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技術 時計

出願人 セイコークロック株式会社
発明者 連豊徳
出願日 2019年4月17日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2019-078602
公開日 2020年10月29日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-176894
状態 特許登録済
技術分野 機械時計
主要キーワード 仮想線分 回転軸線回り 外側ガイド からくり 内側ガイド 外側レール 内側レール 平坦領域
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年10月29日)のものです。
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図面 (8)

課題

複雑に動作する装飾体を備えた時計を提供する。

解決手段

時計は、地板20と、地板20に対して所定の中心軸線O回りに相対回転可能な回転板30と、回転板30に回転可能に支持され、地板20に対する回転板30の回転に同期して回転する第2歯車52と、第2歯車52に連係し、回転板30から見て中心軸線Oを中心として放射状に延びる第1方向に沿って変位する背面装飾体5と、を備える。

概要

背景

装飾体を移動させるからくり時計がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のからくり時計は、回転可能に配置された装飾板、および装飾板よりも正面側に配置され移動可能な装飾体を含み、これら装飾板および装飾板が単一の文字板として機能し、所定の時刻になると装飾板が回転し、装飾体が公転しながら自転する。

概要

複雑に動作する装飾体を備えた時計を提供する。時計は、地板20と、地板20に対して所定の中心軸線O回りに相対回転可能な回転板30と、回転板30に回転可能に支持され、地板20に対する回転板30の回転に同期して回転する第2歯車52と、第2歯車52に連係し、回転板30から見て中心軸線Oを中心として放射状に延びる第1方向に沿って変位する背面装飾体5と、を備える。

目的

特許第6088898号公報






しかしながら、装飾体がより複雑に動作する時計の開発が望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

地板と、前記地板に対して所定の回転軸線回り相対回転可能な回転板と、前記回転板に回転可能に支持され、前記地板に対する前記回転板の回転に同期して回転する歯車と、前記歯車に連係し、前記回転板から見て前記回転軸線を中心として放射状に延びる第1方向に沿って変位する装飾体と、を備えることを特徴とする時計

請求項2

前記装飾体は、文字板の背面側に配置され、正面視で前記文字板から突出可能に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の時計。

請求項3

前記地板には、前記回転軸線を中心として円弧状に延びる歯部が設けられ、前記歯車は、前記歯部に噛み合っている、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の時計。

請求項4

前記回転軸線の軸方向から見て前記第1方向に直交する方向を第2方向とし、前記回転板は、前記装飾体に対して前記第2方向で接触可能な規制部を備える、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の時計。

請求項5

前記装飾体は、前記第1方向で位置の異なる少なくとも2点で前記規制部に接触可能に設けられている、ことを特徴とする請求項4に記載の時計。

請求項6

前記歯車は、前記歯車の回転中心に対して偏心した位置で前記装飾体側に突出するガイドピンを備え、前記装飾体には、前記ガイドピンが挿入されるとともに、前記第1方向に交差する方向に延びるガイド溝が形成されている、ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の時計。

請求項7

前記装飾体を挟んで前記回転板とは反対側から前記装飾体に接触する押さえ板を備える、ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の時計。

請求項8

前記装飾体は、前記第1方向で位置の異なる少なくとも2点で前記押さえ板に接触している、ことを特徴とする請求項7に記載の時計。

技術分野

0001

本発明は、時計に関するものである。

背景技術

0002

装飾体を移動させるからくり時計がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のからくり時計は、回転可能に配置された装飾板、および装飾板よりも正面側に配置され移動可能な装飾体を含み、これら装飾板および装飾板が単一の文字板として機能し、所定の時刻になると装飾板が回転し、装飾体が公転しながら自転する。

先行技術

0003

特許第6088898号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、装飾体がより複雑に動作する時計の開発が望まれている。

0005

そこで本発明は、複雑に動作する装飾体を備えた時計を提供するものである。

課題を解決するための手段

0006

本発明の時計は、地板と、前記地板に対して所定の回転軸線回り相対回転可能な回転板と、前記回転板に回転可能に支持され、前記地板に対する前記回転板の回転に同期して回転する歯車と、前記歯車に連係し、前記回転板から見て前記回転軸線を中心として放射状に延びる第1方向に沿って変位する装飾体と、を備えることを特徴とする。

0007

本発明によれば、回転板の回転に同期して装飾体を回転軸線回りに公転させながら、回転軸線に対して接近離間する方向に移動させることができる。よって、従来の時計にはない複雑な動作をする装飾体を備えた時計を提供できる。

0008

上記の時計において、前記装飾体は、文字板の背面側に配置され、正面視で前記文字板から突出可能に形成されていてもよい。

0009

本発明によれば、装飾体が文字板の背面側からせり出したり、文字板の背面側に戻ったりする動作を表現できる。よって、従来の時計と比較して、より面白みのある時計とすることができる。

0010

上記の時計において、前記地板には、前記回転軸線を中心として円弧状に延びる歯部が設けられ、前記歯車は、前記歯部に噛み合っていてもよい。

0011

本発明によれば、回転板を地板に対して相対回転させると、地板の歯部に噛み合う歯車が回転軸線回りに公転しながら自転する。よって、回転板の回転に同期して回転する歯車を形成することができる。

0012

上記の時計において、前記回転軸線の軸方向から見て前記第1方向に直交する方向を第2方向とし、前記回転板は、前記装飾体に対して前記第2方向で接触可能な規制部を備えていてもよい。

0013

本発明によれば、装飾体の第2方向の変位を規制部によって規制できる。よって、回転板の回転に同期して装飾体を回転軸線回りに公転させることができる。

0014

上記の時計において、前記装飾体は、前記第1方向で位置の異なる少なくとも2点で前記規制部に接触可能に設けられていてもよい。

0015

ここで、規制部が1点で装飾体に接触する場合、接触部を支点として回転板上で装飾体が回転するように変位する可能性がある。本発明によれば、装飾体が回転板上で回転するように変位することを抑制できる。したがって、回転板に対して放射状に延びる第1方向に沿って装飾体を変位させることができる。

0016

上記の時計において、前記歯車は、前記歯車の回転中心に対して偏心した位置で前記装飾体側に突出するガイドピンを備え、前記装飾体には、前記ガイドピンが挿入されるとともに、前記第1方向に交差する方向に延びるガイド溝が形成されていてもよい。

0017

本発明によれば、ガイドピンをガイド溝内で変位させることで装飾体に対するガイドピンの第1方向に交差する方向への変位を許容しつつ、ガイドピンの第1方向への変位に連動して装飾体を第1方向に変位させることができる。したがって、第2歯車の回転運動を装飾体の直線運動に変換することができる。

0018

上記の時計において、前記装飾体を挟んで前記回転板とは反対側から前記装飾体に接触する押さえ板を備えていてもよい。

0019

本発明によれば、装飾体の回転板から離れる方向への変位を押さえ板によって規制できる。したがって、装飾体を安定させることができる。

0020

上記の時計において、前記装飾体は、前記第1方向で位置の異なる少なくとも2点で前記押さえ板に接触していてもよい。

0021

ここで、押さえ板が1点で装飾体に接触する場合、接触部を支点として装飾体が煽られるように変位する可能性がある。本発明によれば、装飾体が煽られることを抑制できる。したがって、装飾体をより安定させることができる。

発明の効果

0022

本発明によれば、複雑に動作する装飾体を備えた時計を提供できる。

図面の簡単な説明

0023

実施形態の時計の正面図である。
実施形態の時計の正面図である。
実施形態の時計の一部を示す平面図である。
実施形態の時計の一部を示す平面図である。
図3のV−V線における断面図である。
実施形態の時計の一部を示す斜視図である。
図3のVII−VII線における断面図である。

実施例

0024

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。

0025

最初に、時計1の概略構成について説明する。
図1および図2は、実施形態の時計の正面図である。
図1および図2に示すように、時計1は、からくり時計である。時計1は、装飾が施されて中央に開口が形成された正面板2と、正面板2の開口内に回転可能に配置された装飾板3と、装飾板3よりも正面側に配置され移動可能な複数(本実施形態では3個)の正面装飾体4と、装飾板3よりも背面側に配置され移動可能な複数(本実施形態では3個)の背面装飾体5と、中心軸線O(回転軸線)回りを回転して時刻を示す分針6および時針7と、を備える。なお、図1では、装飾板3、正面装飾体4、および背面装飾体5が初期位置にある状態を示している。

0026

装飾板3は、中心軸線Oを中心とする円板状に形成されている。装飾板3の正面には、時刻を示す数字が明示されている。本実施形態では、装飾板3の正面には、数字の「2」「6」「10」が中心軸線O回りに等角度間隔に明示されている。

0027

複数の正面装飾体4は、装飾板3に対して相対回転可能に設けられている。複数の正面装飾体4は、中心軸線O回りに等角度間隔に配置されている。複数の正面装飾体4は、時刻を示す数字が記載された板部11と、板部11から中心軸線O側に延びた先端部12と、を備える。第1の正面装飾体4の板部11の正面には、数字の「11」「12」「1」が明示されている。第2の正面装飾体4の板部11の正面には、数字の「3」「4」「5」が明示されている。第3の正面装飾体4の板部11の正面には、数字の「7」「8」「9」が明示されている。初期状態では、装飾板3に明示された数字を露出するように複数の正面装飾体4が配置されている。初期状態では、正面から見て、装飾板3に明示された数字、および複数の正面装飾体4に明示された数字が中心軸線O回りに等角度間隔に並んでいる。初期状態では、装飾板3、および複数の正面装飾体4は、全体として正面視で円形の状態で維持され、単一の文字板として機能する。

0028

複数の背面装飾体5は、装飾板3に対して平行移動し、正面視で装飾板3から径方向の外側に突出可能に形成されている。複数の背面装飾体5は、中心軸線O回りに等角度間隔に配置されている。複数の背面装飾体5は、装飾板3から径方向の外側に突出する突出部14を備える。突出部14は、中心軸線O回りの周方向に沿って延びる板状に形成されている。突出部14は、円弧状に延びる外周縁14aおよび内周縁14bを備える。外周縁14aは、初期状態で中心軸線Oを中心として120°未満の円弧状に延びている。初期状態では、複数の背面装飾体5の全体は、正面視で装飾板3に覆われている。内周縁14bは、背面装飾体5が装飾板3に対して最も突出した状態(図2に示す状態。以下、突出状態という。)で、中心軸線Oを中心として120°未満の円弧状に延びている。内周縁14bは、突出状態で装飾板3の外周縁に径方向で重なっている。

0029

図2に示すように、所定の時刻になると、装飾板3は、中心軸線O回りを回転し、複数の正面装飾体4は、中心軸線O回りを公転しながら自転する。また、複数の背面装飾体5は、装飾板3とともに中心軸線O回りを公転しながら、装飾板3の背面側から露出するように径方向の外側に突出する。所定時間経過すると、装飾板3、複数の正面装飾体4、および複数の背面装飾体5は初期位置に戻る。このように、時計1は、所定の時刻にからくり動作を実行する。なお、装飾板3の回転範囲動き等は特に限定されず、例えば装飾板3が360°回転するように設定されていてもよい。また、時計1は、装飾板3が回転している間にスピーカから音楽が出力されるように形成されていてもよい。

0030

続いて、時計1の要部の構成について詳細に説明する。
図3および図4は、実施形態の時計の一部を示す平面図である。図5は、図3のV−V線における断面図である。なお、図3および図4では、装飾板および正面装飾体を図示していない。
図3から図5に示すように、時計1は、固定的に配置された地板20と、地板20に固定的に支持された固定部材25と、地板20に対して中心軸線O回りに相対回転可能な回転板30と、回転板30に回転可能に支持され、地板20に対する回転板30の回転に同期して回転する複数の第1歯車51および複数の第2歯車52と、を備える。複数の第1歯車51は、複数の正面装飾体4(図1参照)と同数設けられている。複数の第2歯車52は、複数の背面装飾体5と同数設けられている。なお、以下の説明では、中心軸線Oに沿う方向を軸方向といい、中心軸線Oに直交して中心軸線Oから放射状に延びる方向を径方向といい、中心軸線O回りの周方向を単に周方向という。

0031

図3および図5に示すように、地板20は、装飾板3の背面側に配置されている。地板20の背面側には、分針6および時針7が取り付けられる回転軸8を駆動するムーブメントや、回転板30を駆動するためのモータ等が配置されている。回転軸8は、地板20の略中央を貫通している。地板20の正面側には、外歯21および内歯22(歯部)が設けられている。外歯21は、中心軸線Oを中心として円弧状に360°延びている。内歯22は、中心軸線Oを中心として円弧状に360°延びている(図4も併せて参照)。内歯22は、外歯21よりも径方向の外側に設けられている。

0032

固定部材25は、地板20の正面側に支持されている。固定部材25は、中心軸線Oを中心として延びる円筒状に形成されている。固定部材25は、回転軸8を囲う。固定部材25の正面側の端部には、径方向の外側に張り出すフランジ部26が設けられている。フランジ部26は、初期状態では、正面視で複数の正面装飾体4それぞれの先端部12に部分的に重なっている(図1および図2参照)。詳細には、フランジ部26は、複数の正面装飾体4それぞれの先端部12の正面側に位置している。これにより、例えば時計1に衝撃が加わったような場合に、複数の正面装飾体4の先端部12等が正面側に変位することを規制して、正面装飾体4が煽られることを抑制している。

0033

回転板30は、地板20の正面側、かつ固定部材25のフランジ部26よりも背面側に配置されている。回転板30は、正面視で中心軸線Oを中心とする円形状に形成されている。回転板30の中心には、固定部材25の背面側の端部がスリップ可能に挿入された貫通孔31が形成されている。

0034

図6は、実施形態の時計の一部を示す斜視図である。なお、図6では、背面装飾体5の突出部14およびアーム本体61を仮想線で示している。
図6に示すように、回転板30は、貫通孔31の内周端部から径方向の外側に延びる内周部32と、内周部32の外周端部から背面側に延びる段差部33と、段差部33の背面側の端部から径方向の外側に延びる外周部34と、を備える。段差部33は、地板20に設けられた外歯21の径方向外側に位置している(図5参照)。段差部33には、第1歯車51(図3参照)が挿通される第1歯車51と同数の窓部35が形成されている。外周部34の外周面には、歯39が形成されている。歯39は、地板20に設けられた内歯22よりも径方向の内側に位置している(図5参照)。歯39は、図示しない歯車に噛み合い、上述したモータの出力軸に連結している。

0035

外周部34には、第1歯車51を軸支する複数の第1軸部36と、第2歯車52を軸支する複数の第2軸部37と、が設けられている。複数の第1軸部36は、複数の第1歯車51と同数設けられている。複数の第2軸部37は、複数の第2歯車52と同数設けられている。第1軸部36および第2軸部37は、それぞれ正面側に突出している。複数の第1軸部36は、周方向において、それぞれ段差部33に形成された窓部35と重なる位置に設けられている。複数の第1軸部36は、中心軸線Oを中心とする同一円周上に設けられている。複数の第2軸部37は、複数の第1軸部36よりも径方向の外側で中心軸線Oを中心とする同一円周上に設けられている。第1軸部36および第2軸部37は、中心軸線O回りに等角度間隔で交互に設けられている。すなわち、隣り合う第1軸部36と第2軸部37との角度間隔は、60°である。

0036

回転板30の正面側には、装飾板3が接続される複数のボス38が設けられている。ボス38は、回転板30から正面側に突出している。複数のボス38は、各第1軸部36の周囲に設けられている。本実施形態では、複数のボス38は、各第1軸部36の周囲に3個ずつ設けられている。複数のボス38は、正面視で正面装飾体4に重なる位置に設けられている。複数のボス38は、各第1軸部36の周囲において外周部34に2個、内周部に1個ずつ設けられている。

0037

回転板30の正面側には、背面装飾体5の移動をガイドする複数のガイド部40が設けられている。複数のガイド部40は、複数の背面装飾体5と同数設けられている。ガイド部40は、周方向において複数の第2軸部37のそれぞれと同じ領域に1つずつ設けられている。ここで、各ガイド部40において、正面視で中心軸線Oと第2軸部37の中心とを結ぶ仮想線分の延びる方向を第1方向と定義し、正面視で第1方向に直交する方向を第2方向と定義する。第1方向は、回転板30から見て中心軸線Oを中心として放射状に延びる方向の一方向である。また、正面視で中心軸線Oと第2軸部37とを結ぶ仮想線分を、ガイド部40の中心線と称する。ガイド部40は、背面装飾体5に対して第2方向で接触可能とされ、背面装飾体5の第2方向の移動を規制する。ガイド部40は、径方向内側の内側ガイド部41と、径方向外側の外側ガイド部44と、を備える。

0038

内側ガイド部41は、回転板30の内周部32に設けられている。内側ガイド部41は、一対の内側レール42を備える。一対の内側レール42は、ガイド部40の中心線を挟んで対称に配置されている。一対の内側レール42は、正面側に突出するとともに、ガイド部40の中心線に平行に延びている。一対の内側レール42の正面側の端部は、中心軸線Oの垂直面に沿って平坦に形成されている。一対の内側レール42の間には、一対の内側レール42に沿って延びる貫通孔47が形成されている。貫通孔47は、背面装飾体5の後述する背面ピン67を受け入れる。

0039

外側ガイド部44は、回転板30の内周部32から外周部34にわたって設けられている。外側ガイド部44は、一対の外側レール45を備える。一対の外側レール45は、ガイド部40の中心線を挟んで対称に配置されている。一対の外側レール45は、一対の内側レール42よりもガイド部40の中心線から第2方向に離れた位置に配置されている。一対の外側レール45は、正面側に突出するとともに、ガイド部40の中心線に平行に延びている。一対の外側レール45の正面側の端部は、一対の内側レール42の正面側の端部と同じ平面に沿って平坦に形成されている。一対の外側レール45それぞれにおけるガイド部40の中心線側には、貫通孔48が形成されている。貫通孔48は、回転板30の内周部32に設けられている。貫通孔48は、背面装飾体5の背面ピン67を受け入れる。

0040

図3および図5に示すように、複数の第1歯車51は、第1軸部36に1つずつ回転可能に支持されている。複数の第1歯車51は、それぞれ回転板30の窓部35を通り、回転板30の背面側で地板20の外歯21に噛み合っている。これにより、複数の第1歯車51は、回転板30が地板20に対して相対回転することで、回転板30の回転に同期して中心軸線O回りを公転しながら自転する。複数の第1歯車51には、正面装飾体4の背面から延びた軸が固定されている。

0041

複数の第2歯車52は、第2軸部37に1つずつ回転可能に支持されている。複数の第2歯車52は、それぞれガイド部40の一対の外側レール45の間に配置されている。複数の第2歯車52は、地板20の内歯22に噛み合っている。これにより、複数の第2歯車52は、回転板30が地板20に対して相対回転することで、回転板30の回転に同期して中心軸線O回りを公転しながら自転する。複数の第2歯車52のそれぞれには、第2歯車52の回転中心に対して偏心した位置で正面側に突出したガイドピン53が設けられている。初期状態では、ガイドピン53は、正面視でガイド部40の中心線上に位置している。つまり、ガイドピン53は、初期状態で中心軸線Oに最も近づいている。

0042

複数の背面装飾体5は、周方向における複数のガイド部40が設けられたそれぞれの領域に1つずつ配置されている。複数の背面装飾体5は、第2歯車52に連係し、回転板30に対してガイド部40における第1方向に沿って平行移動可能に設けられている。背面装飾体5は、上述した突出部14に加えて、アーム部60をさらに備える。アーム部60は、突出部14の内周縁14bの中央から径方向内側に延出している。アーム部60は、背面側に突出した複数の背面ピン67と、正面側に突出した複数の正面ピン68と、を備える(図6参照)。本実施形態では、アーム部60は、突出部14と一体形成されたアーム本体61と、アーム本体61とは別体で設けられ、背面ピン67および正面ピン68を一体に有する複数のピン部材65と、を備える。

0043

アーム本体61は、正面視でガイド部40の中心線に重なるように配置されている。アーム本体61は、正面視で略一定の幅で第1方向に延びる板状に形成されている。アーム本体61には、第2歯車52のガイドピン53が挿入されるガイド溝62と、ピン部材65が取り付けられる複数の取付部63と、が形成されている。ガイド溝62は、アーム本体61の背面に開口している。本実施形態では、ガイド溝62は、アーム本体61を貫通している。ガイド溝62は、ガイド部40の中心線に交差して延びている。具体的に、ガイド溝62は、第2方向に延びている。ガイド溝62の第2方向の寸法は、第2歯車52の自転に伴うガイドピン53の第2方向の移動範囲以上に設定されている。ガイド溝62の第1方向の幅は、ガイドピン53の外径と同程度よりも大きめに設定されている。初期状態では、ガイド溝62の中央にガイドピン53が挿入されている。

0044

図6に示すように、複数の取付部63は、複数のピン部材65と同数設けられている。複数の取付部63は、アーム本体61における中心軸線O側の端部、および第2方向の両側の端部に設けられている。複数の取付部63には、背面ピン67が挿通される切欠が形成されている。

0045

複数のピン部材65は、それぞれ取付部63に取り付けられている。つまり、複数のピン部材65は、アーム部60の中心軸線O側の端部に設けられた第1ピン部材65Aと、アーム部60における第2方向の両側の端部に設けられた一対の第2ピン部材65Bと、を備える。一対の第2ピン部材65Bは、正面視でガイド部40の中心線を挟んで対称に設けられている。一対の第2ピン部材65Bは、第1ピン部材65Aよりも径方向の外側に配置されている。

0046

図7は、図3のVII−VII線における断面図である。
図6および図7に示すように、複数のピン部材65は、アーム本体61の正面に重なる鍔部66と、鍔部66から背面側に突出する背面ピン67と、鍔部66から正面側に突出する正面ピン68と、を備える。鍔部66は、板状に形成されている。鍔部66は、正面視で取付部63に重なる位置に配置され、アーム本体61に締結等によって固定的に取り付けられている。背面ピン67は、円柱状に形成されている。背面ピン67は、鍔部66から取付部63の切欠の内側を通って、アーム本体61よりも背面側に突出している。背面ピン67の外周面には、背面側に向く段差面71と、段差面71から正面側に延びる大径部72と、段差面71から背面側に延びる小径部73と、が形成されている。正面ピン68は、背面ピン67と同軸の円柱状に形成されている。正面ピン68の正面側の端部には、正面側に突出する半球状の凸部69が設けられている。

0047

図6に示すように、背面装飾体5は、第1方向で位置の異なる2点において、ガイド部40に軸方向で接触している。具体的に、第1ピン部材65Aの段差面71は、ガイド部40の一対の内側レール42の正面側の端部に摺接している。また、一対の第2ピン部材65Bの段差面71は、第1ピン部材65Aとは第1方向で異なる位置において、それぞれガイド部40の一対の外側レール45の正面側の端部に摺接している。これにより、アーム部60の背面側への移動が規制されている。また、背面装飾体5は、第2方向で位置の異なる複数点において、ガイド部40に軸方向で接触している。具体的に、第1ピン部材65Aの段差面71は、ガイド部40の一対の内側レール42の正面側の端部に摺接している。また、一対の第2ピン部材65Bそれぞれの段差面71は、第1ピン部材65Aとは第2方向で異なる位置において、ガイド部40の一対の外側レール45の正面側の端部に摺接している。

0048

背面装飾体5は、第1方向で位置の異なる2点において、ガイド部40に第2方向で接触可能とされている。具体的に、第1ピン部材65Aの小径部73は、ガイド部40の一対の内側レール42の間に配置され、内側レール42に対して第2方向で接触可能となっている。また、一対の第2ピン部材65Bの小径部73は、第1ピン部材65Aとは第1方向で異なる位置においてガイド部40の一対の外側レール45の間に配置され、外側レール45に対して第2方向で接触可能となっている。これにより、背面装飾体5は、第1方向で位置の異なる2点で回転板30に対して第2方向への移動を規制されているので、回転板30に対して第1方向に平行移動可能となっている。

0049

図7に示すように、装飾板3は、背面装飾体5を挟んで回転板30とは反対側に配置されている。装飾板3は、回転板30に固定的に取り付けられている。具体的に、装飾板3は、回転板30の複数のボス38に締結されている。装飾板3は、回転板30の内側レール42および外側レール45との間で背面装飾体5のアーム部60を挟持している。具体的に、装飾板3の背面には、背面装飾体5の各ピン部材65の凸部69が摺動可能に点接触している。つまり、背面装飾体5は、第1方向で位置の異なる2点において、装飾板3に軸方向で接触している。これにより、装飾板3は、第1方向で位置の異なる2点で回転板30とともにアーム部60を挟持し、背面装飾体5の煽りを抑制している。また、背面装飾体5は、第2方向で位置の異なる複数点において、装飾板3に軸方向で接触している。これにより、装飾板3は、第2方向で位置の異なる複数点で回転板30とともにアーム部60を挟持し、背面装飾体5のじれを抑制している。装飾板3の背面のうち各ピン部材65の凸部69が接触する箇所は、凸部69側に一段突出するように形成されている。

0050

なお、図6に示すようにアーム部60が初期状態にある場合は、アーム部60は4つのボス38に囲まれた矩形領域内に位置することになる。本実施形態における装飾板3は、例えば、ポリアセタール樹脂(POM)材で形成されており、このような部材は比較的柔らかく、装飾板3自体が面積的にも大きいこともあり、装飾板3自体が反るなどして装飾板3の背面側の面を平坦に保つことは困難となる場合がある。このような装飾板3をボス38に締結して形状を矯正することで、特にボス38に囲まれた領域については比較的平坦に保つことが可能となる。このような平坦領域を形成する構成によりアーム部60の狭持が安定し、より一層背面装飾体5の煽りを抑制することができる。また、背面装飾体5の平行移動をよりスムーズに行うことができる。

0051

なお、装飾板3には、正面装飾体4の背面から延びる軸部が挿通される貫通孔3aが形成され、これにより装飾板3を挟んで互いに反対側に設けられた第1歯車51と正面装飾体4とが連結されている(図5参照)。複数の正面装飾体4は、第1歯車51に固定的に取り付けれ、回転板30および装飾板3に対して固定的に設けられた軸線回りに回転する。

0052

次に、時計1の動作について詳述する。
上述したように時計1の初期状態では、装飾板3、および複数の正面装飾体4は、全体として正面視で円形の状態で維持されている。また、複数の背面装飾体5の全体は、正面視で装飾板3に覆われている。

0053

ここで、回転板30の歯39に連結したモータを駆動させると、回転板30が地板20に対して相対回転するとともに、複数の第1歯車51および複数の第2歯車52が公転する。第1歯車51は、地板20の外歯21に噛み合っているので、公転に同期して自転する。これにより、第1歯車51に固定的に取り付けられた正面装飾体4も装飾板3に対して回転する。

0054

第2歯車52は、地板20の内歯22に噛み合っているので、公転に同期して自転する。これにより、第2歯車52に設けられたガイドピン53は、初期状態の最も中心軸線Oに近い位置から、第2方向に変位しつつ第1方向で中心軸線Oから離れる方向に変位する。この際、背面装飾体5は、回転板30に対して第1方向に平行移動可能に設けられているので、ガイドピン53は、背面装飾体5を第1方向で中心軸線Oから離れる方向に押しながら、ガイド溝62内を第2方向に移動する。ガイドピン53が最も中心軸線Oから離れた位置に到達すると、背面装飾体5が正面視で装飾板3から最も突出した状態となる。さらに第2歯車52が回転を続けると、ガイドピン53は、第2方向に変位しつつ第1方向で中心軸線Oに近付く方向に変位し、背面装飾体5が第1方向で中心軸線Oに近付く方向に移動する。

0055

以上に説明したように、本実施形態の時計1は、地板20に対して中心軸線O回りに相対回転可能な回転板30と、回転板30に回転可能に支持され、地板20に対する回転板30の回転に同期して回転する第2歯車52と、第2歯車52に連係し、第1方向に沿って変位する背面装飾体5と、を備える。
この構成によれば、回転板30の回転に同期して背面装飾体5を中心軸線O回りに公転させながら、中心軸線Oに対して接近離間する方向に移動させることができる。よって、従来の時計にはない複雑な動作をする背面装飾体5を備えた時計1を提供できる。

0056

また、背面装飾体5は、文字板を構成する装飾板3の背面側に配置され、正面視で装飾板3から突出可能に形成されている。
この構成によれば、背面装飾体5が装飾板3の背面側からせり出したり、装飾板3の背面側に戻ったりする動作を表現できる。よって、従来の時計と比較して、より面白みのある時計とすることができる。

0057

また、地板20には、中心軸線Oを中心として円弧状に延びる内歯22が設けられている。第2歯車52は、内歯22に噛み合っている。
この構成によれば、回転板30を地板20に対して相対回転させると、地板20の内歯22に噛み合う第2歯車52が中心軸線O回りに公転しながら自転する。よって、回転板30の回転に同期して回転する第2歯車52を形成することができる。

0058

また、回転板30は、背面装飾体5に対して第2方向で接触可能なガイド部40を備える。
この構成によれば、背面装飾体5の第2方向の変位をガイド部40によって規制できる。よって、回転板30の回転に同期して背面装飾体5を中心軸線O回りに公転させることができる。

0059

また、背面装飾体5は、第1方向で位置の異なる2点でガイド部40に接触可能に設けられている。
ここで、ガイド部が1点で背面装飾体5に接触する場合、接触部を支点として回転板30上で背面装飾体5が回転するように変位する可能性がある。上記構成によれば、背面装飾体5が回転板30上で回転するように変位することを抑制できる。したがって、回転板30から見て放射状に延びる第1方向に沿って背面装飾体5を変位させることができる。

0060

また、第2歯車52は、第2歯車52の回転中心に対して偏心した位置で背面装飾体5側に突出するガイドピン53を備える。背面装飾体5には、ガイドピン53が挿入されるとともに、第1方向に交差する方向に延びるガイド溝62が形成されている。
この構成によれば、ガイドピン53をガイド溝62内で変位させることで背面装飾体5に対するガイドピン53の第1方向に交差する方向への変位を許容しつつ、ガイドピン53の第1方向への変位に連動して背面装飾体5を第1方向に変位させることができる。したがって、第2歯車52の回転運動を背面装飾体5の直線運動に変換することができる。

0061

また、時計1は、背面装飾体5を挟んで回転板30とは反対側から背面装飾体5に接触する装飾板3を備える。
この構成によれば、背面装飾体5の回転板30から離れる方向への変位を装飾板3によって規制できる。したがって、背面装飾体5を安定させることができる。

0062

また、背面装飾体5は、第1方向で位置の異なる2点で装飾板3に接触している。
ここで、装飾板が1点で背面装飾体5に接触する場合、接触部を支点として背面装飾体5が煽られるように変位する可能性がある。上記構成によれば、背面装飾体5が煽られることを抑制できる。したがって、背面装飾体5をより安定させることができる。

0063

また、時計1は、回転板30に回転可能に支持され、地板20に対する回転板30の回転に同期して回転する第1歯車51と、第1歯車51に固定的に取り付けられた正面装飾体4と、を備える。
この構成によれば、回転板30の回転に同期して正面装飾体4を中心軸線O回りに公転させながら、回転板30に対して回転させることができる。よって、複雑な動作をする正面装飾体4を備えた時計1を提供できる。

0064

なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、複数の背面装飾体5は、3個設けられているが、これに限定されず、背面装飾体の個数は任意に設定可能である。正面装飾体についても同様である。また、正面装飾体を備えない時計に本発明を適用してもよい。

0065

また、上記実施形態では、背面装飾体5が初期状態では正面視で装飾板3に覆われているが、これに限定されない。初期状態で、背面装飾体の一部は、正面視で装飾板3から突出していてもよい。また、背面装飾体5の突出部14の形状は、上記実施形態に限定されず、任意にデザイン可能である。

0066

また、上記実施形態では、背面装飾体5に形成されたガイド溝62に第2歯車52のガイドピン53が挿入されることで、背面装飾体5および第2歯車52が互いに連係しているが、背面装飾体5および第2歯車52の連係構成はこれに限定されない。例えば、第2歯車に形成されたガイド溝に背面装飾体のガイドピンが挿入されてもよい。また、背面装飾体および第2歯車は、ラックアンドピニオン機構により互いに連係してもよい。具体的に、第2歯車に噛み合うラックを背面装飾体に設け、背面装飾体を回転板30に対して平行移動可能としてもよい。

0067

また、上記実施形態では、ガイド溝62が第2方向に延びているが、これに限定されない。

0068

また、上記実施形態では、第2歯車52が地板20の内歯22に噛み合うことで、地板20に対する回転板30の回転に同期して第2歯車52を回転可能としているが、これに限定されない。例えば、第2歯車は、地板20の外歯21に噛み合っていてもよい。また、例えば、第2歯車は、他の歯車を介して第1歯車51に噛み合うことにより、地板20に対する回転板30の回転に同期して第2歯車52を回転可能とされていてもよい。

0069

その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。

0070

1…時計3…装飾板(文字板、押さえ板) 4…正面装飾体(文字板) 5…背面装飾体(装飾体) 20…地板22…内歯(歯部) 30…回転板40…ガイド部(規制部) 52…第2歯車(歯車) 53…ガイドピン62…ガイド溝O…中心軸線(回転軸線)

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