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技術 温度式膨張弁、および、それを備える冷凍サイクルシステム

出願人 株式会社鷺宮製作所
発明者 関谷到大河原一郎橋本和樹
出願日 2019年3月25日 (1年11ヶ月経過) 出願番号 2019-056439
公開日 2020年10月1日 (4ヶ月経過) 公開番号 2020-159373
状態 未査定
技術分野 感温弁 圧縮機、蒸発器、凝縮器、流体循環装置
主要キーワード 作動圧力室 弁体機構 下方圧力 テーパ角度α 調整バネ 偏心量δ 弁体収容室 外郭部材
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

温度式膨張弁において、弁体の開き始めから全開となるまでの間において弁体の振動を確実に抑制できること。

解決手段

副室20AUは、弁本体20の中間部20Bにおける弁ポート20Vaの真下の位置であって、連通路20CP2の開口端の位置よりも上方に形成されるとともに、主室20ALの中心位置Coに対し連通路20CP2の開口端に向って所定距離δだけ偏心した中心位置C1を中心とした略円形に形成されているもの。

概要

背景

冷凍サイクルシステムにおいては、冷媒の通過量が蒸発器出口から排出された冷媒の温度変化に応じて制御される温度式膨張弁が使用されている。そのような温度式膨張弁は、例えば、特許文献1に示されるように、弁室に連通する弁ポートを通過する冷媒の流量を調整する弁を、本体の弁室内に備えている。その弁室は、入口に連通する管路に弁ポートを介して連通するとともに、出口に連通する管路に連通している。そのような弁は、キャピラリチューブを介して感温筒内に連通する本体の上部に形成される上方圧力室および下方圧力室を仕切ダイヤフラム変位に応じて当金および連結棒を介して弁ポートから離隔する方向に押圧されるとともに、調整バネにより、弁ポートに近接する方向に付勢されている。その連結棒の上端面は、当金に当接し、連結棒の下端面は、弁の縁に当接している。斯かる構成において、感温筒内に封入されたガス膨張し上方圧力室内の圧力が高まりダイヤフラムが下降することにより当金および連結棒が下降せしめられる場合、上述の弁は、調整バネの付勢力に抗して弁ポートから離隔するので通過する冷媒の流量が増大する。一方、感温筒内に封入されたガスが収縮し上方圧力室内の圧力が下がりダイヤフラムが上昇することにより当金および連結棒が上昇せしめられる場合、上述の弁は、調整バネの付勢力により弁ポートに近接するので通過する冷媒の流量が減少する。

上述のように、弁が調整バネにより支持されている温度式膨張弁においては、流体圧の変動等に起因して弁が振動し不快音が発生する場合がある。このような場合、例えば、特許文献2に示されるように、不快音の発生を抑制すべく、弁室を形成する内周面摺接する弁鳴り防止羽根が、上スプリング受けおよびロックナットにより弁体に固定されたものが提案されている。

概要

温度式膨張弁において、弁体の開き始めから全開となるまでの間において弁体の振動を確実に抑制できること。副室20AUは、弁本体20の中間部20Bにおける弁ポート20Vaの真下の位置であって、連通路20CP2の開口端の位置よりも上方に形成されるとともに、主室20ALの中心位置Coに対し連通路20CP2の開口端に向って所定距離δだけ偏心した中心位置C1を中心とした略円形に形成されているもの。

目的

本発明は、温度式膨張弁、および、それを備える冷凍サイクルシステムであって、弁体の開き始めから全開となるまでの間において弁体の振動を確実に抑制できる温度式膨張弁、および、それを備える冷凍サイクルシステムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

冷媒蒸発器に供給する配管に配され、該冷媒を導く流路を有する弁本体と、前記流路に形成される弁座弁ポートに対し近接または離隔可能に前記弁本体の弁体収容部に配される弁体と、該弁体を弁座の弁ポートに対し近接する方向に付勢する付勢手段と、該弁体に付設され複数の当接片を有する防振羽根とを含み、前記弁ポートの開口面積を制御する弁体機構部と、前記弁本体に配され、ダイアフラムおよび外郭部材により形成される作動圧力室であって前記蒸発器の出口周辺部に配置される感温部内の圧力が供給される作動圧力室内の圧力に応じて該ダイアフラムに連動する作動用伝達軸を介して前記弁体機構部を駆動させる弁体機構駆動ユニットと、を備え、前記弁本体の弁体収容部は、前記弁ポートの中心軸線と共通の軸線上に形成され前記防振用羽根の当接片を案内する内周面を有する主室と、前記弁ポートの真下の位置で該主室に連通する副室であって、前記流路の出口に連通する開口端の位置よりも上方に形成されるとともに、該副室の中心軸線の位置が前記流路の出口に連通する開口端に近くなるように、前記主室の前記軸線の位置に対し偏心した前記中心軸線の位置の回りに形成される副室と、を含んでなることを特徴とする温度式膨張弁

請求項2

円形横断面を有する前記副室の内径は、円形の横断面を有する前記主室の内径よりも小に設定されることを特徴とする請求項1記載の温度式膨張弁。

請求項3

前記副室は、前記主室の上方に形成されることを特徴とする請求項1記載の温度式膨張弁。

請求項4

前記副室は、前記弁ポートに隣接した上部を形成する部分に、下方向に向けて広くなるテーパ部を有することを特徴とする請求項1記載の温度式膨張弁。

請求項5

蒸発器と、圧縮機、および、凝縮器とを備え、請求項1乃至請求項4のうちのいずれかに記載の温度式膨張弁が、前記凝縮器の出口と前記蒸発器の入口との間に配される配管に設けられることを特徴とする冷凍サイクルシステム

技術分野

0001

本発明は、温度式膨張弁、および、それを備える冷凍サイクルシステムに関する。

背景技術

0002

冷凍サイクルシステムにおいては、冷媒の通過量が蒸発器出口から排出された冷媒の温度変化に応じて制御される温度式膨張弁が使用されている。そのような温度式膨張弁は、例えば、特許文献1に示されるように、弁室に連通する弁ポートを通過する冷媒の流量を調整する弁を、本体の弁室内に備えている。その弁室は、入口に連通する管路に弁ポートを介して連通するとともに、出口に連通する管路に連通している。そのような弁は、キャピラリチューブを介して感温筒内に連通する本体の上部に形成される上方圧力室および下方圧力室を仕切ダイヤフラム変位に応じて当金および連結棒を介して弁ポートから離隔する方向に押圧されるとともに、調整バネにより、弁ポートに近接する方向に付勢されている。その連結棒の上端面は、当金に当接し、連結棒の下端面は、弁の縁に当接している。斯かる構成において、感温筒内に封入されたガス膨張し上方圧力室内の圧力が高まりダイヤフラムが下降することにより当金および連結棒が下降せしめられる場合、上述の弁は、調整バネの付勢力に抗して弁ポートから離隔するので通過する冷媒の流量が増大する。一方、感温筒内に封入されたガスが収縮し上方圧力室内の圧力が下がりダイヤフラムが上昇することにより当金および連結棒が上昇せしめられる場合、上述の弁は、調整バネの付勢力により弁ポートに近接するので通過する冷媒の流量が減少する。

0003

上述のように、弁が調整バネにより支持されている温度式膨張弁においては、流体圧の変動等に起因して弁が振動し不快音が発生する場合がある。このような場合、例えば、特許文献2に示されるように、不快音の発生を抑制すべく、弁室を形成する内周面摺接する弁鳴り防止羽根が、上スプリング受けおよびロックナットにより弁体に固定されたものが提案されている。

先行技術

0004

特開平10−184982号公報
実公昭48−9685号

発明が解決しようとする課題

0005

上述の冷凍サイクルシステムにおいて、例えば、特許文献1に示されるような、温度式膨張弁において、往復動圧縮機脈動に基づく配管内の冷媒の圧力変動や弁ポート通過後の冷媒の急激な膨張に起因する流れの乱れにより、弁体が弁ポートの周縁に繰り返し衝突し、異音(振動音)の発生の原因となる場合がある。このような場合、特許文献2に示されるような、弁鳴り防止羽根を弁体にさらに取り付けることも考えられる。しかしながら、弁体の開き始めから全開となるまでの間においては、弁鳴り防止羽根によって、弁体の振動を確実に抑制することができない場合がある。

0006

以上の問題点を考慮し、本発明は、温度式膨張弁、および、それを備える冷凍サイクルシステムであって、弁体の開き始めから全開となるまでの間において弁体の振動を確実に抑制できる温度式膨張弁、および、それを備える冷凍サイクルシステムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上述の目的を達成するために、本発明に係る温度式膨張弁は、冷媒を蒸発器に供給する配管に配され、冷媒を導く流路を有する弁本体と、流路に形成される弁座の弁ポートに対し近接または離隔可能に弁本体の弁体収容部に配される弁体と、弁体を弁座の弁ポートに対し近接する方向に付勢する付勢手段と、弁体に付設され複数の当接片を有する防振用羽根とを含み、弁ポートの開口面積を制御する弁体機構部と、弁本体に配され、ダイアフラムおよび外郭部材により形成される作動圧力室であって蒸発器の出口周辺部に配置される感温部内の圧力が供給される作動圧力室内の圧力に応じてダイアフラムに連動する作動用伝達軸を介して弁体機構部を駆動させる弁体機構駆動ユニットと、を備え、弁本体の弁体収容部は、弁ポートの中心軸線と共通の軸線上に形成され防振用羽根の当接片を案内する内周面を有する主室と、弁ポートの真下の位置で主室に連通する副室であって、流路の出口に連通する開口端の位置よりも上方に形成されるとともに、副室の中心軸線の位置が流路の出口に連通する開口端に近くなるように、主室の軸線の位置に対し偏心した中心軸線の位置の回りに形成される副室と、を含んでなることを特徴とする。

0008

円形横断面を有する副室の内径は、円形の横断面を有する主室の内径よりも小に設定されてもよい。副室は、主室の上方に形成されてもよい。副室は、弁ポートに隣接した上部を形成する部分に、下方向に向けて広くなるテーパ部を有するものでもよい。

0009

本発明に係る冷凍サイクルシステムは、蒸発器と、圧縮機、および、凝縮器とを備え、上述の温度式膨張弁が、凝縮器の出口と蒸発器の入口との間に配される配管に設けられることを特徴とする。

発明の効果

0010

本発明に係る温度式膨張弁、および、それを備える冷凍サイクルシステムによれば、副室が、弁ポートの真下の位置で主室に連通し、流路の出口に連通する開口端の位置よりも上方に形成されるとともに、副室の中心軸線の位置が流路の出口に連通する開口端に近くなるように、主室の軸線の位置に対し偏心した中心軸線の位置の回りに形成されることにより、冷媒が副室に流れ込み、流路の出口に連通する開口端に向って流れる冷媒の流量が開口端と反対側の流量より多くなることにより、弁体の出口端側に働く流体による力が開口端と反対側より大きくなるので弁体および防振用羽根が、開口端と反対側の方向に付勢され作動用伝達軸の外周とそのガイド内周との摩擦力及び防振用羽根と弁本体の主室内周との摩擦力が増大し、その結果として、弁体の開き始めから全開となるまでの間において弁体の振動を確実に抑制できる。

図面の簡単な説明

0011

本発明に係る温度式膨張弁の一例における要部を部分的に拡大して示す部分断面図である。
(A)は、図1における矢印IIAの示す方向から見た副室および主室の位置関係を示す矢視図であり、(B)は、副室の流路面積の説明に供される図である。
本発明に係る温度式膨張弁の一例の構成を示す断面図である。
図1に示される例における副室の中心位置と主室の中心位置との位置関係の説明に供される図である。
図3に示される例における動作説明に供される断面図である。
本発明に係る温度式膨張弁の一例が適用される冷凍サイクルシステムの構成を概略的に示す図である。
図3に示される例に用いられる弁本体の他の一例の要部を示す部分断面図である。
図7における矢印VIIIの示す方向から見た副室および主室の位置関係を示す矢視図である。

実施例

0012

図3は、本発明に係る温度式膨張弁の一例の構成を示す。

0013

温度式膨張弁10は、例えば、図6に示されるように、冷凍サイクルシステムの配管における凝縮器4の出口と蒸発器6の入口との間に配置されている。温度式膨張弁10は、後述する弁本体20(図3参照)の入口ポート20P1で、一次側配管Du2に接続されており、冷媒が流出される弁本体20の出口ポート20P2で二次側配管Du3に接続されている。一次側配管Du2は、凝縮器4の出口と温度式膨張弁10の弁本体20の入口ポート20P1とを接続し、二次側配管Du3は、蒸発器6の入口と温度式膨張弁10の弁本体20の出口ポート20P2とを接続するものとされる。蒸発器6の出口と凝縮器4の入口との間には、配管Du4およびDu1を介して圧縮機2が接続されている。配管Du4の一端は、圧縮機2の吸入口に接続されている。圧縮機2の吐出口に接続される配管Du1の一端は、凝縮器4の入口に接続されている。圧縮機2は、図示が省略される制御部により駆動制御される。これにより、冷凍サイクルシステムにおける冷媒が、例えば、図6に示される矢印に沿って循環されることとなる。

0014

図3において、温度式膨張弁10は、一次側配管Du2および二次側配管Du3に接続される弁本体20と、弁本体20のヘッド部20Hに取り付けられ弁本体20内の弁体機構を駆動させる弁体機構駆動ユニット12とを主な要素として含んで構成されている。

0015

弁本体20は、例えば、黄銅等の金属材料で作られ、後述する弁体機構駆動ユニット12が固定されるヘッド部20Hと、調整ねじ28等を収容する下部20Lと、弁体等を収容する副室(上段部)20AUおよび主室(下段部)20ALからなる弁体収容室20Aを形成する中間部20Bとから構成されている。

0016

中間部20Bにおける外郭部の内部には、入口ポート20P1に連通する連通路20CP1と、出口ポート20P2に連通する連通路20CP2とが、弁本体20の中心軸線Loに対し直交するように形成されている。連通路20CP1の一端は、弁体収容室20Aの副室20AUの一部を形成する弁座20Vの弁ポート20Vaに対し開口している。連通路20CP2の一端は、弁体収容室20Aの主室20AL内に開口し弁体22に向き合っている。

0017

副室20AUは、図1に部分的に拡大されて示されるように、中間部20Bにおける弁ポート20Vaの真下の位置であって、連通路20CP2の開口端の位置よりも上方に形成されている。また、副室20AUは、図2に示されるように、後述する主室20ALの中心位置Coに対し連通路20CP2の開口端に向って所定距離偏心量)δだけ偏心した中心位置C1を中心とした略円形に形成されている。偏心量δ(mm)は、例えば、次式(1)により設定される。但し、D1は、主室20ALの内径である。
偏心量δ=(0.075〜0.15)×D1 (1)

0018

また、主室20ALの内径D1と副室20AUの内径D2とは、例えば、次式(2)に従い設定されている。
D2/D1=0.7〜0.85 (2)

0019

上述の例においては、副室20AUは、主室20ALの中心位置Coに対し連通路20CP2の開口端に向って所定距離(偏心量)δだけ偏心した中心位置C1を中心とした略円形に形成されているが、斯かる例に限られることなく、例えば、副室20AUの中心位置C1が主室20ALの中心位置Coに対し図4に示される連通路20CP2に近い半円部分斜線部分)の領域CA内のいずれかの方向の位置に設定されてもよい。なお、中心位置C1は、連通路20CP2に近い方向にずらすことで、後述する弁体22への付勢力はより強くなる。

0020

弁体収容室20Aの主室20ALおよび副室20AUには、図1に部分的に拡大されて示されるように、円錐状の先細部22PAを有する弁体22が移動可能に配されている。

0021

弁体22は、例えば、ステンレス鋼等の金属材料で作られ、弁ポート20Va内に先端が挿入される先細部22PAと、3本の作動用伝達軸(連結棒)18Aの下端が当接され先細部22PAの裾部から外方に張り出す張出部22Fと、張出部22Fに連なり先細部22PAの中心軸線と共通の中心軸線上に形成される係合端部22PBとから形成されている。先端に丸みを有する係合端部22PBは、スプリング受け24の凹部内に挿入され凹部を形成する湾曲面部に係合されている。係合端部22PBの先端の丸みの半径は、スプリング受け24の湾曲面部の曲率半径よりも小に設定されている。

0022

弁体22は、スプリング受け24を介して付勢手段としてのコイルスプリング26の付勢力により、弁ポート20Vaに近接する方向に付勢されている。スプリング受け24には、防振用羽根32が取り付けられている。歯状の防振用羽根32は、例えば、特許文献2に示される羽根と同様な構成を有している。詳細には、防振用羽根32は、スプリング受け24の凸部が挿入される孔を有する環状部と、環状部の周縁に形成され主室20ALの内周面に摺接される弾性を有する8枚の当接片とを有している。

0023

コイルスプリング26は、スプリング受け24と調整ねじ28の窪みの底部との間に配されている。コイルスプリング26の一端は、上述の防振用羽根32の環状部に当接され、コイルスプリング26の他端は、調整ねじ28の窪みの底部に支持されている。調整ねじ28の雄ねじ部は、下部20Lの内周部に形成される雌ねじ部に捩じ込まれている。調整ねじ28の雄ねじ部の先端部には、例えば、皿ばね板ばね、および、パッキンからなるシールユニットが設けられている。また、下部20Lにおける調整ねじ28よりも下方部分の開口端は、着脱可能なキャップ30により閉塞されている。また、下部20Lの内周部の調整ねじ28とキャップ30の上端との間のミゾには、止め輪が固定されており、キャップ30を外して調整ねじ28を調整する際に、調整ねじ28のストッパとして機能し、調整ねじ28の脱落防止の役目をしている。

0024

弁本体20におけるヘッド部20Hには、図3に示されるように、弁体機構駆動ユニット12が取り付けられている。弁体機構駆動ユニット12は、感温筒16内にキャピラリチューブ14を介して連通する上蓋12Uと、ヘッド部20Hに固定される円筒状の基部を有し、内部空間を上蓋12Uと協働して形成する下蓋12Lと、上蓋12Uと下蓋12Lとにより形成される内部空間に配される金属製のダイアフラム12Dと、ダイアフラム12Dにおける下蓋12Lに向き合う表面に当金12Fを介して付勢される3本の作動用伝達軸(連結棒)18Aと、を含んで構成されている。

0025

感温筒16は、上述の蒸発器6の出口に接続される配管Du4における外周部に当接し配管Du4に支持されている。

0026

上蓋12Uは、例えば、金属材料でプレス加工により成形され、中央部に突起部を有する円板部と、円板部の周縁に形成され下蓋12Lの周縁の接合部と接合される接合部とから構成されている。突起部における所定の位置には、後述する作動圧力室12A内に連通するキャピラリチューブ14の一端が接続されている。

0027

上蓋12Uと下蓋12Lとの間の内部空間を仕切るダイアフラム12Dの周縁は、上蓋12Uの接合部と下蓋12Lの接合部とにより挟持され溶接されている。これにより、作動圧力室12Aが、ダイアフラム18と上蓋12Uの内周部とにより囲まれて形成される。また、弁体機構駆動ユニット12における上蓋12Uおよび下蓋12Lによって、外郭部が形成される。

0028

ダイアフラム12Dの中央部に設けられる一様な厚さを有する当金12Fを介して連動される各作動用伝達軸18Aは、それぞれ、その中心軸線がダイアフラム12Dの受圧面に対し略垂直となるように配置されている。当金12Fの中央の孔には、ヘッド部20Hの中心軸線上に形成される軸部20Tが挿入されている。各作動用伝達軸18Aの一端は、当金12Fの表面に所定の圧力で当接されている。

0029

各作動用伝達軸18Aは、それぞれ、弁ポート20Vaの回りに120°間隔で3箇所に、弁本体20のヘッド部20Hに形成される貫通孔20aに昇降動可能に挿入されている。貫通孔20aの一端は、それぞれ、当金12Fが配される下蓋12Lの内周部により形成される小部屋に開口し、貫通孔20aの他端は、それぞれ、弁体収容室20Aの副室20AUに開口している。

0030

互いに同一の直径の作動用伝達軸18Aは、同一の全長を有している。弁体収容室20Aの主室20AL内に突出する作動用伝達軸18Aの下端部は、それぞれ、図1に部分的に拡大されて示されるように、上述の弁体22の張出部22Fに当接している。

0031

斯かる構成において、冷媒が、弁本体20における入口ポート20P1および連通路20CP1に供給される場合、弁体22の先細部22PAが弁ポート20Vaに対し近接した状態にあるとき、例えば、弁体22の開き始めから全開となるまでの期間、冷媒は、先ず、弁体22の先細部22PAの外周部と弁ポート20Vaの内周面との間に形成される絞り部を通じて弁体収容室20Aの副室20AUに流れ込む。その際、図5に示されるように、副室20AUの中心位置C1は、弁ポート20Vaと同心である主室20ALの中心Coより出口側の連通路20CP2の開口端に向って偏心しているため、副室20AUの弁体22に対して連通路20CP2の開口端側の流路の面積S1(図2(B)に示される斜線部分)は、開口端と反対側の流路の面積S2(図2(B)において太い実線で囲まれた部分)よりも大きくなっており、弁ポート20Vaを通過した冷媒は、上述の連通路20CP2の開口端側の流路へより多く流れる。

0032

これにより、流体(冷媒)の流れによる弁体22の先細部22PAに働く力は、出口側の開口端側の方(図5において先細部22PAの左側部分に作用する力)が開口端と反対側の力(図5において先細部22PAの右側部分に作用する力)よりも大きな力が働き、図5において弁体22は矢印Fの示す方向に付勢されるとともに、各作動用伝達軸18Aの外周面が貫通孔20aの内周面に向けて矢印F´の示す方向に所定の圧力で押し付けられることとなる。これにより、各作動用伝達軸18Aの摺動抵抗が増大することとなる。また、弁体22およびスプリング受け24を伴って防振用羽根32の当接片が、図5における矢印F´´の示す方向に、所定の圧力で弁体収容室20Aの主室20ALの内周面に押し付けられる。従って、防振用羽根32の当接片の防振効果が高められることとなる。

0033

図7は、温度式膨張弁10に用いられる弁本体の他の一例の要部を示す。

0034

なお、図7において、図1に示される例における構成要素と同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。

0035

弁本体20´は、例えば、黄銅等の金属材料で作られ、弁体機構駆動ユニット12が固定されるヘッド部(不図示)と、調整ねじ28等を収容する下部(不図示)と、弁体等を収容する副室20´AUと主室20´ALとからなる弁体収容室20´Aを形成する中間部20´Bとから構成されている。

0036

中間部20´Bにおける外郭部の内部には、入口ポートに連通する連通路20´CP1と、出口ポートに連通する連通路20´CP2とが、弁本体20´の中心軸線Loに対し直交するように形成されている。連通路20´CP1の一端は、弁体収容室20´Aの副室20´AUの一部を形成する弁座20´Vの弁ポート20´Vaに対し開口している。連通路20´CP2の一端は、弁体収容室20´Aの主室20´AL内に開口し弁体42に向き合っている。

0037

副室20´AUは、中間部20´Bにおける弁ポート20´Vaの真下の位置であって、連通路20´CP2の開口端の位置よりも上方に形成されている。また、副室20´AUは、図8に示されるように、主室20´ALの中心位置Coに対し連通路20´CP2の開口端に向って所定距離(偏心量)δだけ偏心した中心位置C1を中心とした略円形に形成されている。副室20´AUにおける弁ポート20´Vaに隣接した上部を形成する部分には、下方向に向けて広くなる、即ち、主室20´ALとの境界部分に向けて広くなるテーパ部20´AWが形成されている。テーパ部20´AWは、弁本体20´の中心軸線Loに対し所定のテーパ角度αで交差している。テーパ角度αは、例えば、45°以上60°以下のテーパ角度に設定されている。その際、テーパ部20´AWの上端が交差する副室20´AUにおける弁ポート20´Vaに隣接した上面から主室20´ALとの境界部分までの寸法HAは、例えば、上述の副室20´AUにおける弁ポート20´Vaに隣接した上面から所定の位置に保持される弁体42の張出部42Fまでの距離HBの1/2に設定されている。

0038

弁体42は、例えば、ステンレス鋼等の金属材料で作られ、弁ポート20´Va内に先端が挿入される先細部42PAと、3本の作動用伝達軸(連結棒)18Aの下端が当接され先細部42PAの裾部から外方に張り出す張出部42Fと、張出部42Fに連なり先細部42PAの中心軸線と共通の中心軸線上に形成される係合端部42PBとから形成されている。先端に丸みを有する係合端部42PBは、スプリング受け24の凹部内に挿入され凹部を形成する湾曲面部に係合されている。係合端部42PBの先端の丸みの半径は、スプリング受け24の湾曲面部の曲率半径よりも小に設定されている。なお、先細部42PAは、図1に示される弁体22の肩部22PASのような、肩部を有していない。3本の作動用伝達軸(連結棒)18Aの下端面が、張出部42Fに当接される。

0039

斯かる構成においても、防振用羽根32の当接片の防振効果が高められるとともに、テーパ部20´AWにより、弁ポート20´Vaからの流れを円滑にして、さらに振動の抑制が図られることとなる。

0040

従って、上述の例においては、弁体22および42は、流体の力で弁ポート20Va、20´Vaの軸心に対して片側に付勢される。これにより、弁体22および42とばね受け24とを介して連動する防振用羽根32の当接片と内周面との摺動抵抗、及び、作動用伝達軸(連結棒)18Aの外周面と貫通孔20aの内周面との摩擦力が、大きくなるので、作動用伝達軸(連結棒)18Aおよび弁体22および42の振動が抑制される。その結果として、騒音を小さくできる。

0041

10温度式膨張弁
12弁体機構駆動ユニット
12Dダイアフラム
12F 当金
14キャピラリチューブ
16感温筒
18A作動用伝達軸
20 弁本体
20A弁体収容室
20AU、20´AU副室
20AL、20´AL主室
22弁体
26コイルスプリング
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    【課題・解決手段】並行する複数の熱交換管に、冷媒をより均等に分配可能な熱交換器、熱交換モジュール、および空気調和機を提案する。熱交換器(31)は、実質的に平行に並ぶ一対のヘッダーパイプ(32)、(33... 詳細

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