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技術 鉄−ポリフェノール複合材を含有する消臭剤および該消臭剤を用いる消臭方法

出願人 保土谷化学工業株式会社
発明者 長谷川宏生橋本望美橋本真紀
出願日 2019年3月27日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2019-059839
公開日 2020年10月1日 (4ヶ月経過) 公開番号 2020-156792
状態 未査定
技術分野
  • -
主要キーワード 菱鉄鉱 白鉄鉱 複合材試料 価鉄化合物 テドラーパック 試験容器内 赤外水分計 金属製バット
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課題

鉄や鉄化合物などの鉄成分と、コーヒーなどに含まれるポリフェノール成分とを反応させて得られる鉄−ポリフェノール複合材を含有する消臭剤を提供し、該消臭剤を用いる消臭方法を提供すること。

解決手段

鉄−ポリフェノール複合材に、(a)鉄成分0.1〜20質量%と、(b)ポリフェノール成分0.1〜20質量%と、を含有する消臭剤、または、前記複合材が、(a)鉄成分と(b)ポリフェノール成分とを反応させて得られる組成物である消臭剤。 前記消臭剤を気体に接触させること、液体に添加もしくは接触させること、または、固体もしくは粉体中に添加することを特徴とする、悪臭成分を消臭する消臭方法。

概要

背景

従来から、コーヒーなどの粉を用いた消臭効果があることが知られており、茶などに含まれるフラボノイドなどのポリフェノール成分は、その抗酸化作用や、水酸基によるアンモニアなどの悪臭物質の分解による効果により消臭剤への利用例が報告されている(特許文献1、2など)。

一方、消臭効果を有する無機物として、鉄は2価の鉄イオン(Fe2+)の状態で、悪臭物質を吸着する効果により消臭効果を示すため、空気中で2価鉄酸化を防止するための鉄−有機化合物などの複合材を消臭剤として利用しようとする研究が報告されている(特許文献3など)。

これらの茶やコーヒーが含有するポリフェノールと2価鉄を複合化させた、鉄−ポリフェノール材料の開発が近年行われており(特許文献4〜6)、農業食品業界での環境負荷の少ない殺菌剤防腐剤や、排水中の汚染物質分解などの材料として期待されている。

市販の消臭剤は、液体中に消臭成分を溶解させたものや、活性炭など表面への物理吸着を応用としたもの、または両者を組み合わせて、消臭効果を長期間持続させようとするものがあるが、環境への影響を考慮し、自然物由来の材料を用い、繰り返し使用できるものは、今なお求められている。

概要

鉄や鉄化合物などの鉄成分と、茶やコーヒーなどに含まれるポリフェノール成分とを反応させて得られる鉄−ポリフェノール複合材を含有する消臭剤を提供し、該消臭剤を用いる消臭方法を提供すること。鉄−ポリフェノール複合材に、(a)鉄成分 0.1〜20質量%と、(b)ポリフェノール成分 0.1〜20質量%と、を含有する消臭剤、または、前記複合材が、(a)鉄成分と(b)ポリフェノール成分とを反応させて得られる組成物である消臭剤。 前記消臭剤を気体に接触させること、液体に添加もしくは接触させること、または、固体もしくは粉体中に添加することを特徴とする、悪臭成分を消臭する消臭方法。なし

目的

本発明は、鉄、鉄化合物などの鉄成分と、茶やコーヒーなどに含まれるポリフェノール成分とを反応させて得られる鉄−ポリフェノール複合材を含有する消臭剤を提供し、該消臭剤を用いる消臭方法を提供する

効果

実績

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請求項1

鉄−ポリフェノール複合材に、(a)鉄成分0.1〜20質量%と、(b)ポリフェノール成分0.1〜20質量%と、を含有する消臭剤

請求項2

前記複合材が、(a)鉄成分と、(b)ポリフェノール成分と、を反応させて得られる組成物である、請求項1に記載の消臭剤。

請求項3

前記(a)鉄成分が、鉄、2価鉄または3価鉄化合物からなる、請求項1または請求項2に記載の消臭剤。

請求項4

前記(b)ポリフェノール成分が、植物に含有されることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の消臭剤。

請求項5

請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の消臭剤を気体に接触させることを特徴とする消臭方法

請求項6

請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の消臭剤を液体に添加または接触させることを特徴とする消臭方法。

請求項7

請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の消臭剤を固体または粉体中に添加することを特徴とする消臭方法。

請求項8

前記消臭剤を用いて、アンモニアトリメチルアミンアセトアルデヒドメチルメルカプタン酢酸または酪酸悪臭成分を消臭することを特徴とする、請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の消臭方法。

技術分野

0001

本発明は、鉄−ポリフェノール複合材を含有する消臭剤および該消臭剤を用いる消臭方法に関する。

背景技術

0002

従来から、コーヒーなどの粉を用いた消臭効果があることが知られており、茶などに含まれるフラボノイドなどのポリフェノール成分は、その抗酸化作用や、水酸基によるアンモニアなどの悪臭物質の分解による効果により消臭剤への利用例が報告されている(特許文献1、2など)。

0003

一方、消臭効果を有する無機物として、鉄は2価の鉄イオン(Fe2+)の状態で、悪臭物質を吸着する効果により消臭効果を示すため、空気中で2価鉄酸化を防止するための鉄−有機化合物などの複合材を消臭剤として利用しようとする研究が報告されている(特許文献3など)。

0004

これらの茶やコーヒーが含有するポリフェノールと2価鉄を複合化させた、鉄−ポリフェノール材料の開発が近年行われており(特許文献4〜6)、農業食品業界での環境負荷の少ない殺菌剤防腐剤や、排水中の汚染物質分解などの材料として期待されている。

0005

市販の消臭剤は、液体中に消臭成分を溶解させたものや、活性炭など表面への物理吸着を応用としたもの、または両者を組み合わせて、消臭効果を長期間持続させようとするものがあるが、環境への影響を考慮し、自然物由来の材料を用い、繰り返し使用できるものは、今なお求められている。

先行技術

0006

特開2000−256345号公報
特許第6023946号公報
特開2019−33866号公報
特開2011−211913号公報
特開2011−211518号公報
特開2012−239952号公報

発明が解決しようとする課題

0007

本発明は、鉄、鉄化合物などの鉄成分と、茶やコーヒーなどに含まれるポリフェノール成分とを反応させて得られる鉄−ポリフェノール複合材を含有する消臭剤を提供し、該消臭剤を用いる消臭方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果得られたものであり、以下を要旨とするものである。

0009

1.鉄−ポリフェノール複合材に、
(a)鉄成分0.1〜20質量%と、
(b)ポリフェノール成分0.1〜20質量%と、を含有する消臭剤。

0010

2.前記複合材が、(a)鉄成分と、(b)ポリフェノール成分と、を反応させて得られる組成物である消臭剤。

0011

3.前記(a)鉄成分が、鉄、2価鉄または3価鉄化合物からなる消臭剤。

0012

4.前記(b)ポリフェノール成分が植物に含有されることを特徴とする消臭剤。

0013

5.前記消臭剤を気体に接触させることを特徴とする消臭方法。

0014

6.前記消臭剤を液体に添加または接触させることを特徴とする消臭方法。

0015

7.前記消臭剤を固体または粉体中に添加することを特徴とする消臭方法。

0016

8.前記消臭剤を用いて、アンモニア、トリメチルアミンアセトアルデヒドメチルメルカプタン酢酸または酪酸悪臭成分を消臭することを特徴とする消臭方法。

発明の効果

0017

本発明の消臭剤は、鉄−ポリフェノールを有効成分として含有する複合材を用い、アンモニア、トリメチルアミン、アセトアルデヒド、メチルメルカプタン、酢酸、酪酸などによる悪臭に対して消臭効果を有する。また、本発明の消臭剤を用いる消臭方法により、気体中の悪臭成分を除去することができる。

0018

以下に、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されず、本発明要旨の範囲の様々な形態で実施することができる。

0019

本発明の消臭剤における「鉄−ポリフェノール複合材」について説明する。鉄−ポリフェノールは、2価の鉄イオン(Fe2+)と、茶やコーヒーなどに含有するポリフェノールを反応させて得られる化合物の総称である。

0020

本発明の「鉄−ポリフェノール複合材」における「鉄」とは、具体的に、金属鉄塩化鉄(III)、塩化鉄(II)、硫酸鉄(II)、硫酸鉄(III)、酸化鉄(III)、水酸化鉄(III)などの2価鉄または3価鉄の化合物;鉄鉱白鉄鉱菱鉄鉱磁鉄鉱針鉄鉱など天然鉄鉱石;鉄分を含む土壌ヘム鉄貝殻などの天然物;およびこれらを酸に溶解したものが原料としてあげられる。これらのうち、塩化鉄(III)、硫酸鉄(II)または硫酸鉄(III)が好ましい。

0021

本発明の「鉄−ポリフェノール複合材」における「ポリフェノール」とは、具体的に、タンニンアントシアニンカテキン、プロアシアニジンイソフラボンルチン、などのフラボノイド;クロロゲン酸などのフェノール酸エラグ酸セサミンリグナンクルクミンクマリン;などがあげられる。これらポリフェノール成分は、コーヒー、茶、リンゴソバ大豆ワインブルーベリーブドウバナナイチゴゴマウコン柑橘木質材草質材麦芽大麦小麦などの食用の植物に多く含有されている。本発明においては、ポリフェノール源としては、コーヒーまたは茶が好ましい。

0022

茶としては、原料茶葉乾燥茶葉発酵茶葉、これらを水浸漬して得られる抽出成分飲用に供される緑茶紅茶ウーロン茶など)、抽出成分を乾燥粉末化したもの、茶殻などがあげられる。コーヒーとしては、原料コーヒー豆乾燥コーヒー豆、焙煎コーヒー豆、焙煎粉砕コーヒー豆、これを水浸漬して得られる抽出成分(飲用に供されるコーヒー)、抽出成分を乾燥粉末化したもの、コーヒー粕などがあげられる。なお、飲用に供された後のコーヒー粕や茶殻は、抽出により鉄成分が減少してしまっている可能性が高い。それらはまた、保管中の腐敗を防止するため、本発明方法に用いる前に、含水率許容範囲内に制御するための処理(乾燥など)を必要とする場合もある。

0023

本発明の「鉄−ポリフェノール」は、前記鉄原料と、前記ポリフェノール源とを反応させて得られる。具体的には、鉄原料は、硫酸鉄(II)、塩化鉄(III)、などの鉄化合物、もしくはそれらが水に溶解した溶液の状態で、鉄イオンが容易にポリフェノール源と接することができるものが好ましい。ポリフェノール源としては、茶やコーヒーが適しており、それらは、使用前でも使用後のものでもよく、飲料用に成分を抽出し、ポリフェノール成分がある程度溶出した茶殻やコーヒー粕でもよい。

0024

鉄−ポリフェノールの製造方法は、例えば特許文献4など公知の方法で製造することができる。具体的な製造例を示すが、温度や加熱時間などの製造条件は、原料の量などにより適宜選択される。例えば、硫酸鉄(II)や塩化鉄(III)などの鉄化合物と、ポリフェノールを含有する茶などの粉体と、水とを混合し、70℃以上、好ましくは95℃〜110℃で、少なくとも1時間以上加熱し反応させ、鉄とポリフェノールを結合させて、3価鉄は安定な2価鉄に還元される。混合時における茶と鉄源における鉄の比率は、適宜設定することができ、たとえば、乾燥した茶に対して鉄が0.1〜20質量%などの範囲で混合することができる。鉄成分およびポリフェノール源と水との混合比は適宜設定することができ、たとえば、(鉄成分+ポリフェノール源)の質量に対して、1/2〜100倍の質量の水を混合することができるが、1/2〜20倍の質量の水が好ましい。このとき、ポリフェノール原料の種類により、ポリフェノールの分子構造や、鉄とポリフェノールの結合する組成比が異なるため、鉄−ポリフェノールの分子構造が1種類とは限定されない。反応後、余分な水分などの成分を加熱して乾燥、除去することにより、鉄−ポリフェノールを含有する複合材(鉄−ポリフェノール複合材)を得ることができる。乾燥温度は、水分が除去できる温度であれば、限定されないが、常温での自然乾燥でも70℃以上でも乾燥可能だが、95℃以上の高温であることが時間短縮のためには好ましい。乾燥後の鉄−ポリフェノール複合材の含水率は、15%以下が好ましいが、保存のためにはより少ない方が好ましく、10%以下がより好ましい。

0025

鉄−ポリフェノールやその複合材の製造時に使用する水は、特に限定されず、通常の水でよく、例えば、井戸水河川湖沼水海水水道水農業用水工業用水脱イオン水蒸留水などがあげられる。本発明の有利な効果を妨げない限り、pH緩衝剤、塩(NaCl、KClなど)、アルコールエタノールなど)、糖類、酸、アルカリなどを含むものであってもよい。

0026

鉄−ポリフェノール複合材を製造する装置としては、公知のものを使用できる。容器は、鉄原料と、ポリフェノール源と、水とを均一に混合・撹拌できるものであれば限定されない。反応容器材質は、ガラス容器、鉄容器、樹脂製容器、いずれも使用可能であるが、加熱や乾燥のための耐熱性を有するものが好ましい。また、酸性塩基性の溶液に対する耐性を有するものが好ましい。反応時や乾燥時に加熱する装置は、温度制御機能の付いた乾燥機、均一に乾燥するための温風機能、回転機構を有するものがあげられる。乾燥後の鉄−ポリフェノール複合材試料粉砕するために公知の粉砕機を使用してもよく、粒度を揃えるために適当なを使用してもよい。

0027

ポリフェノール源におけるポリフェノールの含有率により、存在できる鉄−ポリフェノールの量が前後するが、意図的に、鉄およびポリフェノールの含有量を減らしたり、または、濃縮した鉄ポリフェノール成分を混在させることにより、鉄−ポリフェノールの含有率を制御することができる。本発明の鉄−ポリフェノール複合材においては、鉄成分は0.1〜20質量%が好ましく、また、ポリフェノール成分は、0.1〜20質量%が好ましい。茶などのポリフェノール源のうち、ポリフェノール成分の含有率は原料の茶試料全体の一定の割合であるため、本発明の鉄−ポリフェノール複合材は、鉄−ポリフェノールとその他の茶由来の成分を含有する複合材の形で得られる。例えば、製造した鉄−茶ポリフェノール複合体のうち、5質量%が鉄−茶ポリフェノールであった場合、残りの95%が茶由来のポリフェノール以外の成分であってもよく、また、残りの成分に未反応の鉄やポリフェノールが存在していてもよいが好ましくは、原料に含まれるポリフェノールに適した比率で鉄が含まれることが好ましい。また、鉄−ポリフェノール複合材を含有する消臭剤には、消臭剤としての効果に影響しない範囲で、他の成分を混合して含有することができる。そのため製造の後工程で珪砂や土、木くずなどの担体と混合してもよい。

0028

本発明の鉄−ポリフェノール複合材中のポリフェノール含有量は、公知の方法、たとえば、フォーリンデニス法により分析できる。また、鉄濃度ジピリジルもしくはフェナントロリン−鉄比色定量法などにより分析でき、さらに同方法により、2価鉄と、3価鉄を含んだ価数の鉄存在量を調べることができる。

0029

本発明の消臭剤を用いる消臭方法について具体的に説明する。本発明の消臭剤の形態は、有効成分として茶やコーヒーなどの粉体中に鉄−ポリフェノール複合材を含んだものとして得られ、通常の安全な粉体として扱うことができる。この粉体を悪臭の発生している、または発生する可能性のある空間に設置することなどの方法により、つまり、消臭剤を悪臭成分が含まれる気体に接触させることによって、消臭または悪臭の発生の防止を行うことができる。悪臭成分が含まれる気体への接触は、気体のある空間に、鉄−ポリフェノール複合材の粉体を入れた皿を置いてもよく、穴の開いた容器に粉体を入れたものを置いてもよく、さらに網状の袋に入れて設置するだけでもよく、また、粉体を空間に散布して、床や地面に撒いてもよい。

0030

本発明の鉄−ポリフェノール複合材中の鉄イオンは、酸性や塩基性(たとえば、pH5〜10)の水溶液中でも2価鉄の状態を保持することができる。したがって、鉄ポリフェノール複合材が水分に触れている状態であっても、2価鉄が高濃度で存在できるため、たとえば、高い湿度状態や、周囲に水分の存在する状態で、鉄−ポリフェノール複合材を設置することができる。よって、粉体が飛散しないように水を含ませた状態で使用することができる。具体的な消臭方法としては、たとえば、皿などの容器に水を入れ、その中に、水面から鉄−ポリフェノール複合材の粉体がはみ出る程度の量を含浸させてもよい。また、水や有機溶媒に鉄−ポリフェノール複合材の粉体を分散させ、壁などの平面に塗布し、悪臭の混合した気体と接触させてもよく、スプレーなどで複合材の分散液を気体中に噴霧してもよい。

0031

本発明の鉄−ポリフェノール複合材を他の固体や粉体中に添加して使用する使用する消臭方法としては、固体と複合化して、または、粉体と混合して使用することなどがあげられる。具体的には、木炭などの既存の消臭剤中に穴をあけて、鉄−ポリフェノール複合材の粉末を入れる、または、粉状の木炭を鉄−ポリフェノール複合材の粉末と混合して使用する、などの方法があげられる。また、土などに混ぜて、盆栽などと使用することもできる。庭、や田に散布し、周囲の悪臭の発生を抑制することができる。樹脂や石などと複合化させ板状などの形状にして、鉄−ポリフェノール複合材成分を表面に露出させて、悪臭成分を含む気体と接触させてもよい。

0032

本発明の消臭剤を用いて消臭することのできる悪臭成分としては、具体的に、アンモニア、トリメチルアミンなどの窒素化合物硫化水素、メチルメルカプタン、硫化メチル二硫化メチルなどの硫黄化合物;アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒドn−ブチルアルデヒドイソブチルアルデヒドn−バレルアルデヒドイソバレルアルデヒドなどのアルデヒド類イソブタノール、酢酸、酢酸エチルメチルイソブチルケトントルエンスチレンキシレンなどの炭化水素類プロピオン酸、酪酸、n−吉草酸イソ吉草酸などの脂肪酸類などがあげられる。本発明の消臭方法は、これらの悪臭成分の単独または混合したものが、気体または液体が揮発した状態で存在する雰囲気において、鉄−ポリフェノール複合材と接触させることにより、気体中における悪臭成分の濃度を低減させる効果を有する。

0033

以下、本発明の実施の形態について、実施例により具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。

0034

実施例で行った試料中の各成分の分析方法測定方法は次の通りである。
[ジピリジル−銀比色定量法]
(1)試薬
0.2%ジピリジル液(和光純薬工業製):
1gの市販のα,α’−ジピリジルを500mLの10%酢酸液に溶解する。
10%塩酸ヒドロキシルアミン
10gの塩酸ヒドロキシルアミン(和光純薬工業製)を蒸留水に溶かして100mLにする。
酢酸塩緩衝液
136.1gの酢酸ナトリウム(和光純薬工業製)を750mLの蒸留水に溶かし、氷酢酸(和光純薬工業製)でpHを5.5に調整後、1Lにする。
100pm鉄(II)標準液
モール塩((NH4)2SO4・FeSO4・6H2O)0.7022gを正確に秤りとり、硫酸(1:5)10mLを含む蒸留水(pH1.0以下)に溶かした後、1000mLに定容する。
(2)検量線の作成
10ppmの鉄標準液を0、0.8、1.6、2.4、3.2、4.0mL、20mLメスフラスコにとる。10%塩酸ヒドロキシルアミン液2mL、ジピリジル液2mL、酢酸塩緩衝液5mLを順次加え、よく混ぜた後、蒸留水で20mLに定容する。約20〜30分放置した後、波長510nmで吸光度を測定する。
(3)試料の測定
試料0.20mLを20mLメスフラスコにとる。10%塩酸ヒドロキルアミン2mL(全鉄量を定量する場合には添加し、鉄(II)量のみを定量する場合には添加しない)、ジピリジル液2mL、酢酸塩緩衝液5mLを順次加え、よく混ぜた後、蒸留水で20mLに定容する。約20〜30分放置した後、波長510nmで吸光度を測定する。

0035

[フォーリン・デニス法によるポリフェノール量測定]
(1)試薬
フォーリン・デニス試薬:
タングステン酸ナトリウム25g、リンモリブデン酸5g、リン酸12.5mL、水188mLを混合して2時間沸騰後、水を加えて1000mLに調製する。
10%炭酸ナトリウム
炭酸ナトリウム10gを100mLの水に溶解する。
(2)サンプル準備
測定サンプル1gに熱水(95℃前後)90mLを加え、1時間撹拌抽出する。放冷後、100mLのメスフラスコに移し、水で定容する。この液を発色に使用する。
(3)検量線の作成
標準液は、茶については没食子酸エチルとする(コーヒーについてはクロロゲン酸)、20mLメスフラスコに100ppm標準液を0、0.4、0.8、1.2、1.6mL加える。これにフォーリン・デニス試薬5mLを加える。3分後に炭酸ナトリウム溶液5mLを加える。純水で20mLに定容する。60分後上澄みを取って700nmの吸光度を測る。
(4)分析操作
任意の量(例えば0.1mL)のサンプルを20mLメスフラスコに加える。これにフォーリン・デニス試薬5mLを加える。3分後に炭酸ナトリウム溶液5mLを加える。純水で20mLに定容する。60分後上澄みを取って700nmの吸光度を測る。

0036

[水分量(含水率)]
得られた鉄−ポリフェノール複合材中の含水率は、水分計(株式会社ケット科学研究所製、赤外水分計型式FD−220)を用いて測定した。

0037

[製造実施例1]
実験に使用した試料は、以下のように製造した。ポリフェノール源として乾燥茶殻(市販品、緑茶、使用後)、水として水道水、鉄源として硫酸鉄(II)を材料とした。300mLビーカーに茶殻50g、硫酸鉄(II)11.17gを加え、更に水50gを加え撹拌し、アルミホイルでふたをし、95℃に設定した乾燥機で1時間加熱し反応させた。反応物金属製バットに入れ、熱風乾燥機内の95℃で15時間乾燥させ、水分量が5%以下になったものを鉄含有−ポリフェノール複合材の試料とした。なお、茶殻を用いて製造した鉄−ポリフェノール複合材中のポリフェノール含有量は、上記のフォーリン・デニス法により測定し、4.9質量%であった。

0038

[実施例1および比較例1−1〜1−3]
鉄−ポリフェノール複合材の悪臭成分に対する消臭効果を確認するため、上記製造実施例1のようにして、茶殻を用いて製造した鉄−ポリフェノール複合材を用いて、各種悪臭成分に対する消臭試験を行った。以下に実験手順を示す。
試験容器(5Lテドラーパック、アズワン製)を4つ用意して、下記の試料を、
それぞれ、シャーレ内径8.5cm)入れ、シャーレごと容器内に入れた。
(容器内の試料)
実施例1:鉄−ポリフェノール複合材を添加したもの、5.0g
比較例1−1:容器内に何も添加しないもの
比較例1−2:乾燥した茶殻を添加したもの 4.46g
比較例1−3:硫酸鉄(II)を添加したもの 0.996g

0039

悪臭成分として、アンモニア(し尿臭)が入った試薬容器内拡散している気体を50mL注射器に50mL吸引した後、樹脂製パイプを通して、上記の実施例1、比較例1−1、比較例1−2、比較例1−3の4つの試験容器に同量ずつ注入して、同じ濃度の悪臭成分の気体を封入した状態とした。注入後は樹脂製パイプを折り曲げクリップ密封した。悪臭成分注入後を試験時間0とし、それぞれの試験容器内の悪臭成分(アンモニア)の濃度の時間変化ガス検知管(株式会社ガステック製、型式:アンモニア3M)を用いて測定した。結果を表1にまとめて示す。

0040

0041

[実施例2〜実施例5、比較例2−1〜5−3]
悪臭成分として、実施例1のアンモニアを
下記の悪臭成分に代えた以外は、実施例1と同様の方法で、下記のそれぞれの悪臭成分に対する消臭効果を試験した。
実施例の悪臭成分:
実施例2:トリメチルアミン(の腐った臭い)
実施例3:アセトアルデヒド(刺激的な青ぐさい臭い)
実施例4:メチルメルカプタン(玉ねぎの腐った臭い、糞尿臭
実施例5:酢酸(酢、の臭い)
比較例2−1〜5−3:上記の実施例の悪臭成分に対し、比較例1−1〜1−3と同様に、容器内に何も添加しないもの、乾燥した茶殻を添加したもの、硫酸鉄(II)を添加したものを試験した(アセトアルデヒドの硫酸鉄(II)のみの比較例は無し)。
使用した検知管は、それぞれ、型式:アンモニア3M(トリメチルアミン用)、メチルメルカプタン71、アセトアルデヒド92、酢酸81を用いた。
表2〜表5に結果をまとめて示す。

0042

0043

0044

0045

実施例

0046

上記の結果より、茶殻をポリフェノール源として製造した鉄−ポリフェノール複合材は、悪臭成分に対する消臭効果が確認できた。本発明の鉄−ポリフェノール複合材は、比較例の、茶殻のみ、または、鉄化合物のみを用いたものと同等またはそれ以上の消臭効果があることを確認できた。

0047

本発明の鉄−ポリフェノール複合材を含有する消臭剤は、悪臭成分に対し優れた消臭効果を有しており、また、本発明の消臭剤を用いることにより、気体中の悪臭成分を効果的に取り除くことが可能な消臭方法を提供することができる。

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