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技術 椅子

出願人 株式会社イトーキ
発明者 深谷壮麻松沢良浩
出願日 2019年4月2日 (2年0ヶ月経過) 出願番号 2019-070777
公開日 2020年10月15日 (5ヶ月経過) 公開番号 2020-168142
状態 未査定
技術分野 椅子の脚、座部、背もたれ及び付属物 構造を特徴とするいす
主要キーワード カバー取付ねじ 半割円筒 板状枠体 テーブル周辺 開口空間 湾曲外側 前端部位 湾曲形
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年10月15日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (16)

課題

スタッキング収納及びハンギングが可能な椅子において、部品点数を増加させることなく、スタッキング収納時における脚及び座の損傷と、ハンギング時における脚及び天板の損傷を防止する。

解決手段

椅子1は、座2とこれを支持する脚3とを備え、脚3は前後方向に延びる左右の脚接地部31と脚接地部31から立ち上がった左右の脚支柱部32とを有し、脚支柱部32の支柱上端部321に取り付けられた緩衝部材51を備える。緩衝部材51は、脚支柱部32の支柱上端部321の、スタッキング収納時に同一構成の他の椅子の座及び脚支柱部に対向する部位を覆う内向き部51aと、ハンギング時に天板の縁部に対向する部位を覆う前向き部51bとを有している。

概要

背景

上下に積み重ねスタッキング収納可能な椅子として、左右の脚の間隔を座の左右幅よりも広くすることで、上下に積み重ねてスタッキング収納可能にしたものが知られている(例えば特許文献1,2を参照)。特許文献2には、脚の上端寄り部位に、スタッキング収納時に同一構成の他の椅子の脚への接触を防止する緩衝部材(いわゆるバンパー)を設けた構成が開示されている。

特許文献1に開示された椅子は、座と、座下面に後方側から下方に向けて延伸した脚とを備える自立可能な椅子であって、脚は、椅子の座下面から略垂下する脚支柱部と、座と略水平に延伸される脚接地部とを有している。そして、当該椅子は、座下面と脚支柱部と脚接地部とで形成される開口空間部を利用して、テーブル等の什器天板に椅子の座下面を載置することで椅子を天板に引っ掛けること(以下、ハンギングとも言う)が可能に構成されている。例えば、椅子をテーブルの天板にハンギングして、椅子の脚を浮かせた状態にすることで、テーブル周辺の床を清掃し易くできる。

また、特許文献1に開示された椅子は、座下面よりも脚支柱部の開口空間部側に下方に向けて突出した突出部を設けることで、椅子を什器の天板等にハンギングする際に、開口空間部内に位置して椅子を案内する天板は、脚支柱部よりも先に上記突出部に接触するので、什器の載置部である天板等と椅子の脚との接触が防止される。

概要

スタッキング収納及びハンギングが可能な椅子において、部品点数を増加させることなく、スタッキング収納時における脚及び座の損傷と、ハンギング時における脚及び天板の損傷を防止する。椅子1は、座2とこれを支持する脚3とを備え、脚3は前後方向に延びる左右の脚接地部31と脚接地部31から立ち上がった左右の脚支柱部32とを有し、脚支柱部32の支柱上端部321に取り付けられた緩衝部材51を備える。緩衝部材51は、脚支柱部32の支柱上端部321の、スタッキング収納時に同一構成の他の椅子の座及び脚支柱部に対向する部位を覆う内向き部51aと、ハンギング時に天板の縁部に対向する部位を覆う前向き部51bとを有している。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

座とこれを支持する脚とを備え、前記脚は前後方向に延びる左右の脚接地部と前記脚接地部から立ち上がった左右の脚支柱部とを有し、上下に積み重ねスタッキング収納可能であるとともに、前記座をテーブル等の天板上に載置して前記脚接地部を前記天板の下方で床から浮いた状態にするハンギングが可能な椅子であって、前記脚支柱部の支柱上端部に取り付けられた緩衝部材を備え、前記緩衝部材は、前記脚支柱部の支柱上端部の、スタッキング収納時に同一構成の他の椅子の座及び脚支柱部に対向する部位を覆う内向き部と、ハンギング時に前記天板の縁部に対向する部位を覆う前向き部とを有している、椅子。

請求項2

前記脚はパイプで形成されており、前記脚支柱部の支柱上端部は、湾曲した湾曲部と、前記湾曲部の下部に連続する直線状又は略直線状の直線部とを有し、前記緩衝部材は、前記湾曲部から前記直線部にまたがって前記支柱上端部を覆うとともに、前記直線部に設けられた緩衝部材取付穴に捩じ込まれる緩衝部材取付ねじで前記脚支柱部に固定される、請求項1に記載の椅子。

請求項3

前記緩衝部材は、前記直線部に前記緩衝部材取付穴とは異なる位置で設けられた緩衝部材位置決め穴に挿入される位置決め用突起を備えている、請求項2に記載の椅子。

技術分野

0001

本発明は、椅子に関するものである。

背景技術

0002

上下に積み重ねスタッキング収納可能な椅子として、左右の脚の間隔を座の左右幅よりも広くすることで、上下に積み重ねてスタッキング収納可能にしたものが知られている(例えば特許文献1,2を参照)。特許文献2には、脚の上端寄り部位に、スタッキング収納時に同一構成の他の椅子の脚への接触を防止する緩衝部材(いわゆるバンパー)を設けた構成が開示されている。

0003

特許文献1に開示された椅子は、座と、座下面に後方側から下方に向けて延伸した脚とを備える自立可能な椅子であって、脚は、椅子の座下面から略垂下する脚支柱部と、座と略水平に延伸される脚接地部とを有している。そして、当該椅子は、座下面と脚支柱部と脚接地部とで形成される開口空間部を利用して、テーブル等の什器天板に椅子の座下面を載置することで椅子を天板に引っ掛けること(以下、ハンギングとも言う)が可能に構成されている。例えば、椅子をテーブルの天板にハンギングして、椅子の脚を浮かせた状態にすることで、テーブル周辺の床を清掃し易くできる。

0004

また、特許文献1に開示された椅子は、座下面よりも脚支柱部の開口空間部側に下方に向けて突出した突出部を設けることで、椅子を什器の天板等にハンギングする際に、開口空間部内に位置して椅子を案内する天板は、脚支柱部よりも先に上記突出部に接触するので、什器の載置部である天板等と椅子の脚との接触が防止される。

先行技術

0005

特開2018−75073号公報
特許第3642906号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかし、特許文献1に開示された椅子は、天板へのハンギング時に椅子を持ち上げすぎると、座下面に設けた突出部が天板縁部を超えて天板上面に載置され、該突出部が天板上面を傷つける虞がある一方、脚支柱部が天板縁部に接触して脚及び天板が損傷する虞があるという問題があった。また、特許文献1に開示された椅子は、スタッキング収納時に上下の椅子間での脚同士の接触を防止するバンパーが設けられておらず、脚の塗装剥がれなどの損傷が発生する虞があった。

0007

本発明は、このような現状を改善することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0008

本発明の椅子は、座とこれを支持する脚とを備え、前記脚は前後方向に延びる左右の脚接地部と前記脚接地部から立ち上がった左右の脚支柱部とを有し、上下に積み重ねてスタッキング収納可能であるとともに、前記座をテーブル等の天板上に載置して前記脚接地部を前記天板の下方で床から浮いた状態にするハンギングが可能な椅子であって、前記脚支柱部の支柱上端部に取り付けられた緩衝部材を備え、前記緩衝部材は、前記脚支柱部の支柱上端部の、スタッキング収納時に同一構成の他の椅子の座及び脚支柱部に対向する部位を覆う内向き部と、ハンギング時に前記天板の縁部に対向する部位を覆う前向き部とを有しているものである。

0009

本発明の椅子によれば、スタッキング収納時における脚支柱部と同一構成の他の椅子の座及び脚支柱部との接触を緩衝部材の内向き部が抑制し、同じ緩衝部材の前向き部がハンギング時における脚支柱部と天板との接触とを抑制する。このように、1つの緩衝部材にスタッキングバンパー機能とハンギング用バンパー機能とを持たせることで、部品点数を抑えながら、スタッキング収納時における脚及び座の損傷と、ハンギング時における脚及び天板の損傷の両方を防止でき、低コストで椅子及び天板の損傷を抑制できる。

0010

本発明の椅子において、前記脚はパイプで形成されており、前記脚支柱部の支柱上端部は、湾曲した湾曲部と、前記湾曲部の下部に連続する直線状又は略直線状の直線部とを有し、前記緩衝部材は、前記湾曲部から前記直線部にまたがって前記支柱上端部を覆うとともに、前記直線部に設けられた緩衝部材取付穴に捩じ込まれる緩衝部材取付ねじで前記脚支柱部に固定されるようにしてもよい。ここで、略直線状の直線部とは、当該直線部が少し湾曲しているものを含むことを意味する。

0011

このような態様によれば、緩衝部材が脚支柱部の支柱上端部の湾曲部から直線部にまたがって取り付けられる構成でありながら、緩衝部材取付穴をパイプの直線部に設けることで湾曲部の強度低下を防止できるとともに、緩衝部材を緩衝部材取付ねじで確実に固定できる。

0012

さらに、前記緩衝部材は、前記直線部に前記緩衝部材取付穴とは異なる位置で設けられた緩衝部材位置決め穴に挿入される位置決め用突起を備えているようにしてもよい。

0013

このような態様によれば、緩衝部材位置決め穴を直線部に設けることで湾曲部の強度低下を防止しながら、緩衝部材取付ねじを回転中心とした緩衝部材の回転を防止でき、緩衝部材の取付け姿勢を確実に維持できるとともに、緩衝部材の脱落を防止できる。

発明の効果

0014

本発明の椅子は、部品点数を増加させることなく、スタッキング収納時における脚及び座の損傷と、ハンギング時における脚及び天板の損傷を防止できる。

図面の簡単な説明

0015

実施形態の椅子の正面図である。
同実施形態の側面図である。
同実施形態の平面図である。
同実施形態の底面図である。
同実施形態を斜め後ろから見た斜視図である。
同実施形態の座を分離して示す斜視図である。
脚支柱部の支柱上端部を一部切り欠いて示す拡大斜視図である。
スタッキング収納状態を示す側面図である。
スタッキング収納状態での緩衝部材周辺を拡大して示す正面図である。
スタッキング収納状態での緩衝部材周辺を拡大して示す後方斜視図である。
ハンギング状態を示す側面図である。
図4のA−A位置に沿った断面図である。
前脚端緩衝部材及び脚前端部を示す縦断面図であり、(A)は前脚端緩衝部材の取付状態、(B)は前脚端緩衝部材の取付け前の状態を示す。
後脚端緩衝部材及び脚後端部を示す縦断面図である。
後脚端緩衝部材及び脚後端部を分離して示す縦断面図である。

実施例

0016

次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明で、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、これは、椅子に普通に腰掛けた人から見た状態として定義している。正面視は、椅子の着座者と対向した姿勢である。

0017

図1図6に示すように、本実施形態の椅子1は、座2と、座2を支持する脚3と、座2に連結した背もたれ4とを備えている。

0018

脚3は、金属パイプ曲げ加工して成るもので、前後方向に延びる左右の脚接地部31と、脚接地部31の後端部から立ち上がった左右の脚支柱部32と、脚支柱部32の支柱上端部321に連続する左右の座受け部33とを備えている。本実施形態では、左右の脚接地部31、脚支柱部32及び座受け部33は、それぞれ1本の金属パイプで形成され、左右の座受け部33の端部同士が溶接又は連結部材を介して連結されることで、左右の金属パイプが一体化されて脚3が形成されている。

0019

左右の脚接地部31の間隔及び左右の脚支柱部32の間隔は、座受け部33に取り付けられる座2の左右幅よりも広く設けられている。これにより、図8図9に示すように、下側の椅子1の座2上に上側の椅子1の座2を載置することで、複数の椅子1を上下に積み重ねてスタッキング収納可能に構成されている。

0020

また、脚3において、脚接地部31、脚支柱部32及び座受け部33は、側面視で前向きに開口する略コ字状の形態を有している。これにより、図11に示すように、座2をテーブル等の什器の天板100上に載置して脚接地部31を天板100の下方で床から浮いた状態にするハンギングを可能に構成されている。

0021

左右の脚接地部31は互いに平行に設けられ、脚接地部31の中途部前寄り部位同士は左右方向に延びる脚連結部34で連結されている。脚連結部34の端部は、脚接地部31に例えば溶接にて固着されている。

0022

脚支柱部32は、脚接地部31の後端部から上向きに湾曲する支柱下端部322と、支柱下端部322からやや前向きに傾斜して上向きに延びる支柱中間部323と、支柱中間部323から前向きに湾曲する支柱上端部321とを有する。支柱上端部321は、平面視で左右内向きに傾斜して座2に向けて延びている。

0023

座受け部33は、略水平(本実施形態ではやや前上がり)に設けられており、脚支柱部32の支柱上端部321から左右内向き斜め前方向に延びた後、左右外向きに湾曲して左右外向き斜め前方向に延び、さらに左右内向きに湾曲して左右内向き方向に延びている。左右の座受け部33の前端部同士は、椅子1の前寄り位置かつ左右中央位置で突き合わされて連結されている。

0024

脚3は、座2に着座した使用者体重移動でしなるように構成されており、使用者が前傾姿勢で椅子1に着座しているときに、脚3のしなりで座2が前傾する(前低後高姿勢になる)ことで、椅子1の使用感を向上している。

0025

図7に示すように、左右の脚支柱部32の支柱上端部321は、湾曲した湾曲部321aと、湾曲部321aの下部に連続する直線部321bとを有し、支柱上端部321には、スタッキング収納時及ハンギング時における脚3等の損傷を防止する緩衝部材51が湾曲部321aから直線部321bにまたがって取り付けられている。なお、直線部321bは、完全な直線状のものに限らず、少し湾曲していてもよい。

0026

緩衝部材51は、樹脂製であり、半割円筒の一端部側が支柱上端部321の湾曲形状に合わせて湾曲した形態を有する。緩衝部材51は、スタッキング収納時(図8図10参照)に同一構成の他の椅子1の座2及び脚支柱部32に対向する支柱上端部321の部位を覆う内向き部51aと、ハンギング時(図11参照)に天板100の縁部に対向する支柱上端部321の部位を覆う前向き部51bとを有する。

0027

緩衝部材51は、支柱上端部321の湾曲部321aから直線部321bにまたがって支柱上端部321に取り付いている。緩衝部材51の中央部には、緩衝部材取付ねじ511の軸部を挿通可能な緩衝部材取付ねじ挿通穴51cが設けられている。緩衝部材51は、直線部321bの左右内向き面部に設けられた緩衝部材取付穴321cに緩衝部材取付ねじ挿通穴51cを介して捩じ込まれる緩衝部材取付ねじ511で脚支柱部32の支柱上端部321に着脱可能に固定される。緩衝部材51の外面において緩衝部材取付ねじ挿通穴51cの周囲はザグリ穴状に形成されて緩衝部材取付ねじ511の頭部を収容可能に構成されており、緩衝部材51の外面から緩衝部材取付ねじ511の頭部が突出しないように構成されている。

0028

また、直線部321bの左右内向き面部には、緩衝部材取付穴321cの下方に緩衝部材位置決め穴321dが設けられており、緩衝部材51の内面には、緩衝部材51を脚支柱部32に取り付けた状態で緩衝部材位置決め穴321dに挿入される位置決め用突起51dが設けられている。

0029

本実施形態の椅子1によれば、スタッキング収納時における脚支柱部32と、同一構成の他の椅子1の座2及び脚支柱部32との接触を緩衝部材51の内向き部51aが抑制し、同じ緩衝部材51の前向き部51bがハンギング時における脚支柱部32と天板100との接触とを抑制する。このように、1つの緩衝部材51にスタッキング用バンパー機能とハンギング用バンパー機能とを持たせることで、部品点数を抑えながら、スタッキング収納時における脚3及び座2の損傷と、ハンギング時における脚3及び天板100の損傷の両方を防止でき、低コストで椅子1及び天板100の損傷を抑制できる。

0030

また、椅子1では、脚3はパイプで形成されており、脚支柱部32の支柱上端部321は、湾曲した湾曲部321aと、湾曲部321aの下部に連続する直線部321bとを有し、緩衝部材51は、湾曲部321aから直線部321bにまたがって支柱上端部321を覆うとともに、直線部321bに設けられた緩衝部材取付穴321cに捩じ込まれる緩衝部材取付ねじ511で脚支柱部32に固定される。これにより、緩衝部材51が脚支柱部32の支柱上端部321の湾曲部321aから直線部321bにまたがって取り付けられる構成でありながら、緩衝部材取付穴321cを直線部321bに設けることで湾曲部321aの強度低下を防止できるとともに、緩衝部材51を緩衝部材取付ねじ511で確実に固定できる。

0031

さらに、椅子1では、緩衝部材51は、直線部321bに緩衝部材取付穴321cとは異なる位置で設けられた緩衝部材位置決め穴321dに挿入される位置決め用突起51dを備えている。このように、緩衝部材位置決め穴321dを直線部321bに設けることで湾曲部321aの強度低下を防止しながら、緩衝部材取付ねじ511を回転中心とした緩衝部材51の回転を防止でき、緩衝部材51の取付け姿勢を確実に維持できるとともに、緩衝部材51の脱落を防止できる。

0032

次に、図12等を参照しながら、座2の構成について説明する。座2は、座受け部33上に取り付けられる座アウター部材21と、座アウター部材21上に取り付けられる座インナー部材22と、座インナー部材22の上面を覆う座クッション部材23と、座クッション部材23を覆う表皮材24と、座受け部33下に取り付けられる座下カバー部材25とを備える。なお、図1から図10では、表皮材24の図示を省略している。

0033

座アウター部材21は、中央部が開口した樹脂製の略板状枠体であり、左右の座受け部33の前端部及び後端部に上下方向に貫通して設けた4箇所の座アウター取付ねじ挿通穴33aに下方から挿通される座アウター取付ねじ211が、座アウター部材21に設けたアウターナット部材212に捩じ込まれることで、座受け部33の上面に固定される。

0034

座インナー部材22は、樹脂製であり、略板状の形態を有し、座インナー部材22の中央部には、座2への着座者の体圧による撓み変形を容易にするための複数のスリットが形成されている。座インナー部材22の上面には、ウレタン等の弾性体からなる座クッション部材23がインサート成形により固着(接着)されている。座クッション部材23の表面には表皮材24が張られている。

0035

座インナー部材22は、座アウター部材21の四隅部に上下方向に貫通して設けた4箇所の座インナー取付ねじ挿通穴21aに下方から挿通される座インナー取付ねじ221が、座インナー部材22に設けたインナーナット部材222に捩じ込まれることで、座アウター部材21の上面に固定される。

0036

座下カバー部材25は、樹脂製であり、上面が開口した略四角箱状の形態を有し、内部に脚3の座受け部33を収容している。座下カバー部材25は、スタッキング収納時及びハンギング時に、他の椅子1の座2上面又は天板100上面に底部が接触することで、座受け部33が他の椅子1の座2又は天板100に接触するのを防止する機能を有する。座下カバー部材25の下面中央に平坦面部25dが形成されており、椅子1の座2を天板100上に載置してハンギングした時に、座下カバー部材25下面の平坦面部25dが天板100上面に接触することで、椅子1のぐらつき(揺れ)を防止し、椅子1の落下を抑制している。

0037

座下カバー部材25は、左右の座受け部33の前端部下面及び後端部下面に設けた4箇所の座下カバー取付穴33bに対応して座下カバー部材25に設けた座下カバー取付ねじ挿通穴25aに下方から挿通される座下カバー取付ねじ251が、座受け部33下面の座下カバー取付穴33bに捩じ込まれることで、座受け部33の下面に固定される。

0038

座下カバー部材25には、座下カバー部材25底部上面から座インナー取付ねじ221の取付け位置に向けて上向きに突出する4つのボス部25bと、座下カバー部材25を上下方向に貫通してボス部25bに設けた座インナーねじ取付用穴25cとが設けられている。座インナーねじ取付用穴25cは、座インナー取付ねじ221の頭部を挿通可能な大きさに設けられており、座インナーねじ取付用穴25cにドライバー等の工具の先端部を挿入することで、座インナー取付ねじ221の締緩作業を行える。これにより、座下カバー部材25を取り外すことなく、座アウター部材21から座インナー部材22を取り外すことができ、座インナー部材22及び座クッション部材23や表皮材24の交換作業が容易になる。

0039

なお、座2として、座アウター部材21に替えて、中央部に開口部がなくて使用者が直接着座する、いわゆるヌードタイプの座アウター部材を座受け部33に取り付けてもよい。

0040

次に、図1図5を参照しながら、背もたれ4について説明する。背もたれ4の左右両端部には下向きに開口した筒部41が形成されている。脚3の左右の座受け部33には、側面視略L字状の背固定部材42が例えば溶接にて固着されている。左右の背固定部材42は、金属パイプ製で、背固定部材42の水平部は座受け部33の中途部から後端部に沿って座受け部33の左右内側に配置されるとともに座受け部33に固着されており、水平部の後端部から立ち上がった背固定部材42の立ち上がり部に、背もたれ4の筒部41を挿入して、背もたれ取付ねじ43で固定している。

0041

背もたれ4の左右の筒部41の下端部は、座2の座アウター部材21の後部側の左右両角部にねじ(図示省略)で固着されており、本実施形態では、座アウター部材21と背もたれ4とが一体化されている。

0042

次に、図13等を参照しながら、脚3の左右の脚接地部31の前後両端部に取り付けた緩衝部材について説明する。

0043

脚接地部31の前後両端部には、金属パイプ製の脚接地部31が床面に接触するのを防止する前脚端緩衝部材61と後脚端緩衝部材71とが取り付けられている。詳細は後述するが、後脚端緩衝部材71は、脚接地部31の脚後端部312から脚支柱部32の支柱下端部322にわたって取り付けられている。

0044

図13等に示すように、前脚端緩衝部材61は、樹脂製であり、脚接地部31の脚前端部311の下部を支持する底部62と、脚前端部311の前端を覆う前部63と、脚前端部311の側面下半部を覆う左右の側部64とを有する。

0045

前脚端緩衝部材61の底部62の後部寄り部位に上下方向に貫通する底部取付ねじ挿通穴62aが形成され、脚前端部311の下面に形成した底部取付ねじ取付穴311aに、底部取付ねじ挿通穴62aを介して底部取付ねじ65を捩じ込むことで、前脚端緩衝部材61が脚前端部311に固定される。底部取付ねじ65の頭部は、底部取付ねじ挿通穴62aの下端に連続して形成されて底部62の底面に開口する頭部収容部62bに収容され、底部取付ねじ65の頭部が床面に接触しないように構成されている。

0046

底部62の中途部には、上下方向に貫通する支持部材取付穴62cが形成されており、プラパート登録商標)などの支持部材80の軸部を支持部材取付穴62cに圧入することで、底部62の下面に支持部材80を取付け可能に構成されている。底部62の下面よりも下向きに突出する支持部材80の底部(床面と接触する部分)の素材は、樹脂製や金属製、フェルト製など、床材に応じて適宜選択可能になっている。なお、脚前端部311の下面には、支持部材取付穴62cの上方に、支持部材80の軸先端部を挿通可能な挿通穴311bが設けられている。

0047

前脚端緩衝部材61の前部63は、パイプ状の脚前端部311の前端開口を塞ぐように構成されている。脚前端部311の前端下部には、前脚端緩衝部材61の前部63から後向きに突設した係合突起部63aが係合する切欠き凹部311cが設けられている。なお、係合突起部63aは底部62の前端部位上面にも連続している。また、前部63には、係合突起部63aよりもさらに後方に突出する下方移動規制突起部63bが設けられている。

0048

前脚端緩衝部材61の取付け時には、脚前端部311の前方から下方移動規制突起部63bを脚前端部311内部に挿入するとともに、係合突起部63aを切欠き凹部311cに嵌め込んだ上で、底部取付ねじ挿通穴62aを介して底部取付ねじ65を底部取付ねじ取付穴311aに捩じ込んで、前脚端緩衝部材61を脚前端部311に固定する。前脚端緩衝部材61の底部62の後部は、底部取付ねじ65で下方移動及び脚前端部311回りの回動禁止される。前脚端緩衝部材61の前部63は、脚前端部311の前端下部の直上に位置する下方移動規制突起部63bで下方移動が禁止されるとともに、係合突起部63aが切欠き凹部311cに係合することで、脚前端部311回りの回動が禁止される。

0049

このように、本実施形態の椅子1における前脚端緩衝部材61の取付け構造は、1つの底部取付ねじ65で、前脚端緩衝部材61の前寄り部位及び後寄り部位の下方移動及び脚前端部311回りの回動を禁止でき、少ない工数かつ低コストで、前脚端緩衝部材61の脚前端部311に対する脱落及び変位を防止できる。

0050

次に、図14及び図15等を参照しながら、後脚端緩衝部材71について説明する。後脚端緩衝部材71は、脚接地部31の脚後端部312と脚支柱部32の支柱下端部322とに重なるように側面視で略L字状に形成されている。

0051

後脚端緩衝部材71は、樹脂製であり、脚接地部31の脚後端部312の下部と脚支柱部32の支柱下端部322の前寄り部位下部とを支持する底部72と、支柱下端部322の後方を覆う後部73と、支柱下端部322側面の湾曲外側部位を覆う左右の側部74とを有する。

0052

後脚端緩衝部材71の底部72の前部寄り部位に上下方向に貫通する底前部取付ねじ挿通穴72aが形成され、脚後端部312の下面に形成した底前部取付ねじ取付穴312aに、底前部取付ねじ挿通穴72aを介して底前部取付ねじ75を捩じ込むことで、後脚端緩衝部材71の前部が脚後端部312に固定される。底前部取付ねじ75の頭部は、底前部取付ねじ挿通穴72aの下端に連続して形成されて底部72の底面に開口する頭部収容部72bに収容され、底前部取付ねじ75の頭部が床面に接触しないように構成されている。

0053

底部72の中途部には、脚支柱部32の支柱下端部322中途部の湾曲外側面に溶接にて固着されたナット部材324に向けて上斜め前向きに貫通する底中途部取付ねじ挿通穴72cが形成されており、ナット部材324に、底中途部取付ねじ挿通穴72cを介して底中途部取付ねじ76を捩じ込むことで、後脚端緩衝部材71の中途部が支柱下端部322に固定される。底中途部取付ねじ76の頭部は、底中途部取付ねじ挿通穴72cの下端に連続して形成されて底部72の底面に開口する頭部収容部72dに収容され、底中途部取付ねじ76の頭部が床面に接触しないように構成されている。

0054

後脚端緩衝部材71は、底前部取付ねじ75及び底中途部取付ねじ76の2本のねじで脚接地部31の脚後端部312及び脚支柱部32の支柱下端部322に強固に取り付けられる。また、底前部取付ねじ75は直線状の金属製パイプからなる脚後端部312に設けた底前部取付ねじ取付穴312aに捩じ込まれる一方、底中途部取付ねじ76は湾曲する金属製パイプからなる支柱下端部322の外面に固着したナット部材324に捩じ込まれるので、湾曲する支柱下端部322の強度を低下させることなく、後脚端緩衝部材71を取り付けることができる。

0055

底部72の後部には、支持部材80の軸部を保持する支持部材取付穴72eが形成されており、支持部材80の軸部を支持部材取付穴72eに圧入することで、前脚端緩衝部材61と同様に、底部72の下面に支持部材80を取付け可能に構成されている。

0056

後脚端緩衝部材71の後部73は、内部が中空状に形成され、左右方向に撓み変形可能に構成されている。図2の正面図に示すように、脚3の脚支柱部32の支柱下端部322及び支柱中間部323は、上部側ほど左右内側に位置するように、左右内向きに少し傾斜しており、支柱下端部322に取り付けた後脚端緩衝部材71の後部73が支柱下端部322の傾斜に沿って撓み変形することで、後部73の左右両側部から前向きに延びる左右の側部74が支柱下端部322を挟み込むように構成されている。これにより、左右の脚支柱部32で後脚端緩衝部材71を共通化でき、コスト低減を図れる。

0057

以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は他にも様々に具体化でき、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。

0058

1椅子
2 座
3 脚
31 脚接地部
32脚支柱部
33座受け部
34 脚連結部
51緩衝部材
51a内向き部
51b前向き部
51c 緩衝部材取付ねじ挿通穴
51d位置決め用突起
100天板
321支柱上端部
321a湾曲部
321b 直線部
321c 緩衝部材取付穴
321d 緩衝部材位置決め穴
322支柱下端部
323 支柱中間部
511 緩衝部材取付ねじ

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