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課題
解決手段
概要
背景
概要
給紙カセットの上方に配置される用紙搬送経路をミラーで反射させて視認することができ、用紙搬送経路を容易に確認することができる給紙装置および画像形成装置を提供する。画像形成装置本体10に設けられる給紙カセット装着部102に対して装着される装着状態P1と、給紙カセット装着部102から引き出された引出状態P2と、を切り換え可能である給紙カセット110を備えた給紙装置100であって、給紙カセット110は、給紙カセット本体112と、用紙を収容する収容部114、115と、装着状態P1から引出状態P2に給紙カセット110が移動する方向を引出方向D1として、収容部114、115よりも引出方向D1に対して後方において、給紙カセット本体112に配置されるミラー120と、を備える。
目的
本発明の目的は、給紙カセットの上方に配置される用紙搬送経路をミラーで反射させて視認することができ、用紙搬送経路を容易に確認することができる給紙装置および画像形成装置を提供する
効果
実績
- 技術文献被引用数
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請求項1
画像形成装置本体に設けられる給紙カセット装着部に対して装着される装着状態と、前記給紙カセット装着部から引き出された引出状態と、を切り換え可能である給紙カセットを備えた給紙装置であって、前記給紙カセットは、給紙カセット本体と、用紙を収容する収容部と、前記装着状態から前記引出状態に前記給紙カセットが移動する方向を引出方向として、前記収容部よりも前記引出方向に対して後方において、前記給紙カセット本体に配置されるミラーと、を備えたことを特徴とする給紙装置。
請求項2
前記給紙カセット本体に対する前記ミラーの角度を変更可能となるように前記ミラーを支持する角度変更部をさらに有する、請求項1に記載の給紙装置。
請求項3
前記角度変更部は、前記引出方向に交差する方向に延びる第1回転軸まわりに前記ミラーの角度を変更可能に支持する、請求項2に記載の給紙装置。
請求項4
前記角度変更部は、前記第1回転軸まわりに前記ミラーの角度を変更可能に支持するとともに、前記引出方向および前記第1回転軸に交差する方向に延びる第2回転軸まわりに前記ミラーの角度を変更可能に支持する、請求項3に記載の給紙装置。
請求項5
前記角度変更部は、前記給紙カセットの前記引出方向への移動と連動して前記給紙カセット本体に対する前記ミラーの角度を変更する、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の給紙装置。
請求項6
前記角度変更部は、前記給紙カセット本体に対する前記ミラーの角度を変更操作するための操作部を有する、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の給紙装置。
請求項7
前記ミラーは、凸面鏡である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の給紙装置。
請求項8
技術分野
背景技術
0002
画像形成装置に設けられる給紙装置として、給紙カセットを備えた給紙装置が知られている。給紙カセットに収容できる用紙の収容量を増やすため、用紙を収容する収容部を水平方向に並設させたタンデム型の給紙装置も提案されている。
0003
タンデム型の給紙装置では、給紙カセットの上方において用紙を水平方向に搬送する水平用紙搬送経路が設けられている。水平用紙搬送経路で紙詰まりが生じた場合、給紙カセットを引き出してJAM紙を取り除く操作を行う必要がある。
先行技術
0004
特開2000−267545号公報
発明が解決しようとする課題
0005
しかしながら、給紙カセットの上方は使用者にとって視認しにくい位置である。このため、水平用紙搬送経路で紙詰まりが生じた場合にJAM紙の位置を確認したり、JAM紙を取り除く操作を行うことは容易ではなかった。また、タンデム型の給紙装置は、画像形成装置の最下段に配置される場合があり、視認性がさらに低下していた。
0006
給紙カセットの上方の視認性を改善するため、収容部にミラーを配置する技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
0007
しかしながら、給紙カセットの収容部にミラーを配置した場合、ミラーの上に用紙が載置されるため、用紙を取り除いてからでないとミラーを利用できない問題があった。また、ミラーの取り付け角度が固定されているため、効率的に所望の場所を視認できない問題もあった。
0008
本発明の目的は、給紙カセットの上方に配置される用紙搬送経路をミラーで反射させて視認することができ、用紙搬送経路を容易に確認することができる給紙装置および画像形成装置を提供することにある。
課題を解決するための手段
0009
本発明の給紙装置は、画像形成装置本体に設けられる給紙カセット装着部に対して装着される装着状態と、前記給紙カセット装着部から引き出された引出状態と、を切り換え可能である給紙カセットを備えた給紙装置であって、
前記給紙カセットは、
給紙カセット本体と、
用紙を収容する収容部と、
前記装着状態から前記引出状態に前記給紙カセットが移動する方向を引出方向として、前記収容部よりも前記引出方向に対して後方において、前記給紙カセット本体に配置されるミラーと、
を備えたことを特徴とする(第1の構成)。
0010
上記構成によれば、給紙カセットの収容部よりも引出方向に対して後方において、給紙カセット本体にミラーが配置されている。このため、給紙カセットを引き出した引出状態において、給紙カセットの上方に配置される用紙搬送経路をミラーで反射させて視認することができ、用紙搬送経路を容易に確認することができる。
0011
上記第1の構成において、
前記給紙カセット本体に対する前記ミラーの角度を変更可能となるように前記ミラーを支持する角度変更部をさらに有してもよい(第2の構成)。
0012
上記構成によれば、角度変更部によってミラーの角度を変更することにより、ミラーで視認できる範囲を変更することができ、用紙搬送経路を容易に確認することができる。
0013
上記第2の構成において、
前記角度変更部は、
前記引出方向に交差する方向に延びる第1回転軸まわりに前記ミラーの角度を変更可能に支持してもよい(第3の構成)。
0014
上記構成によれば、角度変更部によって第1回転軸まわりにミラーの角度を変更することにより、ミラーで視認できる範囲を変更することができる。
0015
上記第3の構成において、
前記角度変更部は、
前記第1回転軸まわりに前記ミラーの角度を変更可能に支持するとともに、
前記引出方向および前記第1回転軸に交差する方向に延びる第2回転軸まわりに前記ミラーの角度を変更可能に支持してもよい(第4の構成)。
0016
上記構成によれば、角度変更部によって第1回転軸および第2回転軸まわりにミラーの角度を変更することにより、ミラーで視認できる範囲を広くすることができる。
0017
上記第2から第4のいずれかの構成において、
前記角度変更部は、
前記給紙カセットの前記引出方向への移動と連動して前記給紙カセット本体に対する前記ミラーの角度を変更するようにしてもよい(第5の構成)。
0018
上記構成によれば、給紙カセットを引き出す動作により、ミラーの角度が用紙搬送経路を視認することができる状態になるため、用紙搬送経路を容易に確認することができる。
0019
上記第2から第4のいずれかの構成において、
前記角度変更部は、
前記給紙カセット本体に対する前記ミラーの角度を変更操作するための操作部を有してもよい(第6の構成)。
0020
上記構成によれば、操作部を操作することによってミラーの角度が変更されるため、ミラーの角度を調整しながら用紙搬送経路を確認することができる。
0021
上記第1から第6のいずれかの構成において、
前記ミラーは、凸面鏡であってもよい(第7の構成)。
0022
上記構成によれば、ミラーが凸面鏡であるため、ミラーで視認できる範囲を広くすることができる。
0023
本発明の画像形成装置は、上記第1から第7のいずれかの構成の給紙装置を備え、
前記給紙カセットの上方に用紙搬送経路が配置されており、前記用紙搬送経路の開放が可能である(第8の構成)。
0024
上記構成によれば、用紙搬送経路をミラーで反射させて視認することで、用紙搬送経路を容易に確認することができるとともに、用紙搬送経路を開放させてJAM紙を容易に除去することができる。
発明の効果
0025
本発明の給紙装置および画像形成装置によれば、給紙カセットの上方に配置される用紙搬送経路をミラーで反射させて視認することができ、用紙搬送経路を容易に確認することができる。
図面の簡単な説明
0026
本発明の実施形態1に係る給紙装置を備えた画像形成装置を示す断面図である。
給紙装置を示す上面図である。
給紙カセットが装着状態となっている給紙装置の側面図である。
給紙カセットが引出状態となっている給紙装置の側面図である。
ミラーの角度を変更する状態を示す給紙装置の側面図である。
実施形態2に係る給紙装置を示す上面図である。
給紙カセットが装着状態となっている給紙装置の側面図である。
給紙カセットが引出状態となっている給紙装置の側面図である。
ミラーの角度を変更する状態を示す給紙装置の側面図である。
実施形態3に係る給紙装置を示す上面図である。
図10のA方向から見た、ミラーの角度を変更する状態を示す側面図である。
実施例
0027
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態に係る給紙装置100および画像形成装置1について、図面を参照しつつ説明する。
0028
図1は、本発明の実施形態1に係る給紙装置100を備えた画像形成装置1を示す断面図である。画像形成装置本体10は、画像形成装置1の基体を構成している。画像形成装置1において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、または単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。このため、ブラック、シアン、マゼンタ、およびイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdには、各色に応じた4種類のトナー像を形成するため、それぞれ現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14、および帯電器15等が設けられている。
0029
各画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdのいずれにおいても、ドラムクリーニング装置14により感光体ドラム13表面の残留トナーを除去および回収した後、帯電器15により感光体ドラム13の表面を所定の電位に均一に帯電させる。光走査装置11は、感光体ドラム13表面を露光して、その表面に静電潜像を形成する。現像装置12は、感光体ドラム13表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム13表面にトナー像を形成する。これにより、各感光体ドラム13表面に各色のトナー像が形成される。
0030
中間転写ベルト21は周回移動し、ベルトクリーニング装置22によって中間転写ベルト21の残留トナーが除去および回収される。各感光体ドラム13表面の各色のトナー像は、中間転写ベルト21に順次転写されて重ね合わされ、中間転写ベルト21上にカラーのトナー像が形成される。
0031
中間転写ベルト21と2次転写装置23の転写ローラ23aとの間にはニップ域が形成されている。用紙搬送経路31を通じて搬送された用紙Sは、ニップ域に挟み込まれて搬送されつつ、中間転写ベルト21表面のカラーのトナー像が転写される。トナー像が転写された用紙Sは、定着装置17の加熱ローラ24と加圧ローラ25との間に挟み込まれて加熱および加圧され、用紙S上のカラーのトナー像が定着される。
0032
画像形成装置本体10の下部には、多段給紙ユニット40が設けられている。多段給紙ユニット40の上段には、用紙収容トレイ51が設けられている。用紙収容トレイ51に収容された用紙Sは、分離給送手段33により1枚ずつ分離され、用紙搬送経路31に向けて供給される。
0033
多段給紙ユニット40の下段には、給紙装置100が設けられている。給紙装置100は、タンデム型の給紙装置である。給紙装置100は、給紙カセット110を備えている。給紙カセット110は、画像形成装置本体10に設けられる給紙カセット装着部102に対して装着される装着状態P1(図2参照)と、給紙カセット装着部102から引き出された引出状態P2(図4参照)とを切り換えることが可能である。
0034
給紙カセット110は、給紙カセット本体112、第1収容部114、および第2収容部115を有している。第1収容部114および第2収容部115は、給紙カセット本体112の内側において、並列に配置されている。第1収容部114および第2収容部115は、それぞれ用紙Sを収容可能である。第1収容部114および第2収容部115に収容された用紙Sは、分離給送手段34、35により1枚ずつ分離され、用紙搬送経路31に向けて供給される。第2収容部115の上方には、第1収容部114から供給される用紙Sが搬送される水平用紙搬送経路31Aが設けられている。
0035
用紙収容トレイ51または給紙カセット110から引き出された用紙Sは、用紙搬送経路31を通じて搬送され、2次転写装置23や定着装置17を経由し、排紙ローラ38を介して排紙トレイ39へと搬出される。用紙搬送経路31には、レジストローラ36や搬送ローラ37が配置されている。レジストローラ36は、用紙Sを一旦停止させて、用紙Sの先端を揃えた後、中間転写ベルト21と転写ローラ23a間のニップ域でのトナー像の転写タイミングに合わせて用紙Sの搬送を開始するローラである。搬送ローラ37は、用紙搬送経路31を通じて用紙Sを搬送するローラである。
0036
以下に、給紙装置100について、詳細に説明する。図2は、給紙装置100を示す上面図である。図2では、給紙カセット110が給紙カセット装着部102に装着された装着状態P1を示している。装着状態P1から引出状態P2(図4および図5参照)に給紙カセット110を移動させる方向を引出方向D1とする。また、反対に引出状態P2から装着状態P1に給紙カセット110を移動させる方向を装着方向D2とする。
0037
給紙カセット110には、ハンドル118およびロック機構119が設けられている。第1収容部114および第2収容部115への用紙Pの供給や交換、紙詰まりの確認の際には、使用者はハンドル118を引きながらロック機構119を解除して、給紙カセット110を装着状態P1から引出状態P2に引き出す操作を行う。
0038
給紙カセット110は、ミラー120、および角度変更部130を備えている。
0039
ミラー120は、給紙カセット110の上方に配置される水平用紙搬送経路31A等を反射させて視認するために設けられている。ミラー120は、収容部114、115よりも引出方向D1に対して後方(装着方向D2側)において支持されている。ミラー120は、角度変更部130によって給紙カセット本体112に取り付けられている。給紙カセット110が装着状態P1である場合、ミラー120は、反射面を上方に向けて水平に配置されている。ミラー120は、平面鏡であってもよく、上方に向けて突出する凸面鏡であってもよい。
0040
角度変更部130は、ミラー120を支持するとともに、給紙カセット本体112に対するミラー120の角度を変更する。本実施形態の角度変更部130は、給紙カセット110の引出方向D1および装着方向D2への移動と連動して給紙カセット本体112に対するミラー120の角度を変更するように構成されている。以下に、角度変更部130の構成について詳細に説明する。
0041
角度変更部130は、第1回転軸C1、ギヤ機構131、およびラック137を備えている。
0042
第1回転軸C1は、引出方向D1に直交する方向、かつ水平方向に延びているとともに、軸心回りに回転可能となるように給紙カセット本体112に支持されている。第1回転軸C1には、ミラー120が取り付けられている。第1回転軸C1が回転することにより、第1回転軸C1まわりにミラー120の角度が変更される。
0043
ギヤ機構131は、複数のギヤから構成されている。ギヤ機構131は、第1回転軸C1に接続されている。ギヤ機構131がラック137に噛み合うことにより、駆動力が第1回転軸C1に伝達され、ミラー120の角度が変更される。
0044
ラック137は、給紙カセット装着部102に設けられている。ラック137は、給紙カセット110を装着状態P1から引出状態P2に引き出した位置でギヤ機構131に噛み合うように位置が設定されている。
0045
図3は、給紙カセット110が装着状態P1となっている給紙装置100の側面図である。角度変更部130の第1回転軸C1には、ミラー120が取り付けられている。給紙カセット110が装着状態P1である場合、ミラー120は、反射面を上方に向けて水平に配置されている。ギヤ機構131を構成する複数のギヤのうち、ギヤ131Aがラック137に噛み合うように位置が設定されている。
0046
給紙カセット110の第2収容部115の上方には、用紙Sが搬送される水平用紙搬送経路31Aが設けられている。水平用紙搬送経路31Aは、紙詰まりが生じた場合にJAM紙を取り除く操作ができるように、搬送ローラ37のニップ域を開放可能である(図5参照)。
0047
図4は、給紙カセット110が引出状態P2となっている給紙装置100の側面図である。図4では、給紙カセット110が引出方向D1へ移動している状態を示している。ギヤ機構131のギヤ131Aは、ラック137に噛み合う位置まで到達している。
0048
給紙カセット110を引出方向D1へさらに移動させることにより、ラック137に噛み合ったギヤ131Aが図示左回転する。ギヤ131Aの回転駆動力は、複数のギヤを介して第1回転軸C1に伝達され、ミラー120を図示右回転させる。
0049
図5は、ミラー120の角度を変更する状態を示す給紙装置100の側面図である。図4に示したように、給紙カセット110を引出方向D1へ移動させると、その動きに連動してミラー120は、図示右回転して給紙カセット本体112に対するミラー120の角度が大きくなる。また、給紙カセット110を引出方向D1と反対の装着方向D2へ移動させると、その動きに連動してミラー120は、図示左回転して給紙カセット本体112に対するミラー120の角度が小さくなる。
0050
使用者Gは、水平用紙搬送経路31Aをミラー120で反射させて視認しながら、水平用紙搬送経路31Aに紙詰まりしたJAM紙JSを取り除く操作を行うことができる。また、給紙カセット110を引出方向D1および装着方向D2に移動させてミラー120の角度が調整することで、使用者Gの目の位置を変えずに給紙カセット110上方の広い範囲を視認することができる。
0051
〔実施形態2〕
実施形態2の給紙装置200では、角度変更部230は、使用者が操作部240を操作してミラー120の角度を変更する点で実施形態1の給紙装置100と異なっている。以下の説明において、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成についてのみ説明する。
0052
図6は、実施形態2に係る給紙装置200を示す上面図である。図6では、給紙カセット210が給紙カセット装着部202に装着された装着状態P1を示している。図6に示すように、給紙カセット210は、ミラー120、および角度変更部230を備えている。
0053
角度変更部230は、ミラー120を支持するとともに、給紙カセット本体212に対するミラー120の角度を変更する。本実施形態の角度変更部230は、操作部240を操作することにより給紙カセット本体212に対するミラー120の角度を変更するように構成されている。以下に、角度変更部230の構成について詳細に説明する。
0054
角度変更部230は、第1回転軸C1、ギヤ機構231、および操作部240を備えている。
0055
ギヤ機構231は、複数のギヤから構成されている。ギヤ機構231は、第1回転軸C1に接続されている。ギヤ機構231が操作部240のラック247に噛み合うことにより、駆動力が第1回転軸C1に伝達され、ミラー120の角度が変更される。
0056
操作部240は、引出方向D1および装着方向D2に移動可能となるように給紙カセット本体212に設けられている。操作部240は、第1アーム241、第2アーム242、操作ハンドル243、およびラック247を備えている。
0057
第1アーム241は、給紙カセット本体212の側方において、引出方向D1に延びている。第2アーム242は、第1アーム241の端部に接続されているともに、引出方向D1と直交する方向に延びている。操作ハンドル243は、ハンドル118の下方に配置されているとともに、第2アーム242の端部に接続されている。ラック247は、ギヤ機構231に噛み合うように第1アーム241に設けられている。
0058
使用者が操作ハンドル243を引出方向D1または装着方向D2に向けて操作することにより、第2アーム242および第1アーム241を介して、ラック247が引出方向D1または装着方向D2に移動する。ラック247が引出方向D1または装着方向D2に移動することでラック247に噛み合ったギヤ機構231が回転し、駆動力が第1回転軸C1に伝達され、ミラー120の角度が変更される。
0059
図7は、給紙カセット210が装着状態P1となっている給紙装置200の側面図である。角度変更部230の第1回転軸C1には、ミラー120が取り付けられている。ギヤ機構231を構成する複数のギヤのうち、ギヤ231Aがラック247に噛み合うように位置が設定されている。
0060
図8は、給紙カセット210が引出状態P2となっている給紙装置200の側面図である。図8では、操作ハンドル243が操作されていないため、ミラー120は、反射面を上方に向けて水平に配置された状態が維持されている。
0061
図9は、ミラー120の角度を変更する状態を示す給紙装置200の側面図である。図9に示したように、操作ハンドル243を引出方向D1へ移動させると、第1アーム241に設けられたラック247も引出方向D1へ移動し、ラック247に噛み合ったギヤ231Aが図示右回転する。ギヤ231Aの回転駆動力は、複数のギヤを介して第1回転軸C1に伝達され、ミラー120を図示右回転させる。
0062
また、操作ハンドル243を引出方向D1と反対の装着方向D2へ移動させると、ラック247に噛み合ったギヤ231Aが図示左回転する。ギヤ231Aの回転駆動力は、複数のギヤを介して第1回転軸C1に伝達され、ミラー120を図示左回転させる。
0063
使用者Gは、水平用紙搬送経路31Aをミラー120で反射させて視認しながら、水平用紙搬送経路31Aに紙詰まりしたJAM紙JSを取り除く操作を行うことができる。また、操作部240を引出方向D1および装着方向D2に移動させてミラー120の角度が調整することで、使用者Gの目の位置を変えずに給紙カセット210上方の広い範囲を視認することができる。
0064
〔実施形態3〕
実施形態3の給紙装置300では、ミラー120の角度は、第1回転軸C11まわりに変更可能であるとともに、第2回転軸C12まわりにも変更可能である点で実施形態1の給紙装置100と異なっている。以下の説明において、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成についてのみ説明する。
0065
図10は、実施形態3に係る給紙装置300を示す上面図である。図10では、給紙カセット310が給紙カセット装着部302に装着された装着状態P1を示している。図10に示すように、給紙カセット310は、ミラー120、角度変更部530を備えている。角度変更部530は、第1角度変更部330および第2角度変更部430から構成されている。
0066
第1角度変更部330は、給紙カセット本体312に対するミラー120の角度を第1回転軸C11まわりに変更する。第1角度変更部330は、給紙カセット310の引出方向D1および装着方向D2への移動と連動して給紙カセット本体312に対するミラー120の角度を第1回転軸C11まわりに変更するように構成されている。
0067
第1角度変更部330は、第1回転軸C11、ギヤ機構331、ラック337、および保持部345を備えている。
0068
第1回転軸C11は、水平方向かつ引出方向D1に直交する方向に延びているとともに、軸心回りに回転可能となるように給紙カセット本体312に支持されている。
0069
第1回転軸C11には、保持部345が固定されている。保持部345は有底の円筒形状を有している。保持部345には、第2角度変更部430を構成する第2回転軸C12が回転可能に設けられている。第2回転軸C12は、第1回転軸C11に対して直交する方向に延びており、保持部345の側面を貫通するように設けられている。第2回転軸C12には、ミラー120が取り付けられている。第1回転軸C11が回転することにより、保持部345および第2回転軸C12を介して第1回転軸C11まわりにミラー120の角度が変更される。
0070
ギヤ機構331およびラック337は、実施形態1のギヤ機構131およびラック137と同様の構成を有している。ギヤ機構331は、複数のギヤから構成されている。ギヤ機構331は、第1回転軸C11に接続されている。ギヤ機構331がラック337に噛み合うことにより、駆動力が第1回転軸C11に伝達され、ミラー120の角度が変更される。
0071
ラック337は、給紙カセット装着部302に設けられている。ラック337は、給紙カセット310を装着状態P1から引出状態P2に引き出した位置でギヤ機構331に噛み合うように位置が設定されている。
0072
給紙カセット310を装着状態P1から引出状態P2に引き出し、ギヤ機構331がラック337に噛み合った状態で給紙カセット310を引出方向D1または装着方向D2へ移動させると、その動きに連動してミラー120が第1回転軸C11まわりに回転して給紙カセット本体312に対するミラー120の角度が変化する(図11参照)。
0073
第2角度変更部430は、給紙カセット本体312に対するミラー120の角度を第2回転軸C12まわりに変更する。第2角度変更部430は、操作部440を操作することにより給紙カセット本体312に対するミラー120の角度を変更するように構成されている。
0074
第2角度変更部430は、第2回転軸C12、第3回転軸C13、ギヤ機構431、および操作部440を備えている。
0075
ギヤ機構431は、実施形態2のギヤ機構231と同様の構成を有している。ギヤ機構431は、複数のギヤから構成されている。ギヤ機構431は、第3回転軸C13に接続されている。ギヤ機構431が操作部440のラック447に噛み合うことにより、駆動力が第3回転軸C13に伝達される。
0076
第2回転軸C12および第3回転軸C13は、かさ歯車435を介して接続されている。このため、第3回転軸C13が回転することにより、第2回転軸C12が回転して、ミラー120の角度が第2回転軸C12まわりに変更される。
0077
操作部440は、引出方向D1および装着方向D2に移動可能となるように給紙カセット本体312に設けられている。操作部440は、第1アーム441、第2アーム442、操作ハンドル443、およびラック447を備えている。操作ハンドル443は、ハンドル118の下方に配置されているとともに、第2アーム442の端部に接続されている。ラック447は、ギヤ機構431に噛み合うように第1アーム441に設けられている。
0078
使用者が操作ハンドル443を引出方向D1または装着方向D2に向けて操作することにより、第2アーム442および第1アーム441を介して、ラック447が引出方向D1または装着方向D2に移動する。ラック447が引出方向D1または装着方向D2に移動することでラック447に噛み合ったギヤ機構431が回転し、駆動力が第3回転軸C13および第2回転軸C12に伝達され、ミラー120の角度が第2回転軸C12まわりに変更される(図11参照)。
0079
図11は、図10のA方向から見た、ミラー120の角度を変更する状態を示す側面図である。図11に示したように、ミラー120は、第1角度変更部330により第1回転軸C11まわりに角度変更が可能である。また、ミラー120は、第2角度変更部430により第2回転軸C12まわりに角度変更が可能である。
0080
図11の状態では、第1回転軸C11は、水平方向かつ引出方向D1に直交する方向に延びている。また、第2回転軸C12は、引出方向D1および第1回転軸C11の軸方向に交差する方向に延びている。ミラー120の角度を第1回転軸C11および第2回転軸C12まわりに変更することにより、ミラー120の角度の調整範囲が広がるため、使用者は目の位置を変えずに給紙カセット310上方の広い範囲を視認することができる。
0081
〔変形例〕
ミラー120の角度を変更する機構は一例であり、他の機構を用いてもよい。例えば、ミラー120の角度を変更する駆動力を伝達する機構としてラックとギヤ機構を用いたが、他の機構を用いてもよい。また、実施形態3では、かさ歯車を用いて駆動力を伝達したが、ウォームギヤを用いて駆動力を伝達する構成であってもよい。
0082
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
0083
本発明は、電子写真方式の画像形成装置、およびこれに備えられる給紙装置に適用することが可能である。
0084
1画像形成装置
10 画像形成装置本体
100給紙装置
102給紙カセット装着部
110 給紙カセット
112 給紙カセット本体
114、115 収容部
120ミラー
P1装着状態
P2引出状態
D1 引出方向
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