図面 (/)

技術 ニンジン含有飲料の酸味低減方法、ニンジン含有飲料及びその製造方法

出願人 カゴメ株式会社
発明者 山口貴之
出願日 2020年7月1日 (7ヶ月経過) 出願番号 2020-113747
公開日 2020年10月22日 (4ヶ月経過) 公開番号 2020-171300
状態 未査定
技術分野
  • -
主要キーワード pH計 機械工 スクイーザ 調整用原料 グレーダー 調合量 色調劣化 沈殿管
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年10月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

ニンジン含有飲料酸味低減方法、ニンジン含有飲料及びその製造方法の提供。

解決手段

ニンジン含有飲料の酸味低減方法であって、それを構成するのは、少なくとも、以下の工程である:調整:ここで調整されるのは、ニンジン含有飲料の[A]累積50%粒子径(D50)(μm)、[B]累積90%粒子径(D90)(μm)、[C]遠心沈殿量(%)、[D]pH、及び[E]B型粘度(mPa・s)であり、ニンジン含有飲料は、にんじんジュース及びにんじんミックスジュース品質表示基準における、にんじんジュース、又はにんじんミックスジュースであり、[D]pHは、3.8以上4.6未満であり、[E]B型粘度(mPa・s)は、50乃至400であり、[E]B型粘度(mPa・s)の測定時の条件は、温度が20℃、使用ローターがM1ローター、回転数が12rpm、開始後60秒である。

概要

背景

我が国において、野菜飲料は、広く受け入れられており、その市場規模は、1000億
円を超えている。ここで、野菜飲料を例示すると、野菜濃縮飲料、野菜ミック濃縮ジュ
ースや野菜果実ミックスジュース等である。野菜飲料が広く受け入れられた理由の一つは
、その飲み易さである。野菜飲料が飲み易いのは、その主たる原材料ニンジンを用いて
いるからである。ニンジン原料、及びニンジン含有飲料の製造方法は、各種知られており
、具体的には次のとおりである。

特許文献1が開示するのは、ニンジン汁の製造方法であり、その目的は、加熱臭及び生
臭さを低減し、さらに凝集を防止したニンジン汁の製造方法である。当該製法の構成は、
剥皮ブランチング(茹でること)、破砕及び搾である。ブランチングの実施時期は、
剥皮から12時間以内である。ブランチング温度は、60度乃至80度である。

特許文献2が開示するのは、歩留り向上したニンジン汁の製造方法であり、その目的は
、搾汁により分離されるパルプ分を有効利用したニンジン汁の製造である。当該製法の構
成は、搾汁により分離されるパルプ分のへの水添加微細化、及び搾汁し、ニンジン汁を
得ることである。微細化方法は物理的せん断処理及び酵素処理であり、微細化後の平均粒
子径は100μm〜1mmである。

特許文献3が開示するのは、ニンジン搾汁カス入り飲料であり、その目的は、食感に優
れたニンジン搾汁カス利用食品の提供である。当該製造物の構成は、搾汁後のニンジンの
カスを用い、粒度が22〜140メッシュとなるように調製し、飲料に適用することであ
る。

特許文献4が開示するのは、ニンジンパルプ入り飲料であり、その目的は、硝酸イオン
の低減である。当該製造物の構成は、ニンジン搾汁液陰イオン交換処理した後、ニンジ
ンパルプを混合し、均質化処理することで、ニンジン飲料を得ることである。

非特許文献1が開示するのは、微細化されたニンジンパルプを用いた、ニンジン・果実
ミックスジュースであり、その目的は搾汁残渣の利用である。当該製造物の構成は、微細
化されたニンジン搾汁かす、ニンジン汁及び果汁を混合し、ニンジン・果実ミックスジ
ースを得ることである。

概要

ニンジン含有飲料の酸味低減方法、ニンジン含有飲料及びその製造方法の提供。ニンジン含有飲料の酸味低減方法であって、それを構成するのは、少なくとも、以下の工程である:調整:ここで調整されるのは、ニンジン含有飲料の[A]累積50%粒子径(D50)(μm)、[B]累積90%粒子径(D90)(μm)、[C]遠心沈殿量(%)、[D]pH、及び[E]B型粘度(mPa・s)であり、ニンジン含有飲料は、にんじんジュース及びにんじんミックスジュース品質表示基準における、にんじんジュース、又はにんじんミックスジュースであり、[D]pHは、3.8以上4.6未満であり、[E]B型粘度(mPa・s)は、50乃至400であり、[E]B型粘度(mPa・s)の測定時の条件は、温度が20℃、使用ローターがM1ローター、回転数が12rpm、開始後60秒である。

目的

さらに、飲料製造に
おいて必要なのは、そのような特性を原料の栽培方法品種に左右されることなく、安定
的に実現することである

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

該当するデータがありません

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

ニンジン含有飲料(ただし、Brix9.0以下であるものを除く。)の酸味低減方法であって、それを構成するのは、少なくとも、以下の工程である:調整:ここで調整されるのは、ニンジン含有飲料の[A]累積50%粒子径(D50)(μm)、[B]累積90%粒子径(D90)(μm)、[C]遠心沈殿量(%)、[D]pH、及び[E]B型粘度(mPa・s)であり、当該ニンジン含有飲料は、にんじんジュース及びにんじんミックスジュース品質表示基準における、にんじんジュース、又はにんじんミックスジュースであり、当該ニンジン含有飲料の[D]pHは、3.8以上4.6未満であり、当該ニンジン含有飲料の[E]B型粘度(mPa・s)は、50乃至400であり、[E]B型粘度(mPa・s)の測定時の条件は、温度が20℃、使用ローターがM1ローター、回転数が12rpm、開始後60秒である。

請求項2

請求項1の方法であって、前記 [A]、前記[B]、及び前記[C]が満たすのは、 100≦[A]≦400、 300≦[B]≦1000、 10≦[C]≦50、かつ[C]遠心沈殿量(%)の測定時の遠心処理条件は1,600×g、10分間である。

請求項3

請求項1又は2の方法であって、前記ニンジン含有飲料のBrixは、9.0乃至11.0である。

請求項4

請求項1乃至3の何れかの方法であって、前記[D]の調整方法は、酸度調整用原料調合であり、前記[A]、前記[B]、前記[C]、及び前記[E]の調整方法は、微細化されたニンジン破砕物の調合、又はニンジン破砕物を調合後のニンジン含有飲料の微細化である。

請求項5

請求項1乃至4の何れかの方法であって、調合する原料の少なくとも一つが、ニンジン濃縮汁であること。

請求項6

ニンジン含有飲料(ただし、Brix9.0以下であるものを除く。)の製造方法であって、それを構成するのは、少なくとも、以下の工程である。調合:ここで調合されるのは、少なくとも、微細化されたニンジン破砕物及び酸度調整用原料であり、それによって得られるのは、ニンジン含有飲料であり、当該ニンジン含有飲料は、にんじんジュース及びにんじんミックスジュース品質表示基準における、にんじんジュース、又はにんじんミックスジュースであり、当該ニンジン含有飲料の[D]pHは、3.8以上4.6未満であり、当該ニンジン含有飲料の[E]B型粘度(mPa・s)は、50乃至400であり、[E]B型粘度(mPa・s)の測定時の条件は、温度が20℃、使用ローターがM1ローター、回転数が12rpm、開始後60秒である。

請求項7

ニンジン含有飲料(ただし、Brix9.0以下であるものを除く。)の製造方法であって、それを構成するのは、少なくとも、以下の工程である。微細化:ここで微細化されるのは、ニンジン破砕物及び酸度調整用原料であり、それによって得られるのは、ニンジン含有飲料であり、当該ニンジン含有飲料は、にんじんジュース及びにんじんミックスジュース品質表示基準における、にんじんジュース、又はにんじんミックスジュースであり、当該ニンジン含有飲料の[D]pHは、3.8以上4.6未満であり、当該ニンジン含有飲料の[E]B型粘度(mPa・s)は、50乃至400であり、[E]B型粘度(mPa・s)の測定時の条件は、温度が20℃、使用ローターがM1ローター、回転数が12rpm、開始後60秒である。

請求項8

請求項6又は7の製造方法であって、前記ニンジン含有飲料の[A]累積50%粒子径(D50)(μm)、[B]累積90%粒子径(D90)(μm)、及び[C]遠心沈殿量(%)が満たすのは、 100≦[A]≦400、 300≦[B]≦1000、かつ、 10≦[C]≦50、であり、[C]遠心沈殿量(%)の測定時の遠心処理条件は、1,600×g、10分間である。

請求項9

請求項6乃至8の何れかの製造方法であって、前記ニンジン含有飲料のBrixは、9.0乃至11.0である。

請求項10

請求項6乃至9の何れかの製造方法であって、更に調合、又は微細化されるのは、ニンジン濃縮汁である。

請求項11

ニンジン含有飲料(ただし、Brix9.0以下であるものを除く。)であって、その[D]pH、及び[E]B型粘度(mPa・s)が満たすのは、 3.8≦[D]≦4.6であり、[E]B型粘度(mPa・s)は、50乃至400であり、[E]B型粘度(mPa・s)の測定時の条件は、温度が20℃、使用ローターがM1ローター、回転数が12rpm、開始後60秒であり、当該ニンジン含有飲料は、にんじんジュース及びにんじんミックスジュース品質表示基準における、にんじんジュース、又はにんじんミックスジュースである。

請求項12

請求項11のニンジン含有飲料であって、当該ニンジン含有飲料の[A]累積50%粒子径(D50)(μm)、[B]累積90%粒子径(D90)(μm)、及び[C]遠心沈殿量(%)が満たすのは、 100≦[A]≦400、 300≦[B]≦1000、かつ、 10≦[C]≦50、であり、[C]遠心沈殿量(%)の測定時の遠心処理条件は、1,600×g、10分間である。

請求項13

請求項11又は12のニンジン含有飲料であって、前記ニンジン含有飲料のBrixは、9.0乃至11.0である。

請求項14

請求項11乃至13の何れかのニンジン含有飲料であって、さらに含有する原料が、ニンジン濃縮汁である。

技術分野

0001

本発明が関係するのは、ニンジン含有飲料酸味低減方法、ニンジン含有飲料及びその
製造方法である。

背景技術

0002

我が国において、野菜飲料は、広く受け入れられており、その市場規模は、1000億
円を超えている。ここで、野菜飲料を例示すると、野菜濃縮飲料、野菜ミック濃縮ジュ
ースや野菜果実ミックスジュース等である。野菜飲料が広く受け入れられた理由の一つは
、その飲み易さである。野菜飲料が飲み易いのは、その主たる原材料にニンジンを用いて
いるからである。ニンジン原料、及びニンジン含有飲料の製造方法は、各種知られており
、具体的には次のとおりである。

0003

特許文献1が開示するのは、ニンジン汁の製造方法であり、その目的は、加熱臭及び生
臭さを低減し、さらに凝集を防止したニンジン汁の製造方法である。当該製法の構成は、
剥皮ブランチング(茹でること)、破砕及び搾である。ブランチングの実施時期は、
剥皮から12時間以内である。ブランチング温度は、60度乃至80度である。

0004

特許文献2が開示するのは、歩留り向上したニンジン汁の製造方法であり、その目的は
、搾汁により分離されるパルプ分を有効利用したニンジン汁の製造である。当該製法の構
成は、搾汁により分離されるパルプ分のへの水添加微細化、及び搾汁し、ニンジン汁を
得ることである。微細化方法は物理的せん断処理及び酵素処理であり、微細化後の平均粒
子径は100μm〜1mmである。

0005

特許文献3が開示するのは、ニンジン搾汁カス入り飲料であり、その目的は、食感に優
れたニンジン搾汁カス利用食品の提供である。当該製造物の構成は、搾汁後のニンジンの
カスを用い、粒度が22〜140メッシュとなるように調製し、飲料に適用することであ
る。

0006

特許文献4が開示するのは、ニンジンパルプ入り飲料であり、その目的は、硝酸イオン
の低減である。当該製造物の構成は、ニンジン搾汁液陰イオン交換処理した後、ニンジ
ンパルプを混合し、均質化処理することで、ニンジン飲料を得ることである。

0007

非特許文献1が開示するのは、微細化されたニンジンパルプを用いた、ニンジン・果実
ミックスジュースであり、その目的は搾汁残渣の利用である。当該製造物の構成は、微細
化されたニンジン搾汁かす、ニンジン汁及び果汁を混合し、ニンジン・果実ミックスジ
ースを得ることである。

0008

特許第3362247号公報
特許第2953981号公報
特開平09−023859号公報
特開昭59−031678号公報

先行技術

0009

ニンジン搾汁かすの有効利用、東洋食品工業短大・東洋食品研究所研究報告書、22、49−55(1998)

発明が解決しようとする課題

0010

本発明が解決しようとする課題は、ニンジン含有飲料における美味しさの向上であり、
具体的には、ニンジン含有飲料における酸味の低減である。一般的にニンジン含有飲料は
、殺菌の観点から酸調整されたものが多い。このような飲料において、糖度の高いニンジ
ン含有飲料を作製しようとすると、酸度(又はpH)を調整するためにレモンクエン酸
等の酸度(又はpH)調整用原料を多く用いる必要があり、酸味を強く感じるものとなる
。一方、酸度が低くpHが高いニンジン含有飲料とすると、高温長時間の殺菌が必要とな
り、加熱臭の問題が生じる。そのため、殺菌の観点から、酸度が高くpHが低い状態であ
りつつも、酸味が和らげられたニンジン含有飲料が求められていた。さらに、飲料製造に
おいて必要なのは、そのような特性を原料の栽培方法品種に左右されることなく、安定
的に実現することである。

課題を解決するための手段

0011

本願課題を解決するために、本願発明者が着目したのは、ニンジン含有飲料の酸味と物
性(テクスチャー)の関係である。本願発明者が検討した結果、同じ酸度であっても、物
性の違いによって人が感じる酸味の強度が異なった。

0012

何故、同じ酸度であっても、酸味の感じ方が異なるのか。本願発明者が試行錯誤して見
出したのは、(1)での感じ方に影響する物性値として粘度があること、(2)しかし
、粘度の高低のみによっては舌での感じ方の傾向を特定できないこと、(3)舌での感じ
方を特定するさらなる物性値として、原材料の微細化の度合い及びその調合量にあること
、である。ここで、微細化の度合いとは、粒子径であり、より具体的には、飲料中粒子
粒子径分布測定器にて測定した際の、体積における累積50%粒子径(D50)及び累
積90%粒子径(D90)である。また、当該調合量に影響するのは、遠心沈殿量、D5
0、及びD90の関係である。そのような機序踏まえて、本発明を定義すると、以下の
とおりである。

0013

本発明に係るニンジン含有飲料の酸味低減方法を構成するのは、少なくとも、ニンジン
含有飲料の[A]累積50%粒子径(D50)(μm)、[B]累積90%粒子径(D90
)(μm)、[C]遠心沈殿量(%)、及び[D]pHの調整である。
当該方法において、[A]、[B]、[C]、及び[D]の範囲は、次のとおりである。
100≦[A]≦400、
300≦[B]≦1000、
10≦[C]≦50、かつ
3.8≦[D]≦4.6

0014

当該方法において、好ましくは、[A]、[B]、[C]、及び[D]の範囲は、次のとおり
である。
190≦[A]≦380、
410≦[B]≦780、
20≦[C]≦40、かつ
4.0≦[D]≦4.4

0015

当該方法を更に構成するのは、ニンジン含有飲料の[E]B型粘度(mPa・s)の調
整であり、[E]の範囲は、50乃至400である。当該方法において、好ましくは、[
E]の範囲は、50乃至360である。

0016

当該方法において、好ましくは、当該ニンジン含有飲料のBrixは、9.0乃至11
.0である。当該方法であって、より好ましくは、当該ニンジン含有飲料のBrixは、
9.4乃至11.0である。

0017

当該方法において、[D]の調整方法は、酸度調整用原料の調合である。[A]、[B
]、[C]、及び[E]の調整方法は、微細化されたニンジン破砕物の調合、又はニンジ
破砕物を調合後のニンジン含有飲料の微細化である。当該方法において、好ましくは、
ニンジン加工物(ニンジン破砕物やニンジン濃縮汁等)に調合されるのは、酸度調整用
料のみである。但し、水を加えることは、妨げない。

0018

本発明に係るニンジン含有飲料の製造方法を構成するのは、少なくとも、調合である。
すなわち、微細化されたニンジン破砕物に調合されるのは、酸度調整用原料であり、それ
によって得られるのは、ニンジン含有飲料である。

0019

本発明に係るニンジン含有飲料の製造方法を構成するのは、少なくとも、微細化である
。すなわち、ニンジン破砕物及び酸度調整用原料は、調合され、その後微細化され、それ
によって得られるのは、ニンジン含有飲料である。

0020

これらの製造方法によって得られるニンジン含有飲料の[A]累積50%粒子径(D5
0)(μm)、[B]累積90%粒子径(D90)(μm)、[C]遠心沈殿量(%)、
及び[D]pHの範囲は、次のとおりである。
100≦[A]≦400、
300≦[B]≦1000、
10≦[C]≦50、かつ
3.8≦[D]≦4.6

0021

当該各製法において(以下、単に「当該製法」という。)、好ましくは、[A]、[B]、[
C]、及び[D]の範囲は、次のとおりである。
190≦[A]≦380、
410≦[B]≦780、
20≦[C]≦40、かつ
4.0≦[D]≦4.4

0022

当該製法を更に構成するのは、少なくとも、ニンジン含有飲料の[E]B型粘度(mP
a・s)の調整であり、[E]の範囲は、50乃至400である。当該製法において、好
ましくは、[E]の範囲は、50乃至360である。

0023

当該製法において、好ましくは、当該ニンジン含有飲料のBrixは、9.0乃至11
.0である。より好ましくは、当該ニンジン含有飲料のBrixは、9.5乃至11.0
である。

0024

当該製法において、好ましくは、ニンジン加工物(ニンジン破砕物やニンジン濃縮汁等
)に調合されるのは、酸度調整用原料のみである。但し、水を加えることは、妨げない。

発明の効果

0025

本発明が可能にするのは、ニンジン含有飲料における酸味の低減である。

図面の簡単な説明

0026

本実施の形態に係るニンジン破砕物の製造法概要例図
本実施の形態に係るニンジン含有飲料の製造方法の流れ図
本実施の形態における遠心沈殿量とD50との関係図(pH4.0)
本実施の形態における遠心沈殿量とD90との関係図(pH4.0)
本実施の形態における遠心沈殿量とD50との関係図(pH4.4)
本実施の形態における遠心沈殿量とD90との関係図(pH4.4)

0027

<本実施の形態に係るニンジン破砕物の製造方法の概要>
図1が示すのは、本実施の形態に係るニンジン破砕物の製造方法の一例である。ニンジ
ン破砕物の製造方法は公知の方法で良く、図1に示す製造方法に限られないが、本実施の
形態に係るニンジン破砕物の製造方法を構成するのは、蔕取(S10)、剥皮(S20)
、切断(S30)、加熱(S40)、破砕(S50)、並びに殺菌、冷却(S80)及び
充填(S90)である。加熱(S40)と破砕(S50)の工程の順番は入れ替わっても
良い。搾汁(S60)の工程を、破砕(S50)と殺菌、冷却(S80)の間に実施して
もよく、その場合のニンジン破砕物は、ニンジンパルプとも呼ばれる。また、ニンジンパ
ルプを用いる場合、粒子径の調整のため、破砕(S50)を行った後、殺菌、冷却(s8
0)を行っても良い。pH調整(S70)は必要に応じて行い、殺菌、冷却(S80)の
工程の前であれば、タイミングは限定されない。

0028

<ニンジン搾汁、及びニンジン濃縮汁>
本実施の形態に係るニンジン搾汁とは、ニンジンを破砕して搾汁し、若しくは裏ごし
、皮等を除去したものをいう。また、ニンジン濃縮汁とは、ニンジン搾汁を濃縮したもの
をいう。ニンジン濃縮汁を希釈して搾汁の状態に戻したものもニンジン搾汁という。ここ
で取り込むのは、「にんじんジュース及びにんじんミックスジュース品質表示基準」(平
成23年9月30日消費者告示第10号)における「にんじんジュース」、「にんじん
の搾汁」、及び「濃縮にんじん」等である。

0029

<ニンジン破砕物>
ニンジン破砕物とは、ニンジン加工物であって、ニンジンが破砕されたものをいう。ニ
ジン破砕物を例示すると、ピューレペースト、パルプ等である。

0030

<蔕取(S10)>
ニンジンの蔕(へた)を取る目的は、青臭みの回避である。この蔕に含まれる成分が引
き起こすのは、青臭みである。蔕を取る方法は、手動であるか自動であるかを問わず、公
知の方法でよい。

0031

<剥皮(S20)>
ニンジンの表皮を剥く目的は、青臭みの回避である。この表皮に含まれる成分が引き起
こすのは、青臭みである。剥皮方法は、手動であるか自動であるかを問わず、公知の方法
でよい。また、ニンジンを洗浄するのは、好ましくは、剥皮前である。さらに、ニンジン
を洗浄する手段は、水に限らず、温水蒸気等でもよい。このように、ニンジンを熱洗浄
する目的は、ニンジン汁の色調劣化の防止である。

0032

<切断(S30)>
剥皮ニンジンを切断する目的は、残留物質の抑制である。当該残留物質が偏在している
のは、ニンジンの芯である。つまり、ニンジンを切断するにあたり、その芯が露出するよ
うにする。切断の具体的な説明のために本願明細書が取り込むのは、特許第377191
9号公報の内容である。

0033

<加熱(S40)>
剥皮ニンジンを加熱する目的は、酵素失活及び/又はアク除去である。加熱方法は公
知の方法で良く、例えば、プレート式加熱、チューブラー式加熱方法、蒸気や温水中等で
のブランチングがある。ブランチングを行う場合は、酵素の失活及びアク除去の観点から
、剥皮ニンジンをブランチする時期は、剥皮後24時間以内であり、好ましくは、剥皮後
12時間以内である。剥皮ニンジンをブランチする方法は、不問であり、具体的には、蒸
気や温水等である。剥皮ニンジンをブランチする温度は、60度乃至100度である。ブ
ランチングの具体的な説明のために本願明細書が取り込むのは、特許第3771919号
公報の内容である。

0034

<破砕(S50)>
ニンジンを破砕する目的は、飲用に適した粒度とすることである。ニンジンを破砕する
方法は、公知の方法で良く、例えば、切断式、磨砕式、切断及び磨砕式等である。破砕は
一段階でも二以上の段階を経て行っても良い。破砕機を例示すると、ミクログレーダー
ミルパルパーフィニッシャーコミトロールホモジナイザー等である。

0035

<搾汁(60)>
ニンジンを搾汁する目的は、ニンジンの固体(ニンジンパルプ)と液体(ニンジン搾汁
)との分離である。ニンジンを搾汁する方法は、公知の方法で良く、遠心分離式、押し出
し式等である。搾汁は一段階でも二以上の段階を経て行っても良い。搾汁機を例示すると
デカンターフィルタープレス、パルパー・フィニッシャー、フレッシュスクイーザ
等である。

0036

<pH調整(S70)>
必要に応じてニンジン加工物のpH調整を行ってもよい。pHを調整する目的は、ニン
ジン加工物の殺菌条件の調整、又は香味調整のためである。pHが高い場合、高温長時間
の殺菌が必要となり、ニンジン加工原料の香味に影響を与えるため、pHを低く調整する
ことが多い。pH調整を行うための原料は公知のもので良く、後に示す酸度調整用原料等
が用いられる。pH調整のタイミングは殺菌の前であれば特に限定されない。

0037

<殺菌、冷却(S80)、及び充填(S90)>
以上に加えて、本製法が適宜採用するのは、殺菌、冷却、及び充填である。これらの方
法は、公知の方法で良く、例えば、プレート式殺菌、チューブラー式殺菌方法等がある。

0038

<本実施の形態に係るニンジン含有飲料の製造方法の概要>
図2が示すのは、本実施の形態に係るニンジン含有飲料の製造方法の流れである。当該
ニンジン含有飲料の製造方法を構成するのは、調合(S100)、微細化(S110)、
並びに、殺菌、冷却(S120)及び充填(S130)である。微細化(S100)は、
ニンジン破砕物の調合(S100)前に、ニンジン破砕物に対して行われても良い。

0039

<ニンジン含有飲料>
ニンジン含有飲料とは、飲料であって、その原材料の一部又は全部がニンジンであるも
のをいう。ニンジン含有飲料を例示すると、にんじんジュース、にんじんミックスジュー
ス、野菜ミックス飲料、果実野菜ミックス飲料等である。容器詰めニンジン含有飲料とは
、ニンジン含有飲料であって、容器詰めされたものをいう。

0040

<酸度調整用原料>
本発明における酸度調整用原料とは、レモン等の柑橘類、うめ、又はあんずの搾汁(ス
トレート汁)、濃縮還元汁、濃縮物(ピューレやペースト等)、並びに、厚生労働省が定
める食品衛生法により、食品添加物pH調整剤として一括名が認められている物(例示
するとクエン酸、乳酸等)である。酸度調整用原料として、レモン等の柑橘類、うめ、又
はあんずの搾汁(ストレート汁)、濃縮還元汁、濃縮物を用いる場合、本来のニンジン飲
料の風味を損なわないようにするため、飲料における酸度調整用原料の割合が、ストレ
ト汁及び濃縮還元汁換算で10%以下であることが好ましい。

0041

<調合(S100)>
調合の目的は、ニンジン含有飲料の基本味の調整である。調合される原材料の種類は、
一又は複数である。水は、適宜、調合される。原材料を例示すると、ニンジン破砕物、酸
度調整用原料、野菜加工物、果実加工物等である。加工物を例示すると、破砕物、搾汁(
ストレート汁)、濃縮還元汁、濃縮物(ピューレやペースト等)等である。もっとも、ニ
ンジンらしい香味維持の観点から、調合されるニンジン加工物以外の原材料は、ニンジン
加工物及び酸度調整用原料のみである。また、一般にニンジン搾汁のストレート状態での
Brixは6.0〜8.0程度であるため、糖度(Brix)の高いニンジン含有飲料と
するため、ニンジン濃縮汁を用いることが好ましい。ニンジン加工物を例示すると、ニン
ジンの搾汁、ニンジン破砕物、ニンジンの濃縮還元汁、ニンジンの濃縮物(ピューレやペ
ースト等)である。ニンジン破砕物、又は微細化されたニンジン破砕物を調合することで
調整されるのは、ニンジン含有飲料の基本味である。当該調合の条件(Brix、pH、
遠心沈殿量、累積%粒子径)は、後述する。

0042

<微細化(S110)>
ニンジン破砕物、又はニンジン破砕物を含有するニンジン含有飲料を微細化する目的は
、ニンジン含有飲料の酸味を低減することである。微細化する方法は、公知の方法で良く
、例えば、切断式、磨砕式、切断及び磨砕式等である。微細化は、一段階でも二以上の段
階を経て行っても良い。微細化機を例示すると、ミクログレーダー、ミル、パルパー・フ
ィニッシャー、コミトロール、ホモジナイザー等である。酸味低減効果を発揮するための
、ニンジン破砕物、又はニンジン破砕物を含有するニンジン含有飲料の累積%粒子径は、
D50で100μm以上500μm以下、かつ、D90で200μm以上1,000μm
以下である。好ましくは、D50で100μm以上400μm以下、かつ、D90で30
0μm以上1,000μm以下である。より好ましくは、D50で190μm以上380
μm以下、かつ、D90で410μm以上780μm以下である。

0043

<殺菌、冷却(S120)及び充填(S130)>
以上に加えて、本製法が適宜採用するのは、殺菌、冷却及び充填である。殺菌方法は、
公知の方法で良く、例えば、プレート式殺菌、チューブラー式殺菌方法等がある。冷却方
法は、公知の方法で良い。充填方法は、公知の方法でよい。ニンジン含有飲料が充填され
る(詰められる)容器は、公知の物で良く、例示すると、、瓶、紙容器ペットボトル
等である。

0044

<pH>
清涼飲料水等の規格については、食品衛生法によって定められており、殺菌条件はpH
によって異なる。この定めによれば、pHが4.0、及び4.6を境に殺菌条件が異なり
、pHが高くなるほど、高温長時間の殺菌を要する。pHが高すぎると、衛生管理上の観
点から強い殺菌が必要となり、香味への影響等の観点からも好ましくない。また、pHが
低すぎると、酸味が強くなりすぎて、本発明における酸味低減効果が感じられにくくなる
。上記の点を考慮し、本実施の形態に係るニンジン含有飲料のpHは、好ましくは、3.
8以上4.6未満であり、より好ましくは4.0以上4.6未満であり、さらに好ましく
は、4.0以上4.4以下である。

0045

<酸度>
本実施の形態に係るニンジン含有飲料の酸度は、0.30以上0.70未満であり、よ
り好ましくは0.35以上0.66以下である。酸度は、0.1mol/L水酸化トリ
ウム標準液を用いた電位差滴定法により算出される、クエン酸換算での濃度(%)を意味
する。

0046

<粘度(B型粘度)>
本実施の形態に掛かるニンジン含有飲料のB型粘度は、特に限定されないが、50mP
a・s以上1,000mPa・s以下である。好ましくは、50mPa・s以上400m
Pa・s以下である。より好ましくは、50mPa・s以上360mPa・s以下である
。B型粘度の測定方法は、公知の方法で良い。測定手段を例示すると、TVB−10型粘
度計(東機産業株式会社製)を用いて、20℃、回転数を12rpmとし、開始後60秒
後の条件である。

0047

<Brix(糖度)>
本実施の形態に係るニンジン含有飲料のBrixは、好ましくは、9.0以上11.0
以下であり、より好ましくは、9.4以上11.0以下であり、さらに好ましくは、9.
5以上10.5以下である。Brixの測定方法は、公知の方法でよい。測定手段を例示
すると、光学屈折率計(NAR−3T ATAGO社製)である。

0048

<遠心沈殿量>
遠心沈殿量とは、試料を一定条件で遠心処理した際の沈殿量体積割合で表したもので
ある。本実施の形態で採用する測定方法は、次のとおりである。すなわち、10ml容
沈殿管目盛付きスピッチグラス)にニンジン含有飲料を10ml入れ、3,000rp
m(1,600×g)で10分間遠心後の沈殿物の体積を測定する。酸味抑制の観点から
、遠心沈殿量が10%以上が好ましいが、多くなるほど粘度が高くなり、飲料としての適
性が損なわれる。上記観点より、遠心沈殿量は好ましくは10%以上50%以下、より好
ましくは、15%以上40%以下、さらに好ましくは、20%以上40%以下である。

0049

<累積%粒子径>
粒子径とは、粒子の長径を測定した値である。ここで「累積a%粒子径」とは、測定で
得られた粒度分布において、粒子集団の全体積を100%として累積頻度を求めたとき、
累積頻度がa%に達する粒子径をいう。すなわち、累積50%粒子径(D50)とは、累
頻度が50%となる点の粒子径をいう。また、累積90%径(D90)とは、累積頻度
が90%となる点の粒子径をいう。粒子径を測定する手段は、レーザー回折散乱式粒子
分布測定装置である。本発明における累積50%粒子径は、100μm以上400μm
以下が好ましく、より好ましくは190μm以上380μm以下であり、さらに好ましく
は、190μm以上、250μm以下である。また、本発明における累積90%粒子径は
、300μm以上1000μm以下が好ましく、より好ましくは、410μm以上780
μm以下、さらに好ましくは、410μm以上540μm以下である。

0050

<B型粘度と酸味低減の関係>
本実施の形態に係るニンジン含有飲料おいて、好適な酸味低減効果とは、対照となる試
料に対して酸味強度が低下した状態である。酸味強度は一般に酸度との関連が強いが、本
実施の形態においては、同程度の酸度(pH)であっても、B型粘度が高くなるほど、口
中で感じられる酸味低減効果は高い。

0051

<累積%粒子径及び遠心沈殿量、並びに酸味低減の関係>
本実施の形態に係るニンジン含有飲料おいて、好適な酸味低減効果とは、前記示した通
りである。本実施の形態においては、粒子径が一定以上の大きさになると、酸味低減効果
は低くなる。また、遠心沈殿量の増加と共に酸味低減効果は高くなる。

0052

<ニンジン含有飲料における遠心沈殿量及び累積%粒子径の関係>
以上の観点から、本実施の形態に係るニンジン含有飲料において、その[A]累積50%
粒子径(D50)(μm)、[B]累積90%粒子径(D90)(μm)、[C]遠心沈殿量
(%)、及び[D]pHが満たすべき条件は、それぞれ、(式1)、(式2)、(式3)
及び(式4)である。
100≦[A]≦400・・・(式1)
300≦[B]≦1000・・・(式2)
10≦[C]≦50・・・(式3)
3.8≦[D]≦4.6・・・(式4)
言い換えると、本実施の形態に係るニンジン含有飲料が満たすのは、(式1)、(式2)
、(式3)かつ(式4)である。

0053

本実施の形態に係るニンジン含有飲料が満たす条件は、より好ましくは、(式5)、(式
6)、(式7)かつ(式8)である。
190≦[A]≦380・・・(式5)
410≦[B]≦780・・・(式6)
20≦[C]≦40・・・(式7)
4.0≦[D]≦4.4・・・(式8)

0054

<ニンジン破砕物の調製法
ニンジン破砕物として、ニンジンパルプを用いた。当該ニンジンパルプは以下の方法で
作製された物を用いた。ニンジンを水洗して、剥皮し、剥皮ニンジンを破砕して加熱し、
一軸搾汁機にて搾汁した。搾汁後に出てくるパルプ分を水で希釈し、レモン濃縮果汁で酸
度調製後、コミトロールで破砕し、ホットパック殺菌を行い、ニンジンパルプ(Brix
6.2%、酸度0.74%)を得た。酸度調整に用いたレモン濃縮果汁(酸度39.0)
は、ニンジンパルプ原料全体の約2%であった。

0055

<ニンジン含有飲料の調製方法
[A]市販のニンジン濃縮汁(Brix50%、酸度0.30%、pH5.66)を水
で希釈してBrix10.6とし、比較例1の試料を作製した。また、[A]、[B]ニ
ンジン破砕物(上記ニンジンパルプ)、及び[C]レモン濃縮汁(酸度39.0)を所定
の割合で調合したものを水で希釈した後、所定の圧力でホモジナイズ処理(三丸機械工
株式会社製エコナイザーラボ01)を行うことで粒子を微細化し、実施例1乃至5の試料
を作製した。
比較例2は、[A]、[B]及び[C]を所定の割合で調合した物を水で希釈した後、ホ
モジナイズ処理を行わない物を準備した。

0056

<試料の調製:試験2>
[A]市販のニンジン濃縮汁(Brix50、酸度0.30%、pH5.66)を水で
希釈してBrix9.4とし、比較例3の試料を作製した。また、[A]、[B]ニンジ
ンパルプ(上記ニンジンパルプ)、及び[C]レモン濃縮汁(酸度)を所定の割合で調合
したものを水で希釈した後、所定の圧力でホモジナイズ処理を行うことで粒子を微細化し
、実施例7乃至11の試料を作製した。
実施例6は、[A]、[B]、及び[C]を調合した物を水で希釈した後、ホモジナイ
ズ処理を行わない物を準備した。

0057

<B型粘度の測定>
TVB−10型粘度計(東機産業株式会社製)を用いて、回転数を12rpmとし、開
始後60秒後の条件で、粘度を測定した。使用したローターはM1で、測定時の温度は2
0℃であった。測定値が25mPa・s以下となったものは、「測定不可」とした。

0058

<粒子径の測定>
レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置(HORIBA製「LA−960」)を用い
体積換算で頻度の累積が50%になる粒子径(D50)、及び90%になる粒子径(D
90)を測定した。屈折率を「1.60−0.00i」、循環速度を「3」、撹拌速度を
「1」とした。

0059

<糖度の測定>
本測定で採用した糖度(Brix)の測定器は、屈折計(NAR−3T ATAGO社
製)である。測定時の品温は、20℃であった。

0060

<pH>
本測定で採用したpHの測定器は、pH計(pH METERF−72 HORIB
A社製)である。測定時の品温は、20℃であった。

0061

官能評価
本評価で採用した官能評価方法は、評点法である。各試料に関して、酸味の強度の比較
を官能評価により行った。
評価は訓練されたパネラーで実施した。
評価パネリスト数は、10人であった。官能評価は5段階評価で行い、各評点は以下のと
おり定義した。
ここで、表4、5で示した評点は、評点の合計値をパネリスト数で除した値(すなわち、
平均値)である。

0062

1:酸味をあまり感じない 2:酸味をやや感じる 3:酸味を感じる
4:酸味をやや強く感じる 5:酸味を強く感じる

0063

有意差検定
官能評価結果について、有意差水準5%としたt検定により、有意差の有無を判断した
。比較例2、並びに実施例1乃至5については、比較例1との有意差の有無を判断した。
実施例6乃至11については、比較例3との有意差の有無を判断した。

0064

総合評価
本評価で採用した総合評価は、官能評価結果及び有意差の有無を基に、表1のとおり設
定した。

0065

0066

<調合量、及び微細化処理時の圧力>
表2、及び表3が示すのは、比較例1乃至3、並びに実施例1乃至11の、原材料の調
合量である。調合量として記載した値は、各原料の調合量、及び調合した原料をストレー
ト汁に換算したときの量である。併せて、各試料を微細化する際に実施した、ホモジナイ
ズ処理における圧力を記載した。ここで、消費者庁が定める果実飲料品質表示基準(平成
23年9月30日消費者庁告示第10号)に倣えば、レモン濃縮汁を用いた場合、水で還
元したレモン汁は、酸度4.5以上9.0未満で濃縮還元レモン汁として認められる。本
発明におけるレモン濃縮液の希釈時の酸度は8.9%とした。

0067

<測定値、及び官能評価結果>
表4、及び表5が示すのは、比較例1乃至3、並びに実施例1乃至11における、各分
項目の測定値、及び官能評価結果である。比較例1と比較例2の比較より、ニンジンパ
ルプが含まれることにより粘度が向上しても、ニンジンパルプの粒子径が大きい場合、酸
抑制効果は低いことが分かった。比較例2と実施例1乃至4との比較、並びに実施例5
と実施例6乃至11との比較により、同じBrix、pH、及びニンジン破砕物含量の試
料においても、D50並びにD90の値が小さくなるにしたがい、そして、遠心沈殿量が
多くなるにしたがって、酸味低減効果が見られた。また、比較例1、及び2と実施例1乃
至4との比較より、同じBrix,酸度、pHの試料においてもB型粘度が高くなるにし
たがって、酸味の低減効果が見られた。

0068

以上の官能評価結果を考慮した結果、pHと粒子径、及び遠心沈殿量の関係より、式1
、式2、式3、かつ式4の範囲において酸味を低減させたニンジン含有飲料を得ることが
できた。また、より好ましくは式5、式6、式7、かつ式8満たす範囲において、酸味を
低減させたニンジン含有飲料を得ることができた。

0069

纏めると、ニンジン破砕物の粒子径、及び調合後の遠心沈殿量を制御することで、又は
ニンジン含有飲料の粘度を制御することで、酸味を低減させたニンジン含有飲料を得るこ
とができ、十分においしさを感じられる飲料を提供することができる。

0070

0071

0072

実施例

0073

0074

本発明が有用な分野は、にんじんジュース、にんじんミックスジュース、野菜ミックス
飲料、果実野菜ミックス飲料等のニンジン含有飲料の製造及び販売である。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

該当するデータがありません

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

この 技術と関連性が強い技術

該当するデータがありません

この 技術と関連性が強い法人

該当するデータがありません

この 技術と関連性が強い人物

該当するデータがありません

この 技術と関連する社会課題

該当するデータがありません

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ