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技術 可搬式洗髪器

出願人 有限会社化粧屋
発明者 加藤浩一
出願日 2020年2月10日 (1年0ヶ月経過) 出願番号 2020-020748
公開日 2020年10月22日 (4ヶ月経過) 公開番号 2020-171678
状態 未査定
技術分野 洗髪・乾燥
主要キーワード 給水ヘッド 連結支持体 展開態様 枠状構造 入力設備 支持枠部材 支持範囲 取付保持
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年10月22日)のものです。
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図面 (8)

課題

非力な者でも容易に携帯して移動することができるとともに、任意の場所で容易に理美容サービスを行うことができる可搬式洗髪器を提供する。

解決手段

可搬式洗髪器10は、台車部11A及び着座部11Bを備えた車いす構成体11と、着座部における着座者の頭部に対応する上部位置に着脱可能に構成される洗髪用ボウル12と、車いす構成体において台車部の背後に連結され、車いす構成体とともに移動可能に構成された連結台車部13と、連結台車部に搭載可能に構成された給水タンク14と、給水タンクから前記洗髪用ボウル内に向けて給水可能に構成される給水手段16と、給水タンクと同時に連結台車部に搭載可能に構成された排水タンク15と、洗髪用ボウル内から排水タンクに向けて排水可能に構成される排水手段17とを具備する。

概要

背景

従来から、在宅介護に対応するために自宅訪問して要介護者に対する理美容サービスを行ったり、病院介護施設などで患者や要介護者等に対して理美容サービスを行なったりする場合がある。このような場合には、理美容サービスを行う者が患者や要介護者の居る場所に出向く必要があるため、上記場所に理美容サービスのための器具洗髪器などを搬送しなければならない。

このような搬送に好適な可搬式洗髪器としては、例えば、本願発明者が先に発明した以下の特許文献1に記載のものが知られている。また、可搬式洗髪器としては、台車上に洗髪用ボウルを移動可能に取り付けた以下の特許文献2に記載のものなどが知られている。さらに、車いすを使用した人に洗髪を行うためのものとしては、以下の特許文献3や4に記載されたものもある。

概要

非力な者でも容易に携帯して移動することができるとともに、任意の場所で容易に理美容サービスを行うことができる可搬式洗髪器を提供する。可搬式洗髪器10は、台車部11A及び着座部11Bを備えた車いす構成体11と、着座部における着座者の頭部に対応する上部位置に着脱可能に構成される洗髪用ボウル12と、車いす構成体において台車部の背後に連結され、車いす構成体とともに移動可能に構成された連結台車部13と、連結台車部に搭載可能に構成された給水タンク14と、給水タンクから前記洗髪用ボウル内に向けて給水可能に構成される給水手段16と、給水タンクと同時に連結台車部に搭載可能に構成された排水タンク15と、洗髪用ボウル内から排水タンクに向けて排水可能に構成される排水手段17とを具備する。

目的

本発明は上記問題を解決するものであり、その課題は、非力な者でも容易に携帯して移動することができるとともに、任意の場所で容易に理美容サービスを行うことができる可搬式洗髪器を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

車輪を備えた台車部及び該台車部上に形成された着座部を備えた車いす構成体と、前記着座部における着座者の頭部に対応する上部位置に着脱可能に構成される洗髪用ボウルと、前記車いす構成体において前記台車部の背後に連結され、前記車いす構成体とともに移動可能に構成された連結台車部と、前記連結台車部に搭載可能に構成された給水タンクと、前記給水タンクから前記洗髪用ボウル内に向けて給水可能に構成される給水手段と、前記給水タンクと同時に前記連結台車部に搭載可能に構成された排水タンクと、前記洗髪用ボウル内から前記排水タンクに向けて排水可能に構成される排水手段と、を具備する可搬式洗髪器

請求項2

前記車いす構成体における前記着座部の背後位置に設けられ、前記洗髪用ボウルを搭載可能に構成されたボウル搭載部をさらに具備する、請求項1に記載の可搬式洗髪器。

請求項3

前記着座部は、後方リクライニング可能に構成され、前記洗髪用ボウルは、前記上部位置に装着された場合に前記着座部の後方へのリクライニング時において水受け可能な姿勢となるように構成される、請求項1又は2に記載の可搬式洗髪器。

請求項4

前記排水手段は、前記洗髪用ボウルのボウル底面に形成された排水口に接続された排水用可性管を備え、前記排水用可撓性管の先端部は、前記排水タンクに接続可能に構成され、前記洗髪用ボウルは、前記排水用可撓性管の前記先端部を保持可能な管保持手段をさらに備える、請求項1−3のいずれか一項に記載の可搬式洗髪器。

請求項5

前記連結台車部は、前記台車部に対して車軸方向に平行な軸線周りに回転可能に連結される、請求項1−4のいずれか一項に記載の可搬式洗髪器。

請求項6

前記連結台車部は、前記給水タンク及び前記排水タンクを搭載可能な状態で前記台車部とともに移動可能に構成される展開態様と、前記台車部の後方から前記着座部の背後に向けて持ち上げられた状態で保持された格納態様とを切替可能に構成される、請求項1−5の何れか一項に記載の可搬式洗髪器。

請求項7

車輪を備えた台車部及び該台車部上に形成された着座部を備えた車いす構成体と、前記着座部における着座者の頭部に対応する上部位置に着脱可能に構成される洗髪用ボウルと、前記車いす構成体において前記台車部の背後に連結され、前記車いす構成体とともに移動可能に構成された連結台車部と、を具備し、前記連結台車部は、前記台車部の後部に接続され、前記台車部の背後へ突出した支持範囲を構成する連結支持体を有する、可搬式洗髪器。

請求項8

前記連結支持体は、前記支持範囲を拡大して物品を搭載可能な状態で前記台車部とともに移動可能に構成される展開態様と、前記支持範囲を縮小した格納態様とを切替可能に構成される、請求項7に記載の可搬式洗髪器。

請求項9

前記連結支持体は、前記展開態様では、後方へスライドすることにより前記支持範囲が後方へ拡大され、前記格納態様では、前方へスライドすることにより前記支持範囲が前方へ縮小される、請求項8に記載の可搬式洗髪器。

請求項10

前記連結支持体は、前記台車部に対して着脱可能に構成される、請求項7〜9のいずれか一項に記載の可搬式洗髪器。

請求項11

前記着座部は、後方へリクライニング可能に構成され、前記洗髪用ボウルを前記着座部に対して取り付ける取付機構を有し、前記取付機構は、前記洗髪用ボウルの位置及び姿勢を変更可能かつ位置決め可能に構成する、請求項7〜10のいずれか一項に記載の可搬式洗髪器。

技術分野

0001

本発明は可搬式洗髪器に関する。

背景技術

0002

従来から、在宅介護に対応するために自宅訪問して要介護者に対する理美容サービスを行ったり、病院介護施設などで患者や要介護者等に対して理美容サービスを行なったりする場合がある。このような場合には、理美容サービスを行う者が患者や要介護者の居る場所に出向く必要があるため、上記場所に理美容サービスのための器具洗髪器などを搬送しなければならない。

0003

このような搬送に好適な可搬式洗髪器としては、例えば、本願発明者が先に発明した以下の特許文献1に記載のものが知られている。また、可搬式洗髪器としては、台車上に洗髪用ボウルを移動可能に取り付けた以下の特許文献2に記載のものなどが知られている。さらに、車いすを使用した人に洗髪を行うためのものとしては、以下の特許文献3や4に記載されたものもある。

先行技術

0004

特許第4880515号公報
特許第4237356号公報
特許第3513480号公報
特開2006−334211号公報

発明が解決しようとする課題

0005

病院や介護施設などで使用されるものとしては、大型の入力設備などがあるが、これらは購入費が高く、維持コストも必要になるため、気軽に導入することが難しいという問題がある。一方、上述のように車いすを利用するようにした比較的簡易な洗髪器では、費用面で有利であるだけではく、髪のカットなどを行った後にそのまま引き続いて用いることができるという利点がある。

0006

しかしながら、上記の比較的簡易な洗髪器においても、車いすとは別体の或る程度の大きさを備えた洗髪器本体を搬送する必要があるので、小柄女性などの非力な者が携帯して移動することは困難であり、また、洗髪器本体を傍らに配置する必要があることから、狭い病室などで理美容サービスを行うことが難しいという問題がある。

0007

本発明は上記問題を解決するものであり、その課題は、非力な者でも容易に携帯して移動することができるとともに、任意の場所で容易に理美容サービスを行うことができる可搬式洗髪器を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決するために、本発明の可搬式洗髪器は、車輪を備えた台車部及び該台車部上に形成された着座部を備えた車いす構成体と、前記着座部における着座者の頭部に対応する上部位置に着脱可能に構成される洗髪用ボウルと、前記車いす構成体において前記台車部の背後に連結され、前記車いす構成体とともに移動可能に構成された連結台車部と、前記連結台車部に搭載可能に構成された給水タンクと、前記給水タンクから前記洗髪用ボウル内に向けて給水可能に構成される給水手段と、前記給水タンクと同時に前記連結台車部に搭載可能に構成された排水タンクと、前記洗髪用ボウル内から前記排水タンクに向けて排水可能に構成される排水手段と、を具備する。ここで、前記車いす構成体における前記着座部の背後位置に設けられ、前記洗髪用ボウルを搭載可能に構成されたボウル搭載部をさらに具備することが好ましい。

0009

本発明によれば、洗髪用ボウルを搭載し、連結台車部に給水タンク及び排水タンクを搭載した状態で、車いす構成体の台車部を用いて通常と同様に移動可能に構成できる。また、洗髪用ボウルを着座部の上部位置に装着した状態で、連結台車部に搭載された給水タンクから給水手段により給水しつつ、排水手段により排水タンクへ排水することにより、車いす構成体に着座した者の洗髪を行うことができる。このように、本実施形態では、理美容サービスに必要な用具を搭載しつつ、容易に移動することができるとともに、車いす構成体に着座した状態で洗髪可能となるので、任意の場所で支障なく洗髪することができる。特に、着座部の背後に設けたボウル搭載部に洗髪用ボウルを搭載可能に構成すれば、車いす構造体の機能を何ら損なわずに移動可能になる。

0010

本発明において、前記着座部は、後方リクライニング可能に構成され、前記洗髪用ボウルは、前記上部位置に装着された場合に前記着座部の後方へのリクライニング時において水受け可能な姿勢となるように構成されることが好ましい。これによれば、着座部を後方へリクライニングさせると、洗髪用ボウルを水受け可能な水平姿勢に構成できるので、着座者を後方へリクライニングさせるだけで容易に洗髪することができる。

0011

本発明において、前記排水手段は、前記洗用髪ボウルのボウル底面に形成された排水口に接続された排水用可性管を備え、前記排水用可撓性管の先端部は、前記排水タンクに接続可能に構成され、前記洗髪用ボウルは、前記排水用可撓性管の前記先端部を保持可能な管保持手段をさらに備えることが好ましい。これによれば、洗髪用ボウルの排水口に接続された排水用可撓性管の先端部を管保持手段により洗髪用ボウルに保持することができるので、排水用可撓性管を排水タンクから分離し、洗髪用ボウルに一時的に保持した状態とすることができるため、洗髪用ボウルの着脱作業時や排水タンクの交換時等において排水用可撓性管の取り扱いを容易化できる。

0012

本発明において、前記連結台車部は、前記台車部に対して車軸方向に平行な軸線周りに回転可能に連結されることが好ましい。これによれば、車いす構造体の移動特性に影響を与えずにタンク類を搬送することができる。また、前記連結台車部は、前記給水タンク及び前記排水タンクを搭載可能な状態で前記台車部とともに移動可能に構成される展開態様と、前記台車部の後方から前記着座部の背後に向けて持ち上げられた状態で保持された格納態様とを切替可能に構成されることが好ましい。これによれば、洗髪用ボウル並びに給水タンク及び排水タンクを取り外すとともに、連結台車部を格納態様とすることにより、車いす構成体を通常の車いすとして用いることも可能になる。

0013

なお、前記台車部には、電動モータなどの前記車輪を駆動する駆動源が設けられることが好ましい。また、この駆動源若しくは別の駆動源により、前記着座部のリクライニング動作が可能となるように構成されることが望ましい。

0014

本発明において、前記着座部の前記背後位置には、前記ボウル搭載部とともに、前記給水手段を構成する給水用可撓性管及びこれに接続された給水ヘッドを保持する給水手段保持部、はさみやドライヤー等の理美容サービス用具を保持する用具保持部をさらに設けることが好ましい。

0015

次に、本発明の可搬式洗髪器は、車輪を備えた台車部及び該台車部上に形成された着座部を備えた車いす構成体と、前記着座部における着座者の頭部に対応する上部位置に着脱可能に構成される洗髪用ボウルと、前記車いす構成体において前記台車部の背後に連結され、前記車いす構成体とともに移動可能に構成された連結台車部と、を具備し、前記連結台車部は、前記台車部の後部に接続され、前記台車部の背後へ突出した支持範囲を構成する連結支持体を有する可搬式洗髪器である。

0016

本発明において、前記連結支持体は、前記支持範囲を拡大して物品を搭載可能な状態で前記台車部とともに移動可能に構成される展開態様と、前記支持範囲を縮小した格納態様とを切替可能に構成されることが好ましい。この場合において、前記連結支持体は、前記展開態様では、後方へスライドすることにより前記支持範囲が後方へ拡大され、前記格納態様では、前方へスライドすることにより前記支持範囲が前方へ縮小されることが望ましい。また、前記連結支持体は、前記台車部に対して着脱可能に構成されることが好ましい。

0017

本発明において、前記着座部は、後方へリクライニング可能に構成され、前記洗髪用ボウルを前記着座部に対して取り付ける取付機構を有し、前記取付機構は、前記洗髪用ボウルの位置及び姿勢を変更可能かつ位置決め可能に構成することが好ましい。例えば、前記取付機構は、前記着座部に形成された着座背部に沿った方向と、該方向に対して前後方向へ交差する方向とにそれぞれ移動可能かつ位置決め可能に構成されるとともに、前記上部位置において上下方向に首振り可能かつ位置決め可能に構成されることが望ましい。ここで、前記着座部は、少なくとも前記着座背部が後方へリクライニング可能かつ位置決め可能に構成されることが望ましい。

発明の効果

0018

この発明によれば、非力な者でも容易に携帯して移動することができるとともに、任意の場所で容易に理美容サービスを行うことができる可搬式洗髪器を提供することができる。

図面の簡単な説明

0019

本発明に係る可搬式洗髪器の第1実施形態の車いす構成体の側面図である。
同車いす構成体の正面図である。
同車いす構成体の背面図である。
上記実施形態の着座部の背後位置に洗髪用ボウルを搭載し、連結台車部上に給水タンク及び排水タンクを搭載した様子を示す側面図である。
図4の背面図である。
上部位置に洗髪用ボウルを装着し、着座部をリクライニングすることにより、洗髪可能な状態とした様子を示す側面図である。
本発明に係る可搬式洗髪器の第2実施形態の構造を示す側面図(a)及び台車下部の支持構造を示す平面図(b)である。

実施例

0020

次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。最初に、図1図5を参照して、本発明に係る第1実施形態の可搬式洗髪器10の全体構成について説明する。ここで、図1図3は、実施形態から洗髪用ボウル12と給水タンク14及び排水タンク15を給水手段16及び排水手段17とともに取り外した様子(すなわち、車いす構成体11と連結台車部13のみ)を示し、図4及び図5は、車いす構成体11と連結台車部13に対して、洗髪用ボウル12と給水タンク14及び排水タンク15を給水手段16及び排水手段17とともに搭載した様子を示す。

0021

この可搬式洗髪器10において、車いす構成体11は、台車部11Aと、この台車部11A上に搭載された着座部11Bとを備える。台車部11Aは、台車フレーム111に左右一対主車輪112aと、左右一対の補助車輪112bとを備えた構成を有する。図示例の場合、台車部11Aは制御部113を有し、この制御部113により制御される電動モータなどの駆動源113aを内蔵する。この駆動源113aによって上記主車輪112aが駆動され、これによって車いす構成体11を前後に駆動することができる。なお、台車部11Aの制御部113は、操作部11Cに対する操作に応じて、駆動源113aを制御し、一対の主車輪112aの駆動量や回転方向を個々に設定することにより、車いす構成体11を前後左右のいずれの方向にも移動可能となるように構成している。また、この制御部113には、電力等のエネルギーを外部から受け入れるための入力コンセント114と、電力等のエネルギーを外部へ供給するための出力コンセント115とが設けられる。ここで、出力コンセント115は、入力コンセント114が外部電源に接続されたときに、ドライヤー3やポンプスイッチ4などに電力を供給できるように構成される。

0022

なお、フレーム111には、サスペンション111aが接続される。また、フレーム111の後部の上面には、後述する洗髪用ボウル12を搭載するための広幅コ字状の支持枠111bが取り付けられている。図示例では、支持枠111bは、後方に向けて斜め上方へ突出する枠状構造を備える。この支持枠111bは、着座部11Bの背後位置においてボウル搭載部を構成する。

0023

着座部11Bは着座底部116と着座背部117とを備え、着座底部116と着座背部117との間に接続されたアーム支持部118をさらに備える。着座底部116に対して着座背部117はリクライニング機構119により後方へリクライニング可能に構成される。リクライニング機構119は上記制御部113により制御されることにより、操作部11Cの操作に応じて着座底部116のフレーム116aに対して着座背部117のフレーム117aの角度を調整し、着座背部117のリクライニング度(傾斜角度)を設定する。ここで、リクライニング機構119は、上記駆動源113aにより作動するように構成してもよく、上記駆動源113aとは別の電動モータ等の駆動源により作動するように構成してもよい。

0024

着座背部117の背後位置には、フレーム117aに取り付けられた支持枠117b、117c、117d、117iが形成される。これらの支持枠117b〜117dには、ドライヤー3、ポンプスイッチ4などの機器が一時的に保持可能、或いは、取付固定可能に構成される。また、支持枠117iは、後述する給水ヘッド163が取付可能に構成される。さらに、フレーム117aには、介護者等が把持するための左右一対のハンドル軸117eが後方へ突出するように形成される。また、着座背部117の上部位置には、頭部を背後から支持するためのヘッドレスト117gが着脱可能に取り付けられる。例えば、着座背部117の上部位置に露出する一対の取付孔部117fが設けられ、これらの取付孔部117fにヘッドレスト117gの下部から突出するように形成される一対の取付軸117hが挿入されることで、ヘッドレスト117gが着座背部117の上部位置に固定される。

0025

車いす構成体11の後部下方には、主車輪112aと連結された車軸部111cが設けられ、この車軸部111cに、車軸方向に平行な姿勢となるように連結軸111dが取り付けられている。なお、後部支持車輪111eは、車いす構成体11が後方へ傾斜したときに床面に当接することで車いす構成体11を倒れないように後方から支持するものである。連結軸111dには、図2に示すように、連結部材131が回転自在に取り付けられ、この連結部材131を介して連結台車底板132及びこの連結台車底板132の後方を取り巻くことで後述する給水タンク14及び排水タンク15を保持する保持枠133が連結される。連結部材131、連結台車底板132及び保持枠133は、連結台車部13を構成する。連結台車底板132の後端部下側には、後部支持車輪134が取り付けられ、これにより、連結台車部13は台車部11とともに移動可能となるように構成される。さらに、連結台車部13は、車いす構成体11に対して水平方向に伸びる軸線周りに回動自在に連結される。

0026

連結台車部13(連結部材131、連結台車底板132及び保持枠133)は、図1二点鎖線で示すように、上記連結軸111dを中心に図示上方(着座背部117の背後)に向けて回動させることにより、コンパクトに格納することができる。ここで、図示しないが、連結台車部13を格納した際に台車部11Aのフレーム111や、着座部11Bのフレーム116a,117aに保持できるようにすることで、連結台車部13の上記格納態様を維持することができる。

0027

図4及び図5は、本実施形態において、車いす構成体11の着座部11Bの背後位置に洗髪用ボウル12を搭載し、また、上記連結台車部13に給水タンク14及び排水タンク15を、給水手段16及び排水手段17とともに搭載した様子を示す。洗髪用ボウル12は、全体として内部に水受け可能な皿状に構成された水受け部121を備える。この水受け部121は、図示下端に、首部を受け入れるための凹状の外縁部121aを備える(図5参照)。水受け部121の底部には排水口122が形成され、この排水口122には、底面側から上記排水手段17を構成する排水用可撓性管171が接続されている。排水用可撓性管171は、先端部171aが排水タンク15の開口部151に接続可能に構成される。また、洗髪用ボウル12の底面には、雄ねじを備えた突起などで構成される管保持手段123が設けられ、この管保持手段123に排水用可撓性管171の先端部171aを螺合させることで、当該先端部171aを一時的に洗髪用ボウル12に保持することが可能になっている。

0028

水受け部121の底部には、取付枠124が固定される。この取付枠124は、図5に示すように、底部に固定された左右一対の取付主軸124aと、これらの取付主軸124aの間を連結するとともに、洗髪用ボウル12の把持用ハンドルを構成するハンドル軸124bとを含む。取付主軸124aは、水受け部121の底部に沿って延在するが、その図示下端部には、水受け部121の底部に沿った部分に対して所定角度だけ水受け部121の底部から離れる向きに傾斜した装着軸部124cを備える。装着軸部124cは、水受け部121の図示下端を、台車部11のフレーム111に設けられた支持枠111bの内側(前方)に挿入したとき、支持枠111bの外側(後方)に配置されるように構成することが好ましい。特に、図4に示すように、支持枠111bの前後に水受け部121と装着軸部124cが配置されることで、洗髪用ボウル12が安定した状態で着座部11bの背後位置に搭載できるように構成することが望ましい。

0029

上記装着軸部124cは、着座背部117から上記ヘッドレスト117gを取り外したとき、前述の着座背部117の取付孔部117fに挿入可能に構成される。これにより、着座背部117の上部位置に洗髪用ボウル12を取り付け固定することができる。なお、着座背部117に対するヘッドレスト117gや洗髪用ボウル12の取付構造は、上記構造に限らず、着脱可能な構造であれば、種々の構造を採用できる。

0030

連結台車部13上に配置された給水タンク14には、開口部141の内部に装着された給水ポンプ161と、この給水ポンプ161に接続されて開口部141から外部へ導出される給水用可撓性管162と、この給水用可撓性管162の先端部に接続されたシャワーヘッドなどからなる給水ヘッド163とを含む給水手段16が取り付けられる。なお、上記給水ポンプ161は、前述のポンプスイッチ4によって起動と停止の操作が可能になっている。

0031

図6に示すように、上述ように装着軸部124cを着座背部117に取り付けることで、洗髪用ボウル12を着座部11Bの上部位置に装着し、着座部11Bをリクライニング機構119によりリクライニングさせることにより、図示のように、洗髪用ボウル12の水受け部121を使用可能な水平姿勢とすることができる。

0032

この状態では、前述の排水手段17を構成する排水用可撓性管171の先端部171aを上記管保持手段123から取り外し、排水タンク15の開口部151に接続すると、排水手段17により、水受け部121の排水口122から排水タンク15への排水経路が構成される。そして、給水ポンプ161を稼働させることにより、給水タンク14から水を給水用可撓性管162を介して給水ヘッド163から供給することで、車いす構成体11に着座した人(図示せず)の洗髪を行うことができる。なお、給水ポンプ161等において加熱機能を設けることにより、洗髪に好適な温水を供給することもできる。このようにして洗髪に使われた水は排水口122から排水用可撓性管171を経て排水タンク15に回収される。

0033

以上説明した本実施形態では、洗髪用ボウル12を搭載し、連結台車部13に給水タンク14及び排水タンク15を搭載した状態で、車いす構成体11の台車部11Aを用いて通常と同様に移動可能に構成できる。また、洗髪用ボウル12を着座部11Bの上部位置に装着した状態で、着座部11Bを後方へリクライニングさせると、洗髪用ボウル12を水受け可能な水平姿勢に構成できるので、連結台車部13に搭載された給水タンク14から給水手段16により給水しつつ、排水手段17により排水タンク15へ排水することにより、車いす構成体11に着座した者の洗髪を行うことができる。このように、本実施形態では、理美容サービスに必要な用具を搭載しつつ、容易に移動することができるとともに、車いす構成体に着座した者を後方へリクライニングさせるだけで容易に洗髪可能となるので、任意の場所で支障なく洗髪することができる。

0034

また、洗髪用ボウル12が着座部11Bの背後に搭載可能に構成されることにより、車いす構造体11としての機能に何ら影響を与えずに、理美容サービスに必要な各種の機材を搭載して移動可能に構成することができる。さらに、連結台車部13が台車部11Aの背後に連結されていることにより、タンク搭載能力を備えつつ、車いす構成体11としての機能に何ら影響を与えずに移動できる。

0035

本実施形態では、排水手段17として、洗髪用ボウル12の水受け部121のボウル底面に形成された排水口122に接続された排水用可撓性管171を備え、排水用可撓性管171の先端部171aは、排水タンク15に接続可能に構成され、洗髪用ボウル12には、排水用可撓性管171の先端部171aを保持可能な管保持手段123をさらに備える。これによれば、洗髪用ボウル12の排水口122に接続された排水用可撓性管171の先端部171aを管保持手段123により洗髪用ボウル12に保持することができるので、洗髪用ボウル12の着脱作業時や排水タンク15の交換時等において排水用可撓性管171の取り扱いを容易化できる。

0036

本実施形態では、給水タンク14及び排水タンク15を搭載する連結台車部13が上方の着座部11Bではなく下方の台車部11Aの後方に連結されることで、着座部11Bの安定性(特に前後方向の安定性)を高めることができる。また、台車部11Aと連結台車部13とが車軸方向に平行な軸線水平軸周りに回動可能に連結されることにより、車いす構造体11の機能をほとんど妨げずに移動することができる。さらに、連結台車部13を上方(着座部11Bの背後)へ回動させて格納可能に構成することにより、車いす構造体11をそのままで通常の車いすとしても使用することが可能となる。

0037

次に、図7を参照して、本発明に係る第2実施形態について説明する。この第2実施形態の可搬式洗髪器20は、上記第1実施形態と同様に、車いす構成体21と、洗髪用ボウル22と、連結台車部23と、を具備する。車いす構成体21は、台車部21Aと、この台車部21A上に搭載された着座部21Bとを有する。台車部21Aは、台車フレーム211に左右一対の主車輪212a及び補助車輪212bを備える。台車部21Aは制御部213を有し、この制御部213により各所への電源供給や駆動部などの制御が行われる。着座部21Bは、着座底部216と着座背部217とを備える。なお、各部は、以下に説明する本実施形態特有の構成において、特に矛盾や支障がない限り、第1実施形態と同様に構成できる。ただし、車いす構成体21は、前述のような駆動源を備えた自動走行型ではなく、駆動源を持たない手動型であってもよい。また、本発明の構成上好ましい態様として、着座背部217を後方へ傾斜させてリクライニングさせたときに、着座背部217の後方への傾斜量が大きくなるに従って、着座底部216が上昇する構成、或いは、後方へ倒れる構成が挙げられる。このような構成は、例えば、着座背部217に固定されたレバーが着座底部216に連結された構造などにより実現できる。このようにすると、洗髪時の頭部位置の低下を抑制(高さを確保)できるため、作業者等への負担を軽減できる。これらの点は、上記第1実施形態においても同様である。

0038

本実施形態では、第1実施形態とは異なり、着座背部217の上部ではなく、着座背部217の背面に、洗髪用ボウル22を取り付けるための取付機構217Aが設けられる。取付機構217Aは、着座背部217に固定された取付保持枠217aと、この取付保持枠217aに対して着座背部217に沿って出没自在かつ固定ねじ217eの操作により任意の位置で固定可能に装着される左右一対の取付縦軸217bと、これらの取付縦軸217bの間に接続された取付横軸217cと、この取付横軸217cに取り付けられた取付基体217dとを有する。この取付機構217Aにより、洗髪用ボウル22は頭部に対応する上部位置に配置可能に構成される。着座部21Bは、第1実施形態と同様に後方へリクライニング可能に構成されるので、リクライニング動作により着座背部217の傾斜動作とともに取付機構217Aにも同じ傾斜動作が生ずる。

0039

この取付基体217dには、洗髪用ボウル22の水受け部221の背面に設けられた接続部224に構成される接続軸224aが軸線方向に出し入れ可能に挿入されている。取付基体217dは、接続軸224aの挿通方向を水平な軸線周りに回動可能に構成するとともに任意の角度姿勢で固定可能に構成され、これによって、洗髪用ボウル22の姿勢を上下方向に首振り可能に構成している。接続軸224aをその軸線周りに取付基体217dに対して回転可能に構成してもよい。また、固定ねじ217eを緩めて取付縦軸217bを取付保持枠217aから抜き取ることにより、洗髪用ボウル22を着座背部217から着脱可能に構成される。ここで、接続軸224aを取付基体217dから抜き取り可能に構成してもよい。なお、この洗髪用ボウル22にも首部を受け入れるための凹状の外縁部221aが形成されている。また、排水口222は、第1実施形態の洗髪用ボウル12と同様に、排水用可撓性管などを介して水受け部221の内部の水を排水可能に構成する。

0040

上記取付機構217Aにより、本実施形態では、任意のリクライニング角度で洗髪用ボウル22の位置及び姿勢を調整することができるので、洗髪時のリクライニング角度に自由度が生じ、より適切な姿勢で洗髪を行うことができる。また、取付機構217Aは着座背部217の背後に取り付けられているため、洗髪ボウル22をしっかりと保持することができる。

0041

また、本実施形態では、台車部21Aの台車フレーム211の下方部分に設けられた主車輪212aや補助車輪212bを軸支するフレーム部である下部支持枠211cが設けられる。この下部支持枠211cは、左右方向に伸びる一対のフレーム横軸と、これらのフレーム横軸に対して固定された左右一対の前後方向に伸びるフレーム縦軸とからなる。下部支持枠211cのフレーム縦軸の二つの後端211dには、特に限定されるものではないが、平面視コ字形の連結支持枠231の二つの脚部231a,231bが着脱可能かつ前後方向にスライド可能に取り付けられている。また、下部支持枠211cの平面範囲の内側には、前後に伸びる内側支持枠211fが固定されている。特に限定されるものではないが、図示例では、内側支持枠211fは左右に二本の平行な棒状に構成される。内側支持枠211fは、下部支持枠211cに対する固定部分から前方へ延伸する前方支持部211gと、当該固定部分から後方へ延伸する後方支持部211hとを有する。内側支持枠211fを設けることにより、左右の幅方向のサイズに拘わらず、タンクその他の物品を下部支持枠211c上に搭載できるように構成される。なお、連結台車部23は、上記連結支持枠231(連結支持体に相当する。)と、上記後方支持部211hとによって構成される。

0042

本実施形態では、連結支持枠231を台車部21Aの後部(下部支持枠211cの後端211d)に連結することにより、台車部21Aの後方にタンク24,25等の物品を搭載することができる。また、この連結支持枠231は前後方向にスライド可能に取り付けられているため、タンク24,25や他の物品の前後方向のサイズに合わせて調整して用いることが可能である。なお、これらの搭載時においては、内側支持枠211fの後方支持部211hが搭載物の形状に応じて補助的に幅方向内側において各物品を支持するように作用する。また、連結支持枠231は、上記スライドが可能な範囲内における前後方向の1箇所若しくは複数箇所位置決め保持が可能となるように構成することもできる。これは、公知の位置決め手段、例えば、下部支持枠211cと連結支持枠231のうちのいずれか一方において出没可能に設けられ、ばね等により突出方向に付勢されたピンと、いずれか他方において当該ピンを挿通可能に形成された開口との組み合わせなどにより、実現できる。

0043

さらに、連結支持枠231は、下部支持枠211cから取り外すこともでき、これにより、上記車いす構造体11を、通常の車いすとして用いることも可能になる。ここで、図示例のように、連結支持枠231を取り外したときの下部支持枠211cの後端211dと、内側支持枠211fの後端とが同じ前後方向の位置に設定されていれば、可搬式洗髪器における連結台車部23の支持枠部材としての機能を確保しつつ、連結支持枠231を取り外したときの後方への突出量を低減できるから、車いすとして使いやすい構成とすることができる。

0044

本実施形態では、内側支持枠211fの前方支持部211gにより、台車部21Aの内部(主車輪212aと補助車輪212bの間)にもタンク26等の物品を収容することができる。なお、上記タンク24、25,26は給水タンクでも排水タンクでもよく、いずれか一方のタンクのみでも構わない。また、タンク以外の他の物品であってもよい。

0045

なお、本発明に係る可搬式洗髪器は、上述の図示例のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では駆動源113aを備えた自走式(電動式)の車いす構造体11を用いるが、駆動源を持たない車いす構造体を用いても構わない。また、図示例とは異なるが、台車部11Aと連結台車部13とを回動不能に連結することも可能であり、この場合には、着座部11Bの安定性(前後方向の安定性)をさらに高めることができる。特に、着座部11Bを後方へリクライニングさせたときの安定性は大幅に向上する。

0046

10…可搬式洗髪器、11…車いす構成体、11A…台車部、111…台車フレーム、111a…サスペンション、111b…支持枠、111c…車軸部、111d…連結軸、111e…後部支持車輪、112a…主車輪、112b…補助車輪、113…制御部、113a…駆動源、114…入力コンセント、115…出力コンセント、11B…着座部、116…着座底部、116a…フレーム、117…着座背部、117a…フレーム、117b−117d,117i…支持枠部、117e…ハンドル、117f…取付孔部、117g…ヘッドレスト、117h…取付軸、118…アーム支持部、119…リクライニング機構、11C…操作部、12…洗髪用ボウル、121…水受け部、122…排水口、123…管保持手段、124…取付枠、124a…取付主軸、124b…ハンドル軸、124c…装着軸部、13…連結台車部、131…連結部材、132…連結台車底板、133…保持枠、134…後部支持車輪、14…給水タンク、141…開口部、15…排水タンク、151…開口部、16…給水手段、17…排水手段、21A…台車部、211c…下部支持枠、211f…内側支持枠、211g…前方支持部、211h…後方支持部、217A…取付機構、23…連結台車部、231…連結支持枠

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