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技術 結合タンパク質及びその使用方法

出願人 エヌジーエムバイオファーマシューティカルス,インコーポレーテッド
発明者 カルヤニモンダルベティチャンリユチェンタルナアロラヒューゴマテルンウェンヤンシェン
出願日 2020年5月11日 (9ヶ月経過) 出願番号 2020-083291
公開日 2020年10月15日 (4ヶ月経過) 公開番号 2020-169173
状態 未査定
技術分野 蛋白脂質酵素含有:その他の医薬 微生物、その培養処理 ペプチド又は蛋白質 抗原、抗体含有医薬:生体内診断剤 化合物または医薬の治療活性 突然変異または遺伝子工学 生物学的材料の調査,分析
主要キーワード セレノール基 線形特徴 総合情報システム X線吸収 二重ループ 流入領域 単一ループ 配布センター
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図面 (20)

課題

ヒトβクロトーを含むβクロトーに結合する新規抗体を含む結合タンパク質及びその使用方法の提供。

解決手段

(i)ヒトβクロトーに結合し、(ii)FGF19様シグナル伝達及び/又はFGF21様シグナル伝達を誘導し、かつ(iii)βクロトーとの相互作用をFGF19及び/又はFGF21と競合しない、特定のアミノ酸配列を有する抗体又はその断片を含む、結合タンパク質の提供及び、本結合タンパク質を用いた、βクロトーを検出する方法、対象におけるグルコース代謝を改善する方法の提供。

概要

背景

(背景)
クロトーファミリーに属するβクロトーは、1回膜貫通型I型膜タンパク質である。β
クロトーは、ファミリー1グリコシダーゼメンバーとの相同性共有するが、グルコ
ダーゼ触媒活性欠く2つの内部反復からなる細胞外ドメインを有する。βクロトー発現
は、主に、肝臓膵臓、及び脂肪組織で検出される。Ito及び共同研究者らは、βクロト
欠損(KLB-/-)マウスが、CYP7A1及びCY8B1の上昇したmRNAベルを有し、胆汁酸の増大
した合成及び排出を示すことを報告している(Itoらの文献、2005, J Clin Invest 115: 2
202-2208)。βクロトーは、線維芽細胞成長因子(FGF)受容体との複合体を形成し、FGF19
及びFGF21を含むFGFの共受容体として機能する。

ヒトFGFファミリーの22のメンバーが同定されており、FGFに結合する4つのチロシン
ナーゼ受容体(FGFR1〜FGFR4)が同定されている。FGFとその受容体の相互作用は、FGFRの
二量体化をもたらし、これが、該受容体の細胞質ドメイントランスリン酸化及び活性
を可能にし、これがさらに、下流のシグナル伝達分子リン酸化及び活性化を引き起こす

FGF19の高親和性受容体はFGFR4であり、FGF19のFGFR4への結合はβクロトーによって促
進される。FGF19トランスジェニックマウスは、減少した肥満度、増加した代謝速度、低
下した肝臓トリグリセリド、増加した脂肪酸酸化、低下したグルコースレベル、及び増加
したインスリン感受性を有することが報告されている(Tomlinsonらの文献、2002, Endocr
inology 143: 1741-1747)。さらに、これらのトランスジェニックマウスは、高脂肪食
肥満にも糖尿病にもならないことが報告された(Tomlinsonらの文献、2002, Endocrinolog
y 143: 1741-1747)。FGF19処置により、褐色脂肪組織遺伝的除去又はレプチンの遺伝的
欠如によって肥満にさせられたマウスの糖尿病が予防されたか又は反転したことも報告さ
れている(Fuらの文献、2004, Endocrinology 145: 2594-2603)。

FGF21は、FGFRとβクロトーの相互作用を介して作用する。FGFR1は、白色脂肪組織内の
豊富に存在する受容体であり、白色脂肪組織内のFGF21の主な機能的受容体である可能性
が最も高い。FGF21発現は、肝臓、胸腺、脂肪組織、及び膵臓の島β細胞で検出される。F
GF21とβクロトー-FGFR複合体との相互作用は、グルコース取込み刺激し、グルカゴ
分泌を減少させ、インスリン感受性及びグルコースクリアランスを向上させ、空腹に応
答して白色脂肪組織を促進し、空腹に応答して肝臓でのケトン生成を増加させ、血漿トリ
グリセリドレベルを低下させ、エネルギー消費を増加させることが報告されている(Igles
iasらの文献、2012, European Journal of Endocrinology 167: 301-309)。

FGF19及びFGF21は、細胞シグナル伝達にFGFRとβクロトーの両方を必要とするので、FG
F19及び/又はFGF21を模倣する薬剤は、それらの作用又はグルコース代謝又は脂肪代謝
望ましい可能性がある。しかしながら、薬剤がFGF19様又はFGF21様細胞シグナル伝達活性
を付与するのにどの特徴が必要とされるのかは不明である。

概要

ヒトβクロトーを含むβクロトーに結合する新規抗体を含む結合タンパク質及びその使用方法の提供。(i)ヒトβクロトーに結合し、(ii)FGF19様シグナル伝達及び/又はFGF21様シグナル伝達を誘導し、かつ(iii)βクロトーとの相互作用をFGF19及び/又はFGF21と競合しない、特定のアミノ酸配列を有する抗体又はその断片を含む、結合タンパク質の提供及び、本結合タンパク質を用いた、βクロトーを検出する方法、対象におけるグルコース代謝を改善する方法の提供。なし

目的

(概要)
本開示は、βクロトーに結合する抗体などの結合タンパク質を含む、βクロトーに結合
するタンパク質を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

(i)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域及び配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体によって認識されるヒトβクロトー及びカニクイザルβクロトーのエピトープに結合するか;又は(ii)ヒトβクロトーに対する結合について配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域及び配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体と競合する抗体又はその断片。

請求項2

βクロトーに結合する抗体又はその断片であって、該抗体又はその結合断片が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVHCDR1:(i)配列番号1、27、53、79、105、131、157、183、209、もしくは235、(ii)配列番号7、33、59、85、111、137、163、189、215、もしくは241、(iii)配列番号12、38、64、90、116、142、168、194、220、もしくは246、(iv)配列番号13、39、65、91、117、143、169、195、221、もしくは247、及び(v)配列番号18、44、70、96、122、148、174、200、226、もしくは252;(2)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR2:(i)配列番号2、28、54、80、106、132、158、184、210、もしくは236、(ii)配列番号8、34、60、86、112、138、164、190、216、もしくは242、(iii)配列番号14、40、66、92、118、144、170、196、222、もしくは248、(iv)配列番号19、45、71、97、123、149、175、201、227、もしくは253、及び(v)配列番号24、50、76、102、128、154、180、206、232、もしくは258;並びに(3)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR3:(i)配列番号3、29、55、81、107、133、159、185、211、もしくは237、(ii)配列番号9、35、61、87、113、139、165、191、217、もしくは243、(iii)配列番号15、41、67、93、119、145、171、197、223、もしくは249、及び(iv)配列番号20、46、72、98、124、150、176、202、228、もしくは254;並びに/又は(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR1:(i)配列番号4、30、56、82、108、134、160、186、212、もしくは238、(ii)配列番号10、36、52、88、114、140、166、192、218、もしくは244、(iii)配列番号16、42、68、94、120、146、172、198、224、もしくは250、及び(iv)配列番号21、47、73、99、125、151、177、203、229、もしくは255;(2)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR2:(i)配列番号5、31、57、83、109、135、161、187、213、もしくは239、(ii)配列番号11、37、63、89、115、141、167、193、219、もしくは245、及び(iii)配列番号22、48、74、100、126、152、178、204、230、もしくは256;並びに(3)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR3:(i)配列番号6、32、58、84、110、136、162、188、214、もしくは240、(ii)配列番号17、43、69、95、121、147、173、199、225、もしくは251、及び(iii)配列番号23、49、75、101、127、153、179、205、231、もしくは257を含む、前記抗体又はその断片。

請求項3

βクロトーに結合する抗体又はその断片であって、該抗体又はその結合断片が:(1)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVHCDR1:(i)配列番号1、27、53、79、105、131、157、183、209、もしくは235、(ii)配列番号7、33、59、85、111、137、163、189、215、もしくは241、(iii)配列番号12、38、64、90、116、142、168、194、220、もしくは246、(iv)配列番号13、39、65、91、117、143、169、195、221、もしくは247、及び(v)配列番号18、44、70、96、122、148、174、200、226、もしくは252;(2)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR2:(i)配列番号2、28、54、80、106、132、158、184、210、もしくは236、(ii)配列番号8、34、60、86、112、138、164、190、216、もしくは242、(iii)配列番号14、40、66、92、118、144、170、196、222、もしくは248、(iv)配列番号19、45、71、97、123、149、175、201、227、もしくは253、及び(v)配列番号24、50、76、102、128、154、180、206、232、もしくは258;並びに(3)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR3:(i)配列番号3、29、55、81、107、133、159、185、211、もしくは237、(ii)配列番号9、35、61、87、113、139、165、191、217、もしくは243、(iii)配列番号15、41、67、93、119、145、171、197、223、もしくは249、及び(iv)配列番号20、46、72、98、124、150、176、202、228、もしくは254を含む重鎖可変(VH)領域を含む、前記抗体又はその断片。

請求項4

βクロトーに結合する抗体又はその断片であって、該抗体又はその結合断片が:(1)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVLCDR1:(i)配列番号4、30、56、82、108、134、160、186、212、もしくは238、(ii)配列番号10、36、52、88、114、140、166、192、218、もしくは244、(iii)配列番号16、42、68、94、120、146、172、198、224、もしくは250、及び(iv)配列番号21、47、73、99、125、151、177、203、229、もしくは255;(2)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR2:(i)配列番号5、31、57、83、109、135、161、187、213、もしくは239、(ii)配列番号11、37、63、89、115、141、167、193、219、もしくは245、及び(iii)配列番号22、48、74、100、126、152、178、204、230、もしくは256;並びに(3)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR3:(i)配列番号6、32、58、84、110、136、162、188、214、もしくは240、(ii)配列番号17、43、69、95、121、147、173、199、225、もしくは251、及び(iii)配列番号23、49、75、101、127、153、179、205、231、もしくは257を含む軽鎖可変(VL)領域を含む、前記抗体又はその断片。

請求項5

前記抗体又はその結合断片が:(a)以下をさらに含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号278、279、280、及び378からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するFR1;(2)配列番号281、282、及び283からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するFR2;(3)配列番号284、285、286、287、及び379〜381からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するFR3;並びに(4)配列番号288のアミノ酸配列を有するFR4;並びに/又は(b)以下をさらに含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号289、290、及び382〜384からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するFR1;(2)配列番号291、292、及び385〜392からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するFR2;(3)配列番号293、294、295、及び393〜404からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するFR3;並びに(4)配列番号296及び405〜407からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するFR4を含む、請求項2〜4のいずれか一項記載の抗体又はその断片。

請求項6

前記抗体又はその結合断片が、配列番号269、270、271、272、273、274、320、321、もしくは322であるVH配列及び/又は配列番号275、276、277、もしくは325〜352であるVL配列を含む、請求項1記載の抗体又はその断片。

請求項7

βクロトーに結合する抗体又はその断片であって:配列番号25であるVH配列及び配列番号26であるVL配列を含む5H23と表記された抗体;配列番号51であるVH配列及び配列番号52であるVL配列を含む1C17と表記された抗体;配列番号77であるVH配列及び配列番号78であるVL配列を含む1D19と表記された抗体;配列番号103であるVH配列及び配列番号104であるVL配列を含む2L12と表記された抗体;配列番号129であるVH配列及び配列番号130であるVL配列を含む3L3と表記された抗体;配列番号155であるVH配列及び配列番号156であるVL配列を含む3N20と表記された抗体;配列番号181であるVH配列及び配列番号182であるVL配列を含む4P5と表記された抗体;配列番号207であるVH配列及び配列番号208であるVL配列を含む5C23と表記された抗体;配列番号233であるVH配列及び配列番号234であるVL配列を含む5F7と表記された抗体;又は配列番号259であるVH配列及び配列番号260であるVL配列を含むIG19と表記された抗体に由来する3つ全ての重鎖相補性決定領域(CDR)及び/又は3つ全ての軽鎖CDRを含む、前記抗体又はその断片。

請求項8

前記抗体又はその断片が、5H23と表記された抗体に由来する3つ全ての重鎖CDR及び/又は3つ全ての軽鎖CDRを含む、請求項7記載の抗体。

請求項9

前記抗体又はその断片が、1C17と表記された抗体に由来する3つ全ての重鎖CDR及び/又は3つ全ての軽鎖CDRを含む、請求項7記載の抗体。

請求項10

前記抗体又はその断片が、1D19と表記された抗体に由来する3つ全ての重鎖CDR及び/又は3つ全ての軽鎖CDRを含む、請求項7記載の抗体。

請求項11

前記抗体又はその断片が、2L12と表記された抗体に由来する3つ全ての重鎖CDR及び/又は3つ全ての軽鎖CDRを含む、請求項7記載の抗体。

請求項12

前記抗体又はその断片が、3L3と表記された抗体に由来する3つ全ての重鎖CDR及び/又は3つ全ての軽鎖CDRを含む、請求項7記載の抗体。

請求項13

前記抗体又はその断片が、3N20と表記された抗体に由来する3つ全ての重鎖CDR及び/又は3つ全ての軽鎖CDRを含む、請求項7記載の抗体。

請求項14

前記抗体又はその断片が、4P5と表記された抗体に由来する3つ全ての重鎖CDR及び/又は3つ全ての軽鎖CDRを含む、請求項7記載の抗体。

請求項15

前記抗体又はその断片が、5C23と表記された抗体に由来する3つ全ての重鎖CDR及び/又は3つ全ての軽鎖CDRを含む、請求項7記載の抗体。

請求項16

前記抗体又はその断片が、5F7と表記された抗体に由来する3つ全ての重鎖CDR及び/又は3つ全ての軽鎖CDRを含む、請求項7記載の抗体。

請求項17

前記抗体又はその断片が、IG19と表記された抗体に由来する3つ全ての重鎖CDR及び/又は3つ全ての軽鎖CDRを含む、請求項7記載の抗体。

請求項18

βクロトーに結合する抗体又はその断片であって、該抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVHCDR1:(i)(ここで、X1は、天然アミノ酸である)、(ii)及び(iii)(2)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR2:(i)(ここで、X1は、天然のアミノ酸である)、(ii)(ここで、X1、X2、X3、及びX4は、天然のアミノ酸である)、並びに(iii)(3)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR3:(i)(ここで、X1は、天然のアミノ酸である)、(ii)(ここで、X1は、天然のアミノ酸である)、並びに(iii)並びに/又は(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR1:(i)(ここで、X1は、天然のアミノ酸である)、(ii)及び(iii)(2)以下のアミノ酸配列を有するVL CDR2:(i)(ii)及び(iii)(3)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR3:(i)(ここで、X1及びX2は、天然のアミノ酸である)、(ii)(ここで、X1は、天然のアミノ酸である)、並びに(iii)を含む、前記抗体又はその断片。

請求項19

前記その抗体断片が:(1)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVHCDR1:(i)(ここで、X1は、天然のアミノ酸である)、(ii)及び(iii)(2)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR2:(i)(ここで、X1は、天然のアミノ酸である)、(ii)(ここで、X1、X2、X3、及びX4は、天然のアミノ酸である)、並びに(iii)並びに(3)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR3:(i)(ここで、X1は、天然のアミノ酸である)、(ii)(ここで、X1は、天然のアミノ酸である)、及び(iii)を含む重鎖可変(VH)領域を含む、請求項18記載の抗体又はその断片。

請求項20

前記抗体又はその断片が:(1)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVLCDR1:(i)(ここで、X1は、天然のアミノ酸である)、(ii)及び(iii)(2)以下のアミノ酸配列を有するVL CDR2:(i)(ii)及び(iii)並びに(3)以下からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR3:(i)(ここで、X1及びX2は、天然のアミノ酸である)、(ii)(ここで、X1は、天然のアミノ酸である)、並びに(iii)を含む軽鎖可変(VL)領域を含む、請求項18記載の抗体又はその断片。

請求項21

前記抗体又はその断片が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)(ここで、X1は、天然のアミノ酸である)のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)(ここで、X1は、天然のアミノ酸である)のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)(ここで、X1は、天然のアミノ酸である)のアミノ酸配列を有するVH CDR3並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)(ここで、X1は、天然のアミノ酸である)のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)のアミノ酸配列を有するVL CDR2;並びに(3)(ここで、X1及びX2は、天然のアミノ酸である)のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項18記載の抗体又はその断片。

請求項22

前記抗体又はその断片が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)(ここで、X1は、R又はSである)のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)(ここで、X1は、G、D、S、又はIである)のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)(ここで、X1は、V、T、又はAである)のアミノ酸配列を有するVH CDR3並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)(ここで、X1は、M、L、又はVである)のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)(ここで、X1は、Q又はHであり、X2は、R又はGである)のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項21記載の抗体又はその断片。

請求項23

前記抗体又はその断片が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号1及び配列番号53からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVHCDR1、(2)配列番号2、配列番号80、配列番号54、及び配列番号210からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR2、(3)配列番号81、配列番号55、配列番号3からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号4、配列番号82、配列番号108からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR1、(2)のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号6、配列番号84からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項22記載の抗体又はその断片。

請求項24

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)のアミノ酸配列を有するVHCDR1、(2)(ここで、X1、X2、X3、及びX4は、天然のアミノ酸である)のアミノ酸配列を有するVH CDR2、並びに(3)(ここで、X1は、天然のアミノ酸である)のアミノ酸配列を有するVH CDR3並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)のアミノ酸配列を有するVL CDR1、(2)のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び(3)(ここで、X1は、天然のアミノ酸である)のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項18記載の抗体。

請求項25

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)のアミノ酸配列を有するVHCDR1、(2)(ここで、X1は、D又はGであり、X2は、N又はSであり、X3は、S又はNであり、X4は、T又はNである)のアミノ酸配列を有するVH CDR2、(3)(ここで、X1は、K又はRである)のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)のアミノ酸配列を有するVL CDR1、(2)のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び(3)(ここで、X1は、F又はYである)のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項24記載の抗体。

請求項26

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)のアミノ酸配列を有するVHCDR1、(2)配列番号28、配列番号263からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR2、(3)配列番号29、配列番号237からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)のアミノ酸配列を有するVL CDR1、(2)のアミノ酸配列を有するVL CDR2、及び(3)配列番号32、配列番号240からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項25記載の抗体。

請求項27

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)のアミノ酸配列を有するVH CDR3並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項18記載の抗体。

請求項28

βクロトーに結合する抗体又はその断片であって、該抗体が:(a)表1〜10に示されるVHCDR1、VH CDR2、及びVH CDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変(VH)領域;並びに/又は(b)表1〜10に示されるVL CDR1、VL CDR2、及びVL CDR3 アミノ酸配列を含む軽鎖可変(VL)領域を含む、前記抗体又はその断片。

請求項29

前記抗体が、表1〜10に示されるVHCDR1、VH CDR2、及びVH CDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変(VH)領域を含む、請求項28記載の抗体。

請求項30

前記抗体が、表1〜10に示されるVLCDR1、VL CDR2、及びVL CDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変(VL)領域を含む、請求項28記載の抗体。

請求項31

前記抗体が: (a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号1、7、12、13、及び18からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号2、8、14、19、及び24からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR2;(3)配列番号3、9、15、及び20からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号4、10、16、及び21からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号5、11、及び22からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR2;並びに(3)配列番号6、17、及び23からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項28記載の抗体。

請求項32

前記抗体が: (a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号1のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号3のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項28記載の抗体。

請求項33

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号7のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号8のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号9のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号10のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号11のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項31記載の抗体。

請求項34

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号12のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号2のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号3のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項31記載の抗体。

請求項35

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号13のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号14のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号15のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号16のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号11のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号17のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項31記載の抗体。

請求項36

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号18のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号19のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号20のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号21のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号22のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号23のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項31記載の抗体。

請求項37

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号1のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号24のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号3のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号4のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号5のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号6のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項31記載の抗体。

請求項38

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号27、33、38、39、及び44からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号28、34、40、45、及び50からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR2;並びに(3)配列番号29、35、41、及び46からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号30、36、42、及び47からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号31、37、及び48からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR2、並びに(3)配列番号32、43、及び49からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項28記載の抗体。

請求項39

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号27のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号28のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号29のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号30のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号31のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号32のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項38記載の抗体。

請求項40

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号33のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号34のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号35のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号36のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号37のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号32のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項38記載の抗体。

請求項41

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号38のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号28のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号29のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号30のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号31のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号32のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項38記載の抗体。

請求項42

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号39のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号40のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号41のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号42のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号37のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号43のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項38記載の抗体。

請求項43

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号44のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号45のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号46のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号47のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号48のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号49のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項38記載の抗体。

請求項44

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号27のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号50のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号29のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号30のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号31のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号32のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項38記載の抗体。

請求項45

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号53、59、64、65、及び70からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号54、60、66、71、及び76からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR2;並びに(3)配列番号55、61、67、及び72からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号56、62、68、及び73からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号57、63、及び74からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR2;並びに(3)配列番号58、59、及び75からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項28記載の抗体。

請求項46

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号53のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号54のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号55のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号56のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号57のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号58のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項45記載の抗体。

請求項47

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号59のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号60のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号61のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号62のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号63のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号58のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項45記載の抗体。

請求項48

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号64のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号54のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号55のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号56のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号57のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号58のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項45記載の抗体。

請求項49

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号65のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号66のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号67のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号68のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号63のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号69のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項45記載の抗体。

請求項50

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号70のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号71のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号72のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号73のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号74のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号75のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項45記載の抗体。

請求項51

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号53のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号76のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号55のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号56のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号57のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号58のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項45記載の抗体。

請求項52

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号79、85、90、91、及び96からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号80、86、92、97、及び102からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR2;並びに(3)配列番号81、87、93、及び98からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号82、88、94、及び99からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号83、89、及び100からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR2;並びに(3)配列番号84、95、及び101からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項28記載の抗体。

請求項53

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号79のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号80のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号81のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号82のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号83のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号84のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項52記載の抗体。

請求項54

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号85のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号86のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号87のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号88のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号89のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号84のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項52記載の抗体。

請求項55

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号90のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号80のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号81のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号82のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号83のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号84のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項52記載の抗体。

請求項56

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号91のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号92のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号93のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号94のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号89のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号95のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項52記載の抗体。

請求項57

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号96のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号97のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号98のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号99のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号100のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号101のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項52記載の抗体。

請求項58

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号79のアミノ酸配列を有するVHCDR1(2)配列番号102のアミノ酸配列を有するVH CDR2、及び(3)配列番号81のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号82のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号83のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号84のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項52記載の抗体。

請求項59

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号105、111、116、117、及び122からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号106、112、118、123、及び128からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR2;並びに(3)配列番号107、113、119、及び124からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号108、114、120、及び125からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号109、115、及び126からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR2;並びに(3)配列番号110、121、及び127からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項28記載の抗体。

請求項60

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号105のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号106のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号107のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号108のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号109のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号110のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項59記載の抗体。

請求項61

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号111のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号112のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号113のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号114のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号115のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号110のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項59記載の抗体。

請求項62

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号116のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号106のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号107のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号108のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号109のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号110のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項59記載の抗体。

請求項63

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号117のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号118のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号119のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号120のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号115のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号121のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項59記載の抗体。

請求項64

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号122のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号123のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号124のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号125のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号126のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号127のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項59記載の抗体。

請求項65

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号105のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号128のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号107のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号108のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号109のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号110のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項59記載の抗体。

請求項66

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号131、137、142、143、及び148からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号132、138、144、149、及び154からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR2;並びに(3)配列番号133、139、145、及び150からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号134、140、146、及び151からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号135、141、及び152からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR2;並びに(3)配列番号136、147、及び153からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項28記載の抗体。

請求項67

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号131のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号132のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号133のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号134のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号135のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号136のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項66記載の抗体。

請求項68

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号137のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号138のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号139のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号140のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号141のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号136のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項66記載の抗体。

請求項69

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号142のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号132のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号133のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号134のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号135のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号136のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項66記載の抗体。

請求項70

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号143のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号144のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号145のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号146のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号141のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号147のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項66記載の抗体。

請求項71

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号148のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号149のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号150のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号151のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号152のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号153のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項66記載の抗体。

請求項72

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号131のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号154のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号133のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号134のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号135のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号136のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項66記載の抗体。

請求項73

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号157、163、168、169、及び174からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号158、164、170、175、及び180からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR2;並びに(3)配列番号159、165、171、及び176からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号160、166、172、及び177からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号161、167、及び178からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR2;並びに(3)配列番号162、173、及び179からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項28記載の抗体。

請求項74

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号157のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号158のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号159のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号160のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号161のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号162のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項73記載の抗体。

請求項75

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号163のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号164のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号165のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号166のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号167のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号162のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項73記載の抗体。

請求項76

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号168のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号158のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号159のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号160のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号161のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号162のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項73記載の抗体。

請求項77

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号169のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号170のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号171のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号172のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号167のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号173のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項73記載の抗体。

請求項78

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号174のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号175のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号176のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号177のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号178のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号179のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項73記載の抗体。

請求項79

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号157のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号180のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号159のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号160のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号161のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号162のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項73記載の抗体。

請求項80

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号183、189、194、195、及び200からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号184、190、196、201、及び206からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR2;並びに(3)配列番号185、191、197、及び202からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号186、192、198、及び203からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号187、193、及び204からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR2;並びに(3)配列番号188、199、及び205からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項28記載の抗体。

請求項81

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号183のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号184のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号185のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号186のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号187のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号188のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項80記載の抗体。

請求項82

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号189のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号190のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号191のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号192のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号193のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号188のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項80記載の抗体。

請求項83

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号194のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号184のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号185のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号186のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号187のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号188のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項80記載の抗体。

請求項84

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号195のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号196のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号197のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号198のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号193のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号199のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項80記載の抗体。

請求項85

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号200のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号201のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号202のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号203のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号204のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号205のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項80記載の抗体。

請求項86

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号183のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号206のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号185のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号186のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号187のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号188のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項80記載の抗体。

請求項87

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号209、215、220、221、及び226からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号210、216、222、227、及び232からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR2;(3)配列番号211、217、223、及び228からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号212、218、224、及び229からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号213、219、及び230からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR2;並びに(3)配列番号214、225、及び231からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項28記載の抗体。

請求項88

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号209のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号210のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号211のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号212のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号213のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号214のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項87記載の抗体。

請求項89

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号215のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号216のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号217のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号218のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号219のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号214のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項87記載の抗体。

請求項90

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号220のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号210のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号211のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号212のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号213のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号214のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項87記載の抗体。

請求項91

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号221のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号222のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号223のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号224のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号219のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号225のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項87記載の抗体。

請求項92

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号226のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号227のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号228のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号229のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号230のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号231のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項87記載の抗体。

請求項93

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号209のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号232のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号211のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号212のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号213のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号214のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項87記載の抗体。

請求項94

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号235、241、246、247、及び252からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号236、242、248、253、及び258からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR2;並びに(3)配列番号237、243、249、及び254からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号238、244、250、及び255からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号239、245、及び256からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR2;並びに(3)配列番号240、251、及び257からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項28記載の抗体。

請求項95

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号235のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号236のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号237のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号238のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号239のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号240のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項94記載の抗体。

請求項96

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号241のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号242のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号243のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号244のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号245のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号240のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項94記載の抗体。

請求項97

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号246のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号236のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号237のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号238のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号239のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号240のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項94記載の抗体。

請求項98

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号247のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号248のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号249のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号250のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号245のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号251のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項94記載の抗体。

請求項99

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号252のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号253のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号254のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号255のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号256のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号257のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項94記載の抗体。

請求項100

前記抗体が:(a)以下を含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号235のアミノ酸配列を有するVHCDR1;(2)配列番号258のアミノ酸配列を有するVH CDR2;及び(3)配列番号237のアミノ酸配列を有するVH CDR3;並びに(b)以下を含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号238のアミノ酸配列を有するVL CDR1;(2)配列番号239のアミノ酸配列を有するVL CDR2;及び(3)配列番号240のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項94記載の抗体。

請求項101

前記VH領域及び/又はVL領域がヒトフレームワーク配列をさらに含む、請求項28〜100のいずれか一項記載の抗体。

請求項102

前記VH領域及び/又はVL領域が、フレームワーク1(FR1)、フレームワーク2(FR2)、フレームワーク3(FR3)、及び/又はフレームワーク4(FR4)配列をさらに含む、請求項28〜100のいずれか一項記載の抗体。

請求項103

前記抗体又はその結合断片が:(a)以下をさらに含む重鎖可変(VH)領域:(1)配列番号278、279、280、及び378からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するFR1;(2)配列番号281、282、及び283からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するFR2;(3)配列番号284、285、286、287、及び379〜381からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するFR3;並びに(4)配列番号288のアミノ酸配列を有するFR4;並びに/又は(b)以下をさらに含む軽鎖可変(VL)領域:(1)配列番号289、290、及び382〜384からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するFR1;(2)配列番号291、292、及び385〜392からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するFR2;(3)配列番号293、294、295、及び393〜404からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するFR3;並びに(4)配列番号296及び405〜407からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するFR4を含む、請求項28〜100のいずれか一項記載の抗体。

請求項104

前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項1〜103のいずれか一項記載の抗体又は断片。

請求項105

前記モノクローナル抗体が、ヒト化、ヒト、又はキメラ抗体である、請求項104記載の抗体又は断片。

請求項106

前記断片が、Fab、Fab'、F(ab')2、Fv、scFv、(scFv)2、単鎖抗体分子、二重可変領域抗体、単一可変領域抗体、直鎖抗体、V領域、又は抗体断片から形成された多重特異性抗体である、請求項1〜105のいずれか一項記載の抗体又はその断片。

請求項107

前記抗体又は断片が検出可能マーカーコンジュゲートされている、請求項1〜106のいずれか一項記載の抗体又は断片。

請求項108

前記検出可能マーカーが、放射性同位体金属キレーター酵素蛍光化合物生体発光化合物、及び化学発光化合物から選択される、請求項107記載の抗体又は断片。

請求項109

請求項1〜108のいずれか一項記載の抗体と本質的に同じエピトープに結合する結合物質

請求項110

前記結合物質が、βクロトー及びFGF受容体発現する細胞でFGF19及び/又はFGF21媒介性シグナル伝達誘導する、請求項109記載の結合物質。

請求項111

抗体又はその断片である、請求項109記載の結合物質。

請求項112

アンチカリンアドネクチンアフィボディ、DARPin、フィノマー、アフィチン、アフィリンアビマー、システインリッチノッチペプチド、又は人工クニッツ型インヒビターである、請求項109記載の結合物質。

請求項113

βクロトーに結合することができる結合物質であって、請求項1〜108のいずれか一項記載の抗体が競合結合アッセイで該結合物質に置き換わる、前記結合物質。

請求項114

βクロトーに結合することができる結合物質であって、該結合物質が競合結合アッセイで請求項1〜108のいずれか一項記載の抗体に置き換わる、前記結合物質。

請求項115

前記結合物質が、抗体又はその断片である、請求項114記載の結合物質。

請求項116

前記結合物質が、抗体又はその断片である、請求項114記載の結合物質。

請求項117

請求項1〜108のいずれか一項記載のモノクローナル抗体を産生するトランスジェニック動物

請求項118

請求項1〜108のいずれか一項記載のモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ

請求項119

請求項1〜108のいずれか一項記載の抗体又はその断片をコードするポリヌクレオチドを含むベクター

請求項120

請求項1〜108のいずれか一項記載の抗体又はその断片、及び医薬として許容し得る担体を含む医薬組成物

請求項121

βクロトー及びFGF受容体を発現する細胞でFGF19様及び/又はFGF21様シグナル伝達を誘導する方法であって、該細胞を請求項1〜108のいずれか一項記載の抗体又は断片と接触させることを含む、前記方法。

請求項122

βクロトー及びFGF受容体を発現する細胞でβクロトー/FGF受容体複合体活性化する方法であって、該細胞を請求項1〜108のいずれか一項記載の抗体又は断片と接触させることを含む、前記方法。

請求項123

前記細胞が、ヒトβクロトー及びヒトFGF受容体ICを発現する、請求項121又は122記載の方法。

請求項124

対象におけるグルコース代謝を改善する方法であって、該対象に、請求項1〜108のいずれか一項記載の抗体もしくはその断片又は請求項120記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。

請求項125

前記グルコース代謝の改善が、グルコースレベルの低下、インスリン感受性の増加、インスリン抵抗性の低下、グルカゴンの低下、グルコース耐性の向上、及び/又は膵臓機能の向上である、請求項124記載の方法。

請求項126

前記対象に、前記抗体又はその断片と組み合わせた1以上の治療剤を投与し、ここで、該治療剤が、鎮痛剤麻酔剤抗生物質、又は免疫調節剤である、請求項124記載の方法。

請求項127

前記1以上の治療剤が、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、プロピオン酸誘導体酢酸誘導体、フェナム酸誘導体ビフェニルカルボン酸誘導体オキシカムサリチレート、又はピラゾロンから選択される、請求項126記載の方法。

請求項128

前記1以上の治療剤が、ビグアニド及びスルホニルウレアチアゾリジンジオンGLP-1類似体、PPARγアゴニストジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害剤ブロモクリプチン製剤、胆汁酸隔離剤インスリン、αグルコシダーゼ阻害剤メトホルミン、SGLT-2阻害剤、食欲抑制薬、又は減量薬から選択される、請求項126記載の方法。

請求項129

前記グルコース代謝の改善が血液グルコースレベルの低下と関連している、請求項124記載の方法。

請求項130

生体試料中のβクロトーの存在を検出する方法であって、該生体試料を、請求項1〜108のいずれか一項記載の抗体と、βクロトーに対する該抗体の結合が可能な条件下で接触させ、複合体が該抗体とβクロトーの間で形成されるかどうかを検出することを含む、前記方法。

請求項131

前記生体試料が、2型糖尿病肥満、脂質異常症、NASH、心血管疾患、又はメタボリックシンドロームを有するか又はこれらを有することが疑われる哺乳動物に由来するものである、請求項130記載の方法。

請求項132

対象の疾患、障害、又は疾病において使用するためのものである医薬の製造における、請求項1〜108のいずれか一項記載の抗体又はその断片の使用であって、該抗体又は断片を該対象に投与することを含む、前記使用。

請求項133

対象の疾患、障害、又は疾病において使用するためのものである医薬の製造における、請求項120記載の医薬組成物の使用であって、該方法が該医薬組成物を該対象に投与することを含む、前記使用。

請求項134

生体試料中のβクロトーの存在を検出する方法で使用するための組成物の製造における、請求項1〜108のいずれか一項記載の抗体又はその断片の使用であって、該方法が、該生体試料を、該抗体と、βクロトーに対する該抗体の結合が可能な条件下で接触させること、及び、複合体が該抗体とβクロトーの間で形成されるかどうかを検出することを含む、前記使用。

請求項135

ヒトβクロトーに結合する抗体又はその断片であって、該抗体が、配列番号297のアミノ酸残基509〜1044を含むヒトβクロトーのKLB2ドメインに結合する、前記抗体又はその断片。

請求項136

ヒトβクロトーに結合する抗体又はその断片であって、該抗体が、配列番号297のアミノ酸残基517〜967を含むヒトβクロトーのKLB2ドメインのグリコシルヒドロラーゼ1領域に結合する、前記抗体又はその断片。

請求項137

ヒトβクロトーに結合する抗体又はその断片であって、該抗体が、配列番号297のアミノ酸残基657〜703を含むヒトβクロトーの領域に結合する、前記抗体又はその断片。

請求項138

カニクイザルβクロトーに結合する抗体又はその断片であって、該抗体が、配列番号299のアミノ酸残基657〜703を含むカニクイザルβクロトーの領域に結合する、前記抗体又はその断片。

請求項139

ヒトβクロトーに結合する抗体又はその断片であって、該抗体が、配列番号297のアミノ酸残基657、701、及び/もしくは703のうちの少なくとも1つを含むヒトβクロトーのエピトープに結合するか、該抗体が、ヒトβクロトー及びFGF受容体を発現する細胞でFGF19様シグナル伝達及び/もしくはFGF21様シグナル伝達を誘導するか、又は該抗体が、ヒトβクロトー及びFGF受容体を発現する細胞でβクロトー/FGF受容体複合体を活性化する、前記抗体又はその断片。

請求項140

前記ヒトβクロトーのエピトープが、配列番号297の少なくともアミノ酸残基657を含む、請求項139記載の抗体又はその断片。

請求項141

前記ヒトβクロトーのエピトープが、配列番号297の少なくともアミノ酸残基701を含む、請求項139記載の抗体又はその断片。

請求項142

前記ヒトβクロトーのエピトープが、配列番号297の少なくともアミノ酸残基703を含む、請求項139記載の抗体又はその断片。

請求項143

前記ヒトβクロトーのエピトープが、配列番号297の少なくともアミノ酸残基657及び701を含む、請求項139記載の抗体又はその断片。

請求項144

前記ヒトβクロトーのエピトープが、配列番号297の少なくともアミノ酸残基657及び703を含む、請求項139記載の抗体又はその断片。

請求項145

前記ヒトβクロトーのエピトープが、配列番号297の少なくともアミノ酸残基701及び703を含む、請求項139記載の抗体又はその断片。

請求項146

前記ヒトβクロトーのエピトープが、配列番号297の少なくともアミノ酸残基657、701、及び703を含む、請求項139記載の抗体又はその断片。

請求項147

前記抗体又はその断片がモノクローナル抗体である、請求項135〜146のいずれか一項記載の抗体又はその断片。

請求項148

前記抗体又はその断片が、ヒト化、ヒト、又はキメラモノクローナル抗体である、請求項135〜147のいずれか一項記載の抗体又はその断片。

請求項149

前記抗体又はその断片がアゴニスト抗体である、請求項135〜148のいずれか一項記載の抗体又はその断片。

請求項150

前記アゴニスト抗体又はその断片が、FGF受容体のFGF19様シグナル伝達及び/又はFGF21様シグナル伝達を誘導する、請求項149記載の抗体又はその断片。

請求項151

前記アゴニスト抗体が、βクロトー/FGF受容体複合体を活性化する、請求項149記載の抗体又はその断片。

請求項152

請求項135〜151のいずれか一項記載の抗体又はその断片、及び医薬として許容し得る担体を含む医薬組成物。

請求項153

対象の2型糖尿病、肥満、脂質異常症、NASH、心血管疾患、又はメタボリックシンドロームを治療する方法であって、対象に、請求項1〜108及び135〜151のいずれか一項記載の抗体又はその断片又は請求項120もしくは152記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。

請求項154

代謝パラメータを改善する方法であって、対象に、請求項1〜108及び135〜151のいずれか一項記載の抗体又はその断片又は請求項120もしくは152記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。

請求項155

前記代謝パラメータの改善が、体重、体格指数腹囲皮下脂肪厚グルコース、インスリン、及び/又はトリグリセリドの減少である、請求項154記載の方法。

請求項156

前記対象に、前記抗体又はその断片と組み合わせた1以上の治療剤を投与し、ここで、該治療剤が、鎮痛剤、麻酔剤、抗生物質、又は免疫調節剤である、請求項153〜155のいずれか一項記載の方法。

請求項157

前記1以上の治療剤が、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、プロピオン酸誘導体、酢酸誘導体、フェナム酸誘導体、ビフェニルカルボン酸誘導体、オキシカム、サリチレート、又はピラゾロンから選択される、請求項153〜155のいずれか一項記載の方法。

請求項158

前記1以上の治療剤が、ビグアニド及びスルホニルウレア、チアゾリジンジオン、GLP-1類似体、PPARγアゴニスト、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害剤、ブロモクリプチン製剤、胆汁酸隔離剤、インスリン、αグルコシダーゼ阻害剤、メトホルミン、SGLT-2阻害剤、食欲抑制薬、又は減量薬から選択される、請求項153〜155のいずれか一項記載の方法。

技術分野

0001

(関連出願の相互参照)
本出願は、その内容全体が引用により本明細書中に組み込まれる、2014年1月24日に出
願された米国仮特許出願第61/931,531号の優先権の恩典を主張する。

0002

(分野)
本開示は、全体として、ヒトβクロトーを含むβクロトーに結合する結合タンパク質
例えば、抗体及びその使用方法に関する。

背景技術

0003

(背景)
クロトーファミリーに属するβクロトーは、1回膜貫通型I型膜タンパク質である。β
クロトーは、ファミリー1グリコシダーゼメンバーとの相同性共有するが、グルコ
ダーゼ触媒活性欠く2つの内部反復からなる細胞外ドメインを有する。βクロトー発現
は、主に、肝臓膵臓、及び脂肪組織で検出される。Ito及び共同研究者らは、βクロト
欠損(KLB-/-)マウスが、CYP7A1及びCY8B1の上昇したmRNAベルを有し、胆汁酸の増大
した合成及び排出を示すことを報告している(Itoらの文献、2005, J Clin Invest 115: 2
202-2208)。βクロトーは、線維芽細胞成長因子(FGF)受容体との複合体を形成し、FGF19
及びFGF21を含むFGFの共受容体として機能する。

0004

ヒトFGFファミリーの22のメンバーが同定されており、FGFに結合する4つのチロシン
ナーゼ受容体(FGFR1〜FGFR4)が同定されている。FGFとその受容体の相互作用は、FGFRの
二量体化をもたらし、これが、該受容体の細胞質ドメイントランスリン酸化及び活性
を可能にし、これがさらに、下流のシグナル伝達分子リン酸化及び活性化を引き起こす

0005

FGF19の高親和性受容体はFGFR4であり、FGF19のFGFR4への結合はβクロトーによって促
進される。FGF19トランスジェニックマウスは、減少した肥満度、増加した代謝速度、低
下した肝臓トリグリセリド、増加した脂肪酸酸化、低下したグルコースレベル、及び増加
したインスリン感受性を有することが報告されている(Tomlinsonらの文献、2002, Endocr
inology 143: 1741-1747)。さらに、これらのトランスジェニックマウスは、高脂肪食
肥満にも糖尿病にもならないことが報告された(Tomlinsonらの文献、2002, Endocrinolog
y 143: 1741-1747)。FGF19処置により、褐色脂肪組織遺伝的除去又はレプチンの遺伝的
欠如によって肥満にさせられたマウスの糖尿病が予防されたか又は反転したことも報告さ
れている(Fuらの文献、2004, Endocrinology 145: 2594-2603)。

0006

FGF21は、FGFRとβクロトーの相互作用を介して作用する。FGFR1は、白色脂肪組織内の
豊富に存在する受容体であり、白色脂肪組織内のFGF21の主な機能的受容体である可能性
が最も高い。FGF21発現は、肝臓、胸腺、脂肪組織、及び膵臓の島β細胞で検出される。F
GF21とβクロトー-FGFR複合体との相互作用は、グルコース取込み刺激し、グルカゴ
分泌を減少させ、インスリン感受性及びグルコースクリアランスを向上させ、空腹に応
答して白色脂肪組織を促進し、空腹に応答して肝臓でのケトン生成を増加させ、血漿トリ
グリセリドレベルを低下させ、エネルギー消費を増加させることが報告されている(Igles
iasらの文献、2012, European Journal of Endocrinology 167: 301-309)。

0007

FGF19及びFGF21は、細胞シグナル伝達にFGFRとβクロトーの両方を必要とするので、FG
F19及び/又はFGF21を模倣する薬剤は、それらの作用又はグルコース代謝又は脂肪代謝
望ましい可能性がある。しかしながら、薬剤がFGF19様又はFGF21様細胞シグナル伝達活性
を付与するのにどの特徴が必要とされるのかは不明である。

0008

(概要)
本開示は、βクロトーに結合する抗体などの結合タンパク質を含む、βクロトーに結合
するタンパク質を提供する。抗体を含む、そのような結合タンパク質は、βクロトーポリ
ペプチド、βクロトー断片、及び/又はβクロトーエピトープに結合することができる。
抗体を含む、そのような結合タンパク質は、アゴニストである(例えば、FGF受容体のFGF1
9様もしくはFGF21様シグナル伝達誘導するか、又はβクロトー/FGF受容体複合体を活性
化する)ことができる。

0009

本開示は、(i)ヒトβクロトーに結合し、(ii)FGF19様シグナル伝達及び/又はFGF21様シ
ナル伝達を誘導し、かつ(iii)βクロトーとの相互作用をFGF19及び/又はFGF21と競合
ない、抗体又はその断片を含む、結合タンパク質も提供する。

0010

いくつかの実施態様において、抗βクロトー抗体は、βクロトーポリペプチド、βクロ
トー断片、又はβクロトーエピトープに結合するヒト化抗体である。ある実施態様におい
て、抗βクロトー抗体は、本明細書に記載される5H23、1C17、1D19、2L12、3L3、3N20、4
P5、5C23、5F7、もしくは1G19と表記されたモノクローナル抗体、又はこれらのヒト化
異体のVHCDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、及び/又はVL CDR3を含む。ある
実施態様において、抗βクロトー抗体は、ヒト免疫グロブリンアミノ酸配列又はその変異
体のVH FR1、VH FR2、VH FR3、VH FR4、VL FR1、VL FR2、VL FR3、及び/又はVL FR4をさ
らに含むことができる。

0011

いくつかの実施態様において、結合タンパク質(例えば、抗βクロトー抗体)は、6つのC
DR又は6つ未満のCDRを含む。いくつかの実施態様において、結合タンパク質(例えば、抗
βクロトー抗体)は、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、及び/又はVL CDR3
から選択される1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、又は6つのCDRを含む。いくつかの実施態様に
おいて、結合タンパク質(例えば、抗βクロトー抗体)は、本明細書に記載される5H23、1C
17、1D19、2L12、3L3、3N20、4P5、5C23、5F7、もしくは1G19と表記されたモノクローナ
ル抗体、又はこれらのヒト化変異体のVH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、
及び/又はVL CDR3から選択される1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、又は6つのCDRを含む。いく
つかの実施態様において、結合タンパク質(例えば、抗βクロトー抗体)は、ヒト免疫グロ
ブリンアミノ酸配列又はその変異体のVH FR1、VH FR2、VH FR3、VH FR4、VL FR1、VL FR2
、VL FR3、及び/又はVL FR4を含む、スキャフォールド領域又はフレームワーク領域をさ
らに含む。

0012

いくつかの実施態様において、抗体は、ヒト化抗体、モノクローナル抗体、組換え抗体
抗原結合断片、又はこれらの任意の組合せである。いくつかの実施態様において、抗体
は、βクロトーポリペプチド(例えば、細胞表面に発現されたもしくは可溶性のβクロト
ー)、βクロトー断片、又はβクロトーエピトープに結合するヒト化モノクローナル抗体
又はその抗原結合断片である。

0013

本開示はまた、(i)本明細書に提供される抗βクロトー抗体が、βクロトーポリペプチ
ド(例えば、細胞表面に発現されたもしくは可溶性のβクロトー)、βクロトー断片、又は
βクロトーエピトープに結合するのを(例えば、用量依存的に)競合的に阻止し、及び/或
いは(ii)本明細書に提供される抗βクロトー抗体によって結合されるβクロトーエピトー
プに結合する、結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体を提供する。他の実施態様に
おいて、結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体は、本明細書に記載されるモノクロ
ナル抗体5H23もしくは1G19又はこれらのヒト化変異体が、βクロトーポリペプチド(例
えば、細胞表面に発現されたもしくは可溶性のβクロトー)、βクロトー断片、又はβク
ロトーエピトープに結合するのを(例えば、用量依存的に)競合的に阻止する。他の実施態
様において、結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体は、本明細書に記載されるモノ
クローナル抗体5H23もしくは1G19又はこれらのヒト化変異体によって結合される(例えば
、認識される)βクロトーエピトープに結合する。

0014

本開示はまた、(i)配列番号25のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域及び配列番号26の
アミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体によって認識されるヒトβクロトー及びカ
ニクイザルβクロトーのエピトープに結合するか;又は(ii)配列番号25のアミノ酸配列を
有する重鎖可変領域及び配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含む抗体とヒ
トβクロトーへの結合を競合する、抗体又はその断片を含む、結合タンパク質を提供する
。いくつかの実施態様において、ヒトβクロトー又はカニクイザル(cyno)βクロトーの領
域(エピトープを含む)に結合する、抗体又はその断片を含む、結合タンパク質が本明細書
に提供される。いくつかの実施態様において、抗体又はその断片を含む、結合タンパク質
は、ヒトβクロトー又はカニクイザルβクロトーの領域に結合し、これには、例えば:(i)
配列番号297のアミノ酸残基509〜1044を含むヒトβクロトーのKLB2ドメイン;(ii)配列番
号297のアミノ酸残基517〜967を含むヒトβクロトーのKLB2ドメインのグリコシルヒドロ
ラーゼ1領域;(iii)配列番号297のアミノ酸残基657〜703を含むヒトβクロトーの領域;又
は(iv)配列番号299のアミノ酸残基657〜703を含むカニクイザルβクロトーの領域に結合
するものが含まれる。

0015

いくつかの実施態様において、ヒトβクロトーの特異的なエピトープに結合する、抗体
又はその断片を含む、結合タンパク質が本明細書に提供され、これには、例えば:(i)ヒト
βクロトー(配列番号297)のアミノ酸残基657、701、及び/もしくは703のうちの少なくと
も1つを含むヒトβクロトーのエピトープ;(ii)配列番号297の少なくともアミノ酸残基657
を含むヒトβクロトーのエピトープ;(iii)配列番号297の少なくともアミノ酸残基701を含
むヒトβクロトーのエピトープ;(iv)配列番号297の少なくともアミノ酸残基703を含むヒ
トβクロトーのエピトープ;(v)配列番号297の少なくともアミノ酸残基657及び701を含む
ヒトβクロトーのエピトープ;(vi)配列番号297の少なくともアミノ酸残基657及び703を含
むヒトβクロトーのエピトープ;(vii)配列番号297の少なくともアミノ酸残基701及び703
を含むヒトβクロトーのエピトープ;又は(viii)配列番号297の少なくともアミノ酸残基65
7、701、及び703を含むヒトβクロトーのエピトープに結合するものが含まれる。上で提
供されているそのような抗体は、いくつかの実施態様において、ヒトβクロトー及びFGF
受容体を発現する細胞でFGF19様シグナル伝達及び/もしくはFGF21様シグナル伝達を誘導
し、又はβクロトー/FGF受容体複合体を活性化することができる。さらに、いくつかの実
施態様において、抗体は、モノクローナル抗体、例えば、ヒト化、ヒト、又はキメラ抗体
である。

0016

いくつかの実施態様において、本明細書に提供される結合タンパク質、例えば、抗βク
ロトー抗体は、診断剤、検出可能な薬剤、又は治療剤コンジュゲートされているか又は
組換えにより連結されている。いくつかの態様において、治療剤は、ビグアニド及びスル
ニルウレア(例えば、メトホルミントルブタミドクロルプロパミドアセトヘキサ
ミド、トラザミドグリベンクラミドグリブリド、及びグリピジド)、チアゾリジン
オン(例えば、ロシグリタゾンピオグリタゾン)、GLP-1類似体、PPARγアゴニスト(例え
ば、ピオグリタゾン及びロシグリタゾン)、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害剤(
例えば、JANUVIN(登録商標)、ONGLYZA(登録商標))、ブロモクリプチン製剤、並びに胆汁
隔離剤(例えば、コレセベラム)、並びにインスリン(例えば、追加及び基礎類似体)、α
グルコシダーゼ阻害剤(例えば、アカルボースログリボース(roglibose))、チアゾリ
ジオン(TZD)を含むもしくは含まないメトホルミン(例えば、メトホルミン塩酸塩)、SGL
T-2阻害剤、食欲抑制薬、又は減量薬(例えば、Meridia(登録商標)/シブトラミン、Xenica
l(登録商標)/オルスタット(ortistat))などの1以上の薬物を含む、薬物である。いくつ
かの態様において、検出可能な薬剤は、放射性同位体酵素蛍光化合物生体発光化合
物、又は化学発光化合物である。

0017

ある実施態様において、本明細書に記載される結合タンパク質、例えば、抗βクロトー
抗体を含む組成物が提供される。また本明細書に提供されるのは、本明細書に記載される
結合タンパク質、例えば、βクロトー抗体を含む医薬組成物である。

0018

本開示はまた、βクロトーポリペプチド、βクロトーポリペプチド断片、又はβクロト
ーエピトープに結合する結合タンパク質(例えば、抗βクロトー抗体)の免疫グロブリン
鎖、免疫グロブリン軽鎖、VH領域、VL領域、VHCDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL C
DR2、及び/又はVL CDR3をコードする単離された核酸分子を提供する。いくつかの実施態
様において、該核酸分子は、本明細書に記載される5H23、1C17、1D19、2L12、3L3、3N20
、4P5、5C23、5F7、もしくは1G19と表記されたモノクローナル抗体、又はそのヒト化変異
体のVH領域、VL領域、VH CDR1、VH CDR2、VH CDR3、VL CDR1、VL CDR2、及び/又はVL CDR
3をコードする。いくつかの実施態様において、該核酸分子は、ヒト免疫グロブリンアミ
ノ酸配列又はその変異体のVH FR1、VH FR2、VH FR3、VH FR4、VL FR1、VL FR2、VL FR3、
及び/又はVL FR4を含む、スキャフォールド領域又はフレームワーク領域をさらにコード
する。また本明細書に提供されるのは、結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体をコ
ードする核酸分子を含むベクター及び宿主細胞、並びに本明細書に提供される宿主細胞を
結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体の産生を促進する条件下で培養することによ
り、結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体を産生する方法である。

0019

本開示はまた、疾患、障害、又は疾病(例えば、1以上の症状)を治療、予防、又は緩和
する方法であって、本明細書に提供される結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体の
治療的有効量を、それを必要としている対象を含む、対象に投与し、それにより、該疾患
、障害、又は疾病を治療、予防、又は緩和することを含む、方法である。いくつかの実施
態様において、該疾患、障害、又は疾病は、βクロトーによって引き起こされるか、又は
βクロトーと別の形で関連し、これには、例えば、対象におけるFGF19様及び/又はFGF21
様シグナル伝達に関連するものがある。ある実施態様において、該疾患(例えば、2型糖尿
病、肥満、脂質異常症、NASH、心血管疾患メタボリックシンドローム)は、血液グルコ
ース、インスリン、又は血清脂質レベルを低下させることによって治療可能である。

0020

いくつかの実施態様において、該疾患、障害、又は疾病は、グルコース代謝又は脂質代
謝に関連する。いくつかの実施態様において、該疾患、障害、又は疾病は、高血糖状態(
例えば、糖尿病、例えば、I型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病インスリン抵抗性、高イ
スリ血症、グルコース不耐性、メタボリックシンドローム、又は肥満)からなる群か
ら選択される。

0021

いくつかの実施態様において、治療、予防、又は改善する方法は、グルコース代謝を改
善する方法及び/又は脂質代謝を改善する方法を含む。いくつかの実施態様において、治
療、予防、又は改善する方法は、グルコースレベルの低下(例えば、血液グルコースの低
下)、インスリン感受性の増加、インスリン抵抗性の低下、グリコーゲンの低下、グルコ
ース耐性の向上、グルコース耐性の向上、グルコース代謝の改善、ホメオスタシスの改善
膵臓機能の向上、トリグリセリドの低下、コレステロールの低下、IDLの低下、LDLの低
下、VLDLの低下、血圧の減少、血管の内部肥厚の減少、及び/又は体質量増もしくは体重
増の減少をもたらす。

0022

本開示は、ヒトFGF19及び/又はヒトFGF21と関連する疾患、障害、又は疾病を治療する
方法を提供するものであり、該疾患、障害、又は疾病には、対象(例えば、患者)における
その発症が、少なくとも部分的には、FGFR1c、FGFR2c、FGFR3c、又はFGFR4とβクロトー
とFGF19又はFGF21とを含む複合体の形成によりインビボで開始される、FGF19様及び/又は
FGF21様シグナル伝達の誘導によって引き起こされる、任意の疾患、障害、又は疾病が含
まれる。該疾患又は疾病の重症度を、FGF19様及び/又はFGF21様シグナル伝達の誘導によ
って減少させることもできる。結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体で治療するこ
とができる疾患及び疾病の例としては、2型糖尿病、肥満、脂質異常症、NASH、心血管
患、及びメタボリックシンドロームが挙げられる。

0023

したがって、本明細書に記載される結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体を、2
型糖尿病、肥満、脂質異常症(例えば、高トリグリセリド血症)、NASH、心血管疾患、及び
/又はメタボリックシンドローム、並びにFGF19及び/又はFGF21のインビボ作用を模倣又は
強化することが望ましい任意の疾患、障害、又は疾病を治療するために使用することがで
き、或いは症状(例えば、血漿グルコースレベルの上昇、トリグリセリド及びコレステ
ールレベルの上昇)を予防し、又はその頻度及び/もしくは重症度を低下させ、例えば、そ
れにより、改善された血糖及び/もしくは心血管リスク因子プロファイルを提供するため
を含めて、例えば、毎日毎週、隔週、毎月、隔月、隔年などで投与される、予防的治療
として利用することができる。本開示は、対象に、本明細書に記載される抗体もしくはそ
の断片を含む、結合タンパク質、又は本明細書に記載される医薬組成物を投与することに
より、代謝パラメータを改善する方法を提供するものであり、該方法には、例えば、該改
善が、体重、体格指数腹囲皮下脂肪厚、グルコース、インスリン、及び/又はトリグ
セリドの減少を含むものが含まれる。

0024

本開示はまた、βクロトー及び1以上のFGF受容体、例えば、FGFR1、FGFR2、FGFR3、又
はFGFR4の細胞表面発現を有する細胞のFGF19様又はFGF21様シグナル伝達を誘導する方法
であって、該細胞を、本明細書に記載されるβクロトーに結合する結合タンパク質(例え
ば、抗体)の有効量と接触させることを含む、方法を提供する。いくつかの実施態様にお
いて、該細胞は、脂肪細胞又は肝細胞である。他の実施態様において、該細胞は、βクロ
トーをコードする遺伝子、及び任意に、FGF受容体をコードする遺伝子でトランスフェク
トされた細胞である。提供されるさらなる方法は、FGF19様及び/又はFGF21様シグナル
達作用を媒介する活性を有する本明細書に記載される抗βクロトー抗体を使用することを
含む。

0025

本開示はまた、対象におけるFGF19様又はFGF21様シグナル伝達を調節する方法であって
、本明細書に記載される結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体の有効量を、それを
必要としている対象を含む、対象に投与することを含む、方法を提供する。いくつかの実
施態様において、該調節は、FGF19様活性化を含む。いくつかの実施態様において、該調
節は、FGF21様活性化を含む。いくつかの実施態様において、該調節は、グルコース代謝
を増加させること(例えば、グルコースレベル、例えば、血液グルコースレベルを低下さ
せること)を含む。

0026

本開示はまた、試料中のβクロトーを検出する方法であって、該試料を、検出可能な薬
剤を含む、本明細書に記載される結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体と接触させ
ることを含む、方法を提供する。ある実施態様において、該試料は、βクロトーをその表
面に発現する細胞を含む。

0027

本開示はまた、本明細書に記載される、βクロトーポリペプチド、βクロトー断片、又
はβクロトーエピトープに結合する結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体を含むキ
ットを提供する。

図面の簡単な説明

0028

(図面の簡単な説明)
図1A〜1Bは、5H23、1C17、1D19、2L12、3L3、3N20、4P5、5C23、5F7、及び1G19と表記された抗βクロトー抗体の重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の配列アラインメントを示している。CDRの境界は、Kabat付番、AbM付番、Chothia付番、接触付番、及びIMGT付番によって示されている。

0029

図2A-1及び2A-2は、コンセンサスCDR配列を提供する抗βクロトー抗体の重鎖可変領域の配列アラインメントを示している。上の分類は、5H23、1D19、2L12、3L3、4P5、5C23、及び5F7と表記された抗体からなる。その下の分類は、1C17及び1G19と表記された抗体からなる。一番下の分類は、3N20と表記された抗体のみからなる。可変残基は、「X」によって示されている。CDRの境界は、Kabat付番、AbM付番、Chothia付番、接触付番、及びIMGT付番によって示されている。

0030

図2B-1及び2B-2は、コンセンサスCDR配列を提供する抗βクロトー抗体の軽鎖可変領域
の配列アラインメントを示している。上の分類は、5H23、1D19、2L12、3L3、4P5、5C23、
及び5F7と表記された抗体からなる。その下の分類は、1C17及び1G19と表記された抗体か
らなる。一番下の分類は、3N20と表記された抗体のみからなる。可変残基は、「X」によ
って示されている。CDRの境界は、Kabat付番、AbM付番、Chothia付番、接触付番、及びIM
GT付番によって示されている。

0031

図3A-1及び3A-2は、ヒト化配列を有する5H23と表記された抗βクロトー抗体の重鎖可変領域(vH1〜vH9)の配列アラインメントを示している。太字の残基は、もとの抗体から修飾されている例示的な残基を示す。太字でかつ下線が引かれた残基は、改変されてマウス残基に戻った残基を示す。

0032

図3Bは、ヒト化配列を有する5H23と表記された抗βクロトー抗体の軽鎖可変領域(vL1〜
vL5)の配列アラインメントを示している。太字の残基は、修飾されている例示的な残基を
示す。太字でかつ下線が引かれた残基は、改変されてマウス残基に戻った残基を示す。

0033

図3C-1及び3C-2は、ヒト化配列を有する5H23と表記された抗βクロトー抗体の軽鎖可変
領域(v1-39a〜v1-39p)の配列アラインメントを示している。太字の残基は、修飾されてい
る例示的な残基を示す。

0034

図3D-1及び3D-2は、様々なヒト化配列を有する5H23と表記された抗βクロトー抗体の軽
鎖可変領域(v3-20a〜v3-20j)の配列アラインメントを示している。太字の残基は、修飾さ
れている例示的な残基を示す。

0035

図4A〜4Cは、ヒトβクロトーポリペプチドとマウスβクロトーポリペプチドとキメラβクロトーポリペプチドの間の配列アラインメントを示している。キメラポリペプチドchMoHuは、マウスKLB(M1-F506)-ヒトKLB(S509-S1044)を示す。キメラポリペプチドchHuMoは、ヒトKLB(M1-F508)-マウスKLB(P507-S1043)を示す。マウス残基に対応する残基は、太字かつイタリック体になっている。

0036

図5A〜5Fは、本明細書に記載される様々な種由来のβクロトーポリペプチド間の配列アラインメントを示している。

0037

図6は、ヒト細胞ゾルβ-グルコシダーゼ上の相当する位置の同定された3つの結合残基(色の濃い球)の3次元モデルを示している。構造は、クロトー-β残基521〜963に相当するものを示している。

0038

(詳細な説明)
結合タンパク質、例えば、ヒト及び/又はカニクイザルβクロトーを含む、βクロトー
に結合する抗体が本明細書に提供される。本明細書に開示される抗体を含む、そのような
結合タンパク質の独特性質は、その拮抗的な性質であり、これには、FGF19及び/又はFG
F21のインビボ作用を模倣する能力並びにFGF19様シグナル伝達及び/又はFGF21様シグナル
伝達を誘導する能力が含まれる。より顕著かつ具体的には、本明細書に開示される結合タ
ンパク質、例えば、βクロトーに対する抗体のうちのいくつかは、(i)ヒト及びカニクイ
ザルβクロトーに結合し、(ii)FGF19及び/又はFGF21との結合を競合せず、かつ(iii)例え
ば、いくつかのインビトロでの細胞ベースアッセイにおいてを含め、FGF19様シグナル
伝達及び/又はFGF21様シグナル伝達を誘導する。そのようなアッセイとしては、(1)ELK-
ルシフェラーゼレポーターアッセイ(例えば、実施例4を参照されたい);(2)ERK-リン酸化
についての組換えFGF19受容体媒介細胞アッセイ(例えば、実施例4を参照されたい);及び(
3)ERK-リン酸化についてのヒト脂肪細胞アッセイ(例えば、実施例5を参照されたい)を挙
げることができる。したがって、本明細書に記載される結合タンパク質、例えば、抗βク
ロトー抗体は、FGF19及び/又はFGF21の天然生物学的機能と一致するインビボでの活性
を示すと考えられる。この性質のために、抗βクロトー抗体を含む、開示された結合タン
パク質は、代謝性疾患(例えば、2型糖尿病、肥満、脂質異常症、NASH、心血管疾患、メタ
ボリックシドローム)、並びにFGF19及び/又はFGF21のインビボ作用を模倣又は強化する
ことが望ましい広く任意の疾患、障害、又は疾病の治療のための実現可能な治療剤となる

0039

本明細書に提供される結合タンパク質、例えば、βクロトーに結合する抗体は、βクロ
トーの結合を相互に競合するという共通の特徴を共有する(例えば、5H23エピトープビン
の抗体を記載している実施例3を参照されたい)。この競合的阻害は、各々の抗体がβクロ
トーの同じ領域(例えば、同じエピトープ)に結合し、それにより、同様の作用が現われる
ことを示している。本明細書に提供される抗βクロトー抗体には、表1〜10又は図1〜3に
記載されるCDR配列を有する、5H23、1C17、1D19、2L12、3L3、3N20、4P5、5C23、5F7、及
び/又は1G19に由来し又はこれらに基づく、ヒト化抗βクロトー抗体を含む、ヒト化抗β
クロトー抗体、例えば、ヒトβクロトーの特定のドメイン(例えば、KL2(残基S509〜S1044
);実施例9を参照されたい)に結合する、ヒト化抗βクロトー抗体を含む、抗βクロトー抗
体が含まれる。さらに、そのような結合は、大部分、本明細書に記載される抗βクロトー
抗体によって認識されるエピトープを含む、KL2領域内の特定のアミノ酸残基(例えば、H6
57、Y701、及びR703)に起因するものであることができる。まとめると、本明細書に記載
される結果は、表1〜10又は図1〜3に記載される1以上のCDRを有する抗体を含む、5H23又
は5H23エピトープビンの抗体に由来し又はこれらに基づく抗βクロトー抗体について観察
された作用を、同じ又は類似のエピトープ特異性(例えば、同じ又は類似のCDR)を有する
本明細書に記載される他の抗βクロトー抗体に外挿することができることを示している。
例えば、実施例4〜7及び9で示される抗体のインビトロ活性、並びに例示的なヒト化抗β
クロトー抗体について実施例8で示されるインビボ作用は、本明細書に記載される抗βク
ロトー抗体の活性及び作用を代表するものである。

0040

本開示のいくつかの実施態様において、結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体は
、表1〜10に記載される1以上の相補性決定領域(CDR)を含む免疫グロブリン可変領域を含
み得る。そのような結合タンパク質(例えば、抗βクロトー抗体)において、CDRは、1以上
のスキャフォールド領域又はフレームワーク領域と接続されていてもよく、該領域は、CD
Rの適切な抗原結合特性が達成されるようにCDRを配向させる。本明細書に記載される抗β
クロトー抗体を含む、そのような結合タンパク質は、FGFR1cとβクロトーの相互作用を促
進又は増強することができ、かつFGF19様及び/又はFGF21様シグナル伝達を誘導すること
ができる。

0041

(一般技術)
本明細書に記載又は言及される技法及び手順は、当業者によって一般に十分に理解され
ており、かつ/又は従来の方法論、例えば、Sambrookらの文献、分子クローニング:実験
ニュアル(Molecular Cloning: A Laboratory Manual)、第3版(2001) Cold Spring Harbor
Laboratory Press, Cold Spring Harbor, N.Y.;分子生物学最新プロトコル(Current P
rotocols in Molecular Biology)(F. M. Ausubelら編(2003));治療用モノクローナル抗体
:ベンチから臨床まで(Therapeutic Monoclonal Antibodies: From Bench to Clinic)、Z.
An編、Wiley, Hoboken N.J.(2009);モノクローナル抗体:方法及びプロトコル(Monoclona
l Antibodies: Methodsand Protocols)、M. Albitar編、Humana Press, Totawa, N.J.(2
010);及び抗体エンジニアリング(Antibody Engineering)、第2版、第1巻及び第2巻、Kont
ermann及びDubel編、Springer-Verlag, Heidelberg, 2010に記載されている広く利用され
ている方法論などを用いて一般に利用されるものを含む。

0042

(用語法)
別途記載されない限り、本明細書で使用される技術的及び科学的用語は全て、当業者に
よって一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書を解釈するために、以下の用
語の説明が適用され、適切な場合はいつでも、単数で使用される用語は複数も含み、逆も
また同様である。特許、出願、公開出願、及び他の刊行物は全て、その全体が引用により
組み込まれる。記載された用語の任意の説明が引用により本明細書中に組み込まれる任意
文書と相容れない場合、下記の用語の説明が優先されるものとする。

0043

「βクロトー」又は「βクロトーポリペプチド」という用語及び類似の用語は、別途示
されない限り、ポリペプチド(「ポリペプチド」及び「タンパク質」は、本明細書で互換
的に使用される)又は哺乳動物、例えば、霊長類(例えば、ヒト、カニクイザル(cyno))、
イヌ、並びに齧歯類(例えば、マウス及びラット)を含む、任意の脊椎動物源由来の任意の
ネイティブなβクロトーを指し、ある実施態様において、これには、そのSNP変異体を含
む、関連するβクロトーポリペプチドが含まれる。βクロトーは、βクロトー1(KLB1)及
びβクロトー2(KLB2)という2つのドメインを含む。各々のβクロトードメインは、グリコ
シルヒドロラーゼ1領域を含む。例えば、ヒトβクロトーのKLB1ドメインは、グリコシル
ヒドロラーゼ1領域を構成するアミノ酸残基77〜508を含むアミノ酸残基1〜508を含み、ヒ
トβクロトーのKLB2ドメインは、グリコシルヒドロラーゼ1領域を構成するアミノ酸残基5
17〜967を含むアミノ酸残基509〜1044を含む。ヒトβクロトーのアミノ酸配列が以下に提
供されている:

0044

ヒトβクロトーのコード核酸配列が以下に提供されている:

0045

カニクイザル(cyno)、学名マカカ・ファスクラリス(Macaca fascicularis)由来のβ
クロトーのアミノ酸配列が以下に提供されている:

0046

カニクイザルβクロトーのコード核酸配列が以下に提供されている:

0047

マウス、学名ムス・ムスクリス(Mus musculus)由来のβクロトーホモログアミノ酸
列が以下に提供されている:

0048

マウスβクロトーのコード核酸配列が以下に提供されている:

0049

ラット、学名ラッツス・ノルベギクス(Rattus norvegicus)由来のβクロトーのアミノ
酸配列が以下に提供されている:

0050

ラットβクロトーのコード核酸配列が以下に提供されている:

0051

ハムスター、学名クリツルス・グリセウス(Cricetulus griseus)由来のβクロトーの
アミノ酸配列が以下に提供されている:

0052

ハムスターβクロトーのコード核酸配列が以下に提供されている:

0053

ウサギ、学名オリクトラグス・クニクルス(Oryctolagus cuniculus)由来のβクロトー
のアミノ酸配列が以下に提供されている:

0054

ウサギβクロトーのコード核酸配列が以下に提供されている:

0055

イヌ、学名カニス・ループスファミリアリス(Canis lupus familiaris)由来のβクロ
トーのアミノ酸配列が以下に提供されている:

0056

イヌβクロトーのコード核酸配列が以下に提供されている:

0057

ヒト/マウスβクロトーキメラタンパク質(ヒトKLB(M1-F508)-マウスKLB(P507-S1043))
のアミノ酸配列が以下に提供されている:

0058

ヒト/マウスβクロトーキメラタンパク質のコード核酸配列が以下に提供されている:

0059

マウス/ヒトβクロトーキメラタンパク質(マウスKLB(M1-F506)-ヒトKLB(S509-S1044))
のアミノ酸配列が以下に提供されている:

0060

マウス/ヒトβクロトーキメラタンパク質のコード核酸配列が以下に提供されている:

0061

関連するβクロトーポリペプチドとしては、アレル変異体(例えば、SNP変異体);スプ
イス変異体;断片;誘導体;置換欠失、及び挿入変異体;融合ポリペプチド;並びに種間ホ
モログ、好ましくは、βクロトー活性を保持し、及び/又は抗βクロトー免疫応答を発生
させるのに十分であるものが挙げられる。当業者が理解するように、本明細書に提供され
る抗βクロトー抗体は、βクロトーポリペプチド、βクロトーポリペプチド断片、βクロ
トー抗原、及び/又はβクロトーエピトープに結合することができる。エピトープは、よ
り大きいβクロトー抗原の一部であってもよく、該βクロトー抗原は、より大きいβクロ
トーポリペプチド断片の一部であってもよく、該βクロトーポリペプチド断片はさらに、
より大きいβクロトーポリペプチドの一部であってもよい。βクロトーは、ネイティブな
形態又は変性した形態で存在することができる。本明細書に記載されるβクロトーポリペ
プチドは、様々な源から、例えば、ヒト組織型からもしくは別の源から単離するか、又は
組換え法もしくは合成法により調製することができる。βクロトーポリペプチドは、天然
に由来する対応するβクロトーポリペプチドと同じアミノ酸配列を有するポリペプチドを
含むことができる。βクロトーポリペプチドは、βクロトーポリペプチドの切断又は分泌
形態(例えば、細胞外ドメイン配列)、該ポリペプチドの変異体形態(例えば、選択的スプ
ライシング形態)及びアレル変異体を包含する。βクロトーポリペプチドのオルソログ
当技術分野で周知である。

0062

「βクロトー」という用語は、「全長」のプロセシングされていないβクロトー、及び
細胞内でのプロセシングによって生じるβクロトーの任意の形態を包含する。この用語は
、βクロトーの天然の変異体又は突然変異(例えば、スプライス変異体、アレル変異体、S
NP変異体、及びアイソフォーム)も包含する。本明細書に記載されるβクロトーポリペプ
チドは、様々な源から、例えば、ヒト組織型からもしくは別の源から単離するか、又は組
換え法もしくは合成法により調製することができる。

0063

「FGF19様シグナル伝達」及び「FGF19様シグナル伝達を誘導する」という用語は、本開
示のβクロトーに結合する結合タンパク質、例えば、抗体に適用される場合、該結合タン
パク質(例えば、抗体)が、(i)βクロトー;(ii)FGFR1c、FGFR2c、FGFR3c、及びFGFR4;又は
(iii)βクロトー並びにFGFR1c、FGFR2c、FGFR3c、及びFGFR4のうちの1つを含む複合体の
結合によって誘導されるインビボの生物学的作用を模倣又は調節し、かつそうでなければ
、FGF19が(i)βクロトー;(ii)FGFR1c、FGFR2c、FGFR3c、もしくはFGFR4;又は(iii)βクロ
トー並びにFGFR1c、FGFR2c、FGFR3c、及びFGFR4のうちの1つを含む複合体に結合すること
によりインビボで生じるであろう生物学的応答を誘導することを意味する。抗βクロトー
抗体、例えば、βクロトー(例えば、ヒトβクロトー)に結合する抗体又はその断片の結合
及び特異性を評価するとき、抗体又はその断片は、生物学的応答が、配列番号304の成熟
形態(例えば、ヒトFGF19配列の成熟形態)を含む野生型FGF19標準の活性の5%以上、好ま
しくは、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、
70%、75%、80%、85%、90%、又は95%以上であり、かつ以下の性質を有する:(1)組換
えFGF19受容体媒介ルシフェラーゼ-レポーター細胞アッセイ(例えば、実施例4を参照され
たい);(2)組換えFGF19受容体媒介細胞アッセイでのERK-リン酸化(例えば、実施例4を参照
されたい);又は(3)ヒト脂肪細胞でのERK-リン酸化(例えば、実施例5を参照されたい)にお
いて、100nM以下、例えば、90nM、80nM、70nM、60nM、50nM、40nM、30nM、20nM、又は10n
MのEC50で、FGF19標準の5%以上の効力レベルを示すとき、生物学的応答を誘導するとみ
なされる。

0064

「FGF19R」という用語は、FGF19がインビボで形成することが知られているか又はFGF19
がインビボで形成すると考えられている多量体受容体複合体を指すことができる。様々な
実施態様において、FGF19Rは、(i)FGFR、例えば、FGFR1c、FGFR2c、FGFR3c、又はFGFR4、
及び(ii)βクロトーを含む。

0065

「FGF21様シグナル伝達」及び「FGF21様シグナル伝達を誘導する」という用語は、本開
示のβクロトーに結合する抗体などの結合タンパク質に適用される場合、該結合タンパク
質(例えば、抗体)が、(i)βクロトー;(ii)FGFR1c、FGFR2c、FGFR3c、及びFGFR4;又は(iii
)βクロトー並びにFGFR1c、FGFR2c、FGFR3c、及びFGFR4のうちの1つを含む複合体の結合
によって誘導されるインビボの生物学的作用を模倣又は調節し、かつそうでなければ、FG
F21が(i)βクロトー;(ii)FGFR1c、FGFR2c、FGFR3c、もしくはFGFR4;又は(iii)βクロトー
並びにFGFR1c、FGFR2c、FGFR3c、及びFGFR4のうちの1つを含む複合体に結合することによ
りインビボで生じるであろう生物学的応答を誘導することを意味する。抗βクロトー抗体
、例えば、βクロトー(例えば、ヒトβクロトー)に結合する抗体又はその断片の結合及び
特異性を評価するとき、抗体又はその断片は、生物学的応答が、配列番号306又は429の成
熟形態(例えば、ヒトFGF21配列の成熟形態)を含む野生型FGF21標準の活性の5%以上、好
ましくは、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%
、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%以上であり、かつ以下の性質を有する:(1)組
換えFGF21受容体媒介ルシフェラーゼ-レポーター細胞アッセイ(例えば、実施例4を参照さ
れたい);(2)組換えFGF21受容体媒介細胞アッセイでのERK-リン酸化(例えば、実施例4を参
照されたい);又は(3)ヒト脂肪細胞でのERK-リン酸化(例えば、実施例5を参照されたい)に
おいて、100nM以下、例えば、90nM、80nM、70nM、60nM、50nM、40nM、30nM、20nM、又は1
0nMのEC50で、FGF21標準の5%以上の効力レベルを示すとき、生物学的応答を誘導すると
みなされる。

0066

「FGF21R」という用語は、FGF21がインビボで形成することが知られているか又はFGF21
がインビボで形成すると考えられている多量体受容体複合体を指すことができる。様々な
実施態様において、FGF21Rは、(i)FGFR、例えば、FGFR1c、FGFR2c、FGFR3c、又はFGFR4、
及び(ii)βクロトーを含む。

0067

「結合タンパク質」という用語は、ヒト及び/又はカニクイザルβクロトーを含む、β
クロトーに結合する部分(例えば、1以上の結合領域、例えば、CDR)、並びに任意に、該結
合部分が、結合タンパク質のβクロトーポリペプチド、断片、又はエピトープへの結合を
促進する立体構造を取るのを可能にするスキャフォールド又はフレームワーク部分(例え
ば、1以上のスキャフォールド又はフレームワーク領域)を含むタンパク質を指す。そのよ
うな結合タンパク質の例としては、抗体、例えば、ヒト抗体、ヒト化抗体;キメラ抗体;組
換え抗体;単鎖抗体;ダイアボディ;トリアディ;テトラボディ;Fab断片; F(ab')2断片;
IgD抗体;IgE抗体;IgM抗体;IgG1抗体; IgG2抗体; IgG3抗体;又はIgG4抗体、及びこれら
の断片が挙げられる。結合タンパク質は、例えば、CDR又はCDR誘導体が移植された代替
タンパク質スキャフォールド又は人工スキャフォールドを含むことができる。そのよう
なスキャフォールドには、例えば、該結合タンパク質の3次元構造を安定化するために導
入される突然変異を含む抗体由来スキャフォールド及び例えば、生体適合性ポリマーを含
む完全合成スキャフォールドが含まれるが、これらに限定されない。例えば、Korndorfer
らの文献、2003、タンパク質:構造、機能、及びバイオインフォマティクス(Proteins: St
ructure, Function, and Bioinformatics)、53(1):121-129(2003); Roqueらの文献、Biot
echnol. Prog. 20:639-654(2004)を参照されたい。さらに、ペプチド抗体模倣物(「PAM」
)、及びフィブロネクチン構成要素をスキャフォールドとして利用した抗体模倣物に基づ
くスキャフォールドを使用することができる。本開示との関連において、結合タンパク質
は、例えば、解離定数(KD)が≦10-8Mであるとき、βクロトーに特異的に結合する又は選
択的に結合すると言われる。結合タンパク質(例えば、抗体)は、KDが≦10-9Mであるか又
はKDが≦10-10Mであるとき、高い親和性でβクロトーに特異的に結合することができる。
いくつかの実施態様において、結合タンパク質(例えば、抗体)は、βクロトー又はFGFR1c
及びβクロトーを含む複合体に、例えば、約10-7M〜約10-12MのKDで結合することができ
、他の実施態様において、結合タンパク質(例えば、抗体)は、1〜2×10-9MのKDで結合す
ることができる。

0068

「抗体」及び「免疫グロブリン」又は「Ig」という用語は、本明細書で互換的に使用さ
れ、かつ最も広い意味で使用されており、具体的には、例えば、下記のような、個々の抗
βクロトーモノクローナル抗体(アゴニスト、アンタゴニスト中和抗体、全長又は無傷
のモノクローナル抗体を含む)、多エピトープ又は単一エピトープ特異性を有する抗βク
ロトー抗体組成物ポリクローナル又は一価抗体多価抗体、少なくとも2つの無傷抗体
から形成された多重特異性抗体(例えば、それらが、所望の生物活性を示す限り、二重特
異性抗体)、単鎖抗βクロトー抗体、及び抗βクロトー抗体の断片を含む。抗体は、ヒト
抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、及び/又は親和性成熟抗体、並びに他の種、例えば、マ
ウス、ウサギなどに由来する抗体であることができる。「抗体」という用語は、特定の分
子抗原に結合することができ、かつ2つの同一のポリペプチド鎖対から構成される免疫グ
ロブリンクラスのポリペプチドの範囲内のB細胞のポリペプチド産物を含むことが意図さ
れ、ここで、各々の対は、1つの重鎖(約50〜70kDa)と1つの軽鎖(約25kDa)を有し、各々の
鎖の各々のアミノ末端部分は、約100〜約130又はそれより多くのアミノ酸の可変領域を含
み、各々の鎖の各々のカルボキシ末端部分は、定常領域を含む(Borrebaeck(編)(1995)、
抗体エンジニアリング(Antibody Engineering)、第2版、Oxford University Press.; Kub
yの文献(1997)、免疫学(Immunology)、第3版、W.H. Freeman and Company, New Yorkを参
照されたい)。具体的な実施態様において、本明細書に提供される抗体によって結合され
ることができる特定の分子抗原には、βクロトーポリペプチド、βクロトー断片、又はβ
クロトーエピトープが含まれる。抗体には、合成抗体、モノクローナル抗体、組換え産生
抗体、多重特異性抗体(二重特異性抗体を含む)、ヒト抗体、ヒト化抗体、ラクダ化抗体、
キメラ抗体、イントラボディ抗イディオタイプ(抗Id)抗体、及び上記のもののいずれか
機能性断片(例えば、抗原結合断片、例えば、βクロトー結合断片)(これは、該断片が
由来した抗体の結合活性の一部又は全てを保持する抗体重鎖又は軽鎖ポリペプチドの部分
を指す)も含まれるが、これらに限定されない。機能性断片(例えば、抗原結合断片、例え
ば、βクロトー結合断片)の非限定的な例としては、単鎖Fv(scFv)(例えば、単一特異性、
二重特異性などを含む)、Fab断片、F(ab')断片、F(ab)2断片、F(ab')2断片、ジスルフィ
ド結合Fv(sdFv)、Fd断片、Fv断片、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ、及びミ
ニボディが挙げられる。特に、本明細書に提供される抗体には、免疫グロブリン分子及び
免疫グロブリン分子の免疫学的活性部分、例えば、抗原結合ドメイン、又はβクロトー抗
原に結合する抗原結合部位(例えば、抗βクロトー抗体の1以上の相補性決定領域(CDR))を
含有する分子が含まれる。そのような抗体断片は、例えば、Harlow及びLaneの文献、抗体
:実験マニュアル(Antibodies: A Laboratory Manual)、Cold Spring Harbor Laboratory,
New York(1989); Myers(編)、分子生物学及び生命工学:包括的卓上参考書(Molec. Biolo
gy and Biotechnology: A Comprehensive Desk Reference)、New York:VCH Publisher社
; Hustonらの文献、Cell Biophysics, 22:189-224(1993); Pluckthun及びSkerraの文献、
Meth. Enzymol., 178:497-515(1989)、及びDay, E.D.の文献、先端免疫化学(Advanced Im
munochemistry)、第2版、Wiley-Liss社、New York, NY(1990)に見出すことができる。本
明細書に提供される抗体は、免疫グロブリン分子の任意のタイプ(例えば、IgG、IgEIgM
、IgD、IgA、及びIgY)、任意のクラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、及びIgA
2)、又は任意のサブクラス(例えば、IgG2a及びIgG2b)のものであることができる。抗βク
ロトー抗体は、作動性抗体又は拮抗性抗体であることができる。本明細書に提供されるの
は、βクロトーに対する作動性抗体であり、これには、FGF19様シグナル伝達及び/又はFG
F21様シグナル伝達を誘導する抗体が含まれる。βクロトーに対する好ましい作動性抗体
は、例えば、FGFR1c、FGFR2c、FGFR3c、又はFGFR4cを含むFGF受容体に対するFGF19及び/
又はFGF21の結合を競合しない。

0069

「線維芽細胞成長因子」という用語は、ヒトFGFファミリーの22のメンバーを含む、成
長因子のファミリーを指す。線維芽細胞成長因子のFGF19サブファミリーは、ヒトFGF21、
FGF23、及びFGF19、並びにマウスFGF15からなる。FGFファミリーメンバーの作用は、各々
チロシンキナーゼドメインを有する4つのメンバーであるFGFR1、FGFR2、FGFR3、及びFGFR
4並びにFGFR1、FGFR2、及びFGFR3の各々の2つのスプライス変異体を含む、FGF受容体チロ
シンキナーゼ(FGFR)ファミリーの1以上のメンバーに対するそのヘパリン依存的結合の結
果として生じるものである。FGFR1、FGFR2、及びFGFR3のエキソン3に生じるこれらのスプ
ライス変異体は、「b」及び「c」変異体と表記される(例えば、FGFR1b、FGFR2b、FGFR3c
、FGFR1c、FGFR2c、及びFGFR3c、これらは、それぞれ、FGFR1(III)b、FGFR2(III)b、FGFR
3(III)c、FGFR1(III)c、FGFR2(III)c、及びFGFR3(III)cとしても知られる)。例えば、FGF
19は、脂肪細胞と肝細胞の両方を標的とし、かつこれら両方に対する作用を有する。組換
えヒトFGF19(rhFGF19)で処置されたマウスは、高脂肪食を取っているにもかかわらず、代
謝速度の増加、脂質酸化の増加、より低い呼吸商、及び体重減少を示す。さらに、そのよ
うなマウスは、高脂肪食を取り、かつ食欲減退がないにもかかわらず、より低い血清レベ
ルのレプチン、インスリン、コレステロール、及びトリグリセリド、並びに正常レベルの
血液グルコースを示した。さらに、レプチンを欠如しているが、FGF19導入遺伝子を含む
肥満マウスは、体重減少、コレステロール及びトリグリセリドの低下を示し、糖尿病を発
症しなかった。さらに、レプチンを欠如している肥満の糖尿病マウスは、rhFGF19を注射
したとき、その代謝的特徴逆転を体重減少及び血液グルコースの低下という形で示した
。例えば、FGF21は、主に、肝臓により発現され、FGF19の代謝作用と同様の代謝作用、例
えば、脂肪組織に対するその作用を介した代謝の増加、体重減少、血液グルコースレベル
の低下、並びに肥満及び糖尿病に対する抵抗性を有している。FGF21トランスジェニック
マウスも食餌誘発性肥満に抵抗性であり、糖尿病齧歯類モデルでは、FGF21投与によって
、血液グルコース及びトリグリセリドレベルが低下した。FGF19及びFGF21の代謝作用は、
FGFR1c、FGFR2c、及びFGFR3c受容体を含む、それらの結合するFGF受容体を介して生じ、
結合にβクロトーを必要とした。FGF19及びFGF21のFGFR1c及びFGFR2cに対する結合が顕著
である。FGF19は、FGF21と異なる代謝作用を有することも示されており、これには、その
肝臓特異的作用を介した肝臓による胆汁酸産生の調節、食後の胆汁酸産生に応答した胆汁
酸産生の負の調節、及びFGF21については観察されない肝臓マイトジェン作用が含まれる
。例えば、FGF19トランスジェニックマウスは、肝細胞の増殖及び異形成の増加が原因で
腺癌を発症し、rhFGF19処置マウスは、肝細胞の肝細胞増殖を示す。FGF19のこれらのさ
らなる活性は、FGFR4へのその結合によって媒介されるように思われる。FGF19は、βクロ
トー依存的様式とβクロトー非依存的様式の両方でFGFR4に結合することができる。FGF21
も、βクロトー依存的様式でFGFR4に結合することが示されているが、効率的なシグナル
伝達は、これまでにFGF21のFGFR4に対する結合から観察されていない。

0070

本明細書に開示される結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体は、本明細書に記載
されるFGF19様シグナル伝達を誘導することができる。インビボにおいて、FGF19の成熟形
態は、該分子の活性形態である。全長FGF19をコードする核酸配列が以下に提供されてお
り;シグナル配列をコードするヌクレオチドに下線が引かれている。

0071

全長FGF19のアミノ酸配列が提供されており;シグナル配列を構成するアミノ酸に下線が
引かれている:

0072

本明細書に記載される結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体は、本明細書に記載
されるFGF21様シグナル伝達を誘導することができる。インビボにおいて、FGF21の成熟形
態は、該分子の活性形態である。全長FGF21をコードする核酸配列が提供されており;シグ
ナル配列をコードするヌクレオチドに下線が引かれている:

0073

全長FGF21のアミノ酸配列が以下に提供されており;シグナル配列を構成するアミノ酸に
下線が引かれている:

0074

同じく全長FGF21をコードする核酸配列が提供されており;シグナル配列をコードするヌ
クレオチドに下線が引かれている:

0075

同じく全長FGF21をコードするアミノ酸配列が提供されており;シグナル配列をコードす
るアミノ酸に下線が引かれている:

0076

本明細書に記載される結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体は、単独で又はFGF
受容体、例えば、FGFR1cと複合体を形成して、βクロトーに結合する。ヒトFGFR1c(GenBa
nk受託番号NM 023110; FGFRαIIIcとも表記される)のコード核酸配列が以下に提供されて
いる:

0077

ヒトFGFR1c(GenBank受託番号NP 075598)(FGFRαIIICとも表記される)のアミノ酸配列が
以下に提供されている:

0078

本明細書に記載される結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体は、FGF受容体、例
えば、FGFR1cの細胞外部分と複合体を形成して、βクロトーに結合することができる。FG
FR1cの細胞外領域の一例は、以下である:

0079

FGFR1c(αIIIc)の細胞外領域の一例は、以下である:

0080

FGFR1c(βIIIc)の細胞外領域の一例は、以下である:

0081

本明細書に記載されるように、FGFR1cタンパク質には断片も含まれ得る。本明細書で使
用されるように、これらの用語は、βクロトー及びFGF21と会合したときに、FGF21様シグ
ナル伝達活性を誘導する受容体、特に、及び別途指定されない限り、ヒト受容体を意味す
るように互換的に使用される。

0082

FGFR1cという用語は、FGFR1cアミノ酸配列の翻訳後修飾、例えば、考えられるN結合型
グリコシル化部位も含む。したがって、抗原結合タンパク質は、これらの位置のうちの1
つもしくは複数でグリコシル化されたタンパク質に結合することができるか、又は該タン
パク質から生成されることができる。

0083

本明細書に記載される結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体は、単独で又はFGF
受容体、例えば、FGFR2cと複合体を形成して、βクロトーに結合する。ヒトFGFR2cのコー
ド核酸配列が以下に提供されている:

0084

ヒトFGFR2cのアミノ酸配列が以下に提供されており;シグナル配列を構成するアミノ酸
に下線が引かれている:

0085

本明細書に記載される結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体は、単独で又はFGF
受容体、例えば、FGFR3cと複合体を形成して、βクロトーに結合する。ヒトFGFR3c(GenBa
nk受託番号NP 000133)のコード核酸配列が以下に提供されている:

0086

ヒトFGFR3cのアミノ酸配列が以下に提供されており;シグナル配列を構成するアミノ酸
に下線が引かれている:

0087

本明細書に記載される結合タンパク質、例えば、抗βクロトー抗体は、単独で又はFGF
受容体、例えば、FGFR4と複合体を形成して、βクロトーに結合する。ヒトFGFR4のコード
核酸配列が以下に提供されている:

0088

ヒトFGFR4(GenBank受託番号NP.002002.3)のアミノ酸配列が以下に提供されており;シグ
ナル配列を構成するアミノ酸に下線が引かれている:

0089

「抗原」は、抗体が選択的に結合することができる所定の抗原である。標的抗原は、ポ
リペプチド、炭水化物核酸、脂質、ハプテン、又は他の天然もしくは合成の化合物であ
ってもよい。好ましくは、標的抗原はポリペプチドである。

0090

「抗原結合断片」、「抗原結合ドメイン」、「抗原結合領域」という用語及び類似の用
語は、抗原と相互作用し、かつ該抗原に対するその特異性及び親和性を結合物質に対して
付与するアミノ酸残基を含む抗体の部分(例えば、相補性決定領域(CDR))を指す。

0091

「結合する(binds)」又は「結合する(binding)」という用語は、例えば、複合体を形成
することを含む、分子間の相互作用を指す。相互作用は、例えば、水素結合イオン結合
疎水性相互作用、及び/又はファンデルワールス相互作用を含む、非共有結合的相互作
用であることができる。複合体は、共有結合的又は非共有結合的な結合、相互作用、又は
力によって結び付けられた2以上の分子の結合を含むこともできる。抗体上の単一の抗原
結合部位標的分子、例えば、βクロトーの単一のエピトープの間の全体的な非共有結合
的相互作用の強度が、そのエピトープに対する抗体又は機能性断片の親和性である。一価
抗原に対する抗体の会合(k1)と解離(k-1)の比(k1/k-1)が、親和性の尺度である会合定数K
である。Kの値は、抗体と抗原の複合体の違いによって異なり、k1とk-1の両方に依存する
。本明細書に提供される抗体の会合定数Kは、本明細書に提供される任意の方法又は当業
者に周知の任意の他の方法を用いて決定することができる。1つの結合部位での親和性が
、抗体と抗原の間の相互作用の真の強度を常に反映するとは限らない。複数の反復する抗
性決定基を含有する複合抗原、例えば、多価βクロトーが、複数の結合部位を含有する
抗体と接するとき、1つの部位での抗体と抗原との相互作用は、第2の部位での反応の可能
性を増加させることになる。多価抗体と抗原の間のそのような複数の相互作用の強度は、
結合力と呼ばれる。抗体の結合力は、その個々の結合部位の親和性よりも優れたその結合
能の尺度であることができる。例えば、高い結合力は、5量体IgM抗体で時に見られる低い
親和性を相殺することができ、この5量体IgM抗体は、IgGよりも低い親和性を有すること
があるが、その多価状態(multivalence)によって生じるIgMの高い結合力のために、IgMが
効果的に抗原に結合することができる。

0092

「βクロトーに特異的に結合する抗体」、「βクロトーエピトープに特異的に結合する
抗体」という用語及び類似の用語も本明細書で互換的に使用され、βクロトーポリペプチ
ド、例えば、βクロトー抗原、又は断片、又はエピトープ(例えば、ヒトβクロトー、例
えば、ヒトβクロトーポリペプチド、抗原、又はエピトープ)に特異的に結合する抗体を
指す。βクロトー(例えば、ヒトβクロトー)に特異的に結合する抗体は、βクロトーの細
胞外ドメイン又は該細胞外ドメインに由来するペプチドに結合することができる。βクロ
トー抗原(例えば、ヒトβクロトー)に特異的に結合する抗体は、関連抗原(例えば、カニ
クイザルβクロトー)と交差反応することができる。ある実施態様において、βクロトー
抗原に特異的に結合する抗体は、他の抗原と交差反応しない。βクロトー抗原に特異的に
結合する抗体は、例えば、免疫アッセイ、Biacore、又は当業者に公知の他の技法によっ
て同定することができる。抗体は、それが、放射免疫アッセイ(RIA)及び酵素結合免疫吸
着アッセイ(ELISA)などの実験技法を用いて決定したとき、任意の交差反応性抗原に対す
るよりも高い親和性でβクロトー抗原に結合する場合、βクロトー抗原に特異的に結合す
る。通常、特異的又は選択性反応は、バックグラウンドシグナル又はノイズの少なくとも
2倍であり、バックグラウンドの10倍を上回る場合もある。例えば、抗体特異性に関する
考察については、Paul編(1989)、基礎免疫学(Fundamental Immunology)、第2版、Raven P
ress, New Yorkの332〜336ページを参照されたい。対象となる抗原(例えば、標的抗原、
例えば、βクロトー)に「結合する」抗体は、該抗体が、抗原を発現する細胞又は組織
標的とする際に治療剤として有用であり、かつ他のタンパク質と顕著には交差反応しない
ような十分な親和性で抗原に結合する抗体である。そのような実施態様において、「非標
的」タンパク質に対する抗体の結合の程度は、例えば、蛍光活性細胞選別(FACS)解析
放射免疫沈降(RIA)によって決定したとき、その特定の標的タンパク質に対する抗体の
結合の約10%未満である。標的分子に対する抗体の結合に関して、「特異的結合」又は特
定のポリペプチドもしくは特定のポリペプチド標的上のエピトープ「に特異的に結合する
」又は特定のポリペプチドもしくは特定のポリペプチド標的上のエピトープ「に特異的」
であるという用語は、非特異的相互作用測定可能な程度に異なる結合を意味する。特異
的結合は、例えば、対照分子の結合と比較した分子の結合を決定することによって測定す
ることができ、この対照分子は、通常、結合活性を有しない類似構造の分子である。例え
ば、特異的結合は、標的と類似している対照分子、例えば、過剰の非標識標的との競合に
よって決定することができる。この例では、標識された標的のプローブに対する結合が過
剰の未標識標的によって競合的に阻害される場合、特異的結合が示される。本明細書で使
用される「特異的結合」又は特定のポリペプチドもしくは特定のポリペプチド標的上のエ
ピトープ「に特異的に結合する」又は特定のポリペプチドもしくは特定のポリペプチド標
的上のエピトープ「に特異的」であるという用語は、分子が、標的に対する、例えば、少
なくとも約10-4M、或いは少なくとも約10-5M、或いは少なくとも約10-6M、或いは少なく
とも約10-7M、或いは少なくとも約10-8M、或いは少なくとも約10-9M、或いは少なくとも
約10-10M、或いは少なくとも約10-11M、或いは少なくとも約10-12M、又はそれを上回るKd
を有することにより示されることができる。一実施態様において、「特異的結合」という
用語は、分子が、任意の他のポリペプチド又はポリペプチドエピトープに実質的に結合す
ることなく、特定のポリペプチド又は特定のポリペプチド上のエピトープに結合する結合
を指す。ある実施態様において、βクロトーに結合する抗体は、10nM、5nM、4nM、3nM、2
nM、1nM、0.9nM、0.8nM、0.7nM、0.6nM、0.5nM、0.4nM、0.3nM、0.2nM、又は0.1nM以下の
解離定数(Kd)を有する。KDが低ければ低いほど、抗βクロトー抗体の親和性は高い。ある
実施態様において、抗βクロトー抗体は、異なる種由来のβクロトー間で(例えば、ヒト
βクロトーとカニクイザルβクロトーの間で)保存されているβクロトーのエピトープに
結合する。

0093

「競合する」という用語は、標的上の同じエピトープ又は結合部位をめぐって競合する
抗βクロトー抗体(例えば、(i)βクロトー;又は(ii)βクロトー並びにFGFR1c、FGFR2c、F
GFR3c、及びFGFR4のうちの1つを含む複合体に結合する作動性抗体及び結合タンパク質)と
の関連において使用されるとき、検討されているその抗体(又は結合断片)が、共通の抗原
(例えば、βクロトー又はその断片)に対する参照分子(例えば、参照リガンド又は参照抗
原結合タンパク質、例えば、参照抗体)の特異的結合を妨害又は阻害するアッセイによっ
て決定される競合を意味する。数多くの種類の競合結合アッセイを用いて、試験抗体がβ
クロトー(例えば、ヒトβクロトー)に対する結合を参照抗体と競合するかどうかを決定す
ることができる。利用し得るアッセイの例としては、固相直接又は間接放射免疫アッセイ
(RIA)、固相直接又は間接酵素免疫アッセイ(EIA)、サンドイッチ競合アッセイ(例えば、S
tahliらの文献(1983) Methodsin Enzymology 9:242-253を参照されたい);固相直接ビオ
チン-アビジンEIA(例えば、Kirklandらの文献(1986) J. Immunol. 137:3614-3619)、固相
直接標識アッセイ、固相直接標識サンドイッチアッセイ(例えば、Harlow及びLaneの文献(
1988)、抗体:実験マニュアル(Antibodies, A Laboratory Manual)、Cold Spring Harbor
Pressを参照されたい); 1-125標識を用いる固相直接標識RIA(例えば、Morelらの文献(198
8) Molec. Immunol. 25:7-15を参照されたい);固相直接ビオチン-アビジンEIA(例えば、C
heungらの文献(1990) Virology 176:546-552を参照されたい);及び直接標識RIA(Moldenha
uerらの文献(1990) Scand. J. Immunol. 32:77-82)が挙げられる。通常、そのようなアッ
セイは、未標識の試験抗原結合タンパク質(例えば、試験抗βクロトー抗体)又は標識され
参照抗原結合タンパク質(例えば、参照抗βクロトー抗体)のいずれかを担持する固体
面又はセルに結合した精製抗原(例えば、βクロトー、例えば、ヒトβクロトー)の使用を
伴う。競合的阻害は、試験抗原結合タンパク質の存在下で該固体表面又はセルに結合した
標識の量を決定することにより測定することができる。通常、試験抗原結合タンパク質は
過剰に存在する。競合アッセイによって同定される抗体(競合抗体)には、参照抗体と同じ
エピトープに結合する抗体及び/又は参照によって結合されるエピトープに抗体の立体障
害が生じるほど十分近接した隣接エピトープに結合する抗体が含まれる。競合的結合を決
定する方法に関するさらなる詳細が本明細書に記載されている。通常、競合抗体タンパク
質が過剰に存在するとき、それは、共通の抗原に対する参照抗体の特異的結合を、少なく
とも23%、例えば、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、又は75%]]阻害する。
場合により、結合は、少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、もしくは97%、98%、
99%、又はそれより大きく阻害される。

0094

「抗βクロトー抗体」又は「βクロトーに結合する抗体」という用語は、抗体が、βク
ロトーを標的とする際に診断剤及び/又は治療剤として有用であるような十分な親和性で
βクロトーに結合することができる抗体を含む。好ましくは、関連のない非βクロトータ
ンパク質に対する抗βクロトー抗体の結合の程度は、例えば、蛍光活性化細胞選別(FACS)
解析又は免疫アッセイ、例えば、放射免疫アッセイ(RIA)によって測定したとき、βクロ
トーに対する抗体の結合の約10%未満である。βクロトー「に特異的に結合する」又はβ
クロトー「に特異的」である抗体は、上に例示されている。ある実施態様において、本明
細書に記載される、βクロトーに結合する抗体は、10nM、9nM、8nM、7nM、6nM、5nM、4nM
、0.9nM、0.8nM、0.7nM、0.6nM、0.5nM、0.4nM、0.3nM、0.2nM、もしくは0.1nM以下、及
び/又は0.1nM以上の解離定数(Kd)を有する。ある実施態様において、抗βクロトー抗体は
、異なる種由来のβクロトー間で(例えば、ヒトβクロトーとカニクイザルβクロトーの
間で)保存されているβクロトーのエピトープに結合する。

0095

「単離された」抗体は、細胞物質又は細胞もしくは組織源由来の他の夾雑タンパク質
び/又は抗体が由来する他の夾雑成分を実質的に含まないか、或いは化学合成される場合
化学前駆物質又は他の化学物質を実質的に含まない。「細胞物質を実質的に含まない」
という言葉は、抗体が、それが単離されるか又は組換えにより産生される細胞の細胞成分
から分離されている抗体の調製物を含む。したがって、細胞物質を実質的に含まない抗体
には、(乾燥重量で)約30%、25%、20%、15%、10%、5%、又は1%未満の異種タンパク
質(「夾雑タンパク質」とも呼ばれる)を有する抗体の調製物が含まれる。ある実施態様に
おいて、抗体が組換えにより産生される場合、それは、培養培地を実質的に含まず、例え
ば、培養培地は、タンパク質調製物の容量の約20%、15%、10%、5%、又は1%未満に相
当する。ある実施態様において、抗体が化学合成によって産生される場合、それは、化学
前駆物質又は他の化学物質を実質的に含まず、例えば、それは、タンパク質の合成に関与
する化学前駆物質又は他の化学物質から分離されている。したがって、そのような抗体の
調製物は、(乾燥重量で)約30%、25%、20%、15%、10%、5%、又は1%未満の化学前駆
物質又は対象となる抗体以外の化合物を有する。夾雑成分としては、限定されないが、抗
体の治療的使用を妨害する物質を挙げることもでき、また、酵素、ホルモン、及び他のタ
ンパク質性又は非タンパク質溶質を挙げることができる。ある実施態様において、抗体
は、(1)Lowry法(Lowryらの文献、J. Bio. Chem. 193: 265-275, 1951)によって決定した
とき、抗体の95重量%超、例えば、96重量%、97重量%、98重量%、もしくは99重量%ま
で、(2)スピニングカップシーケネーターの使用によって、N末端もしくは内部アミノ酸配
列の少なくとも15残基を得るのに十分な程度まで、又は(3)クマシーブルー染色もしくは
好ましくは銀染色を用いた還元もしくは非還元条件下でのSDS-PAGEによって均一になるま
で精製される。抗体の天然環境の少なくとも1つの成分が存在しないため、単離された抗
体には、組換え細胞内のインサイチュの抗体が含まれる。しかしながら、通常、単離され
た抗体は、少なくとも1つの精製工程によって調製される。具体的な実施態様において、
本明細書に提供される抗体は、単離されている。

0096

4鎖抗体ユニットは、2つの同一の軽(L)鎖と2つの同一の重(H)鎖から構成されたヘテロ4
量体糖タンパク質である。IgGの場合、4鎖ユニットは、通常、約150,000ダルトンである
。各々のL鎖は、1つの共有結合的ジスルフィド結合によってH鎖に結合しているが、2つの
H鎖は、H鎖アイソタイプに応じた1以上のジスルフィド結合によって互いに結合している
。各々のH鎖及びL鎖は、規則的な間隔の鎖内ジスルフィド架橋も有する。各々のH鎖は、N
末端可変ドメイン(VH)を有し、次いで、α及びγ鎖の各々については3つの定常ドメ
ン(CH)、μ及びεアイソタイプについては4つのCHドメインを有する。各々のL鎖は、N末
端に可変ドメイン(VL)を有し、次いで、そのもう一方の末端に定常ドメイン(CL)を有する
。VLはVHと整列し、CLは、重鎖の第1の定常ドメイン(CH1)と整列する。特定のアミノ酸残
基が、軽鎖可変ドメイン重鎖可変ドメインの接触面を形成すると考えられている。VHと
VLが対形成して一体化すると、単一の抗原結合部位が形成される。異なるクラスの抗体の
構造及び性質については、例えば、基礎及び臨床免疫学(Basic and Clinical Immunology
)、第8版、Daniel P. Stites、Abba I. Terr、及びTristram G. Parslow(編)、Appleton
& Lange, Norwalk, CT, 1994の71ページ及び第6章を参照されたい。

0097

「可変領域」又は「可変ドメイン」という用語は、通常、軽鎖又は重鎖のアミノ末端に
位置し、重鎖では約120〜130アミノ酸の長さ、軽鎖では約100〜110アミノ酸の長さを有し
、各々の特定の抗体のその特定の抗原に対する結合及び特異性に関して使用される抗体の
軽鎖又は重鎖の部分を指す。重鎖の可変領域は、「VH」と呼ぶことができる。軽鎖の可変
領域は、「VL」と呼ぶことができる。「可変」という用語は、可変領域の特定のセグメン
トが、配列に関して抗体間で大きく異なるという事実を指す。V領域は抗原結合を媒介し
、特定の抗体のその特定の抗原に対する特異性を規定する。しかしながら、可変性は、可
変領域の110アミノ酸のスパンにわたって均一に分布しているわけではない。それどころ
か、V領域は、各々約9〜12アミノ酸長の「超可変領域」と呼ばれる可変性がより大きい(
例えば、極端に可変性がある)より短い領域によって隔てられた約15〜30アミノ酸のフレ
ームワーク領域(FR)と呼ばれる可変性がより小さい(例えば、比較的変化しない)ストレ
チからなる。重鎖及び軽鎖の可変領域は各々、3つの超可変領域によって接続された、主
βシート形状を取る4つのFRを含み、該超可変領域は、該βシート構造を接続し、場合
によっては、その一部を形成する、ループを形成する。各鎖中の超可変領域は、FRによっ
て互いに近接して保持され、他の鎖由来の超可変領域とともに、抗体の抗原結合部位の形
成に寄与する(例えば、Kabatらの文献、免疫学的に興味深いタンパク質の配列(Sequences
of Proteins of Immunological Interest)、第5版、Public Health Service, National
Institutes of Health, Bethesda, MD, 1991を参照されたい)。定常領域は、抗体を抗原
に結合させるのに直接は関与しないが、抗体依存性細胞傷害性(ADCC)及び補体依存性細胞
傷害性(CDC)への抗体の関与などの様々なエフェクター機能を示す。可変領域は、異なる
抗体間で配列が大きく異なる。配列のばらつきはCDRに集中しており、一方、可変領域内
のばらつきの小さい部分はフレームワーク領域(FR)と呼ばれる。軽鎖及び重鎖のCDRは、
主に、抗体と抗原との相互作用に関与する。具体的な実施態様において、可変領域は、ヒ
ト可変領域である。

0098

「Kabatと同様の可変領域残基付番」又は「Kabatと同様のアミノ酸位置付番」という用
語及びこれらの変化形は、Kabatらの文献、免疫学的に興味深いタンパク質の配列(Sequen
ces of Proteins of Immunological Interest)、第5版、Public Health Service, Nation
al Institutes of Health, Bethesda, MD.(1991)における抗体の編集物の重鎖可変領域又
は軽鎖可変領域に対して使用されている付番体系を指す。この付番体系を用いると、実際
の直鎖アミノ酸配列は、可変ドメインのFRもしくはCDRの短縮又は可変ドメインのFRもし
くはCDRへの挿入に対応するより少ないアミノ酸又は追加のアミノ酸を含有し得る。例え
ば、重鎖可変ドメインは、H2の残基52の後ろの単一のアミノ酸挿入(Kabatによれば、残基
52a)及び重鎖FR残基82の後ろの挿入された残基(例えば、Kabatによれば、残基82a、82b、
及び82cなど)を含み得る。残基のKabat付番は、抗体の配列と「標準的な」Kabat付番配列
とが相同な領域におけるアラインメントにより、所与の抗体について決定することができ
る。Kabat付番体系は、通常、可変ドメイン(およそ軽鎖の残基1〜107及び重鎖の残基1〜1
13)中の残基を指すときに使用される(例えば、Kabatらの文献、免疫学的に興味深い配列(
Sequences of Immunological Interest)、第5版、Public Health Service, National Ins
titutes of Health, Bethesda, Md.(1991))。「EU付番体系」又は「EUインデックス」は
、通常、免疫グロブリン重鎖定常領域中の残基を指すときに使用される(例えば、Kabatら
の文献(上記)に報告されているEUインデックス)。「Kabatと同様のEUインデックス」は、
ヒトIgG1 EU抗体の残基付番を指す。例えば、AbM、Chothia、接触、IMGT、及びAHonを含
む、他の付番体系が記載されている。様々な番号体系が図1〜3に例示されている。

0099

「無傷」抗体は、抗原結合部位並びにCL並びに少なくとも重鎖定常領域CH1、CH2、及び
CH3を含む抗体である。定常領域には、ヒト定常領域又はそのアミノ酸配列変異体が含ま
れ得る。好ましくは、無傷抗体は、1以上のエフェクター機能を有する。

0100

「抗体断片」は、無傷抗体の一部、好ましくは、無傷抗体の抗原結合又は可変領域を含
む。抗体断片の例としては、限定するものではないが、Fab、Fab'、F(ab')2、及びFv断片
;ダイアボディ及びジ-ダイアボディ(例えば、Holliger, P.らの文献(1993) Proc. Natl.
Acad. Sci. 90:6444-8; Lu, D.らの文献(2005) J. Biol. Chem. 280:19665-72; Hudsonら
の文献、Nat. Med. 9:129-134(2003); WO 93/11161号;及び米国特許第5,837,242号及び第
6,492,123号を参照されたい);単鎖抗体分子(例えば、米国特許第4,946,778号;第5,260,20
3号;第5,482,858号、及び第5,476,786号を参照されたい);二重可ドメイン抗体(例えば
、米国特許第7,612,181号を参照されたい);単一可変ドメイン抗体(SdAb)(例えば、Woolve
nらの文献、Immunogenetics 50: 98-101, 1999; Streltsovらの文献、Proc Natl Acad Sc
i USA. 101:12444-12449, 2004を参照されたい);並びに抗体断片から形成された多重特異
性抗体が挙げられる。

0101

治療的抗体の「機能性断片」又は「結合断片」又は「抗原結合断片」は、無傷抗体に起
因する生物学的機能の、いくつか又は全てではないにしても、少なくとも1つを示し、該
機能は、少なくとも標的抗原(例えば、βクロトー結合断片又はβクロトーに結合する断
片)に対する結合を含む。

0102

本明細書で使用される「融合タンパク質」という用語は、抗体のアミノ酸配列及び異種
ポリペプチド又はタンパク質(例えば、通常は抗体の一部ではないポリペプチド又はタン
パク質(例えば、非抗βクロトー抗原結合抗体))のアミノ酸配列を含むポリペプチドを指
す。「融合」という用語は、βクロトー又は抗βクロトー抗体との関連において使用され
るとき、ペプチドもしくはポリペプチド、又はその断片、変異体、及び/もしくは誘導体
異種ペプチド又はポリペプチドとの結合を指す。ある実施態様において、融合タンパク
質は、βクロトー又は抗βクロトー抗体の生物活性を保持する。ある実施態様において、
融合タンパク質は、βクロトー抗体のVH領域、VL領域、VHCDR(1つ、2つ、もしくは3つの
VH CDR)、及び/又はVL CDR(1つ、2つ、もしくは3つのVL CDR)を含み、その場合、該融合
タンパク質は、βクロトーエピトープ、βクロトー断片、及び/又はβクロトーポリペプ
チドに結合する。

0103

「重鎖」という用語は、抗体との関連において使用されるとき、アミノ末端部分が約12
0〜130個又はそれより多くのアミノ酸の可変領域を含み、かつカルボキシ末端部分が定常
領域を含む、約50〜70kDaのポリペプチド鎖を指す。定常領域は、重鎖定常領域のアミノ
酸配列に基づくアルファ(α)、デルタ(δ)、イプシロン(ε)、ガンマ(γ)、及びミュー(
μ)と呼ばれる5つの異なるタイプ(例えば、アイソタイプ)のうちの1つであることができ
る。異なる重鎖はサイズが異なり:α、δ、及びγは、約450個のアミノ酸を含有し、一方
、μ及びεは、約550個のアミノ酸を含有する。軽鎖と組み合わされると、これらの異な
るタイプの重鎖は、IgGの4つのサブクラス、すなわち、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4を含
め、それぞれ、IgA、IgD、IgE、IgG、及びIgMという、抗体の5つの周知のクラス(例えば
、アイソタイプ)を生じる。重鎖は、ヒト重鎖であることができる。

0104

「軽鎖」という用語は、抗体との関連において使用されるとき、アミノ末端部分が約10
0〜約110個又はそれより多くのアミノ酸の可変領域を含み、かつカルボキシ末端部分が定
常領域を含む、約25kDaのポリペプチド鎖を指す。軽鎖のおおよその長さは、211〜217ア
ミノ酸である。定常ドメインのアミノ酸配列に基づくカッパ(κ)又はラムダ(λ)と呼ばれ
る2つの異なるタイプがある。軽鎖アミノ酸配列は当技術分野で周知である。軽鎖は、ヒ
ト軽鎖であることができる。

0105

本明細書で使用される「宿主」という用語は、動物、例えば、哺乳動物(例えば、ヒト)
を指す。

0106

本明細書で使用される「宿主細胞」という用語は、核酸分子でトランスフェクトされ得
る特定の対象細胞及びそのような細胞の子孫又は潜在的な子孫を指す。そのような細胞の
子孫は、後続の世代で生じ得る突然変異もしくは環境的影響又は宿主細胞ゲノムへの核酸
分子の組込みのために、核酸分子でトランスフェクトされた親細胞と同一でなくてもよい

0107

本明細書で使用される「モノクローナル抗体」という用語は、実質的に均一な抗体の集
団から得られる抗体を指し、例えば、該集団を構成する個々の抗体は、微かな量で存在し
得る天然のあり得る突然変異を除いて同一であり、各々のモノクローナル抗体は、通常、
抗原上の単一のエピトープを認識する。具体的な実施態様において、本明細書で使用され
る「モノクローナル抗体」は、単一のハイブリドーマ又は他の細胞によって産生される抗
体であり、ここで、該抗体は、例えば、ELISA又は当技術分野で公知の他の抗原結合もし
くは競合結合アッセイによって決定したとき、βクロトーエピトープのみに結合する。「
モノクローナル」という用語は、任意の特定の抗体作製方法に限定されない。例えば、本
開示において有用なモノクローナル抗体は、Kohlerら(Nature, 256:495(1975))によって
最初に記載されたハイブリドーマ法によって調製されてもよく、又は細菌、真核動物、も
しくは植物細胞組換えDNA法を用いて作製されてもよい(例えば、米国特許第4,816,567
号を参照されたい)。「モノクローナル抗体」はまた、例えば、Clacksonらの文献、Natur
e, 352:624-628(1991)及びMarksらの文献、J. Mol. Biol., 222:581-597(1991)に記載さ
れている技法を用いて、ファージ抗体ライブラリーから単離されてもよい。クローン細胞
株及びそれにより発現されるモノクローナル抗体の他の調製方法が当技術分野で周知であ
る(例えば、分子生物学のショートプロトコル(Short Protocols in Molecular Biology)(
2002)、第5版、Ausubelら編、John Wiley and Sons, New York:の第11章を参照されたい)
。例示的なモノクローナル抗体産生方法が本明細書中の実施例に提供されている。

0108

「ネイティブ」という用語は、生体物質、例えば、核酸分子、ポリペプチド、宿主細胞
などとの関連において使用されるとき、天然に見出され、かつ人間によって操作、修飾、
及び/又は改変(例えば、単離、精製、選択)されていないものを指す。

0109

本明細書に提供される抗体は、重鎖及び/又は軽鎖の一部が、特定の種に由来し又は特
定の抗体クラスもしくはサブクラスに属する抗体中の対応する配列と同一又は相同である
一方、鎖の残りが、別の種に由来し又は別の抗体クラスもしくはサブクラスに属する抗体
中の対応する配列と同一又は相同である「キメラ」抗体、並びに所望の生物活性を示す限
り、そのような抗体の断片を含むことができる(米国特許第4,816,567号;及びMorrisonら
の文献、Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 81:6851-6855(1984)を参照されたい)。

0110

「ヒト化」形態の非ヒト(例えば、マウス)抗体は、ネイティブなCDR残基が、所望の特
異性、親和性、及び能力を有する、マウス、ラット、ウサギ、又は非ヒト霊長類などの非
ヒト種の対応するCDR(例えば、ドナー抗体)に由来する残基に置き換えられているヒト免
グロブリン(例えば、レシピエント抗体)を含むキメラ抗体である。場合によっては、ヒ
ト免疫グロブリンの1以上のFR領域残基が対応する非ヒト残基に置き換えられる。さらに
、ヒト化抗体は、レシピエント抗体にもドナー抗体にも見られない残基を含むことができ
る。これらの修飾は、抗体性能をさらに精緻化するために行われる。ヒト化抗体の重鎖又
は軽鎖は、少なくとも1つ又は複数の可変領域の実質的に全てを含むことができ、該可変
領域では、CDRの全て又は実質的に全てが非ヒト免疫グロブリンのCDRに対応し、FRの全て
又は実質的に全てがヒト免疫グロブリン配列のFRに対応する。ある実施態様において、ヒ
ト化抗体は、免疫グロブリン定常領域(Fc)の少なくとも一部、通常、ヒト免疫グロブリン
の定常領域の少なくとも一部を含む。さらなる詳細については、Jonesらの文献、Nature,
321:522-525(1986); Riechmannらの文献、Nature, 332:323-329(1988);及びPrestaの文
献、Curr. Op. Struct. Biol., 2:593-596(1992); Carterらの文献、Proc. Natl. Acd. S
ci. USA 89:4285-4289(1992);及び米国特許第6,800,738号(2004年10月5日発行)、第6,719
,971号(2005年9月27日発行)、第6,639,055号(2003年10月28日発行)、第6,407,213号(2002
年6月18日発行)、及び第6,054,297号(2000年4月25日発行)を参照されたい。

0111

「ヒト抗体」は、ヒトによって産生された抗体のアミノ酸配列に対応するアミノ酸配列
を保有し及び/又は本明細書に開示されるヒト抗体作製技法のいずれかを用いて作製され
た抗体である。ヒト抗体のこの定義は、具体的には、非ヒト抗原結合残基を含むヒト化抗
体を除外する。ヒト抗体は、ファージディスプレイライブラリー(Hoogenboom及びWinter
の文献、J. Mol. Biol., 227:381(1991); Marksらの文献、J. Mol. Biol., 222:581(1991
))及び酵母ディスプレイライブラリー(Chaoらの文献、Nature Protocols 1:755-768(2006
))を含む、当技術分野で公知の様々な技法を用いて産生することができる。Coleらの文献
、モノクローナル抗体及び癌療法(Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy)、Alan R
. Liss, p.77(1985); Boernerらの文献、J. Immunol., 147(1):86-95(1991)に記載されて
いる方法もヒトモノクローナル抗体の調製に利用可能である。van Dijk及びvan de Winke
lの文献、Curr. Opin. Pharmacol., 5:368-74(2001)も参照されたい。ヒト抗体は、抗原
刺激に応答してそのような抗体を産生するように修飾されているが、その内在性遺伝子
無効化されているトランスジェニック動物、例えば、マウスに抗原を投与することによ
り調製することができる(例えば、Jakobovits, A.の文献、Curr. Opin. Biotechnol. 199
5, 6(5):561-6; Bruggemann及びTaussingの文献、Curr. Opin. Biotechnol. 1997, 8(4):
455-8;並びにXENOMOUSE(商標)技術に関する米国特許第6,075,181号及び第6,150,584号を
参照されたい)。例えば、ヒトB細胞ハイブリドーマ技術によって作製されるヒト抗体に関
するLiらの文献、Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 103:3557-3562(2006)も参照されたい。

0112

「CDR」は、免疫グロブリン(Igもしくは抗体)VH β-シートフレームワークの非フレー
ムワーク領域内の3つの超可変領域(H1、H2、もしくはH3)のうちの1つ、又は抗体VL β-シ
ートフレームワークの非フレームワーク領域内の3つの超可変領域(L1、L2、もしくはL3)
のうちの1つを指す。したがって、CDRは、フレームワーク領域配列内に散在する可変領域
配列である。CDR領域は当業者に周知であり、例えば、抗体可変(V)ドメイン内の最も超可
変性の領域として、Kabatによって定義されている(Kabatらの文献、J. Biol. Chem. 252:
6609-6616(1977); Kabatの文献、Adv. Prot. Chem. 32:1-75(1978))。CDR領域配列は、保
存されたβ-シートフレームワークの一部ではなく、そのため、様々な立体構造を取るこ
とができる残基として、Chothiaによって構造的に定義されている(Chothia及びLeskの文
献、J. Mol. Biol. 196:901-917(1987))。両方の用語法が当技術分野で十分に認識されて
いる。CDR領域配列は、AbM、接触、及びIMGTによっても定義されている。CDR領域配列は
、図1〜3に例示されている。標準的な抗体可変領域内のCDRの位置は、数多くの構造の比
較によって決定されている(Al-Lazikaniらの文献、J. Mol. Biol. 273:927-948(1997); M
oreaらの文献、Methods20:267-279(2000))。超可変領域内の残基の数は異なる抗体で様
々に異なるので、標準的な可変領域付番方式では、標準的な位置に対する追加の残基に、
従来、残基番号の次にa、b、cなどの番号が付けられている(Al-Lazikaniらの文献、上記(
1997))。そのような術語体系も同様に当業者に周知である。

0113

「超可変領域」、「HVR」、又は「HV」という用語は、本明細書で使用されるとき、配
列が超可変であり及び/又は構造的に定義されたループを形成する抗体可変領域の領域を
指す。通常、抗体は、6つの超可変領域; VHに3つ(H1、H2、H3)及びVLに3つ(L1、L2、L3)
を含む。いくつかの超可変領域の描写が使用され、本明細書に包含されている。Kabat相
補性決定領域(CDR)は配列の可変性に基づくものであり、最も一般的に使用されている(例
えば、Kabatらの文献、免疫学的に興味深いタンパク質の配列(Sequences of Proteins of
Immunological Interest)、第5版、Public Health Service, National Institutes of H
ealth, Bethesda, MD.(1991)を参照されたい)。Chothiaは、代わりに、構造的ループの位
置に言及している(例えば、Chothia及びLeskの文献、J. Mol. Biol. 196:901-917(1987)
を参照されたい)。Kabat付番慣例を用いて付番したときのChothia CDR-H1ループの末端は
、ループの長さに応じてH32とH34の間で異なる(これは、Kabat付番方式ではH35AとH35Bに
挿入を置くからであり; 35Aも35Bも存在しない場合、ループは32で終わり; 35Aしか存在
しない場合、ループは33で終わり; 35Aと35Bの両方が存在する場合、ループは34で終わる
)。AbM超可変領域は、Kabat CDRとChothia構造ループ折衷物に相当し、Oxford Molecul
arのAbM抗体モデリングソフトウェアによって使用される(例えば、Martinの文献、抗体エ
ンジニアリング(Antibody Engineering)、第2巻、第3章、Springer Verlagを参照された
い)。「接触」超可変領域は、利用可能な複合体結晶構造の解析に基づくものである。こ
れらの超可変領域又はCDRの各々に由来する残基が以下に記載されている。

0114

最近、ImMunoGeneTics(IMGT) Information System(登録商標)という普遍的な付番体系
が開発され、広く採用されている(Lafrancらの文献、Dev. Comp. Immunol. 27(1):55-77(
2003))。IMGTは、ヒト及び他の脊椎動物の免疫グロブリン(IG)、T細胞受容体(TR)、及び
主要組織適合性複合体(MHC)に特化した総合情報システムである。ここでは、CDRがアミノ
酸配列と軽鎖又は重鎖内の位置の両方に関して言及されている。免疫グロブリン可変ドメ
インの構造内のCDRの「位置」は種間で保存されており、かつループと呼ばれる構造に存
在するので、構造的特徴に従って可変ドメイン配列を整列させる付番体系を用いることに
より、CDR及びフレームワーク残基が容易に特定される。この情報は、ある種の免疫グロ
ブリン由来のCDR残基を、典型的には、ヒト抗体由来アクセプターフレームワークに移
植して、置き換える際に使用することができる。さらなる付番体系(AHon)がHonegger及び
Pluckthunによって開発されている(J. Mol. Biol. 309: 657-670(2001))。例えば、Kabat
の付番体系及びIMGTの独特な付番体系を含む、付番体系間の対応は当業者に周知であり(
例えば、Kabatの文献(上記); Chothia及びLeskの文献(上記); Martinの文献(上記); Lefr
ancらの文献(上記)を参照されたい)、図1〜3にも例示されている。本明細書に示される例
示的な体系は、KabatとChothiaを組み合わせている。

0115

超可変領域は、以下のような「拡張された超可変領域」: VLの24〜36又は24〜34(L1)、
46〜56又は50〜56(L2)、及び89〜97又は89〜96(L3)並びにVHの26〜35又は26〜35A(H1)、5
0〜65又は49〜65(H2)、及び93〜102、94〜102、又は95〜102(H3)を含み得る。本明細書で
使用されるように、「HVR」及び「CDR」という用語は、互換的に使用されている。

0116

「定常領域」又は「定常ドメイン」という用語は、抗体の抗原に対する結合に直接は関
与しないが、Fc受容体との相互作用などの様々なエフェクター機能を示す、軽鎖及び重鎖
のカルボキシ末端部分を指す。これらの用語は、抗原結合部位を含有する、免疫グロブリ
ンのもう一方の部分である可変領域と比べて、より保存されたアミノ酸配列を有する免疫
グロブリン分子の部分を指す。定常領域は、重鎖のCH1、CH2、及びCH3領域、及び軽鎖のC
L領域を含有し得る。

0117

「フレームワーク」又は「FR」残基という用語は、CDRに隣接する可変領域残基である
。FR残基は、例えば、キメラ、ヒト化、ヒト、ドメイン抗体、ダイアボディ、直鎖抗体、
及び二重特異性抗体中に存在する。FR残基は、超可変領域残基又はCDR残基以外の可変ド
メイン残基である。

0118

「親和性成熟」抗体は、1以上の変化(例えば、改変、付加、及び/又は欠失を含む、ア
ミノ酸配列のバリエーション)を保有しない親抗体と比較して、抗原に対する抗体の親和
性の向上をもたらすこれらの変化をその1以上のHVR中に有する抗体である。好ましい親和
性成熟抗体は、標的抗原に対するナノモル濃度又はさらにはピコモル濃度の親和性を有す
る。親和性成熟抗体は、当技術分野で公知の手順によって産生される。総説については、
Hudson及びSouriauの文献、Nature Medicine 9 :129-134(2003); Hoogenboomの文献、Nat
ure Biotechnol. 23 : 1105-1116(2005); Quiroz及びSinclairの文献、Revista Ingeneri
a Biomedia 4 : 39-51(2010)を参照されたい。

0119

ブロッキング」抗体又は「アンタゴニスト」抗体は、それが結合する抗原の生物活性
を阻害し又は低下させる抗体である。例えば、ブロッキング抗体又はアンタゴニスト抗体
は、抗原の生物活性を実質的に又は完全に阻害することができる。

0120

アゴニスト抗体」は、応答を誘発する抗体、例えば、対象となるポリペプチド(例え
ば、FGF19又はFGF21)の機能活性のうちの少なくとも1つを模倣する抗体である。アゴニス
ト抗体には、リガンド模倣物となる抗体が含まれ、例えば、この場合、リガンドは、細胞
表面受容体に結合し、該結合は、細胞内細胞シグナル伝達経路を介して細胞シグナル伝達
又は活性を誘導し、該抗体は、同様の細胞シグナル伝達又は活性化を誘導する。

0121

βクロトーの「アゴニスト」は、例えば、βクロトー及びFGF受容体を発現する細胞で
、βクロトーの生物活性のうちの1つ又は複数を活性化し又は別の形で増加させることが
できる分子を指す。いくつかの実施態様において、βクロトーのアゴニスト(例えば、本
明細書に記載される作動性抗体)は、例えば、βクロトータンパク質及びFGF受容体を発現
する細胞の活性化及び/又は細胞シグナル伝達経路を活性化し又は別の形で増加させるこ
とにより作用し、それにより、アゴニストの非存在下でのβクロトー媒介生物活性と比べ
て該細胞のβクロトー媒介生物活性を増加させることができる。いくつかの実施態様にお
いて、本明細書に提供される抗体は、FGF19様シグナル伝達及び/又はFGF21様シグナル伝
達を誘導する抗体を含む、作動性抗βクロトー抗体である。

0122

結合親和性」は、通常、分子(例えば、結合タンパク質、例えば、抗体)の単一の結合
部位とその結合パートナー(例えば、抗原)の間の非共有結合的相互作用の合計の強度を指
す。別途示されない限り、本明細書で使用されるように、「結合親和性」は、結合対のメ
ンバー(例えば、抗体及び抗原)間の1:1相互作用を反映する固有の結合親和性を指す。結
合分子Xのその結合パートナーYに対する親和性は、通常、解離定数(KD)によって表すこと
ができる。親和性は、本明細書に記載される方法を含む、当技術分野で公知の一般的な方
法によって測定することができる。低親和性抗体は、通常、抗原にゆっくりと結合し、速
やかに解離する傾向があるのに対し、高親和性抗体は、通常、抗原により速く結合し、よ
り長く結合した状態に留まる傾向がある。結合親和性を測定する様々な方法が当技術分野
で周知であり、これらのいずれかを本開示の目的のために使用することができる。具体的
で例示的な実施態様には、以下のものが含まれる。一実施態様において、「KD」又は「KD
値」は、当技術分野で公知のアッセイによって、例えば、結合アッセイによって測定する
ことができる。KDは、例えば、対象となるFab型の抗体及びその抗原を用いて実施される
放射性標識抗原結合アッセイ(RIA)で測定することができる(Chenらの文献(1999) J. Mo
l Biol 293:865-881)。KD又はKD値は、例えば、BIAcoreTM-2000もしくはBIAcoreTM-3000
BIAcore社, Piscataway, NJ)を用いたBiacoreによる表面プラズモン共鳴アッセイを使用
することによるか、又は例えば、OctetQK384システム(ForteBio, Menlo Park, CA)を用い
たバイオレイヤー干渉法によって測定することができる。「結合速度(on-rate)」又は「
会合の速度」又は「会合速度」又は「kon」も、例えば、BIAcoreTM-2000もしくはBIAcore
TM-3000(BIAcore社, Piscataway, NJ)、又はOctetQK384システム(ForteBio, Menlo Park,
CA)を用いた上記の同じ表面プラズモン共鳴又はバイオレイヤー干渉法を用いて決定する
ことができる。

0123

「実質的に類似する」又は「実質的に同じ」という語句は、当業者であれば、2つの値
の違いを、該値(例えば、KD値)によって測定される生物学的特徴との関連において、生物
学的及び/又は統計学的にほとんど又は全く有意ではないと考えるほど十分に高い2つの数
値(例えば、本開示の抗体と関連する一方の数値と参照抗体と関連するもう一方の数値)間
類似度を意味する。例えば、該2つの値の違いは、参照抗体についての値の関数として
、約50%未満、約40%未満、約30%未満、約20%未満、約10%未満、約5%未満であり得
る。

0124

本明細書で使用される「実質的に低下した」又は「実質的に異なる」という語句は、当
業者であれば、2つの値の違いを、該値によって測定される生物学的特徴との関連におい
て、統計学的に有意であると考えるほど十分に高い2つの数値(例えば、本開示の抗体と関
連する一方の数値と参照抗体と関連するもう一方の数値)間の相違度を意味する。例えば
、該2つの値の違いは、参照抗体についての値の関数として、好ましくは、約10%超、約2
0%超、約30%超、約40%超、約50%超であり得る。

0125

抗体「エフェクター機能」は、抗体のFc領域(例えば、ネイティブ配列Fc領域又はアミ
ノ酸配列変異体Fc領域)に起因する生物活性を指し、抗体アイソタイプによって異なる。
抗体エフェクター機能の例としては: C1q結合及び補体依存性細胞傷害性;Fc受容体結合;
抗体依存性細胞媒介性細胞傷害性(ADCC);食作用;細胞表面受容体(例えば、B細胞受容体)
下方調節;並びにB細胞活性化が挙げられる。

0126

本明細書における「Fc領域」という用語は、例えば、ネイティブ配列Fc領域、組換えFc
領域、及び変異体Fc領域を含む、免疫グロブリン重鎖C末端領域を定義するために使用
される。免疫グロブリン重鎖のFc領域の境界は様々であり得るが、ヒトIgG重鎖Fc領域は
、多くの場合、位置Cys226のアミノ酸残基から又はPro230から、そのカルボキシル末端
まで及ぶと定義される。Fc領域のC末端リジン(EU付番体系によれば、残基447)は、例えば
、抗体の産生もしくは精製中に、又は抗体の重鎖をコードする核酸を組換え技術で操作す
ることにより除去することができる。したがって、無傷抗体の組成物は、全てのK447残基
が除去された抗体集団、K447残基が除去されていない抗体集団、及びK447残基がある抗体
とK447残基がない抗体の混合物を有する抗体集団を含むことができる。

0127

「機能的Fc領域」は、ネイティブ配列Fc領域の「エフェクター機能」を保有する。例示
的な「エフェクター機能」としては、C1q結合;補体依存性細胞傷害性(CDC);Fc受容体結
合;抗体依存性細胞媒介性細胞傷害性(ADCC);食作用;細胞表面受容体(例えば、B細胞受容
体; BCR)の下方調節などが挙げられる。そのようなエフェクター機能は、通常、Fc領域が
結合領域又は結合ドメイン(例えば、抗体可変領域又はドメイン)と組み合わされることを
必要とし、開示される様々なアッセイを用いて評価することができる。

0128

「ネイティブ配列Fc領域」は、天然に見られ、かつヒトによって操作、修飾、及び/又
は改変されていない(例えば、単離、精製、選択されていない、可変領域配列などの他の
配列を含まない、又は該配列と組み合わせていない)、Fc領域のアミノ酸配列と同一のア
ミノ酸配列を含む。ネイティブ配列ヒトFc領域には、ネイティブ配列ヒトIgG1 Fc領域(非
A及びAアロタイプ);ネイティブ配列ヒトIgG2 Fc領域;ネイティブ配列ヒトIgG3 Fc領域;並
びにネイティブ配列ヒトIgG4 Fc領域、並びにこれらの天然の変異体が含まれる。

0129

「変異体Fc領域」は、少なくとも1つのアミノ酸修飾(例えば、置換、付加、又は欠失)
、好ましくは、1以上のアミノ酸置換によって、ネイティブ配列Fc領域のアミノ酸配列と
異なるアミノ酸配列を含む。好ましくは、変異体Fc領域は、ネイティブ配列Fc領域又は親
ポリペプチドのFc領域と比較して、少なくとも1つのアミノ酸置換、例えば、約1〜約10個
のアミノ酸置換、好ましくは、約1〜約5個のアミノ酸置換をネイティブ配列Fc領域中又は
親ポリペプチドのFc領域中に有する。本明細書における変異体Fc領域は、好ましくは、ネ
ティブ配列Fc領域及び/又は親ポリペプチドのFc領域との少なくとも約80%の相同性、
より好ましくは、それらとの少なくとも約90%の相同性、例えば、それらとの少なくとも
約95%の相同性を保有する。例えば、ヒトIgG1 Fc配列中の2つの位置でアラニンへの2ア
ミノ酸変化を有する変異体が、以下に提供されるアミノ酸配列中で太字にして示されてい
る:



そのような変異体配列は、以下に提供される5H23(vH3)-hIgG1(E233A)(L235A)と表記され
たヒト化5H23-vH3(例えば、実施例7を参照されたい)のために、以下に示すようなヒト化
重鎖コンストラクトを使用することができ;シグナル配列を構成するアミノ酸に下線が引
かれており、可変領域配列が太字になっている:

0130

「軽鎖定常領域」には、カッパ及びラムダ定常領域が含まれる。例示的なカッパ定常領
域が以下に提供されている:



そのようなカッパ定常領域配列は、以下に提供されるヒト化5H23-vL2(例えば、実施例7を
参照されたい)のために、以下に示すようなヒト化軽鎖コンストラクトを使用することが
でき;シグナル配列を構成するアミノ酸に下線が引かれており、可変領域配列が太字にな
っている:

0131

「変異体」という用語は、βクロトー又は抗βクロトー抗体との関連において使用され
るとき、ネイティブな又は未修飾のβクロトー配列と比較して、1以上(例えば、約1〜約2
5個、約1〜約20個、約1〜約15個、約1〜約10個、又は約1〜約5個など)のアミノ酸配列置
換、欠失、及び/又は付加を含むペプチド又はポリペプチドを指すことができる。例えば
、βクロトー変異体は、ネイティブなβクロトーのアミノ酸配列に対する1以上(例えば、
約1〜約25個、約1〜約20個、約1〜約15個、約1〜約10個、又は約1〜約5個など)の変化に
よって生じることができる。また例として、抗βクロトー抗体の変異体は、ネイティブな
又は以前に修飾されていない抗βクロトー抗体のアミノ酸配列に対する1以上(例えば、約
1〜約25個、約1〜約20個、約1〜約15個、約1〜約10個、又は約1〜約5個など)の変化によ
って生じることができる。変異体は、アレル変異体もしくはスプライス変異体などの、天
然に存在するものであってもよく、又は人為的に構築されたものであってもよい。ポリペ
プチド変異体は、該変異体をコードする対応する核酸分子から調製されてもよい。具体的
な実施態様において、βクロトー変異体又は抗βクロトー抗体変異体は、それぞれ、βク
ロトー又は抗βクロトー抗体の機能活性を少なくとも保持する。具体的な実施態様におい
て、抗βクロトー抗体変異体は、βクロトーに結合し、及び/又はβクロトー活性に対し
て拮抗性である。具体的な実施態様において、抗βクロトー抗体変異体は、βクロトーに
結合し、及び/又はβクロトー活性に対して作動性である。ある実施態様において、該変
異体は、βクロトー又は抗βクロトー抗体のVHもしくはVL領域もしくはサブ領域、例えば
、1以上のCDRをコードする核酸分子の単一ヌクレオチド多型(SNP)変異体によってコード
される。

0132

「ベクター」という用語は、例えば、核酸配列を宿主細胞に導入するためを含め、核酸
配列を担持又は包含するために使用される物質を指す。使用のために適用可能なベクター
としては、例えば、発現ベクタープラスミドファージベクターウイルスベクター
エピソーム、及び人工染色体が挙げられ、これらは、宿主細胞の染色体への安定な組込み
のために作動可能選択配列又はマーカーを含むことができる。さらに、ベクターは、1
以上の選択可能マーカー遺伝子及び適切な発現制御配列を含むことができる。含めること
ができる選択可能マーカー遺伝子は、例えば、抗生物質もしくは毒素に対する抵抗性を提
供し、独立栄養欠損を相補し、又は培養培地中にない重要な栄養を供給する。発現制御配
列は、当技術分野で周知である構成的及び誘導性プロモーター転写エンハンサー転写
ターミネーターなどを含むことができる。2以上の核酸分子(例えば、抗体の重鎖と軽鎖の
両方又は抗体のVHとVLの両方)が共発現されることになる場合、両方の核酸分子を、例え
ば、単一の発現ベクター又は別々の発現ベクターに挿入することができる。単一ベクター
発現のために、コード核酸を、1つの共通の発現制御配列に機能的に連結するか、又は異
なる発現制御配列、例えば、1つの誘導性プロモーター及び1つの構成的プロモーターに連
結することができる。核酸分子の宿主細胞への導入は、当技術分野で周知の方法を用いて
確認することができる。そのような方法としては、例えば、核酸解析、例えば、mRNAのノ
ーザンブロットもしくはポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅、又は遺伝子産物の発現につい
ての免疫ブロッティング、又は導入された核酸配列もしくはその対応する遺伝子産物の発
現を試験する他の好適な解析方法が挙げられる。核酸分子は、所望の産物(例えば、本明
細書に記載される抗βクロトー抗体)を産生するのに十分な量で発現されることが当業者
によって理解され、また、発現レベルを当技術分野で周知の方法を用いて最適化して、十
分な発現を得ることができることがさらに理解される。

0133

「抗体依存性細胞媒介性細胞傷害性」又は「ADCC」は、特定の細胞傷害性細胞(例えば
ナチュラルキラー(NK)細胞、好中球、及びマクロファージ)上に存在するFc受容体(FcR)
に結合した分泌型Igによって、これらの細胞傷害性エフェクター細胞が抗原担持標的細胞
に特異的に結合し、その後、該標的細胞を細胞毒素死滅させることが可能になる細胞傷
害性の形態を指す。抗体は、細胞傷害性細胞を「武装し」、そのような死滅化に完全に必
要とされる。ADCCを媒介する主な細胞であるNK細胞がFcγRIIIのみを発現するのに対し、
単球は、FcγRI、FcγRII、及びFcγRIIIを発現する。造血細胞上でのFcR発現が知られて
いる(例えば、Ravetch及びKinetの文献、Annu. Rev. Immunol. 9:457-92(1991)の464ペー
ジの表3を参照されたい)。対象となる分子のADCC活性を評価するために、インビトロADCC
アッセイ(例えば、米国特許第5,500,362号又は第5,821,337号を参照されたい)を実施して
もよい。そのようなアッセイのための有用なエフェクター細胞としては、末梢血単核細胞
(PBMC)及びナチュラルキラー(NK)細胞が挙げられる。代わりに、又はさらに、対象となる
分子のADCC活性を、インビボで、例えば、動物モデルでアッセイしてもよい(例えば、Cly
nesらの文献(USA) 95:652-656(1998)を参照されたい)。ADCC活性がほとんど又は全くない
抗体を使用のために選択してもよい。

0134

「Fc受容体」又は「FcR」は、抗体のFc領域に結合する受容体を言い表したものである
。好ましいFcRは、ネイティブ配列ヒトFcRである。さらに、好ましいFcRは、IgG抗体に結
合するもの(例えば、ガンマ受容体)であり、FcγRI、FcγRII、及びFcγRIIIサブクラス
の受容体を、これらの受容体のアレル変異体及び選択的スプライシング形態を含めて含む
。FcγRII受容体には、FcγRIIA(「活性化受容体」)及びFcγRIIB(「抑制受容体」)が含
まれ、これらは、主にその細胞質ドメインが異なる類似のアミノ酸配列を有する(例えば
、Daeronの総説、Annu. Rev. Immunol. 15:203-234(1997)を参照されたい)。FcRは公知で
ある(例えば、Ravetch及びKinetの文献、Annu. Rev. Immunol. 9:457-492(1991); Capel
らの文献、Immunomethods4:25-34(1994);及びde Haasらの文献、J. Lab. Clin. Med. 12
6:330-41(1995)を参照されたい)。他のFcRは、将来同定されることになるものを含め、本
明細書における「FcR」という用語によって包含される。この用語は、母親IgGの胎児への
移動に関与する新生児受容体であるFcRnも含む(例えば、Guyerらの文献、J. Immunol. 11
7:587(1976)及びKimらの文献、J. Immunol. 24:249(1994)を参照されたい)。FcRに対する
結合が向上又は減少した抗体変異体が記載されている(例えば、WO 2000/42072号;米国特
許第7,183,387号、第7,332,581号、及び第7.335,742号; Shieldsらの文献、J. Biol. Che
m. 9(2):6591-6604(2001)を参照されたい)。

0135

「補体依存性細胞傷害性」又は「CDC」は、補体の存在下での標的細胞の溶解を指す。
古典的補体経路の活性化は、補体系の第1の成分(C1q)がそのコグネートな抗原に結合して
いる(適当なサブクラスの)抗体に結合することによって開始される。補体活性化を評価す
るために、CDCアッセイ(例えば、Gazzano-Santoroらの文献、J. Immunol. Methods202:1
63(1996)を参照されたい)を実施してもよい。改変されたFc領域アミノ酸配列を有するポ
ペプチド変異体(変異体Fc領域を有するポリペプチド)及び増加又は減少したC1q結合能
を有するポリペプチド変異体が記載されている(例えば、米国特許第6,194,551号、WO 199
9/51642号、Idusogieらの文献、J. Immunol. 164: 4178-4184(2000)を参照されたい)。CD
C活性がほとんど又は全くない抗体を使用のために選択してもよい。

0136

βクロトーポリペプチド「細胞外ドメイン」又は「ECD」は、膜貫通ドメイン及び細胞
質ドメインを本質的に含まないβクロトーポリペプチドの形態を指す。例えば、βクロト
ーポリペプチドECDは、そのような膜貫通ドメイン及び/又は細胞質ドメインの1%未満を
有し得、好ましくは、そのようなドメインの0.5%未満を有し得る。「同一性」という用
語は、2以上のポリペプチド分子又は2以上の核酸分子の配列を整列させ、比較することに
より決定される、該配列間の関係性を指す。「パーセント同一性」は、比較される分子中
のアミノ酸又はヌクレオチド間で同一な残基のパーセントを意味し、比較されている分子
のうちの最も小さいもののサイズに基づいて計算される。これらの計算のためには、アラ
インメント中のギャップ(もし存在する場合)が特定の数学モデル又はコンピュータプログ
ラム(例えば、「アルゴリズム」)によって対処されなければならない。整列した核酸又は
ポリペプチドの同一性を計算するために使用することができる方法としては、計算分子生
物学(Computational Molecular Biology)(Lesk, A. M.編)(1988) New York: Oxford Univ
ersity Press;バイオコンピューティングインフォマティクス及びゲノムプロジェクト(Bi
ocomputing Informatics and Genome Projects)(Smith, D. W.編)、1993, New York: Aca
demic Press;配列データのコンピュータ解析(Computer Analysis of Sequence Data)、パ
ートI(Griffin, A. M.及びGriffin, H. G.編)、1994, New Jersey: Humana Press; von H
einje, G.の文献(1987)、分子生物学における配列解析(Sequence Analysis in Molecular
Biology)、New York: Academic Press;配列解析プライマー(Sequence Analysis Primer)
(Gribskov, M.及びDevereux, J.編)、1991, New York: M. Stockton Press;及びCarillo
らの文献(1988) SIAM J. Applied Math. 48:1073に記載されているものが挙げられる。

0137

パーセント同一性を計算する際、比較されている配列を、配列間で最大のマッチを与え
るように整列させることができる。パーセント同一性を決定するために使用し得るコン
ュータプログラムは、GAPを含むGCGプログラムパッケージである(Devereuxらの文献(1984
) Nucl. Acid Res. 12:387; Genetics Computer Group, University of Wisconsin, Madi
son, Wis.)。コンピュータアルゴリズムGAPを用いて、パーセント配列同一性を決定すべ
き2つのポリペプチド又はポリヌクレオチドを整列させる。配列は、そのそれぞれのアミ
ノ酸又はヌクレオチドの最適なマッチング(アルゴリズムによって決定される「マッチし
たスパン(matched span))を求めて整列させることができる。ギャップ開始ペナルティ(こ
れは、平均対角の3倍として計算され、ここで、「平均対角」は、使用されている比較マ
トリックスの対角の平均であり;「対角」は、特定の比較マトリックスによって各々の完
全なアミノ酸マッチに割り当てられるスコア又は数字である)及びギャップ伸長ペナルテ
ィ(これは、通常、ギャップ開始ペナルティの1/10倍である)、並びにPAM 250又はBLOSUM
62などの比較マトリックスが、該アルゴリズムとともに使用される。ある実施態様におい
て、標準的な比較マトリックス(PAM 250比較マトリックスについては、Dayhoffらの文献(
1978) Atlas of Protein Sequence and Structure 5:345-352; BLOSUM 62比較マトリック
スについては、Henikoffらの文献(1992) Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 89:10915-1091
9を参照されたい)も、該アルゴリズムによって使用される。

0138

GAPプログラムを用いてポリペプチド又はヌクレオチド配列についてのパーセント同一
性を決定するための例示的なパラメータは、以下のものである:(i)アルゴリズム: Needle
manらの文献、1970, J. Mol. Biol. 48:443-453;(ii)比較マトリックス: Henikoffらの文
献、1992(上記)からのBLOSUM 62;(iii)ギャップペナルティ:12(ただし、末端のギャップ
については、ペナルティなし)(iv)ギャップ長ペナルティ:4;及び(v)類似性閾値:0。

0139

2つのアミノ酸配列を整列させるための特定のアラインメント方式では、結果として2つ
の配列の短い領域しかマッチングされない可能性があり、この整列された小さい領域は、
2つの全長配列間に有意な関係がない場合でも、非常に高い配列同一性を有することがあ
る。したがって、選択されたアラインメント法(例えば、GAPプログラム)は、そのように
所望される場合、標的ポリペプチドのいくつかのアミノ酸、例えば、少なくとも50個の連
続するアミノ酸にわたるアラインメントが結果として得られるように調整することができ
る。

0140

参照ポリペプチド配列に関する「パーセント(%)アミノ酸配列同一性」は、配列を整列
させ、必要であれば、最大のパーセント配列同一性を達成するためにギャップを導入した
後、配列同一性の部分としていかなる保存的置換も考慮に入れずに、参照ポリペプチド配
列中のアミノ酸残基と同一である候補配列中のアミノ酸残基のパーセンテージとして定義
される。パーセントアミノ酸配列同一性を決定するためのアラインメントは、例えば、公
的に利用可能なコンピュータソフトウェア、例えば、BLAST、BLAST-2、ALIGN、又はMegal
ign(DNASTAR)ソフトウェアを用いて、当技術分野の技術の範囲内にある様々な方法で達成
することができる。当業者は、比較されている配列の全長にわたって最大のアラインメン
トを達成するために必要とされる任意のアルゴリズムを含む、配列を整列させるための適
当なパラメータを決定することができる。

0141

アミノ酸残基/位置の「修飾」は、出発アミノ酸配列と比較したときの一次アミノ酸
列の変化を指し、ここで、該変化は、該アミノ酸残基/位置を含む配列の改変によって生
じる。例えば、典型的な修飾には、別のアミノ酸との残基の置換(例えば、保存的もしく
は非保存的置換)、該残基/位置に近接した1以上(例えば、通常、5、4、もしくは3個未満)
のアミノ酸の挿入、及び/又は該残基/位置の欠失が含まれる。

0142

「エピトープ」は、単一の抗体分子が結合する抗原分子の表面上の部位、例えば、抗体
の1以上の抗原結合領域に結合することができる、及び動物、例えば、哺乳動物(例えば、
ヒト)で抗原性又は免疫原性活性を有する、すなわち、免疫応答を誘発することができる
、抗原、例えば、βクロトーポリペプチド、βクロトーポリペプチド断片、又はβクロト
ーエピトープの表面上の限局された領域である。免疫原性活性を有するエピトープは、動
物で抗体応答を誘発するポリペプチドの部分である。抗原性活性を有するエピトープは、
例えば、免疫アッセイによるものを含め、当技術分野で周知の任意に方法によって決定さ
れる、抗体が結合するポリペプチドの部分である。抗原性エピトープが必ずしも免疫原性
である必要はない。エピトープは、多くの場合、アミノ酸又は糖側鎖などの化学的に活性
のある表面分子団からなり、特異的な3次元構造特性及び特異的な電荷特性を有する。「
エピトープ」という用語は、具体的には、線状エピトープ及び立体構造エピトープを含む
。エピトープに寄与するポリペプチドの領域は、ポリペプチドの連続的なアミノ酸であっ
てもよく、又はエピトープは、ポリペプチドの2以上の非連続的な領域から一体となった
ものであってもよい。エピトープは、抗原の3次元表面特徴であっても、そうでなくても
よい。ある実施態様において、βクロトーエピトープは、βクロトーポリペプチドの3次
表面特徴である。他の実施態様において、βクロトーエピトープは、βクロトーポリペ
プチドの線形特徴である。通常、抗原は、いくつかの又は多くの異なるエピトープを有し
ており、多くの異なる抗体と反応することができる。

0143

2つの抗体が3次元空間で同一の、重複する、又は隣接するエピトープを認識する場合、
抗体は、「エピトープ」又は参照抗体と「本質的に同じエピトープ」又は「同じエピトー
プ」に結合する。2つの抗体が3次元空間で同一の、重複する、又は隣接するエピトープに
結合するかどうかを決定するための最も広く使用されかつ迅速な方法は、競合アッセイで
あり、これは、例えば、標識抗原又は標識抗体のどちらかを用いる、いくつかの異なるフ
ォーマットで構成することができる。いくつかのアッセイでは、抗原を、96ウェルプレー
トに固定化するか、又は細胞表面上に発現させ、未標識抗体が標識抗体の結合を阻止する
能力を、放射性標識、蛍光標識、又は酵素標識を用いて測定する。

0144

「エピトープマッピング」は、抗体の結合部位、又は、エピトープをその標的抗原上で
同定するプロセスである。抗体エピトープは、線状エピトープ又は立体構造エピトープで
あり得る。線状エピトープは、タンパク質中の連続するアミノ酸配列によって形成される
。立体構造エピトープは、タンパク質配列中では不連続であるが、タンパク質がその3次
元構造へとフォールディングするときに寄せ集められるアミノ酸から形成される。誘導さ
れるエピトープは、例えば、別のタンパク質又はリガンドの活性化又は結合(例えば、FCF
受容体、例えば、FGRFR1c、FGFR2c、FGFR3c、又はFGFR4cに対するβクロトーの結合)の後
、タンパク質の3次元構造が変化した立体構造を取るときに、形成される。

0145

「エピトープビニング」は、抗体が認識するエピトープに基づいて抗体を分類するプロ
セスである。より具体的には、エピトープビニングは、様々な抗体のエピトープ認識特性
識別し、そのエピトープ認識特性に基づいて抗体をクラスタリングするための計算プロ
セスと組み合わせた競合アッセイを使用し、かつ異なる結合特異性を有する抗体を同定す
るための方法及びシステムを含む。

0146

「βクロトー媒介疾患」及び「βクロトー媒介障害」及び「βクロトー媒介疾病」は互
換的に使用されており、βクロトー又はβクロトーとFGF受容体、例えば、FGFR1c、FGFR2
c、FGFR3c、もしくはFGFR4との相互作用によって完全にもしくは部分的に引き起こされる
か、又はその結果として生じるものである任意の疾患、障害、又は疾病、並びに/或いは
その代わりに、FGF19及び/又はFGF21のインビボ作用を模倣又は強化することが望ましい
任意の疾患、障害、又は疾病を指す。

0147

本明細書で使用される「治療的有効量」という用語は、所与の疾患、障害、もしくは疾
病、及び/又はこれらに関連する症状の重症度及び/又は持続期間を低下させ及び/又は改
善するのに十分である薬剤(例えば、本明細書に記載される抗体又は本明細書に記載され
る任意の他の薬剤)の量を指す。治療剤を含む、薬剤の治療的有効量は、(i)所与の疾患、
障害、もしくは疾病の進展もしくは進行の低下もしくは改善、(ii)所与の疾患、障害、も
しくは疾病の再発、発症、もしくは発生の低下もしくは改善、及び/又は(iii)別の療法(
例えば、本明細書に提供される抗体の投与以外の療法)の予防もしくは治療効果の向上も
しくは増強に必要な量であることができる。本開示の物質/分子/薬剤(例えば、抗βクロ
トー抗体)の「治療的有効量」は、個体の病状年齢性別、及び重量、並びに該物質/分
子/薬剤が個体において所望の応答を誘発する能力などの因子によって異なり得る。治療
的有効量は、該物質/分子/薬剤の任意の毒性又は有害効果を治療的に有益な効果が上回る
量を包含する。ある実施態様において、「治療的有効量」という用語は、対象又は哺乳動
物の疾患、障害、又は疾病を「治療する」のに有効な抗体又は他の薬剤(例えば、又は薬
物)の量を指す。

0148

「有効量」は、通常、症状の重症度及び/又は頻度を低下させ、症状及び/又は根本原因
を排除し、症状の発生及び/又はその根本原因を予防し、並びに/或いは例えば、糖尿病、
肥満、脂質異常症、心血管疾患、メタボリックシンドローム、又はFGF19及び/もしくはFG
F21のインビボ作用を模倣もしくは増強することが望ましい広く任意の疾患、障害、もし
くは疾病を含む、疾患、障害、又は疾病に起因又は関連する傷害を改善又は修正するのに
十分な量である。いくつかの実施態様において、有効量は、治療的有効量又は予防的有効
量である。「治療的有効量」は、疾患、障害、又は疾病(例えば、2型糖尿病、肥満、脂質
異常症、NASH、心血管疾患、メタボリックシンドローム、又はFGF19及び/もしくはFGF21
のインビボ作用を模倣もしくは増強することが望ましい広く任意の疾患、障害、もしくは
疾病)、或いは症状、特に、疾患、障害、もしくは疾病、又はそのような疾患、障害、も
しくは疾病と関連する症状を改善するか、或いはさもなければ、該疾患、障害、もしくは
疾病、又はそのような疾患、障害、もしくは疾病と関連する任意の他の望ましくない症状
の進行を、どんな方法であれ、予防し、妨害し、遅延させ、又は反転させるのに十分な量
である。「予防的有効量」は、対象に投与されたとき、例えば、糖尿病、肥満、又は脂質
異常症の発生(又は再発)を予防し又は遅延させるか、或いは例えば、糖尿病、肥満、脂質
異常症、心血管疾患、メタボリックシンドローム、又はFGF19及び/もしくはFGF21のイン
ビボ作用を模倣もしくは増強することが望ましい広く任意の疾患、障害、もしくは疾病、
或いは関連症状を含む、疾患、障害、もしくは疾病、又は関連症状の発生(又は再発)の可
能性を低下させる、意図された予防効果を有する医薬組成物の量である。十分な治療又は
予防効果は、1回の投与によって必ずしも生じるとは限らず、一連の投与を施した後に初
めて生じる場合もある。したがって、治療的又は予防的有効量は、1回以上の投与で投与
されてもよい。

0149

「予防的有効量」は、所望の予防結果を達成するために必要な投薬量で及び所望の予防
結果を達成するために必要な期間にわたって有効な量を指す。一般に、予防用量は、疾患
、障害、もしくは疾病の前に、又はその初期段階において、対象で使用されるので、予防
的有効量は、治療的有効量よりも少ない可能性があるが、必ずしもそうであるとは限らな
い。

0150

慢性的」投与は、長期間にわたって初回治療効果(活性)を維持するために、急性の様
式ではなく、連続的な様式で(例えば、数日、数週間、数カ月、又は数年などの期間)、薬
剤を投与することを指す。「間欠的」投与は、中断なしで連続的に行われるのではなく、
むしろ本来は周期的な処置である。

0151

1以上のさらなる治療剤「と組み合わせた」投与には、同時(例えば、並行)投与と任意
順序での連続投与が含まれる。他の療法(例えば、他の薬剤)の投与との関連における「
と組み合わせた」という用語は、複数の療法(例えば、1つの薬剤)の使用を含む。「と組
み合わせた」という用語の使用は、療法が対象に投与される順序を制限するものではない
。第1の療法(例えば、薬剤)を、βクロトー媒介疾患を有していたか、該疾患を有してい
るか、又は該疾患に罹患しやすい対象への第2の療法(例えば、薬剤)の投与の前に(例えば
、1分、15分、30分、45分、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間
、12時間、24時間、48時間、72時間、96時間、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週
間、8週間、8週間、9週間、10週間、11週間、もしくは12週間前に)、該投与と並行して、
又は該投与の後に(例えば、1分、15分、30分、45分、1時間、2時間、3時間、4時間、5時
間、6時間、7時間、8時間、12時間、24時間、48時間、72時間、96時間、1週間、2週間、3
週間、4週間、5週間、6週間、7週間、8週間、9週間、10週間、11週間、もしくは12週間後
に)投与することができる。

0152

任意の追加の療法(例えば、薬剤)を、任意の順序で、他の追加の療法(例えば、薬剤)と
ともに投与することができる。ある実施態様において、抗体を、1以上の療法、例えば、
薬剤(例えば、現在投与されている抗体ではない、薬剤を含む、療法)と組み合わせて投与
して、βクロトー媒介疾患を予防、治療、管理、及び/又は改善することができる。抗体
と組み合わせて投与することができる療法(例えば、薬剤)の非限定的な例としては、例え
ば、鎮痛剤麻酔剤、抗生物質、もしくは免疫調節剤、又は米国薬局方(U.S. Pharmacopo
eia)及び/もしくは医師の卓上参考書(Physician's Desk Reference)に記載されている任
意の他の薬剤が挙げられる。併用療法で有用な薬剤の例としては、以下のもの:非ステロ
イド抗炎症薬(NSAID)、例えば、アスピリンイブプロフェン、並びに他のプロピオン
酸誘導体(アルミノプロフェン、ベノキサプロフェンブクロキシ酸、カルプロフェン
フェンブフェンフェノプロフェン、フルプロフェン、フルルビプロフェンインドプロ
フェン、ケトプロフェン、ミロプロフェン、ナプロキセンオキサプロジンピルプロフ
ェン、プラノプロフェンスプロフェンチアプロフェン酸、及びチオキサプロフェン)
酢酸誘導体(インドメタシンアセメタシンアルクロフェナク、クリダナク、ジク
フェナク、フェンクロフェナク、フェンクロジン酸、フェンチアザクフイロフェナク(f
uirofenac)、イブフェナク、イソキセパクオキシピナク、スリンダク、チオピナク、ト
メチン、ジドメタシン、及びゾメピラク)、フェナム酸誘導体(フルフェナム酸、メクロ
フェナム酸、メフェナム酸ニフルム酸、及びトルフェナム酸)、ビフェニルカルボン酸
誘導体(ジフルニサル及びフルフェニサル)、オキシカム(イソオキシカム、ピロキシカム
、スドキシカム、及びテノキシカン(tenoxican))、サリチレート(アセチルサリチル酸
スルファサラジン)、並びにピラゾロン(アパゾン、ベズピペリロン(bezpiperylon)、フェ
プラゾン、モフェブタゾンオキシフェンブタゾンフェニルブタゾン)が挙げられるが
、これらに限定されない。他の組合せとしては、シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)阻害剤
が挙げられる。組合せ用の他の薬剤としては、プレドニゾロンプレドニゾンメチル
レドゾロン、ベタメタゾンデキサメタゾン、又はヒドロコルチゾンなどのステロイド
が挙げられる。そのような組合せは、特に好都合であり得るが、それは、本抗体と組み合
わせて患者を治療するときに必要とされるステロイド用量を漸減することにより、ステロ
イドの1以上の副作用を軽減し又は消失させることすらできるからである。組合せ用の薬
剤のさらなる例としては、サイトカイン抑制性抗炎症薬(CSAID);他のヒトサイトカイン
しくは成長因子、例えば、TNF、LTIL-1β、IL-2、IL-6、IL-7、IL-8、IL-15、IL-16、I
L-18、EMAP-II、GM-CSF、FGF、もしくはPDGFに対する抗体、又はこれらのアンタゴニスト
が挙げられる。薬剤の組合せとしては、キメラ、ヒト化、又はヒトTNF抗体REMICADE、
抗TNF抗体断片(例えば、CDP870)、及び可溶性p55又はp75 TNF受容体、これらの誘導体、p
75TNFRIgG(ENBREL(登録商標))又はp55TNFR1gG(LENERCEPT(登録商標))、可溶性IL-13受容
体(sIL-13)、さらには、TNFα変換酵素(TACE)阻害剤のようなTNFアンタゴニストを挙げる
ことができ;同様に、IL-1阻害剤(例えば、インターロイキン-1-変換酵素阻害剤)も有効で
あり得る。他の組合せとしては、インターロイキン11、抗P7、及びp-セレクチンタンパ
ク質リガンド(PSGL)が挙げられる。併用療法で有用な薬剤の他の例としては、インター
ロン-β1a(AVONEX);インターフェロン-β1b(BETASERON(登録商標));コパキソン;高圧
素;静脈内免疫グロブリン;クラブリビン(clabribine);並びに他のヒトサイトカインもし
くは成長因子に対する抗体又はこれら他のヒトサイトカインもしくは成長因子のアンタゴ
ニスト(例えば、CD40リガンド及びCD80に対する抗体)が挙げられる。

0153

本明細書で使用される「担体」には、利用される投薬量及び濃度でそれに曝露されてい
る細胞又は哺乳動物にとって無毒である医薬として許容し得る担体、賦形剤、又は安定化
剤が含まれる。多くの場合、生理的に許容し得る担体は、水性pH緩衝溶液である。生理的
に許容し得る担体の例としては、緩衝剤、例えば、リン酸塩クエン酸塩、及び他の有機
酸;アスコルビン酸を含む抗酸化剤;低分子量(例えば、約10アミノ酸残基未満)のポリペプ
チド;タンパク質、例えば、血清アルブミンゼラチン、もしくは免疫グロブリン;親水性
ポリマー、例えば、ポリビニルピロリドン;アミノ酸、例えば、グリシングルタミン
アスパラギンアルギニン、もしくはリジン;単糖二糖、及びグルコース、マンノース
、もしくはデキストリンを含む他の炭水化物;キレート化剤、例えば、EDTA;糖アルコール
、例えば、マンニトールもしくはソルビトール;塩形成対イオン、例えば、ナトリウム;並
びに/又は非イオン性界面活性剤、例えば、TWEEN(商標)、ポリエチレングリコール(PEG)
、及びPLURONICS(商標)が挙げられる。「担体」という用語は、それとともに治療薬が投
与される希釈剤アジュバント(例えば、フロイントのアジュバント(完全もしくは不完全
))、賦形剤、又はビヒクルを指すこともできる。医薬担体を含む、そのような担体は、滅
菌液、例えば、水及び油であることができ、油には、石油、動物、植物、又は合成起源
もの、例えば、ピーナッツ油大豆油鉱油ゴマ油などが含まれる。水は、組成物(例
えば、医薬組成物)が静脈内に投与されるときの例示的な担体である。食塩水溶液並びに
水性デキストロース及びグリセロール溶液を、特に、注射用溶液のための液体担体として
利用することもできる。好適な賦形剤(例えば、医薬賦形剤)としては、デンプン、グルコ
ース、ラクトーススクロース、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉チョークシリカゲル
ステアリン酸ナトリウムモノステアリン酸グリセロールタルク塩化ナトリウム、脱
脂粉乳、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールなどが挙げられる。組
成物は、望ましい場合、微量の湿潤剤もしくは乳化剤、又はpH緩衝化剤を含有することも
できる。組成物は、液剤懸濁剤乳剤錠剤丸剤カプセル剤散剤持続放出製剤
などの形態を取ることができる。経口組成物は、製剤を含め、標準的な担体、例えば、医
等級のマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウムサッカリン
ナトリウム、セルロース炭酸マグネシウムなどを含むことができる。好適な医薬担体の
例は、レミントンの薬学(Remington's Pharmaceutical Sciences)(1990) Mack Publishin
g Co., Easton, PAに記載されている。医薬化合物を含む組成物は、予防的又は治療的有
効量の抗βクロトー抗体を、例えば、単離又は精製された形態で、対象(例えば、患者)へ
の適切な投与のための形状を提供するための好適な量の担体と一緒に含有し得る。製剤は
、投与様式に適するべきである。

0154

本明細書で使用される「医薬として許容し得る」という用語は、動物、より具体的には
ヒトでの使用について、連邦政府もしくは州政府の規制当局承認されているか、又は米
国薬局方、欧州薬局方、もしくは他の一般に認められた薬局方に記載されていることを意
味する。

0155

医薬製剤」という用語は、活性成分(例えば、抗βクロトー抗体)の生物活性が有効で
あることを可能にするような形態であり、かつ製剤が投与される対象にとって許容し難い
ほど毒性がある追加の成分を含まない調製物を指す。そのような製剤は、滅菌性であって
もよい。

0156

滅菌」製剤は、無菌であるか又は全ての生きた微生物及びその胞子を含まない。

0157

本明細書で使用される「ポリクローナル抗体」は、多くのエピトープを有するタンパク
質に対する免疫原性応答において生成され、そのため、タンパク質内の同じエピトープ及
び異なるエピトープに対する様々な異なる抗体を含む、抗体集団を指す。ポリクローナル
抗体の産生方法は当技術分野で公知である(例えば、第11章:分子生物学のショートプロト
コル(Short Protocols in Molecular Biology)(2002)、第5版、Ausubelら編、John Wiley
and Sons, New Yorkを参照されたい)。

0158

「単離された核酸」は、他のゲノムDNA配列、並びにネイティブ配列に自然に付随する
タンパク質又は複合体、例えば、リボソーム及びポリメラーゼから実質的に分離されてい
る核酸、例えば、RNA、DNA、又は混合ポリマーである。「単離された」核酸分子は、核酸
分子の天然の源に存在する他の核酸分子から分離されている核酸分子である。さらに、「
単離された」核酸分子、例えば、cDNA分子は、他の細胞物質、又は組換え技法によって産
生される場合は、培養培地を実質的に含まないものであるか、又は化学合成される場合は
、化学前駆物質もしくは他の化学物質を実質的に含まないものであることができる。具体
的な実施態様において、本明細書に記載される抗体をコードする1以上の核酸分子は単離
又は精製されている。この用語は、その天然の環境から除去された核酸配列を含み、組換
えDNA単離体又はクローニングされたDNA単離体及び化学合成された類似体又は異種システ
ムによって生合成された類似体を含む。実質的に純粋な分子には、該分子の単離された形
態が含まれ得る。

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