図面 (/)

技術 眼底撮影装置

出願人 株式会社ニデック
発明者 芳野雅幸
出願日 2019年3月29日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2019-067253
公開日 2020年10月8日 (4ヶ月経過) 公開番号 2020-162928
状態 未査定
技術分野
  • -
主要キーワード スリット状領域 瞳孔情報 投受光制御 回転スキャン 投光光路 ミラー開口 偏向デバイス 受光光路
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年10月8日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

明るく良好な眼底画像撮影しやすい眼底撮影装置を提供すること。

解決手段

眼底撮影装置の撮影光学系は、局所的な撮影領域を、スリット状に形成し、且つ、撮影領域を眼底Erに対して走査するオプティカルチョッパーを備える。オプティカルチョッパーは、撮影領域の幅を、第1の幅と、第1の幅よりも広い第2の幅と、のうちいずれかに切換可能である。制御部は、第1の幅の撮影領域の走査に基づく第1眼底画像を撮影画像として取得する第1撮影モードと、第2の幅の撮影領域の走査に基づく第2眼底画像を撮影画像として取得する第2撮影モードと、の少なくとも2つの間で、撮影モードを切換える。

概要

背景

検眼眼底正面画像撮影する眼底撮影装置が、眼科分野において広く利用されている。眼底撮影装置としては、眼底カメラ走査型レーザー検眼鏡の他、次のような装置が挙げられる。例えば、特許文献1には、眼底上でスリット状の照明光走査し、眼底において照明されたスリット状の領域の像を、走査に従って2次元的な撮像面に逐次投影させることで、眼底の正面画像を得る装置が開示されている。

概要

明るく良好な眼底画像を撮影しやすい眼底撮影装置を提供すること。眼底撮影装置の撮影光学系は、局所的な撮影領域を、スリット状に形成し、且つ、撮影領域を眼底Erに対して走査するオプティカルチョッパーを備える。オプティカルチョッパーは、撮影領域の幅を、第1の幅と、第1の幅よりも広い第2の幅と、のうちいずれかに切換可能である。制御部は、第1の幅の撮影領域の走査に基づく第1眼底画像を撮影画像として取得する第1撮影モードと、第2の幅の撮影領域の走査に基づく第2眼底画像を撮影画像として取得する第2撮影モードと、の少なくとも2つの間で、撮影モードを切換える。

目的

本開示は、従来技術の問題点の少なくとも1つに鑑みてなされたものであり、明るく良好な眼底画像を撮影しやすい眼底撮影装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

該当するデータがありません

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

検眼眼底照明光照射する照射光学系と、前記照明光の眼底からの戻り光受光する撮像素子を含む受光光学系と、を備える撮影光学系を備え、前記撮像素子からの受光信号に基づいて眼底の正面画像である眼底画像を取得する眼底撮影装置であって、前記撮影光学系は、局所的な撮影領域を、スリット状に形成するための光学素子と、前記撮影領域を前記眼底に対して走査する走査部と、を備え、前記光学素子は、前記撮影領域の幅を、第1の幅と、前記第1の幅よりも広い第2の幅と、のうちいずれかに切換可能であり、前記制御手段は、前記第1の幅の前記撮影領域の走査に基づく第1眼底画像を撮影画像として取得する第1撮影モードと、前記第2の幅の前記撮影領域の走査に基づく第2眼底画像を撮影画像として取得する第2撮影モードと、の少なくとも2つの間で、撮影モードを切換える、眼底撮影装置。

請求項2

前記制御手段は、撮影モードに応じて少なくとも前記照明光の波長を変更することで、前記第1撮影モードにおいて、前記第1眼底画像として眼底のカラー画像を取得し、前記第2撮影モードにおいて、前記第2眼底画像として眼底の蛍光画像を取得する、請求項1記載の眼底撮影装置。

請求項3

被検眼の瞳孔の大きさに関する情報を検出する検出手段を、更に備え、前記制御手段は、前記第1撮影モードと前記第2撮影モードとの中からいずれかを、前記瞳孔の大きさに関する情報に基づいて選択する請求項1記載の眼底撮影装置。

請求項4

前記光学素子は、1つの円周上に複数のスリット開口が並んで配置される回転体であり、前記走査部は、前記回転体を含み、前記回転体を回転駆動させることによって、複数の前記スリット開口を連続的に前記照明光または前記戻り光の光路に対して横断させるオプティカルチョッパーであり、前記回転体は、前記第1の幅と対応する第1スリット開口が1つ又は2つ以上連続して配置される第1エリアと、前記第2の幅と対応する第2スリット開口が1つ又は連続して2つ以上配置される第2エリアと、を備え、前記制御手段は、前記第1撮影モードでは、前記第1エリアが前記光路を通過する第1期間で露光された前記撮像素子からの信号に基づいて前記第1眼底画像を取得し、前記第2撮影モードでは、前記第2エリアが前記光路を通過する第2期間で露光された前記撮像素子からの信号に基づいて前記第2眼底画像を取得する、請求項1から3のいずれかに記載の眼底撮影装置。

請求項5

前記制御手段は、更に、前記オプティカルチョッパーを制御して、前記回転体を連続的に回転させつつ、前記撮像素子からの信号に基づいて、前記眼底画像を観察画像として一定のフレームレートで逐次取得する請求項4記載の眼底撮影装置。

請求項6

前記制御手段は、前記観察画像として、前記第1期間で露光された前記撮像素子からの信号に基づく第1観察画像と、前記第2期間で露光された前記撮像素子からの信号に基づく第2観察画像と、を前記第1期間と第2期間とが切替わる毎に、交互に取得すると共に、前記観察画像を取得する際には、前記第1期間に比べて、前記第2期間においては、前記照明光の光量および前記撮像素子からの信号のゲインのうちいずれかを低減させる、請求項5記載の眼底撮影装置。

請求項7

前記制御手段は、前記観察画像の各フレームを、前記第1期間の少なくとも一部と前記第2期間の少なくとも一部との両方で露光された前記撮像素子からの信号に基づいて取得する請求項5記載の眼底撮影装置。

請求項8

前記撮影光学系は、被検眼における視度誤差補正するための視度補正部を有し、前記制御手段は、前記視度補正部における視度補正量に応じて、前記第1撮影モードと前記第2撮影モードと、のうちいずれかを選択的に設定する、請求項1から7のいずれかに記載の眼底撮影装置。

技術分野

0001

本開示は、眼底正面画像を得るための眼底撮影装置に関する。

背景技術

0002

検眼の眼底の正面画像を撮影する眼底撮影装置が、眼科分野において広く利用されている。眼底撮影装置としては、眼底カメラ走査型レーザー検眼鏡の他、次のような装置が挙げられる。例えば、特許文献1には、眼底上でスリット状の照明光走査し、眼底において照明されたスリット状の領域の像を、走査に従って2次元的な撮像面に逐次投影させることで、眼底の正面画像を得る装置が開示されている。

先行技術

0003

特公昭61−48940号公報

発明が解決しようとする課題

0004

眼底反射光に基づいて正面画像を撮影する場合は、前述のスリット状の領域を細くするほど、正面画像上にアーチファクトが生じ難くなる。一方、スリット状の領域を細くするほど投受光の効率が低下し、明るい正面画像が得られ難くなる。

0005

本開示は、従来技術の問題点の少なくとも1つに鑑みてなされたものであり、明るく良好な眼底画像を撮影しやすい眼底撮影装置を提供すること、を技術課題とする。

課題を解決するための手段

0006

本開示の第1態様に係る眼底撮影装置は、被検眼の眼底に照明光を照射する照射光学系と、前記照明光の眼底からの戻り光を受光する撮像素子を含む受光光学系と、を備える撮影光学系を備え、前記撮像素子からの受光信号に基づいて眼底の正面画像である眼底画像を取得する眼底撮影装置であって、前記撮影光学系は、局所的な撮影領域を、スリット状に形成するための光学素子と、前記撮影領域を前記眼底に対して走査する走査部と、を備え、前記光学素子は、前記撮影領域の幅を、第1の幅と、前記第1の幅よりも広い第2の幅と、のうちいずれかに切換可能であり、前記制御手段は、前記第1の幅の前記撮影領域の走査に基づく第1眼底画像を撮影画像として取得する第1撮影モードと、前記第2の幅の前記撮影領域の走査に基づく第2眼底画像を撮影画像として取得する第2撮影モードと、の少なくとも2つの間で、撮影モードを切換える。

発明の効果

0007

本開示によれば、明るく良好な眼底画像を撮影しやすい。

図面の簡単な説明

0008

1つの実施例に係る装置の外観構成を示した図である。
実施例の撮影ユニットに収容される光学系を示した図である。
実施例に係る装置の制御系を示したブロック図である。
図2の光学系において、走査部として適用可能なオプティカルチョッパーを示した図である。
オプティカルチョッパーにおけるエリア区分けを示した図である。
エリア毎の投受光制御を説明するためのタイミングチャートである。
装置の動作を示すフローチャートである。
変形例において、観察画像を取得するときのエリア区分けを示した図である。
通常撮影モードと、小瞳孔撮影モードと、の切換動作を説明するための図である。

実施例

0009

概要
以下、図面を参照しつつ、本開示に係る眼底撮影装置の実施形態を説明する。眼底撮影装置は、眼底画像を撮影する。なお、本開示では、眼底の正面画像を「眼底画像」と称する。

0010

眼底撮影装置(図1参照)は、撮影光学系(例えば、図2参照)、および、制御部(例えば、図3参照)を少なくとも有する。

0011

<制御部>
制御部は、眼底撮影装置における各部の制御処理と、演算処理とを行う処理装置プロセッサ)である。例えば、制御部は、CPU(Central Processing Unit)およびメモリ等で実現される。本実施形態において、制御部は画像処理部を兼ねていてもよい。画像処理部は、眼底画像の生成、および、眼底画像に対する各種画像処理のうち少なくとも何れかを実行する。

0012

<撮影光学系>
撮影光学系は、照射光学系と、受光光学系と、を含む。照射光学系は、被検眼の眼底に照明光を照射する。受光光学系は、少なくとも撮像素子を有する。また、受光光学系は、照明光の眼底からの戻り光を、撮像素子によって受光する。眼底撮影装置は、撮像素子からの受光信号に基づいて眼底の正面画像である眼底画像を取得する。

0013

照射光学系と受光光学系とは、少なくとも対物光学系(例えば、対物レンズ)を共用する。その他、照射光学系と受光光学系とは、光路結合部を共用していてもよい。光路結合部は、照明光の投光光路と眼底反射光の受光光路とを、結合および分離する。この場合、光路結合部によって形成される投光光路と受光光路との共通光路上に、対物光学系は配置される。

0014

撮像素子は、照明領域からの戻り光を受光する。本実施形態では、照明光に対する眼底反射光、および、眼底からの蛍光、を、まとめて「戻り光」と称する。本実施形態において、撮像素子は、眼底共役位置に配置された2次元受光素子であってもよい。

0015

撮像素子は、例えば、CMOS、および、2次元CCDであってもよい。撮像素子は、照明領域からの戻り光を受光する。撮像素子からの信号は、画像処理部へ入力される。画像処理部では、撮像素子からの信号に基づいて被検眼の眼底画像が取得(生成)される。

0016

なお、以下の説明において、眼底撮影装置によって取得される眼底画像は、撮影画像と、観察画像とに大別される。撮影画像は、レリーズ信号に基づいて撮影(キャプチャー)される眼底画像である。撮影画像の典型例は、静止画である。観察画像は、装置の撮影条件を調整する際に眼底を観察するために利用される動画である。例えば、フォーカスおよびアライメント等の条件を調整する際に利用される。また、観察画像は、赤外光によって取得される。

0017

本実施形態において、撮影光学系は、走査型の光学系である。撮影光学系は、光学素子と、走査部と、を含む。

0018

光学素子は、眼底上の撮影領域を、スリット状に形成するために利用される。また、走査部は、スリット状の撮影領域を眼底に対して走査する。撮影領域は、例えば、眼底上で直線的にスキャンされてもよいし、眼底上で回転スキャンされてもよい。回転スキャンの場合、回転中心は、撮影光学系の光軸であってもよい。

0019

追加的に、撮影光学系は、光源、および、バリアフィルタ、のうち少なくとも1つを有していてもよい。光源は、照明光を出射する。照明光は、例えば、可視光であってもよいし、赤外光であってもよい。また、波長毎に複数の光源を有していてもよい。

0020

<光学素子>
光学素子は、照明光および戻り光のうち少なくとも何れかの光路上に配置され、これによって、眼底上にスリット状の撮影領域を形成する。光学素子は、例えば、眼底と共役な位置に配置されるスリット開口を有していてもよい。なお、光学素子は、照明光の光路(つまり、照射光学系の光路)と戻り光の光路(つまり、受光光学系の光路)とのそれぞれに配置されることが好ましい。照明光の光路と戻り光の光路とのそれぞれに光学素子が配置されることで、アーチファクトの原因となる迷光が撮像され難くなる。

0021

なお、本開示において「共役」とは、必ずしも完全な共役関係に限定されるものではなく、「略共役」を含むものとする。即ち、各部の技術意義との関係で許容される範囲で、完全な共役位置からズレて配置される場合についても、本開示における「共役」に含まれる。

0022

本実施形態において、光学素子によって、撮影領域の幅が、第1の幅と、第1の幅よりも広い第2の幅と、のうちいずれかに切換され得る。この場合、光学素子は、第1の幅と対応する第1スリット開口と、第2の幅と対応する第2スリット開口との少なくとも2種類のスリット開口を有していてもよい。

0023

但し、必ずしもこれに限られるものでは無い。例えば、光学素子は、幅が可変なスリット開口を有していてもよい。

0024

また、撮影領域は、更に、3つ以上の複数の幅に切換可能であってもよい。例えば、撮影領域の幅は、第1の幅および第2の幅のいずれとも異なる第3の幅へ切り換え可能であってもよい。

0025

なお、本開示において、「幅」は、「縦長なものの、短い方の端から端までの長さ」を意味する。つまり、短手方向の端から端までの長さである。

0026

なお、戻り光の光路上に配置される光学素子は、撮像素子によって兼用されてもよい。この場合、撮像素子は、形状自体がスリット状に形成されたラインセンサであってもよい。また、2次元的な撮像面上でライン露光が行われる(換言すれば、ローリングシャッター機能を持つ)CMOSが用いられてもよい。

0027

<走査部>
走査部は、スリット状の撮影領域を、眼底に対して走査する。

0028

<第1のスキャンの方式:スリット形成部を駆動する方式>
光学素子は、走査部の一部であってもよい。この場合、光学素子は、スリット状の撮影領域を眼底上で走査するために、駆動されてもよい。

0029

走査部の一具体例として、オプティカルチョッパー(例えば、図4参照)が挙げられる。オプティカルチョッパーにおいて、光学素子は、1つの円周上に複数のスリット開口が並んで配置される回転体である。オプティカルチョッパーにおいて、回転体は回転駆動される。これによって、複数のスリット開口が連続的に照明光または戻り光の光路に対して横断される。回転体の形状は、例えば、ディスク状であってもよいし、円筒状であってもよい。円筒状の回転体においては、円筒側面に複数のスリットが形成される。なお、回転体は、一定速度で駆動されてもよい。

0030

また、1つの回転体によって、照明光の光路上に配置される光学素子と、戻り光の光路上に配置される光学素子とが兼用されてもよい。この場合、照明光の光路上と、戻り光の光路上とのそれぞれにおいて、光学素子を良好に同期して駆動できる。

0031

回転体は、第1の幅と対応する第1スリット開口が1つ又は2つ以上連続して配置される第1エリアと、第2の幅と対応する第2スリット開口が1つ又は2つ以上連続して配置される第2エリアと、を備えていてもよい(例えば、図5参照)。この場合、制御部は、第1エリアが光路を通過する第1期間と、第2エリアが光路を通過する第2期間と、の間で、眼底上における撮影領域の幅が切替わる。

0032

走査部がオプティカルチョッパーである場合、回転体の回転位置を検出するセンサを備えてもよい。

0033

また、照明光の光路上に配置される光学素子と、戻り光の光路上に配置される光学素子とは、別体であってもよい。撮像素子としてCMOSが用いられる場合、戻り光の光路上に配置される光学素子は、CMOSによって兼用されてもよい。つまり、上記のローリングシャッター機能によるライン露光が、照明光側の光学素子の変位と同期して制御されてもよい。これにより、光学系の部品点数を抑制できる。

0034

<第2のスキャンの方式:偏向デバイスを駆動する方式>
走査部は、光学素子とは別体であってもよい。例えば、走査部は、光の進行方向を偏向するデバイス(以下、「偏向デバイス」という)であってもよい。偏向デバイスは、照明光および戻り光を、制御信号に応じた方向へ偏向する。偏向デバイスは、例えば、ガルバノミラーMEMS、および、AOD(Acousto−Optic Deflector)等の各種デバイスのうち、いずれかであってもよい。偏向デバイスは、被検眼の前眼部と共役な位置に配置されることが好ましい。

0035

なお、この方式においては、眼底からの戻り光が偏向デバイスによってデスキャンされることで、戻り光の光路上に配置される光学素子を、スキャンに伴って移動させる必要が無くなる。よって、例えば、眼底共役位置において固定配置されたスリット開口を、光学素子は有していてもよい。

0036

このように、本実施形態におけるスキャンの方式としては、「スリット形成部を駆動する方式」と、「偏向デバイスを駆動する方式」と、の2つの方式に少なくとも大別される。

0037

<撮影モードの切換>
制御部は、装置の撮影モードを、第1撮影モードと、第2撮影モードと、の間で切換える。ここで、第1撮影モードにおいて、制御部は、第1の幅で撮影領域を走査することによって、第1眼底画像を撮影する。第2撮影モードにおいて、制御部は、第2の幅で撮影領域を走査することによって、第2眼底画像を撮影する。これにより、投受光される光量を変えて眼底画像を撮影できる。第1撮影モードでは、第2撮影モードと比べて、撮影領域がより幅狭となることで、対物レンズ等の反射によるアーチファクトが生じ難くなる。一方、第2撮影モードでは、第1撮影モードと比べて、撮影領域がより幅広となることで、光量に関して投受光の効率が良くなる。

0038

走査部が、上記のような第1エリアと第2エリアとに区分けされた回転体と備えるオプティカルチョッパーである場合、各モードの撮影は、以下のように行われる。

0039

この場合、制御部は、第1撮影モードでは、第1エリアが光路を通過する第1期間で露光された撮像素子からの信号に基づいて、第1眼底画像を撮影する。また、第2撮影モードでは、第2エリアが光路を通過する第2期間で露光された撮像素子からの信号に基づいて、第2眼底画像を取得する。

0040

<オプティカルチョッパーを用いる場合の観察画像の取得動作
この場合において、制御部は、オプティカルチョッパーを制御して、回転体を連続的に回転させつつ、撮像素子からの信号に基づいて、一定のフレームレートで観察画像を取得してもよい。

0041

この場合において、制御部は、第1観察画像と第2観察画像とを、第1期間と第2期間とが切替わる毎に、交互に取得してもよい。ここで、第1観察画像は、第1期間で露光された撮像素子からの信号に基づいて生成される。また、第2観察画像は、第2期間で露光された撮像素子からの信号に基づいて生成される。このとき、制御部は、第1期間に比べて、第2期間においては、照明光の光量および撮像素子からの受光信号のゲインのうちいずれかを低減させてもよい(図6参照)。これにより、第1観察画像と第2観察画像との間で、明るさが均一化される。よって、第1観察画像と第2観察画像が動画として表示される際に、画面のちらつきが抑制される。

0042

これに代えて、制御部は、観察画像の各フレームを、第1期間の少なくとも一部と第2期間の少なくとも一部と、の両方で露光された撮像素子からの信号に基づいて取得してもよい(例えば、図8参照)。これにより、各フレームを生成する際に、撮像素子を露光した光量が均一化されやすい。結果、明るさの均一な観察画像が得られやすくなる。

0043

また、制御部は、第1期間と第2期間とのうち、一方のみで撮像素子を露光させることにより、観察画像を取得してもよい。上記手法と比べてフレームレートは遅くなるものの、明るさの均一な観察画像を表示するうえで有用である。

0044

<モード切換の第1態様>
例えば、第1撮影モードは、第1眼底画像として眼底のカラー画像を撮影するために設定されてもよい。また、第2撮影モードは、第2眼底画像として眼底の蛍光画像を撮影するために設定されてもよい。この場合、制御部は、眼底画像の撮影に用いる撮影領域の幅を撮影モードに応じて変更すると共に、少なくとも照明光の波長を撮影モードに応じて変更する。例えば、制御部は、撮影モードに応じて光源を制御することによって、第1撮影モードでは、白色光等の可視光を光源から照射させ、第2撮影モードでは、蛍光物質に応じた励起光を照射させてもよい。また、第2撮影モードにおいて、制御部は、更に、戻り光の光路上に、バリアフィルタを挿入してもよい。バリアフィルタは、眼底反射光を遮光し、眼底からの蛍光を撮像素子側へ通過させる分光特性を有する。対物レンズ等の反射についても、バリアフィルタによって遮光されるので、眼底の蛍光画像において、アーチファクトは生じ難い。

0045

このように、眼底のカラー画像を撮影する際には、眼底上における撮影領域の幅が相対的に狭くなることで、対物レンズ等の反射によるアーチファクトを抑制できる。また、眼底の蛍光画像を撮影する際には、眼底上における撮影領域の幅が相対的に広くなることで、励起光および蛍光の投受光を効率良く行い、輝度の高い蛍光画像が得られやすくなる。

0046

<モード切換の第2態様>
ところで、フレアーを低減するために、撮影光学系において、射出瞳入射瞳とは分離される。本実施形態において、射出瞳と入射瞳との間隔は変更可能であってもよい。射出瞳と入射瞳との間隔を近づけた場合、より瞳孔の小さな被検眼でも撮影できる。その反面、射出瞳と入射瞳との間隔を近づけることで、対物レンズでの反射等によるアーチファクトが生じやすくなる。

0047

そこで、例えば、制御部は、被検眼の瞳孔径に応じて、第1撮影モードと、第2撮影モードと、のうちいずれかを選択的に設定してもよい。第1撮影モードは、より瞳孔径の小さな被検眼を撮影するときに設定されてもよい。また、第2撮影モードは、より瞳孔径の大きな被検眼を撮影するときに設定されてもよい。

0048

また、制御部は、第1撮影モードでは第2撮影モードと比べて、上記のように撮影領域の幅を狭くするだけで無く、撮影光学系を制御して(より詳細には、照射光学系を制御して)、射出瞳と入射瞳との間隔を近づけてもよい。これによれば、アーチファクトの発生を抑制しつつ、瞳孔の小さな被検眼であっても良好に撮影できる。

0049

なお、この場合、眼底撮影装置は、被検眼の瞳孔の大きさに関する情報である瞳孔情報取得部を有していてもよい。瞳孔の大きさに関する情報は、瞳孔径、または、瞳孔径と相関のある情報であってもよい。瞳孔情報取得部は、例えば、被検眼の前眼部を撮影する前眼部観察光学系を含んでいてもよい。例えば、制御部は、前眼部観察光学系を介して得られた前眼部の画像から検出される瞳孔の大きさを、閾値と比較し、比較結果に応じて、撮影モードを選択してもよい。また、瞳孔情報取得部は、他の眼科装置によって測定された被検眼の瞳孔の大きさに関する情報を取得するものであってもよい。また、瞳孔の大きさに関する情報は、操作部を介して検者に入力されてもよい。

0050

<モード切換の第3態様>
撮影光学系は、被検眼における視度誤差補正するための視度補正部を有していてもよい。視度補正部は、例えば、照射光学系と受光光学系との共通光路上に配置されていてもよいし、照射光学系と受光光学系との独立光路のそれぞれに配置されていてもよい。

0051

対物レンズでの反射等によるアーチファクトの発生状況は、視度補正の状態に応じて変化する。対物レンズの最も近くに形成される眼底共役面は、視度補正量に応じて変位する。例えば、眼底共役面が対物レンズのレンズ面へ近づくほど、アーチファクトが生じやすくなる。一方、ある視度補正量の範囲においては、アーチファクトが問題とならない場合がありうる。但し、この範囲は光学系毎に異なるものと考えられる。

0052

そこで、制御部は、視度補正部における視度補正量に応じて、第1撮影モードと、第2撮影モードと、のうちいずれかを選択的に設定してもよい。制御部は、アーチファクトが生じやすい第1の視度補正量の第1範囲においては第1撮影モードを選択し、第1範囲に比べてアーチファクトが生じ難い第2範囲においては、第2撮影モードを選択してもよい。

0053

「実施例」
次に、図1図7を参照して、実施例を説明する。

0054

実施例に係る眼底撮影装置1(以下、単に、「撮影装置1」と省略する)は、被検眼の眼底上で照明光をスリット状に形成し、眼底上でスリット状に形成された領域を走査し、照明光の眼底反射光を受光することで、眼底の正面画像を撮影する。

0055

<装置の外観
図1を参照して、撮影装置1の外観構成を説明する。撮影装置1は、撮影ユニット3を有する。撮影ユニット3は、図2で示す光学系を主に備える。撮影装置1は、基台7、駆動部8、顔支持ユニット9、および、顔撮影カメラ110を有し、これらを用いて、被検眼Eと撮影ユニット3との位置関係を調整する。

0056

駆動部8は、基台7に対して左右方向(X方向)及び前後方向(Z方向であり、換言すれば、作動距離方向)に移動できる。また、駆動部8は、更に、撮影ユニット3を、駆動部8上で被検眼Eに対して3次元方向に移動させる。駆動部8には、予め定められた各可動方向に駆動部8または撮影ユニット3を移動させるためのアクチュエータを有しており、制御部80からの制御信号に基づいて駆動される。顔支持ユニット9は、被検者の顔を支持する。顔支持ユニット9は基台7に固定されている。

0057

顔撮影カメラ110は、撮影ユニット3に対する位置関係が一定となるように、筐体6に固定されている。顔撮影カメラ110は、被検者の顔を撮影する。制御部100は、撮影された顔画像から被検眼Eの位置を特定し、駆動部8を駆動制御することで、特定した被検眼Eの位置に対して撮影ユニット3を位置合わせする。なお、制御系の詳細構成については、図3を参照して後述する。

0058

また、撮影装置1は、モニタ120を更に有している。モニタ120には、眼底観察像眼底撮影像、前眼部観察像等が表示される。

0059

<実施例の光学系>
図2を参照して、撮影装置1の光学系を説明する。撮影装置1は、撮影光学系(眼底撮影光学系)10と、前眼部観察光学系40と、を有している。これらの光学系は、撮影ユニット3に設けられている。

0060

図2において、被検眼の瞳と共役な位置には撮影光軸上に『△』を、眼底共役位置には撮影光軸上に『×』を付して、それぞれ示す。

0061

撮影光学系10は、照射光学系10aと、受光光学系10bと、を有する。実施例において、照射光学系10aは、光源ユニット11、レンズ13、スリット状部材15a、レンズ17a,17、ミラー18、穴開きミラー20、および、対物レンズ22を有する。受光光学系10bは、対物レンズ22、穴開きミラー20、レンズ25a,25b、スリット状部材15b、および、撮像素子28を有する。なお、穴開きミラー20は、照射光学系10aと受光光学系10bとの光路を結合する光路結合部である。穴開きミラー20は、光源からの照明光を、被検眼E側へ反射し、被検眼Eからの眼底反射光のうち、開口を通過した一部を、撮像素子側へ通過させる。穴開きミラー20以外の種々のビームスプリッターを用いることができる。例えば、穴開きミラー20に代えて、穴開きミラー20と透光部と反射部が逆転したミラーが光路結合部として用いられてもよい。但し、この場合、ミラーの反射側に受光光学系10bの独立光路が置かれ、ミラーの透過側に照射光学系10aの独立光路が置かれる。また、穴開きミラー、および、その代替手段としてのミラーは、それぞれ、ハーフミラーと遮光部との組み合わせに、更に置き換えることができる。

0062

本実施例において、光源ユニット11は、波長帯が異なる複数種類の光源を有している。例えば、光源ユニット11は、可視光源11a,11bと、赤外光源11c,11dとを有する。波長域が同じである2つの光源は、瞳共役面上において、撮影光軸Lから離れて配置される。2つの光源は、図2における走査方向であるX方向に沿って並べられており、撮影光軸Lに関して軸対称に配置される。図2に示すように、2つの光源の外周形状は、走査方向に比べて、走査方向と交差する方向が長い矩形形状であってもよい。

0063

なお、図2において、可視光源として、符号11a,11bで示した2つが示されているが、波長毎に複数の可視光源が、各光源11a,11bに含まれている。例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色に対応する光源が、可視光源11a,11bにそれぞれ含まれていてもよい。これにより、本実施例では、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色のうちいずれかが、任意の組み合わせで照射され得る。例えば、カラー眼底画像を撮影する場合は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色が照射されてもよい。また、蛍光撮影一種である自発蛍光撮影を行う場合は、G(緑)またはB(青)の波長の光が照射されてもよい。

0064

光源からの光は、レンズ13を通過して、スリット状部材15に照射される。本実施例において、スリット状部材15aは、Y方向に沿って細長く形成された透光部(開口)を持つ。これにより、眼底共役面において、照明光がスリット状に形成される(眼底上でスリット状に照明された領域を、符号Bとして図示する)。

0065

図2において、スリット状部材15aは、透光部が撮影光軸LをX方向に横切るようにして、駆動部15cによって変位される。これにより、本実施例における照明光の走査が実現される。なお、本実施例では、受光系側でも、スリット状部材15bによる走査が行われる。本実施例では、投光側と受光側のスリット状部材は、1つの駆動部(ドライバ)によって、連動して駆動される。

0066

照射光学系10aでは、各光源の像が、レンズ13から対物レンズ22までの光学系によってリレーされて、瞳共役面上で結像される。つまり、瞳共役面上において、走査方向に関して分離した位置に、2つの光源の像が形成される。このようにして、本実施例では、瞳共役面上における2つの投光領域P1,P2(本実施例における射出瞳)は、2つの光源の像として形成される。

0067

また、スリット状部材15aを通過したスリット状の光は、レンズ17aから対物レンズ22までの光学系によってリレーされて、眼底Er上に結像する。これにより、眼底Er上で照明光がスリット状に形成される。照明光は、眼底Er上で反射され、瞳孔Epから取り出される。

0068

ここで、穴開きミラー20の開口は、被検眼の瞳と共役なので、眼底画像の撮影に利用される眼底反射光は、被検眼の瞳上において穴開きミラー開口の像(瞳像)を通過する一部に制限される。このように、被検眼の瞳上における開口の像が、本実施例における受光領域R(本実施例における入射瞳)となる。受光領域Rは、2つの投光領域P1,P2に挟まれて形成される。また、各像の結像倍率、開口の径、2つの光源の配置間隔が適宜設定された結果として、受光領域Rと、2つの投光領域P1,P2とは、瞳上において互いに重ならないように形成される。つまり、射出瞳と入射瞳とが分離されている。その結果、フレアーの発生が良好に軽減される。

0069

対物レンズ22および穴開きミラー20の開口を通過した眼底反射光は、レンズ25a,25bを介して、眼底共役位置に、眼底Erのスリット状領域を結像する。このとき、結像の位置にスリット状部材15bの透光部が配置されていることで、有害光が除去される。

0070

撮像素子28は、眼底共役位置に配置されている。本実施例では、スリット状部材15bと撮像素子28の間にリレー系27が設けられており、これにより、スリット状部材15bと撮像素子28との双方が、眼底共役位置で配置される。その結果、有害光の除去と、結像との両方が、良好に行われる。これに代えて、撮像素子28とスリット状部材15bとの間のリレー系27を省略し、両者を近接配置してもよい。本実施例では、撮像素子28として、2次元的な受光面を持つデバイスが用いられている。例えば、CMOS、二次元CCD等であってもよい。撮像素子28には、スリット状部材15bの透光部で結像した、眼底Erのスリット状領域の像が投影される。撮像素子28は、赤外光および可視光の両方に感度を持つ。

0071

本実施例では、スリット状の照明光が眼底Er上で走査されるに従って、撮像素子28の走査線毎に、眼底Er上の走査位置の像(スリット状の像)が順次投影される。このように、撮像素子には、時分割走査範囲の全体像が投影される。結果として、走査範囲の全体像として、眼底Erの正面画像が撮像される。

0072

なお、実施例において受光系における走査部は、メカニカルにスリットを走査するデバイスであったが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、受光光学系側の走査部は、電子的にスリットを走査するデバイスであってもよい。一例として、撮像素子28がCMOSである場合、CMOSのローリングシャッター機能によって、スリットの走査が実現されてもよい。この場合、撮像面上で露光される領域を、投光系における走査部と同期して変位させることで、有害光を除去しつつ、効率良く撮影できる。また、液晶シャッター等を、電子的にスリットを走査する走査部として用いることもできる。

0073

撮影光学系10は、視度補正部を有している。本実施例では、照射光学系10aの独立光路、受光光学系10bの独立光路、のそれぞれに視度補正部(視度補正光学系17,25)が設けられている。以下では、便宜上、照射側の視度補正光学系を照射側視度補正光学系17と称し、受光側の視度補正光学系を受光側視度補正光学系25と称する。本実施例の照射側視度補正光学系17は、レンズ17a,レンズ17bおよび駆動部17c(図3参照)を含む。また、本実施例の受光側視度補正光学系25は、レンズ25a、レンズ25b、および、駆動部25c(図3参照)を含む。照射側視度補正光学系17においてはレンズ17aとレンズ17bとの間隔が、受光側視度補正光学系25においては、レンズ25aとレンズ25bとの間隔が変更される。これにより照射光学系10aと受光光学系10bとの各々において視度補正が行われる。

0074

スプリット指標投影光学系>
図2に示すように、更に、撮影光学系10は、フォーカス指標投影光学系の1例として、スプリット指標投影光学系50を有する。スプリット指標投影光学系50は、2つのスプリット指標を眼底に投影する。スプリット指標は、フォーカス状態の検出に利用される。また、本実施例では、フォーカス状態の検出結果から、被検眼Eの屈折度数が取得される。

0075

スプリット指標投影光学系50は、例えば、光源51(赤外光源)と、指標板52と、偏角プリズム53とを少なくとも有していてもよい。本実施例において、指標板52は、受光光学系50における撮像面と対応する位置へ配置されている。同様に、各々のスリット状部材15a,15bとも対応する位置へ配置される。詳細には、照射側および受光側の視度補正量が0Dである場合に、正視眼(0D眼)の眼底と略共役な位置に、視標板52は配置される。偏角プリズム53は、指標板52よりも被検眼側において、指標板52に近接して配置される。

0076

指標板52は、例えば、スリット光指標として形成する。偏角プリズム53は、視標板52を介した指標光束を分離し、スプリット指標を形成する。分離されたスプリット指標は、照射側視度補正光学系17から対物レンズ22までを介して、被検眼の眼底へ投影される。このため、スプリット指標は、眼底画像(例えば、眼底観察画像)に映り込む。

0077

指標板52が眼底共役位置からズレている場合は、眼底上で2つのスプリット指標は分離しており、指標板52が眼底共役位置に配置される場合は、2つのスプリット指標は一致される。共役関係は、偏角プリズム53と被検眼Erとの間に配置される照射側視度補正光学系17によって調整される。そこで、本実施例では、照射側視度補正量と受光側視度補正量とを一致させつつデフォーカスが行われる。このとき、スプリット指標の分離状態が、フォーカス状態を示す。2つのスプリット指標が合致されるように、照射側および受光側の視度補正量が各々が調整されることによって、撮像面とスリット状部材15a,15bとの各々が、眼底と共役な位置関係となる。

0078

<オプティカルチョッパーの詳細説明
走査部は、例えば、図4に示すようなオプティカルチョッパー150であってもよい。オプティカルチョッパー150は、外周に複数のスリット開口が形成されたホイール151持ち、ホイール151を回転させることで、高速にスリットをスキャンできる。ホイール151は、ディスク状の回転体の一例である。

0079

この場合において、ホイール151が、図2において示したスリット状部材15a,15bに相当し、本体部152に、駆動部15c(図3参照)が含まれる。

0080

本実施例において、撮影装置1は、ホイール151の回転量を検出するセンサ(図示せず)を、備えていてもよい。これにより、制御部100は、ホイール151の回転位置を検出できる。

0081

ここで、図2では、照射光学系10aの光源ユニット11からミラー18までと、受光光学系10bの穴開きミラー20から撮像素子28までとが、X方向に並列されているが、例えば、穴開きミラー20とミラー18との向きを、図示した状態から90°回転させ、両者をY方向に並列させることによって、オプティカルチョッパーを走査部として適用可能になる。この場合、ホイール151の上端下端との2箇所で、照射光学系10aの光軸と受光光学系10bの光軸とをそれぞれ横切らせることで、1体のオプティカルチョッパー150で、投光系および受光系の走査を、容易に同期させることができる。

0082

本実施例のホイール151は、図5に示すように、2つの第1エリアと、2つの第2エリアと、の4つのエリアに分かれている。各エリアには、それぞれ4つのスリット開口が、均等に配置される。

0083

第1エリアには、第1の幅の撮影領域と対応する第1スリット開口が配置される。また、第2エリアには、第2の幅の撮影領域と対応する第2スリット開口が配置される。第2の幅を第1の幅に対して幅広とするため、第1スリット開口に対して第2スリット開口は幅広に形成される。

0084

2つの第1エリアは、ホイール151において対角(回転軸に対して対称)に配置されており、2つの第2エリアについても、ホイール151において対角に配置される。これにより、幅が同じスリット開口が、ホイール151において常に対角な位置に配置される。本実施例では、ホイール151において対角な2か所において、照射光学系10aの光軸、および受光光学系10bの光軸と交差している。これにより、照射光学系10aの光路を横切るスリット開口の幅と、受光光学系10bの光路を横切るスリット開口の幅と、の関係を常に一定にできる。

0085

このようなオプティカルチョッパー150を用いることで、本実施例では、第1エリアが光路を通過する第1期間と、第2エリアが光路を通過する第2期間と、の間で、眼底上における撮影領域の幅が、第1の幅と第2の幅との間で切替わる。

0086

一例として、本実施例では、1つのエリア毎に1フレームの眼底画像が取得される。つまり、ホイール151の1回転の間に、最大4フレームの眼底画像が取得される。詳細には、1つのエリアに配置される4つのスリット開口が光路を横切ることで、撮像素子28上において、戻り光が4回走査される。その間、撮像素子28は継続的に露光されており、その間に蓄積された信号に基づいて、1フレームの眼底画像が形成される。但し、必ずしもこれに限られるものではなく、任意の数のスリット開口が横切る毎に1フレームの眼底画像が取得されてもよい。

0087

<バリアフィルタ>
図2に戻って光学系の説明を続ける。撮影装置1は、バリアフィルタ61を更に有する。蛍光撮影時において、受光光学系10bでは、励起光に基づく眼底からの蛍光が、撮像素子28へ導かれる。バリアフィルタ61は、受光光学系の独立光路上に配置され得る。バリアフィルタ61は、励起光と同じ波長域の光を遮光し蛍光を通過させるような分光特性を持つ。一例として、本実施例では、自発蛍光撮影に適した分光特性をバリアフィルタ61は有している。例えば、励起光である緑または青色の光を遮光し、それよりも長波長側の光を、撮像素子28側に通過させる。これにより、自発蛍光が選択的に撮像素子28へ受光される。その結果、眼底の自発蛍光画像が良好に得られる。撮影装置1は、バリアフィルタ61を挿脱する駆動部61a有していてもよい。また、バリアフィルタの挿脱は、例えば、制御部100によって制御される。

0088

<前眼部観察光学系>
次いで、前眼部観察光学系40を説明する。前眼部観察光学系40は、対物レンズ22とダイクロイックミラー43と、を撮影光学系10と共用する。前眼部観察光学系40は、更に、光源41、ハーフミラー45、撮像素子47等を含む。撮像素子47は、二次元撮像素子であり、例えば瞳孔Epと光学的に共役な位置に配置される。前眼部観察光学系40は、赤外光で前眼部を照明し、前眼部の正面画像を撮影する。

0089

なお、図2に示した前眼部観察光学系40は一例に過ぎず、他の光学系とは独立した光路で前眼部を撮像してもよい。

0090

<実施例の制御系>
次に、図3を参照して、撮影装置1の制御系を説明する。本実施例では、制御部100によって、撮影装置1の各部の制御が行われる。また、便宜上、撮影装置1で得られた各種画像の画像処理についても、制御部100によって行われるものとする。換言すれば、本実施例では、制御部100が、画像処理部を兼用している。

0091

制御部100は、各部の制御処理と、演算処理とを行う電子回路を有する処理装置(プロセッサ)である。制御部100は、CPU(Central Processing Unit)およびメモリ等で実現される。制御部100は、記憶部101と、バス等を介して電気的に接続されている。

0092

記憶部101には、各種の制御プログラムおよび固定データ等が格納される。また、記憶部101には、一時データ等が記憶されてもよい。

0093

撮影装置1による撮影画像は、記憶部101に記憶されていてもよい。但し、必ずしもこれに限られるものではなく、外部の記憶装置(例えば、LANおよびWANで制御部100に接続される記憶装置)へ撮影画像が記憶されてもよい。

0094

また、制御部100は、駆動部8、光源11a〜11d、撮像素子28、光源41、撮像素子47、光源51、入力インターフェイス110、およびモニタ120等の各部とも電気的に接続されている。

0095

また、制御部100は、入力インターフェイス110(操作入力部)から出力される操作信号に基づいて、上記の各部材を制御する。入力インターフェイス110は、検者の操作を受け付ける操作入力部である。例えば、マウスおよびキーボード等であってもよい。

0096

<動作説明>
次に、図7のフローチャートを参照し、撮影動作について説明する。

0097

<アライメント>
撮影装置1は、被検者の顔が顔支持部9に対して配置され、顔検出カメラ110の撮影範囲に含まれることによって、自動的に撮影動作がスタートしてもよい。

0098

まず、顔検出カメラ110と前眼部観察光学系40とによる撮影が並行して行われるようになり、両者の撮影結果を用いたアライメント調整が実行される。

0099

詳細には、制御部100は、顔画像に含まれる左右眼の一方の位置を検出し、その位置情報に基づいて駆動部8を駆動させる。これにより、前眼部観察が可能な位置まで、撮影ユニット4の位置を調整する。

0100

次に、前眼部正面画像に基づいて、アライメント基準位置が設定され、設定されたアライメント基準位置へとアライメントが誘導される。本実施例では、前眼部正面画像に基づいて被検眼Eと撮影ユニット3との位置関係が、制御部100によって調整される。本実施例において、制御部100は撮像素子47からの信号に基づいて、前眼部観察像における瞳孔中心と、画像中心(本実施例では、撮影光軸Lの位置)とが略一致する位置関係を目標とする第1基準位置が、設定される。そして、第1基準位置からのアライメントずれを検出し、アライメントずれが解消される方向へと撮影ユニット4を上下左右方向へ移動させる。このとき、例えば、前眼部観察画像上における瞳孔中心と撮影光軸とのズレ量に基づいて第1基準位置とのアライメントずれが検出されてもよい。また、眼底撮影装置1が、例えば、角膜頂点アライメント指標を投影するアライメント投影光学系を有している場合、アライメント指標と撮影光軸とのズレ量に基づいてアライメントずれが検出されてもよい。

0101

また、制御部100は、瞳孔Epに前眼部観察画像のピントが合うように撮影ユニット4を前後方向へ移動させる。これにより、装置から被検眼までの距離が、所定の作動距離に調整される。

0102

このように、本実施例では、アライメント調整の結果として、被検眼と撮影ユニット4との位置関係が、被検眼の瞳上における受光領域Rの中心(つまり、撮影光軸)が瞳孔中心と一致するような位置(本実施例における第1基準位置)へと調整される。

0103

<眼底観察画像の取得および表示>
続いて、制御部100は、眼底観察画像の取得および表示を開始する。詳細には、制御部100は、光源11c,11dを同時に点灯させると共に、駆動部15cの駆動を開始させ、眼底Er上の所定の範囲で、スリット状の照明光が、繰り返し走査される。

0104

ホイール151における各エリアが光路を通過する毎に、撮像素子28から出力される信号に基づいて、1フレームの眼底画像が、眼底観察画像として、随時生成される。制御部100は、眼底観察画像を、略リアルタイム動画像として、モニタ120へ表示させる。

0105

このとき、第1エリアが光路を通過するときと、第2エリアが光路を通過するときと、の間で、投受光の効率が大きく異なる。そこで、制御部100は、光源11c,11dの光量、および、受光信号のゲインのうち少なくともいずれかを、センサによって検出されるホイール151の回転位置に応じて切換える。詳細には、第1エリアが光路を通過するとき(本実施例における第1期間)には、第2エリアが光路を通過するとき(本実施例における第2期間)に比べて、光源11c,11dの光量、および、受光信号のゲインのうちいずれかを増大させる(図6参照)。このように、本実施例では、各エリアが光路を通過する毎に観察画像が得られるので、観察画像を、より高いフレームレートで表示できる。

0106

なお、光源11c,11dとして、LEDが用いられる場合、制御信号に対する時間応答が速やかであるので、制御部100は、光源11c,11dを制御することによって、上記の制御を行うことが好ましい。

0107

<視度補正>
次に、眼底観察画像に基づいて、照射光学系および受光光学系におけるフォーカス状態が調整される。本実施例では、アライメント完了後、視度補正光学系を駆動してフォーカス調整が行われる。このとき、本実施例では、照射側視度補正光学系17と、受光側視度補正光学系25との、両方が駆動される。

0108

フォーカス調整処理において、制御部100は、まず、光源51を点灯することにより、眼底に対してスプリット指標の投影を開始する。制御部100は、照射側視度補正量と受光側視度補正量とを一致させつつ補正量を変化させてデフォーカスを行う。また、制御部100は、補正量が変化する毎に、スプリット指標の分離状態を眼底観察画像から検出し、スプリット指標が合致するまで、照射側視度補正量と受光側視度補正量とを調整する。このような調整の結果として、撮像面とスリット状部材15a,15bとの各々が、眼底と共役な位置関係となる。

0109

ここで、フォーカス調整処理の間、第1エリアが光路を通過するときと、第2エリアが光路を通過するときと、の間で、制御部100は、光源51の光量を切換えてもよい(図6参照)。例えば、第1エリアが光路を通過するときには、第2エリアが光路を通過するときと比べて、光源51からの光量を増大させてもよい。これにより、例えば、フレーム毎に観察画像の明るさにばらつきが生じても、スプリット指標の分離状態を検出しやすい。

0110

<撮影モードの選択および撮影>
続いて、制御部100は、撮影モードを選択し、撮影条件を撮影モードに応じて調整する。撮影モードは、例えば、検者からの指示に応じて選択される。制御部100は、通常撮影モードと、蛍光撮影モードと、の間で撮影モードを選択してもよい。通常撮影モードは、眼底反射光に基づく眼底画像を撮影するために設定される。蛍光撮影モードは、蛍光眼底画像を撮影するために設定される。

0111

本実施例において、制御部100は、光源11a,11bから出射される光に関し、少なくとも波長に関する条件を、撮影モードに応じて調整すると共に、受光光学系10bの光路に対するバリアフィルタ61の挿脱に関する条件を調整する。更に、本実施例において、制御部100は、眼底画像を取得するうえでの撮像素子28の露光期間に関する条件についても調整される。

0112

詳細には、通常撮影モードでは、光源11a,11bからR(赤)、G(緑)、B(青)の3色を同時に出射させて撮影を行う。また、受光光学系10bの光路に対してバリアフィルタ61を退避させる。更に、光路を第1エリアが通過する間の撮像素子28の露光に基づいて、眼底画像を生成する。眼底上において、スリット状の撮影領域の幅が比較的狭く設定されることにより、対物レンズ22等での反射によるアーチファクトが抑制された撮影画像を、撮影できる。

0113

また、本実施例の蛍光撮影モードでは、光源11a,11bからB(青)の1色を出射させて撮影を行う。また、受光光学系10bの光路に対してバリアフィルタ61を挿入させる。バリアフィルタ61が挿入された結果、上述のアーチファクトを考慮する必要が無くなる。そこで、光路を第2エリアが通過する間の撮像素子28の露光に基づいて、眼底画像を生成する。つまり、通常撮影モードと比べて、スリット状の撮影領域の幅を広くして、撮影が行われる。

0114

なお、撮影の際、制御部100は、観察用の光源11c,11dからの発光を停止し、その後、撮影用の光源11a,11bを点灯させてもよい。この場合、光源11a,11bから照射される可視光に基づいて眼底の撮影画像が、撮影の結果として取得される。

0115

変容例>
以上、実施形態に基づいて説明を行ったが、本開示を実施するうえで、実施形態の内容を適宜変更することができる。

0116

<小瞳孔撮影モード>
例えば、上記実施例において、撮影モードは、通常撮影モードと、蛍光撮影モードと、の間で選択されたが、必ずしもこれに限られるものでは無い。例えば、通常撮影モードと、小瞳孔撮影モードとの間で、撮影モードが切換えられてもよい。通常撮影モードと小瞳孔撮影モードとのいずれにおいても、眼底からの反射光に基づいて撮影画像が取得される。

0117

この場合において、撮影装置1は、被検眼の瞳孔の大きさに関する情報として、瞳孔径を、前眼部観察画像から取得してもよい。制御部100によって、被検眼の瞳孔径は、予め定められた閾値と比較される。一例として、φ4mm程度の値が閾値として利用されてもよい。被検眼Eの瞳孔径が閾値よりも大きい場合は、通常撮影モードが設定される。また、瞳孔径が閾値よりも小さい場合は、小瞳孔撮影モードが設定される。

0118

この場合において、各光源11a〜11dと光軸Lとの間隔は変更可能であってもよい。各光源11a〜11dと光軸Lとの間隔が変更されることによって、入射瞳と射出瞳とのクリアランスを変更可能であってもよい。クリアランスが大きいほど、対物レンズ22によるアーチファクトは生じ難くなる。クリアランスが小さければ、小瞳孔眼の撮影に有利になる。

0119

この場合、例えば、瞳共役面上で撮影光軸から離れた位置に光源が配置されることで、被検眼の瞳上に射出瞳を形成する場合、2つ1組の光源を、図9に示すように、2組配置してもよい。2組の間では、撮影光軸から光源までの距離が互いに異なっていてもよい。また、全ての光源は、走査方向に並んで配置される。図9は、被検眼の瞳上に結像した2組の光源の像と、絞り開口像と、を示している。この場合、2組の光源の像によって、瞳上には射出瞳が形成され、絞りの開口像によって入射瞳が形成される。

0120

2組のうち、いずれを用いて撮影するかは、被検眼の瞳孔径に応じて選択されてもよい。つまり、制御部100は、通常撮影モードでは、より外側に配置された1組の中から光源を選択してもよい。この場合、反射像が低減されやすい。また、小瞳孔撮影モードでは、制御部100は、より内側に配置された1組の中から光源を選択してもよい。小瞳孔撮影モードでは、入射瞳と射出瞳とのクリアランスが狭まったことにより、アーチファクトが生じやすくなる。そこで、第1エリアが光路を通過する期間を露光期間として、撮影画像を撮影してもよい。一方、通常撮影モードでは、入射瞳と射出瞳とのクリアランスが広いので、第2エリアが光路を通過する期間を露光期間として、撮影画像を撮影してもよい。

0121

1眼底撮影装置
10撮影光学系
10a照射光学系
10b受光光学系
22対物レンズ
100 制御部
150オプティカルチョッパー
E 被検眼
Er 眼底

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

該当するデータがありません

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

この 技術と関連性が強い技術

該当するデータがありません

この 技術と関連性が強い法人

該当するデータがありません

この 技術と関連性が強い人物

該当するデータがありません

この 技術と関連する社会課題

該当するデータがありません

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ