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技術 詰替パウチ、及び詰替パウチの筒口部の取付け角度設定方法

出願人 東洋製罐株式会社
発明者 石坂公一畠源英
出願日 2019年4月19日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2019-080153
公開日 2020年10月29日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-175930
状態 未査定
技術分野
主要キーワード 床や台 外部側開口 気体塊 軟質合成樹脂フィルム 仮想延長線 液体消臭剤 裏側フィルム 表側フィルム
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年10月29日)のものです。
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図面 (5)

課題

内容液移し替える際、注ぎ始めに内容液をこぼしにくい詰替パウチの提供。

解決手段

重ね合わせた表側フィルム1aと裏側フィルム1bとの間に形成された収容部2と、表側フィルム1aと裏側フィルム1bの端縁に形成されたシール部3,4,5,7,8と、収容部2に収容された内容液Cを他の容器詰め替える際に内容液Cを注出するために取り付けられた筒口部9と、を備えた詰替パウチ10であって、最初の詰替前に、内容液Cの液面cfが筒口部9の内部側開口91の下端部91aと接するまで、詰替パウチ10を筒口部9側へ傾けたとき、筒口部9の外部側開口92の下端部92aの位置が内部側開口91の下端部91aの位置よりも低くなるように、筒口部9が取り付けられている。

概要

背景

近年、詰替用の内容液を収容した軟質合成樹脂フィルム製のスタンディングパウチのような詰替パウチが広く利用されている。特に、複数回分の詰替用内容液として、詰替先の保形容器の容量の2倍以上の量の内容液が収容された大容量の詰替パウチが普及している。詰替パウチには、内容液をプラスチックボトル等の保形容器に移し替える際に内容液を注出するための筒口部(スパウト)が取り付けられている。

一方、詰替パウチは、軟質合成樹脂フィルム製で柔らかいため、内容液が収容された状態で胴部を掴みにくい。特に、大容量の詰替パウチは重く、これを持ち上げると手指から滑りやすいため、内容液の詰替作業は容易ではない。
そこで、特許文献1には、肉厚片という簡易な構成を設けることによって、内容液を移し替える際に持ちやすくした詰替パウチが提案されている。

概要

内容液を移し替える際、注ぎ始めに内容液をこぼしにくい詰替パウチの提供。重ね合わせた表側フィルム1aと裏側フィルム1bとの間に形成された収容部2と、表側フィルム1aと裏側フィルム1bの端縁に形成されたシール部3,4,5,7,8と、収容部2に収容された内容液Cを他の容器詰め替える際に内容液Cを注出するために取り付けられた筒口部9と、を備えた詰替パウチ10であって、最初の詰替前に、内容液Cの液面cfが筒口部9の内部側開口91の下端部91aと接するまで、詰替パウチ10を筒口部9側へ傾けたとき、筒口部9の外部側開口92の下端部92aの位置が内部側開口91の下端部91aの位置よりも低くなるように、筒口部9が取り付けられている。

目的

本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、内容液を移し替える際、注ぎ始めに内容液をこぼしにくい詰替パウチ、及び詰替パウチの筒口部の取付け角度設定方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

重ね合わせた表側フィルム裏側フィルムとの間に形成された収容部と、前記表側フィルムと前記裏側フィルムの端縁に形成されたシール部と、前記収容部に収容された内容液を他の容器詰め替える際に前記内容液を注出するために取り付けられた筒口部と、を備えた詰替パウチであって、最初の詰替前に、前記内容液の液面が前記筒口部の内部側開口の下端部と接するまで、前記詰替パウチを前記筒口部側へ傾けたとき、前記筒口部の外部側開口の下端部が前記内部側開口の下端部よりも低くなるように、前記筒口部が取り付けられていることを特徴とする詰替パウチ。

請求項2

前記内容液が注ぎ出始めるときの口筒部の俯角が、10°以上であることを特徴とする請求項1に記載の詰替パウチ。

請求項3

前記シール部は、対向する2つのサイドシール部と、トップシール部と、前記2つのサイドシール部の一方のサイドシール部と前記トップシール部との間を連絡する、前記一方のサイドシール部に対して傾斜した傾斜シール部と、を有し、前記サイドシール部の外縁の仮想延長線と、前記トップシール部の外縁の仮想延長線と、前記傾斜シール部の外縁とで囲まれた領域に前記筒口部が収まるように、前記筒口部は前記傾斜シール部に取り付けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の詰替パウチ。

請求項4

前記傾斜シール部の外縁は、前記一方のサイドシール部の外縁に対して、10°以上の傾斜角度を有することを特徴とする、請求項3記載の詰替パウチ。

請求項5

対向する前記2つのサイドシール部は、250mm以下の間隔を有することを特徴とする、請求項3又は4記載の詰替パウチ。

請求項6

前記内容液は、1〜200mPa・sの粘度を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の詰替パウチ。

請求項7

前記収容部は、400〜4000mLの容量を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の詰替パウチ。

請求項8

重ね合わせた表側フィルムと裏側フィルムとの間に形成された収容部と、前記表側フィルムと前記裏側フィルムの端縁に形成されたシール部と、前記収容部に収容された内容液を他の容器に詰め替える際に前記内容液を注出するために取り付けられた筒口部と、を備えた詰替パウチにおける前記筒口部の取付け角度を設定する方法であって、詰替前の前記内容液の液面が前記筒口部の内部側開口の下端部と接するまで前記詰替パウチを傾けたとき、前記筒口部の外部側開口の下端部が前記内部側開口の下端部よりも低くなるように、前記筒口部の取付け角度を設定することを特徴とする、詰替パウチの筒口部の取付け角度設定方法

技術分野

0001

本発明は、詰替パウチ、及び詰替パウチの筒口部の取付け角度設定方法係り、より詳細には、内容液を他の容器詰め替える際に内容液を注出するための筒口部を備えた詰替パウチ、及びその筒口部の取付け角度設定方法に関する。

背景技術

0002

近年、詰替用の内容液を収容した軟質合成樹脂フィルム製のスタンディングパウチのような詰替パウチが広く利用されている。特に、複数回分の詰替用内容液として、詰替先の保形容器の容量の2倍以上の量の内容液が収容された大容量の詰替パウチが普及している。詰替パウチには、内容液をプラスチックボトル等の保形容器に移し替える際に内容液を注出するための筒口部(スパウト)が取り付けられている。

0003

一方、詰替パウチは、軟質合成樹脂フィルム製で柔らかいため、内容液が収容された状態で胴部を掴みにくい。特に、大容量の詰替パウチは重く、これを持ち上げると手指から滑りやすいため、内容液の詰替作業は容易ではない。
そこで、特許文献1には、肉厚片という簡易な構成を設けることによって、内容液を移し替える際に持ちやすくした詰替パウチが提案されている。

先行技術

0004

特開2018−118784号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、詰替パウチから詰替先の保形容器に内容液を詰め替える際、注ぎ始めに、内容液が勢いよく飛び出して、こぼれてしまうことがある。特に、大容量の詰替パウチから詰め替える際には、詰替先の保形容器を床や台に置いたまま、詰替パウチを両手で持ち上げて傾ける必要があるため、詰替パウチの筒口部を詰替先の保形容器の口部に持って行く前に、内容液が勢いよく飛び出してしまうことが多い。
また、詰替先の保形容器が、スプレーボトルのように、略水平面内に開口した狭い口部を有している場合や、液だれ防止用トランジッションキャップを備えない液体洗剤柔軟剤の保形容器に詰め替える場合、詰替時に内容液がよりこぼれやすい傾向がある。
また、特に、内容液が、浴室用合成洗剤液体消臭剤のように、水の粘度と同程度の低粘度の液体である場合には、詰替パウチの内容液が液体洗剤や柔軟剤のような高粘度の液体である場合に比べて、内容液がより勢いよく飛び出してしまう傾向がある。

0006

本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、内容液を移し替える際、注ぎ始めに内容液をこぼしにくい詰替パウチ、及び詰替パウチの筒口部の取付け角度設定方法を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0007

本出願に係る発明者は、種々の実験及び検討を重ねた結果、在来の詰替パウチでは、内容液を詰替パウチから詰替先の保形容器に詰め替える際、筒口部から内容液が注ぎ出始めた瞬間に、詰替パウチの筒口部が水平よりも上方を向いていると、内容液が勢いよく飛び出して、こぼれやすいことを見いだした。本発明は、かかる知見に基づいてなされたものである。

0008

すなわち、上記の目的を達成するため、本発明の詰替パウチは、重ね合わせた表側フィルム裏側フィルムとの間に形成された収容部と、前記表側フィルムと前記裏側フィルムの端縁に形成されたシール部と、前記収容部に収容された内容液を他の容器に詰め替える際に前記内容液を注出するために取り付けられた筒口部と、を備えた詰替パウチであって、詰替前の前記内容液の液面が前記筒口部の内部側開口の下端部と接するまで前記詰替パウチを傾けたとき、前記筒口部の外部側開口の下端部が前記内部側開口の下端部よりも低くなるように、前記筒口部が取り付けられていることを特徴としている。

0009

また、本発明の詰替パウチの筒口部の取付け角度設定方法は、重ね合わせた表側フィルムと裏側フィルムとの間に形成された収容部と、前記表側フィルムと前記裏側フィルムの端縁に形成されたシール部と、前記収容部に収容された内容液を他の容器に詰め替える際に前記内容液を注出するために取り付けられた筒口部と、を備えた詰替パウチにおける前記筒口部の取付け角度を設定する方法であって、詰替前の前記内容液の液面が前記筒口部の内部側開口の下端と接するまで前記詰替パウチを傾けたとき、前記筒口部の外部側開口の下端部が前記内部側開口の下端部よりも低くなるように、前記筒口部の取付け角度を設定することを特徴としている。

0010

本発明によれば、詰替前の内容液の液面が筒口部の内部側開口の下端部と接するまで詰替パウチを傾けたとき、筒口部の外部側開口の下端部が内部側開口の下端部よりも低くなるように、筒口部が取り付けられている。換言すれば、詰替パウチを傾けていって筒口部から内容液が注ぎ出始めた瞬間に、筒口部が水平よりも下方を向いているように、筒口部が取り付けられている。更に換言すれば、その瞬間に筒口部の根元から先端へ向かう軸線が水平に対して俯角をなすように、筒口部が取り付けられている。

0011

これにより、筒口部から内容液が注ぎ出始めた瞬間に、内容液が上方に向かって飛び出すことが回避され、注ぎ始めに内容液をこぼしにくくすることができる。また、注ぎ始めに筒口部が水平よりも下方を向いているため、筒口部を詰替先の保形容器の口部に挿入しやすくなり、その結果、注ぎ始めに内容液をこぼしにくくすることができる。

0012

また、筒口部から内容液が注ぎ出始める直前に、筒口部が水平よりも上方を向いていると、筒口部の内部側開口が内容液によって塞がれ外部からの空気流入遮断されることがある。そのため、内容液が注ぎ出始めた瞬間に、筒口部の内部を満たしていた内容液が一斉に勢いよく飛び出すことになる。
これに対し、本発明のように、筒口部から内容液が注ぎ出始めるときに、筒口部が水平よりも下方を向いていれば、筒口部内が内容液によって満たされていない。その結果、筒口部から内容液が注ぎ出始めた瞬間に、筒口部内を満たしていた内容液が一斉に勢いよく飛び出すことが回避されて、内容液がこぼれにくくなる。

発明の効果

0013

本発明によれば、内容液を移し替える際、注ぎ始めに内容液をこぼしにくい詰替パウチ、及び詰替パウチの筒口部の取付け角度設定方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0014

本発明の実施形態による詰替パウチの正面図である。
図1に示す詰替パウチを、内容液が注ぎ出る直前まで傾けた状態を示す要部拡大図である。
在来の詰替パウチの正面図である。
図3に示す在来の詰替パウチを、内容液が注ぎ出る直前まで傾けた状態を示す要部拡大図である。

0015

(在来の詰替パウチ)
まず、本発明の実施形態の説明に先立ち図3及び図4を参照して、従来の詰替パウチを説明する。
図3に示す在来の詰替パウチ100は、スタンディングパウチであって、重ね合わせた表側フィルム101aと裏側フィルム101bとの間に形成された収容部102と、表側フィルム101aと裏側フィルム101bの端縁に形成されたシール部とを備えている。シール部としては、表側フィルム101aと裏側フィルム101bとをシールした、対向する2つのサイドシール部103及び104、及びトップシール部105と、表側フィルム101a及び裏側フィルム101bと底部のマチ部106とをシールしたボトムシール部107とが形成されている。

0016

詰替パウチ100では、2つのサイドシール部103及び104の一方のサイドシール部103とトップシール部105との出会うコーナー部分が、斜めに切り落とされて、サイドシール部103とトップシール部105との間を連絡する傾斜シール部108が形成されている。傾斜シール部108は、サイドシール部103に対して約45°傾斜している。

0017

傾斜シール部108には、収容部102に収容された内容液を他の容器に詰め替える際に内容液を注出するために取り付けられた筒口部109が取り付けられている。筒口部109は、傾斜シール部108の外縁にほぼ直交するように設けられている。筒口部109はまた、筒口部109の内部側開口191が傾斜シール部108の内縁に位置するように配置されている。
なお、図3では、スクリューキャップ109aを筒口部109に螺合した開栓前の状態を示し、図4では、スクリューキャップ109aを外した状態を示す。

0018

ここで、図4に、在来の詰替パウチ100を、最初の詰替時に、内容液が注ぎ出る直前まで傾けた状態を示す。同図に示すように、このとき、詰替パウチ100の筒口部109の軸線Oは、内容液Cの液面cfに対して上方を向いている。同図では、この仰角をθeで表している。
換言すれば、内容液Cの液面cfの高さが、筒口部109の外部側開口192の下端部192aの高さとほぼ同じになるまで、詰替パウチ100を傾けたときに、筒口部109の外部側開口192が水平よりも上方を向いている。すなわち、筒口部109の外部側開口192の下端部192aの位置が、筒口部109の内部側開口191の下端部191aの位置よりも高くなっている。

0019

なお、実際には、詰替パウチ100を内容液Cが注ぎ出る直前まで傾けたときに、筒口部109の内部側開口191が内容液によって塞がれ外部からの空気流入が遮断されることがある。そのため、筒口部109が水平よりも上方を向いたまま、筒口部109から内容液Cが注ぎ出始めると、注ぎ始めに、筒口部109の内部を満たしていた内容液が一斉に勢いよく飛び出して、こぼしてしまうことが多い。
つまり、収容部2内の空気Aが、詰替パウチ100外部の空気とつながっていないため、外部から気体塊が筒口部109内部を満たしている内容液Cを押しのけて、筒口部109内に進入するのと入れ替えに、押し退けられた筒口部109内の内容液Cが勢いよく飛び出すことになる。

0020

(本発明の実施形態による詰替パウチ)
次に、図1及び図2を参照して本発明の詰替パウチ及びその筒口部の取付け角度の設定方法の実施形態を説明する。
図1に示す詰替パウチ10は、スタンディングパウチであって、重ね合わせた表側フィルム1aと裏側フィルム1bとの間に収容部2を形成している。
表側フィルム1a及び裏側フィルム1bは、熱融着可能なシーラント層基材層による積層フィルムにより構成されている。また、印刷層接着層を設けることも可能である。

0021

表側フィルム1a及び裏側フィルム1bには、熱融着可能であれば、種々の材料及び構成を採用することができる。例えば、ナイロン直鎖状ポリエチレン低密度ポリエチレン高密度ポリエチレンポリプロピレン等のポリオレフィン類ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル類等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。また、表側フィルム1a及び裏側フィルム1bは、バリア性フィルムであるアルミ蒸着フィルムや各種蒸着フィルム、又はアルミラミネートフィルムを挙げることができる。また、これらのプラスチックフィルム単層で、或いは二種以上を積層して構成することができ、内容液に応じて適宜選択される。

0022

また、表側フィルム1aと裏側フィルム1bの端縁にはシール部が形成されている。シール部としては、表側フィルム1aと裏側フィルム1bとをシールした、対向する2つのサイドシール部3及び4、及びトップシール部5と、表側フィルム1a及び裏側フィルム1bと底部のマチ部6とをシールしたボトムシール部7とが形成されている。

0023

詰替パウチ1では、2つのサイドシール部3及び4の一方のサイドシール部3とトップシール部5との出会うコーナー部分が、斜めに切り落とされ、サイドシール部3とトップシール部5との間を連絡する傾斜シール部8が形成されている。

0024

傾斜シール部8には、収容部2に収容された内容液を他の容器に詰め替える際に内容液を注出するために取り付けられた筒口部9が取り付けられている。筒口部9は、その内部側開口91が傾斜シール部8の内縁8bに位置するように配置されている。
なお、図1では、スクリューキャップ9aを螺合した筒口部9を示し、図2では、スクリューキャップ9aを外した筒口部9を示す。

0025

ここで、図2を参照して、詰替パウチ1の筒口部9の取り付け角度について説明する。本実施形態の詰替パウチ10では、詰替前の内容液Cの液面cfが筒口部9の内部側開口91の下端91aと接するまで詰替パウチ10を筒口部9側へ傾けたとき、筒口部9の外部側開口92の下端部92aの位置が内部側開口91の下端部91aの位置よりも低くなるように、筒口部9の取付け角度が設定されている。
換言すれば、最初の詰替時に、詰替パウチ10を内容液Cが注ぎ出る直前まで傾けたとき、筒口部9の軸線Oが、内容液Cの液面cfに対して下方を向いている。図2では、この角度をθcで表している。すなわち、内容液Cの液面cfの高さが、筒口部9の内部側開口91の下端部91aの高さとほぼ同じになるまで、詰替パウチ100を傾けたときに、筒口部109の外部側開口192が水平よりも下方を向いている。

0026

これにより、筒口部9から内容液Cが注ぎ出始めた瞬間に、内容液Cが上方に向かって飛び出すことが回避され、注ぎ始めに内容液Cをこぼしにくくすることができる。また、注ぎ始めに筒口部9が水平よりも下方を向いているため、筒口部9を詰替先の保形容器の口部に挿入しやすくなり、その結果、注ぎ始めに内容液をこぼしにくくすることができる。
特に、本実施形態では、注出直前に筒口部9が水平よりも下方を向いているため、注出開始時に、筒口内部9が内容液Cで満たされておらず、収容部2内の空気Aと詰替パウチ10の外部の空気とが連通している。その結果、注出開始時に、筒口部9内において、筒口部9から流出する内容液Cと、外部から筒口部9内へ進入する空気とがそれぞれ筒口部9内を円滑に流通する。すなわち、注出開始時に、筒口部9内の下側を内容液Cが流れ、筒口部9内の上側を空気が流れる。これにより、注出開始時に、進入する空気によって筒口部9内の内容液Cが押し出されることが回避され、内容液Cが勢いよく飛び出すことを防止することができる。

0027

筒口部9の取り付け角度は、詰替パウチ10に充填される内容液Cの液面cfの高さによって決まる。したがって、詰替パウチ10に充填される内容液Cの量が多いほど、筒口部9の取り付け角度、例えば、詰替パウチ10を傾けずに正置したときの鉛直線である、サイドシール部3の外縁3aの仮想延長線L1と、筒口部9の軸線Oとの成す角度θaを大きく設定する必要がある。
また、詰替パウチ10を傾けないときの内容液Cの液面cfの高さが、筒口部9の内部側開口91の下端部91aの高さに近い場合には、本実施形態の詰替パウチ10では、図1及び図2に示したような在来の詰替パウチ100の筒口部109の取り付け角度よりも、水平に対する傾斜角度を大きくする設定されることが多い。
なお、詰替パウチ10を傾けないときの内容液Cの液面cfの高さは、筒口部9の内部側開口91の下端部91aの高さよりも低いことが望ましい。

0028

また、本実施形態の詰替パウチ10の筒口部9は、図1に示すように、サイドシール部3の外縁3aの仮想延長線L1と、トップシール部5の外縁5aの仮想延長線L2と、傾斜シール部8の外縁8aとで囲まれた領域に収まるように、傾斜シール部8に取り付けられている。さらに、筒口部9にスクリューキャップ9aを取り付けた状態で、上記の囲まれた領域に収まることがより好ましい。
これにより、筒口部9の取り付け角度が在来のものと異なっていても、筒口部9が邪魔にならない。その結果、詰替パウチ10の梱包及び陳列を,在来のものと同様に効率よく行うことができる。

0029

また、図1において、サイドシール部3の外縁3aの仮想延長線L1と筒口部9の軸線Oとの成す角度θaが大きくなるほど、筒口部9が取り付けられる傾斜シール部8の外縁8aに対するサイドシール部3の外縁3aの傾斜角度θbを小さくする必要がある。
しかし、仮想延長線L1及びL2よりも内側に筒口部9を収納しつつ、傾斜角度θbを小さくするほど、サイドシール部3とトップシール部5とが出会うコーナーが大きく切り取られることになる。このため、切り取られるコーナーが大きくなりすぎて、詰替パウチ10の容量が小さくなることを回避するため、傾斜角度θbは、10°以上であることが好ましい。

0030

なお、本実施形態では、サイドシール部3、4、及びトップシール部5は帯状の一定幅を有する。このため、サイドシール部3の外縁3aと内縁3bとは平行であり、サイドシール部4の外縁4aと内縁4bも平行であり、トップシール部5の外縁5aと内縁も平行である。また、傾斜シール部8の外縁8aと内縁8bも平行である。

0031

また、詰替パウチ10の横幅が広いほど、詰替パウチ10の傾きを変えたときの筒口部9付近での内容液Cの液面cfの上下変動幅が大きくなり、詰替パウチ10を傾けて筒口部9から内容液Cを注ぐときに、内容液Cが勢いよく出やすくなる。
このため、図1に示す、対向する2つのサイドシール部3,4の間隔W、すなわち、一方のサイドシール部3の内縁3bから他方のサイドシール部4の内縁4bまでの距離Wは、250mm以下であることが好ましい。距離Wを250mm以下とすることにより、詰め替える際、内容液が勢いよく飛び出して、こぼれてしまうことのより一層の抑制は図ることができる。

0032

また、内容液Cが、注ぎ出しの感覚が略水と同等の1〜200mPa・sの粘度を有する液体である場合には、内容液Cが、シャンプーリンスのような数千mPa・s以上の粘度を有する液体である場合よりも、詰替時に勢いよく飛び出しやすい。このため、本発明は、浴室用合成洗剤や液体消臭剤のように水の粘度と同程度の、1〜200mPa・sの粘度の低い内容液Cを詰め替える場合に適用してより好適である。

0033

また、複数回分の詰替用内容液として、詰替先の保形容器の容量の2倍以上の量の内容液が収容された大容量の詰替パウチは重く、これを持ち上げると手指から滑りやすいため、内容液の詰替作業は容易ではない。このため、本発明は、収容部2は、大容量である400〜4000mLの容量を有する詰替パウチに適用して好適である。

0034

ここで、本発明の実施例を説明する。本実施例で使用したパウチ及び内容液の条件は、以下の通りである。
パウチサイズ:横幅160×縦長270(各サイドシール部の幅:5mm)
口筒部(スパウト):内径8.5mm、長さ:21mm
内容液C: 水(粘度:約1mPa・s)
内容量: 950g
詰め替えボトル口部内径: 20mm

0035

本実施例では、最初に内容液が出始めたときの口筒部の水平から下方への俯角を種々設定した。このときの俯角は、詰替前の内容液の液面が筒口部の内部側開口の下端部と接するまで詰替パウチを傾けたときの俯角と実質的に同じである。
そして、被験者8人に対して、内容液の注ぎ出始めたときの口筒部の水平から下方への俯角に応じて、詰め替え先ボトルにこぼさずに詰め替えられたか否かで判定した。判定は、下記の基準で点数付けし、8人の平均を取り、×:2点未満、△:2点以上3点未満、〇:3点以上とした。
5点:こぼす不安はほとんど感じない。
4点:こぼす不安はあまりない。よほどの不注意にこぼす感じがある。
3点:注意して注げばこぼさない。注意しないとこぼす感じがある。
2点:かなり注意して注げばこぼさないと感じる。
1点:実際にこぼした。
表1に結果を示す。

0036

0037

表1から、内容液が注ぎ出始めたときに、口筒部の水平から下方への俯角が3°以上であれば、内容液を詰め替える際にかなり注意すれば、こぼさずに詰め替えられることが分かる。さらに、俯角が10°以上であれば、内容液を詰め替える際に注意するか、或いは注意しなくとも、こぼさずに詰め替えられることが分かる。

実施例

0038

以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能である。上述した実施形態では、傾斜シール部8を帯状の直線状に形成した例を説明したが、本発明では、傾斜シール部は帯状に限定されず、また、直線形状にも限定されず、曲線状であってもよいし、直線と曲線を組み合わせた形状であってもよい。

0039

本発明に係る包装袋は、例えば、洗剤等の薬品調味料等の食品に用いる詰替用容器に適用して好適である。

0040

1a表側フィルム
1b裏側フィルム
2 収容部
3,4サイドシール部
3a,4a サイドシール部の外縁
3b,4b サイドシール部の内縁
5トップシール部
6マチ部
7ボトムシール部
8 傾斜シール部
8a 傾斜シール部の外縁
8b 傾斜シール部の内縁
9筒口部(スパウト)
9aスクリューキャップ
10 詰替パウチ
91 筒口部の内部側開口
91a 筒口部の内部側開口の下端部
92 筒口部の外部側開口
92a 筒口部の外部側開口の下端部
A 空気
C内容液
cf 内容液の液面
O 筒口部の軸線
W サイドシール部の内縁間の距離

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