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技術 飲料用缶の製造方法、飲料用缶、および、飲料缶

出願人 昭和アルミニウム缶株式会社
発明者 木村宣彦小島真一池田和紀諏訪明日美増田和久
出願日 2020年6月19日 (8ヶ月経過) 出願番号 2020-106134
公開日 2020年10月1日 (4ヶ月経過) 公開番号 2020-157773
状態 未査定
技術分野 インクジェット(インク供給、その他) 剛性または準剛性容器の細部 一体成形容器
主要キーワード 切り取り形状 開始線 横筋状 印刷開始点 中間インク 有底円筒 縦筋状 飲料用缶
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年10月1日)のものです。
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図面 (7)

課題

飲料用缶に形成される印刷画像の質がインクジェットヘッドによる印刷に起因して低下することを抑制する。

解決手段

印刷画像のうちの印刷開始時に形成された画像1A(波形破線1Cよりも図中左側に位置し且つ接合部1Eよりも図中右側に位置する画像)と、印刷終了時に形成された画像1B(波形の破線1Dよりも図中右側に位置し且つ接合部1Eよりも図中左側に位置する画像)との接合部(接続線)1Eが、飲料用缶100の軸方向に沿った直線とならず、接合部1Eの一部の位置が、飲料用缶100の周方向にずれている。

概要

背景

特許文献1には、インクジェット印刷が少なくとも一つのインクジェット印刷ステーションで行われ、インクジェット印刷ステーションには複数個インクジェットヘッドが配置されている印刷装置が開示されている。

概要

飲料用缶に形成される印刷画像の質がインクジェットヘッドによる印刷に起因して低下することを抑制する。印刷画像のうちの印刷開始時に形成された画像1A(波形破線1Cよりも中左側に位置し且つ接合部1Eよりも中右側に位置する画像)と、印刷終了時に形成された画像1B(波形の破線1Dよりも中右側に位置し且つ接合部1Eよりも中左側に位置する画像)との接合部(接続線)1Eが、飲料用缶100の軸方向に沿った直線とならず、接合部1Eの一部の位置が、飲料用缶100の周方向にずれている。

目的

本発明の目的は、飲料用缶に形成される印刷画像の質がインクジェットヘッドによる印刷に起因して低下することを抑制することにある

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

外周面を備えた本体と、当該外周面に設けられるとともに当該缶本体の周方向に沿って帯状に設けられた印刷画像と、を備えた飲料用缶の製造方法であり、前記外周面に設けられる前記印刷画像のうちの印刷開始時に形成される画像と、印刷終了時に形成される画像との接合部が、前記缶本体の軸方向に沿った一本の直線とならず、当該接合部の一部の位置が当該缶本体の周方向にずれた状態となるように、当該外周面に対する当該印刷画像の形成を行う、飲料用缶の製造方法。

請求項2

前記接合部の少なくとも一部が、前記缶本体の軸方向および当該缶本体の周方向に対して傾斜した斜め線となるように、前記印刷画像の形成を行う請求項1に記載の飲料用缶の製造方法。

請求項3

外周面を備えた缶本体と、当該外周面に設けられるとともに当該缶本体の周方向に沿って帯状に設けられた印刷画像と、を備えた飲料用缶の製造方法であり、前記外周面に設けられる前記印刷画像のうちの印刷開始時に形成される画像と、印刷終了時に形成される画像との接合部が波形となるように、当該外周面に対する当該印刷画像の形成を行う、飲料用缶の製造方法。

請求項4

外周面を備えた缶本体と、当該外周面に設けられるとともに当該缶本体の周方向に沿って帯状に設けられた印刷画像と、を備えた飲料用缶の製造方法であり、前記外周面に設けられる前記印刷画像のうちの印刷開始時に形成される画像と、印刷終了時に形成される画像との接合部が、前記缶本体の軸方向に沿った一本の直線とならず、当該接合部の少なくとも一部が、当該缶本体の周方向および当該缶本体の軸方向に対して傾斜した斜め線となるように、当該外周面に対する当該印刷画像の形成を行う、飲料用缶の製造方法。

請求項5

外周面を備えた缶本体と、当該外周面に設けられるとともに当該缶本体の周方向に沿って帯状に設けられ一端部および他端部とを有する画像と、を備えた飲料用缶であり、前記外周面に設けられた前記画像の前記一端部と、当該画像の前記他端部との接合部が、前記缶本体の軸方向に沿った一本の直線となっておらず、当該接合部の一部の位置であって当該缶本体の周方向における位置と、当該接合部の他の一部の位置であって当該缶本体の周方向における位置とが異なっている飲料用缶。

請求項6

外周面を備えた缶本体と、当該外周面に設けられるとともに当該缶本体の周方向に沿って帯状に設けられ一端部および他端部とを有する画像と、を備えた飲料用缶であり、前記外周面に設けられた前記画像の前記一端部と、当該画像の前記他端部との接合部が、波形となっている飲料用缶。

請求項7

外周面を備えた缶本体と、当該外周面に設けられるとともに当該缶本体の周方向に沿って帯状に設けられ一端部および他端部とを有する画像と、を備えた飲料用缶であり、前記外周面に設けられた前記画像の前記一端部と、当該画像の前記他端部との接合部が、前記缶本体の軸方向に沿った一本の直線となっておらず、当該接合部の少なくとも一部が、当該缶本体の周方向および当該缶本体の軸方向に対して傾斜した斜め線となっている飲料用缶。

請求項8

飲料用缶と、当該飲料用缶に収容された内容物とを備え、当該飲料用缶が請求項5乃至7の何れかに記載の飲料用缶により構成された飲料缶

技術分野

0001

本発明は、飲料用缶の製造方法、飲料用缶、および、飲料缶に関する。

背景技術

0002

特許文献1には、インクジェット印刷が少なくとも一つのインクジェット印刷ステーションで行われ、インクジェット印刷ステーションには複数個インクジェットヘッドが配置されている印刷装置が開示されている。

先行技術

0003

特開2012−232771号公報

発明が解決しようとする課題

0004

飲料缶の外周面に形成される印刷画像は、例えばインクジェットヘッドを用いることで形成できる。インクジェットヘッドでは、インク吐出開始時吐出されるインクの量が、後のタイミングで吐出されるインクの量よりも多くなる場合があり、この場合、形成される画像の質の低下を招くおそれがある。
本発明の目的は、飲料用缶に形成される印刷画像の質がインクジェットヘッドによる印刷に起因して低下することを抑制することにある。

課題を解決するための手段

0005

本発明が適用される飲料用缶の製造方法は、外周面を備えた本体と、当該外周面に設けられるとともに当該缶本体の周方向に沿って帯状に設けられた印刷画像と、を備えた飲料用缶の製造方法であり、前記外周面に設けられる前記印刷画像のうちの印刷開始時に形成される画像と、印刷終了時に形成される画像との接合部が、前記缶本体の軸方向に沿った一本の直線とならず、当該接合部の一部の位置が当該缶本体の周方向にずれた状態となるように、当該外周面に対する当該印刷画像の形成を行う、飲料用缶の製造方法である。
ここで、前記接合部の少なくとも一部が、前記缶本体の軸方向および当該缶本体の周方向に対して傾斜した斜め線となるように、前記印刷画像の形成を行うことを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用される飲料用缶の製造方法は、外周面を備えた缶本体と、当該外周面に設けられるとともに当該缶本体の周方向に沿って帯状に設けられた印刷画像と、を備えた飲料用缶の製造方法であり、前記外周面に設けられる前記印刷画像のうちの印刷開始時に形成される画像と、印刷終了時に形成される画像との接合部が波形となるように、当該外周面に対する当該印刷画像の形成を行う、飲料用缶の製造方法である。
他の観点から捉えると、本発明が適用される飲料用缶の製造方法は、外周面を備えた缶本体と、当該外周面に設けられるとともに当該缶本体の周方向に沿って帯状に設けられた印刷画像と、を備えた飲料用缶の製造方法であり、前記外周面に設けられる前記印刷画像のうちの印刷開始時に形成される画像と、印刷終了時に形成される画像との接合部が、前記缶本体の軸方向に沿った一本の直線とならず、当該接合部の少なくとも一部が、当該缶本体の周方向および当該缶本体の軸方向に対して傾斜した斜め線となるように、当該外周面に対する当該印刷画像の形成を行う、飲料用缶の製造方法である。

0006

また、本発明を飲料用缶として捉えた場合、本発明が適用される飲料用缶は、外周面を備えた缶本体と、当該外周面に設けられるとともに当該缶本体の周方向に沿って帯状に設けられ一端部および他端部とを有する画像と、を備えた飲料用缶であり、前記外周面に設けられた前記画像の前記一端部と、当該画像の前記他端部との接合部が、前記缶本体の軸方向に沿った一本の直線となっておらず、当該接合部の一部の位置であって当該缶本体の周方向における位置と、当該接合部の他の一部の位置であって当該缶本体の周方向における位置とが異なっている飲料用缶である。
他の観点から捉えると、本発明が適用される飲料用缶は、外周面を備えた缶本体と、当該外周面に設けられるとともに当該缶本体の周方向に沿って帯状に設けられ一端部および他端部とを有する画像と、を備えた飲料用缶であり、前記外周面に設けられた前記画像の前記一端部と、当該画像の前記他端部との接合部が、波形となっている飲料用缶である。
他の観点から捉えると、本発明が適用される飲料用缶は、外周面を備えた缶本体と、当該外周面に設けられるとともに当該缶本体の周方向に沿って帯状に設けられ一端部および他端部とを有する画像と、を備えた飲料用缶であり、前記外周面に設けられた前記画像の前記一端部と、当該画像の前記他端部との接合部が、前記缶本体の軸方向に沿った一本の直線となっておらず、当該接合部の少なくとも一部が、当該缶本体の周方向および当該缶本体の軸方向に対して傾斜した斜め線となっている飲料用缶である。
また、本発明を飲料缶として捉えた場合、本発明が適用される飲料缶は、飲料用缶と、当該飲料用缶に収容された内容物とを備え、当該飲料用缶が上記の何れかに記載の飲料用缶により構成された飲料缶である。

発明の効果

0007

本発明によれば、飲料用缶に形成される印刷画像の質がインクジェットヘッドによる印刷に起因して低下することを抑制することができる。

図面の簡単な説明

0008

本実施形態に係る飲料用缶の斜視図である。
印刷装置の斜視図である。
(A)、(B)は、飲料用缶の外周面に形成された印刷画像の展開図である。
(A)、(B)は、飲料用缶の外周面に形成された印刷画像の展開図である。
印刷画像の他の例を示した図である。
飲料用缶の他の構成例を示した図である。

実施例

0009

以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る飲料用缶100の斜視図である。
ここで、図1では、飲料用缶100の詳細な形状の図示は省略し、有底円筒表現した。より具体的には、飲料用缶100には、一般的に、フランジ部およびネック部が設けられたり、飲料用缶100のボトムには、一般的に、飲料用缶100の内部方向に凹む円形の凹部が設けられたりするが、これらの図示は省略している。

0010

本実施形態の飲料用缶100には、円筒状に形成された缶本体200が設けられている。
缶本体200の上部には、円形の開口210が形成されている。また、缶本体200の下部には、底部220が設けられている。また、缶本体200は、外周面230を備える。
外周面230には、インクジェットヘッドによる印刷が施され、外周面230には、缶本体200の周方向に沿って帯状に形成された印刷画像が設けられている。
本実施形態では、缶本体200の上部に位置する開口210を通じて、缶本体200の内部に、内容物である飲料が充填される。その後、この開口210は、不図示の缶蓋により塞がれる。これにより、飲料が充填された飲料缶が完成する。

0011

缶本体200は、金属材料により形成される。具体的には、缶本体200は、例えば、アルミニウムアルミニウム合金等により形成される。また、缶本体200は、例えば、ティンフリースチールなどの鉄合金等により形成される。
また、缶本体200は、例えば、平板状の板材を、ドローアイアニング(DI)成形や、ストレッチドロー成形することにより形成される。
缶本体200の内部に充填される飲料としては、例えば、ビール等のアルコール系飲料や、清涼飲料などの非アルコール系飲料が挙げられる。

0012

図2は、印刷装置500の斜視図である。
本実施形態の印刷装置500には、飲料用缶100に挿入され飲料用缶100を支持する円筒状の支持部材マンドレル)600が設けられている。
支持部材600は、円筒状に形成され、飲料用缶100の開口210(図1参照)から飲料用缶100の内部に挿入される。そして、本実施形態では、不図示の駆動機構によって、支持部材600が周方向に回転し、これに伴い、飲料用缶100も周方向に回転する。

0013

飲料用缶100の上方には、インクジェットヘッド400が設けられている。インクジェットヘッド400の底部には、支持部材600により支持されている飲料用缶100の軸方向に沿って並ぶ複数のインク吐出口610が設けられている。
さらに、本実施形態の印刷装置500には、インクジェットヘッド400におけるインクの吐出を制御する印刷制御部510が設けられている。印刷制御部510は、プログラム制御されたCPU(Central Processing Unit)により構成されている。ここで、図2の符号2Xは、図1の符号1Xで示す部分の印刷に用いられるインク吐出口610の拡大図である。
本実施形態では、印刷制御部510によりインクジェットヘッド400が制御され、インク吐出口610から、下方に位置し周方向に回転している飲料用缶100の外周面に対してインクが吐出される。これにより、飲料用缶100の外周面に印刷画像が形成される。
ここで、図2は、一つの色のインクジェットヘッド400での印刷の例であり、必要な色のインクジェットヘッド400によって順次同様な印刷方法に従って印刷し最終画像を形成する。より具体的には、例えば、CMYKの4色のインクジェットヘッド400を用意し、各色のインクジェットヘッド400を用い、順次同様な印刷方法に従って印刷を行い最終画像を得る。ここで、印刷は、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の順で行う。

0014

なお、インクジェットヘッド400による飲料用缶100への印刷が行われる際、飲料用缶100の周速を、10〜73m/分(10m/分≦周速≦73m/分)とすることが好ましい。
周速が10m/分よりも小さいと生産性が悪くなる。また、周速が73m/分を超えると、インクジェットヘッド400からのインクの吐出が追い付かず、印刷画像を構成するドットの間隔が拡がってしまう。また、周速が73m/分を超えると、インクジェットヘッド400と飲料用缶100との間に気流が発生し、インクの付着位置がずれるおそれもある。
なお、飲料用缶100の周速のさらに好ましい範囲は、25〜60m/分である。この場合、生産性の低下の抑制と画質の低下の抑制の両立を図りやすい。

0015

図3(A)、(B)および図4(A)、(B)は、飲料用缶100の外周面230に形成された印刷画像の展開図である。
本実施形態では、上記のとおり、印刷画像は、いわゆるインクジェット印刷により形成される。この印刷画像は、飲料用缶100の周方向に沿って延び帯状に形成される。
具体的には、飲料用缶100への印刷は、飲料用缶100を周方向に回転させるとともに、飲料用缶100の軸方向に沿って延びるインクジェットヘッド400から飲料用缶100の外周面230に向けてインクを吐出する。これにより、飲料用缶100の外周面230に、飲料用缶100の周方向に沿って延びる印刷画像が形成される。

0016

図3(A)に示す印刷画像では、符号3Aで示す部分が印刷開始箇所となっている。印刷時には、この印刷開始箇所(以下、「印刷開始箇所3A」と称する)にてインクの吐出を開始し、図3(A)における右方向に向けて印刷を順次行っていく。そして、印刷終了箇所3Bにて、インクの吐出を停止し、印刷を終了する。

0017

ここで、インクジェットヘッド400を用いた印刷では、印刷開始時におけるインクの吐出量が、印刷開始時以降におけるインクの吐出量よりも多くなりやすく、印刷開始時に形成される画像が、他の部分の画像よりも目立ちやすくなるおそれがある。
より具体的には、印刷開始時に形成されたドット像が後に形成されるドット像よりも大きくなり、印刷開始時に形成される画像が目立ちやすくなるおそれがある。

0018

特に、本実施形態のように、飲料用缶100が配置され、軸方向に沿った一本の直線状の開始線で必要な部分の吐出口から同時にインクが吐出されると、印刷開始時に形成された画像が縦筋状の画像となり、この縦筋状の画像が目立ちやすくなるおそれがある。
そこで、本実施形態では、飲料用缶100の外周面230へのインクの吐出を開始する際、インクの吐出タイミングを部分的にずらすようにし、印刷開始時に吐出されたインクにより形成される画像が目立ってしまうことを抑制している。

0019

具体的には、本実施形態の印刷装置500では、外周面230へのインクの吐出を開始する際、一の群のインク吐出口610からインクを吐出する吐出タイミングと、この一の群のインク吐出口610とは異なる他の群のインク吐出口610からインクを吐出する吐出タイミングとをずらす。
より具体的には、本実施形態では、飲料用缶100の外周面230へのインクの吐出を開始する際、例えば、図2にて符号2Aで示すインク吐出口610(一の群のインク吐出口610)からのインクの吐出を先に行い、次いで、後述する符号2Cの後に、図2にて符号2Bで示すインク吐出口610(他の群のインク吐出口610)からのインクの吐出を行う。

0020

これにより、本実施形態では、図3(A)の符号3E、3Fで示すように、印刷開始時に形成される2つの直線状の画像が、飲料用缶100の周方向にずれるようになる。
より具体的には、本実施形態では、図2の符号2Aで示すインク吐出口610(以下、「先発インク吐出口群610A」と称する)からのインクの吐出を先に行い、次いで、図2の符号2Bで示すインク吐出口(以下、「後発インク吐出口群610B」)からのインクの吐出を行うことで(後述する符号2Cの後に後発インク吐出口群610Bからのインクの吐出を行うことで)、図3(A)の符号3E、3Fで示すように、印刷開始時に形成される2つの直線状の画像の位置を、飲料用缶100の周方向にずらす。
言い換えると、本実施形態では、外周面230へのインクの吐出を開始する際、一の群のインク吐出口610(先発インク吐出口群610A)から吐出されたインクが外周面230上に付着する付着位置と、他の群のインク吐出口610(後発インク吐出口群610B)から吐出されたインクが外周面230上に付着する付着位置とが飲料用缶100の周方向において互いに異なるように、インクの吐出を制御する。
さらに説明すると、本実施形態では、一の群のインク吐出口610(先発インク吐出口群610A)に含まれるインク吐出口610の各々から同じタイミングでインクを吐出した後、他の群のインク吐出口610(後発インク吐出口群610B)に含まれるインク吐出口610の各々から同じタイミングでインクを吐出する。

0021

これにより、図3(A)の符号3Eで示す直線状の画像が先に形成され、次いで、図3(A)の符号3Fで示す直線状の画像が形成され(後述する図2の符号2Cにより形成される符号3Eと3Fを結ぶ画像の形成の後に符号3Fで示す直線状の画像が形成され)、飲料用缶100の周方向において、2つの直線状の画像の位置がずれる。
この場合、直径の大きいドットが、飲料用缶100の軸方向に沿って直線状に並ぶことが抑制され、印刷開始時に吐出されたインクにより形成される画像は目立ちにくくなる。

0022

図1を参照して説明すると、本実施形態では、インクの吐出タイミングをずらした結果、印刷画像のうちの印刷開始時に形成された画像1A(波形の破線1Cよりも図中左側に位置し且つ接合部1E(後述)よりも図中右側に位置する画像)(以下、「印刷開始時画像1A」と称する)と、印刷終了時に形成された画像1B(波形の破線1Dよりも図中右側に位置し且つ接合部1Eよりも図中左側に位置する画像)(以下、「印刷終了時画像1B」と称する)との接合部(接続線)1Eが、飲料用缶100の軸方向に沿った一本の直線になっておらず、接合部1Eの一部の位置が、飲料用缶100の周方向にずれるようになる。

0023

より具体的には、本実施形態では、接合部1Eは波形形状となり(接合部1Eは、凸形状(凸部)と凹形状(凹部)とが缶本体200の軸方向に交互に並んだ形状となり)、接合部1Eの複数個所にて、接合部1Eの一部が飲料用缶100の周方向にずれる。
そして、この場合、接合部1Eが飲料用缶100の軸方向に沿って一本の直線になっている場合に比べ、接合部1Eが目立ちにくくなる。
さらに説明すると、図3(A)に示す印刷開始箇所3Aと印刷終了箇所3Bでは、画像に対応する位置の吐出口からインクを吐出し、画像がない領域(印刷開始箇所3A、印刷終了箇所3Bの各々に位置する空白の領域)に対応する吐出口からはインクの吐出を行わないようにして、印刷開始箇所3A、印刷終了箇所3Bの印刷を行い、印刷開始箇所3A,印刷終了箇所3B以外の箇所では印刷画像に対応する吐出口からインクを吐出して印刷することによって、図1の接合部(接続線)1Eが、飲料用缶100の軸方向に沿った一本の直線にならないようになる。

0024

さらに、本実施形態では、図1の符号1Hで示すように、接合部1Eの一部が、飲料用缶100の軸方向および周方向に対して傾斜し、接合部1Eの一部は、斜め線となっている。
ここで、例えば、接合部1Eの一部は、図中破線1Gで示すように、飲料用缶100の周方向に沿わせることもできるが、この場合、印刷画像に、横筋状の画像が現れやすくなる。本実施形態のように斜め線とすると、この横筋状の画像の発生を抑えられる。

0025

なお、斜め線は、図2の符号2Cで示す複数のインク吐出口610からインクを吐出することで形成する。
具体的には、斜め線は、先発インク吐出口群610Aと後発インク吐出口群610Bとの間に位置する複数のインク吐出口610(以下、「中間インク吐出口群610C」と称する)からインクを吐出することで形成する。
より具体的には、先発インク吐出口群610Aからインクの吐出が行われた後に、且つ、後発インク吐出口群610Bからのインクの吐出が行われる前に、中間インク吐出口群610Cからインクの吐出を行い、斜め線を形成する。

0026

さらに具体的には、中間インク吐出口群610Cからインクの吐出を行う際には、中間インク吐出口群610Cに含まれるインク吐出口610のうち、先発インク吐出口群610Aに近い方に位置するインク吐出口610からのインクの吐出を先に行い、後に、後発インク吐出口群610Bに近い方に位置するインク吐出口610からのインクの吐出を行う。
さらに説明すると、中間インク吐出口群610Cからのインクの吐出にあたっては、中間インク吐出口群610Cに含まれるインク吐出口610のうち、先発インク吐出口群610Aに近い方に位置するインク吐出口610から、インクの吐出を順に行い、最後に、後発インク吐出口群610Bに近いインク吐出口610からのインクの吐出を行う。これにより、上記のとおり、接合部1Eの一部が斜め線となる。

0027

なお、飲料用缶100の外周面230に形成される印刷画像は、予め用意した画像データに基づき行う。より具体的には、コンピュータソフトウェアを用い、上記接合部1Eが波形となる画像データを生成し、生成したこの画像データに基づき、印刷画像を形成する。
より具体的には、接合部1Eが波形となる画像データの生成は、例えば、印刷開始箇所3A(図3(A)参照)に対応した部分の画像データの一部を切り取って、切り取ったこの画像データを、印刷終了箇所3B(図3(A)参照)に対応した部分の画像データの横に張り付ける。

0028

言い換えると、印刷開始時に形成される印刷画像に対応した画像データの一部を、印刷終了時に形成される印刷画像に対応した画像データの横まで平行移動させるとともに貼り付け、印刷に用いる新たな画像データを生成する。
そして、新たに生成したこの画像データを、印刷装置500(図2参照)に設けられた印刷制御部510に供給する。印刷制御部510は、この画像データに対し予め定められた画像処理を行う。具体的には、分色処理を行い、次いで、色毎の濃度調整を行う。
そして、印刷制御部510は、分色処理および濃度調整を行った後の画像データに基づき、インクジェットヘッド400の制御を行い、飲料用缶100の外周面230に対して印刷画像を形成する。

0029

ここで、接合部1Eの長さL(図1参照)(接合部1Eを飲料用缶100の軸方向に投影した場合の接合部1Eの長さ(飲料用缶100の周方向における長さ))は、飲料用缶100の直径が35〜80mm、高さ(軸方向における長さ)が60〜180mmである場合には、5〜30mmとすることが好ましい。この場合、画像データを上記のように新たに形成する際の画像の加工が行いやすく、また、印刷画像への影響も少ない。

0030

また、接合部1Eを波形とすると、印刷時に、飲料用缶100を、1回転を超えて回転させる必要があるが、接合部1Eの長さLを5〜30mmとすると、1回転を超える部分の回転量が少なくて済む。なお、接合部1Eのより好ましい長さLは、8〜25mmである。
なお、飲料用缶100の直径が小さいほど飲料用缶100の周長も小さくなり、接合部1Eが占める割合が相対的に増えるため、飲料用缶100の直径が小さい場合には、長さLの範囲5〜30mmのうち、より小さい値を採用することが好ましい。

0031

また、本実施形態では、上記のとおり、印刷開始時に形成される印刷画像に対応した画像データの一部を切り取って、この一部の画像データを、印刷終了時に形成される印刷画像に対応した画像データの横に張り付けるが、画像データの切り取りを行う箇所は、特に限られない。
また、画像の切り取りを行う箇所の個数も特に限られない。図3(A)に示す例では、3箇所で画像データの切り取りを行うが、例えば、1〜15箇所の何れとしてもよい。
通常の飲料用缶100の高さは、60〜180mmであり、この場合、例えば、1〜15箇所で、画像データの切り取りを行える。より好ましくは2〜5箇所である。

0032

また、画像データを切り取る際の形状である切り取り形状も特に限られず、例えば、四角形三角形台形半円形とすることができる。
なお、切り取り形状が三角形、台形、半円形である場合には、上記にて説明したように、接合部1Eに斜め線が形成される。
また、複数箇所で画像データの切り取りを行う場合は、各切り取り箇所における切り取り形状は同じとしてもよいし、図5(印刷画像の他の例を示した図)に示すように、異ならせてもよい。異ならせた場合、波形形状が周期性を有しないようになり、周期性を有しているよりも、接合部1Eが目立ちにくくなる。

0033

図3(B)、図4(A)、(B)を参照し、印刷画像の他の例を説明する。
図3(B)に示す例では、切り取り形状を三角形としている。この場合、接合部1Eは、斜め線のみにより形成され、接合部1Eに、飲料用缶100の周方向および軸方向に沿った直線が含まれないようになり、接合部1Eがさらに目立ちにくくなる。
図4(A)に示す例では、切り取り形状を略半円形としている。この場合も、飲料用缶100の周方向および軸方向に沿った直線がほとんど設けられないようになり、接合部1Eが目立ちにくくなる。

0034

図4(B)に示す例では、切り取り形状を台形としている。より具体的には、辺の長さが大きい下底が、符号4Fで示す印刷終了点に近い側に位置し、辺の長さが小さい上底が、符号4Eで示す印刷開始点に近い側に位置している。
この構成例では、符号4Hで示す箇所の印刷を行う際、符号4Xで示す部分で印刷がまず行われ、次いで、インクの吐出が一時中断し、その後、符号4Yで示す部分から印刷が再び行われる。

0035

即ち、この構成例では、ある特定の部分で、1回目のインクの吐出、インクの吐出の停止、2回目のインクの吐出が行われる。ここで、この場合、上記と同様、2回目のインクの吐出時に、印刷画像を構成するドットの径が大きくなり、2回目のインクの吐出時に形成される画像が目立ちやすくなるおそれがある。
このため、印刷画像の形状は、切り取り、貼り付け画像の中であっても、インクの吐出が途中で中断しない形状とすることが好ましい。言い換えると、短時間でも断続運転がなされない形状とすることが好ましい。上記図3(A)、(B)、図4(A)、図5にて示した例では、いずれも、インクの吐出が途中で途切れず、印刷開始から印刷終了までインクの吐出が継続してなされる。

0036

なお、図3(A)、(B)、図4(A)、(B)、図5に示した構成例では、印刷画像の図中下側の部分が白色の背景を有し、さらに、この下側の部分には文字画像が形成されている。
このように印刷画像に白色の背景が含まれると、接合部1Eは目立ちにくくなる。
また、文字画像が形成されている箇所に接合部1Eを設けると、文字画像が見にくくなることが懸念されるが、インクジェットヘッド400を用いた印刷では、高精度で印字を行うことが可能であり、文字画像が見にくくなることは防止される。
また、上記では、接合部1Eの一部を斜め線にした場合を一例に説明したが、図6(飲料用缶100の他の構成例を示した図)に示すように、接合部1Eの全てを斜め線としてもよい。

0037

1A…印刷開始時画像、1B…印刷終了時画像、1E…接合部、100…飲料用缶、200…缶本体、230…外周面、400…インクジェットヘッド、500…印刷装置、510…印刷制御部、600…支持部材、610…インク吐出口

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