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技術 積層体、及び画像表示装置

出願人 住友化学株式会社東友ファインケム株式会社
発明者 宋ビョンフン金英在
出願日 2019年4月17日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2019-078603
公開日 2020年10月29日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-175560
状態 未査定
技術分野 積層体(2) 位置入力装置
主要キーワード 屈曲装置 ブリッジ長 伸縮試験 粘着剤付フィルム パターン導電層 ブリッジ幅 コーティング型 ダイヤモンドパターン
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年10月29日)のものです。
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図面 (6)

課題

光学フィルムタッチセンサ層粘着剤層とを備える積層体であって、フレキシブル性に優れ、応答速度の速い積層体を提供すること。

解決手段

光学フィルムと、透明電極層を有するタッチセンサ層とを備えるフレキシブル積層体であって、タッチセンサ層の光学フィルム側とは反対側の面に粘着剤層が設けられ、透明電極層の表面抵抗≦90Ω/□、粘着剤層の周波数100kHzにおける比誘電率≦3.5、及び5μm≦粘着剤層の厚み≦70μmを満たすフレキシブル積層体。

概要

背景

特許文献1及び特許文献2には、特定の誘電率を有するタッチパネル用粘着剤組成物が提案されている。

特許文献3には、第1樹脂層と、第2樹脂層と、導電層と、基材層とをこの順に備える透光性導電性積層体が開示され、第1樹脂層と第2樹脂層とが特定の比誘電率を有することが開示されている。

概要

光学フィルムタッチセンサ層粘着剤層とを備える積層体であって、フレキシブル性に優れ、応答速度の速い積層体を提供すること。光学フィルムと、透明電極層を有するタッチセンサ層とを備えるフレキシブル積層体であって、タッチセンサ層の光学フィルム側とは反対側の面に粘着剤層が設けられ、透明電極層の表面抵抗≦90Ω/□、粘着剤層の周波数100kHzにおける比誘電率≦3.5、及び5μm≦粘着剤層の厚み≦70μmを満たすフレキシブル積層体。なし

目的

本発明は、光学フィルムとタッチセンサ層と粘着剤層とを備える積層体であって、フレキシブル性に優れ、応答速度の速い積層体を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

光学フィルムと、透光性電極層を有するタッチセンサ層とを備える積層体であって、前記タッチセンサ層の前記光学フィルム側とは反対側の面に粘着剤層が設けられ、下記式(1)〜(3)を満たす、積層体。前記透光性電極層の表面抵抗≦90Ω/□(1)前記粘着剤層の周波数100kHzにおける比誘電率≦3.5(2)5μm≦前記粘着剤層の厚み≦70μm(3)

請求項2

前記光学フィルムの前記タッチセンサ層側とは反対側に配置される前面板をさらに備える、請求項1に記載の積層体。

請求項3

前記光学フィルムは円偏光板を含む、請求項1又は2に記載の積層体。

請求項4

前記粘着剤層の前記タッチセンサ層側とは反対側に配置される有機EL表示素子をさらに備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層体。

請求項5

前記タッチセンサ層は静電容量結合方式タッチセンサパネルを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層体。

請求項6

請求項1〜5のいずれか一項に記載の積層体を含む、画像表示装置

技術分野

0001

本発明は、積層体、及びそれを含む画像表示装置に関する。

背景技術

0002

特許文献1及び特許文献2には、特定の誘電率を有するタッチパネル用粘着剤組成物が提案されている。

0003

特許文献3には、第1樹脂層と、第2樹脂層と、導電層と、基材層とをこの順に備える透光性導電性積層体が開示され、第1樹脂層と第2樹脂層とが特定の比誘電率を有することが開示されている。

先行技術

0004

韓国公開特許第10−2013−0037598号公報
特開2012−140605号公報
特開2014−205244号公報

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は、光学フィルムタッチセンサ層粘着剤層とを備える積層体であって、フレキシブル性に優れ、応答速度の速い積層体を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、以下の積層体及び画像表示装置を提供するものである。
[1]光学フィルムと、透光性電極層を有するタッチセンサ層とを備える積層体であって、
前記タッチセンサ層の前記光学フィルム側とは反対側の面に粘着剤層が設けられ、
下記式(1)〜(3)を満たす、積層体。
前記透光性電極層の表面抵抗≦90Ω/□ (1)
前記粘着剤層の周波数100kHzにおける比誘電率≦3.5 (2)
5μm≦前記粘着剤層の厚み≦70μm (3)
[2] 前記光学フィルムの前記タッチセンサ層側とは反対側に配置される前面板をさらに備える、[1]に記載の積層体。
[3] 前記光学フィルムは円偏光板を含む、[1]又は[2]に記載の積層体。
[4] 前記粘着剤層の前記タッチセンサ層側とは反対側に配置される有機EL表示素子をさらに備える、[1]〜[3]のいずれかに記載の積層体。
[5] 前記タッチセンサ層は静電容量結合方式タッチセンサパネルを含む、[1]〜[4]のいずれかに記載の積層体。
[6] [1]〜[5]のいずれかに記載の積層体を含む、画像表示装置。

発明の効果

0007

本発明によれば、光学フィルムとタッチセンサ層と粘着剤層とを備える積層体であって、フレキシブル性に優れ、応答速度の速い積層体を提供することができる。

図面の簡単な説明

0008

本発明の一実施形態による積層体を示す概略断面図である。
本発明の一実施形態による積層体を示す概略断面図である。
比誘電率の測定方法について模式的に示す概略断面図である。
屈曲性評価方法について模式的に示す概略断面図である。
タッチセンサ層の概略上面図及び断面図である。
積層体の製造方法を模式的に示す概略断面図である。

0009

以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の全ての図面においては、各構成要素を理解し易くするために縮尺を適宜調整して示しており、図面に示される各構成要素の縮尺と実際の構成要素の縮尺とは必ずしも一致しない。

0010

<積層体>
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態による積層体の概略断面図である。図1に示す積層体10は、光学フィルム11、タッチセンサ層12及び粘着剤層13をこの順に備える積層体である。タッチセンサ層12は透光性電極層14を有する。

0011

フレキシブル性とは、クラック及び破断を生じさせずに屈曲可能であることを意味する。フレキシブル性とは、好ましくは積層体の内面曲率半径が3mmでの屈曲可能であることを意味し、より好ましくは積層体の内面の曲率半径が3mmでの屈曲回数が10万回であってもクラック及び破断が生じないことを意味する。

0012

積層体10は、下記式(1)〜(3)を満たす。
前記透光性電極層の表面抵抗≦90Ω/□ (1)
前記粘着剤層の周波数100kHzにおける比誘電率≦3.5 (2)
5μm≦前記粘着剤層の厚み≦70μm (3)
積層体10が式(1)〜(3)を満たすことにより、フレキシブル性と応答速度との両立が達成可能となる。

0013

タッチセンサ層12の透光性電極層14の表面抵抗が90Ω/□を超える場合、タッチセンサの応答速度が向上しにくい傾向にある。透光性電極層14が式(1)を満たすようにする方法としては、例えば透光性電極層14を形成する際に、透光性電極層14を構成する材料の選定、透光性電極層14の厚みを調節する方法、及び透光性電極層14がITO膜から構成される場合、ITO膜形成時の酸素量を調節する方法等が挙げられる。

0014

透光性電極層14の表面抵抗は、タッチセンサの応答速度の観点から好ましくは80Ω/□以下であり、より好ましくは70Ω/□以下であり、さらに好ましくは60Ω/□以下である。透光性電極層14の表面抵抗は、通常1Ω/□以上であることができる。

0015

粘着剤層13の周波数100kHzにおける比誘電率が3.5を超える場合、タッチセンサの応答速度が向上しにくい傾向にある。粘着剤層13は、式(2)が満たされるような誘電率を持つ材料から構成することができる。

0016

粘着剤層13の周波数100kHzにおける比誘電率は、タッチセンサの応答速度の観点から好ましくは3.0以下、より好ましくは2.5以下である。粘着剤層13の周波数100kHzにおける比誘電率は通常、1より大きい値であることができる。

0017

粘着剤層13の厚みが70μmを超える場合、フレキシブル性が向上しにくい傾向にある。一方、粘着剤層13の厚みが5μm未満である場合、タッチセンサの応答速度が向上しにくい傾向にある。

0018

粘着剤層13の厚みは、積層体10のフレキシブル性及びタッチセンサの応答速度の観点から好ましくは5μm以上50μm以下であり、より好ましくは10μm以上30μm以下である。

0019

積層体10の厚みは、積層体10に求められる機能及び積層体10の用途等に応じて異なるため特に限定されないが、例えば20μm以上1000μm以下であってよく、積層体10のフレキシブル性の観点から好ましくは25μm以上500μm以下であり、より好ましくは30μm以上300μm以下である。

0020

積層体10は、平面視における形状が、例えば方形形状であってよく、好ましくは長辺と短辺とを有する方形形状であり、より好ましくは長方形である。積層体10は、平面視における形状が長方形である場合、長辺の長さは、例えば10mm以上1400mm以下であってよく、好ましくは50mm以上600mm以下である。短辺の長さは、例えば5mm以上800mm以下であり、好ましくは30mm以上500mm以下であり、より好ましくは50mm以上300mm以下である。本明細書において平面視とは、層の厚み方向から見ることを意味する。

0021

積層体10は、平面視における形状が方形形状である場合、積層体10を構成する各層における各辺の長さは互いに同じであってよい。積層体10を構成する各層は、角部がR加工されたり、端部を切り欠き加工されたり、穴あき加工されたりしていてもよい。

0022

積層体10は、前面板、貼合層、有機EL表示素子及び/又はセパレータをさらに有していてもよい。

0023

積層体10は、例えば画像表示装置等に用いることができる。画像表示装置は特に限定されず、例えば有機エレクトロルミネッセンス有機EL)表示装置無機エレクトロルミネッセンス(無機EL)表示装置、液晶表示装置電界発光表示装置等が挙げられる。積層体10が屈曲性を有する場合、積層体10は、フレキシブルディスプレイに好適である。

0024

[光学フィルム]
光学フィルムとしては、画像表示装置に通常用いられる光学部材であってよい。その例としては、偏光層熱可塑性樹脂フィルム(例えば直線偏光板における偏光子保護フィルム剥離性フィルム等)、粘着剤付フィルム等が挙げられる。

0025

(偏光層)
偏光層は、直線偏光層であってもよいし、直線偏光層と位相差層との組合せであってもよい。直線偏光層としては、吸収異方性を有する色素吸着させた延伸フィルム若しくは延伸層、又は吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させてなる層を偏光子として含むフィルム等が挙げられる。吸収異方性を有する色素としては、例えば、二色性色素が挙げられる。二色性色素として、具体的には、ヨウ素や二色性有機染料が用いられる。二色性有機染料には、C.I.DIRECT RED 39等のジスアゾ化合物からなる二色性直接染料トリスアゾ、テトラキスアゾなどの化合物からなる二色性直接染料が包含される。

0026

吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させてなる層としては、液晶性を有する二色性色素を含む組成物又は二色性色素と重合性液晶とを含む組成物を塗布し硬化させて得られる層等の重合性液晶化合物硬化物を含む層が挙げられる。
吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させてなる層は、吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルム又は延伸層に比べて、屈曲方向に制限がないため好ましい。したがって、少なくとも面内における一方向及びそれに直交する方向、さらには、面内におけるあらゆる方向に関して、上記繰り返しの屈曲をさせたときのクラックを生じない屈曲回数が上記範囲である積層体を得るうえでは、直線偏光層として、吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させた層を偏光子として含む層が好ましい。

0027

(1)延伸フィルム又は延伸層である偏光子を備える直線偏光層
吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルムである偏光子は、通常、ポリビニルアルコール系樹脂フィルム一軸延伸する工程、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを二色性色素で染色することにより、その二色性色素を吸着させる工程、及び二色性色素が吸着されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホウ酸水溶液で処理する工程を有する、及びホウ酸水溶液による処理後に水洗する工程を経て製造することができる。かかる偏光子をそのまま直線偏光層として用いてもよく、その片面又は両面に透明保護フィルムを貼合したものを直線偏光層として用いてもよい。偏光子の厚みは、好ましくは2μm以上40μm以下である。

0028

ポリビニルアルコール系樹脂は、ポリ酢酸ビニル系樹脂ケン化することによって得られる。ポリ酢酸ビニル系樹脂としては、酢酸ビニル単独重合体であるポリ酢酸ビニルのほか、酢酸ビニルとそれに共重合可能な他の単量体との共重合体が用いられる。酢酸ビニルに共重合可能な他の単量体としては、例えば、不飽和カルボン酸類オレフィン類ビニルエーテル類不飽和スルホン酸類、アンモニウム基を有する(メタアクリルアミド類等が挙げられる。

0029

ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度は、通常85〜100モル%であり、好ましくは98モル%以上である。ポリビニルアルコール系樹脂は変性されていてもよく、例えば、アルデヒド類で変性されたポリビニルホルマールポリビニルアセタールも使用することができる。ポリビニルアルコール系樹脂の重合度は、通常1000以上10000以下であり、好ましくは1500以上5000以下である。

0030

吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸層である偏光子は、通常、上記ポリビニルアルコール系樹脂を含む塗布液基材フィルム上に塗布する工程、得られた積層フィルムを一軸延伸する工程、一軸延伸された積層フィルムのポリビニルアルコール系樹脂層を二色性色素で染色することにより、その二色性色素を吸着させて偏光子とする工程、二色性色素が吸着されたフィルムをホウ酸水溶液で処理する工程、及びホウ酸水溶液による処理後に水洗する工程を経て製造することができる。
必要に応じて、基材フィルムを偏光子から剥離除去してもよい。基材フィルムの材料及び厚みは、後述する熱可塑性樹脂フィルムの材料及び厚みと同様であってよい。

0031

延伸フィルム又は延伸層である偏光子は、その片面又は両面に熱可塑性樹脂フィルムが貼合されている形態で光学積層体に組み込まれてもよい。この熱可塑性樹脂フィルムは、偏光子用の保護フィルム、又は位相差フィルムとして機能し得る。
熱可塑性樹脂フィルムは、例えば、鎖状ポリオレフィン系樹脂ポリプロピレン系樹脂など)、環状ポリオレフィン系樹脂ノルボルネン系樹脂など)等のポリオレフィン系樹脂トリアセチルセルロース等のセルロース系樹脂ポリエチレンテレフタレートポリエチレンナフタレートポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂ポリカーボネート系樹脂;(メタ)アクリル系樹脂;又はこれらの混合物等からなるフィルムであることができる。
熱可塑性樹脂フィルムの厚みは、薄型化の観点から、通常300μm以下であり、好ましくは200μm以下であり、より好ましくは100μm以下であり、さらに好ましくは80μm以下であり、なおさらに好ましくは60μm以下であり、また、通常5μm以上であり、好ましくは20μm以上である。
熱可塑性樹脂フィルムは位相差を有していても、有していなくてもよい。
熱可塑性樹脂フィルムは、例えば、接着剤層を用いて偏光子に貼合することができる。

0032

(2)吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させてなるフィルムを偏光子として備える直線偏光層
吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させてなるフィルムとしては、液晶性を有する重合性の二色性色素を含む組成物又は二色性色素と重合性液晶とを含む組成物を基材フィルム(又は基材フィルム上に形成された配向膜)に塗布し硬化させて得られる層等の重合性液晶化合物の硬化物を含むフィルム等が挙げられる。
当該フィルムは、基材剥離してまたは基材とともに直線偏光層として用いてもよい。基材フィルムの材料及び厚みは、上述した熱可塑性樹脂フィルムの材料及び厚みと同様であってよい。
吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させてなるフィルムは、その片面又は両面に熱可塑性樹脂フィルムが貼合されている形態で積層体に組み込まれてもよい。熱可塑性樹脂フィルムとしては、延伸フィルム又は延伸層である偏光子に用い得る熱可塑性樹脂フィルムと同様のものを用いることができる。
熱可塑性樹脂フィルムは、例えば、接着剤層を用いて偏光子に貼合することができる。
吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させてなるフィルムとしては、具体的には、特開2013−37353号公報や特開2013−33249号公報等に記載のものが挙げられる。

0033

吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させてなるフィルムの厚みは、通常10μm以下であり、好ましくは0.5μm以上8μm以下であり、より好ましくは1μm以上5μm以下である。

0034

偏光層の厚みは、例えば2μm以上100μm以下であり、好ましくは10μm以上60μm以下である。

0035

偏光層は、位相差層をさらに含んでいてもよい。位相差層は、1層または2層以上の位相差層を含むことができる。位相差層としては、λ/4板やλ/2板のようなポジティブプレート、およびポジティブCプレートであることができる。位相差層は、上述の保護フィルムの材料として例示をした樹脂フィルムから形成されてもよいし、重合性液晶化合物が硬化した層から形成されてもよい。偏光層は、さらに配向膜や基材フィルムを含んでいてもよい。

0036

偏光層が位相差層を含む場合、直線偏光層と位相差層とは後述の貼合層を介して貼合することができる。貼合層の厚みは例えば0.5μm以上25μm以下であってよく、好ましくは1μm以上10μm以下である。

0037

直線偏光層(偏光子)の吸収軸と位相差層の遅相軸とが所定の角度となるように、直線偏光層(偏光子)と位相差層とが配置されると、偏光層は反射防止機能を有する、すなわち円偏光板として機能し得る。位相差層がλ/4板を含む場合、直線偏光層(偏光子)の吸収軸とλ/4板の遅相軸とのなす角度は、45°±10°であることができる。

0038

積層体10は、偏光層として円偏光板を備える構成とすることにより、外部光反射を防止することができる。円偏光板の厚みは、例えば10μm以上200μm以下であり、好ましくは10μm以上100μm以下である。

0039

偏光層は、積層体100の薄膜化、低収縮化及び屈曲性の観点から好ましくは重合性液晶化合物の重合体を含む。

0040

偏光層が位相差層を有する場合、直線偏光層は、位相差層側となる面に保護層を有していてもよい。保護層としては、上記の基材層の材料として例示をした樹脂フィルムから形成されてもよいし、コーティング型の保護層であってもよい。コーティング型の保護層は、例えばエポキシ樹脂等のカチオン硬化性組成物や(メタ)アクリレート等のラジカル硬化性組成物を塗布し、硬化してなるものであってよく、ポリビニルアルコール系樹脂等の水溶液を塗布し、乾燥してなるものであってよく、必要により可塑剤紫外線吸収剤赤外線吸収剤顔料染料のような着色剤蛍光増白剤分散剤熱安定剤光安定剤帯電防止剤酸化防止剤滑剤等を含んでいてもよい。

0041

保護層の厚みは、例えば200μm以下であってよく、好ましくは、0.1μm以上100μm以下である。

0042

[タッチセンサ層]
タッチセンサ層12としては、後述の前面板でタッチされた位置を検出可能な方式であればよく、その例として静電容量結合方式が挙げられる。低コスト及び高いタッチ感度であることから、静電容量結合方式のタッチセンサパネルは好適に用いられる。

0043

静電容量結合方式のタッチセンサパネルの一例は、基材層と、基材層上に設けられた位置検出用透光性電極層と、タッチ位置検知回路とにより構成されている。静電容量結合方式のタッチセンサパネルを設けた画像表示装置においては、例えば後述の前面板の表面がタッチされると、タッチされた点で人体静電容量を介して透光性電極接地される。タッチ位置検知回路が、透光性電極の接地を検知し、タッチされた位置が検出される。

0044

タッチセンサ層12は、例えばガラス板上に分離層を介して上記の抵抗膜方式又は静電容量結合方式のタッチセンサパネルを形成し、ガラス板を分離層との間で分離して分離層上に基材層を設けた構成としてよく、ガラス板を分離層との間で分離して分離層を最表面に露出させた構成としてもよい。タッチセンサパネルは、透光性電極層14に加えて、基材層、絶縁層、保護層、配線及び接着剤層をさらに含んでいてもよい。

0045

(透光性電極層)
透光性電極層14は、表面抵抗が90Ω/□以下であれば特に制限されず、ITO(酸化インジウム錫)等の金属酸化物からなる透光性電極層14であってもよく、アルミニウムや銅、銀、金、パラジウム又はこれらの合金[例えば銀パラジウム銅合金APC)]等の金属からなる金属層であってもよい。透光性電極層14は、フォトリソグラフィ法によりパターン化されていてもよい。タッチセンサ層12は、1又は2以上の透光性電極層14を有していてもよい。透光性電極層14は、単層又は多層であってよく、多層である場合、各層を形成する材料は同種であってもよいし異種であってもよい。透光性電極層14は、透光性及び表面抵抗の観点から好ましくはパターン化されたITO膜、APC膜及びこれらを組合わせた膜が好ましい。

0046

(基材層)
基材層としては、一方の表面に透光性電極層14が蒸着形成されている基材フィルム、接着層を介して透光性電極層14が転写された基材フィルム等が挙げられる。あるいは、後述の分離層を基材層として別の基材フィルムを有しない構造としてもよい。

0047

基材フィルムとしては、光を透過可能な樹脂フィルムであれば限定されることはない。例えば、環状ポリオレフィン系樹脂フィルム、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロースのような樹脂からなる酢酸セルロース系樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートのような樹脂からなるポリエステル系樹脂フィルムポリカーボネート系樹脂フィルム、(メタ)アクリル系樹脂フィルムポリプロピレン系樹脂フィルムなど、当分野において公知のフィルムを挙げることができる。中でも環状ポリオレフィン系樹脂フィルムが好ましい。基材フィルムの厚みとしては、通常300μm以下であり、200μm以下であることが好ましく、100μm以下であることがより好ましく、また、通常5μm以上であり、10μm以上であることが好ましい。基材層は、透光性電極層をタッチセンサ層に組み込んだ後、タッチセンサ層から除去されてもよい。

0048

(分離層)
分離層は、ガラス板等の基板上に形成されて、分離層上に形成された透光性電極層14を分離層とともに、基板から分離するための層であることができる。分離層は、無機物層又は有機物層であることが好ましい。無機物層を形成する材料としては、例えばシリコン酸化物が挙げられる。有機物層を形成する材料としては、例えば(メタ)アクリル系樹脂組成物エポキシ系樹脂組成物ポリイミド系樹脂組成物等を用いることができる。分離層はタッチセンサ層中に含まれないように基板と共に除去されてもよい。

0049

(絶縁層)
絶縁層は、透光性電極層14を覆うように形成することができる。絶縁層は、硬化性プレポリマー硬化性ポリマーおよびプラスチックポリマーからなる群から選択される少なくとも1つの材料から形成することができる。絶縁層は、フィルム形成可能なワニス型材料から形成することもできる。ワニス型材料は、ポリシリコーンポリイミド、およびポリウレタン材料からなる群から選択される少なくとも1つを含み得る。絶縁層は後述の接着剤層とすることもできる。絶縁層は、フォトリソグラフィ法によりパターン化されていてもよい。絶縁層は単層又は多層であってよく、多層である場合、各層を形成する材料は同種であってもよいし異種であってもよい。

0050

(接着剤層)
接着剤層は、接着剤層、粘着剤層が挙げられる。接着剤層は、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂ポリウレタン系樹脂エポキシ系樹脂シリコーン系樹脂およびアクリル系樹脂からなる群から選択される少なくとも1つの材料を含むことができる。

0051

(配線)
配線は、タッチセンサパネル内にタッチ位置検知回路と透光性電極層14とを電気的に接続するために配置されることができる。配線は、金属膜をパターン化したものであることができる。金属膜は、アルミニウムや銅、銀、金、またはこれらの合金等の金属をスパッタリング法蒸着法により形成した金属膜をフォトリソグラフィ法及びエッチング法によりパターン化して形成することができる。配線は、透光性電極層14上に設置されることができる。

0052

[粘着剤層]
粘着剤層13は、タッチセンサ層12の光学フィルム11側とは反対側の面に配置される。粘着剤層13は、タッチセンサ層12に接して配置されることができる。粘着剤層13は、積層体を有機EL表示素子に積層するための粘着剤層であることができる。粘着剤層13は、粘着剤組成物を用いて形成することができる。粘着剤層13は、単層構造であっても多層構造であってもよいが、好ましくは単層構造である。

0053

粘着剤組成物は、粘着剤層としたときに上述の式(2)を満たす粘着剤組成物であれば特に限定されずに用いることができ、例えば(メタ)アクリル系、ゴム系、ウレタン系、エステル系シリコーン系ポリビニルエーテル系のような樹脂を主成分とする粘着剤組成物であってよい。中でも、透光性、耐候性耐熱性等に優れる(メタ)アクリル系樹脂をベースポリマーとする粘着剤組成物が好適である。粘着剤組成物は、活性エネルギー線硬化型であってもよいし、熱硬化型であってもよい。

0054

粘着剤組成物に用いられる(メタ)アクリル系樹脂(ベースポリマー)としては、例えば(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボルニルのような(メタ)アクリル酸エステルの1種又は2種以上をモノマーとする重合体又は共重合体が好適に用いられる。

0055

ベースポリマーには、極性モノマーを共重合させることが好ましい。極性モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレートのような、カルボキシル基水酸基アミド基アミノ基、エポキシ基等を有するモノマーを挙げることができる。

0056

粘着剤組成物は、上記ベースポリマーのみを含むものであってもよいが、通常は架橋剤をさらに含有する。架橋剤としては、2価以上の金属イオンであって、カルボキシル基との間でカルボン酸金属塩を形成するもの;ポリアミン化合物であって、カルボキシル基との間でアミド結合を形成するもの;ポリエポキシ化合物ポリオールであって、カルボキシル基との間でエステル結合を形成するもの;ポリイソシアネート化合物であって、カルボキシル基との間でアミド結合を形成するものが例示される。中でも、ポリイソシアネート化合物が好ましい。

0057

活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物とは、紫外線電子線のような活性エネルギー線照射を受けて硬化する性質を有しており、活性エネルギー線照射前においても粘着性を有してフィルム等の被着体密着させることができ、活性エネルギー線の照射によって硬化して密着力等の調整ができる性質を有する粘着剤組成物である。

0058

活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物は、紫外線硬化型であることが好ましい。活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物は、ベースポリマー、架橋剤に加えて、活性エネルギー線重合性化合物をさらに含有する。さらに必要に応じて、光重合開始剤光増感剤等を含有させてもよい。

0059

活性エネルギー線重合性化合物としては、例えば、分子内に少なくとも1個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する(メタ)アクリレートモノマー官能基含有化合物を2種以上反応させて得られ、分子内に少なくとも2個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する(メタ)アクリレートオリゴマー等の(メタ)アクリロイルオキシ基含有化合物等の(メタ)アクリル系化合物が挙げられる。

0060

粘着剤組成物は、光散乱性を付与するための微粒子ビーズ樹脂ビーズガラスビーズ等)、ガラス繊維、ベースポリマー以外の樹脂、粘着性付与剤充填剤金属粉やその他の無機粉末等)、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、染料、顔料、着色剤、消泡剤腐食防止剤、光重合開始剤等の添加剤を含むことができる。

0061

粘着剤層13は、上記粘着剤組成物の例えば有機溶剤希釈液を基材上に塗布し、乾燥させることにより形成することができる。活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物を用いた場合は、形成された粘着剤層に、活性エネルギー線を照射することにより所望の硬化度を有する硬化物とすることができる。

0062

[第2実施形態]
図2は、本発明の第2実施形態による積層体20の概略断面図である。積層体20は、視認側から順に、前面板21、第1貼合層22、光学フィルム11、第2貼合層23、タッチセンサ層12、粘着剤層13、有機EL表示素子24をこの順に備える。タッチセンサ層12は、透光性電極層14を備える。

0063

[前面板]
前面板21は、光学フィルム11のタッチセンサ層12側とは反対側に配置される。前面板21は、好ましくは、光を透過可能な板状体である。前面板21は、1層のみから構成されてもよく、2層以上から構成されてもよい。前面板21は、画像表示装置の最表面を構成するものであることができる。
前面板21としては、例えば、ガラス製の板状体(例えば、ガラス板、ガラスフィルム等)、樹脂製の板状体(例えば、樹脂板樹脂シート、樹脂フィルム等)が挙げられる。上記の中でも、積層体及びこれを含む画像表示装置のフレキシブル性の観点から、樹脂フィルム等の樹脂製の板状体であることが好ましい。

0064

樹脂フィルム等の樹脂製の板状体を構成する熱可塑性樹脂としては、例えば、鎖状ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリメチルペンテン系樹脂等)、環状ポリオレフィン系樹脂(ノルボルネン系樹脂等)等のポリオレフィン系樹脂;トリアセチルセルロース等のセルロース系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;エチレン酢酸ビニル系樹脂ポリスチレン系樹脂ポリアミド系樹脂ポリエーテルイミド系樹脂ポリメチル(メタ)アクリレート樹脂等の(メタ)アクリル系樹脂;ポリイミド系樹脂ポリエーテルスルホン系樹脂ポリスルホン系樹脂ポリ塩化ビニル系樹脂ポリ塩化ビニリデン系樹脂;ポリビニルアルコール系樹脂;ポリビニルアセタール系樹脂ポリエーテルケトン系樹脂ポリエーテルエーテルケトン系樹脂;ポリエーテルスルホン系樹脂;ポリアミドイミド系樹脂等が挙げられる。
熱可塑性樹脂は、単独で又は2種以上混合して用いることができる。
中でも、可撓性、強度及び透明性の観点から、前面板を構成する熱可塑性樹脂としては、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂が好適に用いられる。

0065

前面板21は、基材フィルムの少なくとも一方の面にハードコート層を設けて硬度をより向上させたフィルムであってもよい。基材フィルムとしては、上述の樹脂フィルムを用いることができる。

0066

ハードコート層は、基材フィルムの一方の面に形成されていてもよいし、両方の面に形成されていてもよい。ハードコート層を設けることにより、硬度及びスクラッチ性を向上させることができる。ハードコート層の厚みは、例えば0.1μm以上30μm以下であってよく、好ましくは1μm以上20μm以下、より好ましくは5μm以上15μm以下である。

0067

ハードコート層は、例えば、紫外線硬化型樹脂硬化層である。紫外線硬化型樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂アミド系樹脂、エポキシ系樹脂等が挙げられる。ハードコート層は、強度を向上させるために、添加剤を含んでいてもよい。添加剤は限定されることはなく、無機系微粒子有機系微粒子、又はこれらの混合物が挙げられる。

0068

前面板21は、画像表示装置の前面(画面)を保護する機能(ウィンドウフィルムとしての機能)を有するのみではなく、タッチセンサとしての機能、ブルーライトカット機能視野角調整機能等を有するものであってもよい。

0069

前面板21の厚みは、例えば20μm以上2000μm以下であってよく、好ましくは25μm以上1500μm以下、より好ましくは30μm以上1000μm以下、さらに好ましくは40μm以上500μm以下、特に好ましくは40μm以上200μm以下、なおさらには40μm以上100μm以下であってもよい。

0070

[貼合層]
第1貼合層22は、前面板21と光学フィルム11との間に介在する層であり、前面板21と光学フィルム11とを貼合する層であることができる。また、第2貼合層23は、光学フィルム11とタッチセンサ層12との間に介在する層であり、光学フィルム11とタッチセンサ層12とを貼合する層であることができる。1つの貼合層は、1層又は2層以上から構成されてもよい。第1貼合層22及び第2貼合層23は、互いに同種であってもよいし、異種であってもよい。

0071

第1貼合層22及び第2貼合層23は、従来公知の粘着剤接着剤から形成することができる。粘着剤は、上述の粘着剤層13を構成する粘着剤組成物であってもよい。接着剤は、水系接着剤または活性エネルギー線硬化性接着剤であってよい。

0072

水系接着剤としては、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液からなる接着剤、水系二液型ウレタン系エマルジョン接着剤等が挙げられる。

0073

活性エネルギー線硬化性接着剤とは、紫外線等の活性エネルギー線を照射することで硬化する接着剤をいい、例えば、重合性化合物および光重合開始剤を含むもの、光反応性樹脂を含むもの、バインダー樹脂および光反応性架橋剤を含むもの等が挙げられる。重合性化合物としては、光硬化性エポキシ系モノマー、光硬化性(メタ)アクリル系モノマー、光硬化性ウレタン系モノマー等の光重合性モノマーや、光重合性モノマーに由来するオリゴマー等が挙げられる。光重合開始剤としては、紫外線等の活性エネルギー線の照射により中性ラジカルアニオンラジカルカチオンラジカルのような活性種を発生する物質を含むものが挙げられる。重合性化合物および光重合開始剤を含む活性エネルギー線硬化性接着剤として、光硬化性エポキシ系モノマーおよび光カチオン重合開始剤を含むものを好ましく用いることができる。

0074

第1貼合層22及び第2貼合層23の厚みは、例えば3μm以上100μm以下であり、5μm以上50μm以下であることが好ましく、20μm以上であってもよい。

0075

[有機EL表示素子]
有機EL表示素子24としては、従来公知の有機EL表示素子を使用することができる。

0076

[積層体の製造方法]
本発明に係る積層体は、貼合層を介して光学フィルムとタッチセンサ層とを貼合し、次いで粘着剤層をタッチセンサ層側の最外面に貼合することにより製造することができる。密着性を高めるために、貼合面の一方又は両方に対して、例えばコロナ処理プラズマ処理等の表面活性化処理を施すことが好ましい。

0077

光学フィルムが偏光層である場合、偏光層は、前面板や基材上に直接、又は配向膜を介して形成することが可能であり、基材は積層体に組み込まれてもよいし、あるいは、偏光層から剥離されて積層体の構成要素とはならなくてもよい。

0078

タッチセンサ層は例えば、以下の第1又は第2の方法のようにして製造することができる。

0079

第1の方法では、まずガラス板へ接着剤層を介して基材層を積層する。基材層上に、透光性電極層、配線をこの順に形成する。温度を制御することにより、ガラス基板と基材層とを分離して、着色層と配線と透光性電極層と基材層とからなるタッチセンサ層が得られる。

0080

第2の方法では、まずガラス板上に分離層を形成する。分離層上に、透光性電極層、配線及び絶縁層をこの順に形成する。ガラス板側とは反対側の最外面に剥離可能な熱可塑性樹脂フィルムを積層し、絶縁層から分離層までを剥離可能な熱可塑性樹脂フィルムに転写して、ガラス板を分離する。次に基材層を準備し、基材層と分離層とを接着剤層を介して貼合する。剥離可能な熱可塑性樹脂フィルムを剥離することで、絶縁層と配線と透光性電極層と分離層と接着剤層と基材層とをこの順に有するタッチセンサ層が得られる。絶縁層上に別の透光性電極層を形成し、その別の透光性電極層上に別の絶縁層を形成することもできる。

0081

粘着剤層は粘着シートとして準備することができる。粘着シートは、例えばトルエン酢酸エチル等の有機溶剤に粘着剤組成物を溶解または分散させて粘着剤液を調製し、これを離型処理が施された剥離フィルム上に粘着剤からなる層をシート状に形成しておき、その粘着剤層上にさらに別の剥離フィルムを貼合する方式等により作製することができる。一方の剥離フィルムを剥離した粘着シートを一方の層に貼合し、次いで他方の剥離フィルムを剥離し、他方の層を貼合する方法により各層を貼合することができる。

0082

積層体10の製造方法は、例えば光学フィルム11を準備する工程と、タッチセンサ層12を準備する工程と、粘着剤層13を準備する工程と、光学フィルム11とタッチセンサ層12とを貼合層を介して貼合する工程と、タッチセンサ層12側の最外面に粘着剤層13を貼合する工程とを含み、タッチセンサ層13を準備する工程は、透光性電極層14を形成する工程を有することができる。透光性電極層14を形成する工程では、透光性電極層14をフォトリソグラフィ法により形成することができる。

0083

[画像表示装置の用途]
本発明に係る画像表示装置は、スマートフォンタブレット等のモバイル機器テレビデジタルフォトフレーム電子看板測定器計器類事務用機器医療機器電算機器等として用いることができる。

0084

以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。例中の「%」および「部」は、特記のない限り、質量%および質量部である。

0085

[表面抵抗]
JIS K 7194に準拠して、表面抵抗計(Resitest−80、ナプソン株式会社)を用いて、タッチセンサ層の透光性電極層の表面抵抗を測定した。

0086

[層の厚み]
接触式膜厚測定装置(株式会社ニコン製「MS−5C」)を用いて測定した。
ただし、偏光子および配向膜については、レーザー顕微鏡オリンパス株式会社製「OLS3000」)を用いて測定した。

0087

[比誘電率]
各実施例及び比較例の第3粘着剤層の比誘電率は、図3に示す電極接触法により測定した。主電極対電極及びガード電極を備える誘電体測定装置(Keysight製16451B誘電体テストフィクスチャ)の主電極と対電極との間に、粘着剤を厚み1mmとなるように積層して測定サンプルを設置し、静電容量Cpを測定した。求めた静電容量Cpから以下の式により粘着剤の100kHzの周波数での比誘電率εrを求めた。




Cp:測定サンプルの静電容量[F]
tm:測定サンプルの平均の厚み[m]
A:主電極の面積[m2]
d:主電極の直径[m]
ε0:真空の誘電率=8.854×10−12[F/m]
周波数、測定環境は下記条件で測定した。
周波数:100kHz
測定環境:室温(23℃)、相対湿度55%

0088

[タッチセンサ層及び有機ELパネル間の静電容量]
タッチセンサ層及び有機ELパネル間の静電容量C[pF]は以下の計算式により求めた。




ε0:真空の誘電率=8.854[pF/m]
εr:粘着剤層の比誘電率
A:粘着剤層の面積[m2]
t:タッチセンサ層及び有機ELパネル間の距離[m]

0089

[応答速度]
応答速度は以下のようにして測定した。実施例及び比較例で得られた積層体600のセパレータ83を剥離した面に、有機EL表示素子(厚み30μm)を貼合し、貼合した有機EL表示素子側の面に、後述する粘着剤層(厚み25μm、8146−1、3M社)を介して支持基材(厚み50μmのポリイミドフィルム)を貼合した。各貼合面にはコロナ処理を施した。
上記サンプルを駆動ボードXT748U(Atmel社))に連結し、応答速度測定用ソフト[Atmel Studio 7(Q touch Analyzer)]のプログラムを実行後、応答速度を測定した。

0090

タッチセンサパターン視認性]
視認性試験は次のようにして行った。視認性試験は、暗室で、LEDバックライト(DSN−1200、UP社製、照度3000Lux)上に、LEDバックライト側に実施例および比較例の積層体がタッチセンサ層側となるように配置し、前面板側から肉眼で観察した。パターン導電層が視認されなかった場合を○と評価し、パターン導電層が視認された場合を×と評価した。

0091

[屈曲性]
各実施例および比較例において得られた積層体について、以下のように屈曲性試験を行った。実施例及び比較例で得られた積層体600のセパレータ83を剥離した面に、ポリイミドフィルム(厚み38μm)を貼合し、貼合したポリイミドフィルム側の面と、粘着剤付支持基材(粘着剤:厚み25μm、支持基材:厚み50μmのポリイミドフィルム)の粘着剤面とを貼合し、積層体700を得た。各貼合面にはコロナ処理を施した。図4に示すように、2つのステージ801、802を備えた屈曲装置(ユアサステム製、面状体無負荷U字伸縮試験:DLDMLH−FS)を準備し、ステージ801、802の上に前面板が上方となるように積層体700を配置した(図4a)。2つのステージ801、802の間の距離(ギャップ)Cは6mm(3R)に設定した。このステージ801、802は、2つのステージの間(ギャップ)Cを中心に揺動可能であり、初期は2つのステージ801、802は同一平面を構成する。2つのステージ801,802を位置P1及び位置P2を回転軸の中心として上方に90度回転させて2つのステージ801、802を閉じ(図4b)、再びステージ801、802を開く動作を1回の屈曲と定義する。この動作を繰り返し、積層体700へ最初にクラックが生じるまでの屈曲回数を数えた。評価の基準は以下の通りである。
〇:10万回以上
×:10万回未満

0092

[コロナ処理]
各層を貼合する際に施したコロナ処理の条件は以下の通りである。
電圧:8.6kV、処理速度=6m/min、Gap=2mm

0093

<粘着剤の準備>
粘着剤1:積水化学工業株式会社より入手製品名:LSP−1
粘着剤2:KNW社より入手、製品名:KBO−651−17117A
粘着剤3:大日本印刷株式会社より入手、製品名:FCS024
粘着剤4:積水化学工業株式会社より入手、製品名:HSV01NP

0094

粘着剤シートの準備>
粘着剤1を、ポリエチレンテレフタレートフィルム(軽セパレータ)の剥離処理面に、ナイフコーターで塗布した。そして、塗布層に対し、90℃で1分間加熱処理温度を制御してして塗布層を形成した。次いで、上記で得られた軽セパレータ上の塗布層と、ポリエチレンテレフタレートフィルム(軽セパレータ)とを、当該セパレータの剥離処理面が塗布層に接触するように貼合し、23℃、50%RHの条件下で7日間養生することにより、粘着剤1からなる厚み5μmの粘着剤層を有する粘着剤シート、すなわち、軽セパレータ/粘着剤層(厚み5μm)/重セパレータの構成からなる粘着剤シートを作製した。粘着剤層の厚み及び比誘電率を、上述の方法に従って測定した。結果を表1に示す。

0095

表1に示す粘着剤を用いて表1に示す厚みを有する粘着剤層をそれぞれ形成したこと以外は上述の粘着剤シートの準備と同様にして粘着剤シートを作製した。

0096

<粘着剤シートa及びbの準備>
質量基準で、84部の2−エチルヘキシルアクリレート、15部のイソボルニルアクリレート、1部のヒドロキシプロピルアクリレート、および重合開始剤として0.02部の1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンを混合した。混合液に紫外線を照射して、モノマーを重合させた。
その後、重合開始剤として0.4部の1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、0.3部のラウリルアクリレート、0.05部のポリエチレングリコール(200)ジアクリレート、0.05部の(3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシランを上記混合液に添加し、粘着剤組成物aを調製した。
粘着剤組成物aを用いて粘着剤層厚み25μmとしたこと以外は上述の粘着剤シート1の準備と同様にして軽セパレータ/粘着剤層a(厚み25μm)/重セパレータの構成からなる粘着剤シートaを作製した。
同様に粘着剤組成物aを用いて粘着剤層厚みを5μmとして軽セパレータ/粘着剤層b(厚み5μm)/重セパレータの構成からなる粘着剤シートbを作製した。

0097

<前面板Aの準備>
ポリイミド樹脂フィルム(厚み50μm)の両面に、末端多官能アクリル基を有するデンドリマー化合物を含む組成物を用いてハードコート層(厚み10μm)を形成した前面板A(合計厚み70μm)を用意した。

0098

<積層体Aの準備>
前面板Aの両面に剥離フィルムを貼り合わせ、剥離フィルム/前面板A(厚み70μm)/剥離フィルムの構成からなる前面板Aを含む積層体Aを作製した。

0099

<円偏光板の準備>
光配向膜形成用組成物
下記成分を混合し、得られた混合物を80℃で1時間攪拌することにより、光配向膜形成用組成物(1)を得た。下記式で示される光配向性材料は、特開2013−33248号公報記載の方法で合成した。
光配向性材料(5部):




溶剤(95部):シクロペンタノン

0100

偏光子形成用組成物
重合性液晶化合物は、式(1−6)で表される重合性液晶化合物[以下、化合物(1−6)ともいう]と式(1−7)で表される重合性液晶化合物[以下、化合物(1−7)ともいう]とを用いた。

0101

化合物(1−6)及び化合物(1−7)は、Lub et al.Recl.Trav.Chim.Pays−Bas、115、321−328(1996)記載の方法により合成した。

0102

二色性色素には、下記式(2−1a)、(2−1b)、(2−3a)で示される特開2013−101328号公報の実施例に記載のアゾ色素を用いた。

0103

偏光子形成用組成物は、化合物(1−6)75部、化合物(1−7)25部、二色性染料としての上記式(2−1a)、(2−1b)、(2−3a)で示されるアゾ色素各2.5部、重合開始剤としての2−ジメチルアミノ−2−ベンジル−1−(4−モルホリノフェニルブタン−1−オン(Irgacure369、BASFジャパン社製)6質量部、及びレベリング剤としてのポリアクリレート化合物(BYK−361N、BYK−Chemie社製)1.2部を、溶剤のトルエン400部に混合し、得られた混合物を80℃で1時間攪拌することにより偏光子形成用組成物を調製した。

0104

[直線偏光層]
基材層(TAC)の上に、配向膜形成用組成物バーコート法により塗布した。塗膜を80℃で1分間乾燥した。次いで上記UV照射装置及びワイヤーグリッドを用いて、塗膜に偏光UVを照射し、塗膜に配向性能を付与した。露光量は100mJ/cm2(365nm基準)であった。ワイヤーグリッドは、UIS−27132##(ウシ電機株式会社製)を用いた。このようにして、配向膜を形成した。配向膜の厚みは100nmであった。

0105

形成した配向膜上に、偏光子形成用組成物をバーコート法により塗布した。塗膜を100℃で2分間加熱乾燥した後、室温まで冷却した。上記UV照射装置を用いて、積算光量1200mJ/cm2(365nm基準)で紫外線を、塗膜に照射することにより、偏光子を形成した。得られた偏光子の厚みは3μmであった。偏光子上に、ポリビニルアルコールと水とを含む組成物を、乾燥後の厚みが0.5μmとなるように塗工し、温度80℃で3分間乾燥して保護層を形成した。このようにして、基材層/配向膜/偏光子/保護層をこの順に備える直線偏光層を作製した。

0106

[位相差層1]
下記構造の光配向性材料5部(重量平均分子量:30,000)とシクロペンタノン95部とを混合し、得られた混合物を80℃で1時間攪拌することにより、水平配向膜形成用組成物を得た。

0107

以下に示す重合性液晶化合物A、及び重合性液晶化合物Bを90:10の質量比で混合した混合物100部に対して、レベリング剤(F−556;DIC株式会社製)を1.0部、及び重合開始剤である2−ジメチルアミノ−2−ベンジル−1−(4−モルホリノフェニル)ブタン−1−オン(「イルガキュア369(Irg369)」、BASFジャパン株式会社製)を6部添加した。

0108

さらに、固形分濃度が13%となるようにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を添加し、80℃で1時間攪拌することにより、位相差層形成用組成物(1)を得た。

0109

重合性液晶化合物Aは、特開2010−31223号公報に記載された方法で製造した。また、重合性液晶化合物Bは、特開2009−173893号公報に記載された方法に準じて製造した。以下にそれぞれの分子構造を示す。

0110

(重合性液晶化合物A)

0111

(重合性液晶化合物B)

0112

厚み38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)基材フィルムを、コロナ処理装置(AGF−B10、日電機株式会社製)を用いて出力0.3kW、処理速度3m/分の条件で1回コロナ処理した。コロナ処理を施した基材の表面に、水平配向膜形成用組成物をバーコーターにより塗布した。塗布膜を80℃で1分間乾燥し、偏光UV照射装置(SPOT CURE SP−7;ウシオ電機株式会社製)を用いて、100mJ/cm2の積算光量で偏光UV露光を実施した。得られた水平配向膜の厚みをレーザー顕微鏡(LEXT、オリンパス株式会社製)で測定したところ、100nmであった。

0113

続いて、室温25℃、湿度30%RH環境下において、位相差層形成用組成物(1)を孔径0.2μmのPTFE製メンブレンフィルタアドバンテック東洋(株)製、品番;T300A025A)に通し、25℃に保温した配向膜付き基材フィルム上にバーコーターを用いて塗布した。塗膜を120℃で1分間乾燥した後、高圧水銀ランプユニキュアVB—15201BY−A、ウシオ電機株式会社製)を用いて、紫外線を照射(窒素雰囲気下、波長:365nm、波長365nmにおける積算光量:1000mJ/cm2)することにより光学フィルムを作成した。得られた塗膜の厚みをレーザー顕微鏡(LEXT、オリンパス株式会社製)で測定したところ2μmであった。

0114

このようにして、重合性液晶化合物が硬化した層(λ/4層)、水平配向膜及び基材フィルムがこの順に積層された積層体(位相差層1)を得た。位相差層1は、逆波長分散性を示した。

0115

[位相差層2]
垂直配向膜形成用組成物として、2−フェノキシエチルアクリレートと、テトラヒドロフルフリルアクリレートと、ジペンタエリスリトールトリアクリレートと、ビス(2−ビニルオキシエチルエーテルとを1:1:4:5の割合で混合し、重合開始剤としてLUCIRINTPOを4%の割合で添加した混合物を用いた。

0116

位相差層形成用組成物(2)は、光重合性ネマチック液晶化合物メルク社製,RMM28B)と溶媒とを、固形分が1〜1.5gとなるように調製して作製した。溶媒は、メチルエチルケトン(MEK)と、メチルイソブチルケトンMIBK)と、シクロヘキサノン(CHN)とを、質量比(MEK:MIBK:CHN)で35:30:35の割合で混合させた混合溶媒を用いた。

0117

厚み38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを基材フィルムとして準備した。基材フィルムの片面に垂直配向膜形成用組成物を膜厚3μmになるように塗布し、200mJ/cm2の紫外線を照射して、垂直配向膜を作製した。

0118

垂直配向層上に、位相差層形成用組成物(2)を、ダイコーティングにより塗工した。塗工量は4〜5g(wet)であった。乾燥温度を75℃、乾燥時間を120秒間として、塗膜を乾燥させた。その後、塗膜に紫外線(UV)照射して、重合性液晶化合物を重合させた。

0119

このようにして、重合性液晶化合物が硬化した層(ポジティブC層)、垂直配向膜、及び基材フィルムがこの順に積層された積層体(位相差層2)を得た。重合性液晶化合物が硬化した層と配向膜との合計の厚みは4μmであった。

0120

[円偏光板]
直線偏光層の保護層側の面と、粘着剤シートbの軽セパレータを剥離した面とにコロナ処理を施した後、両者を貼り合わせた。次いで粘着剤シートbの重セパレータを剥離し、露出した粘着剤層bと位相差層1の基材フィルムを剥離した面とにコロナ処理を施した。その後、直線偏光層(偏光子)の吸収軸とλ/4層の遅延軸とのなす角度が45°となるように貼り合せた。
粘着剤シートbの軽セパレータを剥離した面にコロナ処理を施した後、位相差層1と粘着剤層bとを貼り合せた。
粘着剤シートbから重セパレータを剥離し、露出した粘着剤層bと位相差層2のポジティブC層側の面とを貼り合せた後、ポジティブC層の基材フィルムを剥がした。このようにして得られた円偏光板は、直線偏光層/粘着剤層b/(λ/4層)/粘着剤層b/ポジティブC層からなる構成を有した。

0121

<積層体Dの準備>
得られた円偏光板の両面に剥離フィルムを貼り合わせ、剥離フィルム/円偏光板/剥離フィルムの構成からなる円偏光板を含む積層体Dを作製した。

0122

PETフィルム付タッチセンサ層E1の準備>
まずアクリル系樹脂をガラス板にコーティングして分離層を形成した。次いで分離層上に第1透光性電極層、配線(銅パターン)、第1絶縁層、第2透光性電極層、第2絶縁層をこの順に形成し、タッチセンサ積層体を作製した。

0123

第1透光性電極層、第2透光性電極層及び配線はそれぞれ、スパッタリング法により透光性電極膜又は金属膜を形成し、次いで透光性電極膜又は金属膜上にフォトリソグラフィ法(フォトレジスト塗布工程、露光工程、現像工程)によりフォトレジスト膜パターンを形成し、エッチング法により透光性電極膜又は金属膜をパターン化した後、フォトレジスト膜パターンを剥離することにより形成した。透光性電極膜は、酸素流量0sccmにて、ITO膜(厚み450Å)、APC膜(厚み110Å)、ITO膜(厚み450Å)の順にスパッタリング法により蒸着した。

0124

図5を用いてタッチセンサ層の透光性電極層パターン及び層構成を説明する。図5(A)に示すタッチセンサ層上面図のように、第1透光性電極層91は、透光性電極膜のパターン化においてダイヤモンドパターン処理とし、第2透光性電極層92は、第1透光性電極層91のダイヤモンドパターン同士を繋ぐブリッジ状パターンとした。ダイヤモンドパターン間距離aは10μmであり、ブリッジ長さbは380μm、ブリッジ幅cは50μmであった。図5(A)のA−A’線に沿うタッチセンサ層断面図[図5(B)]のように、分離層96上に第1透明導電層91、配線93、第1絶縁層94、第2透光性電極層92、第2絶縁層95をこの順に形成した。1つのダイヤモンドパターンの寸法は4.3mm×4.2mmであった。

0125

第1絶縁層及び第2絶縁層は、フォトリソグラフィ法(絶縁層形成用組成物塗布工程、露光工程、現像工程及び熱硬化工程)によりパターン化した。
第2絶縁層側の表面に粘着剤付PETフィルム(厚み52μm)を貼合し、PETフィルムごとタッチセンサ積層体をガラス板から剥離し、PETフィルム付タッチセンサ層Eを得た。

0126

タッチセンサ層の透光性電極層の表面抵抗は、表面抵抗は第1透光性電極層用の透光性電極膜をスパッタリングした後、パターン化する前に測定した。結果を表1に示す。

0127

<PETフィルム付タッチセンサ層E2の準備>
透光性電極膜を、酸素流量0sccmにて、ITO膜(厚み400Å)、APC膜(厚み100Å)、ITO膜(厚み400Å)の順にスパッタリング法により蒸着したこと以外は、<タッチセンサ層E1の準備>と同様にして、PETフィルム付タッチセンサ層E2を得た。

0128

<PETフィルム付タッチセンサ層E3の準備>
透光性電極膜を、酸素流量0sccmにて、ITO膜(厚み1250Å)をスパッタリング法により蒸着したこと以外は、<PETフィルム付タッチセンサ層E1の準備>と同様にして、PETフィルム付タッチセンサ層E3を得た。

0129

<PETフィルム付タッチセンサ層E4の準備>
透光性電極膜を、酸素流量30sccmにて、ITO膜(厚み420Å)をスパッタリング法により蒸着したこと以外は、<PETフィルム付タッチセンサ層E1の準備>と同様にして、PETフィルム付タッチセンサ層E4を得た。

0130

<PETフィルム付タッチセンサ層E5の準備>
透光性電極膜を、酸素流量0sccmにて、ITO膜(厚み420Å)をスパッタリング法により蒸着したこと以外は、<PETフィルム付タッチセンサ層E1の準備>と同様にして、PETフィルム付タッチセンサ層E5を得た。

0131

<PETフィルム付タッチセンサ層F1の準備>
上述の<PETフィルム付タッチセンサ層E3の準備>においてPETフィルムごとタッチセンサ積層体をガラス板から剥離した後、この剥離した面に接着剤層(光硬化性接着剤)を介して基材層(COPフィルム、厚み13μm)を分離層に接するように接着し、PETフィルム付タッチセンサ層F1を得た。

0132

<PETフィルム付タッチセンサ層F2の準備>
上述の<PETフィルム付タッチセンサ層E3の準備>においてPETフィルムごとタッチセンサ積層体をガラス板から剥離した後、この剥離した面に接着剤層(光硬化性接着剤)を介して基材層(COPフィルム、厚み23μm)を分離層に接するように接着し、PETフィルム付タッチセンサ層F2を得た。

0133

<実施例1>
図6を参照しながら実施例1の積層体の作製手順について以下に説明する。

0134

剥離フィルム31、前面板A32及び剥離フィルム33からなる積層体A30と、軽セパレータ41、粘着剤層aからなる第1貼合層42及び重セパレータ43からなる粘着剤シートa40とを準備した。積層体A30の一方の面から剥離フィルム33を剥離した面と、粘着剤シートa40の軽セパレータ41を剥離した面とにコロナ処理を施し、貼り合わせて、剥離フィルム31、前面板A32、粘着剤層aからなる第1貼合層42及び重セパレータ43をこの順に有する積層体100を得た(図6a)。

0135

剥離フィルム51、円偏光板52及び剥離フィルム53からなる積層体D50を準備した。積層体100から重セパレータ43を剥離した面と、積層体D50から剥離フィルム51を剥離した面とにコロナ処理を施した後、貼り合わせて、剥離フィルム31、前面板A32、第1貼合層42、円偏光板52及び剥離フィルム53をこの順に有する積層体200を得た(図6b)。

0136

軽セパレータ61、粘着剤層aからなる第2貼合層62及び重セパレータ63からなる粘着剤シートa60を準備した。積層体200から、剥離フィルム53を剥離した面と、粘着剤シートa60から軽セパレータ61を剥離した面とにコロナ処理を施した後、貼り合わせて、剥離フィルム31、前面板A32、第1粘着剤層42、円偏光板52、粘着剤層aからなる第2貼合層62及び重セパレータ63をこの順に有する積層体300を得た(図6c)。

0137

PETフィルム付タッチセンサ層70として上述のPETフィルム付タッチセンサ層E1を準備し、PETフィルム付タッチセンサ層70から粘着剤付PETフィルム71を剥離した。積層体300から重セパレータ63を剥離した面にコロナ処理を施し、その面と、タッチセンサ層72とを貼り合わせて、剥離フィルム31、前面板A32、第1貼合層42、円偏光板52、第2貼合層62、及びタッチセンサ層72をこの順に有する積層体400を得た(図6d)。次いで積層体400から剥離フィルム31を剥離して、前面板A32、第1貼合層42、円偏光板52、第2貼合層62及びタッチセンサ層72をこの順に有する積層体500を得た(図6d)。

0138

軽セパレータ81、粘着剤層1からなる粘着剤層82、重セパレータ83からなる粘着剤シート80を準備した。粘着剤シート80から軽セパレータ81を剥離した面にコロナ処理を施した後、積層体500のタッチセンサ層72と貼り合わせて、前面板A32、第1貼合層42、円偏光板52、第2貼合層62及びタッチセンサ層72、粘着剤層82及び重セパレータ83をこの順に有する積層体600を得た(図6e)。結果を表1に示す。タッチセンサパターンの視認性は〇であった。

0139

<実施例2〜10、比較例1〜3>
実施例1において粘着剤層82を構成する粘着剤1を表1に示す粘着剤層を構成する粘着剤に変更したこと、及び/又はタッチセンサ層72を表1に示すタッチセンサ層に変更したこと以外は、実施例1と同様にして積層体を作製した。タッチセンサパターンの視認性は、いずれも〇であった。

実施例

0140

0141

10,20,100,200,300,400,500,600,700積層体、11光学フィルム、12タッチセンサ層、13粘着剤層、14透光性電極層、21前面板、22 第1貼合層、23 第2貼合層、24有機EL表示素子、30 積層体A、31,33,51,53剥離フィルム、32 前面板A、40,60粘着剤シートa、41,61,81 軽セパレータ、42 第1貼合層、43,63,83 重セパレータ、50 積層体D、52円偏光板、62 第2貼合層、70PETフィルム付タッチセンサ層、71粘着剤付PETフィルム、72 タッチセンサ層、80 粘着剤シート、82 粘着剤層、91 第1透光性電極層、92 第2透光性電極層、93配線、94 第1絶縁層、95 第2絶縁層、96分離層。

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