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技術 制止装置、ロータリーダンパ、及びアームレスト

出願人 株式会社ソミック石川
発明者 志村良太安齋宏樹
出願日 2019年4月15日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2019-077275
公開日 2020年10月29日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-175696
状態 未査定
技術分野 車両用座席
主要キーワード 制止位置 制止装置 ロータリーダンパ 置き去り 接触面間 折りたたみ式 回転角度 シャフト
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年10月29日)のものです。
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図面 (15)

課題

所定の位置で静止している物品動き出さないように物品の動きを制止することを可能にし、かつ物品の操作性を向上させる。

解決手段

本発明は、弾性部材34、ストッパー35、第1の手段(第1の押し部36)、及び第2の手段(第2の押し部37)を備える制止装置を提供する。ストッパー35は、弾性部材34を回転させる力が設定値未満の場合に、弾性部材34の正回転を阻止する。第1の手段(36)は、弾性部材34を回転させる力が設定値以上の場合に弾性部材34がストッパー35を通過して正回転するために、弾性部材34を変形させる。第2の手段(37)は、ストッパー35を通過した弾性部材34が逆回転して再びストッパー35を通過して弾性部材34の正回転の開始位置に戻るために、設定値未満の力で弾性部材34を変形させる。

概要

背景

従来、自動車後部座席背凭れ部に収納可能なアームレストが知られている。背凭れ部に収納されたアームレストは、アームレストと背凭れ部の接触面間に生じる摩擦によって収納位置で静止している。しかしながら、摩擦力が弱いため、自動車が急激に減速したときに、アームレストが収納位置から後部座席の座部に向かって回転し、飛び出す現象が発生していた。特に、多機能化されたアームレストは重いため、意図しない回転を生じやすい。また、多機能化されたアームレストは重いため、背凭れ部を座部の上に折り畳むことができる後部座席では、背凭れ部を起こすときにアームレストが背凭れ部と一緒に起き上がらず、座部の上に置き去りにされる現象が発生していた。

下記の特許文献1は、収納位置で静止しているアームレストが動き出さないようにアームレストの動きを制止するために、ロータリーダンパ制動力を利用する技術を開示している。しかしながら、この技術では、自動車の急激な減速に対応するために、ロータリーダンパが大きな制動力を出力することが要求される。一方、この技術で採用されたロータリーダンパは、制動力の大きさが回転角度によって変化しないため、ロータリーダンパの大きな制動力は、制止を解除した後もアームレストに付与され続ける。その結果、アームレストが収納位置から使用位置まで回転するときのアームレストの速度が過度に遅くなる。また、この技術で採用されたロータリーダンパは、制動力の大きさが回転方向によって変化しないため、アームレストを使用位置から収納位置へ回転させるときにもアームレストに大きな制動力が付与される。従って、アームレストを収納するときに大きな力が必要とされる。

概要

所定の位置で静止している物品が動き出さないように物品の動きを制止することを可能にし、かつ物品の操作性を向上させる。本発明は、弾性部材34、ストッパー35、第1の手段(第1の押し部36)、及び第2の手段(第2の押し部37)を備える制止装置を提供する。ストッパー35は、弾性部材34を回転させる力が設定値未満の場合に、弾性部材34の正回転を阻止する。第1の手段(36)は、弾性部材34を回転させる力が設定値以上の場合に弾性部材34がストッパー35を通過して正回転するために、弾性部材34を変形させる。第2の手段(37)は、ストッパー35を通過した弾性部材34が逆回転して再びストッパー35を通過して弾性部材34の正回転の開始位置に戻るために、設定値未満の力で弾性部材34を変形させる。

目的

本発明は、以下の制止装置、ロータリーダンパ、及びアームレストを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

弾性部材ストッパー、第1の手段、及び第2の手段を備え、前記弾性部材は、回転可能に設けられ、前記ストッパーは、前記弾性部材の正回転の開始位置で前記弾性部材に接触し、前記弾性部材を回転させる力が設定値未満の場合には、前記弾性部材の正回転を阻止し、前記第1の手段は、前記弾性部材を回転させる力が設定値以上の場合に前記弾性部材が前記ストッパーを通過して正回転するために、前記弾性部材を変形させ、前記第2の手段は、前記ストッパーを通過した前記弾性部材が逆回転して再び前記ストッパーを通過して前記開始位置に戻るために、前記設定値未満の力で前記弾性部材を変形させる制止装置

請求項2

前記第1の手段が第1の押し部であり、前記第1の押し部は、前記ストッパーとの間に間隔を置いて設けられ、前記弾性部材を変形させるために、前記ストッパーに接触している前記弾性部材を押す請求項1に記載の制止装置。

請求項3

前記第2の手段が第2の押し部であり、前記第2の押し部は、前記ストッパーとの間に間隔を置いて設けられ、前記弾性部材を変形させるために、前記ストッパーに接触している前記弾性部材を押す請求項1に記載の制止装置。

請求項4

前記第1の手段が第1の押し部であり、前記第2の手段が第2の押し部であり、前記第1の押し部は、前記ストッパーとの間に間隔を置いて設けられ、前記弾性部材を変形させるために、前記ストッパーに接触している前記弾性部材を押し、前記第2の押し部は、前記ストッパーとの間に、前記ストッパーと前記第1の押し部の間隔よりも大きい間隔を置いて設けられ、前記弾性部材を変形させるために、前記ストッパーに接触している前記弾性部材を押す請求項1に記載の制止装置。

請求項5

前記弾性部材の前記ストッパーに接触する部分及び前記ストッパーの前記弾性部材に接触する部分がそれぞれ曲面である請求項1に記載の制止装置。

請求項6

前記弾性部材を保持する溝を有する保持部材を備え、前記第1の手段が前記溝の一方の壁面の端に形成され、前記第2の手段が前記溝の他方の壁面の端に形成されている請求項1に記載の制止装置。

請求項7

単一の前記弾性部材に対し、前記ストッパー及び前記第1の手段がそれぞれ2箇所に配置されている請求項1に記載の制止装置。

請求項8

請求項1〜7のいずれかに記載の制止装置を備えるロータリーダンパ

請求項9

ロータを備え、前記ロータの回転方向によって制動力の大きさが変化する請求項8に記載のロータリーダンパ。

請求項10

請求項1〜7のいずれかに記載の制止装置を備えるアームレスト

請求項11

請求項8又は9に記載のロータリーダンパを備えるアームレスト。

技術分野

0001

本発明は、所定の位置で静止している物品動き出さないように物品の動きを制止することが可能な制止装置、前記制止装置を備えるロータリーダンパ、及び前記制止装置又は前記ロータリーダンパを備えるアームレストに関する。

背景技術

0002

従来、自動車後部座席背凭れ部に収納可能なアームレストが知られている。背凭れ部に収納されたアームレストは、アームレストと背凭れ部の接触面間に生じる摩擦によって収納位置で静止している。しかしながら、摩擦力が弱いため、自動車が急激に減速したときに、アームレストが収納位置から後部座席の座部に向かって回転し、飛び出す現象が発生していた。特に、多機能化されたアームレストは重いため、意図しない回転を生じやすい。また、多機能化されたアームレストは重いため、背凭れ部を座部の上に折り畳むことができる後部座席では、背凭れ部を起こすときにアームレストが背凭れ部と一緒に起き上がらず、座部の上に置き去りにされる現象が発生していた。

0003

下記の特許文献1は、収納位置で静止しているアームレストが動き出さないようにアームレストの動きを制止するために、ロータリーダンパの制動力を利用する技術を開示している。しかしながら、この技術では、自動車の急激な減速に対応するために、ロータリーダンパが大きな制動力を出力することが要求される。一方、この技術で採用されたロータリーダンパは、制動力の大きさが回転角度によって変化しないため、ロータリーダンパの大きな制動力は、制止を解除した後もアームレストに付与され続ける。その結果、アームレストが収納位置から使用位置まで回転するときのアームレストの速度が過度に遅くなる。また、この技術で採用されたロータリーダンパは、制動力の大きさが回転方向によって変化しないため、アームレストを使用位置から収納位置へ回転させるときにもアームレストに大きな制動力が付与される。従って、アームレストを収納するときに大きな力が必要とされる。

先行技術

0004

特開2002−067767号公報

発明が解決しようとする課題

0005

本発明が解決しようとする課題は、所定の位置で静止している物品が動き出さないように物品の動きを制止することを可能にし、かつ物品の操作性を向上させることである。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決するため、本発明は、以下の制止装置、ロータリーダンパ、及びアームレストを提供する。
1.弾性部材ストッパー、第1の手段、及び第2の手段を備え、前記弾性部材は、回転可能に設けられ、前記ストッパーは、前記弾性部材の正回転の開始位置で前記弾性部材に接触し、前記弾性部材を回転させる力が設定値未満の場合には、前記弾性部材の正回転を阻止し、前記第1の手段は、前記弾性部材を回転させる力が設定値以上の場合に前記弾性部材が前記ストッパーを通過して正回転するために、前記弾性部材を変形させ、前記第2の手段は、前記ストッパーを通過した前記弾性部材が逆回転して再び前記ストッパーを通過して前記開始位置に戻るために、前記設定値未満の力で前記弾性部材を変形させる制止装置。
2.前記第1の手段が第1の押し部であり、前記第1の押し部は、前記ストッパーとの間に間隔を置いて設けられ、前記弾性部材を変形させるために、前記ストッパーに接触している前記弾性部材を押す前記1に記載の制止装置。
3.前記第2の手段が第2の押し部であり、前記第2の押し部は、前記ストッパーとの間に間隔を置いて設けられ、前記弾性部材を変形させるために、前記ストッパーに接触している前記弾性部材を押す前記1に記載の制止装置。
4.前記第1の手段が第1の押し部であり、前記第2の手段が第2の押し部であり、前記第1の押し部は、前記ストッパーとの間に間隔を置いて設けられ、前記弾性部材を変形させるために、前記ストッパーに接触している前記弾性部材を押し、前記第2の押し部は、前記ストッパーとの間に、前記ストッパーと前記第1の押し部の間隔よりも大きい間隔を置いて設けられ、前記弾性部材を変形させるために、前記ストッパーに接触している前記弾性部材を押す前記1に記載の制止装置。
5.前記弾性部材の前記ストッパーに接触する部分及び前記ストッパーの前記弾性部材に接触する部分がそれぞれ曲面である前記1に記載の制止装置。
6.前記弾性部材を保持する溝を有する保持部材を備え、前記第1の手段が前記溝の一方の壁面の端に形成され、前記第2の手段が前記溝の他方の壁面の端に形成されている前記1に記載の制止装置。
7.単一の前記弾性部材に対し、前記ストッパー及び前記第1の手段がそれぞれ2箇所に配置されている前記1に記載の制止装置。
8.前記1〜7のいずれかに記載の制止装置を備えるロータリーダンパ。
9.ロータを備え、前記ロータの回転方向によって制動力の大きさが変化する前記8に記載のロータリーダンパ。
10.前記1〜7のいずれかに記載の制止装置を備えるアームレスト。
11.前記8又は9に記載のロータリーダンパを備えるアームレスト。

発明の効果

0007

本発明によれば、弾性部材の正回転の開始位置で前記弾性部材に接触し、前記弾性部材を回転させる力が設定値未満の場合には、前記弾性部材の正回転を阻止するストッパーを備えるため、所定の位置で静止している物品が動き出さないように物品の動きを制止することが可能である。また、本発明によれば、ストッパーを通過した弾性部材が逆回転して再び前記ストッパーを通過して前記弾性部材の正回転の開始位置に戻るために、設定値未満の力で前記弾性部材を変形させる第2の手段を備えるため、物品の操作性を向上させることが可能である。

図面の簡単な説明

0008

自動車の後部座席の概略図である。
ロータリーダンパの縦断面図である。
ロータリーダンパの横断面図である。
ロータの縦断面図であり、逆止弁が閉じた状態を示す。
ロータの縦断面図であり、逆止弁が開いた状態を示す。
ロータリーダンパの平面図である。
保持部材の平面図である。
第1の押し部とストッパーの間隔及び第2の押し部とストッパーの間隔を示す図である。
制止装置の動作を説明するための図である。
制止装置の動作を説明するための図である。
制止装置の動作を説明するための図である。
制止装置の動作を説明するための図である。
他の実施例を示す図である。
さらに別の実施例を示す図である。

0009

以下、本発明の実施例に基づいて本発明を実施するための形態を説明するが、本発明の技術的範囲は以下の説明の内容に限定されるものではない。

0010

実施例は、アームレスト10に使用されるロータリーダンパ11である。但し、ロータリーダンパ11は、アームレスト10に限らず、様々な物品に適用することができる。図1に示したように、アームレスト10は、座部12及び背凭れ部13を有する自動車の後部座席に設置され、使用時には座部12の上に置かれ、収納時には、背凭れ部13に収納される。

0011

ロータリーダンパ11は、物品の回転速度を減速させるための制動力を生み出す部品又は製品である。本発明では、様々な種類のロータリーダンパを採用することができる。例えば、アームレストに適用されるロータリーダンパは、ロータを備え、ロータの回転方向によって制動力の大きさが変化するものが好ましい。実施例で採用したロータリーダンパ11は、ハウジング15、ロータ14、オイル、及び2つの逆止弁を有して構成される。逆止弁は、ロータ14の回転方向によって制動力の大きさを変化させるために設けられている。

0012

図2に示したように、ハウジング15は、円筒形周壁16、周壁16の一端側開口部を塞ぐ底壁17、周壁16の他端側開口部を塞ぐ蓋18、及び周壁16から張り出すフランジ19を有して構成される。図2乃至図4に示したように、ロータ14は、底壁17及び蓋18によって支持されるシャフト20、及びシャフト20から突き出る2つのベーン21a,21bを有して構成される。図3に示したように、ハウジング15の内部には、周壁16から突き出る2つの隔壁22a,22bとベーン21a,21bで仕切られた4つの室(第1の室23、第2の室24、第3の室25、及び第4の室26)が形成されている。オイルは、第1乃至第4の室23〜26に充填される。図4に示したように、一方の逆止弁は、第1の室23と通じる大径の第1の穴27、第1の穴27と第2の室24を連通させる小径の第2の穴28、及び第1の穴27の中に設けられる球形の第1の弁体29を有して構成される。他方の逆止弁は、第3の室25と通じる大径の第3の穴30、第3の穴30と第4の室26を連通させる小径の第4の穴31、及び第3の穴30の中に設けられる球形の第2の弁体32を有して構成される。第1の穴27及び第2の穴28は第1の室23と第2の室24を仕切るベーン21aに形成され、第3の穴30及び第4の穴31は第3の室25と第4の室26を仕切るベーン21bに形成されている。

0013

ロータリーダンパ11がアームレスト10に適用される場合に、ロータリーダンパ11は、ロータ14がアームレスト10の回転に伴って回転するように設置される。例えば、フランジ19に形成された孔33に挿通されるボルトでハウジング15が背凭れ部13のフレームに固定され、シャフト20がアームレスト10のフレームに連結される。

0014

アームレスト10が収納位置から使用位置へ回転するときは、ロータ14がそれに伴って一方向に回転し、一方のベーン21aが第1の室23のオイルを圧することによって第1の室23のオイルが第1の穴27に流入して第1の弁体29を第1の穴27と第2の穴28の境に形成される弁座に押し当てる(図4参照)。また、他方のベーン21bが第3の室25のオイルを圧することよって第3の室25のオイルが第3の穴30に流入して第2の弁体32を第3の穴30と第4の穴31の境に形成される弁座に押し当てる(図4参照)。それにより、逆止弁が閉じるので、第1の室23のオイルは、第2の穴28を通過しないで、一方のベーン21aと周壁16の間隙等を通じて第2の室24に流れ、第3の室25のオイルは、第4の穴31を通過しないで、他方のベーン21bと周壁16の間隙等を通じて第4の室26に流れる。その結果、ロータ14の回転に対するオイルの抵抗が増大し、制動力が発生する。アームレスト10の回転速度は、ロータリーダンパ11が出力する制動力によって減速する。しかしながら、本発明は、ロータリーダンパの制動力を利用して物品の動きを制止することを目的としていない。従って、ロータリーダンパ11の制動力は、アームレスト10が適度な速度で回転できる大きさに設定される。これは、ロータリーダンパ11をコンパクトに設計することを可能にする。

0015

アームレスト10が使用位置から収納位置へ回転するときは、ロータ14がそれに伴って逆方向に回転し、一方のベーン21aが第2の室24のオイルを圧することによって第2の室24のオイルが第2の穴28に流入して第1の弁体29を弁座から遠ざける(図5参照)。また、他方のベーン21bが第4の室26のオイルを圧することよって第4の室26のオイルが第4の穴31に流入して第2の弁体32を弁座から遠ざける(図5参照)。それにより、逆止弁が開くので、第2の室24のオイルは、第1の穴27を通過し、かつ一方のベーン21aと周壁16の間隙等を通じて第1の室23に流れ、第4の室26のオイルは、第3の穴30を通過し、かつ他方のベーン21bと周壁16の間隙等を通じて第3の室25に流れる。その結果、ロータ14の回転に対するオイルの抵抗が非常に小さいものとなるので、アームレスト10の回転速度は、ロータリーダンパ11が出力する制動力によって減速されない。

0016

実施例で採用したロータリーダンパ11は、ロータ14の回転方向によって制動力の大きさが変化するため、アームレスト10を収納位置から使用位置まで回転させるときは、ロータリーダンパ11に大きな制動力(アームレスト10の回転に影響を及ぼす力)を出力させてアームレスト10の回転速度を減速させ、アームレスト10を使用位置から収納位置まで回転させるときは、ロータリーダンパ11に小さな制動力(アームレスト10の回転に影響を及ぼさない力)を出力させてアームレスト10を軽快に回転させることが可能である。

0017

実施例で採用したロータリーダンパ11は、制止装置をさらに有して構成される。但し、制止装置は、ロータリーダンパ11から独立して製造され、使用されるものであってもよい。制止装置は、弾性部材、ストッパー、第1の手段、及び第2の手段を有して構成される。

0018

弾性部材は、ばねやゴム等のように弾性を有する材料から形成される部材である。図6に示したように、実施例で採用した弾性部材34は、板ばねであり、両端に接触部38を有する。弾性部材34は、正回転及び逆回転するように設けられる。図2に示したように、実施例では、制止装置が保持部材39をさらに有して構成される。保持部材39は、蓋18の上に置かれ、ロータ14と一緒に回転するようにシャフト20に結合されている。弾性部材34は、ロータ14が一方向に回転するときに正回転し、ロータ14が逆方向に回転するときに逆回転する。

0019

図7に示したように、保持部材39は、弾性部材34を保持する溝40を有する。溝40は、弾性部材34の溝40に差し込まれた部分(以下、弾性部材34の一部分という。)の変形を抑制する。すなわち、溝40の一方の壁面41は、弾性部材34が逆回転して弾性部材34が変形するときに、弾性部材34の一部分の変形を抑制し、溝40の他方の壁面42は、弾性部材34が正回転して弾性部材34が変形するときに、弾性部材34の一部分の変形を抑制する。実施例によれば、溝40によって弾性部材34の変形すべきでない部分の変形が抑えられるので、制止及び制止の解除に関わる特性が安定する。

0020

ストッパーは、弾性部材の正回転の開始位置で弾性部材に接触するように設けられる。図6に示したように、開始位置では、弾性部材34が変形していない状態で接触部38がストッパー35に接触している。図6に示したように、実施例では、ストッパー35がフランジ19に形成されている。ストッパー35は円筒形であり、ストッパー35の弾性部材34と接触する部分は曲面である。弾性部材34のストッパー35と接触する部分、すなわち、接触部38の外面も曲面であるため、接触部38を制止位置(開始位置)から解除位置へ円滑に移動させることができ、また、接触部38を解除位置から制止位置へ円滑に移動させることができる。

0021

第1の手段は、弾性部材を回転させる力が設定値以上の場合に弾性部材がストッパーを通過して正回転するために、弾性部材を変形させる部分又は部品である。図6に示したように、実施例では、第1の手段として第1の押し部36が採用される。図8に示したように、第1の押し部36は、ストッパー35との間に間隔P1を置いて設けられる。第1の押し部36は、弾性部材34を変形させるために、ストッパー35に接触している弾性部材34を押す部分である。第1の押し部36とストッパー35の間隔P1は、弾性部材34を回転させる力が設定値未満のときに弾性部材34がストッパー35を通過可能に変形できない大きさに設定される。図7に示したように、実施例では、第1の押し部36が溝40の一方の壁面41の端、すなわち、溝40の一方の壁面41と保持部材39の外周面が交わる角に形成されている。これは、弾性部材34を変形させるための構成を簡素にする。

0022

第2の手段は、ストッパーを通過した弾性部材が逆回転して再びストッパーを通過して弾性部材の正回転の開始位置に戻るために、設定値未満の力で弾性部材を変形させる部分又は部品である。図6に示したように、実施例では、第2の手段として第2の押し部37が採用される。図8に示したように、第2の押し部37は、ストッパー35との間に、ストッパー35と第1の押し部36の間隔P1よりも大きい間隔P2を置いて設けられる。第2の押し部37は、弾性部材34を変形させるために、ストッパー35に接触している弾性部材34を押す部分である。図8に示したように、第2の押し部37とストッパー35の間隔P2は、第1の押し部36とストッパー35の間隔P1よりも大きい。従って、第2の押し部37は、第1の押し部36よりも小さい力で弾性部材34を変形させることができる。図7に示したように、実施例では、第2の押し部37が溝40の他方の壁面42の端、すなわち、溝40の他方の壁面42と保持部材39に形成される凹部の壁面43が交わる角に形成されている。これは、弾性部材34を変形させるための構成を簡素にする。凹部は、弾性部材34が第2の押し部37に押されて変形できるようにするために保持部材39に形成されている。

0023

図6に示したように、実施例では、単一の弾性部材34に対して、ストッパー35及び第1の手段(第1の押し部36)がそれぞれ2箇所に配置されている。この構成は、より少ない部品数で物品の動きを制止する力を増大させることを可能にする。

0024

制止装置がアームレスト10に適用される場合に、制止装置は、弾性部材34がアームレスト10の回転に伴って回転するように設置される。制止装置は、ロータリーダンパ11から独立してアームレスト10に適用されてもよい。

0025

アームレスト10が収納位置で静止している状態では、弾性部材34が変形することなく、接触部38が制止位置(この位置は、弾性部材34の正回転の開始位置である。)でストッパー35に接触している。図9はこの状態を示す。

0026

弾性部材34を回転させる力は、自動車の減速等によって発生する。実施例では、この力が保持部材39を回転させ、それにより、第1の押し部36がストッパー35に接触している弾性部材34を押す。弾性部材34は、保持部材39の回転に伴って正回転し、かつ第1の押し部36に押されることによって変形する。図10はこの状態を示す。

0027

弾性部材34を回転させる力が設定値未満の場合には、弾性部材34にストッパー35を通過できる程の変形が起こらないため、弾性部材34の正回転がストッパー35によって阻止される。制止装置がアームレストに適用される場合に、設定値は、自動車が急激に減速したときに発生する力の大きさよりも高く設定される。実施例では、自動車が急激に減速したときに発生する力の大きさを10N・m以下と仮定し、設定値を11N・mに設定した。そして実施例は、自動車が急激に減速した場合でも、収納位置で静止しているアームレスト10が動き出さないようにアームレスト10の動きを制止することができた。

0028

一方、弾性部材34を回転させる力が設定値以上の場合には、弾性部材34がストッパー35を通過できるように、第1の押し部36が弾性部材34を変形させ、接触部38が解除位置に至る。図11はこの状態を示す。実施例では、この際の弾性部材34を回転させる力が12N・mであった。アームレスト10は、制止装置による制止が解除されることによって、収納位置から使用位置まで回転することが可能になる。

0029

アームレスト10を使用位置から収納位置まで回転させるときは、保持部材39の回転に伴って弾性部材34が逆回転する。アームレスト10が収納位置に至る(すなわち、弾性部材34が正回転の開始位置に戻る)直前で接触部38がストッパー35に接触する。図11はこの状態を示す。

0030

ストッパー35に接触している弾性部材34は、保持部材39がさらに回転することによって、第2の押し部37に押されて変形する。図12はこの状態を示す。第2の押し部37とストッパー35の間隔P2が第1の押し部36とストッパー35の間隔P1よりも大きいため、第2の押し部37は、第1の押し部36よりも小さい力で弾性部材34を変形させることができる。

0031

第2の押し部37は、保持部材39の更なる回転によって弾性部材34を押し、それにより、弾性部材34がストッパー35を通過できるように変形し、接触部38が制止位置(弾性部材34の正回転の開始位置)に戻る。図9はこの状態を示す。実施例では、弾性部材34を正回転の開始位置に戻すために、第2の押し部37が3N・mの力で弾性部材34を変形させた。アームレスト10は収納位置で静止し、制止装置による制止が開始される。本発明は、制止を解除するときよりも小さい力(実施例では、制止を解除するときの力の4分の1の力)で制止を開始する(すなわち、アームレスト10を収納する)ことができるので、操作性が良好である。

0032

一方、折りたたみ式の後部座席では、設定値は、使用位置にあるアームレストを持ち上げるときに発生する力の大きさよりも高く設定される。これにより、座部の上に折り畳まれた背凭れ部を起こすときに、アームレストを座部の上に置き去りにすることなく、アームレストを背凭れ部と一緒に起こすことが可能になる。

実施例

0033

図13に示したように、弾性部材34は、シャフト20を迂回するように設置されてもよい。また、図14に示したように、複数の弾性部材34を設置してもよい。

0034

10アームレスト
11ロータリーダンパ
12座部
13背凭れ部
14ロータ
15ハウジング
16周壁
17底壁
18 蓋
19フランジ
20シャフト
21ベーン
22隔壁
23 第1の室
24 第2の室
25 第3の室
26 第4の室
27 第1の穴
28 第2の穴
29 第1の弁体
30 第3の穴
31 第4の穴
32 第2の弁体
33 孔
34弾性部材
35ストッパー
36 第1の押し部
37 第2の押し部
38 接触部
39保持部材
40 溝
41 一方の壁面
42 他方の壁面
43 凹部の壁面

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