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技術 車両用シート

出願人 ダイハツ工業株式会社
発明者 辰巳雅也
出願日 2019年3月29日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2019-065465
公開日 2020年10月8日 (4ヶ月経過) 公開番号 2020-163973
状態 未査定
技術分野 エアバッグ 車両用座席
主要キーワード 引掛けフック 中央領 各係合部材 縫製箇所 エレメント群 噴出ガス シートクッションカバー シートバッグ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年10月8日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

簡易な構成で力布を配置でき、かつエアバッグ膨張圧力を力布によりシートカバー破断部に集中できる車両用シートを提供する。

解決手段

車両用シートは、フレームと、シートカバーと、エアバッグと、力布5,6とを備える。シートカバーは、エアバッグの膨張展開に伴い破断する破断部を備える。各力布5,6は、第一端部と第二端部52,62とを備える。第一端部は、破断部に固定され、第二端部52,62は、ファスナー7を介してエアバッグの近傍に位置する部材に取り付けられる。第二端部52,62とファスナー7のテープ71とは、縫製により互いに固定される縫製部8と、ファスナー7のエレメント群72が全て噛み合った状態のファスナー7のスライダー73が位置する側において、縫製されずに互いに独立した余長部521,621,711とを備える。

概要

背景

車両の側突時にシート着座した乗員を保護するために、シートのフレームエアバッグが装着されている。このエアバッグは、車両の側突時に膨張展開し、乗員の上半身を保護する。特許文献1には、シートバックフレームにエアバッグを取り付け、シートバッグフレームを覆うトリムカバーシートカバー)に破断部を形成し、破断部に取り付けた力布でエアバッグを包み込む構成が開示されている。この構成では、エアバッグの膨張圧力を力布によりシートカバーの破断部に集中させ、破断部からエアバッグを外方に確実に膨張展開させる。特許文献1の構成では、力布に引掛けフックを設けると共に、エアバッグに掛止めピンを設け、引掛けフックを掛止めピンに掛け止めることで、破断部から連続する力布の他端部を各々連結固定している。

概要

簡易な構成で力布を配置でき、かつエアバッグの膨張圧力を力布によりシートカバーの破断部に集中できる車両用シートを提供する。車両用シートは、フレームと、シートカバーと、エアバッグと、力布5,6とを備える。シートカバーは、エアバッグの膨張展開に伴い破断する破断部を備える。各力布5,6は、第一端部と第二端部52,62とを備える。第一端部は、破断部に固定され、第二端部52,62は、ファスナー7を介してエアバッグの近傍に位置する部材に取り付けられる。第二端部52,62とファスナー7のテープ71とは、縫製により互いに固定される縫製部8と、ファスナー7のエレメント群72が全て噛み合った状態のファスナー7のスライダー73が位置する側において、縫製されずに互いに独立した余長部521,621,711とを備える。

目的

本発明の目的の一つは、簡易な構成で力布を配置でき、かつエアバッグの膨張圧力を力布によりシートカバーの破断部に集中できる車両用シートを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

シート骨格を構成するフレームと、前記フレームを覆うシートカバーと、前記フレームに装着されるエアバッグと、前記エアバッグの少なくとも一部を囲うように設けられ、前記エアバッグの膨張圧力を受ける一組の力布とを備え、前記シートカバーは、前記エアバッグの膨張展開に伴い破断する破断部を備え、前記各力布は、第一端部と第二端部とを備え、前記両第一端部は、前記破断部に固定され、前記両第二端部は、ファスナーを介して前記エアバッグの近傍に位置する部材に取り付けられ、前記ファスナーは、一対のテープと、前記各テープの長手方向に沿って設けられるエレメント群と、前記エレメント群に沿ってスライド自在に装着されるスライダーとを備え、前記第二端部と前記テープとは、縫製により互いに固定される縫製部と、前記エレメント群が全て噛み合った状態の前記スライダーが位置する側において、縫製されずに互いに独立した余長部とを備える、車両用シート

技術分野

0001

本発明は、エアバッグ膨張圧力を受ける力布を備える車両用シートに関する。

背景技術

0002

車両の側突時にシート着座した乗員を保護するために、シートのフレームにエアバッグが装着されている。このエアバッグは、車両の側突時に膨張展開し、乗員の上半身を保護する。特許文献1には、シートバックフレームにエアバッグを取り付け、シートバッグフレームを覆うトリムカバーシートカバー)に破断部を形成し、破断部に取り付けた力布でエアバッグを包み込む構成が開示されている。この構成では、エアバッグの膨張圧力を力布によりシートカバーの破断部に集中させ、破断部からエアバッグを外方に確実に膨張展開させる。特許文献1の構成では、力布に引掛けフックを設けると共に、エアバッグに掛止めピンを設け、引掛けフックを掛止めピンに掛け止めることで、破断部から連続する力布の他端部を各々連結固定している。

先行技術

0003

特開2001−341608号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1に記載の技術では、引掛けフック等のような係合部材を力布及びエアバッグに設けており、部品点数が多く、各係合部材を組み付ける作業が煩雑である。

0005

そこで、本発明の目的の一つは、簡易な構成で力布を配置でき、かつエアバッグの膨張圧力を力布によりシートカバーの破断部に集中できる車両用シートを提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

本発明の一態様に係る車両用シートは、
シートの骨格を構成するフレームと、
前記フレームを覆うシートカバーと、
前記フレームに装着されるエアバッグと、
前記エアバッグの少なくとも一部を囲うように設けられ、前記エアバッグの膨張圧力を受ける一組の力布とを備え、
前記シートカバーは、前記エアバッグの膨張展開に伴い破断する破断部を備え、
前記各力布は、第一端部と第二端部とを備え、
前記両第一端部は、前記破断部に固定され、
前記両第二端部は、ファスナーを介して前記エアバッグの近傍に位置する部材に取り付けられ、
前記ファスナーは、
一対のテープと、
前記各テープの長手方向に沿って設けられるエレメント群と、
前記エレメント群に沿ってスライド自在に装着されるスライダーとを備え、
前記第二端部と前記テープとは、
縫製により互いに固定される縫製部と、
前記エレメント群が全て噛み合った状態の前記スライダーが位置する側において、縫製されずに互いに独立した余長部とを備える。

発明の効果

0007

上記車両用シートは、ファスナーを用いて力布を配置しており、部品点数が少なく、ファスナーのスライダーの操作によって力布を取り付けることができ、作業性に優れる。

0008

上記車両用シートでは、力布の端部(第二端部)とファスナーのテープとは、縫製により互いに固定されているものの、スライダーのエレメント群が全て噛み合った状態のスライダーが位置する側(以下、終端側と呼ぶことがある)において、互いに縫製されずに独立した余長部を備える。つまり、第二端部における終端側に位置する余長部には、縫製による縫製孔が存在しない。よって、エアバッグの膨張展開時に、エアバッグの膨張圧力が力布の終端側に付与されたとしても、縫製孔を起点に力布が破断することを抑制できる。また、第二端部における終端側がファスナーのテープと独立している。そのため、エアバッグの膨張圧力が力布の終端側に付与されたとしても、その膨張圧力が縫製部分を介してファスナーの終端側に伝達され難い。よって、膨張圧力によりファスナーのエレメント群の噛み合いを解除するようにスライダーが勝手に動くことを抑制できる。以上より、上記車両用シートは、エアバッグの膨張圧力を力布で適切に受けることができ、その膨張圧力を力布によりシートカバーの破断部に集中できる。上記車両用シートは、第二端部及びファスナーに余長部を設けるだけで上記効果を奏することができ、コストが上昇したり、重量が増加したり、生産性が低下したりすることを抑制できる。

図面の簡単な説明

0009

図1は、実施形態の車両用シートの要部を示す概略構成図である。
図2は、実施形態の車両用シートに備わる力布の端部とファスナーのテープとの関係を示す説明図である。
図3は、実施形態の車両用シートを一部分解した状態で車両後方側から見た斜視図である。

実施例

0010

本発明の実施形態の車両用シートを、図1図3を参照して説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「上」、「下」、「左」、「右」とは、乗員がシートに着座した状態において、車両の正面を「前」とし、これを基準とする方向を意味する。

0011

〔全体構成〕
実施形態の車両用シート1は、図1に示すように、フレーム2と、シートカバー3と、エアバッグ4と、一組の力布5,6とを備える。フレーム2は、車両用シート1の骨格を構成する。エアバッグ4は、フレーム2に装着される。シートカバー3は、フレーム2を覆う。シートカバー3は、エアバッグ4の膨張展開に伴い破断する破断部30を備える。各力布5,6は、破断部30に固定されると共に、エアバッグ4の少なくとも一部を囲うように設けられ、エアバッグ4の膨張圧力を受ける。上記車両用シート1は、車両の側突時に、エアバッグ4の膨張圧力を力布5,6によりシートカバー3の破断部30に集中させることで、破断部30からエアバッグ4を外方に膨張展開させる。実施形態の車両用シート1は、各力布5,6がファスナー7を用いて配置される点を特徴の一つとする。また、実施形態の車両用シート1は、各力布5,6の端部(第二端部52,62)とファスナー7のテープ71とが、縫製により互いに固定される縫製部8と、縫製されずに互いに独立した余長部(第一余長部521,621,711、図2)とを備える点を特徴の一つとする。

0012

〔フレーム〕
フレーム2は、図3に示すように、シートバックフレーム21とシートクッションフレーム22とを備える。シートバックフレーム21は、図示しないシートバックパッド及びシートバックカバー31(シートカバー3)が取り付けられて、シートバックを構成する。シートクッションフレーム22は、図示しないシートクッションパッド及び図示しないシートクッションカバーが取り付けられて、着座部を構成する。シートバックフレーム21は、シートクッションフレーム22に傾倒自在に結合される。

0013

シートバックフレーム21は、一対のサイドフレーム211と、上部フレーム212と、下部フレーム213とにより枠状に構成される。各サイドフレーム211は、左右に離間して車両上下方向に延びる。上部フレーム212は、サイドフレーム211の上端部間を連結する。下部フレーム213は、サイドフレーム211の下端部間を連結する。

0014

〔シートカバー〕
シートカバー3(シートバックカバー31)は、図3に示すように、フレーム2の車両前方側を覆う前面部311と、フレーム2の車両幅方向の左右側からそれぞれ覆う側面部312と、フレーム2の車両後方側を覆う背面部313とを備える。シートバックカバー31は、前面部311、側面部312、及び背面部313が互いに縫製等により結合されて袋状に構成される。前面部311と側面部312とは、縫製により結合されている。シートバックカバー31は、前面部311と側面部312との縫製箇所に破断部30を備える。破断部30は、通常の使用時には破断せず、エアバッグ4の膨張展開時にその膨張圧力によって破断する。図3では、車両幅方向の右側に位置する車両用シート1(運転席)を示し、前面部311と右側の側面部312との縫製箇所に破断部30を備える形態を示す。また、図3では、背面部313を捲り、シートバックカバー31の内側を車両後方側から見た状態を示す。

0015

〔エアバッグ〕
エアバッグ4は、エアバッグ4内にガス噴出するインフレータ(図示せず)と共にケース(図示せず)内に折り畳まれた状態で収納されている。図1及び図3では、エアバッグ4を模式的に直方体状に示す。エアバッグ4は、車両の側突時に、衝撃検知センサ(図示せず)から信号を受信して作動したインフレータからの噴出ガスによって膨張展開する。エアバッグ4は、公知の構成のものを利用できる。

0016

エアバッグ4は、図3に示すように、シートバックフレーム21のサイドフレーム211に装着される。エアバッグ4は、車両幅方向の外方側に位置するサイドフレーム211に装着されることが挙げられる。また、エアバッグ4は、車両用シート1に着座した乗員の胸部に対応する位置あたりに設けられることが挙げられる。このようなエアバッグ4は、膨張展開した際、乗員の上半身とドアとの間に入り込むことで、乗員の上半身を保護する。図3では、車両幅方向の右側に位置する車両用シート1(運転席)を示しており、車両幅方向の右側に位置するサイドフレーム211にエアバッグ4が装着される形態を示す。

0017

〔力布〕
力布5,6は、図1及び図2に示すように、第一端部51,61と第二端部52,62とを備える。第一端部51,61は、破断部30に固定される。第二端部52,62は、後述するファスナー7を介してエアバッグ4の近傍に位置する部材に取り付けられる。エアバッグ4の近傍に位置する部材としては、エアバッグ4自体、エアバッグ4が装着されるフレーム2(サイドフレーム211)、対向する力布5(6)の第二端部52(62)等が挙げられる。エアバッグ4自体としては、エアバッグ4を収納するケースが挙げられる。第二端部52,62がエアバッグ4自体又はサイドフレーム211に取り付けられる場合、第二端部52,62同士は、複数のファスナー7を用いて間接的に連結される。「複数のファスナー7を用いて間接的に連結される」とは、例えば、力布5の第二端部52とエアバッグ4側の部材(例えば、エアバッグ4自体)とが第一のファスナーによって連結され、力布6の第二端部62とエアバッグ4側の部材とが第二のファスナーによって連結されることが挙げられる。この形態では、第二端部52,62間に複数のファスナー7とエアバッグ4側の部材の一部が存在することになる。この形態については、後述の変形例にて詳述する。第二端部52(62)が対向する第二端部62(52)に取り付けられる場合、第二端部52,62同士は、単一のファスナー7によって直接的に連結される。以下では、第二端部52,62が単一のファスナー7によって直接的に連結される形態を説明する。

0018

力布5,6は、低伸度で高強度の材料で構成される。力布5,6は、エアバッグ4の膨張圧力を受け、その膨張圧力を破断部30に伝達する機能を有する。図2は、第一端部51,61(図1)の固定を開放して力布5,6を展開した状態を示す。また、図2は、第一端部51,61(図1)を固定して筒状に閉じられた際の力布5,6の内周側から見た図である。

0019

第一端部51,61は、図1に示すように、シートバックカバー31の前面部311の側縁及び側面部312の前縁と共に縫製されて固定される。本例では、第一端部51,61で前面部311及び側面部312の各端部を挟んだ状態で全ての端部を一緒に縫製している。第二端部52,62は、ファスナー7のテープ71が縫製により取り付けられている。第二端部52,62に取り付けられるテープ71には対向するエレメント群72が設けられており、互いのエレメント群72をスライダー73により全て噛み合わせることで、第二端部52,62同士が互いに固定される。このとき、一組の力布5,6は、エアバッグ4の外周を全周にわたって囲むことになる。本例では、サイドフレーム211にエアバッグ4が装着されていることから、一組の力布5,6は、サイドフレーム211と共にエアバッグ4を囲む。力布5,6は、エアバッグ4を囲むことで、破断部30とエアバッグ4とに架け渡される。

0020

〔ファスナー〕
ファスナー7は、一対のテープ71とエレメント群72とスライダー73とを備える。各テープ71は、力布5,6の第二端部52,62に縫製により取り付けられる。エレメント群72は、各テープ71の長手方向に沿って設けられる。スライダー73は、エレメント群72に沿ってスライド自在に装着される。ファスナー7は、スライダー73のスライドに伴うエレメント群72の噛み合わせによって開閉される。具体的には、スライダー73をテープ71の長手方向に沿ってスライドさせてエレメント群72を噛み合わせることで、ファスナー7が閉じる。また、スライダー73をテープ71の長手方向に沿って逆向きにスライドさせてエレメント群72の噛み合いを解除させることで、ファスナー7が開く。以下では、エレメント群72が全て噛み合った状態のスライダー73が位置する側(図1及び図2における紙面下側)を終端側と呼び、その反対側を始端側と呼ぶ。

0021

〔力布とファスナーとの連結部分について〕
力布5,6の第二端部52,62とファスナー7のテープ71とは、図1及び図2に示すように、縫製により互いに固定される縫製部8を備える。また、第二端部52,62とテープ71とは、図2に示すように、終端側において、縫製されずに互いに独立した第一余長部521,621,711を備える。更に、第二端部52,62とテープ71とは、図2に示すように、始端側において、縫製されずに互いに独立した第二余長部522,622,712を備える。

0022

縫製部8は、エアバッグ4が膨張展開した際の膨張圧力に耐え得る強度を有する。縫製部8は、エアバッグ4が膨張展開した際の膨張圧力によって破断しない。縫製部8は、第二端部52,62及びテープ71の長手方向に見たとき、中央領域を含んである程度の長さを有する。

0023

(第一余長部)
第一余長部521,621,711は、エアバッグ4が膨張展開した際の膨張圧力が第二端部52,62に付与された際に、その膨張圧力が縫製部8の縫製孔に集中することを緩和するために設けられる。第一余長部521,621,711は、第二端部52,62及びテープ71の長手方向に見たとき、縫製部8よりも終端側の外方に位置する。第一余長部521,621,711は、縫製部を備えない。よって、第一余長部521,621,711は、縫製によって形成される縫製孔を備えない。第二端部52,62における終端側の縁部は、縫製部8における終端側に位置する縫製孔に対して離れて位置する。

0024

第一余長部521,621,711の長さは、エアバッグ4が膨張展開した際の膨張圧力が第二端部52,62に付与された際に、その膨張圧力が縫製部8の縫製孔に集中することを緩和できる程度に適宜選択できる。本例では、一方の第二端部52における第一余長部521の長さと、他方の第二端部62における第一余長部621の長さとは、同じである。また、本例では、第二端部52,62における第一余長部521,621の長さは、テープ71における第一余長部711の長さよりも長い。一方の第二端部52における第一余長部521の長さと、他方の第二端部62における第一余長部621の長さとは、異なっていてもよい。異なる長さの場合、どちらが長くてもよい。また、第二端部52,62における第一余長部521,621の長さは、テープ71における第一余長部711の長さよりも短くてもよく、同じでもよい。

0025

(第二余長部)
第二余長部522,622,712は、ファスナー7を閉めるにあたり、始端側においてスライダー73をエレメント群72に係合する作業を容易にするために設けられる。力布5,6は伸縮性が低いため、テープ71に力布5,6が取り付けられていると、力布5,6が伸びずにスライダー73をエレメント群72に係合し難いからである。第二余長部522,622,712は、第二端部52,62及びテープ71の長手方向に見たとき、縫製部8よりも始端側の外方に位置する。第二余長部522,622,712は、縫製部を備えない。

0026

第二余長部522,622,712の長さは、始端側においてスライダー73をエレメント群72に係合し易くできる程度に適宜選択できる。本例では、一方の第二端部52における第二余長部522の長さと、他方の第二端部62における第二余長部622の長さとは、同じである。また、本例では、テープ71における第二余長部712の長さは、第二端部52,62における第二余長部522,622の長さよりも長い。一方の第二端部52における第二余長部522の長さと、他方の第二端部62における第二余長部622の長さとは、異なっていてもよい。異なる長さの場合、どちらが長くてもよい。また、テープ71における第二余長部712の長さは、第二端部52,62における第二余長部522,622の長さよりも短くてもよく、同じでもよい。

0027

作用効果
実施形態の車両用シート1は、ファスナー7を用いて力布5,6を配置しており、ファスナー7のスライダー73の操作によって力布5,6を取り付けることができ、作業性に優れる。

0028

上記車両用シート1は、力布5,6の第二端部52,62とファスナー7のテープ71とが、縫製部8により互いに固定されているものの、第二端部52,62における終端側に第一余長部521,621,711を備える。そのため、エアバッグ4が膨張展開した際の膨張圧力が第二端部52,62に付与されたとしても、縫製部8の縫製孔に集中することを抑制できる。第二端部52,62における終端側の縁部が、縫製部8における終端側に位置する縫製孔よりも更に終端側に位置するからである。よって、縫製孔を起点に縫製部8にて力布5,6が破断することを抑制できる。また、第二端部52,62の終端側がファスナー7のテープ71と独立している。そのため、エアバッグ4の膨張圧力が第二端部52,62に付与されたとしても、その膨張圧力が縫製部8を介してファスナー7の終端側に伝達され難く、ファスナー7が予期せずに開くことを抑制できる。特に、第二端部52,62における第一余長部521,621の長さが、テープ71における第一余長部711の長さよりも長い。よって、第二端部52,62に付与されたエアバッグ4の膨張圧力が縫製部8やファスナー7の終端側により伝達され難い。つまり、第一余長部521,621,711の長さを調整することで、力布5,6の破断をより抑制し易く、かつスライダー73の予期せぬ開きをより抑制し易い。以上より、上記車両用シート1は、エアバッグ4の膨張圧力を力布5,6で適切に受けることができ、その膨張圧力を力布5,6によりシートバックカバー31の破断部30に集中できる。上記車両用シート1は、第二端部52,62及びファスナー7に第一余長部521,621,711を設けるだけで上記効果を奏することができ、コストが上昇したり、重量が増加したり、生産性が低下したりすることを抑制できる。

0029

上記車両用シート1は、更に、第二端部52,62における始端側に第二余長部522,622,712を備える。そのため、ファスナー7を閉めるにあたり、始端側においてスライダー73をエレメント群72に係合する作業を行い易い。力布5,6は伸縮性が低いため、テープ71の始端にまで力布5,6が取り付けられていると、力布5,6が伸びずにスライダー73をエレメント群72に係合し難いからである。特に、テープ71における第二余長部712の長さが、第二端部52,62における第二余長部522,622の長さよりも長い。よって、ファスナー7を閉めるにあたり、テープ71の第二余長部712を力布5,6とは独立して取り扱うことができ、スライダー73をエレメント群72に係合する作業をより行い易い。

0030

本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。例えば、上述した実施形態において、以下の変更が可能である。

0031

(1)図2に示す第二余長部522,622,712を設けなくてもよい。つまり、第二端部52,62とテープ71とは、始端側の端部まで縫製により互いに固定されていてもよい。このとき、第二端部52,62における始端側の縁部と、テープ71における始端側の縁部とが、揃っていることが挙げられる。

0032

(2)第二端部は、対向する第二端部以外の部材に取り付けられてもよい。例えば、第二端部は、エアバッグ自体(エアバッグ4を収納するケース等)や、サイドフレーム211、或いはエアバッグ自体やサイドフレームに固定された布片等に取り付けられる。この場合、第二端部同士は、二つのファスナー(第一のファスナーと第二のファスナー)を介して間接的に連結される。具体的には、第一のファスナーの一方のテープ及びエレメント群を一方の力布の第二端部に取り付け、第一のファスナーの他方のテープ及びエレメント群をエアバッグ側の部材(例えば、エアバッグ自体)に取り付ける。そして、第二のファスナーの一方のテープ及びエレメント群を他方の力布の第二端部に取り付け、第二のファスナーの他方のテープ及びエレメント群をエアバッグ側の部材に取り付ける。各ファスナーのスライダーは、一方又は他方のエレメント群に装着しておけばよい。この形態によれば、第一のファスナーにより一方の力布をエアバッグ側の部材に取り付けることができ、第二のファスナーにより他方の力布をエアバッグ側の部材に取り付けることができる。この形態では、力布の第二端部間にエアバッグ側の部材の一部が存在することになる。よって、二つのファスナーを介して力布の第二端部同士を間接的に連結する場合、二つのファスナーを近接して配置することが好ましい。そうすることで、一組の力布によって、エアバッグの外周を略全体にわたって囲むことができる。

0033

(3)運転席における助手席側のシートバックフレームにエアバッグを設けたり、助手席又は後部座席の左右の少なくとも一方のシートバックフレームにエアバッグを設けたりしてもよい。このとき、シートカバーにおけるエアバッグに対向する縫製箇所に破断部を備える。力布の配置は、上述した実施形態で説明したようにファスナーを用いる。

0034

(4)シートクッションフレームの左右のサイドフレームの少なくとも一方にエアバッグを設けてもよい。このとき、シートクッションカバーの上面の側縁と側面の上縁との縫製箇所に破断部を備える。力布の配置は、上述した実施形態で説明したようにファスナーを用いる。

0035

1車両用シート
2フレーム
21シートバックフレーム
211サイドフレーム、212 上部フレーム、213 下部フレーム
22シートクッションフレーム
3シートカバー、30破断部
31シートバックカバー
311 前面部、312 側面部、313 背面部
4エアバッグ
5,6力布
51,61 第一端部
52,62 第二端部
521,621 第一余長部、522,622 第二余長部
7ファスナー
71テープ、711 第一余長部、712 第二余長部
72エレメント群、73スライダー
8 縫製部

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