施形態において、骨粗鬆症のバイオマーカーを提供することができる。また、一実施形態において、骨強度の低下を伴う疾患を治療及び/又は予防するための医薬組成物を提供することができる。

図面の簡単な説明

0009

骨折患者および健常者の尿中に含まれる4−ピリドキシ酸のHPLC分析の結果を示す。
骨折患者および候補者の尿中に含まれる4−ピリドキシ酸のHPLC分析の結果を示す。
骨折患者および健常者の尿中に含まれるペントシジンのHPLC分析の結果を示す。
骨折患者および候補者の尿中に含まれるペントシジンのHPLC分析の結果を示す。

0010

以下、本開示に包含される各実施形態について、さらに詳細に説明する。

0011

本開示の骨強度の測定方法は、生体試料中の4−ピリドキシ酸(下記式(1)で表される化合物)を測定する工程を含む。生体試料中の4−ピリドキシ酸を測定することによって、当該生体試料を採取した対象の骨強度(好ましくは骨質)を測定することができる。

0012

0013

骨強度は、骨密度と骨質により規定され、少なくともどちらか一方が低下すると骨強度は低下する。また、骨質は、骨の素材としての質である材質特性と、その素材を元に作り上げられた構造特性微細構造)とにより規定される(非特許文献1)。

0014

生体試料としては、対象から採取した体液組織、または細胞を用いることが好ましい。体液としては、例えば、尿、血清血漿、血液(全血)、髄液関節液リンパ液羊水腹水胸水乳汁胆汁、各種組織液などが挙げられる。これらの体液の中でも、尿がより好ましい。組織としては、例えば、骨、骨膜、骨質、軟骨骨髄骨基質関節軟骨関節包などが挙げられる。細胞としては、例えば、骨細胞破骨細胞骨芽細胞などの骨関連細胞;造血幹細胞などが挙げられる。

0015

採取した生体試料は、そのまま、4−ピリドキシ酸の測定に供してもよく、適当な前処理等を施した後に測定に供してもよい。対象から採取した生体試料を保存する方法、条件等については特に制限されず、常法に従って行うことができる。例えば、凍結乾燥等して保存した後、当該凍結乾燥物を適当な溶媒に溶解して用いてもよい。溶媒としては、特に限定的ではなく、例えば、純水、緩衝液ジメチルスルホキシドDMSO)などが挙げられる。また、採取した生体試料を、そのまま冷凍保存した後、あるいは先述の適当な溶媒に溶解する等して冷凍保存した後、使用時に解凍して用いてもよい。

0016

生体試料を採取する対象は、哺乳動物が好ましい。ヒトのみならず、非ヒト哺乳動物であってもよい。対象となるヒトとしては、例えば、骨強度の測定が必要な人;骨質の測定が必要な人;原発性骨粗鬆症患者薬剤生活習慣病リウマチ腎症等に由来する続発性骨粗鬆症患者;骨密度が正常な人;骨密度が正常な骨粗鬆症患者;癌患者癌治療患者;骨軟化症くる病などの骨疾患患者;遺伝子疾患患者;骨強度が低いと疑われる人;骨質が低いと疑われる人等が挙げられる。また、非ヒト哺乳動物としては、例えばペット家畜実験動物等として飼育される哺乳動物などが例示される。このような非ヒト哺乳動物としては、例えば、イヌネコサルウシウマヒツジヤギブタウサギマウスラットラクダ、リャマ等が挙げられる。

0017

4−ピリドキシ酸の測定方法としては、4−ピリドキシ酸量を測定することができる限り特に限定されず、公知の方法を選択することができる。そのような4−ピリドキシ酸の測定方法としては、例えば、HPLC比色法蛍光法、LC/MS、LC/MSMS、GC、GC-MS、EIAELISAECLIA、CLEIA、CLIA、ELIA、RIA酵素サイクリング法酵素法イムノクロマトグラフィー法ラテックス凝集法、ラテックス凝集比濁法酵素抗体法KIMS、 MEIAなどが挙げられる。

0018

本開示の骨強度の測定方法は、さらに、前記生体試料の測定値基準値とを比較する工程を含むことが好ましい。当該測定値は、上述した4−ピリドキシ酸の測定方法により算出された測定値を用いることができ、例えば、濃度、重量(質量)、面積値吸光度蛍光強度発光強度などが挙げられる。

0019

基準値としては、例えば、健常人検体中の4−ピリドキシ酸の測定値、若しくは健常人の複数の検体中の4−ピリドキシ酸の平均値、又は中央値などを使用することができる。前記生体試料の測定値が基準値と比較して高値を示す場合には、対象の骨強度は不良であると判定することができ、また、対象の骨質は不良であると判定することができる。

0020

また、例えば、過去に同一の対象から採取した検体中の4−ピリドキシ酸の測定値などを基準値とすることもできる。前記生体試料の測定値が基準値と比較して高値を示す場合には、対象の骨強度は低下したと判定することができ、また、対象の骨質は低下したと判定することができる。一方、前記生体試料の測定値が基準値と比較して低値を示す場合には、対象の骨強度は向上したと判定することができ、また対象の骨質は向上したと判定することができる。

0021

また、例えば、骨粗鬆症患者から採取した検体中の4−ピリドキシ酸の測定値、若しくは骨粗鬆症患者の複数の検体中の4−ピリドキシ酸の平均値、又は中央値などを基準値とすることもできる。骨粗鬆症患者の骨密度は、正常であってもよく、正常でなくてもよい。骨密度が正常か否かは、公知の手法により判断することができ、例えば、若年成人比較%(YAM;Young Adult Mean)が80%以上、また、Tスコアが−1SD以上であれば、骨密度は正常と判断することができる。前記生体試料の測定値が基準値と比較して低値を示す場合には、対象の骨強度は正常であると判定することができ、また、対象の骨質は正常であると判定することができる。一方、前記生体試料の測定値が基準値と比較して低値でない場合には、対象の骨強度は不良であると判定することができ、また、対象の骨質は不良であると判定することがでる。また、対象は骨粗鬆症であると判定するために用いることができる。

0022

本開示の骨強度測定用キットは、4−ピリドキシ酸を特異的に認識する物質を含むことが好ましい。

0023

4−ピリドキシ酸を特異的に認識する物質としては、例えば、抗体又はその断片などが挙げられる。抗体は、ポリクローナル及びモノクローナル抗体のいずれであってもよく、抗体の断片としては、例えば、Fab断片、F(ab)2断片、ScFv断片、ナノボディ等が挙げられる。

0024

4−ピリドキシ酸を特異的に認識する抗体は、市販されているものを使用してもよく、周知の技術を用いて作製してもよい。抗体の作製は周知であり、例えば、ポリクローナル抗体の場合、精製した4−ピリドキシ酸で非ヒト動物を免疫し、その動物の血清から常法に従って得ることができる。モノクローナル抗体の場合は、免疫された動物から得た脾臓細胞骨髄腫細胞とを細胞融合させて調製したハイブリドーマから得ることができ、また、例えば、特許4148367号に記載された方法を用いることもできる。抗体の断片は、当該技術分野において公知の方法によって作製することができる。

0025

4−ピリドキシ酸を特異的に認識する物質が結合した4−ピリドキシ酸の検出を容易にするため、当該物質は、任意の標識物質によって標識されていることが好ましい。標識物質としては、特に制限されないが、例えば、蛍光標識放射性標識化学発光標識、酵素、ビオチンまたはストレプトアビジン等を挙げることができる。4−ピリドキシ酸を特異的に認識する物質は間接的に標識されていてもよく、例えば、当該物質(例えば、抗体)に特異的に結合する予め標識した抗体(二次抗体)を用いることができる。

0026

キットには、4−ピリドキシ酸を特異的に認識する物質以外に、4−ピリドキシ酸の検出に利用される任意の物質、容器、及び説明書などを含めることができる。例えば、キットには、上述の4−ピリドキシ酸を特異的に認識する物質を標識する標識物質を含めることができる。

0027

本開示のキットによれば、4−ピリドキシ酸を測定することができる。これにより、当該測定値と上述した基準値とを比較することで、骨強度(好ましくは骨質)を測定することができる。

0028

キットを用いる対象は、哺乳動物が好ましい。ヒトのみならず、非ヒト哺乳動物であってもよい。対象となるヒトとしては、例えば、骨強度の測定が必要な人;骨質の測定が必要な人;原発性骨粗鬆症患者;薬剤、生活習慣病、リウマチ、腎症等に由来する続発性骨粗鬆症患者;骨密度が正常な人;骨密度が正常な骨粗鬆症患者;癌患者;癌治療患者;骨軟化症、くる病などの骨疾患患者;遺伝子疾患患者;骨強度が低いと疑われる人;骨質が低いと疑われる人等が挙げられる。また、非ヒト哺乳動物としては、例えばペット、家畜、実験動物等として飼育される哺乳動物などが例示される。このような非ヒト哺乳動物としては、例えば、イヌ、ネコ、サル、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、ウサギ、マウス、ラット、ラクダ、リャマ等が挙げられる。

0029

本開示は、4−ピリドキシ酸からなる骨強度測定用バイオマーカーを好ましく包含し、4−ピリドキシ酸からなる骨質測定用バイオマーカーをも好ましく包含する。上述の通り、バイオマーカーである4−ピリドキシ酸の測定値と上述した基準値とを比較することで、バイオマーカーを骨強度(好ましくは骨質)の測定に用いることができる。また、骨強度測定用バイオマーカーは、生体試料、好ましくは体液中の4−ピリドキシ酸からなることが好ましい。

0030

本開示は、4−ピリドキシ酸からなる骨粗鬆症のバイオマーカーを好ましく包含する。上述の通り、バイオマーカーである4−ピリドキシ酸の測定値と上述した基準値とを比較することで、バイオマーカーを骨粗鬆症か否かを診断するために用いることができる。また、骨粗鬆症のバイオマーカーは、生体試料、好ましくは体液中の4−ピリドキシ酸からなることが好ましい。

0031

本開示は、ビタミンB6、ピリドキサミン、ピリドキサール、ピリドキシン、及びこれらの誘導体;ビタミンB6代謝関連酵素;並びにビタミンB6代謝関連酵素の補因子からなる群より選択される1種以上の成分を含有する、骨強度の低下を伴う疾患を治療及び/又は予防するための医薬組成物を好ましく包含する。

0032

ビタミンB6、ピリドキサミン、ピリドキサール、ピリドキシンの誘導体としては、例えば、これらの塩等が挙げられ、例えば、塩酸塩硫酸塩、硝酸塩臭化水素酸塩リン酸塩等が挙げられる。ビタミンB6代謝関連酵素としては、例えば、ピリドキサール-4-デヒドロゲナーゼ、4-ヒドロキシトレオニン-4-リン酸デヒドロゲナーゼ、4-ホスホエリトロン酸デヒドロゲナーゼ、イソピリドキサールデヒドロゲナーゼ、ピリドキシン-4-デヒドロゲナーゼ、ピリドキシン-4-オキシダーゼ、ピリドキシン-5-デヒドロゲナーゼ、4-ピリドキシン酸デヒドロゲナーゼ、エリトロース-4-リン酸デヒドロゲナーゼ、5-ホルミル-3-ヒドロキシ-2-メチルピリジン4-カルボン酸-5-デヒドロゲナーゼ、アルデヒドオキシダーゼ、ピリドキサールオキシダーゼ、ピリドキサール5'-リン酸シンターゼ、5-ピリドキサートモノオキシゲナーゼ、3-ヒドロキシ-2-メチルピリジン5-カルボン酸モノオキシゲナーゼ、ピリドキサミン-ピルビン酸トランスアミナーゼ、ピリドキサミン-オキサロ酢酸トランスアミナーゼ、ホスホセリントランスアミナーゼ、ピリドキサミン-リン酸トランスアミナーゼ、ピリドキシン-5'-リン酸シンターゼ、ピリドキサールキナーゼ、4-ピリドキソラクトナーゼ、ピリドキサールホスファターゼ、2-(アセトアミドメチレン)コハク酸ヒドロラーゼ、2-(ヒドロキシメチル)-3-(アセトアミドメチレン)コハク酸ヒドロラーゼ、3-ヒドロキシ-2-メチルピリジン-4,5-ジカルボン酸4-デカルボキシラーゼ、トレオニンシンターゼなどが挙げられる。ビタミンB6代謝関連酵素の補因子としては、例えば、亜鉛モリブデンマグネシウムNAD+、NADH、NADP+、NADPH、FADFMNなどが挙げられる。なお、これらは、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。

0033

骨強度の低下を伴う疾患としては、特に限定されず、例えば、原発性骨粗鬆症;薬剤、生活習慣病、リウマチ、腎症等に由来する続発性骨粗鬆症;癌;骨軟化症、くる病などの骨疾患;遺伝子疾患などが挙げられる。

0034

本開示の医薬組成物は、上述の成分を含有することにより、骨質を改善することができる。本開示の医薬組成物に含有するビタミンB6、ピリドキサミン、ピリドキサール、ピリドキシンなどのビタミンB6代謝物質が、活性型のビタミンB6である、ピリドキサールリン酸としてアミノ酸代謝経路に供給されることによって、アミノ酸代謝が亢進するため、本開示の医薬組成物は骨質を改善することができる。また、本開示の医薬組成物に含有するビタミンB6代謝関連酵素、またはビタミンB6代謝関連酵素の補因子が、活性型のビタミンB6である、ピリドキサールリン酸への代謝を促進することによって、ピリドキサールリン酸がアミノ酸代謝経路に供給され、アミノ酸代謝が亢進するため、本開示の医薬組成物は骨質を改善することができる。

0035

医薬組成物は、骨強度の低下を伴う疾患を治療及び/又は予防するために使用することができる。医薬組成物を投与される対象は、哺乳動物が好ましい。ヒトのみならず、非ヒト哺乳動物であってもよい。医薬組成物を投与されるヒトとしては、例えば、原発性骨粗鬆症;薬剤、生活習慣病、リウマチ、腎症等に由来する続発性骨粗鬆症;癌;骨軟化症、くる病などの骨疾患;遺伝子疾患などの骨強度の低下を伴う疾患を有する、又はこれらの疾患を有すると疑われる人、骨密度が正常な骨粗鬆症患者、骨強度が低いと疑われる人、骨質が低いと疑われる人などが挙げられる。また、上述の方法により、骨強度が不良であると判定された人、骨質が不良であると判定された人に対しても使用することができる。また、非ヒト哺乳動物としては、例えばペット、家畜、実験動物等として飼育される哺乳動物などが例示される。このような非ヒト哺乳動物としては、例えば、イヌ、ネコ、サル、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、ウサギ、マウス、ラット、ラクダ、リャマ等が挙げられる。

0036

本開示の医薬組成物は、上述の成分の他に、医薬組成物に含有させることができる公知の成分を含んでいてもよい。そのような公知の成分としては、薬学的に許容される担体添加剤等が挙げられる。薬学的に許容される担体や添加剤としては、例えば、水、エタノールポリオール類植物性油などの溶媒又は分散媒体賦形剤結合剤崩壊剤滑沢剤抗酸化剤着色剤矯味剤制酸剤胃粘膜保護剤などのその他の薬剤などが挙げられる。なお、このような公知の成分は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。

0037

医薬組成物は、経口により、又は非経口により投与することができる。経口投与製剤としては、錠剤顆粒剤細粒剤散剤カプセル剤チュアブル剤ペレット剤シロップ剤液剤懸濁剤及び吸入剤などが挙げられる。非経口投与製剤としては、坐剤保持型浣腸剤点鼻剤口腔洗浄剤、並びに軟膏クリーム剤ローションゲル剤制御放出パッチ剤及び貼付剤などの皮膚外用剤などが挙げられる。

0038

なお、本明細書において「含む」とは、「本質的にからなる」と、「からなる」をも包含する(The term "comprising" includes "consisting essentially of” and "consisting of.")。また、本開示は、本明細書に説明した構成要件を任意の組み合わせを全て包含する。

0039

また、上述した本開示の各実施形態について説明した各種特性性質、構造、機能等)は、本開示に包含される主題を特定するにあたり、どのように組み合わせられてもよい。すなわち、本開示には、本明細書に記載される組み合わせ可能な各特性のあらゆる組み合わせからなる主題が全て包含される。

0040

本開示の内容を以下に具体的に説明する。しかし、本開示は、これらに何ら限定されるものではない。下記において、特に言及する場合を除いて、実験大気圧及び常温条件下で行っている。また特に言及する場合を除いて、「%」は「質量%」を意味する。

0041

検体
既往歴がなく、骨密度が正常であるにも関わらず大きな骨折を繰り返す患者(以下、「骨折患者」と示す)1名、健常者31名、又は骨質不良が疑われる者(以下、「候補者」と示す)155名から採取した尿を検体として使用した。なお、骨折患者の骨密度は、腰椎(第2腰椎〜第4腰椎)で1.122mg/cm2(Z値153%、T値111%)、大腿骨頸部で0.655mg/cm2(Z値117%、T値83%)と正常であった。

0042

4−ピリドキシ酸の測定
健常者の尿検体リン酸緩衝液PBS)にて10倍希釈し、骨折患者または候補者の尿検体はPBSにて20倍希釈し、以下の条件においてHPLCにより分析を行った。4−ピリドキシ酸に相当するピークピーク面積を尿中のクレアチ二ン濃度で割った結果を図1及び図2に示す。図1は骨折患者及び健常者の測定結果図2は骨折患者及び候補者の測定結果を示し、いずれも白抜きの棒グラフは、骨折患者の測定結果を示し、黒塗りの棒グラフは健常者または候補者の測定結果を示す。

0043

図1に示す測定結果の分析条件を以下に示す。
カラム:InertsilODS−3 4.6×150mm 5μm
移動相A:30mMヘプタフルオロ酪酸(HFBA)
移動相B:90%アセトトリル
流速:1ml/min
FL:Ex 320nm Em 420nm
注入量:10μl
カラム温度:40℃

0044

図2に示す測定結果の分析条件は、移動相として以下に示す移動相を用いて、流速を調整し、その他の条件は、図1と同様の条件にて分析を行った。
移動相A:0.1%ギ酸/0.01%テトラヒドロフラン(THF)
移動相B:90%アセト二トリル

0045

図1に示す通り、健常者から採取した尿検体と比較して、骨折患者から採取した尿検体は、4−ピリドキシ酸に相当するピーク面積が高値であることが確認された。また、図2に示す通り、候補者から採取した尿検体にも、骨折患者から採取した尿検体と同様に、4−ピリドキシ酸に相当するピーク面積が高値の検体が複数確認された。

0046

ペントシジンの測定
上述した尿検体を用いて、尿中のペントシジン濃度をHPLCにより測定した。尿中のペントシジン濃度を尿中のクレアチ二ン濃度で割った結果を図3及び図4に示す。図3は骨折患者及び健常者の測定結果、図4は骨折患者及び候補者の測定結果を示し、いずれも白抜きの棒グラフは、骨折患者の測定結果を示し、黒塗りの棒グラフは健常者または候補者の測定結果を示す。

0047

健常者又は骨折患者から採取した尿検体の分析条件は、測定波長のみ以下に示す波長とし、その他の条件は図1と同様の条件にて測定を行った。
FL:Ex 335nm Em 385nm

0048

候補者から採取した尿検体については、以下の条件にて測定を行った。
カラム:TSKgel−80(登録商標)4.6×150mm 5μm及びTSKgel precolumn PW 4.6×35mm 13μm
移動相A:30mM HFBA/5% CH3CN
移動相B:30mM HFBA/20% CH3CN
流速:1ml/min
FL:Ex 335nm Em 385nm
注入量:10μl
カラム温度:40℃

実施例

0049

図3に示す通り、健常者から採取した尿検体と比較して、骨折患者から採取した尿検体は、ペントシジン濃度が高いことが確認された。しかし、4−ピリドキシ酸と比較すると、骨折患者と健常者から採取した尿検体に含まれるペントシジン濃度の差が小さいため、ペントシジンと比較して4−ピリドキシ酸の方が、より高い感度で骨強度(好ましくは骨質)を評価でき、バイオマーカーとして有用であることが分かった。また、図4に示す通り、候補者から採取した尿検体にも、骨折患者から採取した尿検体と同程度のペントシジンを含む検体が多数確認された。

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