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技術 色調安定性の改善された人工爪組成物

出願人 株式会社松風
発明者 中小路裕子山本雄己山口豊
出願日 2019年3月29日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2019-065551
公開日 2020年10月8日 (4ヶ月経過) 公開番号 2020-164451
状態 未査定
技術分野 髪止め具 化粧料 マクロモノマー系付加重合体
主要キーワード 着色剤粉末 修飾元素 重合禁止材 状無機粉体 両性元素 過酷試験 ネイリスト ネイルサロン
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題

ネイルアートの分野において、着色剤の退色低減に効果があり、優れた美的外観を長期間維持可能、かつ着色剤による天然爪への色素沈着を防止し、人工爪組成物除去後の天然爪への影響を抑えることができる人工爪組成物の提供。

解決手段

(A)ガラス骨格形成元素およびガラス修飾元素を含むイオン徐放性ガラス、(B)アゾ色素を持つ着色材、(C)ラジカル重合性化合物、(D)光重合開始材を含む人工爪組成物であって、上記(A)成分及び(B)成分を含まないものを基材として、当該基材100重量部に対して、(A)成分が0.05−3.5重量部、(B)成分が0.01−30重量部であることを特徴とする人工爪組成物。

概要

背景

天然爪の美粧は古くから行われており、一般にはネイルポリッシュジェルネイルアクリルネイル等が用いられる。ネイルポリッシュは、ネイルラッカーネイルエナメルマニキュア等と呼ばれる爪の美粧用塗料である。天然爪や人工爪上に塗布後、ネイルポリッシュに含まれる溶剤を乾燥させる事で美的外観に優れた塗膜を作る組成物である。

一方、ジェルネイルは紫外線可視光線によって硬化する樹脂成分を含有してなる美粧用材料であり、天然爪や人工爪上に塗布後、紫外線や可視光線を照射し硬化させることで美的外観に優れた塗膜を作る組成物である。ジェルネイルは光硬化性樹脂の選択により、塗膜の強度や柔軟性を任意に設計する事が可能である事から、天然爪や人工爪上でネイルポリッシュよりも長期間の維持が可能であることが特徴である。
また、アクリルネイルはポリマービーズモノマーからなる粉液型材料であり、粉液混合後にポリマービーズ中に含有された過酸化物によってモノマーの重合が開始され硬化する組成物である。アクリルネイルは塗布だけでなく、築盛し形態の作製が可能である事が特徴であり主として爪の伸長に用いられる場合が多い。古くは、ネイルサロン等での使用材料の中心であったがメタクリル酸エチルを主成分とするモノマー液臭気や、施術者であるネイリストに求められる施術技術が高いことから近年はジェルネイルが一般的な使用材料である。

しかし、ジェルネイルは施術後、長期にわたり指先の美的外観を維持する必要があり、密着性及び光沢性、色調安定性衝撃性等に関して良好な耐久性を有する必要がある。密着性及び光沢性に関しては様々な研究がなされており、耐久性向上に関する多くの知見が得られている一方で、長期間にわたる色調安定性に関する研究成果は開示されていない。特に、ジェルネイルやネイルポリッシュ等に用いられる赤系着色剤である赤色201号、赤色202号、赤色203号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色207号、赤色208号、赤色219号、赤色220号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、橙色401号は、高湿度高温環境下及び酸性雰囲気での色調安定性に劣り、従来技術では短期間で退色(色抜け)が発生することが問題となっている。

特許文献1には彩度及び隠蔽力に優れ、且つ水やエタノールに対しブリーディングを生じにくい有機無機複合顔料を用いた化粧料が開示されており、屈折率2以上且つ平均粒子径0.01〜60μm、好ましくは0.1μm〜60μmである無機白色顔料を、炭酸カルシウムと赤色202号とで強固に被覆することにより着色剤の耐候性を改善する事を特長とする。

特許文献2には、乳化型ベースメイク化粧料において、化粧料基材含有の色材である顔料が溶剤中に溶出することに起因する、色ムラや皮膚に付与した際の化粧料の染着という問題に対する解決策が開示されている。具体的には、赤色顔料無機物中にインターカレーションされた構造を有する特定赤色複合顔料を、化粧料に含有させることである(インターカレーション:層状構造を有する物質の層間に分子原子またはイオンが挿入される現象)。

特許文献3には、有機顔料が無機物中にインターカレーションされた構造を有する特定赤色複合顔料を含む化粧料(リキッドファンデーション)について開示されている。特許文献2と同様に、溶剤中への顔料の溶出を抑制するとの記載がある。これらの先行技術に記載の特定赤色複合顔料は、赤色顔料を一度水に完全に溶解させ、pHを調整しながら有機色素無機水酸化物および板状層状無機粉体とを複合化させ化学的に固着させることにより得ることができる。しかし、特定赤色複合顔料の作製は、煩雑で時間がかかる。

概要

ネイルアートの分野において、着色剤の退色低減に効果があり、優れた美的外観を長期間維持可能、かつ着色剤による天然爪への色素沈着を防止し、人工爪組成物除去後の天然爪への影響を抑えることができる人工爪組成物の提供。(A)ガラス骨格形成元素およびガラス修飾元素を含むイオン徐放性ガラス、(B)アゾ色素を持つ着色材、(C)ラジカル重合性化合物、(D)光重合開始材を含む人工爪組成物であって、上記(A)成分及び(B)成分を含まないものを基材として、当該基材100重量部に対して、(A)成分が0.05−3.5重量部、(B)成分が0.01−30重量部であることを特徴とする人工爪組成物。なし

目的

本発明によれば、爪化粧料の分野において着色材の退色低減に効果があり、優れた美的外観を長期に渡り維持する事が可能な人工爪組成物を簡便に提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

(A)ガラス骨格形成元素およびガラス修飾元素を含むイオン徐放性ガラス(B)アゾ色素を持つ着色材(C)ラジカル重合性化合物(D)光重合開始材を含む人工爪組成物であって、上記(A)成分及び(B)成分を含まないものを基材として、当該基材100重量部に対して、(A)成分が0.05−3.5重量部、(B)成分が0.01−30重量部であることを特徴とする人工爪組成物。

請求項2

前記(A)イオン徐放性ガラスが表面処理されたものである、請求項1記載の人工爪組成物。

技術分野

0001

本発明は光硬化性人工爪組成物である。詳しくは、天然爪または人工爪上にスパチュラ等を使用して塗布または形態修正築盛を行い紫外線可視光線を使用した光重合により硬化物を形成する組成物である。特に、着色剤の退色低減に効果的であり、優れた美的外観を長期間維持可能である。さらに着色剤による天然爪への色素沈着を防止し、人工爪組成物除去後の天然爪への影響を抑える組成物である。

背景技術

0002

天然爪の美粧は古くから行われており、一般にはネイルポリッシュジェルネイルアクリルネイル等が用いられる。ネイルポリッシュは、ネイルラッカーネイルエナメルマニキュア等と呼ばれる爪の美粧用塗料である。天然爪や人工爪上に塗布後、ネイルポリッシュに含まれる溶剤を乾燥させる事で美的外観に優れた塗膜を作る組成物である。

0003

一方、ジェルネイルは紫外線や可視光線によって硬化する樹脂成分を含有してなる美粧用材料であり、天然爪や人工爪上に塗布後、紫外線や可視光線を照射し硬化させることで美的外観に優れた塗膜を作る組成物である。ジェルネイルは光硬化性樹脂の選択により、塗膜の強度や柔軟性を任意に設計する事が可能である事から、天然爪や人工爪上でネイルポリッシュよりも長期間の維持が可能であることが特徴である。
また、アクリルネイルはポリマービーズモノマーからなる粉液型材料であり、粉液混合後にポリマービーズ中に含有された過酸化物によってモノマーの重合が開始され硬化する組成物である。アクリルネイルは塗布だけでなく、築盛し形態の作製が可能である事が特徴であり主として爪の伸長に用いられる場合が多い。古くは、ネイルサロン等での使用材料の中心であったがメタクリル酸エチルを主成分とするモノマー液臭気や、施術者であるネイリストに求められる施術技術が高いことから近年はジェルネイルが一般的な使用材料である。

0004

しかし、ジェルネイルは施術後、長期にわたり指先の美的外観を維持する必要があり、密着性及び光沢性、色調安定性衝撃性等に関して良好な耐久性を有する必要がある。密着性及び光沢性に関しては様々な研究がなされており、耐久性向上に関する多くの知見が得られている一方で、長期間にわたる色調安定性に関する研究成果は開示されていない。特に、ジェルネイルやネイルポリッシュ等に用いられる赤系着色剤である赤色201号、赤色202号、赤色203号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色207号、赤色208号、赤色219号、赤色220号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、橙色401号は、高湿度高温環境下及び酸性雰囲気での色調安定性に劣り、従来技術では短期間で退色(色抜け)が発生することが問題となっている。

0005

特許文献1には彩度及び隠蔽力に優れ、且つ水やエタノールに対しブリーディングを生じにくい有機無機複合顔料を用いた化粧料が開示されており、屈折率2以上且つ平均粒子径0.01〜60μm、好ましくは0.1μm〜60μmである無機白色顔料を、炭酸カルシウムと赤色202号とで強固に被覆することにより着色剤の耐候性を改善する事を特長とする。

0006

特許文献2には、乳化型ベースメイク化粧料において、化粧料基材含有の色材である顔料が溶剤中に溶出することに起因する、色ムラや皮膚に付与した際の化粧料の染着という問題に対する解決策が開示されている。具体的には、赤色顔料無機物中にインターカレーションされた構造を有する特定赤色複合顔料を、化粧料に含有させることである(インターカレーション:層状構造を有する物質の層間に分子原子またはイオンが挿入される現象)。

0007

特許文献3には、有機顔料が無機物中にインターカレーションされた構造を有する特定赤色複合顔料を含む化粧料(リキッドファンデーション)について開示されている。特許文献2と同様に、溶剤中への顔料の溶出を抑制するとの記載がある。これらの先行技術に記載の特定赤色複合顔料は、赤色顔料を一度水に完全に溶解させ、pHを調整しながら有機色素無機水酸化物および板状層状無機粉体とを複合化させ化学的に固着させることにより得ることができる。しかし、特定赤色複合顔料の作製は、煩雑で時間がかかる。

先行技術

0008

特開平7−304997
特開2013−18768
特開2015−199728

発明が解決しようとする課題

0009

本発明は光硬化性の人工爪組成物である。詳しくは、天然爪または人工爪上に筆やスパチュラ等を使用して塗布または形態修正、築盛を行い紫外線や可視光線を使用した光重合により硬化物を形成する組成物である。特に、着色剤の退色低減に効果的であり、優れた美的外観を長期間維持可能である。さらに着色剤による天然爪への色素沈着を防止し、人工爪組成物除去後の天然爪への影響を抑える組成物である。

課題を解決するための手段

0010

本発明は、赤系着色剤を含む人工爪組成物中にイオン徐放性ガラスを配合することで、赤系着色剤の退色低減に効果的であり、優れた美的外観を長時間維持可能になる。特にイオン徐放性ガラスがナトリウムイオンカリウムイオンカルシウムイオンマグネシウムイオンストロンチウムイオンなどのうちから1種類以上を徐放することを特徴とし、アゾ色素を持つ、リソールルビンB(赤色201号)、リソールルビンBCA(赤色202号)、レーキレッドC(赤色203号)、レーキレッドCBA(赤色204号)、リソールレッド(赤色205号)、リソールレッドCA(赤色206号)、リソールレッドBA(赤色207号)、リソールレッドSR(赤色208号)、ブリリアトレーキレッドR(赤色219号)、ディープマルーン(赤色220号)、パーマトンレッド(赤色228号)、パーマネントレッドF5R(赤色405号)、パーマネントレンジ(橙色203号)、ベンジジンオレンジG(橙色204号)、ハンザオレンジ(橙色401号)等から選択される1種類以上の着色剤を含むことを特徴とする人工爪組成物である。

発明の効果

0011

本発明により着色剤の退色低減に効果があり、優れた美的外観を長期間維持可能である。さらに着色剤による天然爪への色素沈着を防止し、人工爪組成物除去後の天然爪への影響を抑えることができる。

0012

本発明の(A)イオン徐放性ガラスはナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ストロンチウムイオンなどのうちから1種以上を徐放することを特徴とするガラスである。(A)成分のイオン徐放性により、赤系着色剤の退色、溶解、分離等が抑制され長期に渡る美的外観の維持が可能である。

0013

本発明に用いるイオン徐放性ガラスは、ガラス骨格形成元素およびガラス修飾元素を含むものであって、それぞれの元素を1種類以上持つものである。ガラス骨格を形成する1種類以上のガラス骨格形成元素とガラス骨格を修飾する1種類以上のガラス修飾元素を含んだガラスであれば何ら制限なく用いることができる。また、本発明においてはガラス組成によってガラス骨格形成元素又はガラス修飾元素に成り得る元素、いわゆるガラス両性元素はガラス骨格形成元素の範疇として含めるものである。イオン徐放性ガラスに含まれるガラス骨格形成元素を具体的に例示すると、シリカアルミニウムホウ素、リンなどが挙げられるが、単独だけでなく複数を組合せて用いることができる。また、ガラス修飾元素を具体的に例示すると、フッ素臭素ヨウ素などのハロゲン類元素;ナトリウムカリウムリチウムなどのアルカリ金属類元素;カルシウムマグネシウムストロンチウムなどのアルカリ土類金属類元素などが挙げられるが、単独だけでなく複数を組合せて用いることができる。これらの中でもガラス骨格形成元素としてシリカ、アルミニウム、ホウ素、リンを含み、且つガラス修飾元素としてフッ素、ナトリウム、カルシウム、ストロンチウムを含むことが好ましい。具体的には、シリカ、カルシウム、ナトリウム及びリンの酸化物からなるホスホケイ酸(Ca/Na)ガラス、シリカ、アルミニウム、ホウ素、ストロンチウム、ナトリウムの酸化物及びフッ素からなるフルオロアルミノボロシリケートガラスが好ましい。

0014

これらのガラスの製造方法においては特に制限はなく、溶融法あるいはゾルゲル法などの製造方法で製造することができる。その中でも溶融炉を用いた溶融法で製造する方法が原料の選択も含めたガラス組成の設計のし易さから好ましい。

0015

また、本発明に用いるイオン徐放性ガラスは非晶質構造であるが、一部結晶質構造を含んでいても何ら問題はなく、更にそれらの非晶質構造を有するガラスと結晶質構造を有するガラスの混合物であっても何ら問題はない。ガラス構造が非晶質であるか否かの判断はX線回折分析透過型電子顕微鏡などの分析機器を用いて行うことができる。その中でも本発明に用いるイオン徐放性ガラスは外部環境におけるイオン濃度との平衡関係により各種イオンを徐放することから、均質な構造である非晶質構造であることが好ましい。

0016

本発明に用いるイオン徐放性ガラスからの各種イオンの徐放は、ガラスの粒子径によって影響を受けるため湿式及び/又は乾式の粉砕分級い分け等の方法により粒子径を制御することが好ましい。そのため本発明に用いるイオン徐放性ガラスの粒子径(平均粒子径d50)は0.01〜100μmの範囲であれば特に制限はないものの、好ましくは0.01〜50μmの範囲、より好ましくは0.1〜5μmの範囲、更により好ましくは0.3〜4.0μm の範囲である。また、ガラスの形状は球状、板状、破砕状鱗片状などの任意の形状で良く、特に制限はないが、好ましくは球状あるいは破砕状である。

0017

更にイオン徐放性ガラスからのイオン徐放性を高めるために、当該ガラス表面を表面処理することにより機能化してイオン徐放性を向上させることが好ましい態様である。表面処理に用いる表面処理材を具体的に例示すると界面活性剤脂肪酸有機酸、無機酸、モノマー、ポリマー、各種カップリング材シラン化合物金属アルコキシド化合物、及びその部分縮合物などが挙げられる。好ましくは酸性ポリマー、及びシラン化合物を表面処理材として用いることである。

0018

本発明の(B)成分は、アゾ色素を持つ着色剤であれば広く使用することができ、リソールルビンB(赤色201号)、リソールルビンBCA(赤色202号)、レーキレッドC(赤色203号)、レーキレッドCBA(赤色204号)、リソールレッド(赤色205号)、リソールレッドCA(赤色206号)、リソールレッドBA(赤色207号)、リソールレッドSR(赤色208号)、ブリリアントレーキレッドR(赤色219号)、ディープマルーン(赤色220号)、パーマトンレッド(赤色228号)、パーマネントレッドF5R(赤色405号)、パーマネントオレンジ(橙色203号)、ベンジジンオレンジG(橙色204号)、ハンザオレンジ(橙色401号)等から選択される1種類以上の着色剤である。

0019

本発明においては(A)(B)成分以外に光硬化性の人工爪組成物において使用されるものである、ラジカル重合性化合物光重合開始剤を加える。ラジカル重合性化合物は、1分子内に少なくとも1個以上の(メタアクリレート基を持つモノマー、オリゴマー、ポリマーであれば、広く使用できる。例えば、ウレタンアクリレートメトキシエチレングリコール(メタ)アクリレートメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイロキシエチルコハク酸、2−(メタ)アクリロイロキシエチルフタル酸、2−(メタ)アクリロイロキシプロピルヘキサフタル酸、ステアリル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、イソボロニル(メタ)アクリレート等の少なくとも1種を好適に用いることができる。光重合開始剤は公知又は市販のものを使用することができる。例えば、ベンゾインエーテル類ベンジルケタール類、α−ジアルコキシアセトフェノン類、α−ヒドロキシアルキルフェノン類、α−アミノアルキルフェノンアシルフォスフィンオキサイド類、ベンゾフェノン類チオキサントン類チタノセン類等が挙げられる。本発明では、この中でもα-ヒドロキシアルキルフェノン類、アシルフォスフィンオキサイド類等の少なくとも1種を好適に用いることができる。
さらに、その他成分として、人工爪組成物において広く使用される、補助剤添加剤、着色剤((B)成分に該当しない)、レベリング剤可塑剤酸化防止剤重合促進材重合禁止材合一剤、保存剤ワックス増粘剤芳香剤、UV遮蔽材ネイルケア化粧活性剤拡散剤消泡剤及び分散剤を、更に加え得ることが出来る。

0020

以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特徴をより具体的に説明する。ただし、本発明の範囲は、実施例に限定されない。
[実施例において人工爪組成物の調製に用いた成分とその略号

TABLE1(A)イオン徐放性ガラス

(B)リソールルビンBCA(赤色202号)、ディープマルーン(赤色220号)((B)成分の着色剤粉末は、200メッシュナイロン篩を使用して粗粒子を除去した後に使用した)
(C)ラジカル重合性化合物

TABLE2(C1)ウレタンアクリレートオリゴマー

TABLE 3(C2)(メタ)アクリレートモノマー



TABLE 4(D)光重合開始剤



TABLE 5(E)その他成分

(AX)アルカリ金属塩リン酸水素二ナトリウムアルカリ土類金属塩二リン酸カルシウム、アルカリ炭酸塩:炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム

[色調安定性の評価方法
試験例1:高湿度・高温環境下における硬化物の色調安定性]
実施例の調製表に基づいて調製された人工爪組成物の円盤状試験片(直径26mm、厚み0.2mm)を作製し、高湿度・高温環境下である50℃相対湿度100%の環境下に24時間静置する過酷試験を実施した。過酷環境下に投入する前後の色調変化を、日本ネイリスト協会認定ネイリスト(3名)が目視にて観測し、以下に示す基準による色調安定性の評価結果を持ち寄り総合評価した。

TABLE 6 試験例1の評価基準及び評価スコア




[試験例2:酸性・高湿度・高温環境下における硬化物の色調安定性]
実施例の調製表に基づいて調製された人工爪組成物の円盤状試験片(直径26mm、厚み0.2mm)を作製した。次いで、酸性化合物を含有する人工爪組成物である、Bambinaベースジェル(株式会社ネイルラボ製、酸性を示すメタクリロイロキシエチルフォスフェートが成分として含まれている)を円盤状試験片表面に塗布し、PrestoLEDライト(ネイルラボ社製)を20秒照射し硬化させた。
Bambinaベースジェルを塗布、硬化させた円盤状試験片を50℃相対湿度100%の環境下に24時間静置し酸性雰囲気・高湿度・高温環境下での過酷試験を実施した。過酷環境下に投入する前後の色調変化を、日本ネイリスト協会認定ネイリスト(3名)が目視にて観測し、以下に示す基準による色調安定性の評価結果を持ち寄り、総合評価した。

TABLE7 試験例2の評価基準及び評価スコア




[試験例3:高温環境下における人工爪組成物の長期色調安定性]
実施例の調製表に基づいて調製された人工爪組成物を50℃環境下に2ヶ月間静置保管し、保管後の人工爪組成物を使用して、円盤状試験片(直径26mm、厚み0.2mm)を作製、日本ネイリスト協会認定ネイリスト(3名)が目視により色調比較を実施し以下に示す基準による色調安定性の評価結果を持ち寄り、総合評価した。

TABLE 8 試験例3の評価基準及び評価スコア




[人工爪組成物の調製]
第一にTABLE9に示した(C)ラジカル重合性化合物および(D)光重合開始剤を含み、(A)及び(B)成分を含有しない公知の人工爪組成物の原材料混合品を調製し、これを人工爪組成物基材とした。人工爪組成物基材は下表の各配合割合に従い、それぞれの成分を大気圧下60℃の条件で自転公転式混合機を使用して混合し均一液状の組成物である。

TABLE9 人工爪組成物基材の配合割合 [配合割合:重量部]
次いで、人工爪組成物基材を100重量部として、人工爪組成物基材に(A)及び/または(B)、(AX)成分を添加し大気圧下25℃の条件で自転・公転式混合機を使用して混合し実施例と比較例の人工爪組成物を調製した。当該基材100重量部において、(C)ラジカル重合性化合物および(D)光重合開始剤は、当該人工爪組成物を十分硬化させることができるように適量配合させるものであり、(C)ラジカル重合性化合物は90〜99重量部、(D)光重合開始剤は1〜10重量部を配合することが好ましい。



TABLE10 人工爪組成物の調製表及び評価結果1

実施例1−12は(A)及び(B)成分を含む本発明の人工爪組成物であり、試験例1及び2、3の評価結果より色調安定性に優れる事が認められた。




TABLE11 人工爪組成物の調製表及び評価結果2

比較例1−12は(B)成分を含むが(A)成分を含有しない人工爪組成物の例であり、試験例1及び2、3の評価結果より色調安定性に劣る事が認められた。




TABLE 12 人工爪組成物の調製表及び評価結果3

比較例13は(A)及び(B)成分を含むが、(A)成分含有量が少ない人工爪組成物の例であり、試験例1及び2、3の評価結果より色調安定性に劣る事が認められた。また、比較例14−17は(A)及び(B)成分を含むが、(A)成分含有量が多く、試験例1及び2、3の評価結果より色調安定性に劣る事が認められた。
一方、実施例13−19は(A)及び(B)成分を所定量含む本発明の人工爪組成物であり、試験例1及び2、3の評価結果より色調安定性に優れる事が認められた。




TABLE13 人工爪組成物の調製表及び評価結果4

比較例18は(A)及び(B)成分を含むが、(A)成分含有量が少ない人工爪組成物の例であり、試験例1及び2、3の評価結果より色調安定性に劣る事が認められた。また、比較例19−22は(A)及び(B)成分を含むが、(A)成分含有量が多く、試験例1及び2、3の評価結果より色調安定性に劣る事が認められた。
一方、実施例20−26は(A)及び(B)成分を所定量含む本発明の人工爪組成物であり、試験例1及び2、3の評価結果より色調安定性に優れる事が認められた。
比較例13−22及び実施例13−26の結果より、色調安定性の向上に関しては(A)成分含有量が重要である事が明らかとなった。




TABLE14 人工爪組成物の調製表及び評価結果5

実施例27−38は(A)及び(B)成分を所定量含む本発明の人工爪組成物であり、試験例1及び2、3の評価結果より色調安定性に優れる事が認められた。




TABLE15 人工爪組成物の調製表及び評価結果6

実施例39−50は(A)及び(B)成分を所定量含む本発明の人工爪組成物であり、試験例1及び2、3の評価結果より色調安定性に優れる事が認められた。しかし、人工爪組成物基材100重量部に対し、(B)成分を30重量部より多く含有すると、硬化性が著しく低下する。






TABLE16 人工爪組成物の調製表及び評価結果7
実施例51−62は(A)及び(B)成分を所定量含む本発明の人工爪組成物であり、試験例1及び2、3の評価結果より色調安定性に優れる事が認められた。しかし、人工爪組成物基材100重量部に対し、(B)成分を30重量部より多く含有すると、硬化性が著しく低下する。




TABLE17 人工爪組成物の調製表及び評価結果8
比較例23−36は(B)成分を含むが、(A)成分に替えて(AX)アルカリ金属塩を含む人工爪組成物の例である。試験例1及び2の評価結果より色調安定性に劣る事が認められた。

実施例

0021

実施例及び比較例の結果より、色調安定性の向上に関しては、(A)成分が0.05−3.5重量部、(B)成分が0.01−30重量部含有する事が重要である事が明らかとなった。

0022

本発明によれば、爪化粧料の分野において着色材の退色低減に効果があり、優れた美的外観を長期に渡り維持する事が可能な人工爪組成物を簡便に提供する事ができる。

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