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技術 乳化香料粉末の製造方法

出願人 長岡香料株式会社
発明者 高橋主税平野孝仁此枝三郎吉永全利五十嵐雅和
出願日 2020年2月26日 (1年0ヶ月経過) 出願番号 2020-030623
公開日 2020年10月15日 (4ヶ月経過) 公開番号 2020-169312
状態 未査定
技術分野 化粧料 調味料 医薬品製剤 脂肪類、香料
主要キーワード 引火性液体 MCTオイル 万能撹拌機 ビーフシチュー 羊かん 加工調理 夏みかん 指定医薬部外品
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年10月15日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

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課題

粉末香料を煩雑な工程を経ずに製造することができ、製品のデットストックを無くして廃棄物を減らすことができ、消防法に定められた設備施設を有していなくても取り扱うことができ、かつ香料成分劣化が抑制された乳化香料粉末の製造方法を提供する。

解決手段

本発明に係る乳化香料粉末の製造方法は、香料乳化された乳化香料を得る工程と、乳化香料と粉末基剤とを混合して、粉末基剤に乳化香料を吸着させる工程とを含む。

概要

背景

粉末香料は取り扱いやすく種々の製品、例えば、飲食品化粧品芳香剤医薬品、医薬部外品忌避剤日用品などに利用されており、特に、粉末スープ粉末清涼飲料などの粉末飲食品ラムネなどの錠菓ガムなど粉末形状固形状の飲食品に広く使用されている。このような粉末香料は、従来、粉末基剤香料吸着させる方法(吸着法)、あるいは特許文献1に記載のように香料を含む乳化物噴霧乾燥に供する方法(噴霧乾燥法)によって得られる。

吸着法によって得られる粉末香料は、粉末基剤の表面に香料成分を付着させているだけである。そのため、香気が放たれやすく短期間で香気を損なう、あるいは香料成分が酸素と接触しやすく劣化しやすいという問題がある。さらに、吸着法によって得られる粉末香料は、原料として油溶性香料しか使用することができず、油溶性香料に由来する油分が滲み出ることがある。

一方、噴霧乾燥法によって得られる粉末香料は、吸着法によって得られる粉末香料と異なり、香料成分を乳化させている。そのため、香料成分が酸素と接触しにくくなっている。しかし、噴霧乾燥法は高温条件下で行われるため、熱による香料成分の劣化が避けられない。さらに、噴霧乾燥法による粉末香料の製造は、大規模な装置を用いて行われる。そのため、香気の異なる種々の粉末香料をそれぞれ少量(少量多品種)必要とする場合、噴霧乾燥法による製造は不向きである。

概要

粉末香料を煩雑な工程を経ずに製造することができ、製品のデットストックを無くして廃棄物を減らすことができ、消防法に定められた設備施設を有していなくても取り扱うことができ、かつ香料成分の劣化が抑制された乳化香料粉末の製造方法を提供する。本発明に係る乳化香料粉末の製造方法は、香料が乳化された乳化香料を得る工程と、乳化香料と粉末基剤とを混合して、粉末基剤に乳化香料を吸着させる工程とを含む。なし

目的

本発明の課題は、粉末香料を煩雑な工程を経ずに製造することができ、製品のデットストックを無くして廃棄物を減らすことができ、消防法に定められた設備や施設を有していなくても取り扱うことができ、かつ香料成分の劣化が抑制された乳化香料粉末の製造方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

香料乳化された乳化香料を得る工程と、乳化香料と粉末基剤とを混合して、粉末基剤に乳化香料を吸着させる工程と、を含む乳化香料粉末の製造方法。

請求項2

前記乳化香料が、前記粉末基剤100質量部に対して0.1〜120質量部の割合で添加される請求項1に記載の製造方法。

請求項3

前記乳化香料に含まれる乳化粒子が、0.01〜50μmの平均粒子径を有する請求項1または2に記載の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、乳化香料粉末の製造方法に関する。

背景技術

0002

粉末香料は取り扱いやすく種々の製品、例えば、飲食品化粧品芳香剤医薬品、医薬部外品忌避剤日用品などに利用されており、特に、粉末スープ粉末清涼飲料などの粉末飲食品ラムネなどの錠菓ガムなど粉末形状固形状の飲食品に広く使用されている。このような粉末香料は、従来、粉末基剤香料吸着させる方法(吸着法)、あるいは特許文献1に記載のように香料を含む乳化物噴霧乾燥に供する方法(噴霧乾燥法)によって得られる。

0003

吸着法によって得られる粉末香料は、粉末基剤の表面に香料成分を付着させているだけである。そのため、香気が放たれやすく短期間で香気を損なう、あるいは香料成分が酸素と接触しやすく劣化しやすいという問題がある。さらに、吸着法によって得られる粉末香料は、原料として油溶性香料しか使用することができず、油溶性香料に由来する油分が滲み出ることがある。

0004

一方、噴霧乾燥法によって得られる粉末香料は、吸着法によって得られる粉末香料と異なり、香料成分を乳化させている。そのため、香料成分が酸素と接触しにくくなっている。しかし、噴霧乾燥法は高温条件下で行われるため、熱による香料成分の劣化が避けられない。さらに、噴霧乾燥法による粉末香料の製造は、大規模な装置を用いて行われる。そのため、香気の異なる種々の粉末香料をそれぞれ少量(少量多品種)必要とする場合、噴霧乾燥法による製造は不向きである。

先行技術

0005

特開2011−74306号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明の課題は、粉末香料を煩雑な工程を経ずに製造することができ、製品のデットストックを無くして廃棄物を減らすことができ、消防法に定められた設備施設を有していなくても取り扱うことができ、かつ香料成分の劣化が抑制された乳化香料粉末の製造方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意検討を行った結果、以下の構成からなる解決手段を見出し、本発明を完成するに至った。
(1)香料が乳化された乳化香料を得る工程と、乳化香料と粉末基剤とを混合して、粉末基剤に乳化香料を吸着させる工程とを含む乳化香料粉末の製造方法。
(2)乳化香料が、粉末基剤100質量部に対して0.1〜120質量部の割合で添加される上記(1)に記載の製造方法。
(3)乳化香料に含まれる乳化粒子が、0.01〜50μmの平均粒子径を有する上記(1)または(2)に記載の製造方法。

発明の効果

0008

本発明に係る乳化香料粉末の製造方法によれば、乳化香料粉末を煩雑な工程を経ずに製造することができ、得られた乳化香料粉末は香料成分の劣化が抑制されている。本発明に係る乳化香料粉末の製造方法によれば、少量製造できることで製品のデットストックを無くし廃棄物を減らすことができる。さらに、本発明に係る乳化香料粉末の製造方法によれば、引火性液体などを使用した香料を粉末化することにより消防法に定められた設備や施設を有していなくても取り扱うことができる。

0009

本発明に係る乳化香料粉末の製造方法は、下記の工程(i)および(ii)を含む。以下、本発明に係る乳化香料粉末の製造方法の一実施形態について説明する。
(i)香料が乳化された乳化香料を得る工程。
(ii)乳化香料と粉末基剤とを混合して、粉末基剤に乳化香料を吸着させる工程。

0010

一実施形態に係る乳化香料粉末の製造方法において、工程(i)は、香料が乳化された乳化香料を得る工程である。香料としては、乳化され得る香料であれば限定されず、天然香料であってもよく、合成香料であってもよい。さらに、香料としては、油溶性香料を使用してもよく、水溶性香料を使用してもよい。乳化香料に含まれる乳化粒子の平均粒子径は特に限定されず、より安定な乳化状態を保持させることができる点で、好ましくは0.01〜50μm程度であり、より好ましくは0.5〜3μm程度である。

0011

このような香料としては、レモングレーフルーツ、オレンジウンシュウミカン夏みかん、いよかんポンカンキンカンライム、すだち、かぼす、柚子シークワーサーなど柑橘類の香料や精油ペパーミントスペアミント、ニホンハッカシナモンショウガなどハーブスパイス類の香料や精油;ジャスミンローズなどの花の香料や精油;ストロベリーブルーベリークランベリーラズベリーリンゴ、梨、ブドウ巨峰マスカットなど)、アンズウメサクランボカシスプルーンスイカマンゴーライチキウイフルーツグァバパッションフルーツアセロラパイナップルバナナなど果実類の香料や精油;チョコレートココアミルクバニラチーズバターヨーグルト紅茶緑茶コーヒー酒類コーラーサイダーキャラメルプリンココナッツアーモンドクリゴマハチミツ黒糖カラメルメープルシロップサツマイモ、かぼちゃ、あずき、きな粉など飲食品の香料や精油;コーンスープコンソメスープカレービーフシチュー味噌汁ハンバーグステーキラーメンなど加工調理食品の香料;ムスクマリンなど化粧品系の香料などが挙げられる。

0012

香料を乳化する方法は限定されない。油溶性香料を使用する場合、香料と連続相である水とを混合して撹拌すればよい。水溶性香料を使用する場合、香料と連続相である油(例えば、MCTオイル中鎖脂肪酸オイル)、食用油脂大豆油菜種油パーム油米油などの植物油脂牛脂・鶏油などの動物油脂)、さらにプロピレングリコールグリセリンジプロピレングリコールなどの多価アルコールなどを混合して撹拌すればよい。撹拌装置としては、例えば、ホモジナイザー高圧ホモジナイザーホモミキサーコロイドミルプラネタリーミキサーなどが挙げられる。乳化は、例えば常温(20〜30℃)程度で行われ、加温する場合でも高くても60℃程度である。香料の添加量は、香料の種類、所望の香気の強さなどを考慮して適宜設定され、得られる乳化香料中に、好ましくは0.001〜50質量%の割合で添加されている。

0013

香料を乳化する際に、乳化剤乳化安定剤を用いてもよい。乳化剤としては、例えば、ショ糖脂肪酸エステルグリセリン脂肪酸エステルソルビタン脂肪酸エステルプロピレングリコール脂肪酸エステルオクテニルコハク酸デンプンナトリウムラウレス硫酸ナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンタウリンナトリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウムステアリン酸ナトリウムステアリン酸マグネシウムステアトリモニウムクロリド、ベンザルコニウムクロリドコカミドプロピルベタイン水添レシチンポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートなどの界面活性剤などが挙げられる。乳化安定剤としては、例えば、アラビアガムキサンタンガム加工デンプングアーガムなどが挙げられる。これらの乳化剤や乳化安定剤は単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。乳化剤や乳化安定剤の添加量は、香料の種類、香料の添加量などを考慮して適宜設定され、得られる乳化香料中に、好ましくは0.01〜50質量%の割合で添加されている。

0014

一実施形態に係る製造方法において、工程(ii)は、乳化香料と粉末基剤とを混合して、粉末基剤に乳化香料を吸着させる工程である。粉末基剤としては、乳化香料を吸着し得る粉末基材であれば特に限定されず、例えば、マルチトールコーンスターチ微結晶セルロース微小繊維状セルロース麦芽糖乳糖デキストリンシクロデキストリンショ糖ブドウ糖含水結晶ブドウ糖および無水結晶ブドウ糖)、果糖、グアーガム、キサンタンガム、ソルビトールパラチニットエリスリトールラクチトールキシリトールマンニトール、加工デンプン、難消化性デキストリンプルランペクチンローカストビーンガムマンナンゼラチンアルギン酸アルギン酸塩カラギーナンカラヤガムスクレロガム、トラガントガムタマリンド種子多糖類ファーセレランなどが挙げられる。

0015

粉末基剤に乳化香料を吸着させる方法は特に限定されない。例えば、乳化香料と粉末基剤とを混合し、十分に撹拌して粉末基剤と乳化香料とを接触させればよい。乳化香料と粉末基剤との撹拌には、例えば、万能撹拌機、擂潰機パワーニーダータンブラーなどが挙げられる。

0016

乳化香料と粉末基剤との混合割合は、粉末基剤に乳化香料が十分に吸着し得る割合であれば、特に限定されない。粉末基剤100質量部に対して、乳化香料は好ましくは0.1〜120質量部、より好ましくは8〜100質量部の割合で添加される。

0017

粉末基剤の種類、乳化香料の割合、乳化香料に含まれる水分量などによって、乳化香料を粉末基剤に吸着させた後の状態が、粉末形状の場合なら乾燥、粉砕工程は必要ない。しかし、粘土状ペースト状または塊状の場合には必要に応じて乾燥、粉砕などの工程を経て乳化香料粉末としてもよい。

0018

吸着後の状態が粉末形状を有する場合は、そのままの状態で乳化香料粉末としてもよく、例えば粉砕してさらに微細な粉末に加工してもよい。吸着後の状態が粘土状または塊状を有する場合は、粉砕機を用いて所望の大きさの粉末となるように粉砕すればよい。粉砕前に、必要に応じて乾燥してもよい。乾燥によって香料が飛びやすくなるため、比較的低温(例えば−10〜80℃程度)で乾燥するのがよい。さらに、吸着後の状態がペースト状を有する場合は、乾燥後、必要に応じて粉砕され乳化香料粉末に加工される。

0019

乾燥する場合、使用することができる乾燥機は特に限定されず、例えば、棚型乾燥機真空乾燥機凍結乾燥機熱風乾燥機ドラム乾燥機などが挙げられる。粉砕する場合、使用することができる粉砕機は特に限定されず、例えば、ハンマーミルジェットミルスタンプミルピンミルパワーミル、コロイドミル、カッターミルなどが挙げられる。

0020

一実施形態に係る製造方法において、本発明の効果を阻害しない範囲で、酸化防止剤保存料、各種ミネラルビタミン類着色剤、固結防止剤などの添加剤を添加してもよい。

0021

一実施形態に係る製造方法によって乳化香料粉末は、好ましくは0.1〜1000μm、より好ましくは2〜400μmの平均粒子径を有する。一実施形態に係る製造方法は、乳化香料粉末を煩雑な工程を経ることなく、大規模な装置も必要とせずに行うことができる。その結果、種々の香気を有する乳化香料粉末を簡便な工程で製造することが可能、すなわち少量多品種の乳化香料粉末を製造することが可能となる。さらに、一実施形態に係る製造方法によれば、高温条件下で乾燥するなど過酷な環境に曝されることがない。そのため、比較的劣化しやすいことが知られているレモン香料などを用いても、得られる乳化香料は十分な賦香作用を有する。

0022

このようにして得られる乳化香料粉末は、取り扱いやすく種々の製品に添加することができる。このような製品としては、例えば、飲食品、化粧品(例えば、乳液ファンデーションベビーパウダー口紅など)、芳香剤(例えば、アロマ用品、消臭剤脱臭剤防臭剤など)、医薬品(例えば、処方医薬品、一般用医薬品)、医薬部外品(例えば、指定医薬部外品防除用医薬部外品、医薬部外品)、忌避剤(例えば、防虫剤防鳥・防獣用品など)、日用品(例えば、洗剤トイレタリー用品、文房具など)などが挙げられる。特に飲食品としては、例えば、ガム、キャンディーソフトキャンディーグミ、錠菓、スナック菓子、チョコレート、クッキービスケットクラッカー、おかき、せんべいなどの菓子饅頭団子、どら焼き、羊かんなどの和菓子;ケーキ、ババロアムース、プリン、ゼリーなどの洋菓子アイスクリームシャーベットなどの冷菓類;果実飲料野菜飲料炭酸飲料コーヒー飲料茶系飲料スポーツ飲料ココア飲料などの清涼飲料水;粉末清涼飲料;各種冷凍食品食パンフランスパンなどのパンサンドイッチホットドックハンバーガーなどの調理パン;ヨーグルト、乳飲料プロセスチーズなどの乳製品インスタントラーメンレトルトカレーインスタントみそインスタントスープなどのインスタント食品カレールーシチュールーなどの加工食品;かまぼこ、ちくわ、さつま揚げハムソーセージ干物などの水産畜肉加工製品;みそ、醤油麺つゆ、天つゆ、焼肉タレソースドレッシングマヨネーズトマトケチャップ、ふりかけなどの調味料介護食離乳食、非常食栄養補助食品などが挙げられる。

0023

一実施形態に係る製造方法によって得られる乳化香料粉末は、飲食品中に好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.05〜5質量%の割合となるように添加される。

0024

以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。

0025

(実施例1)
粉末基剤として45gの微結晶セルロースと5gのマルチトールとの混合物を使用した。この混合物に50gのレモン乳化香料を添加して撹拌し、混合物にレモン乳化香料を吸着させた。レモン乳化香料は、水を連続相とするO/W型の乳化香料であり、レモンオイル、グリセリン、アラビアガムおよびイオン交換水を用いて、一般的な製法によって得られたものである。レモン乳化香料を吸着させた粉末基剤を、ステンレス製バットにできるだけ均一になるように敷き詰めた。次いで、ステンレス製のバットを棚式熱風乾燥機に入れて、レモン乳化香料を吸着させた粉末基剤を、約60℃で90分間乾燥させた。次いで、乾燥物サニタリークラッシャー(三庄インダストリー(株)製)で粉砕し、16メッシュ(開口約1mm)のふるいに通して、約49gの乳化香料粉末を得た。

0026

(実施例2)
レモン乳化香料の代わりにローズ乳化香料を使用した以外は、実施例1と同様の手順で約49gの乳化香料粉末を得た。ローズ乳化香料も、レモン乳化香料と同様、一般的な製法によって得られたものである。

0027

(実施例3)
レモン乳化香料の代わりにコーン乳化香料を使用した以外は、実施例1と同様の手順で約49gの乳化香料粉末を得た。コーン乳化香料も、レモン乳化香料と同様、一般的な製法によって得られたものである。

0028

(実施例4)
レモン乳化香料の代わりにシナモン乳化香料を使用した以外は、実施例1と同様の手順で約49gの乳化香料粉末を得た。シナモン乳化香料も、レモン乳化香料と同様、一般的な製法によって得られたものである。

0029

(実施例5)
粉末基剤として無水結晶ブドウ糖を使用した。99gの無水結晶ブドウ糖と1gのレモン乳化香料とを混合して撹拌し、無水結晶ブドウ糖にレモン乳化香料を吸着させた。レモン乳化香料は、実施例1で用いたレモン乳化香料と同じである。次いで、レモン乳化香料を吸着させた粉末基剤(無水結晶ブドウ糖)を16メッシュのふるいに通して、約95gの乳化香料粉末を得た。

0030

(実施例6)
レモン乳化香料の代わりにローズ乳化香料を使用した以外は、実施例5と同様の手順で約95gの乳化香料粉末を得た。ローズ乳化香料も、レモン乳化香料と同様、一般的な製法によって得られたものである。

0031

(実施例7)
レモン乳化香料の代わりにコーン乳化香料を使用した以外は、実施例5と同様の手順で約95gの乳化香料粉末を得た。コーン乳化香料も、レモン乳化香料と同様、一般的な製法によって得られたものである。

0032

(実施例8)
レモン乳化香料の代わりにシナモン乳化香料を使用した以外は、実施例5と同様の手順で約95gの乳化香料粉末を得た。シナモン乳化香料も、レモン乳化香料と同様、一般的な製法によって得られたものである。

0033

(実施例9)
粉末基剤としてマルトースを使用した。80gのマルトースと20gのカカオ乳化香料とを混合して撹拌し、マルトースにカカオ乳化香料を吸着させた。カカオ乳化香料は、油を連続相とするW/O型の乳化香料であり、カカオ香料、グリセリン脂肪酸エステル、および食用油脂を用いて、一般的な製法によって得られたものである。次いで、カカオ乳化香料を吸着させた粉末基剤(マルトース)を16メッシュのふるいに通して、約95gの乳化香料粉末を得た。

0034

次に、O/W型の乳化香料を原料として使用した実施例1〜8の乳化香料粉末のうち、実施例1の乳化香料粉末を代表して官能評価を行った。具体的には、下記のようにして官能評価を行った。実施例1で得られた乳化香料粉末を用いてレモン風味の錠菓を製造してから30日間、約35℃の温度条件下で保管した。約35℃で30日間の保管は、常温で約90日間保管した場合に相当する。長期保管および夏季のように高温条件下で保管した後であっても、香料としての効果が発揮されることを示すためである。

0035

得られたレモン風味の錠菓を、十分な経験を持つ訓練された各6名のパネラー試食してもらい、(1)トップの強さ(口に入れた直後の風味の強さ)、(2)ミドルからラストにかけての風味(口に入れて暫くしてからの風味)、(3)劣化臭、(4)後味、および(5)総合的な美味しさについて、評価してもらった。

0036

(1)については、口に入れた直後に強く風味を感じた場合に5点、ほとんど風味を感じない場合に1点とし、風味の強さに応じて5点〜1点の5段階で評価してもらった。(2)については、口に入れて暫くしてからの風味を感じた場合に5点、ほとんど風味を感じない場合に1点とし、風味の強さに応じて5点〜1点の5段階で評価してもらった。(3)については、高温環境下で保管中に生じた劣化臭を感じない場合に5点、劣化臭を強く感じる場合に1点とし、劣化臭の強さに応じて5点〜1点の5段階で評価してもらった。(4)については、後味が良好な場合に5点、後味が乏しい場合に1点とし、後味の優劣に応じて5点〜1点の5段階で評価してもらった。(5)については、総合的に判断して良好な味と感じた場合に5点、不味いと感じた場合に1点とし、総合的な味を5点〜1点の5段階で評価してもらった。それぞれの評価項目について、パネラー12名の平均点を表1に示す。

0037

実施例1で得られた乳化香料粉末の代わりに、レモン香料を原料とするスプレードライ香料粉末(従来の香料粉末)を用いて、同様に、従来のレモン風味の錠菓を製造した。スプレードライ香料粉末を用いて従来の錠菓を製造してから30日間、約35℃の温度条件下で保管した。実施例1で得られた乳化香料粉末を用いたレモン風味の錠菓も、従来のスプレードライ香料粉末を用いた従来のレモン風味の錠菓も、1錠あたりの質量をほぼ同じとし、香料粉末も出発原料であるレモン香料に換算して同量となるように添加した。上記12名のパネラーに、得られた従来のレモン風味の錠菓を試食してもらい、上記の(1)〜(5)について評価してもらった。パネラー12名の平均点を表1に示す。

0038

実施例1で得られた乳化香料粉末の代わりに、W/O型の乳化香料を原料として使用した実施例9の乳化香料粉末を用いて、同様に、チョコレート風味の錠菓を製造した。実施例9の乳化香料粉末を用いてチョコレート風味の錠菓を製造してから30日間、約35℃の温度条件下で保管した。上記12名のパネラーに、得られたチョコレート風味の錠菓を試食してもらい、上記の(1)〜(5)について評価してもらった。パネラー12名の平均点を表1に示す。

0039

実施例9で得られた乳化香料粉末の代わりに、カカオ香料を原料とするスプレードライ香料粉末(従来の香料粉末)を用いて、同様に、従来のチョコレート風味の錠菓を製造した。スプレードライ香料粉末を用いて従来の錠菓を製造してから30日間、約35℃の温度条件下で保管した。実施例9で得られた乳化香料粉末を用いたチョコレート風味の錠菓も、従来のスプレードライ香料粉末を用いた従来のチョコレート風味の錠菓も、1錠あたりの質量をほぼ同じとし、香料粉末も出発原料であるカカオ香料に換算して同量となるように添加した。上記12名のパネラーに、得られた従来のチョコレート風味の錠菓を試食してもらい、上記の(1)〜(5)について評価してもらった。パネラー12名の平均点を表1に示す。

0040

実施例

0041

表1に示すように、本発明の製造方法によって得られた乳化香料粉末は、従来のスプレードライ香料粉末と風味および美味しさを比較しても、ほぼ同等かそれ以上で遜色の無い効果を発揮していることがわかる。さらに、本発明の製造方法によって得られた乳化香料粉末は、従来のスプレードライ香料粉末と比較して、劣化臭が抑制されている。したがって、本発明の製造方法によって得られた乳化香料粉末は、長期保管および夏季など比較的高温条件下で保管していても、劣化しにくいことがわかる。

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